JP2013234873A - 振動片およびその製造方法並びにジャイロセンサーおよび電子機器および移動体 - Google Patents

振動片およびその製造方法並びにジャイロセンサーおよび電子機器および移動体 Download PDF

Info

Publication number
JP2013234873A
JP2013234873A JP2012106068A JP2012106068A JP2013234873A JP 2013234873 A JP2013234873 A JP 2013234873A JP 2012106068 A JP2012106068 A JP 2012106068A JP 2012106068 A JP2012106068 A JP 2012106068A JP 2013234873 A JP2013234873 A JP 2013234873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
drive
arm
vibrating
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012106068A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuta Nishizawa
竜太 西澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012106068A priority Critical patent/JP2013234873A/ja
Priority to US13/874,807 priority patent/US20130291639A1/en
Priority to CN2013101631266A priority patent/CN103389083A/zh
Publication of JP2013234873A publication Critical patent/JP2013234873A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks
    • G01C19/5628Manufacturing; Trimming; Mounting; Housings
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks
    • G01C19/5621Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks the devices involving a micromechanical structure
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C25/00Manufacturing, calibrating, cleaning, or repairing instruments or devices referred to in the other groups of this subclass
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/1071Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical and mechanical input and output, e.g. having combined actuator and sensor parts
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/20Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators
    • H10N30/204Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators using bending displacement, e.g. unimorph, bimorph or multimorph cantilever or membrane benders
    • H10N30/2041Beam type
    • H10N30/2042Cantilevers, i.e. having one fixed end
    • H10N30/2046Cantilevers, i.e. having one fixed end adapted for multi-directional bending displacement
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/42Piezoelectric device making

Abstract

【課題】出力信号のS/N比を向上することができる振動片は提供されることができる。
【解決手段】振動片15は、圧電体で形成されて基部25から延びる第1振動腕26aおよび第2振動腕26bを備える。第1および第2振動腕26a、26bには駆動電極37、38が固定される。駆動電極37は一部に欠落46を有する。駆動電極37から圧電体に作用する電圧の範囲が調整される。振動腕26a、26bの振動方向は調整される。
【選択図】図3

Description

本発明は、振動片およびその製造方法、その振動片を利用したジャイロセンサー、並びに、その振動片が組み込まれる電子機器および移動体等に関する。
例えばジャイロセンサーに利用される振動片は一般に知られる。角速度の検出にあたって振動片の駆動腕は例えばxy平面に平行に振動する(「面内振動」と呼ばれる)。y軸回りで振動片に角速度が加わると、コリオリ力の働きで駆動腕の振動方向が変化する。コリオリ力に応じてyz平面に平行に新たに力成分が生起される。この力成分はyz平面に平行に検出腕の運動を引き起こす(「面外振動」と呼ばれる)。こうして力成分に応じた出力信号が検出腕から出力される。
特開2008−267983号公報 特開2008−14887号公報 特開平7−280572号公報
駆動腕の形状が例えば加工誤差に基づき設計された形状からずれると、振動片に角速度運動が加わらない状態でも駆動腕で斜め振動が引き起こされる。いわゆる振動漏れが生じる。検出腕の出力信号では力成分に振動漏れの成分が重畳される。その結果、出力信号のS/N比は悪化する。角速度運動が入力されていない状態で振動片から角速度信号が出力されてしまう。特許文献1〜3では、漏れ振動の成分の除去にあたって検出電極が部分的に削られる。しかしながら、こうした検出電極の除去は信号強度の低下を誘引する。したがって、期待されるほど出力信号のS/N比は向上されることができない。
本発明の少なくとも1つの態様によれば、出力信号のS/N比を向上することができる振動片は提供されることができる。
(1)本発明の一態様は、基部と、圧電体で形成されて前記基部から延びる駆動腕および検出腕と、前記駆動腕に固定されて、一部に欠落部を有する電極とを有する振動片に関する。
こうした振動片は角速度の検出にあたって用いられることができる。角速度の検出にあたって駆動腕で振動が励起される。このとき、駆動腕に角速度運動が加わると、コリオリ力の働きで駆動腕の振動方向が変化する。コリオリ力に対応して特定の方向に新たに力成分が生起される。この力成分は検出腕の運動を引き起こす。こうして力成分に応じた出力信号が検出腕から出力される。
この振動片では駆動腕の加工誤差に応じて電極に欠落部が形成される。電極の広がりが調整される。電極から圧電体に作用する電圧の範囲が調整される。こうして駆動腕の振動方向は調整される。たとえ駆動腕の形状が設計された形状からずれても、振動漏れは抑制され(あるいは解消され)る。検出腕の出力信号では振動漏れの影響は最小限に留められ(あるいは回避され)ることができる。その結果、出力信号のS/N比は向上する。
(2)前記電極は、前記駆動腕の励起振動の方向に直交する前記駆動腕の等分割面に対して非対称に形作られることができる。こうして等分割面に基づき欠落部が形成されると、簡単に斜め振動は抑制され(あるいは解消され)ることができる。
(3)前記駆動腕は、励起振動の方向に沿って広がる第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、前記第1面および前記第2面を接続する第1側面および第2側面とを有する四角柱に形成されることができる。前記電極は、前記第1面および前記第2面に固定される第1電極と、前記第1側面および前記第2側面に固定される第2電極とを含むことができる。前記欠落部は、少なくとも前記第1面で前記第1電極に形成されて、前記第1電極および前記第1側面の相互間距離に比べて前記第1電極および前記第2側面の相互間距離を広げることができる。
駆動腕の第1面および第2面は板面に相当することができる。したがって、第1面に直交する方向から電極は容易に加工されることができる。欠落部は容易に形成されることができる。例えばリソグラフィ技術の適用にあたって陰の発生は回避されることができる。加工の手間は最小限に留められることができる。
(4)前記欠落部は、前記第2面で前記第1電極に形成されて、前記第1電極および前記第2側面の相互間距離に比べて前記第1電極および前記第1側面の相互間距離を広げることができる。前述のように、駆動腕の第1面および第2面は板面に相当することができる。同様に、欠落部は容易に形成されることができる。加工の手間は最小限に留められることができる。
(5)前記駆動腕は、励起振動の方向に沿って広がる第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、前記第1面および第2面を接続する第1側面および第2側面と、前記第1面に形成されて前記駆動腕の長手方向に延びる溝であって、前記第1側面側の第1壁面、および、前記第2側面側の第2壁面を有する第1溝と、前記第2面に形成されて前記駆動腕の長手方向に延びる溝であって、前記第1側面側の第3壁面、および、前記第2側面側の第4壁面を有する第2溝とを有することができる。前記電極は、前記第1壁面、前記第2壁面、前記第3壁面および前記第4壁面に固定される第1電極と、前記第1側面および前記第2側面に固定される第2電極とを含み、前記第1面および前記第2面から等距離の前記第1側面および前記第2側面の二等分線で前記第1側面および前記第2側面にそれぞれ直交する等分割面に対して非対称に形作られることができる。第1電極および第2電極の間に圧電体は挟み込まれる。したがって、励振効率は高まる。欠落部の効果は高まる。できるだけ少ない加工で斜め振動は抑制され(あるいは解消され)ることができる。
(6)本発明の他の態様は、非圧電体で形成された基部と、非圧電体で形成されて、前記基部から延びる駆動腕および検出腕と、前記駆動腕に固定された圧電体と、前記圧電体に固定されて、欠落部を有する電極とを有する振動片に関する。
こうした振動片は角速度の検出にあたって用いられることができる。角速度の検出にあたって駆動腕で振動が励起される。このとき、駆動腕に角速度運動が加わると、コリオリ力の働きで駆動腕の振動方向が変化する。コリオリ力に対応して特定の方向に新たに力成分が生起される。この力成分は検出腕の運動を引き起こす。こうして力成分に応じた出力信号が検出腕から出力される。こうした振動片の形成にあたっていわゆるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術は利用されることができる。
この振動片では駆動腕の加工誤差に応じて電極に欠落部が形成される。電極の広がりが調整される。電極から圧電体に作用する電圧の範囲が調整される。こうして駆動腕の振動方向は調整される。たとえ駆動腕の形状が設計された形状からずれても、斜め振動は抑制され(あるいは解消され)る。検出腕の出力信号では振動漏れの影響は最小限に留められ(あるいは回避され)ることができる。その結果、出力信号のS/N比は向上する。
(7)前記電極は、前記駆動腕の励起振動の方向に直交する前記駆動腕の等分割面に対して非対称に形作られることができる。こうして等分割面に基づき欠落部が形成されると、簡単に斜め振動は抑制され(あるいは解消され)ることができる。
(8)振動片はジャイロセンサーに組み込まれて利用されることができる。ジャイロセンサーは振動片を有することができる。
(9)振動片は電子機器に組み込まれて利用されることができる。電子機器は振動片を有することができる。
(10)振動片は移動体に組み込まれて利用されることができる。移動体は振動片を有することができる。
(11)本発明のさらに他の態様は、基部と、少なくとも部分的に圧電体で形成されて前記基部から延びる駆動腕および検出腕と、前記駆動腕に固定される電極とを有する振動片を配置する工程と、前記電極を部分的に削除して、前記電極に欠落部を形成する工程とを備える振動片の製造方法に関する。こうした製造方法によれば、前述の振動片は製造されることができる。励起振動のチューニングは実現されることができる。
(12)本発明のさらに他の態様は、非圧電体で形成された基部と、非圧電体で形成されて、前記基部から延びる駆動腕および検出腕と、前記駆動腕に固定された圧電体と、前記圧電体に固定される電極とを有する振動片を配置する工程と、前記電極を部分的に削除して、前記電極に欠落部を形成する工程とを備える振動片の製造方法に関する。こうした製造方法によれば、前述の振動片は製造されることができる。励起振動のチューニングは実現されることができる。
第1実施形態に係るジャイロセンサーの構成を概略的に示す垂直断面図である。 振動片の裏面の構成を概略的に示す拡大斜視図である。 図2の一部拡大斜視図である。 図2の一部拡大斜視図である。 図2の5−5線に沿った拡大断面図である。 第1および第2振動腕の励振の様子を概略的に示す振動片の斜視図である。 角速度運動が加わった際に第1および第2振動腕の振動の様子を概略的に示す振動片の斜視図である。 図5に対応し、第1面および第2面に第1側面および第2側面が直交する際に第1および第2振動腕の励起振動の様子を概略的に示す垂直断面図である。 図5に対応し、第1および第2振動腕の振動漏れの様子を概略的に示す垂直断面図である。 図3に対応し、設計通りに製造された振動片の裏面の構成を概略的に示す拡大斜視図である。 図5に対応し、第2実施形態に係るジャイロセンサーに用いられる第1および第2振動腕の構成を概略的に示す垂直断面図である。 第3実施形態に係るジャイロセンサーに用いられる振動片の構成を概略的に示す斜視図である。 図12の13−13線に沿った拡大断面図である。 第4実施形態に係るジャイロセンサーに用いられる振動片の構成を概略的に示す斜視図である。 図14の15−15線に沿った拡大断面図である。 図14に対応し、設計通りに製造された振動片の裏面の構成を概略的に示す斜視図である。 電子機器の一具体例としてのスマートフォンの構成を概略的に示す概念図である。 電子機器の他の具体例としてのデジタルスチルカメラの構成を概略的に示す概念図である。 移動体の一具体例としての自動車の構成を概略的に示す概念図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(1)第1実施形態に係るジャイロセンサーの構成
図1は第1実施形態に係るジャイロセンサー11の構成を概略的に示す。ジャイロセンサー11は例えば箱形の容器12を備える。容器12は容器本体13および蓋材14を備える。容器本体13の開口は蓋材14で気密に塞がれる。容器12の内部空間は例えば真空に封止されることができる。容器12は剛体として機能する。少なくとも蓋材14は導体から形成されることができる。蓋材14が接地されれば、蓋材14は電磁波に対してシールド効果を発揮することができる。
容器12には振動片15およびIC(集積回路)チップ16が収容される。振動片15およびICチップ16は容器12の内部空間内に配置される。振動片15は本体17および導電膜18を備える。本体17の表面に導電膜18が積層される。導電膜18は金(Au)、銅(Cu)、その他の金属といった導電材から形成されることができる。導電膜18は薄膜や厚膜で構成されることができる。図1から明らかなように、振動片15の本体17は表面17aおよび裏面17bを有する。表面17aは第1基準平面RP1内に広がる。裏面17bは第2基準平面RP2内に広がる。第2基準平面RP2は第1基準平面RP1に平行に広がる。ここでは、本体17全体は1つの圧電体から形成される。圧電体には例えば水晶が用いられることができる。振動片15はいわゆる音叉型に形成される。
振動片15は容器本体13に片持ち支持される。片持ち支持にあたって本体17の一端には固定部19が区画される。固定部19には接続端子群21が配置される。接続端子群21は裏面17bに広がる導電膜18の一部で形成される。接続端子群21は複数の接続端子すなわち導電材製パッドを含む。接続端子の詳細は後述される。その一方で、容器本体13の底板には導電端子群22が配置される。導電端子群22は複数の接続端子すなわち導電材製パッドを含む。振動片15の接続端子群21は底板上の導電端子群22に接合される。接合にあたって例えばはんだバンプや金バンプといった導電接合材23が用いられることができる。こうして振動片15は固定部19で容器本体13の底板に固着される。導電端子群22は導電膜18の配線(図示されず)でICチップ16に接続される。ICチップ16は例えば容器本体13の底板に接着されればよい。
図2に示されるように、振動片15の本体17は基部25と第1振動腕(駆動腕兼検出腕)26aおよび第2振動腕(駆動腕兼検出腕)26bとを有する。第1振動腕26aおよび第2振動腕26bは基部25から一方向に並列に延びる。第1振動腕26aおよび第2振動腕26bは基部25に片持ち支持される。ここでは、第1振動腕26aおよび第2振動腕26bの自由端側(基部25から遠い側)は駆動腕として機能し、第1振動腕26aおよび第2振動腕26bの根元側(基部25に近い側)は検出腕として機能する。基部25は所定の剛性を有する。
第1振動腕26aおよび第2振動腕26bは角柱に形成されることができる。ここでは、第1振動腕26aおよび第2振動腕26bは四角柱に形成される。四角柱は、第1基準平面RP1内で広がる第1面28と、第1面28の反対側で第2基準平面RP2内に広がる第2面29とを有する。第1面28および第2面29はそれぞれ表面17aおよび裏面17bの一部を構成する。第1面28および第2面29は相互に表裏の関係を有する。第1面28および第2面29は同一の輪郭を有する。第1振動腕26aの第1面28および第2振動腕26bの第1面28は、本体17の表面17aの中心を含み第1および第2基準平面RP1、RP2に直交する対称面27aに関して面対称に形作られる。第1振動腕26aの第2面29および第2振動腕26bの第2面29は、本体17の裏面17bの中心を含み第1および第2基準平面RP1、RP2に直交する対称面27bに関して面対称に形作られる。
四角柱は第1側面31および第2側面32を有する。第1側面31は第1面28および第2面29を相互に接続する。第2側面32は第1側面31の反対側で第1面28および第2面29を相互に接続する。第1側面31および第2側面32は表裏の関係を有する。
図3に示されるように、導電膜18は第1検出電極33および第2検出電極34を形成する。第1検出電極33および第2検出電極34は第1振動腕26aおよび第2振動腕26bの第1側面31および第2側面32に固定される。この固定にあたって第1振動腕26aおよび第2振動腕26bの第1側面31および第2側面32はそれぞれ第1領域35および第2領域36に分割される。こうした第1側面31および第2側面32の分割にあたって第3基準平面RP3が仮想的に設定される。第3基準平面RP3は第1および第2基準平面RP1、RP2に平行に広がって第1基準平面RP1および第2基準平面RP2から等距離に配置される。第1側面31および第2側面32は第3基準平面RP3でそれぞれ第1領域35および第2領域36に二等分される。個々の第1領域35に第1検出電極33は配置される。第1検出電極33は第1基準平面RP1および第3基準平面RP3の間で第1振動腕26aおよび第2振動腕26bをそれぞれ挟み込む。個々の第2領域36に第2検出電極34は配置される。第2検出電極34は第2基準平面RP2および第3基準平面RP3の間で第1振動腕26aおよび第2振動腕26bを挟み込む。
導電膜18は第1駆動電極37および第2駆動電極38を形成する。第1駆動電極37および第2駆動電極38は第1および第2検出電極33、34と第1および第2振動腕26a、26bの自由端との間に配置される。第1駆動電極37は第1振動腕26aおよび第2振動腕26bの第1面28および第2面29に個別に固定される。第1駆動電極37は第1振動腕26aおよび第2振動腕26bをそれぞれ挟み込む。第2駆動電極38は第1振動腕26aおよび第2振動腕26bの第1側面31および第2側面32に個別に固定される。第2駆動電極38は第1振動腕26aおよび第2振動腕26bをそれぞれ挟み込む。第1面28では第1駆動電極37は等分割面DP1に関して非対称に形作られる。等分割面DP1は対称面27aに平行であって第1面28を二等分する仮想平面に相当する。同様に、第2面29では第1駆動電極37は等分割面DP2に関して非対称に形作られる。等分割面DP2は対称面27bに平行であって第2面29を二等分する仮想平面に相当する。第2駆動電極38は第1振動腕26aおよび第2振動腕26bの軸心回りに回転対称に形成される。
図4に示されるように、導電膜18は第1検出配線39および第2検出配線41を形成する。第1検出配線39は表側配線および裏側配線39aを備える。表側配線は本体17の表側面17aに固定される。裏側配線39aは本体17の裏面17bに固定される。表側配線は第1および第2振動腕26a、26bの第1面28から個々の第1検出電極33に接続される。裏側配線39aは基部25から固定部19に延びる。表側配線と裏側配線39aとは基部25の側面で相互に接続される。
第2検出配線41は本体17の裏面17bに固定される。第2検出配線41は本体17の裏面17bから個々の第2検出電極34に接続される。第2検出配線41は個々の第2検出電極34から固定部19まで延びる。
導電膜18は第1駆動配線42および第2駆動配線43を形成する。第1駆動配線42および第2駆動配線43はそれぞれ本体17の裏面17bに固定される。第1および第2駆動配線42、43は本体17の裏面17b上を延びる。第1駆動配線42は個々の第1駆動電極37に接続される。第2駆動配線43は個々の第2駆動電極38に接続される。第1駆動配線42は個々の第1駆動電極37から固定部19まで延びる。第2駆動配線43は個々の第2駆動電極38から固定部19まで延びる。
接続端子群21は第1検出端子44aおよび第2検出端子44bを含む。第1および第2検出端子44a、44bはそれぞれ固定部19で本体17の裏面17bに固定される。第1検出端子44aには第1検出配線39の裏側配線39aが接続される。第2検出端子44bには第2検出配線41が接続される。こうして第1検出端子44aは第1検出電極33に接続される。第2検出端子44bは第2検出電極34に接続される。第1および第2検出端子44a、44bは導電材製のパッドとして形成される。
接続端子群21は第1駆動端子45aおよび第2駆動端子45bを含む。第1および第2駆動端子45a、45bはそれぞれ固定部19で本体17の裏面17bに固定される。第1駆動端子45aには第1駆動配線42が接続される。第2駆動端子45bには第2駆動配線43が接続される。こうして第1駆動端子45aは第1駆動電極37に接続される。第2駆動端子45bは第2駆動電極38に接続される。第1および第2駆動端子37、38は導電材製のパッドとして形成される。
図3に示されるように、第1および第2振動腕26a、26bの第2面29では第1駆動電極37は欠落46を有する。欠落46では第1および第2振動腕26a、26bの表面から導電膜18が除去される。欠落46の範囲では導電膜18に代わって第1および第2振動腕26a、26bの表面が露出する。欠落46は第2面29上で第1駆動電極37の面積を狭める。第2面29上で第1駆動電極37の輪郭は変更される。第1および第2振動腕26a、26bの第2面29では第1駆動電極37および第2側面32の相互間距離に比べて第1駆動電極37および第1側面31の相互間距離は広げられる。したがって、図5に示されるように、第1および第2振動腕26a、26bでは第1駆動電極37と第2側面32上の第2駆動電極38との間の圧電効果に比べて第1駆動電極37と第1側面31上の第2駆動電極38との間の圧電効果は弱められる。
同様に、第1および第2振動腕26a、26bの第1面28では第1駆動電極37は欠落47を有する。欠落47では第1および第2振動腕26a、26bの表面から導電膜18が除去される。欠落47の範囲では導電膜18に代わって第1および第2振動腕26a、26bの表面が露出する。欠落47は第1面28上で第1駆動電極37の面積を狭める。第1面28上で第1駆動電極37の輪郭は変更される。第1および第2振動腕26a、26bの第1面28では第1駆動電極37および第1側面31の相互間距離に比べて第1駆動電極37および第2側面32の相互間距離は広げられる。したがって、第1および第2振動腕26a、26bでは第1駆動電極37と第1側面31上の第2駆動電極38との間の圧電効果に比べて第1駆動電極37と第2側面32上の第2駆動電極38との間の圧電効果は弱められる。
(2)第1実施形態に係るジャイロセンサーの動作
次にジャイロセンサー11の動作を簡単に説明する。図6に示されるように、角速度の検出にあたって第1および第2振動腕26a、26bで振動が励起される。振動の励起にあたって振動片15には第1駆動端子45aおよび第2駆動端子45bから駆動信号が入力される。その結果、第1駆動電極37と第2駆動電極38との間で振動片15の本体17に電界が作用する。特定の周波数の波形が入力されることで、第1および第2振動腕26a、26bは第1基準平面RP1および第2基準平面RP2の間でxy平面に平行に屈曲運動する。相互に離れたり相互に近づいたりを繰り返す。いわゆる面内振動が引き起こされる。ここから明らかなように、第1および第2基準平面RP1、RP2は第1および第2振動腕26a、26bの励起振動の方向に相当する。
ジャイロセンサー11にy軸回りで角速度運動が加わると、図7に示されるように、コリオリ力の働きで第1および第2振動腕26a、26bの振動方向が変化する。このとき、コリオリ力に対応してyz平面に平行に新たに力成分が生起される。屈曲運動に応じて第1および第2振動腕26a、26bでは第1検出電極33同士の間および第2検出電極34同士の間で圧電効果に基づき電界が生じる。電荷が生み出される。第1検出端子44aおよび第2検出端子44bの間で電位差が生み出される。
ここで、図5に示されるように、第1および第2振動腕26a、26bでは第1側面31は第1交差角αで第1面28に交差し第1交差角αよりも大きい第2交差角βで第2面29に交差する。同様に、第1側面32は第1交差角αで第2面29に交差し第2交差角βで第1面28に交差する。第1面28および第2面29では第1駆動電極37に欠落47、46が形成されることから、第1駆動電極37の広がりは調整される。第1駆動電極37から圧電体に作用する電圧の範囲は調整される。こうして第1および第2振動腕26a、26bの振動方向は調整される。第1交差角αに比べて第2交差角βが大きいにも拘わらず、振動漏れは解消されることができる。振動片15に角速度運動が作用しない状態で第1および第2振動腕26a、26bはxy平面に平行に振動することができる。振動片15に角速度運動が作用しない状態で斜め振動は解消される。第1および第2検出電極33、34から出力される電位すなわち検出信号で振動漏れの影響は回避されることができる。その結果、出力信号のS/N比は向上する。欠落は第1駆動電極37に代えて第2駆動電極38に形成されてもよく第1駆動電極37とともに第2駆動電極38に形成されてもよい。
図8に示されるように、第1および第2振動腕26a、26bで第1面28および第2面29に対して第1側面31および第2側面32の直交性が確保されると、第1および第2振動腕26a、26bはxy平面に平行に屈曲運動することができる。振動漏れの発生は回避されることができる。この場合には、第1および第2駆動電極37、38に欠落が形成される必要はない。
例えば図9に示されるように、第1および第2振動腕26a、26bで第1面28および第2面29に対して第1側面31および第2側面32の直交性が崩れると、振動片15に角速度運動が加わらない状態でも第1および第2振動腕26a、26bで斜め振動が引き起こされる。いわゆる振動漏れが発生する。こうした振動片15にy軸回りで角速度運動が加わると、第1および第2検出端子44a、44bからの検出信号ではコリオリ力に相当する力成分に振動漏れの成分が重畳される。その結果、検出信号のS/N比は悪化してしまう。
第1実施形態では第1および第2振動腕26a、26bの第1面28および第2面29は板面に相当する。したがって、第1面28や第2面29に直交する方向から第1電極37は容易に加工されることができる。欠落46、47は容易に形成されることができる。例えばリソグラフィ技術の適用にあたって陰の発生は回避されることができる。加工の手間は最小限に留められることができる。
(3)第1実施形態に係るジャイロセンサーの製造方法
ジャイロセンサー11の製造にあたって振動片15が製造される。水晶体から振動片15の本体17が削り出される。本体17上には導電膜18が形成される。図10に示されるように、導電膜18は設計通りのパターンで形成される。ここでは、第1駆動電極37は第1面28および第2面29でそれぞれ等分割面DP1、DP2に関して面対称に形成される。導電膜18の形成にあたって例えばフォトリソグラフィ技術が用いられることができる。
容器12が用意される。容器本体13内にICチップ16が固着される。続いて容器本体13内に振動片15が固着される。接続端子群21は導電端子群22に接合される。第1および第2検出端子44a、44b並びに第1および第2駆動端子45a、45bはそれぞれ対応の接続端子に受け止められる。こうして振動片15はICチップ16に電気的に接続される。
ここで、ジャイロセンサー11のチューニングが実施される。チューニングではICチップ16に制御信号が供給される。ICチップ16は角速度の検出動作を開始する。前述と同様に、第1および第2振動腕26a、26bで振動が励起される。角速度運動が作用しなければ、第1および第2振動腕26a、26bにはコリオリ力は生成されない。このとき、仮にジャイロセンサー11で角速度=「0(ゼロ)」が検出されれば、容器本体13の開口は蓋材14で気密に塞がれる。容器12の内部空間は封止される。ジャイロセンサー11の製造は完了する。
ジャイロセンサー11で角速度=「0」が検出されなければ、測定された電荷量に応じて第1駆動電極37は部分的に除去される。第1面28および第2面29で第1駆動電極37に欠落47、46が形成される。除去にあたって例えばレーザーが用いられることができる。第1駆動電極37の輪郭にはレーザー痕が形成される。その結果、ジャイロセンサー11で角速度=「0(ゼロ)」が検出されれば、容器本体13の開口は蓋材14で気密に塞がれる。容器12の内部空間は封止される。ジャイロセンサー11の製造は完了する。
(4)第2実施形態に係るジャイロセンサー
第2実施形態に係るジャイロセンサー11では振動片15に前述の第1および第2振動腕26a、26bに代えて第1および第2振動腕51a、51bが用いられる。図11に示されるように、第1および第2振動腕51a、51bの第1面28には第1溝52aが形成され第1および第2振動腕51a、51bの第2面29には第2溝52bが形成される。第1溝52aおよび第2溝52bは第1および第2振動腕51a、51bの長手方向に延びる。第1溝52aおよび第2溝52bは第1および第2振動腕51a、51bの全長にわたって延びる長溝に形成されることができる。
第1溝52aは第1壁面53aおよび第2壁面53bを有する。第1壁面53aおよび第2壁面53bは相互に向き合う。第1壁面53aと第1側面31との間に第1および第2振動腕51a、51bの圧電体が仕切られる。第2壁面53bと第2側面32との間に第1および第2振動腕51a、51bの圧電体が仕切られる。第1壁面53aおよび第2壁面53bは等分割面DP1に平行に広がればよい。加えて、第1壁面53aおよび第2壁面53bは等分割面DP1に関して面対称に形成されることができる。
第2溝52bは第3壁面55aおよび第4壁面55bを有する。第3壁面55aおよび第4壁面55bは相互に向き合う。第3壁面55aと第1側面31との間に第1および第2振動腕51a、51bの圧電体が仕切られる。第4壁面55bと第2側面32との間に第1および第2振動腕51a、51bの圧電体が仕切られる。第3壁面55aおよび第4壁面55bは等分割面DP2に平行に広がればよい。加えて、第3壁面55aおよび第4壁面55bは等分割面DP2に関して面対称に形成されることができる。
第1および第2振動腕51a、51bには第1駆動電極56および第2駆動電極57が固定される。第1駆動電極56は第1および第2振動腕51a、51bの第1および第2溝52a、52b内に配置される。第1駆動電極56は第1および第2溝52a、52b内で第1〜第4壁面53a、53b、55a、55bをそれぞれ覆う。第1駆動電極56は第1駆動配線42および第1駆動端子45aに接続される。
第2駆動電極57は第1および第2振動腕51a、51bの第1および第2側面31、32に配置される。第2駆動電極57は少なくとも部分的に第1および第2側面31、32を覆う。第2駆動電極57は第2駆動配線43および第2駆動端子45bに接続される。ここでは、第2駆動電極57は第2側面32で等分割面DP3に関して非対称に形作られる。等分割面DP3は、第1面28および第2面29から等距離の第1側面31および第2側面32の二等分線で第1側面31および第2側面32に直交する。
第2駆動電極57は第2側面32で欠落58を有する。欠落58では第1および第2振動腕51a、51bの表面から導電膜18が除去される。欠落58の範囲では導電膜18に代わって第1および第2振動腕51a、51bの表面が露出する。欠落58は第2側面32上で第2駆動電極57の面積を狭める。第2側面32上で第2駆動電極57の輪郭は変更される。第2側面32上の第2駆動電極57と第2壁面53b上の第1駆動電極56との間に挟まれる圧電体は減少する。欠落58では第2壁面53bと第2側面32との間で圧電効果は引き起こされない。その他の構成は前述の第1実施形態の構成と同一に構成されることができる。前述の第1実施形態と均等な構成や構造には同一の参照符号が付され、その詳細な説明は割愛される。
ジャイロセンサー11にy軸回りで角速度運動が加わると、コリオリ力の働きで第1および第2振動腕51a、51bの振動方向が変化する。いわゆる斜め振動が引き起こされる。このとき、コリオリ力に対応してyz平面に平行に新たに力成分が生起される。屈曲運動に応じて第1および第2振動腕51a、51bでは第1検出電極33同士の間および第2検出電極34同士の間で圧電効果に基づき電界が生じる。電荷が生み出される。第1検出端子44aおよび第2検出端子44bの間で電位差が生み出される。
図11に示されるように、第1および第2振動腕51a、51bでは第1側面31は第1交差角αで第1面28に交差し第1交差角αよりも大きい第2交差角βで第2面29に交差する。同様に、第1側面32は第1交差角αで第2面29に交差し第2交差角βで第1面28に交差する。第2側面32では第2駆動電極57に欠落58が形成されることから、第2駆動電極57の広がりは調整される。第2駆動電極57から圧電体に作用する電圧の範囲は調整される。こうして第1および第2振動腕51a、51bの振動方向は調整される。第1交差角αに比べて第2交差角βが大きいにも拘わらず、振動漏れは解消されることができる。振動片15に角速度運動が作用しない状態で第1および第2振動腕51a、51bはxy平面に平行に振動することができる。振動片15に角速度運動が作用しない状態で斜め振動は解消される。第1および第2検出電極33、34から出力される電位すなわち検出信号で振動漏れの影響は回避されることができる。その結果、出力信号のS/N比は向上する。欠落は、第1側面31上の第2駆動電極57に形成されてもよく、第2駆動電極57に代えて第1駆動電極56に形成されてもよく、第2駆動電極57とともに第1駆動電極56に形成されてもよい。
この第2実施形態では、第1駆動電極56および第2駆動電極57の間に圧電体が挟まれることから、駆動電極同士が稜線を挟んで隣接する場合に比べて励振効率は高まる。したがって、欠落58の効果は高まる。できるだけ少ない加工で斜め振動は抑制され(あるいは解消され)ることができる。
(5)第3実施形態に係るジャイロセンサー
第3実施形態に係るジャイロセンサー11では前述の振動片15に代えて振動片15aが用いられる。図12に示されるように、振動片15aの本体17は1対の圧電体基板59a、59bおよび内部電極61を備える。圧電体基板59a、59bは相互に重ね合わせられる。圧電体基板59a、59b同士の間に内部電極61が挟まれる。圧電体基板59a、59bは例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)から形成される。内部電極61は例えば金(Au)、銅(Cu)、その他の金属といった導電材から形成されることができる。圧電体基板59a、59bは厚み方向に相互に反対向きに分極される。
導電膜18は本体17の裏面17bに固定される。導電膜18は第1電極62および第2電極63を形成する。第1電極62および第2電極63は第1および第2振動腕26a、26bの第2面29に固定される。第1電極62および第2電極63は内部電極61との間に圧電体基板59aを挟み込む。第1電極62および第2電極63は内部電極61の表面に平行に広がることができる。第1電極62および第2電極63は第1および第2振動腕26a、26bの根元から自由端に向かって第1および第2振動腕26a、26bの全長にわたって延びる。
第1電極62および第2電極63の間には長溝64が形成される。長溝64は第1電極62から第2電極63を分離する。第1電極62は第2面29の第1領域65内に配置される。第2電極63は第2面29の第2領域66内に配置される。等分割面DP2は第1領域65および第2領域66に第2面29を二等分する。長溝64は等分割面DP2に沿って第1および第2振動腕26a、26bの全長にわたって延びる。長溝64は等分割面DP2に関して対称に形作られる。
導電膜18は第1配線67および1対の第2配線68を形成する。第1配線67および第2配線68は固定部19および基部25で本体17の裏面17bに固定される。第1配線67は第1電極62に接続される。個々の第2配線68は個別に第2電極63に接続される。長溝64は基部25および固定部19を縦断する。長溝64は第1配線67から個々の第2配線68を分離する。第1配線67および第2配線68は導電端子群22で対応する接続端子に接合される。
第1電極62は第2振動腕26bの第2面29で欠落69を有する。欠落69では第2振動腕26bの表面から導電膜18が除去される。欠落69の範囲では導電膜18に代わって第2振動腕26bの表面が露出する。欠落69は第2面29上で第1電極62の面積を狭める。第2面29上で第1電極62の輪郭は変更される。第2振動腕26bでは第2面29上の第1電極62と内部電極61との間に挟まれる圧電体は減少する。第2振動腕26bでは第1電極62の圧電効果は弱められる。
第2電極63は第1振動腕26aの第2面29で欠落71を有する。欠落71では第1振動腕26bの表面から導電膜18が除去される。欠落71の範囲では導電膜18に代わって第1振動腕26aの表面が露出する。欠落71は第2面29上で第2電極63の面積を狭める。第2面29上で第2電極63の輪郭は変更される。第1振動腕26aでは第2面29上の第2電極63と内部電極61との間に挟まれる圧電体は減少する。こうして第1振動腕26aでは第2電極63の圧電効果は弱められる。その他の構成は前述の第1および第2実施形態の構成と同一に構成されることができる。前述の第1および第2実施形態と均等な構成や構造には同一の参照符号が付され、その詳細な説明は割愛される。
次にジャイロセンサー11の動作を簡単に説明する。角速度の検出にあたって第1および第2振動腕26a、26bで振動が励起される。振動の励起にあたって振動片15aには第1配線67および第2配線68から駆動信号が入力される。その結果、第1電極62と第2電極63との間で振動片15aの本体17に電界が作用する。特定の周波数の波形が入力されることで、第1および第2振動腕26a、26bは第1基準平面RP1および第2基準平面RP2の間でxy平面に平行に屈曲運動する。相互に離れたり相互に近づいたりを繰り返す。いわゆる面内振動が引き起こされる。
ジャイロセンサー11にy軸回りで角速度運動が加わると、コリオリ力の働きで第1および第2振動腕26a、26bの振動方向が変化する。いわゆる斜め振動が引き起こされる。このとき、コリオリ力に対応してyz平面に平行に新たに力成分が生起される。屈曲運動に応じて第1および第2振動腕26a、26bでは第2電極63および内部電極61の間で圧電効果に基づき電界が生じる。電荷が生み出される。個々の第2配線68から電位が取り出される。
図13に示されるように、第1振動腕26aでは第2電極63に欠落71が形成されることから、第2電極63の広がりは調整される。第2電極63から圧電体に作用する電圧の範囲は調整される。こうして第1振動腕26aの振動方向は調整される。同様に、第2振動腕26bでは第1電極62に欠落69が形成されることから、第1電極62の広がりは調整される。第1電極から圧電体に作用する電圧の範囲は調整される。こうして第2振動腕26bの振動方向は調整される。その結果、加工誤差に基づく振動漏れは解消されることができる。振動片15aに角速度運動が作用しない状態で第1および第2振動腕26a、26bはxy平面に平行に振動することができる。振動片15aに角速度運動が作用しない状態で斜め振動は解消される。第1および第2電極62、63から出力される電位すなわち検出信号で振動漏れの影響は回避されることができる。その結果、出力信号のS/N比は向上する。その一方で、仮に、個々の振動腕26a、26bで第1電極62および第2電極63が等分割面DP2に関して対称に形作られると、言い換えると、第1電極62や第2電極63に欠落69、71が形成されないと、振動子15aに角回転運動が作用しない状態でも、xy平面からy軸回りに所定の角度で回転した平面に平行に第1および第2振動腕26a、26bは振動してしまう。いわゆる斜め振動は引き起こされる。
この第3実施形態では、第1および第2振動腕26a、26bの第2面29は板面に相当する。したがって、第2面29に直交する方向から第1電極62および第2電極63は容易に加工されることができる。欠落69、71は容易に形成されることができる。例えばリソグラフィ技術の適用にあたって陰の発生は回避されることができる。加工の手間は最小限に留められることができる。
(6)第4実施形態に係るジャイロセンサーの構成
第4実施形態に係るジャイロセンサー11では前述の振動片15に代えて振動片15bが用いられる。図14に示されるように、振動片15bの本体17は非圧電体で形成される。ここでは、本体17は例えばシリコン(Si)から形成される。
第1および第2振動腕26a、26bの第2面29には検出用圧電膜73および1対の駆動用圧電膜74が固定される。検出用圧電膜73および駆動用圧電膜74は例えばチタン酸ジルコン酸(PZT)といった圧電体から形成されることができる。一方の駆動用圧電膜74は第2面29の第1領域65内に配置される。他方の駆動用圧電膜74は第2面29の第2領域66内に配置される。等分割面DP2は第1領域65および第2領域66に第2面29を二等分する。駆動用圧電膜74同士の間には等分割面DP2に沿って間隙が延びる。駆動用圧電膜74同士は等分割面DP2に沿って分離される。駆動用圧電膜74は等分割面DP2に関して対称に形作られる。検出用圧電膜73は駆動用圧電膜74同士の間に配置される。検出用圧電膜73は駆動用圧電膜74から分離される。検出用圧電膜73は等分割面DP2に沿って延びる。
導電膜18は第1検出電極75aおよび第2検出電極75b並びに第1駆動電極76aおよび第2駆動電極76bを形成する。第1検出電極75aおよび第2検出電極75bは検出用圧電膜73に固定される。第1検出電極75aは第1および第2振動腕26a、26bおよび検出用圧電膜73の間に挟まれる。第2検出電極75bは検出用圧電膜73の表面を覆う。こうして検出用圧電膜73は第1検出電極75aおよび第2検出電極75bに挟まれる。第1検出電極75aおよび第2検出電極75bは等分割面DP2に関して対称に形作られる。
第1駆動電極76aおよび第2駆動電極76bは駆動用圧電膜74に固定される。第1駆動電極76aは第1および第2振動腕26a、26bおよび駆動用圧電膜74の間に挟まれる。第2駆動電極76bは駆動用圧電膜74の表面を覆う。こうして駆動用圧電膜74は第1駆動電極76aおよび第2駆動電極76bに挟まれる。ここでは、第1駆動電極76aは等分割面DP2に関して対称に形作られる。その一方で、第2駆動電極76bは等分割面DP2に関して非対称に形作られる。
導電膜18は検出配線77および駆動配線78を形成する。検出配線77および駆動配線78は本体17の裏面17bに固定される。検出配線77は第2検出電極75bに接続される。検出配線77は第2検出電極75bから基部25(固定部19)まで延びる。検出配線77は導電端子群22で対応する接続端子に接合される。駆動配線78は第2駆動電極76bに接続される。駆動配線78は第2駆動電極76bから基部25(固定部19)まで延びる。駆動配線78は導電端子群22で対応する接続端子に接合される。駆動配線78は検出配線77から電気的に絶縁される。
第2駆動電極76bは欠落79を有する。欠落79では駆動用圧電膜74の表面から導電膜18が除去される。欠落79の範囲では導電膜18に代わって駆動用圧電膜74の表面が露出する。欠落79は駆動用圧電膜74上で第2駆動電極76bの面積を狭める。駆動用圧電膜74上で第2駆動電極76bの輪郭は変更される。第1振動腕26aでは第2面29上の第1駆動電極76aと第2駆動電極76bとの間に挟まれる駆動用圧電膜74は減少する。駆動用圧電膜74では第2駆動電極76bの圧電効果は弱められる。その他の構成は前述の第1〜第3実施形態の構成と同一に構成されることができる。前述の第1〜第3実施形態と均等な構成や構造には同一の参照符号が付され、その詳細な説明は割愛される。
(7)第4実施形態に係るジャイロセンサーの動作
次にジャイロセンサー11の動作を簡単に説明する。角速度の検出にあたって第1および第2振動腕26a、26bで振動が励起される。振動の励起にあたって振動片15bには駆動配線78から駆動信号が入力される。その結果、第1駆動電極76aと第2駆動電極76bとの間で駆動用圧電膜74に電界が作用する。第1駆動電極76aはグラウンド電極として機能する。特定の周波数の波形が入力されることで、第1および第2振動腕26a、26bは第1基準平面RP1および第2基準平面RP2の間でxy平面に平行に屈曲運動する。相互に離れたり相互に近づいたりを繰り返す。いわゆる面内振動が引き起こされる。
ジャイロセンサー11にy軸回りで角速度運動が加わると、コリオリ力の働きで第1および第2振動腕26a、26bの振動方向が変化する。いわゆる斜め振動が引き起こされる。このとき、コリオリ力に対応してyz平面に平行に新たに力成分が生起される。屈曲運動に応じて第1および第2振動腕26a、26bでは第1検出電極75aおよび第2検出電極75bの間で圧電効果に基づき電界が生じる。電荷が生み出される。個々の検出配線77から電位が取り出される。第1検出電極75aはグラウンド電極として機能する。
図15に示されるように、第1および第2振動腕26a、26bでは第2駆動電極76bに欠落79が形成されることから、第2駆動電極76bの広がりは調整される。第2駆動電極76bから駆動用圧電膜74に作用する電圧の範囲は調整される。こうして第1および第2振動腕26a、26bの振動方向は調整される。その結果、加工誤差に基づく振動漏れは解消されることができる。振動片15bに角速度運動が作用しない状態で第1および第2振動腕26a、26bはxy平面に平行に振動することができる。振動片15bに角速度運動が作用しない状態で斜め振動は解消される。第2検出電極75bから出力される電位すなわち検出信号で振動漏れの影響は回避されることができる。その結果、出力信号のS/N比は向上する。こうした振動片15bの形成にあたってMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術は利用されることができる。その一方で、仮に、個々の振動腕26a、26bで第2駆動電極76bが等分割面DP2に関して対称に形作られると、言い換えると、第2駆動電極76bに欠落79が形成されないと、振動子15bに角回転運動が作用しない状態でも、xy平面からy軸回りに所定の角度で回転した平面に平行に第1および第2振動腕26a、26bは振動してしまう。いわゆる斜め振動は引き起こされる。
第4実施形態では第1および第2振動腕26a、26bの第1面28は板面に相当する。したがって、第1面28に直交する方向から第2駆動電極56bは容易に加工されることができる。欠落79は容易に形成されることができる。例えばリソグラフィ技術の適用にあたって陰の発生は回避されることができる。加工の手間は最小限に留められることができる。
その他、第4実施形態では、第1検出電極75aや第1駆動電極76aに配線が接続されてもよい。こうした配線は本体17の裏面17bに固定されればよい。固定にあたって配線は検出配線77や駆動配線78から電気的に絶縁される。絶縁にあたって配線および検出配線77の間や配線および駆動配線78の間には絶縁体が挟まれることができる。絶縁体は圧電体で形成されることができる。圧電体は検出用圧電膜73や駆動用圧電膜74から連続することができる。配線は第1検出電極75aや第1駆動電極76aから基部25(固定部19)まで延びればよい。配線は導電端子群22で対応する接続端子に接合されればよい。
(8)第4実施形態に係るジャイロセンサーの製造方法
ジャイロセンサー11の製造にあたって振動片15bが製造される。シリコン基板から振動片15bの本体17が削り出される。本体17の裏面17bには第1検出電極75aおよび第1駆動電極76aが形成される。形成にあたって例えばフォトリソグラフィ技術が用いられることができる。続いて、第1検出電極75aの表面および第1駆動電極76aの表面には検出用圧電膜73および駆動用圧電膜74が形成される。圧電膜73、74の形成にあたって例えばMEMS技術は用いられることができる。圧電膜73、74の表面には第2検出電極75b、第2駆動電極76b、検出配線77および駆動配線78が形成される。図16に示されるように、第2駆動電極76aは設計通りのパターンで形成される。ここでは、第2駆動電極76bは第2面29で等分割面DP2に関して面対称に形成される。これら導電膜18の形成にあたって例えばフォトリソグラフィ技術が用いられることができる。
容器12が用意される。容器本体13内にICチップ16が固着される。続いて容器本体13内に振動片15bが固着される。接続端子群21は導電端子群22に接合される。検出配線77および駆動配線78はそれぞれ対応の接続端子に受け止められる。こうして振動片15bはICチップ16に電気的に接続される。
ここで、ジャイロセンサー11のチューニングが実施される。チューニングではICチップ16に制御信号が供給される。ICチップ16は角速度の検出動作を開始する。前述と同様に、第1および第2振動腕26a、26bで振動が励起される。角速度運動が作用しなければ、第1および第2振動腕26a、26bにはコリオリ力は生成されない。このとき、仮にジャイロセンサー11で角速度=「0(ゼロ)」が検出されれば、容器本体13の開口は蓋材14で気密に塞がれる。容器12の内部空間は封止される。ジャイロセンサー11の製造は完了する。
ジャイロセンサー11で角速度=「0」が検出されなければ、測定された電荷量に応じて第2駆動電極76bは部分的に除去される。第2面29で第2駆動電極76bに欠落79が形成される。除去にあたって例えばレーザーが用いられることができる。第2駆動電極76bの輪郭にはレーザー痕が形成される。その結果、ジャイロセンサー11で角速度=「0(ゼロ)」が検出されれば、容器本体13の開口は蓋材14で気密に塞がれる。容器12の内部空間は封止される。ジャイロセンサー11の製造は完了する。
(9)電子機器その他
図17は電子機器の一具体例としてのスマートフォン101を概略的に示す。スマートフォン101には振動片15、15a、15bを有するジャイロセンサー11が組み込まれる。ジャイロセンサー11はスマートフォン101の姿勢を検出することができる。いわゆるモーションセンシングが実施される。ジャイロセンサー11の検出信号は例えばマイクロコンピューターチップ(MPU)102に供給されることができる。MPU102はモーションセンシングに応じて様々な処理を実行することができる。その他、こういったモーションセンシングは、携帯電話機、携帯型ゲーム機、ゲームコントローラー、カーナビゲーションシステム、ポインティングデバイス、ヘッドマウンティングディスプレイ、タブレットパソコン等の電子機器で利用されることができる。モーションセンシングの実現にあたってジャイロセンサー11は組み込まれることができる。
図18は電子機器の他の具体例としてのデジタルスチルカメラ(以下「カメラ」という)103を概略的に示す。カメラ103には振動片15、15a、15bを有するジャイロセンサー11が組み込まれる。ジャイロセンサー11はカメラ103の姿勢を検出することができる。ジャイロセンサー11の検出信号は手ぶれ補正装置104に供給されることができる。手ぶれ補正装置104はジャイロセンサー11の検出信号に応じて例えばレンズセット105内の特定のレンズを移動させることができる。こうして手ぶれは補正されることができる。その他、手ぶれ補正はデジタルビデオカメラで利用されることができる。手ぶれ補正の実現にあたってジャイロセンサー11は組み込まれることができる。
図19は移動体の一具体例としての自動車106を概略的に示す。自動車106には振動片15、15a、15bを有するジャイロセンサー11が組み込まれる。ジャイロセンサー11は車体107の姿勢を検出することができる。ジャイロセンサー11の検出信号は車体姿勢制御装置108に供給されることができる。車体姿勢制御装置108は例えば車体107の姿勢に応じてサスペンションの硬軟を制御したり個々の車輪109のブレーキを制御したりすることができる。その他、こういった姿勢制御は二足歩行ロボットや航空機、ヘリコプター等の各種移動体で利用されることができる。姿勢制御の実現にあたってジャイロセンサー11は組み込まれることができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれる。例えば、上記実施形態では、振動片としての形成材料として水晶を用いた例を説明したが、水晶以外の圧電体材料を用いることができる。例えば、窒化アルミニウム(AlN)や、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、四ホウ酸リチウム(Li)、ランガサイト(LaGaSiO14)などの酸化物基板や、ガラス基板上に窒化アルミニウムや五酸化タンタル(Ta)などの圧電体材料を積層させて構成された積層圧電基板、あるいは圧電セラミックスなどを用いることができる。また、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語とともに記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えられることができる。また、ジャイロセンサー11,振動片15、15a、15b、スマートフォン、自動車、デジタルスチルカメラ等の構成および動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形が可能である。
11 ジャイロセンサー、15 振動片、15a 振動片、15b 振動片、25 基部、26a 駆動腕兼検出腕(第1振動腕)、26b 駆動腕兼検出腕(第2振動腕)、28 第1面、29 第2面、31 第1側面、32 第2側面、35 領域(第1領域)、36 領域(第2領域)、37 電極および第1電極(第1駆動電極)、38 第2電極(第2駆動電極)、46 欠落部(欠落)、47 欠落部(欠落)、51a 第1振動腕、51b 第2振動腕、52a 第1溝、52b 第2溝、53a 第1壁面、53b 第2壁面、55a 第3壁面、55b 第4壁面、56 第1電極(第1駆動電極)、57 電極および第2電極(第2駆動電極)、58 欠落部(欠落)、62 電極(第1電極)、63 電極(第2電極)、69 欠落部(欠落)、71 欠落部(欠落)、73 圧電体(検出用圧電膜)、74 圧電体並びに第1圧電体片および第2圧電体片(駆動用圧電膜)、76b 電極並びに第1電極および第2電極(第2駆動電極)、79 欠落、101 電子機器(スマートフォン)、103 電子機器(デジタルスチルカメラ)、106 移動体(自動車)、DP1 等分割面、DP2 等分割面および仮想平面、DP3 等分割面。

Claims (12)

  1. 基部と、
    少なくとも部分的に圧電体で形成されて前記基部から延びる駆動腕および検出腕と、
    前記駆動腕に固定されて、欠落部を有する電極と
    を有することを特徴とする振動片。
  2. 請求項1に記載の振動片において、前記電極は、前記駆動腕の励起振動の方向に直交する前記駆動腕の等分割面に対して非対称に形作られることを特徴とする振動片。
  3. 請求項1または2に記載の振動片において、
    前記駆動腕は、励起振動の方向に沿って広がる第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、前記第1面および前記第2面を接続する第1側面および第2側面とを有する四角柱に形成され、
    前記電極は、前記第1面および前記第2面に固定される第1電極と、前記第1側面および前記第2側面に固定される第2電極とを含み、
    前記欠落部は、少なくとも前記第1面で前記第1電極に形成されて、前記第1電極および前記第1側面の相互間距離に比べて前記第1電極および前記第2側面の相互間距離を広げる
    ことを特徴とする振動片。
  4. 請求項3に記載の振動片において、前記欠落部は、前記第2面で前記第1電極に形成されて、前記第1電極および前記第2側面の相互間距離に比べて前記第1電極および前記第1側面の相互間距離を広げることを特徴とする振動片。
  5. 請求項1または2に記載の振動片において、
    前記駆動腕は、励起振動の方向に沿って広がる第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、前記第1面および第2面を接続する第1側面および第2側面と、前記第1面に形成されて前記駆動腕の長手方向に延びる溝であって、前記第1側面側の第1壁面、および、前記第2側面側の第2壁面を有する第1溝と、前記第2面に形成されて前記駆動腕の長手方向に延びる溝であって、前記第1側面側の第3壁面、および、前記第2側面側の第4壁面を有する第2溝とを有し、
    前記電極は、前記第1壁面、前記第2壁面、前記第3壁面および前記第4壁面に固定される第1電極と、前記第1側面および前記第2側面に固定される第2電極とを含み、前記第1面および前記第2面から等距離の前記第1側面および前記第2側面の二等分線で前記第1側面および前記第2側面にそれぞれ直交する等分割面に対して非対称に形作られる
    ことを特徴とする振動片。
  6. 非圧電体で形成された基部と、
    非圧電体で形成されて、前記基部から延びる駆動腕および検出腕と、
    前記駆動腕に固定された圧電体と、
    前記圧電体に固定されて、欠落部を有する電極と
    を有することを特徴とする振動片。
  7. 請求項6に記載の振動片において、前記電極は、前記駆動腕の励起振動の方向に直交する前記駆動腕の等分割面に対して非対称に形作られることを特徴とする振動片。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の振動片を有することを特徴とするジャイロセンサー。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の振動片を有することを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の振動片を有することを特徴とする移動体。
  11. 基部と、少なくとも部分的に圧電体で形成されて前記基部から延びる駆動腕および検出腕と、前記駆動腕に固定される電極とを有する振動片を配置する工程と、
    前記電極を部分的に削除して、前記電極に欠落部を形成する工程と
    を備えることを特徴とする振動片の製造方法。
  12. 非圧電体で形成された基部と、非圧電体で形成されて、前記基部から延びる駆動腕および検出腕と、前記駆動腕に固定された圧電体と、前記圧電体に固定される電極とを有する振動片を配置する工程と、
    前記電極を部分的に削除して、前記電極に欠落部を形成する工程と
    を備えることを特徴とする振動片の製造方法。
JP2012106068A 2012-05-07 2012-05-07 振動片およびその製造方法並びにジャイロセンサーおよび電子機器および移動体 Withdrawn JP2013234873A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012106068A JP2013234873A (ja) 2012-05-07 2012-05-07 振動片およびその製造方法並びにジャイロセンサーおよび電子機器および移動体
US13/874,807 US20130291639A1 (en) 2012-05-07 2013-05-01 Vibrating piece and manufacturing method for the vibrating piece, gyro sensor, and electronic apparatus and mobile body
CN2013101631266A CN103389083A (zh) 2012-05-07 2013-05-06 振动片及其制造方法以及陀螺传感器、电子设备、移动体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012106068A JP2013234873A (ja) 2012-05-07 2012-05-07 振動片およびその製造方法並びにジャイロセンサーおよび電子機器および移動体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013234873A true JP2013234873A (ja) 2013-11-21

Family

ID=49511527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012106068A Withdrawn JP2013234873A (ja) 2012-05-07 2012-05-07 振動片およびその製造方法並びにジャイロセンサーおよび電子機器および移動体

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20130291639A1 (ja)
JP (1) JP2013234873A (ja)
CN (1) CN103389083A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106059526A (zh) * 2015-04-02 2016-10-26 精工爱普生株式会社 振动元件、振子、电子设备及移动体
CN110177996A (zh) * 2017-01-24 2019-08-27 京瓷株式会社 传感器元件、角速度传感器及多轴角速度传感器

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019178994A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 セイコーエプソン株式会社 センサー素子、物理量センサー、電子機器および移動体

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09191222A (ja) * 1996-01-08 1997-07-22 Tdk Corp 積層電子部品の特性調整方法
JPH10206165A (ja) * 1997-01-27 1998-08-07 Toyota Motor Corp 角速度検出装置
JP2001277525A (ja) * 1999-12-27 2001-10-09 Seiko Epson Corp 圧電振動子ユニットの製造方法、液体噴射ヘッドの製造方法、圧電振動子ユニット、及び、液体噴射ヘッド
JP2006017569A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 角速度センサ及びその製造方法
JP2006105614A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Seiko Epson Corp 振動型ジャイロスコープ、及び振動型ジャイロスコープの製造方法
JP2007093485A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Citizen Watch Co Ltd 水晶振動子及びその製造方法並びに物理量センサー
JP2007279001A (ja) * 2006-04-12 2007-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 慣性力センサ
JP2008267983A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Nec Tokin Corp 圧電振動ジャイロ及びその調整方法
WO2009035155A1 (ja) * 2007-09-13 2009-03-19 Citizen Holdings Co., Ltd. 水晶振動子片およびその製造方法
WO2010044491A1 (ja) * 2008-10-16 2010-04-22 シチズンホールディングス株式会社 水晶振動子の製造方法
JP2010226639A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Citizen Holdings Co Ltd 水晶振動子およびその水晶振動子の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5925502A (en) * 1994-05-20 1999-07-20 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Method of metallizing a quartz resonator
JP4417809B2 (ja) * 2004-09-17 2010-02-17 シチズンホールディングス株式会社 振動子の製造方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09191222A (ja) * 1996-01-08 1997-07-22 Tdk Corp 積層電子部品の特性調整方法
JPH10206165A (ja) * 1997-01-27 1998-08-07 Toyota Motor Corp 角速度検出装置
JP2001277525A (ja) * 1999-12-27 2001-10-09 Seiko Epson Corp 圧電振動子ユニットの製造方法、液体噴射ヘッドの製造方法、圧電振動子ユニット、及び、液体噴射ヘッド
JP2006017569A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 角速度センサ及びその製造方法
JP2006105614A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Seiko Epson Corp 振動型ジャイロスコープ、及び振動型ジャイロスコープの製造方法
JP2007093485A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Citizen Watch Co Ltd 水晶振動子及びその製造方法並びに物理量センサー
JP2007279001A (ja) * 2006-04-12 2007-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 慣性力センサ
JP2008267983A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Nec Tokin Corp 圧電振動ジャイロ及びその調整方法
WO2009035155A1 (ja) * 2007-09-13 2009-03-19 Citizen Holdings Co., Ltd. 水晶振動子片およびその製造方法
WO2010044491A1 (ja) * 2008-10-16 2010-04-22 シチズンホールディングス株式会社 水晶振動子の製造方法
JP2010226639A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Citizen Holdings Co Ltd 水晶振動子およびその水晶振動子の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106059526A (zh) * 2015-04-02 2016-10-26 精工爱普生株式会社 振动元件、振子、电子设备及移动体
JP2016197026A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 セイコーエプソン株式会社 振動素子、振動子、電子機器および移動体
CN106059526B (zh) * 2015-04-02 2021-01-05 精工爱普生株式会社 振动元件、振子、电子设备及移动体
CN110177996A (zh) * 2017-01-24 2019-08-27 京瓷株式会社 传感器元件、角速度传感器及多轴角速度传感器
CN110177996B (zh) * 2017-01-24 2023-08-22 京瓷株式会社 传感器元件、角速度传感器及多轴角速度传感器

Also Published As

Publication number Publication date
CN103389083A (zh) 2013-11-13
US20130291639A1 (en) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9362483B2 (en) Vibrator element having a suppressed vibration signal of leakage vibration
US9130147B2 (en) Vibrating reed, gyro sensor, electronic apparatus, and mobile unit
JP5682267B2 (ja) 角速度センサ
JP6171475B2 (ja) 振動片の製造方法
US9523578B2 (en) Vibrating element and manufacturing method for the same, gyro sensor, electronic apparatus and moving object
US9222775B2 (en) Vibrator element, sensor unit, and electronic device
JP6136349B2 (ja) 電子デバイス、電子機器及び移動体
JP5970690B2 (ja) センサー素子、センサーユニット、電子機器及びセンサーユニットの製造方法
JP2013186029A (ja) 振動片、センサーユニットおよび電子機器
JP5974629B2 (ja) 振動片、振動片の製造方法、角速度センサー、電子機器、移動体
US9140549B2 (en) Physical quantity detection element, physical quantity detection device, and electronic apparatus
JP6003150B2 (ja) 振動片およびジャイロセンサー並びに電子機器および移動体
JP4640459B2 (ja) 角速度センサ
JP5987426B2 (ja) 振動片、振動片の製造方法、センサーユニット、電子機器
JP2013234873A (ja) 振動片およびその製造方法並びにジャイロセンサーおよび電子機器および移動体
JP2007024810A (ja) 角速度センサ素子およびその製造方法
JP6210345B2 (ja) ジャイロセンサー素子、ジャイロセンサーユニット、電子機器及びジャイロセンサーユニットの製造方法
JP2007327758A (ja) 圧電単結晶振動子および圧電振動ジャイロ
JP4775502B2 (ja) 角速度センサ素子
JP2007093400A (ja) 屈曲振動型圧電振動片、音叉型圧電振動子、および角速度検出センサ
JP6205953B2 (ja) 電子デバイス、電子機器および移動体
JP2014173871A (ja) 圧電素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161025

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20161222