JP2013195239A - センサー素子、センサー素子の製造方法、センサーデバイスおよび電子機器 - Google Patents

センサー素子、センサー素子の製造方法、センサーデバイスおよび電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】製造工程を簡素化しつつ、優れた検出感度を有するセンサー素子を提供すること、また、かかるセンサー素子の製造方法を提供すること、さらに、かかるセンサー素子を備える信頼性に優れたセンサーデバイスおよび電子機器を提供すること。
【解決手段】センサー素子2は、連結腕212を有する基部21と、連結腕212から延出された駆動用振動腕25、26と、駆動用振動腕25、26に設けられた駆動部51〜54と、連結腕212に設けられた配線67〜69とを備え、駆動部51、53が接続部59を介して接続され、駆動部52、54が接続部60を介して接続され、接続部59、60は、下部電極層と、上部電極層と、圧電体層とを有し、配線67、68は、接続部60の上部電極層を介して接続部59の下部電極層に電気的に接続され、配線69は、接続部60の下部電極層を介して接続部59の上部電極層に電気的に接続されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、センサー素子、センサー素子の製造方法、センサーデバイスおよび電子機器に関する。
角速度、加速度等の物理量を検出するセンサー素子は、例えば、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラやビデオカメラ等の振動制御補正(いわゆる手ぶれ補正)等に用いられる。かかるセンサー素子としては、例えば、振動ジャイロセンサー(角速度センサー素子)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の角速度センサー素子は、両端が固定された伝達腕(基部)と、この伝達腕の両端部からそれぞれ互いに反対側へ延出する1対の駆動腕(駆動用振動腕)と、伝達腕の中央部から互いに反対側へ延出する1対の検出腕(検出用振動腕)と、各駆動腕および各検出腕にそれぞれ1対設けられた圧電素子とを備える。
このような特許文献1に記載の角速度センサー素子では、通電により各駆動腕の1対の圧電素子の一方の圧電素子を伸張させるとともに他方の圧電素子を収縮させる動作を交互に繰り返すことにより、各駆動腕を屈曲振動(駆動)させる。そして、その駆動状態で、所定の角速度を受けると、コリオリ力により、伝達腕および各検出腕の屈曲振動が励振され、各検出腕の1対の圧電素子から電荷が出力される。この電荷を検出することにより、角速度を検出することができる。
従来、このような角速度センサー素子では、駆動腕に設けられた1対の圧電素子にそれぞれ1対の配線を電気的に接続していたため、伝達腕上に多数の配線を設けなければならなかった。そのため、伝達腕の幅を狭くすることができず、その結果、検出感度を低下してしまうという問題があった。
また、従来、伝達腕の幅を狭くする場合、配線同士の短絡を防止するための絶縁膜を、圧電素子を構成する各層とは別途設けなければならず、製造工程の複雑化を招くという問題があった。
特開2009−156832号公報
本発明の目的は、製造工程を簡素化しつつ、優れた検出感度を有するセンサー素子を提供すること、また、かかるセンサー素子の製造方法を提供すること、さらに、かかるセンサー素子を備える信頼性に優れたセンサーデバイスおよび電子機器を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明のセンサー素子は、本体部と、前記本体部から延出された連結腕とを有する基部と、
前記連結腕から互いに反対方向へ延出された第1の駆動用振動腕および第2の駆動用振動腕と、
前記本体部から延出された検出用振動腕と、
前記第1の駆動用振動腕に設けられ、前記第1の駆動用振動腕を屈曲振動させる第1の駆動部および第2の駆動部と、
前記第2の駆動用振動腕に設けられ、前記第2の駆動用振動腕を屈曲振動させる第3の駆動部および第4の駆動部と、
前記連結腕に設けられ、前記第1の駆動部、前記第2の駆動部、前記第3の駆動部および前記第4の駆動部にそれぞれ電気的に接続されている第1の配線および第2の配線とを備え、
前記第2の駆動部は、前記第1の駆動部に対して前記本体部側に設けられ、
前記第4の駆動部は、前記第3の駆動部に対して前記本体部側に設けられ、
前記第1の駆動部および前記第3の駆動部は、前記連結腕に設けられた第1の接続部を介して接続され、
前記第2の駆動部および前記第4の駆動部は、前記連結腕に設けられた第2の接続部を介して接続され、
前記第1の接続部は、第1の下部電極層と、前記第1の下部電極層に対して前記連結腕とは反対側に設けられた第1の上部電極層と、前記第1の下部電極層と前記第1の上部電極層との間に設けられた第1の圧電体層とを有し、
前記第2の接続部は、第2の下部電極層と、前記第2の下部電極層に対して前記連結腕とは反対側に設けられた第2の上部電極層と、前記第2の下部電極層と前記第2の上部電極層との間に設けられた第2の圧電体層とを有し、
前記第1の配線は、前記第2の上部電極層を介して前記第1の下部電極層に電気的に接続され、
前記第2の配線は、前記第2の下部電極層を介して前記第1の上部電極層に電気的に接続されていることを特徴とする。
このように構成されたセンサー素子によれば、第1の駆動部、第2の駆動部、第3の駆動部および第4の駆動部に対して第1の配線および第2の配線により通電することができる。そのため、連結腕に設ける配線の数を少なくすることができる。その結果、連結腕の幅を小さくし、検出感度を高めることができる。
また、第1の駆動部、第2の駆動部、第3の駆動部、第4の駆動部、第1の接続部および第2の接続部を互いに同一の層構成とすることができる。そのため、短絡防止のための絶縁層を別途設ける必要がなく、センサー素子の製造工程を簡素化することができる。
[適用例2]
本発明のセンサー素子では、前記第1の駆動部および前記第3の駆動部は、それぞれ、前記第1の接続部と同一の層構成を有し、
前記第3の駆動部および前記第4の駆動部は、それぞれ、前記第2の接続部と同一の層構成を有することが好ましい。
これにより、第1の駆動部、第2の駆動部、第3の駆動部および第4の駆動部を形成する際に、第1の接続部および第2の接続部を形成することができる。
[適用例3]
本発明のセンサー素子では、前記第1の圧電体層は、前記第1の下部電極層に対して前記第2の接続部側に突出した部分を有し、
前記第1の上部電極層は、当該部分の側面を経由して前記第2の下部電極層に電気的に接続されていることが好ましい。
これにより、第1の上部電極層と第2の下部電極層とを電気的に接続する部分が第1の下部電極層と短絡するのを第1の圧電体層により防止することができる。
[適用例4]
本発明のセンサー素子では、前記第1の圧電体層は、前記第1の圧電体層の幅が前記第1の上部電極層側から前記第1の下部電極層側に向けて拡がるように傾斜した側面を有することが好ましい。
これにより、第1の上部電極層と第2の下部電極層とを電気的に接続する部分の応力を低減し、かかる部分の断線を防止することができる。
[適用例5]
本発明のセンサー素子では、前記第2の圧電体層は、前記第2の下部電極層に対して前記第1の接続部とは反対側に突出した部分を有し、
前記第2の上部電極層は、当該部分の側面を経由して前記第1の配線に電気的に接続されていることが好ましい。
これにより、第2の上部電極層と第1の配線とを電気的に接続する部分が第2の下部電極層と短絡するのを第2の圧電体層により防止することができる。
[適用例6]
本発明のセンサー素子では、前記第2の圧電体層は、前記第2の下部電極層に対して前記第1の接続部側に突出した部分を有し、
前記第2の上部電極層は、当該部分の側面を経由して前記第1の下部電極層に電気的に接続されていることが好ましい。
これにより、第2の上部電極層と第1の下部電極層とを電気的に接続する部分が第2の下部電極層と短絡するのを第2の圧電体層により防止することができる。
[適用例7]
本発明のセンサー素子では、前記第2の圧電体層は、前記第2の圧電体層の幅が前記第2の上部電極層側から前記第2の下部電極層側に向けて拡がるように傾斜した側面を有することが好ましい。
これにより、第2の上部電極層と第1の下部電極層または第1の配線とを電気的に接続する部分の応力を低減し、かかる部分の断線を防止することができる。
[適用例8]
本発明のセンサー素子では、前記連結腕は、前記本体部から互いに反対側へ延出されるように1対設けられ、
前記第1の駆動用振動腕および前記第2の駆動用振動腕は、前記各連結腕からそれぞれ延出されていることが好ましい。
これにより、不要振動を防止し、検出感度を高めることができる。
[適用例9]
本発明のセンサー素子では、前記検出用振動腕は、前記本体部から互いに反対側に延出されるように1対設けられていることが好ましい。
これにより、検出感度を高めることができる。
[適用例10]
本発明のセンサー素子の製造方法は、
前記第1の配線、前記第2の配線、前記第1の下部電極層および前記第2の下部電極層を形成する第1の工程と、
前記第1の圧電体層および前記第2の圧電体層を形成する第2の工程と、
前記第1の上部電極層および前記第2の上部電極層を形成する第3の工程とを有し、
前記第1の工程では、前記第2の下部電極層を前記第2の配線に電気的に接続するように形成し、
前記第3の工程では、前記第1の上部電極層を前記第2の下部電極層に電気的に接続するように形成するとともに、前記第2の上部電極層を前記第1の下部電極層および前記第1の配線にそれぞれ電気的に接続するように形成することを特徴とする。
このようなセンサー素子の製造方法によれば、検出感度に優れたセンサー素子を簡単に製造することができる。
[適用例11]
本発明のセンサーデバイスは、本発明のセンサー素子を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性に優れたセンサーデバイスを提供することができる。
[適用例12]
本発明の電子機器は、本発明のセンサー素子を有することを特徴とする。
これにより、信頼性に優れた電子機器を提供することができる。
本発明の実施形態に係るセンサーデバイスの概略構成を示す断面図である。 図1に示すセンサーデバイスの平面図である。 図1に示すセンサーデバイスのセンサー素子の平面図である。 (a)は、図3中のA−A線断面図、(b)は、図3中のB−B線断面図である。 図3に示すセンサー素子の駆動部およびその配線を説明するための部分拡大平面図である。 (a)は、図5中のC−C線断面図、(b)は、図5中のD−D線断面図である。 図3に示すセンサー素子の駆動を説明するための平面図である。 図3に示すセンサー素子の製造方法を説明するための図(平面図)である。 図3に示すセンサー素子の製造方法を説明するための図(図5中C−C線断面に対応する断面図)である。 図3に示すセンサー素子の製造方法を説明するための図(図5中D−D線断面に対応する断面図)である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。
以下、本発明のセンサー素子、センサー素子の製造方法、センサーデバイスおよび電子機器を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
(センサーデバイス)
まず、本発明のセンサーデバイス(本発明のセンサー素子を備えるセンサーデバイス)の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るセンサーデバイスの概略構成を示す断面図、図2は、図1に示すセンサーデバイスの平面図、図3は、図1に示すセンサーデバイスのセンサー素子の平面図、図4(a)は、図3中のA−A線断面図、図4(b)は、図3中のB−B線断面図、図5は、図3に示すセンサー素子の駆動部およびその配線を説明するための部分拡大平面図、図6(a)は、図5中のC−C線断面図、図6(b)は、図5中のD−D線断面図、図7は、図3に示すセンサー素子の駆動を説明するための平面図である。
なお、図1〜7では、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、x軸、y軸およびz軸を図示しており、その図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」とする。また、以下では、x軸に平行な方向を「x軸方向」と言い、y軸に平行な方向を「y軸方向」と言い、z軸に平行な方向を「z軸方向」と言い、+z側(図1中の上側)を「上」、−z側(図1中の下側)を「下」と言う。
図1および図2に示すセンサーデバイス1は、角速度を検出するジャイロセンサーである。このセンサーデバイス1は、センサー素子(振動素子)2と、ICチップ3と、センサー素子2およびICチップ3を収納するパッケージ9とを有している。なお、ICチップ3は、省略してもよいし、パッケージ9の外部に設けられていてもよい。
(センサー素子)
センサー素子2は、センサー素子2の主面(xy面)に対してz軸まわりの角速度を検出する「面外検出型」のセンサー素子(振動片)である。このセンサー素子2は、図3に示すように、複数の振動腕を有する振動体20と、振動体20の表面に設けられた複数の検出部41〜44、複数の駆動部51〜58、および複数の端子61〜66とを備える。
ここで、図3では図示しないが、駆動部51および駆動部53が互いに接続されているとともに、駆動部52および駆動部54が互いに接続され、これらの駆動部51〜54は、共通の1対の配線を介して、端子61、64に電気的に接続されている。同様に、駆動部55および駆動部57が互いに接続されているとともに、駆動部56および駆動部58が互いに接続され、これらの駆動部55〜58は、共通の1対の配線を介して、端子61、64に電気的に接続されている。なお、かかる配線に関する構成については、駆動部51〜58の説明とともに、後に詳述する。
以下、センサー素子2を構成する各部を順次詳細に説明する。
[振動片]
まず、振動体20について説明する。
振動体20は、図3に示すように、いわゆるダブルT型と呼ばれる構造を有する。
具体的に説明すると、振動体20は、基部21と、基部21を支持する支持部22と、基部21から延出した2つの検出用振動腕23、24および4つの駆動用振動腕25〜28とを有する。
基部21は、本体部211と、本体部211からx軸方向に沿って互いに反対側へ延出する1対の連結腕212、213とを有する。
支持部22は、パッケージ9に対して固定される1対の固定部221、222と、固定部221と基部21の本体部211とを連結する1対の梁部223、224と、固定部222と基部21の本体部211とを連結する1対の梁部225、226とを有する。
検出用振動腕23、24は、基部21の本体部211からy軸方向に沿って互いに反対側へ延出している。
このように本体部211から1対の検出用振動腕23、24が延出されていることにより、検出感度を高めることができる。
本実施形態では、検出用振動腕23、24と基部21との境界部付近の側面は、段階的に屈曲している。
駆動用振動腕25、26(第1の駆動用振動腕、第2の駆動用振動腕)は、基部21の連結腕212の先端部からy軸方向に沿って互いに反対側へ延出している。
駆動用振動腕27、28(第1の駆動用振動腕、第2の駆動用振動腕)は、基部21の連結腕213の先端部からy軸方向に沿って互いに反対方向へ延出している。
このように連結腕212から1対の駆動用振動腕25、26が延出されるとともに、連結腕213から1対の駆動用振動腕27、28が延出されていることにより、不要振動を防止し、検出感度を高めることができる。
本実施形態では、検出用振動腕23の先端部には、基端部よりも幅が大きい錘部(ハンマーヘッド)231が設けられている。同様に、検出用振動腕24の先端部には、錘部241が設けられ、駆動用振動腕25の先端部には、錘部251が設けられ、駆動用振動腕26の先端部には、錘部261が設けられ、駆動用振動腕27の先端部には、錘部271が設けられ、駆動用振動腕28の先端部には、錘部281が設けられている。このような錘部を設けることにより、センサー素子2の検出感度を向上させることができる。
このような振動体20の構成材料としては、所望の振動特性を発揮することができるものであれば、特に限定されず、各種圧電体材料および各種非圧電体材料を用いることができる。
例えば、振動体20を構成する圧電体材料としては、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ホウ酸リチウム、チタン酸バリウム等が挙げられる。特に、振動体20を構成する圧電体材料としては水晶(Xカット板、ATカット板、Zカット板等)が好ましい。水晶で振動体20を構成すると、振動体20の振動特性(特に周波数温度特性)を優れたものとすることができる。また、エッチングにより高い寸法精度で振動体20を形成することができる。
また、振動体20を構成する非圧電体材料としては、例えば、シリコン、石英等が挙げられる。特に、振動体20を構成する非圧電体材料としてはシリコンが好ましい。シリコンで振動体20を構成すると、優れた振動特性を有する振動体20を比較的安価に実現することができる。また、公知の微細加工技術を用いてエッチングにより高い寸法精度で振動体20を形成することができる。そのため、振動体20の小型化を図ることができる。
本実施形態では、振動体20の上面には、絶縁体層29が設けられている(図4および図6参照)。これにより、駆動部51〜58および検出部41、42の各部間での短絡を防止することができる。
この絶縁体層29は、例えば、SiO(酸化ケイ素)、AlN(窒化アルミ)、SiN(窒化ケイ素)等で構成されている。また、絶縁体層29の形成方法としては、特に限定されず、公知の成膜法を用いることができる。例えば、振動体20がシリコンで構成されている場合、振動体20の上面を熱酸化することにより、SiOで構成された絶縁体層29を形成することができる。
[駆動部]
次に、駆動部51〜58について説明する。
図3に示すように、駆動部51、52(第1の駆動部、第2の駆動部)は、振動体20の駆動用振動腕25上に設けられている。また、駆動部53、54(第3の駆動部、第4の駆動部)は、振動体20の駆動用振動腕26上に設けられている。また、駆動部55、56(第2の駆動部、第1の駆動部)は、振動体20の駆動用振動腕27上に設けられている。また、駆動部57、58(第4の駆動部、第3の駆動部)は、振動体20の駆動用振動腕28上に設けられている。
1対の駆動部51、52は、通電により駆動用振動腕25をx軸方向に屈曲振動させるものである。同様に、1対の駆動部53、54は、通電により駆動用振動腕26をx軸方向に屈曲振動させるものである。また、1対の駆動部55、56は、通電により駆動用振動腕27をx軸方向に屈曲振動させるものである。また、1対の駆動部57、58は、通電により駆動用振動腕28をx軸方向に屈曲振動させるものである。
より具体的に説明すると、1対の駆動部51、52は、駆動用振動腕25の幅方向(x軸方向)において、一方側(図3中右側)に駆動部51(第1の駆動部)が設けられ、他方側(図3中左側)に駆動部52(第2の駆動部)が設けられている。同様に、1対の駆動部53、54は、駆動用振動腕26の幅方向(x軸方向)において、一方側(図3中右側)に駆動部53(第3の駆動部)が設けられ、他方側(図3中左側)に駆動部54(第4の駆動部)が設けられている。また、1対の駆動部55、56は、駆動用振動腕27の幅方向(x軸方向)において、一方側(図3中右側)に駆動部55(第2の駆動部)が設けられ、他方側(図3中左側)に駆動部56(第1の駆動部)が設けられている。また、1対の駆動部57、58は、駆動用振動腕28の幅方向(x軸方向)において、一方側(図3中右側)に駆動部57(第4の駆動部)が設けられ、他方側(図3中左側)に駆動部58(第3の駆動部)が設けられている。
すなわち、駆動部52は、駆動部51に対して本体部211側に設けられている。また、駆動部54は、駆動部53に対して本体部211側に設けられている。また、駆動部55は、駆動部56に対して本体部211側に設けられ、また、駆動部57は、駆動部58に対して本体部211側に設けられている。
これらの駆動部51〜58は、それぞれ、通電により主にy軸方向に伸縮するように構成された圧電体素子である。このような駆動部51、52は、それぞれ、通電により駆動用振動腕25を駆動振動(x軸方向に屈曲振動)させる。同様に、駆動部53、54は、それぞれ、通電により駆動用振動腕26を駆動振動(x軸方向に屈曲振動)させる。また、駆動部55、56は、それぞれ、通電により駆動用振動腕27を駆動振動(x軸方向に屈曲振動)させる。また、駆動部57、58は、それぞれ、通電により駆動用振動腕28を駆動振動(x軸方向に屈曲振動)させる。
このような駆動部51〜58を用いることにより、駆動用振動腕25〜28自体が圧電性を有していなかったり、駆動用振動腕25〜28自体が圧電性を有していても、その分極軸や結晶軸の方向がx軸方向での屈曲振動に適していなかったりする場合でも、比較的簡単かつ効率的に、各駆動用振動腕25〜28をx軸方向に屈曲振動(駆動振動)させることができる。また、駆動用振動腕25〜28の圧電性の有無、分極軸や結晶軸の方向を問わないので、各駆動用振動腕25〜28の構成材料の選択の幅が広がる。そのため、所望の振動特性を有する振動体20を比較的簡単に実現することができる。
以下、駆動部51、52の構成について詳細に説明する。なお、駆動部53〜58の構成については、駆動部51、52と同様である(同様の積層構造を有する)ため、その説明を省略する。
駆動部51は、図4(a)に示すように、駆動用振動腕25上に、第1の電極層511、圧電体層(圧電薄膜)512、第2の電極層513がこの順で積層されて構成されている。
同様に、駆動部52は、駆動用振動腕25上に、第1の電極層521、圧電体層(圧電薄膜)522、第2の電極層523がこの順で積層されて構成されている。
第1の電極層511、521は、それぞれ、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料や、ITO、ZnO等の透明電極材料により形成することができる。
中でも、第1の電極層511、521の構成材料としては、それぞれ、金を主材料とする金属(金、金合金)または白金を用いるのが好ましく、金を主材料とする金属(特に金)を用いるのがより好ましい。
Auは、導電性に優れ(電気抵抗が小さく)、酸化に対する耐性に優れているため、電極材料として好適である。また、AuはPtに比しエッチングにより容易にパターニングすることができる。さらに、第1の電極層511、521を金または金合金で構成することにより、圧電体層512、522の配向性を高めることもできる。
また、第1の電極層511、521の平均厚さは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましく、10〜200nmであるのがより好ましい。これにより、第1の電極層511、521が駆動部51、52の駆動特性や駆動用振動腕25の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、前述したような第1の電極層511、521の導電性を優れたものとすることができる。
なお、第1の電極層511、521と駆動用振動腕25との間には、第1の電極層511、521が駆動用振動腕25から剥離するのを防止する機能を有する下地層が設けられていてもよい。
かかる下地層は、例えば、Ti、Cr等で構成されている。
圧電体層512、522の構成材料(圧電体材料)としては、それぞれ、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、四ホウ酸リチウム(Li)、チタン酸バリウム(BaTiO)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等が挙げられる。
中でも、圧電体層512、522の構成材料としては、それぞれ、PZTを用いるのが好ましい。PZTは、c軸配向性に優れている。そのため、PZTを主材料とする圧電体層512、522にすることで、センサー素子2のCI値を低減することができる。また、これらの材料は、反応性スパッタリング法により成膜することができる。
また、圧電体層512、522の平均厚さは、それぞれ、1000〜5000nmであるのが好ましく、2000〜4000nmであるのがより好ましい。これにより、圧電体層512、522が駆動用振動腕25の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、駆動部51、52の駆動特性を優れたものとすることができる。
第2の電極層513、523は、それぞれ、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料やITO、ZnO等の透明電極材料により形成することができる。
また、第2の電極層513、523の平均厚さは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましく、10〜200nmであるのがより好ましい。これにより、第2の電極層513、523が駆動部51、52の駆動特性や駆動用振動腕25の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、第2の電極層513、523の導電性を優れたものとすることができる。
なお、圧電体層512と第2の電極層513との間には、圧電体層512を保護するとともに、第1の電極層511と第2の電極層513との間の短絡を防止する機能を有する絶縁体層(絶縁性の保護層)が設けられていてもよい。同様に、圧電体層522と第2の電極層523との間にも、絶縁体層が設けられていてもよい。
かかる絶縁体層は、例えば、SiO(酸化ケイ素)、AlN(窒化アルミ)、SiN(窒化ケイ素)等で構成されている。
また、圧電体層512と第2の電極層513との間には、第2の電極層513が圧電体層512(上述した絶縁体層を設けた場合には絶縁体層)から剥離するのを防止する機能を有する下地層が設けられていてもよい。同様に、圧電体層522と第2の電極層523との間にも、下地層が設けられていてもよい。
かかる下地層は、例えば、Ti、Cr等で構成されている。
このように構成された駆動部51においては、第1の電極層511と第2の電極層513との間に電圧が印加されると、圧電体層512にz軸方向の電界が生じ、圧電体層512がy軸方向に伸張または収縮する。同様に、駆動部52においては、第1の電極層521と第2の電極層523との間に電圧が印加されると、圧電体層522にz軸方向の電界が生じ、圧電体層522がy軸方向に伸張または収縮する。
このとき、駆動部51、52のうちの一方の駆動部をy軸方向に伸張させたときに他方の駆動部をy軸方向に収縮させることにより、駆動用振動腕25をx軸方向に屈曲振動させることができる。
同様に、駆動部53、54により駆動用振動腕26をx軸方向に屈曲振動させることができる。また、駆動部55、56により駆動用振動腕27をx軸方向に屈曲振動させることができる。また、駆動部57、58により駆動用振動腕28をx軸方向に屈曲振動させることができる。
ここで、駆動部51〜58へ通電するための配線に関する構成について説明する。なお、以下では、駆動部51〜54へ通電するための配線に関する構成について代表的に説明し、駆動部55〜58へ通電するための配線に関する構成については、駆動部51〜54へ通電するための配線に関する構成と同様であるため、その説明を省略する。
図5に示すように、駆動部51は、連結腕212に設けられた接続部59(第1の接続部)を介して駆動部53に接続されている。同様に、駆動部52は、連結腕212に設けられた接続部60(第2の接続部)を介して駆動部54に接続されている。
そして、接続部59、60には、配線67、68、69が電気的に接続されている。
接続部59、60は、それぞれ、前述した駆動部51〜54と同一の積層構造を有する。
すなわち、接続部59(第1の接続部)は、図6(a)(図5中のC−C線断面図)および図6(b)(図5中のD−D線断面図)に示すように、第1の電極層591(第1の下部電極層)、第1の電極層591に対して連結腕212とは反対側に設けられた第2の電極層593(第1の上部電極層)、および、第1の電極層591と第2の電極層593との間に設けられた圧電体層592(第1の圧電体層)を有する。言い換えると、接続部59は、連結腕212上に、第1の電極層591、圧電体層592、第2の電極層593がこの順で積層されて構成されている。
同様に、接続部60(第2の接続部)は、連結腕212上に、第1の電極層601(第2の下部電極層)、圧電体層(圧電薄膜)602(第2の圧電体層)、第2の電極層603(第2の上部電極層)がこの順で積層されて構成されている。
第1の電極層591は、前述した駆動部51、53の第1の電極層と一体的に形成されている。同様に、第1の電極層601は、前述した駆動部52、54の第1の電極層と一体的に形成されている。
また、圧電体層592は、前述した駆動部51、53の圧電体層と一体的に形成されている。同様に、圧電体層602は、前述した駆動部52、54の圧電体層と一体的に形成されている。
また、第2の電極層593は、前述した駆動部51、53の第2の電極層と一体的に形成されている。同様に、第2の電極層603は、前述した駆動部52、54の第2の電極層と一体的に形成されている。
このような積層構造を有する接続部59、60において、図6(a)に示すように、第1の電極層591は、第2の電極層603と電気的に接続されている。また、第2の電極層603は、配線67、68(第1の配線)に電気的に接続されている。
また、図6(b)に示すように、第2の電極層593は、第1の電極層601に電気的に接続されている。また、第1の電極層601は、配線69(第2の配線)に電気的に接続されている。
このように、配線67、68が第2の電極層603を介して第1の電極層591に電気的に接続されているとともに、配線69が第1の電極層601を介して第2の電極層593に電気的に接続されている。
これにより、駆動部51〜54に対して配線67〜69により通電することができる。そのため、連結腕212に設ける配線の数を少なくすることができる。その結果、連結腕212の幅を小さくし、検出感度を高めることができる。
また、駆動部51〜54がそれぞれ接続部59、60と同一の層構成を有するので、駆動部51〜54の形成する際に、接続部59、60を形成することができる。そのため、短絡防止のための絶縁層を別途設ける必要がなく、センサー素子2の製造工程を簡素化することができる。
また、図5および図6(b)に示すように、圧電体層592は、第1の電極層591に対して接続部60側に突出した部分592aを有する。そして、第2の電極層593は、当該部分592aの側面を経由して第1の電極層601に電気的に接続されている。
これにより、第2の電極層593と第1の電極層601とを電気的に接続する部分が第1の電極層591と短絡するのを圧電体層592により防止することができる。
また、図6(b)に示すように、圧電体層592の部分592aにおける側面は、傾斜している。すなわち、圧電体層592は、圧電体層592の幅が第2の電極層593側から第1の電極層591側に向けて拡がるように傾斜した側面を有する。
これにより、第2の電極層593と第1の電極層601とを電気的に接続する部分(すなわち前述した部分592aを経由する部分)の応力を低減し、かかる部分の断線を防止することができる。
また、図6(a)に示すように、圧電体層602は、第1の電極層601に対して接続部59とは反対側に突出した部分602aを有する。そして、第2の電極層603は、当該部分602aの側面を経由して配線67に電気的に接続されている(図示しないが、配線68も同様)。
これにより、第2の電極層603と配線67、68とを電気的に接続する部分が第1の電極層601と短絡するのを圧電体層602により防止することができる。
また、圧電体層602は、第1の電極層601に対して接続部59側に突出した部分602bを有する。そして、第2の電極層603は、当該部分602bの側面を経由して第1の電極層591に電気的に接続されている。
これにより、第2の電極層603と第1の電極層591とを電気的に接続する部分が第1の電極層601と短絡するのを圧電体層602により防止することができる。
また、図6(a)に示すように、圧電体層602の部分602a、602bにおける側面は、それぞれ、傾斜している。すなわち、圧電体層602は、圧電体層602の幅が第2の電極層603側から第1の電極層601側に向けて拡がるように傾斜した側面を有する。
これにより、第2の電極層603と第1の電極層591とを電気的に接続する部分、および、第2の電極層603と配線67とを電気的に接続する部分の応力を低減し、これらの部分の断線を防止することができる。
以上説明したような配線67、68は、それぞれ、端子61に電気的に接続されている。一方、配線69は、端子64に電気的に接続されている。
なお、配線67、68のうちの一方の配線は、省略することができる。
[検出部]
次に、検出部41〜44について説明する。
検出部41、42は、それぞれ、前述した振動体20の検出用振動腕23上に設けられている。また、検出部43、44は、それぞれ、振動体20の検出用振動腕24上に設けられている。
1対の検出部41、42は、検出用振動腕23のx軸方向での屈曲振動(いわゆる面内振動)を検出するものである。同様に、1対の検出部43、44は、検出用振動腕24のx軸方向での屈曲振動を検出するものである。
より具体的に説明すると、1対の検出部41、42は、検出用振動腕23の幅方向(x軸方向)での一方側(図3中右側)に検出部41が設けられ、他方側(図3中左側)に検出部42が設けられている。同様に、1対の検出部43、44は、検出用振動腕24の幅方向(x軸方向)において、一方側(図3中右側)に検出部43が設けられ、他方側(図3中左側)に検出部44が設けられている。
検出部41〜44は、それぞれ、y軸方向に伸縮することにより電荷を出力するように構成された圧電体素子である。このような検出部41、42は、それぞれ、検出用振動腕23の振動(x軸方向での屈曲振動)に伴って電荷を出力する。同様に、検出部43、44は、それぞれ、検出用振動腕24の振動(x軸方向での屈曲振動)に伴って電荷を出力する。
このような検出部41〜44を用いることにより、検出用振動腕23、24自体が圧電性を有していなかったり、検出用振動腕23、24自体が圧電性を有していても、その分極軸や結晶軸の方向がx軸方向での屈曲振動の検出に適していなかったりする場合でも、比較的簡単かつ効率的に、各検出用振動腕23、24のx軸方向での屈曲振動を検出することができる。また、検出用振動腕23、24の圧電性の有無、分極軸や結晶軸の方向を問わないので、各検出用振動腕23、24の構成材料の選択の幅が広がる。そのため、所望の振動特性を有する振動体20を比較的簡単に実現することができる。
このような検出部41〜44は、それぞれ、複数の層をz軸方向に積層した積層構造を有する圧電体素子である。
以下、検出部41、42の構成について詳細に説明する。なお、検出部43、44の構成については、検出部41、42と同様である(同様の積層構造を有する)ため、その説明を省略する。
検出部41は、図4(b)に示すように、第1の電極層411、第1の電極層411に対して検出用振動腕23とは反対側に設けられた第2の電極層413、および、第1の電極層411と第2の電極層413との間に設けられた圧電体層412を有する。言い換えると、検出部41は、検出用振動腕23上に、第1の電極層411、圧電体層(圧電薄膜)412、第2の電極層413がこの順で積層されて構成されている。
同様に、検出部42は、検出用振動腕23上に、第1の電極層421、圧電体層(圧電薄膜)422、第2の電極層423がこの順で積層されて構成されている。
第1の電極層411、421は、それぞれ、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料や、ITO、ZnO等の透明電極材料により形成することができる。
中でも、第1の電極層411、421の構成材料としては、それぞれ、金を主材料とする金属(金、金合金)または白金を用いるのが好ましく、金を主材料とする金属(特に金)を用いるのがより好ましい。
Auは、導電性に優れ(電気抵抗が小さく)、酸化に対する耐性に優れているため、電極材料として好適である。また、AuはPtに比しエッチングにより容易にパターニングすることができる。さらに、第1の電極層411、421を金または金合金で構成することにより、圧電体層412、422の配向性を高めることもできる。
また、第1の電極層411、421の平均厚さは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましく、10〜200nmであるのがより好ましい。これにより、第1の電極層411、421が検出部41、42の検出特性や検出用振動腕23の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、前述したような第1の電極層411、421の導電性を優れたものとすることができる。
なお、第1の電極層411、421と検出用振動腕23との間には、第1の電極層411、421が検出用振動腕23から剥離するのを防止する機能を有する下地層が設けられていてもよい。
かかる下地層は、例えば、Ti、Cr等で構成することができる。
圧電体層412、422の構成材料(圧電体材料)としては、それぞれ、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、四ホウ酸リチウム(Li)、チタン酸バリウム(BaTiO)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等が挙げられる。
中でも、圧電体層412、422の構成材料としては、それぞれ、PZTを用いるのが好ましい。PZTは、c軸配向性に優れている。そのため、圧電体層412、422をPZTを主材料として構成することにより、センサー素子2のCI値を低減することができる。また、これらの材料は、反応性スパッタリング法により成膜することができる。
また、圧電体層412、422の平均厚さは、それぞれ、1000〜5000nmであるのが好ましく、2000〜4000nmであるのがより好ましい。これにより、圧電体層412、422が検出用振動腕23の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、検出部41、42の検出特性を優れたものとすることができる。
第2の電極層413、423は、それぞれ、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料やITO、ZnO等の透明電極材料により形成することができる。
また、第2の電極層413、423の平均厚さは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましく、10〜200nmであるのがより好ましい。これにより、第2の電極層413、423が検出部41、42の検出特性や検出用振動腕23の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、第2の電極層413、423の導電性を優れたものとすることができる。
なお、圧電体層412と第2の電極層413との間には、圧電体層412を保護するとともに、第1の電極層411と第2の電極層413との間の短絡を防止する機能を有する絶縁体層(絶縁性の保護層)が設けられていてもよい。同様に、圧電体層422と第2の電極層423との間にも、絶縁体層が設けられていてもよい。
かかる絶縁体層は、例えば、SiO(酸化ケイ素)、AlN(窒化アルミ)、SiN(窒化ケイ素)等で構成されている。
また、圧電体層412と第2の電極層413との間には、第2の電極層413が圧電体層412(上述した絶縁体層を設けた場合には絶縁体層)から剥離するのを防止する機能を有する下地層が設けられていてもよい。同様に、圧電体層422と第2の電極層423との間にも、下地層が設けられていてもよい。
かかる下地層は、例えば、Ti、Cr等で構成されている。
このように構成された検出部41、42は、検出用振動腕23がx軸方向に屈曲振動すると、一方の検出部が伸張し、他方の検出部が収縮し、電荷を出力する。
同様に、検出部43、44は、検出用振動腕24がx軸方向に屈曲振動すると、一方の検出部が伸張し、他方の検出部が収縮し、電荷を出力する。
このような検出部41、42においては、検出部41の第2の電極層413と検出部42の第1の電極層421とがそれぞれ端子62(第1の検出用端子)に電気的に接続され、また、検出部41の第1の電極層411と検出部42の第2の電極層423とがそれぞれ端子63(第2の検出用端子)に電気的に接続されている。
同様に、検出部43の第2の電極層と検出部44の第1の電極層とがそれぞれ端子65(第1の検出用端子)に電気的に接続され、また、検出部43の第1の電極層と検出部44の第2の電極層とがそれぞれ端子66(第2の検出用端子)に電気的に接続されている。
[端子]
端子61〜63は、前述した支持部22の固定部221上に設けられ、端子64〜66は、支持部22の固定部222上に設けられている。
また、端子61〜66および配線(図示せず)等は、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデンン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料やITO、ZnO等の透明電極材料により形成することができる。また、これらは、検出部41〜44、駆動部51〜58の第1の電極層または第2の電極層と同時に一括形成することができる。
このように構成されたセンサー素子2は、次のようにしてz軸まわりの角速度ωを検出する。
まず、端子61と端子64との間に電圧(駆動信号)を印加することにより、図7(a)に示すように、図中矢印Aに示す方向に、駆動用振動腕25と駆動用振動腕27とを互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させるとともに、駆動用振動腕26と駆動用振動腕28とを上記屈曲振動と同方向に互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させる。
このとき、センサー素子2に角速度が加わらないと、駆動用振動腕25、26と駆動用振動腕27、28とは、中心点(重心G)を通るyz平面に対して面対称の振動を行っているため、基部21(本体部211および連結腕212、213)および検出用振動腕23、24は、ほとんど振動しない。
このように駆動用振動腕25〜28を駆動振動させた状態で、センサー素子2にその重心Gを通る法線まわりの角速度ωが加わると、駆動用振動腕25〜28には、それぞれ、コリオリ力が働く。これにより、図7(b)に示すように、連結腕212、213を図中矢印Bに示す方向に屈曲振動し、これに伴い、この屈曲振動を打ち消すように、検出用振動腕23、24の図中矢印Cに示す方向の屈曲振動(検出振動)が励振される。
そして、検出用振動腕23の屈曲振動によって検出部41、42に生じた電荷が端子62、63から出力される。また、検出用振動腕24の屈曲振動によって検出部43、44に生じた電荷が端子65、66から出力される。
このように端子62、63、65、66から出力された電荷に基づいて、センサー素子2に加わった角速度ωを求めることができる。
以上説明したようなセンサー素子2は、次のような製造方法により製造することができる。
以下、図8〜図10に基づいて、本発明のセンサー素子の製造方法の一例として、センサー素子2の製造方法を説明する。
図8は、図3に示すセンサー素子の製造方法を説明するための図(平面図)、図9は、図3に示すセンサー素子の製造方法を説明するための図(図5中C−C線断面に対応する断面図)、図10は、図3に示すセンサー素子の製造方法を説明するための図(図5中D−D線断面に対応する断面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、接続部59、60および配線67〜69の製造について代表的に説明を行う。
センサー素子2の製造方法は、[A]配線67〜68および第1の電極層591、601を形成する第1の工程と、[B]圧電体層592、602を形成する第2の工程と、[C]第2の電極層593、603を形成する第3の工程とを有する。
以下、各工程を順次詳細に説明する。
[A]第1の工程
まず、図8(a)、図9(a)および図10(a)に示すように、基板201上に、第1の電極層591、601および配線67〜69を形成する。
このとき、第1の電極層601および配線69を一体的に形成する。これにより、第1の電極層601を配線69に電気的に接続する。
基板201は、振動体20を形成するためのものであり、前述した振動体20の構成材料と同様の材料で構成されている。
なお、基板201は、第1の電極層591、601および配線67〜69を形成する前に、必要に応じて、絶縁体層29を形成するための絶縁層の形成を行う。
また、第1の電極層591、601および配線67〜69の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、導体箔の接合等が挙げられる。
また、第1の電極層591、601および配線67〜69の形成に際しては、フォトリソグラフィにより形成されたマスクを用いてエッチングを行う。
より具体的に説明すると、まず、基板201上に導体層を形成し、その導体層上にレジスト膜(図示せず)を形成する。このレジスト膜の構成材料としては、ポジ型またはネガ型のレジスト材料を用いることができる。
次に、このレジスト膜を露光および現像することにより、第1の電極層591、601および配線67〜69の平面視形状に対応した形状をなすマスクを形成し、そのマスクを用いて、導体層の一部をエッチングにより除去し、その後、マスク(レジスト膜)を除去する。
上記エッチングとしては、特に限定されないが、例えば、リアクティブイオンエッチング(RIE)、CFを用いたドライエッチング等が挙げられる。
また、マスク(レジスト膜)の除去方法としては、特に限定されないが、例えば、硫酸による洗浄、Oアッシング等が挙げられる。
[B]第2の工程
次に、図8(b)、図9(b)および図10(b)に示すように、圧電体層592、602を形成する。
圧電体層592、602の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、プラズマCVD等の気相成膜法を用いることができる。その際、前述した第1の工程[A]と同様、フォトリソグラフィにより形成されたマスクを用いてエッチングを行う。
[C]第3の工程
次に、図8(c)、図9(c)および図10(c)に示すように、第2の電極層593、603を形成する。
このとき、図10(c)に示すように、第2の電極層593を第1の電極層601に電気的に接続するように形成するとともに、図9(c)に示すように、第2の電極層603を第1の電極層591および配線67にそれぞれ電気的に接続するように形成する。
第2の電極層593、603の形成方法としては、前述した第1の工程[A]における第1の電極層591、601および配線67〜69の形成方法の形成方法と同様の方法を用いることができる。
その後、基板201をエッチングにより加工することにより、振動体20を得る。
かかるエッチング方法としては、特に限定されないが、例えば、プラズマエッチング、リアクティブイオンエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等の物理的エッチング法、ウェットエッチング等の化学的エッチング法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。また、上述したようなエッチングに際しては、例えば、フォトリソグラフィー法により形成されたマスクを用いることができる。
以上説明したようなセンサー素子2の製造方法によれば、検出感度に優れたセンサー素子2を簡単に製造することができる。
(ICチップ3)
図1および図2に示すICチップ3は、前述したセンサー素子2を駆動する機能と、センサー素子2からの出力(センサー出力)を検出する機能とを有する電子部品である。
このようなICチップ3は、図示しないが、センサー素子2を駆動する駆動回路と、センサー素子2(より具体的には検出部41〜44)からの出力(電荷)を検出する検出回路とを備える。
また、ICチップ3には、複数の接続端子31が設けられている。
(パッケージ)
パッケージ9は、センサー素子2およびICチップ3を収納するものである。
パッケージ9は、上面に開放する凹部を有するベース91と、ベース91の凹部の開口を塞ぐようにベース91に接合されているリッド(蓋体)42とを有している。このようなパッケージ9は、その内側に収納空間Sを有しており、この収納空間S内に、センサー素子2およびICチップ3が気密的に収納、設置されている。
また、ベース91の上面には、複数の内部端子71および複数の内部端子72が設けられている。
この複数の内部端子71には、半田、銀ペースト、導電性接着剤(樹脂材料中に金属粒子などの導電性フィラーを分散させた接着剤)などの導電性固定部材81を介して、センサー素子2の端子61〜66が電気的に接続されている。また、この導電性固定部材81により、センサー素子2がベース91に対して固定されている。
この複数の内部端子71は、図示しない配線を介して、複数の内部端子72に電気的に接続されている。
複数の内部端子72には、例えばボンディングワイヤーで構成された配線を介して、前述したICチップ3の複数の接続端子31が電気的に接続されている。
また、ベース91の上面には、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂等を含んで構成された接着剤のような接合部材82により、前述したICチップ3が接合されている。これにより、ICチップ3がベース91に対して支持・固定されている。
また、図示しないが、ベース91の下面(パッケージ9の底面)には、センサーデバイス1が組み込まれる機器(外部機器)に実装される際に用いられる複数の外部端子が設けられている。
この複数の外部端子は、図示しない内部配線を介して、前述した内部端子72に電気的に接続されている。
このような各内部端子71、72等は、それぞれ、例えば、タングステン(W)等のメタライズ層にニッケル(Ni)、金(Au)等の被膜をメッキ等により積層した金属被膜からなる。
このようなベース91には、リッド92が気密的に接合されている。これにより、パッケージ9内が気密封止されている。
このリッド92は、例えば、ベース91と同材料、または、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。
ベース91とリッド92との接合方法としては、特に限定されず、例えば、ろう材、硬化性樹脂等で構成された接着剤による接合方法、シーム溶接、レーザー溶接等の溶接方法等を用いることができる。
かかる接合は、減圧下または不活性ガス雰囲気下で行うことにより、パッケージ9内を減圧状態または不活性ガス封入状態に保持することができる。
以上説明したような第1実施形態に係るセンサーデバイス1のセンサー素子2によれば、連結腕212、213に設ける配線の数を少なくすることができる。その結果、連結腕212、213の幅を小さくし、検出感度を高めることができる。
また、駆動部51〜58に通電するための配線同士の短絡防止のための絶縁層を別途設ける必要がなく、センサー素子2の製造工程を簡素化することができる。
また、このようなセンサー素子2を備えるセンサーデバイス1は、信頼性に優れる。
(電子機器)
以上説明したようなセンサーデバイスは、各種電子機器に組み込むことにより、信頼性に優れた電子機器を提供することができる。
以下、本発明の電子デバイスを備える電子機器の一例について、図11〜図13に基づき、詳細に説明する。
図11は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピュータ1100には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
図12は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。
このような携帯電話機1200には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
図13は、本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリ1308に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピュータ1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリ1308に格納された撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピュータ1440に出力される構成になっている。
このようなディジタルスチルカメラ1300には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
なお、本発明の電子機器は、図11のパーソナルコンピュータ(モバイル型パーソナルコンピュータ)、図12の携帯電話機、図13のディジタルスチルカメラの他にも、電子デバイスの種類に応じて、例えば、車体姿勢検出装置、ポインティングデバイス、ヘッドマウントディスプレイ、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲームコントローラー、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレータ等に適用することができる。
以上、本発明のセンサー素子、センサー素子の製造方法、センサーデバイスおよび電子機器を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明のセンサーデバイスは、前記各実施形態のうち、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、センサー素子が1対の検出振動腕を有する場合を例に説明したが、いずれか一方の検出用振動腕を省略してもよい。
また、前述した実施形態では、連結腕が1対設けられ、各連結腕から第1の駆動用振動腕および第2の駆動用振動腕が延出されている場合を例に説明したが、振動漏れを好適に抑えつつ物理量を検出し得るものであれば、一方の連結腕とそれに対応する第1の駆動用振動腕および第2の駆動用振動腕を省略してもよい。
1‥‥センサーデバイス 2‥‥センサー素子 3‥‥ICチップ 9‥‥パッケージ 20‥‥振動体 21‥‥基部 22‥‥支持部 23‥‥検出用振動腕 24‥‥検出用振動腕 25‥‥駆動用振動腕 26‥‥駆動用振動腕 27‥‥駆動用振動腕 28‥‥駆動用振動腕 29‥‥絶縁体層 31‥‥接続端子 41‥‥検出部 42‥‥検出部 43‥‥検出部 44‥‥検出部 51‥‥駆動部 52‥‥駆動部 53‥‥駆動部 54‥‥駆動部 55‥‥駆動部 56‥‥駆動部 57‥‥駆動部 58‥‥駆動部 59‥‥接続部 60‥‥接続部 61‥‥端子 62‥‥端子 63‥‥端子 64‥‥端子 65‥‥端子 66‥‥端子 67‥‥配線 68‥‥配線 69‥‥配線 71‥‥内部端子 72‥‥内部端子 81‥‥導電性固定部材 82‥‥接合部材 91‥‥ベース 92‥‥リッド 100‥‥表示部 201‥‥基板 211‥‥本体部 212‥‥連結腕 213‥‥連結腕 221‥‥固定部 222‥‥固定部 223‥‥梁部 224‥‥梁部 225‥‥梁部 226‥‥梁部 231‥‥錘部 241‥‥錘部 251‥‥錘部 261‥‥錘部 271‥‥錘部 281‥‥錘部 411‥‥第1の電極層 412‥‥圧電体層 413‥‥第2の電極層 421‥‥第1の電極層 422‥‥圧電体層 423‥‥第2の電極層 511‥‥第1の電極層 512‥‥圧電体層 513‥‥第2の電極層 521‥‥第1の電極層 522‥‥圧電体層 523‥‥第2の電極層 591‥‥第1の電極層(第1の下部電極層) 592‥‥圧電体層(第1の圧電体層) 592a‥‥部分 593‥‥第2の電極層(第1の上部電極層) 601‥‥第1の電極層(第2の下部電極層) 602‥‥圧電体層(第2の圧電体層) 602a‥‥部分 602b‥‥部分 603‥‥第2の電極層(第2の上部電極層) 1100‥‥パーソナルコンピュータ 1102‥‥キーボード 1104‥‥本体部 1106‥‥表示ユニット 1200‥‥携帯電話機 1202‥‥操作ボタン 1204‥‥受話口 1206‥‥送話口 1300‥‥ディジタルスチルカメラ 1302‥‥ケース 1304‥‥受光ユニット 1306‥‥シャッタボタン 1308‥‥メモリ 1312‥‥ビデオ信号出力端子 1314‥‥入出力端子 1430‥‥テレビモニタ 1440‥‥パーソナルコンピュータ G‥‥重心 S‥‥収納空間 ω‥‥角速度

Claims (12)

  1. 本体部と、前記本体部から延出された連結腕とを有する基部と、
    前記連結腕から互いに反対方向へ延出された第1の駆動用振動腕および第2の駆動用振動腕と、
    前記本体部から延出された検出用振動腕と、
    前記第1の駆動用振動腕に設けられ、前記第1の駆動用振動腕を屈曲振動させる第1の駆動部および第2の駆動部と、
    前記第2の駆動用振動腕に設けられ、前記第2の駆動用振動腕を屈曲振動させる第3の駆動部および第4の駆動部と、
    前記連結腕に設けられ、前記第1の駆動部、前記第2の駆動部、前記第3の駆動部および前記第4の駆動部にそれぞれ電気的に接続されている第1の配線および第2の配線とを備え、
    前記第2の駆動部は、前記第1の駆動部に対して前記本体部側に設けられ、
    前記第4の駆動部は、前記第3の駆動部に対して前記本体部側に設けられ、
    前記第1の駆動部および前記第3の駆動部は、前記連結腕に設けられた第1の接続部を介して接続され、
    前記第2の駆動部および前記第4の駆動部は、前記連結腕に設けられた第2の接続部を介して接続され、
    前記第1の接続部は、第1の下部電極層と、前記第1の下部電極層に対して前記連結腕とは反対側に設けられた第1の上部電極層と、前記第1の下部電極層と前記第1の上部電極層との間に設けられた第1の圧電体層とを有し、
    前記第2の接続部は、第2の下部電極層と、前記第2の下部電極層に対して前記連結腕とは反対側に設けられた第2の上部電極層と、前記第2の下部電極層と前記第2の上部電極層との間に設けられた第2の圧電体層とを有し、
    前記第1の配線は、前記第2の上部電極層を介して前記第1の下部電極層に電気的に接続され、
    前記第2の配線は、前記第2の下部電極層を介して前記第1の上部電極層に電気的に接続されていることを特徴とするセンサー素子。
  2. 前記第1の駆動部および前記第3の駆動部は、それぞれ、前記第1の接続部と同一の層構成を有し、
    前記第3の駆動部および前記第4の駆動部は、それぞれ、前記第2の接続部と同一の層構成を有する請求項1に記載のセンサー素子。
  3. 前記第1の圧電体層は、前記第1の下部電極層に対して前記第2の接続部側に突出した部分を有し、
    前記第1の上部電極層は、当該部分の側面を経由して前記第2の下部電極層に電気的に接続されている請求項1または2に記載のセンサー素子。
  4. 前記第1の圧電体層は、前記第1の圧電体層の幅が前記第1の上部電極層側から前記第1の下部電極層側に向けて拡がるように傾斜した側面を有する請求項3に記載のセンサー素子。
  5. 前記第2の圧電体層は、前記第2の下部電極層に対して前記第1の接続部とは反対側に突出した部分を有し、
    前記第2の上部電極層は、当該部分の側面を経由して前記第1の配線に電気的に接続されている請求項1ないし4のいずれかに記載のセンサー素子。
  6. 前記第2の圧電体層は、前記第2の下部電極層に対して前記第1の接続部側に突出した部分を有し、
    前記第2の上部電極層は、当該部分の側面を経由して前記第1の下部電極層に電気的に接続されている請求項1ないし5のいずれかに記載のセンサー素子。
  7. 前記第2の圧電体層は、前記第2の圧電体層の幅が前記第2の上部電極層側から前記第2の下部電極層側に向けて拡がるように傾斜した側面を有する請求項5または6に記載のセンサー素子。
  8. 前記連結腕は、前記本体部から互いに反対側へ延出されるように1対設けられ、
    前記第1の駆動用振動腕および前記第2の駆動用振動腕は、前記各連結腕からそれぞれ延出されている請求項1ないし7のいずれかに記載のセンサー素子。
  9. 前記検出用振動腕は、前記本体部から互いに反対側に延出されるように1対設けられている請求項8に記載のセンサー素子。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のセンサー素子の製造方法であって、
    前記第1の配線、前記第2の配線、前記第1の下部電極層および前記第2の下部電極層を形成する第1の工程と、
    前記第1の圧電体層および前記第2の圧電体層を形成する第2の工程と、
    前記第1の上部電極層および前記第2の上部電極層を形成する第3の工程とを有し、
    前記第1の工程では、前記第2の下部電極層を前記第2の配線に電気的に接続するように形成し、
    前記第3の工程では、前記第1の上部電極層を前記第2の下部電極層に電気的に接続するように形成するとともに、前記第2の上部電極層を前記第1の下部電極層および前記第1の配線にそれぞれ電気的に接続するように形成することを特徴とするセンサー素子の製造方法。
  11. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載のセンサー素子を備えることを特徴とするセンサーデバイス。
  12. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載のセンサー素子を有することを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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