JP2019178994A - センサー素子、物理量センサー、電子機器および移動体 - Google Patents

センサー素子、物理量センサー、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】検出精度を向上させることができるセンサー素子およびその製造方法を提供すること、また、このセンサー素子を備える物理量センサー、電子機器および移動体を提供する。【解決手段】基部と、前記基部から第1の軸上に延出した連結腕を介して接続された駆動腕と、前記基部から前記平面視で前記第1の軸に直交する第2の軸の正方向に延出した第1検出腕および前記第2の軸の負方向に延出した第2検出腕と、前記平面視で前記基部に前記第1の軸に沿って配置される駆動信号配線と、前記平面視で前記基部に配置される第1検出信号配線および第2検出信号配線と、を有し、前記駆動信号配線と前記第1検出信号配線との間の第1容量と、前記駆動信号配線と前記第2検出信号配線との間の第2容量との差を小さくするように、前記第1検出信号配線および前記第2検出信号配線の形状が前記平面視で前記第1の軸に関して線対称の形状とは異なる。【選択図】図5

Description

本発明は、センサー素子、物理量センサー、電子機器および移動体に関するものである。
物理量センサーの一種として、例えば、特許文献1に記載の振動片のような圧電体を用いた振動型のジャイロセンサーが知られている。特許文献1に記載の振動片は、基部と、基部からX軸に沿って正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2連結腕と、基部からX軸と直交するY軸に沿って正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2検出腕と、第1連結腕からY軸に沿って正および負の方向にそれぞれ延出された第1および第2駆動腕と、第2連結腕からY軸に沿って正および負の方向にそれぞれ延出された第3および第4駆動腕と、を含む。ここで、第1および第2検出腕には、検出振動により検出信号を生じる検出信号電極が形成され、第1および第2駆動腕には、駆動振動させる駆動信号が入力される駆動信号電極が形成されている。そして、特許文献1では、検出信号電極、検出信号配線および検出信号端子の各々は、基部上において、XZ平面に関して面対称に配置されている。そして、第1検出腕に形成された検出信号電極に生じる第1検出信号と、第2検出腕に形成された検出信号電極に生じる第2検出信号とに基づいて所定の物理量を検出する。
特開2015−184124号公報
しかし、特許文献1に記載の振動片では、基部上において、検出信号電極および検出信号配線の各々がXZ平面に関して面対称に配置されて、第1検出信号および第2検出信号が駆動信号配線との基部上での寄生容量によるノイズが同等になっているが、駆動信号配線がXZ平面に関して面対称に配置しない場合、第1検出腕からの検出信号配線と駆動信号配線との間の距離と、第1検出腕からの検出信号配線と駆動信号配線との間の距離とが異なってしまい、その結果、駆動信号配線から第1検出信号に混入するノイズ量と、駆動信号配線から第2検出信号に混入するノイズ量とが異なってしまい、第1検出信号と第2検出信号とに含まれるノイズを十分に低減することが困難であるという課題がある。
本発明の目的は、二つの検出信号線に含まれるノイズ量を同等化して検出回路においてノイズ低減が複雑にならないセンサー素子およびその製造方法を提供すること、また、このセンサー素子を備える物理量センサー、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、以下の適用例により実現することが可能である。
本発明の適用例に係るセンサー素子は、基部と、
前記基部の厚さ方向からの平面視で、前記基部から第1の軸上に延出した連結腕を介して接続された駆動腕と、
前記基部から前記平面視で前記第1の軸に直交する第2の軸の正方向に延出した第1検出腕および前記第2の軸の負方向に延出した第2検出腕と、
前記平面視で前記基部に前記第1の軸に沿って配置され、前記駆動腕を振動させる駆動信号を伝送する駆動信号配線と、
前記平面視で前記基部に配置され、前記第1検出腕の振動に伴って出力される検出信号を伝送する第1検出信号配線と、
前記平面視で前記基部に配置され、前記第2検出腕の振動に伴って出力される検出信号を伝送する第2検出信号配線と、を有し、
前記駆動信号配線と前記第1検出信号配線との間の第1容量と、前記駆動信号配線と前記第2検出信号配線との間の第2容量との差を小さくするように、前記第1検出信号配線および前記第2検出信号配線の形状が前記平面視で前記第1の軸に関して線対称の形状とは異なる。
本適用例に係るセンサー素子では、前記駆動信号配線は、前記平面視で前記第1検出信号配線と前記第2検出信号配線との間の領域において、前記第1の軸に関して線対称の形状であることが好ましい。
本適用例に係るセンサー素子では、前記第1検出信号配線は、前記第1検出腕に配置された第1検出信号電極に接続されて前記基部上において前記第1の軸に沿って延在する第1の検出信号配線延在部を有し、
前記第2検出信号配線は、前記第2検出腕に配置された第2検出信号電極に接続されて前記基部上において前記第1の軸に沿って延在する第2の検出信号配線延在部を有していることが好ましい。
本適用例に係るセンサー素子では、前記第1検出腕に配置された第1固定電位電極に接続されて前記基部上において前記第1の軸に沿って延在する第1の固定電位配線延在部を有し、固定電位に接続された第1固定電位配線と、
前記第2検出腕に配置された第2固定電位電極に接続されて前記基部上において前記第1の軸に沿って延在する第2の固定電位配線延在部を有し、固定電位に接続された第2固定電位配線と、を有し、
前記第1の固定電位配線延在部および前記第2の固定電位配線延在部の形状が前記平面視で前記第1の軸に関して線対称の形状とは異なることが好ましい。
本適用例に係るセンサー素子では、前記第1の固定電位配線延在部は、前記基部上において前記駆動信号配線と前記第1の検出信号配線延在部との間に位置する第1部分を有し、
前記第2の固定電位配線延在部は、前記基部上において前記駆動信号配線と前記第2の検出信号配線延在部との間に位置する第2部分を有し、
前記第1固定電位配線および前記第2固定電位配線は、
前記第1部分の幅および前記第2部分の幅が互いに異なること、および前記第1部分の長さおよび前記第2部分の長さが互いに異なることの少なくとも一方が満足されている形状であることが好ましい。
本適用例に係るセンサー素子では、前記駆動信号配線と前記第1の検出信号配線延在部との間の距離と、前記駆動信号配線と前記第2の検出信号配線延在部との間の距離とが互いに異なることが好ましい。
本発明の適用例に係る物理量センサーは、本適用例に係るセンサー素子、および前記センサー素子に対して前記駆動信号を出力し、前記検出信号が入力される制御回路を有する。
本発明の適用例に係る電子機器は、本適用例に係るセンサー素子を有する物理量センサーを備える電子機器であって、
前記物理量センサーは、前記センサー素子に接続された回路素子を有する。
本発明の適用例に係る移動体は、本適用例に係るセンサー素子、および、前記センサー素子に対して前記駆動信号を出力し、前記検出信号が入力される制御回路を備える物理量センサーと、
前記物理量センサーが搭載されたボディーと、
を有する。
第1実施形態に係る物理量センサーを示す斜視図である。 図1に示す物理量センサーの断面図である。 図1に示す物理量センサーが有する回路素子の平面図である。 回路素子の構成例を示す図である。 第1実施形態に係るセンサー素子を示す平面図である。 図5に示すセンサー素子の電極パターンを+Z軸方向側から見た平面図である。 図5に示すセンサー素子の電極パターンを−Z軸方向側から見た平面図である。 図6に示すセンサー素子の駆動信号配線、第1検出信号配線および第2検出信号配線を拡大して示す平面図である。 第1実施形態に係る中継基板を示す平面図である。 図9に示す中継基板の電極パターンを+Z軸方向側から見た平面図である。 図9に示す中継基板の電極パターンを−Z軸方向側から見た平面図である。 図6に示すセンサー素子の駆動信号配線と、図10に示す中継基板の第1検出信号配線および第2検出信号配線との位置関係を示す図である。 第2実施形態に係るセンサー素子の電極パターンを+Z軸方向側から見た平面図である。 図13に示すセンサー素子の電極パターンを−Z軸方向側から見た平面図である。 第2実施形態における第1検出信号配線および第2検出信号配線とチャージアンプとの接続状態を示す図である。 図13に示すセンサー素子の駆動信号配線、第1検出信号配線および第2検出信号配線を拡大して示す平面図である。 第2実施形態に係る中継基板の電極パターンを+Z軸方向側から見た平面図である。 第3実施形態に係るセンサー素子の駆動信号配線、第1検出信号配線および第2検出信号配線を拡大して示す平面図である。 図18に示す除去幅L7と容量差との関係を示すグラフである。 実施形態に係る電子機器であるモバイル型またはノート型のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 実施形態に係る電子機器であるスマートフォンの構成を示す斜視図である。 実施形態に係る電子機器であるデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 実施形態に係る移動体である自動車を示す斜視図である。
以下、本発明のセンサー素子、物理量センサー、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、各図は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している箇所もある。
1.物理量センサー
1a.第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る物理量センサーを示す斜視図である。図2は、図1に示す物理量センサーの断面図である。図3は、図1に示す物理量センサーが有する回路素子の平面図である。図4は、回路素子の構成例を示す図である。
なお、以下では、説明の便宜上、センサー素子の第1の軸に対応する軸としてX軸、第2軸に対応する軸としてY軸、そしてセンサー素子の厚さ方向に対応する軸としてZ軸を用いて説明を行う。すなわち互い直交する3つの軸であるX軸、Y軸およびZ軸を適宜用いて説明を行う。また、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」と言い、図中各軸を示す矢印の先端側を「+」、基端側を「−」とする。また、図2中上側である+Z軸方向側を「上」、図2中下側である−Z軸方向側を「下」とも言う。また、本実施形態では、X軸、Y軸およびZ軸は、センサー素子の材料の水晶の結晶軸である電気軸、機械軸および光軸にそれぞれ対応する関係である。また、+Z軸方向を向く面を「上面」、−Z軸方向を向く面を「下面」、Z軸に交差する方向を向く面を「側面」と言う。また、図1では、リッド22の図示を省略している。
図1および図2に示す物理量センサー1は、Z軸まわりの角速度を検出する角速度センサーである。この物理量センサー1は、パッケージ2、パッケージ2内に収容されたセンサー素子3、回路素子4および中継基板5、を有する。ここで、センサー素子3は、支持部材の一例である中継基板5を介してパッケージ2に支持されている。このように、パッケージ2とセンサー素子3との間に中継基板5を介在させることにより、パッケージ2からの熱応力等の応力がセンサー素子3に伝達されるのを低減することができる。その結果、物理量センサー1の検出精度を向上させることができる。以下、物理量センサー1の各部を順次説明する。
(パッケージ)
パッケージ2は、凹部211を有する箱状のベース21と、凹部211の開口を塞ぐようにベース21に接合部材23を介して接合された板状のリッド22と、を有し、これらの間に、センサー素子3、回路素子4および中継基板5を収容する空間が形成されている。当該空間は、減圧状態の例としての真空状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
ベース21の凹部211は、底部側に位置する下段面241と、開口側に位置する上段面243と、これらの面の間に位置する中段面242と、を有する。このベース21の構成材料としては、特に限定されず、例えば、酸化アルミニウム等の各種セラミックスや、各種ガラス材料を用いることができる。また、リッド22の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ベース21の構成材料と線膨張係数が近似する部材であるのが好ましい。例えば、ベース21の構成材料がセラミックスである場合には、リッド22の構成材料としてはコバール等の合金であるのが好ましい。また、接合部材23は、例えば、コバール等の金属材料で構成されたシールリングであり、ベース21に対してろう付け等により接合されている。そして、リッド22は、接合部材23を介してベース21にシーム溶接等により接合されている。
図3に示すように、上段面243には、中継基板5に電気的に接続される複数の端子261、262、263、264、265、266が設けられている。また、中段面242には、回路素子4に電気的に接続される複数の端子25が設けられている。また、図2に示すように、ベース21の裏面には、複数の外部接続端子27が形成されている。複数の端子261、262、263、264、265、266、複数の端子25および複数の外部接続端子27は、ベース21に形成された図示しない内部配線やスルーホールにより適宜接続されている。これら端子の構成材料としては、特に限定されず、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料が挙げられる。
なお、ベース21およびリッド22の平面視形状は、図示の形状に限定されず、任意である。
(回路素子)
図2に示すように、回路素子4は、ベース21の下段面241に接着剤11によって固定されている。図3に示すように、回路素子4は、複数の端子41を有し、この各端子41が導電性ワイヤーB1によって、前述したパッケージ2の各端子25と電気的に接続されている。この回路素子4は、図4に示すように、センサー素子3を駆動振動させる駆動信号を生成する駆動回路440と、センサー素子3から出力される検出信号に基づいて角速度ωを検出する検出回路450と、を有する。以下、駆動回路440および検出回路450について詳述する。
駆動回路440は、センサー素子3を駆動振動させる駆動信号を、後述するセンサー素子3の駆動信号電極371aに入力するための回路である。この駆動回路440は、電流電圧変換回路であるI/V変換回路441と、AC増幅回路442と、振幅調整回路443と、を有している。
I/V変換回路441は、後述するセンサー素子3の駆動固定電位電極372aに電気的に接続されており、入力された交流電流を交流電圧信号に変換して出力する。ここで、I/V変換回路441には、後述するセンサー素子3の駆動腕316、317、318、319の振動に伴って圧電効果により発生する交流電流が入力される。したがって、I/V変換回路441は、駆動腕316、317、318、319の振動の振動周波数と同一の周波数の交流電圧信号を出力する。I/V変換回路441から出力された交流電圧信号は、AC増幅回路442に入力される。
AC増幅回路442は、入力された交流電圧信号を増幅して出力する。AC増幅回路442から出力された交流電圧信号は、振幅調整回路443に入力される。
振幅調整回路443は、入力された交流電圧信号の振幅を一定値に保持するように利得を制御し、利得制御後の交流電圧信号を出力する。振幅調整回路443から出力された交流電圧信号は、駆動信号として、センサー素子3の駆動信号電極371aに入力される。これにより、駆動腕316、317、318、319が振動する。
検出回路450は、後述する第1検出信号と第2検出信号とを差動増幅させて差動増幅信号を生成し、当該差動増幅信号に基づいて角速度ωを検出する。このように差動増幅信号を用いることで、第1検出信号に含まれるノイズと、第2検出信号に含まれるノイズとの少なくとも一部同士を相殺して、検出感度を高めることができる。この検出回路450は、チャージアンプ451と、チャージアンプ452と、差動増幅回路453と、AC増幅回路454と、同期検波回路455と、平滑回路456と、可変増幅回路457と、フィルター回路458と、を有している。
チャージアンプ451は、後述するセンサー素子3の第1検出信号電極373aに電気的に接続されており、入力された交流電流を交流電圧信号に変換して出力する。ここで、チャージアンプ451には、後述するセンサー素子3の第1検出信号電極373aから出力された交流電流が第1検出信号として入力される。同様に、チャージアンプ452は、後述するセンサー素子3の第2検出信号電極375aに電気的に接続されており、入力された交流電流を交流電圧信号に変換して出力する。ここで、チャージアンプ452には、後述するセンサー素子3の第2検出信号電極375aから出力された交流電流が第2検出信号として入力される。また、第1検出信号と第2検出信号とは、互いに逆位相である。このようなチャージアンプ451、452から出力された交流電圧信号は、それぞれ、差動増幅回路453に入力される。
差動増幅回路453は、チャージアンプ451から出力された交流電圧信号と、チャージアンプ452から出力された交流電圧信号とを差動増幅して差動増幅信号を生成し、その差動増幅信号を出力する。差動増幅回路453から出力された差動増幅信号は、AC増幅回路454に入力される。
AC増幅回路454は、差動増幅回路453から出力された差動増幅信号を増幅して交流電圧信号として出力する。AC増幅回路454から出力された交流電圧信号は、同期検波回路455に入力される。
同期検波回路455は、前述した駆動回路440のAC増幅回路442から出力される交流電圧信号を基に、AC増幅回路454から出力される交流電圧信号を同期検波することにより角速度成分を抽出する。同期検波回路455で抽出された角速度成分の信号は、平滑回路456で直流電圧信号に平滑化され、可変増幅回路457に入力される。
可変増幅回路457は、平滑回路456から出力された直流電圧信号を、設定された増幅率または減衰率で増幅または減衰して角速度感度を変化させる。可変増幅回路457で増幅または減衰された信号は、フィルター回路458に入力される。
フィルター回路458は、可変増幅回路457から出力された信号からセンサー帯域外の高周波のノイズ成分を所定レベル以下に減衰させ、角速度の方向および大きさに応じた極性および電圧レベルの検出信号を出力する。そして、この検出信号は、図示しない外部出力端子から外部へ出力される。
(振動素子)
図5は、第1実施形態に係るセンサー素子を示す平面図である。図6は、図5に示すセンサー素子の電極パターンを+Z軸方向側から見た平面図である。図7は、図5に示すセンサー素子の電極パターンを−Z軸方向側から見た平面図である。図8は、図6に示すセンサー素子の駆動信号配線、第1検出信号配線および第2検出信号配線を拡大して示す平面図である。なお、図5では、説明の便宜上、電極パターン37の図示を省略している。
図5に示すセンサー素子3は、Z軸まわりの角速度ωを検出するセンサー素子である。このセンサー素子3は、振動片30と、振動片30の表面に設けられた電極パターン37と、を有している。
振動片30は、水晶基板の結晶軸である機械軸としてのy軸および電気軸としてのx軸で規定されるxy平面に広がりを有し、光軸としてのz軸に沿った方向に厚みを有する板状をなしている。すなわち、振動片30は、zカット水晶板で構成されている。なお、z軸は、振動片30の厚さ方向と必ずしも一致している必要はなく、常温近傍における周波数の温度による変化を小さくする観点から、厚さ方向に対して若干傾けてもよい。具体的には、zカット水晶板とは、z軸に直交した面をx軸およびy軸の少なくとも一方を中心に0度以上10度以下の範囲で回転させた面が、主面となるようなカット角の水晶板を含む。なお、振動片30の材料としては、水晶に限定されず、例えば、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の水晶以外の圧電材料を用いることもできる。また、振動片30は、シリコン等の圧電性を有しないものであってもよく、この場合、振動片30上に圧電素子を適宜設ければよい。
振動片30は、いわゆるダブルT型と呼ばれる構造を有する。すなわち、振動片30は、基部311と、基部311からY軸方向両側へ延出する一対の検出腕312、313と、基部311からX軸方向両側へ延出する一対の連結腕314、315と、連結腕314の先端部からY軸方向両側へ延出する一対の駆動腕316、317と、連結腕315の先端部からY軸方向両側へ延出する一対の駆動腕318、319と、を有する。また、振動片30は、基部311を支持する一対の支持部321、322と、支持部321と基部311とを連結する一対の梁部323、324と、支持部322と基部311とを連結する一対の梁部325、326と、を有する。ここで、基部311および連結腕314、315は、基部連結体310を構成している。
また、図示では、検出腕312、313および駆動腕316、317、318、319は、それぞれ、一定幅の腕部と、腕部の先端に接続されて幅が広がっている幅広部と、を有する形状をなしているが、これに限定されず、一定幅の腕部のみで構成されていてもよい。また、検出腕312、313および駆動腕316、317、318、319には、それぞれ、その上面および下面に開放してY軸方向に延在している1対の有底の溝が形成されていてもよい。
図6および図7に示すように、電極パターン37は、駆動信号電極371aと、駆動固定電位電極372aと、第1検出信号電極373aと、第1固定電位電極374aと、第2検出信号電極375aと、第2固定電位電極376aと、駆動信号端子371bと、駆動固定電位端子372bと、第1検出信号端子373bと、第1固定電位端子374bと、第2検出信号端子375bと、第2固定電位端子376bと、駆動信号配線371cと、駆動固定電位配線372cと、第1検出信号配線373cと、第1固定電位配線374cと、第2検出信号配線375cと、第2固定電位配線376cと、を有する。
駆動信号電極371aは、駆動腕316、317、318、319の駆動振動を励起させるための電極である。駆動信号電極371aは、駆動腕316、317の腕部の上下面と、駆動腕318、319の腕部の両側面とにそれぞれ設けられている。このような駆動信号電極371aは、駆動信号配線371cを介して駆動信号端子371bに接続されている。ここで、駆動信号端子371bは、支持部321の下面の図7中右側部分に設けられている。また、駆動信号配線371cは、基部311、連結腕314、315および梁部324に沿って設けられている。
一方、駆動固定電位電極372aは、駆動信号電極371aに対して基準となる電位の一例であるグランド電位を有する。駆動固定電位電極372aは、駆動腕316、317の腕部の両側面と、駆動腕318、319の腕部の上下面にそれぞれ設けられている。このような駆動固定電位電極372aは、駆動固定電位配線372cを介して駆動固定電位端子372bに接続されている。ここで、駆動固定電位端子372bは、支持部322の下面の図7中右側部分に設けられている。また、駆動固定電位配線372cは、基部311、連結腕314、315および梁部326に沿って設けられている。
第1検出信号電極373aおよび第2検出信号電極375aは、検出腕312、313の検出振動が励起されたときに、その検出振動によって発生する電荷を検出するための電極である。
本実施形態では、第1検出信号電極373aは、検出腕312の腕部の上下面に設けられ、検出腕312の検出振動によって発生する電荷を第1検出信号として出力する。このような第1検出信号電極373aは、第1検出信号配線373cを介して第1検出信号端子373bに接続されている。ここで、第1検出信号端子373bは、支持部321の下面の図7中左側部分に設けられている。また、第1検出信号配線373cは、基部311および梁部323に沿って設けられている。
また、第2検出信号電極375aは、検出腕313の腕部の上下面に設けられ、検出腕313の検出振動によって発生する電荷を第2検出信号として出力する。このような第2検出信号電極375aは、第2検出信号配線375cを介して第2検出信号端子375bに接続されている。ここで、第2検出信号端子375bは、支持部322の下面の図7中左側部分に設けられている。また、第2検出信号配線375cは、基部311および梁部325に沿って設けられている。
一方、第1固定電位電極374aおよび第2固定電位電極376aは、第1検出信号電極373aおよび第2検出信号電極375aに対して基準となる電位の一例であるグランド電位を有する。
第1固定電位電極374aは、検出腕312の腕部の両側面に設けられている。このような第1固定電位電極374aは、第1固定電位配線374cを介して第1固定電位端子374bに接続されている。ここで、第1固定電位端子374bは、支持部321の下面の図7中中央部分に設けられている。また、第1固定電位配線374cは、基部311および梁部323、324に沿って設けられている。
また、第2固定電位電極376aは、検出腕313の腕部の両側面に設けられている。このような第2固定電位電極376aは、第2固定電位配線376cを介して第2固定電位端子376bに接続されている。ここで、第2固定電位端子376bは、支持部322の下面の図7中中央部分に設けられている。また、第2固定電位配線376cは、基部311および梁部325、326に沿って設けられている。
このような電極パターン37の構成材料としては、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)等のメタライズ層を下地層として、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)等の各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
このような電極パターン37では、図8に示すように、第1検出信号配線373cおよび第2検出信号配線375cの形状が線分X1(第1の軸)に関して線対称の形状とは異なる。ここで、第1検出信号配線373cおよび第2検出信号配線375cの形状は、線分X1(第1の軸)に関して線対称の形状である場合に比べて、駆動信号配線371cと第1検出信号配線373cとの間の容量(以下、単に「第1容量」とも言う)と、駆動信号配線371cと第2検出信号配線375cとの間の容量(以下、単に「第2容量」とも言う)との差を小さくするように調整されている。これにより、駆動信号配線371cから第1検出信号配線373cに混入するノイズの大きさと、駆動信号配線371cから第2検出信号配線375cに混入するノイズの大きさとの差を小さくすることができる。以下、この点について詳述する。なお、本明細書中の「容量」とは、静電容量を指すものである。
図8に示すように、駆動信号配線371cは、基部311上において、主に、X軸に平行で矩形である基部311の重心Gを通る線分X1(第1の軸)に沿って配置されている。本実施形態では、駆動信号配線371cは、基部311上において、平面視で、一定幅でX軸方向に延び線分X1に関して線対称な形状をなす部分(以下、「一定幅部分」とも言う)を有する。なお、図8中、二点鎖線で囲まれた領域が基部311である。
ただし、駆動信号配線371cは前述したように梁部324上へ引き出されるため、駆動信号配線371c全体の形状は平面視で線分X1に関して線対称な形状ではない。ここで、駆動信号配線371cは、基部311上から、第2検出信号配線375cよりも第1検出信号配線373cに近い側にある梁部324上へ引き出される。そのため、仮に第1検出信号配線373cおよび第2検出信号配線375cの形状が線分X1に関して線対称の形状であると、駆動信号配線371cと第1検出信号配線373cとの間の容量である第1容量が、駆動信号配線371cと第2検出信号配線375cとの間の容量である第2容量よりも大きくなってしまう。
このような駆動信号配線371cの一定幅部分に対して、一方側である図8中上側には、第1検出信号配線373cが配置され、他方側である図8中下側には、第2検出信号配線375cが配置されている。
第1検出信号配線373cおよび第2検出信号配線375cは、それぞれ、基部311上において、駆動信号配線371cに対して離間しており、平面視でX軸方向に延びている部分を有する。ここで、基部311上において第1検出信号配線373cのX軸方向に沿って延在している部分である第1の検出信号配線延在部373c1のY軸方向での長さである幅W1は、基部311上において第2検出信号配線375cのX軸方向に沿って延在している部分である第2の検出信号配線延在部375c1のY軸方向での長さである幅W2よりも小さい。これにより、駆動信号配線371cの一定幅部分と第1検出信号配線373cとの間の距離L1は、駆動信号配線371cの一定幅部分と第2検出信号配線375cとの間の距離L2よりも大きくなっている。そのため、前述した駆動信号配線371cの形状の非対称性に起因する容量差を相殺または低減するように、駆動信号配線371cの一定幅部分と第1検出信号配線373cとの間の容量を、駆動信号配線371cの一定幅部分と第2検出信号配線375cとの間の容量よりも小さくすることができる。その結果、第1容量と第2容量との差を小さくすることができる。
また、駆動信号配線371cと第1検出信号配線373cとの間には、基部311上において、これらの配線に離間しつつ、これらの配線の間を埋めるように、第1固定電位配線374cが配置されている。同様に、駆動信号配線371cと第2検出信号配線375cとの間には、基部311上において、これらの配線に離間しつつ、これらの配線の間を埋めるように、第2固定電位配線376cが配置されている。ここで、基部311上において駆動信号配線371cと第1検出信号配線373cとの間にある第1固定電位配線374cの部分である第1の固定電位配線延在部374c1のY軸方向での長さである幅W3は、基部311上において駆動信号配線371cと第2検出信号配線375cとの間にある第2固定電位配線376cの部分である第2の固定電位配線延在部376c1のY軸方向での長さである幅W4よりも大きい。これにより、駆動信号配線371cの一定幅部分と第1検出信号配線373cとの間における電磁シールド性を、駆動信号配線371cの一定幅部分と第2検出信号配線375cとの間における電磁シールド性よりも高めることができる。そのため、この点でも、駆動信号配線371cの一定幅部分と第1検出信号配線373cとの間の容量を、駆動信号配線371cの一定幅部分と第2検出信号配線375cとの間の容量よりも小さくすることができる。
図5に戻り、このようなセンサー素子3では、センサー素子3に角速度ωが加わらない状態において駆動信号端子371bに駆動信号を入力することで駆動信号電極371aと駆動固定電位電極372aとの間に電界が生じると、各駆動腕316、317、318、319が、図4中の矢印Cに示す方向に屈曲振動を駆動振動として行う。このとき、駆動腕316、317と駆動腕318、319とが図4にて左右対称の振動を行っているため、基部311および検出腕312、313は、ほとんど振動しない。
この駆動振動を行っている状態で、Z軸に沿った中心軸a周りの角速度ωがセンサー素子3に加わると、検出振動が励振される。具体的には、駆動腕316、317、318、319および連結腕314、315に図4中矢印Dで示す方向のコリオリの力が働き、新たな振動が励起される。これに伴い、この連結腕314、315の振動を打ち消すように、検出腕312、313に図4中矢印Eに示す方向の検出振動が励起される。そして、この検出振動により検出腕312、313に発生した電荷を、第1検出信号電極373aおよび第2検出信号電極375aから検出信号として取り出し、この検出信号に基づいて角速度ωが求められる。
以上のように、センサー素子3は、基部311と、基部311の厚さ方向からの平面視で、基部311から第1の軸としての線分X1上に延出した連結腕314、315を介して接続された駆動腕316、317、318、319と、基部311から平面視で第1の軸に直交する第2の軸の正方向としての+Y軸方向に延出した第1検出腕としての検出腕312および第2の軸の負方向としての−Y軸方向に延出した第2検出腕としての検出腕313と、平面視で基部311に配置される駆動信号配線371cと、平面視で基部311に配置される第1検出信号配線373cと、平面視で基部311に配置される第2検出信号配線375cと、を有する。
ここで、駆動信号配線371cは、平面視で基部311に線分X1に沿って配置され、駆動腕316、317、318、319を振動させる駆動信号を伝送する。第1検出信号配線373cは、第1検出腕としての検出腕312の振動に伴って出力される検出信号を伝送する。第2検出信号配線375cは、第2検出腕としての検出腕313の振動に伴って出力される検出信号を伝送する。
そして、駆動信号配線371cと第1検出信号配線373cとの間の第1容量と、駆動信号配線371cと第2検出信号配線375cとの間の第2容量との差を小さくするように、第1検出信号配線373cおよび第2検出信号配線375cの形状が平面視で第1の軸としての線分X1に関して線対称の形状とは異なる。
このようなセンサー素子3によれば、第1容量と第2容量との差を小さくするように、第1検出信号配線373cおよび第2検出信号配線375cの形状が平面視で線分X1に関して線対称の形状とは異なるため、駆動信号配線371cから第1検出信号配線373cに混入するノイズの大きさと、駆動信号配線371cから第2検出信号配線375cに混入するノイズの大きさとの差を小さくすることができる。そのため、第1検出信号配線373cから出力される第1検出信号と、第2検出信号配線375cから出力される第2検出信号とを検出回路450において簡便な回路である差動増幅回路453を用いて差動増幅することで、これらの検出信号に含まれるノイズを相殺または低減することができる。その結果、S/N比を高めることができて高精度なセンサー素子3を提供することができる。
ここで、第1検出信号配線373cは、第1検出腕としての検出腕312に配置された第1検出信号電極373aに接続されて基部311上において第1の軸としての線分X1に沿って延在する第1の検出信号配線延在部373c1を有する。第2検出信号配線375cは、第2検出腕としての検出腕313に配置された第2検出信号電極375aに接続されて基部311上において第1の軸としての線分X1に沿って延在する第2の検出信号配線延在部375c1を有している。このように、第1検出信号配線373cおよび第2検出信号配線375cを異なる検出腕から基部311上に引き出すことで、基部311上において第1検出信号配線373cと第2検出信号配線375cとの間に駆動信号配線371cが位置する。そのため、これらの検出信号配線の幅または長さを調整することで、第1容量と第2容量との差を小さくすることができる。
本実施形態では、駆動信号配線371cと第1の検出信号配線延在部373c1との間の距離L1と、駆動信号配線371cと第2の検出信号配線延在部375c1との間の距離L2とが互いに異なる。本実施形態では、距離L1が距離L2よりも大きい。これにより、第1容量と第2容量との差を調整することができる。
また、駆動信号配線371cは、平面視で第1検出信号配線373cと第2検出信号配線375cとの間の領域において、第1の軸としての線分X1に関して線対称の形状である。これにより、駆動信号配線371c、第1検出信号配線373cおよび第2検出信号配線375cの設計が容易となる。
また、センサー素子3は、固定電位に接続された第1固定電位配線374cと、固定電位に接続された第2固定電位配線376cと、を有する。第1固定電位配線374cは、第1検出腕としての検出腕312に配置された第1固定電位電極374aに接続されて基部311上において第1の軸としての線分X1に沿って延在する第1の固定電位配線延在部374c1を有する。第2固定電位配線376cは、第2検出腕としての検出腕313に配置された第2固定電位電極376aに接続されて基部311上において第1の軸としての線分X1に沿って延在する第2の固定電位配線延在部376c1を有する。そして、第1の固定電位配線延在部374c1および第2の固定電位配線延在部376c1の形状が平面視で第1の軸としての線分X1に関して線対称の形状とは異なる。これにより、これらの固定電位配線の電磁シールド性を異ならせて、第1容量と第2容量との差を調整することができる。
本実施形態では、第1の固定電位配線延在部374c1は、基部311上において駆動信号配線371cと第1の検出信号配線延在部373c1との間に位置する第1部分を有する。第2の固定電位配線延在部376c1は、基部311上において駆動信号配線371cと第2の検出信号配線延在部375c1との間に位置する第2部分を有する。そして、第1部分の幅W3と第2部分の幅W4とが互いに異なる。このように第1部分および第2部分の幅が互いに異なることにより、第1容量と第2容量との差を容易に調整することができる。なお、後述する第3実施形態のように第1部分および第2部分の長さを互いに異ならせることによっても、第1容量と第2容量との差を容易に調整することができる。すなわち、第1固定電位配線374cおよび第2固定電位配線376cは、第1部分の幅W3および第2部分の幅W4が互いに異なること、および第1部分の長さおよび第2部分の長さが互いに異なることの少なくとも一方が満足されている形状であれば、前述した効果を得ることができる。
また、物理量センサー1は、センサー素子3、およびセンサー素子3に対して駆動信号を出力し、検出信号が入力される制御回路としての回路素子4を有する。このような物理量センサー1によれば、高感度なセンサー素子3を有するため、高感度な物理量センサー1を提供することができる。
(中継基板)
図9は、第1実施形態に係る中継基板を示す平面図である。図10は、図9に示す中継基板の電極パターンを+Z軸方向側から見た平面図である。図11は、図9に示す中継基板の電極パターンを−Z軸方向側から見た平面図である。図12は、図6に示すセンサー素子の駆動信号配線と、図10に示す中継基板の第1検出信号配線および第2検出信号配線との位置関係を示す図である。
図9ないし図11に示すように、支持部材の一例である中継基板5は、基板50と、基板50上に設けられた電極パターン57と、を有する。
基板50は、図9に示すように、ジンバル形状をなしている。すなわち、基板50は、枠状の第1部分51と、第1部分51の内側に配置されている枠状の第2部分52と、第2部分52の内側に配置されている基板である第3部分53と、第1部分51に対して第2部分52をX軸に平行な軸a1まわりに揺動可能に支持している1対の第1梁部54と、第2部分52に対して第3部分53をY軸に平行な軸a2まわりに揺動可能に支持している1対の第2梁部55と、を有する。ここで、第1部分51、第2部分52、第3部分53、第1梁部54および第2梁部55は、一体的に構成されている。
第1部分51は、平面視で、外周および内周がY軸方向を長手方向とする長方形をなしており、前述した図3に示すパッケージ2の複数の端子261、262、263、264、265、266に重なって配置される。第2部分52は、平面視で、外周および内周が第1部分51の内周に沿った形状すなわち長方形をなしており、第1部分51の内側で第1部分51に対して離間して配置されている。第3部分53は、平面視で、外周が第2部分52の内周に沿った形状すなわち長方形をなしており、第2部分の内側で第2部分52に対して離間して配置されている。第1梁部54は、平面視で、第1部分51と第2部分52との間に配置されており、軸a1に沿って延びた形状をなし、第1部分51と第2部分52とを接続している。第2梁部55は、平面視で、第2部分52と第3部分53との間に配置されており、軸a2に沿って延びた形状をなし、第2部分52と第3部分53とを接続している。
このような基板50では、第2部分52が第1梁部54の弾性変形を伴って第1部分51に対して軸a1まわりに揺動可能であるとともに、第3部分53が第2梁部55の弾性変形を伴って第2部分52に対して軸a2まわりに揺動可能である。したがって、第3部分53は、第1部分51に対して軸a1および軸a2の双方の軸まわりに揺動可能である。
なお、基板50の各部の形状は、図示の形状に限定されない。例えば、第1部分51、第2部分52および第3部分53のそれぞれの平面視での外周および内周は、それぞれ、正方形、六角形等の他の多角形形状をなしていてもよい。また、第1梁部54および第2梁部55は、それぞれ、途中に屈曲または分岐した部分を有していてもよいし、軸a1または軸a2に対してずれた位置に配置されていてもよい。また、基板50は、ジンバル形状でなくてもよく、例えば、前述した第2梁部55が省略され、第2部分52および第3部分53が一体化した単一の板状となっていてもよいし、単板状となっていてもよい。
このような基板50の構成材料としては、特に限定されないが、センサー素子3の振動片30の構成材料と線膨張係数が近似する材料を用いることが好ましく、具体的には、水晶を用いることが好ましい。これにより、振動片30と基板50との間の線膨張係数差に起因してセンサー素子3に生じる応力を低減することができる。特に、基板50を水晶で構成する場合、基板50は、水晶基板の結晶軸である機械軸としてのy軸および電気軸としてのx軸で規定されるxy平面に広がりを有し、光軸としてのz軸に沿った方向に厚みを有する板状をなしていることが好ましい。すなわち、基板50は、zカット水晶板で構成されていることが好ましい。これにより、ウェットエッチングを用いて高い寸法精度を有する基板50を容易に得ることができる。なお、zカット水晶板とは、z軸に直交した面をx軸およびy軸の少なくとも一方を中心に0度〜10度の範囲で回転させた面が、主面となるようなカット角の水晶板を含む。
このような基板50の表面には、電極パターン57が設けられている。この電極パターン57は、図10および図11に示すように、基板50の第3部分53の上面に配置されている駆動信号端子571a、駆動固定電位端子572a、第1検出信号端子573a、第1固定電位端子574a、第2検出信号端子575aおよび第2固定電位端子576aと、基板50の第1部分51の下面に設けられている駆動信号端子571b、駆動固定電位端子572b、第1検出信号端子573b、第1固定電位端子574b、第2検出信号端子575bおよび第2固定電位端子576bと、基板50の上面側と下面側の端子同士を適宜接続している駆動信号配線571c、駆動固定電位配線572c、第1検出信号配線573c、固定電位配線574cおよび第2検出信号配線575cと、を有する。
駆動信号端子571a、駆動固定電位端子572a、第1検出信号端子573a、第1固定電位端子574a、第2検出信号端子575aおよび第2固定電位端子576aは、前述したセンサー素子3の駆動信号端子371b、駆動固定電位端子372b、第1検出信号端子373b、第1固定電位端子374b、第2検出信号端子375bおよび第2固定電位端子376bに対応した位置に配置され、対応する端子にそれぞれ図2に示す接合材61を介して接続される。接合材61としては、導電性を有しかつ端子同士を接合可能であればよく、導電性接着剤を用いてもよいが、後述するように金属バンプを用いることが好ましい。
一方、駆動信号端子571b、駆動固定電位端子572b、第1検出信号端子573b、第1固定電位端子574b、第2検出信号端子575bおよび第2固定電位端子576bは、前述したパッケージ2の端子261、262、263、264、265、266に対応した位置に配置され、対応する端子にそれぞれ図2に示す接合材62を介して接合される。接合材62としては、導電性を有しかつ端子同士を接合可能であればよく、導電性接着剤を用いてもよいし、金属バンプを用いてもよい。
そして、駆動信号配線571cは、駆動信号端子571aと駆動信号端子571bとを接続している。この駆動信号配線571cは、第3部分53上から、図10中上側の第2梁部55上、第2部分52上、図10中左側の第1梁部54上を経由して、第1部分51上に引き回されている。ここで、駆動信号配線571cは、駆動信号端子571bとの接続部分を除いて、基板50の上面に配置されており、基板50の下面には配置されていない。
一方、駆動固定電位配線572cは、駆動固定電位端子572aと駆動固定電位端子572bとを接続している。この駆動固定電位配線572cは、第3部分53上から、図10中下側の第2梁部55上、第2部分52上、図10中左側の第1梁部54上を経由して、第1部分51上に引き回されている。ここで、駆動固定電位配線572cは、駆動固定電位端子572bとの接続部分を除いて、基板50の上面に配置されており、基板50の下面には配置されていない。
第1検出信号配線573cは、第1検出信号端子573aと第1検出信号端子573bとを接続している。この第1検出信号配線573cは、第3部分53上から、図10中下側の第2梁部55上、第2部分52上、図10中右側の第1梁部54上を経由して、第1部分51上に引き回されている。このように、第1検出信号配線573cを駆動信号配線571cとは異なる第1梁部54上および第2梁部55上を経由させることで、駆動信号配線571cから第1検出信号配線573cへのノイズの混入を低減することができる。ここで、第1検出信号配線573cは、第1検出信号端子573bとの接続部分を除いて、基板50の上面に配置されており、基板50の下面には配置されていない。また、第1検出信号配線573cは、第3部分53上において、Y軸方向に延びている部分573dを有する。
同様に、第2検出信号配線575cは、第2検出信号端子575aと第2検出信号端子575bとを接続している。この第2検出信号配線575cは、第3部分53上から、図10中下側の第2梁部55上、第2部分52上、図10中右側の第1梁部54上を経由して、第1部分51上に引き回されている。このように、第2検出信号配線575cを駆動信号配線571cとは異なる第1梁部54上および第2梁部55上を経由させることで、駆動信号配線571cから第2検出信号配線575cへのノイズの混入を低減することができる。ここで、第2検出信号配線575cは、第2検出信号端子575bとの接続部分を除いて、基板50の上面に配置されており、基板50の下面には配置されていない。また、第2検出信号配線575cは、第3部分53上において、前述した部分573dと平行して、Y軸方向に延びている部分575dを有する。
固定電位配線574cは、第1固定電位端子574aおよび第2固定電位端子576aと、第1固定電位端子574bおよび第2固定電位端子576bとを接続している。この固定電位配線574cは、第3部分53上から、第2梁部55上、第2部分52上、第1梁部54上を経由して、第1部分51上に引き回されている。ここで、固定電位配線574cは、前述した他の配線および端子に対して離間しつつ、他の配線および端子の間を埋めるように配置されている。そのため、固定電位配線574cは、第3部分53の下面の全域にわたって配置されている。これにより、パッケージ2または回路素子4からセンサー素子3へのノイズを固定電位配線574cによりシールドすることができる。なお、固定電位配線574cは、固定電位、例えば、グランド電位に電気的に接続されている。
このような電極パターン57の構成材料としては、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)等のメタライズ層を下地層として、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)等の各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。なお、電極パターン57が有する配線および端子の形状は、図示の形状に限定されない。
以上のような中継基板5の第1部分51には、図2に示す接合材62を介してパッケージ2が接合されている一方、第3部分53には、図2に示す接合材61を介してセンサー素子3が接合されている。このように、ジンバル形状の基板50に対してパッケージ2およびセンサー素子3を接合することにより、パッケージ2からセンサー素子3に伝わる応力を効果的に低減することができる。
このようにセンサー素子3を中継基板5に搭載した状態では、図12に示すように、Z軸方向から見たとき、センサー素子3の駆動信号配線371cが中継基板5の第1検出信号配線573cの部分573dおよび第2検出信号配線575cの部分575dの双方に交差している。これにより、駆動信号配線371cから第1検出信号配線573cに混入するノイズ量と、駆動信号配線371cから第2検出信号配線575cに混入するノイズ量との差を小さくすることができる。ここで、駆動信号配線371cがX軸方向に沿って延びているのに対し、第1検出信号配線573cおよび第2検出信号配線575cがY軸方向に沿って延びている。そのため、センサー素子3の位置または姿勢が所定の位置または姿勢に対して多少ずれても、駆動信号配線371cと第1検出信号配線573cとの間の容量と、駆動信号配線371cと第2検出信号配線575cとの間の容量との差の変化を小さくすることができる。このようなずれを許容する観点から、駆動信号配線371cの端と第1検出信号配線573cまたは第2検出信号配線575cとの間の距離L3は、150μm以上450μm以下であることが好ましく、200μm以上350μm以下であることがより好ましい。
以上のように、物理量センサー1は、ベース21と、ベース21に支持されている支持部材としての中継基板5と、中継基板5に支持されているセンサー素子3と、を有する。センサー素子3は、振動片30と、振動片30上に配置された駆動信号配線371c、第1検出信号端子373bおよび第2検出信号端子375bと、を有する。ここで、駆動信号配線371cは、振動片30の駆動部としての駆動腕316、317、318、319を振動させる駆動信号を伝送し、第1の軸としての線分X1に沿って延在する。第1検出信号端子373bおよび第2検出信号端子375bは、振動片30の検出部としての検出腕312、313の振動に伴って検出信号を出力する。一方、中継基板5は、センサー素子3が接合されている基板としての第3部分53と、第3部分53上に配置された第1検出信号配線573cおよび第2検出信号配線575cと、を有する。ここで、第1検出信号配線573cは、第1検出信号端子373bからの検出信号を伝送する。第2検出信号配線575cは、第2検出信号端子375bからの検出信号を伝送する。
そして、第1検出信号配線573cおよび第2検出信号配線575cは、センサー素子3と第3部分53とが並ぶ方向であるZ軸方向から見た平面視で、線分X1に交差する第2の軸としてのY軸に沿って互いに幅方向に並んで駆動信号配線371cに交差する部分573d、575dを有する。
このような物理量センサー1によれば、パッケージ2とセンサー素子3との間に中継基板5を介在させることにより、パッケージ2からの熱応力等の応力がセンサー素子3に伝達されるのを低減することができる。その結果、物理量センサー1の検出精度を向上させることができる。
また、平面視で中継基板5の第1検出信号配線573cおよび第2検出信号配線575cが互いに幅方向に並んでセンサー素子3の駆動信号配線371cに交差する部分、すなわち近接して対向する部分573d、575dを有するため、駆動信号配線371cと第1検出信号配線573cとの間の容量と、駆動信号配線371cと第2検出信号配線575cとの間の容量との差(以下、単に「容量差」とも言う)を小さくすることができる。また、センサー素子3を中継基板5に対して設置する際に位置ずれが生じても、その位置ずれによる容量差の変化を小さくすることもできる。したがって、駆動信号配線371cから第1検出信号配線573cに混入するノイズ量と、駆動信号配線371cから第2検出信号配線575cに混入するノイズ量との差を小さくすることができる。そのため、第1検出信号と第2検出信号とを差動増幅させることで、これらのノイズを相殺または低減することができる。その結果、高感度な物理量センサー1を提供することができる。
ここで、部分573d、575dは、平面視で、第3部分53の外縁よりも中心に近い位置にある。これにより、センサー素子3を中継基板5に対して設置する際に生じる位置ずれが比較的大きくても、平面視で第1検出信号配線573cおよび第2検出信号配線575cと駆動信号配線371cとが重なる面積の変動を低減することができ、その結果、その位置ずれによる容量差の変化を小さくすることもできる。これに対し、部分573d、575dが平面視で第3部分53の中心よりも外縁に近い位置にある場合、センサー素子3を中継基板5に対して設置する際に生じる位置ずれが生じると、平面視で第1検出信号配線573cおよび第2検出信号配線575cと駆動信号配線371cとの重なる面積が変動したり、当該面積が変動しなくても一方の検出信号配線とセンサー素子3の外縁との間でフリンジ静電容量が生じたりして、容量差が変化しやすい。
本実施形態の支持部材としての中継基板5は、枠状の第1部分51と、第1部分51の内側に配置されている枠状の第2部分52と、第2部分52の内側に配置されている基板としての第3部分53と、第1部分51に対して第2部分52を第3の軸としての軸a1まわりに揺動可能に支持している第1梁部54と、第2部分52に対して第3部分53を軸a1と交差する第4の軸としての軸a2まわりに揺動可能に支持している第2梁部55と、を有する。そして、第1部分51は、ベース21に接合されており、第3部分53には、センサー素子3が接合されている。このような構成の中継基板5を用いることで、ベース21から中継基板5を介してセンサー素子3に伝わる応力を低減することができる。また、物理量センサー1の耐衝撃性を向上させることもできる。
また、センサー素子3と中継基板5とは、接合材61を介して接合されているが、この接合材61は、金属バンプであることが好ましい。すなわち、物理量センサー1は、センサー素子3と基板としての第3部分53とを接合する金属バンプである接合材61を有することが好ましい。これにより、センサー素子3を中継基板5に対して設置する際に、センサー素子3と中継基板5との間の距離のバラつきを低減することができる。そのため、当該距離のバラつきによる前述した容量差のバラツキを低減することができる。
このような物理量センサー1の製造方法は、ベース21、中継基板5およびセンサー素子3を準備する工程と、中継基板5とセンサー素子3とを接合する工程と、を有する。このような物理量センサー1の製造方法によれば、高感度な物理量センサー1を提供することができる。
1b.第2実施形態
図13は、第2実施形態に係るセンサー素子の電極パターンを+Z軸方向側から見た平面図である。図14は、図13に示すセンサー素子の電極パターンを−Z軸方向側から見た平面図である。図15は、第2実施形態における第1検出信号配線および第2検出信号配線とチャージアンプとの接続状態を示す図である。図16は、図13に示すセンサー素子の駆動信号配線、第1検出信号配線および第2検出信号配線を拡大して示す平面図である。図17は、第2実施形態に係る中継基板の電極パターンを+Z軸方向側から見た平面図である。
本実施形態は、センサー素子および中継基板の電極パターンの形状が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては同様の符号を付してその説明を省略する。
図13および図14に示すように、本実施形態のセンサー素子3Aは、振動片30と、振動片30の表面に設けられた電極パターン37Aと、を有している。
電極パターン37Aでは、第1検出信号電極373aが、検出腕312の腕部の上下面と、検出腕313の腕部の両側面とに設けられ、検出腕312、313の検出振動によって発生する電荷を第1検出信号として出力する。ここで、検出腕313に設けられた第1検出信号電極373aは、図14に示すように、第1検出信号配線373fを介して第1検出信号端子373eに接続されている。第1検出信号端子373eは、支持部322の下面に設けられている。また、第1検出信号配線373fは、基部311上から梁部325上を経由して支持部322上へ引き回されている。
また、第2検出信号電極375aが、検出腕312の腕部の両側面と、検出腕313の腕部の上下面とに設けられ、検出腕312、313の検出振動によって発生する電荷を第2検出信号として出力する。ここで、検出腕312に設けられた第2検出信号電極375aは、図14に示すように、第2検出信号配線375fを介して第2検出信号端子375eに接続されている。第2検出信号端子375eは、支持部321の下面に設けられている。また、第2検出信号配線375fは、基部311上から梁部323上を経由して支持部321上へ引き回されている。
このように、本実施形態では、第1検出信号配線373cおよび第2検出信号配線375fは、検出腕312(第1検出腕)上から基部311上に引き出され、第1検出信号配線373fおよび第2検出信号配線375cは、検出腕313(第2検出腕)上から基部311上に引き出されている。そして、例えば、図15に示すように、第1検出信号配線373c、373fは、それぞれ、チャージアンプ451に接続され、第2検出信号配線375c、375fは、それぞれ、チャージアンプ452に接続される。これにより、前述した第1実施形態に対して2倍の電荷量の第1検出信号および第2検出信号を得ることができる。そのため、センサー素子3Aの検出感度を高めることができる。
本実施形態では、図16に示すように、第1検出信号配線373cのY軸方向での長さである幅W1は、第2検出信号配線375cのY軸方向での長さである幅W2よりも大きい。これにより、駆動信号配線371cの一定幅部分と第1検出信号配線373cとの間の距離L1は、駆動信号配線371cの一定幅部分と第2検出信号配線375cとの間の距離L2よりも小さくなっている。そのため、第1容量と第2容量との差を小さくすることができる。
これに加え、第1検出信号配線373cは、駆動信号配線371cの基部311の側面へ引き出される部分(以下、「引き出し部分」とも言う)に近づくように−X軸方向側に長さL5だけ長くなっている。これにより、駆動信号配線371cの引き出し部分と第1検出信号配線373cとの間の最小離間距離である距離L4と、駆動信号配線371cの引き出し部分と第2検出信号電極375aとの間の最小離間距離である距離L6との差が小さくなっている。これにより、本実施形態のような配線配置においても、第1容量と第2容量との差を極めて小さくすることができる。
図17に示すように、本実施形態の中継基板5Aは、基板50と、基板50上に設けられた電極パターン57Aと、を有する。
電極パターン57Aでは、基板50の第3部分53の上面に、第1検出信号端子573eおよび第2検出信号端子575eが配置されている。第1検出信号端子573eは、前述したセンサー素子3Aの第1検出信号端子373eに対応して設けられ、部分573fを有する第1検出信号配線573cに接続されている。第2検出信号端子575eは、前述したセンサー素子3Aの第2検出信号端子375eに対応して設けられ、部分575fを有する第2検出信号配線575cに接続されている。
このような中継基板5Aにセンサー素子3Aを搭載した状態では、Z軸方向から見たとき、センサー素子3Aの駆動信号配線371cが中継基板5Aの第1検出信号配線573cの部分573fおよび第2検出信号配線575cの部分575fの双方に交差する。これにより、駆動信号配線371cから第1検出信号配線573cに混入するノイズ量と、駆動信号配線371cから第2検出信号配線575cに混入するノイズ量との差を小さくすることができる。
以上説明したような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
1c.第3実施形態
図18は、第3実施形態に係るセンサー素子の駆動信号配線、第1検出信号配線および第2検出信号配線を拡大して示す平面図である。図19は、図18に示す除去幅L7と容量差との関係を示すグラフである。
本実施形態は、センサー素子の第2固定電位配線の形状が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第3実施形態に関し、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては同様の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図18に示すように、基部311上において、第2固定電位配線376cの一部が欠損している。これにより、第2固定電位配線376cの電磁シールド性を第1固定電位配線374cよりも低くして、第1容量と第2容量との差を調整することができる。
このように、本実施形態では、第1固定電位配線374cが基部311上において駆動信号配線371cと第1検出信号配線373cとの間に位置する第1部分と、第2固定電位配線376cが基部311上において駆動信号配線371cと第2検出信号配線375cとの間に位置する第2部分との長さが互いに異なることによっても、第1容量と第2容量との差を調整することができる。
ここで、図19に示すように、第2固定電位配線376cの欠損した部分のX軸方向での長さL7、すなわち除去幅に応じて、第1容量と第2容量との差が変化する。したがって、第1容量と第2容量との差が小さくなるように、長さL6を調整すればよい。なお、図19中の縦軸の「容量差の比」は、長さL7が0であるときの容量差の値を基準として正規化した値である。
以上説明したような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
3.電子機器
図20は、実施形態に係る電子機器であるモバイル型またはノート型のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、物理量センサー1が内蔵されている。
図21は、実施形態に係る電子機器であるスマートフォンの構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、図示しないアンテナ、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、物理量センサーが内蔵されている。
図22は、実施形態に係る電子機器であるデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。
デジタルスチールカメラ1300におけるケース1302の背面には表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の図中裏面側には、光学レンズ等の撮像光学系やCCD等を含む受光ユニット1304が設けられている。そして、撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押すと、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。このようなデジタルスチールカメラ1300には、物理量センサー1が内蔵されている。
以上のような電子機器は、前述した第1ないし第3実施形態の物理量センサー1を有する。ここで、前述したように、物理量センサー1は、センサー素子3または3A、およびセンサー素子3または3Aに対して駆動信号を出力し、検出信号が入力される制御回路としての回路素子4を有する。このような電子機器によれば、高感度なセンサー素子3、3Aまたは物理量センサー1の検出結果を用いて、電子機器の特性を向上させることができる。
なお、本適用例の電子機器は、図20のパーソナルコンピューター、図21の携帯電話機、図22のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチ等の時計、インクジェットプリンタ等のインクジェット式吐出装置、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等のウェアラブル端末、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、移動体端末基地局用機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ネットワークサーバー等に適用することができる。
4.移動体
図23は、実施形態に係る移動体である自動車を示す斜視図である。
この図において、自動車1500は、ボディーである車体1501と、4つの車輪1503とを有しており、車体1501に設けられた図示しないエンジン等の動力源によって車輪1503を回転させるように構成されている。
このような自動車1500の車体1501には、物理量センサー1が搭載されている。物理量センサー1によれば、車体1501の姿勢や移動方向を検出することができる。物理量センサー1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。
なお、物理量センサー1を備える移動体は、自動車に限定されず、例えば、オートバイ、鉄道等の他の車両、航空機、船舶、宇宙船、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプター等にも適用可能である。
以上のように、移動体である自動車1500は、前述した第1ないし第3実施形態の物理量センサー1を有する。ここで、前述したように、物理量センサー1は、センサー素子3または3A、およびセンサー素子3または3Aに対して駆動信号を出力し、検出信号が入力される制御回路としての回路素子4を有する。このような自動車1500によれば、高感度なセンサー素子3、3Aまたは物理量センサー1の検出結果を用いて、自動車1500の特性を向上させることができる。
以上、本発明のセンサー素子、物理量センサー、電子機器および移動体を添付図面を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
前述した実施形態では、センサー素子の振動片がダブルT型をなす場合を例に説明したが、駆動信号配線、第1検出信号端子および第2検出信号端子が設けられる振動片であればよく、ダブルT型の振動片に限定されず、例えば、H型、音叉型等の振動片にも本発明は適用可能である。
また、前述した実施形態では、センサー素子を中継基板を介してパッケージに搭載した構成を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、センサー素子をパッケージに直接搭載してもよいし回路素子上に搭載してもよい。
1…物理量センサー、2…パッケージ、3…センサー素子、3A…センサー素子、4…回路素子、5…中継基板、5A…中継基板、11…接着剤、21…ベース、22…リッド、23…接合部材、25…端子、27…外部接続端子、30…振動片、37…電極パターン、37A…電極パターン、41…端子、50…基板、51…第1部分、52…第2部分、53…第3部分、54…第1梁部、55…第2梁部、57…電極パターン、57A…電極パターン、61…接合材、62…接合材、211…凹部、241…下段面、242…中段面、243…上段面、261…端子、262…端子、263…端子、264…端子、265…端子、266…端子、310…基部連結体、311…基部、312…検出腕、313…検出腕、314…連結腕、315…連結腕、316…駆動腕、317…駆動腕、318…駆動腕、319…駆動腕、321…支持部、322…支持部、323…梁部、324…梁部、325…梁部、326…梁部、371a…駆動信号電極、371b…駆動信号端子、371c…駆動信号配線、372a…駆動固定電位電極、372b…駆動固定電位端子、372c…駆動固定電位配線、373a…第1検出信号電極、373b…第1検出信号端子、373c…第1検出信号配線、373c1…第1の検出信号配線延在部、373e…第1検出信号端子、373f…第1検出信号配線、374a…第1固定電位電極、374b…第1固定電位端子、374c…第1固定電位配線、374c1…第1の固定電位配線延在部、375a…第2検出信号電極、375b…第2検出信号端子、375c…第2検出信号配線、375c1…第2の検出信号配線延在部、375e…第2検出信号端子、375f…第2検出信号配線、376a…第2固定電位電極、376b…第2固定電位端子、376c…第2固定電位配線、376c1…第2の固定電位配線延在部、440…駆動回路、441…I/V変換回路、442…AC増幅回路、443…振幅調整回路、450…検出回路、451…チャージアンプ、452…チャージアンプ、453…差動増幅回路、454…AC増幅回路、455…同期検波回路、456…平滑回路、457…可変増幅回路、458…フィルター回路、571a…駆動信号端子、571b…駆動信号端子、571c…駆動信号配線、572a…駆動固定電位端子、572b…駆動固定電位端子、572c…駆動固定電位配線、573a…第1検出信号端子、573b…第1検出信号端子、573c…第1検出信号配線、573d…部分、573e…第1検出信号端子、573f…部分、574a…第1固定電位端子、574b…第1固定電位端子、574c…固定電位配線、575a…第2検出信号端子、575b…第2検出信号端子、575c…第2検出信号配線、575d…部分、575e…第2検出信号端子、575f…部分、576a…第2固定電位端子、576b…第2固定電位端子、1108…表示部、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1208…表示部、1300…デジタルスチールカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1500…自動車、1501…車体、1502…車体姿勢制御装置、1503…車輪、B1…導電性ワイヤー、C…矢印、D…矢印、E…矢印、G…重心、L1…距離、L2…距離、L4…距離、L5…距離、L6…距離、L7…除去幅、X1…線分、a…中心軸、a1…軸、a2…軸、ω…角速度、W1、W2、W3、W4…幅

Claims (9)

  1. 基部と、
    前記基部の厚さ方向からの平面視で、前記基部から第1の軸上に延出した連結腕を介して接続された駆動腕と、
    前記基部から前記平面視で前記第1の軸に直交する第2の軸の正方向に延出した第1検出腕および前記第2の軸の負方向に延出した第2検出腕と、
    前記平面視で前記基部に前記第1の軸に沿って配置され、前記駆動腕を振動させる駆動信号を伝送する駆動信号配線と、
    前記平面視で前記基部に配置され、前記第1検出腕の振動に伴って出力される検出信号を伝送する第1検出信号配線と、
    前記平面視で前記基部に配置され、前記第2検出腕の振動に伴って出力される検出信号を伝送する第2検出信号配線と、を有し、
    前記駆動信号配線と前記第1検出信号配線との間の第1容量と、前記駆動信号配線と前記第2検出信号配線との間の第2容量との差を小さくするように、前記第1検出信号配線および前記第2検出信号配線の形状が前記平面視で前記第1の軸に関して線対称の形状とは異なることを特徴とするセンサー素子。
  2. 前記駆動信号配線は、前記平面視で前記第1検出信号配線と前記第2検出信号配線との間の領域において、前記第1の軸に関して線対称の形状である請求項1に記載のセンサー素子。
  3. 前記第1検出信号配線は、前記第1検出腕に配置された第1検出信号電極に接続されて前記基部上において前記第1の軸に沿って延在する第1の検出信号配線延在部を有し、
    前記第2検出信号配線は、前記第2検出腕に配置された第2検出信号電極に接続されて前記基部上において前記第1の軸に沿って延在する第2の検出信号配線延在部を有している請求項1または2に記載のセンサー素子。
  4. 前記第1検出腕に配置された第1固定電位電極に接続されて前記基部上において前記第1の軸に沿って延在する第1の固定電位配線延在部を有し、固定電位に接続された第1固定電位配線と、
    前記第2検出腕に配置された第2固定電位電極に接続されて前記基部上において前記第1の軸に沿って延在する第2の固定電位配線延在部を有し、固定電位に接続された第2固定電位配線と、を有し、
    前記第1の固定電位配線延在部および前記第2の固定電位配線延在部の形状が前記平面視で前記第1の軸に関して線対称の形状とは異なる請求項3に記載のセンサー素子。
  5. 前記第1の固定電位配線延在部は、前記基部上において前記駆動信号配線と前記第1の検出信号配線延在部との間に位置する第1部分を有し、
    前記第2の固定電位配線延在部は、前記基部上において前記駆動信号配線と前記第2の検出信号配線延在部との間に位置する第2部分を有し、
    前記第1固定電位配線および前記第2固定電位配線は、
    前記第1部分の幅および前記第2部分の幅が互いに異なること、および前記第1部分の長さおよび前記第2部分の長さが互いに異なることの少なくとも一方が満足されている形状である請求項4に記載のセンサー素子。
  6. 前記駆動信号配線と前記第1の検出信号配線延在部との間の距離と、前記駆動信号配線と前記第2の検出信号配線延在部との間の距離とが互いに異なる請求項3ないし5のいずれか1項に記載のセンサー素子。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のセンサー素子、および前記センサー素子に対して前記駆動信号を出力し、前記検出信号が入力される制御回路を有することを特徴とする物理量センサー。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のセンサー素子を有する物理量センサーを備える電子機器であって、
    前記物理量センサーは、前記センサー素子に接続された回路素子を有することを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のセンサー素子、および、前記センサー素子に対して前記駆動信号を出力し、前記検出信号が入力される制御回路を備える物理量センサーと、
    前記物理量センサーが搭載されたボディーと、
    を有することを特徴とする移動体。
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