JP6318552B2 - 角速度センサー、電子機器および移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、角速度センサー、電子機器および移動体に関する。
角速度を検出する角速度センサーは、例えば、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラやビデオカメラ等の振動制御補正(いわゆる手ぶれ補正)等に用いられる。かかる角速度センサーとしては、例えば、振動ジャイロセンサーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の角速度センサーは、枠体に対して振動体支持梁を介して支持されている振動体を有する。この角速度センサーでは、振動体をX軸方向に振動(駆動振動)させた状態で、外部からZ軸まわりの角速度が加わると、振動体にコリオリ力が作用することにより、振動体がY軸方向に変位(検出振動)する。そして、この振動体のY軸方向の変位量を検出することにより、Z軸まわりの角速度を検出する。
ところで、このような角速度センサーには、検出対象となる角速度の他に、外部から衝撃が加わることがあり、その衝撃による振動が検出精度等を低下させるおそれがある。
そこで、特許文献1に記載の角速度センサーでは、枠体が支持部に対して枠体支持梁を介して支持されており、枠体および枠体支持梁が振動体の振動方向および検出方向のうちの少なくとも1つの方向に沿った衝撃が支持部から振動体に伝わるのを減衰する衝撃減衰機構を構成している。これにより、振動体の振動方向および検出方向について、角速度センサーに加わる衝撃の波形が振動体の共振周波数に近い振動を含んでいても、検出精度への影響を抑制することができる。
しかし、特許文献1に記載の角速度センサーは、Y軸まわりの回転振動が加わったとき、その回転振動を減衰することができない。そのため、例えばセンサーを実装した基板の共振等により離調周波数(駆動振動のモードの共振周波数と検出振動のモードの共振周波数との差)付近の周波数成分を含む回転振動が加わった場合、検出振動の共振によって、想定以上の信号が発生し、信号を処理するIC内部で信号が飽和し、その結果、出力が変動するという問題があった。
特開2001−194157号公報
本発明の目的は、検出軸まわりの回転振動を受けた場合であっても、その回転振動による出力の変動を抑制することができる角速度センサーを提供すること、また、かかる角速度センサーを備える優れた信頼性を有する電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の角速度センサーは、固定部と、
基部と、
前記固定部に対して前記基部を支持する支持部と、
前記基部に接続されている振動部と、
前記基部に接続されていて、検出軸まわりの角速度に応じたコリオリ力の作用により振動する検出部と、を備え、
検出周波数帯域の幅をf1[Hz]とし、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記固定部に対して前記検出軸まわりに回転振動する第1の回転振動モードの共振周波数をf2[Hz]とし、離調周波数をf3[Hz]とし、前記第1の回転振動モードと逆相であり、かつ、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記固定部に対して前記検出軸まわりに回転振動する第2の回転振動モードの共振周波数をf4としたとき、
f1<f2<f3<f4の関係、または、f1<f2<f4<f3の関係を満たすことを特徴とする。
このような角速度センサーによれば、第1および第2の回転振動モードが逆相となるため、これらの回転振動モードの重ね合せにより、f2とf4との間またはf4よりも高い周波数帯域において、外部からの検出軸まわりの回転振動を減衰することができる。したがって、f2とf4との間またはf4よりも高い周波数帯域において、1次および2次の回転振動モードを、支持部の変形を伴う検出軸まわりの基部の回転振動を抑制する機械的なローパスフィルター(回転振動減衰モード)として利用することができる。
特に、f2とf4との間の周波数帯域には、外部からの検出軸まわりの回転振動をゼロまたはそれに近い値に減衰し得る領域が存在する。したがって、かかる領域に離調周波数f3を設定すること、すなわち、f2<f3<f4の関係を満たすことにより、外部からの検出軸まわりの回転振動を極めて小さく減衰させることができる。また、離調周波数を比較的小さくすることができ、その結果、優れたS/N比を実現することができる。
また、回転振動モードの共振周波数f2を検出周波数帯域の幅f1よりも大きくすることにより、外部から検出軸まわりの回転振動を受けたとき、検出周波数帯域において、その回転振動の増幅を小さくすることができる。
以上のことから、外部から検出軸まわりの回転振動を受けたとき、その回転振動の周波数が離調周波数f3付近であっても、出力の変動を抑制することができる。
[適用例2]
本発明の角速度センサーでは、前記第1の回転振動モードは、1次の回転振動モードであり、
前記第2の回転振動モードは、2次の回転振動モードであることが好ましい。
これにより、基部の検出軸まわりの他の回転振動モードの共振周波数がf2よりも低周波数側に存在しないため、f1とf2との差を比較的小さくし、それに伴って、離調周波数f3も小さくすることができる。その結果、優れたS/N比を実現することができる。
[適用例3]
本発明の角速度センサーでは、f1<f2<f3<f4の関係を満たすことが好ましい。
これにより、1次および2次の回転振動モードの重ね合せを利用して、外部からの検出軸まわりの回転振動を減衰させる効果を高めることができる。
[適用例4]
本発明の角速度センサーでは、1.35≦f3/f2≦2.6の関係を満たすことが好ましい。
これにより、外部からの検出軸まわりの回転振動を抑制する効果を高めることができる。
[適用例5]
本発明の角速度センサーでは、前記1次の回転振動モードのQ値が5以上100以下であることが好ましい。
これにより、1次および2次の回転振動モードの振動が大きくなりすぎて検出振動に悪影響を与えたり損傷の原因となったりするのを防止しつつ、外部からの検出軸まわりの回転振動を抑制する効果を高めることができる。また、外部からの検出軸まわりの回転振動をゼロまたはそれに近い値に減衰し得る領域を比較的大きくすることができる。
[適用例6]
本発明の角速度センサーでは、f1/f2≦0.5の関係を満たすことが好ましい。
これにより、外部から検出軸まわりの回転振動を受けたとき、検出周波数帯域において、その回転振動の増幅を極めて小さくすることができる。
[適用例7]
本発明の角速度センサーでは、2≦f4/f2≦4の関係を満たすことが好ましい。
これにより、第1および第2の回転振動モードの重ね合せ領域において、外部からの検出軸まわりの回転振動を減衰させる効果を高めることができる。また、f2とf4との間の周波数帯域において、外部からの検出軸まわりの回転振動をゼロまたはそれに近い値に減衰し得る領域を広範囲にわたって形成することができる。
[適用例8]
本発明の電子機器は、本発明の角速度センサーを備えていることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する電子機器を提供することができる。
[適用例9]
本発明の移動体は、本発明の角速度センサーを備えていることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する移動体を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す断面図である。 図1に示す角速度センサーの平面図である。 図1に示す角速度センサーが備えるセンサー素子の平面図である。 図3に示すセンサー素子の動作を説明するための平面図である。 (a)は、図3に示す角速度センサーの簡略化モデルを示す図、(b)は、1次の回転振動モード(モード1)を示す図、(c)は、2次の回転振動モード(モード2)を示す図である。 (a)は、1次および2次の回転振動モードについて周波数と振幅との関係を示すグラフ、(b)は、1次および2次の回転振動モードの差について周波数と振幅との関係を示すグラフ、(c)は、(b)の横軸を1次の回転振動モードの共振周波数で規格化したグラフである。 (a)は、1次および2次の回転振動モードの差について周波数と振幅との関係を示すグラフ、(b)は、(a)の周波数f4付近を拡大したグラフ、(c)は、(a)の周波数f2よりも低周波数側を拡大したグラフである。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す平面図、(b)は、(a)中のC−C線断面図である。 図8に示す角速度センサーが備える支持部を説明するための裏面図である。 本発明の第3実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す平面図である。 図10に示す角速度センサーが備えるセンサー素子の動作を説明するための平面図である。 (a)は、図12に示す角速度センサーの簡略化モデルを示す図、(b)は、1次の回転振動モード(モード1)を示す図、(c)は、2次の回転振動モード(モード2)を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す平面図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの一例を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の一例を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの一例を示す斜視図である。 本発明の移動体(自動車)の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の角速度センサー、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.角速度センサー
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す断面図、図2は、図1に示す角速度センサーの平面図、図3は、図1に示す角速度センサーが備えるセンサー素子の平面図である。また、図4は、図3に示すセンサー素子の動作を説明するための平面図である。
なお、図1〜4では、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、x軸、y軸およびz軸を図示しており、その図示した矢印の先端側を「+(プラス)」、基端側を「−(マイナス)」とする。また、以下では、x軸に平行な方向を「x軸方向」と言い、y軸に平行な方向を「y軸方向」と言い、z軸に平行な方向を「z軸方向」と言い、+z側(図1中の上側)を「上」、−z側(図1中の下側)を「下」と言う。
図1および図2に示す角速度センサー1は、z軸まわりの角速度を検出する振動ジャイロセンサーである。この角速度センサー1は、センサー素子(振動片)2と、ICチップ3と、センサー素子2およびICチップ3を収納するパッケージ9とを有している。
以下、角速度センサー1を構成する各部を順次説明する。
(センサー素子)
センサー素子2は、z軸まわりの角速度を検出する「面外検出型」のセンサー素子である。このセンサー素子2は、図3に示すように、振動片20と、振動片20の表面に設けられた複数の検出電極(図示せず)、複数の駆動電極(図示せず)および複数の端子61〜66とを備える。
振動片20は、図3に示すように、いわゆるダブルT型と呼ばれる構造を有する。
具体的に説明すると、振動片20は、基部21と、基部21を支持する支持部22と、基部21から延出した2つの検出用振動腕23、24および4つの駆動用振動腕25〜28とを有する。
基部21は、本体部211と、本体部211からx軸方向に沿って互いに反対側へ延出する1対の連結腕212、213とを有する。
支持部22は、パッケージ9に対して固定される1対の固定部221、222と、固定部221と基部21の本体部211とを連結する1対の梁部223、224と、固定部222と基部21の本体部211とを連結する1対の梁部225、226とを有する。ここで、梁部223、224、225、226は、固定部221、222に対して基部21を支持する「支持部」を構成していると言える。なお、固定部221、222および梁部223、224、225、226が「支持部」を構成し、パッケージ9または後述するパッケージ9のベース91が「固定部」を構成しているとも言える。また、前述した基部21の本体部211が「基部」を構成しているとも言える。
検出用振動腕23、24は、基部21の本体部211からy軸方向に沿って互いに反対側へ延出している。ここで、検出用振動腕23、24は、基部21に接続されていて、検出軸まわりの角速度に応じたコリオリ力の作用により振動する「検出部」を構成している。
駆動用振動腕25、26は、基部21の連結腕212の先端部からy軸方向に沿って互いに反対側へ延出している。同様に、駆動用振動腕27、28は、基部21の連結腕213の先端部からy軸方向に沿って互いに反対方向へ延出している。ここで、駆動用振動腕25、26、27、28は、基部21に接続されている「振動部」を構成している。
本実施形態では、検出用振動腕23の先端部には、基端部よりも幅が大きい錘部(ハンマーヘッド)231が設けられている。同様に、検出用振動腕24の先端部には、錘部241が設けられ、駆動用振動腕25の先端部には、錘部251が設けられ、駆動用振動腕26の先端部には、錘部261が設けられ、駆動用振動腕27の先端部には、錘部271が設けられ、駆動用振動腕28の先端部には、錘部281が設けられている。このような錘部を設けることにより、センサー素子2の小型化および検出感度の向上を図ることができる。
本実施形態では、振動片20は、圧電体材料で構成されている。
かかる圧電体材料としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ホウ酸リチウム、チタン酸バリウム等が挙げられる。特に、振動片20を構成する圧電体材料としては水晶(Zカット板)が好ましい。水晶で振動片20を構成すると、振動片20の振動特性(特に周波数温度特性)を優れたものとすることができる。また、エッチングにより高い寸法精度で振動片20を形成することができる。
このように構成された振動片20の駆動用振動腕25、26、27、28には、それぞれ、図示しないが、通電により駆動用振動腕25、26、27、28をx軸方向に屈曲振動させる1対の駆動電極(駆動信号電極および駆動接地電極)が設けられている。この各駆動用振動腕25〜28に設けられた1対の駆動電極は、図示しない配線を介して、図3に示す固定部221に設けられた端子61(駆動信号端子)および端子64(駆動接地端子)に電気的に接続されている。
また、振動片20の検出用振動腕23、24には、それぞれ、図示しないが、検出用振動腕23、24のx軸方向での屈曲振動に伴って生じる電荷を検出する1対の検出電極(検出信号電極および検出接地電極)が設けられている。この検出用振動腕23に設けられた1対の検出電極は、図示しない配線を介して、図3に示す固定部221に設けられた端子62(検出接地端子)および端子63(検出信号端子)に電気的に接続されている。同様に、検出用振動腕24に設けられた1対の検出電極は、図示しない配線を介して、端子65(検出接地端子)および端子66(検出信号端子)に電気的に接続されている。
このような駆動電極、検出電極および端子61〜66の構成材料としては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料や、ITO、ZnO等の透明電極材料を用いることができ、中でも、金を主材料とする金属(金、金合金)または白金を用いるのが好ましい。
なお、これら駆動電極等と振動片20との間には、駆動電極等が振動片20から剥離するのを防止する機能を有する下地層としてTi、Cr等の層が設けられていてもよい。また、これら駆動電極等は、同一の成膜工程により一括形成することができる。
このように構成されたセンサー素子2は、次のようにしてz軸まわりの角速度ωを検出する。
まず、端子61と端子64との間に電圧(駆動信号)を印加することにより、図4(a)に示すように、図中矢印Aに示す方向に、駆動用振動腕25と駆動用振動腕27とを互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させるとともに、駆動用振動腕26と駆動用振動腕28とを上記屈曲振動と同方向に互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させる。
このとき、センサー素子2に角速度が加わらないと、駆動用振動腕25、26と駆動用振動腕27、28とは、中心点(重心G)を通るyz平面に対して面対称の振動を行っているため、基部21(本体部211および連結腕212、213)および検出用振動腕23、24は、ほとんど振動しない。
このように駆動用振動腕25〜28を駆動振動させた状態(駆動モード)で、センサー素子2にその重心Gを通る法線まわり(すなわちz軸まわり)の角速度ωが加わると、駆動用振動腕25〜28には、それぞれ、コリオリ力が働く。これにより、図4(b)に示すように、連結腕212、213を図中矢印Bに示す方向に屈曲振動し、これに伴い、この屈曲振動を打ち消すように、検出用振動腕23、24の図中矢印Cに示す方向の屈曲振動(検出振動)が励振される。
そして、このような検出用振動腕23の検出振動(検出モード)によって1対の検出電極間に生じた電荷が端子62、63から出力される。また、検出用振動腕24の屈曲振動によって1対の検出電極間に生じた電荷が端子65、66から出力される。
このように端子62、63、65、66から出力された電荷に基づいて、センサー素子2に加わった角速度ωを求めることができる。
(ICチップ3)
図1および図2に示すICチップ3は、前述したセンサー素子2を駆動する機能と、センサー素子2からの出力(センサー出力)を検出する機能とを有する電子部品である。
このようなICチップ3は、図示しないが、センサー素子2を駆動する駆動回路と、センサー素子2からの出力(電荷)を検出する検出回路とを備える。
また、ICチップ3には、複数の接続端子31が設けられている。
複数の接続端子31は、前述したセンサー素子2を駆動する駆動信号を出力する1つの接続端子31bと、センサー素子2からの検出信号が入力される2つの接続端子31aとを含む。
2つの接続端子31aは、一方の接続端子31aが配線70を介してセンサー素子2の端子63に電気的に接続され、他方の接続端子31aが配線70を介してセンサー素子2の端子66に電気的に接続されている。
配線70は、一端部が端子63または端子66に固定されるとともに他端部が接続端子31aに固定されたボンディングワイヤーで構成されている。なお、配線70は、後述するパッケージ9のベース91に設けられた内部端子71aに接続されていてもよい。
一方、接続端子31bは、後述するパッケージ9のベース91に設けられた配線73を介して、センサー素子2の端子61に電気的に接続されている。
(パッケージ)
パッケージ9は、センサー素子2およびICチップ3を収納するものである。
パッケージ9は、上面に開放する凹部を有するベース91と、ベース91の凹部の開口を塞ぐようにベース91に接合部材93(シールリング)を介して接合されたリッド(蓋体)92とを有している。このようなパッケージ9は、その内側に収納空間Sを有しており、この収納空間S内に、センサー素子2およびICチップ3が気密的に収納、設置されている。
ベース91には、前述したセンサー素子2およびICチップ3が設置されている。
本実施形態では、図2に示すように、ベース91を平面視したときに、センサー素子2およびICチップ3がx軸方向に互いに並んで配置されている。
ベース91は、平板状の基板911と、基板911の上面に接合された平板状の基板912と、基板912の上面に接合された枠状の基板913と、基板913の上面に接合された枠状の914とで構成されている。
このようなベース91には、基板912の上面と基板913の上面との間に形成された段差と、基板913の上面と基板914の上面との間に形成された段差とを有する凹部が形成されている。
ベース91の構成材料(基板911〜914の各構成材料)としては、特に限定されないが、例えば、酸化アルミニウム等の各種セラミックスを用いることができる。
このようなベース91の基板913の上面には、複数の内部端子71および複数の内部端子72が設けられている。
この複数の内部端子71は、ダミー用の2つの内部端子71aと、駆動信号用の1つの内部端子71bとを含む。
内部端子71bは、ベース91に設けられた配線73を介して1つの内部端子72に電気的に接続されている。
この配線73は、センサー素子2の端子61と、ICチップ3の接続端子31bとを電気的に接続している。
また、2つの内部端子71aおよび1つの内部端子71bを除く他の3つの内部端子71も、ベース91に設けられた配線(図示せず)を介して、対応する3つの内部端子72に電気的に接続されている。
一方、2つの内部端子71aは、内部端子72に対して電気的に接続されていないダミー端子であり、センサー素子2をベース91に対して固定する際の安定性を高めるものである。
このような複数(6つ)の内部端子71には、それぞれ、固定部材81を介してセンサー素子2が固定されている。
ここで、複数の内部端子71のうちの2つの内部端子71aを除く4つの内部端子71に対応する固定部材81は、例えば、半田、銀ペースト、導電性接着剤(樹脂材料中に金属粒子などの導電性フィラーを分散させた接着剤)等で構成されている。これにより、かかる4つの内部端子71が固定部材81を介してセンサー素子2の端子61、62、64、65に電気的に接続されている。
また、2つの内部端子71aに対応する2つの固定部材81(固定部材81a)は、例えば、半田、銀ペースト、導電性接着剤(樹脂材料中に金属粒子などの導電性フィラーを分散させた接着剤)等で構成されていてもよいし、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等を含む非導電性の接着剤で構成されていてもよい。
複数の内部端子72には、例えばボンディングワイヤーで構成された配線を介して、前述したICチップ3の複数の接続端子31(2つの接続端子31aを除く)が電気的に接続されている。
なお、各接続端子31aは、前述したように、ボンディングワイヤーで構成された配線70を介して、センサー素子2の端子63または端子66に電気的に接続されている。
また、ベース91の基板912の上面には、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂等を含んで構成された接着剤のような固定部材82により、前述したICチップ3が固定されている。これにより、ICチップ3がベース91に対して支持・固定されている。
また、ベース91の基板911の下面(センサー素子2とは反対側)には、角速度センサー1が組み込まれる機器(外部機器)に実装される際に用いられる複数の外部端子74と、ICチップ3を調整するための外部端子75(調整用端子)とが設けられている。
この複数の外部端子74、75は、それぞれ、図示しない内部配線を介して、対応する内部端子72に電気的に接続されている。これにより、各外部端子74、75は、ICチップ3に電気的に接続されている。
このような各内部端子71、72および各外部端子74、75等は、それぞれ、例えば、タングステン(W)等のメタライズ層にニッケル(Ni)、金(Au)等の被膜をメッキ等により積層した金属被膜からなる。
このようなベース91には、接合部材93を介してリッド92が気密的に接合されている。これにより、パッケージ9内が気密封止されている。
このリッド92は、例えば、ベース91と同材料、または、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。
また、接合部材93は、例えば、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。
ベース91とリッド92との接合方法としては、特に限定されないが、例えば、シーム溶接、レーザー溶接等の溶接方法等を用いることができる。
また、ベース91には、収納空間S内を減圧または不活性ガス封入する際に用いる貫通孔94が形成されている。この貫通孔94は、封止材95により封止されている。
例えば、収納空間S内を減圧する場合、まず、封止材95により封止される前の貫通孔94を介して収納空間S内の空気を除去し、その状態を維持したまま、次いで、封止材95となる金属ボールを貫通孔94内に載置し、この金属ボールをレーザーにより溶融させることにより封止材95を形成し、貫通孔94を封止する。
以上、角速度センサー1の概略構成について説明したが、このような角速度センサー1は、基部21が梁部223、224、225、226を介して固定部221、222に支持されているため、梁部223、224、225、226の屈曲による弾性変形を伴って基部21が固定部221、222に対してz軸(検出軸)まわりに回動(以下、単に「基部21の回転振動」ともいう)し得る。
角速度センサー1が、例えばセンサーを実装した基板の共振等により外部から検出軸まわりの回転振動(以下、「外部からの回転振動」ともいう)を受けたとき、前述したようにコリオリ力が生じて検出振動が励振される。そして、その外部からの回転振動が前述した駆動振動のモードの共振周波数と検出振動のモードの共振周波数との差である離調周波数付近の周波数成分を含んでいると、検出振動のモードの共振によって出力が増幅されてしまう。
そこで、角速度センサー1では、検出周波数帯域の幅をf1[Hz]とし、梁部223、224、225、226の変形を伴って基部21が固定部221、222に対して検出軸まわりに回転振動(往復回動)する第1の回転振動モード(以下、「モード1」ともいう)の共振周波数をf2[Hz]とし、離調周波数をf3[Hz]とし、第1の回転振動モードと逆相であり、かつ、梁部223、224、225、226の変形を伴って基部21が固定部221、222に対して検出軸まわりに回転振動(往復回動)する第2の回転振動モード(以下、「モード2」ともいう)の共振周波数をf4としたとき、f1<f2<f3<f4の関係、または、f1<f2<f4<f3の関係を満たす。
このような周波数の関係を有する角速度センサー1によれば、共振周波数f2、f4の回転振動モードを、梁部223〜225の変形を伴う検出軸まわりの基部21の回転振動を抑制する機械的なローパスフィルター(以下、「回転振動減衰モード」ともいう)として利用し、検出軸まわりの回転振動を受けた場合であっても、その回転振動による出力の変動を抑制することができる。ここで、「検出周波数帯域」は、いわゆるセンサー帯域と呼ばれるものであり、一般に、電気回路で構成されるローパスフィルターによって設定される。この電気的なローパスフィルターは、本実施形態では、図示しないが、例えば、ICチップ3に組み込まれている。また、「検出周波数帯域の幅」は、検出周波数帯域の上限周波数に等しい。
図5(a)は、図3に示す角速度センサーの簡略化モデルを示す図、図5(b)は、1次の回転振動モード(モード1)を示す図、図5(c)は、2次の回転振動モード(モード2)を示す図である。
前述したような構成を有する角速度センサー1は、図5(a)に示すように、基部21、検出用振動腕23、24および駆動用振動腕25、26、27、28からなる質量29が、バネ(弾性体)である梁部223、224、225、226を介して固定部221、222に支持されている振動系とみなすことができる。
このような振動系は、検出軸まわりの回転振動モードとして、図5(b)に示すように、梁部223、224、225、226の1次屈曲を伴って、質量29が検出軸まわりに回転振動する基本モードである「1次の回転振動モード」と、図5(c)に示すように、1次の回転振動モードとは逆相となり、かつ、梁部223、224、225、226の3次屈曲を伴って、質量29が検出軸まわりに回転振動する2次の高調波モードである「2次の回転振動モード」とを有する。この1次および2次の回転振動モードの共振周波数f2、f4は、それぞれ、質量29の大きさおよび梁部223〜226のバネ定数に応じて適宜設定することができる。以下、この1次の回転振動モードを第1の回転振動モードとし、2次の回転振動モードを第2の回転振動モードとし、これらの回転振動モードを回転振動減衰モードとして利用する場合を例に説明する。
図6(a)は、1次および2次の回転振動モードについて周波数と振幅との関係を示すグラフ、図6(b)は、1次および2次の回転振動モードの差について周波数と振幅との関係を示すグラフ、図6(c)は、図6(b)の横軸を1次の回転振動モードの共振周波数で規格化したグラフである。また、図7(a)は、1次および2次の回転振動モードの差について周波数と振幅との関係を示すグラフ、図7(b)は、図7(a)の周波数f4付近を拡大したグラフ、図7(c)は、図7(a)の周波数f2よりも低周波数側を拡大したグラフである。なお、図6(c)において、横軸「角振動数比」は、外部から角速度センサー1に加えられる検出軸まわりの回転振動の周波数fωを1次の回転振動モードの共振周波数f2で規格化したもの、すなわち、fωとf2との比fω/f2である。
図6(a)に示すような1次および2次の回転振動モードは、回転変位が逆相となる。これらの回転振動モードの重ね合せにより、回転振動抑制モードとしての効果を高めることができる。
より具体的には、図6(b)、(c)に示すように、1次の回転振動モードの共振周波数f2に対して高周波数側の周波数帯域(特にfω/f2が1.4以上となる帯域)では、f2とf4との間またはf4よりも高い周波数帯域において、1つの回転振動モードを用いるよりも効率的に(図7参照)、外部からの検出軸まわりの回転振動を減衰することができる。
また、1次および2次の回転振動モードは、振幅(変位)が等しくなる周波数f5が存在する。したがって、1次および2次の回転振動モードを重ね合せたモード(モード1−モード2)は、1次および2次の回転振動モードの振幅(変位)が等しくなる周波数f5において、外部からの回転振動をゼロまで減衰することができる。
すなわち、f2とf4との間の周波数帯域には、外部からの検出軸まわりの回転振動をゼロまたはそれに近い値に減衰し得る領域が存在する。したがって、かかる領域に離調周波数f3を設定すること、すなわち、f2<f3<f4の関係を満たすことにより、外部からの検出軸まわりの回転振動を極めて小さく減衰させることができる。また、離調周波数f3を比較的小さくすることができ、その結果、優れたS/N比を実現することができる。したがって、f1<f2<f3<f4の関係を満たすことにより、1次および2次の回転振動モードの重ね合せを利用して、外部からの検出軸まわりの回転振動を減衰させる効果を高めることができる。
一方、1次の回転振動モードの共振周波数f2に対して低周波数側の周波数帯域(特にfω/f2が0.5以下となる帯域)では、外部からの検出軸まわりの回転振動の増幅を小さくすることができる。したがって、1次の回転振動モードの共振周波数f2を検出周波数帯域の幅f1よりも大きくすることにより、外部から検出軸まわりの回転振動を受けたとき、検出周波数帯域において、その回転振動の増幅を小さくすることができる。
ここで、回転振動抑制モードとして1次の回転振動モード(第1の回転振動モード)および2次の回転振動モード(第2の回転振動モード)を利用することにより、基部21の検出軸まわりの他の回転振動モードの共振周波数がf2よりも低周波数側に存在しないため、f1とf2との差を比較的小さくし、それに伴って、離調周波数f3も小さくすることができる。その結果、優れたS/N比を実現することができる。
また、f1<f2<f3<f4の関係を満たす場合において、図6(c)および図7(b)に示すように、1.35≦f3/f2≦2.6の関係を満たす場合、外部からの回転振動を減衰することができるが、外部からの検出軸まわりの回転振動を抑制する効果を高める観点から、1.5≦f3/f2≦2.4の関係を満たすことが好ましく、1.8≦f3/f2≦2.2の関係を満たすことがより好ましく、1.9≦f3/f2≦2.1の関係を満たすことがさらに好ましい。f1<f2<f3<f4の関係を満たす場合において、1.5≦f3/f2≦2.4の関係を満たすことにより、外部からの回転振動を1/2以下に減衰することができ、また、1.8≦f3/f2≦2.2の関係を満たすことにより、外部からの回転振動を1/5以下に減衰することができ、さらに、1.9≦f3/f2≦2.1の関係を満たすことにより、外部からの回転振動を1/10程度またはそれ以下に減衰することができる。
一方、f1<f2<f4<f3の関係を満たす場合において、図6(c)および図7(b)に示すように、2.8≦f3/f2の関係を満たす場合、外部からの回転振動を減衰することができるが、外部からの検出軸まわりの回転振動を抑制する効果を高める観点から、2.9≦f3/f2の関係を満たすことが好ましく、3.2≦f3/f2の関係を満たすことがより好ましく、3.5≦f3/f2の関係を満たすことがさらに好ましい。f1<f2<f4<f3の関係を満たす場合において、2.9≦f3/f2の関係を満たすことにより、外部からの回転振動を1/2以下に減衰することができ、また、3.2≦f3/f2の関係を満たすことにより、外部からの回転振動を1/5以下に減衰することができ、さらに、3.5≦f3/f2の関係を満たすことにより、外部からの回転振動を1/10程度またはそれ以下に減衰することができる。
また、f1<f2<f4<f3の関係を満たす場合において、離調周波数f3が大きくなりすぎるのを防止する観点から、f3/f2≦4の関係を満たすことが好ましく、f3/f2≦3.5の関係を満たすことがより好ましい。これにより、優れたS/N比を実現ことができる。
また、図示しないが、1次の回転振動モードのQ値が高くなるほど、共振周波数f2での振幅が大きくなるとともに、回転振動抑制モードの効果が高くなる。ただし、1次の回転振動モードのQ値が5以上である場合、1次の回転振動モードのQ値が高くなるほど、共振周波数f2での振幅が大きくなるが、回転振動抑制モードの効果はあまり変わらない。このような観点から、1次の回転振動モードのQ値は、5以上100以下であることが好ましく、10以上100以下であることがより好ましい。これにより、1次の回転振動モードの共振振動が大きくなりすぎて検出振動に悪影響を与えたり損傷の原因となったりするのを防止しつつ、回転振動減衰モードの効果を高めることができる。また、外部からの検出軸まわりの回転振動をゼロまたはそれに近い値に減衰し得る領域(前述した周波数f5を跨ぐ周波数帯域)を比較的大きくすることができる。
また、f1/f2≦0.5の関係を満たすことが好ましく、f1/f2≦0.3の関係を満たすことがより好ましく、f1/f2≦0.2の関係を満たすことがさらに好ましい。これにより、外部から検出軸まわりの回転振動を受けたとき、検出周波数帯域において、その回転振動の増幅を極めて小さくすることができる。
また、2≦f4/f2≦4の関係を満たすことが好ましく、2.5≦f4/f2≦3.5の関係を満たすことがより好ましい。これにより、第1および第2の回転振動モードの重ね合せ領域において、外部からの検出軸まわりの回転振動を減衰させる効果を高めることができる。また、f2とf4との間の周波数帯域において、外部からの検出軸まわりの回転振動をゼロまたはそれに近い値に減衰し得る領域を広範囲にわたって形成することができる。
また、具体的な検出周波数帯域の幅f1(上限周波数)は、必要に応じて設定されるものであり、特に限定されないが、例えば、10Hz以上300Hz以下であることが好ましく、10Hz以上200Hz以下であることがより好ましい。
また、具体的な離調周波数f3は、特に限定されないが、100Hz以上8.0kHz以下であることが好ましく、1.0kHz以上6.0kHz以下であることがより好ましく、2.0kHz以上3.0kH以下であることがさらに好ましい。
また、具体的な1次の回転振動モードの共振周波数f2は、f1、f3に応じて設定されるものであり、特に限定されないが、50Hz以上4.0kHz以下であることが好ましい。
また、具体的な2次の回転振動モードの共振周波数f4は、f1、f2、f3に応じて設定されるものであり、特に限定されないが、100Hz以上10.0kHz以下であることが好ましい。
以上説明したような第1実施形態に係る角速度センサー1によれば、回転振動モードの共振周波数f2を離調周波数f3よりも小さくすることにより、外部から検出軸まわりの回転振動を受けたとき、その回転振動を離調周波数f3付近の周波数帯域において減衰させることができる。
また、回転振動モードの共振周波数f2を検出周波数帯域の幅f1よりも大きくすることにより、外部から検出軸まわりの回転振動を受けたとき、検出周波数帯域において、その回転振動の増幅を小さくすることができる。
以上のことから、外部から検出軸まわりの回転振動を受けたとき、その回転振動の周波数が離調周波数f3付近であっても、出力の変動を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8(a)は、本発明の第2実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す平面図、図8(b)は、図8(a)中のC−C線断面図である。また、図9は、図8に示す角速度センサーが備える支持部を説明するための裏面図である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態の角速度センサー1Aは、センサー素子2Aと、ICチップ3と、センサー素子2AおよびICチップ3を収納するパッケージ9と、センサー素子2Aをパッケージ9に対して支持する支持部材4とを有している。
センサー素子2Aは、振動片20Aと、振動片20Aの表面に設けられた複数の検出電極(図示せず)、複数の駆動電極(図示せず)および複数の端子67とを備える。
振動片20Aは、基部21と、基部21から延出した2つの検出用振動腕23、24および4つの駆動用振動腕25〜28とを有する。
このような振動片20Aの基部21の本体部211には、複数の端子67が設けられている。この複数の端子67は、前述した第1実施形態の複数の端子61〜66と同様に、図示しない配線を介して、検出用振動腕23、24に設けられた検出電極および駆動用振動腕25〜28に設けられた駆動電極に電気的に接続されている。
また、本体部211は、TAB(Tape Automated Bonding)実装用の支持部材4を介してパッケージ9Aのベース91Aに支持されている。
パッケージ9Aは、上面に開放する凹部を有するベース91Aと、ベース91Aの凹部の開口を塞ぐようにベース91Aに接合部材93(シールリング)を介して接合されたリッド(蓋体)92とを有している。
ベース91Aは、平板状の基板911Aと、基板911Aの上面に接合された枠状の基板912Aと、基板912Aの上面に接合された枠状の基板913Aと、基板913Aの上面に接合された枠状の914Aとで構成されている。
このようなベース91Aには、各基板911A、912A、913A、914A間に段差を有する凹部が形成されている。
このようなベース91Aの基板911A上面には、基板912A、913Aの開口部内に納まるように、固定部材82を介してICチップ3が支持・固定されている。
また、基板912Aの上面には、複数の内部端子72が設けられている。また、基板913Aの上面には、複数の内部端子71が設けられている。
そして、基板914Aの上面には、複数の内部端子71および支持部材4を介してセンサー素子2Aが設置されている。
支持部材4は、絶縁性のフィルム41と、このフィルム41上に接合された複数の配線42a、42b、42c、42d、42e、42f(以下、これらの配線を総称して「配線42」ともいう)とを有する。ここで、フィルム41は、パッケージ9Aに対して固定設置された「固定部」を構成していると言える。また、配線42は、フィルム41に対して基部21を支持する「支持部」を構成していると言える。なお、支持部材4が「支持部」を構成し、パッケージ9Aまたはベース91Aが「固定部」を構成しているとも言える。また、前述した基部21の本体部211が「基部」を構成しているとも言える。
フィルム41は、例えば、ポリイミド等の樹脂材料で構成されている。また、各配線42は、例えば銅等の金属材料で構成されている。
フィルム41の中央部には、デバイスホール411が形成され、各配線42は、フィルム41上からこのデバイスホール411側に延出し、その延出した部分がフィルム41側(ICチップ3とは反対側)に折り曲げられている。
複数の配線42は、前述したセンサー素子2Aの複数の端子67および複数の内部端子71に対応して設けられている。そして、各配線42a、42b、42c、42d、42e、42fの基端部には、接続端子43a、43b、43c、43d、43e、43fがそれぞれ設けられ、これら接続端子は対応する内部端子71に対して固定部材81を介して接合されている。また、各配線42の先端部は、対応する端子67に対して接合されている。このようにして、センサー素子2Aの各端子67が配線42を介して内部端子71に電気的に接続されるとともに、センサー素子2Aが支持部材4を介してベース91Aに支持されている。
以上説明したように構成された角速度センサー1Aにおいても、本体部211(基部)が複数の配線42を介してパッケージ9Aに支持されているため、複数の配線42の弾性変形を伴って本体部211がパッケージ9Aに対してz軸(検出軸)まわりに回動し得る。
したがって、このような角速度センサー1Aにおいても、検出周波数帯域の幅をf1[Hz]とし、フィルム41に対する基部21の検出軸まわりの第1の回転振動モードの共振周波数をf2[Hz]とし、離調周波数をf3[Hz]とし、第1の回転振動モードと逆相であり、かつ、フィルム41に対する基部21の検出軸まわりの第2の回転振動モードの共振周波数をf4[Hz]としたとき、f1<f2<f3<f4またはf1<f2<f4<f3の関係を満たすことにより、検出軸まわりの回転振動を受けた場合であっても、その回転振動による出力の変動を抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図10は、本発明の第3実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す平面図、図11は、図10に示す角速度センサーが備えるセンサー素子の動作を説明するための平面図である。また、図12(a)は、図12に示す角速度センサーの簡略化モデルを示す図、図12(b)は、1次の回転振動モード(モード1)を示す図、図12(c)は、2次の回転振動モード(モード2)を示す図である。
以下、第3実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態の角速度センサー1Bは、センサー素子2Bと、ICチップ(図示せず)と、センサー素子2BおよびICチップを収納するパッケージ9Bとを有する。
センサー素子2Bは、y軸まわりの角速度を検出する「面内検出型」のセンサー素子である。このセンサー素子2Bは、図10に示すように、振動片20Bと、振動片20Bの表面に設けられた複数の検出電極(図示せず)、複数の駆動電極(図示せず)および複数の端子61〜66とを備える。
振動片20Bは、基部21Bと、1対の駆動用振動腕25B、26Bと、1対の検出用振動腕23B、24Bと、支持部22Bとを有している。
基部21Bは、支持部22Bに支持されている。この支持部22Bは、固定部221Bと、基部21Bを固定部221Bに対して支持する4つの連結部223B、224B、225B、226Bとを有している。4つの連結部223B、224B、225B、226Bは、それぞれ、長尺形状をなし、一端が基部21Bに連結され、他端が固定部221Bに連結されている。ここで、連結部223B、224B、225B、226Bは、固定部221Bに対して基部21Bを支持する「支持部」を構成していると言える。なお、支持部22Bが「支持部」を構成し、パッケージ9Bまたは後述するパッケージ9Bのベース91Bが「固定部」を構成しているとも言える。
駆動用振動腕25B、26Bは、それぞれ、基部21Bからy軸方向(+y方向)に延出している。この駆動用振動腕25B、26Bには、それぞれ、図示しないが、前述した第1実施形態の駆動用振動腕25、26と同様に、通電により駆動用振動腕25B、26Bをx軸方向に屈曲振動させる1対の駆動電極(駆動信号電極および駆動接地電極)が設けられている。この各駆動用振動腕25B、26Bに設けられた1対の駆動電極は、図示しない配線を介して、固定部221Bに設けられた端子61(駆動信号端子)および端子64(駆動接地端子)に電気的に接続されている。
検出用振動腕23B、24Bは、それぞれ、基部21Bからy軸方向(−y方向)に延出している。この検出用振動腕231には、それぞれ、図示しないが、検出用振動腕23B、24Bのz軸方向での屈曲振動に伴って生じる電荷を検出する1対の検出電極(検出信号電極および検出接地電極)が設けられている。この検出用振動腕23Bに設けられた1対の検出電極は、図示しない配線を介して、固定部221Bに設けられた端子62(検出接地端子)および端子63(検出信号端子)に電気的に接続されている。同様に、検出用振動腕24Bに設けられた1対の検出電極は、図示しない配線を介して、端子65(検出接地端子)および端子66(検出信号端子)に電気的に接続されている。
このように構成されたセンサー素子2Bでは、端子61と端子64との間に駆動信号が印加されることにより、図11に示すように、駆動用振動腕25Bと駆動用振動腕26Bとが互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)する。すなわち、駆動用振動腕25B、26Bが図11に示す矢印A1の方向に屈曲する状態と、駆動用振動腕25B、26Bが図11に示す矢印A2の方向に屈曲する状態とを交互に繰り返す。
このように駆動用振動腕25B、26Bを駆動振動させた状態で、センサー素子2Bにy軸まわりの角速度ωが加わると、駆動用振動腕25B、26Bは、コリオリ力により、z軸方向に互いに反対側に屈曲振動する。すなわち、駆動用振動腕25B、26Bが図11に示す矢印B1の方向に屈曲する状態と、駆動用振動腕25B、26Bが図11に示す矢印ABの方向に屈曲する状態とを交互に繰り返す。これに伴い、検出用振動腕23B、24Bは、z軸方向に互いに反対側に屈曲振動(検出振動)する。すなわち、検出用振動腕23B、24Bが図11に示す矢印C1の方向に屈曲する状態と、検出用振動腕23B、24Bが図11に示す矢印C2の方向に屈曲する状態とを交互に繰り返す。
そして、このような検出用振動腕23Bの屈曲振動によって1対の検出電極間に生じた電荷が端子62、63から出力される。また、検出用振動腕24Bの屈曲振動によって1対の検出電極間に生じた電荷が端子65、66から出力される。
このように端子62、63、65、66から出力された電荷に基づいて、センサー素子2Bに加わった角速度ωを求めることができる。
このようなセンサー素子2Bは、パッケージ9Bに収納されている。ここで、パッケージ9Bが有するベース91B上に設けられた内部端子71に対して、固定部材81を介して端子61〜66が接合されることにより、センサー素子2Bがパッケージ9Bに対して支持・固定されるとともに、内部端子71と端子61〜66とが電気的に接続されている。
以上説明したように構成された角速度センサー1Bにおいて、基部21Bが連結部223B、224B、225B、226Bを介してパッケージ9Bに支持されているため、連結部223B、224B、225B、226Bの弾性変形を伴って基部21Bがパッケージ9Bに対してy軸(検出軸)まわりに回動し得る。
具体的に説明すると、前述したような構成を有する角速度センサー1Bは、図12(a)に示すように、基部21B、検出用振動腕23B、24Bおよび駆動用振動腕25B、26Bからなる質量29Bが、バネ(弾性体)である連結部223B、224B、225B、226Bを介して固定部221Bに支持されている振動系とみなすことができる。
このような振動系は、検出軸まわりの回転振動モードとして、図12(b)に示すように、連結部223B、224B、225B、226Bの1次屈曲を伴って、質量29Bを検出軸まわりに回転振動する基本モードである「1次の回転振動モード」と、図12(c)に示すように、1次の回転振動モードとは逆相となり、かつ、連結部223B、224B、225B、226Bの3次屈曲を伴って、質量29Bが検出軸まわりに回転振動する2次の高調波モードである「2次の回転振動モード」とを有する。
したがって、このような角速度センサー1Bにおいても、検出周波数帯域の幅をf1[Hz]とし、固定部221Bに対する基部21Bの検出軸まわりの第1の回転振動モードの共振周波数をf2[Hz]とし、離調周波数をf3[Hz]とし、第1の回転振動モードと逆相であり、かつ、固定部221Bに対する基部21Bの検出軸まわりの第2の回転振動モードの共振周波数をf4[Hz]としたとき、f1<f2<f3<f4またはf1<f2<f4<f3の関係を満たすことにより、検出軸まわりの回転振動を受けた場合であっても、その回転振動による出力の変動を抑制することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図13は、本発明の第4実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す平面図である。
以下、第4実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態の角速度センサー1Cは、センサー素子2Cと、ICチップ(図示せず)と、センサー素子2CおよびICチップを収納するパッケージ9Cと、センサー素子2Cをパッケージ9Cに対して支持する支持部材4とを有している。
センサー素子2Cは、振動片20Cと、振動片20Cの表面に設けられた複数の検出電極(図示せず)、複数の駆動電極(図示せず)および複数の端子67とを備える。
振動片20Cは、基部21Bと、基部21Bから延出した2つの検出用振動腕23B、24Bおよび4つの駆動用振動腕25B、26Bとを有する。
このような振動片20Cの基部21Bには、複数の端子67が設けられている。
また、基部21Bは、TAB(Tape Automated Bonding)実装用の支持部材4を介してパッケージ9Cのベース91Cに支持されている。ここで、支持部材4のフィルム41は、パッケージ9Cに対して固定設置された「固定部」を構成していると言える。また、配線42は、フィルム41に対して基部21Bを支持する「支持部」を構成していると言える。なお、支持部材4が「支持部」を構成し、パッケージ9Cまたはベース91Cが「固定部」を構成しているとも言える。また、前述した基部21Bの本体部211が「基部」を構成しているとも言える。
以上説明したように構成された角速度センサー1Cにおいても、基部21Bが複数の配線42を介してパッケージ9Cに支持されているため、複数の配線42の弾性変形を伴って基部21Bがパッケージ9Cに対してy軸(検出軸)まわりに回動し得る。
したがって、このような角速度センサー1Cにおいても、検出周波数帯域の幅をf1[Hz]とし、フィルム41に対する基部21Cの検出軸まわりの第1の回転振動モードの共振周波数をf2[Hz]とし、離調周波数をf3[Hz]とし、第1の回転振動モードと逆相であり、かつ、フィルム41に対する基部21Cの検出軸まわりの第2の回転振動モードの共振周波数をf4[Hz]としたとき、f1<f2<f3<f4またはf1<f2<f4<f3の関係を満たすことにより、検出軸まわりの回転振動を受けた場合であっても、その回転振動による出力の変動を抑制することができる。
2.電子機器
以上説明したような角速度センサーは、各種電子機器に組み込むことにより、信頼性に優れた電子機器を提供することができる。
図14は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの一例を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピュータ1100には、ジャイロセンサーとして機能する前述した角速度センサー1が内蔵されている。
図15は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の一例を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。
このような携帯電話機1200には、ジャイロセンサーとして機能する前述した角速度センサー1が内蔵されている。
図16は、本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの一例を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリ1308に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピュータ1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリ1308に格納された撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピュータ1440に出力される構成になっている。
このようなディジタルスチルカメラ1300には、ジャイロセンサーとして機能する前述した角速度センサー1が内蔵されている。
なお、本発明の電子機器は、図14のパーソナルコンピュータ(モバイル型パーソナルコンピュータ)、図15の携帯電話機、図16のディジタルスチルカメラの他にも、電子デバイスの種類に応じて、例えば、車体姿勢検出装置、ポインティングデバイス、ヘッドマウントディスプレイ、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲームコントローラー、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレータ等に適用することができる。
3.移動体
図17は、本発明の移動体(自動車)の一例を示す斜視図である。この図において、移動体1500は、車体1501と、4つの車輪1502とを有しており、車体1501に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪1502を回転させるように構成されている。このような移動体1500には、発振器10(振動子1)が内蔵されている。
このような移動体によれば、優れた信頼性を発揮することができる。
以上、本発明の角速度センサー、電子機器および移動体を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明の角速度センサーは、前記各実施形態のうち、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、回転振動減衰モードとして1次および2次の回転振動モードを利用した場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、基部の検出軸まわりの複数の回転振動モードのうち逆相となる任意の2つ以上を組み合わせて回転振動減衰モードとして利用することもできる。
また、前述した実施形態では、センサー素子が4つまたは2つの駆動用振動腕および2つの検出用振動腕を備えるものを例に説明したが、これに限定されず、駆動用振動腕の数は、1つ、3つまたは5つ以上であってもよく、また、検出用振動腕の数は、1つまたは3つ以上であってもよい。
また、前述した実施形態では、センサー素子の振動片が圧電体材料で構成されている場合を例に説明したが、センサー素子の振動片は、シリコン、石英等の非圧電体材料で構成されていてもよい。この場合、例えば、駆動用振動腕上および検出振動腕上にそれぞれ圧電体素子を設ければよい。また、この場合、シリコンで振動片を構成すると、優れた振動特性を有する振動片を比較的安価に実現することができる。また、公知の微細加工技術を用いてエッチングにより高い寸法精度で振動片を形成することができる。そのため、振動片の小型化を図ることができる。
また、前述した実施形態では、駆動部の駆動方式として逆圧電効果を利用した圧電駆動方式を用いた場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、静電引力を用いた静電駆動方式、電磁力を用いた電磁駆動方式等を用いることができる。同様に、前述した実施形態では、検出部の検出方式として圧電効果を利用した圧電検出方式を用いた場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、静電容量を検出する静電容量検出方式、ピエゾ抵抗の抵抗値を検出するピエゾ抵抗検出方式、誘起起電力を検出する電磁検出方式、光学検出方式等を用いることができる。また、駆動部の駆動方式と検出部の検出方式は、上述した方式を任意の組み合わせで用いることができる。
また、前述した実施形態では、検出部が駆動部とは別体として設けられている場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、駆動部が検出部を兼ねていてもよい。
また、前述した実施形態では、駆動部および検出部がそれぞれ腕状をなす場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、静電駆動方式や静電容量検出方式を用いる場合、駆動部や検出部が板状、櫛歯状等をなす部分を有していてもよい。
1‥‥角速度センサー 1A‥‥角速度センサー 1B‥‥角速度センサー 1C‥‥角速度センサー 2‥‥センサー素子 2A‥‥センサー素子 2B‥‥センサー素子 2C‥‥センサー素子 3‥‥ICチップ 4‥‥支持部材 9‥‥パッケージ 9A‥‥パッケージ 9B‥‥パッケージ 9C‥‥パッケージ 10‥‥角速度センサー 20‥‥振動片 20A‥‥振動片 20B‥‥振動片 20C‥‥振動片 21‥‥基部 21B‥‥基部 21C‥‥基部 22‥‥支持部 22B‥‥支持部 23‥‥検出用振動腕 23B‥‥検出用振動腕 24‥‥検出用振動腕 24B‥‥検出用振動腕 25‥‥駆動用振動腕 25B‥‥駆動用振動腕 26‥‥駆動用振動腕 26B‥‥駆動用振動腕 27‥‥駆動用振動腕 28‥‥駆動用振動腕 29‥‥質量 29B‥‥質量 31‥‥接続端子 31a‥‥接続端子 31b‥‥接続端子 41‥‥フィルム 42a〜42f(42)‥‥配線 43a‥‥接続端子 61‥‥端子 62‥‥端子 63‥‥端子 64‥‥端子 65‥‥端子 66‥‥端子 67‥‥端子 70‥‥配線 71‥‥内部端子 71a‥‥内部端子 71b‥‥内部端子 72‥‥内部端子 73‥‥配線 74‥‥外部端子 75‥‥外部端子 81‥‥固定部材 81a‥‥固定部材 82‥‥固定部材 91‥‥ベース 91A‥‥ベース 91B‥‥ベース 91C‥‥ベース 92‥‥リッド 93‥‥接合部材 94‥‥貫通孔 95‥‥封止材 100‥‥表示部 211‥‥本体部 212‥‥連結腕 213‥‥連結腕 221、222‥‥固定部 221B‥‥固定部 223〜225‥‥梁部(支持部) 223B〜225B‥‥連結部(支持部) 231‥‥錘部 241‥‥錘部 251‥‥錘部 261‥‥錘部 271‥‥錘部 281‥‥錘部 411‥‥デバイスホール 911‥‥基板 911A‥‥基板 912‥‥基板 912A‥‥基板 913‥‥基板 913A‥‥基板 914‥‥基板 914A‥‥基板 1100‥‥パーソナルコンピュータ 1102‥‥キーボード 1104‥‥本体部 1106‥‥表示ユニット 1200‥‥携帯電話機 1202‥‥操作ボタン 1204‥‥受話口 1206‥‥送話口 1300‥‥ディジタルスチルカメラ 1302‥‥ケース 1304‥‥受光ユニット 1306‥‥シャッタボタン 1308‥‥メモリ 1312‥‥ビデオ信号出力端子 1314‥‥入出力端子 1430‥‥テレビモニタ 1440‥‥パーソナルコンピュータ 1500‥‥移動体 1501‥‥車体 1502‥‥車輪 f1‥‥検出周波数帯域の幅 f2‥‥共振周波数 f3‥‥離調周波数 G‥‥重心 S‥‥収納空間

Claims (9)

  1. 基部と、
    前記基部に接続されている振動部と、
    前記基部に接続されていて、検出軸まわりの角速度に応じたコリオリ力の作用により振動する検出部と、
    固定部と、
    前記固定部および前記基部に接続されている支持部と、
    前記検出部に電気的に接続されている検出回路と、を備え、
    前記検出回路は、検出周波数帯域の幅をf1[Hz]に設定されており、
    前記基部、前記振動部および前記検出部を含む質量部が、前記固定部の側の端部の変位方向と前記基部の側の端部の変位方向とが同方向である前記支持部の変形によって、前記固定部に対して前記検出軸まわりに回転振動する第1の回転振動モードの共振周波数がf2[Hz]であり、
    前記振動部の共振周波数と前記検出部の共振周波数の差である離調周波数がf3[Hz]であり、
    前記質量部が、前記固定部の側の端部の変位方向と前記基部の側の端部の変位方向とが逆方向である前記支持部の変形によって、前記固定部に対して前記検出軸まわりに回転振動する第2の回転振動モードの共振周波数がf4[Hz]であり、
    かつ、f1<f2<f3<f4の関係、または、f1<f2<f4<f3の関係を満たすことを特徴とする角速度センサー。
  2. 前記第1の回転振動モードは、1次の回転振動モードであり、
    前記第2の回転振動モードは、2次の回転振動モードである請求項1に記載の角速度センサー。
  3. f1<f2<f3<f4の関係を満たす請求項2に記載の角速度センサー。
  4. 1.35≦f3/f2≦2.6の関係を満たす請求項2または3に記載の角速度センサー。
  5. 前記1次の回転振動モードのQ値が5以上100以下である請求項2ないし4のいずれか1項に記載の角速度センサー。
  6. f1/f2≦0.5の関係を満たす請求項2ないし5のいずれか1項に記載の角速度センサー。
  7. 2≦f4/f2≦4の関係を満たす請求項2ないし6のいずれか1項に記載の角速度センサー。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の角速度センサーを備えていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の角速度センサーを備えていることを特徴とする移動体。
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