JP2016038306A - センサー素子、センサーデバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

センサー素子、センサーデバイス、電子機器および移動体 Download PDF

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Fumio Ichikawa
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Abstract

【課題】感度の高いセンサー素子、ならびに、かかるセンサー素子を備えた信頼性の高いセンサーデバイス、電子機器および移動体を提供すること。【解決手段】センサー素子15は、本体とその表面に成膜された電極群および端子群とを備えている。このうち、本体は、基部25と、第1駆動用振動腕および第2駆動用振動腕と、第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bと、基部25に設けられた第1配線491および第2配線と、を備えている。そして、第1配線491および第2配線は、それぞれ、第1駆動用振動腕の外縁を基部25上に延長した第1仮想線Laおよび第2駆動用振動腕の外縁を基部25上に延長した第2仮想線Lbまで少なくとも延伸している。【選択図】図6

Description

本発明は、センサー素子、センサーデバイス、電子機器および移動体に関するものである。
センサー素子としては、例えば、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラやビデオカメラ等の振動制御補正(いわゆる手ぶれ補正)等に用いられ、角速度、加速度等の物理量を検出する素子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の振動片は、少なくとも一部に圧電体を含む基部と、基部から延びている駆動用振動腕および検出用振動腕と、検出用振動腕に設けられた電極と、固定部と、を備えている。そして、検出用振動腕には検出用電極が設けられており、この検出用電極は、基部を経て固定部まで引き回された配線に接続されている。このような振動片に角速度が加わると、コリオリ力に対応して特定の方向に新たに力成分が生起され、検出用振動腕の運動を引き起こす。そして、検出用振動腕の運動に基づく検出信号が出力されることにより、角速度の大きさを求めることができる。
特開2013−205237号公報
しかしながら、特許文献1に記載の振動片では、振動片に加わった物理量とは関係のない検出信号(漏れ電流)を検出してしまうという問題がある。かかる問題は、検出信号のS/N比の低下を招き、センサー素子の感度を低下させる。
本発明の目的は、感度の高いセンサー素子、ならびに、かかるセンサー素子を備えた信頼性の高いセンサーデバイス、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明のセンサー素子は、互いに表裏の関係にある2つの主面の一方を第1主面とし、他方を第2主面としたとき、
基部と、
前記基部から延出し、駆動振動する第1駆動用振動腕および第2駆動用振動腕と、
前記基部から延出し、前記第1駆動用振動腕および前記第2駆動用振動腕に加えられた物理量に応じて振動する第1検出用振動腕および第2検出用振動腕と、
前記第1検出用振動腕の前記第1主面および前記第2検出用振動腕の前記第1主面にそれぞれ設けられた第1検出用電極と、
前記第1検出用振動腕の前記第2主面および前記第2検出用振動腕の前記第2主面にそれぞれ設けられた第2検出用電極と、
前記基部の前記第1主面に設けられ、前記第1検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極と前記第2検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極との間を電気的に接続する第1配線と、
前記基部の前記第2主面に設けられ、前記第1検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極と前記第2検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極との間を電気的に接続する第2配線と、
を有し、
前記第1配線および前記第2配線の少なくとも一方は、前記第1駆動用振動腕の外縁と前記基部の外縁との接続点のうち前記第2駆動用振動腕からの距離が遠い接続点を通過して前記第1駆動用振動腕の延出方向に沿って仮想的に引かれた第1仮想線から前記第2駆動用振動腕の外縁と前記基部の外縁との接続点のうち前記第1駆動用振動腕からの距離が遠い接続点を通過して前記第2駆動用振動腕の延出方向に沿って仮想的に引かれた第2仮想線まで少なくとも延伸していることを特徴とする。
これにより、駆動モードの振動によって第1配線や第2配線に電荷が重畳したとしても、その電荷がセンサー素子の出力信号のS/N比に影響を及ぼし難くなるため、感度の高いセンサー素子を得ることができる。
[適用例2]
本発明のセンサー素子では、前記第1検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極は、前記第1検出用振動腕の前記第1主面内のうち、前記第1仮想線側よりも前記第2検出用振動腕側の外縁寄りに設けられており、
前記第2検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極は、前記第2検出用振動腕の前記第1主面内のうち、前記第2仮想線側よりも前記第1検出用振動腕側の外縁寄りに設けられており、
前記第1検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極は、前記第1検出用振動腕の前記第2主面内のうち、前記第1仮想線側よりも前記第2検出用振動腕側の外縁寄りに設けられており、
前記第2検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極は、前記第2検出用振動腕の前記第2主面内のうち、前記第2仮想線側よりも前記第1検出用振動腕側の外縁寄りに設けられていることが好ましい。
これにより、第1駆動用振動腕および第2駆動用振動腕の駆動モードの振動によって第1検出用振動腕および第2検出用振動腕が励振されたときでも、その励振振動によって第1検出用振動腕および第2検出用振動腕に発生する電荷をより相殺し易くなる。その結果、センサー素子の感度をより高めることができる。
[適用例3]
本発明のセンサー素子では、前記第1検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極は、前記第1検出用振動腕の前記第1主面内のうち、前記第2検出用振動腕側よりも前記第1仮想線側の外縁寄りに設けられており、
前記第2検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極は、前記第2検出用振動腕の前記第1主面内のうち、前記第1検出用振動腕側よりも前記第2仮想線側の外縁寄りに設けられており、
前記第1検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極は、前記第1検出用振動腕の前記第2主面内のうち、前記第2検出用振動腕側よりも前記第1仮想線側の外縁寄りに設けられており、
前記第2検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極は、前記第2検出用振動腕の前記第2主面内のうち、前記第1検出用振動腕側よりも前記第2仮想線側の外縁寄りに設けられていることが好ましい。
これにより、第1駆動用振動腕および第2駆動用振動腕の駆動モードの振動によって第1検出用振動腕および第2検出用振動腕が励振されたときでも、その励振振動によって第1検出用振動腕および第2検出用振動腕に発生する電荷をより相殺し易くなる。その結果、センサー素子の感度をより高めることができる。
[適用例4]
本発明のセンサー素子では、前記第1検出用振動腕の延出方向に対して平行で、かつ、前記第1主面に対して垂直で、かつ、前記第1検出用振動腕と前記第2検出用振動腕の中間に位置する仮想面を境にして、前記第1検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極と前記第2検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極とが互いに面対称である形状を有しており、
さらに前記仮想面を境にして、前記第1検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極と前記第2検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極とが互いに面対称の形状を有していることが好ましい。
これにより、第1検出用振動腕および第2検出用振動腕に発生する電荷をさらに相殺し易くなる。その結果、センサー素子の感度をさらに高めることができる。
[適用例5]
本発明のセンサー素子では、前記第1検出用振動腕の延出方向に対して平行で、かつ、前記第1主面に対して垂直で、かつ、前記第1検出用振動腕と前記第2検出用振動腕の中間に位置する仮想面を境にして、前記第1配線が、面対称の形状を有しており、
さらに前記仮想面を境にして、前記第2配線が、面対称の形状を有していることが好ましい。
これにより、第1配線や第2配線内に対して重畳する電荷がより相殺され易くなる。その結果、特に感度の高いセンサー素子が得られる。
[適用例6]
本発明のセンサー素子では、前記基部の前記第1主面に設けられた端子と、
前記基部の前記第2主面に設けられた端子と、
を備え、
前記第1主面側から前記第2主面を透視するように平面視したとき、前記第1検出用振動腕の延出方向に対して平行で、かつ、前記第1主面に対して垂直で、かつ、前記第1検出用振動腕と前記第2検出用振動腕の中間に位置する仮想面を境にして、前記第1主面に設けられた端子および前記第2主面に設けられた端子は、互いに面対称の関係を満たす形状を有していることが好ましい。
これにより、第1駆動用振動腕および第2駆動用振動腕の駆動モードの振動によって端子が励振されたときでも、その励振振動によって端子に発生する電荷をより相殺し易くなる。その結果、センサー素子の感度をより高めることができる。
[適用例7]
本発明のセンサー素子では、前記第1駆動用振動腕および前記第2駆動用振動腕に物理量が加えられていないとき、前記第1主面に設けられた端子に発生した電荷と前記第2主面に設けられた端子に発生した電荷とが小さくし合うことが好ましい。
これにより、感度の高いセンサー素子が得られる。
[適用例8]
本発明のセンサー素子では、前記第1検出用振動腕の延出方向に対して平行で、かつ、前記第1主面に対して垂直で、かつ、前記第1検出用振動腕と前記第2検出用振動腕の中間に位置する仮想面を境にして、前記第1検出用振動腕側の領域において前記第1配線に発生した電荷と、前記第2検出用振動腕側の領域において前記第1配線に発生した電荷とが、互いに小さくし合うとともに、前記第1検出用振動腕側の領域において前記第2配線で発生した電荷と、前記第2検出量振動腕側の領域において前記第2配線に発生した電荷とが、互いに小さくし合うことが好ましい。
これにより、感度の高いセンサー素子が得られる。
[適用例9]
本発明のセンサーデバイスは、本発明のセンサー素子と、前記センサー素子を収納するパッケージと、を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高いセンサーデバイスが得られる。
[適用例10]
本発明の電子機器は、本発明のセンサーデバイスを備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例11]
本発明の移動体は、本発明のセンサーデバイスを備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明のセンサーデバイスの第1実施形態を示す断面図である。 図1に示すセンサーデバイスが備えるセンサー素子であって、本発明のセンサー素子の第1実施形態の第1主面を示す平面図である。 図1に示すセンサーデバイスが備えるセンサー素子であって、本発明のセンサー素子の第1実施形態の第2主面を第1主面側から透視した平面図である。 図2に示す第1検出用振動腕の延出方向に対して平行で、かつ、第1主面に対して垂直で、かつ、第1検出用振動腕と第2検出用振動腕の中間に位置する仮想面を示す図である。 図2のA−A線断面図である。 図2に示すセンサー素子の部分拡大図である。 図3に示すセンサー素子の部分拡大図である。 図6に示すセンサー素子の他の構成例を示す図である。 図7に示すセンサー素子の他の構成例を示す図である。 図6、7に示すセンサー素子の他の構成例を示す図である。 図2に示すセンサー素子の振動モードの振動の様子を示す斜視図(概略図)である。 図2に示すセンサー素子の検出モードの振動の様子を示す斜視図(概略図)である。 本発明のセンサー素子の第2実施形態の第1主面を示す平面図である。 本発明のセンサー素子の第2実施形態の第2主面を第1主面側から透視した平面図である。 本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。
以下、本発明のセンサー素子、センサーデバイス、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
[センサーデバイス]
まず、本発明のセンサーデバイスの第1実施形態について説明する。
図1は、本発明のセンサーデバイスの第1実施形態を示す断面図である。図2は、図1に示すセンサーデバイスが備えるセンサー素子であって、本発明のセンサー素子の第1実施形態の第1主面を示す平面図である。図3は、図1に示すセンサーデバイスが備えるセンサー素子であって、本発明のセンサー素子の第1実施形態の第2主面を第1主面側から透視した平面図である。図4は、図2に示す第1検出用振動腕の延出方向に対して平行で、かつ、第1主面に対して垂直で、かつ、第1検出用振動腕と第2検出用振動腕の中間に位置する仮想面を示す図である。図5は、図2のA−A線断面図である。図6は、図2に示すセンサー素子の部分拡大図、図7は、図3に示すセンサー素子の部分拡大図である。図8は、図6に示すセンサー素子の他の構成例を示す図、図9は、図7に示すセンサー素子の他の構成例を示す図である。図10は、図6、7に示すセンサー素子の他の構成例を示す図である。図11は、図2に示すセンサー素子の振動モードの振動の様子を示す斜視図(概略図)である。図12は、図2に示すセンサー素子の検出モードの振動の様子を示す斜視図(概略図)である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1〜5において互いに直交するx軸、y軸およびz軸を図示しており、x軸に平行な方向を「x軸方向」、y軸に平行な方向を「y軸方向」、z軸に平行な方向を「z軸方向」という。また、+z側を「上」、−z側を「下」という。また、各図では、一部の配線の図示を省略している。
図1に示すセンサーデバイス1は、物理量として角速度を検出するジャイロセンサーである。
このようなセンサーデバイス1は、例えば、撮像機器の手振れ補正や、GPS(Global Positioning System)衛星信号を用いた移動体ナビケーションシステムにおける車両等の姿勢検出、姿勢制御等に用いることができる。
かかるセンサーデバイス1は、図1に示すように、センサー素子15と、ICチップ16と、センサー素子15およびICチップ16を収納するパッケージ12と、を備えている。
以下、センサーデバイス1を構成する各部を順次説明する。
(パッケージ)
図1に示すように、パッケージ12は、上方に開放する凹部を有するベース部材13と、このベース部材13の凹部を覆うように設けられた蓋部材(リッド)14と、を備える。これにより、ベース部材13と蓋部材14との間には、センサー素子15およびICチップ16が収納される内部空間が形成されている。
ベース部材13は、平板状の板体131と、板体131の上面の外周部から立設する枠体132とで構成されている。
このようなベース部材13は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、水晶、ガラス等で構成されている。
また、ベース部材13には、蓋部材14が気密的に接合されている。これにより、パッケージ12内が気密封止されている。
この蓋部材14は、例えば、ベース部材13と同材料、または、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。なお、蓋部材14に導電性を付与することで、蓋部材14に電磁シールド効果を付与することができる。
ベース部材13と蓋部材14との接合方法としては、特に限定されず、例えば、ろう材、硬化性樹脂等で構成された接着剤による接合方法、シーム溶接、レーザー溶接等の溶接方法等を用いることができる。
かかる接合は、減圧下または不活性ガス雰囲気下で行うことにより、パッケージ12内を減圧状態または不活性ガス封入状態に保持することができる。
(ICチップ)
ICチップ16は、ベース部材13の凹部の底面に載置されている。
図1に示すICチップ16は、前述したセンサー素子15を駆動する機能と、センサー素子15からの出力(センサー出力)を検出する機能と、を有する電子部品である。このようなICチップ16は、図示しないが、センサー素子15を駆動する駆動回路と、センサー素子15からの出力を検出する検出回路と、を備える。
また、ICチップ16には、図示しない複数の接続端子が設けられており、図示しない電気配線を介してセンサー素子15と電気的に接続されているとともに、パッケージ12の外部接続端子(図示せず)に電気的に接続されている。
なお、センサーデバイス1におけるICチップ16の位置は、図1に示す位置に限定されず、例えばセンサー素子15と同一面上に載置されていてもよい。
(センサー素子)
センサー素子15は、1つの軸まわりに角速度を検出するジャイロセンサー用振動片である。
このセンサー素子15は、図1に示すように、本体17と、本体17の表面にそれぞれ成膜された電極群18および端子群21と、を備えている。電極群18および端子群21は、それぞれ、金(Au)、銅(Cu)、その他の金属といった導電材で構成される。また、電極群18および端子群21は、厚膜や薄膜として形成することができる。
本体17は、図2に示すように、基部25と、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bと、第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bと、第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bと、支持部19と、基部25と支持部19とを連結する1対の第1吊り腕32a、32bおよび1対の第2吊り腕33a、33bと、を備えている。
このうち、支持部19がベース部材13に固定されることにより、センサー素子15が片持ち支持されている。片持ち支持にあたって支持部19には、端子群21が設けられている。端子群21は、下面17bに広がる電極群18の一部で形成されている。端子群21は、導電膜からなる複数の接続端子を備えている。一方、ベース部材13の板体131の上面には端子群22が設けられている。端子群22は、導電膜からなる複数の接続端子を備えている。このような端子群21と端子群22とが対向するようにセンサー素子15が保持された状態で、端子群21と端子群22との間が導電接合材23を介して接合されている。これにより、ベース部材13とセンサー素子15とが電気的および機械的に接続される。導電接合材23としては、例えば、はんだ、ろう材、導電性接着剤等が挙げられる。
このようなセンサー素子15は、本体17が圧電体材料で一体的に形成されている。このような圧電体材料としては、特に限定されないが、水晶を用いるのが好ましい。これにより、センサー素子15の特性を優れたものとすることができる。
水晶は、互いに直交するX軸(電気軸)、Y軸(機械軸)およびZ軸(光学軸)を有する。基部25、第1駆動用振動腕27a、第2駆動用振動腕27b、第1検出用振動腕26a、第2検出用振動腕26b、第1調整用振動腕28a、第2調整用振動腕28b、支持部19、第1吊り腕32a、32bおよび第2吊り腕33a、33bは、例えば、Z軸が厚さ方向に対応しX軸およびY軸にそれぞれ平行な板面を有する水晶基板にエッチング加工を施すことによって形成することができる。かかる基板の厚さは、センサー素子15の共振周波数、外形サイズ、加工性等に応じて適宜設定される。
なお、本実施形態では、センサー素子15の互いに表裏の関係にある主面のうち、上面17aが「第1主面」に対応し、下面17bが「第2主面」に対応する。
第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bは、それぞれ基部25からy軸方向(−y側)に延出している。また、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bは、それぞれ水晶のY軸に沿って延在している。さらに、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bの横断面は、それぞれx軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。
また、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bは、それぞれ基部25側に位置する駆動側腕部271a、271bと、駆動側腕部271a、271bの自由端側(基部25とは反対側)に位置する駆動側錘部272a、272bと、を備えている。駆動側錘部272a、272bは、駆動側腕部271a、271bに対して自由端側に位置し、かつ幅(x軸方向の長さ)が広くなっている。このような駆動側錘部272a、272bを設けることにより、自由端側の質量が相対的に大きくなるので、例えば同じ共振周波数を実現するのであれば、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bの長さをより短くすることができる。その結果、センサー素子15(センサーデバイス1)の小型化を図ることができる。
なお、駆動側錘部272a、272bのうち、駆動側腕部271a、271b側では、その幅が徐々に小さくなっている。このような部位を設けることで、駆動側錘部272a、272bと駆動側腕部271a、271bとの間に応力が集中し難くなり、応力集中に伴う不具合の発生を抑制することができる。
第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bは、それぞれ基部25からy軸方向(+y側)に延出している。また、第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bは、それぞれ水晶のY軸に沿って延在している。さらに、第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bの横断面は、それぞれx軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。
また、第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bは、それぞれ基部25側に位置する検出側腕部261a、261bと、検出側腕部261a、261bの自由端側(基部25とは反対側)に位置する検出側錘部262a、262bと、を備えている。検出側錘部262a、262bは、検出側腕部261a、261bに比べて自由端側に位置し、かつ幅(x軸方向の長さ)が広くなっている。このような検出側錘部262a、262bを設けることにより、自由端側の質量が相対的に大きくなるので、例えば同じ共振周波数を実現するのであれば、第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bの長さをより短くすることができる。その結果、センサー素子15(センサーデバイス1)の小型化を図ることができる。
なお、検出側錘部262a、262bのうち、検出側腕部261a、261b側では、その幅が徐々に小さくなっている。このような部位を設けることで、検出側錘部262a、262bと検出側腕部261a、261bとの間に応力が集中し難くなり、応力集中に伴う不具合の発生を抑制することができる。
第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bは、それぞれ基部25からy軸方向(+y側)に延出している。また、第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bは、それぞれ水晶のY軸に沿って延在している。さらに、第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bの横断面は、それぞれx軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。なお、第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bは、それらの間に2本の第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bが位置するよう配置されている。
また、第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bは、それぞれ基部25側に位置する調整側腕部281a、281bと、調整側腕部281a、281bの自由端側(基部25とは反対側)に位置する調整側錘部282a、282bと、を備えている。調整側錘部282a、282bは、調整側腕部281a、281bに比べて自由端側に位置し、かつ幅(x軸方向の長さ)が広くなっている。このような調整側錘部282a、282bを設けることにより、自由端側の質量が相対的に大きくなるので、例えば同じ共振周波数を実現するのであれば、第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bの長さをより短くすることができる。その結果、センサー素子15(センサーデバイス1)の小型化を図ることができる。
なお、調整側錘部282a、282bのうち、調整側腕部281a、281b側では、その幅が徐々に小さくなっている。このような部位を設けることで、調整側錘部282a、282bと調整側腕部281a、281bとの間に応力が集中し難くなり、応力集中に伴う不具合の発生を抑制することができる。
支持部19は、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bの−y側に位置しており、平面視においてx軸方向に細長い帯状の部位を含んでいる。また、この部位は、両端部で屈曲し、さらに+y側に延出している。
そして、支持部19のうちx軸方向に沿って延在している部分の+y側の辺と、基部25の−y側の辺とが、y軸方向に沿って延在する第1吊り腕32a、32bにより連結されている。なお、第1吊り腕32aおよび第1吊り腕32bは、それらの間に2本の第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bが位置するよう配置されている。
また、支持部19のうち+y側に延出している部分と、基部25の+x側の辺および−x側の辺とが、y軸方向に沿って延在する第2吊り腕33a、33bにより連結されている。なお、第2吊り腕33aおよび第2吊り腕33bは、それらの間に2本の第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bおよび2本の第1吊り腕32a、32bが位置するように配置されている。
次に、これらの部位に設けられる電極群18について説明する。
電極群18は、図2、3に示す2対の第1駆動用電極41a、41bおよび2対の第2駆動用電極42a、42bを含んでいる。
このうち、第1対の第1駆動用電極41aは、第1駆動用振動腕27aの両側面(x軸に直交する面)に設けられている。また、これらの第1駆動用電極41a同士は、第1駆動用振動腕27aの自由端側で互いに電気的に接続されている。一方、第2対の第1駆動用電極41bは、第2駆動用振動腕27bの上面17aおよび下面17bに設けられている。なお、第1駆動用電極41bと第1駆動用電極41aとは、基部25において電気的に接続されている。
また、第1対の第2駆動用電極42aは、第1駆動用振動腕27aの上面17aおよび下面17bに設けられている。一方、第2対の第2駆動用電極42bは、第2駆動用振動腕27bの両側面(x軸に直交する面)に設けられている。また、これらの第2駆動用電極42b同士は、第2駆動用振動腕27bの自由端側で互いに電気的に接続されている。また、第2駆動用電極42aと第2駆動用電極42bとは、基部25において電気的に接続されている。
なお、第1駆動用電極41aのうち、駆動側錘部272a、272bに設けられる部分は、駆動側錘部272a、272bの質量を調整する錘としても機能する。したがって、第1駆動用電極41aの膜厚や成膜領域を適宜設定することで、駆動側錘部272a、272bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、駆動側錘部272a、272bに成膜された第1駆動用電極41aの一部を除去することによっても、駆動側錘部272a、272bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、駆動側錘部272a、272bには、第1駆動用電極41a以外の錘を別途設けるようにしてもよい。この錘は、電極と同様にして形成されたものでもよいし、別の部材を貼り付けるようにして形成されたものでもよい。
電極群18は、図2、3に示す第1駆動配線43および第2駆動配線44を含んでいる。
このうち、第1駆動配線43は、一方の第1吊り腕32aの上面17aに設けられている。この第1駆動配線43は、第1吊り腕32aの全長にわたって敷設されており、支持部19の下面17bに設けられた第1駆動端子45に接続されている。
また、第2駆動配線44は、他方の第1吊り腕32bの上面17aに設けられている。第1吊り腕32bの全長にわたって敷設されており、支持部19の下面17bに設けられた第2駆動端子46に接続されている。
第1駆動端子45および第2駆動端子46ならびに第1駆動配線43および第2駆動配線44を介して、第1駆動用電極41a、41bおよび第2駆動用電極42a、42bに駆動信号を供給することができる。
電極群18は、図6、7に示す第1検出用振動腕26aの上面17aおよび第2検出用振動腕26bの上面17aにそれぞれ設けられた、第1検出用電極47a、47aおよび第1グランド電極47b、47bを含んでいる。同様に、電極群18は、図6、7に示す第1検出用振動腕26aの下面17bおよび第2検出用振動腕26bの下面17bにそれぞれ設けられた、第2検出用電極54a、54aおよび第2グランド電極54b、54bを含んでいる。
このうち、第1検出用電極47aの1つは、第1検出用振動腕26aの上面17aのうち、第2検出用振動腕26b側(内側)の部分に設けられている。同様に、第1検出用電極47aの他の1つは、第2検出用振動腕26bの上面17aのうち、第1検出用振動腕26a側(内側)の部分に設けられている。
また、第1グランド電極47bの1つは、第1検出用振動腕26aの上面17aのうち、第1調整用振動腕28a側(外側)の部分に設けられている。同様に、第1グランド電極47bの他の1つは、第2検出用振動腕26bの上面17aのうち、第2調整用振動腕28b側(外側)の部分に設けられている。
一方、第2検出用電極54aの1つは、第1検出用振動腕26aの下面17bのうち、第2検出用振動腕26b側(内側)の部分に設けられている。同様に、第2検出用電極54aの他の1つは、第2検出用振動腕26bの下面17bのうち、第1検出用振動腕26a側(内側)の部分に設けられている。
また、第2グランド電極54bの1つは、第1検出用振動腕26aの下面17bのうち、第1調整用振動腕28a側(外側)の部分に設けられている。同様に、第2グランド電極54bの他の1つは、第2検出用振動腕26bの下面17bのうち、第2調整用振動腕28b側(外側)の部分に設けられている。
すなわち、第1検出用振動腕26aに設けられている第1検出用電極47aは、第1検出用振動腕26aの上面17a(第1主面)内のうち、後述する第1仮想線La側の外縁よりも第2検出用振動腕26b側の外縁寄りに設けられており、第2検出用振動腕26bに設けられている第1検出用電極47aは、第2検出用振動腕26bの上面17a(第1主面)内のうち、後述する第2仮想線Lb側の外縁よりも第2検出用振動腕26b側の外縁寄りに設けられている。また、第1検出用振動腕26aに設けられている第2検出用電極54aは、第1検出用振動腕26aの下面17b(第2主面)内のうち、第1仮想線La側の外縁よりも第2検出用振動腕26b側の外縁寄りに設けられており、第2検出用振動腕26bに設けられている第2検出用電極54aは、第2検出用振動腕26bの下面17b(第2主面)内のうち、第2仮想線Lb側の外縁よりも第1検出用振動腕26a側の外縁寄りに設けられている。
なお、検出側錘部262a、262bには、必要に応じて、その質量を調整する錘となる部材を設けるようにしてもよい。この部材の膜厚や載置領域を適宜設定することで、検出側錘部262a、262bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、この部材の一部をトリミングすることによっても、検出側錘部262a、262bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。
電極群18は、図6、7に示す第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bごとに設けられた1対のグランド電極48aと、第1調整用振動腕28aの上面17aに設けられた第1調整用電極48bと、第2調整用振動腕28bの上面17aに設けられた第2調整用電極48cと、第1調整用振動腕28aの下面17bに設けられた第3調整用電極56bと、第2調整用振動腕28bの下面17bに設けられた第4調整用電極56cと、を含んでいる。
このうち、グランド電極48aは、第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bの両側面(x軸に直交する面)にそれぞれ設けられている。また、グランド電極48aは、第1検出用振動腕26aに設けられた第1グランド電極47b、47bおよび第2検出用振動腕26bに設けられた第2グランド電極54b、54bと電気的に接続されている。
また、第1調整用電極48bは、第1調整用振動腕28aの上面17aに設けられている。さらに、第1調整用電極48bは、第1調整用振動腕28aの基部25側から自由端側にかけて延在している。
また、第2調整用電極48cは、第2調整用振動腕28bの上面17aに設けられている。さらに、第2調整用電極48cは、第2調整用振動腕28bの基部25側から自由端側にかけて延在している。
また、第3調整用電極56bは、第1調整用振動腕28aの下面17bに設けられている。さらに、第3調整用電極56bは、第1調整用振動腕28aの基部25側から自由端側にかけて延在している。
また、第4調整用電極56cは、第2調整用振動腕28bの下面17bに設けられている。さらに、第4調整用電極56cは、第2調整用振動腕28bの基部25側から自由端側にかけて延在している。
なお、グランド電極48aのうち、調整側錘部282a、282bに設けられる部分は、調整側錘部282a、282bの質量を調整する錘としても機能する。したがって、グランド電極48aの膜厚や成膜領域を適宜設定することで、調整側錘部282a、282bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、調整側錘部282a、282bに成膜されたグランド電極48aの一部をトリミングすることによっても、調整側錘部282a、282bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、調整側錘部282a、282bには、グランド電極48a以外の錘を別途設けるようにしてもよい。この錘は、電極と同様にして形成されたものでもよいし、別の部材を貼り付けるようにして形成されたものでもよい。
次に、端子群21について説明する。
端子群21は、第1駆動端子45および第2駆動端子46を含んでいる。
これらの第1駆動端子45および第2駆動端子46は、それぞれ支持部19の下面17bに設けられている。
また、前述したように、第1駆動配線43は、第1駆動端子45と電気的に接続されており、第2駆動配線44は、第2駆動端子46と電気的に接続されている。
端子群21は、第1信号端子61a、第2信号端子61bおよびグランド端子61c、61dを含んでいる。
これらの第1信号端子61a、第2信号端子61bおよびグランド端子61c、61dは、それぞれ支持部19の下面17bに設けられている。
ところで、電極群18は、さらに、主に基部25の上面17aに設けられ、上述した電極同士を電気的に接続する第1配線491と、主に基部25の下面17bに設けられ、上述した電極同士を電気的に接続する第2配線492と、を含んでいる。
すなわち、基部25の上面17a(第1主面)に設けられ、第1検出用振動腕26aに設けられている第1検出用電極47aと第2検出用振動腕26bに設けられている第1検出用電極47aとの間を電気的に接続する第1配線491と、基部25の下面17b(第2主面)に設けられ、第1検出用振動腕26aに設けられている第2検出用電極54aと第2検出用振動腕26bに設けられている第2検出量電極54aとの間を電気的に接続する第2配線492と、を含んでいる。
このうち、第1配線491は、第1検出用振動腕26aの上面17aに設けられた第1検出用電極47aから基部25にかけてy軸方向に沿って延在している第1配線491aと、第2検出用振動腕26bの上面17aに設けられた第1検出用電極47aから基部25にかけてy軸方向に沿って延在している第1配線491bと、第2調整用電極48cから基部25にかけてy軸方向に沿って延在している第1配線491cと、基部25の上面17aに設けられ、第1配線491aと第1配線491bと第1配線491cとを接続するようにx軸方向に沿って延在している第1配線491dと、を含んでいる。
ここで、第1配線491dは、基部25の上面17aに設けられx軸方向に沿って延在している。具体的には、図6に示すように、第1配線491aと第1配線491bと第1配線491cとを接続するようにx軸方向に沿って延在している。さらに、第1配線491dは、図6に示すように、基部25のうち、第2吊り腕33a側(+x側)の端部まで延在している。この部分を第1配線491eとする。第1配線491eのうち、+x側の端部は電気的に浮いている。したがって、第1配線491eは、電極同士あるいは電極と端子とを電気的に接続するという配線の機能のみに着目すれば、本来不要な部分である。
これに対し、本実施形態では、第1配線491eを含むように第1配線491を敷設している。これにより、基部25の上面17aのx軸方向のほぼ全体にわたって第1配線491が敷設されることとなる。第1配線491は、後述するように、検出モードの振動に伴って第1検出用電極47aに発生した電荷(電気信号)を端子まで伝える役割を担う。したがって、センサーデバイス1に角速度運動が加わっていないときには、原則として、検出モードの振動が励振されることはなく、よって、第1配線491には電流がほとんど流れない。
しかしながら、センサー素子15が後述する駆動モードで振動するとき、基部25には応力の分布が生じ、この応力分布に応じた電荷が第1配線491に重畳する。駆動モードでは、後述するように、第1駆動用振動腕27aと第2駆動用振動腕27bとが、互いに近づいたり離れたりを繰り返すように振動するため、基部25には、図6に示す仮想面Fに対して例えば面対称の関係を満たす部分を含むような応力分布が生じる。本実施形態では、第1配線491を、本来必要な第1配線491dのみでなく、それを第2信号端子61bと第1検出用電極47aとの導通においては本来必要でない部分まで延伸させてなる第1配線491eを含むように構成したことで、第1配線491に重畳する電荷は、例えば面対称の関係を満たす部分を含むような応力分布に応じた電荷となる。したがって、第1配線491には、正の電荷と負の電荷とがほぼ等しい電気量になるように重畳することとなり、第1配線491において正負の電荷の少なくとも一部が相殺されることとなる(小さくし合う)。その結果、駆動モードの振動によって第1配線491に電荷が重畳したとしても、その電荷がセンサー素子15の出力信号のS/N比に影響を及ぼし難くなるため、センサーデバイス1(センサー素子15)の感度の低下を抑えることができる。
一方、第2配線492は、第1検出用振動腕26aの下面17bに設けられた第2検出用電極54aから基部25にかけてy軸方向に沿って延在している第2配線492aと、第2検出用振動腕26bの下面17bに設けられた第2検出用電極54aから基部25にかけてy軸方向に沿って延在している第2配線492bと、第3調整用電極56bから基部25にかけてy軸方向に沿って延在している第2配線492cと、基部25の下面17bに設けられ、第2配線492aと第2配線492bと第2配線492cとを接続するようにx軸方向に沿って延在している第2配線492dと、を含んでいる。
ここで、第2配線492dは、基部25の下面17bに設けられx軸方向に沿って延在している。具体的には、図7に示すように、第2配線492aと第2配線492bと第2配線492cとを接続するようにx軸方向に沿って延在している。さらに、第2配線492dは、図7に示すように、基部25のうち、第2吊り腕33b側(−x側)の端部まで延在している。この部分を第2配線492eとする。第2配線492eのうち、−x側の端部は電気的に浮いている。したがって、第2配線492eは、電極同士あるいは電極と端子とを電気的に接続するという配線の機能のみに着目すれば、本来不要な部分である。
これに対し、本実施形態では、第2配線492eを含むように第2配線492を敷設している。これにより、基部25の下面17bのx軸方向のほぼ全体にわたって第2配線492が敷設されることとなる。第2配線492は、後述するように、検出モードの振動に伴って第2検出用電極54aに発生した電荷(電気信号)を端子まで伝える役割を担う。したがって、センサーデバイス1に角速度運動が加わっていないときには、原則として、検出モードの振動が励振されることはなく、よって、第2配線492には電流がほとんど流れない。
しかしながら、センサー素子15が後述する駆動モードで振動するとき、基部25には、図7に示す仮想面Fに対して例えば面対称の関係を満たす部分を含むような応力分布が生じ、この応力分布に応じた電荷が第2配線492に重畳する。本実施形態では、第2配線492を、本来必要な第2配線492dのみでなく、それを第1信号端子61aと第2検出用電極54aとの導通においては本来必要でない部分まで延伸させてなる第2配線492eを含むように構成したことで、第2配線492に重畳する電荷は、例えば面対称の関係を満たす部分を含むような応力分布に応じた電荷となる。したがって、第2配線492では、正負の電荷の少なくとも一部が相殺されることとなり、駆動モードの振動によって第2配線492に電荷が重畳したとしても、その電荷がセンサー素子15の出力信号のS/N比に影響を及ぼし難くなり、センサーデバイス1(センサー素子15)の感度の低下を抑えることができる。
なお、上述した仮想面Fとは、図2、3、6、7に示すように、第1検出用振動腕26aの延出方向に対して平行で、かつ、センサー素子15の上面17aに対して垂直で、かつ、第1検出用振動腕26aと第2検出用振動腕26bとの中間に位置する平面のことである。第1駆動用振動腕27aと第2駆動用振動腕27bとは、この仮想面Fに対して互いに面対称の関係を満たすことから、基部25に発生する応力の分布も、仮想面Fに対して面対称となる。
また、図6に示すように、第1配線491は、基部25の上面17aの−x側の端部に設けられた第1配線491fをさらに含んでいる。そして、第1配線491dは、基部25の−x側の端部まで延伸しており、第1配線491fと電気的に接続されている。この第1配線491fは、基部25の側面を経て下面17b側に設けられた第2配線492gと電気的に接続されている。
また、図6に示すように、第1配線491は、さらに、第1調整用電極48bから基部25にかけて延在している第1配線491gを含んでいる。この第1配線491gは、基部25の側面を経て下面17b側に設けられた第2配線492fと電気的に接続されている。
一方、図7に示すように、第2配線492は、基部25の下面17bの+x側の端部に設けられた第2配線492fをさらに含んでいる。そして、第2配線492dは、基部25の+x側の端部まで延伸しており、第2配線492fと電気的に接続されている。この第2配線492fは、基部25の側面を経て上面17a側に設けられた第1配線491gと電気的に接続されている。
また、図7に示すように、第2配線492は、さらに、第4調整用電極56cから基部25にかけて延在している第2配線492gを含んでいる。この第2配線492gは、基部25の側面を経て下面17b側に設けられた第1配線491fと電気的に接続されている。
さらに、第2吊り腕33aの下面17bには、第3配線493が設けられている。この第3配線493によって、第2配線492fと第1信号端子61aとが電気的に接続されている。
同様に、第2吊り腕33bの下面17bには、第4配線494が設けられている。この第4配線494によって、第2配線492gと第2信号端子61bとが電気的に接続されている。
なお、本実施形態に係る第1配線491dは、図6に示すように、その−x側の端部は基部25の端部まで延伸しており、一方、+x側の端部は第1配線491eに接続されており、この第1配線491eの+x側の端部は基部25の端部まで延伸している。このように第1配線491は、基部25の上面17aのx軸方向全体にわたって延在しているのが好ましいが、必ずしも全体である必要はない。
例えば、第1駆動用振動腕27aの外縁と基部25の外縁との接続点のうち、第2駆動用振動腕27bからの距離が遠い接続点を通過し、かつ第1駆動用振動腕27aの延出方向に沿って仮想的に引かれた直線を「第1仮想線La」とし、第2駆動用振動腕27bの外縁と基部25の外縁との接続点のうち、第1駆動用振動腕27aからの距離が遠い接続点を通過し、かつ第2駆動用振動腕27bの延出方向に沿って仮想的に引かれた直線を「第2仮想線Lb」としたとき、第1配線491は、第1仮想線Laおよび第2仮想線Lbまで少なくとも延伸し、好ましくは第1仮想線Laを越えて外側まで延伸してもよい。同様に、第2配線492は、第1仮想線Laおよび第2仮想線Lbまで少なくとも延伸し、好ましくは第2仮想線Lbを越えて外側まで延伸してもよい。第1配線491および第2配線492を上記のように構成することで、第1配線491や第2配線492に重畳する電荷を電気的に相殺するという効果を得ることができる。
ここで、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bが駆動モードで振動するとき、基部25のうち、これらの振動腕の基端側周辺において最も応力が集中し易い。したがって、少なくとも第1駆動用振動腕27aや第2駆動用振動腕27bの基端側周辺に至る位置まで第1配線491や第2配線492を延伸させることにより、上述した効果が最小限得られることとなる。
また、より好ましくは、第1配線491の形状および第2配線492の形状は、それぞれ、仮想面Fに対して面対称の関係を満たしているのが好ましい。
すなわち、仮想面Fを境にして、第1配線491は、第1検出用振動腕26aに設けられている第1検出用電極47aと第2検出用振動腕27bに設けられている第1検出用電極47aとが面対称である形状を有している。
さらに、仮想面Fを境にして、第2配線492は、第1検出用振動腕26aに設けられている第2検出用電極54aと第2検出用振動腕27bに設けられている第2検出用電極54aとが面対称である形状を有している。
これにより、センサーデバイス1に角速度運動が加わっていないときに第1配線491や第2配線492内に対して重畳する電荷がより相殺され易くなる。その結果、特に感度の高いセンサーデバイス1を得ることができる。
なお、仮想面Fに対して面対称の形状としては、例えば、第1配線491の形状や第2配線492の形状のうち、第1調整用振動腕28aの外縁と基部25の外縁との接続点のうち、仮想面F寄りの接続点を通過し、かつ第1調整用振動腕28aの延出方向に沿って仮想的に引かれた直線を「仮想線La’」とし、第2調整用振動腕28bの外縁と基部25の外縁との接続点のうち、仮想面F寄りの接続点を通過し、かつ第2調整用振動腕28bの延出方向に沿って仮想的に引かれた直線を「仮想線Lb’」としたとき、仮想線La’と仮想線Lb’との間の範囲に含まれる形状が、仮想面Fに対して面対称である形状が挙げられる。
また、第1配線491は、仮想面Fから第1仮想線Laまで間の形状と、仮想面Fから第2仮想線Lbまでの間の形状と、が仮想面Fを境に対称となる形状を有していることが望ましい(Z軸方向の厚さの違いや、第1配線491の加工上の誤差による形状の差異については無視する)。また、第2配線492は、仮想面Fから第1仮想線Laまでの間の形状と、仮想面Fから第2仮想線Lbまでの間の形状と、が仮想面Fを境にして対称となる形状を有していることが望ましい(Z軸方向の厚さの違いや、第1配線492の加工上の誤差による形状の差異については無視する)。これは、基部25のうち、この範囲に含まれる部分において、特に応力が集中し易いからである。
そして、好ましくは、仮想線La’よりも外側(第2吊り腕33a側)および仮想線Lb’よりも外側(第2吊り腕33b側)においても、第1配線491の形状および第2配線492の形状は、仮想面Fに対して面対称である部分を備えていることが好ましい。
図8、9は、それぞれ、センサー素子15の配線の他の構成例を示す図である。
図8に示す第1配線491は、さらに、第1配線491hを含んでいる以外、図6に示す第1配線491と同様である。
第1配線491hは、第1配線491eの+x側の端部から+y側に延出する2本の配線である。このような第1配線491hを設けることにより、第1配線491は、仮想線La’および仮想線Lb’よりも外側においても、仮想面Fに対して面対称の関係を満たしていることとなる。
なお、電気的な短絡を防止するため、第1配線491hと第1配線491gとの間は、隙間491jを隔てて離間している。したがって、厳密には、この隙間491jの分だけ、第1配線491は面対称にはなり得ないものの、この隙間491jの距離を十分に小さくすることで、第1配線491に発生する電荷をほぼ相殺する(小さくし合う)ことが可能である。よって、本発明における「面対称」は、電気的な短絡を防止する程度の隙間を許容する概念である。
このとき、隙間491jの距離は、センサー素子15のサイズによって適宜設定されるものの、5μm以上5mm以下程度であるのが好ましく、10μm以上1mm以下程度であるのがより好ましい。隙間491jの距離をこの程度に設定することで、第1配線491に発生する電荷をより確実に相殺させる(小さくし合う)ことができる。
図9に示す第2配線492は、さらに、第2配線492hを含んでいる以外、図7に示す第2配線492と同様である。
第2配線492hは、第2配線492eの−x側の端部から+y側に延出する2本の配線である。このような第2配線492hを設けることにより、第2配線492は、仮想線La’および仮想線Lb’よりも外側においても、仮想面Fに対して面対称の関係を満たしていることとなる。
なお、電気的な短絡を防止するため、第2配線492hと第2配線492gとの間は、隙間492jを隔てて離間している。したがって、厳密には、この隙間492jの分だけ、第2配線492は面対称にはなり得ないものの、この隙間492jの距離を十分に小さくすることで、第2配線492に発生する電荷をほぼ相殺することが可能である。
このとき、隙間492jの距離は、前述した隙間491jの距離と同程度に設定される。
また、配線だけでなく、電極についても仮想面Fに対して面対称の関係を満たしているのが好ましい。具体的には、第1検出用振動腕26aに設けられた第1検出用電極47aの形状および第2検出用振動腕26bに設けられた第1検出用電極47aの形状は、仮想面Fに対して互いに面対称の関係を満たす構成を有しているのが好ましい(Z軸方向の厚さの違いや、電極の加工上の誤差による形状の差異については無視する)。同様に、第1検出用振動腕26aに設けられた第2検出用電極54aの形状および第2検出用振動腕26bに設けられた第2検出用電極54aの形状は、仮想面Fに対して互いに面対称の関係を満たす構成を有しているのが好ましい(Z軸方向の厚さの違いや、電極の加工上の誤差による形状の差異については無視する)。第1検出用電極47aの形状および第2検出用電極54aの形状をこのように設定することで、例えば、駆動モードの振動が基部25を経て第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bに漏れた場合でも、その漏れた振動によって第1検出用電極47aや第2検出用電極54aに発生する電荷をより相殺し易くなる。その結果、センサーデバイス1の感度の低下をより抑えることができる。
また、電極は、仮想面Fに対して面対称の関係を満たしていればよいので、図6、7に示すように、第1検出用電極47aが、上面17a(第1主面)において、第1検出用振動腕26aの第1仮想線La側の外縁よりも第2検出用振動腕26b側の外縁寄り(内側)および第2検出用振動腕26bの第2仮想線Lb側の外縁よりも第1検出用振動腕26a側の外縁寄り(内側)に設けられていてもよいし、反対に、図10(a)に示すように、第1検出用電極47aの1つが、第1検出用振動腕26aの上面17aのうち、第1調整用振動腕28a側(外側)の部分に設けられていてもよい。同様に、第1検出用電極47aの他の1つは、第2検出用振動腕26bの上面17aのうち、第2調整用振動腕28b側(外側)の部分に設けられていてもよい。
また、図6、7に示すように、第2検出用電極54aが、下面17b(第2主面)において、第1検出用振動腕26aの第1仮想線La側の外縁よりも第2検出用振動腕26b側の外縁寄り(内側)および第2検出用振動腕26bの第2仮想線Lb側の外縁よりも第1検出用振動腕26a側の外縁寄り(内側)に設けられていてもよいし、反対に、図10(b)に示すように、第2検出用電極54aの1つが、第1検出用振動腕26aの下面17bのうち、第1調整用振動腕28a側(外側)の部分に設けられていてもよい。同様に、第2検出用電極54aの他の1つは、第2検出用振動腕26bの下面17bのうち、第2調整用振動腕28b側(外側)の部分に設けられていてもよい。
すなわち、図6、7の構成においては、第1検出用振動腕26aに設けられている第1検出用電極47aは、第1主面内において第1仮想線La側の外縁よりも第2検出用振動腕26b側の外縁寄りに設けられており、第2検出用振動腕26bに設けられている第1検出用電極47aは、第1主面内において第2仮想線Lb側の外縁よりも第1検出用振動腕26a側の外縁寄りに設けられており、第1検出用振動腕26aに設けられている第2検出用電極54aは、第2主面内において第1仮想線La側の外縁よりも第2検出用振動腕26b側の外縁寄りに設けられており、第2検出用振動腕26bに設けられている第2検出用電極54aは、第2主面内において第2仮想線Lb側の外縁よりも第1検出用振動腕26a側の外縁寄りに設けられている。
また、図10の構成においては、第1検出用振動腕26aに設けられている第1検出用電極47aは、第1主面内において第2検出用振動腕26b側の外縁よりも第1仮想線La側の外縁寄りに設けられており、第2検出用振動腕26bに設けられている第1検出用電極47aは、第1主面内において第1検出用振動腕26a側の外縁よりも第2仮想線Lb側の外縁寄りに設けられており、第1検出用振動腕26aに設けられている第2検出用電極54aは、第2主面内において第2検出用振動腕26b側の外縁よりも第1仮想線La側の外縁寄りに設けられており、第2検出用振動腕26bに設けられている第2検出用電極54aは、第2主面内において第1検出用振動腕26a側の外縁よりも第2仮想線Lb側の外縁寄りに設けられている。
なお、図10に示す構成であっても、上述したように、駆動モードの振動が基部25を経て第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bに漏れた場合、その漏れた振動によって第1検出用電極47aや第2検出用電極54aに発生する電荷をより相殺し易くなる。その結果、センサーデバイス1の感度の低下をより抑えることができる。
(動作)
次に、センサーデバイス1の動作について説明する。
まず、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bを、図11に示すように振動させる。振動の励起にあたっては、第1駆動端子45および第2駆動端子46から駆動信号が入力される。その結果、センサー素子15には、第1駆動用電極41a、41bと第2駆動用電極42a、42bとの間に電界が発生する。このとき、特定の周波数の波形が入力されることにより、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bは、互いに近づいたり離れたりを繰り返すように振動する(駆動モード)。
この状態にあるセンサーデバイス1に対して角速度運動が加わると、図12に示すように、コリオリ力が作用して第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bの振動方向が変化する。これにより、いわゆるウォークモード振動が励振される。すなわち、コリオリ力により、駆動モードの振動面とは異なる方向の成分を含む振動が励起される(検出モード)。
第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bのウォークモード振動は、基部25から第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bに伝播する。その結果、第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bにも、駆動モードの振動面とは異なる方向の成分を含む振動が励起される。そして、第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bは屈曲運動をすることになり、第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bには圧電効果に伴う電界が発生する。これにより、第1検出用振動腕26aでは、第1検出用電極47aと第1グランド電極47bとの間で電位差が生じる一方、第2検出用電極54aと第2グランド電極54bとの間では相反する電位差が生じる。同様に、第2検出用振動腕26bでは、第1検出用電極47aと第1グランド電極47bとの間で電位差が生じる一方、第2検出用電極54aと第2グランド電極54bとの間では相反する電位差が生じる。
また、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bの振動に伴い、第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bは、駆動モードの振動面に平行に屈曲運動する。このような屈曲運動に伴い、第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bには圧電効果に伴う電界が発生する。これにより、第1調整用振動腕28aでは、第1調整用電極48bとグランド電極48aとの間で電位差が生じる一方、第3調整用電極56bとグランド電極48aとの間では相反する電位差が生じる。同様に、第2調整用振動腕28bでは、第2調整用電極48cとグランド電極48aとの間に電位差が生じる一方、第4調整用電極56cとグランド電極48aとの間では相反する電位差が生じる。
このような第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28bでは、センサー素子15を製造する際の加工誤差に伴う漏れ振動による電気信号を打ち消す電気信号が出力される。その結果、漏れ振動に伴う電気信号が相殺され、センサー素子15の出力信号のS/N比を高めることができるので、センサーデバイス1(センサー素子15)の高感度化を図ることができる。
≪第2実施形態≫
次に、本発明のセンサー素子の第2実施形態について説明する。
図13は、本発明のセンサー素子の第2実施形態の第1主面を示す平面図、図14は、本発明のセンサー素子の第2実施形態の第2主面を第1主面側から透視した平面図である。なお、図13、14では、一部の配線の図示を省略している。
以下、第2実施形態について説明するが、以下の説明では第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
第2実施形態は、センサー素子の形状が異なる以外、前述した第1実施形態と同様である。なお、図13、14のうち、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態に係るセンサー素子15の本体17は、基部25と、第1駆動用振動腕27aおよび第2駆動用振動腕27bと、第1検出用振動腕26aおよび第2検出用振動腕26bと、を備えている。一方、第1実施形態に係るセンサー素子15の本体17が備えている第1調整用振動腕28aおよび第2調整用振動腕28b、支持部19、ならびに、1対の第1吊り腕32a、32bおよび1対の第2吊り腕33a、33bについては、本実施形態では省略されている。
このような本実施形態に係るセンサー素子15においても、第1実施形態と同様、駆動モードの振動を励振しつつ、コリオリ力によって励振される検出モードの振動を圧電効果に基づいて検出することにより、角速度運動の大きさを求めることができる。
また、本実施形態に係るセンサー素子15が備える端子群21は、基部25の上面17aに設けられたダミー端子61eおよびダミー端子61fを含んでいる。
また、本実施形態に係るセンサー素子15が備える第1配線491は、第1検出用電極47aから基部25にかけてy軸方向に沿って延在している第1配線491a、491bと、第1配線491aと第1配線491bとを接続するとともに、ダミー端子61fとを接続する第1配線491dと、を含んでいる。
このうち、第1配線491dは、基部25の上面17aに設けられx軸方向に沿って延在している。そして、第1配線491dは、第1仮想線Laおよび第2仮想線Lbをそれぞれ越えて外側まで延伸している。これにより、第1実施形態と同様、センサーデバイス1に角速度運動が加わっていないときに第1配線491に対して重畳する電荷がより相殺され易く(小さくし合い易く)なり、感度の高いセンサーデバイス1を実現することができる。
一方、ダミー端子61eは、電気的に独立している。そして、ダミー端子61eとダミー端子61fとは、仮想面Fに対して面対称の関係を満たす形状を含んでいる。これにより、端子を設けることによって基部25に発生する応力が偏在するのを軽減することができる
なお、本実施形態では、基部25のうち、下面17bをパッケージに対して固定するため、上面17aに設けられるダミー端子61eおよびダミー端子61fは、電気的あるいは機械的な接続を担う端子としての役割は果たさない。しかしながら、本実施形態では、上面17aに対してこのようなダミー端子61e、61fを設けることにより、下面17bに設けられる後述する端子との間で、電荷の相殺を図ることができる。
具体的には、本実施形態に係るセンサー素子15が備える端子群21は、基部25の下面17bに設けられた第1信号端子61g、第2信号端子61hおよびグランド端子61iを含んでいる。
また、本実施形態に係るセンサー素子15が備える第2配線492は、第2検出用電極54aから基部25にかけてy軸方向に沿って延在している第2配線492a、492bと、第2配線492aと第2配線492bとを接続するとともに、第2信号端子61hとを接続する第2配線492dと、を含んでいる。
また、第2配線492は、基部25の下面17bに設けられた第2配線492kも含んでいる。この第2配線492kは、基部25の側面に回り込んで第1配線491dと電気的に接続されている。
ここで、本実施形態に係るセンサー素子15を上面17a側から下面17bを透視するように平面視したとき、ダミー端子61fの形状および第1信号端子61gの形状は、仮想面Fに対して互いに面対称の関係を満たしている。また、ダミー端子61eの形状および第2信号端子61hの形状も、仮想面Fに対して互いに面対称の関係を満たす形状を含んでいる。
このようなセンサーデバイス1では、上面17a側から下面17bを透視した状態で面対称の関係を満たしている端子同士で、少なくとも一部の電荷を相殺することができる。このため、かかるセンサーデバイス1は、駆動モードの振動によって第1配線491、ダミー端子61e、61f、第1信号端子61gおよび第2信号端子61hに電荷が重畳したとしても、その電荷がセンサー素子15の出力信号のS/N比に影響を及ぼし難くなるため、センサーデバイス1(センサー素子15)の感度の低下を抑えることができる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様の作用、効果が得られる。
以上、センサーデバイス1について説明したが、センサー素子の形状や電極配置等は、上記のものに限定されない。例えば、調整用振動腕は、必要に応じて設けられればよく、省略されていてもよい。また、センサー素子の形態は、上述したようないわゆるH型音叉の形態に限定されず、例えば、ダブルT型、二脚音叉、三脚音叉、くし歯型、直交型、角柱型等の形態であってもよい。
また、駆動用振動腕、検出用振動腕および調整用振動腕の数は、それぞれ、1つまたは3つ以上であってもよい。また、駆動用振動腕は、検出用振動腕を兼ねていてもよい。
また、電極群および端子群の数、位置、形状、大きさ等は、前述した実施形態に限定されるものではない。
さらに、センサーデバイス1は、センサー素子15と、センサー素子15とは異なる物理量を検出するセンサー素子と、を組み合わせたものであってもよい。
[電子機器]
次いで、本発明のセンサーデバイスを備える電子機器(本発明の電子機器)について、図15〜図17に基づき、詳細に説明する。
図15は、本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
図16は、本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。このような携帯電話機1200には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
図17は、本発明のセンサーデバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部100が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部100は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
なお、本発明のセンサーデバイスを備える電子機器は、図15のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図16の携帯電話機、図17のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
[移動体]
次に、本発明のセンサーデバイスを備える移動体(本発明の移動体)について説明する。
図18は、本発明の移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。自動車1500には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が搭載されている。センサーデバイス1は、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上、本発明について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
また、本発明においては、上述した実施形態に任意の構成物が付加されていてもよい。
また、センサーデバイスが検出する物理量は、回転角速度に限らず、例えば加速度であってもよい。
1 センサーデバイス
12 パッケージ
13 ベース部材
14 蓋部材
15 センサー素子
16 ICチップ
17 本体
17a 上面
17b 下面
18 電極群
19 支持部
21 端子群
22 端子群
23 導電接合材
25 基部
26a 第1検出用振動腕
26b 第2検出用振動腕
27a 第1駆動用振動腕
27b 第2駆動用振動腕
28a 第1調整用振動腕
28b 第2調整用振動腕
32a 第1吊り腕
32b 第1吊り腕
33a 第2吊り腕
33b 第2吊り腕
41a 第1駆動用電極
41b 第1駆動用電極
42a 第2駆動用電極
42b 第2駆動用電極
43 第1駆動配線
44 第2駆動配線
45 第1駆動端子
46 第2駆動端子
47a 第1検出用電極
47b 第1グランド電極
48a グランド電極
48b 第1調整用電極
48c 第2調整用電極
54a 第2検出用電極
54b 第2グランド電極
56b 第3調整用電極
56c 第4調整用電極
61a 第1信号端子
61b 第2信号端子
61c グランド端子
61d グランド端子
61e ダミー端子
61f ダミー端子
61g 第1信号端子
61h 第2信号端子
61i グランド端子
100 表示部
131 板体
132 枠体
261a 検出側腕部
261b 検出側腕部
262a 検出側錘部
262b 検出側錘部
271a 駆動側腕部
271b 駆動側腕部
272a 駆動側錘部
272b 駆動側錘部
281a 調整側腕部
281b 調整側腕部
282a 調整側錘部
282b 調整側錘部
491 第1配線
491a 第1配線
491b 第1配線
491c 第1配線
491d 第1配線
491e 第1配線
491f 第1配線
491g 第1配線
491h 第1配線
491j 隙間
492 第2配線
492a 第2配線
492b 第2配線
492c 第2配線
492d 第2配線
492e 第2配線
492f 第2配線
492g 第2配線
492h 第2配線
492j 隙間
492k 第2配線
493 第3配線
494 第4配線
1100 パーソナルコンピューター
1102 キーボード
1104 本体部
1106 表示ユニット
1200 携帯電話機
1202 操作ボタン
1204 受話口
1206 送話口
1300 ディジタルスチルカメラ
1302 ケース
1304 受光ユニット
1306 シャッターボタン
1308 メモリー
1312 ビデオ信号出力端子
1314 入出力端子
1430 テレビモニター
1440 パーソナルコンピューター
1500 自動車
F 仮想面
La 第1仮想線
La’ 仮想線
Lb 第2仮想線
Lb’ 仮想線

Claims (11)

  1. 互いに表裏の関係にある2つの主面の一方を第1主面とし、他方を第2主面としたとき、
    基部と、
    前記基部から延出し、駆動振動する第1駆動用振動腕および第2駆動用振動腕と、
    前記基部から延出し、前記第1駆動用振動腕および前記第2駆動用振動腕に加えられた物理量に応じて振動する第1検出用振動腕および第2検出用振動腕と、
    前記第1検出用振動腕の前記第1主面および前記第2検出用振動腕の前記第1主面にそれぞれ設けられた第1検出用電極と、
    前記第1検出用振動腕の前記第2主面および前記第2検出用振動腕の前記第2主面にそれぞれ設けられた第2検出用電極と、
    前記基部の前記第1主面に設けられ、前記第1検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極と前記第2検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極との間を電気的に接続する第1配線と、
    前記基部の前記第2主面に設けられ、前記第1検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極と前記第2検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極との間を電気的に接続する第2配線と、
    を有し、
    前記第1配線および前記第2配線の少なくとも一方は、前記第1駆動用振動腕の外縁と前記基部の外縁との接続点のうち前記第2駆動用振動腕からの距離が遠い接続点を通過して前記第1駆動用振動腕の延出方向に沿って仮想的に引かれた第1仮想線から前記第2駆動用振動腕の外縁と前記基部の外縁との接続点のうち前記第1駆動用振動腕からの距離が遠い接続点を通過して前記第2駆動用振動腕の延出方向に沿って仮想的に引かれた第2仮想線まで少なくとも延伸していることを特徴とするセンサー素子。
  2. 前記第1検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極は、前記第1検出用振動腕の前記第1主面内のうち、前記第1仮想線側よりも前記第2検出用振動腕側の外縁寄りに設けられており、
    前記第2検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極は、前記第2検出用振動腕の前記第1主面内のうち、前記第2仮想線側よりも前記第1検出用振動腕側の外縁寄りに設けられており、
    前記第1検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極は、前記第1検出用振動腕の前記第2主面内のうち、前記第1仮想線側よりも前記第2検出用振動腕側の外縁寄りに設けられており、
    前記第2検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極は、前記第2検出用振動腕の前記第2主面内のうち、前記第2仮想線側よりも前記第1検出用振動腕側の外縁寄りに設けられている請求項1に記載のセンサー素子。
  3. 前記第1検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極は、前記第1検出用振動腕の前記第1主面内のうち、前記第2検出用振動腕側よりも前記第1仮想線側の外縁寄りに設けられており、
    前記第2検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極は、前記第2検出用振動腕の前記第1主面内のうち、前記第1検出用振動腕側よりも前記第2仮想線側の外縁寄りに設けられており、
    前記第1検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極は、前記第1検出用振動腕の前記第2主面内のうち、前記第2検出用振動腕側よりも前記第1仮想線側の外縁寄りに設けられており、
    前記第2検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極は、前記第2検出用振動腕の前記第2主面内のうち、前記第1検出用振動腕側よりも前記第2仮想線側の外縁寄りに設けられている請求項1に記載のセンサー素子。
  4. 前記第1検出用振動腕の延出方向に対して平行で、かつ、前記第1主面に対して垂直で、かつ、前記第1検出用振動腕と前記第2検出用振動腕の中間に位置する仮想面を境にして、前記第1検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極と前記第2検出用振動腕に設けられている前記第1検出用電極とが互いに面対称である形状を有しており、
    さらに前記仮想面を境にして、前記第1検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極と前記第2検出用振動腕に設けられている前記第2検出用電極とが互いに面対称の形状を有している請求項2または3に記載のセンサー素子。
  5. 前記第1検出用振動腕の延出方向に対して平行で、かつ、前記第1主面に対して垂直で、かつ、前記第1検出用振動腕と前記第2検出用振動腕の中間に位置する仮想面を境にして、前記第1配線が、面対称の形状を有しており、
    さらに前記仮想面を境にして、前記第2配線が、面対称の形状を有している請求項2ないし4のいずれか1項に記載のセンサー素子。
  6. 前記基部の前記第1主面に設けられた端子と、
    前記基部の前記第2主面に設けられた端子と、
    を備え、
    前記第1主面側から前記第2主面を透視するように平面視したとき、前記第1検出用振動腕の延出方向に対して平行で、かつ、前記第1主面に対して垂直で、かつ、前記第1検出用振動腕と前記第2検出用振動腕の中間に位置する仮想面を境にして、前記第1主面に設けられた端子および前記第2主面に設けられた端子は、互いに面対称の関係を満たす形状を有している請求項2ないし5のいずれか1項に記載のセンサー素子。
  7. 前記第1駆動用振動腕および前記第2駆動用振動腕に物理量が加えられていないとき、前記第1主面に設けられた端子に発生した電荷と前記第2主面に設けられた端子に発生した電荷とが小さくし合う請求項6に記載のセンサー素子。
  8. 前記第1検出用振動腕の延出方向に対して平行で、かつ、前記第1主面に対して垂直で、かつ、前記第1検出用振動腕と前記第2検出用振動腕の中間に位置する仮想面を境にして、前記第1検出用振動腕側の領域において前記第1配線に発生した電荷と、前記第2検出用振動腕側の領域において前記第1配線に発生した電荷とが、互いに小さくし合うとともに、前記第1検出用振動腕側の領域において前記第2配線で発生した電荷と、前記第2検出量振動腕側の領域において前記第2配線に発生した電荷とが、互いに小さくし合う請求項1ないし7のいずれか1項に記載のセンサー素子。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のセンサー素子と、前記センサー素子を収納するパッケージと、を備えることを特徴とするセンサーデバイス。
  10. 請求項9に記載のセンサーデバイスを備えることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項9に記載のセンサーデバイスを備えることを特徴とする移動体。
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