JP2010256332A - 振動片、振動子および物理量検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部から衝撃が加えられても、安定して検出信号を検出することができる振動片を提供する。
【解決手段】本発明に係る振動片100では、第1検出振動腕30に形成された検出信号電極110は、第1梁50に形成された検出信号配線112を介して、第1支持部60に形成された検出信号端子114と、電気的に接続され、第2検出振動腕32に形成された検出信号電極110は、第2梁52に形成された検出信号配線112を介して、第2支持部62に形成された検出信号端子114と、電気的に接続され、検出信号電極110、検出信号配線112、および検出信号端子114の各々は、X軸と、X軸およびY軸と直交するZ軸と、がなすXZ平面に関して、面対称に配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る振動片100では、第1検出振動腕30に形成された検出信号電極110は、第1梁50に形成された検出信号配線112を介して、第1支持部60に形成された検出信号端子114と、電気的に接続され、第2検出振動腕32に形成された検出信号電極110は、第2梁52に形成された検出信号配線112を介して、第2支持部62に形成された検出信号端子114と、電気的に接続され、検出信号電極110、検出信号配線112、および検出信号端子114の各々は、X軸と、X軸およびY軸と直交するZ軸と、がなすXZ平面に関して、面対称に配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、振動片、振動子および物理量検出装置に関する。
従来から、回転系の回転角速度を検出するための角速度センサーとして、圧電振動片または圧電振動片を容器に収納した振動子を用いた振動型圧電ジャイロスコープが利用されてきた。振動型圧電ジャイロスコープは、カーナビゲーションや、スチルカメラの手振れの検出などに利用されている。
振動型圧電ジャイロスコープに使用される圧電振動片は、同一平面内に延出された複数の振動腕と、その振動腕を結合する基部で構成されたものが使われている。振動型圧電ジャイロスコープは、駆動回路で圧電振動片を駆動振動させ、回転角速度に応じて発生する検出振動を検出回路で検出して電気信号を出力している。駆動振動は、複数の振動腕の全部または一部に発生させる。圧電振動片に回転角速度が加わると、駆動振動している振動腕に、駆動振動方向と直角の方向のコリオリ力が働き、複数の振動腕の全部または一部に、回転角速度に応じた検出振動が発生する。
従来の圧電振動片としては、基部からX軸に沿って両側へ延出された1対の連結腕と、基部からY軸に沿って両側へ延出された1対の検出振動腕と、連結腕の各々からY軸に沿って両側へ延出された1対の駆動振動腕と、を有し、基部を、枠部から延出した梁によって支持する構造が採用されている(特許文献1の図27および図28参照)。このような特許文献1に記載された振動片では、Y軸の正の方向側に配置された検出振動腕、梁、枠部に第1検出信号電極が形成され、Y軸の負の方向側に配置された検出振動腕、梁、枠部に第2検出信号電極が形成されている。
しかしながら、特許文献1に記載された振動片では、第1検出信号電極と第2検出信号電極とが、X軸に関して非対称に配置されている。そのため、振動片が外部から衝撃を受けた場合に、第1検出信号電極と駆動信号電極との間の距離と、第2検出信号電極と駆動信号電極との間の距離とが、不均等になることがある。これによって、第1検出信号電極と駆動信号電極との間の静電結合と、第2検出信号電極と駆動信号電極との間の静電結合とが、不均等に発生し、精度良く検出信号を検出できないという問題がある。このような問題は、特に、第1検出信号電極による検出信号と、第2検出信号による検出信号と、を差動増幅回路において差動増幅させ、差動増幅信号を検出回路においてモニターする場合に生じ得る。
本発明の目的の1つは、外部から衝撃が加えられても、安定して検出信号を検出することができる振動片を提供することにある。また、本発明の目的に1つは、上記振動片を有する振動子および物理量検出装置を提供することにある。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
基部と、
前記基部から、前記基部の中心を原点とするX軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2連結腕と、
前記基部から、前記X軸と直交し前記基部の中心を原点とするY軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2検出振動腕と、
前記第1連結腕から前記Y軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2駆動振動腕と、
前記第2連結腕から前記Y軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第3および第4駆動振動腕と、
前記第1検出振動腕に対して、前記Y軸の正の方向側に配置された第1支持部と、
前記第2検出振動腕に対して、前記Y軸の負の方向側に配置された第2支持部と、
前記基部から、前記第1検出振動腕と前記第1駆動振動腕との間を通って、前記第1支持部まで延出された第1梁と、
前記基部から、前記第2検出振動腕と前記第2駆動振動腕との間を通って、前記第2支持部まで延出された第2梁と、
前記基部から、前記第1検出振動腕と前記第3駆動振動腕との間を通って、前記第1支持部まで延出された第3梁と、
前記基部から、前記第2検出振動腕と前記第4駆動振動腕との間を通って、前記第2支持部まで延出された第4梁と、
を含み、
前記第1および第2検出振動腕には、検出信号電極が形成され、
前記第1および第2駆動振動腕には、駆動信号電極が形成され、
前記第1および第2駆動振動腕の前記駆動信号電極よりも先端側の先端部には、駆動接地電極が形成され、
前記第1および第2梁には、検出信号配線が形成され、
前記第1および第2支持部には、検出信号端子が形成され、
前記第1支持部に形成された前記検出信号端子は、前記第1駆動振動腕の前記先端部に形成された前記駆動接地電極に対して、前記Y軸の正の方向側に配置され、
前記第2支持部に形成された前記検出信号端子は、前記第2駆動振動腕の前記先端部に形成された前記駆動接地電極に対して、前記Y軸の負の方向側に配置され、
前記第1検出振動腕に形成された前記検出信号電極は、前記第1梁に形成された前記検出信号配線を介して、前記第1支持部に形成された前記検出信号端子と、電気的に接続され、
前記第2検出振動腕に形成された前記検出信号電極は、前記第2梁に形成された前記検出信号配線を介して、前記第2支持部に形成された前記検出信号端子と、電気的に接続され、
前記検出信号電極、前記検出信号配線、および前記検出信号端子の各々は、前記X軸と、前記X軸および前記Y軸と直交するZ軸と、がなすXZ平面に関して、面対称に配置されている、振動片。
基部と、
前記基部から、前記基部の中心を原点とするX軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2連結腕と、
前記基部から、前記X軸と直交し前記基部の中心を原点とするY軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2検出振動腕と、
前記第1連結腕から前記Y軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2駆動振動腕と、
前記第2連結腕から前記Y軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第3および第4駆動振動腕と、
前記第1検出振動腕に対して、前記Y軸の正の方向側に配置された第1支持部と、
前記第2検出振動腕に対して、前記Y軸の負の方向側に配置された第2支持部と、
前記基部から、前記第1検出振動腕と前記第1駆動振動腕との間を通って、前記第1支持部まで延出された第1梁と、
前記基部から、前記第2検出振動腕と前記第2駆動振動腕との間を通って、前記第2支持部まで延出された第2梁と、
前記基部から、前記第1検出振動腕と前記第3駆動振動腕との間を通って、前記第1支持部まで延出された第3梁と、
前記基部から、前記第2検出振動腕と前記第4駆動振動腕との間を通って、前記第2支持部まで延出された第4梁と、
を含み、
前記第1および第2検出振動腕には、検出信号電極が形成され、
前記第1および第2駆動振動腕には、駆動信号電極が形成され、
前記第1および第2駆動振動腕の前記駆動信号電極よりも先端側の先端部には、駆動接地電極が形成され、
前記第1および第2梁には、検出信号配線が形成され、
前記第1および第2支持部には、検出信号端子が形成され、
前記第1支持部に形成された前記検出信号端子は、前記第1駆動振動腕の前記先端部に形成された前記駆動接地電極に対して、前記Y軸の正の方向側に配置され、
前記第2支持部に形成された前記検出信号端子は、前記第2駆動振動腕の前記先端部に形成された前記駆動接地電極に対して、前記Y軸の負の方向側に配置され、
前記第1検出振動腕に形成された前記検出信号電極は、前記第1梁に形成された前記検出信号配線を介して、前記第1支持部に形成された前記検出信号端子と、電気的に接続され、
前記第2検出振動腕に形成された前記検出信号電極は、前記第2梁に形成された前記検出信号配線を介して、前記第2支持部に形成された前記検出信号端子と、電気的に接続され、
前記検出信号電極、前記検出信号配線、および前記検出信号端子の各々は、前記X軸と、前記X軸および前記Y軸と直交するZ軸と、がなすXZ平面に関して、面対称に配置されている、振動片。
このような振動片によれば、外部から特にY軸方向の衝撃が加わった場合でも、検出信号と駆動信号との静電結合を抑制することができる。そのため、外部から衝撃が加えられても、安定して検出信号を検出することができる振動片を提供することができる。
なお、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「A部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「B部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A部材とB部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、A部材とB部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
[適用例2]
適用例1において、
互いに反対を向く第1および第2表面と、前記第1および第2表面を接続する側面と、を有する前記振動片であって、
前記検出信号電極は、前記第1および第2検出振動腕の前記第1および第2表面に形成され、
前記駆動信号電極は、前記第1および第2駆動振動腕の前記第1および第2表面に形成され、
前記駆動接地電極は、前記第1および第2駆動振動腕の前記先端部の前記第1および第2表面と、前記第1および第2駆動振動腕の前記側面と、に形成され、
前記検出信号配線は、前記第1および第2梁の前記第1表面に形成され、
前記第1連結腕の前記第1表面には、駆動信号配線が形成され、
前記第1連結腕の前記側面には、駆動接地配線が形成され、
前記駆動信号電極と前記駆動信号配線とは、電気的に接続され、
前記駆動接地電極と前記駆動接地配線とは、電気的に接続されている、振動片。
適用例1において、
互いに反対を向く第1および第2表面と、前記第1および第2表面を接続する側面と、を有する前記振動片であって、
前記検出信号電極は、前記第1および第2検出振動腕の前記第1および第2表面に形成され、
前記駆動信号電極は、前記第1および第2駆動振動腕の前記第1および第2表面に形成され、
前記駆動接地電極は、前記第1および第2駆動振動腕の前記先端部の前記第1および第2表面と、前記第1および第2駆動振動腕の前記側面と、に形成され、
前記検出信号配線は、前記第1および第2梁の前記第1表面に形成され、
前記第1連結腕の前記第1表面には、駆動信号配線が形成され、
前記第1連結腕の前記側面には、駆動接地配線が形成され、
前記駆動信号電極と前記駆動信号配線とは、電気的に接続され、
前記駆動接地電極と前記駆動接地配線とは、電気的に接続されている、振動片。
このような振動片によれば、外部から特にY軸方向の衝撃が加わった場合でも、前記第1および第2梁に形成された前記検出信号配線と、前記第1連結腕に形成された前記駆動信号配線と、の間の静電結合を抑制することができる。
[適用例3]
適用例2において、
前記駆動接地電極は、さらに、前記第3および第4駆動振動腕の前記第1および第2表面に形成され、
前記駆動信号電極は、さらに、前記第3および第4駆動振動腕の前記駆動接地電極よりも先端側の先端部の前記第1および第2表面と、前記第3および第4駆動振動腕の前記側面と、に形成され、
前記駆動接地配線は、さらに、前記第3および第4梁、前記基部、および前記第2連結腕の前記第2表面と、前記第3および第4梁の前記側面と、に形成され、
前記駆動信号配線は、さらに、前記第3および第4梁、前記基部、および前記第1連結腕の前記第1表面に形成され、
前記駆動接地電極、前記駆動接地配線、前記駆動信号電極、および前記駆動信号配線の各々は、前記XZ平面に関して、面対称に配置されている、振動片。
適用例2において、
前記駆動接地電極は、さらに、前記第3および第4駆動振動腕の前記第1および第2表面に形成され、
前記駆動信号電極は、さらに、前記第3および第4駆動振動腕の前記駆動接地電極よりも先端側の先端部の前記第1および第2表面と、前記第3および第4駆動振動腕の前記側面と、に形成され、
前記駆動接地配線は、さらに、前記第3および第4梁、前記基部、および前記第2連結腕の前記第2表面と、前記第3および第4梁の前記側面と、に形成され、
前記駆動信号配線は、さらに、前記第3および第4梁、前記基部、および前記第1連結腕の前記第1表面に形成され、
前記駆動接地電極、前記駆動接地配線、前記駆動信号電極、および前記駆動信号配線の各々は、前記XZ平面に関して、面対称に配置されている、振動片。
このような振動片によれば、外部からX軸方向またはY軸方向の衝撃が加わった場合でも、Y軸の正の方向側と、Y軸の負の方向側と、において、検出信号と駆動信号との静電結合の変化量を均等に保つことができる。
[適用例4]
適用例3において、
前記第1および第2支持部には、駆動信号端子が形成され、
前記第1および第2支持部には、駆動接地端子が形成され、
前記駆動信号端子は、前記駆動信号配線を介して、前記駆動信号電極と電気的に接続され、
前記駆動接地端子は、前記駆動接地配線を介して、前記駆動接地電極と電気的に接続され、
前記駆動信号端子および前記駆動接地端子の各々は、前記XZ平面に関して、面対称に配置されている、振動片。
適用例3において、
前記第1および第2支持部には、駆動信号端子が形成され、
前記第1および第2支持部には、駆動接地端子が形成され、
前記駆動信号端子は、前記駆動信号配線を介して、前記駆動信号電極と電気的に接続され、
前記駆動接地端子は、前記駆動接地配線を介して、前記駆動接地電極と電気的に接続され、
前記駆動信号端子および前記駆動接地端子の各々は、前記XZ平面に関して、面対称に配置されている、振動片。
このような振動片によれば、外部からX軸方向またはY軸方向の衝撃が加わった場合でも、Y軸の正の方向側と、Y軸の負の方向側と、において、検出信号と駆動信号との静電結合の変化量をより確実に均等に保つことができる。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれかにおいて、
前記第1、第2、第3および第4梁は、S字形状部を有する、振動片。
適用例1ないし4のいずれかにおいて、
前記第1、第2、第3および第4梁は、S字形状部を有する、振動片。
このような振動片によれば、前記第1〜第4梁は、弾性を得ることができる。これにより、例えば振動片に対して、外部から衝撃が加わった場合に、該衝撃を吸収することができる。
[適用例6]
適用例1ないし5のいずれかに記載の振動片と、
前記振動片が収容されたパッケージと、
を含む、振動子。
適用例1ないし5のいずれかに記載の振動片と、
前記振動片が収容されたパッケージと、
を含む、振動子。
このような振動子によれば、外部から衝撃が加えられても、安定して検出信号を検出することができる。
[適用例7]
適用例1ないし5のいずれかに記載の振動片と、
前記駆動信号電極に駆動信号を供給する駆動回路と、
前記第1検出振動腕に形成された前記検出信号電極に生じる第1検出信号と、前記第2検出振動腕に形成された前記検出信号電極に生じる第2検出信号と、を差動増幅させて差動増幅信号を生成し、前記差動増幅信号に基づいて所定の物理量を検出する検出回路と、
を含む、物理量検出装置。
適用例1ないし5のいずれかに記載の振動片と、
前記駆動信号電極に駆動信号を供給する駆動回路と、
前記第1検出振動腕に形成された前記検出信号電極に生じる第1検出信号と、前記第2検出振動腕に形成された前記検出信号電極に生じる第2検出信号と、を差動増幅させて差動増幅信号を生成し、前記差動増幅信号に基づいて所定の物理量を検出する検出回路と、
を含む、物理量検出装置。
このような物理検出装置によれば、外部から衝撃が加えられても、安定して検出信号を検出することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 振動片
まず、本実施形態に係る振動片100について、図面を参照しながら説明する。図1は、振動片100を一方の主面(第1表面101)側から見た平面図であって、振動片100の一方の主面(第1表面101)側の構成を説明するための図である。図2は、振動片100を一方の主面(第1表面101)側から見た透視図であって、振動片100の他方の主面(第2表面102)側の構成を説明するための図である。
まず、本実施形態に係る振動片100について、図面を参照しながら説明する。図1は、振動片100を一方の主面(第1表面101)側から見た平面図であって、振動片100の一方の主面(第1表面101)側の構成を説明するための図である。図2は、振動片100を一方の主面(第1表面101)側から見た透視図であって、振動片100の他方の主面(第2表面102)側の構成を説明するための図である。
以下、まず振動片100の形状等について説明し、次に振動片100に形成された各電極、配線、端子の配置等について説明し、次に振動片100の動作について説明する。
1.1. 振動片の形状等
振動片100の材質としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料が挙げられる。振動片100は、図1および図2に示すように、いわゆるダブルT型のジャイロスコープであることができる。振動片100は、例えば水晶の結晶軸に合わせXY平面に拡がりを有し、Z軸方向に厚みを有することができる。振動片100は、互いに反対を向く第1表面101(図1参照)および第2表面102(図2参照)と、第1表面101および第2表面102を接続する側面103と、を有する。第1表面101および第2表面102は、XY平面に平行な面であって、第2表面102は、後述する図7に示すように、パッケージベース312の内側底面313と対向する面である。側面103は、第1表面101および第2表面102と直交し、Z軸に平行な面である。
振動片100の材質としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料が挙げられる。振動片100は、図1および図2に示すように、いわゆるダブルT型のジャイロスコープであることができる。振動片100は、例えば水晶の結晶軸に合わせXY平面に拡がりを有し、Z軸方向に厚みを有することができる。振動片100は、互いに反対を向く第1表面101(図1参照)および第2表面102(図2参照)と、第1表面101および第2表面102を接続する側面103と、を有する。第1表面101および第2表面102は、XY平面に平行な面であって、第2表面102は、後述する図7に示すように、パッケージベース312の内側底面313と対向する面である。側面103は、第1表面101および第2表面102と直交し、Z軸に平行な面である。
振動片100は、図1および図2に示すように、基部10と、第1および第2連結腕20,22と、第1および第2検出振動腕30,32と、第1〜第4駆動振動腕40,42,44,46と、第1〜第4梁50,52,54,56と、第1および第2支持部60,62と、を含む。
基部10は、振動片100の中心点Gを有する。中心点Gは、振動片100の重心位置であることができる。X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交し、中心点Gを原点としている。振動片100は、中心点Gに関して、点対称であることができる。すなわち、振動片100は、XZ平面に関して面対称であり、かつYZ平面に関して面対称であることができる。
第1および第2連結腕20,22は、基部10からX軸に沿って、それぞれ正および負の方向に延出している。第1および第2検出振動腕30,32は、基部10からY軸に沿って、それぞれ正および負の方向に延出している。第1および第2駆動振動腕40,42は、第1連結腕20からY軸に沿って、それぞれ正および負の方向に延出している。第3および第4駆動振動腕44,46は、第2連結腕22からY軸に沿って、それぞれ正および負の方向に延出している。検出振動腕30,32によって、角速度を検出する検出振動系が構成されている。また、連結腕20,22と駆動振動腕40,42,44,46とによって、振動片100を駆動させる駆動振動系が構成されている。
検出振動腕30,32の先端部30a,32aは、他の部分より幅が大きい(X軸方向の長さが大きい)略四角形の形状を有することができる。同様に、駆動振動腕40,42,44,46の先端部40a,42a,44a,46aは、他の部分より幅が大きい略四角形の形状を有することができる。このような形状の先端部30a,32a,40a,42a,44a,46aによって、振動片100は、角速度の検出感度を向上させることができる。
第1支持部60は、第1検出振動腕30に対して、Y軸の正の方向側に配置されている 。第2支持部62は、第2検出振動腕32に対して、Y軸の負の方向側に配置されている。支持部60,62のX軸方向の長さは、検出振動腕30,32の先端部30a,32aのX軸方向の長さよりも大きく、例えば、連結腕20,22および基部10のX軸方向の長さの合計と同じ程度である。図示の例では、支持部60,62の平面形状は、略矩形であるが、特に限定されるものではない。支持部60,62は、検出振動腕30,32および駆動振動腕40,42,44,46から離間して配置されている。支持部60,62は、後述する図7に示すように、パッケージベース312に固定されることができる。
第1梁50は、図1および図2に示すように、基部10から、第1検出振動腕30と第1駆動振動腕40との間を通って、第1支持部60まで延出している。第2梁52は、基部10から、第2検出振動腕32と第2駆動振動腕42との間を通って、第2支持部62まで延出している。第3梁54は、基部10から、第1検出振動腕30と第3駆動振動腕44との間を通って、第1支持部60まで延出している。第4梁56は、基部10から、第2検出振動腕32と第4駆動振動腕46との間を通って、第2支持部62まで延出している。このように第1および第3梁50,54は、第1支持部60と接続しており、第2および第4梁52,56は、第2支持部62と接続しており、基部10を支持することができる。梁50,52,54,56は、S字形状部50a,52a,54a,56aをそれぞれ有することができる。図示の例では、例えば第1梁50は、基部10からX軸の正の方向に延出し、次にY軸の正の方向に延出し、次にX軸の負の方向に延出し、次にY軸の正の方向に延出し、次にX軸の正の方向に延出し、次にY軸の正の方向に延出して、第1支持部60と接続している。すなわち、図示の例では、第1梁50は、S字形状部50aにおいて、X軸方向と平行となる部分を3つ有している。同様に、第2〜第4梁52,54,56の各々は、S字形状部52a,54a,56aにおいて、X軸方向と平行となる部分を3つ有している。S字形状部50a,52a,54a,56aによって、梁50,52,54,56は、X軸方向およびY軸方向に弾性を得ることができる。
1.2. 電極、配線、端子の配置等
振動片100には、図1および図2に示すように、検出信号電極110、検出信号配線112、検出信号端子114、検出接地電極120、検出接地配線122、検出接地端子124、駆動信号電極130、駆動信号配線132、駆動信号端子134、駆動接地電極140、駆動接地配線142、および駆動接地端子144が形成されている。便宜上、図1および図2において、検出信号電極110、検出信号配線112および検出信号端子114を右下斜線で示し、検出接地電極120、検出接地配線122および検出接地端子124をクロス斜線で示し、駆動信号電極130、駆動信号配線132および駆動信号端子134を左下斜線で示し、駆動接地電極140、駆動接地配線142および駆動接地端子144をクロス縦横線で示している。また、図1および図2において、振動片100の側面103に形成されている電極,配線,端子を、太線で示している。
振動片100には、図1および図2に示すように、検出信号電極110、検出信号配線112、検出信号端子114、検出接地電極120、検出接地配線122、検出接地端子124、駆動信号電極130、駆動信号配線132、駆動信号端子134、駆動接地電極140、駆動接地配線142、および駆動接地端子144が形成されている。便宜上、図1および図2において、検出信号電極110、検出信号配線112および検出信号端子114を右下斜線で示し、検出接地電極120、検出接地配線122および検出接地端子124をクロス斜線で示し、駆動信号電極130、駆動信号配線132および駆動信号端子134を左下斜線で示し、駆動接地電極140、駆動接地配線142および駆動接地端子144をクロス縦横線で示している。また、図1および図2において、振動片100の側面103に形成されている電極,配線,端子を、太線で示している。
電極110,120,130,140、配線112,122,132,142、端子114,124,134,144の材質としては、例えば、振動片100側からクロム、金の順序で積層したものなどを用いることができる。電極110,120,130,140は、互いに電気的に分離されている。配線112,122,132,142は、互いに電気的に分離されている。端子114,124,134,144は、互いに電気的に分離されている。
以下、各電極、配線および端子について順に説明する。
(1)検出信号電極、検出信号配線および検出信号端子
検出信号電極110は、図1および図2に示すように、第1および第2検出振動腕30,32に形成されている。ただし、図示の例では、検出信号電極110は、第1および第2振動腕30,32の先端部30a,32aには形成されていない。より具体的には、検出信号電極110は、第1および第2検出振動腕30,32の第1表面101および第2表面102に形成されていることができる。検出信号電極110は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。検出信号電極110は、第1および第2検出振動腕30,32の検出振動が励起されたときに、該振動によって発生する圧電材料の歪みを、検出するための電極である。
検出信号電極110は、図1および図2に示すように、第1および第2検出振動腕30,32に形成されている。ただし、図示の例では、検出信号電極110は、第1および第2振動腕30,32の先端部30a,32aには形成されていない。より具体的には、検出信号電極110は、第1および第2検出振動腕30,32の第1表面101および第2表面102に形成されていることができる。検出信号電極110は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。検出信号電極110は、第1および第2検出振動腕30,32の検出振動が励起されたときに、該振動によって発生する圧電材料の歪みを、検出するための電極である。
検出信号配線112は、図1に示すように、第1および第2梁50,52に形成されている。より具体的には、検出信号配線112は、第1および第2梁50,52の第1表面101に形成されていることができる。さらに、検出信号配線112は、図1および図2に示すように、第1梁50と基部10との接合部分の側面103aと、第2梁52と基部10との接合部分の側面103bと、基部10の第1および第2表面101,102と、に形成されていることができる。検出信号配線112は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。
検出信号端子114は、第1および第2支持部60,62に形成されている。より具体的には、検出信号端子114は、第1および第2支持部60,62の第1および第2表面101,102、さらに側面103に形成されていることができる。第1支持部60の表面101,102および側面103に形成された検出信号端子114は、互いに電気的に接続されている。また、第2支持部62の表面101,102および側面103に形成された検出信号端子114は、互いに電気的に接続されている。図示の例では、第1支持部60に形成された検出信号端子114は、後述するように駆動接地電極140が形成される第1駆動振動腕40の先端部40aに対して、Y軸の正の方向側に配置されている。すなわち、第1支持部60に形成された検出信号端子114と、先端部40aに形成された駆動接地電極140とは、Y軸方向において対向しているといえる。また、第2支持部62に形成された検出信号端子114は、後述するように駆動接地電極140が形成される第2駆動振動腕42の先端部42aに対して、Y軸の負の方向側に配置されている。すなわち、第2支持部62に形成された検出信号端子114と、先端部42aに形成された駆動接地電極140とは、Y軸方向において対向しているといえる。検出信号端子114は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。
第1支持部60に形成された検出信号端子114は、図1に示すように、第1梁50に形成された検出信号配線112を介して、第1検出振動腕30に形成された検出信号電極110と電気的に接続されている。より具体的には、図1および図2に示すように、第1支持部60に形成された検出信号端子114は、第1梁50の第1表面101に形成された検出信号配線112と接続され、検出信号配線112は、第1梁50の第1表面101から、第1梁50と基部10との接合部分の側面103a、そして基部10の第1および第2表面101,102を通って、第1検出振動腕30の第1および第2表面101,102に形成された検出信号電極110に接続されていることができる。これにより、第1検出振動腕30が振動することにより生じる第1検出信号を、検出信号電極110から第1支持部60に形成された検出信号端子114に伝達することができる。
第2支持部62に形成された検出信号端子114は、図1に示すように、第2梁52に形成された検出信号配線112を介して、第2検出振動腕32に形成された検出信号電極110と電気的に接続されている。より具体的には、図1および図2に示すように、第2支持部62に形成された検出信号端子114は、第2梁52の第1表面101に形成された検出信号配線112と接続され、検出信号配線112は、第2梁52の第1表面101から、第2梁52と基部10との接合部分の側面103b、そして基部10の第1および第2表面101,102を通って、第2検出振動腕32の第1および第2表面101,102に形成された検出信号電極110に接続されていることができる。これにより、第2検出振動腕32が振動することにより生じる第2検出信号を、検出信号電極110から第2支持部62に形成された検出信号端子114に伝達することができる。
(2)検出接地電極、検出接地配線および検出接地端子
検出接地電極120は、図1および図2に示すように、第1および第2検出振動腕30,32の検出信号電極110よりも先端側の先端部30a,32aに形成されている。より具体的には、検出接地電極120は、先端部30a,32aの第1および第2表面101,102に形成されていることができる。さらに、検出接地電極120は、第1および第2検出振動腕30,32の側面103に形成されていることができる。第1検出振動腕30の表面101,102および側面103に形成された検出接地電極120は、互いに電気的に接続されている。また、第2検出振動腕32の表面101,102および側面103に形成された検出接地電極120は、互いに電気的に接続されている。図示の例では、検出接地電極120は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。検出接地電極120は、検出信号電極110に対してグランドとなる電位を有することができる。
検出接地電極120は、図1および図2に示すように、第1および第2検出振動腕30,32の検出信号電極110よりも先端側の先端部30a,32aに形成されている。より具体的には、検出接地電極120は、先端部30a,32aの第1および第2表面101,102に形成されていることができる。さらに、検出接地電極120は、第1および第2検出振動腕30,32の側面103に形成されていることができる。第1検出振動腕30の表面101,102および側面103に形成された検出接地電極120は、互いに電気的に接続されている。また、第2検出振動腕32の表面101,102および側面103に形成された検出接地電極120は、互いに電気的に接続されている。図示の例では、検出接地電極120は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。検出接地電極120は、検出信号電極110に対してグランドとなる電位を有することができる。
検出接地配線122は、第1および第2梁50,52に形成されている。より具体的には、検出接地配線122は、第1および第2梁50,52の第2表面102、側面103に形成されていることができる。さらに、検出接地配線122は、基部10の第1および第2表面101,102に形成されていることができる。図示の例では、検出接地配線122は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。
検出接地端子124は、第1および第2支持部60,62に形成されている。より具体的には、検出接地端子124は、第1および第2支持部60,62の第1および第2表面101,102、さらに側面103に形成されていることができる。第1支持部60の表面101,102および側面103に形成された検出接地端子124は、互いに電気的に接続されている。また、第2支持部62の表面101,102および側面103に形成された検出接地端子124は、互いに電気的に接続されている。図示の例では、第1支持部60に形成された検出接地端子124は、検出接地電極120が形成された第1検出振動腕30の先端部30aに対して、Y軸の正の方向側に配置されている。すなわち、第1支持部60に形成された検出接地端子124と、先端部30aに形成された検出接地電極120とは、Y軸方向において対向しているといえる。また、第2支持部62に形成された検出接地端子124は、検出接地電極120が形成された第2検出振動腕32の先端部32aに対して、Y軸の負の方向側に配置されている。すなわち、第2支持部62に形成された検出接地端子124と、先端部32aに形成された検出接地電極120とは、Y軸方向において対向しているといえる。図示の例では、検出接地端子124は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。
第1支持部60に形成された検出接地端子124は、第1梁50に形成された検出接地配線122を介して、第1検出振動腕30に形成された検出接地電極120と電気的に接続されている。より具体的には、第1支持部60に形成された検出接地端子124は、第1梁50の第2表面102および側面103に形成された検出接地配線122と接続され、検出接地配線122は、第1梁50の第2表面102および側面103から、基部10の第1および第2表面101,102を通って、第1検出振動腕30の側面103に形成された検出接地電極120に接続されていることができる。
第2支持部62に形成された検出接地端子124は、第2梁52に形成された検出接地配線122を介して、第2検出振動腕32に形成された検出接地電極120と電気的に接続されている。より具体的には、第2支持部62に形成された検出接地端子124は、第2梁52の第2表面102および側面103に形成された検出接地配線122と接続され、検出接地配線112は、第2梁52の第2表面102および側面103から、基部10の第1および第2表面101,102を通って、第2検出振動腕32の側面103に形成された検出接地電極120に接続されていることができる。
以上のとおりに、検出信号電極,配線,端子110,112,114と、検出接地電極,配線,端子120,122,124とは、配置されている。これにより、第1検出振動腕30に生じた検出振動は、第1検出振動腕30に形成された検出信号電極110と検出接地電極120との間の電荷として現れ、第1支持部60に形成された検出信号端子114と検出接地端子124とから信号として取り出すことができる。また、第2検出振動腕32に生じた検出振動は、第2検出振動腕32に形成された検出信号電極110と検出接地電極120との間の電荷として現れ、第2支持部62に形成された検出信号端子114と検出接地端子124とから信号として取り出すことができる。
(3)駆動信号電極、駆動信号配線および駆動信号端子
駆動信号電極130は、図1および図2に示すように、第1および第2駆動振動腕40,42に形成されている。ただし、図示の例では、駆動信号電極130は、第1および第2駆動振動腕40,42の先端部40a,42aには形成されていない。より具体的には、駆動信号電極130は、第1および第2駆動振動腕40,42の第1表面101および第2表面102に形成されていることができる。さらに、駆動信号電極130は、第3および第4駆動振動腕44,46の側面103と、第3および第4駆動振動腕44,46の先端部44a,46aの第1および第2表面101,102と、に形成されていることができる。第3駆動振動腕44の表面101,102および側面103に形成された駆動信号電極130は、互いに電気的に接続されている。また、第4駆動振動腕46の表面101,102および側面103に形成された駆動信号電極130は、互いに電気的に接続されている。図示の例では、駆動信号電極130は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。駆動信号電極130は、第1〜第4駆動振動腕40,42,44,46の駆動振動を励起させるための電極である。
駆動信号電極130は、図1および図2に示すように、第1および第2駆動振動腕40,42に形成されている。ただし、図示の例では、駆動信号電極130は、第1および第2駆動振動腕40,42の先端部40a,42aには形成されていない。より具体的には、駆動信号電極130は、第1および第2駆動振動腕40,42の第1表面101および第2表面102に形成されていることができる。さらに、駆動信号電極130は、第3および第4駆動振動腕44,46の側面103と、第3および第4駆動振動腕44,46の先端部44a,46aの第1および第2表面101,102と、に形成されていることができる。第3駆動振動腕44の表面101,102および側面103に形成された駆動信号電極130は、互いに電気的に接続されている。また、第4駆動振動腕46の表面101,102および側面103に形成された駆動信号電極130は、互いに電気的に接続されている。図示の例では、駆動信号電極130は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。駆動信号電極130は、第1〜第4駆動振動腕40,42,44,46の駆動振動を励起させるための電極である。
駆動信号配線132は、図1に示すように、第3および第4梁54,56に形成されている。より具体的には、駆動信号配線132は、第3および第4梁54,56の第1表面101に形成されていることができる。さらに、駆動信号配線132は、基部10の第1表面101と、第1連結腕20の第1表面101と、第1連結腕20のYZ平面と平行となる側面103cと、第2連結腕32のXZ平面と平行となる側面103dと、に形成されていることができる。図示の例では、駆動信号配線132は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。
駆動信号端子134は、図1および図2に示すように、第2支持部62に形成されている。より具体的には、検出信号端子134は、第2支持部62の第1および第2表面101,102、さらに側面103に形成されていることができる。第2支持部62の表面101,102および側面103に形成された駆動信号端子134は、互いに電気的に接続されている。図示の例では、第2支持部62に形成された駆動信号端子134は、駆動信号電極130が形成された第4駆動振動腕46の先端部46aに対して、Y軸の負の方向側に配置されている。すなわち、第2支持部62に形成された駆動信号端子134と、先端部46aに形成された駆動信号電極130とは、Y軸方向において対向しているといえる。
第2支持部62に形成された駆動信号端子134は、図1に示すように、第4梁56に形成された駆動信号配線132を介して、第1〜第4駆動振動腕40,42,44,46に形成された駆動信号電極130と電気的に接続されている。より具体的には、駆動信号端子134は、第4梁56の第1表面101に形成された駆動信号配線132と接続され、駆動信号配線132は、第4梁56の第1表面101から、基部10の第1表面101、そして第1連結腕20の第1表面101を通って、第1および第2駆動振動腕40,42の第1表面101に形成された駆動信号電極130に接続されていることができる。さらに、図1および図2に示すように、駆動信号配線132は、第1連結腕20の第1表面101から、第1連結腕20の側面103cを通って、第1および第2駆動振動腕40,42の第2表面102に形成された駆動信号電極130に接続されていることができる。また、さらに、駆動信号配線132は、基部10の第1表面101から、第2連結腕22の側面103dを通って、第3および第4駆動振動腕44,46の側面103に形成された駆動信号電極130に接続されていることができる。これにより、第1〜第4駆動振動腕40,42,44,46を駆動振動させるための駆動信号を、駆動信号端子134から駆動信号電極130に伝達することができる。
(4)駆動接地電極、駆動接地配線および駆動接地端子
駆動接地電極140は、図1および図2に示すように、第1および第2駆動振動腕40,42の駆動信号電極130よりも先端側の先端部40a,42aに形成されている。より具体的には、駆動接地電極140は、第1および第2駆動振動腕40,42の先端部40a,42aの第1および第2表面101,102に形成されていることができる。さらに、駆動接地電極140は、第1および第2駆動振動腕40,42の側面103に形成されていることができる。第1駆動振動腕40の表面101,102および側面103に形成された駆動接地電極140は、互いに電気的に接続されている。また、第2駆動振動腕42の表面101,102および側面103に形成された駆動接地電極140は、互いに電気的に接続されている。さらに、駆動接地電極140は、第3および第4駆動振動腕44,46の第1および第2表面101,102に形成されていることができる。ただし、図示の例では、駆動接地電極140は、先端部44a,46aには形成されていない。図示の例では、駆動接地電極140は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。駆動接地電極140は、駆動信号電極130に対してグランドとなる電位を有することができる。
駆動接地電極140は、図1および図2に示すように、第1および第2駆動振動腕40,42の駆動信号電極130よりも先端側の先端部40a,42aに形成されている。より具体的には、駆動接地電極140は、第1および第2駆動振動腕40,42の先端部40a,42aの第1および第2表面101,102に形成されていることができる。さらに、駆動接地電極140は、第1および第2駆動振動腕40,42の側面103に形成されていることができる。第1駆動振動腕40の表面101,102および側面103に形成された駆動接地電極140は、互いに電気的に接続されている。また、第2駆動振動腕42の表面101,102および側面103に形成された駆動接地電極140は、互いに電気的に接続されている。さらに、駆動接地電極140は、第3および第4駆動振動腕44,46の第1および第2表面101,102に形成されていることができる。ただし、図示の例では、駆動接地電極140は、先端部44a,46aには形成されていない。図示の例では、駆動接地電極140は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。駆動接地電極140は、駆動信号電極130に対してグランドとなる電位を有することができる。
駆動接地配線142は、第3および第4梁54,56に形成されている。より具体的には、駆動接地配線142は、第3および第4梁54,56の第2表面102および側面103に形成されていることができる。さらに、駆動接地配線142は、基部10の第2表面102と、第1連結腕20のXZ平面と平行となる側面103eと、第2連結腕22の第2表面102と、第2連結腕22のYZ平面と平行となる側面103fと、に形成されていることができる。図示の例では、駆動接地配線142は、XZ平面に関して、面対称に配置されている。
駆動接地端子144は、第1支持部60に形成されている。より具体的には、駆動信号端子144は、第1支持部60の第1および第2表面101,102、さらに側面103に形成されていることができる。第1支持部60の表面101,102および側面103に形成された駆動接地端子144は、互いに電気的に接続されている。図示の例では、第1支持部60に形成された駆動接地端子144は、駆動信号電極130が形成された第3駆動振動腕44の先端部44aに対して、Y軸の正の方向側に配置されている。すなわち、第1支持部60に形成された駆動接地端子144と、先端部44aに形成された駆動接地電極140とは、Y軸方向において対向しているといえる。
第1支持部60に形成された駆動接地端子144は、第3梁54に形成された駆動接地配線142を介して、第1〜第4駆動振動腕40,42,44,46に形成された駆動接地電極140と電気的に接続されている。より具体的には、駆動接地端子144は、第3梁54の第2表面102および側面103に形成された駆動接地配線142と接続され、駆動接地配線142は、第3梁54の第2表面102および側面103から、基部10の第2表面102、そして第1連結腕20の側面103eを通って、第1および第2駆動振動腕40,42の側面103に形成された駆動接地電極140に接続されていることができる。さらに、駆動接地配線142は、基部10の第2表面102から、第2連結腕22の第2表面102を通って、第3および第4駆動振動腕44,46の第2表面102に形成された駆動振動電極140に接続されていることができる。また、さらに、駆動接地配線142は、第2連結腕22の第2表面102から、第2連結腕22の側面103fを通って、第3および第4駆動振動腕44,46の第1表面101に形成された駆動接地電極140に接続されていることができる。
以上のとおりに、駆動信号電極,配線,端子130,132,134と、駆動接地電極,配線,端子140,142,144とは、配置されている。これにより、振動片100では、第2支持部62に形成された駆動信号端子130と、第1支持部60に形成された駆動接地端子140と、の間に駆動信号を印加することで、各駆動振動腕40,42,44,46に形成された駆動信号電極130と駆動接地電極140との間に電界を生じさせ、各駆動振動腕40,42,44,46を駆動振動させることができる。
1.3. 振動片の動作
図3および図4は、振動片100の動作を説明するための概略平面図である。なお、図3および図4では、便宜上、基部10、第1および第2連結腕20,22、第1および第2検出振動腕30,32、第1〜第4駆動振動腕40,42,44,46以外の図示を省略している。
図3および図4は、振動片100の動作を説明するための概略平面図である。なお、図3および図4では、便宜上、基部10、第1および第2連結腕20,22、第1および第2検出振動腕30,32、第1〜第4駆動振動腕40,42,44,46以外の図示を省略している。
図3に示すように、振動片100は、角速度が加わらない状態において、駆動信号電極および駆動接地電極の間に電界が生じると、第1〜第4駆動用振動腕40,42,44,46が矢印Aに示す方向に屈曲振動を行う。このとき、第1および第2駆動振動腕40,42と、第3および第4駆動振動腕44,46とは、振動片100の中心点G(重心G)を通るYZ平面に関して面対称の振動を行っているため、基部10、第1および第2連結腕20,22と、第1および第2検出用振動腕30,32とは、ほとんど振動しない。
この駆動振動を行っている状態で、振動片100にZ軸周りの角速度ωが加わると、図4に示すような振動を行う。すなわち、駆動振動系を構成する駆動用振動腕40,42,44,46および連結腕20,22に矢印B方向のコリオリの力が働き、新たな振動が励起される。この矢印B方向の振動は、中心点Gに対して周方向の振動である。また同時に、検出用振動腕30,32は、矢印Bの振動に呼応して、矢印C方向の検出振動が励起される。そして、この振動により発生した圧電材料の歪みを、検出用振動腕30,32に形成した検出信号電極および検出接地電極が検出して角速度が求められる。
本実施形態に係る振動片100は、例えば、以下の特徴を有する。
振動片100によれば、上述のとおり、第1および第2検出振動腕30,32に形成された検出信号電極110、第1および第2梁50,52に形成された検出信号配線112、および第1および第2支持部60,62に形成された検出信号端子114は、XZ平面に関して面対称に配置されていることができる。また、第1および第2駆動振動腕40,42の駆動信号電極130よりも先端側の先端部40a,42aには、駆動接地電極140が形成されていることができる。そして、第1支持部60に形成された検出信号端子114と、先端部40aに形成された駆動接地電極140とは、Y軸方向において対向して配置されていることができる。同様に、第2支持部62に形成された検出信号端子114と、先端部42aに形成された駆動接地電極140とは、Y軸方向において対向して配置されていることができる。そのため、例えば振動片100に対して、外部からY軸方向の衝撃が加わった場合に、第1距離(第1支持部60に形成された検出信号端子114と、第1駆動振動腕40に形成された駆動信号電極130と、の間の距離)と、第2距離(第2支持部62に形成された検出信号端子114と、第2駆動振動腕42に形成された駆動信号電極130と、の間の距離)とは、不均等となる場合があるが、検出信号端子114と駆動信号電極130との間には駆動接地電極140が配置されているため、検出信号と駆動信号との静電結合を抑制することができる。駆動接地電極140は接地電位を有するため、静電結合をシールドする機能を有することができる。すなわち、Y軸の正の方向側と、Y軸の負の方向側と、において、検出信号と駆動信号との静電結合の変化量を(ほぼ)均等に保つことができる。そのため、Y軸の正の方向側の第1検出信号(第1検出信号腕30による第1検出信号)と、Y軸の負の方向側の第2検出信号(第2検出信号腕32による第2検出信号)と、を差動増幅させて検出する場合に、Y軸方向の衝撃の影響をキャンセルすることができる。したがって、振動片100は、外部から特にY軸方向の衝撃が加えられても、安定して検出信号を検出することができる。
振動片100によれば、第1連結腕20の第1表面101には駆動信号配線132が形成され、第1連結腕20の側面103eには駆動接地配線142が形成されていることができる。そのため、例えば振動片100に対して、外部からY軸方向の衝撃が加わった場合に、第3距離(第1梁50の第1表面101に形成された検出信号配線112と、第1連結腕20の第1表面101に形成された駆動信号配線132と、の間の距離)と、第4距離(第2梁52の第1表面101に形成された検出信号配線112と、第1連結腕20の第1表面101に形成された駆動信号配線132と、の間の距離)とは、不均等となる場合があるが、第1連結腕30の側面103eには駆動接地配線142が形成されているため、検出信号と駆動信号との静電結合を抑制することができる。駆動接地配線142は接地電位を有するため、静電結合をシールドする機能を有することができる。すなわち、Y軸の正の方向側と、Y軸の負の方向側と、において、検出信号と駆動信号との静電結合の変化量を(ほぼ)均等に保つことができる。したがって、振動片100は、外部から特にY軸方向の衝撃が加えられても、安定して検出信号を検出することができる。
振動片100によれば、駆動信号電極130、駆動接地電極140、駆動信号配線132および駆動接地配線142は、XZ平面に関して面対称に配置されていることができる。そのため、例えば振動片100に対して、外部からX軸方向またはY軸方向の衝撃が加わった場合に、Y軸の正の方向側と、Y軸の負の方向側と、において、検出信号と駆動信号との静電結合の変化量を(ほぼ)均等にすることができる。したがって、振動片100は、外部から衝撃が加えられても、安定して検出信号を検出することができる。
振動片100によれば、第1〜第4梁50,52,54,56は、S字形状部50a,52a,54a,56aを有することができる。そのため、第1〜第4梁50,52,54,56は、X軸方向およびY軸方向に弾性を得ることができる。これにより、例えば振動片100に対して、外部からX軸方向またはY軸方向の衝撃が加わった場合に、該衝撃を吸収することができる。また、S字形状部50a,52a,54a,56aの各々では、上述のとおり、X軸方向と平行となる部分を3つ有していることができる。すなわち、梁50,52,54,56では、折り返しの部分を、必要以上に多く設けていない。図示はしないが、折り返し部分の数を多くすると、例えば振動片100に対して、外部からY軸方向の衝撃が加わった場合に、第1梁50と、第2梁52と、の間で梁のたわみの程度に大きな差が生じることがある。そのために、第1梁50に形成された検出信号配線112によって伝達される第1検出信号と、第2梁52に形成された検出信号配線112によって伝達される第2検出信号とが、不均一となり、安定して検出信号を検出できない場合がある。振動片100によれば、このような問題を解消しつつ、外部の衝撃を吸収することができる。
2. 振動片の変形例
次に、本実施形態の変形例に係る振動片200について、図面を参照しながら説明する。図5は、振動片200を一方の主面(第1表面101)側から見た平面図であって、振動片200の一方の主面(第1表面101)側の構成を説明するための図である。図6は、振動片200を一方の主面(第1表面101)側から見た透視図であって、振動片200の他方の主面(第2表面102)側の構成を説明するための図である。以下、本実施形態の変形例に係る振動片200において、本実施形態に係る振動片100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
次に、本実施形態の変形例に係る振動片200について、図面を参照しながら説明する。図5は、振動片200を一方の主面(第1表面101)側から見た平面図であって、振動片200の一方の主面(第1表面101)側の構成を説明するための図である。図6は、振動片200を一方の主面(第1表面101)側から見た透視図であって、振動片200の他方の主面(第2表面102)側の構成を説明するための図である。以下、本実施形態の変形例に係る振動片200において、本実施形態に係る振動片100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
振動片100の例では、図1および図2に示すように、駆動信号端子134は、第2支持部62のみに形成されており、XZ平面に関して非対称に配置されていた。また、駆動接地端子144は、第1支持部60のみに形成されており、XZ平面に関して非対称に配置されていた。
振動片200では、図5および図6に示すように、駆動信号端子134は、第1支持部60および第2支持部62に形成されており、XZ平面に関して面対称に配置されている。第1支持部60に形成された駆動信号端子134は、第3梁54の第1表面101に形成された駆動信号配線132と接続されている。第2支持部62に形成された駆動信号端子134は、第4梁56の第1表面101に形成された駆動信号配線132と接続されている。
また、振動片200では、駆動接地端子144は、第1支持部60および第2支持部62に形成されており、XZ平面に関して面対称に配置されている。第1支持部60に形成された駆動接地端子144は、第3梁54の第2表面102および側面103に形成された駆動接地配線142と接続されている。第2支持部62に配置された駆動接地端子144は、第4梁56の第2表面102および側面103に形成された駆動接地配線142と接続されている。
振動片200によれば、上述のとおり、駆動信号端子134および駆動接地端子144までもがXZ平面に関して面対称に配置されていることができる。そのため、例えば振動片100に対して、外部からX軸方向またはY軸方向の衝撃が加わった場合に、Y軸の正の方向側と、Y軸の負の方向側と、において、検出信号と駆動信号との静電結合の変化量をより確実に均等にすることができる。したがって、振動片100は、外部から衝撃が加えられても、安定して検出信号を検出することができる。
3. 振動子
次に、本実施形態に係る振動子300について、図面を参照しながら説明する。図7は、振動子300を示す概略断面図である。振動子300は、本発明に係る振動片を含む。本実施形態では、本発明に係る振動片として、振動片100を用いた例について説明する。以下、本実施形態に係る振動子300において、本実施形態に係る振動片100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、図7では、便宜上、振動片100に形成された電極110,120,130,140、配線112,122,132,142、端子114,124,134,144の図示を省略している。
次に、本実施形態に係る振動子300について、図面を参照しながら説明する。図7は、振動子300を示す概略断面図である。振動子300は、本発明に係る振動片を含む。本実施形態では、本発明に係る振動片として、振動片100を用いた例について説明する。以下、本実施形態に係る振動子300において、本実施形態に係る振動片100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、図7では、便宜上、振動片100に形成された電極110,120,130,140、配線112,122,132,142、端子114,124,134,144の図示を省略している。
振動子300は、図7に示すように、振動片100と、パッケージベース312とリッド314とを有するパッケージ310と、を含む。さらに、振動子300は、ICチップ320を有することができる。
パッケージベース312は、開口を有することができ、該開口内に振動片100を収容することができる。パッケージベース312の材質としては、例えば、セラミック、ガラスなど列挙することができる。
リッド314は、パッケージベース312上に配置され、パッケージベース312の開口を封止している。リッド20の材質としては、例えば、42アロイ(鉄にニッケルが42%含有された合金)やコバール(鉄、ニッケルおよびコバルトの合金)等の金属、セラミックス、ガラスなどを列挙することができる。パッケージベース312およびリッド314によって形成されるキャビティー301は、振動片100が動作するための空間となる。キャビティー301は、密閉されることができ、減圧空間や不活性ガス雰囲気に設置されることができる。
振動片100は、支持部60,62がパッケージベース312に固定されることによって、パッケージ310内に収容されている。図示の例では、振動片100の支持部60,62は、ろう材317によってパッケージベース312に固定されている。振動片100は、第2表面102を内側底面313に向けた状態で固定されている。ろう材317は、導電性であり、支持部60,62に形成された端子114,124,134,144と、パッケージベース312に形成された接続配線318と、を電気的に接続している。図示はしないが、端子114,124,134,144の各々に対して、接続配線318が設けられている。
ICチップ320は、パッケージベース312に、例えばろう材317によって固定されている。ICチップ320は、例えばワイヤー319によって、パッケージベース312に形成された接続配線318と電気的に接続されている。これにより、端子114,124,134,144の各々は、接続配線318およびワイヤー319を介して、ICチップ320と電気的に接続されていることができる。ICチップ320は、振動片100を駆動振動させるための駆動回路と、角速度が加わったときに振動片100に生じる検出振動を検出する検出回路と、を有する。なお、図示はしないが、ICチップ320は、パッケージ310の外部に設けられていてもよい。
振動子300によれば、上述のとおり、パッケージ310内に振動片100を収容することができる。振動片100は、上述のとおり、外部から特にY軸方向の衝撃が加えられても、安定して検出信号を検出することができる。したがって、安定して検出信号を検出することができる振動子300を提供することができる。
4. 物理量検出装置
次に、本実施形態に係る物理量検出装置400について、図面を参照しながら説明する。図8は、物理量検出装置400の構成を示す概略図である。物理量検出装置400は、本発明に係る振動片を含む。本実施形態では、本発明に係る振動片として、振動片100を用いた例について説明する。以下、本実施形態に係る物理量検出装置400において、本実施形態に係る振動片100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
次に、本実施形態に係る物理量検出装置400について、図面を参照しながら説明する。図8は、物理量検出装置400の構成を示す概略図である。物理量検出装置400は、本発明に係る振動片を含む。本実施形態では、本発明に係る振動片として、振動片100を用いた例について説明する。以下、本実施形態に係る物理量検出装置400において、本実施形態に係る振動片100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
物理量検出装置400は、図8に示すように、振動片100と、駆動回路410と、検出回路420と、を含む。駆動回路410および検出回路420は、図8では図示せぬICチップに組み込まれていることができる。例えば、駆動回路410および検出回路420は、上述した図7に示すICチップ320に組み込まれていることができる。
駆動回路410は、本発明における駆動回路として機能し、I/V変換回路(電流電圧変換回路)411と、AC増幅回路412と、振幅調整回路413と、有することができる。駆動回路410は、振動片100に形成された駆動信号電極130に駆動信号を供給する回路である。以下、駆動回路410について、詳細に説明する。
振動片100が振動すると、圧電効果に基づく交流電流が、振動片100に形成された駆動信号電極130から出力され、駆動信号端子134を介してI/V変換回路411に入力される。I/V変換回路411は、入力された交流電流を振動片100の振動周波数と同一の周波数の交流電圧信号に変換して出力する。
I/V変換回路411から出力された交流電圧信号は、AC増幅回路412に入力される。AC増幅回路412は、入力された交流電圧信号を増幅して出力する。
AC増幅回路412から出力された交流電圧信号は、振幅調整回路413に入力される。振幅調整回路413は、入力された交流電圧信号の振幅を一定値に保持するように利得を制御し、利得制御後の交流電圧信号を、振動片100に形成された駆動信号端子134を介して駆動信号電極130に出力する。この駆動信号電極130に入力される交流電圧信号(駆動信号)により振動片100が振動する。
検出回路420は、本発明における検出回路として機能し、チャージアンプ回路421,422と、差動増幅回路423と、AC増幅回路424と、同期検波回路425と、平滑回路426と、可変増幅回路427と、フィルター回路428と、を有することができる。検出回路420は、振動片100の第1検出振動腕30に形成された検出信号電極110に生じる第1検出信号と、第2検出振動腕32に形成された検出信号電極110に生じる第2検出信号と、を差動増幅させて差動増幅信号を生成し、該差動増幅信号に基づいて所定の物理量を検出する回路である。以下、検出回路420について、詳細に説明する。
チャージアンプ回路421,422には、振動片100の検出振動腕30,32に形成された検出信号電極110により検出された互いに逆位相の検出信号(交流電流)が、検出信号端子134を介して入力される。例えば、チャージアンプ回路421には、第1検出振動腕30に形成された検出信号電極110により検出された第1検出信号が入力され、チャージアンプ回路422には、第2検出振動腕32に形成された検出信号電極110により検出された第2検出信号が入力される。そして、チャージアンプ回路421、422は、入力された検出信号(交流電流)を、基準電圧Vrefを中心とする交流電圧信号に変換する。
差動増幅回路423は、チャージアンプ回路421の出力信号と、チャージアンプ回路422の出力信号と、を差動増幅して差動増幅信号を生成する。差動増幅回路423の出力信号(差動増幅信号)は、さらにAC増幅回路424で増幅される。
同期検波回路425は、本発明における検波回路として機能し、駆動回路410のAC増幅回路412が出力する交流電圧信号を基に、AC増幅回路424の出力信号を同期検波することにより角速度成分を抽出する。
同期検波回路425で抽出された角速度成分の信号は、平滑回路426で直流電圧信号に平滑化され、可変増幅回路427に入力される。
可変増幅回路427は、平滑回路426の出力信号(直流電圧信号)を、設定された増幅率(または減衰率)で増幅(または減衰)して角速度感度を変化させる。可変増幅回路427で増幅(または減衰)された信号は、フィルター回路428に入力される。
フィルター回路428は、可変増幅回路427の出力信号から高周波のノイズ成分を除去し(正確には所定レベル以下に減衰させ)、角速度の方向および大きさに応じた極性および電圧レベルの検出信号を生成する。そして、この検出信号は外部出力端子(図示せず)から外部へ出力される。
物理量検出装置400によれば、上述のとおり、検出回路420は、第1検出振動腕30に形成された検出信号電極110に生じる第1検出信号と、第2検出振動腕32に形成された検出信号電極110に生じる第2検出信号と、を差動増幅させて差動増幅信号を生成し、該差動増幅信号に基づいて所定の物理量を検出することができる。また、振動片100は、外部からY軸方向の衝撃が加わった場合に、Y軸の正の方向側と、Y軸の負の方向側と、において、検出信号と駆動信号との静電結合の変化量を(ほぼ)均等に保つことができる。すなわち、第1検出信号と駆動信号との静電結合の変化量と、第2検出信号と駆動信号との静電結合の変化量と、を均等にすることができるので、Y軸方向の衝撃の影響をキャンセルすることができる。したがって、外部から特にY軸方向の衝撃が加わっても、安定して検出信号を検出することができる物理量検出装置400を提供することができる。
なお、上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
10 基部、20 第1連結腕、22 第2連結腕、30 第1検出振動腕、32 第2検出振動腕、40 第1駆動振動腕、42 第2駆動振動腕、50 第1梁、52 第2梁、54 第3梁、56 第4梁、60 第1支持部、62 第2支持部、100 振動片、101 第1表面、102 第2表面、103 側面、110 検出信号電極、112 検出信号配線、114 検出信号端子、120 検出接地電極、122 検出接地配線、124 検出接地端子、130 駆動信号電極、132 駆動信号配線、134 駆動信号端子、140 駆動接地電極、142 駆動接地配線、144 駆動接地端子、200 振動片、300 振動子、301 キャビティー、310 パッケージ、312 パッケージベース、313 内側底面、314 リッド、317 ろう材、318 接続配線、319 ワイヤー、320 ICチップ、400 物理量検出装置、410 駆動回路、411 I/V変換回路、412 AC増幅回路、413 振幅調整回路、420 検出回路、421 チャージアンプ回路、422 チャージアンプ回路、423 差動増幅回路、424 AC増幅回路、425 同期検波回路、426 平滑回路、427 可変増幅回路、428 フィルター回路
Claims (7)
- 基部と、
前記基部から、前記基部の中心を原点とするX軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2連結腕と、
前記基部から、前記X軸と直交し前記基部の中心を原点とするY軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2検出振動腕と、
前記第1連結腕から前記Y軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2駆動振動腕と、
前記第2連結腕から前記Y軸に沿って、正および負の方向にそれぞれ延出された第3および第4駆動振動腕と、
前記第1検出振動腕に対して、前記Y軸の正の方向側に配置された第1支持部と、
前記第2検出振動腕に対して、前記Y軸の負の方向側に配置された第2支持部と、
前記基部から、前記第1検出振動腕と前記第1駆動振動腕との間を通って、前記第1支持部まで延出された第1梁と、
前記基部から、前記第2検出振動腕と前記第2駆動振動腕との間を通って、前記第2支持部まで延出された第2梁と、
前記基部から、前記第1検出振動腕と前記第3駆動振動腕との間を通って、前記第1支持部まで延出された第3梁と、
前記基部から、前記第2検出振動腕と前記第4駆動振動腕との間を通って、前記第2支持部まで延出された第4梁と、
を含み、
前記第1および第2検出振動腕には、検出信号電極が形成され、
前記第1および第2駆動振動腕には、駆動信号電極が形成され、
前記第1および第2駆動振動腕の前記駆動信号電極よりも先端側の先端部には、駆動接地電極が形成され、
前記第1および第2梁には、検出信号配線が形成され、
前記第1および第2支持部には、検出信号端子が形成され、
前記第1支持部に形成された前記検出信号端子は、前記第1駆動振動腕の前記先端部に形成された前記駆動接地電極に対して、前記Y軸の正の方向側に配置され、
前記第2支持部に形成された前記検出信号端子は、前記第2駆動振動腕の前記先端部に形成された前記駆動接地電極に対して、前記Y軸の負の方向側に配置され、
前記第1検出振動腕に形成された前記検出信号電極は、前記第1梁に形成された前記検出信号配線を介して、前記第1支持部に形成された前記検出信号端子と、電気的に接続され、
前記第2検出振動腕に形成された前記検出信号電極は、前記第2梁に形成された前記検出信号配線を介して、前記第2支持部に形成された前記検出信号端子と、電気的に接続され、
前記検出信号電極、前記検出信号配線、および前記検出信号端子の各々は、前記X軸と、前記X軸および前記Y軸と直交するZ軸と、がなすXZ平面に関して、面対称に配置されている、振動片。 - 請求項1において、
互いに反対を向く第1および第2表面と、前記第1および第2表面を接続する側面と、を有する前記振動片であって、
前記検出信号電極は、前記第1および第2検出振動腕の前記第1および第2表面に形成され、
前記駆動信号電極は、前記第1および第2駆動振動腕の前記第1および第2表面に形成され、
前記駆動接地電極は、前記第1および第2駆動振動腕の前記先端部の前記第1および第2表面と、前記第1および第2駆動振動腕の前記側面と、に形成され、
前記検出信号配線は、前記第1および第2梁の前記第1表面に形成され、
前記第1連結腕の前記第1表面には、駆動信号配線が形成され、
前記第1連結腕の前記側面には、駆動接地配線が形成され、
前記駆動信号電極と前記駆動信号配線とは、電気的に接続され、
前記駆動接地電極と前記駆動接地配線とは、電気的に接続されている、振動片。 - 請求項2において、
前記駆動接地電極は、さらに、前記第3および第4駆動振動腕の前記第1および第2表面に形成され、
前記駆動信号電極は、さらに、前記第3および第4駆動振動腕の前記駆動接地電極よりも先端側の先端部の前記第1および第2表面と、前記第3および第4駆動振動腕の前記側面と、に形成され、
前記駆動接地配線は、さらに、前記第3および第4梁、前記基部、および前記第2連結腕の前記第2表面と、前記第3および第4梁の前記側面と、に形成され、
前記駆動信号配線は、さらに、前記第3および第4梁、前記基部、および前記第1連結腕の前記第1表面に形成され、
前記駆動接地電極、前記駆動接地配線、前記駆動信号電極、および前記駆動信号配線の各々は、前記XZ平面に関して、面対称に配置されている、振動片。 - 請求項3において、
前記第1および第2支持部には、駆動信号端子が形成され、
前記第1および第2支持部には、駆動接地端子が形成され、
前記駆動信号端子は、前記駆動信号配線を介して、前記駆動信号電極と電気的に接続され、
前記駆動接地端子は、前記駆動接地配線を介して、前記駆動接地電極と電気的に接続され、
前記駆動信号端子および前記駆動接地端子の各々は、前記XZ平面に関して、面対称に配置されている、振動片。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記第1、第2、第3および第4梁は、S字形状部を有する、振動片。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の振動片と、
前記振動片が収容されたパッケージと、
を含む、振動子。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の振動片と、
前記駆動信号電極に駆動信号を供給する駆動回路と、
前記第1検出振動腕に形成された前記検出信号電極に生じる第1検出信号と、前記第2検出振動腕に形成された前記検出信号電極に生じる第2検出信号と、を差動増幅させて差動増幅信号を生成し、前記差動増幅信号に基づいて所定の物理量を検出する検出回路と、
を含む、物理量検出装置。
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