JP6205953B2 - 電子デバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、振動子、電子デバイス、電子機器および移動体に関する。
角速度、加速度などの物理量を検出するセンサー素子は、例えば、自動車などの車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自動位置検出、デジタルカメラあるいはビデオカメラなどの手ぶれ補正装置と呼ばれる振動制御装置、などに用いられる。このセンサー素子としては、角速度センサーが知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載の角速度センサーは、音叉形状の基板上に、下部電極層、圧電層、上部電極層の順に積層され、上部電極層を励振電極と検出電極とに分割され、下部電極層は励振電極と検出電極の共通下部電極として機能している。励振電極と下部電極層との間に電圧が加えられ圧電層が伸縮し、音叉形状の腕が屈曲振動する。そして、音叉形状の腕が屈曲振動状態にあるとき音叉形状の腕と平行方向を軸とする角速度が加えられると、音叉形状の腕の振動方向に垂直な方向にたわみが生じる。そしてこのたわみ量を検出電極と下部電極層との間に励起された電位として検出し、角速度を検出するものであった。
角速度センサーでは、付加される角速度に対して音叉形状の腕のたわみを大きく発生させるには、励振電極による腕の屈曲振動を大きく振れさせることが有効であることが知られているが、特許文献1に記載の角速度センサーでは、下部電極層を励振電極と検出電極との共通の下部電極層として構成しているため、励振電極と下部電極層との間に加えることができる電圧は、下部電極層を基準電圧として、励振電極に所定電圧を付加することしかできない。しかし、小型化される角速度センサーでは付加できる電圧には制約があり、屈曲振動を大きく振らせることが困難であった。
そこで、特許文献2に記載の角速度センサー素子では、両端が固定された伝達腕(基部)と、伝達腕の両端部からそれぞれ互いに反対方向に延出する1対の振動腕(駆動用振動腕)と、伝達腕の中央から互いに反対方向に延出する1対の検出腕(検出用振動腕)と、各振動腕および各検出腕にそれぞれ設けられた圧電素子と、を備える構成とした。このような角速度センサー素子では、通電により各振動腕の1対の圧電素子の一方を伸張させ、他方を収縮させる動作を交互に繰り返すことにより、振動腕を屈曲振動(駆動振動)させる。そして、振動腕が駆動状態にあるときに角速度を受けると、コリオリ力により伝達腕および検出腕に屈曲振動が励振され、検出腕の1対の圧電素子に電荷が生じ、信号として出力される。この信号から角速度を検出することができる。
このように振動腕を励振させる、あるいは検出腕の振動を検出する圧電素子は、その製造の過程において上部電極と下部電極との間に高電圧を印加して、圧電体を分極処理し、上下電極間に電圧を印加することで伸縮する性質を付与する必要があった。
特開2004−55795号公報 特開2009−156832号公報
しかし、特許文献2には、上下電極の配線方法についての開示が無い。そこで、小型のセンサーとしての振動子に形成される配線の形態によって、圧電体に印加できる電圧を高めることができ、振動腕を大きく振動させることで角速度、加速度などの検出能力を高め、更に分極を容易にする振動子を得ることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
〔適用例1〕本適用例の振動子は、基部と、前記基部から延出している第1振動腕および第2振動腕と、を備え、前記第1振動腕の少なくとも一方の主面には、前記第1振動腕の延出方向に配設されている第1圧電体、および前記第1圧電体に対して前記第2振動腕側に配設されている第2圧電体と、を有し、前記第2振動腕の少なくとも一方の主面には、前記第2振動腕の延出方向に配設される第3圧電体、および前記第3圧電体に対して前記第1振動腕側に配設されている第4圧電体と、を有し、前記第1圧電体、前記第2圧電体、前記第3圧電体および前記第4圧電体は、それぞれ前記主面側から順に積層されている下部電極、圧電膜、および上部電極を備え、前記第1圧電体に備える前記下部電極と、前記第3圧電体に備える前記下部電極と、が電気的に接続された第1接続電極と、前記第1圧電体に備える前記上部電極と、前記第3圧電体に備える前記上部電極と、が電気的に接続された第2接続電極と、前記第2圧電体に備える前記下部電極と、前記第4圧電体に備える前記下部電極と、が電気的に接続された第3接続電極と、前記第2圧電体に備える前記上部電極と、前記第4圧電体に備える前記上部電極と、が電気的に接続された第4接続電極と、を前記基部に備えていることを特徴とする。
本適用例の振動子によれば、第1振動腕および第2振動腕に備える第1〜第4圧電体は、各々が圧電膜を挟持するように下部電極と上部電極とを備え、圧電膜に対して下部電極と上部電極とにより大きな電圧を印加することができる。従って、電圧が印加された圧電膜は大きな伸縮動作を繰り返し、その結果、第1振動腕および第2振動腕に大きな屈曲振動を励振させることができる。また、第1振動腕に備える第2圧電体が、第1圧電体に対して第2振動腕側に配置され、第2振動腕に備える第4圧電体が、第3圧電体に対して第1振動腕側に配置されている、すなわち、言い換えると、第1圧電体と第3圧電体は第1、第2振動腕の配置における外側、第2圧電体と第4圧電体は第1、第2振動腕の配置における内側、に備えられている。そして、外側に配置される第1圧電体と第3圧電体の下部電極同士および上部電極同士が電気的に接続されていることで、第1圧電体と第3圧電体の下部電極と上部電極との間に付加される電圧を略一致させることができる。同じく、内側に配置される第2圧電体と第4圧電体の下部電極同士および上部電極同士が電気的に接続されていることで、第2圧電体と第4圧電体の下部電極と上部電極との間に印加される電圧を略一致させることができる。従って、第1振動腕の屈曲振動と第2振動腕の屈曲振動における振動のずれが抑制される。
〔適用例2〕上述の適用例において、前記基部の一方から延出している前記第1振動腕および前記第2振動腕と、前記基部の他方から延出し、コリオリ力による振動を検出する第1検出腕および第2検出腕とを備えていること特徴とする。
上述の適用例によれば、第1振動腕および第2振動腕に大きな屈曲振動を励振させることにより、振動子に角速度が印加された場合に生じるコリオリ力により励振される検出腕の屈曲振動を大きくすることができ、角速度センサーとしての振動子の角速度検出性能、すなわち検出感度を高めることができる。
〔適用例3〕上述の適用例において、前記基部は、基台と、前記基台から互いに反対方向に延出されている第1連結腕および第2連結腕とを含み、前記第1連結腕および前記第2連結腕の前記基台からの延出方向と交差する方向に、前記基台から互いに反対方向に延出し、コリオリ力による振動を検出する第1検出腕および第2検出腕とを備えていることを特徴とする。
上述の適用例によれば、基部に対して一方に設けられている第1振動腕と、他方に設けられている第2振動腕と、を備えた振動子であり、このような振動子は、第1振動腕の振動と第2振動腕の振動を基部で相殺することができるので、振動漏れ、いわゆる振動のノイズ成分を抑制し易い。従って、コリオリ力をより大きく発生させることができると同時にノイズ成分を抑制でき、検出感度を高めることができる。
〔適用例4〕本適用例の振動子は、基部と、前記基部から延出している第1振動腕および第2振動腕と、を備える振動素子と、前記振動素子と梁部により連結された固定部と、を備え前記第1振動腕の少なくとも一方の主面には、前記第1振動腕の延出方向に配設される第1圧電体、および前記第1圧電体に対して前記第2振動腕側に配設されている第2圧電体と、を有し、前記第2振動腕の少なくとも一方の主面には、前記第2振動腕の延出方向に配設される第3圧電体、および前記第3圧電体に対して前記第1振動腕側に配設されている第4圧電体と、を有し、前記第1圧電体、前記第2圧電体、前記第3圧電体および前記第4圧電体は、それぞれ前記主面側から順に積層される下部電極、圧電膜、および上部電極を備え、前記第1圧電体に備える前記下部電極と、前記第3圧電体に備える前記下部電極と、が電気的に接続された第1接続電極と、前記第1圧電体に備える前記上部電極と、前記第3圧電体に備える前記上部電極と、が電気的に接続された第2接続電極と、前記第2圧電体に備える前記下部電極と、前記第4圧電体に備える前記下部電極と、が電気的に接続された第3接続電極と、前記第2圧電体に備える前記上部電極と、前記第4圧電体に備える前記上部電極と、が電気的に接続された第4接続電極と、を前記固定部に備えていることを特徴とする。
本適用例の振動子によれば、振動子をパッケージに実装し、電子デバイスとして構成する場合、振動素子が梁部を介して固定部によって実装することができ、振動素子の振動漏れを抑制することができる。更に、接続電極を固定部に配置することにより、パッケージに振動子を接合材等で接合できるため、パッケージの高さを低減できる。また、電子デバイスを構成する部材点数の削減を図ることができ、製造コストの削減ができる。更に、振動素子を梁部で固定部と接続しているので、振動素子の振動阻害を抑制できる。
〔適用例5〕上述の適用例において、前記基部の一方から延出している前記第1振動腕および前記第2振動腕と、前記基部の他方から延出し、コリオリ力による振動を検出する第1検出腕および第2検出腕と、を備えていること特徴とする。
上述の適用例によれば、第1振動腕および第2振動腕に大きな屈曲振動を励振させることにより、振動子に角速度が付加された場合に生じるコリオリ力により励振される検出腕の屈曲振動を大きくすることができ、角速度センサーとしての振動子の角速度検出性能、すなわち検出感度を高めることができる。
〔適用例6〕上述の適用例において、前記基部は、基台と、前記基台から互いに反対方向に延出されている第1連結腕および第2連結腕とを含み、記第1連結腕および前記第2連結腕の前記基台からの延出方向と交差する方向に、前記基台から互いに反対方向に延出し、コリオリ力による振動を検出する第1検出腕および第2検出腕とを備えていることを特徴とする。
上述の適用例によれば、基部に対して一方に設けられている第1振動腕と他方に設けられている第2振動腕を備えた振動子であり、このような振動子は、第1振動腕の振動と第2振動腕の振動を基部で相殺することができるので、振動漏れ、いわゆる振動のノイズ成分を抑制し易い。従って、コリオリ力をより大きく発生させることができると同時にノイズ成分を抑制でき、検出感度を高めることができる。
〔適用例7〕本適用例の電子デバイスは、上述の振動子と、前記振動子を振動させる駆動回路と、を備えることを特徴とする。
本適用例の電子デバイスによれば、第1振動腕の屈曲振動と第2振動腕の屈曲振動における振動のずれが抑制された正確な駆動振動を得ることができ、更に、センサー素子としての振動子を備えた場合には、高い精度で角速度などの外力を検出することができる。
〔適用例8〕上述の適用例において、前記第1接続電極と前記第4接続電極とが、前記第2接続電極と前記第3接続電極とが、それぞれ電気的に接続されていることを特徴とする。
上述の適用例によれば、圧電体に備える圧電膜に付加される電圧(電荷)が均等となり、第1振動腕と第2振動腕との振動ずれはなお一層抑制され、正確な屈曲振動を得ることができ、更に、センサー素子としての振動子を備えた場合には、高い精度で角速度などの外力を検出することができる。
〔適用例9〕本適用例の電子機器は、上述の振動子、もしくは電子デバイスを備えていることを特徴とする。
本適用例の電子機器によれば、圧電体に備える圧電膜に付加される電圧(電荷)が均等となり、第1振動腕と第2振動腕との振動ずれはなお一層抑制され、正確な屈曲振動を得ることができ、更に、センサー素子としての振動子を備えた場合には、高い精度で角速度などの外力を検出することができ、安定した動作を得ることができる。
〔適用例10〕本適用例の移動体は、上述の振動子、もしくは電子デバイス、もしくは電子機器を備えていることを特徴とする。
本適用例の移動体によれば、圧電体に備える圧電膜に付加される電圧(電荷)が均等となり、第1振動腕と第2振動腕との振動ずれはなお一層抑制され、正確な屈曲振動を得ることができ、更に、センサー素子としての振動子を備えた場合には、高い精度で角速度などの外力を検出することができ、安定した動作を得ることができる。
第1実施形態に係る振動子の、(a)は平面図、(b)は(a)に示すA−A´部の拡大断面図。 第1実施形態に係る振動子の、(a)は図1(a)に示す基部近傍を示す部分平面図、(b)は(a)に示すB−B´部の拡大断面図、(c)は(a)に示すC−C´部の拡大断面図、(d)は(a)に示すD−D´部の拡大断面図、(e)は(a)に示すE−E´部の拡大断面図。 第1実施形態に係る振動子の動作を説明する、(a)は振動子の静的な状態を示す平面図、(b)は振動子の動作状態を示す平面図。 第1実施形態に係る振動子の配線と圧電体に備える下部電極と上部電極との関係を模式的に説明する分解斜視図。 第1実施形態に係る振動子のその他の形態を示す平面図。 その他の形態の振動子の集合体としてのウエハーを示す部分平面図。 第2実施形態に係る振動子を示す、(a)は平面図、(b)は(a)に示すG−G´部の断面図、(c)は(a)に示すH−H´部の断面図。 第3実施形態に係る電子デバイスを示す平面図。 図8に示すJ−J´部の断面図。 第4実施形態に係る電子機器としてのスマートフォンを示す外観図。 第4実施形態に係る電子機器としてのデジタルスチルカメラを示す外観図。 第5実施形態に係る移動体としての自動車を示す外観図。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る振動子を示し、(a)は平面図、(b)は図1(a)に示すA−A´部の拡大断面図である。
図1(a)に示す振動子100は、シリコン(Si)などの半導体、あるいは非圧電性の絶縁材から構成することができ、本実施形態ではシリコン基材により形成された振動子100を例示する。振動子100は、後述する電子デバイスとしてのセンサーデバイスとして構成する場合に、パッケージの基板に接続される基台10を備えている。基台10からは、図示するX方向に互いに反対方向に延出する第1連結腕21と、第2連結腕22と、を備え、基部を構成している。第1連結腕21からは第1振動部31aがY方向に延出し、第1振動部31aのY方向の両端には錘部31bが形成され、第1振動腕31が構成される。第2連結腕22からは第2振動部32aがY方向に延出し、第2振動部32aのY方向の両端には錘部32bが形成され、第2振動腕32が構成される。
更に基台10は、第1連結腕21、第2連結腕22が延出されるX方向に交差するY方向の一方に延出する第1検出部41aと、第1検出部41aの端部に形成された錘部41bとを備える第1検出腕41と、Y方向の他方に延出する第2検出部42aと、第2検出部42aの端部に形成された錘部42bとを備える第2検出腕42と、を備えている。
第1振動腕31の第1振動部31aの平面視における主面としての一方の面31cには、第1振動部31aの延出方向であるY方向に沿って、基台10から離間する方向、すなわち外側に第1圧電体51が形成され、第1圧電体51より基台10側、すなわち内側には第2圧電体52が第1圧電体51に並行して形成されている。また、第2振動腕32の第2振動部32aの平面視における主面としての一方の面32cには、第2振動部32aの延出方向であるY方向に沿って、基台10から離間する方向、すなわち外側に第3圧電体53が形成され、第3圧電体53より基台10側、すなわち内側には第4圧電体54が第3圧電体53に並行して形成されている。
更に、第1検出腕41の第1検出部41aの主面としての一方の面41cには、第1検出部41aの延出方向に沿って、並行して第1検出圧電体61と第2検出圧電体62が形成され、第2検出腕42の第2検出部42aの主面としての一方の面42cには、第2検出部42aの延出方向に沿って、並行して第3検出圧電体63と第4検出圧電体64が形成されている。
図1(b)に示すように、第1圧電体51、第2圧電体52、第3圧電体53、第4圧電体54、第1検出圧電体61、第2検出圧電体62、第3検出圧電体63、および第4検出圧電体64は、次のように構成されている。
第1圧電体51は面31c上に、下部電極51a、圧電膜51b、上部電極51cの順に積層されて構成される。同様に、第2圧電体52は面31c上に、下部電極52a、圧電膜52b、上部電極52cの順に積層され、第3圧電体53は面32c上に、下部電極53a、圧電膜53b、上部電極53cの順に積層され、第4圧電体54は面32c上に、下部電極54a、圧電膜54b、上部電極54cの順に積層されて構成される。
そして、第1検出圧電体61は面41c上に、下部電極61a、圧電膜61b、上部電極61cの順に積層されて構成される。同様に、第2検出圧電体62は面41c上に、下部電極62a、圧電膜62b、上部電極62cの順に積層されて構成され、第3検出圧電体63は面42c上に、下部電極63a、圧電膜63b、上部電極63cの順に積層され、第4検出圧電体64は面42c上に、下部電極64a、圧電膜64b、上部電極64cの順に積層されて構成される。なお、主面としての一方の面31c,32c,41c,42cは、本実施形態の振動子100では同一面として適用している。
圧電膜51b,52b,53b,54b,61b,62b,63b,64bの材料としては、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、ニオブ酸カリウム(KNbO3)、四ホウ酸リチウム(Li247)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zr,Ti)O3)などを用いることができるが、中でもPZTを用いることが好ましい。また、下部電極51a,52a,53a,54a,61a,62a,63a,64a、および上部電極51c,52c,53c,54c,61c,62c,63c,64cには、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)などの金属材料や、ITO、ZnOなどの透明電極材料により形成することができる。
第1連結腕21、基台10、および第2連結腕22の主面としての面21a、面10aおよび面22a上に、第1振動部31aに形成された第1圧電体51と、第2振動部32aに形成された第3圧電体53と、を電気的に接続する配線71が形成されている。また、面21a,10a,22a上に、第1振動部31aに形成された第2圧電体52と、第2振動部32aに形成された第4圧電体54と、を電気的に接続する配線72が形成されている。
配線71には、第1圧電体51の下部電極51aと第3圧電体53の下部電極53aとに電気的に接続された第1接続電極71aと、第1圧電体51の上部電極51cと第3圧電体53の上部電極53cとに電気的に接続された第2接続電極71bと、が備えられている。また、配線72には、第2圧電体52の下部電極52aと第4圧電体54の下部電極54aとに電気的に接続された第3接続電極72aと、第2圧電体52の上部電極52cと第4圧電体54の上部電極54cとに電気的に接続された第4接続電極72bと、が備えられている。これら接続電極71a,71b,72a,72bは、後述する電子デバイスとして実装された際のボンディングワイヤーが接続される電極である。
更に、基台10の面10a上には、第1検出圧電体61の下部電極61aと電気的に接続された第1検出電極81、第1検出圧電体61の上部電極61cと電気的に接続された第2検出電極82、第2検出圧電体62の下部電極62aと電気的に接続された第3検出電極83、第2検出圧電体62の上部電極62cと電気的に接続された第4検出電極84が形成されている。また、同様に基台10の面10a上には、第3検出圧電体63の下部電極63aと電気的に接続された第5検出電極85、第3検出圧電体63の上部電極63cと電気的に接続された第6検出電極86、第4検出圧電体64の下部電極64aと電気的に接続された第7検出電極87、第4検出圧電体64の上部電極64cと電気的に接続された第8検出電極88が形成されている。これら検出電極81,82,83,84,85,86,87,88は、後述する電子デバイスとして実装された際のボンディングワイヤーが接続される電極である。
図2により、配線71,72、接続電極71a,71b,72a,72b、および検出電極81,82,83,84,85,86,87,88の概略構成を説明する。図2に示す(a)は図1(a)に示す振動子100の基台10近傍を示す部分平面図、(b)は図2(a)に示すB−B´部の拡大断面図、(c)は図2(a)に示すC−C´部の拡大断面図、(d)は(a)に示すD−D´部の拡大断面図、(e)は図2(a)に示すE−E´部の拡大断面図である。
図1(a)および図2(a)に示す配線71は、図2(b)に示すように第1連結腕21、第2連結腕22、および基台10の主面としての一方の面21a,22a,10a上に第1圧電体51の下部電極51aと、第3圧電体53(図1(b)参照)の下部電極53aと、を電気的に接続する下部配線71cを備えている。そして下部配線71c上には、絶縁層71dが第1圧電体51の圧電膜51bと、第3圧電体53の圧電膜53bと、から延在している。絶縁層71dは、例えば酸化シリコンなどの酸化膜、あるいはエポキシ樹脂などの電気絶縁性を備える樹脂などで形成されてもよく、圧電膜51b,53bを延設させた圧電膜であってもよい。絶縁層71dを圧電膜により構成することにより、成膜工程を削減し、コストダウンを図ることができる。更に、絶縁層71d上には第1圧電体51の上部電極51cと、第3圧電体53の上部電極53cと、を電気的に接続する上部配線71eを備えている。
配線72も同様に、第1連結腕21、第2連結腕22、および基台10の主面としての一方の面21a,22a,10a上に第2圧電体52の下部電極52aと、第4圧電体54(図1(b)参照)の下部電極54aと、を電気的に接続する下部配線72cを備えている。そして下部配線72c上には、絶縁層72dが第2圧電体52の圧電膜52bと、第4圧電体54の圧電膜54bと、から延在している。絶縁層72dは、例えば酸化シリコンなどの酸化膜、あるいはエポキシ樹脂などの電気絶縁性を備える樹脂などで形成されてもよく、圧電膜52b,54bを延設させた圧電膜であってもよい。更に、絶縁層72d上には第2圧電体52の上部電極52cと、第4圧電体54の上部電極54cと、を電気的に接続する上部配線72eを備えている。
配線71は、第2圧電体52および第4圧電体54に交差して配設される(図1(a)も参照)。この交差部においては、図2(c)に示すように配線71の下部配線71cと第2圧電体52の上部電極52cとの間に絶縁層52dが形成され、上部電極52cと配線71の下部配線71cとの間の電気的な短絡(ショート)を防止している。
上述したように、配線71からは、第1圧電体51の下部電極51aと、第3圧電体53の下部電極53aと、に電気的に接続された第1接続電極71aが形成されている。また、第1圧電体51の上部電極51cと、第3圧電体53の上部電極53cと、に電気的に接続された第2接続電極71bが形成されている。これら、接続電極71a,71bは図2(d)に示すように形成されている。先ず第1接続電極71aは、配線71の下部配線71cから延出され接続パッドとして形成される。これにより第1接続電極71aは、第1圧電体51の下部電極51aと、第3圧電体53の下部電極53aと、に電気的に接続された接続電極となる。
第2接続電極71bは、配線71の電極パッド状に形成された部位の上部配線71eにより構成されている。従って、第2接続電極71bは、第1圧電体51の上部電極51cと、第3圧電体53の上部電極53cと、に電気的に接続された接続電極となる。配線72においても、同様に第3接続電極72aは、配線72の下部配線72cから延出され接続パッドとして形成される。これにより第3接続電極72aは、第2圧電体52の下部電極52aと、第4圧電体54の下部電極54aと、に電気的に接続された接続電極となり、第4接続電極72bは、配線72の電極パッド状に形成された部位の上部配線72eにより構成され、第4接続電極72bが、第2圧電体52の上部電極52cと、第4圧電体54の上部電極54cと、に電気的に接続された接続電極となる。
また、検出腕41,42に形成された検出圧電体61,62,63,64から延出された検出電極81,82,83,84,85,86,87,88は、図2(e)に示す第4検出圧電体64の場合で例示するように、第4検出圧電体64の下部電極64aから第8検出電極88が延出され、第4検出圧電体64から延出された上部電極64cにより構成される第7検出電極87が設けられる。
次に振動子100の動作について説明する。図3(a)は、振動子100の静的な状態における第1振動腕31および第2振動腕32の動作状態を示す平面図である。図3(a)に示すように、振動子100は角速度などの外力が付加されていない、すなわち静的な状態において、第1振動部31aに備えられた第1圧電体51および第2圧電体52と、第2振動部32aに備えられた第3圧電体53および第4圧電体54を構成する図1(b)に示す下部電極51a,52a,53a,54aと上部電極51c,52c,53c,54cとの間に駆動信号となる電圧が印加され、圧電膜51b,52b,53b,54bが伸縮し、第1振動部31aおよび第2振動部32aを面内屈曲振動させる。この屈曲振動は、錘部31b,32bが互いに離間および接近する、図3(a)に示すR方向の振動が所定の周波数で励振される。
次に、図3(a)で示した静的状態の振動子100にZ軸周りの角速度が加わると、図3(b)に示す動作状態となる。図3(b)に示すように、振動子100にZ軸周りの角速度ωが付加されると、第1振動腕31および第2振動腕32には、それぞれコリオリ力が働く。このコリオリ力により、第1連結腕21および第2連結腕22に図示する矢印S方向の屈曲振動が発生する。この矢印S方向の屈曲振動を打ち消すように、第1検出腕41および第2検出腕42が矢印で示すr方向の屈曲振動が励振される。
第1検出腕41の第1検出部41aに形成された第1検出圧電体61および第2検出圧電体62は、r方向の屈曲振動に合わせて第1検出圧電体61、および第2検出圧電体62に備える圧電膜61b,62b(図1(b)参照)は伸縮あるいは屈曲し、表面電荷が生じる。生じた表面電荷は、下部電極61a,62aと上部電極61c,62cを介して出力信号として取り出される。また同様に、第2検出腕42の第2検出部42aに形成された第3検出圧電体63、および第4検出圧電体64は、r方向の屈曲振動に合わせて第3検出圧電体63、および第4検出圧電体64に備える圧電膜63b,64b(図1(b)参照)は伸縮あるいは屈曲し、表面電荷が生じる。生じた正面電荷は、下部電極63a,64aと上部電極63c,64cを介して出力信号として取り出される。取り出された第1検出腕41と第2検出腕42とからの出力信号から角速度ωが求められる。
上述したように、振動腕31,32に備える圧電体51,52,53,54に所定の電圧を印加することで、圧電体51,52,53,54に備える圧電膜51b,52b,53b,54bが伸縮することにより振動腕31,32が屈曲振動する。このとき、圧電膜51b,52b,53b,54bに印加される電圧が大きいほど、振動腕31,32の屈曲振動を大きく振動させることができる。特に、慣性センサー素子として振動子100を用いる場合には、振動子100に付加される角速度によるコリオリ力によって検出腕41,42を大きく屈曲振動させ大きな検出信号を得るために、言い換えると角速度の検出能力を高めるために、振動腕31,32を大きく振動させる、すなわち大きな振幅で振動させることが求められる。そこで、本実施形態の振動子100では、振動腕31,32の圧電体51,52,53,54に加える電圧を大きくできる配線71,72を備え、配線71,72に接続電極71a,71b,72a,72bを備える構成とした。
図4は、配線71,72と圧電体51,52,53,54に備える下部電極51a,52a,53a,54aと上部電極51c,52c,53c,54cとの関係を模式的に説明する分解斜視図である。
上述した図3に示す振動子100の動作をさせるために、図4(a)に示すように第1圧電体51の上部電極51cと第3圧電体53の上部電極53cと、を電気的に接続する配線71の上部配線71eに設けられた第2接続電極71bの電位を、例えば+α(V)とし、第1圧電体51の下部電極51aと第3圧電体53の下部電極53aと、を電気的に接続する配線71の下部配線71cに設けられた第1接続電極71aの電位を、例えば−β(V)とすることにより、第1圧電体51の圧電膜51bには図示するF1方向に(α+β)(V)の電圧を印加することができ、第3圧電体53の圧電膜53bには図示するF3方向に(α+β)(V)の電圧を印加することができる。
このとき、第2圧電体52の上部電極52cと第4圧電体54の上部電極54cと、を電気的に接続する配線72の上部配線72eに設けられた第4接続電極72bの電位を、−β(V)とし、第2圧電体52の下部電極52aと第4圧電体54の下部電極54aと、を電気的に接続する配線72の下部配線72cに設けられた第3接続電極72aの電位を、+α(V)とすることにより、第2圧電体52の圧電膜52bには図示するF2方向に(α+β)(V)の電圧を印加することができ、第4圧電体54の圧電膜54bには図示するF4方向に(α+β)(V)の電圧を印加することができる。
図4(a)に示す電界の方向F1,F3に対して圧電膜51b,53bが伸張し、電界の方向F2,F4に対して圧電膜52b,54bが収縮するように圧電膜51b,52b,53b,54bが形成されている場合、図3(a)に示す振動子100の動作において、錘部31bと錘部32bと、が近接する方向に振動腕31,32が駆動される。
そして、図4(b)に示すように、配線71,72の各接続電極71a,71b,72a,72bへ印加される電圧を、図4(a)に示す付加電圧とは逆相とすることにより、図3(a)に示す振動子100の動作において、錘部31bと錘部32bと、が離間する方向に振動腕31,32が駆動される。すなわち、図4(b)に示すように第1圧電体51の上部電極51cと第3圧電体53の上部電極53cと、を電気的に接続する配線71の上部配線71eに設けられた第2接続電極71bの電位を、−β(V)とし、第1圧電体51の下部電極51aと第3圧電体53の下部電極53aと、を電気的に接続する配線71の下部配線71cに設けられた第1接続電極71aの電位を、+α(V)とすることにより、第1圧電体51の圧電膜51bには図示するF5方向に(α+β)(V)の電圧を印加することができ、第3圧電体53の圧電膜53bには図示するF7方向に(α+β)(V)の電圧を印加することができる。
そして、第2圧電体52の上部電極52cと第4圧電体54の上部電極54cと、を電気的に接続する配線72の上部配線72eに設けられた第4接続電極72bの電位を、+α(V)とし、第2圧電体52の下部電極52aと第4圧電体54の下部電極54aと、を電気的に接続する配線72の下部配線72cに設けられた第3接続電極72aの電位を、−β(V)とすることにより、第2圧電体52の圧電膜52bには図示するF6方向に(α+β)(V)の電圧を印加することができ、第4圧電体54の圧電膜54bには図示するF8方向に(α+β)(V)の電圧を印加することができる。
従って、図4(b)に示す電界の方向F5,F7に対して圧電膜51b,53bが収縮し、電界の方向F6,F8に対して圧電膜52b,54bが伸張し、図3(a)に示す振動子100の動作において、錘部31bと錘部32bと、が離間する方向に振動腕31,32が駆動されることとなる。このように、図4(a),(b)に示す電圧の付加を繰り返すことにより、振動子100の振動腕31,32に屈曲振動が励振される。
上述した通り、配線71の第2接続電極71bと、配線72の第3接続電極72aと、は同じ位相の電圧が付加され、配線71の第1接続電極71aと、配線72の第4接続電極72bと、は同じ位相の電圧が付加されることから、図4(c)に示すように、第2接続電極71bと第3接続電極72aとを接続線L1、第1接続電極71aと第4接続電極72bとを接続線L2、によって電気的に接続することにより、接続線L1の電位を+α(V)、接続線L2の電位を−β(V)とすることで図4(a)に示す電界の状態が得られ、接続線L1の電位を−β(V)、接続線L2の電位を+α(V)とすることで図4(b)に示す電界の状態を得ることができる。
上述したように、圧電体51,52,53,54を配線71,72によって接続し、各上下部電極に接続される第1接続電極71a、第2接続電極71b、第3接続電極72a、第4接続電極72bを備えることにより、各圧電体51,52,53,54に備える上部電極と下部電極間の電圧の高さ、すなわち各圧電体51,52,53,54に備える上部電極と下部電極との間の電圧差を大きくすることが可能となり、振動子100の振動腕31,32の屈曲振動を大きくすることができる。これにより、コリオリ力によって容易に検出腕41,42が励振され、角速度の検出力を向上させることができる。更に、接続線L1,L2で示すように各接続電極71a,71b,72a,72bを電気的に接続することにより、各圧電体51,52,53,54に備える圧電膜51b,52b,53b,54bに印加される電圧(電荷)が均等となり、第1振動腕31と第2振動腕32との振動ずれはなお一層抑制され、正確な屈曲振動を得ることができる。
図5に本実施形態に係る振動子100のその他の形態を示し、(a)は電子デバイスとして構成させるための実装部として固定部を備える形態の平面図、(b)は図5(a)に示す振動子100に含む振動素子領域を示す概略平面図、(c)は図5(a)に示す固定部が固定枠として構成される形態の平面図である。なお、図5(a),(c)に示す振動子と上述した振動子100とは、固定部あるいは固定枠を備える点で異なり、振動子100と共通の構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。
図5(a)に示す振動子110は、基台11と、第1振動腕31と、第2振動腕32と、第1検出腕41と、第2検出腕42と、を備える、図5(b)に示す振動素子110a(図示、点状ハッチング部)を構成している。基台11から梁部91,92,93,94が延出し、梁部91,92の延出端部は第1固定部95と接続され、梁部93,94の延出端部は第2固定部96と接続されている。第1固定部95および第2固定部96は、後述する電子デバイスを構成させる際にパッケージに振動子110を固定させる部位となり、梁部91,92,93,94を介して振動素子110aがパッケージ内に配置される。
第1固定部95には、梁部91に配線72から延設され配置された梁部配線72fに接続される第3接続電極72aと第4接続電極72bとが形成されている。また、第2固定部96には、梁部93に配線71から延設され配置された梁部配線71fに接続される第1接続電極71aと第2接続電極71bとが形成されている。更に第1固定部95には、第1検出腕41に備える検出圧電体61,62と電気的に接続された第1検出電極81、第2検出電極82、第3検出電極83、第4検出電極84が形成され、同様に、第2固定部96には、第2検出腕42に備える検出圧電体63,64と電気的に接続された第5検出電極85、第6検出電極86、第7検出電極87、第8検出電極88が形成されている。
図5(c)に示す振動子120は、振動素子110aの基台11から延出する梁部91,92,93,94が固定枠97の固定部97a,97bに接続され、固定部97a,97bに、接続電極71a,71b,72a,72bおよび検出電極81,82,83,84,85,86,87,88が形成されている。
上述した振動子110,120は、図6に示す製造過程におけるウエハー状の形態から、個片にダイシングする前の工程において、各圧電体51,52,53,54および検出圧電体61,62,63,64に備える圧電膜51b,52b,53b,54b,61b,62b,63b,64bを分極する工程、いわゆる分極処理の工程が実施される。この分極処理とは、成膜後の圧電膜の結晶粒の自発分極はランダムな指向性を持っているため、圧電膜に高い電圧により高電界を付加することにより、自発分極の指向を所定の方向に揃える処理のことである。
図6に示す振動子110の集合体としてのウエハー300において、圧電体51,52,53,54、および検出圧電体61,62,63,64の下部電極と電気的に接続された接続電極71a,72aおよび検出電極81,84,85,88(図1参照)に接続される第1分極電極300aと、圧電体51,52,53,54、および検出圧電体61,62,63,64の上部電極と電気的に接続された接続電極71b,72bおよび検出電極82,83,86,87(図1参照)に接続される第2分極電極300bと、が振動子120に形成される領域Sの外側に形成される。
分極処理において、第1分極電極300aと、第2分極電極300bと、の間に分極処理のための所定の高電圧を付加する。これにより、圧電膜51b,52b,61b,62b,63b,64bに対して、上部電極から下部電極に向かう方向、もしくは下部電極から上部電極に向かう方向に、同時に電荷が付加され分極させることができる。分極後、領域Sの外縁でダイシングし、振動子120を得ることができる。また、振動子120としての配線が完成された状態で第1分極電極300aと第2分極電極300bとに配線が接続されていることにより、効率よく圧電体51,52,53,54、および検出圧電体61,62,63,64に備える圧電膜51b,52b,53b,54b,61b,62b,63b,64bの分極処理が実行でき、分極処理後はダイシング工程だけを実行するため、歩留まりの向上によるコストダウンを図ることができる。
上述した本実施形態に係る振動子100,110,120は、振動腕31,32に備える圧電体51,52,53,54の内、図示における外側方向に配置される第1圧電体51と第3圧電体53とを配線71により電気的に接続し、図示における内側方向に配置される第2圧電体52と第4圧電体54とを配線72により電気的に接続することにより、圧電体51,52,53,54には高い電圧の電荷を付加することができ、振動腕31,32の屈曲振動を大きくすることができる。これにより、コリオリ力によって容易に検出腕41,42が励振され、角速度の検出力を向上させることができる。
(第2実施形態)
図7に第2実施形態に係る振動子を示し、(a)は平面図、(b)は図7(a)に示すG−G´部の断面図、(c)は図7(a)に示すH−H´部の断面図である。図7(a)に示す第2実施形態に係る振動子200は、図示するようにH型の外形上を有し、いわゆる「H型ジャイロ素子」と言われている。振動子200は、基部210から、図示する上方向となるY方向に第1振動腕231および第2振動腕232が延出している。更に基部210から、振動腕231,232とは反対方向に第1検出腕241および第2検出腕242が延出している。
第1振動腕231には、第1振動腕231の延出方向に沿って形成された第1圧電体251と、第1圧電体251に並行し、図示する第1圧電体251の内側に配置される第2圧電体252が形成されている。同様に、第2振動腕232には、第2振動腕232の延出方向に沿って形成された第3圧電体253と、第3圧電体253に並行し、図示する第3圧電体253の内側に配置される第4圧電体254が形成されている。
第1検出腕241には、第1検出腕241の延出方向に沿って形成された第1検出圧電体261と、第1検出圧電体261に並行し、図示する第1検出圧電体261の内側に配置される第2検出圧電体262が形成されている。同様に、第2検出腕242には、第2検出腕242の延出方向に沿って形成された第3検出圧電体263と、第3検出圧電体263に並行し、図示する第3検出圧電体263の外側に配置される第4検出圧電体264が形成されている。
第1振動腕231および第2振動腕232に形成される圧電体251,252,253,254は、図7(b)に示すような構成となっている。図7(b)に示すように、第1圧電体251は、第1振動腕231の平面視における主面としての一方の面231a上に下部電極251a、圧電膜251b、そして上部電極251cの順に積層し、形成される。また、第2圧電体252は、第1振動腕231の平面視における主面としての一方の面231a上に下部電極252a、圧電膜252b、そして上部電極252cの順に積層し、形成される。同様に、第3圧電体253は、第2振動腕232の平面視における主面としての一方の面232a上に下部電極253a、圧電膜253b、そして上部電極253cの順に積層し、形成され、第4圧電体254は、第2振動腕232の平面視における主面としての一方の面232a上に下部電極254a、圧電膜254b、そして上部電極254cの順に積層し、形成される。
また、第1検出腕241および第2検出腕242に形成される検出圧電体261,262,263,264は、図7(c)に示すような構成となっている。図7(c)に示すように、第1検出圧電体261は、第1検出腕241の平面視における主面としての一方の面241a上に下部電極261a、圧電膜261b、そして上部電極261cの順に積層し、形成される。また、第2検出圧電体262は、第1検出腕241の平面視における主面としての一方の面241a上に下部電極262a、圧電膜262b、そして上部電極262cの順に積層し、形成される。同様に、第3検出圧電体263は、第2検出腕242の平面視における主面としての一方の面242a上に下部電極263a、圧電膜263b、そして上部電極263cの順に積層し、形成され、第4検出圧電体264は、第2検出腕242の平面視における主面としての一方の面242a上に下部電極264a、圧電膜264b、そして上部電極264cの順に積層し、形成される。
図7(a)に示すように、第1圧電体251と第3圧電体253と、は基部210の主面210a上に形成された配線271によって接続され、第2圧電体252と第4圧電体254と、は配線272によって接続されている。すなわち図示するように、振動子200における外側方向に配置される第1圧電体251と第3圧電体253とが配線271により接続され、振動子200における内側方向に配置される第2圧電体252と第4圧電体254とが配線272により接続されていることになる。
配線271には、第1圧電体251の下部電極251aと第3圧電体253の下部電極253aとに電気的に接続された第1接続電極271aと、第1圧電体251の上部電極251cと第3圧電体253の上部電極253cとに電気的に接続された第2接続電極271bと、を備えている。また、配線272には、第2圧電体252の下部電極252aと第4圧電体254の下部電極254aとに電気的に接続された第3接続電極272aと、第2圧電体252の上部電極252cと第4圧電体254の上部電極254cとに電気的に接続された第4接続電極272bと、を備えている。
また、基部210の主面210a上には、第1検出圧電体261の下部電極261aと電気的に接続された第1検出電極281と、第1検出圧電体261の上部電極261cと電気的に接続された第2検出電極282と、第2検出圧電体262の下部電極262aと電気的に接続された第3検出電極283と、第2検出圧電体262の上部電極262cと電気的に接続された第4検出電極284と、を備えている。同様に、第3検出圧電体263の下部電極263aと電気的に接続された第5検出電極285と、第3検出圧電体263の上部電極263cと電気的に接続された第6検出電極286と、第4検出圧電体264の下部電極264aと電気的に接続された第7検出電極287と、第4検出圧電体264の上部電極264cと電気的に接続された第8検出電極288と、を備えている。
上述の振動子200において、振動腕231,232に備える圧電体251,252,253,254に対して、第1接続電極271aおよび第4接続電極272bに同相の交流駆動信号(駆動電圧)を付加し、第2接続電極271bおよび第3接続電極272aには第1接続電極271aおよび第4接続電極272bに付加される交流駆動信号(駆動電圧)とは逆相の交流駆動信号(駆動電圧)を付加することにより、圧電体251,252,253,254に備える圧電膜251b,252b,253b,254bが伸縮し、振動腕231,232を屈曲振動させる。
そして、振動腕231,232を屈曲振動させた状態において振動子200にY軸周りの角速度が付加されると、振動子200にはコリオリ力が生じ、検出腕241,242に屈曲振動が励振される。励振された検出腕241,242の振動は、検出圧電体261,262,263,264に備える圧電膜261b,262b,263b,264bを伸縮させ、表面電荷が生じる。そして、生じた表面電荷が検出電極より取り出され、振動子200に付加された角速度を検出することができる。
上述したように、圧電体251,252,253,254を配線271,272によって接続し、各上下部電極に接続される第1接続電極271a、第2接続電極271b、第3接続電極272a、第4接続電極272bを備えることにより、各圧電体251,252,253,254に備える上部電極と下部電極間の電圧、すなわち各圧電体251,252,253,254に発生させることができる電界の強さを大きくすることが可能となり、振動子200の振動腕231,232の屈曲振動を大きくすることができる。これにより、コリオリ力によって検出腕241,242が強く励振され、角速度の検出性能を向上させることができる。
(第3実施形態)
図8、図9は、上述した実施形態に係る振動子100,110,120,200のいずれかを備える電子デバイスとしてのセンサーデバイスを示し、図8は蓋部を省略した平面図、図9は図8に示すJ−J´部の断面図である。なお、本実施形態では第1実施形態に係る振動子110を例示して説明する。図8、図9に示すように、パッケージ1100にICチップ1200と振動子110とを収納し、センサーデバイス1000が構成される。パッケージ1100は、凹部1110aを有するベース1110と、ベース1110の凹部1110aの開口に蓋体1120を接合し、ICチップ1200と振動子110とが収納される凹部1110aを気密封止する。
ICチップ1200は、振動子110の第1振動腕31および第2振動腕32を励振駆動させる駆動回路と、第1検出腕41および第2検出腕42からの出力信号を検出する検出回路と、を少なくとも備えている。なお、ICチップ1200は本形態に係るセンサーデバイス1000では、パッケージ1100の内部に収納された形態を説明するが、これに限定されず、パッケージ1100の外部、例えば回路基板などにICチップ1200が配置されてもよい。
ICチップ1200には複数の接続端子1200aが設けられており、ベース1110の凹部1110aの底面部1110bに設けられた複数のIC内部端子1130に、ボンディングワイヤー1300によって電気的に接続されている。また、ICチップ1200は、ベース1110の底面部1110bに、例えばエポキシ樹脂系、あるいはアクリル樹脂系など接着剤を含む接合部材1400により接合されている。
上述したように、振動子110の第2固定部96には、第1接続電極71aおよび第2接続電極71bを含む電極が備えられ、第1固定部95には、第3接続電極72aおよび第4接続電極72bを含む電極が備えられている。これら振動子110の固定部95,96に備える電極に対応するベース1110の底面部1110bに、センサー内部端子1500が複数形成されている。このセンサー内部端子1500に固定部95,96に備える接続電極71a,71b,72a,72bを含む電極が対向するように振動子110を配置し、センサー内部端子1500と、固定部95,96に備える接続電極71a,71b,72a,72bを含む電極と、を導電性固定部材1600によって電気的に接続するとともに、振動子110がベース1110に固定される。
センサー内部端子1500において、第2固定部96に備える第1接続電極71aと接続される第1内部端子1500aと、第1固定部95に備える第4接続電極72bと接続される第4内部端子1500dと、は図示されない内部配線によって電気的に接続され、ICチップ1200から交流駆動信号が入力されている。また、第2固定部96に備える第2接続電極71bと接続される第2内部端子1500bと,第1固定部95に備える第3接続電極72aと接続される第3内部端子1500cと、は図示されない内部配線によって電気的に接続され、ICチップ1200から第1内部端子1500aと第4内部端子1500dとに入力される交流駆動信号とは逆相の交流駆動信号が入力されている。
このように第1実施形態に係る振動子100,110,120、あるいは第2実施形態に係る振動子200を備えるセンサーデバイス1000は、高い角速度の検出性能を備えることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る電子機器として、第1実施形態および第2実施形態に係る振動子100,110,120,200いずれか、もしくは第3実施形態に係るセンサーデバイス1000を備えるスマートフォンおよびデジタルスチルカメラについて説明する。なお、本実施形態ではセンサーデバイス1000を例示して説明するが、振動子100,110,120、もしくは200が組み込まれた電子回路基板を備える形態のスマートフォンおよびデジタルスチルカメラであってもよい。
図10はスマートフォン2000を示す外観図である。スマートフォン2000には、スマートフォン2000の姿勢を検出するセンサーデバイス1000が組み込まれている。センサーデバイス1000が組み込まれることにより、いわゆるモーションセンシングが実施され、スマートフォン2000の姿勢を検出することができる。センサーデバイス1000の検出信号は、例えばマイクロコンピューターチップ2100(以下、MPU2100という)に供給され、MPU2100はモーションセンシングに応じてさまざまな処理を実行することができる。その他、モーションセンシングは、携帯電話機、携帯型ゲーム機、ゲームコントローラー、カーナビゲーションシステム、ポインティングシステム、ヘッドマウンティングディスプレイ、タブレットパソコンなどの電子機器でセンサーデバイス1000を組み込むことにより、利用することができる。
図11はデジタルスチルカメラ3000(以下、カメラ3000という)を示す外観図である。カメラ3000には、カメラ3000の姿勢を検出するセンサーデバイス1000が組み込まれている。組み込まれたセンサーデバイス1000の検出信号は手ぶれ補正装置3100に供給される。手ぶれ補正装置3100はセンサーデバイス1000の検出信号に応じて、例えばレンズセット3200内の特定のレンズを移動させ、手ぶれによる画像不良を抑制することができる。また、デジタルビデオカメラへセンサーデバイス1000および手ぶれ補正装置3100を組み込むことによりカメラ3000と同様に手ぶれの補正をすることができる。
(第5実施形態)
第1実施形態および第2実施形態に係る振動子100,110,120,200もしくは第3実施形態に係るセンサーデバイス1000を備える第5実施形態としての移動体の具体例として、自動車について説明する。図12は、第5実施形態に係る自動車4000の外観図である。図12に示すように、自動車4000にはセンサーデバイス1000が組み込まれている。センサーデバイス1000は車体4100の姿勢を検出する。センサーデバイス1000の検出信号は車体姿勢制御装置4200に供給される。車体姿勢制御装置4200は供給された信号に基づき車体4100の姿勢状態を演算し、例えば車体4100の姿勢の応じた緩衝装置(いわゆるサスペンション)の硬軟を制御したり、個々の車輪4300の制動力を制御したりすることができる。このようなセンサーデバイス1000を用いた姿勢制御は、二足歩行ロボット、航空機、あるいはラジコンヘリコプターなどの玩具に利用することができる。
10…基台、21,22…連結腕、31,32…振動腕、41,42…検出腕、51,52,53,54…圧電体、61,62,63,64…検出圧電体、71,72,73,73…接続電極、81,82,83,84,85,86,87,88…検出電極、100…振動子。

Claims (8)

  1. 基部と、
    前記基部から延出している第1振動腕および第2振動腕と、を備え、
    前記第1振動腕の少なくとも一方の主面には、前記第1振動腕の延出方向に配設されている第1圧電体、および前記第1圧電体に対して前記第2振動腕側に配設されている第2圧電体と、を有し、
    前記第2振動腕の少なくとも一方の主面には、前記第2振動腕の延出方向に配設される第3圧電体、および前記第3圧電体に対して前記第1振動腕側に配設されている第4圧電体と、を有し、
    前記第1圧電体、前記第2圧電体、前記第3圧電体および前記第4圧電体は、それぞれ前記主面側から順に積層されている下部電極、圧電膜、および上部電極を備え、
    前記第1圧電体に備える前記下部電極と、前記第3圧電体に備える前記下部電極と、が電気的に接続された第1接続電極と、
    前記第1圧電体に備える前記上部電極と、前記第3圧電体に備える前記上部電極と、が電気的に接続された第2接続電極と、
    前記第2圧電体に備える前記下部電極と、前記第4圧電体に備える前記下部電極と、が
    電気的に接続された第3接続電極と、
    前記第2圧電体に備える前記上部電極と、前記第4圧電体に備える前記上部電極と、が電気的に接続された第4接続電極と、を前記基部に備えている振動子と、
    前記振動子を振動させる駆動回路と、
    を備え、
    前記第1接続電極と前記第4接続電極とが、電気的に接続され、
    前記第2接続電極と前記第3接続電極とが、電気的に接続されている、
    ことを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記基部の一方から延出している前記第1振動腕および前記第2振動腕と、
    前記基部の他方から延出し、コリオリ力による振動を検出する第1検出腕および第2検出腕と、
    を備えている、
    こと特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記基部は、
    基台と、前記基台から互いに反対方向に延出されている第1連結腕および第2連結腕とを含み、
    前記第1連結腕および前記第2連結腕の前記基台からの延出方向と交差する方向に、前記基台から互いに反対方向に延出し、コリオリ力による振動を検出する第1検出腕および第2検出腕とを備えている、
    ことを特徴とする請求項1記載の電子デバイス。
  4. 基部と、
    前記基部から延出している第1振動腕および第2振動腕と、を備える振動素子と、
    前記振動素子と梁部により連結された固定部と、を備え
    前記第1振動腕の少なくとも一方の主面には、前記第1振動腕の延出方向に配設される第1圧電体、および前記第1圧電体に対して前記第2振動腕側に配設されている第2圧電体と、を有し、
    前記第2振動腕の少なくとも一方の主面には、前記第2振動腕の延出方向に配設される第3圧電体、および前記第3圧電体に対して前記第1振動腕側に配設されている第4圧電体と、を有し、
    前記第1圧電体、前記第2圧電体、前記第3圧電体および前記第4圧電体は、それぞれ前記主面側から順に積層される下部電極、圧電膜、および上部電極を備え、
    前記第1圧電体に備える前記下部電極と、前記第3圧電体に備える前記下部電極と、が電気的に接続された第1接続電極と、
    前記第1圧電体に備える前記上部電極と、前記第3圧電体に備える前記上部電極と、が電気的に接続された第2接続電極と、
    前記第2圧電体に備える前記下部電極と、前記第4圧電体に備える前記下部電極と、が電気的に接続された第3接続電極と、
    前記第2圧電体に備える前記上部電極と、前記第4圧電体に備える前記上部電極と、が電気的に接続された第4接続電極と、を前記固定部に備えている振動子と、
    前記振動子を振動させる駆動回路と、
    を備え、
    前記第1接続電極と前記第4接続電極とが、電気的に接続され、
    前記第2接続電極と前記第3接続電極とが、電気的に接続されている、
    ことを特徴とする電子デバイス。
  5. 前記基部の一方から延出している前記第1振動腕および前記第2振動腕と、
    前記基部の他方から延出し、コリオリ力による振動を検出する第1検出腕および第2検出腕と、
    を備えている、
    こと特徴とする請求項4に記載の電子デバイス。
  6. 前記基部は、
    基台と、前記基台から互いに反対方向に延出されている第1連結腕および第2連結腕とを含み、
    前記第1連結腕および前記第2連結腕の前記基台からの延出方向と交差する方向に、前記基台から互いに反対方向に延出し、コリオリ力による振動を検出する第1検出腕および第2検出腕とを備えている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子デバイス。
  7. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の電子デバイスを備えている、
    ことを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の電子デバイスを備えている、
    ことを特徴とする移動体。
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