JP2015203688A - 振動片、振動デバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

振動片、振動デバイス、電子機器および移動体 Download PDF

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啓史 中川
竜太 西澤
Ryuta Nishizawa
竜太 西澤
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Abstract

【課題】共振周波数の必要な調整幅を有し、かつ電極における電荷の取得効率あるいは電荷の利用効率の劣化を低減した振動片、かかる振動片を備えた感度の高い振動デバイス、かかる振動片を備えた電子機器および移動体を提供すること。
【解決手段】振動片15は、基部25と、そこから延出する検出側腕部261a、261b、検出側腕部261a、261bの自由端側に位置する検出側錘部262a、262b、および検出側腕部261a、261bの自由端側に設けられた貫通孔265a、265bを備える検出用振動腕26a、26bと、検出側腕部261a、261bに設けられた第1信号電極47bおよび第2信号電極47cと、貫通孔265aを介して第2信号電極47c(第1電極)と接続された第3信号電極(第2電極)と、同様に、貫通孔265bを介して第1信号電極47b(第1電極)と接続された第4信号電極(第2電極)と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、振動片、振動デバイス、電子機器および移動体に関するものである。
振動デバイスとしては、例えば、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラやビデオカメラ等の振動制御補正(いわゆる手ぶれ補正)等に用いられ、角速度、加速度等の物理量を検出するセンサーが知られている。センサーとして、例えば、角速度センサー(振動ジャイロセンサー)が知られている。
特許文献1に記載の物理量測定装置は、振動子と、振動子に駆動振動を励振する起動手段と、振動子に加わる回転角速度に応じて振動子に励振される検出振動を検出する検出手段と、を備える。また、振動子は、基部と、基部から突出する一対の検出振動片と、基部から突出する一対の支持部と、支持部の先端に設けられている駆動振動片と、を備えている。このうち、駆動振動片の先端には、幅が広くなっている幅広部が設けられており、この幅広部には貫通孔が形成されている。同様に、検出振動片の先端には、幅が広くなっている幅広部が設けられており、この幅広部にも貫通孔が形成されている。
このような物理量測定装置では、各駆動振動片に駆動モードの振動を生じさせた状態で、物理量測定装置が回転すると、駆動振動片にコリオリ力が作用し、それに伴って検出振動片に屈曲振動が生じる。このような屈曲振動による圧電効果によって発生した電荷を取得することにより、角速度を検出することができる。
特開2004−333416号公報
ところが、特許文献1に記載の物理量測定装置では、駆動振動片や検出振動片の幅広部に貫通孔が設けられているため、その分、幅広部の面積や質量が減少する。幅広部には、その質量を調整するための質量調整膜が設けられ、この質量調整膜の一部を適宜トリミングすることによって、共振周波数を調整することができるが、この幅広部に貫通孔を設けてしまうと、成膜可能な質量調整膜の面積も減少し、この共振周波数の調整幅が狭まってしまうという問題がある。また、貫通孔の形成位置によっては、検出振動片において圧電効果で発生した電荷の取得効率も低下してしまうおそれがある。
本発明は、共振周波数の必要な調整幅を有し、かつ電極における電荷の取得効率あるいは電荷の利用効率の劣化を低減した振動片、かかる振動片を備えた感度の高い振動デバイス、かかる振動片を備えた電子機器および移動体を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の振動片は、基部と、
前記基部から延出され、互いに表裏関係にある第1主面および第2主面を備える第1部分と、前記第1部分の前記基部とは反対側に位置し前記第1部分より幅または厚さの少なくとも一方が大きい第2部分と、前記第1部分のうち前記第2部分側に設けられ前記第1主面側から前記第2主面側にかけて貫通する貫通孔と、を備える振動腕と、
前記第1主面に設けられた第1電極と、
前記第2主面に設けられ、前記貫通孔を介して前記第1電極と電気的に接続されている第2電極と、
を有することを特徴とする。
これにより、第2部分の面積を十分に確保しつつ、例えば圧電効果に伴う単位面積から発生する電荷量の少ない部分に貫通孔を形成することになるので、第2部分の一部をトリミングして共振周波数を調整する際の必要な調整幅を有し、かつ、電極における電荷の取得効率あるいは電荷の利用効率の劣化を低減した振動片が得られる。
[適用例2]
本適用例の振動片では、前記貫通孔の開口部は、前記基部とは反対側の端部が前記第1部分と前記第2部分との境界線と重なるように位置していることが好ましい。
これにより、第2部分の面積を最大限に確保することで、第2部分の相対的に大きな質量を有効に使えるため、振動片の小型化を図るとともに共振周波数の調整幅を最大限に確保することができる。併せて、電極の面積をより大きく確保して、貫通孔を設けることによる発生電荷量の減少分をより小さく抑えられる。
[適用例3]
本適用例の振動片では、前記貫通孔の開口部は、前記第1部分と前記第2部分との境界線を跨ぐように位置していることが好ましい。
これにより、電極の面積をより大きく確保することができるので、電極における電荷の取得効率あるいは電荷の利用効率がより十分に確保される。
[適用例4]
本適用例の振動片では、前記貫通孔の開口部は、前記第1部分と前記第2部分との境界線よりも前記基部側に位置していることが好ましい。
これにより、第2部分の面積を最大限に確保することで、第2部分の相対的に大きな質量を有効に使えるため、振動片の小型化を図るとともに共振周波数の調整幅を最大限に確保することができる。併せて、貫通孔を境界線から遠ざけることによって、境界線近傍における剛性の変化が緩やかになり、貫通孔の形成に伴う機械的強度の低下を抑えることができる。
[適用例5]
本適用例の振動片では、前記第1部分の厚さをtとし、前記貫通孔の開口部の幅をWとしたとき、Wは、0.1t<W<1.0tで表される関係を満足することが好ましい。
これにより、振動腕の機械的強度を大きく損なうのを抑制しつつ、貫通孔を介した第1電極と第2電極との接続部は十分な導電性を有するものとなる。
[適用例6]
本適用例の振動片では、前記第1部分の厚さをtとし、前記貫通孔の開口部の長さをLとしたとき、Lは、0.1t<L<1.0tで表される関係を満足することが好ましい。
これにより、振動腕の機械的強度を大きく損なうのを抑制しつつ、貫通孔を介した第1電極と第2電極との接続部は十分な導電性を有するものとなる。
[適用例7]
本適用例の振動片では、前記第1部分の幅をWAとし、前記貫通孔の開口部の幅をWとしたとき、Wは、W<0.95WAで表される関係を満足することが好ましい。
これにより、振動腕の機械的強度を大きく損なうのを抑制しつつ、貫通孔を介した第1電極と第2電極との接続部は十分な導電性を有するものとなる。
[適用例8]
本適用例の振動片では、前記第1部分の長さをLAとし、前記貫通孔の開口部の長さをLとしたとき、Lは、L<0.5LAで表される関係を満足することが好ましい。
これにより、振動腕の機械的強度を大きく損なうのを抑制しつつ、貫通孔を介した第1電極と第2電極との接続部は十分な導電性を有するものとなる。
[適用例9]
本適用例の振動片では、前記貫通孔は、平面視において開口部の内側に設けられ前記第1部分より厚さが薄い薄肉部と、前記薄肉部の内側に設けられ前記第1主面側から前記第2主面側にかけて貫通している貫通部と、を備えており、前記開口部の平面視形状と前記貫通部の平面視形状とが異なっていることが好ましい。
これにより、貫通孔内に導電性物質を成膜するときに膜厚を稼ぎ易くなるので、貫通孔を介した第1電極と第2電極との接続部はより十分な導電性を有するものとなる。また、貫通孔近傍における応力集中が緩和され、振動腕の信頼性をより高めることができる。
[適用例10]
本適用例の振動デバイスは、上記適用例の振動片と、前記第1電極または前記第2電極から発生する電荷を検出する回路と、を備えることを特徴とする。
これにより、感度の高い振動デバイスが得られる。また、振動デバイスの小型化を図ることもできる。
[適用例11]
本適用例の電子機器は、上記適用例の振動片を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例12]
本適用例の移動体は、上記適用例の振動片を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の振動デバイスの第1実施形態を適用したセンサーデバイスを示す断面図である。 図1に示すセンサーデバイスが備える振動片であって、本発明の振動片の第1実施形態の第1主面を示す平面図である。 図2に示す振動片の第1主面の部分拡大図である。 図2に示す振動片の第2主面を透視した平面図の部分拡大図である。 図2に示す振動片の第1主面の部分拡大図である。 図2に示す振動片の第2主面を透視した平面図の部分拡大図である。 図2に示す振動片の駆動モードの振動の様子を示す斜視図(概略図)である。 図2に示す振動片の検出モードの振動の様子を示す斜視図(概略図)である。 図2に示す振動片が備える貫通孔の部分拡大図である。 図9に示す貫通孔の断面図である。 振動片に貫通孔を形成する方法を説明するための斜視図(概略図)である。 本発明の振動片の第2実施形態の第1主面の一部を示す部分拡大図である。 本発明の振動片の第3実施形態の第1主面の一部を示す部分拡大図である。 本発明の振動片を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の振動片を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の振動片を備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。
以下、本発明の振動片、振動デバイス、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
[センサーデバイス]
まず、本発明の振動デバイスの第1実施形態を適用したセンサーデバイスについて説明する。
図1は、本発明の振動デバイスの第1実施形態を適用したセンサーデバイスを示す断面図である。図2は、図1に示すセンサーデバイスが備える振動片であって、本発明の振動片の第1実施形態の第1主面を示す平面図である。図3は、図2に示す振動片の第1主面の部分拡大図である。図4は、図2に示す振動片の第2主面を透視した平面図の部分拡大図である。図5は、図2に示す振動片の第1主面の部分拡大図である。図6は、図2に示す振動片の第2主面を透視した平面図の部分拡大図である。図7は、図2に示す振動片の駆動モードの振動の様子を示す斜視図(概略図)である。図8は、図2に示す振動片の検出モードの振動の様子を示す斜視図(概略図)である。図9は、図2に示す振動片が備える貫通孔の部分拡大図である。図10は、図9に示す貫通孔の断面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1〜6において互いに直交するx軸、y軸およびz軸を図示しており、x軸に平行な方向を「x軸方向」、y軸に平行な方向を「y軸方向」、z軸に平行な方向を「z軸方向」という。また、+z側を「上」、−z側を「下」という。
図1に示すセンサーデバイス1は、物理量として角速度を検出するジャイロセンサーである。
このようなセンサーデバイス1は、例えば、撮像機器の手振れ補正や、GPS(Global Positioning System)衛星信号を用いた移動体ナビケーションシステムにおける車両などの姿勢検出、姿勢制御等に用いることができる。
かかるセンサーデバイス1は、図1に示すように、振動片15と、ICチップ16と、振動片15およびICチップ16を収納するパッケージ12と、を備えている。
以下、センサーデバイス1を構成する各部を順次説明する。
(パッケージ)
図1に示すように、パッケージ12は、上方に開放する凹部を有するベース部材13と、このベース部材13の凹部を覆うように設けられた蓋部材(リッド)14と、を備える。これにより、ベース部材13と蓋部材14との間には、振動片15およびICチップ16が収納される内部空間が形成されている。
ベース部材13は、平板状の板体131と、板体131の上面の外周部から立設する枠体132とで構成されている。
このようなベース部材13は、例えば、酸化アルニウム質焼結体、水晶、ガラス等で構成されている。
また、ベース部材13には、蓋部材14が気密的に接合されている。これにより、パッケージ12内が気密封止されている。
この蓋部材14は、例えば、ベース部材13と同材料、または、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。なお、蓋部材14に導電性を付与することで、蓋部材14に電磁シールド効果を付与することができる。
ベース部材13と蓋部材14との接合方法としては、特に限定されず、例えば、ろう材、硬化性樹脂等で構成された接着剤による接合方法、シーム溶接、レーザー溶接等の溶接方法等を用いることができる。
かかる接合は、減圧下または不活性ガス雰囲気下で行うことにより、パッケージ12内を減圧状態または不活性ガス封入状態に保持することができる。
(ICチップ)
ICチップ16は、ベース部材13の凹部の底面に載置されている。
図1に示すICチップ16は、前述した振動片15を駆動する機能と、振動片15からの出力(センサー出力)を検出する機能と、を有する電子部品である。このようなICチップ16は、図示しないが、振動片15を駆動する駆動回路と、振動片15からの出力を検出する検出回路と、を備える。
また、ICチップ16には、図示しない複数の接続端子が設けられており、図示しない電気配線を介して振動片15と電気的に接続されているとともに、パッケージ12の外部接続端子(図示せず)に電気的に接続されている。
(振動片)
振動片15は、1つの軸まわりに角速度を検出するジャイロセンサー用振動片である。
この振動片15は、図1に示すように、本体17と、本体17の表面にそれぞれ成膜された電極群18および端子群21と、を備えている。電極群18および端子群21は、それぞれ、金(Au)、銅(Cu)、その他の金属といった導電材で構成される。また、電極群18および端子群21は、厚膜や薄膜として形成することができる。
本体17は、図2に示すように、基部25と、1対の駆動用振動腕27a、27bと、1対の検出用振動腕26a、26bと、1対の調整用振動腕28a、28bと、支持部19と、基部25と支持部19とを連結する1対の第1吊り腕32a、32bおよび1対の第2吊り腕33a、33bと、を備えている。
このうち、支持部19がベース部材13に固定されることにより、振動片15が片持ち支持されている。片持ち支持にあたって支持部19には、端子群21が設けられている。端子群21は、下面17bに広がる電極群18の一部で形成されている。端子群21は、導電膜からなる複数の接続端子を備えている。一方、ベース部材13の板体131の上面には端子群22が設けられている。端子群22は、導電膜からなる複数の接続端子を備えている。このような端子群21と端子群22とが対向するように振動片15が保持された状態で、端子群21と端子群22との間が導電接合材23を介して接合されている。これにより、ベース部材13と振動片15とが電気的および機械的に接続される。導電接合材23としては、例えば、はんだ、ろう材、導電性接着剤等が挙げられる。
このような振動片15は、圧電体材料で一体的に形成されている。このような圧電滞在量としては、特に限定されないが、水晶を用いるのが好ましい。これにより、振動片15の特性を優れたものとすることができる。
水晶は、互いに直交するX軸(電気軸)、Y軸(機械軸)およびZ軸(光学軸)を有する。基部25、1対の駆動用振動腕27a、27b、1対の検出用振動腕26a、26b、1対の調整用振動腕28a、28b、支持部19、第1吊り腕32a、32bおよび第2吊り腕33a、33bは、例えば、Z軸が厚さ方向に対応しX軸およびY軸にそれぞれ平行な板面を有する水晶基板にエッチング加工を施すことによって形成することができる。かかる基板の厚さは、振動片15の共振周波数、外形サイズ、加工性等に応じて適宜設定される。
なお、本実施形態では、振動片15の互いに表裏の関係にある主面のうち、上面17aが「第1主面」に対応し、下面17bが「第2主面」に対応する。
駆動用振動腕27a、27bは、それぞれ基部25からy軸方向(−y側)に延出している。また、駆動用振動腕27a、27bは、それぞれ水晶のY軸に沿って延在している。さらに、駆動用振動腕27a、27bの横断面は、それぞれx軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。
また、駆動用振動腕27a、27bは、それぞれ基部25側に位置する駆動側腕部271a、271bと、駆動側腕部271a、271bの自由端側(基部25とは反対側)に位置する駆動側錘部272a、272bと、を備えている。駆動側錘部272a、272bは、駆動側腕部271a、271bに比べて自由端側に位置し、かつ幅(x軸方向の長さ)が広くなっている。このような駆動側錘部272a、272bを設けることにより、自由端側の質量が相対的に大きくなるので、例えば同じ共振周波数を実現するのであれば、駆動用振動腕27a、27bの長さをより短くすることができる。その結果、振動片15(センサーデバイス1)の小型化を図ることができる。
なお、駆動側錘部272a、272bのうち、駆動側腕部271a、271b側では、その幅が徐々に小さくなっている。このような部位を設けることで、駆動側錘部272a、272bと駆動側腕部271a、271bとの間に応力が集中し難くなり、応力集中に伴う不具合の発生を抑制することができる。この幅が徐々に小さくなっている部位は、駆動側錘部272a、272bに含まれる。
検出用振動腕26a、26bは、それぞれ基部25からy軸方向(+y側)に延出している。また、検出用振動腕26a、26bは、それぞれ水晶のY軸に沿って延在している。さらに、検出用振動腕26a、26bの横断面は、それぞれx軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。また、検出用振動腕26a、26bには、それぞれ上面17aから下面17bにかけて貫通する貫通孔265a、265bが形成されている。
また、検出用振動腕26a、26bは、それぞれ基部25側に位置する検出側腕部261a、261b(第1部分)と、検出側腕部261a、261bの自由端側(基部25とは反対側)に位置する検出側錘部262a、262b(第2部分)と、を備えている。検出側錘部262a、262bは、検出側腕部261a、261bに比べて自由端側に位置し、かつ幅(x軸方向の長さ)が広くなっている。このような検出側錘部262a、262bを設けることにより、自由端側の質量が相対的に大きくなるので、例えば同じ共振周波数を実現するのであれば、検出用振動腕26a、26bの長さをより短くすることができる。その結果、振動片15(センサーデバイス1)の小型化を図ることができる。
なお、検出側錘部262a、262bのうち、検出側腕部261a、261b側では、その幅が徐々に小さくなっている。このような部位を設けることで、検出側錘部262a、262bと検出側腕部261a、261bとの間に応力が集中し難くなり、応力集中に伴う不具合の発生を抑制することができる。この幅が徐々に小さくなっている部位は、検出側錘部262a、262bに含まれる。
調整用振動腕28a、28bは、それぞれ基部25からy軸方向(+y側)に延出している。また、調整用振動腕28a、28bは、それぞれ水晶のY軸に沿って延在している。さらに、調整用振動腕28a、28bの横断面は、それぞれx軸に平行な1対の辺とz軸に平行な1対の辺とで構成された矩形をなしている。なお、調整用振動腕28aおよび調整用振動腕28bは、それらの間に2本の検出用振動腕26a、26bが位置するよう配置されている。
また、調整用振動腕28a、28bは、それぞれ基部25側に位置する調整側腕部281a、281bと、調整側腕部281a、281bの自由端側(基部25とは反対側)に位置する調整側錘部282a、282bと、を備えている。調整側錘部282a、282bは、調整側腕部281a、281bに比べて自由端側に位置し、かつ幅(x軸方向の長さ)が広くなっている。このような調整側錘部282a、282bを設けることにより、自由端側の質量が相対的に大きくなるので、例えば同じ共振周波数を実現するのであれば、調整用振動腕28a、28bの長さをより短くすることができる。その結果、振動片15(センサーデバイス1)の小型化を図ることができる。
なお、調整側錘部282a、282bのうち、調整側腕部281a、281b側では、その幅が徐々に小さくなっている。このような部位を設けることで、調整側錘部282a、282bと調整側腕部281a、281bとの間に応力が集中し難くなり、応力集中に伴う不具合の発生を抑制することができる。この幅が徐々に小さくなっている部位は、調整側錘部282a、282bに含まれる。
支持部19は、駆動用振動腕27a、27bのーy側に位置しており、平面視においてx軸方向に細長い帯状をなしている。また、両端部で屈曲し、さらに+y側に延出している。
そして、支持部19のうちx軸方向に延在している部分の+y側の辺と、基部25の−y側の辺とが、y軸方向に延在する第1吊り腕32a、32bにより連結されている。なお、第1吊り腕32aおよび第1吊り腕32bは、それらの間に2本の駆動用振動腕27a、27bが位置するよう配置されている。
また、支持部19のうち+y側に延出している部分と、基部25の+x側の辺および−x側の辺とが、y軸方向に延在する第2吊り腕33a、33bにより連結されている。なお、第2吊り腕33aおよび第2吊り腕33bは、それらの間に2本の駆動用振動腕27a、27bおよび2本の第1吊り腕32a、32bが位置するように配置されている。
次に、これらの部位に設けられる電極群18について説明する。
電極群18は、図3、4に示す2対の第1駆動電極41a、41bおよび2対の第2駆動電極42a、42bを含んでいる。
このうち、第1対の第1駆動電極41aは、駆動用振動腕27aの両側面(x軸に直交する面)に設けられている。また、これらの第1駆動電極41a同士は、駆動用振動腕27aの自由端側で互いに電気的に接続されている。一方、第2対の第1駆動電極41bは、駆動用振動腕27bの上面17aおよび下面17bに設けられている。なお、第1駆動電極41bと第1駆動電極41aとは、基部25において電気的に接続されている。
また、第1対の第2駆動電極42aは、駆動用振動腕27aの上面17aおよび下面17bに設けられている。一方、第2対の第2駆動電極42bは、駆動用振動腕27bの両側面(x軸に直交する面)に設けられている。また、これらの第2駆動電極42b同士は、駆動用振動腕27bの自由端側で互いに電気的に接続されている。また、第2駆動電極42aと第2駆動電極42bとは、基部25において電気的に接続されている。
なお、第1駆動電極41aのうち、駆動側錘部272a、272bに設けられる部分は、駆動側錘部272a、272bの質量を調整する錘としても機能する。したがって、第1駆動電極41aの膜厚や成膜領域を適宜設定することで、駆動側錘部272a、272bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、駆動側錘部272a、272bに成膜された第1駆動電極41aの一部をトリミングすることによっても、駆動側錘部272a、272bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、駆動側錘部272a、272bには、第1駆動電極41a以外の錘を別途設けるようにしてもよい。この錘は、電極と同様にして形成されたものでもよいし、別の部材を貼り付けるようにして形成されたものでもよい。
電極群18は、図3、4に示す第1駆動配線43および第2駆動配線44を含んでいる。
このうち、第1駆動配線43は、一方の第1吊り腕32aの上面17aに設けられている。この第1駆動配線43は、第1吊り腕32aの全長にわたって敷設されており、支持部19の下面17bに設けられた第1駆動端子45に接続されている。
また、第2駆動配線44は、他方の第1吊り腕32bの上面17aに設けられている。第1吊り腕32bの全長にわたって敷設されており、支持部19の下面17bに設けられた第2駆動端子46に接続されている。
第1駆動端子45および第2駆動端子46ならびに第1駆動配線43および第2駆動配線44を介して、第1駆動電極41a、41bおよび第2駆動電極42a、42bに駆動信号を供給することができる。
電極群18は、図5に示す検出用振動腕26aと検出用振動腕26bごとに設けられた、1対のグランド電極47a、第1信号電極47bおよび第2信号電極47cを含んでいる。
このうち、グランド電極47aは、検出用振動腕26a、26bの両側面(x軸に直交する面)にそれぞれ設けられている。また、検出用振動腕26aの両側面にそれぞれ設けられたグランド電極47aは、検出用振動腕26aの自由端側で互いに電気的に接続されている。同様に、検出用振動腕26bの両側面にそれぞれ設けられたグランド電極47aは、検出用振動腕26bの自由端側で互いに電気的に接続されている。さらに、検出用振動腕26aに設けられたグランド電極47aと、検出用振動腕26bに設けられたグランド電極47aとは、基部25において電気的に接続されている。
また、第1信号電極47bは、検出用振動腕26a、26bの上面17aにそれぞれ設けられている。さらに、第1信号電極47bは、検出用振動腕26a、26bの基部25側から自由端側にかけて延在している。また、第1信号電極47bは、その自由端側が、検出用振動腕26bの貫通孔265bを取り囲むように配設されているとともに、貫通孔265bの内側面にも延在しており、貫通孔265bを介して下面17b側に回り込んでいる。
また、第2信号電極47cも、検出用振動腕26a、26bの上面17aにそれぞれ設けられている。さらに、第2信号電極47cは、検出用振動腕26a、26bの基部25側から自由端側にかけて延在している。また、第2信号電極47cは、その自由端側が、検出用振動腕26aの貫通孔265aを取り囲むように配設されているとともに、貫通孔265aの内側面にも延在しており、貫通孔265aを介して下面17b側に回り込んでいる。
なお、グランド電極47aのうち、検出側錘部262a、262bに設けられる部分は、検出側錘部262a、262bの質量を調整する錘としても機能する。したがって、グランド電極47aの膜厚や成膜領域を適宜設定することで、検出側錘部262a、262bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、検出側錘部262a、262bに成膜されたグランド電極47aの一部をトリミングすることによっても、検出側錘部262a、262bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、検出側錘部262a、262bには、グランド電極47a以外の錘を別途設けるようにしてもよい。この錘は、電極と同様にして形成されたものでもよいし、別の部材を貼り付けるようにして形成されたものでもよい。
電極群18は、図5に示す調整用振動腕28aと調整用振動腕28bごとに設けられた1対のグランド電極48aと、調整用振動腕28aに設けられた第1調整用電極48bと、調整用振動腕28bに設けられた第2調整用電極48cと、基部25に設けられた第1導電パターン49aと、基部25に設けられた第2導電パターン49bと、基部25に設けられた第3導電パターン49cと、を含んでいる。
このうち、グランド電極48aは、調整用振動腕28a、28bの両側面(x軸に直交する面)にそれぞれ設けられている。また、調整用振動腕28aの両側面にそれぞれ設けられたグランド電極48aは、調整用振動腕28aの自由端側で互いに電気的に接続されている。同様に、調整用振動腕28bの両側面にそれぞれ設けられたグランド電極48aは、調整用振動腕28bの自由端側で互いに電気的に接続されている。
また、第1調整用電極48bは、調整用振動腕28aの上面17aに設けられている。さらに、第1調整用電極48bは、調整用振動腕28aの基部25側から自由端側にかけて延在している。
一方、基部25の上面17aにはx軸方向に延在する第1導電パターン49aが設けられている。そして、調整用振動腕28aに設けられた第1調整用電極48bと、検出用振動腕26a、26bにそれぞれ設けられた第2信号電極47cとが、第1導電パターン49aを介して電気的に接続されている。なお、第1導電パターン49aは、第2吊り腕33aと基部25との接続部近傍において、下面17b側に回り込んでいる。
また、第2調整用電極48cは、調整用振動腕28bの上面17aに設けられている。さらに、第2調整用電極48cは、調整用振動腕28bの基部25側から自由端側にかけて延在している。
一方、基部25の上面17aにはx軸方向に延在する第2導電パターン49bおよび第3導電パターン49cが設けられている。そして、検出用振動腕26a、26bにそれぞれ設けられた第1信号電極47b同士が第2導電パターン49bを介して電気的に接続されている。また、第2調整用電極48cは、第3導電パターン49cと電気的に接続されており、この第3導電パターン49cは、第2吊り腕33bと基部25との接続部近傍において、下面17b側に回り込んでいる。
なお、グランド電極48aのうち、調整側錘部282a、282bに設けられる部分は、調整側錘部282a、282bの質量を調整する錘としても機能する。したがって、グランド電極48aの膜厚や成膜領域を適宜設定することで、調整側錘部282a、282bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、調整側錘部282a、282bに成膜されたグランド電極48aの一部をトリミングすることによっても、調整側錘部282a、282bの質量を調整し、共振周波数を調整することができる。また、調整側錘部282a、282bには、グランド電極48a以外の錘を別途設けるようにしてもよい。この錘は、電極と同様にして形成されたものでもよいし、別の部材を貼り付けるようにして形成されたものでもよい。
電極群18は、図5に示す基部25に設けられたグランド電極51を含んでいる。
グランド電極51は、基部25の上面17aに設けられている。また、検出用振動腕26bに設けられたグランド電極47aは、基部25の上面17aにおいてグランド電極51と電気的に接続されている。また、グランド電極51は、図2、3に示すように、第1吊り腕32a、32bの側面を介して支持部19まで延在している。そして、グランド電極51は、支持部19を経て、さらに、第2吊り腕33a、33bの側面を介し、調整用振動腕28a、28bにそれぞれ設けられたグランド電極48aと電気的に接続されている。
電極群18は、図6に示す検出用振動腕26aに設けられた第3信号電極54bと、検出用振動腕26bに設けられた第4信号電極54cと、を含んでいる。
このうち、第3信号電極54bは、検出用振動腕26a、26bの下面17bにそれぞれ設けられている。さらに、第3信号電極54bは、検出用振動腕26a、26bの基部25側から自由端側にかけて延在している。また、第3信号電極54bは、その自由端側が、検出用振動腕26aの貫通孔265aを取り囲むように配設されているとともに、貫通孔265aの内側面にも延在しており、貫通孔265aを介して上面17a側に回り込んでいる。その結果、貫通孔265aを介して、第2信号電極47c(第1電極)と第3信号電極54b(第2電極)とが電気的に接続されている。
また、第4信号電極54cは、検出用振動腕26a、26bの下面17bにそれぞれ設けられている。さらに、第4信号電極54cは、検出用振動腕26a、26bの基部25側から自由端側にかけて延在している。また、第4信号電極54cは、その自由端側が、検出用振動腕26bの貫通孔265bを取り囲むように配設されているとともに、貫通孔265bの内側面にも延在しており、貫通孔265bを介して上面17a側に回り込んでいる。その結果、貫通孔265bを介して、第1信号電極47b(第1電極)と第4信号電極54c(第2電極)とが電気的に接続されている。
一方、基部25の下面17bにはx軸方向に延在する第4導電パターン57aが設けられている。そして、検出用振動腕26aに設けられた第3信号電極54bと、検出用振動腕26bに設けられた第3信号電極54bとが、第4導電パターン57aを介して電気的に接続されている。
電極群18は、図6に示す調整用振動腕28aに設けられた第3調整用電極56bと、調整用振動腕28bに設けられた第4調整用電極56cと、を含んでいる。
このうち、第3調整用電極56bは、調整用振動腕28aの下面17bに設けられている。さらに、第3調整用電極56bは、調整用振動腕28aの基部25側から自由端側にかけて延在している。
また、第4調整用電極56cは、調整用振動腕28bの下面17bに設けられている。さらに、第4調整用電極56cは、調整用振動腕28bの基部25側から自由端側にかけて延在している。
一方、基部25の下面17bにはx軸方向に延在する第5導電パターン57bおよび第6導電パターン57cが設けられている。そして、第3調整用電極56bは、第5導電パターン57bと電気的に接続されており、この第5導電パターン57bは、第2吊り腕33aと基部25との接続部近傍において、上面17a側に回り込んでいる。これにより、第5導電パターン57bは第1導電パターン49aと電気的に接続されている。また、調整用振動腕28bに設けられた第4調整用電極56cと、検出用振動腕26a、26bにそれぞれ設けられた第4信号電極54cとが、第6導電パターン57cを介して電気的に接続されている。なお、第6導電パターン57cは、第2吊り腕33bと基部25との接続部近傍において、上面17a側に回り込んでいる。その結果、第6導電パターン57cは、第3導電パターン49cと電気的に接続されている。
電極群18は、図6に示す基部25に設けられたグランド電極58を含んでいる。
グランド電極58は、基部25の下面17bに設けられている。また、検出用振動腕26aに設けられたグランド電極47aは、基部25の下面17bにおいてグランド電極58と電気的に接続されている。また、グランド電極58は、第1吊り腕32a、32bの下面17bを介して支持部19まで延在している。また、グランド電極58は、グランド電極51と電気的に接続されている。
次に、端子群21について説明する。
端子群21は、第1駆動端子45および第2駆動端子46を含んでいる。
これらの第1駆動端子45および第2駆動端子46は、それぞれ支持部19の下面17bに設けられている。
また、前述したように、第1駆動配線43は、第1駆動端子45と電気的に接続されており、第2駆動配線44は、第2駆動端子46と電気的に接続されている。
端子群21は、第1信号端子61a、第2信号端子61bおよびグランド端子61cを含んでいる。
これらの第1信号端子61a、第2信号端子61bおよびグランド端子61cは、それぞれ支持部19の下面17bに設けられている。
また、第5導電パターン57bは、第2吊り腕33aを介して第1信号端子61aと電気的に接続されている。また、第6導電パターン57cは、第2吊り腕33bを介して第2信号端子61bと電気的に接続されている。また、グランド電極51、58は、それぞれ支持部19を介してグランド端子61cと電気的に接続されている。
(動作)
次に、センサーデバイス1の動作について説明する。
まず、駆動用振動腕27a、27bを、図7に示すように振動させる。振動の励起にあたっては、第1駆動端子45および第2駆動端子46から駆動信号が入力される。その結果、振動片15には、第1駆動電極41a、41bと第2駆動電極42a、42bとの間に電界が発生する。このとき、特定の周波数の波形が入力されることにより、駆動用振動腕27aおよび駆動用振動腕27bは、互いに近づいたり離れたりを繰り返すように振動する(駆動モード)。
この状態にあるセンサーデバイス1に対して角速度運動が加わると、図8に示すように、コリオリ力が作用して駆動用振動腕27a、27bの振動方向が変化する。これにより、いわゆるウォークモード振動が励振される。すなわち、コリオリ力により、駆動モードの振動面とは異なる方向の成分を含む振動が励起される(検出モード)。
駆動用振動腕27a、27bのウォークモード振動は、基部25から検出用振動腕26a、26bに伝播する。その結果、検出用振動腕26a、26bにも、駆動モードの振動面とは異なる方向の成分を含む振動が励起される。そして、検出用振動腕26a、26bは屈曲運動をすることになり、検出用振動腕26a、26bには圧電効果に伴う電界が発生する。これにより、検出用振動腕26aでは、第1信号電極47bとグランド電極47aとの間で電位差が生じる一方、第3信号電極54bとグランド電極47aとの間では相反する電位差が生じる。同様に、検出用振動腕26bでは、第2信号電極47cとグランド電極47aとの間で電位差が生じる一方、第4信号電極54cとグランド電極47aとの間では相反する電位差が生じる。
また、駆動用振動腕27a、27bの振動に伴い、調整用振動腕28a、28bは、駆動モードの振動面に平行に屈曲運動する。このような屈曲運動に伴い、調整用振動腕28a、28bには圧電効果に伴う電界が発生する。これにより、調整用振動腕28aでは、第1調整用電極48bとグランド電極48aとの間で電位差が生じる一方、第3調整用電極56bとグランド電極48aとの間では相反する電位差が生じる。同様に、調整用振動腕28bでは、第2調整用電極48cとグランド電極48aとの間に電位差が生じる一方、第4調整用電極56cとグランド電極48aとの間では相反する電位差が生じる。
このような調整用振動腕28a、28bでは、振動片15を製造する際の加工誤差に伴う漏れ振動による電気信号を打ち消す電気信号が出力される。その結果、漏れ振動に伴う電気信号が相殺され、センサーデバイス1の出力信号のS/N比を高めることができるので、高感度化を図ることができる。
(貫通孔)
次に、検出用振動腕26aに設けられた貫通孔265aおよび検出用振動腕26bに設けられた貫通孔265bについて説明する。
前述したように、貫通孔265aでは、第2信号電極47c(第1電極)と第3信号電極54b(第2電極)とが電気的に接続されており、また、貫通孔265bでは、第1信号電極47b(第1電極)と第4信号電極54c(第2電極)とが電気的に接続されている。このように貫通孔265a、265bを利用して配線することにより、検出用振動腕26a、26bの表面を、各種電極のために確保することができる。すなわち、上面17a側から下面17b側へと配線するとき、検出用振動腕26a、26bの側面を使わなくて済むため、電極を形成可能な面積をより広げることができる。その結果、屈曲運動に伴う圧電効果によって検出用振動腕26a、26bに電界が発生し、各電極に電荷が発生したとき、発生する電荷量をより多くすることができる。このようにしてセンサーデバイス1の出力信号のS/N比をより高め、高感度化を図ることができる。
ここで、貫通孔265a、265bの開口部は、z軸方向からの平面視において、略長方形をなしている。この形状は、特に限定されず、例えば真円、楕円、長円のような円形、三角形、五角形、六角形のような多角形、平行四辺形、菱形、台形、異形状等であってもよい。
また、貫通孔265a、265bは、その開口部が、検出側腕部261a、261bのうち、自由端側(基部25とは反対側)に位置するように形成されている。自由端側に位置するとは、平面視において、貫通孔265a、265bの開口部全体が、検出側腕部261a、261bの全長の中間点よりも自由端側の範囲にあり、かつ、貫通孔265a、265bの開口部の少なくとも一部が検出側腕部261a、261bの範囲にある状態をいう。
図9は、検出用振動腕26bの貫通孔265b近傍の部分拡大図である。以下、検出用振動腕26bおよび貫通孔265bを例に説明するが、説明の内容は全て検出用振動腕26aおよび貫通孔265aにも適用可能である。
図9に示す検出用振動腕26bでは、貫通孔265bの開口部の自由端側の端部(基部25とは反対側の端部)が、検出側錘部262bと検出側腕部261bとの境界線Bと重なるように形成されている。
貫通孔265bの配置をこのようにすることで、貫通孔265bが検出側錘部262bに入り込まないので、検出側錘部262bの質量が貫通孔265bによって減じてしまうのを防止することができる。これにより、検出側錘部262bを設ける効果、すなわち前述した振動片15の小型化を図るという効果を維持することができる。また、グランド電極47aのうち、検出側錘部262bに設けられる部分の面積を最大限確保することができるので、例えばグランド電極47a(あるいは別途設けられる錘)の一部をトリミングして共振周波数を調整する際、その必要な調整幅を確保することができる。
また、検出用振動腕26bが屈曲運動するとき、検出側腕部261bのうち基部25に近い箇所ほど、圧電効果に伴って単位面積から発生する電荷量が多い。換言すれば、検出側腕部261bのうち検出側錘部262bに近い箇所ほど、圧電効果に伴って単位面積から発生する電荷量が少ない。したがって、図9に示すように、貫通孔265bの開口部の自由端側の端部が境界線Bと重なるようにすることで、貫通孔265bを設けることによる発生電荷量の減少分をより小さく抑え、S/N比の低下を十分に抑えることができる。
その結果、図9に示す検出用振動腕26bは、振動片15の小型化を図りつつ、検出用振動腕26bの共振周波数の必要な調整幅を確保し、かつ、検出用振動腕26bに設けられる電極から発生する電荷量の減少を最小限に抑えることができる(電荷の取得効率の劣化を低減することができる。)。すなわち、小型にもかかわらず、共振周波数の調整が容易で出力信号のS/N比が高い振動片15を備えるセンサーデバイス1を得ることができる。
図9に示す貫通孔265bは、検出側腕部261bの上面17aに開口している開口部2651bと、開口部2651bの内側に位置し、検出側腕部261bより厚さが薄い薄肉部2652bと、薄肉部2652bの内側に位置し、上面17a側から下面17b側にかけて貫通している貫通部2653bと、を備えている。
図10は、図9に示す貫通孔265bの断面図である。図10に示すように、薄肉部2652bでは、開口部2651b側から貫通部2653bに向かうにつれて厚さが徐々に薄くなっている。そして、この薄肉部2652bの表面のうち、上面17a側には第1信号電極47bが成膜されている。一方、薄肉部2652bの表面のうち、下面17b側には第4信号電極54cが成膜されている。
ここで、薄肉部2652bの表面は、上面17aおよび下面17bに対して垂直ではなく、上面17aに近い側では上面17aとのなす角度θaが鋭角になるように傾いており、下面17bに近い側では下面17bとのなす角度θbが鋭角になるように傾いている。このため、このように傾いた面に成膜した場合、成膜された導電性物質が表面に付着し易くなる。つまりは、成膜時の膜厚を稼ぎ易い。その結果、薄肉部2652bの表面に設けられた第1信号電極47bおよび第4信号電極54cは、導電性が高く、かつ断線し難いものとなる。
また、薄肉部2652bが設けられることにより、貫通孔265b近傍では、開口部2651bから貫通部2653bに向かって剛性が徐々に低下すると考えられる。このため、剛性の変化が急峻になるのを防止して、貫通孔265b近傍の耐衝撃性をより高めることができる。
さらに、図9に示す貫通孔265bでは、開口部2651bの平面視形状と貫通部2653bの平面視形状とが互いに異なっている。具体的には、開口部2651bの平面視形状は、前述したように略長方形をなしており、一方、貫通部2653bの平面視形状は、略三角形をなしている。このように開口部2651bの平面視形状と貫通部2653bの平面視形状とを異ならせることにより、例えば角部の位置が互いにずれ易くなるため、貫通孔265b近傍における応力集中を緩和することができる。その結果、検出用振動腕26bの信頼性(機械的強度)をより高めることができる。
なお、この場合、貫通部2653bの平面視形状は、開口部2651bの平面視形状と異なっていれば特に限定されないが、例えば真円、楕円、長円のような円形、三角形、五角形、六角形のような多角形、平行四辺形、菱形、台形、異形状等の形状であってもよい。
また、検出側腕部261b(第1部分)の厚さ(z軸方向の長さ)をtとし(図1参照)、貫通孔265bの開口部2651bの幅(x軸方向の長さ)をWとしたとき、Wは、0.1t<W<1.0tで表される関係を満足するのが好ましく、0.4t<W<0.7tで表される関係を満足するのがより好ましい。このような関係を満たす貫通孔265bは、検出側腕部261bの機械的強度を大きく損なうことなく、十分な導電性を有する貫通配線を形成可能なものとなる。すなわち、検出側腕部261bの高い機械的強度と第1信号電極47bと第4信号電極54cとの接続部の高い導電性とを両立させることができる。
なお、検出側腕部261bの厚さtは、特に限定されないが、一例として30μm以上500μm以下程度とされる。
また、検出側腕部261bの厚さをtとし、貫通孔265bの開口部2651bの長さ(y軸方向の長さ)をLとしたとき、Lは、0.1t<L<1.0tで表される関係を満足するのが好ましく、0.5t<L<0.8tで表される関係を満足するのがより好ましい。このような関係を満たす貫通孔265bは、検出側腕部261bの機械的強度を大きく損なうことなく、十分な導電性を有する貫通配線を形成可能なものとなる。すなわち、検出側腕部261bの高い機械的強度と第1信号電極47bと第4信号電極54cとの接続部の高い導電性とを両立させることができる。
また、検出側腕部261bの幅(x軸方向の長さ)をWAとし、貫通孔265bの開口部2651bの幅をWとしたとき、Wは、W<0.95WAで表される関係を満足するのが好ましく、0.1WA<W<0.8WAで表される関係を満足するのがより好ましい。このような関係を満たす貫通孔265bは、検出側腕部261bの機械的強度を大きく損なうことなく、十分な導電性を有する貫通配線を形成可能なものとなる。
なお、検出側腕部261bの幅WAは、特に限定されないが、一例として30μm以上500μm以下程度とされる。
また、検出側腕部261bの長さ(y軸方向の長さ)をLAとし、貫通孔265bの開口部2651bの長さをLとしたとき、Lは、L<0.5LAで表される関係を満足するのが好ましく、0.05LA<L<0.2LAで表される関係を満足するのがより好ましい。このような関係を満たす貫通孔265bは、検出側腕部261bの機械的強度を大きく損なうことなく、十分な導電性を有する貫通配線を形成可能なものとなる。
なお、検出側腕部261bの長さLAは、特に限定されないが、一例として100μm以上1000μm以下程度とされる。
以上、センサーデバイス1について説明したが、振動片の形状や電極配置等は、上記のものに限定されない。例えば、調整用振動腕は、必要に応じて設けられればよく、省略されていてもよい。また、振動片の形態は、上述したようないわゆるH型音叉の形態に限定されず、例えば、ダブルT型、二脚音叉、三脚音叉、くし歯型、直交型、角柱型等の形態であってもよい。
また、駆動用振動腕、検出用振動腕および調整用振動腕の数は、それぞれ、1つまたは3つ以上であってもよい。また、駆動用振動腕は、検出用振動腕を兼ねていてもよい。
また、電極群および端子群の数、位置、形状、大きさ等は、前述した実施形態に限定されるものではない。
また、貫通孔は、検出用振動腕ではなく、駆動用振動腕や調整用振動腕に形成されていてもよく、これらの2つ以上に形成されていてもよい。なお、駆動用振動腕や調整用振動腕に貫通孔が形成された場合でも、その形成位置を最適化することで、錘部に十分な面積を確保することができ、共振周波数の必要かつ十分な調整幅を確保することができる。また、貫通孔の形成に伴って電極の面積が減少するものの、貫通孔の形成位置を最適化することで、逆圧電効果における電荷の利用効率を高め、結果的に電極の面積の減少分をある程度補うことができる。その結果、小型でかつ消費電力の小さい振動片が得られる。
[センサーデバイスの製造方法]
次に、本実施形態に係るセンサーデバイスを製造する方法について説明する。
まず、圧電体材料のウエハーを用意し、既知のフォトリソグラフィー技術を用いて、ウエハーを加工する。これにより、ウエハー中に本体17が形成される。
なお、貫通孔265a、265bを形成する場合には、まず、本体17の表面のうち、形成すべき領域に窓部を有するマスクを形成する。
図11は、振動片に貫通孔を形成する方法を説明するための斜視図(概略図)である。
図11に示す破線は、本体17の表面のうち、貫通孔265a、265bを形成すべき領域Sの範囲を示している。
図11に示すマスク9は、この領域Sに対応する窓部91を有している。この窓部91は、複数の開口911に分割されており、複数の開口911の集合体が領域Sの範囲に対応している。例えば、領域Sが長方形の場合、複数の開口911が長軸方向に並んでいる。窓部91の分割数は、特に限定されないが、例えば3個以上100個以下程度とされる。また、窓部91における開口911の面積率は、特に限定されないが、30%以上90%以下程度とされる。
このようなマスク9を用いることにより、貫通孔265a、265bの開口部の平面視形状を、目的とする形状に近づけ易くなる。その結果、寸法精度の高い貫通孔265a、265bを形成することが可能になり、小型の振動片15に対しても貫通孔265a、265bを正確に形成することができる。
次いで、ウエットエッチング法、等方性ドライエッチング法、リアクティブイオンエッチング法のような各種エッチング法により、窓部91から露出している本体17にエッチングを施す。これにより、貫通孔265a、265bを形成することができる。このとき、圧電体材料が結晶性材料である場合には、ウエットエッチング法を用いるとともに面方位によるエッチング異方性を利用することで、前述したような薄肉部2652bを容易に形成することができる。
続いて、本体17に対して電極群18および端子群21を形成する。電極群18や端子群21の形成には、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法のような物理的成膜法、CVD法のような化学的成膜法、めっき法等が用いられる。
以上のようにして振動片15が得られる。
その後、得られた振動片15およびICチップ16をパッケージ12内に収納し、電気配線を敷設した後、必要に応じてパッケージ12内を気密封止することにより、センサーデバイス1が得られる。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の振動片の第2実施形態について説明する。
図12は、本発明の振動片の第2実施形態の第1主面の一部を示す部分拡大図である。
以下、第2実施形態について説明するが、以下の説明では第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
第2実施形態は、貫通孔の位置が異なる以外、前述した第1実施形態と同様である。なお、図12のうち、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図12に示す貫通孔265a、265bは、z軸方向からの平面視において、その開口部が、検出側腕部261a、261bのうち、自由端側(基部25とは反対側)に位置している。そして、この開口部が、検出側錘部262a、262bと検出側腕部261a、261bとの境界線Bを跨ぐように構成されている。換言すれば、開口部の一部が検出側錘部262a、262bに入り込んでいる。
貫通孔265a、265bの配置をこのようにすることで、第1信号電極47b、第2信号電極47c、第3信号電極54bおよび第4信号電極54cの各面積を第1実施形態よりも広げることができる。これにより、屈曲運動に伴う圧電効果によって検出用振動腕26a、26bに電界が発生し、各電極に電荷が発生したとき、発生する電荷量をより多くすることができる。このようにしてセンサーデバイス1の出力信号のS/N比をより高めることができる。
この場合、貫通孔265a、265bのうち、境界線Bよりも自由端側に入り込んでいる部分の長さLB1は、貫通孔265a、265bの長さL(図9参照)の1%以上50%以下であるのが好ましく、3%以上40%以下であるのがより好ましい。これにより、貫通孔265a、265bが検出側錘部262a、262b側に入り込むことによって、検出側錘部262a、262bの質量が減少し、その分振動片15の小型化が阻害されたり、検出側錘部262a、262bの面積が減って、その分共振周波数の調整幅が減少したりするというマイナス面と、貫通孔265a、265bが検出側錘部262a、262b側に入り込んだ分だけ、各電極の面積が広がって発生する電荷量が多くなり、出力信号のS/N比を高めることができるというプラス面とのバランスを良好にとることができる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様の作用、効果が得られる。
≪第3実施形態≫
次に、本発明の振動片の第3実施形態について説明する。
図13は、本発明の振動片の第3実施形態の第1主面の一部を示す部分拡大図である。
以下、第3実施形態について説明するが、以下の説明では第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
第3実施形態は、貫通孔の位置が異なる以外、前述した第1実施形態と同様である。なお、図13のうち、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図13に示す貫通孔265a、265bは、z軸方向からの平面視において、その開口部が、検出側腕部261a、261bのうち、自由端側(基部25とは反対側)に位置している。そして、この開口部が、検出側錘部262bと検出側腕部261bとの境界線Bよりも基部25側に位置するように構成されている。
貫通孔265a、265bの配置をこのようにすることで、検出用振動腕26a、26bの剛性の変化を緩やかにして、機械的強度をより高めることができる。すなわち、境界線B付近では、検出側腕部261a、261bから検出側錘部262a、262bにかけて幅が変化しており、それに伴って剛性が変化している。したがって、この付近から貫通孔265a、265bを遠ざけることにより、境界線B近傍における剛性の変化が緩やかになり、貫通孔265a、265bの形成に伴う機械的強度の低下を抑えることができる。よって、より信頼性の高い振動片15が得られる。
この場合、貫通孔265a、265bのうち、境界線Bよりも基部25側に離れている長さLB2は、貫通孔265a、265bの長さL(図9参照)の1%以上50%以下であるのが好ましく、3%以上40%以下であるのがより好ましい。これにより、貫通孔265a、265bが基部25側に位置することによって、各電極の面積が減少し、発生する電荷量が少なくなり、出力信号のS/N比が低くなるというマイナス面と、貫通孔265a、265bが境界線B付近から遠ざかることによる機械的強度の低下の抑制というプラス面とのバランスを良好にとることができる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様の作用、効果が得られる。
[電子機器]
次いで、本発明の振動片を備える電子機器(本発明の電子機器)について、図14〜図16に基づき、詳細に説明する。
図14は、本発明の振動片を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
図15は、本発明の振動片を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。このような携帯電話機1200には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
図16は、本発明の振動片を備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部100が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部100は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が内蔵されている。
なお、本発明の振動片を備える電子機器は、図14のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図15の携帯電話機、図16のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
[移動体]
次に、本発明の振動片を備える移動体(本発明の移動体)について説明する。
図17は、本発明の移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。自動車1500には、ジャイロセンサーとして機能する前述したセンサーデバイス1が搭載されている。センサーデバイス1は、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上、本発明について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
また、本発明においては、上述した実施形態に任意の構成物が付加されていてもよい。
また、振動片が検出する物理量は、回転角速度に限らず、例えば加速度であってもよい。
1 センサーデバイス
9 マスク
12 パッケージ
13 ベース部材
14 蓋部材
15 振動片
16 ICチップ
17 本体
17a 上面
17b 下面
18 電極群
19 支持部
21 端子群
22 端子群
23 導電接合材
25 基部
26a 検出用振動腕
26b 検出用振動腕
27a 駆動用振動腕
27b 駆動用振動腕
28a 調整用振動腕
28b 調整用振動腕
32a 第1吊り腕
32b 第1吊り腕
33a 第2吊り腕
33b 第2吊り腕
41a 第1駆動電極
41b 第1駆動電極
42a 第2駆動電極
42b 第2駆動電極
43 第1駆動配線
44 第2駆動配線
45 第1駆動端子
46 第2駆動端子
47a グランド電極
47b 第1信号電極
47c 第2信号電極
48a グランド電極
48b 第1調整用電極
48c 第2調整用電極
49a 第1導電パターン
49b 第2導電パターン
49c 第3導電パターン
51 グランド電極
54b 第3信号電極
54c 第4信号電極
56b 第3調整用電極
56c 第4調整用電極
57a 第4導電パターン
57b 第5導電パターン
57c 第6導電パターン
58 グランド電極
61a 第1信号端子
61b 第2信号端子
61c グランド端子
91 窓部
100 表示部
131 板体
132 枠体
261a 検出側腕部
261b 検出側腕部
262a 検出側錘部
262b 検出側錘部
265a 貫通孔
265b 貫通孔
271a 駆動側腕部
271b 駆動側腕部
272a 駆動側錘部
272b 駆動側錘部
281a 調整側腕部
281b 調整側腕部
282a 調整側錘部
282b 調整側錘部
911 開口
1100 パーソナルコンピューター
1102 キーボード
1104 本体部
1106 表示ユニット
1200 携帯電話機
1202 操作ボタン
1204 受話口
1206 送話口
1300 ディジタルスチルカメラ
1302 ケース
1304 受光ユニット
1306 シャッターボタン
1308 メモリー
1312 ビデオ信号出力端子
1314 入出力端子
1430 テレビモニター
1440 パーソナルコンピューター
1500 自動車
2651b 開口部
2652b 薄肉部
2653b 貫通部
B 境界線
S 領域
θa 角度
θb 角度

Claims (12)

  1. 基部と、
    前記基部から延出され、互いに表裏関係にある第1主面および第2主面を備える第1部分と、前記第1部分の前記基部とは反対側に位置し前記第1部分より幅または厚さの少なくとも一方が大きい第2部分と、前記第1部分のうち前記第2部分側に設けられ前記第1主面側から前記第2主面側にかけて貫通する貫通孔と、を備える振動腕と、
    前記第1主面に設けられた第1電極と、
    前記第2主面に設けられ、前記貫通孔を介して前記第1電極と電気的に接続されている第2電極と、
    を有することを特徴とする振動片。
  2. 前記貫通孔の開口部は、前記基部とは反対側の端部が前記第1部分と前記第2部分との境界線と重なるように位置している請求項1に記載の振動片。
  3. 前記貫通孔の開口部は、前記第1部分と前記第2部分との境界線を跨ぐように位置している請求項1に記載の振動片。
  4. 前記貫通孔の開口部は、前記第1部分と前記第2部分との境界線よりも前記基部側に位置している請求項1に記載の振動片。
  5. 前記第1部分の厚さをtとし、前記貫通孔の開口部の幅をWとしたとき、Wは、0.1t<W<1.0tで表される関係を満足する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動片。
  6. 前記第1部分の厚さをtとし、前記貫通孔の開口部の長さをLとしたとき、Lは、0.1t<L<1.0tで表される関係を満足する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動片。
  7. 前記第1部分の幅をWAとし、前記貫通孔の開口部の幅をWとしたとき、Wは、W<0.95WAで表される関係を満足する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動片。
  8. 前記第1部分の長さをLAとし、前記貫通孔の開口部の長さをLとしたとき、Lは、L<0.5LAで表される関係を満足する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動片。
  9. 前記貫通孔は、平面視において開口部の内側に設けられ前記第1部分より厚さが薄い薄肉部と、前記薄肉部の内側に設けられ前記第1主面側から前記第2主面側にかけて貫通している貫通部と、を備えており、前記開口部の平面視形状と前記貫通部の平面視形状とが異なっている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の振動片。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の振動片と、前記第1電極または前記第2電極から発生する電荷を検出する回路と、を備えることを特徴とする振動デバイス。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の振動片を備えることを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の振動片を備えることを特徴とする移動体。
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