JP2011223371A - 振動片、振動デバイスおよび電子機器 - Google Patents

振動片、振動デバイスおよび電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】製造時の歩留まりを向上させるとともに、振動効率を優れたものとすることができる振動片、および、この振動片を備える振動デバイスおよび電子機器を提供すること。
【解決手段】本発明の振動片2は、基部27と、基部27から延出する駆動用の振動腕30と、振動腕30上に設けられ、通電により伸縮して、振動腕30を屈曲振動させる駆動用の圧電体素子24と、基部27から延出するとともに、振動腕30を介して両側に設けられ、振動腕30の屈曲振動に伴う基部27の振動により屈曲振動する1対の従動用の振動腕28、29と、各従動用振動腕28、29上に設けられ、通電されない従動用の圧電体素子22、23とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、振動片、振動デバイスおよび電子機器に関するものである。
水晶発振器等の振動デバイスとしては、複数の振動腕を備える音叉型の振動片を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の振動片は、基部と、この基部から互いに平行となるように延出する3つの振動腕と、各振動腕上に下部電極膜、圧電体膜および上部電極膜がこの順で成膜されて構成された圧電体素子とを有する。このような振動片において、各圧電体素子は、下部電極膜と上部電極膜との間に電界が印加されることにより、圧電層を伸縮させ、振動腕を基部の厚さ方向に屈曲振動させる。
このような振動片では、一般に、水晶基板やシリコン基板を加工することにより基部および振動腕が形成される。また、圧電体素子の圧電体膜はスパッタ、CVD、PVD等の気相成膜法により形成される。
しかし、このような振動片においては、3つの圧電体素子の全てに電界を印加して駆動させるため、振動腕や圧電体膜の寸法誤差等に起因して、3つの振動腕のうちの両外側の2つの振動腕の振動バランスを等しくすることが難しい。そのため、このような振動片においては、上記2つの振動腕の振動バランスの不均衡により、振動損失が大きくなり、その結果、Q値が低下すると言う問題があった。
また、3つの圧電体素子の全てに通電するためには、複雑な配線が必要となったり、電極間のリークを防止する措置をとることが必要となったりするため、振動片を製造するに際し、製造工程が複雑化し、その歩留まりが低下すると言う問題もあった。
特開2009−5022号公報
本発明の目的は、製造時の歩留まりを向上させるとともに、振動効率を優れたものとすることができる振動片、および、この振動片を備える振動デバイスおよび電子機器を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の振動片は、基部と、
前記基部から延出する駆動用振動腕と、
前記駆動用振動腕上に設けられ、通電により伸縮して、前記駆動用振動腕を屈曲振動させる駆動用圧電体素子と、
前記基部から延出するとともに、前記駆動用振動腕を介して両側に設けられ、前記駆動用振動腕の屈曲振動に伴う前記基部の振動により屈曲振動する1対の従動用振動腕と、
前記各従動用振動腕上に設けられ、通電されない従動用圧電体素子とを有することを特徴とする。
このような本発明によれば、各従動用圧電体素子の通電による駆動を行わないため、1対の従動用振動腕および1対の従動用圧電体素子に多少の寸法誤差が生じても、1対の従動用振動腕の振動バランスが不均衡となるのを防止することができる。
また、1対の従動用振動腕は、駆動用振動腕の屈曲振動に伴う基部の振動を緩衝し、振動漏れを防止することができる。特に、各従動用振動腕上には従動用圧電体素子が設けられているので、駆動用振動腕と1対の従動用振動腕との振動バランスを簡単に取ることができ、その結果、振動漏れを効果的に防止することができる。
また、従動用圧電体素子には通電のための配線等が不要であるため、振動片を製造するに際し、製造工程を簡単化でき、その結果、歩留まりを向上させることができる。
これらのようなことから、本発明では、製造時の歩留まりを向上させるとともに、振動効率を優れたものとする(すなわち振動損失を低減する)ことができる。
[適用例2]
本発明の振動片では、前記駆動用圧電体素子は、前記駆動用振動腕上に第1の電極層と圧電体層と第2の電極層とがこの順で積層されて構成され、
前記従動用圧電体素子は、前記従動用振動腕上に第1の電極層と圧電体層と第2の電極層とがこの順で積層されて構成されていることが好ましい。
これにより、駆動用圧電体素子が駆動用振動腕を屈曲振動させることができる。また、駆動用振動腕と1対の従動用振動腕との振動バランスを簡単に取ることができる。
[適用例3]
本発明の振動片では、前記各従動用振動腕の延出方向における前記各従動用圧電体素子の圧電体層の長さは、前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の圧電体層の長さに等しいことが好ましい。
これにより、駆動用振動腕と1対の従動用振動腕との振動バランスを簡単に取ることができる。
[適用例4]
本発明の振動片では、前記従動用振動腕の延出方向における前記従動用圧電体素子の圧電体層の長さは、前記従動用振動腕の延出方向での長さに等しいことが好ましい。
これにより、一方の従動用振動腕と他方の従動用振動腕との振動バランスを簡単に取ることができる。
[適用例5]
本発明の振動片では、前記従動用振動腕の延出方向における前記従動用圧電体素子の第1の電極層の長さは、前記従動用振動腕の延出方向における前記従動用圧電体素子の圧電体層の長さに等しいことが好ましい。
これにより、従動用振動腕の長手方向において従動用圧電体素子の圧電体層を均質化することができる。
[適用例6]
本発明の振動片では、前記従動用振動腕の延出方向における前記従動用圧電体素子の第2の電極層の長さは、前記従動用振動腕の延出方向における前記従動用圧電体素子の圧電体層の長さよりも短いことが好ましい。
これにより、従動用圧電体素子の第2の電極層が振動片の他の電極間を不本意にリークさせてしまうのを防止することができる。
[適用例7]
本発明の振動片では、前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の圧電体層の長さは、前記駆動用振動腕の延出方向での長さに等しいことが好ましい。
これにより、駆動用振動腕の屈曲振動の振幅を簡単に大きくすることができる。
[適用例8]
本発明の振動片では、前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の第1の電極層の長さは、前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の圧電体層の長さに等しいことが好ましい。
これにより、駆動用振動腕の長手方向において駆動用圧電体素子の圧電体層を均質化することができる。
[適用例9]
本発明の振動片では、前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の第2の電極層の長さは、前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の圧電体層の長さに等しいことが好ましい。
これにより、駆動用振動腕の延出方向において駆動用圧電体素子の圧電体層の全域を伸縮させることができる。そのため、振動効率を高めることができる。
[適用例10]
本発明の振動片では、前記各従動用振動腕は、板状をなし、
前記従動用振動腕の一方の面上には、前記従動用圧電体素子が設けられ、
前記従動用振動腕の他方の面上には、温度補償膜が設けられていることが好ましい。
これにより、従動用振動腕の振動特性を優れたものとすることができる。
[適用例11]
本発明の振動片では、前記駆動用振動腕は、板状をなし、
前記駆動用振動腕の一方の面上には、前記駆動用圧電体素子が設けられ、
前記駆動用振動腕の他方の面上には、温度補償膜が設けられていることが好ましい。
これにより、駆動用振動腕の振動特性を優れたものとすることができる。
[適用例12]
本発明の振動片では、前記基部、前記駆動用振動腕および前記従動用振動腕は、それぞれ、水晶で構成されていることが好ましい。
これにより、従動用振動腕および駆動用振動腕の振動特性をそれぞれ優れたものとすることができる。
[適用例13]
本発明の振動片では、前記1対の従動用振動腕は、前記駆動用振動腕を介して対称となるように設けられていることが好ましい。
これにより、従動用振動腕および駆動用振動腕の振動特性をそれぞれ優れたものとすることができる。
[適用例14]
本発明の振動デバイスは、本発明の振動片と、
前記振動片を収納するパッケージとを備えることを特徴とする。
これにより、製造時の歩留まりが高く、かつ、振動効率に優れた振動デバイスを提供することができる。
[適用例15]
本発明の電子機器は、本発明の振動デバイスを備えることを特徴とする。
これにより、信頼性に優れた電子機器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る振動デバイスを示す断面図である。 図1に示す振動デバイスを示す上面図である。 図1に示す振動デバイスに備えられた振動片を示す下面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図2に示す振動片に備えられた振動腕(駆動用振動腕および駆動用圧電体素子)を示す部分断面斜視図である。 図2に示す振動片に備えられた振動腕(従動用振動腕および従動用圧電体素子)を示す部分断面斜視図である。 図2に示す振動片の動作を説明するための斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る振動デバイスを示す上面図である。 図8に示す振動片に備えられた振動腕(駆動用振動腕および駆動用圧電体素子)を示す部分断面斜視図である。 図8に示す振動片に備えられた振動腕(従動用振動腕および従動用圧電体素子)を示す部分断面斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る振動デバイスを示す上面図である。 図11に示す振動片に備えられた振動腕(従動用振動腕および従動用圧電体素子)を示す部分断面斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る振動デバイスを示す上面図である。 図13に示す振動デバイスに備えられた振動片を示す下面図である。 図13中のA−A線断面図である。 本発明の圧電デバイスを備える電子機器(ノート型パーソナルコンピュータ)である。 本発明の圧電デバイスを備える電子機器(携帯電話機)である。 本発明の圧電デバイスを備える電子機器(ディジタルスチルカメラ)である。
以下、本発明の振動片および振動デバイスを添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動デバイスを示す断面図、図2は、図1に示す振動デバイスを示す上面図、図3は、図1に示す振動デバイスに備えられた振動片を示す下面図、図4は、図2中のA−A線断面図、図5は、図2に示す振動片に備えられた振動腕(駆動用振動腕および駆動用圧電体素子)を示す部分断面斜視図、図6は、図2に示す振動片に備えられた振動腕(従動用振動腕および従動用圧電体素子)を示す部分断面斜視図、図7は、図2に示す振動片の動作を説明するための斜視図である。なお、各図では、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示している。また、以下では、Y軸に平行な方向(第1の方向)をY軸方向、X軸に平行な方向(第2の方向)を「X軸方向」、Z軸に平行な方向(第3の方向)をZ軸方向と言う。また、以下の説明では、説明の便宜上、図1中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
図1に示す振動デバイス1は、振動片2と、この振動片2を収納するパッケージ3とを有する。
以下、振動デバイス1を構成する各部を順次詳細に説明する。
(振動片)
まず、振動片2について説明する。
振動片2は、図2に示すような3脚音叉型の振動片である。この振動片2は、振動基板21と、この振動基板21上に設けられた圧電体素子22、23、24および接続電極41、42とを有している。
振動基板21は、基部27と、3つの振動腕28、29、30とを有している。
振動基板21の構成材料としては、所望の振動特性を発揮することができるものであれば、特に限定されず、各種圧電体材料および各種非圧電体材料を用いることができる。
例えば、かかる圧電体材料としては、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ホウ酸リチウム、チタン酸バリウム等が挙げられる。特に、振動基板21を構成する圧電体材料としては水晶が好ましい。水晶で振動基板21を構成すると、3つの振動腕28、29、30の振動特性(特に周波数温度特性)を優れたものとすることができる。また、エッチングにより高い寸法精度で振動基板21を形成することができる。
また、かかる非圧電体材料としては、例えば、シリコン、石英等が挙げられる。特に、振動基板21を構成する非圧電体材料としてはシリコンが好ましい。シリコンで振動基板21を構成すると、振動基板21の振動特性を優れたものを比較的安価に実現することができる。また、基部27に集積回路を形成するなどして、振動片2と他の回路素子との一体化も容易である。また、エッチングにより高い寸法精度で振動基板21を形成することができる。
このような振動基板21において、基部27は、Z軸方向を厚さ方向とする略板状をなしている。また、図1および図3に示すように、基部27は、薄肉に形成された薄肉部271と、この薄肉部271よりも厚肉に形成された厚肉部272とを有し、これらがY軸方向に並んで設けられている。
また、薄肉部271は、後述する各振動腕28、29、30と等しい厚さとなるように形成されている。したがって、厚肉部272は、そのZ軸方向での厚さが各振動腕28、29、30のZ軸方向での厚さよりも大きい部分である。
このような薄肉部271および厚肉部272を形成することにより、振動腕28、29、30の厚さを薄くして振動腕28、29、30の振動特性を向上させるとともに、振動片2を製造する際のハンドリング性を優れたものとすることができる。
そして、基部27の薄肉部271の厚肉部272とは反対側には、3つの振動腕28、29、30が接続されている。
ここで、後に詳述するように、振動腕30は、圧電体素子24(駆動用圧電体素子)の伸縮により屈曲振動する駆動用振動腕である。
一方、後に詳述するように、1対の振動腕28、29は、それぞれ、振動腕30の屈曲振動に伴う基部27の振動により屈曲振動する従動用振動腕である。
振動腕28、29は、基部27(薄肉部271)のX軸方向での両端部に接続され、振動腕30は、基部27(薄肉部271)のX軸方向での中央部に接続されている。
3つの振動腕28、29、30は、互いに平行となるように基部27からそれぞれ延出して設けられている。より具体的には、3つの振動腕28、29、30は、基部27からそれぞれY軸方向(Y軸の矢印方向)に延出するとともに、X軸方向に並んで設けられている。これにより、1対の振動腕28、29は、振動腕30を介して両側に設けられている。
特に、1対の従動用の振動腕28、29は、駆動用の振動腕30を介して対称となるように設けられている。これにより、振動腕28、29、30の振動特性をそれぞれ優れたものとすることができる。
この振動腕28、29、30は、それぞれ、長手形状をなし、その基部27側の端部(基端部)が固定端となり、基部27と反対側の端部(先端部)が自由端となる。
また、振動腕28、29、30は、それぞれ、互いに対向する1対の板面(主面)を有する板状をなしている。
また、振動腕28、29は、互いに同じ幅となるように形成され、振動腕30は、振動腕28、29の幅の2倍の幅となるように形成されている。これにより、振動腕28、29をZ軸方向に屈曲振動させるとともに、振動腕30を振動腕28、29と反対方向に(逆相で)Z軸方向に屈曲振動させたとき、振動漏れを少なくすることができる。なお、振動腕28、29、30の幅は、前述したものに限定されず、例えば、互いに同じであってもよい。
また、本実施形態では、振動腕28、29、30は、互いに同じ長さとなっている。なお、振動腕28、29、30は、互いに異なる長さであってもよいが、振動漏れを効果的に防止する観点から、振動腕28、29は互いに同じ長さであるのが好ましい。
また、各振動腕28、29、30は、長手方向での全域に亘って幅が一定となっている。なお、必要に応じて、振動腕28、29、30の各先端部には、基端部よりも横断面積が大きい質量部(ハンマーヘッド)を設けてもよい。この場合、振動片2をより小型なものとしたり、振動腕28、29、30の屈曲振動の周波数をより低めたりすることができる。
図4に示すように、このような振動腕28上には、圧電体素子22が設けられ、また、振動腕29上には、圧電体素子23が設けられ、さらに、振動腕30上には、圧電体素子24が設けられている。
ここで、圧電体素子24は、通電により伸縮して、振動腕30を屈曲振動させる駆動用圧電体素子である。一方、圧電体素子22、23は、それぞれ、通電されない(すなわち通電による駆動を行わない)従動用圧電体素子である。
[駆動用圧電体素子]
まず、駆動用の圧電体素子24を構成する各層を順次詳細に説明する。
圧電体素子24は、図4に示すように、振動腕30上に、第1の電極層241、圧電体層(圧電薄膜)242、第2の電極層243がこの順で積層されて構成されている。
これにより、圧電体素子24が振動腕30を屈曲振動させることができる。
第1の電極層241は、図5に示すように、基部27上から振動腕30上にその延出方向(Y軸方向)に沿って設けられている。
本実施形態では、振動腕30上において、第1の電極層241の長さL1は、振動腕30の延出方向(Y軸方向)での長さL(以下、単に「振動腕30の長さL」とも言う)よりも短くなっている。
本実施形態では、第1の電極層241の長さL1は、振動腕30の長さLの2/3程度に設定されている。なお、第1の電極層241の長さL1は、振動腕30の長さLを1としたときに、1/3〜1程度に設定することができる。
また、本実施形態では、第1の電極層241のX軸方向での長さ(すなわち幅)は、振動腕30のX軸方向での長さ(すなわち幅)と同等もしくは若干短く設定されている。これにより、圧電体素子24の駆動力を振動腕30の幅方向に均一に伝達させることができる。
このような第1の電極層241は、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデンン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料により形成することができる。
中でも、第1の電極層241の構成材料としては、金を主材料とする金属(金、金合金)、白金を用いるのが好ましく、金を主材料とする金属(特に金)を用いるのがより好ましい。
Auは、導電性に優れ(電気抵抗が小さく)、酸化に対する耐性に優れているため、電極材料として好適である。また、AuはPtに比しエッチングにより容易にパターニングすることができる。さらに、第1の電極層241を金または金合金で構成することにより、圧電体層242の配向性を高めることもできる。
また、第1の電極層241の平均厚さは、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましく、10〜200nmであるのがより好ましい。これにより、第1の電極層241が圧電体素子24の駆動特性や振動腕30の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、前述したような第1の電極層241の導電性を優れたものとすることができる。
なお、例えば第1の電極層241を金で構成し、振動基板21を水晶で構成した場合、これらの密着性が低い。そのため、このような場合、第1の電極層241と振動基板21との間には、Ti、Cr等で構成された下地層を設けるのが好ましい。これにより、下地層と振動腕30との密着性、および、下地層と第1の電極層241との密着性をそれぞれ優れたものとすることができる。その結果、第1の電極層241が振動腕30から剥離するのを防止し、振動片2の信頼性を優れたものとすることができる。
この下地層の平均厚さは、下地層が圧電体素子24の駆動特性や振動腕30の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、前述したような密着性を高める効果を発揮することができれば、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましい。
圧電体層242は、図5に示すように、第1の電極層241上に振動腕30の延出方向(Y軸方向)に沿って設けられている。
また、振動腕30の延出方向(Y軸方向)における圧電体層242の長さL3a(以下、単に「圧電体層242の長さL3a」とも言う)は、同方向(Y軸方向)における第1の電極層241の長さL1a(以下、単に「第1の電極層241の長さL1a」とも言う)に等しい。
これにより、圧電体層242のY軸方向の全域に亘って前述したように第1の電極層241の表面状態により圧電体層242の配向性を高めることができる。そのため、駆動用の振動腕30の長手方向(Y軸方向)において圧電体層242を均質化することができる。
なお、ここで、「等しい」とは、完全に等しいものだけでなく、実質的に等しいとみなせるものをも含む。具体的には、例えば、第1の電極層241の長さL1aが圧電体層242の長さL3aの0.95〜1程度の範囲内であるとき、圧電体層242の長さL3aが第1の電極層241の長さL1aに等しいものとする。また、「第1の電極層241の長さL1a」とは、振動腕30上における第1の電極層241のY軸方向での長さを言う。また、「圧電体層242の長さL3a」とは、振動腕30上における圧電体層242のY軸方向での長さを言う。
また、圧電体層242の基部27側の端部(すなわち圧電体層242の基端部)は、振動腕30と基部27との境界部を跨ぐように設けられている。
これにより、圧電体素子24の駆動力を振動腕30に効率的に伝達させることができる。また、振動腕30と基部27との境界部における剛性の急激な変化を緩和することができる。そのため、振動片2のQ値を高めることができる。
このような圧電体層242の構成材料(圧電体材料)としては、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、4ホウ酸リチウム(Li)、チタン酸バリウム(BaTiO)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等が挙げられる。
中でも、圧電体層242の構成材料としては、ZnO、AlNを用いるのが好ましい。ZnO(酸化亜鉛)や窒化アルミニウム(AlN)は、c軸配向性に優れている。そのため、圧電体層242をZnOやAlNを主材料として構成することにより、振動片2のCI値を低減することができる。また、これらの材料は、反応性スパッタリング法により成膜することができる。
また、圧電体層242の平均厚さは、50〜3000[nm]であるのが好ましく、200〜2000[nm]であるのがより好ましい。これにより、圧電体層242が振動腕30の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、圧電体素子24の駆動特性を優れたものとすることができる。
第2の電極層243は、図5に示すように、圧電体層242上に振動腕28の延出方向(Y軸方向)に沿って設けられている。
また、振動腕30の延出方向(Y軸方向)における第2の電極層243の長さL2a(以下、単に「第2の電極層243の長さL2a」とも言う)は、圧電体層242の長さL3aに等しい。
これにより、振動腕30の延出方向(Y軸方向)において圧電体層242の全域を伸縮させることができる。そのため、振動効率を高めることができる。
なお、ここで、「等しい」とは、完全に等しいものだけでなく、実質的に等しいとみなせるものをも含む。具体的には、例えば、第2の電極層243の長さL2aが圧電体層242の長さL3aの0.95〜1程度の範囲内であるとき、圧電体層242の長さL3aが第2の電極層243の長さL2aに等しいものとする。また、「第2の電極層243の長さL2a」とは、振動腕30上における第2の電極層243のY軸方向での長さを言う。
このような第2の電極層243は、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデンン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料により形成することができる。特に、第2の電極層223の構成材料は、第1の電極層221と同様、金を主材料とする金属(金、金合金)、白金を用いるのが好ましく、金を主材料とする金属(特に金)を用いるのがより好ましい。
また、第2の電極層243の平均厚さは、特に限定されないが、例えば、1〜300nm程度であるのが好ましく、10〜200nmであるのがより好ましい。これにより、第2の電極層243が圧電体素子24の駆動特性や振動腕30の振動特性に悪影響を与えるのを防止しつつ、第2の電極層243の導電性を優れたものとすることができる。
なお、圧電体層242と第2の電極層243との間には、必要に応じて、SiO(酸化ケイ素)、AlN(窒化アルミ)等の絶縁体層を設けてもよい。この絶縁体層は、圧電体層242を保護するとともに、第1の電極層241と第2の電極層243との間の短絡を防止する機能を有する。また、この絶縁体層は、圧電体層242の上面のみを覆うように形成してもよいし、圧電体層242の上面および圧電体層242の側面(第1の電極層241に接する面以外の面)も覆うように形成してもよい。
この絶縁体層の平均厚さは、特に限定されないが、50〜500nmであるのが好ましい。かかる厚さが前記下限値未満であると、前述したような短絡を防止する効果が小さくなる傾向となり、一方、かかる厚さが前記上限値を超えると、圧電体素子24の特性に悪影響を与えるおそれがある。
以上説明したように構成された圧電体素子24においては、第1の電極層241と第2の電極層243との間に電圧が印加されると、圧電体層242にZ軸方向の電界が生じる。この電界により、圧電体層242は、Y軸方向に伸張または収縮し、振動腕30をZ軸方向に屈曲振動させる。
[従動用圧電体素子]
次に、従動用の圧電体素子22、23について説明する。なお、以下では、圧電素子22、23に関し、圧電体素子24と同様の事項については、その説明を省略する。
このような圧電体素子22は、振動腕28上に、第1の電極層221、圧電体層(圧電薄膜)222、第2の電極層223がこの順で積層されて構成されている。
同様に、圧電体素子23は、振動腕29上に、第1の電極層231、圧電体層(圧電薄膜)232、第2の電極層233がこの順で積層されて構成されている。
これにより、振動腕28、29上の構造を前述した振動腕30上の構造と同じにすることができる。そのため、駆動用の振動腕30と1対の従動用の振動腕28、29との振動バランスを簡単に取ることができる。
特に、振動腕28、29の延出方向(Y軸方向)における圧電体層221、231の長さは、それぞれ、前述した駆動用の圧電体素子24の圧電体層242の長さL3aに等しい。これにより、駆動用の振動腕30と1対の従動用の振動腕28、29との振動バランスを簡単に取ることができる。
以下、圧電体素子22ついて代表的に説明する。なお、圧電体素子23については、圧電体素子22と同様であるので、その説明を省略する。
従動用の振動腕28の延出方向(Y軸方向)における第1の電極層221の長さL1b(以下、単に「第1の電極層221の長さL1b」とも言う)は、同方向(Y軸方向)における圧電体層222の長さL3b(以下、単に「圧電体層222の長さL3b」とも言う)に等しい。
これにより、前述した駆動用の圧電体素子24の圧電体層242と同様、圧電体層222のY軸方向の全域に亘って第1の電極層221の表面状態により圧電体層222の配向性を高めることができる。そのため、従動用振動腕の長手方向において従動用圧電体素子の圧電体層を均質化することができる。
なお、ここで、「等しい」とは、完全に等しいものだけでなく、実質的に等しいとみなせるものをも含む。具体的には、例えば、第1の電極層221の長さL1bが圧電体層222の長さL3bの0.95〜1程度の範囲内であるとき、圧電体層222の長さL3bが第1の電極層221の長さL1bに等しいものとする。また、「第1の電極層221の長さL1b」とは、振動腕28上における第1の電極層221のY軸方向での長さを言う。また、「圧電体層222の長さL3b」とは、振動腕28上における圧電体層222のY軸方向での長さを言う。
本実施形態では、従動用の振動腕28の延出方向(Y軸方向)における第2の電極層223の長さL2b(以下、単に「第2の電極層223の長さL2b」とも言う)は、圧電体層222の長さL3bに等しい。
なお、ここで、「等しい」とは、完全に等しいものだけでなく、実質的に等しいとみなせるものをも含む。具体的には、例えば、第2の電極層223の長さL2bが圧電体層222の長さL3bの0.95〜1程度の範囲内であるとき、圧電体層222の長さL3bが第2の電極層223の長さL2bに等しいものとする。また、「第2の電極層243の長さL2b」とは、振動腕28上における第2の電極層243のY軸方向での長さを言う。
また、第1の電極層221の厚さは、前述した駆動用の圧電体素子24の第1の電極層241の厚さと等しくするのが好ましい。これにより、同一の成膜工程により、一括して第1の電極層221、231、241を形成することができる。
同様に、圧電体層222の厚さは、前述した駆動用の圧電体素子24の圧電体層242の厚さと等しくするのが好ましい。これにより、同一の成膜工程により、一括して圧電体層222、232、242を形成することができる。
また、第2の電極層223の厚さは、前述した駆動用の圧電体素子24の第2の電極層243の厚さと等しくするのが好ましい。これにより、同一の成膜工程により、一括して第2の電極層223、233、243を形成することができる。
なお、前述したように、圧電体層222の長さL3bは駆動用の圧電体素子24の圧電体層242の長さL3aと等しいのが好ましいが、第1の電極層221の長さL1bは駆動用の圧電体素子24の第1の電極層241の長さL1aと異なっていてもよい。また、第2の電極層223の長さL2bは駆動用の圧電体素子24の第2の電極層243の長さL2aと異なっていてもよい。これは、第1の電極層221や第2の電極層223が極めて薄いため、第1の電極層221の長さL1bや第2の電極層223の長さL2bが振動腕28の振動特性(特に周波数)に与える影響を無視できる程度であるからである。
このような圧電体素子22、23、24において、前述した駆動用の圧電体素子24の第2の電極層243は、図2に示すように、基部27の上面に設けられた接続電極41に電気的に接続されている。また、駆動用の圧電体素子24の第1の電極層241は、配線43を介して、基部27の下面に設けられた接続電極42に電気的に接続されている。
この接続電極41、42および配線43等は、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデンン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料により形成することができる。また、これらは、第1の電極層221、231、241または第2の電極層223、233、243と同時に一括形成することができる。
一方、従動用の圧電体素子22、23の第1の電極層221、231および第2の電極層223、243は、接続電極41、42に電気的に接続されていない。なお、従動用の圧電体素子22においては、第1の電極層221および第2の電極層223の一方の電極層のみが接続電極41または接続電極42に電気的に接続されていてもよい。同様に、従動用の圧電体素子23においては、第1の電極層231および第2の電極層233の一方の電極層のみが接続電極41または接続電極42に電気的に接続されていてもよい。
このような構成の振動片2においては、接続電極41と接続電極42との間に電圧(各振動腕30を振動させるための電圧)が印加されると、駆動用の圧電素子24の第1の電極層241と第2の電極層243との間にZ軸方向の電界を生じさせる。この電界により、駆動用の圧電体素子24の圧電体層242は、その圧電体材料の逆圧電効果により、Y軸方向に伸縮し、ある一定の周波数(共鳴周波数)で振動腕30をZ軸方向に屈曲振動させることができる。
このとき、振動腕30の屈曲振動が基部27を介して各振動腕28、29に伝達される。これにより、図7に示すように、1対の振動腕28、29は、それぞれ、振動腕30の屈曲振動に伴う基部27の振動により、互いに同方向にかつ振動腕30とは反対方向に屈曲振動する。
このように圧電体素子24を駆動用圧電体素子として機能させるとともに、圧電体素子22、23をそれぞれ従動用圧電体素子として機能させることにより、各圧電体素子22、23の通電による駆動を行わないため、1対の振動腕28、29および1対の圧電体素子22、23に多少の寸法誤差が生じても、1対の振動腕28、29の振動バランスが不均衡となるのを防止することができる。
また、1対の振動腕28、29は、振動腕30の屈曲振動に伴う基部27の振動を緩衝し、振動漏れを防止することができる。特に、各振動腕28、29上には圧電体素子22、23が設けられているので、振動腕30と1対の振動腕28、29との振動バランスを簡単に取ることができ、その結果、振動漏れを効果的に防止することができる。
また、このような振動片2においては、比較的簡単に、各振動腕28、29、30をZ軸方向に屈曲振動させることができる。また、各振動腕28、29、30が圧電性を有していなくてもよいので、各振動腕28、29、30の材料の選択の幅が広がる。そのため、所望の振動特性を有する振動片2を比較的簡単に実現することができる。
また、各振動腕28、29、30が屈曲振動すると、接続電極41、42間には、駆動用の圧電体素子24の圧電体材料の圧電効果により、ある一定の周波数で電圧が発生する。これらの性質を利用して、振動片2は、共鳴周波数で振動する電気信号を発生させることができる。なお、駆動用の圧電体素子24と同様、従動用の圧電体素子22、23にもある一定の周波数で電圧が発生する。したがって、この電圧を用いて、共鳴周波数で振動する電気信号を発生させることもできる。
(振動片の製造方法)
ここで、前述した振動片2の製造方法の一例について簡単に説明する。
前述した振動片2の製造方法は、[A]振動腕28、29、30上に第1の電極層221、231、241を形成する工程と、[B]第1の電極層221、231、241上に圧電体層222、232、242を形成する工程と、[C]圧電体層222、232、242上に第2の電極層223、233、343を形成する工程とを有する。
以下、各工程を簡単に説明する。
[A]
まず、振動基板21を形成するための基板を用意する。
そして、この基板をエッチングすることにより、振動基板21を形成する。
より具体的に説明すると、例えば、上記基板が水晶基板である場合、水晶基板の薄肉部271となる部分を、BHF(buffered hydrogen fluoride)をエッチング液として用いた異方性エッチングにより除去して薄肉化する。その後、その薄肉化された部分を、上記と同様の異方性エッチングにより部分的に除去して、振動腕28、29、30を形成する。これにより、振動基板21が形成される。
その後、振動腕28、29、30上に第1の電極層221、231、241を形成する。その際、必要に応じて、配線等も同時に形成する。
この第1の電極層221、231、241の形成方法としては、スパッタリング法、真空蒸着法等の物理成膜法、CVD(Chemical Vapor Deposition)等の化学蒸着法等の気相成膜法、また、インクジェット法等の各種塗布法等が挙げられるが、気相成膜法(特にスパッタリング法)を用いるのが好ましい。また、第1の電極層221、231、241の形成に際しては、フォトリソグラフィ法を用いるのが好ましい。
なお、第1の電極層221、231、241は、同一の成膜工程で一括形成することができる。
[B]
次に、第1の電極層221、231、241上に圧電体層222、232、242を形成する。
この圧電体層222、232、242の形成方法としては、スパッタリング法、真空蒸着法等の物理成膜法、CVD(Chemical Vapor Deposition)等の化学蒸着法等の気相成膜法、また、インクジェット法等の各種塗布法等が挙げられるが、気相成膜法(特に反応性スパッタリング法)を用いるのが好ましい。また、圧電体層222、232、242の形成(パターニング)に際しては、フォトリソグラフィ法を用いるのが好ましい。また、圧電体層222、232、242をパターニングする際に、不要部分の除去にはウエットエッチングを用いるのが好ましい。
なお、圧電体層222、232、242は、同一の成膜工程で一括形成することができる。
[C]
次に、圧電体層222、232、242に第2の電極層223、233、343を形成する。その際、接続電極41、42等も同時に形成する。
この第2の電極層223、233、343の形成は、前述した第1の電極層221、231、241と同様にして行うことができる。
以上説明したようにして振動片2を製造することができる。このように振動片2を製造するに際し、従動用の圧電体素子22、23には通電のための配線等が不要であるため、製造工程を簡単化でき、その結果、歩留まりを向上させることができる。
(パッケージ)
次に、振動片2を収容・固定するパッケージ3について説明する。
パッケージ3は、図1に示すように、板状のベース基板31と、枠状の枠部材32と、板状の蓋部材33とを有している。ベース基板31、枠部材32および蓋部材33は、下側から上側へこの順で積層されている。ベース基板31と枠部材32とは、後述のセラミック材料等で形成されており、互いに一体に焼成されることで接合されている。そして、枠部材32と蓋部材33は、接着剤あるいはろう材等により接合されている。そして、パッケージ3は、ベース基板31、枠部材32および蓋部材33で画成された内部空間Sに、振動片2を収納している。なお、パッケージ3内には、振動片2の他、振動片2を駆動する電子部品等を収納することもできる。
ベース基板31の構成材料としては、絶縁性(非導電性)を有しているものが好ましく、例えば、各種ガラス、酸化物セラミックス、窒化物セラミックス、炭化物系セラミックス等の各種セラミックス材料、ポリイミド等の各種樹脂材料などを用いることができる。
また、枠部材32および蓋部材33の構成材料としては、例えば、ベース基板31と同様の構成材料、Al、Cuのような各種金属材料、各種ガラス材料等を用いることができる。特に、蓋部材33の構成材料として、ガラス材料等の光透過性を有するものを用いた場合、振動片2に予め金属被覆部(図示せず)を形成しておくと、振動片2をパッケージ3内に収容した後であっても、蓋部材33を介して前記金属被覆部にレーザーを照射し、前記金属被覆部を除去して振動片2の質量を減少させることにより(質量削減方式により)、振動片2の周波数調整を行うことができる。
このベース基板31の上面には、固定材5を介して、前述した振動片2が固定されている。この固定材5は、例えば、エポキシ系、ポリイミド系、シリコーン系等の接着剤で構成されている。このような固定材5は、未硬化(未固化)の接着剤をベース基板31上に塗布し、さらに、この接着剤上に振動片2を載置した後、その接着剤を硬化または固化させることにより形成される。これにより、振動片2(基部27)がベース基板31に確実に固定される。
なお、この固定は、導電性粒子を含有するエポキシ系、ポリイミド系、シリコーン系等の導電性接着剤を用いて行ってもよい。
また、ベース基板31の上面には、一対の電極35a、35bが内部空間Sに露出するように形成されている。
この電極35aは、例えばワイヤーボンディング技術により形成された金属ワイヤー(ボンディングワイヤー)38を介して、前述した接続電極42に電気的に接続されている。また、電極35bは、例えばワイヤーボンディング技術により形成された金属ワイヤー(ボンディングワイヤー)37を介して、前述した接続電極41に電気的に接続されている。
なお、一対の電極35a、35bと接続電極41、42との接続方法は、これに限定されず、例えば、導電性接着剤により行ってもよい。この場合、例えば、振動片2の図示とは表裏反転するか、振動片2の下面に接続電極41、42を形成すればよい。
また、ベース基板31の下面には、4つの外部端子34a、34b、34c、34dが設けられている。
これら4つの外部端子34a〜34dのうち、外部端子34a、34bは、それぞれ、ベース基板31に形成されたビアホールに設けられた導体ポスト(図示せず)を介して電極35a、35bに電気的に接続されたホット端子である。また、他の2つの外部端子34c、34dは、それぞれ、パッケージ3を実装用基板に実装するときに、接合強度を高めたり、パッケージ3と実装用基板との間の距離を均一化するためのダミー端子である。
このような電極35a、35bおよび外部端子34a〜34dは、それぞれ、例えば、タングステンおよびニッケルメッキの下地層に、金メッキを施すことで形成することができる。
なお、パッケージ3内部に電子部品を収納した場合、ベース基板31の下面には、必要に応じて、電子部品の特性検査や、電子部品内の各種情報(例えば、振動デバイスの温度補償情報)の書き換え(調整)を行うための書込端子が形成されていてもよい。
以上説明したような第1実施形態によれば、圧電体素子24を駆動用圧電体素子として機能させるとともに、圧電体素子22、23をそれぞれ従動用圧電体素子として機能させるので、各圧電体素子22、23の通電による駆動を行わないため、1対の振動腕28、29および1対の圧電体素子22、23に多少の寸法誤差が生じても、1対の振動腕28、29の振動バランスが不均衡となるのを防止することができる。
また、1対の振動腕28、29は、振動腕30の屈曲振動に伴う基部27の振動を緩衝し、振動漏れを防止することができる。特に、各振動腕28、29上には圧電体素子22、23が設けられているので、振動腕30と1対の振動腕28、29との振動バランスを簡単に取ることができ、その結果、振動漏れを効果的に防止することができる。
また、従動用の圧電体素子22、23には通電のための配線等が不要であるため、振動片2を製造するに際し、製造工程を簡単化でき、その結果、歩留まりを向上させることができる。
したがって、このような振動片2では、製造時の歩留まりを向上させるとともに、振動効率を優れたものとする(すなわち振動損失を低減する)ことができる。
また、このような振動片2をパッケージ3に収納した振動デバイス1においても、製造時の歩留まり高く、かつ、振動効率を優れたものとなる。
<第2実施形態>
次に、本発明の振動デバイスの第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る振動デバイスを示す上面図、図9は、図8に示す振動片に備えられた振動腕(駆動用振動腕および駆動用圧電体素子)を示す部分断面斜視図、図10は、図8に示す振動片に備えられた振動腕(従動用振動腕および従動用圧電体素子)を示す部分断面斜視図である。
以下、第2実施形態の振動デバイスについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の振動デバイスは、駆動用および従動用の各圧電体素子の寸法が異なる以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図8〜10では、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態の振動デバイス1Aは、図8に示すように、振動片2Aと、この振動片2Aを収納するパッケージ3とを有している。
振動片2Aは、振動腕28上に設けられた圧電体素子22Aと、振動腕29上に設けられた圧電体素子23Aと、振動腕30上に設けられた圧電体素子24Aとを有する。
圧電体素子24Aは、図9に示すように、振動腕30上に、第1の電極層241A、圧電体層(圧電薄膜)242A、第2の電極層243Aがこの順で積層されて構成されている。
そして、第1の電極層241A、圧電体層242Aおよび第2の電極層243Aは、それぞれ、基部27上から振動腕30の延出方向(Y軸方向)に沿って設けられている。
また、本実施形態では、第1の電極層241Aの長さL1a、圧電体層242Aの長さL3aおよび第2の電極層243Aの長さL2aは、それぞれ、振動腕30の長さLに等しい。
特に、駆動用の圧電体素子24Aの圧電体層242Aの長さL3aが振動腕30の長さLに等しいので、駆動用の振動腕30の屈曲振動の振幅を簡単に大きくすることができる。
一方、圧電体素子22Aは、図10に示すように、振動腕28上に、第1の電極層221A、圧電体層(圧電薄膜)222A、第2の電極層223Aがこの順で積層されて構成されている。
そして、第1の電極層221A、圧電体層222Aおよび第2の電極層223Aは、それぞれ、基部27上から振動腕28の延出方向(Y軸方向)に沿って設けられている。
また、本実施形態では、第1の電極層221Aの長さL1bおよび圧電体層222Aの長さL3bは、それぞれ、振動腕28の長さLに等しい。
特に、圧電体層222Aの長さL3bは、駆動用の圧電体素子24Aの圧電体層242Aの長さL3aに等しい。これにより、駆動用の振動腕30と1対の従動用の振動腕28、29との振動バランスを簡単に取ることができる。
また、従動用の圧電体素子22Aの圧電体層222Aの長さL3bが従動用の振動腕28の長さLに等しいので、一方の従動用の振動腕28と他方の従動用の振動腕29との振動バランスを簡単に取ることができる。
また、第2の電極層243Aの長さL2bが圧電体層242Aの長さL3bよりも短い。これにより、不要な電極の面積を減らすことができる。その結果、従動用の圧電体素子24の第2の電極層243Aが振動片2の他の電極間を不本意にリークさせてしまうのを防止することができる。
本実施形態では、第2の電極層243Aの中心は、振動腕28の基端側に位置している。これにより、振動腕28の屈曲振動に伴って振動腕28の基端部に応力が集中するのを防止することができる。
なお、圧電体素子23Aは、圧電体素子22Aと同様である。
また、以上説明したような第2実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の振動デバイスの第3実施形態について説明する。
図11は、本発明の第3実施形態に係る振動デバイスを示す上面図、図12は、図11に示す振動片に備えられた振動腕(従動用振動腕および従動用圧電体素子)を示す部分断面斜視図である。
以下、第3実施形態の振動デバイスについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の振動デバイスは、駆動用および従動用の各圧電体素子の寸法が異なる以外は、第1実施形態とほぼ同様である。また、第3の振動デバイスは、従動用の圧電体素子の第2の電極層の寸法が異なる以外は、第2実施形態と同様である。なお、図11、12では、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態の振動デバイス1Bは、図11に示すように、振動片2Bと、この振動片2Bを収納するパッケージ3とを有している。
振動片2Bは、振動腕28上に設けられた圧電体素子22Bと、振動腕29上に設けられた圧電体素子23Bと、振動腕30上に設けられた圧電体素子24Aとを有する。
圧電体素子22Bは、図12に示すように、振動腕28上に、第1の電極層221A、圧電体層(圧電薄膜)222A、第2の電極層223Bがこの順で積層されて構成されている。
そして、第1の電極層221A、圧電体層222Aおよび第2の電極層223Bは、それぞれ、基部27上から振動腕28の延出方向(Y軸方向)に沿って設けられている。
また、第2の電極層243Bの長さL2bが圧電体層242Aの長さL3bよりも短い。これにより、不要な電極の面積を減らすことができる。その結果、従動用の圧電体素子24の第2の電極層243Aが振動片2の他の電極間を不本意にリークさせてしまうのを防止することができる。
本実施形態では、第2の電極層243Bの中心は、振動腕28の先端側に位置している。これにより、例えば、振動腕28の先端部の質量を増加させて、振動周波数を低周波数化することができる。また、このような第2の電極層243Bは、振動腕28の共振周波数の調整に用いることができる。このような共振周波数の調整は、かかる部分をレーザー光の照射により部分的に除去することにより行うことができる。
なお、圧電体素子23Bは、圧電体素子22Bと同様である。
また、以上説明したような第3実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の振動デバイスの第4実施形態について説明する。
図13は、本発明の第4実施形態に係る振動デバイスを示す上面図、図14は、図13に示す振動デバイスに備えられた振動片を示す下面図、図15は、図13中のA−A線断面図である。
以下、第4実施形態の振動デバイスについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態の振動デバイスは、各振動腕に温度補償膜を設けた以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図13〜15では、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態の振動デバイス1Cは、図13に示すように、振動片2Cと、この振動片2Cを収納するパッケージ3とを有している。
振動片2Cは、図14に示すように、振動基板21の圧電体素子22、23、24とは反対側の面上に設けられた温度補償膜61、62、63を有する。
図15に示すように、温度補償膜61は、振動腕28の下面上に設けられ、温度補償膜62は、振動腕29の下面上に設けられ、温度補償膜63は、振動腕30の下面上に設けられている。
また、温度補償膜61は、振動腕28の延出方向(Y軸方向)に沿って延出している。同様に、温度補償膜62は、振動腕29の延出方向(Y軸方向)に沿って延出している。また、温度補償膜63は、振動腕30の延出方向(Y軸方向)に沿って延出している。
この温度補償膜61、62、63は、圧電体素子28、29、30の温度変化による特性変化を緩和する機能を有する。また、温度補償膜61、62、63は、圧電体素子28、29、30や振動腕28、29、30の応力を緩和する機能をも有する。
このような温度補償膜61、62により、従動用の振動腕28、29の振動特性を優れたものとすることができる。また、温度補償膜63により、駆動用の振動腕30の振動特性を優れたものとすることができる。
このような温度補償膜61、62、63の構成材料としては、それぞれ、例えば、SiO(酸化ケイ素)、AlN(窒化アルミ)、酸化亜鉛(ZnO)等が挙げられ、圧電体層222、232、242と同種の材料を用いるのが好ましい。
また、温度補償膜61、62、63のY軸方向での長さは、それぞれ、特に限定されないが、対応する圧電体素子の圧電体層の長さに等しいのが好ましい。
また、温度補償膜61、62、63の厚さは、特に限定されないが、圧電体層222、232、242と等しいのが好ましい。
また、以上説明したような第4実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上説明したような各実施形態の振動デバイスは、各種の電子機器に適用することができ、得られる電子機器は、信頼性の高いものとなる。
ここで、本発明の圧電デバイスを備える電子機器について、図16〜図18に基づき、詳細に説明する。
図16は、本発明の弾性表面波素子を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピュータ1100には、フィルタ、共振器、基準クロック等として機能する振動デバイス1が内蔵されている。
図17は、本発明の圧電デバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。
このような携帯電話機1200には、フィルタ、共振器等として機能する振動デバイス1が内蔵されている。
図18は、本発明の圧電デバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリ1308に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピュータ1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリ1308に格納された撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピュータ1440に出力される構成になっている。
このようなディジタルスチルカメラ1300には、フィルタ、共振器等として機能する振動デバイス1が内蔵されている。
なお、本発明の圧電デバイスを備える電子機器は、図16のパーソナルコンピュータ(モバイル型パーソナルコンピュータ)、図17の携帯電話機、図18のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレータ等に適用することができる。
以上、本発明の振動片、振動デバイスおよび電子機器を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
例えば、前述した実施形態では、振動片が3つの振動腕を有する場合を例に説明したが、振動腕の数は、4つ以上であってもよい。
また、前述した実施形態では駆動用振動腕および駆動用圧電素子の数がそれぞれ1つである場合を説明したが、これに限定されず、駆動用振動腕および駆動用圧電素子の数がそれぞれ2つ以上であってもよい。例えば、振動片が5つの振動腕を有する場合、真ん中の1つあるいはその両側の2つの振動腕を駆動用振動腕とし、それ以外の振動腕を従動用振動腕とすればよい。また、振動片が4つの振動腕を有する場合、内側の2つの振動腕を駆動用振動腕とし、外側の2つの振動腕を従動用振動腕とすればよい。この場合、内側の2つの振動腕の振動方向は同方向であってもよいし反対方向であってもよい。
また、本発明の振動デバイスは、水晶発振器(SPXO)、電圧制御水晶発振器(VCXO)、温度補償水晶発振器(TCXO)、恒温槽付水晶発振器(OCXO)等の圧電発振器の他、ジャイロセンサー等に適用される。
1‥‥振動デバイス 2‥‥振動片 3‥‥パッケージ 5‥‥固定材 21‥‥振動基板 22‥‥圧電体素子 23‥‥圧電体素子 24‥‥圧電体素子 27‥‥基部 28‥‥振動腕 29‥‥振動腕 30‥‥振動腕 31‥‥ベース基板 32‥‥枠部材 33‥‥蓋部材 34a‥‥外部端子 34c‥‥外部端子 35a‥‥電極 35b‥‥電極 37‥‥金属ワイヤー 38‥‥金属ワイヤー 41‥‥接続電極 42‥‥接続電極 43‥‥配線 61‥‥温度補償膜 62‥‥温度補償膜 63‥‥温度補償膜 100‥‥表示部 221‥‥電極層 222‥‥圧電体層 223‥‥電極層 231‥‥電極層 232‥‥圧電体層 233‥‥電極層 241‥‥電極層 242‥‥圧電体層 243‥‥電極層 271‥‥薄肉部 272‥‥厚肉部 1100‥‥パーソナルコンピュータ 1102‥‥キーボード 1104‥‥本体部 1106‥‥表示ユニット 1200‥‥携帯電話機 1202‥‥操作ボタン 1204‥‥受話口 1206‥‥送話口 1300‥‥ディジタルスチルカメラ 1304‥‥受光ユニット 1306‥‥シャッタボタン 1308‥‥メモリ 1312‥‥ビデオ信号出力端子 1314‥‥入出力端子 1430‥‥テレビモニタ 1440‥‥パーソナルコンピュータ S‥‥内部空間

Claims (15)

  1. 基部と、
    前記基部から延出する駆動用振動腕と、
    前記駆動用振動腕上に設けられ、通電により伸縮して、前記駆動用振動腕を屈曲振動させる駆動用圧電体素子と、
    前記基部から延出するとともに、前記駆動用振動腕を介して両側に設けられ、前記駆動用振動腕の屈曲振動に伴う前記基部の振動により屈曲振動する1対の従動用振動腕と、
    前記各従動用振動腕上に設けられ、通電されない従動用圧電体素子とを有することを特徴とする振動片。
  2. 前記駆動用圧電体素子は、前記駆動用振動腕上に第1の電極層と圧電体層と第2の電極層とがこの順で積層されて構成され、
    前記従動用圧電体素子は、前記従動用振動腕上に第1の電極層と圧電体層と第2の電極層とがこの順で積層されて構成されている請求項1に記載の振動片。
  3. 前記各従動用振動腕の延出方向における前記各従動用圧電体素子の圧電体層の長さは、前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の圧電体層の長さに等しい請求項2に記載の振動片。
  4. 前記従動用振動腕の延出方向における前記従動用圧電体素子の圧電体層の長さは、前記従動用振動腕の延出方向での長さに等しい請求項3に記載の振動片。
  5. 前記従動用振動腕の延出方向における前記従動用圧電体素子の第1の電極層の長さは、前記従動用振動腕の延出方向における前記従動用圧電体素子の圧電体層の長さに等しい請求項3または4に記載の振動片。
  6. 前記従動用振動腕の延出方向における前記従動用圧電体素子の第2の電極層の長さは、前記従動用振動腕の延出方向における前記従動用圧電体素子の圧電体層の長さよりも短い請求項3ないし5のいずれかに記載の振動片。
  7. 前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の圧電体層の長さは、前記駆動用振動腕の延出方向での長さに等しい請求項3ないし6のいずれかに記載の振動片。
  8. 前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の第1の電極層の長さは、前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の圧電体層の長さに等しい請求項3ないし7のいずれかに記載の振動片。
  9. 前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の第2の電極層の長さは、前記駆動用振動腕の延出方向における前記駆動用圧電体素子の圧電体層の長さに等しい請求項3ないし8のいずれかに記載の振動片。
  10. 前記各従動用振動腕は、板状をなし、
    前記従動用振動腕の一方の面上には、前記従動用圧電体素子が設けられ、
    前記従動用振動腕の他方の面上には、温度補償膜が設けられている請求項1ないし9のいずれかに記載の振動片。
  11. 前記駆動用振動腕は、板状をなし、
    前記駆動用振動腕の一方の面上には、前記駆動用圧電体素子が設けられ、
    前記駆動用振動腕の他方の面上には、温度補償膜が設けられている請求項1ないし10のいずれかに記載の振動片。
  12. 前記基部、前記駆動用振動腕および前記従動用振動腕は、それぞれ、水晶で構成されている請求項1ないし11のいずれかに記載の振動片。
  13. 前記1対の従動用振動腕は、前記駆動用振動腕を介して対称となるように設けられている請求項1ないし12のいずれかに記載の振動片。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の振動片と、
    前記振動片を収納するパッケージとを備えることを特徴とする振動デバイス。
  15. 請求項14に記載の振動デバイスを備えることを特徴とする電子機器。
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