JP2016044977A - センサー素子、センサーデバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

センサー素子、センサーデバイス、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】小型で感度の高いセンサー素子、ならびに、かかるセンサー素子を備えた信頼性の高いセンサーデバイス、電子機器および移動体を提供すること。
【解決手段】センサー素子2は、基部21と、1対の駆動用振動腕221、222と、1対の検出用振動腕231、232と、1対の調整用振動腕241、242と、第1支持部251および第2支持部252と、4本の梁261、262、263、264と、を備えている。第1支持部251および第2支持部252は、y軸方向に延在し、かつ、x軸方向に沿って互いに離間して並んでいる。また、第1支持部251と梁261、262とを含む部位および第2支持部252と梁263、264とを含む部位は、閉領域271および閉領域272を取り囲むように閉じた環を形成している。
【選択図】図2

Description

本発明は、センサー素子、センサーデバイス、電子機器および移動体に関するものである。
センサー素子としては、例えば、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラやビデオカメラ等の振動制御補正(いわゆる手ぶれ補正)等に用いられ、角速度、加速度等の物理量を検出する素子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の振動片は、基部と、基部から延びている駆動用振動腕および検出用振動腕と、検出用振動腕を取り囲むように配置されるフレーム体からなる固定部と、を備えており、振動ジャイロ素子として用いられる。また、固定部には接続パッドが設けられており、この接続パッドは、振動片を収納するパッケージ側の接続端子に対して、導電性接着剤を介して接着、固定されている。
このような振動片では、駆動用振動腕に駆動信号を印加して面内振動させているときに、駆動用振動腕の延伸方向の軸を検出軸として振動片を回転させると、コリオリの力により駆動用振動腕が振動面と直交する方向に面外振動する。この面外振動の振幅は、振動片の回転速度に比例することから、検出用振動腕に伝達された面外振動の振幅を検出することによって、回転角速度を求めることができる。
特開2013−205330号公報
しかしながら、特許文献1に記載の振動片は、検出用振動腕を取り囲むように配置されるフレーム体からなる固定部を備えているため、振動片の小型化を難しくしている。その結果、振動片をパッケージ内に収納するときのスペースの有効利用にも課題を抱えている。
また、固定部が検出用振動腕を取り囲むように構成されている結果、固定部が比較的剛直になり、各振動腕の振動が固定部側に漏れ易くなる。このため、振動片に加わった回転運動とは関係のない検出信号(漏れ電流)が検出されてしまうという問題が生じる。その結果、振動片の検出信号のS/N比が低下し、センサー素子の感度が低下する。
本発明の目的は、小型で感度の高いセンサー素子、ならびに、かかるセンサー素子を備えた信頼性の高いセンサーデバイス、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明のセンサー素子は、互いに直交する2つの方向を第1方向および第2方向とするとき、
基部と、
前記基部から前記第1方向に沿って延出し、駆動振動する複数の駆動用振動腕と、
前記基部から前記第1方向に沿って延出し、前記駆動用振動腕に加えられた物理量に応じて振動する複数の検出用振動腕と、
前記第1方向に延在し、かつ前記第2方向に沿って互いに離間して並ぶ第1支持部および第2支持部と、
前記基部と前記第1支持部とを連結する第1梁と、
前記基部と前記第2支持部とを連結する第2梁と、
を有し、
平面視において、前記第1支持部と前記第1梁とを含む部位および前記第2支持部と前記第2梁とを含む部位が、それぞれ閉じた環を形成していることを特徴とする。
これにより、第1支持部と第2支持部とを離間させることで、その間に、駆動用振動腕や検出用振動腕の長さを十分に長くするためのスペースを確保することができるので、これらの振動腕の振動のインピーダンスの上昇を抑えつつ、センサー素子の小型化を図ることができる。また、第1支持部と第1梁とを含む部位および第2支持部と第2梁とを含む部位が、それぞれ閉じた環を形成しているため、これらの部位に十分な弾性(ばね性)が付与され、実装漏れの発生を抑制することができる。その結果、センサー素子のゼロ点出力や感度の温度特性の劣化や感度の低下といったセンサー特性の劣化を抑制することができる。
[適用例2]
本発明のセンサー素子では、前記検出用振動腕に設けられ、前記物理量が加えられたときに電荷が発生する第1検出用電極および第2検出用電極と、
前記第1支持部に設けられ、前記第1検出用電極と電気的に接続された第1検出用端子と、
前記第2支持部に設けられ、前記第2検出用電極と電気的に接続された第2検出用端子と、
を備えることが好ましい。
これにより、第1検出用端子と第2検出用端子とを、互いに分離している支持部に設けることによって、両者の間で静電的あるいは電磁的な結合が生じ難くなり、センサー出力のS/N比の低下を十分に抑制することができる。
[適用例3]
本発明のセンサー素子では、前記検出用振動腕に設けられている第3検出用電極と、
前記駆動用振動腕に設けられている第1駆動用電極および第2駆動用電極と、
前記第1支持部に設けられ、前記第3検出用電極と電気的に接続された第3検出用端子と、
前記第1支持部に設けられ、前記第1駆動用電極と電気的に接続された第1駆動用端子と、
前記第2支持部に設けられ、前記第2駆動用電極と電気的に接続された第2駆動用端子と、
を備え、
前記第1支持部において、前記第1検出用端子、前記第3検出用端子および前記第1駆動用端子がこの順で並んでいることが好ましい。
これにより、静電的なノイズ(妨害波)の発生量が比較的大きい第1駆動用端子と、微小な電流を出力する必要がある第1検出用端子との間に、基準電位になる第3検出用端子が配置されることとなる。このため、第1駆動用端子から発生したノイズが第3検出用端子において遮蔽される確率が高くなり、ノイズが第1検出用端子を含む回路に重畳するのを抑制し易くなる。その結果、センサー出力のS/N比の低下が抑制され、センサー特性に優れたセンサー素子が得られる。
[適用例4]
本発明のセンサー素子では、前記基部から前記第1方向に沿って延出する調整用振動腕を有し、
前記第1支持部および前記第2支持部は、それぞれ、前記基部に対して、前記第1方向のうち前記調整用振動腕が延出している側とは反対側に位置していることが好ましい。
これにより、第1梁や第2梁の長さを長くするためのスペースを確保し易くなり、第1梁や第2梁の弾性(ばね性)をより高くすることができるので、実装漏れの発生が抑制され、センサー特性の劣化を抑制し易くなる。また、第1梁や第2梁を基部から延出させるとき、x軸方向に沿って延出させることができるようになるので、実装漏れの発生を特に抑制することができる。
[適用例5]
本発明のセンサー素子では、前記基部から延出している2本の前記第1梁と、
前記基部から延出している2本の前記第2梁と、
を有し、
2本の前記第1梁は、前記第1支持部を介して連結しており、
2本の前記第2梁は、前記第2支持部を介して連結していることが好ましい。
これにより、前記閉じた環の内側に形成される閉領域の面積を十分に広く確保することができ、かつ、閉領域を細長い形状にすることができるので、より広い周波数において実装漏れの発生を抑制し易くなり、とりわけセンサー特性の劣化を抑制することができる。
[適用例6]
本発明のセンサー素子では、1本の前記第1梁と前記第1支持部とで前記閉じた環を構成しており、
1本の前記第2梁と前記第2支持部とで前記閉じた環を構成しており、
前記第1梁と前記基部とが連結しているとともに、前記第2梁と前記基部とが連結していることが好ましい。
これにより、実装漏れの発生が抑制され、センサー特性の劣化が抑制されたセンサー素子が得られる。
[適用例7]
本発明のセンサーデバイスは、本発明のセンサー素子と、前記センサー素子を収納するパッケージと、を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高いセンサーデバイスが得られる。
[適用例8]
本発明の電子機器は、本発明のセンサーデバイスを備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例9]
本発明の移動体は、本発明のセンサーデバイスを備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明のセンサーデバイスの第1実施形態の概略構成を示す断面図である。 図1に示すセンサーデバイスが備えるセンサー素子を示す平面図である。 図3(a)は、図2に示すセンサー素子が備える駆動用振動腕の拡大平面図、図3(b)は、図3(a)に示す駆動用振動腕の断面図である。 図4(a)は、図2に示すセンサー素子が備える検出用振動腕の拡大平面図、図4(b)は、図4(a)に示す検出用振動腕の断面図である。 図5(a)は、図2に示すセンサー素子が備える調整用振動腕の拡大平面図、図5(b)は、図5(a)に示す調整用振動腕の断面図である。 図2に示すセンサー素子における振動用電極と端子との接続状態を示す図である。 図2に示すセンサー素子における検出用電極および調整用電極と端子との接続状態を示す図である。 図2に示すセンサー素子の動作を説明するための図である。 本発明のセンサー素子の第2実施形態を示す平面図である。 本発明のセンサーデバイスの第3実施形態を示す平面図である。 本発明のセンサーデバイスの第3実施形態を示す平面図である。 本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。
以下、本発明のセンサー素子、センサーデバイス、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
[センサーデバイス]
まず、本発明のセンサーデバイスの第1実施形態およびセンサー素子の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明のセンサーデバイスの第1実施形態の概略構成を示す断面図である。図2は、図1に示すセンサーデバイスが備えるセンサー素子を示す平面図である。図3(a)は、図2に示すセンサー素子が備える駆動用振動腕の拡大平面図、図3(b)は、図3(a)に示す駆動用振動腕の断面図、図4(a)は、図2に示すセンサー素子が備える検出用振動腕の拡大平面図、図4(b)は、図4(a)に示す検出用振動腕の断面図、図5(a)は、図2に示すセンサー素子が備える調整用振動腕の拡大平面図、図5(b)は、図5(a)に示す調整用振動腕の断面図である。図6は、図2に示すセンサー素子における振動用電極と端子との接続状態を示す図、図7は、図2に示すセンサー素子における検出用電極および調整用電極と端子との接続状態を示す図である。図8は、図2に示すセンサー素子の動作を説明するための図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1〜5において互いに直交するx軸、y軸およびz軸を図示しており、x軸に平行な方向を「x軸方向」、y軸に平行な方向を「y軸方向」、z軸に平行な方向を「z軸方向」という。また、図示したx軸を表す矢印のうち、先端側を「+x側」、基端側を「−x側」といい、y軸を表す矢印のうち、先端側を「+y側」、基端側を「−y側」といい、z軸を表す矢印のうち、先端側を「+z側」、基端側を「−z側」という。また、特に、+z側を「上」、−z側を「下」ともいう。また、一部の図では、配線の図示を省略している。
図1に示すセンサーデバイス1は、物理量として角速度を検出するジャイロセンサーである。
このようなセンサーデバイス1は、例えば、撮像機器の手振れ補正や、GPS(Global Positioning System)衛星信号を用いた移動体ナビケーションシステムにおける車両等の姿勢検出、姿勢制御等に用いることができる。
かかるセンサーデバイス1は、図1に示すように、センサー素子2と、ICチップ16と、センサー素子2およびICチップ16を収納するパッケージ12と、を備えている。
以下、センサーデバイス1を構成する各部を順次説明する。
(パッケージ)
図1に示すように、パッケージ12は、上方に開放する凹部を有するベース部材13と、このベース部材13の凹部を覆うように設けられた蓋部材(リッド)14と、を備える。これにより、ベース部材13と蓋部材14との間には、センサー素子2およびICチップ16が収納される内部空間が形成されている。
ベース部材13は、平板状の板体131と、板体131の上面の外周部から立設する枠体132とで構成されている。
このようなベース部材13は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、水晶、ガラス等で構成されている。
また、ベース部材13には、蓋部材14が気密的に接合されている。これにより、パッケージ12内が気密封止されている。
この蓋部材14は、例えば、ベース部材13と同材料、または、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。なお、蓋部材14に導電性を付与することで、蓋部材14に電磁シールド効果を付与することができる。
ベース部材13と蓋部材14との接合方法としては、特に限定されず、例えば、ろう材、硬化性樹脂等で構成された接着剤による接合方法、シーム溶接、レーザー溶接等の溶接方法等を用いることができる。
かかる接合は、減圧下または不活性ガス雰囲気下で行うことにより、パッケージ12内を減圧状態または不活性ガス封入状態に保持することができる。
(ICチップ)
ICチップ16は、ベース部材13の凹部の底面に載置されている。
図1に示すICチップ16は、前述したセンサー素子2を駆動する機能と、センサー素子2からの出力(センサー出力)を検出する機能と、を有する電子部品である。このようなICチップ16は、図示しないが、センサー素子2を駆動する駆動回路と、センサー素子2からの出力を検出する検出回路と、を備える。
また、ICチップ16には、図示しない複数の接続端子が設けられており、図示しない電気配線を介してセンサー素子2と電気的に接続されているとともに、パッケージ12の外部接続端子(図示せず)に電気的に接続されている。
なお、センサーデバイス1におけるICチップ16の位置は、図1に示す位置に限定されず、例えばセンサー素子2と同一面上であってもよい。
(センサー素子)
センサー素子2は、1つの軸まわりの角速度を検出するジャイロセンサー素子である。
このセンサー素子2は、図1に示すように、本体17と、本体17の表面にそれぞれ成膜された電極群50および端子群57と、を備えている。
このうち、本体17は、図2に示すように、基部21と、1対の駆動用振動腕221、222と、1対の検出用振動腕231、232と、1対の調整用振動腕241、242と、第1支持部251および第2支持部252と、4本の梁261、262、263、264と、を備えている。この本体17は、圧電体材料で一体的に形成されている。このような圧電体材料としては、特に限定されないが、水晶を用いるのが好ましい。これにより、センサー素子2の特性を優れたものとすることができる。
なお、本実施形態では、本体17の上面を「上面17a」とし、下面を「下面17b」とする。
水晶は、互いに直交するX軸(電気軸)、Y軸(機械軸)およびZ軸(光学軸)を有する。本体17は、例えば、Z軸が厚さ方向に対応しX軸およびY軸にそれぞれ平行な板面を有する水晶基板にエッチング加工を施すことによって形成することができる。かかる基板の厚さは、センサー素子2の共振周波数、外形サイズ、加工性等に応じて適宜設定される。
一方、電極群50および端子群57は、それぞれ、金(Au)、銅(Cu)、その他の金属といった導電材で構成される。
電極群50は、駆動用振動腕221、222に設けられた駆動用電極群51、52と、検出用振動腕231、232に設けられた検出用電極群53、54と、調整用振動腕241、242に設けられた調整用電極群55、56と、を含んでいる。
端子群57は、第1支持部251に設けられた第1駆動用端子57a、第1検出用端子57cおよび第3検出用端子57eと、第2支持部252に設けられた第2駆動用端子57b、第2検出用端子57dおよび第4検出用端子57fと、を含んでいる。
これらの電極群50および端子群57は、厚膜や薄膜として形成することができる。
センサー素子2は、第1支持部251および第2支持部252がベース部材13に固定されることによって支持されている。支持にあたって、端子群57は、第1支持部251および第2支持部252の下面17bに設けられている。一方、ベース部材13の板体131の上面には、端子群58が設けられている。そして、端子群57と端子群58とが対向するようにセンサー素子2が保持された状態で、端子群57と端子群58との間が導電接合材59を介して接合されている。これにより、ベース部材13とセンサー素子2とが電気的および機械的に接続される。導電接合材59としては、例えば、はんだ、ろう材、導電性接着剤等が挙げられる。
本体17は、前述したように、基部21と、1対の駆動用振動腕221、222と、1対の検出用振動腕231、232と、1対の調整用振動腕241、242と、第1支持部251および第2支持部252と、4本の梁261、262、263、264と、を備えている。
このうち基部21は、2本の梁261、262(第1梁)を介して第1支持部251に支持されており、2本の梁263、264(第2梁)を介して第2支持部252に支持されている。4本の梁261、262、263、264は、それぞれ長尺形状をなし、一端が基部21に連結され、他端が第1支持部251または第2支持部252に連結されている。
駆動用振動腕221、222は、それぞれ、基部21からy軸方向(−y側)に沿って延出している。また、駆動用振動腕221、222は、それぞれ水晶のY軸に沿って延在している。さらに、駆動用振動腕221、222の横断面は、それぞれx軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。
そして、駆動用振動腕221には、駆動用電極群51が設けられ、同様に、駆動用振動腕222には、駆動用電極群52が設けられている。
以下、駆動用電極群51および駆動用電極群52について説明する。
駆動用電極群51は、図3(a)、(b)に示すように、駆動用振動腕221の上面17aに設けられた第1駆動用電極511と、駆動用振動腕221の下面17bに設けられた第2駆動用電極512と、駆動用振動腕221の一方(図3中の左側)の側面に設けられた第3駆動用電極513と、駆動用振動腕221の他方(図3中の右側)の側面に設けられた第4駆動用電極514とで構成されている。
第1駆動用電極511および第2駆動用電極512は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。また、第3駆動用電極513および第4駆動用電極514は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。
このような第1駆動用電極511および第2駆動用電極512は、図示しない配線を介して、第1支持部251に設けられた第1駆動用端子57aと電気的に接続されている(図6参照)。また、第3駆動用電極513および第4駆動用電極514は、図示しない配線を介して、第2支持部252に設けられた第2駆動用端子57bと電気的に接続されている(図6参照)。
一方、駆動用電極群52は、図3には図示しないものの、駆動用振動腕222の上面17aに設けられた第1駆動用電極521と、駆動用振動腕222の下面17bに設けられた第2駆動用電極522と、駆動用振動腕222の一方の側面に設けられた第3駆動用電極523と、駆動用振動腕222の他方の側面に設けられた第4駆動用電極524とで構成されている。
第1駆動用電極521および第2駆動用電極522は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。また、第3駆動用電極523および第4駆動用電極524は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。
このような第1駆動用電極521および第2駆動用電極522は、図示しない配線を介して、第2支持部252に設けられた第2駆動用端子57bと電気的に接続されている(図6参照)。また、第3駆動用電極523および第4駆動用電極524は、図示しない配線を介して、第1支持部251に設けられた第1駆動用端子57aと電気的に接続されている(図6参照)。
検出用振動腕231、232は、それぞれ、基部21からy軸方向(中心Oを境にして+y側)に沿って延出している。また、検出用振動腕231、232は、それぞれ水晶のY軸に沿って延在している。さらに、検出用振動腕231、232の横断面は、それぞれx軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。
このような検出用振動腕231、232は、それぞれ駆動用振動腕221、222に加えられた物理量に応じて振動するものである。
そして、検出用振動腕231には、検出用電極群53が設けられ、同様に、検出用振動腕232には、検出用電極群54が設けられている。このように駆動用振動腕221、222とは別体として設けられた検出用振動腕231、232に検出用電極群53、54を設けることにより、検出用電極群53、54の検出用電極の電極面積(電極として機能する部分の面積)を大きくすることができる。そのため、センサー素子2の検出感度を向上させることができる。
以下、検出用電極群53および検出用電極群54について説明する。
検出用電極群53は、図4(a)、(b)に示すように、検出用振動腕231の上面17aに設けられた第1検出用電極531および第2検出用電極532と、検出用振動腕231の下面17bに設けられた第3検出用電極533および第4検出用電極534とで構成されている。ここで、第1検出用電極531および第3検出用電極533は、それぞれ検出用振動腕231の幅方向での一方側(図4中の右側)に設けられ、また、第2検出用電極532および第4検出用電極534は、それぞれ、検出用振動腕231の幅方向での他方側(図4中の左側)に設けられている。
第1検出用電極531および第4検出用電極534は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。また、第2検出用電極532および第3検出用電極533は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。
このような第1検出用電極531および第4検出用電極534は、図示しない配線を介して、第1支持部251に設けられた第1検出用端子57cと電気的に接続されている(図7(a)参照)。また、第2検出用電極532および第3検出用電極533は、図示しない配線を介して、第1支持部251に設けられた第3検出用端子57eと電気的に接続されている(図7(a)参照)。
一方、検出用電極群54は、図4には図示しないものの、検出用振動腕232の上面17aに設けられた第1検出用電極541および第2検出用電極542と、検出用振動腕232の下面17bに設けられた第3検出用電極543および第4検出用電極544とで構成されている。
第1検出用電極541および第4検出用電極544は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。また、第2検出用電極542および第3検出用電極543は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。
このような第1検出用電極541および第4検出用電極544は、図示しない配線を介して、第2支持部252に設けられた第2検出用端子57dと電気的に接続されている(図7(b)参照)。また、第2検出用電極542および第3検出用電極543は、図示しない配線を介して、第2支持部252に設けられた第4検出用端子57fと電気的に接続されている(図7(b)参照)。
調整用振動腕241、242は、それぞれ、基部21からy軸方向(中心Oを境にして+y側)に沿って延出している。また、調整用振動腕241、242は、それぞれ水晶のY軸に沿って延在している。さらに、調整用振動腕241、242の横断面は、それぞれx軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。
このような調整用振動腕241、242は、前述した検出用振動腕231、232に対して平行となるように設けられている。すなわち、検出用振動腕231、232および調整用振動腕241、242は、互いに平行な方向に延在している。これにより、検出用振動腕231、232および調整用振動腕241、242等を水晶で構成した場合、検出用振動腕231、232および調整用振動腕241、242をそれぞれ水晶のY軸に沿って延在するように構成し、検出用振動腕231、232を効率的に振動させるとともに、簡単な構成で後述する調整用電極551〜554に電荷を生じさせることができる。
そして、調整用振動腕241には、調整用電極群55が設けられ、同様に、調整用振動腕242には、調整用電極群56が設けられている。
以下、調整用電極群55および調整用電極群56について説明する。
調整用電極群55は、図5(a)、(b)に示すように、調整用振動腕241の上面17aに設けられた第1調整用電極551と、調整用振動腕241の下面17bに設けられた第2調整用電極552と、調整用振動腕241の一方(図5中の左側)の側面に設けられた第3調整用電極553と、調整用振動腕241の他方(図5中の右側)の側面に設けられた第4調整用電極554とで構成されている。
第1調整用電極551および第2調整用電極552は、平面視したときに、互いに重なるように形成されている。すなわち、第1調整用電極551および第2調整用電極552は、平面視したときに、互いの外形が一致するように形成されている。
第1調整用電極551および第2調整用電極552は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。また、第3調整用電極553および第4調整用電極554は、互いに同電位となるように互いに電気的に接続されている。
このような第1調整用電極551および第2調整用電極552は、図示しない配線を介して、前述した第1検出用電極531および第4検出用電極534とともに、第1支持部251に設けられた第1検出用端子57cと電気的に接続されている(図7(a)参照)。また、第3調整用電極553および第4調整用電極554は、図示しない配線を介して、前述した第2検出用電極532および第3検出用電極533とともに、第1支持部251に設けられた第3検出用端子57eと電気的に接続されている(図7(a)参照)。
一方、調整用電極群56は、図5には図示しないものの、調整用振動腕242の上面17aに設けられた第1調整用電極561と、調整用振動腕242の下面17bに設けられた第2調整用電極562と、調整用振動腕242の一方の側面に設けられた第3調整用電極563と、調整用振動腕242の他方の側面に設けられた第4調整用電極564とで構成されている。
第1調整用電極561および第2調整用電極562は、互いに同電位となるように、図示しない配線を介して互いに電気的に接続されている。また、第3調整用電極563および第4調整用電極564は、互いに同電位となるように互いに電気的に接続されている。
このような第1調整用電極561および第2調整用電極562は、図示しない配線を介して、前述した第1検出用電極541および第4検出用電極544とともに、第2支持部252に設けられた第2検出用端子57dと電気的に接続されている(図7(b)参照)。また、第3調整用電極563および第4調整用電極564は、図示しない配線を介して、前述した第2検出用電極542および第3検出用電極543とともに、第2支持部252に設けられた第4検出用端子57fと電気的に接続されている(図7(b)参照)。
このように構成されたセンサー素子2では、第1駆動用端子57aと第2駆動用端子57bとの間に駆動信号が印加されることにより、図8に示すように、駆動用振動腕221と駆動用振動腕222とが互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)する。すなわち、駆動用振動腕221が図8に示す矢印A1の方向に屈曲するとともに駆動用振動腕222が図8に示す矢印A2の方向に屈曲する状態と、駆動用振動腕221が図8に示す矢印B1の方向に屈曲するとともに駆動用振動腕222が図8に示す矢印B2の方向に屈曲する状態とを交互に繰り返す。
このように駆動用振動腕221、222を駆動振動させた状態で、センサー素子2にy軸まわりの角速度ωが加わると、駆動用振動腕221、222は、コリオリ力により、z軸方向に沿って互いに反対側に屈曲振動する。これに伴い、検出用振動腕231、232は、z軸方向に沿って互いに反対側に屈曲振動(検出振動)する。すなわち、検出用振動腕231が図8に示す矢印C1の方向に屈曲するとともに検出用振動腕232が図8に示す矢印C2の方向に屈曲する状態と、検出用振動腕231が図8に示す矢印D1の方向に屈曲するとともに検出用振動腕232が図8に示す矢印D2の方向に屈曲する状態とを交互に繰り返す。
このような検出用振動腕231、232の検出振動により検出用電極群53、54に生じた電荷を検出することにより、センサー素子2に加わった角速度ωを求めることができる。
このとき、調整用振動腕241、242も駆動用振動腕221、222の駆動振動に伴って互いに接近・離間する方向に屈曲振動するよう励振される。これにより、調整用電極551、552および調整用電極553、554に電荷が発生するので、この電荷量を調整することにより、検出用電極531、534および検出用電極532、533に発生する電荷の少なくとも一部を相殺することができる。そして、検出用電極531、534および検出用電極532、533に発生する電荷に、調整用電極551、552および調整用電極553、554に発生する電荷を加算したものをセンサー出力(以下、単に「センサー出力」ともいう)として第1検出用端子57cおよび第3検出用端子57eから出力することができる。
調整用電極551、552および調整用電極553、554に発生する電荷は、検出用電極531、534および検出用電極532、533に発生する電荷とは逆極性であるため、検出用電極531、534および検出用電極532、533に発生する電荷の少なくとも一部を相殺する。同様に、調整用電極561、562および調整用電極563、564に発生する電荷は、検出用電極541、544および検出用電極542、543に発生する電荷とは逆極性であるため、検出用電極541、544および検出用電極542、543に発生する電荷の少なくとも一部を相殺する。これにより、例えば、センサー素子2に物理量が加えられていない状態でのセンサー出力(以下、「ゼロ点出力」ともいう)がゼロとなるように、センサー出力を調整することができる。その結果、感度の高いセンサー素子2が得られる。
第1支持部251および第2支持部252は、それぞれy軸方向(第1方向)に沿って延在し、かつ、x軸方向(第2方向)に沿って互いに離間するように並んでいる。第1支持部251と第2支持部252との間には、1対の駆動用振動腕221、222が位置している。したがって、センサー素子2は、基部21よりも−y側にずれた位置でベース部材13に固定されることとなり、いわゆる片持ち支持される。
第1支持部251は、平面視においてy軸方向に長軸をもつ略長方形をなしている。
そして、第1支持部251のうち+y側の端部と基部21との間は、梁261を介して連結されている。梁261は、第1支持部251からy軸方向(+y側)に沿って延出している部分261aと、部分261aの+y側の例えば端部からx軸方向(−x側)に沿って延出している部分(部分261aから突出し、かつ−x側に向って延在している)261bと、部分261bの−x側の例えば端部からy軸方向(−y側)に沿って延出している部分261cと、部分261cの−y側の端部からx軸方向(−x側)に沿って延出している(部分261cから突出し、かつ−x側に向って延在している)部分261dと、を含んでいる。換言すれば、梁261は、部分261bで折り返す構造を有することにより、大きく迂回する経路で第1支持部251と基部21とを連結している。
一方、第1支持部251のうち−y側の端部と基部21との間は、梁262を介して連結されている。
基部21とこのような第1支持部251と梁261、262とは、平面視において閉領域271を取り囲むように閉じた環を形成している。換言すれば、基部21と第1支持部251とが梁261、262を介して互いに連結され、閉じた環状をなしている。
これと同様に、第2支持部252も、第1支持部251と同様、平面視においてy軸方向に長軸をもつ略長方形をなしている。
そして、第2支持部252のうち+y側の端部と基部21との間は、梁263を介して連結されている。梁263の主面形状は、中心Oを通過するy軸に沿った直線を境にして梁261と実質的に線対称の形状をなしている。
一方、第2支持部252のうち−y側の端部と基部21との間は、梁264を介して連結されている。
基部21とこのような第2支持部252と梁263、264とは、平面視において閉領域272を取り囲むように閉じた環を形成している。換言すれば、基部21と第2支持部252とが梁263、264を介して互いに連結され、閉じた環状をなしている。
ここで、第1支持部251の−y側の端部と第2支持部252の−y側の端部とは、x軸方向に沿って互いに離間している。このため、第1支持部251に設けられる第1駆動用端子57aと第2支持部252に設けられる第2駆動用端子57bとの間は、十分な距離の空間を隔てて離間することとなる。したがって、第1駆動用端子57aと第2駆動用端子57bとの間には、物理的に十分な距離が確保され、静電的な結合を招き難くなる。その結果、第1駆動用端子57aに付与される駆動信号と第2駆動用端子57bに付与される駆動信号とが互いに干渉し合うといった不具合の発生を抑制することができ、センサー素子2のゼロ点出力や感度の温度特性の劣化や感度の低下といったセンサー特性の劣化を抑制することができる。
また、第1支持部251と第2支持部252とを離間させたことで、その間に、駆動用振動腕221、222や検出用振動腕231、232の長さを十分に長くするためのスペースを確保することができる。このため、駆動用振動腕221、222や検出用振動腕231、232の設計自由度が高くなり、振動のインピーダンスの低下を図り易くなる。その結果、駆動用振動腕221、222や検出用振動腕231、232の長さを犠牲にすることなくセンサー素子2の小型化を図り易くなり、小型であっても感度の高いセンサー素子2が得られる。また、センサー素子2の縦横比(アスペクト比)の設計自由度がより高くなり、例えば、複数のセンサー素子を1つのパッケージ内に混載する場合、センサー素子2を用いることでパッケージ内のスペースを有効に利用することができ、結果としてパッケージの小型化(センサーデバイスの小型化)を図ることができる。
さらに、第1支持部251と梁261、262とを含む部位および第2支持部252と梁263、264とを含む部位が、上述したように閉領域271、272を取り囲むように閉じた環を形成していることにより、これらの部位には十分な弾性(ばね性)が付与される。このため、駆動用振動腕221、222の駆動振動が梁261〜264や支持部251、252に漏れてしまい、駆動振動が不安定になったり効率が低下したりする不具合(実装漏れ)の発生を抑制することができる。その結果、センサー素子2のゼロ点出力や感度の温度特性の劣化や感度の低下といったセンサー特性の劣化を抑制することができる。
なお、中心Oを境にして基部21の+x側の部分からは梁261と梁262とが延出しており、基部21の−x側の部分からは梁263と梁264とが延出している。そして、梁261と梁262とは、前記第1支持部251を介して連結しており、これにより閉領域271が画成されている。
また、梁263と梁264とは、第2支持部252を介して連結しており、これにより閉領域272が画成されている。
すなわち、梁261は、前述したように、第1支持部251の+y側の端部に接続され、梁262は、第1支持部251の−y側の端部に接続されている。同様に、梁263は、前述したように、第2支持部252の+y側の端部に接続され、梁264は、第2支持部252の−y側の端部に接続されている。これにより、これらの部位によって形成される前述した閉領域271、272の面積を十分に広く確保することができ、かつ、閉領域271、272を細長い形状にすることができる。その結果、より広い周波数において実装漏れの発生を抑制し易くなり、とりわけセンサー特性の劣化を抑制することができる。
また、第1支持部251の下面17bには、+y側からy軸方向に沿って、第1検出用端子57c、第3検出用端子57eおよび第1駆動用端子57aがこの順で並ぶように設けられている。一方、第2支持部252の下面17bには、+y側からy軸方向に沿って、第2検出用端子57d、第4検出用端子57fおよび第2駆動用端子57bがこの順で並ぶように設けられている。
本実施形態は、第1駆動用端子57aに駆動信号が与えられるとともに、第2駆動用端子57bには基準電位(例えば接地電位)が与えられるように構成されている。また、本実施形態は、第1検出用端子57cおよび第2検出用端子57dでそれぞれ検出信号が取得されるとともに、第3検出用端子57eおよび第4検出用端子57fにはそれぞれ基準電位が与えられるように構成されている。
したがって、第1支持部251において、第1検出用端子57c、第3検出用端子57eおよび第1駆動用端子57aをこの順で並べることにより、静電的なノイズ(妨害波)の発生量が比較的大きい第1駆動用端子57aと、微小な電流を出力する必要がある第1検出用端子57cとの間に、基準電位にある第3検出用端子57eが配置されることとなる。このため、第1駆動用端子57aから発生したノイズが第3検出用端子57eにおいて遮蔽される確率が高くなり、ノイズが第1検出用端子57cを含む回路に重畳するのを抑制し易くなる。その結果、センサー出力のS/N比の低下が抑制され、センサー特性に優れたセンサー素子2を得ることができる。
一方、第2支持部252において、第2検出用端子57d、第4検出用端子57fおよび第2駆動用端子57bをこの順で並べることにより、仮に、第2駆動用端子57bに駆動信号が与えられた場合であっても、第1支持部251と同様、静電的なノイズの発生量が比較的大きい第2駆動用端子57bと、微小な電流を出力する必要がある第2検出用端子57dとの間に、基準電位にある第4検出用端子57fが配置されることとなる。このため、ノイズが第2検出用端子57dを含む回路に重畳し難くなる。
なお、本実施形態では、第2駆動用端子57bには基準電位が与えられるため、第4検出用端子57fは必要に応じて設けられればよく、省略することもできる。その場合、第4検出用端子57fに接続されている電極は、第3検出用端子57eに集約すればよい。また、第2駆動用端子57bについても、必要に応じて、第3検出用端子57eに集約することも可能である。
また、駆動用振動腕221、222を駆動振動させた状態で、センサー素子2にy軸まわりに角速度が加わると、第1支持部251に設けられた第1検出用端子57cと第2支持部252に設けられた第2検出用端子57dとの間には、互いに極性が異なる電荷が発生する。したがって、第1検出用端子57cおよび第2検出用端子57dを互いに分離した支持部に設けることで、両者の間で静電的あるいは電磁的な結合が生じ難くなり、センサー出力のS/N比の低下をより十分に抑制することができる。
また、第1支持部251と第2支持部252は、それぞれ基部21の中心Oよりも−y側、すなわち、調整用振動腕241、242が延出している側とは反対側に位置している。このため、第1支持部251および第2支持部252と調整用振動腕241、242とが干渉し難くなり、センサー素子2の小型化(特にx軸方向の長さの短縮)を図り易くなる。その結果、センサー素子2の縦横比(アスペクト比)の設計自由度がより高くなり、例えば、複数のセンサー素子を1つのパッケージ内に混載する場合、センサー素子2を用いることでパッケージ内のスペースを有効に利用することができ、結果としてパッケージの小型化(センサーデバイスの小型化)を図ることができる。
さらに、第1支持部251および第2支持部252を基部21の中心Oよりも−y側にシフトすることで、第1支持部251と基部21とを連結する梁261や第2支持部252と基部21とを連結する梁263の長さをより長くするためのスペースを確保し易くなる。このため、梁261、263の弾性(ばね性)をより高くすることができ、実装漏れの発生がより確実に抑制され、センサー特性の劣化を抑制し易くなる。
また、第1支持部251および第2支持部252を基部21の中心Oよりも−y側にシフトすることで、基部21のx軸方向の両側にスペースを確保することができる。このため、基部21からこのスペースに向けて梁261、263を延出させることが可能になる。このように支持部251、252と基部21とを連結する梁261、263を基部21からx軸方向に沿って延出させることで、駆動用振動腕221、222の駆動振動と梁261、263の振動とが結合し難くなる。その結果、実装漏れの発生を特に抑制することができ、センサー特性の劣化をより確実に抑制することができる。
なお、基部21の中心Oとは、基部21に外接する最小面積の長方形の中心(対角線同士の交点)として求めることができる。また、基部21とは、駆動用振動腕221、222の基端側、検出用振動腕231、232の基端側および調整用振動腕241、242の基端側に位置し、これらの振動腕よりも幅(x軸方向の長さ)が広くなっている部位である。
≪第2実施形態≫
次に、本発明のセンサー素子の第2実施形態について説明する。
図9は、本発明のセンサー素子の第2実施形態を示す平面図である。なお、図9では、電極や配線の図示を省略している。
以下、第2実施形態について説明するが、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
第2実施形態は、センサー素子の形状が異なる以外、前述した第1実施形態と同様である。なお、図9のうち、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態に係るセンサー素子2では、図9に示すように、第1支持部251のy軸方向の中間点が、基部21の中心Oを通るx軸上に位置している。
また、本実施形態に係るセンサー素子2では、梁261と梁262とが一部で互いに接しており、かつ、梁263と梁264とが一部で互いに接している。梁261と梁262とが接している部分を合流部265とし、梁263と梁264とが接している部分を合流部266としたとき、合流部265は、基部21から+x側に延出しており、合流部266は、基部21から−x側に延出している。
すなわち、梁261と梁262(合流部265を含む)とで1本の第1梁を構成しており、この第1梁と第1支持部とで閉じた環を構成している。また、梁263と梁264(合流部266を含む)とで1本の第2梁を構成しており、この第2梁と第2支持部とで閉じた環を構成している。
そして、第1梁と基部21とが連結しているとともに、第2梁と基部21とが連結している。
第1梁における基部21との連結部分(合流部265)と第2梁における基部21との連結部分(合流部266)との間に基部21が配置されており、これら2つの連結部分と基部21とはx軸に沿って並んでいる。
このように梁の一部である合流部265、266を基部21からx軸方向に沿って延出させることで、駆動用振動腕221、222の駆動振動と梁261〜264の振動とが結合し難くなる。その結果、実装漏れの発生を抑制することができ、センサー特性の劣化を抑制することができる。さらに、合流部265のy軸方向に沿った長さと合流部266のy軸方向に沿った長さは、基部21のy軸方向に沿った長さよりも短い方が実装漏れの発生を抑制する効果を高め易く望ましい。
また、本実施形態においても、第1実施形態と同様、第1支持部251の端部と第2支持部252の端部とがx軸方向に沿って互いに離間しているため、第1駆動用端子57aと第2駆動用端子57bとの間で静電的な結合を招き難くなり、センサー素子2のセンサー特性の劣化を抑制することができる。
さらに、本実施形態においても、第1実施形態と同様、第1支持部251と梁261、262とを含む部位および第2支持部252と梁263、264とを含む部位が、上述したように閉領域271、272を取り囲むように閉じた環を形成していることにより、これらの部位には十分な弾性(ばね性)が付与される。このため、実装漏れの発生を抑制することができ、センサー素子2のセンサー特性の劣化を抑制することができる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様の作用、効果が得られる。
≪第3実施形態≫
次に、本発明のセンサーデバイスの第3実施形態について説明する。
図10、11は、それぞれ、本発明のセンサーデバイスの第3実施形態を示す平面図である。なお、図10、11では、蓋部材、電極や配線の図示を省略している。
以下、第3実施形態について説明するが、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
第3実施形態に係るセンサーデバイスは、パッケージ内に複数のセンサー素子を収納するとともに、そのうちの1つが第1実施形態に係るセンサー素子であること以外は、第1実施形態に係るセンサーデバイスと同様である。
図10に示すセンサーデバイス1では、1つのパッケージ12内に、第1実施形態に係るセンサー素子2と、支持部の形状が異なる以外はセンサー素子2と同様のセンサー素子2aと、いわゆるダブルT型のセンサー素子2bと、ICチップ16と、が収納されている。
このうち、センサー素子2は、y軸まわりの角速度を検出し得るように配置されており、センサー素子2aは、x軸まわりの角速度を検出し得るように配置されており、センサー素子2bは、z軸まわりの角速度を検出し得るように配置されている。このように図10に示すセンサーデバイス1は、1つの素子で、x軸まわり、y軸まわり、およびz軸まわりの3つの回転軸について回転角速度を検出可能なものである。
ここで、センサー素子2は、前述したように、第1支持部251と第2支持部252とを離間させたことにより、駆動用振動腕221、222や検出用振動腕231、232の長さを十分に長くするためのスペースを確保することができる一方、y軸方向の長さが長くなるのを防ぐことができる。このため、センサー素子2は、各振動腕が十分な長さを有しつつ、y軸方向の長さが比較的短いものとなる。
そこで、このようなセンサー素子2をy軸まわりを検出軸とする素子として搭載することにより、特にパッケージ12内のy軸方向のスペースを有効利用することができ、その分、x軸まわりを検出軸とする素子(センサー素子2a)やz軸まわりを検出軸とする素子(センサー素子2b)のためのスペースをより大きく確保することができる。その結果、これらの素子のセンサー特性や感度をより高めることができ、センサーデバイス1全体のセンサー特性や感度をより高めることができる。
また、センサー素子2aは、センサー素子2とは異なり、第1支持部と第2支持部とが連結支持部を介して連結している。これにより、支持部は、検出用振動腕を取り囲むように設けられることとなる。
具体的には、センサー素子2aは、x軸方向に沿って延在し、かつ、y軸方向に沿って互いに離間するように並んでいる第1支持部253および第2支持部254と、第1支持部253の+x側の端部と第2支持部254の+x側の端部とを連結する連結支持部255と、を備えている。また、連結支持部255に図示しない端子を配置することによって、第1支持部253および第2支持部254の長さを短くすることができ、その分、第1支持部253および第2支持部254をそれぞれ検出用振動腕側に寄せることができる。その結果、センサー素子2aは、センサー素子2に比べて、x軸方向に長くなる一方、y軸方向には短くなる。したがって、センサー素子2とセンサー素子2aとを組み合わせてパッケージ12内に収納すれば、スペースの有効利用を図ることができる。
さらに、センサー素子2bは、ダブルT型の素子であるため、いわゆるH型の素子であるセンサー素子2やセンサー素子2aに比べて、縦の長さ/横の長さで定義される縦横比が比較的1に近くなる。一方、センサーデバイス1に用いられるパッケージ12の縦横比も、比較的1に近い場合が多い。したがって、センサー素子2およびセンサー素子2aとセンサー素子2bとを組み合わせることで、スペースの利用効率を特に高めつつ3つの素子をパッケージ12内に収納することができる。その結果、本実施形態によれば、3つの検出軸を有し、かつ小型化が図られたセンサーデバイス1が得られる。
また、図11に示すセンサーデバイス1は、センサー素子2aの形状が異なる以外、図10に示すセンサーデバイス1と同様である。
図11に示すセンサー素子2aは、第1支持部253および第2支持部254が省略されている以外、図10に示すセンサー素子2aと同様である。そして、図示しない端子の全てが連結支持部255に配置されている。これにより、図11に示すセンサー素子2aでは、図10に示すセンサー素子2aに比べて、y軸方向の長さをさらに短くすることができる。その結果、パッケージ12内のy軸方向のスペースを有効利用することができ、その分、z軸まわりを検出軸とする素子(センサー素子2b)のためのスペースを、図10に比べてさらに大きく確保することができる。その結果、センサー素子2bのセンサー特性や感度をより高めることができ、センサーデバイス1全体のセンサー特性や感度をさらに高めることができる。
以上、センサーデバイス1について説明したが、センサー素子の形状や電極配置等は、上記のものに限定されない。例えば、調整用振動腕は、必要に応じて設けられればよく、省略されていてもよい。また、本発明のセンサー素子の実施形態は、上述したようないわゆるH型音叉の形態に限定されず、例えば駆動用振動腕や検出用振動腕をそれぞれ3本以上備えている形態であってもよい。
また、基部、振動腕、梁、支持部、電極群および端子群の数、位置、形状、大きさ等は、前述した実施形態に限定されるものではない。
[電子機器]
次いで、本発明のセンサーデバイスを備える電子機器(本発明の電子機器)について、図12〜図14に基づき、詳細に説明する。
図12は、本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
図13は、本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。このような携帯電話機1200には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
図14は、本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部100が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部100は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
なお、本発明のセンサーデバイスを備える電子機器は、図12のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図13の携帯電話機、図14のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
[移動体]
次に、本発明のセンサーデバイスを備える移動体(本発明の移動体)について説明する。
図15は、本発明の移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。自動車1500には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が搭載されている。センサーデバイス1は、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上、本発明について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
また、本発明においては、上述した実施形態に任意の構成物が付加されていてもよい。
また、センサーデバイスが検出する物理量は、回転角速度に限らず、例えば加速度であってもよい。
1 センサーデバイス
2 センサー素子
2a センサー素子
2b センサー素子
12 パッケージ
13 ベース部材
14 蓋部材
16 ICチップ
17 本体
17a 上面
17b 下面
21 基部
50 電極群
51 駆動用電極群
52 駆動用電極群
53 検出用電極群
54 検出用電極群
55 調整用電極群
56 調整用電極群
57 端子群
57a 第1駆動用端子
57b 第2駆動用端子
57c 第1検出用端子
57d 第2検出用端子
57e 第3検出用端子
57f 第4検出用端子
58 端子群
59 導電接合材
100 表示部
131 板体
132 枠体
221 駆動用振動腕
222 駆動用振動腕
231 検出用振動腕
232 検出用振動腕
241 調整用振動腕
242 調整用振動腕
251 第1支持部
252 第2支持部
253 第1支持部
254 第2支持部
255 連結支持部
261 梁
261a 部分
261b 部分
261c 部分
261d 部分
262 梁
263 梁
264 梁
265 合流部
266 合流部
271 閉領域
272 閉領域
511 第1駆動用電極
512 第2駆動用電極
513 第3駆動用電極
514 第4駆動用電極
521 第1駆動用電極
522 第2駆動用電極
523 第3駆動用電極
524 第4駆動用電極
531 第1検出用電極
532 第2検出用電極
533 第3検出用電極
534 第4検出用電極
541 第1検出用電極
542 第2検出用電極
543 第3検出用電極
544 第4検出用電極
551 第1調整用電極
552 第2調整用電極
553 第3調整用電極
554 第4調整用電極
561 第1調整用電極
562 第2調整用電極
563 第3調整用電極
564 第4調整用電極
1100 パーソナルコンピューター
1102 キーボード
1104 本体部
1106 表示ユニット
1200 携帯電話機
1202 操作ボタン
1204 受話口
1206 送話口
1300 ディジタルスチルカメラ
1302 ケース
1304 受光ユニット
1306 シャッターボタン
1308 メモリー
1312 ビデオ信号出力端子
1314 入出力端子
1430 テレビモニター
1440 パーソナルコンピューター
1500 自動車

Claims (9)

  1. 互いに直交する2つの方向を第1方向および第2方向とするとき、
    基部と、
    前記基部から前記第1方向に沿って延出し、駆動振動する複数の駆動用振動腕と、
    前記基部から前記第1方向に沿って延出し、前記駆動用振動腕に加えられた物理量に応じて振動する複数の検出用振動腕と、
    前記第1方向に延在し、かつ前記第2方向に沿って互いに離間して並ぶ第1支持部および第2支持部と、
    前記基部と前記第1支持部とを連結する第1梁と、
    前記基部と前記第2支持部とを連結する第2梁と、
    を有し、
    平面視において、前記第1支持部と前記第1梁とを含む部位および前記第2支持部と前記第2梁とを含む部位が、それぞれ閉じた環を形成していることを特徴とするセンサー素子。
  2. 前記検出用振動腕に設けられ、前記物理量が加えられたときに電荷が発生する第1検出用電極および第2検出用電極と、
    前記第1支持部に設けられ、前記第1検出用電極と電気的に接続された第1検出用端子と、
    前記第2支持部に設けられ、前記第2検出用電極と電気的に接続された第2検出用端子と、
    を備える請求項1に記載のセンサー素子。
  3. 前記検出用振動腕に設けられている第3検出用電極と、
    前記駆動用振動腕に設けられている第1駆動用電極および第2駆動用電極と、
    前記第1支持部に設けられ、前記第3検出用電極と電気的に接続された第3検出用端子と、
    前記第1支持部に設けられ、前記第1駆動用電極と電気的に接続された第1駆動用端子と、
    前記第2支持部に設けられ、前記第2駆動用電極と電気的に接続された第2駆動用端子と、
    を備え、
    前記第1支持部において、前記第1検出用端子、前記第3検出用端子および前記第1駆動用端子がこの順で並んでいる請求項2に記載のセンサー素子。
  4. 前記基部から前記第1方向に沿って延出する調整用振動腕を有し、
    前記第1支持部および前記第2支持部は、それぞれ、前記基部に対して、前記第1方向のうち前記調整用振動腕が延出している側とは反対側に位置している請求項1ないし3のいずれか1項に記載のセンサー素子。
  5. 前記基部から延出している2本の前記第1梁と、
    前記基部から延出している2本の前記第2梁と、
    を有し、
    2本の前記第1梁は、前記第1支持部を介して連結しており、
    2本の前記第2梁は、前記第2支持部を介して連結している請求項1ないし4のいずれか1項に記載のセンサー素子。
  6. 1本の前記第1梁と前記第1支持部とで前記閉じた環を構成しており、
    1本の前記第2梁と前記第2支持部とで前記閉じた環を構成しており、
    前記第1梁と前記基部とが連結しているとともに、前記第2梁と前記基部とが連結している請求項5に記載のセンサー素子。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のセンサー素子と、前記センサー素子を収納するパッケージと、を備えることを特徴とするセンサーデバイス。
  8. 請求項7に記載のセンサーデバイスを備えることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項7に記載のセンサーデバイスを備えることを特徴とする移動体。
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