JP2015087188A - 振動素子、振動子、電子機器および移動体 - Google Patents

振動素子、振動子、電子機器および移動体 Download PDF

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Keiichi Yamaguchi
啓一 山口
菊池 尊行
Takayuki Kikuchi
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Abstract

【課題】優れた耐衝撃性を有する振動素子および振動子を提供する、また、かかる振動素子を備える信頼性に優れた電子機器および移動体を提供する。【解決手段】基部21と、基部21から延出している連結腕231、232と、連結腕231から延出している駆動腕241、242と、連結腕232から延出している駆動腕243、244とを備え、基部21が梁261、262、263、264によって第1、第2固定部251、252に支持されている。各梁261、262、263、264は、X軸方向に沿って往復しながらY軸方向に沿って延びる蛇行部(S字形状部)を有しており、X軸方向およびY軸方向に弾性を有している。各梁261、262、263、264は、駆動腕241、242、243、244の振動範囲を制限する機能を有する「制限部」を構成している。【選択図】図1

Description

本発明は、振動素子、振動子、電子機器および移動体に関する。
角速度を検出する角速度センサーは、例えば、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラやビデオカメラ等の振動制御補正(いわゆる手ぶれ補正)等に用いられる。かかる角速度センサーとしては、例えば、振動素子を備える振動ジャイロセンサーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載されている角速度センサー素子(振動素子)は、2つの固定部と、2つの固定部に両端が連結されている伝達腕と、伝達腕に一端が連結されている駆動腕および検出腕と、を備えている。このような角速度センサー素子では、駆動腕を面内方向に駆動振動させた状態で、面外方向に沿った検出軸まわりの角速度が加わると、コリオリ力の作用により検出腕の面内方向の振動が励振され、この検出腕の振動によって得られる信号から角速度を検知する。
また、特許文献1に記載されている角速度センサー素子では、外部から過大な衝撃が与えられたときの伝達腕、駆動腕および検出腕の過大な振幅による破損や損傷を防止する目的で、これらの振動腕の振動範囲を制限するストッパー部材がこれらの振動腕に対して所定のクリアランスを空けて配置されている。
しかし、特許文献1に記載されている角速度センサー素子では、ストッパー部材が1つの振動腕に対して1箇所(特に先端部)に接触してその振動範囲を制限するため、振動腕がストッパー部材に接触したときに受ける衝撃が大きく、その結果、振動腕の損傷を十分に防止することができないという問題があった。
特開2009−156832号公報
本発明の目的は、優れた耐衝撃性を有する振動素子および振動子を提供すること、また、かかる振動素子を備える信頼性に優れた電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の振動素子は、基部と、
前記基部から延出している連結腕と、
前記連結腕から延出している振動腕と、
前記振動腕の第1部位に接触することで、前記振動腕の振動範囲を第1範囲に制限する第1制限部と、
前記振動腕の前記第1部位とは異なる第2部位に接触することで、前記振動腕の振動範囲を前記第1範囲よりも広い第2範囲に制限する第2制限部と、を備えることを特徴とする。
このような振動素子によれば、第1制限部および第2制限部より振動腕の振動範囲を制限し、振動腕が過度に変形するのを防止または抑制することができる。特に、第1制限部および第2制限部により振動腕の振動範囲を段階的に制限することにより、振動腕と第1制限部および第2制限部との接触による衝撃を和らげ、その衝撃による振動腕の損傷を防止または抑制することができる。その結果、耐衝撃性に優れた振動素子を実現することができる。
[適用例2]
本発明の振動素子では、前記第1制限部および前記第2制限部のうちの少なくとも一方の制限部が設けられている制限腕を備えていることが好ましい。
これにより、制限腕の曲げ変形を伴う弾性を利用して、振動腕が制限部に接触するときの衝撃を緩和することができる。
[適用例3]
本発明の振動素子では、固定部と、
前記固定部に対して前記基部を支持している支持腕と、を備えており、
前記制限腕は、前記基部および前記固定部の少なくとも一方から延出していることが好ましい。
これにより、制限部を固定部、基部、連結部、振動腕および支持腕と一括して形成することができる。そのため、制限部の形成が容易となるとともに、振動腕に対する制限部の位置精度が優れたものとなる。
[適用例4]
本発明の振動素子では、前記制限腕は、前記支持腕を兼ねていることが好ましい。
これにより、制限腕を支持腕とは別途形成する場合に比し、振動素子の小型化を図ることができる。
[適用例5]
本発明の振動素子では、前記制限腕は、蛇行している形状をなす部分を有していることが好ましい。
これにより、制限腕の曲げ変形を伴う弾性を優れたものとし、振動腕が制限部に接触するときの衝撃を効果的に緩和することができる。また、制限腕が支持腕を兼ねる場合、比較的簡単に、支持腕に必要な弾性を確保しつつ、支持腕に制限部を設けることができる。
[適用例6]
本発明の振動素子では、前記第1部位は、前記第2部位よりも前記基部側に位置していることが好ましい。
外部からの衝撃により振動腕が屈曲変形する際、振動腕の先端側の部分の方が基端側の部分よりも変位する速度が高い。そのため、振動腕の先端側の部分が基端側の部分よりも先に制限部に接触する場合、振動腕の基端側の部分が先端側の部分よりも先に制限部に接触する場合によりも振動腕が受ける衝撃よりも大きくなってしまう。そこで、第1部位を第2部位よりも基部側に位置させることにより、振動腕の基端側の部分を先端側の部分よりも先に制限部に接触させ、振動腕が受ける衝撃を低減することができる。
[適用例7]
本発明の振動素子では、前記振動腕は、腕部と、前記腕部の先端側に設けられていて前記振動腕用腕部よりも幅が大きい幅広部と、を有しており、
前記第1部位は、前記腕部に位置し、
前記第2部位は、前記幅広部に位置していることが好ましい。
このような幅広部を有する振動腕は、外部からの衝撃によって変形しやすい。そのため、このような振動腕に本発明を適用することにより、その効果が顕著に発揮される。特に、第2制限部が幅広部との接触により振動腕の振動範囲を制限することにより、第2制限部が幅広部と接触した後の振動腕(特に腕部)のそれ以上の変形を効果的に低減することができ、振動腕の損傷を効果的に防止または抑制することができる。
[適用例8]
本発明の振動素子では、前記第1制限部および前記第2制限部は、それぞれ、凸湾曲した面を有していることが好ましい。
これにより、振動腕が第1制限部や第2制限部に接触した際の姿勢が変動しても、振動腕と第1制限部や第2制限部との接触状態を安定化することができ、その結果、振動腕の損傷を効果的に防止または抑制することができる。
[適用例9]
本発明の振動素子は、基部と、
前記基部から延出している連結腕と、
前記連結腕から延出している振動腕と、
前記振動腕に接触することで、前記振動腕の振動範囲を制限する第1制限部と、
前記第1制限部が前記振動腕に接触した後に前記振動腕に接触することで、前記振動腕の振動範囲を制限する第2制限部と、を備えることを特徴とする。
このような振動素子によれば、第1制限部および第2制限部より振動腕の振動範囲を制限し、振動腕が過度に変形するのを防止または抑制することができる。特に、第1制限部および第2制限部により振動腕の振動範囲を段階的に制限することにより、振動腕と第1制限部および第2制限部との接触による衝撃を和らげ、その衝撃による振動腕の損傷を防止または抑制することができる。その結果、耐衝撃性に優れた振動素子を実現することができる。
[適用例10]
本発明の振動子は、本発明の振動素子を備えることを特徴とする。
これにより、耐衝撃性に優れた振動子を提供することができる。
[適用例11]
本発明の電子機器は、本発明の振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する電子機器を提供することができる。
[適用例12]
本発明の移動体は、本発明の振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する移動体を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 図1に示す振動素子の動作を説明するための図である。 図1に示す振動素子が有する制限腕(支持腕)を説明するための拡大平面図である。 図3に示す制限腕の作用を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 図7に示す振動素子の動作を説明するための図である。 本発明の振動子の好適な実施形態を示す図であり(a)が断面図、(b)が上面である。 本発明の振動素子を備える物理量センサーの好適な実施形態を示す断面図である。 図10に示す物理量センサーの上面図である。 図10に示す物理量センサーの上面図である。 本発明の振動素子を備える物理量検出装置のブロック図である。 本発明の振動素子を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の振動素子を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の振動素子を備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の振動素子を備える移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の振動素子、振動子、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.振動素子
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動素子を示す平面図、図2は、図1に示す振動素子の動作を説明するための図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1の紙面手前側を「上側」とも言い、紙面奥側を「下側」とも言う。また、図1では、説明の便宜上、電極の図示を省略している。
≪振動素子の基本的構造≫
図1に示す振動素子1は、角速度検出素子(ジャイロ素子)として用いられるものである。このような振動素子1は、圧電基板2と、圧電基板2の表面に形成された電極(図示せず)とを有している。
−圧電基板−
圧電基板2の構成材料としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料が挙げられる。これらの中でも、圧電基板2の構成材料としては、水晶を用いることが好ましい。水晶を用いることで、他の材料と比較して優れた周波数温度特性を有する振動素子1が得られる。なお、以下では、圧電基板2を水晶で構成した場合について説明する。
図1に示すように、圧電基板2は、水晶基板の結晶軸であるY軸(機械軸)およびX軸(電気軸)で規定されるXY平面に広がりを有し、Z軸(光軸)方向に厚みを有する板状をなしている。すなわち、圧電基板2は、Zカット水晶板で構成されている。なお、Z軸は、圧電基板2の厚さ方向と一致しているのが好ましいが、常温近傍における周波数温度変化を小さくする観点から、厚さ方向に対して若干(例えば、15°未満程度)傾けてもよい。
このような圧電基板2は、振動部20と、振動部20を介してY軸方向に対向配置された第1、第2固定部251、252と、第1固定部251と振動部20とを連結する第1、第3梁261、263(支持腕)と、第2固定部252と振動部20とを連結する第2、第4梁262、264(支持腕)とを有している。
また、振動部20は、中心部に位置する基部21と、基部21からY軸方向両側に延出する第1、第2検出腕221、222と、基部21からX軸方向両側に延在する第1、第2連結腕231、232(連結腕)と、第1連結腕231の先端部からY軸方向両側に延出する第1、第2駆動腕241、242(振動腕)と、第2連結腕232の先端部からY軸方向両側に延出する第3、第4駆動腕243、244(振動腕)とを有し、基部21が梁261、262、263、263によって第1、第2固定部251、252に支持されている。
第1検出腕221は、基部21から+Y軸方向に延出し、その先端部には幅広のハンマーヘッド2211が設けられている。一方、第2検出腕222は、基部21から−Y軸方向に延出し、その先端部には幅広のハンマーヘッド2221が設けられている。これら第1、第2検出腕221、222は、振動素子1の重心Gを通るXZ平面に関して面対称に配置されている。
第1、第2検出腕221、222にハンマーヘッド2211、2221を設けることで角速度の検出感度が向上するとともに、第1、第2検出腕221、222の長さを短くすることができる。なお、ハンマーヘッド2211、2221は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。また、必要に応じて、検出腕221、222の上面および下面に長さ方向に延在する有底の溝を形成してもよい。
第1連結腕231は、基部21から+X軸方向に延出している。一方、第2連結腕232は、基部21から−X軸方向に延出している。これら第1、第2連結腕231、232は、重心Gを通るYZ平面に関して面対称に配置されている。なお、第1、第2連結腕231、232の上面および下面に、その長さ方向(X軸方向)に延在する有底の溝を設けてもよい。
第1駆動腕241は、第1連結腕231の先端部から+Y軸方向に延出し、その先端部には幅広のハンマーヘッド2411(幅広部)が設けられている。また、第2駆動腕242は、第1連結腕231の先端部から−Y軸方向に延出し、その先端部には幅広のハンマーヘッド2421が設けられている。また、第3駆動腕243は、第2連結腕232の先端部から+Y軸方向に延出し、その先端部には幅広のハンマーヘッド2431が設けられている。また、第4駆動腕244は、第2連結腕232の先端部から−Y軸方向に延出し、その先端部には幅広のハンマーヘッド2441が設けられている。これら4本の駆動腕241、242、243、244は、Z軸方向から見た平面視(以下、単に「平面視」とも言う)で、重心Gに関して点対称に配置されている。
駆動腕241、242、243、244にハンマーヘッド2411、2421、2431、2441を設けることで角速度の検出感度が向上するとともに、駆動腕241、242、243、244の長さを短くすることができる。なお、ハンマーヘッド2411、2421、2431、2441は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。また、必要に応じて、駆動腕241、242、243、244の上面および下面に長さ方向に延在する有底の溝を形成してもよい。
第1固定部251は、基部21に対して+Y軸方向側に位置し、X軸方向延在して配置されている。一方、第2固定部252は、基部21に対して−Y軸方向側に位置し、X軸方向に延在して配置されている。これら第1、第2固定部251、252は、重心Gを通るXZ平面に関して面対称に配置されている。
第1梁261は、第1検出腕221と第1駆動腕241との間を通って基部21と第1固定部251とを連結している。また、第2梁262は、第2検出腕222と第2駆動腕242との間を通って基部21と第2固定部252とを連結している。また、第3梁263は、第1検出腕221と第3駆動腕243との間を通って基部21と第1固定部251とを連結している。また、第4梁264は、第2検出腕222と第4駆動腕244との間を通って基部21と第2固定部252とを連結している。これら梁261、262、263、264は、平面視で、重心Gに関して点対称に配置されている。
各梁261、262、263、264は、X軸方向に沿って往復しながらY軸方向に沿って延びる蛇行部(S字形状部)を有しており、X軸方向およびY軸方向に弾性を有している。また、各梁261、262、263、264は、それぞれ、蛇行部を有する細長い形状を有しているので、あらゆる方向に弾性を有している。そのため、外部から衝撃が加えられても、各梁261、262、263、264で衝撃を吸収でき、衝撃に起因する検出ノイズを低減または抑制することができる。
また、各梁261、262、263、264は、駆動腕241、242、243、244の振動範囲を制限する機能を有する「制限部」を構成している。なお、各梁261、262、263、264については、後に詳述する。
以上説明したような圧電基板2の表面には、図示しない電極が形成されている。
具体的には、第1、第2検出腕221、222の上面および下面(ハンマーヘッド2211、2221を除く部分)のそれぞれには、検出信号電極(図示せず)が形成されている。また、第1、第2検出腕221、222の両側面のそれぞれには、検出接地電極(図示せず)が形成されている。
そして、検出信号電極は、第1、2梁261、262に形成された検出信号配線(図示せず)を介して、第1、2固定部251、252に形成された検出信号端子(図示せず)に電気的に接続されている(図9参照)。一方、検出接地電極は、第1、第2梁261、262に形成された検出接地配線(図示せず)を介して、第1、第2固定部251、252に形成された検出信号端子(図示せず)に電気的に接続されている(図9参照)。
第1、第2駆動腕241、242の上面および下面(ハンマーヘッド2411、2421を除く部分)ならびに第3、第4駆動腕243、244の両側面のそれぞれには、駆動信号電極(図示せず)が形成されている。また、第3、第4駆動腕243、244の上面および下面(ハンマーヘッド2431、2441を除く部分)ならびに第1、第2駆動腕241、242の両側面のそれぞれには、駆動接地電極(図示せず)が形成されている。
そして、駆動信号電極は、第4梁264に形成された駆動信号配線(図示せず)を介して、第2固定部252に形成された駆動信号端子(図示せず)に電気的に接続されている(図9参照)。一方、駆動接地電極は、第3梁263に形成された駆動接地配線(図示せず)を介して、第1固定部251に形成された駆動接地端子(図示せず)に電気的に接続されている(図9参照)。
以上のような電極の構成としては、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
≪振動素子の駆動≫
次に、振動素子1の駆動について説明する。
振動素子1に角速度が加わらない状態において、駆動信号端子と駆動接地端子との間に電圧(交番電圧)を印加することで駆動信号電極と駆動接地電極との間に電界が生じると、図2(a)に示すように、各駆動腕241、242、243、244が矢印Aに示す方向に屈曲振動(駆動振動)を行う。このとき、第1、第2駆動腕241、242と第3、第4駆動腕243、244とが振動素子1の重心Gを通るYZ平面に関して面対称の振動を行っているため、基部21、第1、第2検出腕221、222および第1、第2連結腕231、232は、ほとんど振動しない。
この駆動振動を行っている状態で、振動素子1にZ軸周りの角速度ωが加わると、図2(b)に示すような検出振動(検出モードの振動)が励振される。具体的には、駆動腕241、242、243、244および第1、第2連結腕231、232に矢印B方向のコリオリの力が働き、新たな振動が励起される。この矢印B方向の振動は、重心Gに対して周方向の振動である。また同時に、第1、第2検出腕221、222には、矢印Bの振動に呼応して、矢印C方向の検出振動が励起される。そして、この振動により第1、第2検出腕221、222に発生した電荷を、検出信号電極と検出接地電極とから信号として取り出し、この信号に基づいて角速度が求められる。
以上振動素子1の概略を説明したが、このような振動素子1では、梁261、262、263、264がそれぞれ駆動腕241、242、243、244の振動範囲を制限する機能を有する「制限部(制限腕)」を構成している。これにより、例えば、振動素子1が落下衝撃等の衝撃を受けたとき、駆動腕241、242、243、244の過度の変形を防止または抑制し、その結果、耐衝撃性に優れた振動素子1を実現することができる。
以下、梁261について詳述する。なお、梁262、263、264については、梁261と同様であるため、その説明を省略する。
図3は、図1に示す振動素子が有する制限腕(支持腕)を説明するための拡大平面図、図4は、図3に示す制限腕の作用を説明するための図である。
図3に示すように、梁261は、第1制限部2611と、第1制限部2611に対して固定部251側に設けられている第2制限部2612と、を有している。
第1制限部2611は、振動素子1の非駆動状態で、かつ、外部からの衝撃等が加わっていない状態において、駆動腕241のハンマーヘッド2411(幅広部)と連結腕231との間の腕部2412の一方の側面(図3中左側の側面)に対して間隔g1をもって配置されている。
また、第2制限部2612は、振動素子1の非駆動状態で、かつ、外部からの衝撃等が加わっていない状態において、駆動腕241のハンマーヘッド2411の一方の側面(図3中左側の側面)に対して間隔g2をもって配置されている。この間隔g2は、前述した間隔g1よりも大きい。
このような第1制限部および第2制限部2612が設けられた梁261において、図4(a)に示すように、第1制限部2611は、駆動腕241に接触することで、駆動腕241の振動範囲を制限する。より具体的には、第1制限部2611は、駆動腕241の第1部位(具体的には、腕部2412)に接触することで、駆動腕241の振動範囲を第1範囲に制限する。ここで、第1制限部2611は、駆動腕241の基端側の部分の振動範囲を主に制限する。
また、第1制限部2611および第2制限部2612は、図4(a)に示すように、第1制限部2611が駆動腕241に接触し、かつ、第2制限部2612が駆動腕241に対して間隔gをもって離間した状態を取り得る。したがって、外部からの衝撃がそれほど大きくない場合には、第1制限部2611が駆動腕241に接触しても、第2制限部2612が駆動腕241に接触しない状態となり得る。
一方、外部からの衝撃が比較的大きい場合、図4(b)に示すように、第2制限部2612は、第1制限部2611が駆動腕241に接触した後に(すなわち第1制限部2611と駆動腕241との接触から時間的に遅延して)駆動腕241に接触することで、駆動腕241の振動範囲を制限する。より具体的には、第2制限部2612は、駆動腕241の第1部位とは異なる第2部位(具体的には、ハンマーヘッド2411)に接触することで、駆動腕241の振動範囲を第1範囲よりも広い第2範囲に制限する。ここで、第2制限部2612は、駆動腕241の先端側の部分の振動範囲を主に制限する。
このような第1制限部2611および第2制限部2612によれば、駆動腕241の振動範囲を制限し、駆動腕241が過度に変形するのを防止または抑制することができる。特に、第1制限部2611および第2制限部2612により駆動腕241の振動範囲を段階的に制限することにより、駆動腕241と第1制限部2611および第2制限部2612との接触による衝撃を和らげ、その衝撃による駆動腕241の損傷を防止または抑制することができる。その結果、耐衝撃性に優れた振動素子1を実現することができる。
ここで、第1制限部2611が駆動腕241に接触する部位(第1部位)は、第2制限部2612が駆動腕241に接触する部位(第2部位)よりも基部21側に位置している。外部からの衝撃により駆動腕241が屈曲変形する際、駆動腕241の先端側の部分の方が基端側の部分よりも変位する速度が高い。そのため、仮に、駆動腕241の先端側の部分が基端側の部分よりも先に制限部に接触すると、駆動腕241の基端側の部分が先端側の部分よりも先に制限部に接触する場合よりも駆動腕241が受ける衝撃よりも大きくなってしまう。そこで、第1部位を第2部位よりも基部側に位置させることにより、駆動腕241の基端側の部分を先端側の部分よりも先に制限部に接触させ、駆動腕241が受ける衝撃を低減することができる。
また、第1部位が腕部2412に位置し、第2部位がハンマーヘッド2411に位置している。ハンマーヘッド2411を有する駆動腕241は、外部からの衝撃によって変形しやすい。そのため、このような駆動腕241に本発明を適用することにより、その効果が顕著に発揮される。特に、第2制限部2612がハンマーヘッド2411との接触により駆動腕241の振動範囲を制限することにより、第2制限部2612がハンマーヘッド2411と接触した後の駆動腕241(特に腕部2412)のそれ以上の変形を効果的に低減することができ、駆動腕241の損傷を効果的に防止または抑制することができる。
また、第1制限部2611および第2制限部2612がそれぞれ梁261(支持腕)に設けられているため、梁261の曲げ変形を伴う弾性を利用して、駆動腕241が第1制限部2611や第2制限部2612に接触するときの衝撃を緩和することができる。特に、前述したように、梁261が蛇行している形状をなす部分を有しているため、梁261の曲げ変形を伴う弾性を優れたものとし、駆動腕241が第1制限部2611や第2制限部2612に接触するときの衝撃を効果的に緩和することができる。また、第1制限部2611および第2制限部2612が設けられた梁261が基部21を固定部251に対して支持している「支持腕」を兼ねているため、梁261が蛇行している形状をなす部分を有していることにより、比較的簡単に、梁261に必要な弾性を確保しつつ、梁261に第1制限部2611および第2制限部2612を設けることができる。
また、第1制限部2611および第2制限部2612が設けられた梁261は基部21および固定部251と一体で形成されているため、第1制限部2611、2612を固定部251、252、基部21、検出腕221、222、連結腕231、232、駆動腕241〜244および梁261〜264と一括して形成することができる。そのため、第1制限部2611および第2制限部2612の形成が容易となるとともに、駆動腕241に対する第1制限部2611および第2制限部2612の位置精度が優れたものとなる。
また、第1制限部2611および第2制限部2612が設けられた梁261が基部21を固定部251に対して支持している「支持腕」を兼ねているため、第1制限部2611および第2制限部2612が設けられている制限腕を支持腕とは別途形成する場合に比し、振動素子1の小型化を図ることができる。
本実施形態では、梁261の蛇行した形状によって駆動腕241側に突出した部分をそれぞれ第1制限部2611および第2制限部2612として用いることにより、駆動腕241が第1制限部2611や第2制限部2612に接触したときの衝撃を効果的に低減することができ、また、梁261の構成が比較的簡単となる。
また、梁261の蛇行した形状によって駆動腕241側に突出した部分をそれぞれ第1制限部2611および第2制限部2612として用いることにより、第1制限部2611および第2制限部2612は、それぞれ、凸湾曲した面を有している。これにより、駆動腕241が第1制限部2611や第2制限部2612に接触した際の姿勢が変動しても、駆動腕241と第1制限部2611や第2制限部2612との接触状態を安定化することができ、その結果、駆動腕241の損傷を効果的に防止または抑制することができる。
また、梁261の蛇行した形状によって検出腕221側に突出した部分を、検出腕221の振動範囲を制限するのに用いることもできる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る振動素子を示す平面図である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。また、図5において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図5に示す振動素子1Aは、圧電基板2Aを有し、この圧電基板2Aは、振動部20と、振動部20を介してY軸方向に対向配置された第1、第2固定部251A、252Aと、第1固定部251Aと振動部20とを連結する第1、第3梁261、263と、第2固定部252Aと振動部20とを連結する第2、第4梁262、264(支持腕)と、第1、第2固定部251、252間を連結する制限腕281、282と、を有している。
制限腕281は、平面視で、駆動腕241に対して梁261と対称的に構成されている制限部2811と、駆動腕242に対して梁262と対称的に構成されている制限部2812と、制限部2811、2812間を接続する接続部2813と、を有している。
同様に、制限腕282は、平面視で、振動腕243に対して梁263と対称的に構成されている制限部2821と、駆動腕244に対して梁264と対称的に構成されている制限部2822と、制限部2821、2822間を接続する接続部2823と、を有している。
このような制限部2811、2812、2821、2822は、それぞれ、梁261、262、263、264と同様、駆動腕241、242、243、244の振動範囲を制限する機能を有する。
また、これらの制限部2811、2812、2821、2822は、基部21を支持していないので、基部21を支持するのに必要な設計の制限がない。
また、梁261、262、263、264と制限部2811、2812、2821、2822との双方で、駆動腕241、242、243、244の振動範囲を制限することにより、耐衝撃性に極めて優れた振動素子1Aを実現することができる。
以上説明したような振動素子1Aよっても、優れた耐衝撃性を実現することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図6は、本発明の第3実施形態に係る振動素子を示す平面図である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。また、図6において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図6に示す振動素子1Bは、圧電基板2Bを有し、この圧電基板2Bは、振動部20と、振動部20を介してY軸方向に対向配置された第1、第2固定部251、252と、第1固定部251と振動部20とを連結する第1、第3梁261B、263B(支持腕)と、第2固定部252と振動部20とを連結する第2、第4梁262B、264B(支持腕)と、を有している。
梁261B、262B、263B、264Bは、それぞれ、駆動腕241、242、243、244の振動範囲を制限する機能を有する「制限部(制限腕)」を構成している。
以下、梁261Bについて詳述する。なお、梁262B、263B、264Bについては、梁261Bと同様であるため、その説明を省略する。
梁261Bは、第1制限部2611Bと、第1制限部2611Bに対して固定部251側に設けられている第2制限部2612Bと、を有している。
第1制限部2611Bは、駆動腕241に接触することで、駆動腕241の振動範囲を制限する。第2制限部2612Bは、第1制限部2611Bが駆動腕241に接触した後に駆動腕241に接触することで、駆動腕241の振動範囲を制限する。
この梁261Bは、基部21からX軸方向に沿って往復しながらY軸方向に沿って延びる蛇行部(U字形状部)と、その蛇行部からY軸方向に沿って直線的に延びる直線部とを有している。そして、梁261Bの蛇行部には、第1制限部2611Bが設けられている。また、梁261Bの直線部には、その途中に幅が広くなっている部分が設けられ、その部分に第2制限部2612Bが設けられている。また、梁261Bの直線部には、検出腕221の振動範囲を制限する制限部も設けられている。
以上説明したような振動素子1Bよっても、優れた耐衝撃性を実現することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図7は、本発明の第4実施形態に係る振動素子を示す平面図、図8は、図7に示す振動素子の動作を説明するための図である。
以下、第4実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図7に示す振動素子1Cは、ジャイロセンサー素子である。
この振動素子1Cは、圧電基板2Cを有し、この圧電基板2Cは、基部21Cと、1対の駆動用振動腕241C、242C(振動腕)と、1対の検出用振動腕221C、222C(振動腕)と、1対の連結腕231C、232Cと、1対の調整用振動腕271、272(振動腕)と、固定部270と、固定部270に対して基部21Cを支持する梁261C、262C、264C、264C(支持腕)と、を有している。また、図示しないが、振動素子1Cは、駆動用振動腕241C、242Cに設けられた駆動電極と、検出用振動腕221C、222Cに設けられた検出電極と、調整用振動腕271、272に設けられた調整電極と、を有している。
本実施形態では、圧電基板2Cは、圧電体材料で構成されている。このような圧電体材料としては、特に限定されないが、水晶を用いるのが好ましい。これにより、振動素子1Cの特性を優れたものとすることができる。なお、以下では、圧電基板2Cが水晶で構成されている場合を例に説明する。
基部21Cは、枠状の固定部270に対して梁261C、262C、263C、264Cを介して支持されている。なお、梁261C、262C、263C、264Cについては、後に詳述する。
駆動用振動腕241C、242Cは、それぞれ、基部21Cから+Y軸方向に延出している。また、駆動用振動腕241C、242Cの横断面は、それぞれ、X軸に平行な1対の辺とZ軸に平行な1対の辺とを有する矩形をなしている。
そして、駆動用振動腕241C、242Cには、それぞれ、図示しないが、前述した第1実施形態の第1、第3駆動腕241、243または第2、第4駆動腕242、244と同様に、通電により駆動用振動腕241C、242CをX軸方向に屈曲振動させる1対の駆動電極(駆動信号電極および駆動接地電極)が設けられている。
検出用振動腕221C、222Cは、それぞれ、基部21Cから−Y軸方向に延出している。また、検出用振動腕221C、222Cの横断面は、それぞれ、X軸に平行な1対の辺とZ軸に平行な1対の辺とを有する矩形をなしている。
そして、検出用振動腕221C、222Cには、それぞれ、図示しないが、検出用振動腕221C、222CのZ軸方向での屈曲振動に伴って生じる電荷を検出する1対の検出電極(検出信号電極および検出接地電極)が設けられている。
連結腕231Cは、基部21Cから+X軸方向に延出している。一方、連結腕232Cは、基部21Cから−X軸方向に延出している。
調整用振動腕271は、連結腕231Cの先端部から+Y軸方向に延出している。同様に、調整用振動腕272は、連結腕232Cの先端部から+Y軸方向に延出している。また、調整用振動腕271、272の横断面は、それぞれ、X軸に平行な1対の辺とZ軸に平行な1対の辺とを有する矩形をなしている。
そして、調整用振動腕271、272には、それぞれ、図示しないが、調整用振動腕271、272のX軸方向での屈曲振動に伴って生じる電荷を出力する1対の調整電極(調整信号電極および調整接地電極)が設けられている。この1対の調整電極は、前述した1対の検出電極に電気的に接続されている。
このように構成された振動素子1Cでは、1対の駆動電極間に駆動信号が印加されることにより、図8に示すように、駆動用振動腕241Cと駆動用振動腕242Cとが互いに接近・離間するように面内方向に屈曲振動(駆動振動)する。すなわち、駆動用振動腕241C、242Cが図8に示す矢印A1の方向に屈曲する状態と、駆動用振動腕241C、242Cが図8に示す矢印A2の方向に屈曲する状態とを交互に繰り返す。
このように駆動用振動腕241C、242Cを駆動振動させた状態で、振動素子1CにY軸に沿った検出軸まわりの角速度ωが加わると、駆動用振動腕241C、242Cは、コリオリ力により、Z軸方向(面外方向)に互いに反対側に屈曲振動し、これに伴い、検出用振動腕221C、222Cは、Z軸方向に互いに反対側に屈曲振動(検出振動)する。すなわち、駆動用振動腕241C、242Cが図8に示す矢印B1の方向に屈曲する状態と、駆動用振動腕241C、242Cが図8に示す矢印B2の方向に屈曲する状態とを繰り返し、それに伴って、検出用振動腕221C、222Cが図8に示す矢印C1の方向に屈曲する状態と、検出用振動腕221C、222Cが図8に示す矢印C2の方向に屈曲する状態とを交互に繰り返す。
このような検出用振動腕221C、222Cの検出振動により1対の検出電極間に生じた電荷を検出することにより、振動素子1Cに加わった角速度ωを求めることができる。
このとき、調整用振動腕271、272も駆動用振動腕241C、242Cの駆動振動に伴って互いに接近・離間する方向(面内方向)に屈曲振動する。
かかる振動素子1Cでは、例えば製造時のバラツキにより駆動用振動腕241C、242Cの横断面形状が設計通りとならない場合、振動素子1Cに物理量を加えずに駆動用振動腕241C、224を通電により振動させた状態において、1対の検出電極間に漏れ出力となる電荷が生じる。
また、振動素子1Cでは、振動素子1Cに物理量が加えられているか否かにかかわらず駆動用振動腕241C、242Cを駆動振動させた状態において、1対の調整電極間に調整用出力となる電荷が生じる。
このような調整用出力を用いて、前述した漏れ出力を調整することができる。これにより、センサー出力を調整することができる。
例えば、調整電極の一部を必要に応じてレーザー等を用いて除去することにより、1対の調整電極間の電荷量を少なくし、センサー出力を調整する。
以上振動素子1Cの概略を説明したが、このような振動素子1Cでは、梁261Cは、駆動用振動腕241Cおよび調整用振動腕271の振動範囲を制限する機能を有する。同様に、梁263Cは、駆動用振動腕242Cおよび調整用振動腕272の振動範囲を制限する機能を有する。
また、梁262Cは、検出用振動腕221Cの振動範囲を制限する機能を有する。道世に、梁264Cは、検出用振動腕222Cの振動範囲を制限する機能を有する。
以下、梁261C、262Cについて詳述する。なお、梁263C、264Cについては、梁261C、262Cと同様であるため、その説明を省略する。
梁261Cは、第1制限部2611Cと、第2制限部2612Cと、第3制限部2613Cと、第4制限部2614Cと、を有している。
第1制限部2611Cは、調整用振動腕271に接触することで、調整用振動腕271の振動範囲を制限する。第2制限部2612Cは、第1制限部2611Cが調整用振動腕271に接触した後に調整用振動腕271に接触することで、調整用振動腕271の振動範囲を制限する。第3制限部2613Cは、駆動用振動腕241Cに接触することで、駆動用振動腕241Cの振動範囲を制限する。第4制限部2614Cは、第3制限部2613Cが駆動用振動腕241Cに接触した後に駆動用振動腕241Cに接触することで、駆動用振動腕241Cの振動範囲を制限する。
この梁261Cは、基部21からX軸方向に沿って往復しながらY軸方向に沿って延びる蛇行部(U字形状部)を有している。そして、梁261Cの蛇行した形状によって調整用振動腕271側に突出した2つの部分に第1制限部2611Cおよび第2制限部2612Cが設けられている。また、梁261Cの蛇行した形状によって駆動用振動腕241C側に突出した2つの部分に第3制限部2613Cおよび第4制限部2614Cが設けられている。
梁262Cは、制限部2621C、2622Cと、を有している。
制限部2621Cは、検出用振動腕221Cに接触することで、検出用振動腕221Cの振動範囲を制限する。制限部2622Cは、制限部2621Cが検出用振動腕221Cに接触した後に検出用振動腕221Cに接触することで、検出用振動腕221Cの振動範囲を制限する。
この梁262Cは、基部21からX軸方向に沿って往復しながらY軸方向に沿って延びる蛇行部(U字形状部)を有している。そして、梁262Cの蛇行した形状によって検出用振動腕221C側に突出した2つの部分に制限部2621C、2622Cが設けられている。
以上説明したような振動素子1Cによっても、優れた耐衝撃性を実現することができる。
2.振動子
次に、振動素子1を用いた振動子10について説明する。
図9は、本発明の振動子の好適な実施形態を示す図であり(a)が断面図、(b)が上面である。
図9(a)、(b)に示すように、振動子10は、振動素子1と、振動素子1を収容するパッケージ8と、を有している。
パッケージ8は、凹部811を有する箱状のベース81と、凹部811の開口を塞いでベース81に接合された板状のリッド82とを有している。そして、凹部811がリッド82によって塞がれることにより形成された収容空間に振動素子1が収納されている。収容空間は、減圧(真空)状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
ベース81の構成材料としては、特に限定されないが、酸化アルミニウム等の各種セラミックスや、各種ガラス材料を用いることができる。また、リッド82の構成材料としては、特に限定されないが、ベース81の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、ベース81の構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、コバール等の合金とするのが好ましい。なお、ベース81とリッド82の接合方法は、特に限定されず、例えば、接着材やろう材を介して接合することができる。
凹部811の底面には、接続端子831、832、833、834、835、836が形成されている。これら接続端子831〜836は、それぞれ、ベース81に形成された図示しない貫通電極等によって、ベース81の下面(パッケージ8の外周面)に引き出されている。接続端子831〜836の構成としては、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
振動素子1は、第1固定部251が導電性接着材861、862、863によって凹部811の底面に固定されており、第2固定部252が導電性接着材864、865、866によって凹部811の底面に固定されている。また、導電性接着材861によって、振動素子1に設けられた一方の検出信号端子312と接続端子831とが電気的に接続され、導電性接着材862によって、振動素子1に設けられた一方の検出接地端子322と接続端子832とが電気的に接続され、導電性接着材863によって、振動素子1に設けられた駆動接地端子342と接続端子833とが電気的に接続され、導電性接着材864によって、振動素子1に設けられた他方の検出信号端子312と接続端子834とが電気的に接続され、導電性接着材865によって、振動素子1に設けられた他方の検出接地端子322と接続端子835とが電気的に接続され、導電性接着材866によって、振動素子1に設けられた駆動信号端子332と接続端子836とが電気的に接続されている。
導電性接着材861〜866としては、導電性および接着性を有していれば特に限定されず、例えば、シリコーン系、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系、ビスマレイミド系等の接着材に銀粒子等の導電性フィラーを分散させたものを用いることができる。
以上説明したような振動子10によれば、優れた耐衝撃性を発揮することができる。
3.物理量センサー
次に、振動素子1を用いた物理量センサー100について説明する。
図10は、本発明の振動素子を備える物理量センサーの好適な実施形態を示す断面図である。図11および図12は、それぞれ、図11に示す物理量センサーの上面図である。なお、図12では、説明の便宜上、リッドおよび振動素子の図示を省略している。
図10、図11および図12に示すように、物理量センサー100は、振動素子1と、振動素子1を収容するパッケージ8と、ICチップ9と、を有している。
図11に示すように、パッケージ8は、凹部811を有する箱状のベース81と、凹部811の開口を塞いでベース81に接合された板状のリッド82とを有している。そして、凹部811がリッド82によって塞がれることにより形成された収容空間に振動素子1およびICチップ9が収納されている。収容空間は、減圧(真空)状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
凹部811は、ベース81の上面に開放する第1凹部811aと、第1凹部811aの底面の中央部に開放する第2凹部811bと、第2凹部811bの底面の中央部に開放する第3凹部811cと、を有している。そして、第1凹部811aの底面から第2凹部811bの底面に跨って接続配線871、872、873、874、875、876が形成されている。
図11に示すように、振動素子1は、第1固定部251が導電性接着材861、862、863によって第1凹部811aの底面に固定されており、第2固定部252が導電性接着材864、865、866によって第1凹部811aの底面に固定されている。そして、導電性接着材861によって、一方の検出信号端子312と接続配線871とが電気的に接続され、導電性接着材862によって、一方の検出接地端子322と接続配線872とが電気的に接続され、導電性接着材863によって、駆動接地端子342と接続配線873とが電気的に接続され、導電性接着材864によって、他方の検出信号端子312と接続配線874とが電気的に接続され、導電性接着材865によって、他方の検出接地端子322と接続配線875とが電気的に接続され、導電性接着材866によって、駆動信号端子332と接続配線876とが電気的に接続されている。
図12に示すように、ICチップ9は、第3凹部811cの底面にろう材等によって固定されている。ICチップ9は、導電性ワイヤーによって各接続配線871、872、873、874、875、876と電気的に接続されている。これにより、2つの検出信号端子312、2つの検出接地端子322、駆動信号端子332、駆動接地端子342の各々は、ICチップ9と電気的に接続された状態となっている。ICチップ9は、振動素子1を駆動振動させるための駆動回路と、角速度が加わったときに振動素子1に生じる検出振動を検出する検出回路と、を有する。
なお、本実施形態では、ICチップ9がパッケージ8の内部に設けられているが、ICチップ9は、パッケージ8の外部に設けられていてもよい。
4.物理量検出装置
次に、振動素子1を用いた物理量検出装置1000について説明する。
図13は、本発明の振動素子を備える物理量検出装置のブロック図である。
図13に示すように、物理量検出装置1000は、振動素子1と、駆動回路71と、検出回路72と、を有している。駆動回路71と検出回路72とは、例えば、前述したようなICチップ9に組み込むことができる。
駆動回路71は、駆動回路として機能し、I/V変換回路(電流電圧変換回路)711と、AC増幅回路712と、振幅調整回路713とを有している。このような駆動回路71は、振動素子1に形成された駆動信号電極331に駆動信号を供給するための回路である。
振動素子1が振動すると、圧電効果に基づく交流電流が振動素子1に形成された駆動信号電極331から出力され、駆動信号端子332を介してI/V変換回路711に入力される。I/V変換回路711は、入力された交流電流を振動素子1の振動周波数と同一の周波数の交流電圧信号に変換して出力する。I/V変換回路711から出力された交流電圧信号は、AC増幅回路712に入力され、AC増幅回路712は、入力された交流電圧信号を増幅して出力する。
AC増幅回路712から出力された交流電圧信号は、振幅調整回路713に入力される。振幅調整回路713は、入力された交流電圧信号の振幅を一定値に保持するように利得を制御し、利得制御後の交流電圧信号を、振動素子1に形成された駆動信号端子332を介して駆動信号電極331に出力する。この駆動信号電極331に入力される交流電圧信号(駆動信号)により振動素子1が振動する。
検出回路72は、検出回路として機能し、チャージアンプ回路721、722と、差動増幅回路723と、AC増幅回路724と、同期検波回路725と、平滑回路726と、可変増幅回路727と、フィルター回路728と、を有している。検出回路72は、振動素子1の第1検出腕221に形成された検出信号電極311に生じる第1検出信号と、第2検出腕222に形成された検出信号電極311に生じる第2検出信号と、を差動増幅させて差動増幅信号を生成し、該差動増幅信号に基づいて所定の物理量を検出する回路である。
チャージアンプ回路721、722には、振動素子1の第1、第2検出腕221、222に形成された検出信号電極311により検出された互いに逆位相の検出信号(交流電流)が、検出信号端子312を介して入力される。例えば、チャージアンプ回路721には第1検出腕221に形成された検出信号電極311により検出された第1検出信号が入力され、チャージアンプ回路722には第2検出腕222に形成された検出信号電極311により検出された第2検出信号が入力される。そして、チャージアンプ回路721、722は、入力された検出信号(交流電流)を、基準電圧Vrefを中心とする交流電圧信号に変換する。
差動増幅回路723は、チャージアンプ回路721の出力信号と、チャージアンプ回路722の出力信号とを差動増幅して差動増幅信号を生成する。差動増幅回路723の出力信号(差動増幅信号)は、さらにAC増幅回路724で増幅される。同期検波回路725は、検波回路として機能し、駆動回路71のAC増幅回路712が出力する交流電圧信号を基に、AC増幅回路724の出力信号を同期検波することにより角速度成分を抽出する。
同期検波回路725で抽出された角速度成分の信号は、平滑回路726で直流電圧信号に平滑化され、可変増幅回路727に入力される。可変増幅回路727は、平滑回路726の出力信号(直流電圧信号)を、設定された増幅率(または減衰率)で増幅(または減衰)して角速度感度を変化させる。可変増幅回路727で増幅(または減衰)された信号は、フィルター回路728に入力される。
フィルター回路728は、可変増幅回路727の出力信号から高周波のノイズ成分を除去し(正確には所定レベル以下に減衰させ)、角速度の方向および大きさに応じた極性および電圧レベルの検出信号を生成する。そして、この検出信号は、外部出力端子(図示せず)から外部へ出力される。
このような物理量検出装置1000によれば、上述のとおり、第1検出腕221に形成された検出信号電極311に生じる第1検出信号と、第2検出腕222に形成された検出信号電極311に生じる第2検出信号とを差動増幅させて差動増幅信号を生成し、該差動増幅信号に基づいて所定の物理量を検出することができる。
5.電子機器
次いで、振動素子1を適用した電子機器について、図14〜図16に基づき、詳細に説明する。
図14は、本発明の振動素子を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する振動素子1が内蔵されている。
図15は、本発明の振動素子を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する振動素子1が内蔵されている。
図16は、本発明の振動素子を備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなディジタルスチルカメラ1300には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する振動素子1が内蔵されている。
以上説明したような電子機器によれば、優れた信頼性を有する。
なお、本発明の振動素子を備える電子機器は、図14のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図15の携帯電話機、図16のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
6.移動体
次いで、図1に示す振動素子を適用した移動体について、図17に基づき、詳細に説明する。
図17は、本発明の振動素子を備える移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
自動車1500には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する振動素子1が内蔵されており、振動素子1によって車体1501の姿勢を検出することができる。振動素子1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。その他、このような姿勢制御は、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプターで利用することができる。以上のように、各種移動体の姿勢制御の実現にあたって、振動素子1が組み込まれる。
以上説明したような移動体によれば、優れた信頼性を有する。
以上、本発明の振動素子、振動子、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、振動素子が4本の梁を有している構成について説明したが、梁の数は特に限定されず、1〜3本であってもよいし、5本以上であってもよい。より具体的には、例えば、第2固定部および第2、第4梁を省略して、第1固定部および第1、第3梁によって片側で支持してもよい。
1‥‥振動素子 1A‥‥振動素子 1B‥‥振動素子 1C‥‥振動素子 2‥‥圧電基板 2A‥‥圧電基板 2B‥‥圧電基板 2C‥‥圧電基板 8‥‥パッケージ 9‥‥ICチップ 10‥‥振動子 20‥‥振動部 21‥‥基部 21C‥‥基部 71‥‥駆動回路 72‥‥検出回路 81‥‥ベース 82‥‥リッド 100‥‥物理量センサー 221‥‥検出腕 221C‥‥検出用振動腕 222‥‥検出腕 222C‥‥検出用振動腕 231‥‥連結腕 231C‥‥連結腕 232‥‥連結腕 232C‥‥連結腕 241‥‥駆動腕 241C‥‥駆動用振動腕 242‥‥駆動腕 242C‥‥駆動用振動腕 243‥‥駆動腕 244‥‥駆動腕 251‥‥固定部 251A‥‥固定部 252‥‥固定部 252A‥‥固定部 261‥‥梁 261A‥‥梁 261B‥‥梁 261C‥‥梁 262‥‥梁 262A‥‥梁 262B‥‥梁 262C‥‥梁 263‥‥梁 263A‥‥梁 263B‥‥梁 263C‥‥梁 264‥‥梁 264A‥‥梁 264B‥‥梁 264C‥‥梁 270‥‥固定部 271‥‥調整用振動腕 272‥‥調整用振動腕 281‥‥制限腕 282‥‥制限腕 311‥‥検出信号電極 312‥‥検出信号端子 321‥‥検出接地電極 322‥‥検出接地端子 331‥‥駆動信号電極 332‥‥駆動信号端子 341‥‥駆動接地電極 342‥‥駆動接地端子 711‥‥変換回路 712‥‥増幅回路 713‥‥振幅調整回路 721‥‥チャージアンプ回路 722‥‥チャージアンプ回路 723‥‥差動増幅回路 724‥‥増幅回路 725‥‥同期検波回路 726‥‥平滑回路 727‥‥可変増幅回路 728‥‥フィルター回路 811‥‥凹部 811a‥‥凹部 811b‥‥凹部 811c‥‥凹部 831‥‥接続端子 832‥‥接続端子 833‥‥接続端子 834‥‥接続端子 835‥‥接続端子 836‥‥接続端子 861‥‥導電性接着材 862‥‥導電性接着材 863‥‥導電性接着材 864‥‥導電性接着材 865‥‥導電性接着材 866‥‥導電性接着材 871‥‥接続配線 872‥‥接続配線 873‥‥接続配線 874‥‥接続配線 875‥‥接続配線 876‥‥接続配線 1000‥‥物理量検出装置 1100‥‥パーソナルコンピューター 1102‥‥キーボード 1104‥‥本体部 1106‥‥表示ユニット 1108‥‥表示部 1200‥‥携帯電話機 1202‥‥操作ボタン 1204‥‥受話口 1206‥‥送話口 1208‥‥表示部 1300‥‥ディジタルスチルカメラ 1302‥‥ケース 1304‥‥受光ユニット 1306‥‥シャッターボタン 1308‥‥メモリー 1310‥‥表示部 1312‥‥ビデオ信号出力端子 1314‥‥入出力端子 1430‥‥テレビモニター 1440‥‥パーソナルコンピューター 1500‥‥自動車 1501‥‥車体 1502‥‥車体姿勢制御装置 1503‥‥車輪 2211‥‥ハンマーヘッド 2221‥‥ハンマーヘッド 2411‥‥ハンマーヘッド 2412‥‥腕部 2421‥‥ハンマーヘッド 2431‥‥ハンマーヘッド 2441‥‥ハンマーヘッド 2611‥‥第1駆動腕 2611B‥‥第1制限部 2611C‥‥第1制限部 2612‥‥第2制限部 2612B‥‥第2制限部 2612C‥‥第2制限部 2613C‥‥制限部 2614C‥‥制限部 2621C‥‥第1制限部 2622C‥‥第2制限部 2811‥‥制限部 2812‥‥制限部 2813‥‥接続部 2821‥‥制限部 2822‥‥制限部 2823‥‥接続部 g‥‥間隔 G‥‥重心 g1‥‥間隔 g2‥‥間隔

Claims (12)

  1. 基部と、
    前記基部から延出している連結腕と、
    前記連結腕から延出している振動腕と、
    前記振動腕の第1部位に接触することで、前記振動腕の振動範囲を第1範囲に制限する第1制限部と、
    前記振動腕の前記第1部位とは異なる第2部位に接触することで、前記振動腕の振動範囲を前記第1範囲よりも広い第2範囲に制限する第2制限部と、を備えることを特徴とする振動素子。
  2. 前記第1制限部および前記第2制限部のうちの少なくとも一方の制限部が設けられている制限腕を備えている請求項1に記載の振動素子。
  3. 固定部と、
    前記固定部に対して前記基部を支持している支持腕と、を備えており、
    前記制限腕は、前記基部および前記固定部の少なくとも一方から延出している請求項2に記載の振動素子。
  4. 前記制限腕は、前記支持腕を兼ねている請求項3に記載の振動素子。
  5. 前記制限腕は、蛇行している形状をなす部分を有している請求項2ないし4のいずれか1項に記載の振動素子。
  6. 前記第1部位は、前記第2部位よりも前記基部側に位置している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動素子。
  7. 前記振動腕は、腕部と、前記腕部の先端側に設けられていて前記振動腕用腕部よりも幅が大きい幅広部と、を有しており、
    前記第1部位は、前記腕部に位置し、
    前記第2部位は、前記幅広部に位置している請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子。
  8. 前記第1制限部および前記第2制限部は、それぞれ、凸湾曲した面を有している請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動素子。
  9. 基部と、
    前記基部から延出している連結腕と、
    前記連結腕から延出している振動腕と、
    前記振動腕に接触することで、前記振動腕の振動範囲を制限する第1制限部と、
    前記第1制限部が前記振動腕に接触した後に前記振動腕に接触することで、前記振動腕の振動範囲を制限する第2制限部と、を備えることを特徴とする振動素子。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の振動素子を備えることを特徴とする振動子。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の振動素子を備えていることを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の振動素子を備えていることを特徴とする移動体。
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