JP2015149590A - 振動素子の製造方法、振動素子、電子デバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

振動素子の製造方法、振動素子、電子デバイス、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】斜め振動等の不要な振動の発生を抑制し、高いQ値を有する振動素子の製造方法、その製造方法で製造した振動素子およびその振動素子を備える電子機器や移動体を提供する。【解決手段】基板100上に第1保護層34と第2保護層36を設ける工程と、ドライエッチング用のエネルギー線射出部を備えた装置に、基板100を配置する工程と、基板100の平面視において、エネルギー線射出部の中心と基板100とが交わる交点に対して一方の側に第1保護層34および第2保護層36が配置され、基板をエネルギー線射出部から射出されるエネルギー線を用いてエッチングする工程と、を含み、交点と第1保護層34との距離が交点と第2保護層36との距離よりも短いとき、振動腕12の延出する方向と交差する第1保護層34の幅を第2保護層36の幅よりも狭くする。【選択図】図6

Description

本発明は、振動素子の製造方法、振動素子、電子デバイス、電子機器および移動体に関する。
従来から、角速度センサーは、船舶、航空機、ロケット等の姿勢を自律制御する技術に使用されているが、最近では、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラ、ビデオカメラおよび携帯電話の振動制御補正(いわゆる手振れ補正)等に用いられている。これら電子機器の小型化に伴い、角速度センサーの小型化および低背化(薄型化)が要求されている。
これに対し、駆動用や検出用の振動腕を有する角速度センサー用の振動素子を小型化すると、各振動腕に設けられる電極の面積が小さくなるため、Q値が低下し、検出感度が劣化してしまうという問題があった。そのため、特許文献1では、各振動腕に溝部を設けることで、電界効率を高めQ値を高め、検出感度を向上する方法が開示されている。
特開2009−156832号公報
しかしながら、振動腕の一方の主面からドライエッチング等で振動腕の外形や溝を形成し、振動腕を主面に平行に変位する屈曲振動をさせると、振動腕の側面に形成された傾斜部の影響により斜め振動が重畳し、振動が振動腕を保持する基部に漏れ、Q値が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る振動素子の製造方法は、振動腕と、前記振動腕に設けられている溝部と、前記振動腕の平面視において、前記振動腕の延出している方向と交差する方向にて前記溝部の一方の側に設けられている第1肉厚部と、前記一方の側と反対側に設けられている第2肉厚部と、を備えている振動片の製造方法であって、基板上に前記第1肉厚部を形成するための第1保護層および前記第2肉厚部を形成するための第2保護層を設ける工程と、ドライエッチング用のエネルギー線射出部を備えた装置に、前記基板を配置する工程と、前記基板の平面視において、前記エネルギー線射出部の中心と前記基板とが交わる交点に対して一方の側に前記第1保護層および前記第2保護層が配置されている前記基板を、前記エネルギー線射出部から射出されるエネルギー線を用いてエッチングする工程と、を含み前記交点と前記第1保護層との距離が前記交点と前記第2保護層との距離よりも短いとき、前記振動腕の延出する方向と交差する前記第1保護層の幅は、前記振動腕の延出する方向と交差する前記第2保護層の幅よりも狭いことを特徴とする。
本適用例によれば、振動腕の一方の側面に生じる傾斜部の影響により振動素子のQ値が劣化してしまうことを、溝部の中心を傾斜部が生じた側面側にずらす製造方法により形成することで、傾斜部に起因し発生する斜め振動を抑制し、高いQ値を有する振動素子を製造することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の振動素子の製造方法において、前記基板の平面視において、前記第1保護層と前記第2保護層との間に第3保護層を設け、前記エネルギー線を用いて、前記振動腕の外形の少なくとも一部を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする。
本適用例によれば、第3保護層を第1保護層と第2保護層との間に設けているため、第3保護層と第1保護層34および第2保護層とのパターンずれによる振動腕の外側面(外形)に段差が発生するのを回避でき、精度良く振動腕の外形形状を形成することができるという効果がある。
[適用例3]上記適用例に記載の振動素子の製造方法において、前記保護層形成工程の前に、前記振動腕の外形を形成するための第3保護層を設け、前記エネルギー線を用いて前記振動腕の外形の少なくとも一部を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする。
本適用例によれば、最初に溝を形成しないで、振動腕の外形を形成してから溝部を形成する内容になります。最初に振動腕の外形を形成してから、第1および第2の保護層を設けることによって、外形形状に応じて、第1および第2の保護層を設ける位置をコントロールし易くなるという効果がある。
[適用例4]上記適用例に記載の振動素子の製造方法において、前記基板が水晶基板であることを特徴とする。
本適用例によれば、水晶基板で振動素子を製造することにより、温度特性に優れQ値の高い振動素子を得ることができる。また、温度特性に優れQ値の高い駆動用の振動腕と検出用の振動腕を有する振動素子を製造することができるため、高精度の角速度センサーを得ることができるという効果がある。
[適用例5]上記適用例に記載の振動素子の製造方法において、前記振動腕の延出する方向が前記水晶基板のY軸方向に沿っていることを特徴とする。
本適用例によれば、振動腕の延出する方向を水晶基板のY軸方向に沿って振動素子を製造することで、温度特性に優れQ値の高い屈曲振動を有する振動素子を得ることができる。また、温度特性に優れQ値の高い屈曲振動を有する駆動用の振動腕と温度特性に優れ検出感度の高い屈曲振動を有する検出用の振動腕で構成された振動素子を製造することができるため、より高精度の角速度センサーを得ることができるという効果がある。
[適用例6]本適用例に係る振動素子は、振動腕と、前記振動腕に設けられている溝部と、前記振動腕の平面視において、前記振動腕の延出している方向と交差する方向にて前記溝部の一方の側に設けられている第1肉厚部の幅が、前記一方の側と反対側に設けられている第2肉厚部の幅よりも狭く、前記振動腕の延出方向と交差する断面視にて、前記第1肉厚部の外側面に傾斜部が設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、溝部を構成する第1肉厚部と第2肉厚部とにおいて、傾斜部が形成された側面側の第1肉厚部の幅を第2肉厚部の幅よりも狭くすることで、溝部の中心を傾斜部が形成された側にずらすことができるため傾斜部に起因し発生する斜め振動を抑制し、高いQ値を有する振動素子を製造することができる。
[適用例7]本適用例に係る電子デバイスは、上記適用例に記載の振動素子と、回路素子と、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、高いQ値の振動素子と、振動素子を安定に発振させる回路素子とを備えているので、安定な発振特性を有する電子デバイスが得られるという効果がある。
[適用例8]本適用例に係る電子機器は、上記適用例に記載の振動素子を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、不要な振動を抑制し、高いQ値を有する振動素子を備えた電子機器が構成できるという効果がある。
[適用例9]本適用例に係る移動体は、上記適用例に記載の振動素子を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、不要な振動を抑制し、高いQ値を有する振動素子を備えた移動体が構成できるという効果がある。
本発明の実施形態に係る振動素子の構造を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図。 振動素子の製造プロセスを説明する概略図であり、(a)はドライエッチング装置の概略図、(b)は基板のB部がドライエッチング加工された後の断面図。 振動腕の中央部に溝部を設けた振動素子の振動状態を説明する概略図であり、(a)は振動腕の断面図、(b)は振動状態を示す振動腕の断面図。 振動腕の中央部に溝部を設けた振動素子の振動状態を説明する概略図であり、(a)は振動腕を模式的に示す断面図、(b)は振動腕の断面図。 本発明の実施形態に係る振動素子の振動状態を説明する概略図であり、(a)は振動腕を模式的に示す断面図、(b)は振動腕の断面図。 本発明の実施形態に係る振動素子の製造工程を順に示す工程図。 本発明に係る振動素子を備える電子デバイスの構造を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)はC−C線断面図。 本発明に係る振動素子を備える電子機器を示す概略図であり、(a)はモバイル型(又はノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図、(b)は携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図。 本発明に係る振動素子を備える電子機器としてのデジタルカメラの構成を示す斜視図。 本発明に係る振動素子を備える移動体としての自動車の構成を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<実施形態>
[振動素子]
本発明の実施形態に係る振動素子1の一例として、角速度センサーに用いられるH型と呼ばれる構造の振動素子を挙げ、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る振動素子1の構造を示す概略図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)に示すA−A線の断面図である。なお、駆動電極や検出電極は図示を省略してある。また、以降の各図では、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示しており、その図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」としている。また、X軸に平行な方向を「X軸方向」と言い、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」と言い、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」と言う。更に、Z軸方向から見たときの平面視において、+Z軸方向の面を第1主面20又は上面、−Z軸方向の面を第2主面22又は下面として説明する。
振動素子1は、水晶等の圧電材料から構成され、図1(a)に示すように、両側音叉型(H型)の構造で、中央の概ね矩形の基部10と、基部10から一方の側に並んで平行に延出する一対の駆動用の振動腕12と、それとは反対側に並んで平行に延出する一対の検出用の振動腕14とを備えている。また、振動腕12,14の延出方向は構成材料である水晶基板のY軸方向に沿って形成されている。
駆動用の振動腕12の表面には、駆動モードにおいて駆動用の振動腕12を第1主面20および第2主面22に沿う面内方向に、例えば第1主面20および第2主面22に平行なXY面内で屈曲振動させるために、駆動電極(図示せず)が形成されている。検出用の振動腕14の表面には、検出モードにおいて検出用の振動腕14が第1主面20および第2主面22に交わる、例えば第1主面20および第2主面22に垂直なZ軸方向に屈曲振動する際に発生する電位差を検出するために、検出電極(図示せず)が形成されている。
駆動モードにおいて、駆動電極に所定の交流電圧を印加すると、駆動用の振動腕12は、XY面内方向で逆向きに、即ち互いに接近又は離反する向きに屈曲振動する。
この状態で角速度センサー用の振動素子1が長手方向のY軸回りに回転すると、その角速度に応じて発生するコリオリ力の作用により、駆動用の振動腕12は第1主面20および第2主面22に垂直な面外方向即ちZ軸方向に互いに逆向きに屈曲振動する。このZ軸方向の振動に共振して、検出用の振動腕14が検出モードで、同じくZ軸方向に互いに逆向きに屈曲振動する。このとき、検出用の振動腕14の振動方向は、駆動用の振動腕12の振動方向とは逆相になる。
この検出モードにおいて、検出用の振動腕14の検出電極間に発生する電位差を取り出すことによって、振動素子1のY軸回りの角速度が求められる。
駆動用の振動腕12は、第1主面20から第1主面20に対し反対側である第2主面22に向かって有底の溝が設けられている溝部24を備え、振動腕12の延出方向に対して垂直方向の断面視(XZ面視)において、第1主面20の幅(X軸方向の長さ)よりも第2主面22の幅(X軸方向の長さ)の方が狭く、第1主面20と第2主面22とに接している傾斜部26が形成されている。また、溝部24を構成する第1肉厚部28の幅(X軸方向の長さ)は、第2肉厚部30の幅(X軸方向の長さ)に比べ狭く形成されており、溝部24の幅(X軸方向の長さ)の中心が第1主面20の振動腕12の幅(X軸方向の長さ)の中心より、+X軸方向にずれて形成されている。更に、溝部24の幅(X軸方向の長さ)は、第1主面20側よりも溝部24の底裾32側の方が広く形成されている。なお、溝部24は、振動腕12の電界効率を高めるために設けるものであり、検出用の振動腕14に設けても構わない。
振動腕12,14は、その長さを短くしても高次振動モードの発生を抑制して振動周波数を安定にさせ得るように、先端に錘部16,18が設けられている。また、錘部16,18を設けることによって、振動素子1の小型化を図ることができたり、振動腕12,14の振動周波数を低めたりすることができる。なお、錘部16,18は、必要に応じて複数の幅(X軸方向の長さ)を有していても良く、省略しても良い。
また、錘部16,18の第2主面22には、電極80が形成されており、この電極80にレーザー光を照射して、一部蒸散させることで振動腕12,14の振動周波数を調整することができる。一対となる振動腕12,14同士を同一の振動周波数になるように調整すれば、基部10へ伝わる振動漏れが低減でき、Q値の向上を図ることができる。なお、電極80の形成位置は、第2主面22に限らず、第1主面20や第1主面20と第2主面22との両面であっても構わない。
以上、本発明の実施形態に係る振動素子1の構造は、両側音叉型(H型)構造を一例として挙げ説明したが、この他に、屈曲振動を駆動する一般的な音叉型構造、双音叉型構造およびダブルT型構造でも良い。
また、本発明の実施形態に係る振動素子1の構成材料は、水晶等の圧電材料に限定されず、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、ニオブ酸カリウム(KNbO3)、四ホウ酸リチウム(Li247)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、石英、シリコン等が挙げられる。
次に、振動腕12の延出方向に対して垂直方向の断面視(XZ面視)において、振動腕12の断面(XZ面)の一方の側面にのみ第1主面20と第2主面22とに接している傾斜部26が形成されていることについて、図2を参照して説明する。
図2は、振動素子1の製造プロセスを説明する概略図であり、図2(a)はドライエッチング装置150の概略図、図2(b)は図2(a)に示す基板100のB部のドライエッチング加工された後の断面図である。
基板100をドライエッチングして、振動素子1を形成するドライエッチング装置150は、図2(a)に示すように、中央部にエネルギー線射出部130が配置され、エネルギー線射出部130から放射状に射出されるエネルギー線140により、保護層110で覆われていない、つまり、基板100の表面が露出した部分をエッチングする。その後、長時間エネルギー線140を射出することで、基板100を貫通し、振動素子1の外形を形成することができる。ここで、貫通した基板100の断面(XZ面)において、B部は、図2(b)に示すように、+X軸側の側面に傾斜部26を有する断面形状となる。
これは、エネルギー線射出部130の中心CLと基板100とが交わる交点Gに対して、交点Gから−X軸方向側では、交点Gから保護層110までの距離L1,L2が長くなると、エネルギー線射出部130から射出されるエネルギー線140が基板100の主面に対して略直角から鋭角になる。そのため、基板100の主面に対して略直角にエッチングされなくなり、+X側の側面に傾斜部26を有する断面形状にエッチングされる。なお、交点Gから+X軸方向側では、逆に、−X側の側面に傾斜部26を有する断面形状にエッチングされる。
また、交点Gからの距離が長くなるに連れて、エネルギー線140が基板100の主面に対してより鋭角になるため、断面形状は保護層110側の幅(X軸方向の長さ)に比べ、保護層110側の形成されていない側の幅(X軸方向の長さ)がより短くなる。
次に、傾斜部226を有し振動腕212の中央部に溝部224を設けた振動素子200の振動状態について、図3を参照して説明する。
図3は、振動腕212の中央部に溝部224を設けた振動素子200の振動状態を説明する概略図であり、図3(a)は振動腕212の断面図、図3(b)は振動状態を示す振動腕212の断面図である。
振動腕212は、図3(a)に示すように、溝部224を構成する第1肉厚部228と第2肉厚部230との上面の幅(X軸方向の長さ)が略同一になるように形成されており、+X軸側の側面に傾斜部226が形成されている。傾斜部226を有する振動腕212をX軸方向に変位する屈曲振動させると、傾斜部226の影響により、図3(b)に示すように、振動腕212の断面(XZ面)の重心が破線の矢印で示す方向に変位する。つまり、振動腕212は斜め振動が重畳した屈曲振動をする。そのため、一対の振動腕212を備えた振動素子200を構成した場合、互いに接近又は離反することで、基部10(図1(a)参照)で生じる振動変位を相殺し、高Q値を維持していたものが、斜め振動の重畳により基部で振動変位の相殺ができなくなり、振動が基部から漏洩し、Q値が低下してしまい問題となる。
次に、振動腕12,212に形成された傾斜部26,226の振動に及ぼす影響について、図4と図5を参照して詳細に説明する。
図4は、振動腕212の中央部に溝部224を設けた振動素子200の振動状態を説明する概略図であり、図4(a)は振動腕212を模式的に示す断面図、図4(b)は振動腕212の断面図である。図5は、本発明の実施形態に係る振動素子1の振動状態を説明する概略図であり、図5(a)は振動腕12を模式的に示す断面図、図5(b)は振動腕12の断面図である。
先ず、傾斜部226を有し振動腕212の中央部に溝部224を設けられている振動素子200の振動状態を、図4を参照して説明する。
傾斜部226を有する振動腕212の断面(XZ面)が、図4(a)に示すように、第2肉厚部230の上面の幅(X軸方向の長さ)を有する矩形状の領域A1と、第1肉厚部228の上面の幅(X軸方向の長さ)を有する平行四辺形状の領域B1と、に分けて構成されていると想定すると、領域A1の中心点C1の変位方向は、通常の屈曲振動の変位方向と同じX軸方向である。しかし、領域B1の中心点D1の変位方向は、傾斜部226に対して直交する方向に電荷が生じるため、電荷の発生方向と同一方向である傾斜部226に直交する方向となり、斜め振動が重畳した屈曲振動となる。なお、領域A1の第2肉厚部230の上面の幅(X軸方向の長さ)と領域B1の第1肉厚部228の上面の幅(X軸方向の長さ)とが略同等のため、それぞれの中心点C1,D1における変位ベクトルは略同等と見做される。そのため、図4(b)に示すように、振動腕212の断面(XZ面)の重心は、領域A1の中心点C1の変位方向と領域B1の中心点D1の変位方向との中間の方向に変位する。従って、傾斜部226を有し振動腕212の中央部に溝部224を設けられている振動素子200は、斜め振動が重畳した屈曲振動をする。
次に、本発明の実施形態に係る振動素子1の振動状態を、図5を参照して説明する。
図5(a)に示すように、傾斜部26を有し、溝部24が中央部よりも傾斜部26側に設けられている振動腕12の断面(XZ面)が、図4(a)と同様に、第2肉厚部30の上面の幅(X軸方向の長さ)を有する矩形状の領域A2と、第1肉厚部28の上面の幅(X軸方向の長さ)を有する平行四辺形状の領域B2と、に分けて構成されていると想定すると、領域A2の中心点C2の変位方向は、側面と直交する方向であるX軸方向であり、領域B2の中心点D2の変位方向は、傾斜部26に直交する方向となる。しかし、領域A2の第2肉厚部30の上面の幅(X軸方向の長さ)が領域B2の第1肉厚部28の上面の幅(X軸方向の長さ)より広いので、中心点C2の変位ベクトルは,中心点D2の変位ベクトルに比べ、大きくなる。そのため、図5(b)に示すように、振動腕12の断面(XZ面)の重心は、領域A2の中心点C2の変位方向であるX軸方向が主体となり、略X軸方向に変位する。
よって、溝部24を中央部よりも傾斜部26側に設けた振動腕12の構成とすることで、傾斜部26に起因する斜め振動を抑制することができるため、高いQ値を有する振動素子1を得ることができる。また、角速度センサーの振動素子1に適用した場合には、駆動用の振動腕12で発生する斜め振動を抑制し、検出用の振動腕14における角速度が加わっていない状態での出力信号(0点出力)を低減でき、高精度の角速度センサーを得ることができる。
[製造方法]
次に、本発明の実施形態に係る振動素子1の製造方法について、図6を参照し、必要に応じて図2も参照して説明する。なお、説明にあたり、前述した同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図6(a)〜(f)は、本発明の実施形態に係る振動素子1の製造工程を順に示す工程図である。それぞれの工程における振動素子1の態様を、図1(a)のA−A線断面図で示している。また、図6(a)〜(f)は、図2(a)における交点Gの−X軸方向側、B部付近に形成される振動素子1を想定して示している。従って、交点Gからの距離は、第1保護層34の方が第2保護層36より短い。
図6(a):水晶等の圧電材料から構成される基板100を準備し、基板100の第1主面20の上に基部10(図1(a)参照)および振動腕12を含む外形加工領域と、溝部24の形成領域と、に第1肉厚部28を形成するための第1保護層34と第2肉厚部30を形成するための第2保護層36とを一括してパターニングして形成する。なお、基板100の平面視において、ドライエッチング用のエネルギー線射出部130を備えたドライエッチング装置150のエネルギー線射出部130の中心CLと基板100とが交わる交点Gに対して、距離の短い側に第1保護層34を、距離の長い側に第2保護層36を配置してある。また、交点Gと第1保護層34との距離が交点Gと第2保護層36との距離よりも短いとき、振動腕12の延出する方向と交差する第1保護層34の幅(X軸方向の長さ)は、振動腕12の延出する方向と交差する第2保護層36の幅(X軸方向の長さ)よりも狭く形成してある。更に、振動腕12の延出する方向は、基板100のY軸方向(水晶結晶の機械軸方向)に沿っている。
図6(b):次に、第1保護層34、第2保護層36および溝部24の形成領域の上に第3保護層120をパターニングして形成する。ここで、第3保護層120を第1保護層34と第2保護層36の上にパターニングするのは、後述するエッチング時に第1保護層34と第2保護層36とを保護するためである。なお、基板の平面視において、第1保護層34と第2保護層36との間に第3保護層120を設け、後述するエネルギー線140を用いて、振動腕12,14の外形の少なくとも一部を形成する方法でも構わない。この方法により、第3保護層120を第1保護層34と第2保護層36の上にパターニングする方法に比べ、第3保護層120と第1保護層34および第2保護層36とのパターンずれによる振動腕12,14の外側面(外形)に段差が発生するのを回避でき、精度良く振動腕12,14の外形形状を形成することができる。
図6(c):次に、RIE(Reactive Ion Etching)装置等のエネルギー線射出部130を備えたドライエッチング装置150の内部に、基板100を配置する。なお、基板100は第2主面22側を下側とし吸着して設置されている。その後、基板100が露出した面をエネルギー線射出部130から射出されるエネルギー線140を用いてエッチングし、加工面21が所定の位置(基板100の厚み(Z軸方向の長さ)に対し約30%から50%)に到達するまでエッチングする。
図6(d):次に、ドライエッチング装置150の内部から基板100を取り出し、溝部24の形成領域にパターニングされた第3保護層120を除去する。
図6(e):次に、再度、ドライエッチング装置150の内部に、基板100を配置した後に、エネルギー線射出部130から射出されるエネルギー線140を用いて基板100が露出した溝部24の形成領域と、所定の位置までエッチングされた加工面21と、をエッチングする。なお、加工面21は貫通するまでエッチングし、また、溝部24の深さ(Z軸方向の長さ)は振動腕12(基板100)の厚み(Z軸方向の長さ)に対し約50%から70%になるまでエッチングする。
図6(f):次に、ドライエッチング装置150の内部から基板100を取り出し、基部10(図1(a)参照)や振動腕12の上面にパターニングされた第1保護層34と第2保護層36とを除去する。
以上により、溝部24と傾斜部26が設けられた振動腕12を有する振動素子1の外形が完成する。その後、上述した駆動電極、検出電極および周波数調整用の電極80(図1(a)参照)等を形成することで、振動素子1が完成する。
上述した実施形態に係る製造方法は、先ず、基部10や振動腕12を含む外形形状を途中までエッチングし、その後、外形形状と溝部24を一緒にエッチングし、振動素子1を製造する方法であり、エッチング時間を短縮する上で有効である。しかし、この方法に限らず、先ず、外形形状をエッチングして形成し、その後、溝部24をエッチングして形成する方法でも構わない。
つまり、第1保護層34および第2保護層36を形成する保護層形成工程の前に、基部10や振動腕12の外形を形成するための第3保護層120を設け、上述したエネルギー線140を用いてエッチングして基部10や振動腕12の外形を形成する方法であり、振動腕12の外形を先に形成することで、第1保護層34および第2保護層36を設ける位置をコントロールし易くなる。
また、溝部24を先にエッチングして形成し、その後、基部10や振動腕12を含む外形形状をエッチングして形成する方法でも構わない。この場合も、溝部24を先に形成することで、基部10や振動腕12の外形を形成するための第3保護層120を設ける位置をコントロールし易くなる。
以上の製造方法により、振動腕12の延出している方向と交差する断面(XZ面)において、どちらか一方の側面に傾斜部26を備え、溝部24を構成する傾斜部26側の第1肉厚部28の幅(X軸方向の長さ)が、第2肉厚部30の幅(X軸方向の長さ)より、狭い振動腕12を有する振動素子1を製造することができる。そのため、傾斜部26に起因する斜め振動を抑制することができるので、高いQ値を有する振動素子1を得ることができる。なお、他方の側面は、断面(XZ面)視において、垂直形状に限らず傾斜していてもよい。また、角速度センサーの振動素子1に適用した場合には、駆動用の振動腕12で発生する斜め振動を抑制し、検出用の振動腕14における角速度が加わっていない状態での出力信号(0点出力)を低減でき、高精度の角速度センサーを得ることができる。
[電子デバイス]
次に、本発明の実施形態に係る振動素子1を適用した電子デバイス2について説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る振動素子1を備える電子デバイス2の構造を示す概略図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は図7(a)に示すC−C線の断面図である。なお、図7(a)において、振動素子1の内部の構成を説明する便宜上、蓋部材54を取り外した状態を図示している。また、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示している。更に、説明の便宜上、Z軸方向から見たときの平面視において、+Z軸方向の面を上面、−Z軸方向の面を下面として説明する。
電子デバイス2は、図7(a),(b)に示すように、振動素子1と、振動素子1を発振するための回路素子70と、振動素子1を収容するための凹陥部が形成されているパッケージ本体40と、ガラス、セラミック、金属等からなる蓋部材54と、から構成されている。なお、振動素子1を収容するキャビティー60内はほぼ真空の減圧雰囲気に気密封止されている。
パッケージ本体40は、図7(b)に示すように、第1の基板42、第2の基板44、第3の基板46、外部端子50および封止部材52を積層して形成されている。外部端子50は、第1の基板42の外部側の底面に複数個形成されている。また、第1の基板42の上面や第2の基板44の支持部48の上面の所定の位置には、図示しない貫通電極や層間配線を介して、外部端子50と電気的に導通する回路素子70実装用の電極端子(図示せず)や振動素子1の励振用の電極と電気的に導通する電極端子(図示せず)が設けられている。第3の基板46は、中央部が除去された環状体であり、振動素子1を収容するキャビティー60が形成されている。第3の基板46の上部周縁には、低融点ガラス等の封止部材52が形成されている。
蓋部材54は、好ましくは、光を通過する材料、例えば、ホウケイ酸ガラス等により形成されており、封止部材52により接合されることで、パッケージ本体40のキャビティー60内を気密封止している。これにより、パッケージ本体40の蓋封止後において、外部からレーザー光を蓋部材54を透過させて振動素子1の先端の電極80(図1(a)参照)に照射し、電極80(図1(a)参照)を一部蒸散させることにより、質量削減方式による振動周波数調整をすることができるようになっている。なお、このような振動周波数調整をしない場合には、蓋部材54をコバール合金等の金属材料で形成することができる。
パッケージ本体40のキャビティー60内に収容された振動素子1は、基部10を第2の基板44の支持部48上面に位置合わせされ、接合部材56を介して接合されている。よって、駆動用の振動腕12と検出用の振動腕14とは第1の基板42と接触することなく、振動させることができるため、高いQ値を有し安定な振動特性を有する振動素子1を備えた電子デバイス2を提供することができるという効果がある。
[電子機器]
次いで、本発明の実施形態に係る電子部品としての振動素子1を適用した電子機器について、図8(a),(b)、図9に基づき説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る振動素子1を備える電子機器を示す概略図であり、図8(a)はモバイル型(又はノート型)のパーソナルコンピューター1100の構成を示す斜視図、図8(b)は携帯電話機1200(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
図8(a)において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1000を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、フィルター、共振器、基準クロック等として機能する電子部品としての振動素子1が内蔵されている。
図8(b)において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1000が配置されている。このような携帯電話機1200には、フィルター、共振器、角速度センサー等として機能する電子部品(タイミングデバイス)としての振動素子1が内蔵されている。
図9は、本発明の実施形態に係る振動素子1を備える電子機器としてのデジタルカメラ1300の構成を示す斜視図である。なお、図10には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
デジタルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1000が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行なう構成になっており、表示部1000は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCD等を含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1000に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このデジタルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1330が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1340が、それぞれ必要に応じて接続される。更に、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1330や、パーソナルコンピューター1340に出力される構成になっている。このようなデジタルカメラ1300には、フィルター、共振器、角速度センサー等として機能する電子部品としての振動素子1が内蔵されている。
上述したように、電子機器として、不要な振動の発生を抑制し、高いQ値を有する振動素子1が活用されることにより、より高性能の電子機器を提供することができる。
なお、本発明の実施形態に係る電子部品としての振動素子1は、図8(a)のパーソナルコンピューター1100(モバイル型パーソナルコンピューター)、図8(b)の携帯電話機1200、図9のデジタルカメラ1300の他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等の電子機器に適用することができる。
[移動体]
次いで、本発明の実施形態に係る振動素子1を適用した移動体について、図10に基づき説明する。
図10は、本発明の実施形態に係る振動素子1を備える移動体としての自動車1400の構成を示す斜視図である。
自動車1400には本発明に係る振動素子1を含んで構成されたジャイロセンサーが搭載されている。例えば、同図に示すように、移動体としての自動車1400には、タイヤ1401を制御する該ジャイロセンサーを内蔵した電子制御ユニット1402が搭載されている。また、他の例としては、振動素子1は、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
上述したように、不要な振動の発生を抑制し、高いQ値を有する振動素子1が活用されることにより、より高性能の移動体を提供することができる。
以上、本発明の実施形態に係る振動素子1、電子デバイス2、電子機器(1100,1200,1300)および移動体(1400)について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明の実施形態は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明の実施形態に、他の任意の構成物が付加されていても良い。また、前述した各実施形態を適宜組み合わせても良い。
1…振動素子、2…電子デバイス、10…基部、12,14…振動腕、16,18…錘部、20…第1主面、21…加工面、22…第2主面、24…溝部、26…傾斜部、28…第1肉厚部、30…第2肉厚部、32…底裾、34…第1保護層、36…第2保護層、40…パッケージ本体、42…第1の基板、44…第2の基板、46…第3の基板、48…支持部、50…外部端子、52…封止部材、54…蓋部材、56…接合部材、60…キャビティー、70…回路素子、80…電極、100…基板、110…保護層、120…第3保護層、130…エネルギー線射出部、140…エネルギー線、150…ドライエッチング装置、1000…表示部、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1300…デジタルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1330…テレビモニター、1340…パーソナルコンピューター、1400…自動車、1401…タイヤ、1402…電子制御ユニット。

Claims (9)

  1. 振動腕と、
    前記振動腕に設けられている溝部と、
    前記振動腕の平面視において、前記振動腕の延出している方向と交差する方向にて前記溝部の一方の側に設けられている第1肉厚部と、前記一方の側と反対側に設けられている第2肉厚部と、を備えている振動素子の製造方法であって、
    基板上に前記第1肉厚部を形成するための第1保護層および前記第2肉厚部を形成するための第2保護層を設ける保護層形成工程と、
    ドライエッチング用のエネルギー線射出部を備えた装置に、前記基板を配置する工程と、
    前記基板の平面視において、前記エネルギー線射出部の中心と前記基板とが交わる交点に対して一方の側に前記第1保護層および前記第2保護層が配置されている前記基板を、前記エネルギー線射出部から射出されるエネルギー線を用いてエッチングする工程と、を含み
    前記交点と前記第1保護層との距離が前記交点と前記第2保護層との距離よりも短いとき、
    前記振動腕の延出する方向と交差する前記第1保護層の幅は、前記振動腕の延出する方向と交差する前記第2保護層の幅よりも狭いことを特徴とする振動素子の製造方法。
  2. 前記基板の平面視において、前記第1保護層と前記第2保護層との間に第3保護層を設け、
    前記エネルギー線を用いて、前記振動腕の外形の少なくとも一部を形成する工程と、
    を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の振動素子の製造方法。
  3. 前記保護層形成工程の前に、前記振動腕の外形を形成するための第3保護層を設け、
    前記エネルギー線を用いて前記振動腕の外形の少なくとも一部を形成する工程と、
    を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の振動素子の製造方法。
  4. 前記基板が水晶基板であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の振動素子の製造方法。
  5. 前記振動腕の延出する方向が前記水晶基板のY軸方向に沿っていることを特徴とする請求項4に記載の振動素子の製造方法。
  6. 振動腕と、
    前記振動腕に設けられている溝部と、
    前記振動腕の平面視において、前記振動腕の延出している方向と交差する方向にて前記溝部の一方の側に設けられている第1肉厚部の幅が、前記一方の側と反対側に設けられている第2肉厚部の幅よりも狭く、
    前記振動腕の延出方向と交差する断面視にて、前記第1肉厚部の外側面に傾斜部が設けられていることを特徴とする振動素子。
  7. 請求項6に記載の振動素子と、回路素子と、を備えていることを特徴とする電子デバイス。
  8. 請求項6に記載の振動素子を備えていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項6に記載の振動素子を備えていることを特徴とする移動体。
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