JP2022007341A - 振動デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】IC内部の配線間距離やトランジスターの特性が変化しない振動デバイスを提供する。【解決手段】角速度センサー1は、振動素子2と、互いに表裏関係にある第1面4a及び第2面4bを有し、振動素子2を駆動するIC4と、振動素子2及びIC4と電気的に接続されている配線29を有し、振動素子2及びIC4を収納するパッケージ5と、IC4と配線29とを電気的に接続する導電性ワイヤー26と、を備え、IC4は、第1面4aに、導電性ワイヤー26が接続される接続パッド4cを有し、第2面4bに、接着剤24を介してパッケージ5に固定される固定部4dと、第1面4aの法線方向から見た平面視でIC4の外形に対して固定部4dよりも中央寄りに配置され、パッケージ5に固定されていない非固定部4eと、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、振動デバイスに関するものである。
従来から、角速度を検出するための角速度センサーとして、特許文献1のようなセンサーが知られている。特許文献1に記載の角速度センサーは、パッケージと、パッケージに収納されたジャイロ素子と、ジャイロ素子の駆動用のICとを備える。
パッケージの配線群とICとは導電性ワイヤーによって電気的に接続され、ICの下面が接着剤によりパッケージと接着固定されている。パッケージの底面には信号を入出力する表実装用の端子が配列する。
特開2015-102404号公報
特許文献1に記載された角速度センサーでは、ICの下面のほぼ全面に塗布された接着剤によりパッケージにICが固定されていた。角速度センサーを外部基板に実装する際や、実装後の外部の温度変化等により、パッケージ及びICの温度が上昇する。ICの下面ほぼ全面がパッケージに接着固定されているため、ICとパッケージとの熱膨張係数の差に起因してICとパッケージが反るためICに曲げ応力が加わり、ICに歪みが発生する。それによってIC内部の配線間距離やトランジスターの特性が変化してしまう。角速度センサーの場合、このようなIC特性の変化によりゼロ点ドリフトが生じてしまい、角速度センサーの精度が悪化する、という課題があった。「ゼロ点ドリフト」とは、検出対象である角速度が加わっていない状態(ゼロ点)で出力される信号がずれてしまう現象を言う。
振動デバイスは、振動素子と、互いに表裏関係にある第1面及び第2面を有し、前記振動素子を駆動するICと、前記振動素子及び前記ICと電気的に接続されている接続配線を有し、前記振動素子及び前記ICを収納するパッケージと、前記ICと前記接続配線とを電気的に接続する導電性ワイヤーと、を備え、前記ICは、前記第1面に、前記導電性ワイヤーが接続される接続パッドを有し、前記第2面に、接着剤を介して前記パッケージに固定される固定部と、前記第1面の法線方向から見た平面視で前記ICの外形に対して前記固定部よりも中央寄りに配置され、前記パッケージに固定されていない非固定部と、を有する。
第1実施形態にかかわる角速度センサーの構成を示す模式平面図。 角速度センサーの構成を示す模式側断面図。 ICの固定部を説明するための模式平面図。 第2実施形態にかかわるICの固定部を説明するための模式平面図。 第3実施形態にかかわる角速度センサーの構成を示す模式側断面図。 第4実施形態にかかわる角速度センサーの構成を示す模式側断面図。 第5実施形態にかかわる角速度センサーの構成を示す模式側断面図。 第6実施形態にかかわる角速度センサーの構成を示す模式側断面図。
以下、実施形態について図面に従って説明する。
尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を適宜に用いて説明を行う。以下の各図には、これらの軸を表す矢印が適宜に図示される。当該矢印の指し示す側が+側、その反対側が-側である。また、+X方向及び-X方向のうちの一方または両方を単に「X方向」、+Y方向及び-Y方向のうちの一方または両方を単に「Y方向」、+Z方向及び-Z方向のうちの一方または両方を単に「Z方向」という。-Z方向または+Z方向からみることを「平面視」という。
第1実施形態
図2は図1のAAから見た図である。図1及び図2に示す振動デバイスとしての角速度センサー1は、Z軸まわりの角速度ωを検出する振動型のジャイロセンサーである。角速度センサー1は、振動素子2と支持部材3とIC4(Integrated Circuit)とパッケージ5とを備える。振動素子2、支持部材3及びIC4のそれぞれは、パッケージ5に収納される。ここで、振動素子2は、支持部材3を介してパッケージ5に支持される。
振動素子2は、圧電材料で構成されるセンサー素子片である。当該圧電材料としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム及びニオブ酸リチウム等の圧電材料が挙げられる。これらの中でも、振動素子2の構成材料としては、水晶を用いることが好ましい。この場合、他の圧電材料を用いる場合に比べて、振動素子2の周波数温度特性を高めることができる。以下、振動素子2を水晶で構成する場合を説明する。各図に示すX軸、Y軸及びZ軸は、振動素子2を構成する水晶の結晶軸である電気軸、機械軸及び光軸にそれぞれ対応する。尚、振動素子2の表面には図示しない電極が設けられる。
振動素子2は、いわゆるダブルT型と呼ばれる構造を有する。具体的に説明すると、振動素子2は、基部6と、基部6から+Y方向及び-Y方向に延びる第1検出腕7及び第2検出腕8を備える。さらに、振動素子2は、基部6から+X方向に延びる第1連結腕9及び基部6から-X方向に延びる第2連結腕11を備える。さらに、振動素子2は、第1連結腕9から+Y方向に延びる第1駆動腕12及び第1連結腕9から-Y方向に延びる第2駆動腕13を備える。さらに、振動素子2は、第2連結腕11から+Y方向に延びる第3駆動腕14及び第2連結腕11から-Y方向に延びる第4駆動腕15を有する。
尚、振動素子2の各部の形状は、図1に示す形状に限定されない。例えば、振動素子2の各腕には、Z方向に向けて開口する溝または孔が腕の延びる方向に沿って適宜に設けられてもよい。また、各腕の幅は、一定でもよい。
第1駆動腕12、第2駆動腕13、第3駆動腕14及び第4駆動腕15には、図示しないが、これらの駆動腕のそれぞれをX方向に屈曲振動させる一対の駆動電極が設けられる。また、第1検出腕7及び第2検出腕8には、図示しないが、これらの検出腕のそれぞれのX方向での屈曲振動に伴って生じる電荷を検出する一対の検出電極が設けられる。また、基部6には、前述の一対の駆動電極及び一対の検出電極に電気的に接続される図示しない複数の端子が設けられる。以上の駆動電極、検出電極及び端子の構成材料としては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、金、クロム、チタン等の金属材料が挙げられる。
振動素子2を用いる角速度ωの検出について簡単に説明する。まず、第1駆動腕12、第2駆動腕13、第3駆動腕14及び第4駆動腕15の一対の駆動電極の間に交番電圧が駆動信号として印加される。
交番電圧により、第1駆動腕12と第3駆動腕14とがX方向に互いに反対側に屈曲振動する。さらに、第1駆動腕12及び第3駆動腕14と同相で、第2駆動腕13と第4駆動腕15とがX方向に互いに反対側に屈曲振動する。
振動素子2に角速度が加わらない場合、第1駆動腕12及び第4駆動腕15と第3駆動腕14及び第2駆動腕13とが振動素子2の重心2gを通るYZ平面に対して面対称に振動するため、基部6、第1連結腕9、第2連結腕11、第1検出腕7及び第2検出腕8は、ほとんど振動しない。
第1駆動腕12、第2駆動腕13、第3駆動腕14及び第4駆動腕15が屈曲振動する状態で、振動素子2にZ軸まわりの角速度ωが加わる場合、これらの駆動腕には、それぞれ、Y方向のコリオリ力が働く。このコリオリ力により、第1連結腕9と第2連結腕11とがY方向に互いに反対側に屈曲振動する。これに伴い、この屈曲振動を打ち消すように、第1検出腕7及び第2検出腕8におけるX方向の屈曲振動が検出振動として励振される。この検出振動によって一対の検出電極の間に生じる電荷が検出信号として出力される。当該検出信号に基づいて、角速度ωが求められる。以上のように、角速度センサー1は角速度ωを検出することができる。
支持部材3は、TAB(Tape Automated Bonding)実装用の基板である。支持部材3は、フィルム16と複数の配線17とを有する。フィルム16は、ポリイミド等の樹脂材料で構成される絶縁性の基材である。フィルム16の中央部には、デバイスホール16aが設けられる。
複数の配線17は、前述の振動素子2における一対の駆動電極及び一対の検出電極に対応して設けられる。複数の配線17は、フィルム16の-Z方向側の面上からデバイスホール16aを通ってフィルム16の+Z方向側に折り曲げられて延びる。複数の配線17は、それぞれ、金属バンプ20を介して、前述の振動素子2の基部6と接続される。この接続により、振動素子2における図示しない一対の駆動電極及び一対の検出電極と複数の配線17とが電気的に接続される。さらに、複数の配線17は振動素子2を支持する。
IC4は、振動素子2を駆動する駆動回路と、振動素子2から出力される電荷を検出する検出回路と、を有する集積回路である。IC4は振動素子2を駆動する。IC4には前述の振動素子2を駆動する駆動信号を出力する端子である複数の接続パッド4cと、振動素子2からの検出信号が入力される端子である複数の接続パッド4cと、が設けられる。
IC4は互いに表裏関係にある第1面4a及び第2面4bを有する。IC4は第1面4aに、導電性ワイヤー26が接続される複数の接続パッド4cを有する。
パッケージ5は、振動素子2、支持部材3及びIC4を収納する容器である。パッケージ5は、ベース18とリッド19と接合部材21とを有する。図を見やすくするために図1ではリッド19の一部が省略されている。接合部材21を介してベース18とリッド19とが互いに接合される。図2に示すように、ベース18とリッド19との間には空間22が形成される。空間22には振動素子2、支持部材3及びIC4が収容される。空間22は、例えば、10Pa以下の減圧状態である。尚、空間22には、アルゴンまたは窒素等の不活性ガスが封入されてもよい。
ベース18は凹部23を有する箱状の部材である。平面視におけるベース18の外形は、略矩形である。ベース18の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、酸化アルミニウム等で構成される各種セラミックスが挙げられる。ベース18は、平板状の第1基板18aと枠状の第2基板18b、第3基板18c、第4基板18d及び第5基板18eとを有する。第1基板18a、第2基板18b、第3基板18c、第4基板18d及び第5基板18eが+Z方向に向けてこの順に積層される。図示しないが、ベース18を構成する複数の基板の間には、金属等で構成される配線29が適宜に設けられる。
凹部23は底面23a、第1段差面23b、第2段差面23c及び第3段差面23dを有する。底面23aは第1基板18aの+Z方向側の面である。第1段差面23bは第2基板18bの+Z方向側の面である。第2段差面23cは第3基板18cの+Z方向側の面である。第3段差面23dは第4基板18dの+Z方向側の面である。
図3は角速度センサー1からリッド19、接合部材21、振動素子2、支持部材3を除いた図である。図2及び図3に示すように、第3基板18cの内側にIC4が収まる。第1段差面23bにはIC4が接着剤24を介して固定される。接着剤24は、例えば、エポキシ樹脂またはアクリル樹脂等を含んで構成される。接着剤24は銀ペーストでも良い。IC4は第2面4bに、接着剤24を介してパッケージ5に固定される固定部4dと、第1面4aの法線方向から見た平面視でIC4の外形に対して固定部4dよりも中央寄りに配置され、パッケージ5に固定されていない非固定部4eと、を有する。
非固定部4eは、第1面4aの法線方向から見た平面視でIC4の回路形成部分4hと重なっている領域を含む。この構成によれば、IC4の回路形成部分4hは非固定部4eと重なる。従って、熱によりIC4よりパッケージ5が膨張するときにもIC4の反りが抑制される為、回路形成部分4hの歪みを緩和できる。
固定部4dは、第1面4aの法線方向から見た平面視でIC4の回路形成部分4hと重ならない領域に配置される。この構成によれば、回路形成部分4hと重ならない領域がパッケージ5と接着固定される。従って、熱によりIC4よりパッケージ5が膨張するときにもIC4の反りが抑制される為、回路形成部分4hの歪みを緩和できる。
固定部4dは、非固定部4eを挟んで両側に配置されている、第1固定部4fと第2固定部4gとを有する。第1固定部4fは+X方向側に位置し、第2固定部4gは-X方向側に位置する。この構成によれば、IC4は両側がパッケージ5に接着固定されている。従って、熱によりIC4よりパッケージ5が膨張するときにもIC4の反りが抑制される為、回路形成部分4hの歪みを緩和できる。
第1固定部4fにおいて接着剤24はIC4の四隅側の接続パッド4cと対向する場所に配置される固定部4dが、第1面4aの法線方向から見た平面視で接続パッド4cと重なっている領域の一部を含む。この構成によれば、接続パッド4cに導電性ワイヤー26を打つ際に、接続パッド4cに加わる力が接着剤24を介してパッケージ5に伝達される。従って、角速度センサー1は導電性ワイヤー26を接続パッド4cに確実に接続できる。
第2段差面23cには複数の接続配線としての第1内部端子25が設けられる。導電性ワイヤー26がIC4の接続パッド4cと第1内部端子25とを電気的に接続する。導電性ワイヤー26はボンディングワイヤーともいう。第3段差面23dには、複数の接続配線としての第2内部端子27が設けられる。複数の第2内部端子27は、支持部材3の複数の配線17に対応して設けられる。複数の第2内部端子27には支持部材3の複数の配線17が複数の導電性固定部材28により固定される。導電性固定部材28により複数の第2内部端子27は振動素子2における図示しない一対の駆動電極及び一対の検出電極と電気的に接続される。導電性固定部材28には、例えば、半田、銀ペースト、導電性接着剤等が用いられる。
複数の第1内部端子25及び複数の第2内部端子27は、ベース18に設けられる複数の接続配線としての配線29に適宜に接続される。具体的には、当該複数の配線29は、複数の第1内部端子25の一部と複数の第2内部端子27とを接続する複数の配線29を含む。ベース18の外面上には複数の外部端子31が配置される。当該複数の配線29は、複数の第1内部端子25の残部と複数の外部端子31とを接続する複数の配線29を含む。パッケージ5は振動素子2及びIC4と電気的に接続されている配線29を有する。
複数の外部端子31は、角速度センサー1を図示しない外部機器に実装する際に用いられる。第1内部端子25、第2内部端子27及び外部端子31は、それぞれ、例えば、タングステン等のメタライズ層にニッケルまたは金等の被膜をメッキ等により形成することで得られる金属膜で構成される。
リッド19は平面視で略矩形の外形を有する。リッド19はベース18の凹部23の開口を塞ぐ板状の部材である。リッド19の構成材料には、例えば、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属が用いられる。また、リッド19におけるベース18側の面には、例えば、ニッケル等の被膜がメッキ等により適宜に設けられる。
接合部材21はベース18とリッド19との間に介在する枠状の部材である。接合部材21はベース18とリッド19とを接合する。接合部材21は、一般に、シールリングともいう。接合部材21は、例えば、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成される。また、接合部材21の表面には、例えば、メッキ等により形成されたニッケルまたは金等の被膜が適宜に設けられる。
ベース18に対して接合部材21は銀ろう等を用いるろう付け等により高気密に接合される。また、リッド19に対して接合部材21はシーム溶接により高気密に接合される。これらの接合により、接合部材21を介してベース18とリッド19とが接合される。
この構成によれば、IC4の中央側の非固定部4eはパッケージ5へと接着固定されず、非固定部4eより外側の固定部4dがパッケージ5と接着固定される。IC4とパッケージ5との熱膨張係数の差に起因してIC4に発生する歪みが抑制され、IC4内部の配線間距離やトランジスターの特性変化を抑えることができる。従って、角速度センサー1はIC特性の変化による振動素子2の特性変化を抑制できる。特に角速度センサー1の場合、IC特性の変化によるゼロ点ドリフトを抑制することができ、角速度センサー1の精度を向上させることができる。
第2実施形態
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、接着剤24の形状が異なる点にある。図4に示すように、振動デバイスとしての角速度センサー32では非固定部4eの+X方向側は略すべてに接着剤24が配置される。非固定部4eの-X方向側にも略すべてに接着剤24が配置される。固定部4dは、第1面4aの法線方向から見た平面視で接続パッド4cと重なっている領域のすべてを含む。この構成においても、接続パッド4cに導電性ワイヤー26を打つ際に、接続パッド4cに加わる力が接着剤24を介してパッケージ5に伝達される。従って、角速度センサー32は導電性ワイヤー26を接続パッド4cに確実に接続できる。
第3実施形態
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、IC4の固定構造が片持ち梁となっている点にある。図5に示すように、振動デバイスとしての角速度センサー33では接着剤24によりIC4の第1固定部4fが第2基板18bに接着固定される。従って、固定部4dは、非固定部4eを挟んだ両側のうち、一方の側のみに配置されている。この構成によれば、IC4は片側がパッケージ5に接着固定されている。熱によりIC4よりパッケージ5が膨張するときにもIC4は反らない為、回路形成部分4hの歪みを緩和できる。
第4実施形態
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、IC4は厚い部分と薄い部分とを有する点にある。図6に示すように、振動デバイスとしての角速度センサー34では固定部4dが設けられる場所のIC4の厚さは非固定部4eが設けられる場所のIC4の厚さより薄い。この構成によれば、IC4は厚さが厚い場所と薄い場所とがある。IC4に曲げ応力が作用するとき、薄い場所で曲がり、厚い場所では曲がり難い。非固定部4eではIC4が厚いのでIC4が曲がり難い。従って、非固定部4eにおけるIC4の回路形成部分4hの配線間距離やトランジスターの特性変化を抑えることができる。
第5実施形態
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、IC4が溝部36を有する点にある。図7に示すように、振動デバイスとしての角速度センサー35における非固定部4eは固定部4d側に溝部36を有する。溝部36の深さは、特に限定されないが例えば本実施形態では、IC4の厚みの半分である。溝部36の断面形状は開口側より底側が狭くなっている。溝部36はダイシングブレードを用いて形成できる。この構成によれば、非固定部4eと固定部4dとの間で曲げ応力が作用するときには溝部36でIC4が曲がる。従って、非固定部4eと固定部4dとの間で曲げ応力が伝わり難い為、非固定部4eでIC4が曲がることを抑制できる。
第6実施形態
本実施形態が第5実施形態と異なるところは、溝部38の断面形状が異なる点にある。図8に示すように、振動デバイスとしての角速度センサー37における非固定部4eは固定部4d側に溝部38を有する。溝部38の断面形状は開口側と底側とが同じ幅になっている。このときにも、第5実施形態と同様に非固定部4eと固定部4dとの間で曲げ応力が伝わり難い為、非固定部4eでIC4が曲がることを抑制できる。
第7実施形態
第1実施形態では、振動素子2が圧電体材料で構成される場合が例示されるが、振動素子2の構成材料は、当該例示に限定されず、例えば、シリコンまたは石英等の非圧電体材料でもよい。この場合、例えば、非圧電体材料で構成される基体上に圧電体素子が設けられてもよい。また、シリコンで振動素子2を構成する場合、エッチング等の公知の微細加工技術を用いて寸法精度の高い振動素子2を比較的安価に製造することができる。
また、第1実施形態では、振動素子2の駆動方式として圧電駆動方式を用いる場合が例示されるが、振動素子2の駆動方式は、当該例示に限定されず、例えば、静電駆動方式または電磁駆動方式等でもよい。同様に、前述の実施形態では、振動素子2の検出方式として圧電検出方式を用いる場合が例示されるが、振動素子2の検出方式は、これに限定されず、例えば、静電容量検出方式、ピエゾ抵抗検出方式または電磁検出方式等でもよい。
さらに、前述の実施形態では振動素子2がダブルT型のセンサー素子である場合が例示されるが、振動素子2は、当該例示に限定されない。例えば、H音叉型または音叉型等の他のセンサー素子片でもよいし、発振器用の振動素子等でもよい。従って、角速度センサー1以外の振動デバイスに前述の実施形態の構造を用いても良い。このときにも、IC4とパッケージ5との熱膨張係数の差に起因してIC4に発生する歪みが抑制され、IC4内部の配線間距離やトランジスターの特性変化を抑えることができる。
1,32,33,34,35,37…振動デバイスとしての角速度センサー、2…振動素子、4…IC、4a…第1面、4b…第2面、4c…接続パッド、4d…固定部、4e…非固定部、4f…第1固定部、4g…第2固定部、4h…回路形成部分、5…パッケージ、24…接着剤、25…接続配線としての第1内部端子、26…導電性ワイヤー、27…接続配線としての第2内部端子、29…接続配線としての配線、36,38…溝部。

Claims (8)

  1. 振動素子と、
    互いに表裏関係にある第1面及び第2面を有し、前記振動素子を駆動するICと、
    前記振動素子及び前記ICと電気的に接続されている接続配線を有し、前記振動素子及び前記ICを収納するパッケージと、
    前記ICと前記接続配線とを電気的に接続する導電性ワイヤーと、を備え、
    前記ICは、
    前記第1面に、前記導電性ワイヤーが接続される接続パッドを有し、
    前記第2面に、接着剤を介して前記パッケージに固定される固定部と、前記第1面の法線方向から見た平面視で前記ICの外形に対して前記固定部よりも中央寄りに配置され、前記パッケージに固定されていない非固定部と、を有することを特徴とする振動デバイス。
  2. 請求項1に記載の振動デバイスであって、
    前記固定部は、前記非固定部を挟んで両側に配置されている、第1固定部と第2固定部とを有することを特徴とする振動デバイス。
  3. 請求項1に記載の振動デバイスであって、
    前記固定部は、前記非固定部を挟んだ両側のうち、一方の側のみに配置されていることを特徴とする振動デバイス。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の振動デバイスであって、
    前記非固定部は、前記平面視で前記ICの回路形成部分と重なっている領域を含むことを特徴とする振動デバイス。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の振動デバイスであって、
    前記固定部は、前記平面視で前記ICの回路形成部分と重ならない領域に配置されることを特徴とする振動デバイス。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の振動デバイスであって、
    前記固定部は、前記平面視で前記接続パッドと重なっている領域の少なくとも一部を含むことを特徴とする振動デバイス。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の振動デバイスであって、
    前記固定部が設けられる場所の前記ICの厚さは前記非固定部が設けられる場所の前記ICの厚さより薄いことを特徴とする振動デバイス。
  8. 請求項1~6のいずれか一項に記載の振動デバイスであって、
    前記非固定部は前記固定部側に溝部を有することを特徴とする振動デバイス。
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