JP2013156127A - 振動片、振動デバイス、物理量検出装置、および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】振動体4から延出された第1梁61と連結され、振動体4を支持している第1支持部51と、第1支持部51に設けられ、第1梁61の延出方向と交わる方向に沿って離間して並設されている検出信号端子714および検出接地端子724と、を備え、検出信号端子714と検出接地端子724との間で第1梁61と第1支持部51とが連結されており、検出信号端子714と検出接地端子724との間には、第1支持部51の表裏方向の厚さが薄くなるように形成されている薄肉部54a、または第1支持部51が表裏方向に貫通除去された貫通部が設けられている。
【選択図】図4
Description
一例として特許文献1のジャイロ素子を説明すると、特許文献1のジャイロ素子は、振動体と、振動体を支持している第1、第2の支持部と、振動体と第1支持部とを連結している第1、第2梁と、振動体と第2支持部とを連結している第3、第4梁とを有している。また、振動体は、基部と、基部から両側へy軸に沿って延出している第1、第2検出振動腕と、基部から両側へx軸に沿って延出している第1、第2連結部腕と、第1連結腕の先端部から両側へy軸に沿って延出している第1、第2駆動振動腕と、第2連結腕の先端部から両側へy軸に沿って延出している第3、第4駆動振動腕とで構成されている。
なお、振動モレ現象によって駆動振動腕或いは検出振動腕の振動に対して影響が生じるとジャイロ素子の振動特性の劣化、特に温度ドリフトが増大してしまうことになる。
前記振動体は、基部と、前記基部から両側へ第1方向に沿って延出している第1検出振動腕および第2検出振動腕と、前記基部から両側へ前記第1方向と直交する第2方向に沿って延出している第1連結腕および第2連結腕と、前記第1連結腕から両側へ前記第1方向に沿って延出している第1駆動振動腕および第2駆動振動腕と、前記第2連結腕から両側へ前記第1方向に沿って延出している第3駆動振動腕および第4駆動振動腕と、を備え、前記第1検出振動腕および前記第2検出振動腕にて検出振動系が構成され、前記第1駆動振動腕、前記第2駆動振動腕、前記第3駆動振動腕および前記第4駆動振動腕にて駆動振動系が構成され、前記支持部は、前記振動体を挟んで前記第1方向に沿って対向配置され、前記第2方向に延在している第1支持部および第2支持部を備え、前記梁は、前記第1検出振動腕と前記第1駆動振動腕との間を通って、前記第1支持部と前記基部とを連結している第1梁と、前記第1検出振動腕と前記第3駆動振動腕との間を通って、前記第1支持部と前記基部とを連結している第2梁と、前記第2検出振動腕と前記第2駆動振動腕との間を通って、前記第2支持部と前記基部とを連結している第3梁と、前記第2検出振動腕と前記第4駆動振動腕との間を通って、前記第2支持部と前記基部とを連結している第4梁とを備えていることを特徴とする。
前記第1梁と前記第2梁とが連結された第1連結梁、および前記第3梁と前記第4梁とが連結された第2連結梁を備えており、前記第1連結梁および前記第2連結梁によって前記振動体が、前記第1支持部および前記第2支持部のそれぞれに連結されていることを特徴とする。
<実施形態>
まず、本発明にかかる振動片を適用した振動デバイスの実施形態について説明する。
なお、以下では、図1に示すように、互いに直交する3軸を、x軸、y軸およびz軸とし、z軸は、振動デバイスの厚さ方向と一致する。また、x軸に平行な方向を「x軸方向(第2方向)」と言い、y軸に平行な方向を「y軸方向(第1方向)」と言い、z軸に平行な方向を「z軸方向」と言う。
図2は、上側から(リッド92側)から見たジャイロ素子の上面図であり、図3は、上側から見たジャイロ素子の下面図(透過図)である。また、図2および図3では、説明の便宜上、電極および端子にハッチングを入れている。また、図2および図3中、同じハッチングで示す電極および端子は電気的に接続されていることを示している。また、図4では、説明の便宜上、支持部、梁、電極等の図示を省略している。
振動片3は、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料で構成することができるが、これらの中でも、水晶で構成するのが好ましい。これにより、優れた振動特性(周波数特性)を発揮することのできる振動片3が得られる。
このような振動片3は、いわゆるダブルT型をなす振動体4と、振動体4を支持する支持部としての第1支持部51および第2支持部52と、振動体4と第1、第2支持部51、52とを連結する梁としての第1梁61、第2梁62、第3梁63および第4梁64とを有している。
また、第1、第2支持部51、52は、それぞれ、x軸方向に沿って延在しており、これら第1、第2支持部51、52の間に振動体4が位置している。言い換えれば、第1、第2支持部51、52は、振動体4を介してy軸方向に沿って対向するように配置されている。第1支持部51は、第1梁61、および第2梁62を介して基部41と連結されており、第2支持部52は、第3梁63、および第4梁64を介して基部41と連結されている。
なお、検出信号端子714、検出接地端子724、駆動信号端子734、および駆動接地端子744が固定部に相当する。
検出信号電極710は、第1、第2検出振動腕421、422の上面および下面に設けられている。ただし、本実施形態では、検出信号電極710は、第1、第2検出振動腕421、422の先端部には設けられていない。検出信号電極710は、xz平面に関して面対称に配置されている。検出信号電極710は、第1、第2検出振動腕421、422の検出振動が励起されたときに、該振動によって発生する圧電材料の歪みを検出するための電極である。
検出接地電極720は、第1、第2検出振動腕421、422の先端部に設けられている。具体的には、検出接地電極720は、第1、第2検出振動腕421、422の先端部の上面および下面に設けられている。さらに、検出接地電極720は、第1、第2検出振動腕421、422の側面に設けられている。第1検出振動腕421の上面、下面および側面に設けられている検出接地電極720は、互いに電気的に接続されている。また、第2検出振動腕422の上面、下面および側面に設けられている検出接地電極720は、互いに電気的に接続されている。このような検出接地電極720は、xz平面に関して、面対称に配置されている。検出接地電極720は、検出信号電極710に対してグランドとなる電位を有する。
また、検出接地端子724は、第1、第2支持部51、52に設けられている。具体的には、検出接地端子724は、第1、第2支持部51、52の上面および下面、さらに側面に設けられている。第1支持部51の上面、下面および側面に設けられている検出接地端子724は、互いに電気的に接続されている。また、第2支持部52の上面、下面および側面に設けられている検出接地端子724は、互いに電気的に接続されている。
駆動信号電極730は、第1、第2駆動振動腕441、442に設けられている。ただし、本実施形態では、駆動信号電極730は、第1、第2駆動振動腕441、442の先端部には設けられていない。具体的には、駆動信号電極730は、第1、第2駆動振動腕441、442の上面および下面に設けられている。
駆動信号端子734は、第2支持部52に設けられている。具体的には、駆動信号端子734は、第2支持部52の上面および下面、さらに側面に設けられている。第2支持部52の上面、下面および側面に設けられている駆動信号端子734は、互いに電気的に接続されている。
第2支持部52に設けられている駆動信号端子734は、第4梁64に設けられている駆動信号配線732を介して、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、444に設けられている駆動信号電極730と電気的に接続されている。具体的には、駆動信号端子734は、第4梁64の上面に設けられている駆動信号配線732と接続され、駆動信号配線732は、第4梁64の上面から、基部41の上面、そして第1連結腕431の上面を通って、第1、第2駆動振動腕441、442の上面に設けられている駆動信号電極730に接続されている。さらに、駆動信号配線732は、第1連結腕431の上面から、第1連結腕431の側面を通って、第1、第2駆動振動腕441、442の下面に設けられている駆動信号電極730に接続されている。また、さらに、駆動信号配線732は、基部41の上面から、第2連結腕432の上面および側面を通って、第3、第4駆動振動腕443、444の上面および下面に設けられている駆動信号電極730に接続されることができる。これにより、第1、第2、第3、第4駆動振動腕441、442、443、44を駆動振動させるための駆動信号を駆動信号端子734から駆動信号電極730に伝達することができる。
駆動接地電極740は、第1、第2駆動振動腕441、442の先端部に設けられている。具体的には、駆動接地電極740は、第1、第2駆動振動腕441、442の先端部の上面および下面に設けられている。さらに、駆動接地電極740は、第1、第2駆動振動腕441、442の側面にも設けられている。第1駆動振動腕441の上面、下面および側面に設けられている駆動接地電極740は、互いに電気的に接続されている。また、第2駆動振動腕442の上面、下面および側面に設けられている駆動接地電極740は、互いに電気的に接続されている。
第1支持部51に設けられている駆動接地端子744は、駆動信号電極730が設けられている第3駆動振動腕443の先端部に対して、y軸の正の方向側に配置されている。すなわち、第1支持部51に設けられている駆動接地端子744と、第3駆動振動腕443の先端部に設けられている駆動信号電極730とは、y軸方向において対向している。
以上、説明したように、支持部としての第1支持部51には、固定部としての検出信号端子714、検出接地端子724および駆動接地端子744がx軸方向(梁の延出方向と交わる方向)に沿って並び、かつ離間して設けられている。具体的には、図4に示すように、x軸方向に沿って延在する第1支持部51の中央部(第1支持部51と第1梁61との接合部51a、および第1支持部51と第2梁62との接合部51bと、の間の領域S1)に検出接地端子724が設けられており、第1支持部51の一端部(接合部51aよりも図4中右側の領域S2)に検出信号端子714が設けられており、第1支持部51の他端部(接合部51bよりも図4(a)中左側の領域S3)に駆動接地端子744が設けられている。
また、第2支持部52の一面(後述する導電性固定部材8が塗布される面)には、検出接地端子724と駆動信号端子734の間に、前記一面から段差を有し形成された薄肉部53bが設けられている。なお、薄肉部53bの設けられている領域S10は、x軸方向において、接合部52bを含んでいる。また、薄肉部53bの振動体4(図2、図3参照)側の端52cは、第2支持部52の側面に開放されている。
パッケージ9は、ジャイロ素子2を収納するものである。なお、パッケージ9には、ジャイロ素子2の他に、ジャイロ素子2の駆動等を行うICチップ等が収納されていてもよい。このようなパッケージ9は、その平面視(xy平面視)にて、略矩形状をなしている。
また、導電性固定部材8は、ジャイロ素子2と底板911との間にギャップ(隙間)を形成し、これらの接触を防止するギャップ材としても用いられる。これにより、底板911との接触によるジャイロ素子2の破壊・破損を防止することができ、正確な角速度の検出と、優れた信頼性を発揮することのできる振動デバイス1となる。
なお、各接続パッド10は、図示しない導体ポストを介してパッケージ9の外部へ引き出されていたり、パッケージ9内にICチップ等を収納する場合には、そのICチップと電気的に接続されていたりする。
前述したように、ジャイロ素子2は、導電性固定部材8を介して底板911に固定される。ここで、ジャイロ素子2を底板911に固定する工程は、例えば、底板911に設けられている6つの接続パッド10上にそれぞれ銀ペースト(導電性固定部材)8を塗布し、塗布した銀ペースト8と対応する端子(検出信号端子714、検出接地端子724、駆動信号端子734、および駆動接地端子744)が接触するようにジャイロ素子2をその下面を底板911側に向けて載置するとともにジャイロ素子2を押し当て、銀ペースト8を固化することにより、銀ペースト8を介してジャイロ素子2が底板911に固定される。
次に、図7および図8を用いて、前述の実施形態における梁と支持部との連結(接続)部分の変形例を説明する。図7(a)〜(f)および図8(a)〜(f)は、ジャイロ素子の変形例を示す部分平面図である。
なお、以下、具体的に説明するが、各梁と支持部との連結部分の作用・効果は、互いに同様であるため、第1梁61と第1支持部51(図4参照)との連結部分について代表して説明する。また、各変形例の効果については、代表して変形例1および変形例2に記載し、変形例3〜変形例12については、変形例1および変形例2と同様な効果の記載は省略する。
図7(a)に示す変形例1は、第1支持部51の検出信号端子714と検出接地端子724との間に設けられた薄肉部54aと、第1梁61と、が連結されている構成である。換言すれば、薄肉部54aを介して第1梁61と検出信号端子714と検出接地端子724とが延設された構成である。また、薄肉部54aの振動体4(図2、図3参照)側の端は、第1支持部51の側面に開放されている。
本変形例1の構成では、前述の実施形態と同様に薄肉部54aの剛性が弱いことから変形が起こり易くなり、振動体から梁に伝播している振動が検出信号端子714、検出接地端子724伝播する振動モレ現象を低減させることが可能となる。この振動モレ現象を抑えることにより、前述の実施形態と同様な効果を有することが可能となる。
図7(b)に示す変形例2は、第1支持部51が表裏方向に貫通除去されて形成された貫通部55a、55bが設けられている構成である。
貫通部55a、55bは、第1梁61を挟んで両側に設けられており、それぞれの一方端は第1支持部51の振動体4(図2、図3参照)側の側面に開放され、他方端は第1支持部51に側面を有する切欠き形状となっている。この貫通部55a、55bによって、幅狭部56a、56bが第1支持部51に形成される。そして、検出信号端子714と第1梁61とが、貫通部55aによって形成された幅狭部56aを介して連結され、検出接地端子724と第1梁61とが、貫通部55bによって形成された幅狭部56bを介して連結されている。
本変形例2の構成では、検出信号端子714および検出接地端子724が、幅狭部56a、56bを介して第1梁61と連結されている。幅狭部56a、56bは、前述の薄肉部54aと同様に剛性が弱いことから変形が起こり易くなり、振動体から梁に伝播している振動が検出信号端子714、検出接地端子724伝播する振動モレ現象を低減させることが可能となる。この振動モレ現象を抑えることにより、前述の実施形態と同様な効果を有することが可能となる。
図7(c)に示す変形例3は、前述の変形例2における貫通部55a、55bの設けられている部分が貫通除去されずに段差を有する薄肉部57a、57bとなっている構成である。
薄肉部57a、57bは、第1梁61を挟んで両側に設けられており、それぞれの一方端は第1支持部51の振動体4(図2、図3参照)側の側面に開放され、他方端は第1支持部51に段差の側面を有している。この薄肉部57a、57bによって、幅狭部56a、56bが第1支持部51に形成される。そして、検出信号端子714と第1梁61とが、薄肉部57aおよび幅狭部56aを介して連結され、検出接地端子724と第1梁61とが、薄肉部57bおよび幅狭部56bを介して連結されている。
図7(d)に示す変形例4は、第1支持部51と第1梁61とが連結されている第1支持部51の側面と反対側の側面側に一方端が開放され、他方端が第1支持部51に側面を有した段差によって形成された薄肉部54aが設けられている構成である。
この薄肉部54aが設けられることによって第1支持部51には、幅狭部56a、56bが形成される。そして、検出信号端子714と第1梁61とが、幅狭部56aおよび薄肉部54aを介して連結され、検出接地端子724と第1梁61とが、幅狭部56bおよび薄肉部54aを介して連結されている。
図7(e)に示す変形例5は、前述の変形例4における薄肉部54aの設けられている部分が貫通除去された貫通部55となっている構成である。
貫通部55は、第1支持部51と第1梁61とが連結されている第1支持部51の側面と反対側の側面側に一方端が開放され、他方端が第1支持部51に側面を有する切欠き形状となっている。この貫通部55が設けられることによって第1支持部51には、幅狭部56a、56bが形成される。そして、検出信号端子714と第1梁61とが、幅狭部56aを介して連結され、検出接地端子724と第1梁61とが、幅狭部56bを介して連結されている。
図7(f)に示す変形例6は、第1梁61を挟み両側に、第1支持部51が表裏方向に貫通除去されて形成された貫通部55a、55bと、貫通部55a、55bが設けられている側と反対側に設けられた貫通部55とを有する構成である。
貫通部55a、55bは、第1梁61を挟んで設けられており、それぞれの一方端は第1支持部51の振動体4(図2、図3参照)側の側面に開放され、他方端は第1支持部51に側面を有する切欠き形状となっている。貫通部55は、第1支持部51と第1梁61とが対向する側の第1支持部51の側面と反対側の側面側に一方端が開放され、他方端が第1支持部51に側面を有する切欠き形状となっている。これらの貫通部55、55a、55bによって第1支持部51には、幅狭部56a、56bが形成される。そして、検出信号端子714と第1梁61とが、幅狭部56aを介して連結され、検出接地端子724と第1梁61とが、幅狭部56bを介して連結されている。
図8(a)に示す変形例7は、第1支持部51と第1梁61とが対向する側と反対側の第1支持部51に突起部58が形成されており、その突起部58にかけて第1梁61と第1梁61の両側に設けられた貫通部55a、55bとが形成されている構成である。
貫通部55a、55bは、第1梁61を挟んで両側に設けられており、それぞれの一方端は第1支持部51の振動体4(図2、図3参照)側の側面に開放され、他方端は突起部58に側面を有する切欠き形状となっている。換言すれば、貫通部55a、55bは、第1支持部51の幅より長く形成されている。この貫通部55a、55bによって、幅狭部56a、56bが突起部58に形成され、さらに幅狭部56a、56bからそれぞれ第1支持部51に延在された幅狭部56c、56dが形成されている。そして、検出信号端子714と第1梁61とが、幅狭部56a、56dを介して連結され、検出接地端子724と第1梁61とが、幅狭部56b、56cを介して連結されている。
本構成では、幅狭部が、幅狭部56a、56d或いは幅狭部56b、56cのように長くなるためさらに変形し易くなり、振動モレの低減、応力緩和の効果が向上する。
図8(b)に示す変形例8は、第1梁61と、第1梁61の両側に設けられた貫通部55a、55bと、貫通部55a、55bが設けられている側と反対側の第1支持部51に設けられた貫通部55c、55dと、を有する構成である。
貫通部55c、55dは、第1梁61から延伸された突部61aを挟み両側に設けられている。貫通部55a、55bおよび貫通部55c、55dによって幅狭部56a、56bが形成されている。そして、検出信号端子714と第1梁61とが、幅狭部56aを介して連結され、検出接地端子724と第1梁61とが、幅狭部56bを介して連結されている。
図8(c)に示す変形例9は、第1支持部51に貫通穴であるトラック形状の貫通部55eが形成された構成である。
貫通部55eは、第1支持部51と第1梁61とが連結される部位に対向して設けられており、貫通部55eの一側面が、幅狭部56a、56bの一側面を構成する。幅狭部56a、56bは、第1梁61を挟んで両側に設けられており、検出信号端子714と第1梁61とが、幅狭部56aを介して連結され、検出接地端子724と第1梁61とが、幅狭部56bを介して連結されている。
なお、貫通穴(貫通部55e)は、トラック形状に限らず、楕円形状、円形状、或いはこれらの貫通穴が並設された形状など幅狭部56a、56bを設けることができればその形状は問わない。
図8(d)に示す変形例10は、前述の変形例2と構成は同一であり、第1支持部51が表裏方向に貫通除去されて形成された貫通部55a、55bが設けられているが、貫通部55a、55bの形状が異なる。
貫通部55a、55bは、第1梁61を挟んで両側に設けられており、それぞれの一方端は第1支持部51の振動体4(図2、図3参照)側の側面に開放され、他方端は第1支持部51に側面を有する切欠き形状となっている。このとき、貫通部55a、55bは、他方端側の側面の長さが開放された一方端の長さよりも短い、即ち、第1支持部51の側面に開放された一方端(開放端)に向かって徐々に広がる形状をなしている。言い換えれば、貫通部55a、55bを構成する一辺Sが、対向する第1梁61の側面と平行でなく、開放端に向かって徐々に離れる構成となっている。この貫通部55a、55bによって、幅狭部56a、56bが第1支持部51に形成される。そして、検出信号端子714と第1梁61とが、貫通部55aによって形成された幅狭部56aを介して連結され、検出接地端子724と第1梁61とが、貫通部55bによって形成された幅狭部56bを介して連結されている。
図8(e)に示す変形例11は、前述の変形例6と同じように、第1梁61を挟み両側に、第1支持部51が表裏方向に貫通除去されて形成された貫通部55a、55bと、貫通部55a、55bが設けられている側と反対側に設けられた貫通部55とを有する構成である。本変形例11は、幅狭部56a、56bが直線状でなく屈曲しているところが前述の変形例6と異なる。
貫通部55a、55bは、第1梁61を挟んで設けられており、それぞれの一方端は第1支持部51の振動体4(図2、図3参照)側の側面に開放され、他方端は第1支持部51に側面を有する切欠き形状となっている。貫通部55は、第1支持部51と第1梁61とが対向する側の第1支持部51の側面と反対側の側面側に一方端が開放され、他方端が第1支持部51に側面を有する切欠き形状となっている。これらの貫通部55、55a、55bによって第1支持部51には、屈曲して延在する幅狭部56aおよび幅狭部56dと幅狭部56bおよび幅狭部56cとが形成される。そして、検出信号端子714と第1梁61とが、幅狭部56aおよび幅狭部56dを介して連結され、検出接地端子724と第1梁61とが、幅狭部56bおよび幅狭部56cを介して連結されている。
図8(f)に示す変形例12は、第1支持部51と第1梁61とが連結する側の第1支持部51に突起部61wが形成されており、その突起部61wも含めて延在された薄肉部54aが形成されている構成である。
第1梁61は、第1支持部51から延在された突起部61wの一方端で第1支持部51と連結されている。したがって、第1梁61の厚さは、薄肉部54aの厚さより厚いことになる。
なお、以上の説明では、第1梁61、第2梁62、第3梁63、および第4梁64のそれぞれの梁が第1支持部51或いは第2支持部52に連結される構成で説明したが、これに限らず次のような構成であってもよい。
図9に本変形例を示し説明する、図9は、本変形例を示す部分平面図である。本変形例の構成は、第1梁61と第2梁62とが第1支持部51に達する間で連結され第1連結梁61aが形成されている。その第1連結梁61aが第1支持部51の接合部51aに連結される。なお、図示しないが、対向する第2支持部側の第3梁と第4梁側も同様な構成とすることができる。詳細には、第3梁と第4梁とが第2支持部に達する間で連結され第2連結梁が形成されている。その第2連結梁が第2支持部に連結される。
この構成によれば、第1連結梁61a或いは第2連結梁を設けることで、梁がさらに撓み易く(変形し易い)なることから、応力の緩和作用および振動モレの防止効果を、より向上させることが可能となる。
以上のような振動デバイス1は、角速度検出装置、加速度検出装置、圧力計測装置などの物理量検出装置に適用することができる。
次に、本実施形態に係る物理量検出装置について、図面を参照しながら説明する。図10は、物理量検出装置の構成を示す概略図である。
また、上記のような振動デバイス1は、各種電子機器に組み込むことができる。振動デバイス1を組み込んだ本発明の電子機器としては、特に限定されないが、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等を挙げることができる。
Claims (9)
- 振動体と、
前記振動体から延出された梁と連結され、前記振動体を支持している支持部と、
前記支持部に設けられ、前記梁の延出方向と交わる方向に沿って、離間して並設されている少なくとも2つの固定部と、を備え、
前記2つの固定部間で前記梁と前記支持部とが連結されており、
前記2つの固定部間には、前記支持部の表裏方向の厚さが前記支持部の前記固定部が設けられている部分よりも薄くなるように形成されている薄肉部、または前記支持部が表裏方向に貫通除去された貫通部が、設けられていることを特徴とする振動片。 - 前記支持部は、前記梁から前記2つの固定部にそれぞれ延出し、前記支持部の幅が前記支持部の前記固定部が設けられている部分の幅より狭い狭幅部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の振動片。
- 前記薄肉部または前記貫通部の前記振動体側の端は、前記支持部の側面に開放されていることを特徴とする請求項1または2に記載の振動片。
- 前記振動体は、基部と、前記基部から両側へ第1方向に沿って延出している第1検出振動腕および第2検出振動腕と、前記基部から両側へ前記第1方向と直交する第2方向に沿って延出している第1連結腕および第2連結腕と、前記第1連結腕から両側へ前記第1方向に沿って延出している第1駆動振動腕および第2駆動振動腕と、前記第2連結腕から両側へ前記第1方向に沿って延出している第3駆動振動腕および第4駆動振動腕と、を備え、前記第1検出振動腕および前記第2検出振動腕にて検出振動系が構成され、前記第1駆動振動腕、前記第2駆動振動腕、前記第3駆動振動腕および前記第4駆動振動腕にて駆動振動系が構成され、
前記支持部は、前記振動体を挟んで前記第1方向に沿って対向配置され、前記第2方向に延在している第1支持部および第2支持部を備え、
前記梁は、前記第1検出振動腕と前記第1駆動振動腕との間を通って、前記第1支持部と前記基部とを連結している第1梁と、前記第1検出振動腕と前記第3駆動振動腕との間を通って、前記第1支持部と前記基部とを連結している第2梁と、前記第2検出振動腕と前記第2駆動振動腕との間を通って、前記第2支持部と前記基部とを連結している第3梁と、前記第2検出振動腕と前記第4駆動振動腕との間を通って、前記第2支持部と前記基部とを連結している第4梁と、を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の振動片。 - 前記第1梁と前記第2梁とが連結された第1連結梁、および前記第3梁と前記第4梁とが連結された第2連結梁を備えており、
前記第1連結梁および前記第2連結梁によって前記振動体が、対向配置された前記第1支持部および前記第2支持部のそれぞれに連結されていることを特徴とする請求項4に記載の振動片。 - 少なくとも2つの接続パッドを備えている基板と、
請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の振動片と、を備え、
前記接続パッドと前記固定部とが導電性固定部材により接合されていることを特徴とする振動デバイス。 - 前記基板の平面視にて、前記接続パッドの輪郭の一部と、前記薄肉部または前記貫通部が設けられている領域の一部とが重なり合っていることを特徴とする請求項6に記載の振動デバイス。
- 請求項4または請求項5に記載の振動片と、
前記振動片を駆動する駆動回路と、
前記振動片からの検出信号に基づいて所定の物理量を検出する検出回路と、を備えていることを特徴とする物理量検出装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の振動片を備えていることを特徴とする電子機器。
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