JP2007071706A - 音叉型振動ジャイロ - Google Patents

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Abstract

【課題】振動脚の質量バランスにあって質量の微調整を正確かつ容易に行う。
【解決手段】駆動脚3のバランスウエイト部10は、トリミングできる材質を有する三角形状部11を有する。検出脚4の先端にバランスウエイト部10としてトリミングできる材質を有する三角形状部11を有する。バランスウエイト部10は、振動脚3又は検出脚4の中央線Cを中心として左右対称の形状を有する。バランスウエイト部10の材質は、電極と同一材質の金属からなる。バランスウエイト部10は、駆動脚3又は検出脚4の先端から基端に向かって徐々に細くなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、振動脚の質量調整を行うことでいわゆる振動漏れを防止するようにした音叉型振動ジャイロに関する。
音叉型振動ジャイロは、航空機等回転物上に備えられた音叉による振動を利用して回転時に生ずるコリオリ力を検出し、回転角速度を測定する装置である。かかる振動ジャイロは、音叉の振動脚に設けられた振動電極に電圧を印加し振動脚の振動を励起し、回転に伴うコリオリ力により生じた振動を検出電極にて得るものである。この場合、振動駆動中の振動ジャイロの回転非検出状態では、コリオリ力による振動は生ぜず検出電極の出力はゼロである。ところが、音叉の振動脚に質量のアンバランスが生じると、振動ジャイロの回転非検出状態でも検出電極の出力はゼロにならずにある振動出力が生じ、いわゆる振動漏れが生ずる。従来からこの振動漏れをなくすために振動脚の質量をバランスするウエイトトリミング方法が種々提案されている。
特許文献1においては、リュータを用いて振動体自体を研削してトリミングする方法が開示され、特許文献2においては、レーザによる振動脚の電極自体をトリミングする方法が開示され、また特許文献3においては、ダミー電極にスリットを入れるトリミング方法が開示され、また、特許文献4においては、レーザ光によるウエイトトリミング方法にあってレーザ照射箇所をコントロールする技術が開示されている。
レーザ光のよるウエイトトリミングの一例として端的な従来技術は、図8にて示す音叉型振動ジャイロのトリミング技術がある。この図8でのトリミング技術は、例えば6脚の音叉型振動ジャイロ1にあって、振動脚2のうち駆動脚3の先端及び検出脚4の先端に質量バランス調整用の矩形ダミー電極5を備え、この矩形ダミー電極5の矩形を横切るようにレーザ光6を照射させダミー電極5を除去することで振動脚2の質量バランスを得ようとするものである。
特開2002−243451号公報 特開平9−89568号公報 特開2002−310663号公報 特開平6−42970号公報
しかし、上記図8による従来技術は、矩形ダミー電極5を振動脚2の先端に設けてこのダミー電極5を除去するようにレーザ光6の位置制御をするものであるが、その制御が面倒である。すなわち、振動脚2の質量バランスを取るために図9(a)に示すように矩形ダミー電極5をレーザ光6にて除去するに当たり、図9(b)に示すように矩形ダミー電極5を除去して質量の粗調整を行い、また、図9(c)に示すように矩形のダミー電極5をその途中まで除去して質量の微調整を行っている。この場合、所望の電極質量とするためレーザ光6を図9(c)に示すようにダミー電極5の途中位置まで位置制御し所望の質量の微調整を行うことは、レーザ光(スポット)の照射及び位置の制御の限界やダミー電極5自体の極小面積であることとも相俟って、非常に困難である。
本発明は、上述の問題を解決するために発明されたもので、振動脚の質量バランスを取るに当たって質量の微調整を正確かつ容易に行うようにした音叉型振動ジャイロの提供を目的とする。
上述の目的を達成する本発明は、駆動脚の各先端にバランスウエイト部を被着した音叉型振動ジャイロにおいて、バランスウエイト部は、トリミングできる材質からなる三角形状部を有することを特徴とする。
本発明によれば、バランスウエイト部の徐々に細くなっている三角形状部を切断するようにレーザ光にて除去することにより、その切断位置によりトリミングされる除去重量がきめ細かに設定できるので、レーザ光の精密な位置制御や照射制御を行うことなく、質量の粗調整のみならず高精度な微調整を容易にかつ確実に行うことができる。
ここで、本発明の実施形態を図1〜図7を参照して説明する。なお、図1、図2において、図8、図9と同一部分には同符号を付す。
〔実施形態〕
図1は本実施形態を例示する6脚の音叉型振動ジャイロを示す。図1において、この6脚の振動ジャイロ1は、非振動脚を挟むような振動脚2を4脚備えた左右対称の構造を有し、振動脚2のうち駆動脚3にはこの駆動脚3を図示のように左右方向に振動させる電圧を印加する駆動用電極7が被着形成され、また検出脚4にはコリオリ力に伴う検出脚4の前後の振動に基づく出力を得る検出用電極8が被着形成されている。
本実施形態においては、駆動脚3及び検出脚4からなる振動脚2の各先端には、各駆動脚3同士の質量ならびに各検出脚4同士の質量をバランスさせるバランスウエイト部10が被着形成されている。このバランスウエイト部10は、図2(a)〜(g)に示すような三角形状部11を被着することによって形成され、図2(a)、(d)〜(g)の例では三角形状部11のみを備え、図2(b)の例では四角形状部12の軸方向片側に三角形状部11を加えた形状を備え、図2(c)の例では四角形状部12の軸方向両側に二つの三角形状部11を加えた形状を備えている。ここで、三角形状部11は、言い換えれば軸方向に徐々に細くなっている三角形もしくはそれに類する形状のことを指し、(a)に示す二等辺三角形や(f)に示す正三角形、(g)に示す直角三角形の他、(d)に示す紡錘端形状、(e)に示す凹む斜線で徐々に細くなっている外形を有するいわゆるラッパ形状、等が挙げられ得る。
なお、図2(a)、(b)、(d)〜(g)に示す三角形状部11は、振動脚2の先端から基端に向かって徐々に細くなる向きであるが、例えば、図2(a)、(f)の破線にて例示されるように基端から先端に向かって徐々に細くなる向きにしても良い。このことは、図2(b)(d)(e)(g)の例についても同様であるが、この三角形状部11の向きの違いに関しては、後述する。
バランスウエイト部10の三角形状部11の形状について、まず三角形の典型例として二等辺三角形について図2(a)に示す。具体的にこの二等辺三角形は、一例として振動脚2の先端と平行に二等辺三角形の底辺Bが位置し、振動脚2の中央線Cを二等辺三角形の二等分線(高さ方向線)が重なるように被着形成される。したがって、振動脚2の中央線Cに対して左右対称(図2中上下対称)になるように二等辺三角形の三角形状部11が形成される。こうした三角形状部11の被着により振動脚2の中央線Cに対して左右(図2中上下)対称にバランスしたウエイト(質量)が振動脚2に付与されることになる。
また、図2(b)に示すバランスウエイト部10は、振動脚2の先端に一辺を平行に揃えた四角形状部12を有しその四角形状部12の基端側に連続して三角形状部11が加わった形状を有し、四角形状部12及び三角形状部11の各二等分線が振動脚2の中央線Cと重なり、中央線Cに対して左右対称にバランスしたウエイトが付与されることになる。
更に、図2(c)に示すバランスウエイト部10は、四角形状部12の先端側及び基端側の双方に三角形状部11が加わった形状を有し、四角形状部12を中心にして先端側に一方の三角形状部11が突き出し、また四角形状部12の基端側に他方の三角形状部11が突き出しており、四角形状部12及び三角形状部11の各二等分線である振動脚2の中央線Cに対して左右対称にバランスしたウエイトが付与されることになる。
同様に、図2(d)に示すバランスウエイト部10は紡錘端形状、図2(e)に示すバランスウエイト部はラッパ形状、図2(f)に示すバランスウエイト部は正三角形をそれぞれ有し、それぞれの二等分線である振動脚2の中央線Cに対して左右対称にバランスしたウエイトが付与されることになる。
こうして、バランスウエイト部10は、先端が徐々に細くなる形状に形成された三角形状部11を基本的に有し、図2(a)〜(f)に示すバランスウエイト部を有する振動脚2では、中央線Cに対して左右対称にバランスしたウエイトが付与される。この場合、三角形状部11は主に微調整部として用いられ、四角形状部12は、主に粗調整部として用いられる。
なお、上述の例では、振動脚2上にて四角形状部12及び三角形状部11が中央線Cに対して左右対称にバランスして形成されている。このことは左右方向に振動する駆動脚3及び前後に振動する検出脚4それぞれの脚上での質量分布を中央線Cに対し偏りなくバランスさせるためであり、三角形状部でも、四角形状部12でも中央線Cに対して左右対称にバランスされているのが好ましい。しかしながら、場合によっては、振動脚2上にて四角形状部12及び(又は)三角形状部11を中央線Cに対して左右対称にバランスさせず、左右方向に振動する駆動脚3及び前後に振動する検出脚4それぞれの脚上での質量分布を偏らせる形状、例えば図2(g)に示す直角三角形状等も形成可能である。
ここで、バランスウエイト部10として三角形状部11を被着形成したのは、レーザ光による三角形状部11の除去質量を容易に微調整できるようにするためである。すなわち、例えば図2(a)に示すように振動脚2の中央線Cに直角な方向にレーザ光を移動させその部分の三角形状部11を切断することで三角形状部11を除去して振動脚2相互間の質量をバランスさせるに当り、振動脚2の中央線Cの位置(三角形状の高さ位置)に応じて三角形状部11の除去長さ言い換えれば除去質量が変化することになるので、この中央線C上での三角形状部11を切断する位置を決めれば除去質量をきめ細かに設定でき質量の微調整が可能となることによる。この場合、レーザ光は、中央線Cに直角な方向に三角形状部11を切断するように移動され、従来のように途中まで位置制御をするものではない。
また、この三角形状部11の徐々に細くなる程度言い換えれば三角形状部の斜めの傾斜は、隣接するレーザ光による除去質量の差が振動検出精度の最小値に相応する値となるような傾斜となっている。
更に、振動脚2に形成される三角形状部11の細くなる向きは、図2(a)(b)(d)(e)(f)(g)では、振動脚2の先端側から基端側に向かって細くなっているが、基端側から先端側に向かって細くなる向き(図2(c)の脚先端側の三角形、図2(a)(f)の破線の例)としても良いことは前述した。この場合、基端側から先端側に向かって細くなる三角形状部11に対して先端側から基端側に向かって細くなる三角形状部11を振動脚2の同じ位置に形成すると仮定した場合、振動脚2の基端位置からの距離に関係するモーメントを勘案するとき、振動脚2の基端位置からの距離が短いほうがモーメントは小さくなるので先端側から基端側に向かって細くなる三角形状部11の先端を除去する方が逆の方向に細くなる三角形状部11の先端を除去するよりも微調整が容易となる。
このようにして振動脚2の先端にあって駆動用電極7あるいは検出用電極8以外の部分に基本的に軸方向に徐々に細くなる三角形状部11を被着したことにより、三角形状部11の中央線C上の位置の設定によりレーザ光の切断による除去長さ(質量)が決まり微調整が可能となる。
バランスウエイト部10は、レーザ光(スポット)の照射によって除去される材質を有し、図1及び図2(a)に示すように底辺部分Bに対して中央線Cに沿い徐々に細くなっている三角形状部11のその中央線Cを横切るようにレーザ光6を照射する。このため、中央線C上の位置に応じて、レーザ光6の照射による三角形状部11の除去長さが決定されることになり、底辺部分Bからもっとも離れた三角形状部11の先端部分では、レーザ光6の照射による除去長さは点となってほんのわずかとなる。この場合、レーザ光6のレーザスポットの大きさあるいは移動速度は、バランスウエイト部10の厚さや材質を加味して除去できるような大きさあるいは移動速度となっている。
ここで、レーザ光の照射によって除去されるバランスウエイト部10は、駆動用電極7あるいは検出用電極8と同じ材質、例えばクロムやチタンを下地とした金やニッケルからなる材質が挙げられ、駆動脚3及び検出脚4の表面に蒸着やスパッタリングによって薄膜として形成される。この場合、バランスウエイト部10は、駆動用電極7あるいは検出用電極8と同一材質にて同時に形成することができるので、加工工数ならびに加工時間の削減につながる。また、バランスウエイト部10は、金属含有樹脂、例えば銀粒子を含有した導電性接着剤にて形成することができる。この場合、接着剤の硬化時間等を要するが、電極7,8形成後の後付け加工が可能となり、上述の電極よりも厚く被着できて質量の増大につながるのでバランスウエイト部10として調整すべき質量の調整範囲を広げることができる。また、電極7,8と同一材質で同時に形成したバランスウエイト部10上に更に上記金属含有樹脂を被着すれば調整すべき質量を更に増大することができる。
図3は、三角形状部11を有する図1に示す振動ジャイロ1についてジャイロ出力及び漏れ検出量を得る簡略ブロックを示す。振動ジャイロ1にあって駆動脚3に被着された駆動用電極7は発振回路20に接続され、この発振回路20からの駆動電圧信号は、図1に示すように駆動脚3を左右方向に互いに逆位相にて励振する。一方、検出脚4に被着された検出用電極8は、検出回路21に接続され、この検出用電極8に生じた検出脚4の振動に当たる電気信号は、この検出回路21により取り出される。検出回路21は、同期検波回路22に接続され、検出回路21の検出出力のうち発振回路20の同相信号成分が除かれてジャイロ出力が得られる。ここにおいて、駆動用電極7に駆動信号が印加され駆動脚3が左右方向に振動している状態で、駆動脚3がバランスしている状態では、検出用電極8には振動が現れず検出脚4がバランスしていれば検出回路21の出力はゼロである。ところが、駆動脚3または検出脚4がバランスを欠く状態では、検出脚4に前後方向に振動が生じ言い替えれば漏れ振動が発生し、検出用電極8に漏れ振動による検出出力が生じ、検出回路21に漏れ検出量にあたる出力が生ずる。したがって、漏れ検出モニタ端子23からは、検出回路21からの漏れ検出量を取り出すことができる。この場合、この漏れ検出量の一部は、同期検波回路22を通しても除去されずジャイロ出力となり、振動ジャイロ1の誤差信号となって現れる。
図4は、図3に示すブロックにて漏れ検出モニタ端子23に漏れ出力が生じた時の図2に示すバランスウエイト部10のトリミングを行うフローチャートを示す。すなわち、図4にて、漏れ検出モニタ端子23に漏れ検出量が生じた場合、ステップ31ではこの漏れ検出量がジャイロ出力に影響を及ぼさない基準漏れ検出量Aより大きいか否かが判断される。漏れ検出量が基準漏れ検出量以下である場合、回転角速度検出には問題なくトリミングは行わない。漏れ検出量が基準漏れ検出量よりも大きい場合、その漏れ検出量に基づくバランスウエイト部10の除去すべき質量を算出する(ステップ32)。その場合、バランスウエイト部10の材質(密度)、大きさや形状(面積)、厚さ(ステップ33)を勘案して、除去すべきバランスウエイト部10の位置を決定する(ステップ34)。この場合、例えば、バランスウエイト部10が図2(a)に示す二等辺三角形のケースの場合、質量に相応する底辺部分Bである基準位置からの高さ(除去位置)を決定し、その位置に当たる部分を除去することで、バランスウエイト部10の除去を行う(ステップ35)。この後、再度図3に示すブロックにて漏れ検出を行い、漏れ検出量をモニタする(ステップ36)。この後、ステップ37にてトリミング後に得られた漏れ検出量が基準漏れ検出量より大きいか否か判断し、漏れ検出量が基準漏れ検出量以下の場合を除いてステップ32に戻り除去すべき質量の算出からの処理を繰り返す。このようにして漏れ検出量を基準漏れ検出量A以下に抑え込むことができる。
ここで、漏れ検出量が基準漏れ検出量よりも大きい場合の除去質量算出ステップ32、及び除去ウエイト部位置決定ステップ34としては、次のような具体的処理が挙げられる。すなわち、漏れ検出量が生じることは駆動脚3がバランスを欠き、このことは各駆動脚3の共振周波数に差が生じることになる。したがって、各駆動脚3の共振周波数の差を低減させることは、漏れ検出量を低減または無くすことにつながる。振動脚2の共振周波数を求める場合、例えば図5に示すように脚の長さl、脚の幅w、脚の厚さtとした片端固定で等分布荷重の振動脚2を考察すると、その共振周波数fは、次式(1)となる。
f=(1/2π)√(k/(m+m))・・・(1)
ここで、係数k=(E・l・t)/(12・β・w)であり、mは脚自体の質量、mはバランスウエイト部10のトリミングウエイト付加量である。また、上記k式中、Eはヤング率、βはたわみ係数で片端固定で等分布荷重では1/8である。
この結果、バランスウエイト部10のトリミングウエイト付加量mのトリミング除去を実行することにより共振周波数の調整を行うことができる。この場合、図6にて例示するようにトリミングウエイト付加量mに対して共振周波数が依存し決定され得る。
今、図1あるいは図2(a)に示すような三角形のバランスウエイト部10を用いて、レーザ光の照射によりトリミングを実行した場合、トリミングウエイト付加量mは次式(2)で示される。
=L・H/2・t・ρ−Σ〔L(1−(h/H))R・t・ρ〕・・・(2)
ここで、(2)式中、Lは三角形の底辺Bの長さ、Hは三角形の高さ、tは三角形の厚さ、ρはバランスウエイト部10の材料密度であり、第1項はバランスウエイト部10全体の質量を表している。また、(2)式中、Rはレーザ光のスポット径であり、第2項は図7に示す三角形状部11の底辺Bからの距離hの位置でのレーザ光によるバランスウエイト部10の除去量を表わしている。なお、Σは複数のレーザ光によるトリミング除去位置(切断位置)hを予定したもので、総除去量を表わす。
このようにして、振動脚2の共振周波数差を軽減しあるいは無くすために(1)式及び(2)式にてトリミングウエイト付加量mを算出し、(2)式中第2項の除去量を算出し、トリミング部位hを決定することになる。
なお、漏れ検出量の検出は、駆動脚3の振動に基づくものであるので、振動脚2のバランスに当たっては、駆動脚3を調整することになるが、検出脚4にもバランスウエイト部10が形成されている場合には駆動脚3の調整後更に検出脚4を調整することになる。図4に示すバランスウエイト部10のトリミングは、駆動脚3あるいは検出脚4いずれかについて適用することができる。駆動脚3及び検出脚4の双方をトリミングする場合は、駆動脚3用の基準漏れ検出量A1に基づき駆動脚3のバランスウエイト部10にて図4に示すトリミングを実施後、検出脚4の基準漏れ検出量A2に基づき検出脚4のバランスウエイト部10にて図4に示すトリミングを実施する。こうして、バランスウエイト部10をトリミングするという作業を繰り返し、漏れ検出量を基準値以下に抑え込むことになる。
なお、駆動脚3と検出脚4との双方にてバランスウエイト部10のレーザ光によるトリミングを行いバランスウエイト部10を調整するに当たっては、具体的には次の方法も考えられる。すなわち、左右の二本の駆動脚3を振動させ、その駆動脚3の逆位相の変位差を測定する。この場合、測定はレーザドップラー振動計にて直接変位差を測定する、あるいは発振回路20の各駆動脚3からの出力値をモニタする、ことにより変位差を得て、その変位差が基準値以下になるまでトリミングを実施する。その後、検出脚4のバランスウエイト部10にて図4に示すトリミングを実行し、漏れ検出量モニタの値を基準値A以下にするようにトリミングを実行することになる。
この実施形態は、6脚の音叉型振動ジャイロに付き説明してきたが、4脚、3脚、2脚についても適用することができる。
本発明の実施形態を示す振動ジャイロの斜視図である。 バランスウエイト部を例示する振動脚先端の構成図である。 振動ジャイロのブロック図である。 バランスウエイト部のトリミング処理フローチャートである。 振動脚の共振周波数の説明図である。 共振周波数に対するトリミングウエイト付加量の特性線図一例である。 (2)式の説明図である。 従来の振動ジャイロの斜視図である。 ダミー電極の構成図である。

Claims (4)

  1. 駆動脚の各先端にバランスウエイト部を被着した音叉型振動ジャイロにおいて、
    上記バランスウエイト部は、トリミングできる材質からなる三角形状部を有することを特徴とする音叉型振動ジャイロ。
  2. 音叉型振動ジャイロに駆動脚のほかに検出脚を有するものであって、
    検出脚の先端にバランスウエイト部としてトリミングできる材質からなる三角形状部を有することを特徴とする請求項1に記載の音叉型振動ジャイロ。
  3. 上記バランスウエイト部の材質は、電極と同時に形成される同一材質の金属からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の音叉型振動ジャイロ。
  4. 上記バランスウエイト部は、振動脚又は検出脚の先端から基端に向かって徐々に細くなる形状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の音叉型振動ジャイロ。
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