JP6507565B2 - 電子デバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、電子デバイス、電子機器および移動体に関するものである。
従来から、角速度を検出するための電子デバイスとして、特許文献1のような電子デバイスが知られている。特許文献1の電子デバイスは、半導体装置(IC)と、半導体装置上に配置された振動素子と、半導体装置と振動素子の間に介在する応力緩和層と、を有している。また、応力緩和層には、振動素子と電気的に接続された端子と、この端子と半導体装置とを電気的に接続する配線とが設けられている。また、配線は、平面視で、振動素子の外郭線の内側に引き回された部分を有している。しかしながら、このような構成では、振動素子の振動特性を調整する際に用いるレーザー光が、振動素子を透過して配線に照射されてしまい、配線の断線等が生じやすい。すなわち、特許文献1の電子デバイスでは、電気的特性に影響が生じやすい問題がある。
特開2013−168077号公報
本発明の目的は、電気的特性に影響を与えにくい電子デバイス、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の電子デバイスは、調整部が設けられている振動体、前記振動体に配置されている電極、および前記電極に電気的に接続されている接続電極、を有する振動素子と、
前記振動素子と対向配置されている半導体基板と、
前記半導体基板と前記振動素子との間に配置され、導電性の接続部材を介して前記接続電極と電気的に接続されている接続パッドと、
前記接続パッドと電気的に接続され、前記接続パッドと前記半導体基板との間に位置している配線と、
前記配線と前記振動素子との間に位置し、平面視で前記調整部と前記配線とが重なる位置に配置されている保護層と、を有していることを特徴とする。
これにより、電気的特性に影響を与えにくい電子デバイスを提供することができる。
[適用例2]
本適用例の電子デバイスでは、前記半導体基板と前記振動素子との間に配置されている第1絶縁層と、
前記第1絶縁層と前記振動素子との間に配置されている第2絶縁層と、を有し、
前記配線は、前記第1絶縁層上に配置され、
前記接続パッドおよび前記保護層は、それぞれ、前記第2絶縁層上に配置されていることが好ましい。
これにより、接続パッド、保護層および配線を簡単に配置することができる。
[適用例3]
本適用例の電子デバイスでは、前記第1絶縁層および前記第2絶縁層は、それぞれ、弾性を有していることが好ましい。
これにより、衝撃が第1、第2絶縁層で緩和され、振動素子へのダメージが低減する。
[適用例4]
本適用例の電子デバイスでは、前記保護層は、金属材料を含んでいることが好ましい。
これにより、保護層の構成が簡単なものとなる。
[適用例5]
本適用例の電子デバイスでは、前記振動体は、検出振動腕を有し、
前記電極は、前記検出振動腕に配置されている検出信号電極を有していることが好ましい。
これにより、電子デバイスによって物理量を検出することができる。
[適用例6]
本適用例の電子デバイスでは、前記振動素子は、角速度を検出することができることが好ましい。
これにより、電子デバイスを角速度センサーとして用いることができる。
[適用例7]
本適用例の電子機器は、上記適用例の電子デバイスを備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例8]
本適用例の移動体は、上記適用例の電子デバイスを備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の第1実施形態にかかる電子デバイスを示す断面図である。 図1に示す電子デバイスが有する振動素子の平面図である。 図2に示す振動素子の電極配置を示す図であり、(a)が上面図、(b)が透過図である。 図2に示す振動素子の動作を説明する模式図である。 図1に示す電子デバイスが有する応力緩和層の断面図である。 図5に示す保護層の平面図である。 図5に示す保護層の平面図である。 図5に示す保護層の機能を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電子デバイスが有する振動素子を示す平面図である。 図9に示す電子デバイスが有する保護層の平面図である。 図9に示す電子デバイスが有する保護層の平面図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の電子デバイス、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる電子デバイスを示す断面図である。図2は、図1に示す電子デバイスが有する振動素子の平面図である。図3は、図2に示す振動素子の電極配置を示す図であり、(a)が上面図、(b)が透過図である。図4は、図2に示す振動素子の動作を説明する模式図である。図5は、図1に示す電子デバイスが有する応力緩和層の断面図である。図6は、図5に示す保護層の平面図である。図7は、図5に示す保護層の平面図である。図8は、図5に示す保護層の機能を説明するための断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1の上側を「上側」とも言い、下側を「下側」とも言う。また、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、電子デバイスの厚さ方向がZ軸と一致するものとする。
図1に示す電子デバイス1は、Z軸まわりの角速度ωzを検出することのできる角速度センサーである。このような電子デバイス1は、内部に収容空間Sを有するパッケージ2と、収容空間Sに収容されたIC(半導体基板)3と、IC3上に配置された応力緩和層7と、応力緩和層7に配置された保護層5と、応力緩和層7上に配置された振動素子6と、を有している。
以下、これら各部について順に説明する。
≪パッケージ≫
パッケージ2は、上面に開口する凹部211を有する箱状のベース21と、凹部211の開口を塞ぐ板状のリッド22と、ベース21とリッド22との間に介在し、これらを接合するシームリング23と、を有している。そして、凹部211の開口がリッド22で塞がれることにより形成された収容空間S内にIC3および振動素子6が収納されている。なお、収容空間Sの雰囲気としては、特に限定されないが、例えば、真空状態(10Pa以下の減圧状態)とされる。これにより、粘性抵抗が低減され、振動素子6を効率的に駆動することができる。
−ベース21−
ベース21は、略正方形の平面視形状を有している。また、凹部211は、ベース21の上面に開口する第1凹部211aと、第1凹部211aの底面の縁部を除く中央部に開口する第2凹部211bと、を有している。なお、ベース21の平面視形状としては、特に限定されず、例えば、長方形や円形であってもよい。このようなベース21は、例えば、酸化アルミニウム質、窒化アルミニウム質、炭化珪素質、ムライト質、ガラス・セラミック質等のセラミックグリーンシートを複数枚積層したものを焼結することで形成することができる。
また、第1凹部211aの底面にはボンディングワイヤーBWを介してIC3と電気的に接続された複数の内部端子241が配置されており、ベース21の底面には複数の外部端子242が配置されている。そして、内部端子241と外部端子242とがベース21に配置された図示しない内部配線等を介して電気的に接続されている。このような内部端子241および外部端子242の構成としては、特に限定されないが、例えば、タングステン(W)、モリブテン(Mo)、マンガン(Mg)等からなる下地層に、金(Au)などのめっき金属層を被覆した構成とすることができる。
リッド22は、板状であり、シームリング23を介してベース21の上面に接合されている。リッド22の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、コバール等の合金を用いることが好ましい。なお、リッド22は、例えば、シームリング23を介してグランド配線と電気的に接続されていてもよい。これにより、リッド22をパッケージ2の外部からのノイズを遮断するシールド部として機能させることができる。
≪IC≫
IC3は、第2凹部211bの底面に銀ペースト等によって固定されている。このIC3には、例えば、外部のホストデバイスと通信を行うインターフェース部3iと、振動素子6を駆動し、振動素子6に加わった角速度ωzを検出する駆動/検出回路3zと、が含まれている。また、IC3の上面には複数の接続端子39が配置されており、これら接続端子39と内部端子241とがボンディングワイヤーBWを介して接続されている。これにより、IC3は、外部端子242を介してホストデバイスと通信を行うことができる。なお、IC3の通信方式としては、特に限定されず、例えば、SPI(登録商標)(Serial Peripheral Interface)や、IC(登録商標)(Inter-Integrated Circuit)を用いることができる。また、IC3は、通信方式を選択するセレクト機能を有し、通信方式をSPIおよびICの中から選択できるようになっていてもよい。これにより、複数の通信方式に対応した利便性の高い電子デバイス1となる。
≪振動素子≫
振動素子6は、図2および図3に示すように、水晶からなる振動片60と、振動片60に配置された電極と、を有している。ただし、振動片60の材料としては、水晶に限定されず、例えば、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料を用いることもできる。
振動片60は、水晶の結晶軸であるx軸(電気軸)およびy軸(機械軸)で規定されるxy平面に広がりを有し、z軸(光軸)方向に厚みを有する板状をなしている。このような振動片60は、基部61と、基部61からy軸方向両側に延出する一対の検出振動腕621、622と、基部61からx軸方向両側へ延出する一対の連結腕631、632と、連結腕631の先端部からy軸方向両側に延出する一対の駆動振動腕641、642と、連結腕632の先端部からy軸方向両側に延出する一対の駆動振動腕643、644と、基部61を支持する一対の支持部651、652と、支持部651と基部61とを連結する一対の梁部661、662と、支持部652と基部61とを連結する一対の梁部663、664と、を有している。なお、このような振動片60では、基部61、検出振動腕621、622、連結腕631、632および駆動振動腕641〜644で振動体600を構成している。
また、検出振動腕621、622の両主面(上面および下面)にはy軸方向に沿って延在する溝が形成されており、検出振動腕621、622は、略H状の横断面形状を有している。また、検出振動腕621、622および駆動振動腕641、642、643、644の先端部には幅広のハンマーヘッドが設けられている。また、これら各ハンマーヘッドには質量調整用電極(調整部)が設けられており、例えば、レーザー照射等によって質量調整電極の少なくとも一部を除去することで、その振動腕の質量を調整できるようになっている。なお、振動片60の構成としては、これに限定されず、例えば、検出振動腕621、622から溝を省略してもよいし、検出振動腕621、622および駆動振動腕641、642、643、644からハンマーヘッドを省略してもよい。また、駆動振動腕641、642、643、644の両主面に溝を形成して、略H状の横断面形状としてもよい。
次に、振動片60に配置された電極について説明する。図3に示すように、電極は、検出信号電極671aおよび検出信号端子671bと、検出接地電極672aおよび検出接地端子(定電位端子)672bと、駆動信号電極673aおよび駆動信号端子673bと、駆動接地電極674aおよび駆動接地端子674bと、を有している。なお、図3では、説明の便宜上、検出信号電極671aおよび検出信号端子671b、検出接地電極672aおよび検出接地端子672b、駆動信号電極673aおよび駆動信号端子673b、駆動接地電極674aおよび駆動接地端子674bを、それぞれ、異なるハッチングで図示している。また、振動片60の側面に形成されている電極、配線、端子等を太線で図示している。
−駆動信号電極および駆動信号端子−
駆動信号電極673aは、駆動振動腕641、642の上面および下面(ハンマーヘッドを除く部分)と、駆動振動腕643、644の両側面と、に配置されている。このような駆動信号電極673aは、駆動振動腕641〜644の駆動振動を励起させるための電極である。
駆動信号端子673bは、支持部652の−X軸側の端部に配置されている。また、駆動信号端子673bは、梁部664に配置された駆動信号配線を介して、駆動振動腕641〜644に配置された駆動信号電極673aと電気的に接続されている。
−駆動接地電極および駆動接地端子−
駆動接地電極674aは、駆動振動腕643、644の上面および下面(ハンマーヘッドを除く部分)と、駆動振動腕641、642の両側面と、に配置されている。このような駆動接地電極674aは、駆動信号電極673aに対してグランドとなる電位を有する。
駆動接地端子674bは、支持部651の−X軸側の端部に配置されている。また、駆動接地端子674bは、梁部662に配置された駆動接地配線を介して、駆動振動腕641〜644に配置された駆動接地電極674aと電気的に接続されている。
このように駆動信号電極673aおよび駆動信号端子673bと、駆動接地電極674aおよび駆動接地端子674bを配置することで、駆動信号端子673bと駆動接地端子674bとの間に駆動信号(電圧)を印加することで、駆動振動腕641〜644に配置された駆動信号電極673aと駆動接地電極674aとの間に電界を生じさせ、駆動振動腕641〜644を駆動振動させることができる。
−検出信号電極および検出信号端子−
検出信号電極671aは、検出振動腕621、622の上面および下面(溝の内面)に配置されている。このような検出信号電極671aは、検出振動腕621、622の検出振動が励起されたときに、この検出振動によって発生する電荷を検出するための電極である。
検出信号端子671bは、支持部651、652に1つずつ配置されている。支持部651に配置された検出信号端子671bは、支持部651の+軸側の端部に配置されており、梁部661に形成された検出信号配線を介して、検出振動腕621に配置された検出信号電極671aと電気的に接続されている。一方、支持部652に配置された検出信号端子671bは、支持部652の+X軸側の端部に配置されており、梁部663に配置された検出信号配線を介して、検出振動腕622に配置された検出信号電極671aと電気的に接続されている。
−検出接地電極および検出接地端子−
検出接地電極672aは、検出振動腕621、622の両側面に配置されている。検出振動腕621の両側面に配置された検出接地電極672aは、検出振動腕621のハンマーヘッドを経由して電気的に接続されており、検出振動腕622の両側面に配置された検出接地電極672aは、検出振動腕622のハンマーヘッドを経由して電気的に接続されている。このような検出接地電極672aは、検出信号電極671aに対してグランド(定電位)となる電位を有する。
検出接地端子672bは、支持部651、652にそれぞれ配置されている。支持部651に配置されている検出接地端子672bは、支持部651の中央部に配置されており、梁部662に配置された検出接地配線を介して、検出振動腕621に配置された検出接地電極672aと電気的に接続されている。一方、支持部652に配置されている検出接地端子672bは、支持部652の中央部に配置されており、梁部664に配置された検出接地配線を介して、検出振動腕622に配置された検出接地電極672aと電気的に接続されている。
以上のように検出信号電極671aおよび検出信号端子671bと、検出接地電極672aおよび検出接地端子672bと、を配置することで、検出振動腕621に生じた検出振動は、検出振動腕621に配置された検出信号電極671aと検出接地電極672aとの間の電荷として現れ、支持部651に配置された検出信号端子671bと検出接地端子672bとの間から信号として取り出すことができる。また、検出振動腕622に生じた検出振動は、検出振動腕622に配置された検出信号電極671aと検出接地電極672aとの間の電荷として現れ、支持部652に配置された検出信号端子671bと検出接地端子672bとの間から信号として取り出すことができる。
以上のような電極の構成としては、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
また、図示しないが、駆動振動腕641〜644のハンマーヘッドには、駆動周波数の調整を行うための調整用錘部が設けられている。駆動周波数の調整とは、例えば、レーザー照射によって調整用錘部の一部を除去し、駆動振動腕641〜644の質量を変化させることで、駆動周波数を調整する作業である。この作業によって、効率的に駆動振動腕641〜644を振動させることができるようになる。
このような振動素子6は、支持部651、652において応力緩和層7に固定されている。また、振動素子6の応力緩和層7への固定は、導電性を有する固定部材(接続部材)8を用いて行われており、固定部材8および応力緩和層7を介して、振動素子6とIC3とが電気的に接続されている。固定部材8としては、特に限定されず、例えば、金属ろう材、金属バンプ、導電性接着剤等を用いることができる。
次に、振動素子6の作動について説明する。
振動素子6に角速度が加わらない状態において、駆動信号端子673bと駆動接地端子674bとの間に駆動信号(交番電圧)を印加することで駆動信号電極673aと駆動接地電極674aとの間に電界が生じると、図4(a)に示すように、各駆動振動腕641、642、643、644が矢印Aに示す方向に屈曲振動を行う。このとき、駆動振動腕641、642と駆動振動腕643、644とが基部61に対して対称の振動を行っているため、検出振動腕621、622は、ほとんど振動しない。
この駆動振動を行っている状態で、振動素子6に角速度ωzが加わると、図4(b)に示すような検出振動が励振される。具体的には、駆動振動腕641〜644および連結腕631、632に矢印B方向のコリオリの力が働き、新たな振動が励起される。また、この矢印Bの振動に呼応して、検出振動腕621、622には、矢印C方向の検出振動が励起される。そして、この振動により検出振動腕621、622に発生した電荷を検出信号電極671aと検出接地電極672aとから信号として取り出し、検出信号端子671bと検出接地端子672bとの間からIC3に送信される。そして、この信号をIC3で処理することで、角速度ωzが求められる。
≪応力緩和層≫
応力緩和層7は、図5に示すように、IC3と振動素子6の間に位置し、IC3の上面に設けられている。このように応力緩和層7を設けることで、パッケージ2が受けた衝撃が緩和され、前記衝撃が振動素子6に伝達され難くなる。また、IC3と振動素子6との間の熱膨張差に起因して発生する応力が緩和され、振動素子6が撓み難くなる。そのため、電子デバイス1の機械的強度を高めることができると共に、より精度よく角速度ωzを検出することができる。
また、応力緩和層7は、IC3の上面(パッシベーション膜38上)に配置された第1絶縁層71と、第1絶縁層71上に配置され、IC3と電気的に接続された第1配線層72と、第1配線層72および第1絶縁層71上に形成された第2絶縁層73と、第2絶縁層73上に形成され、第1配線層72と電気的に接続された第2配線層74と、を有している。
また、第1、第2絶縁層71、73は、それぞれ、弾性を有する樹脂材料で構成されている。このような樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリイミド、シリコーン変性ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、変性ポリイミド樹脂、ベンゾシクロブテン、ポリベンゾオキサゾール等を用いることができる。これにより、十分な弾性を有する第1、第2絶縁層71、73を形成することができるため、上記の効果をより確実に発揮することができる。
また、第2配線層74は、図6に示すように、第2絶縁層73上に配置され、かつ、振動素子6の各端子(接続電極)671b〜674bに対向するように配置された6つの端子(接続パッド)741と、各端子741に接続された6本の配線部742と、を有している。そして、各端子741に、固定部材8を介して振動素子6が固定されている。一方、第1配線層72は、図7に示すように、第1絶縁層71上に配置され、各配線部742とIC3の端子37とを電気的に接続する配線部(配線)721を有している。これにより、固定部材8および第1、第2配線層72、74を介してIC3と振動素子6とが電気的に接続される。このように、第1、第2配線層72、74は、IC3と振動素子6とを電気的に接続するための配線(再配置配線)として機能する。そのため、IC3の端子37を振動素子6の各端子671b〜674bの位置を考慮することなく自由に配置することができる。したがって、電子デバイス1の設計の自由度が向上する。
また、第2配線層74の配線部742は、図6に示すように、各端子741から振動素子6の基部61側へ向けて延出している。言い換えると、配線部742は、平面視で、支持部651、652で挟まれた領域S2内に向けて各端子741から延出している。さらには、IC3の各端子37も、平面視で、領域S2内に配置されている。このような構成とすることで、配線部721、742を領域S2内で引き回すことができ、平面視での第1、第2配線層72、74の広がりを抑えることができる。そのため、応力緩和層7を小型化(平面視での小面積化)を図ることができる。
また、配線部721、742は、それぞれ、平面視で、振動素子6の各駆動振動腕641〜644のハンマーヘッドと重ならないように引き回されている。これにより、後述するように、駆動周波数を調整する際に用いられるレーザーLLの照射によって配線部721、742がダメージ(断線)を受けてしまうことを低減することができる。
<保護層>
保護層5は、第1絶縁層71上に配置された第1保護層51と、第2絶縁層73上に配置された第2保護層52と、を有している。
第1保護層51は、図7に示すように、平面視で、駆動振動腕641のハンマーヘッドと重なる位置に配置された第1部分511と、駆動振動腕642のハンマーヘッドと重なる位置に配置された第2部分512と、駆動振動腕643のハンマーヘッドと重なる位置に配置された第3部分513と、駆動振動腕644のハンマーヘッドと重なる位置に配置された第4部分514と、を有している。これにより、第1〜第4部分511〜514の間に、第1配線層72の配線部721を引き回すためのスペースを確保することができる。一方、第2保護層52は、図6に示すように、平面視で、振動素子6の振動体600と重なるように配置されている。特に本実施形態の第2保護層52は、平面視で、振動体600の全域を内側に含むように配置されている。
このような保護層5は、駆動振動腕641〜644へのレーザー照射の際の応力緩和層7やIC3の溶融を低減(好ましくは防止)する機能を有している。以下、この機能について説明する。振動素子6では、図8に示すように、駆動振動腕641〜644にレーザーLLを照射して駆動振動腕641〜644のハンマーヘッド上の調整用電極(調整部)Tの一部を除去し、駆動振動腕641〜644の質量を調整することで駆動周波数や振動バランスを調整する作業が行われる。この際、レーザーLLが駆動振動腕641〜644を透過して、その直下の応力緩和層7に照射される場合がある。駆動振動腕641〜644を透過したレーザーLLが応力緩和層7に照射されてしまうと、応力緩和層7の一部が溶融し、第1、第2配線層72、74が断線したり、反対に短絡が生じたりする場合がある。そのため、本実施形態のように、応力緩和層7の駆動振動腕641〜644を透過したレーザーLLが照射され得る領域に保護層5を設けることで、保護層5でレーザーLLの少なくとも一部を吸収し、上記のような熱ダメージを低減することができる。
特に、本実施形態では、応力緩和層7のレーザーLLが照射され得る領域(駆動振動腕641〜644のハンマーヘッドと重なる領域)には、第1、第2保護層51、52が重なって配置されることとなる。そのため、応力緩和層7やIC3の熱ダメージをより効果的に低減することができる。
加えて、最表層に位置する第2保護層52が振動体600の全域と重なるように、広範囲にわたって配置されているため、検出信号電極671aや駆動信号電極673aへのノイズの混入をより効果的に低減することができる。なお、第2保護層52が第2絶縁層73上の広範囲にわたって配置されているため、第2絶縁層73上で第2配線層74の配線部742を引き回すためのスペースが小さい。そのため、下側に位置する第1保護層51を上述のようにパターニングして配置することで、第1絶縁層71上に、第1配線層72の配線部721を引き回すためのスペースを確保している。
このような第1、第2保護層51、52の構成材料としては、特に限定されないが、レーザーLLの光吸収率が、第1、第2絶縁層71、73の構成材料よりも高いことが好ましく、各種金属材料を用いることができる。より具体的には、第1、第2保護層51、52としては、例えば、タングステン(W)、モリブテン(Mo)、マンガン(Mg)の下地層に、金(Au)などのめっき層を積層した金属膜で構成することができる。これにより、第1、第2保護層51、52の構成が簡単なものとなると共に、上記の効果をより効果的に発揮することができる。また、第1保護層51を第1配線層72と一括で形成することができ、第2保護層52を第2配線層74と一括で形成することができる。これにより、保護層5の形成が容易となる。
また、第1、第2保護層51、52は、それぞれ、第1、第2配線層72、74を介して振動素子6の検出接地端子672bと電気的に接続されている。これにより、第1、第2保護層51、52が定電位となってシールド層として機能する。そのため、例えば、駆動振動腕641〜644上の駆動信号電極673aへのノイズの混入を低減することができる。
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態に係る電子デバイスが有する振動素子を示す平面図である。図10は、図9に示す電子デバイスが有する保護層の平面図である。図11は、図9に示す電子デバイスが有する保護層の平面図である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態は、振動素子の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
≪振動素子≫
本実施形態の振動素子4は、所謂「H型」と呼ばれるジャイロ素子であり、Y軸まわりの角速度ωyを検出することができる。この振動素子4は、図9に示すように、水晶からなる振動片40と、振動片40に配置された電極(図示せず)と、を有している。
振動片40は、水晶の結晶軸であるx軸およびy軸で規定されるxy平面に広がりを有し、z軸方向に厚みを有する板状をなしている。また、振動片40は、基部41と、基部41から−y軸側に並んで延出する一対の駆動振動腕421、422と、基部41から+y軸側に並んで延出する一対の検出振動腕431、432と、基部41から+y軸側に延出し、検出振動腕431、432の両側に位置する一対の調整振動腕441、442と、基部41を支持する支持部45と、基部41と支持部45とを連結する連結部46と、を有している。なお、このような振動片40では、基部41、駆動振動腕421、422、検出振動腕431、432および調整振動腕441、442で振動体400を構成している。
駆動振動腕421、422には図示しない駆動電極が設けられており、IC3から駆動電極に発振駆動信号(交番電圧)を印加することで、矢印Dで示す方向に駆動振動腕421、422が互いに逆相で屈曲振動する駆動モードが励振される。そして、駆動振動腕421、422が駆動モードで振動しているときに、角速度ωyが加わると、Eで示す方向に検出振動腕431、432が互いに逆相で屈曲振動する検出モードが励振される。検出振動腕431、432には図示しない検出電極が設けられており、この検出電極から検出振動腕431、432の振動により生じる検出信号(電荷)が取り出される。そして、取り出された検出信号に基づいてIC3が角速度ωyを検出する。
また、図示しないが、調整振動腕441、442には不要信号キャンセルチューニング用の調整用電極(調整部)が設けられている。不要信号キャンセルチューニングとは、例えば、製造バラツキ等により検出振動431、432に生じる不要信号の少なくとも一部を、不要信号とは逆位相の調整信号により相殺させるために、レーザー照射によって調整用電極の一部を除去し、調整振動腕441、442に生じる調整信号の電荷量を変化させることで、調整を行う作業である。この作業によって、振動素子4に角速度ωが加わっていない状態で駆動振動腕421、422を駆動モードで振動させた際の、検出信号に含まれる不要信号を低減することができる。そのため、より精度よく角速度ωを検出することができる。
このような振動素子4は、支持部45において応力緩和層7に固定されている。振動素子4の応力緩和層7への固定は、導電性を有する固定部材8を用いて行われ、固定部材8および応力緩和層7を介して、振動素子4とIC3とが電気的に接続されている。
≪応力緩和層≫
第2配線層74は、図10に示すように、第2絶縁層73上に配置され、かつ、振動素子4の各端子(接続電極)に対向するように配置された6つの端子(接続パッド)741と、各端子741に接続された6本の配線部742と、を有している。そして、各端子741に、固定部材8を介して振動素子4が固定されている。一方、第1配線層72は、図11に示すように、第1絶縁層71上に配置され、各配線部742とIC3の端子37とを電気的に接続する配線部(配線)721を有している。これにより、固定部材8および第1、第2配線層72、74を介してIC3と振動素子4とが電気的に接続される。
<保護層>
第1保護層51は、図11に示すように、平面視で、調整振動腕441、442と重なる位置に分かれて配置されている。これにより、第1絶縁層71上に、配線部721を引き回すためのスペースを確保することができる。一方、第2保護層52は、図10に示すように、平面視で、振動素子4の振動体400と重なるように配置されている。前述したように、振動素子4では、調整振動腕441、442上の調整用電極の一部をレーザー照射によって除去してバランスチューニングを行うため、保護層5をこのような配置とすることで、応力緩和層7およびIC3への熱ダメージを低減することができる。
このような第実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
[電子機器]
次いで、電子デバイス1を適用した電子機器について、図12〜図14に基づき、詳細に説明する。
図12は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する電子デバイス1が内蔵されている。そのため、パーソナルコンピューター1100は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
図13は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する電子デバイス1が内蔵されている。そのため、携帯電話機1200は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
図14は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
デジタルスチールカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このデジタルスチールカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314と、が設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなデジタルスチールカメラ1300には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する電子デバイス1が内蔵されている。そのため、デジタルスチールカメラ1300は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
なお、本発明の電子デバイスを備える電子機器は、図12のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図13の携帯電話機、図14のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
[移動体]
次いで、電子デバイス1を適用した移動体について、図15に基づき、詳細に説明する。
図15は、本発明の電子デバイスを備える移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
自動車1500には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する電子デバイス1が内蔵されており、電子デバイス1によって車体1501の姿勢を検出することができる。電子デバイス1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。その他、このような姿勢制御は、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプターで利用することができる。以上のように、各種移動体の姿勢制御の実現にあたって、電子デバイス1が組み込まれる。
以上、本発明の電子デバイス、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、IC上に1つの振動素子が設けられた構成について説明したが、振動素子の数としては、特に限定されず、例えば、X軸まわりの角速度を検出することのできる振動素子と、Y軸まわりの角速度を検出することのできる振動素子と、Z軸まわりの角速度を検出することのできる振動素子と、を配置してもよい。
また、前述した実施形態では、電子デバイスとしての角速度センサーについて説明したが、電子デバイスとしては、角速度センサーに限定されず、例えば、所定の周波数の信号を出力する発振器であってもよいし、角速度以外の物理量(加速度、気圧)等を検出することのできる物理量センサーであってもよい。
1……電子デバイス
2……パッケージ
21……ベース
211……凹部
211a……第1凹部
211b……第2凹部
22……リッド
23……シームリング
241……内部端子
242……外部端子
3……IC
3i……インターフェース部
3z……駆動/検出回路
37……端子
38……パッシベーション膜
39……接続端子
4……振動素子
40……振動片
400……振動体
41……基部
421、422……駆動振動腕
431、432……検出振動腕
441、442……調整振動腕
45……支持部
46……連結部
6……振動素子
60……振動片
600……振動体
61……基部
621、622……検出振動腕
631、632……連結腕
641、642、643、644……駆動振動腕
651、652……支持部
661、662、663、664……梁部
671a……検出信号電極
671b……検出信号端子
672a……検出接地電極
672b……検出接地端子
673a……駆動信号電極
673b……駆動信号端子
674a……駆動接地電極
674b……駆動接地端子
7……応力緩和層
71……第1絶縁層
72……第1配線層
721……配線部
73……第2絶縁層
74……第2配線層
741……端子
742……配線部
5……保護層
51……第1保護層
511……第1部分
512……第2部分
513……第3部分
514……第4部分
52……第2保護層
8……固定部材
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……デジタルスチールカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1310……表示部
1312……ビデオ信号出力端子
1314……入出力端子
1430……テレビモニター
1440……パーソナルコンピューター
1500……自動車
1501……車体
1502……車体姿勢制御装置
1503……車輪
BW……ボンディングワイヤー
LL……レーザー
S……収容空間
S2……領域
T……調整用電極
ωy、ωz……角速度

Claims (8)

  1. 調整部が設けられている振動体、前記振動体に配置されている電極、および前記電極に電気的に接続されている接続電極、を有する振動素子と、
    前記振動素子と対向配置されている半導体基板と、
    前記半導体基板と前記振動素子との間に配置され、導電性の接続部材を介して前記接続電極と電気的に接続されている接続パッドと、
    前記接続パッドと電気的に接続され、前記接続パッドと前記半導体基板との間に位置している配線と、
    前記接続パッドと前記半導体基板との間に位置し、平面視で前記調整部と重なる位置に配置されている第1保護層と、
    前記配線と前記振動素子との間に配置されており、平面視で前記調整部と重なる部分および平面視で前記配線と重なる部分を含む第2保護層と、を有していることを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記半導体基板と前記振動素子との間に配置されている第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層と前記振動素子との間に配置されている第2絶縁層と、を有し、
    前記配線および前記第1保護層は、それぞれ、前記第1絶縁層上に配置され、
    前記接続パッドおよび前記第2保護層は、それぞれ、前記第2絶縁層上に配置されている請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記第1絶縁層および前記第2絶縁層は、それぞれ、弾性を有している請求項2に記載の電子デバイス。
  4. 前記第1保護層および前記第2保護層は、それぞれ、金属材料を含んでいる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  5. 前記振動体は、検出振動腕を有し、
    前記電極は、前記検出振動腕に配置されている検出信号電極を有している請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  6. 前記振動素子は、角速度を検出することができる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子デバイスを備えていることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子デバイスを備えていることを特徴とする移動体。
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