JP6442984B2 - 物理量検出振動素子、物理量センサー、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量検出振動素子、物理量センサー、電子機器および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、物理量検出振動素子、物理量センサー、電子機器および移動体に関するものである。
例えば、角速度を検出する振動デバイスとして、中央部に位置する基部と、基部からy軸方向両側に延出する一対の検出腕と、基部からx軸方向両側に延出する一対の連結腕と、一方の連結腕の先端部からy軸方向両側に延出する一対の駆動腕と、他方の連結腕の先端部からy軸方向両側に延出する一対の駆動腕と、基部を介してy軸方向に対向配置されている一対の支持部と、一方の支持部と基部を連結する一対の梁部と、他方の支持部と基部を連結する一対の梁部と、を有する振動素子が知られている(例えば特許文献1参照)。
このような振動素子では、一方の支持部に検出信号端子、検出接地端子および駆動信号端子が配置されており、他方の支持部に検出信号端子、検出接地端子および駆動接地端子が配置されており、検出信号端子および駆動信号端子が、支持部の下面と上面とに跨って配置されている。このように、検出信号端子および駆動信号端子が、支持部の下面と上面とに跨って配置されることで、これら端子の面積が大きくなってしまう。したがって、検出信号端子および駆動信号端子からノイズが混入し易く、検出精度が低下するという問題がある。
特開2010−256332号公報
本発明の目的は、検出信号端子へのノイズの混入を低減することで、検出精度の低下を低減することのできる物理量検出振動素子、物理量センサー、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の物理量検出振動素子は、検出振動部を有している振動体と、
前記振動体を支持している支持部と、
前記検出振動部に設けられている検出信号電極と、
前記支持部の一方の主面に設けられ、前記検出信号電極と電気的に接続されている検出信号端子と、
前記支持部の他方の主面に設けられ、平面視で、前記検出信号端子と重なるように位置し、定電位に電気的に接続される定電位電極と、を有していることを特徴とする。
これにより、検出信号端子へのノイズの混入を低減することで、検出精度の低下を低減することのできる物理量検出振動素子が得られる。
[適用例2]
本適用例の物理量検出振動素子では、前記検出振動部に設けられ、前記検出信号電極と電気的に離間している検出接地電極と、
前記支持部の前記一方の主面に設けられ、前記検出接地電極と電気的に接続されている検出接地端子と、を有し、
前記検出接地端子と前記定電位電極とが電気的に接続されていることが好ましい。
これにより、定電位電極を簡単に定電位に電気的に接続することができる。
[適用例3]
本適用例の物理量検出振動素子では、前記定電位電極は、前記支持部の側面を介して前記一方の主面に連続的に設けられている第1連続部を有し、
前記検出用接地端子と前記第1連続部との間に前記検出信号端子が位置していることが好ましい。
これにより、検出信号端子へのノイズの混入をより効果的に低減することができる。
[適用例4]
本適用例の物理量検出振動素子では、前記振動体は、駆動振動部を有し、
前記駆動振動部に設けられている駆動信号電極と、
前記支持部の前記一方の主面に設けられ、前記駆動信号電極と電気的に接続されている駆動信号端子と、を有し、
前記定電位電極は、平面視で、前記駆動信号端子と重なるように位置していることが好ましい。
これにより、駆動信号端子へのノイズの混入を低減することができる。また、駆動振動端子と検出信号端子との静電結合を低減することができ、例えば、駆動振動端子から検出信号端子へのノイズの混入を効果的に低減することができる。
[適用例5]
本適用例の物理量検出振動素子では、前記定電位電極は、前記支持部の側面を介して前記一方の主面に連続的に設けられている第2連続部を有し、
前記検出用接地端子と前記第2連続部との間に前記駆動信号端子が位置していることが好ましい。
これにより、駆動信号端子へのノイズの混入をより効果的に低減することができる。また、駆動振動端子と検出信号端子との静電結合を低減することができ、例えば、駆動振動端子から検出信号端子へのノイズの混入をより効果的に低減することができる。
[適用例6]
本適用例の物理量検出振動素子では、前記検出接地端子は、前記検出信号端子と前記駆動用信号端子との間に位置していることが好ましい。
これにより、第1、第2回り込み部を配置し易くなる。
[適用例7]
本適用例の物理量センサーは、上記適用例の物理量検出振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い物理量センサーが得られる。
[適用例8]
本適用例の電子機器は、上記適用例の物理量検出振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例9]
本適用例の移動体は、上記適用例の物理量検出振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の好適な実施形態に係る物理量検出振動素子を示す平面図である。 図1に示す物理量検出振動素子が有する電極を示す平面図である。 図1に示す物理量検出振動素子が有する電極を示す平面図(透過図)である。 本発明の物理量検出振動素子を備える物理量センサーの一例を示す斜視図である。 図4に示す物理量センサーの断面図である。 図4に示す物理量センサーの平面図である。 図4に示す物理量センサーが有する物理量検出振動素子を示す平面図である。 図4に示す物理量センサーが有する物理量検出振動素子を示す平面図である。 図4に示す物理量センサーが有する応力緩和層を示す断面図である。 本発明の物理量検出振動素子を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の物理量検出振動素子を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の物理量検出振動素子を備える電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の物理量検出振動素子を備える移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の物理量検出振動素子、物理量センサー、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.振動素子
まず、本発明の物理量検出振動素子の好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態に係る物理量検出振動素子を示す平面図である。図2は、図1に示す物理量検出振動素子が有する電極を示す平面図である。図3は、図1に示す物理量検出振動素子が有する電極を示す平面図(透過図)である。なお、図1では、説明の便宜上、電極の図示を省略している。また、以下では、図1に示すように、水晶の結晶軸をx軸(電気軸)、y軸(機械軸)および軸(光軸)とし、x軸に沿った方向を「x軸方向」とも言い、y軸に沿った方向を「y軸方向」とも言い、z軸に沿った方向を「z軸方向」とも言う。
図1に示す振動素子(物理量検出振動素子)6は、角速度を検出することのできるジャイロ素子である。振動素子6は、図1に示すように、水晶からなる振動片60と、振動片60の配置された電極と、を有している。ただし、振動片60の材料としては、水晶に限定されず、例えば、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの水晶以外の圧電材料を用いることもできる。
振動片60は、水晶の結晶軸であるx軸およびy軸で規定されるxy平面に広がりを有し、z軸方向に厚みを有する板状をなしている。ただし、例えば、厚み方向に対してz軸が若干ずれていてもよい。すなわち、水晶のカット角については、目的を達成することができる限りこれに限定されない。
また、振動片60は、基部61と、基部61からy軸方向両側に延出する一対の検出振動部としての検出振動腕621、622と、基部61からx軸方向両側へ延出する一対の連結腕631、632と、連結腕631の先端部からy軸方向両側に延出する一対の駆動検出部としての駆動振動腕641、642と、連結腕632の先端部からy軸方向両側に延出する一対の駆動検出部としての駆動振動腕643、644と、基部61を支持する一対の支持部651、652と、支持部651と基部61とを連結する一対の梁部661、662と、支持部652と基部61とを連結する一対の梁部663、664と、を有している。そして、基部61、検出振動腕621、622、連結腕631、632および駆動振動腕641〜644で振動体600が構成されている。
また、支持部651は、x軸方向に延在して設けられており、中央部と+x軸側の端部651’との間において、検出振動腕621と駆動振動腕641との間を通る梁部661と接続され、中央部と−x軸側の端部651”との間において、検出振動腕621と駆動振動腕643との間を通る梁部662と接続されている。同様に、支持部652は、x軸方向に延在して設けられており、中央部と+x軸側の端部652’との間において、検出振動腕622と駆動振動腕642との間を通る梁部663と接続され、中央部と−x軸側の端部652”との間において、検出振動腕622と駆動振動腕644との間を通る梁部664と接続されている。なお、以下では、説明の便宜上、支持部651の梁部661との接続部を「第1接続部651a」と言い、梁部662との接続部を「第2接続部651b」と言う。また、支持部652の梁部663との接続部を「第1接続部652a」とも言い、梁部664との接続部を「第2接続部652b」とも言う。
このような振動素子6は、支持部651、652において対象物(例えば、後述するICチップ3)に固定される。
また、検出振動腕621、622の両主面(上面および下面)にはy軸方向に沿って延在する溝が形成されており、検出振動腕621、622は、略H状の横断面形状を有している。また、検出振動腕621、622および駆動振動腕641、642、643、644の先端部には幅広のハンマーヘッド(錘部)が設けられている。ただし、検出振動腕621、622から溝を省略してもよいし、検出振動腕621、622および駆動振動腕641、642、643、644からハンマーヘッドを省略してもよい。また、駆動振動腕641、642、643、644の両主面に溝を形成して、略H状の横断面形状としてもよい。
次に、振動片60に配置された電極について説明する。
図2および図3に示すように、電極は、検出信号電極671aおよび検出信号端子671bと、検出接地電極672aおよび検出接地端子672bと、駆動信号電極673aおよび駆動信号端子673bと、駆動接地電極674aおよび駆動接地端子674bと、定電位電極675と、を有している。
−駆動信号電極および駆動信号端子−
駆動信号電極673aは、駆動振動腕641、642の上面および下面(ハンマーヘッドを除く部分)と、駆動振動腕643、644の両側面と、に配置されている。このような駆動信号電極673aは、駆動振動腕641〜644の駆動振動を励起させるための電極である。
駆動信号端子673bは、支持部652の下面に配置されている。また、駆動信号端子673bは、支持部652の第2接続部652bよりも−x軸側、すなわち、第2接続部652bと端部652”との間に配置されている、また、駆動信号端子673bは、梁部664に配置された駆動信号配線を介して、駆動振動腕641〜644に配置された駆動信号電極673aと電気的に接続されている。
−駆動接地電極および駆動接地端子−
駆動接地電極674aは、駆動振動腕643、644の上面および下面(ハンマーヘッドを除く部分)と、駆動振動腕641、642の両側面と、に配置されている。このような駆動接地電極674aは、駆動信号電極673aに対してグランドとなる電位を有する。
駆動接地端子674bは、支持部651の下面に配置されている。また、駆動接地端子674bは、支持部651の第2接続部651bよりも−x軸側、すなわち、第2接続部651bと端部651”との間に配置されている、また、駆動用接地端子674bは、梁部662に配置された駆動接地配線を介して、駆動振動腕641〜644に配置された駆動接地電極674aと電気的に接続されている。
このように駆動信号電極673aおよび駆動信号端子673bと、駆動接地電極674aおよび駆動接地端子674bを配置することで、駆動信号端子673bと駆動接地端子674bとの間に駆動信号(電圧)を印加することで、駆動振動腕641〜644に配置された駆動信号電極673aと駆動接地電極674aとの間に電界を生じさせ、駆動振動腕641〜644を駆動振動させることができる。
−検出信号電極および検出信号端子−
検出信号電極671aは、検出振動腕621、622の上面および下面(溝の内面)に配置されている。このような検出信号電極671aは、検出振動腕621、622の検出振動が励起されたときに、この検出振動によって発生する電荷を検出するための電極である。
検出信号端子671bは、支持部651、652に1つずつ配置されている。支持部651に配置された検出信号端子671bは、支持部651の下面(一方の面)に配置されている。また、検出信号端子671bは、支持部651の第1接続部651aよりも+x軸側、すなわち、第1接続部651aと端部651’との間に配置されている。また、検出信号端子671bは、梁部661に形成された検出信号配線を介して、検出振動腕621に配置された検出信号電極671aと電気的に接続されている。一方、支持部652に配置された検出信号端子671bは、支持部652の下面に配置されている。また、この検出信号端子671bは、支持部652の第1接続部652aよりも+x軸側、すなわち、第1接続部652aと端部652’との間に配置されている。また、この検出信号端子671bは、梁部663に配置された検出信号配線を介して、検出振動腕622に配置された検出信号電極671aと電気的に接続されている。
−検出接地電極および検出接地端子−
検出接地電極672aは、検出振動腕621、622の両側面に配置されている。このような検出接地電極672aは、検出信号電極671aに対してグランドとなる電位を有する。
検出接地端子672bは、支持部651、652にそれぞれ配置されている。支持部651に配置された検出接地端子672bは、支持部651の下面の中央部に配置されている。より具体的には、検出接地端子672bは、支持部651の下面の第1接続部651aと第2接続部651bとの間に配置されており、かつ、+x軸側の端部が第1接続部651aよりも端部651’側に位置し、−x軸側の端部が第2接続部651bよりも端部651”側に位置している。すなわち、検出接地端子672bは、支持部651の第1接続部651aよりも+x軸側から第2接続部651bの−x軸側まで延在して配置されている。また、検出接地端子672bの幅(x軸方向の長さ)は、検出信号端子671bの幅および駆動接地端子674bの幅よりも大きい。また、検出接地端子672bは、梁部661、662に配置された検出接地配線を介して、検出振動腕621に配置された検出接地電極672aと電気的に接続されている。
一方、支持部652に配置された検出接地端子672bは、支持部652の下面の中央部に配置されている。より具体的には、検出接地端子672bは、支持部652の下面の第1接続部652aと第2接続部652bとの間に配置されており、かつ、+x軸側の端部が第1接続部652aよりも端部652’側に位置し、−x軸側の端部が第2接続部652bよりも端部652”側に位置している。また、検出接地端子672bの幅は、検出信号端子671bの幅および駆動信号端子673bの幅よりも大きい。また、検出接地端子672bは、梁部663、664に配置された検出接地配線を介して、検出振動腕622に配置された検出接地電極672aと電気的に接続されている。
このように検出信号電極671aおよび検出信号端子671bと、検出接地電極672aおよび検出接地端子672bと、を配置することで、検出振動腕621に生じた検出振動は、検出振動腕621に配置された検出信号電極671aと検出接地電極672aとの間の電荷として現れ、支持部651に配置された検出信号端子671bと検出接地端子672bとの間から信号として取り出すことができる。また、検出振動腕622に生じた検出振動は、検出振動腕622に配置された検出信号電極671aと検出接地電極672aとの間の電荷として現れ、支持部652に配置された検出信号端子671bと検出接地端子672bとの間から信号として取り出すことができる。
定電位電極675は、支持部651、652にそれぞれ配置されている。支持部651に配置された定電位電極675は、支持部651の上面に配置されており、支持部651の側面を介して支持部651上の検出接地端子672bと電気的に接続されている。一方、支持部652に配置された定電位電極675は、支持部652の上面に配置されており、支持部652の側面を介して支持部652上の検出接地端子672bと電気的に接続されている。そのため、定電位電極675は、検出接地端子672bと同様に、検出信号電極671aに対してグランドとなる電位を有する。すなわち、定電位電極は、定電位に電気的に接続される。
また、この定電位電極675は、支持部651、652の上面のほぼ全域にわたって配置されている。そのため、支持部651では、z軸方向から見た平面視で、定電位電極675が検出信号端子671bおよび駆動接地端子674bと重なって配置されており、支持部652では、z軸方向から見た平面視で、検出信号端子671bおよび駆動信号端子673bと重なって配置されている。
このように、支持部651、652において、定電位電極675を検出信号端子671bと重なるように配置することで、定電位電極675がシールド層として機能し、検出信号端子671bへのノイズの混入を低減(好ましくは防止)することができる。特に、支持部652では、定電位電極675が駆動信号端子673bとも重なって配置されているため、駆動信号端子673bから検出信号端子671bへのノイズの混入を低減することができると共に、駆動信号端子673bへのノイズの混入を低減することができる。このように、検出信号端子671bおよび駆動信号端子673bへのノイズの混入を低減することで、振動素子6の角速度の検出精度を向上させることができる。特に、前述したように、定電位電極675を支持部651、652の上面のほぼ全域にわたって配置することでその効果がより顕著となる。
また、支持部651に配置された定電位電極675は、支持部651の側面を経由して支持部651の下面の端部651’に回り込んでいる第1回り込み部675aと、下面の端部651”に回り込んでいる第2回り込み部675bと、を有している。換言すれば、支持部651に配置された定電位電極675は、支持部651の側面を経由して支持部651の下面の端部651’に連続的に設けられている第1連続部としての第1回り込み部675aと、下面の端部651”に連続的に設けられている第2連続部としての第2回り込み部675bと、を有している。そして、第1回り込み部675aと検出接地端子672bとの間に検出信号端子671bが位置し、第2回り込み部675bと検出接地端子672bとの間に駆動信号端子674bが位置している。
一方、支持部652に配置された定電位電極675は、支持部652の側面を経由して支持部652の下面の端部652’に回り込んでいる第1回り込み部675aと、下面の端部652”に回り込んでいる第2回り込み部675bと、を有している。そして、第1回り込み部675aと検出接地端子672bとの間に検出信号端子671bが位置し、第2回り込み部675bと検出接地端子672bとの間に駆動信号端子673bが位置している。
このように、支持部651、652の下面において、検出信号端子671bを第1回り込み部675aと検出接地端子672bとで挟み込み、支持部652の下面において、駆動信号端子673bを第2回り込み部675bと検出接地端子672bとで挟み込むことで、検出信号端子671bおよび駆動信号端子673bへのノイズの混入をより効果的に低減することができる。
なお、前述したように、支持部651では、検出接地端子672bが、検出信号端子671bと駆動接地端子674bとの間に位置しているため、第1回り込み部675aと検出接地端子672bとの間に検出信号端子671bを位置させ易くなっている。また、支持部652では、検出接地端子672bが、検出信号端子671bと駆動信号端子673bとの間に位置しているため、第1回り込み部675aと検出接地端子672bとの間に検出信号端子671bを位置させ易くなっており、第2回り込み部675bと検出接地端子672bとの間に駆動信号端子673bを位置させ易くなっている。
以上のような電極の構成としては、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
2.物理量センサー
図4は、本発明の物理量検出振動素子を備える物理量センサーの一例を示す斜視図である。図5は、図4に示す物理量センサーの断面図である。図6は、図4に示す物理量センサーの平面図である。図7は、図4に示す物理量センサーが有する物理量検出振動素子を示す平面図である。図8は、図4に示す物理量センサーが有する物理量検出振動素子を示す平面図である。図9は、図4に示す物理量センサーが有する応力緩和層を示す断面図である。
図4に示す物理量センサー1は、3軸角速度センサーであり、X軸まわりの角速度ωxと、Y軸まわりの角速度ωyと、Z軸まわりの角速度ωzと、をそれぞれ独立して検出することができるものである。このような物理量センサー1は、内部に収容空間Sが形成されたパッケージ2と、収容空間Sに収容されたIC(半導体装置)3と、IC3上に応力緩和層7を介して取り付けられた3つの振動素子(物理量検出振動素子)4、5、6と、を有している。
≪パッケージ≫
パッケージ2は、図5に示すように、上面に開口する凹部211を有する箱状のベース21と、凹部211の開口を塞ぐ板状のリッド22と、ベース21とリッド22との間に介在し、これらを接合するシームリング23と、を有している。そして、凹部211の開口がリッド22で塞がれることにより形成された収容空間S内にIC3および振動素子4、5、6が収納されている。収容空間Sの雰囲気は、特に限定されないが、例えば、真空状態(10Pa以下の減圧状態)とされる。これにより、粘性抵抗が低減され、振動素子4、5、6を効率的に駆動することができる。
ベース21は、略正方形の平面視形状を有している。また、凹部211は、ベース21の上面に開口する第1凹部211aと、第1凹部211aの底面の縁部を除く中央部に開口する第2凹部211bと、を有している。また、ベース21の各側面には上面から下面まで延びる複数の切り欠き部212が形成されている。このようなベース21は、例えば、酸化アルミニウム質、窒化アルミニウム質、炭化珪素質、ムライト質、ガラス・セラミック質等のセラミックグリーンシートを複数枚積層したものを焼結することで形成することができる。
このようなベース21には配線24が配置されている。配線24は、第1凹部211aの底面に配置され、ボンディングワイヤーBWを介してIC3と電気的に接続された複数の内部端子241と、ベース21の底面に配置され、対応する内部端子241と電気的に接続された複数の外部端子242と、を有している。また、配線24は、ベース21内に形成された内部配線243や切り欠き部212に形成されたキャスタレーション電極244を有し、これらを介して各内部端子241とそれに対応する外部端子242とが電気的に接続されている。このような配線24は、例えば、タングステン(W)、モリブテン(Mo)、マンガン(Mn)等で構成することができ、ベース21から露出している部分(例えば、内部端子241、外部端子242、キャスタレーション電極244)については、その表面に金(Au)などのめっき金属層を形成してもよい。
リッド22は、板状であり、シームリング23を介してベース21の上面に接合されている。リッド22の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、コバール等の合金を用いることが好ましい。なお、リッド22は、例えば、シームリング23を介して配線24に含まれているグランド配線と電気的に接続されていてもよい。これにより、リッド22をパッケージ2の外部からのノイズを遮断するシールド部として機能させることができる。
≪IC≫
IC3は、第2凹部211bの底面に銀ペースト等によって固定されている。また、IC3は、略矩形の平面視形状を有し、平面視の外形は、図6に示すように、Y軸方向に延在する一対の外縁(辺)31、32と、X軸方向に延在する一対の外縁(辺)33、34と、を有している。
このIC3には、例えば、外部のホストデバイスと通信を行うインターフェース部3iと、振動素子4を駆動し、振動素子4に加わった角速度ωyを検出する駆動/検出回路3yと、振動素子5を駆動し、振動素子5に加わった角速度ωxを検出する駆動/検出回路3xと、振動素子6を駆動し、振動素子6に加わった角速度ωzを検出する駆動/検出回路3zと、が含まれている。また、IC3の上面には複数の接続端子39が配置されており、これら接続端子39と内部端子241とがボンディングワイヤーBWを介して接続されている。これにより、IC3は、外部端子242を介してホストデバイスと通信を行うことができる。なお、IC3の通信方式としては、特に限定されず、例えば、SPI(登録商標)(Serial Peripheral Interface)や、IC(登録商標)(Inter-Integrated Circuit)を用いることができる。特に、本実施形態の物理量センサー1では、通信方式をSPIとICとで選択できるようになっている。
ここで、複数の接続端子39は、図6に示すように、IC3の上面に設定された3つの領域、第1端子配置領域SS1、第2端子配置領域SS2および第3端子配置領域SS3に分かれて配置されている。第1端子配置領域SS1は、外縁33に沿って、かつ、外縁31側に片寄って配置されており、第2端子配置領域SS2は、外縁34に沿って、かつ、外縁31側に片寄って配置されており、第3端子配置領域SS3は、外縁32に沿って、かつ、外縁34側に片寄って配置されている。
第1端子配置領域SS1には、例えば、通信方式を選択するためのスレーブセレクト信号SS用のデジタル信号端子、データ入力信号MOSI用のデジタル信号端子、クロック信号SCLK用のデジタル信号端子、データ出力信号MISO用のデジタル信号端子等のデジタル信号用端子がまとめて配置されている。また、第2端子配置領域SS2および第3端子配置領域SS3には、例えば、グランドGND用のグランド端子、インターフェース部3iの電源VDDI用の電源信号端子、駆動/検出回路3x、3y、3zの電源VDD用の電源信号端子、テスト用のテスト信号用端子等のアナログ信号用端子がまとめて配置されている。
このように、デジタル信号用端子とアナログ信号用端子とを異なる領域に分けて配置することで、アナログ信号用端子(配線)へのデジタル信号の混入を低減することができる。そのため、ノイズを低減することができ、より正確な駆動を行うことのできる物理量センサー1となる。特に、本実施形態では、第2、第3端子配置領域SS2、SS3から第1端子配置領域SS1をなるべく遠ざける配置となっているため、上記の効果をより効果的に発揮することができる。
≪振動素子≫
−振動素子4−
振動素子4は、所謂「H型」と呼ばれる振動素子であり、Y軸まわりの角速度ωyを検出することができる。このような振動素子4は、図7に示すように、水晶からなる振動片40と、振動片40に配置された電極(図示せず)と、を有している。ただし、振動片40の材料としては、水晶に限定されず、例えば、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料を用いることもできる。
振動片40は、水晶の結晶軸であるx軸およびy軸で規定されるxy平面に広がりを有し、z軸方向に厚みを有する板状をなしている。また、振動片40は、基部41と、基部41から−y軸側に並んで延出する一対の駆動振動腕421、422と、基部41から+y軸側に並んで延出する一対の検出振動腕431、432と、基部41から+y軸側に延出し、検出振動腕431、432の両側に位置する一対の調整振動腕441、442と、基部41を支持する支持部45と、基部41と支持部45とを連結する連結部46と、を有している。
このような振動素子4は、支持部45において応力緩和層7に固定されている。また、振動素子4の応力緩和層7への固定は、導電性を有する固定部材8を用いて行われており、固定部材8および応力緩和層7を介して、振動素子4とIC3とが電気的に接続されている。固定部材8としては、特に限定されず、例えば、金属ろう材、金属バンプ、導電性接着剤等を用いることができる。
また、支持部45は、略「コ」字状をなしており、一対の駆動振動腕421、422を囲むように配置されている。また、連結部46は、基部41の−x軸側の端部と支持部45の−x軸側の端部とを連結する梁部461と、基部41の+x軸側の端部と支持部45の+x軸側の端部とを連結する梁部462と、基部41のx軸方向両側の端部と支持部45の中央部とを連結する梁部463とを有している。特に、本実施形態では、梁部461、462が、基部41から+y軸方向に延出し、−y軸方向に折り返した形状となっており、さらに、梁部463が、その途中に蛇行するように湾曲した湾曲部463aを有する形状となっている。これにより、連結部46を十分に柔らかくすることができ、不要振動(特に、y軸並進モードの振動)の発生を低減することができる。
駆動振動腕421、422には図示しない駆動電極が設けられており、IC3(駆動/検出回路3y)から駆動電極に発振駆動信号(交番電圧)を印加することで、矢印Aで示す駆動モードが励振される。そして、駆動振動腕421、422が駆動モードで振動しているときに、検出軸Jまわりの角速度ωが加わると、矢印Bで示す検出モードが励振さる。検出振動腕431、432には図示しない検出電極が設けられており、この検出電極から検出振動腕431、432の振動により生じる検出信号(電荷)が取り出される。そして、取り出された検出信号に基づいてIC3(駆動/検出回路3y)が角速度ωを検出する。
−振動素子5−
振動素子5は、所謂「H型」と呼ばれる振動素子であり、X軸まわりの角速度ωxを検出することができる。このような振動素子5は、前述した振動素子4と同様の構成であるため、その説明を省略する。
−振動素子6−
振動素子6は、Z軸まわりの角速度ωzを検出することができる。このような振動素子6は、前述した実施形態と同様の構成である。
振動素子6は、支持部651、652において応力緩和層7に固定されている。また、振動素子6の応力緩和層7への固定は、導電性を有する固定部材8を用いて行われており、固定部材8および応力緩和層7を介して、振動素子6(各端子671b〜674b)とIC3とが電気的に接続されている。
IC3(駆動/検出回路3z)から駆動信号電極673aに駆動信号を印加することで、図8に示すように、矢印Cで示すような駆動モードが励振される。そして、駆動振動腕641〜644が駆動モードで振動しているときに、検出軸Jまわりの角速度ωが加わると、矢印Dで示すような検出モードが励振される。すると、検出信号電極671aから検出振動腕621、622の振動により生じる検出信号(電荷)が取り出される。そして、取り出された検出信号に基づいてIC3(駆動/検出回路3z)が角速度ωを検出する。
以上、振動素子4、5、6の構成について説明した。次に、IC3上での振動素子4、5、6の配置について説明する。
まず、振動素子4の配置について説明する。振動素子4は、図6に示すように、検出軸JがY軸と一致するように配置されている。これにより、振動素子4によって角速度ωyを検出することができる。また、振動素子4は、IC3の上面の外縁32側および外縁34側に片寄った位置に配置されている。また、振動素子4の+X軸側(振動素子4と外縁32との間)には第3端子配置領域SS3が位置し、振動素子4の−X軸側(振動素子4と外縁31との間)には第2端子配置領域SS2が位置している。また、振動素子4は、調整振動腕441、442が平面視でIC3の外縁34から+Y軸側へはみ出して配置されている。すなわち、振動素子4は、調整振動腕441、442が平面視でIC3と重ならないように配置されている。
次に、振動素子5の配置について説明する。振動素子5は、図6に示すように、検出軸JがX軸と一致するように配置されている。これにより、振動素子5によって角速度ωxを検出することができる。また、振動素子5は、IC3の上面の外縁32側および外縁33側に片寄った位置に配置されている。そのため、振動素子5は、振動素子4に対して−Y軸側(振動素子4と外縁33との間)に位置している。また、振動素子5の−X軸側(振動素子5と外縁31との間)には第1端子配置領域SS1が位置している。また、振動素子5は、調整振動腕541、542が平面視でIC3の外縁32から+X軸側へはみ出して配置されている。
次に、振動素子6の配置について説明する。振動素子6は、図6に示すように、検出軸JがZ軸と一致するように配置されている。これにより、振動素子6によって角速度ωzを検出することができる。また、振動素子6は、IC3の上面の外縁31側に片寄った位置に配置されている。そのため、振動素子6は、振動素子4、5に対して−X軸側(振動素子4、5と外縁31との間)に位置している。また、振動素子6の−Y軸側(振動素子6と外縁33との間)には第1端子配置領域SS1が位置し、+Y軸側(振動素子6と外縁34との間)には第2端子配置領域SS2が位置している。
ここで、前述した実施形態で述べたように、振動素子6の支持部651、652の上面には定電位電極675が配置されており、この定電位電極675が検出信号端子671bや駆動信号端子673bへのノイズの混入を低減するシールド層として機能する。そのため、第1端子配置領域SS1に配置されたデジタル端子(配線)から検出信号端子671b、駆動信号端子673bへのデジタル信号の混入や、第2端子配置領域SS2に配置されたアナログ端子(配線)から検出信号端子671b、駆動信号端子673bへのアナログ信号の混入が低減される。
また、振動素子6は、第1端子配置領域SS1よりも第2端子配置領域SS2側に片寄って配置されている。言い換えると、振動素子6は、第1端子配置領域SS1との離間距離DSS1よりも、第2端子配置領域SS2との離間距離DSS2の方が短くなるように配置されている。これにより、第1端子配置領域SS1から振動素子6をなるべく離間させることができ、振動素子6へのデジタル信号の混入が低減される。そのため、駆動信号や検出信号へのノイズの混入を低減することができ、より正確な駆動を行うことのできる物理量センサー1となる。
また、振動素子6は、支持部651、652の並び方向がY軸方向と一致するように配置されている。振動素子6は、支持部651、652の並び方向の長さの方が、これに直交する方向(連結腕631、632の延在方向)の長さよりも長いため、このように配置することで、IC3の上面のスペースを有効に活用することができる。そのため、例えば、外縁31、33の離間距離を短くすることができ、IC3の小型化を図ることができる。
以上のように、IC3の上面の外縁32側の領域に振動素子4、5をY軸方向に並べて配置し、さらに、IC3の上面の外縁31側の領域に振動素子6を配置することで、これら3つの振動素子4、5、6を比較的小さいスペースで配置することができる。そのため、IC3の小型化を図ることができ、それに伴い、物理量センサー1の小型化を図ることができる。
なお、本実施形態の物理量センサーは、3つの振動素子4、5、6を有しているが、振動素子の数としては、振動素子6を有していれば、特に限定されず、振動素子4、5を省略してもよいし、別の振動素子や加速度検出素子を追加してもよい。
≪応力緩和層≫
応力緩和層7は、図4および図6に示すように、IC3の上面に設けられている。また、応力緩和層7は、IC3と振動素子4との間に設けられ、上面に振動素子4が取り付けられた第1応力緩和層71と、IC3と振動素子5との間に設けられ、上面に振動素子5が取り付けられた第2応力緩和層72と、IC3と振動素子6との間に設けられ、上面に振動素子6が取り付けられた第3応力緩和層73と、を有している。
これら第1、第2、第3応力緩和層71、72、73を設けることで、パッケージが受けた衝撃が緩和され、前記衝撃が振動素子4、5、6に伝達され難くなる。また、IC3と振動素子4、5、6との間の熱膨張差に起因して発生する応力が緩和され、振動素子4、5、6が変形(撓み)し難くなる。そのため、第1、第2、第3応力緩和層71、72、73を設けることで、物理量センサー1の機械的強度を高めることができると共に、より精度よく角速度ωx、ωy、ωzを検出することができる。
このような第1、第2、第3応力緩和層71、72、73は、互いに同様の構成であるため、以下では、第1応力緩和層71について代表して説明し、第2、第3応力緩和層72、73については、その説明を省略する。
第1応力緩和層71は、例えば、図9に示すように、IC3の上面(パッシベーション膜38上)に積層された絶縁膜711と、絶縁膜711上に形成され、IC3と電気的に接続された配線層712と、配線層712および絶縁膜711上に形成された絶縁膜713と、絶縁膜713上に形成され、配線層712と電気的に接続された配線層714と、を有している。そして、配線層714に設けられた端子714’に、固定部材8を介して振動素子4が固定されている。これにより、配線層712、714を介して、IC3と振動素子4とが電気的に接続される。このように、配線層712、714は、IC3と振動素子4とを電気的に接続するための配線(再配置配線)として機能する。そのため、IC3の振動素子4と接続するための端子37を、振動素子4の構成(特に端子の位置)を考慮することなく自由に配置することができる。
絶縁膜711、712は、それぞれ、弾性を有する樹脂材料で構成されている。前記樹脂材料としては、特に限定されないが、ポリイミド、シリコーン変性ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、変性ポリイミド樹脂、ベンゾシクロブテン、ポリベンゾオキサゾール等を用いることができる。
なお、本実施形態では、応力緩和層7が、第1、第2、第3応力緩和層71、72、73に分割されているが、第1、第2、第3応力緩和層71、72、73は、一体的に形成されていてもよい。また、応力緩和層7を省略してもよい。
3.電子機器
次いで、振動素子6を適用した電子機器について、図10〜図12に基づき、詳細に説明する。
図10は、本発明の物理量検出振動素子を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する物理量センサー1(振動素子6)が内蔵されている。そのため、パーソナルコンピューター1100は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
図11は、本発明の物理量検出振動素子を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、角速度検知手段として機能する物理量センサー1(振動素子6)が内蔵されている。そのため、携帯電話機1200は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
図12は、本発明の物理量検出振動素子を備える電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
デジタルスチールカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このデジタルスチールカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314と、が設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなデジタルスチールカメラ1300には、角速度検知手段として機能する物理量センサー1(振動素子6)が内蔵されている。そのため、デジタルスチールカメラ1300は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
なお、本発明の物理量センサーを備える電子機器は、図10のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図11の携帯電話機、図12のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
4.移動体
次いで、本発明の物理量検出振動素子を備える移動体について、図13に基づき、詳細に説明する。
図13は、本発明の物理量検出振動素子を備える移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
自動車1500には、角速度検知手段として機能する物理量センサー1(振動素子6)が内蔵されており、物理量センサー1によって車体1501の姿勢を検出することができる。物理量センサー1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。その他、このような姿勢制御は、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプターで利用することができる。以上のように、各種移動体の姿勢制御の実現にあたって、物理量センサー1が組み込まれる。
以上、本発明の物理量検出振動素子、物理量センサー、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、定電位電極が検出接地電極と電気的に接続されているが、定電位電極としては、定電位に接続されていれば、検出接地電極と接続されていなくてもよい。また、定電位であればグランドに限定されない。
1……物理量センサー
2……パッケージ
21……ベース
211……凹部
211a……第1凹部
211b……第2凹部
212……切り欠き部
22……リッド
23……シームリング
24……配線
241……内部端子
242……外部端子
243……内部配線
244……キャスタレーション電極
3……IC
3i……インターフェース部
3x、3y、3z……駆動/検出回路
31、32、33、34……外縁
37……端子
38……パッシベーション膜
39……接続端子
4……振動素子
40……振動片
41……基部
421、422……駆動振動腕
431、432……検出振動腕
441、442……調整振動腕
45……支持部
46……連結部
461、462、463……梁部
463a……湾曲部
5……振動素子
541、542……調整振動腕
6……振動素子
60……振動片
600……振動体
61……基部
621、622……検出振動腕
631、632……連結腕
641、642、643、644……駆動振動腕
651、652……支持部
651’、651”、652’、652”……端部
651a、652a……第1接続部
651b、652b……第2接続部
661、662、663、664……梁部
671a……検出信号電極
671b……検出信号端子
672a……検出接地電極
672b……検出接地端子
673a……駆動信号電極
673b……駆動信号端子
674a……駆動接地電極
674b……駆動接地端子
675……接地電極
675’……第1回り込み部
675”……第2回り込み部
7……応力緩和層
71……第1応力緩和層
711……絶縁膜
712……配線層
713……絶縁膜
714……配線層
714’……端子
72……第2応力緩和層
73……第3応力緩和層
8……固定部材
9……振動子
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……デジタルスチールカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1310……表示部
1312……ビデオ信号出力端子
1314……入出力端子
1430……テレビモニター
1440……パーソナルコンピューター
1500……自動車
1501……車体
1502……車体姿勢制御装置
1503……車輪
BW……ボンディングワイヤー
SS1、DSS2……離間距離
、J、J……検出軸
S……収容空間
SS1……第1端子配置領域
SS2……第2端子配置領域
SS3……第3端子配置領域
ω、ωx、ωy、ωz……角速度

Claims (9)

  1. 検出振動部を有している振動体と、
    前記振動体を支持している支持部と、
    前記検出振動部に設けられている検出信号電極と、
    前記支持部の一方の主面に設けられ、前記検出信号電極と電気的に接続されている検出信号端子と、
    前記支持部の他方の主面に設けられ、平面視で、前記検出信号端子と重なるように位置し、定電位に電気的に接続される定電位電極と、を有していることを特徴とする物理量検出振動素子。
  2. 前記検出振動部に設けられ、前記検出信号電極と電気的に離間している検出接地電極と、
    前記支持部の前記一方の主面に設けられ、前記検出接地電極と電気的に接続されている検出接地端子と、を有し、
    前記検出接地端子と前記定電位電極とが電気的に接続されている請求項1に記載の物理量検出振動素子。
  3. 前記定電位電極は、前記支持部の側面を介して前記一方の主面に連続的に設けられている第1連続部を有し、
    前記検出接地端子と前記第1連続部との間に前記検出信号端子が位置している請求項2に記載の物理量検出振動素子。
  4. 前記振動体は、駆動振動部を有し、
    前記駆動振動部に設けられている駆動信号電極と、
    前記支持部の前記一方の主面に設けられ、前記駆動信号電極と電気的に接続されている駆動信号端子と、を有し、
    前記定電位電極は、平面視で、前記駆動信号端子と重なるように位置している請求項2または3に記載の物理量検出振動素子。
  5. 前記定電位電極は、前記支持部の側面を介して前記一方の主面に連続的に設けられている第2連続部を有し、
    前記検出接地端子と前記第2連続部との間に前記駆動信号端子が位置している請求項4に記載の物理量検出振動素子。
  6. 前記検出接地端子は、前記検出信号端子と前記駆動信号端子との間に位置している請求項4または5に記載の物理量検出振動素子。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の物理量検出振動素子を備えていることを特徴とする物理量センサー。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の物理量検出振動素子を備えていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の物理量検出振動素子を備えていることを特徴とする移動体。
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