JP6939007B2 - センサー、電子機器および移動体 - Google Patents

センサー、電子機器および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、センサー、電子機器および移動体に関する。
センサーとして、例えば、特許文献1に記載されているようなジャイロセンサーが知られている。特許文献1に記載のジャイロセンサーは、基部と、基部から直線状に両側へ延出された1対の検出腕と、基部から両側へ検出腕に直交する方向に延出された1対の連結腕と、各連結腕の先端部からそれと直交して両側へ延出された1対の駆動腕と、を備える。また、このジャイロセンサーでは、基部が、収容器の底部に配置した支持基板に固定されているリード板に支持されている。
特開2006−201118号公報
しかし、特許文献1に記載のジャイロセンサーでは、基部のリードとの接続部と検出腕との間の距離が短いため、基部がリード板からの応力等の力の影響を受けやすい。そのため、特許文献1に記載のジャイロセンサーでは、リード板から基部に加わる応力等の力の状態が温度変化等により変化したとき、その変化の影響により、検出周波数が変動し、それに伴って離調周波数(駆動周波数と検出周波数との差)も変動し、その結果、検出感度が変化してしまうという課題があった。このような課題は、特に、ジャイロセンサーを小型化した場合に、基部のリードとの接続部と検出腕との間の距離が短くなるため、顕著となる。
本発明の目的は、検出感度の安定化を図ることができるセンサーを提供すること、また、かかるセンサーを備える電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
本適用例のセンサーは、基部と、
前記基部から互いに反対方向に延出している1対の検出腕と、
前記基部から前記検出腕の延出方向に交差して互いに反対方向に延出している1対の連結腕と、
前記1対の連結腕のそれぞれから前記連結腕の延出方向に交差して互いに反対方向に延出している1対の駆動腕と、
前記基部に配置されている複数の接続部と、
ベースと、
前記複数の接続部に接続され、前記ベースに対して前記基部を支持している支持部材と、を備え、
前記連結腕の延出方向に沿った前記基部の長さをBxとし、前記連結腕の延出方向に沿った前記複数の接続部の全体の長さをB1としたとき、
B1/Bx≦0.43の関係を満足していることを特徴とする。
このようなセンサーによれば、長さBx、B1が前述した関係を満足していることで、接続部と検出腕との間の距離が大きくなる。そのため、検出腕が連結腕に連動して振動する検出モードにおいて、検出腕の振動周波数(検出周波数)が支持部材による基部の支持状態(拘束状態)の変化の影響を受けることを低減し、その結果、検出感度の安定化を図ることができる。
本適用例のセンサーでは、0.25≦B1/Bx≦0.43の関係を満足していることが好ましい。
これにより、センサーの小型化を図りつつ、検出感度の安定化を図ることができる。
本適用例のセンサーでは、前記検出腕の延出方向に沿った前記基部の長さをByとし、前記検出腕の延出方向に沿った前記複数の接続部の全体の長さをB2としたとき、
B2/By≧0.5の関係を満足していることが好ましい。
これにより、検出感度を優れたものとすることができる。
本適用例のセンサーでは、前記複数の接続部は、行列状に配置されていることが好ましい。
これにより、センサーの小型化を図りつつ、接続部を効率的に配置できる。
本適用例のセンサーでは、前記複数の接続部は、前記連結腕の延出方向に所定の間隔を、前記連結腕の延出方向と交差する方向に所定の間隔を隔てて行列状に配置されていることが好ましい。
これにより、センサーの小型化を図りつつ、接続部を効率的に配置できる。
本適用例のセンサーでは、前記支持部材は、前記複数の接続部に接続されている複数のワイヤーを有することが好ましい。
これにより、フレキシブル配線基板を用いて支持部材を構成し、TAB(Tape Automated Bonding)実装を行うことができる。また、このようなTAB実装では、一般に、温度変化等により支持部材が歪んだ影響が基部に及びやすい。したがって、このような支持部材を用いる場合に、前述したようなB1およびBxの関係を満足することは、検出感度の安定化を図る上で特に有用である。
本適用例のセンサーでは、前記駆動腕は、前記連結腕から延出している駆動腕部と、前記駆動腕部に対して先端側に設けられ、前記駆動腕部よりも幅の広い駆動錘部と、を有し、
前記駆動腕の延出方向に沿った前記駆動錘部の長さをDHLとし、平面視における前記駆動腕の延出方向に直交する方向に沿った前記駆動錘部の幅をDHWとしたとき、
1.5≦DHL/DHWの関係を満足していることが好ましい。
これにより、検出感度を高めることができる。
本適用例のセンサーでは、1.5≦DHL/DHW≦4.0の関係を満足していることが好ましい。
これにより、CI(クリスタルインピーダンス)値を低減して低消費電力化を図りつつ、検出感度を高めることができる。
本適用例のセンサーでは、前記駆動腕の延出方向に沿った前記駆動腕部の長さをDALとしたとき、
1.5<DHL/DALの関係を満足していることが好ましい。
これにより、検出感度を高めることができる。
本適用例のセンサーでは、平面視における前記駆動腕部の延出方向に直交する方向の幅をDAWとしたとき、
1.2≦DHW/DAWの関係を満足していることが好ましい。
これにより、小型化を図りつつ、検出感度を高めることができる。
本適用例のセンサーでは、前記検出腕は、前記基部から延出している検出腕部と、前記検出腕部に対して先端側に設けられ、前記検出腕部よりも幅の広い検出錘部と、を有し、
前記駆動腕の延出方向に沿った前記駆動腕部の長さをDALとし、前記検出腕の延出方向に沿った前記検出腕部の長さをPALとし、前記検出腕の延出方向に沿った前記検出錘部の長さをPHLとしたとき、
DHL/DAL>PHL/PALの関係を満足していることが好ましい。
これにより、検出感度を高めることができる。
本適用例の電子機器は、本適用例のセンサーを備えていることを特徴とする。
このような電子機器によれば、センサーの検出感度が安定しているため、電子機器の特性(例えば信頼性)を向上させることができる。
本適用例の移動体は、本適用例のセンサーを備えていることを特徴とする。
このような移動体によれば、センサーの検出感度が安定しているため、移動体の特性(例えば信頼性)を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るセンサーの概略構成を示す平面図である。 図1中A−A線断面図である。 図1に示すセンサーが備える振動素子片の平面図である。 図1に示すセンサーが備える支持部材の平面図(裏面図)である。 基部の長さBxおよび接続部全体の長さB1の比B1/Bxと検出周波数変動比との関係を示すグラフである。 基部の長さByおよび接続部全体の長さB2の比B2/Byと感度比との関係を示すグラフである。 基部の長さByおよび接続部全体の長さB2の比B2/Byと検出周波数変動比との関係を示すグラフである。 駆動錘部の長さDHLおよび幅DHWの比DHL/DHWと感度比との関係を示すグラフである。 駆動錘部の長さDHLおよび幅DHWの比DHL/DHWとCI値との関係を示すグラフである。 駆動錘部の長さDHLおよび駆動腕部の長さDALの比DHL/DALと感度比との関係を示すグラフである。 駆動錘部の長さDHLおよび駆動腕部の長さDALの比DHL/DALとCI値との関係を示すグラフである。 本発明の電子機器の一例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器の一例であるスマートフォンの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器の一例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体(自動車)の一例を示す斜視図である。
以下、本発明のセンサー、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.センサー
図1は、本発明の実施形態に係るセンサーの概略構成を示す平面図である。図2は、図1中A−A線断面図である。図3は、図1に示すセンサーが備える振動素子片の平面図である。図4は、図1に示すセンサーが備える支持部材の平面図(裏面図)である。
なお、以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸であるx軸、y軸およびz軸を適宜用いて説明を行う。また、以下では、x軸に平行な方向を「x軸方向」、y軸に平行な方向を「y軸方向」、z軸に平行な方向を「z軸方向」と言う。また、以下では、図中、x軸、y軸およびz軸の各軸を示す矢印の先端側を「+」、基端側を「−」とする。また、図2中上側(+z軸方向側)を「上」、下側(−z軸方向側)を「下」と言う。また、図1では、説明の便宜上、後述するリッド92の図示を省略している。
図1および図2に示すセンサー1は、z軸まわりの角速度を検出する振動ジャイロセンサーである。このセンサー1は、振動素子片20(センサー素子片)および支持部材4を備える振動素子2(センサー素子)と、ICチップ3(集積回路チップ)と、これらを収納するパッケージ9と、を有している。
以下、センサー1を構成する各部を順次説明する。
(振動素子)
振動素子2は、z軸まわりの角速度を検出する「面外検出型」のセンサー素子である。この振動素子2は、図1および図2に示すように、振動素子片20と、振動素子片20を支持する支持部材4と、を有している。
振動素子片20は、図3に示すように、いわゆるダブルT型と呼ばれる構造を有する。具体的に説明すると、振動素子片20は、基部21と、基部21から延出した1対の検出腕23、24(第1、第2検出腕)および1対の連結腕221、222(第1、第2連結腕)と、連結腕221から延出した1対の駆動腕25、26(第1駆動腕)と、連結腕222から延出した1対の駆動腕27、28(第2駆動腕)と、を有する。
ここで、検出腕23、24は、基部21からy軸方向に沿って互いに反対側へ延出している。駆動腕25、26は、連結腕221の先端部からy軸方向に沿って互いに反対側へ延出している。同様に、駆動腕27、28は、連結腕222の先端部からy軸方向に沿って互いに反対方向へ延出している。
また、検出腕23は、基部21から延出している腕部231(検出腕部)と、腕部231に対して先端側に設けられ、腕部231よりも幅の大きい錘部232(検出錘部)と、を有する。同様に、検出腕24は、腕部241(検出腕部)と、錘部242(検出錘部)と、を有する。また、駆動腕25は、連結腕221から延出している腕部251(駆動腕部)と、腕部251に対して先端側に設けられ、腕部251よりも幅の大きい錘部252(駆動錘部)と、を有する。同様に、駆動腕26は、腕部261(駆動腕部)と、錘部262(駆動錘部)と、を有する。また、駆動腕27は、連結腕222から延出している腕部271(駆動腕部)と、腕部271に対して先端側に設けられ、腕部271よりも幅の大きい錘部272(駆動錘部)と、を有する。同様に、駆動腕28は、腕部281(駆動腕部)と、錘部282(駆動錘部)と、を有する。なお、これらの各腕の上面および下面には、それぞれ、延出方向に沿った溝または孔が形成されていてもよい。
ここで、基部21には、後述するように、複数の端子67(接続部)が設けられており、この複数の端子67が支持部材4に対して接合(接続)されている。複数の端子67は、連結腕221、222の延出方向に所定の間隔を、連結腕221、222の延出方向と交差する方向に所定の間隔を隔てて行列状に配置されている。これにより、センサー1の小型化を図りつつ、複数の端子67を効率的に配置できる。そして、基部21は、連結腕221、222の延出方向(x軸方向)に沿った基部21の長さをBxとし、連結腕221、222の延出方向(x軸方向)に沿った複数の端子67の全体の長さをB1としたとき、B1/Bx≦0.43の関係を満足している。これにより、検出感度の安定化を図ることができる。なお、この点については、この点に関連する事項とともに、後に詳述する。
また、検出腕23、24および駆動腕25〜28は、その各部の長さおよび幅が後述するように最適化されていることが好ましい。
本実施形態では、振動素子片20は、圧電体材料で構成されている。かかる圧電体材料としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ホウ酸リチウム、チタン酸バリウム等が挙げられる。特に、振動素子片20を構成する圧電体材料としては水晶(Zカット板)が好ましい。水晶で振動素子片20を構成すると、振動素子片20の振動特性(特に周波数温度特性)を優れたものとすることができる。また、エッチングにより高い寸法精度で振動素子片20を形成することができる。
このように構成された振動素子片20の駆動腕25、26、27、28には、それぞれ、図示しないが、通電により駆動腕25、26、27、28をx軸方向に屈曲振動させる1対の駆動電極(駆動信号電極および駆動接地電極)が設けられている。
また、振動素子片20の検出腕23、24には、それぞれ、図示しないが、検出腕23、24のx軸方向での屈曲振動に伴って生じる電荷を検出する1対の検出電極(検出信号電極および検出接地電極)が設けられている。
また、基部21には、複数の端子67が設けられている。この複数の端子67は、図示しない配線を介して、前述した検出腕23、24に設けられた検出電極および駆動腕25〜28に設けられた駆動電極に電気的に接続されている。
このような駆動電極、検出電極および端子67の構成材料としては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料や、ITO、ZnO等の透明電極材料を用いることができ、中でも、金を主材料とする金属(金、金合金)または白金を用いるのが好ましい。
なお、これら駆動電極等と振動素子片20との間には、駆動電極等が振動素子片20から剥離するのを防止する機能を有する下地層としてTi、Cr等の層が設けられていてもよい。また、これら駆動電極等は、同一の成膜工程により一括形成することができる。
このような振動素子片20は、基部21にて、TAB(Tape Automated Bonding)実装用の支持部材4を介してパッケージ9に支持されている。
支持部材4は、図2に示すように、絶縁性のフィルム41と、フィルム41の一方(図2中下側)の面上に接合されている複数の配線42a〜42fと、を有する。
フィルム41は、配線42a〜42fの間の短絡を防止しつつ、これらを支持する機能を有する。このフィルム41の構成材料としては、絶縁性を有する材料であればよいが、ポリイミド等の樹脂材料を用いることが好ましい。これにより、フィルム41を絶縁性とすることができ、フィルム41上に配線42a〜42f等の導体パターンを形成することができる。また、フレキシブル配線基板を用いて、比較的簡単かつ安価に支持部材4を実現することができる。
図4に示すように、フィルム41の中央部には、デバイスホール411が形成され、各配線42a〜42fは、フィルム41上からこのデバイスホール411側に延出し、その延出した部分がフィルム41側(上側)に折り曲げられている。
複数の配線42a〜42fは、前述した振動素子片20に設けられた複数の端子67(図3参照)に対応して設けられ、各配線42a〜42fの先端部が、図示しない金属バンプ等の接合材を介して、対応する端子67に接続・固定されている。これにより、駆動電極および検出電極が端子67に電気的に接続されるとともに、振動素子片20が支持部材4に支持されている。また、各配線42a〜42fの基端部には、接続端子421a〜421fがそれぞれ設けられている。
このように構成された振動素子2は、次のようにしてz軸まわりの角速度ωを検出する。
まず、1対の駆動電極間に電圧(駆動信号)を印加することにより、図3中矢印aで示す方向に、駆動腕25と駆動腕27とを互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させるとともに、駆動腕26と駆動腕28とを上記屈曲振動と同方向に互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させる。この駆動振動の周波数を「駆動周波数」と言い、駆動周波数は、駆動腕25〜28の共振周波数に応じた周波数となる。
このとき、振動素子2に角速度が加わらないと、駆動腕25、26と駆動腕27、28とは、中心点(重心G)を通るyz平面に対して面対称の振動を行っているため、基部21、および連結腕221、222および検出腕23、24は、ほとんど振動しない。
このように駆動腕25〜28を駆動振動させた状態(駆動モード)で、振動素子2にその重心を通る法線まわり(すなわちz軸まわり)の角速度ωが加わると、駆動腕25〜28には、それぞれ、コリオリ力が働く。これにより、連結腕221、222が図中矢印bで示す方向に屈曲振動し、これに伴い、この屈曲振動を打ち消すように、検出腕23、24の図中矢印cで示す方向の屈曲振動(検出振動)が励振される。この検出振動の周波数を「検出周波数」と言い、検出周波数は、検出腕23、24の共振周波数に応じた周波数となる。また、駆動周波数と検出周波数との差を「離調周波数」と言う。
そして、このような検出腕23の検出振動(検出モード)によって1対の検出電極間に電荷が生じる。このような電荷に基づいて、振動素子2に加わった角速度ωを求めることができる。
(ICチップ3)
図1および図2に示すICチップ3は、前述した振動素子2を駆動する機能と、振動素子2からの出力(センサー出力)を検出する機能とを有する電子部品である。このようなICチップ3は、図示しないが、振動素子2を駆動する駆動回路と、振動素子2からの出力(電荷)を検出する検出回路とを備える。また、ICチップ3には、図示しない複数の接続端子が設けられており、この複数の接続端子は、前述した振動素子2を駆動する駆動信号を出力する1つの接続端子と、振動素子2からの検出信号が入力される2つの接続端子とを含む。
(パッケージ)
図1および図2に示すパッケージ9は、振動素子2(振動素子片20および支持部材4)およびICチップ3(集積回路チップ)を収納するものである。
パッケージ9は、上面に開放する凹部を有するベース91と、ベース91の凹部の開口を塞ぐようにベース91に接合部材93(シールリング)を介して接合されたリッド92(蓋体)と、を有している。
ベース91は、平板状の基板911と、基板911の上面に接合された枠状の基板912と、基板912の上面に接合された枠状の基板913と、基板913の上面に接合された枠状の914とで構成されている。これにより、ベース91には、各基板911、912、913、914間に段差を有する凹部が形成されている。このようなベース91の構成材料(基板911〜914の各構成材料)としては、特に限定されないが、例えば、酸化アルミニウム等の各種セラミックスを用いることができる。
ベース91の基板911上面には、基板912、913の開口部内に納まるように、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂等を含んで構成された接着剤のような固定部材82を介してICチップ3が支持・固定されている。
また、基板912の上面には、複数の内部端子72が設けられている。また、基板913の上面には、複数の内部端子71が設けられている。
複数の内部端子71は、ベース91に設けられた配線(図示せず)を介して、対応する内部端子72に電気的に接続されている。そして、複数の内部端子71には、固定部材81を介して、支持部材4の接続端子421a〜421fが接合されている。これにより、振動素子片20がベース91に対して支持部材4を介して支持されている。固定部材81は、例えば、半田、銀ペースト、導電性接着剤(樹脂材料中に金属粒子などの導電性フィラーを分散させた接着剤)等で構成されている。これにより、複数の内部端子71が固定部材81を介して支持部材4の接続端子421a〜214fにそれぞれ電気的に接続されている。
複数の内部端子72には、例えばボンディングワイヤーで構成された配線を介して、前述したICチップ3の複数の接続端子31が電気的に接続されている。
また、ベース91の基板911の下面(振動素子2とは反対側)には、センサー1が組み込まれる機器(外部機器)に実装される際に用いられる複数の外部端子74が設けられている。この複数の外部端子74は、それぞれ、図示しない内部配線を介して、対応する内部端子72に電気的に接続されている。これにより、各外部端子74は、ICチップ3に電気的に接続されている。
このような各内部端子71、72および各外部端子74等は、それぞれ、例えば、タングステン(W)等のメタライズ層にニッケル(Ni)、金(Au)等の被膜をメッキ等により積層した金属被膜からなる。
このようなベース91には、接合部材93を介してリッド92が気密的に接合されている。これにより、パッケージ9内が気密封止されている。リッド92は、例えば、ベース91と同材料、または、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。また、接合部材93は、例えば、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。
このベース91とリッド92との接合は、例えば、シーム溶接、レーザー等のエネルギー線溶接等を用いて行われる。
以上のように、センサー1は、基部21と、基部21から互いに反対方向(±y軸方向)に延出している1対の検出腕23、24と、基部21から検出腕23、24の延出方向(y軸方向)に交差して互いに反対方向(±x軸方向)に延出している1対の連結腕221、222と、1対の連結腕221、222のそれぞれから連結腕221、222の延出方向(x軸方向)に交差して互いに反対方向(±y軸方向)に延出している1対の駆動腕25、26および1対の駆動腕27、28と、ベース91と、基部21に設けられている複数の端子67(接続部)に接続(接合)され、ベース91に対して基部21を支持している支持部材4と、を備える(図1、図2参照)。
特に、連結腕221、222の延出方向(x軸方向)に沿った基部21の長さ(最大長さ)をBxとし、連結腕221、222の延出方向(x軸方向)に沿った複数の端子67(接続部)の全体の長さ(最大長さ)をB1としたとき(図3参照)、B1/Bx≦0.43の関係を満足している。これにより、端子67と各検出腕23、24との間の距離が大きくなる。そのため、検出腕23、24が連結腕221、222に連動して振動する検出モードにおいて、検出腕23、24の振動周波数(検出周波数)が支持部材4による基部21の支持状態(拘束状態)の変化の影響を受けることを低減し、その結果、検出感度の安定化を図ることができる。
ここで、前述したように、支持部材4は、複数の端子67(接続部)に接合(接続)されている複数のワイヤーである配線42a〜42fを有する(図4参照)。これにより、フレキシブル配線基板を用いて支持部材4を構成し、TAB(Tape Automated Bonding)実装を行うことができる。また、このようなTAB実装では、一般に、温度変化等により支持部材4が歪んだ影響が基部21に及びやすい。したがって、このような支持部材4を用いる場合に、前述したようなB1およびBxの関係を満足することは、検出感度の安定化を図る上で特に有用である。
また、本実施形態では、基部21は、その厚さ方向であるz軸方向から見た平面視で、x軸方向に沿った1対の第1辺と、y軸方向に沿った1対の第2辺と、を有する矩形をなしている。そして、長さBxは、この1対の第2辺間の距離である。また、後述する長さByは、1対の第1辺間の距離である。なお、基部21の平面視形状は、矩形に限定されず、例えば、矩形の角部を面取りした形状等であってもよい。
また、長さB1は、複数の端子67(接続部)からなる集合体のx軸方向での長さであって、複数の端子67(接続部)のうちの最も+x軸方向側にある端子67と最も−x軸方向側にある端子67との遠位端同士の間のx軸方向に沿った距離である。また、後述する長さB2は、複数の端子67(接続部)からなる集合体のy軸方向での長さであって、複数の端子67(接続部)のうちの最も+y軸方向側にある端子67と最も−y軸方向側にある端子67との遠位端同士の間のy軸方向に沿った距離である。なお、図示では、6つの端子67が規則的に配置されているが、複数の端子67の数および配置は、図示の数および配置に限定されない。また、ボンディングワイヤー等の他の配線を用いて振動素子2に通電を行う場合、端子67に通電を行わなくてもよい。
図5は、基部の長さBxおよび接続部全体の長さB1の比B1/Bxと検出周波数変動比との関係を示すグラフである。
図5に示すように、B1/Bxが大きくなるほど、基準となる検出周波数からの変動比である検出周波数変動比が大きくなる。ここで、B1/Bxが0.43以下であると、検出周波数変動比を40%程度に抑えることができる。なお、図5に示す複数の点は、B1およびBxのうちの少なくとも一方の値が互いに異なる。
また、0.25≦B1/Bx≦0.43の関係を満足していることが好ましい。これにより、センサー1の小型化を図りつつ、検出感度の安定化を図ることができる。
また、検出腕23、24の延出方向(y軸方向)に沿った基部21の長さをByとし、検出腕23、24の延出方向(y軸方向)に沿った複数の端子67(接続部)の全体の長さをB2としたとき(図3参照)、0.5≦B2/By0.75の関係を満足していることが好ましい。これにより、検出感度を優れたものとすることができる。
図6は、基部の長さByおよび接続部全体の長さB2の比B2/Byと感度比との関係を示すグラフである。
図6に示すように、B2/Byが大きくなるほど、基準となる感度との比である感度比が大きくなる(感度が良くなる)。言い換えると、B2/Byが小さくなるほど、基準となる感度との比である感度比が小さくなる(感度が悪くなる)。このような観点から、B2/Byを小さくしすぎることは、好ましくなく、そのため、B2/Byは、0.5以上であることが好ましい。これにより、検出感度を優れたものとすることができる。なお、図6に示す複数の点は、B2およびByのうちの少なくとも一方の値が互いに異なる。また、高い感度を維持するためには、B2/Byは、0.65以上であることがより好ましい。
また、図示しないが、B1/Bxが小さくなるほど、基準となる感度との比である感度比が小さくなる(感度が悪くなる)が、前述したB2/Byの減少に伴う感度比の減少率に比べて、B1/Bxの減少に伴う感度比の減少率は小さい(すなわち、感度の低下が少ない)。
図7は、基部の長さByおよび接続部全体の長さB2の比B2/Byと検出周波数変動比との関係を示すグラフである。
図7に示すように、B2/Byが大きくなるほど、基準となる検出周波数からの変動比である検出周波数変動比が大きくなる。ただし、前述したB1/Bxの増加に伴う検出周波数変動比の増加率に比べて、B2/Byの増加に伴う検出周波数変動比の増加率は小さい。ここで、B2/Byが0.75以下であると、検出周波数変動比を低減する効果が認められる。なお、図7に示す複数の点は、B2およびByのうちの少なくとも一方の値が互いに異なる。
また、B2/Byは、0.5以上0.75以下とすることができる。この場合、検出感度を優れたものとしつつ、検出感度の安定化を図ることができる。更にまた、B2/Byは、0.7以上0.75以下とすることができる。この場合、高い検出感度を維持しつつ、検出感度の安定化を図ることができる。
また、前述したように、駆動腕25は、連結腕221から延出している駆動腕部である腕部251と、腕部251に対して先端側に設けられ、腕部251よりも幅の広い駆動錘部である錘部252と、を有する。同様に、駆動腕26、27、28は、駆動腕部である腕部261、271、281と、駆動錘部である錘部262、272、282と、を有する。ここで、駆動腕25〜28の延出方向(y軸方向)に沿った錘部252、262、272、282のそれぞれの長さ(最大長さ)をDHLとし、基部21の厚さ方向(z軸方向)から見たときの駆動腕25〜28の延出方向(y軸方向)に直交する方向(x軸方向)に沿った錘部252、262、272、282の幅(最大長さ)をDHWとしたとき、1.5≦DHL/DHWの関係を満足していることが好ましい。これにより、検出感度を高めることができる。なお、図示では、錘部252、262、272、282の平面視形状が矩形であるが、かかる平面視形状は、これに限定されず、例えば、幅の異なる部分を有するような形状であってもよい。
図8は、駆動錘部の長さDHLおよび幅DHWの比DHL/DHWと感度比との関係を示すグラフである。
図8に示すように、DHL/DHWが大きくなるほど、基準となる感度との比である感度比が大きくなる。ここで、DHL/DHWが1.5以上であると、検出感度が急激に大きくなる傾向がある。したがって、1.5≦DHL/DHWの関係を満足していることが好ましい。なお、図8に示す複数の点は、DHLおよびDHWのうちの少なくとも一方の値が互いに異なる。
また、1.5≦DHL/DHW≦4.0の関係を満足していることが好ましい。これにより、CI(クリスタルインピーダンス)値を低減して低消費電力化を図りつつ、検出感度を高めることができる。
図9は、駆動錘部の長さDHLおよび幅DHWの比DHL/DHWとCI値との関係を示すグラフである。
図9に示すように、DHL/DHWが大きくなるほど、CI値が大きくなる。ここで、CI値は、駆動腕25〜28の適度な振幅を得るためには、100kΩ以下であることが好ましく、さらに、センサー1(動作電圧が1V以上5V以下程度である場合)の省電力化の観点から、40kΩ以下であることが好ましい。したがって、1.5≦DHL/DHW≦4.0の関係を満足していることが好ましい。なお、図9に示す複数の点は、DHLおよびDHWのうちの少なくとも一方の値が互いに異なる。
また、駆動腕25〜28の延出方向(y軸方向)に沿った腕部251、261、271、281(駆動腕部)の長さをDALとしたとき、1.5<DHL/DALの関係を満足していることが好ましい。これにより、検出感度を高めることができる。
図10は、駆動錘部の長さDHLおよび駆動腕部の長さDALの比DHL/DALと感度比との関係を示すグラフである。
図10に示すように、DHL/DALが大きくなるほど、基準となる感度との比である感度比が大きくなる。ここで、DHL/DALが1.5以上であると、検出感度が急激に大きくなる傾向がある。したがって、1.5≦DHL/DALの関係を満足していることが好ましい。なお、図10に示す複数の点は、DHLおよびDALのうちの少なくとも一方の値が互いに異なる。
また、1.5≦DHL/DAL≦4.0の関係を満足していることが好ましい。これにより、CI(クリスタルインピーダンス)値を低減して低消費電力化を図りつつ、検出感度を高めることができる。
図11は、駆動錘部の長さDHLおよび駆動腕部の長さDALの比DHL/DALとCI値との関係を示すグラフである。
図11に示すように、DHL/DALが大きくなるほど、CI値が大きくなる。ここで、前述したように、CI値は、駆動腕25〜28の適度な振幅を得るためには、100kΩ以下であることが好ましく、さらに、センサー1(動作電圧が1V以上5V以下程度である場合)の省電力化の観点から、40kΩ以下であることが好ましい。したがって、1.5≦DHL/DAL≦4.0の関係を満足していることが好ましい。なお、図11に示す複数の点は、DHL/DALのうちの少なくとも一方の値が互いに異なる。
また、基部21の厚さ方向から見たときの腕部251、261、271、281(駆動腕部)の延出方向(y軸方向)に直交する方向(x軸方向)での幅をDAWとしたとき、1.2≦DHW/DAWの関係を満足していることが好ましく、1.3≦DHW/DAW≦4.0の関係を満足していることがより好ましい。これにより、小型化を図りつつ、検出感度を高めることができる。
また、前述したように、検出腕23、24は、基部21から延出している検出腕部である腕部231、241と、腕部231、241に対して先端側に設けられ、腕部231、241よりも幅の広い検出錘部である錘部232、242と、を有する。ここで、検出腕23、24の延出方向(y軸方向)に沿った腕部231、241(検出腕部)のそれぞれの長さをPALとし、検出腕23、24の延出方向(y軸方向)に沿った錘部232、242(検出錘部)のそれぞれの長さをPHLとしたとき、DHL/DAL>PHL/PALの関係を満足していることが好ましく、DHL/DAL>1.1PHL/DALの関係を満足していることがより好ましい。これにより、検出感度を高めることができる。なお、図示では、錘部232、242の平面視形状が矩形であるが、かかる平面視形状は、これに限定されず、例えば、幅の異なる部分を有するような形状であってもよい。
2.電子機器
図12は、本発明の電子機器の一例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピューター1100には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサー1が内蔵されている。
図13は、本発明の電子機器の一例であるスマートフォンの構成を示す斜視図である。
この図において、スマートフォン1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。
このようなスマートフォン1200には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサー1が内蔵されている。
図14は、本発明の電子機器の一例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなディジタルスチルカメラ1300には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサー1が内蔵されている。
以上のような電子機器は、センサー1を備える。このような電子機器によれば、センサー1の検出感度が安定しているため、電子機器の特性(例えば信頼性)を向上させることができる。
なお、本発明の電子機器は、図12のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図13のスマートフォン(携帯電話機)、図14のディジタルスチルカメラの他にも、センサーの種類に応じて、例えば、タブレット端末、時計、車体姿勢検出装置、ポインティングデバイス、ヘッドマウントディスプレイ、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲームコントローラー、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレータ等に適用することができる。
3.移動体
図15は、本発明の移動体(自動車)の一例を示す斜視図である。この図において、移動体1500は、車体1501と、4つの車輪1502とを有しており、車体1501に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪1502を回転させるように構成されている。このような移動体1500には、センサー1が内蔵されている。
以上のように、移動体1500は、センサー1を備えている。このような移動体1500によれば、センサー1の検出感度が安定しているため、移動体1500の特性(例えば信頼性)を向上させることができる。
以上、本発明のセンサー、電子機器および移動体を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、振動素子片が圧電体材料で構成されている場合を例に説明したが、振動素子片は、シリコン、石英等の非圧電体材料で構成されていてもよい。この場合、例えば、非圧電体材料で構成された基体上に圧電体素子を設ければよい。また、この場合、シリコンで振動素子片を構成すると、優れた振動特性を有する振動素子片を比較的安価に実現することができる。また、公知の微細加工技術を用いてエッチングにより高い寸法精度で振動素子片を形成することができる。そのため、振動素子片の小型化を図ることができる。
また、前述した実施形態では、振動素子片の駆動方式として逆圧電効果を利用した圧電駆動方式を用いた場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、静電引力を用いた静電駆動方式、電磁力を用いた電磁駆動方式等を用いることができる。同様に、前述した実施形態では、振動素子片の検出方式として圧電効果を利用した圧電検出方式を用いた場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、静電容量を検出する静電容量検出方式、ピエゾ抵抗の抵抗値を検出するピエゾ抵抗検出方式、誘起起電力を検出する電磁検出方式、光学検出方式等を用いることができる。また、駆動方式と検出方式は、上述した方式を任意の組み合わせで用いることができる。
また、前述した実施形態では、支持部材がTAB実装のためのフレキシブル配線基板である場合を例に説明したが、支持部材の形態は、これに限定されず、基部と支持部材とが一体で構成されていてもよい。例えば、支持部材は、特開2016−85179に開示されているように基部と一体で構成された梁部のような形態であってもよく、この場合、梁部と基部との接続部を、基部に設けられている「接続部」として捉えればよい。
1…センサー、2…振動素子、3…ICチップ、4…支持部材、9…パッケージ、20…振動素子片、21…基部、23…検出腕、24…検出腕、25…駆動腕、26…駆動腕、27…駆動腕、28…駆動腕、41…フィルム、42a…配線(ワイヤー)、42b…配線(ワイヤー)、42c…配線(ワイヤー)、42d…配線(ワイヤー)、42e…配線(ワイヤー)、42f…配線(ワイヤー)、67…端子(接続部)、71…内部端子、72…内部端子、74…外部端子、81…固定部材、82…固定部材、91…ベース、92…リッド、93…接合部材、100…表示部、221…連結腕、222…連結腕、231…腕部(検出腕部)、232…錘部(検出錘部)、241…腕部(検出腕部)、242…錘部(検出錘部)、251…腕部(駆動腕部)、252…錘部(駆動錘部)、261…腕部(駆動腕部)、262…錘部(駆動錘部)、271…腕部(駆動腕部)、272…錘部(駆動錘部)、281…腕部(駆動腕部)、282…錘部(駆動錘部)、411…デバイスホール、421a…接続端子、421b…接続端子、421c…接続端子、421d…接続端子、421e…接続端子、421f…接続端子、911…基板、912…基板、913…基板、914…基板、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1108…表示部、1200…スマートフォン、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1300…ディジタルスチルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッタボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター、1500…移動体、1501…車体、1502…車輪、G…重心、a…矢印、b…矢印、c…矢印、ω…角速度

Claims (12)

  1. 基部と、
    前記基部から互いに反対方向に延出している1対の検出腕と、
    前記基部から前記検出腕の延出方向に交差して互いに反対方向に延出している1対の連結腕と、
    前記1対の連結腕のそれぞれから前記連結腕の延出方向に交差して互いに反対方向に延出している1対の駆動腕と、
    前記基部に配置されている複数の端子と、
    ベースと、
    前記複数の端子に接続され、前記ベースに対して前記基部を支持している支持部材と、を備え、
    前記連結腕の延出方向に沿った前記基部の長さをBxとし、前記連結腕の延出方向に沿った前記複数の端子の全体の長さをB1としたとき、
    B1/Bx≦0.43の関係を満足し
    前記検出腕の延出方向に沿った前記基部の長さをByとし、前記検出腕の延出方向に沿った前記複数の端子の全体の長さをB2としたとき、
    0.5≦B2/By≦0.75の関係を満足していることを特徴とするセンサー。
  2. 0.25≦B1/Bx≦0.43の関係を満足している請求項1に記載のセンサー。
  3. 前記複数の端子は、行列状に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のセンサー。
  4. 前記複数の端子は、前記連結腕の延出方向に所定の間隔を、前記連結腕の延出方向と交差する方向に所定の間隔を隔てて行列状に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のセンサー。
  5. 前記支持部材は、前記複数の端子に接続されている複数のワイヤーを有する請求項1ないしのいずれか1項に記載のセンサー。
  6. 前記駆動腕は、前記連結腕から延出している駆動腕部と、前記駆動腕部に対して先端側に設けられ、前記駆動腕部よりも幅の広い駆動錘部と、を有し、
    前記駆動腕の延出方向に沿った前記駆動錘部の長さをDHLとし、平面視における前記駆動腕の延出方向に直交する方向に沿った前記駆動錘部の幅をDHWとしたとき、
    1.5≦DHL/DHWの関係を満足している請求項1ないしのいずれか1項に記載のセンサー。
  7. 1.5≦DHL/DHW≦4.0の関係を満足している請求項に記載のセンサー。
  8. 前記駆動腕の延出方向に沿った前記駆動腕部の長さをDALとしたとき、
    1.5<DHL/DALの関係を満足している請求項またはに記載のセンサー。
  9. 平面視における前記駆動腕部の延出方向に直交する方向の幅をDAWとしたとき、
    1.2≦DHW/DAWの関係を満足している請求項ないしのいずれか1項に記載のセンサー。
  10. 前記検出腕は、前記基部から延出している検出腕部と、前記検出腕部に対して先端側に設けられ、前記検出腕部よりも幅の広い検出錘部と、を有し、
    前記駆動腕の延出方向に沿った前記駆動腕部の長さをDALとし、前記検出腕の延出方向に沿った前記検出腕部の長さをPALとし、前記検出腕の延出方向に沿った前記検出錘部の長さをPHLとしたとき、
    DHL/DAL>PHL/PALの関係を満足している請求項ないしのいずれか1項に記載のセンサー。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のセンサーを備えていることを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のセンサーを備えていることを特徴とする移動体。
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