JP5982896B2 - センサー素子、センサーデバイスおよび電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、センサー素子、センサーデバイスおよび電子機器に関する。
角速度、加速度等の物理量を検出するセンサー素子は、例えば、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラやビデオカメラ等の振動制御補正(いわゆる手ぶれ補正)等に用いられる。かかるセンサー素子の一例として、例えば、振動ジャイロセンサー(角速度センサー素子)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の角速度センサー素子は、両端が固定された伝達腕(基部)と、この伝達腕から延出する4つの駆動腕(駆動用振動腕)および2つの検出腕(検出用振動腕)と、各駆動腕および各検出腕にそれぞれ1対ずつ設けられた圧電素子とを備える。4つの駆動腕は、2つの駆動腕が伝達腕の一方の端部から互いに反対側へ延出し、他の2つの駆動腕が伝達腕の他方の端部から互いに反対側へ延出している。また、2つの検出腕は、伝達腕の中央部から互いに反対側へ延出している。
このような特許文献1に記載の角速度センサー素子では、通電により駆動腕の1対の圧電素子の一方の圧電素子を伸張させるとともに他方の圧電素子を収縮させる動作を交互に繰り返すことにより、駆動腕をいわゆる面内振動するように屈曲振動(駆動)させる。そして、その駆動状態で、所定の角速度を受けると、コリオリ力により、伝達腕および検出腕の屈曲振動(面内振動)が励振され、検出腕の1対の圧電素子から電荷が出力される。この電荷を検出することにより、角速度を検出することができる。
従来、このような角速度センサー素子では、検出腕に設けられた1対の圧電素子が単に検出腕の延出方向に直線的に延びた形状をなしているため、検出腕の面内振動を効率的に検出することができず、検出感度を十分に高めることができないという問題があった。
特開2009−156832号公報
本発明の目的は、優れた検出感度を有するセンサー素子を提供すること、また、かかるセンサー素子を備える信頼性に優れたセンサーデバイスおよび電子機器を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明のセンサー素子は、基部と、
前記基部から延出された振動腕と、
前記振動腕と前記基部との主面に設けられ、前記振動腕の屈曲振動を検出する検出部とを備え、
前記検出部は、第1の電極層、第2の電極層、および、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に設けられた圧電体層を有し、
前記第1電極層および前記第2電極層は、前記振動腕および前記基部の側面に沿って前記振動腕の延出方向に直交する方向成分を含む方向に延在するように屈曲または湾曲していることを特徴とする。
このように構成されたセンサー素子によれば、検出部が振動腕の屈曲振動による振動腕自体の応力に伴って電荷を出力するだけでなく振動腕の屈曲振動による基部の応力に伴って電荷を出力することができる。そのため、センサー素子の検出感度を優れたものとすることができる。
[適用例2]
本発明のセンサー素子では、前記検出部の前記基部側の端は、前記振動腕の側面を前記振動腕の延出方向に沿って延長した仮想面よりも前記振動腕の外側に位置することが好ましい。
これにより、検出部が振動腕の屈曲振動による基部の応力に伴って電荷を出力することができる。
[適用例3]
本発明のセンサー素子では、前記検出部は、前記振動腕の幅をWsとし、前記仮想面と前記検出部の前記基部側の端との間の距離をLsとしたときに、Ls/Wsが0.5以上1.2以下であることが好ましい。
これにより、検出部が振動腕の屈曲振動による基部の応力に伴って電荷を効率的に出力することができる。
[適用例4]
本発明のセンサー素子では、前記検出部は、前記振動腕および前記基部の側面との間の距離が一定となるように設けられていることが好ましい。
これにより、検出部が振動腕の屈曲振動による振動腕自体の応力と振動腕の屈曲振動による基部の応力とに伴ってそれぞれ効率的に電荷を出力することができる。
[適用例5]
本発明のセンサー素子では、前記振動腕を構成する検出用振動腕と、
前記基部から延出された駆動用振動腕と、
前記駆動用振動腕に設けられ、前記駆動用振動腕を屈曲振動させる駆動部とを備えることが好ましい。
これにより、駆動部による駆動と検出部による検出とをそれぞれ効率的に行うことができる。その結果、センサー素子の検出感度を高めることができる。
[適用例6]
本発明のセンサー素子では、前記駆動部は、前記駆動用振動腕の延出方向に伸縮する圧電体素子を有し、
前記駆動部は、前記駆動用振動腕と前記基部に設けられ、前記駆動用振動腕および前記基部の側面に沿って前記駆動用振動腕の延出方向に直交する方向成分を含む方向に延在するように屈曲または湾曲していることが好ましい。
これにより、駆動用振動腕を効率的に屈曲振動させることができる。その結果、センサー素子の検出感度を高めることができる。
[適用例7]
本発明のセンサー素子では、前記基部は、本体部と、前記本体部から互いに反対側へ延出された1対の連結腕とを有し、
前記駆動用振動腕は、前記各連結腕の延出方向と交差する方向に前記各連結腕から延出され、
前記検出用振動腕は、前記各連結腕の延出方向と交差する方向に前記本体部から延出されていることが好ましい。
これにより、駆動用振動腕を面内方向に屈曲振動させ、コリオリ力によって検出用振動腕の面内方向での屈曲振動を励振させることができる。
[適用例8]
本発明のセンサーデバイスは、本発明のセンサー素子を備えることを特徴とする。
これにより、検出感度に優れたセンサーデバイスを提供することができる。
[適用例9]
本発明の電子機器は、本発明のセンサー素子を有することを特徴とする。
これにより、信頼性に優れた電子機器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るセンサーデバイスの概略構成を示す断面図である。 図1に示すセンサーデバイスの平面図である。 図1に示すセンサーデバイスのセンサー素子の平面図である。 (a)は、図3中のA−A線断面図、(b)は、図3中のB−B線断面図である。 図3に示すセンサー素子の駆動部を説明するための部分拡大平面図である。 図3に示すセンサー素子の検出部を説明するための部分拡大平面図である。 図3に示すセンサー素子の駆動を説明するための平面図である。 本発明の第2実施形態に係るセンサー素子の検出部を説明するための部分拡大平面図である。 本発明の第3実施形態に係るセンサー素子の検出部を説明するための部分拡大平面図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。
以下、本発明のセンサー素子、センサーデバイスおよび電子機器を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
(センサーデバイス)
<第1実施形態>
まず、本発明のセンサーデバイス(本発明のセンサー素子を備えるセンサーデバイス)の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るセンサーデバイスの概略構成を示す断面図、図2は、図1に示すセンサーデバイスの平面図、図3は、図1に示すセンサーデバイスのセンサー素子の平面図、図4(a)は、図3中のA−A線断面図、図4(b)は、図3中のB−B線断面図、図5は、図3に示すセンサー素子の駆動部を説明するための部分拡大平面図、図6は、図3に示すセンサー素子の検出部を説明するための部分拡大平面図、図7は、図3に示すセンサー素子の駆動を説明するための平面図である。
なお、図1〜7では、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、x軸、y軸およびz軸を図示しており、その図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」とする。また、以下では、x軸に平行な方向を「x軸方向」と言い、y軸に平行な方向を「y軸方向」と言い、z軸に平行な方向を「z軸方向」と言い、+z側(図1中の上側)を「上」、−z側(図1中の下側)を「下」と言う。
図1および図2に示すセンサーデバイス1は、角速度を検出するジャイロセンサーである。このセンサーデバイス1は、センサー素子(振動素子)2と、ICチップ3と、センサー素子2およびICチップ3を収納するパッケージ9とを有している。なお、ICチップ3は、省略してもよいし、パッケージ9の外部に設けられていてもよい。
(センサー素子)
センサー素子2は、センサー素子2の主面(xy面)に対してz軸まわりの角速度を検出する「面外検出型」のセンサー素子(振動片)である。このセンサー素子2は、図3に示すように、複数の振動腕を有する振動体20と、振動体20の表面に設けられた複数の検出部41〜44、複数の駆動部51〜58、および複数の端子61〜66とを備える。
以下、センサー素子2を構成する各部を順次詳細に説明する。
[振動片]
まず、振動体20について説明する。
振動体20は、図3に示すように、いわゆるダブルT型と呼ばれる構造を有する。
具体的に説明すると、振動体20は、基部21と、基部21を支持する支持部22と、基部21から延出した2つの検出用振動腕(第2の振動腕)23、24および4つの駆動用振動腕(第1の振動腕)25〜28とを有する。
基部21は、本体部211と、本体部211からx軸方向に沿って互いに反対側へ延出する1対の連結腕212、213とを有する。
支持部22は、パッケージ9に対して固定される1対の固定部221、222と、固定部221と基部21の本体部211とを連結する1対の梁部223、224と、固定部222と基部21の本体部211とを連結する1対の梁部225、226とを有する。
検出用振動腕23、24は、基部21の本体部211からy軸方向に沿って互いに反対側へ延出している。
本実施形態では、検出用振動腕23、24と基部21との境界部付近の側面は、段階的に屈曲している(図6参照)。
駆動用振動腕25、26は、基部21の連結腕212の先端部からy軸方向に沿って互いに反対側へ延出している。
駆動用振動腕27、28は、基部21の連結腕213の先端部からy軸方向に沿って互いに反対方向へ延出している。
本実施形態では、駆動用振動腕25〜28と基部21との境界部付近の側面は、段階的に屈曲している(図5参照)。
本実施形態では、検出用振動腕23の先端部には、基端部よりも幅が大きい錘部(ハンマーヘッド)231が設けられている。同様に、検出用振動腕24の先端部には、錘部241が設けられ、駆動用振動腕25の先端部には、錘部251が設けられ、駆動用振動腕26の先端部には、錘部261が設けられ、駆動用振動腕27の先端部には、錘部271が設けられ、駆動用振動腕28の先端部には、錘部281が設けられている。このような錘部を設けることにより、センサー素子2の検出感度を向上させることができる。
このような振動体20の構成材料としては、所望の振動特性を発揮することができるものであれば、特に限定されず、各種圧電体材料および各種非圧電体材料を用いることができる。
例えば、振動体20を構成する圧電体材料としては、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ホウ酸リチウム、チタン酸バリウム等が挙げられる。特に、振動体20を構成する圧電体材料としては水晶(Xカット板、ATカット板、Zカット板等)が好ましい。水晶で振動体20を構成すると、振動体20の振動特性(特に周波数温度特性)を優れたものとすることができる。また、エッチングにより高い寸法精度で振動体20を形成することができる。
また、振動体20を構成する非圧電体材料としては、例えば、シリコン、石英等が挙げられる。特に、振動体20を構成する非圧電体材料としてはシリコンが好ましい。シリコンで振動体20を構成すると、優れた振動特性を有する振動体20を比較的安価に実現することができる。また、公知の微細加工技術を用いてエッチングにより高い寸法精度で振動体20を形成することができる。そのため、振動体20の小型化を図ることができる。
本実施形態では、振動体20の上面には、絶縁体層29が設けられている(図4参照)。これにより、駆動部51〜58および検出部41〜44の各部間での短絡を防止することができる。
この絶縁体層29は、例えば、SiO(酸化ケイ素)、AlN(窒化アルミ)、SiN(窒化ケイ素)等で構成されている。また、絶縁体層29の形成方法としては、特に限定されず、公知の成膜法を用いることができる。例えば、振動体20がシリコンで構成されている場合、振動体20の上面を熱酸化することにより、SiOで構成された絶縁体層29を形成することができる。
以上説明したように構成された振動体20によれば、検出部41〜44が設けられた検出用振動腕23、24と、駆動部51〜58が設けられた駆動用振動腕25〜28とが別体として設けられているので、駆動部51〜58による駆動と検出部41〜44による検出とをそれぞれ効率的に行うことができる。そのため、センサー素子の検出感度を高めることができる。
また、振動体20は前述したようなダブルT型と呼ばれる構造を有することにより、駆動用振動腕25〜28を面内方向に屈曲振動させ、後述するようにコリオリ力によって検出用振動腕23、24の面内方向での屈曲振動を励振させることができる。
[駆動部]
次に、駆動部51〜58について説明する。
図3に示すように、駆動部51、52は、振動体20の駆動用振動腕25上に設けられている。また、駆動部53、54は、振動体20の駆動用振動腕26上に設けられている。また、駆動部55、56は、振動体20の駆動用振動腕27上に設けられている。また、駆動部57、58は、振動体20の駆動用振動腕28上に設けられている。
1対の駆動部51、52は、通電により駆動用振動腕25をx軸方向に屈曲振動させるものである。同様に、1対の駆動部53、54は、通電により駆動用振動腕26をx軸方向に屈曲振動させるものである。また、1対の駆動部55、56は、通電により駆動用振動腕27をx軸方向に屈曲振動させるものである。また、1対の駆動部57、58は、通電により駆動用振動腕28をx軸方向に屈曲振動させるものである。
より具体的に説明すると、1対の駆動部51、52は、駆動用振動腕25の幅方向(x軸方向)において、一方側(図3中右側)に駆動部51が設けられ、他方側(図3中左側)に駆動部52が設けられている。同様に、1対の駆動部53、54は、駆動用振動腕26の幅方向(x軸方向)において、一方側(図3中右側)に駆動部53が設けられ、他方側(図3中左側)に駆動部54が設けられている。また、1対の駆動部55、56は、駆動用振動腕27の幅方向(x軸方向)において、一方側(図3中右側)に駆動部55が設けられ、他方側(図3中左側)に駆動部56が設けられている。また、1対の駆動部57、58は、駆動用振動腕28の幅方向(x軸方向)において、一方側(図3中右側)に駆動部57が設けられ、他方側(図3中左側)に駆動部58が設けられている。
本実施形態では、1対の駆動部51、52は、それぞれ、y軸方向に延在し、基部21側の端部が駆動用振動腕25と基部21との境界部を跨るとともに互いに離間する方向に屈曲または湾曲している。同様に、1対の駆動部53、54は、それぞれ、y軸方向に延在し、基部21側の端部が駆動用振動腕26と基部21との境界部を跨るとともに互いに離間する方向に屈曲または湾曲している。また、1対の駆動部55、56は、それぞれ、y軸方向に延在し、基部21側の端部が駆動用振動腕27と基部21との境界部を跨るとともに互いに離間する方向に屈曲または湾曲している。また、1対の駆動部57、58は、それぞれ、y軸方向に延在し、基部21側の端部が駆動用振動腕28と基部21との境界部を跨るとともに互いに離間する方向に屈曲または湾曲している。なお、各駆動部51〜58の屈曲または湾曲した部分については、後に詳述する。
これらの駆動部51〜58は、それぞれ、通電により主にy軸方向に伸縮するように構成された圧電体素子である。このような駆動部51、52は、それぞれ、通電により駆動用振動腕25を駆動振動(x軸方向に屈曲振動)させる。同様に、駆動部53、54は、それぞれ、通電により駆動用振動腕26を駆動振動(x軸方向に屈曲振動)させる。また、駆動部55、56は、それぞれ、通電により駆動用振動腕27を駆動振動(x軸方向に屈曲振動)させる。また、駆動部57、58は、それぞれ、通電により駆動用振動腕28を駆動振動(x軸方向に屈曲振動)させる。
このような駆動部51〜58を用いることにより、駆動用振動腕25〜28自体が圧電性を有していなかったり、駆動用振動腕25〜28自体が圧電性を有していても、その分極軸や結晶軸の方向がx軸方向での屈曲振動に適していなかったりする場合でも、比較的簡単かつ効率的に、各駆動用振動腕25〜28をx軸方向に屈曲振動(駆動振動)させることができる。また、駆動用振動腕25〜28の圧電性の有無、分極軸や結晶軸の方向を問わないので、各駆動用振動腕25〜28の構成材料の選択の幅が広がる。そのため、所望の振動特性を有する振動体20を比較的簡単に実現することができる。
以下、駆動部51、52の構成について詳細に説明する。なお、駆動部53〜58の構成については、駆動部51、52と同様である(同様の積層構造を有する)ため、その説明を省略する。
駆動部51は、図4(a)に示すように、駆動用振動腕25上に、第1の電極層511、圧電体層(圧電薄膜)512、第2の電極層513がこの順で積層されて構成されている。
同様に、駆動部52は、駆動用振動腕25上に、第1の電極層521、圧電体層(圧電薄膜)522、第2の電極層523がこの順で積層されて構成されている。
第1の電極層511、521は、それぞれ、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料や、ITO、ZnO等の透明電極材料により形成することができる。
中でも、第1の電極層511、521の構成材料としては、それぞれ、金を主材料とする金属(金、金合金)または白金を用いるのが好ましく、金を主材料とする金属(特に金)を用いるのがより好ましい。
Auは、導電性に優れ(電気抵抗が小さく)、酸化に対する耐性に優れているため、電極材料として好適である。また、AuはPtに比しエッチングにより容易にパターニングすることができる。さらに、第1の電極層511、521を金または金合金で構成することにより、圧電体層512、522の配向性を高めることもできる。
また、第1の電極層511、521の平均厚さは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましく、10〜200nmであるのがより好ましい。これにより、第1の電極層511、521が駆動部51、52の駆動特性や駆動用振動腕25の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、前述したような第1の電極層511、521の導電性を優れたものとすることができる。
なお、第1の電極層511、521と駆動用振動腕25との間には、第1の電極層511、521が駆動用振動腕25から剥離するのを防止する機能を有する下地層が設けられていてもよい。
かかる下地層は、例えば、Ti、Cr等で構成されている。
圧電体層512、522の構成材料(圧電体材料)としては、それぞれ、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、四ホウ酸リチウム(Li)、チタン酸バリウム(BaTiO)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等が挙げられる。
中でも、圧電体層512、522の構成材料としては、それぞれ、PZTを用いるのが好ましい。PZTは、c軸配向性に優れている。そのため、圧電体層512、522をPZTを主材料として構成することにより、センサー素子2のCI値を低減することができる。また、これらの材料は、反応性スパッタリング法により成膜することができる。
また、圧電体層512、522の平均厚さは、それぞれ、1000〜5000nmであるのが好ましく、2000〜4000nmであるのがより好ましい。これにより、圧電体層512、522が駆動用振動腕25の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、駆動部51、52の駆動特性を優れたものとすることができる。
第2の電極層513、523は、それぞれ、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料やITO、ZnO等の透明電極材料により形成することができる。
また、第2の電極層513、523の平均厚さは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましく、10〜200nmであるのがより好ましい。これにより、第2の電極層513、523が駆動部51、52の駆動特性や駆動用振動腕25の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、第2の電極層513、523の導電性を優れたものとすることができる。
なお、圧電体層512と第2の電極層513との間には、圧電体層512を保護するとともに、第1の電極層511と第2の電極層513との間の短絡を防止する機能を有する絶縁体層(絶縁性の保護層)が設けられていてもよい。同様に、圧電体層522と第2の電極層523との間にも、絶縁体層が設けられていてもよい。
かかる絶縁体層は、例えば、SiO(酸化ケイ素)、AlN(窒化アルミ)、SiN(窒化ケイ素)等で構成されている。
また、圧電体層512と第2の電極層513との間には、第2の電極層513が圧電体層512(上述した絶縁体層を設けた場合には絶縁体層)から剥離するのを防止する機能を有する下地層が設けられていてもよい。同様に、圧電体層522と第2の電極層523との間にも、下地層が設けられていてもよい。
かかる下地層は、例えば、Ti、Cr等で構成されている。
ここで、駆動部51、52の基部21側の端部について詳述する。なお、駆動部53〜58の基部21側の端部については、駆動部51、52の基部21側の端部と同様である。
図5に示すように、駆動部51は、駆動用振動腕25と基部21との境界部を跨るように設けられた部分514を有する。同様に、駆動部52は、駆動用振動腕25と基部21との境界部を跨るように設けられた部分524を有する。
そして、当該部分514、524は、駆動用振動腕25および基部21の側面に沿って駆動用振動腕25の延出方向(y軸方向)に直交する方向成分(x軸方向成分)を含む方向に延在するように屈曲または湾曲している。
ここで、駆動部51の部分514は、駆動部52とは反対側へ向かって屈曲または湾曲している。同様に、駆動部52の部分524は、駆動部51とは反対側へ向かって屈曲または湾曲している。すなわち、駆動部51、52の部分514、524は、互いに離間する方向に屈曲または湾曲している。
このような屈曲または湾曲した部分514、524を有する駆動部51、52は、部分514、524が主にx軸方向に伸張または収縮することにより、その駆動力が駆動用振動腕25をx軸方向に屈曲させる方向に駆動用振動腕25と基部21との境界部付近の部分に応力を生じさせるように効率的に作用する。そのため、駆動部51、52の部分514、524以外の部分のy軸方向での伸張または収縮による駆動力と相まって、駆動用振動腕25を効率的に屈曲振動させることができる。その結果、センサー素子2の検出感度を高めることができる。
また、駆動部51、52の基部21側の端は、駆動用振動腕25の側面を駆動用振動腕25の延出方向に沿って延長した仮想面よりも駆動用振動腕25の外側に位置している。これにより、駆動部51、52の駆動力を効率的に駆動用振動腕25に伝達させることができる。
また、駆動部51、52は、駆動用振動腕25の幅をWdとし、駆動用振動腕25の幅方向(x軸方向)における駆動用振動腕25の側面(上記仮想面)と駆動部51、52の基部21側の端との間の距離をそれぞれLdとしたときに、Ld/Wdは、1.2以下であるのが好ましく、0.5以上0.9以下であるのがより好ましく、0.65以上0.75以下であるのがさらに好ましい。
これにより、駆動部51、52が駆動用振動腕25を効率的に屈曲振動させることができる。
これに対し、Ld/Wdが前記下限値未満であると、駆動用振動腕25と基部21との境界部付近の形状、駆動部51、52の構成等によっては、前述したような部分514、524の駆動力を駆動用振動腕25と基部21との境界部付近の部分に効率的に作用させることが難しい。一方、Ld/Wdが前記上限値を超えると、部分514、524の端部のうち駆動用振動腕25の屈曲振動に寄与しない部分が大きくなり、駆動用振動腕25の発振安定性の低下を招いてしまう。
また、駆動部51、52は、それぞれ、駆動用振動腕25および基部21の側面との間の距離が一定となるように設けられている。これにより、駆動用振動腕25を効率的に屈曲振動させることができる。
駆動部51、52と駆動用振動腕25および基部21の側面との間の距離は、特に限定されないが、駆動部51、52の駆動力を駆動用振動腕25の屈曲振動に効率的に用いる観点から、できるだけ短いのが好ましい。
このように構成された駆動部51においては、第1の電極層511と第2の電極層513との間に電圧が印加されると、圧電体層512にz軸方向の電界が生じ、圧電体層512の部分514以外の部分がy軸方向に伸張または収縮するとともに、部分514がx軸方向に伸張または収縮する。同様に、駆動部52においては、第1の電極層521と第2の電極層523との間に電圧が印加されると、圧電体層522にz軸方向の電界が生じ、圧電体層522の部分524以外の部分がy軸方向に伸張または収縮するとともに、部分524がx軸方向に伸張または収縮する。
このとき、駆動部51、52のうちの一方の駆動部をy軸方向に伸張させたときに他方の駆動部をy軸方向に収縮させることにより、駆動用振動腕25をx軸方向に屈曲振動させることができる。
同様に、駆動部53、54により駆動用振動腕26をx軸方向に屈曲振動させることができる。また、駆動部55、56により駆動用振動腕27をx軸方向に屈曲振動させることができる。また、駆動部57、58により駆動用振動腕28をx軸方向に屈曲振動させることができる。
このような駆動部51は、第1の電極層511が配線(図示せず)を介して端子61に電気的に接続され、第2の電極層513が配線(図示せず)を介して端子64に電気的に接続されている。
また、駆動部52は、第1の電極層521が配線(図示せず)を介して端子64に電気的に接続され、第2の電極層523が配線(図示せず)を介して端子61に電気的に接続されている。
同様に、駆動部53は、第1の電極層が端子61に電気的に接続され、第2の電極層が端子64に電気的に接続され、また、駆動部54は、第1の電極層が端子64に電気的に接続され、第2の電極層が端子61に電気的に接続されている。
また、駆動部55は、第1の電極層が端子64に電気的に接続され、第2の電極層が端子61に電気的に接続され、また、駆動部56は、第1の電極層が端子61に電気的に接続され、第2の電極層が端子64に電気的に接続されている。
また、駆動部57は、第1の電極層が端子64に電気的に接続され、第2の電極層が端子61に電気的に接続され、また、駆動部58は、第1の電極層が端子61に電気的に接続され、第2の電極層が端子64に電気的に接続されている。
[検出部]
次に、検出部41〜44について説明する。
検出部41、42(第1の検出部および第2の検出部)は、それぞれ、前述した振動体20の検出用振動腕23上に設けられている。また、検出部43、44(第1の検出部および第2の検出部)は、それぞれ、振動体20の検出用振動腕24上に設けられている。
1対の検出部41、42は、検出用振動腕23のx軸方向での屈曲振動(いわゆる面内振動)を検出するものである。同様に、1対の検出部43、44は、検出用振動腕24のx軸方向での屈曲振動を検出するものである。
より具体的に説明すると、1対の検出部41、42は、検出用振動腕23の幅方向(x軸方向)での一方側(図3中右側)に検出部41(第1の検出部)が設けられ、他方側(図3中左側)に検出部42(第2の検出部)が設けられている。同様に、1対の検出部43、44は、検出用振動腕24の幅方向(x軸方向)において、一方側(図3中右側)に検出部43(第1の検出部)が設けられ、他方側(図3中左側)に検出部44(第2の検出部)が設けられている。
本実施形態では、1対の検出部41、42は、それぞれ、y軸方向に延在し、基部21側の端部が検出用振動腕23と基部21との境界部を跨るとともに互いに離間する方向に屈曲または湾曲している。同様に、1対の検出部43、44は、それぞれ、y軸方向に延在し、基部21側の端部が検出用振動腕24と基部21との境界部を跨るとともに互いに離間する方向に屈曲または湾曲している。なお、各検出部41〜44の屈曲または湾曲した部分については、後に詳述する。
検出部41〜44は、それぞれ、y軸方向に伸縮することにより電荷を出力するように構成された圧電体素子である。このような検出部41、42は、それぞれ、検出用振動腕23の振動(x軸方向での屈曲振動)に伴って電荷を出力する。同様に、検出部43、44は、それぞれ、検出用振動腕24の振動(x軸方向での屈曲振動)に伴って電荷を出力する。
このような検出部41〜44を用いることにより、検出用振動腕23、24自体が圧電性を有していなかったり、検出用振動腕23、24自体が圧電性を有していても、その分極軸や結晶軸の方向がx軸方向での屈曲振動の検出に適していなかったりする場合でも、比較的簡単かつ効率的に、各検出用振動腕23、24のx軸方向での屈曲振動を検出することができる。また、検出用振動腕23、24の圧電性の有無、分極軸や結晶軸の方向を問わないので、各検出用振動腕23、24の構成材料の選択の幅が広がる。そのため、所望の振動特性を有する振動体20を比較的簡単に実現することができる。
このような検出部41〜44、51〜58は、それぞれ、複数の層をz軸方向に積層した積層構造を有する圧電体素子である。
以下、検出部41、42の構成について詳細に説明する。なお、検出部43、44の構成については、検出部41、42と同様である(同様の積層構造を有する)ため、その説明を省略する。
検出部41(第1の検出部)は、図4(b)に示すように、第1の電極層411(第1の下部電極層)、第1の電極層411に対して検出用振動腕23とは反対側に設けられた第2の電極層413(第1の上部電極層)、および、第1の電極層411と第2の電極層413との間に設けられた圧電体層412(第1の圧電体層)を有する。言い換えると、検出部41は、検出用振動腕23上に、第1の電極層411、圧電体層(圧電薄膜)412、第2の電極層413がこの順で積層されて構成されている。
同様に、検出部42(第2の検出部)は、検出用振動腕23上に、第1の電極層421(第2の下部電極層)、圧電体層(圧電薄膜)422(第2の圧電体層)、第2の電極層423(第2の上部電極層)がこの順で積層されて構成されている。
第1の電極層411、421は、それぞれ、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料や、ITO、ZnO等の透明電極材料により形成することができる。
中でも、第1の電極層411、421の構成材料としては、それぞれ、金を主材料とする金属(金、金合金)または白金を用いるのが好ましく、金を主材料とする金属(特に金)を用いるのがより好ましい。
Auは、導電性に優れ(電気抵抗が小さく)、酸化に対する耐性に優れているため、電極材料として好適である。また、AuはPtに比しエッチングにより容易にパターニングすることができる。さらに、第1の電極層411、421を金または金合金で構成することにより、圧電体層412、422の配向性を高めることもできる。
また、第1の電極層411、421の平均厚さは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましく、10〜200nmであるのがより好ましい。これにより、第1の電極層411、421が検出部41、42の検出特性や検出用振動腕23の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、前述したような第1の電極層411、421の導電性を優れたものとすることができる。
なお、第1の電極層411、421と検出用振動腕23との間には、第1の電極層411、421が検出用振動腕23から剥離するのを防止する機能を有する下地層が設けられていてもよい。
かかる下地層は、例えば、Ti、Cr等で構成することができる。
圧電体層412、422の構成材料(圧電体材料)としては、それぞれ、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、四ホウ酸リチウム(Li)、チタン酸バリウム(BaTiO)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等が挙げられる。
中でも、圧電体層412、422の構成材料としては、それぞれ、PZTを用いるのが好ましい。PZTは、c軸配向性に優れている。そのため、圧電体層412、422をPZTを主材料として構成することにより、センサー素子2のCI値を低減することができる。また、これらの材料は、反応性スパッタリング法により成膜することができる。
また、圧電体層412、422の平均厚さは、それぞれ、50〜3000nmであるのが好ましく、200〜2000nmであるのがより好ましい。これにより、圧電体層412、422が検出用振動腕23の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、検出部41、42の検出特性を優れたものとすることができる。
第2の電極層413、423は、それぞれ、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料やITO、ZnO等の透明電極材料により形成することができる。
また、第2の電極層413、423の平均厚さは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましく、10〜200nmであるのがより好ましい。これにより、第2の電極層413、423が検出部41、42の検出特性や検出用振動腕23の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、第2の電極層413、423の導電性を優れたものとすることができる。
なお、圧電体層412と第2の電極層413との間には、圧電体層412を保護するとともに、第1の電極層411と第2の電極層413との間の短絡を防止する機能を有する絶縁体層(絶縁性の保護層)が設けられていてもよい。同様に、圧電体層422と第2の電極層423との間にも、絶縁体層が設けられていてもよい。
かかる絶縁体層は、例えば、SiO(酸化ケイ素)、AlN(窒化アルミ)、SiN(窒化ケイ素)等で構成されている。
また、圧電体層412と第2の電極層413との間には、第2の電極層413が圧電体層412(上述した絶縁体層を設けた場合には絶縁体層)から剥離するのを防止する機能を有する下地層が設けられていてもよい。同様に、圧電体層422と第2の電極層423との間にも、下地層が設けられていてもよい。
かかる下地層は、例えば、Ti、Cr等で構成されている。
ここで、検出部41、42の基部21側の端部について詳述する。なお、検出部43、44の基部21側の端部については、検出部41、42の基部21側の端部と同様である。
図6に示すように、検出部41は、検出用振動腕23(振動腕)と基部21との境界部を跨るように設けられた部分414を有する。同様に、検出部42は、検出用振動腕23(振動腕)と基部21との境界部を跨るように設けられた部分424を有する。
そして、当該部分414、424は、検出用振動腕23および基部21の側面に沿って検出用振動腕23の延出方向(y軸方向)に直交する方向成分(x軸方向成分)を含む方向に延在するように屈曲または湾曲している。
ここで、検出部41の部分414は、検出部42とは反対側へ向かって屈曲または湾曲している。同様に、検出部42の部分424は、検出部41とは反対側へ向かって屈曲または湾曲している。すなわち、検出部41、42の部分414、424は、互いに離間する方向に屈曲または湾曲している。
このような屈曲または湾曲した部分414、424を有する検出部41、42は、検出用振動腕23の屈曲振動による検出用振動腕23自体の応力に伴って電荷を出力するだけでなく、検出用振動腕23の屈曲振動による基部21の応力に伴って電荷を出力することができる。そのため、センサー素子2の検出感度を優れたものとすることができる。
より具体的に説明すると、検出用振動腕23が屈曲振動(面内振動)したとき、検出用振動腕23の基部21側の端部が最も応力が大きくなる。また、このとき、検出用振動腕23の屈曲振動に伴って、基部21の検出用振動腕23との境界部付近の部分にも応力が生じることとなる。このとき、基部21の検出用振動腕23との境界部付近の部分には、その側面に沿った方向での応力が生じる。
そのため、上述したような屈曲または湾曲した部分414、424は、前述したような基部21の応力に伴って主にx軸方向に伸張または収縮する。これにより、検出部41、42は、基部21の応力に伴って電荷を出力することができる。このとき、かかる部分414、424が基部21の応力の方向に沿って延在するため、基部21の応力に伴って電荷を効率的に出力することができる。
このように、検出部41、42は、検出用振動腕23の屈曲振動に伴って出力される電荷量を多くすることができる。その結果、センサー素子2の検出感度を高めることができる。
また、検出部41、42の基部21側の端は、検出用振動腕23の側面を検出用振動腕23の延出方向に沿って延長した仮想面よりも検出用振動腕23の外側に位置している。これにより、検出部41、42が検出用振動腕23の屈曲振動による基部21の応力に伴って電荷を出力することができる。
また、検出部41、42は、検出用振動腕23の幅をWsとし、検出用振動腕23の幅方向(x軸方向)における検出用振動腕23の側面(上記仮想面)と検出部41、42の基部21側の端との間の距離をそれぞれLsとしたときに、Ls/Wsが1.2以下であるのが好ましく、0.5以上0.9以下であるのがより好ましく、0.65以上0.75以下であるのがさらに好ましい。
これにより、検出部41、42が検出用振動腕23の屈曲振動による基部21の応力に伴って電荷を効率的に出力することができる。
これに対し、Ls/Wsが前記下限値未満であると、検出用振動腕23と基部21との境界部付近の形状、検出部41、42の構成等によっては、前述したような部分414、424が検出用振動腕23と基部21との境界部付近の部分の応力により効率的に電荷を出力することが難しい。一方、Ls/Wsが前記上限値を超えると、部分414、424の端部のうち検出用振動腕23の屈曲振動の検出に寄与しない部分が大きくなり、検出部41、42での寄生容量を増大させてしまう。
また、検出部41、42は、検出用振動腕23および基部21の側面との間の距離G1が一定となるように設けられている。これにより、検出部41、42が検出用振動腕23の屈曲振動による検出用振動腕23自体の応力と検出用振動腕23の屈曲振動による基部21の応力とに伴ってそれぞれ効率的に電荷を出力することができる。
検出部41、42と検出用振動腕23および基部21の側面との間の距離G1は、特に限定されないが、検出用振動腕23の屈曲振動を効率的に検出する観点から、できるだけ短いのが好ましい。
このように構成された検出部41、42は、検出用振動腕23がx軸方向に屈曲振動すると、一方の検出部が伸張し、他方の検出部が収縮し、電荷を出力する。このとき、検出部41、42の部分414、424以外の部分が主にy軸方向に伸張または収縮し、部分414、424が主にx軸方向に伸張または収縮する。
同様に、検出部43、44は、検出用振動腕24がx軸方向に屈曲振動すると、一方の検出部が伸張し、他方の検出部が収縮し、電荷を出力する。
このような検出部41、42においては、検出部41の第2の電極層413と検出部42の第1の電極層421とがそれぞれ端子62(第1の検出用端子)に電気的に接続され、また、検出部41の第1の電極層411と検出部42の第2の電極層423とがそれぞれ端子63(第2の検出用端子)に電気的に接続されている。
同様に、検出部43の第2の電極層と検出部44の第1の電極層とがそれぞれ端子65(第1の検出用端子)に電気的に接続され、また、検出部43の第1の電極層と検出部44の第2の電極層とがそれぞれ端子66(第2の検出用端子)に電気的に接続されている。
[端子]
端子61〜63は、前述した支持部22の固定部221上に設けられ、端子64〜66は、支持部22の固定部222上に設けられている。
また、端子61〜66および配線(図示せず)等は、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデンン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料やITO、ZnO等の透明電極材料により形成することができる。また、これらは、検出部41〜44、駆動部51〜58の第1の電極層または第2の電極層と同時に一括形成することができる。
このように構成されたセンサー素子2は、次のようにしてz軸まわりの角速度ωを検出する。
まず、端子61と端子64との間に電圧(駆動信号)を印加することにより、図7(a)に示すように、図中矢印Aに示す方向に、駆動用振動腕25と駆動用振動腕27とを互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させるとともに、駆動用振動腕26と駆動用振動腕28とを上記屈曲振動と同方向に互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させる。
このとき、センサー素子2に角速度が加わらないと、駆動用振動腕25、26と駆動用振動腕27、28とは、中心点(重心G)を通るyz平面に対して面対称の振動を行っているため、基部21(本体部211および連結腕212、213)および検出用振動腕23、24は、ほとんど振動しない。
このように駆動用振動腕25〜28を駆動振動させた状態で、センサー素子2にその重心Gを通る法線まわりの角速度ωが加わると、駆動用振動腕25〜28には、それぞれ、コリオリ力が働く。これにより、図7(b)に示すように、連結腕212、213を図中矢印Bに示す方向に屈曲振動し、これに伴い、この屈曲振動を打ち消すように、検出用振動腕23、24の図中矢印Cに示す方向の屈曲振動(検出振動)が励振される。
そして、検出用振動腕23の屈曲振動によって検出部41、42に生じた電荷が端子62、63から出力される。また、検出用振動腕24の屈曲振動によって検出部43、44に生じた電荷が端子65、66から出力される。
このように端子62、63、65、66から出力された電荷に基づいて、センサー素子2に加わった角速度ωを求めることができる。
(ICチップ3)
図1および図2に示すICチップ3は、前述したセンサー素子2を駆動する機能と、センサー素子2からの出力(センサー出力)を検出する機能とを有する電子部品である。
このようなICチップ3は、図示しないが、センサー素子2を駆動する駆動回路と、センサー素子2(より具体的には検出部41〜44)からの出力(電荷)を検出する検出回路とを備える。
また、ICチップ3には、複数の接続端子31が設けられている。
(パッケージ)
パッケージ9は、センサー素子2およびICチップ3を収納するものである。
パッケージ9は、上面に開放する凹部を有するベース91と、ベース91の凹部の開口を塞ぐようにベース91に接合されているリッド(蓋体)92とを有している。このようなパッケージ9は、その内側に収納空間Sを有しており、この収納空間S内に、センサー素子2およびICチップ3が気密的に収納、設置されている。
また、ベース91の上面には、複数の内部端子71および複数の内部端子72が設けられている。
この複数の内部端子71には、半田、銀ペースト、導電性接着剤(樹脂材料中に金属粒子などの導電性フィラーを分散させた接着剤)などの導電性固定部材81を介して、センサー素子2の端子61〜66が電気的に接続されている。また、この導電性固定部材81により、センサー素子2がベース91に対して固定されている。
この複数の内部端子71は、図示しない配線を介して、複数の内部端子72に電気的に接続されている。
複数の内部端子72には、例えばボンディングワイヤーで構成された配線を介して、前述したICチップ3の複数の接続端子31が電気的に接続されている。
また、ベース91の上面には、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂等を含んで構成された接着剤のような接合部材82により、前述したICチップ3が接合されている。これにより、ICチップ3がベース91に対して支持・固定されている。
また、図示しないが、ベース91の下面(パッケージ9の底面)には、センサーデバイス1が組み込まれる機器(外部機器)に実装される際に用いられる複数の外部端子が設けられている。
この複数の外部端子は、図示しない内部配線を介して、前述した内部端子72に電気的に接続されている。
このような各内部端子71、72等は、それぞれ、例えば、タングステン(W)等のメタライズ層にニッケル(Ni)、金(Au)等の被膜をメッキ等により積層した金属被膜からなる。
このようなベース91には、リッド92が気密的に接合されている。これにより、パッケージ9内が気密封止されている。
このリッド92は、例えば、ベース91と同材料、または、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。
ベース91とリッド92との接合方法としては、特に限定されず、例えば、ろう材、硬化性樹脂等で構成された接着剤による接合方法、シーム溶接、レーザー溶接等の溶接方法等を用いることができる。
かかる接合は、減圧下または不活性ガス雰囲気下で行うことにより、パッケージ9内を減圧状態または不活性ガス封入状態に保持することができる。
以上説明したような第1実施形態に係るセンサーデバイス1によれば、検出部41〜44が検出用振動腕23、24の屈曲振動による検出用振動腕23、24自体の応力に伴って電荷を出力するだけでなく検出用振動腕23、24の屈曲振動による基部21の応力に伴って電荷を出力することができる。そのため、センサー素子2の検出感度を優れたものとすることができる。
また、このようなセンサー素子2を備えるセンサーデバイス1は、信頼性に優れる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係るセンサー素子の検出部を説明するための部分拡大平面図である。
以下、第2実施形態のセンサー素子について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係るセンサー素子は、検出用振動腕と基部との境界部の形状、および、検出部の形状が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、図8では、説明の便宜上、1つの検出用振動腕について代表的に図示しているが、本実施形態のセンサー素子は、前述した第1実施形態のセンサー素子と同様に、当該1つの検出用振動腕と対をなす他の検出用振動腕と、4つの駆動用振動腕とを有する。
本実施形態のセンサー素子は、図8に示すような基部21Aおよび検出用振動腕23Aを有する振動体20Aと、検出用振動腕23Aに設けられた検出部41A、42Aとを備える。
検出用振動腕23Aは、基部21Aの本体部211Aから延出されている。
本実施形態では、検出用振動腕23Aと基部21Aとの境界部付近の側面は、連続的に湾曲している。
検出部41Aは、検出用振動腕23A(振動腕)と基部21Aとの境界部を跨るように設けられた部分414Aを有する。同様に、検出部42Aは、検出用振動腕23A(振動腕)と基部21Aとの境界部を跨るように設けられた部分424Aを有する。
そして、当該部分414A、424Aは、検出用振動腕23Aおよび基部21Aの側面に沿って検出用振動腕23Aの延出方向(y軸方向)に直交する方向成分(x軸方向成分)を含む方向に延在するように湾曲している。
以上説明したように構成された第2実施形態に係るセンサー素子によっても、優れた検出感度を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図9は、本発明の第3実施形態に係るセンサー素子の検出部を説明するための部分拡大平面図である。
以下、第3実施形態のセンサー素子について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態に係るセンサー素子は、検出用振動腕と基部との境界部の形状、および、検出部の形状が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、図9では、説明の便宜上、1つの検出用振動腕について代表的に図示しているが、本実施形態のセンサー素子は、前述した第1実施形態のセンサー素子と同様に、当該1つの検出用振動腕と対をなす他の検出用振動腕と、4つの駆動用振動腕とを有する。
本実施形態のセンサー素子は、図9に示すような基部21Bおよび検出用振動腕23Bを有する振動体20Bと、検出用振動腕23Bに設けられた検出部41B、41Bとを備える。
検出用振動腕23Bは、基部21Bの本体部211Bから延出されている。
本実施形態では、検出用振動腕23Bと基部21Bとの境界部付近の側面は、L字状に屈曲している。
検出部41Bは、検出用振動腕23B(振動腕)と基部21Bとの境界部を跨るように設けられた部分414Bを有する。同様に、検出部42Bは、検出用振動腕23B(振動腕)と基部21Bとの境界部を跨るように設けられた部分424Bを有する。
そして、当該部分414B、424Bは、検出用振動腕23Bおよび基部21Bの側面に沿って検出用振動腕23Bの延出方向(y軸方向)に直交する方向成分(x軸方向成分)を含む方向に延在するように屈曲している。
以上説明したように構成された第3実施形態に係るセンサー素子によっても、優れた検出感度を発揮することができる。
(電子機器)
以上説明したようなセンサーデバイスは、各種電子機器に組み込むことにより、信頼性に優れた電子機器を提供することができる。
以下、本発明の電子デバイスを備える電子機器の一例について、図10〜図12に基づき、詳細に説明する。
図10は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピュータ1100には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
図11は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。
このような携帯電話機1200には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
図12は、本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリ1308に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピュータ1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリ1308に格納された撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピュータ1440に出力される構成になっている。
このようなディジタルスチルカメラ1300には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
なお、本発明の電子機器は、図10のパーソナルコンピュータ(モバイル型パーソナルコンピュータ)、図11の携帯電話機、図12のディジタルスチルカメラの他にも、電子デバイスの種類に応じて、例えば、車体姿勢検出装置、ポインティングデバイス、ヘッドマウントディスプレイ、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲームコントローラー、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレータ等に適用することができる。
以上、本発明のセンサー素子、センサーデバイスおよび電子機器を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明のセンサーデバイスは、前記各実施形態のうち、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、駆動部が圧電体素子で構成されている場合を説明したが、振動体を圧電体材料で構成した場合、駆動部は、振動腕に設けられた励振電極であってもよい。
また、センサー素子が有する振動腕の数は、前述した実施形態のものに限定されず、1〜5または7以上であってもよい。
1‥‥センサーデバイス 2‥‥センサー素子 3‥‥チップ 9‥‥パッケージ 20‥‥振動体 20A‥‥振動体 20B‥‥振動体 21‥‥基部 21A‥‥基部 21B‥‥基部 22‥‥支持部 23‥‥検出用振動腕 23A‥‥検出用振動腕 23B‥‥検出用振動腕 24‥‥検出用振動腕 25‥‥駆動用振動腕 26‥‥駆動用振動腕 27‥‥駆動用振動腕 28‥‥駆動用振動腕 29‥‥絶縁体層 31‥‥接続端子 41‥‥検出部 41A‥‥検出部 41B‥‥検出部 42‥‥検出部 42A‥‥検出部 42B‥‥検出部 43‥‥検出部 44‥‥検出部 51‥‥駆動部 52‥‥駆動部 53‥‥駆動部 54‥‥駆動部 55‥‥駆動部 56‥‥駆動部 57‥‥駆動部 58‥‥駆動部 61‥‥端子 62‥‥端子 63‥‥端子 64‥‥端子 65‥‥端子 66‥‥端子 71‥‥内部端子 72‥‥内部端子 81‥‥導電性固定部材 82‥‥接合部材 91‥‥ベース 92‥‥リッド 100‥‥表示部 211‥‥本体部 211A‥‥本体部 211B‥‥本体部 212‥‥連結腕 213‥‥連結腕 221‥‥固定部 222‥‥固定部 223‥‥梁部 224‥‥梁部 225‥‥梁部 226‥‥梁部 241‥‥錘部 251‥‥錘部 261‥‥錘部 271‥‥錘部 281‥‥錘部 411‥‥第1の電極層 412‥‥圧電体層 413‥‥第2の電極層 414‥‥部分 414A‥‥部分 414B‥‥部分 421‥‥第1の電極層 422‥‥圧電体層 423‥‥第2の電極層 424‥‥部分 424A‥‥部分 424B‥‥部分 511‥‥第1の電極層 512‥‥圧電体層 513‥‥第2の電極層 514‥‥部分 521‥‥第1の電極層 522‥‥圧電体層 523‥‥第2の電極層 524‥‥部分 1100‥‥パーソナルコンピュータ 1102‥‥キーボード 1104‥‥本体部 1106‥‥表示ユニット 1200‥‥携帯電話機 1202‥‥操作ボタン 1204‥‥受話口 1206‥‥送話口 1300‥‥ディジタルスチルカメラ 1302‥‥ケース 1304‥‥受光ユニット 1306‥‥シャッタボタン 1308‥‥メモリ 1312‥‥ビデオ信号出力端子 1314‥‥入出力端子 1430‥‥テレビモニタ 1440‥‥パーソナルコンピュータ G1‥‥距離 G‥‥重心 S‥‥収納空間 ω‥‥角速度

Claims (9)

  1. 基部と、
    前記基部から延出された振動腕と、
    前記振動腕と前記基部との主面に設けられ、前記振動腕の屈曲振動を検出する検出部とを備え、
    前記検出部は、第1の電極層、第2の電極層、および、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に設けられた圧電体層を有し、
    前記第1電極層および前記第2電極層は、前記振動腕および前記基部の側面に沿って前記振動腕の延出方向に直交する方向成分を含む方向に延在するように屈曲または湾曲していることを特徴とするセンサー素子。
  2. 前記検出部の前記基部側の端は、前記振動腕の側面を前記振動腕の延出方向に沿って延長した仮想面よりも前記振動腕の外側に位置する請求項1に記載のセンサー素子。
  3. 前記検出部は、前記振動腕の幅をWsとし、前記仮想面と前記検出部の前記基部側の端との間の距離をLsとしたときに、Ls/Wsが0.5以上1.2以下である請求項2に記載のセンサー素子。
  4. 前記検出部は、前記振動腕および前記基部の側面との間の距離が一定となるように設けられている請求項1ないし3のいずれか一項に記載のセンサー素子。
  5. 前記振動腕を構成する検出用振動腕と、
    前記基部から延出された駆動用振動腕と、
    前記駆動用振動腕に設けられ、前記駆動用振動腕を屈曲振動させる駆動部とを備える請求項1ないし4のいずれか一項に記載のセンサー素子。
  6. 前記駆動部は、前記駆動用振動腕の延出方向に伸縮する圧電体素子を有し、
    前記駆動部は、前記駆動用振動腕と前記基部に設けられ、前記駆動用振動腕および前記基部の側面に沿って前記駆動用振動腕の延出方向に直交する方向成分を含む方向に延在するように屈曲または湾曲している請求項5に記載のセンサー素子。
  7. 前記基部は、本体部と、前記本体部から互いに反対側へ延出された1対の連結腕とを有し、
    前記駆動用振動腕は、前記各連結腕の延出方向と交差する方向に前記各連結腕から延出され、
    前記検出用振動腕は、前記各連結腕の延出方向と交差する方向に前記本体部から延出されている請求項5または6に記載のセンサー素子。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載のセンサー素子を備えることを特徴とするセンサーデバイス。
  9. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載のセンサー素子を有することを特徴とする電子機器。
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