JP2001255152A - 圧電振動ジャイロスコープおよびその周波数調整方法 - Google Patents

圧電振動ジャイロスコープおよびその周波数調整方法

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JP2001255152A JP2000062528A JP2000062528A JP2001255152A JP 2001255152 A JP2001255152 A JP 2001255152A JP 2000062528 A JP2000062528 A JP 2000062528A JP 2000062528 A JP2000062528 A JP 2000062528A JP 2001255152 A JP2001255152 A JP 2001255152A
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Takeshi Inoue
武志 井上
Mitsuru Yamamoto
満 山本
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    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なS/N比を得て角速度の分解能を高め
る。 【解決手段】 それぞれが互いに反対の方向に突出する
圧電体からなる二組のアームのうち駆動側アーム3を、
それぞれが互いに逆位相で振動する二本の励振用駆動側
アーム3a,3bおよびこれら両励振用駆動側アーム間
に介在する一本の非励振用駆動側アーム3cによって形
成し、検出側アーム4を、それぞれが互いに逆位相で振
動する二本の振動用検出側アーム4a,4bおよびこれ
ら両振動用検出側アーム間に介在する一本の非振動用検
出側アーム4cによって形成し、両励振用駆動側アーム
3a,3bには主面と平行な方向に振動する面内振動を
励起するための駆動用電極5が形成され、両振動用検出
側アーム4a,4bには主面と垂直な方向に振動する面
垂直振動を検出するための検出用電極6が形成されてい
る構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電体を備えた音
叉型の振動ジャイロスコープに用いられる圧電振動ジャ
イロスコープおよびその周波数調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、振動ジャイロスコープは、回転
物上で振動している物体に対し、振動および回転物の角
速度ベクトルに垂直なコリオリ力が働くことを利用し
て、回転物の角速度を測定する装置として知られてお
り、航空機,大型船舶あるいは宇宙衛星などに位置確認
用の装置として使用されてきた。最近では、民生用の分
野において、カーナビゲーションによる測位,自動車の
姿勢制御,VTR用カメラやスチルカメラの手振れの検
出などに使用されている。
【0003】このような振動ジャイロスコープには、駆
動電圧を印加して駆動振動を励起し、コリオリ力により
生じた検出振動を電気的に検出する圧電振動ジャイロス
コープがあり、例えば「弾性波デバイスハンドブック」
(オーム社)の491頁〜497頁に記載されているよ
うに、スペリー音叉ジャイロ,ワトソン音叉ジャイロ,
音片ジャイロあるいは円筒型振動ジャイロなどが知られ
ている。
【0004】従来、この種の圧電振動ジャイロスコープ
としては、特開平8−128830号公報に開示され、
リチウムタンタレート圧電単結晶からなる高性能な音叉
ジャイロが採用されている。この圧電振動ジャイロスコ
ープにつき、図18(a)および(b)を用いて説明す
る。同図において、符号100で示す圧電振動ジャイロ
スコープは、正面矩形状の主面101aを有する基部1
01およびこの基部101の同一側に突出する左右二つ
のアーム部102,103を備え、全体が音叉型のジャ
イロスコープによって形成されている。右側のアーム部
102および左側のアーム部103には、それぞれ振動
を励起するための駆動用電極と振動を検出するための検
出用電極(共に図示せず)が形成されている。
【0005】次に、このような圧電振動ジャイロスコー
プの動作につき、図18(a)および(b)を用いて説
明する。右側のアーム部102の電極部分に電圧を印加
すると、アーム部102が圧電振動ジャイロスコープ1
00の主面101aと平行な面内で左右に振動する。こ
のアーム部102が振動すると、この振動が基部101
を介して左側のアーム103に伝わり、同図(a)に示
すように、圧電振動ジャイロスコープ100の主面10
1aと平行な面内で各アーム部102,103が互いに
内側(アーム中間部)に接近するような変位と外側に離
間するような変位とを繰り返す面内振動が励起される。
この面内振動は圧電振動ジャイロスコープ100の固有
振動モードの一つであり、本例ではこれが駆動振動モー
ドである。
【0006】このとき、圧電振動ジャイロスコープ10
0が、両アーム部102,103の突出方向に沿った軸
線回り、すなわち同図のZ軸回りに角速度Ωで回転する
回転物上にあれば、同図(b)に示すように、主面10
1aに垂直なコリオリ力Fcが働く。これにより、各ア
ーム部102,103が互いに反対の方向に主面101
aと垂直な方向に変位を繰り返す面垂直振動が励起され
る。この面垂直振動も圧電振動ジャイロスコープ100
の固有振動モードの一つであり、本例ではこれが検出振
動モードである。そして、回転物のZ軸回りの角速度Ω
を測定するには、検出振動モードの面垂直振動をアーム
部103の電極部分の電位差として検出することにより
行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の圧電
振動ジャイロスコープにおいては、駆動振動モードおよ
び検出振動モードの節部(不動点)が存在せず、このた
め左側のアーム部103に検出振動モードである面垂直
振動が励起されるだけでなく、駆動振動モードである面
内振動も励起される。また、両アーム部102,103
が基部101の同一側に突出する構造であるため、駆動
用電極と検出用電極とが互いに接近する位置に配置され
る。この結果、各振動モードが互いに影響を及ぼし合
い、すなわち両アーム部102,103に機械的結合が
起こり、また駆動用電極に印加した電圧が検出用電極に
流れる検出電流に影響を及ぼし、すなわち両電極に静電
的結合が起こり、これら機械・静電的結合によって検出
の雑音となる振動が生じ、S/N比を悪くして角速度の
分解能が劣るという問題があった。
【0008】本発明はこのような事情にかんがみてなさ
れたもので、良好なS/N比を得ることができ、もって
角速度の分解能を高めることができる圧電振動ジャイロ
スコープおよびその周波数調整方法の提供を目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の圧電振動ジャイロスコープ
は、表裏面を主面とする矩形板からなる本体と、この本
体に主面と同一の平面内でそれぞれが互いに反対の方向
に突出する圧電体からなる二組のアームとを備え、これ
ら各組アームのうち一方組のアームを、それぞれが互い
に逆位相で振動する二本の励振用駆動側アームおよびこ
れら両励振用駆動側アーム間に介在する一本の非励振用
駆動側アームによって形成し、他方組のアームを、それ
ぞれが互いに逆位相で振動する二本の振動用検出側アー
ムおよびこれら両振動用検出側アーム間に介在する一本
の非振動用検出側アームによって形成し、このうち両励
振用駆動側アームには主面と平行な方向に振動する面内
振動を励起するための駆動用電極が形成され、両振動用
検出側アームのうち少なくとも一方の振動用検出側アー
ムには主面と垂直な方向に振動する面垂直振動を検出す
るための検出用電極が形成されている構成としてある。
【0010】したがって、ジャイロスコープ全体が回転
物上にあって、励振用駆動側アームに電圧を印加して面
内振動を励起すると、コリオリ力によって励振用駆動側
アームに面垂直振動が生じ、この面垂直振動が本体を介
して振動用検出側アームに伝達されて面垂直振動が励起
される。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の圧
電振動ジャイロスコープにおいて、本体が励振用駆動側
アームから振動用検出側アームへの面内振動の伝達を抑
制するための矩形板である構成としてある。したがっ
て、励振用駆動側アームに面内振動が励起しても、この
面内振動の振動用検出側アームへの伝達が本体によって
抑制される。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の圧電振動ジャイロスコープにおいて、本体と各組
アームとが一体に形成されている構成としてある。した
がって、各アームと本体との間に接続部がある場合と比
べて良好な周波数特性が得られる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の圧電振動ジャイロスコープにおいて、駆動側
アームおよび検出側アームがZカット水晶およびZカッ
トランガサイトのうちいずれかの材料からなる断面矩形
状のアームによって形成され、このうち駆動側アームに
おける二主面と二側面の幅方向中央部にそれぞれ駆動用
電極が位置し、かつアーム突出始端部からアーム突出終
端部に向かって延びるような同一の大きさに形成され、
検出側アームにおける主面と垂直な二側面の幅方向両端
部にそれぞれ検出用電極が位置し、かつアーム突出始端
部からアーム突出終端部に向かって延びるような同一の
大きさに形成されている構成としてある。
【0014】したがって、互いに対向する位置にある駆
動用電極同士が同一の極性となり、かつ互いに隣り合う
位置にある駆動用電極同士が異なる極性となるように、
駆動用電極を交流電源に接続すると、駆動側アームに面
内振動が励起される。また、対角線方向の検出用電極が
同一の極性となり、かつ互いに対向する検出用電極同士
および同一面上の検出用電極同士が異なる極性となるよ
うに、検出用電極を検出装置に接続すると、検出側アー
ムの面垂直振動の振幅が検出される。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項4記載の圧
電振動ジャイロスコープにおいて、各駆動用電極の長さ
および幅がそれぞれ駆動側アーム長の40%〜70%の
範囲と駆動側アーム幅の50%〜70%の範囲に設定さ
れ、各検出用電極の長さおよび二倍幅がそれぞれ検出側
アーム長の40%〜70%の範囲と検出側アーム幅の3
0%〜50%の範囲に設定されている構成としてある。
したがって、圧電体がZカット水晶あるいはZカットラ
ンガサイトの材料である場合に、高い実効的電気機械結
合係数によって検出側アームにおける変位検出が行われ
る。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の圧電振動ジャイロスコープにおいて、駆動側
アームおよび検出側アームがXカット水晶,Xカットラ
ンガサイト,130°回転Y板リチウムタンタレートお
よび圧電セラミックスのうちいずれかの材料からなる断
面矩形状のアームによって形成され、このうち駆動側ア
ームにおける主面の幅方向両端部にそれぞれ駆動用電極
が位置し、かつアーム突出始端部からアーム突出終端部
に向かって延びるような同一の大きさに形成され、検出
側アームにおける主面と二側面の幅方向中央部にそれぞ
れ検出用電極が位置し、かつアーム突出始端部からアー
ム突出終端部に向かって延びるような同一の大きさに形
成されている構成としてある。
【0017】したがって、対角線方向の駆動用電極同士
が同一の極性になり、かつ互いに対向する駆動用電極同
士および同一面上の駆動用電極同士が異なる極性となる
ように、駆動用電極を交流電源に接続すると、駆動側ア
ームに面内振動が励起される。また、互いに対向する検
出用電極同士が同一の極性になり、かつ互いに隣り合う
検出用電極同士が異なる極性となるように、検出用電極
を検出装置に接続すると、検出側アームの面垂直振動の
振幅が検出される。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項6記載の圧
電振動ジャイロスコープにおいて、各駆動用電極の長さ
および二倍幅がそれぞれ駆動側アーム長の40%〜70
%の範囲と駆動側アーム幅の30%〜50%の範囲に設
定され、各検出用電極の長さおよび幅がそれぞれ検出側
アーム長の40%〜70%の範囲と検出アーム幅の50
%〜70%の範囲に設定されている構成としてある。し
たがって、圧電体がXカット水晶,Xカットランガサイ
ト,130°回転Y板リチウムタンタレートあるいは圧
電セラミックスの材料である場合に、高い実効的電気機
械結合係数によって検出側アームにおける変位検出が行
われる。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のう
ちいずれか一項に記載の圧電振動ジャイロスコープにお
いて、ジャイロスコープ全体を上下左右対称の構造と
し、本体の厚さおよび各アームの厚さを同一の寸法に設
定した構成としてある。したがって、スプリアス応答の
少ない良好な周波数応答での検知を可能とするジャイロ
スコープ形状が簡単に得られる。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のう
ちいずれか一項に記載の圧電振動ジャイロスコープにお
いて、非励振用駆動側アームと本体間および本体と非振
動用検出側アーム間の各境界部を保持する保持体を有す
る構成としてある。したがって、振動変位が小さい位置
における保持体によってジャイロスコープ全体が安定し
た状態で保持される。
【0021】請求項10記載の発明は、請求項1〜8の
うちいずれか一項に記載の圧電振動ジャイロスコープに
おいて、ジャイロスコープ重心部分を保持する保持体を
有する構成としてある。したがって、振動変位が最も小
さい位置における保持体によってジャイロスコープ全体
が一層安定した状態で保持される。
【0022】請求項11記載の発明(圧電振動ジャイロ
スコープの周波数調整方法)は、請求項1〜10のうち
いずれか一項に記載の圧電振動ジャイロスコープにおけ
る面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との
周波数差を調整する方法であって、周波数差を調整する
にあたり、本体の四隅を切削する方法としてある。した
がって、本体の四隅を切削すると、面垂直振動の共振周
波数の低下量が面内振動の共振周波数の低下量より大き
くなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。図1は本発明の第一実施形態
に係る圧電振動ジャイロスコープを示す斜視図である。
同図において、符号1で示す圧電振動ジャイロスコープ
は、本体2,駆動側アーム3および検出側アーム4を備
えた上下左右対称の構造とし、全体が例えばZカットラ
ンガサイトの圧電体からなる六脚型圧電振動ジャイロス
コープによって形成されている。
【0024】本体2は、表裏面に対応する二つの主面2
a,2bおよびこれら両主面2a,2bに連接する上下
左右四つの端面2c〜2fを有し、特定振動のアーム間
伝達を抑制するための高剛性部材からなる矩形板によっ
て形成されている。この場合、特定振動を本体2の主面
2a,2bと平行な方向に駆動側アーム3が振動する面
内振動とする。
【0025】駆動側アーム3は、それぞれが互いに逆位
相で振動する二本の励振用駆動側アーム3a,3bおよ
びこれら両励振用駆動側アーム3a,3b間に介在する
一本の非励振用駆動側アーム3cからなり、本体2に上
方の端面2cに主面2a,2bと同一の平面内で垂直に
突出するように一体に設けられている。そして、各駆動
側アーム3a〜3cは、所定のアーム間隔をもって並列
するような位置に配置されており、全体が本体2の厚さ
と同一の厚さをもつ断面ほぼ正方形状の角形棒によって
形成されている。
【0026】検出側アーム4は、それぞれが互いに逆位
相で振動する二本の振動用検出側アーム4a,4bおよ
びこれら両振動用検出側アーム4a,4b間に介在する
一本の非振動用検出側アーム4cからなり、本体2に下
方の端面2dに主面2a,2bと同一の平面内で垂直に
突出するように一体に設けられている。そして、各検出
側アーム4a〜4cは、それぞれが対応する駆動側アー
ム3a〜3cと同一の線上において所定のアーム間隔を
もって並列するような位置に配置されており、全体が駆
動側アーム3の厚さと同一の厚さをもつ断面ほぼ正方形
状の角形棒によって形成されている。
【0027】次に、本実施形態に係る圧電ジャイロスコ
ープにおける電極の配置およびその結線につき、図2〜
図4を用いて説明する。図2(a)〜(c)は本発明の
第一実施形態に係る圧電振動ジャイロスコープにおける
電極の配置状態を示す上面図,正面図および下面図であ
る。図3は本発明の第一実施形態に係る圧電振動ジャイ
ロスコープにおける駆動用電極の接続状態を示す結線
図、図4は本発明の第一実施形態に係る圧電振動ジャイ
ロスコープにおける検出用電極の接続状態を示す結線図
である。図2に示すように、励振用駆動側アーム3a,
3bには、それぞれ本体2の主面2aと平行な方向に振
動する面内振動を励起するための四つの駆動用電極5が
設けられている。一方、振動用検出側アーム4a,4b
には、それぞれ本体5の主面2aと垂直な方向に振動す
る面垂直振動を検出するための四つの検出用電極6が設
けられている。
【0028】各駆動用電極5は、アーム突出始端部から
アーム突出終端部に向かって延びる同一大の正面矩形状
電極からなり、各励振用駆動側アーム3a,3bの両主
面(本体2の主面2aと平行な二側面)および両側面
(本体2の主面2aと垂直な二側面)の幅方向中央部に
配置されている。そして、図3に示すように、駆動用電
極5のうちそれぞれが互いに対向する位置にある駆動用
電極5同士は同一の極性となり、かつそれぞれが互いに
隣り合う駆動用電極5同士は異なる極性となるように交
流電源Gに接続されている。なお、励振用駆動側アーム
3aの駆動用電極5と励振用駆動側アーム3bの駆動用
電極5とは、それぞれが互いに反対の極性パターンとな
るように交流電源Gに接続されている。
【0029】各検出用電極6は、アーム突出始端部から
アーム突出終端部に向かって延びる同一大の正面矩形状
電極からなり、各振動用検出側アーム4a,4bの両側
面(本体2の主面2aと垂直な面)の幅方向両端部に配
置されている。そして、図4に示すように、検出用電極
6のうち対角線方向の位置にある二つの検出用電極6同
士が同一の極性となり、かつそれぞれが対向する位置に
ある検出用電極6同士および同一面上にある検出用電極
6が異なる極性になるように検出装置(図示せず)に各
端子を介して接続されている。なお、振動用検出側アー
ム4aの検出用電極6と振動用検出側アーム4bの検出
用電極6とは、それぞれが互いに反対の極性パターンと
なるように検出装置に接続されている。
【0030】次に、本実施形態に係る圧電振動ジャイロ
スコープによる角速度の検出時における動作につき、図
3〜図6を用いて説明する。先ず、駆動用電極5に交流
電圧を印加すると、両励振用駆動側アーム3a,3b内
に、例えば図3に矢印で示すように電界が励起され、機
械的な圧力が生じる。これにより、励振用駆動側アーム
3a,3bは本体2の主面2a内で左右(主面2aと平
行な方向)に変位する。
【0031】このとき、各励振用駆動側アーム3a,3
bは、その電極結線の違いによって、図3に示すよう
に、常に反対方向の電界が励起され、反対方向の機械的
変位が生じる。これにより、図5に二点鎖線で示すよう
に、各励振用駆動側アーム3a,3bに振動の位相が1
80°異なるように主面2a内で左右に振動する面内振
動が励起される。この面内振動が本実施形態の六脚型圧
電振動ジャイロスコープにおける駆動モードの振動であ
る。
【0032】なお、図5は、説明を判りやすくするため
に、各励振用駆動側アーム3a,3bが極端に大きな変
位をするように示しているが、実際のアーム変位量は、
各励振用駆動側アーム3a,3bが互いに当接すること
がない程度の変位量である。
【0033】次に、各励振用駆動側アーム3a,3bに
面内振動が励起されると、圧電振動ジャイロスコープ1
が駆動側アーム3a〜3cの突出方向すなわちy軸(図
1)回りに角速度Ωで回転する回転物上に置かれている
場合、励振用駆動側アーム3a,3bには本体2の主面
2aに対して垂直な方向にコリオリ力が働く。これによ
り、図6に二点鎖線で示すように、励振用駆動側アーム
3a,3bには、面内振動に対応して、各励振用駆動側
アーム3a,3bの振動の位相が互いに180°異なる
ように、本体2の主面2aに対して垂直な方向(前後)
に振動する面垂直振動が励起される。
【0034】このとき、各励振用駆動側アーム3a,3
bの面垂直振動が本体2を介して各振動用検出側アーム
4a,4bに伝わり、各励振用駆動側アーム3a,3b
における面垂直振動と同様に、各振動用検出側アーム4
a,4bの振動の位相が互いに180°異なるように、
本体2の主面2aに対して垂直な方向(前後)に振動す
る面垂直振動が励起される。この面垂直振動が、本実施
形態の六脚型圧電振動ジャイロスコープにおける検出モ
ードの振動である。
【0035】この際、振動用検出側アーム4a,4bに
おける面垂直振動の振動変位は、図6に示すように、励
振用駆動側アーム3a,3bにおける面垂直振動の振動
変位の数倍の大きさになる。なお、本体2は、主面方向
の剛性が高いため、各励振用駆動側アーム3a,3bの
面内振動が各検出側アーム4a〜4cに殆ど伝わらず、
各検出側アーム4a〜4cには面内振動が殆ど励起され
ない。
【0036】そして、各振動用検出側アーム4a,4b
に面垂直振動による変位によって図4に矢印で示すよう
な電界が生じ、検出用電極6に振動用検出側アーム4
a,4bの面垂直振動による変位に対応する電位が励起
され、この電位の振幅を測定することにより、回転物の
y軸回りの角速度Ωを測定することができる。
【0037】なお、図5および図6は、FEM(有限要
素法)によって解析した六脚型圧電振動ジャイロスコー
プ1の振動モード図を示しているが、実際に六脚型圧電
振動ジャイロスコープ1を振動させてレーザードップラ
ーバイブロメータで計測した振動変位分布も図5および
図6に示す振動モード図に一致することが確かめられ
た。
【0038】また、本実施形態における六脚型の圧電振
動ジャイロスコープ1は、Zカットランガサイト板から
ワイヤーカットの方法により、図1に示すような六脚型
圧電振動ジャイロスコープ用の素板を切り抜き、蒸着法
およびフォトレジスト法によってAu/Cr蒸着電極と
して、図2に示すような駆動用電極5および検出用電極
6を形成することにより製造した。
【0039】さらに、本実施形態においては、駆動モー
ドの面内振動および検出モードの面垂直振動以外の検出
の雑音となる振動の発生を抑止するために、全体構造を
上下左右対称な形状とし、本体2および各アーム3,4
の厚さを同一の寸法に設定することが望ましい。この形
状からのずれが大きいと、面内振動の共振周波数および
面垂直振動の共振周波数とは異なる周波数の振動が生
じ、スプリアス応答が発生してしまう。
【0040】そこで、六脚型の圧電振動ジャイロスコー
プ1を上下左右対称な形状とすることにより、スプリア
ス応答のない良好な周波数応答および立ち上がりの早い
応答が得られる。本実施形態においては、本体2の長
さ,幅および厚さをそれぞれ4mm,4mmおよび0.
46mmとし、各アーム3,4の長さ,幅および厚さを
それぞれ6mm,0.4mmおよび0.46mmとし
た。
【0041】この他、本実施形態において、駆動用電極
5への電圧の印加によって高効率で励振用駆動側アーム
3a,3bに面内振動を励起するためには、駆動用電極
5の大きさを実効的電気機械結合係数(Keff)がで
きるだけ高くなるような大きさにすることが望ましい。
【0042】次に、駆動用電極5の大きさと実効的電気
機械結合係数との関係につき、図7〜図9を用いて説明
する。図7(a)および(b)は本発明の第一実施形態
に係る圧電振動ジャイロスコープの励振用駆動側アーム
を示す正面図と側面図、図8は図7の励振用駆動側アー
ムにおける駆動用電極の長さと実効的電気機械結合係数
との関係を示す図、図9は図7の励振用駆動側アームに
おける駆動用電極の幅と実効的電気機械結合係数との関
係を示す図である。本実施形態に示す六脚型の圧電振動
ジャイロスコープ1は、駆動側アーム3a〜3cのスチ
フネスに比べて本体2のスチフネスが十分に大きいの
で、図7に示すように、励振用駆動側アーム3aを片持
ち支持梁として動作するものと考えることができる。そ
こで、片持ち支持梁とみなされる励振用駆動側アーム3
aにおいて、駆動用電極5の形状を変えた場合の実効的
電気機械結合係数を求めた。
【0043】先ず、駆動用電極6の幅Weと励振用駆動
側アーム3aの幅Waとの比We/Waを0.7に保
ち、駆動用電極5の長さLeと励振用駆動側アーム3a
の長さLaとの比Le/Laを0から1まで変化させた
とき、比Le/Laに対する実効的電気機械結合係数
(相対値)の変化を求めた結果を図8に示す。同図から
明らかなように、励振用駆動側アーム3aの長さLaに
対する駆動用電極5の長さLeの比Le/Laの値が
0.4〜0.7の付近で、実効的電気機械結合係数が大
きくなっていることが分かる。
【0044】次に、励振用駆動側アーム3aの長さLa
に対する駆動用電極5の長さLeの比Le/Laを0.
6に保ち、励振用駆動側アーム3aの幅Waに対する駆
動用電極5の幅Weの比We/Waと実効的電気機械結
合係数(相対値)との関係を求めた結果を図9に示す。
同図から明らかなように、比We/Waの値が0.5〜
0.7の付近で、実効的電気機械結合係数が大きくなっ
ていることが分かる。
【0045】以上の結果によると、駆動用電極5の長さ
を励振用駆動側アーム3a〜3cの長さの40%〜70
%とし、駆動用電極5の幅を励振用駆動側アーム3a〜
3cの幅の50%〜70%としたとき、高い実効的電気
機械結合係数が得られる。また、本実施形態において、
振動用検出側アーム4aの面垂直振動の検出用電極6に
よる検出感度を高めるためには、検出用電極6の大きさ
を実効的電気機械結合係数ができるだけ高くなるような
大きさにすることが望ましい。
【0046】次に、検出用電極6の大きさと実効的電気
機械結合係数との関係につき、図10〜図12を用いて
説明する。図10(a)および(b)は本発明の第一実
施形態に係る圧電振動ジャイロスコープの振動用検出側
アームを示す正面図と側面図、図11は図10の振動用
検出側アームにおける検出用電極の長さと実効的電気機
械結合係数との関係を示す図、図12は図10の振動用
検出側アームにおける検出用電極の幅と実効的電気機械
結合係数との関係を示す図である。本実施形態に示す六
脚型の圧電振動ジャイロスコープ1は、検出側アーム4
a〜4cのスチフネスに比べて本体2のスチフネスが十
分に大きいので、図10に示すように、振動用検出側ア
ーム4aを片持ち支持梁として動作するものと考えるこ
とができる。そこで、片持ち支持梁とみなされる振動用
検出側アーム4aにおいて、検出用電極6の形状を変え
た場合の実効的電気機械結合係数を求めた。
【0047】先ず、振動用検出側アーム4aの幅Wav
に対する検出用電極6の二倍幅(同一面に形成された二
つの検出用電極6の幅の和)Wevの比Wev/Wav
の値を0.5に保ち、検出用電極6の長さLevを変え
て、振動用検出側アーム4aの長さLavに対する比L
ev/Lavと実効的電気機械結合係数(相対値)との
関係を求めた結果を図11に示す。同図から明らかなよ
うに、比Lev/Lavの値が0.4〜0.7の付近
で、実効的電気機械結合係数が大きな値を示すことが分
かる。
【0048】次に、振動用検出側アーム4aの長さLa
vに対する検出用電極6の長さLevの比Lev/La
vを0.6に保ち、振動用検出側アーム4aの幅Wav
に対する検出用電極6の二倍幅(同一面に形成された二
つの検出用電極6の幅の和)Wevの比Wev/Wav
と実効的電気機械結合係数(相対値)との関係を求めた
結果を図12に示す。同図から明らかなように、比We
v/Wavの値が0.3〜0.5の付近で、実効的電気
機械結合係数が大きくなっていることが分かる。
【0049】以上の結果によると、検出用電極6の長さ
を検出側アーム4a〜4cの長さの40%〜70%と
し、検出用電極6の二倍幅を検出側アーム4a〜4cの
幅の30%〜50%としたとき、高い実効的電気機械結
合係数が得られ、周波数応答が広く高感度な圧電振動ジ
ャイロスコープ1を得ることができる。
【0050】このような圧電振動ジャイロスコープ1に
おいては、振動モードの振動の共振周波数と検出モード
の振動の共振周波数との差が小さすぎると、感度は高く
なるものの、外力による振動などによって生じる角速度
の過渡的な変化などの雑音の影響が大きくなってしま
う。そこで、周波数応答にすぐれかつ高感度な圧電振動
ジャイロスコープ1を得るために、駆動モードの振動の
共振周波数と検出モードの振動の共振周波数とに差を付
けること、すなわち離調を行うことが望ましい。例え
ば、圧電振動ジャイロスコープ1を自動車に搭載するこ
とを想定すると、駆動モードである面内振動の共振周波
数と検出モードである面垂直振動の共振周波数との差は
100Hz程度とすることが望ましく、本実施形態でも
その差を100Hzとした。
【0051】この際、駆動モードの振動の共振周波数と
検出モードの振動の共振周波数との差を所望の値に調整
する方法としては、本体2の四隅をレーザーによって切
削する方法がある。この方法を用いると、面内振動の共
振周波数と面垂直振動の共振周波数とが共に低下する
が、面垂直振動の共振周波数の低下量より面内振動の共
振周波数の低下量が大きくなることから、本体2の四隅
を切削することにより、駆動モードの振動である面内振
動の共振周波数と検出モードの振動である面垂直振動の
共振周波数との差を調整することができる。
【0052】また、本実施形態においては、圧電振動ジ
ャイロスコープ1の構造全体が上下左右対称であるた
め、重心部分の振動変位が励振用駆動側アーム3a,3
bおよび振動用検出側アーム4a,4bの最大振動変位
に比べて10000分の一以下ときわめて小さく、この
重心部分において図13に示すように安定性の高い支持
(保持)を行うことが可能となる。図13は重心部分に
固着した保持体20による圧電振動ジャイロスコープ1
の保持状態を示す側面図である。本実施形態では、保持
体20が石英ガラスからなり、直径および高さを1mm
の寸法とする。
【0053】このように、六脚型の圧電振動ジャイロス
コープ1を重心保持した場合でも、圧電振動ジャイロス
コープ1の機械的品質係数は、保持しない場合と比べて
も二割以下しか低下せず、保持することによる損失の増
加はほとんど見られなかった。また、重心保持すること
による駆動モード(面内振動)の共振周波数および検出
モード(面垂直振動)の共振周波数の変化は3Hz以下
であった。本実施形態における圧電単結晶ランガサイト
製の圧電振動ジャイロスコープ1を、図13に示すよう
に保持し、角速度の検出を行ったところ、0.6mV/
(deg/s)と高い感度での検出を行うことができ
た。
【0054】また、本実施形態に示す圧電振動ジャイロ
スコープ1において、非励振用駆動側アーム3cおよび
非振動用検出側アーム4cの振動変位がきわめて小さい
ことを利用し、非励振用駆動側アーム3c(アーム突出
始端部)と本体2間および本体2と非振動用検出側アー
ム4c(アーム突出始端部)間の各境界部を保持(二点
保持)すると、前述した重心保持した場合と同様に安定
性の高い保持を行うことができた。
【0055】以上説明したように、本実施形態に示す圧
電振動ジャイロスコープ1では、励振用駆動側アーム3
a,3bを逆相で対称面内振動(駆動モードの振動)さ
せると、本体2の主面2aと垂直な方向に働くコリオリ
力によって励振用駆動側アーム3a,3bに面垂直振動
が励起され、さらにこの面垂直振動が本体2を介して振
動用検出側アーム4a,4bに伝達され、振動用検出側
アーム4a,4bが面垂直振動(検出モードの振動)す
る。
【0056】この際、駆動モードの振動は検出側アーム
4a〜4cには殆ど伝達されないので、検出側アーム4
a〜4cには駆動モードの振動が発生せず、検出モード
の振動のみが発生する。このため、検出側アーム4a〜
4cにおいては、駆動モードの振動と検出モードの振動
との機械的結合がほとんど発生しないので、検出側アー
ム4a〜4cで検出モードの振動を検出することによ
り、S/N比の良好な検出が可能である。
【0057】また、本実施形態においては、励振用駆動
側アーム3a,3bと振動用検出側アーム4a,4bと
の間に本体2が介在する構造であるため、駆動用電極5
と検出用電極6とが十分に離れており、このため静電的
な結合が生じ難く、S/N比の良好な検出が可能であ
る。さらに、本実施形態においては、上下左右対称の六
脚型圧電振動ジャイロスコープであるから、従来のよう
に重心部分に振動が発生せず、このため安定した状態で
圧電振動ジャイロスコープ1を保持することができる。
この他、本実施形態においては、励振用駆動側アーム3
a,3bの振動変位に対して振動用検出側アーム4a,
4bの振動変位が数倍大きいので、高感度な検出が可能
である。
【0058】なお、本実施形態においては、両振動用検
出側アーム4a,4bcに検出用電極6を形成して角速
度を検出する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されず、両振動用検出側アーム4a,4bのうちい
ずれか一方の検出側アームに形成しても角速度を検出す
ることができる。
【0059】次に、本発明の第二実施形態につき、図1
4〜図17を用いて説明する。図14は本発明の第二実
施形態に係る圧電振動ジャイロスコープを示す斜視図で
ある。同図において、符号51で示す圧電振動ジャイロ
スコープは、本体52,駆動側アーム53および検出側
アーム54を備えた上下左右対称の構造とし、全体が例
えばXカットランガサイトの圧電体からなる六脚型圧電
振動ジャイロスコープによって形成されている。
【0060】本体52は、表裏面に対応する二つの主面
52a,52bおよびこれら両主面52a,52bに連
接する上下左右四つの端面52c〜52fを有し、特定
振動のアーム間伝達を抑制するための高剛性部材からな
る矩形板によって形成されている。この場合、特定振動
を本体2の主面52a,52bと平行な方向に駆動側ア
ーム53が振動する面内振動とする。
【0061】駆動側アーム53は、それぞれが互いに逆
位相で振動する二本の励振用駆動側アーム53a,53
bおよびこれら両励振用駆動側アーム53a,53b間
に介在する一本の非励振用駆動側アーム53cからな
り、本体52に上方の端面52cに主面52a,52b
と同一の平面内で垂直に突出するように一体に設けられ
ている。そして、各駆動側アーム53a〜53cは、所
定のアーム間隔をもって並列するような位置に配置され
ており、全体が本体52の厚さと同一の厚さをもつ断面
ほぼ正方形状の角形棒によって形成されている。
【0062】検出側アーム54は、それぞれが互いに逆
位相で振動する二本の振動用検出側アーム54a,54
bおよびこれら両振動用検出側アーム54a,54b間
に介在する一本の非振動用検出側アーム54cからな
り、本体52に下方の端面52dに主面52a,52b
と同一の平面内で垂直に突出するように一体に設けられ
ている。そして、各検出側アーム4a〜4cは、それぞ
れが対応する駆動側アーム53a〜53cと同一の線上
において所定のアーム間隔をもって並列するような位置
に配置されており、全体が駆動側アーム53の厚さと同
一の厚さをもつ断面ほぼ正方形状の角形棒によって形成
されている。
【0063】次に、本実施形態に係る圧電ジャイロスコ
ープにおける電極の配置およびその結線につき、図15
〜図17を用いて説明する。図15(a)〜(c)は本
発明の第二実施形態に係る圧電振動ジャイロスコープに
おける電極の配置状態を示す上面図,正面図および下面
図である。図16は本発明の第二実施形態に係る圧電振
動ジャイロスコープにおける駆動用電極の接続状態を示
す結線図、図17は本発明の第二実施形態に係る圧電振
動ジャイロスコープにおける検出用電極の接続状態を示
す結線図である。図15に示すように、励振用駆動側ア
ーム53a,53bには、それぞれ本体52の主面52
a,52bと平行な方向に振動する面内振動を励起する
ための四つの駆動用電極55が設けられている。一方、
振動用検出側アーム54a,54bには、それぞれ本体
55の主面52a,52bと垂直な方向に振動する面垂
直振動を検出するための四つの検出用電極56が設けら
れている。
【0064】各駆動用電極55は、アーム突出始端部か
らアーム突出終端部に向かって延びる同一大の正面矩形
状電極からなり、各励振用駆動側アーム53a,53b
の両主面(本体52の主面52aと平行な二側面)の幅
方向両端部に配置されている。そして、図16に示すよ
うに、駆動用電極55のうち対角線方向の位置にある駆
動用電極55同士が同一の極性となり、かつそれぞれが
対向する位置にある駆動用電極55同士および同一面上
にある駆動用電極55同士が異なる極性になるように交
流電源Gに接続されている。なお、励振用駆動側アーム
53aの駆動用電極55と励振用駆動側アーム53bの
駆動用電極55とは、それぞれが互いに反対の極性パタ
ーンとなるように交流電源Gに接続されている。
【0065】各検出用電極56は、アーム突出始端部か
らアーム突出終端部に向かって延びる同一大の正面矩形
状電極からなり、各振動用検出側アーム54a,54b
の両主面(本体52の主面52aと平行な二側面)およ
び両側面(本体52の主面52aと垂直な二側面)の幅
方向中央部に配置されている。そして、図17に示すよ
うに、検出用電極56のうちそれぞれが互いに対向する
位置にある検出用電極56同士は同一の極性となり、か
つそれぞれが互いに隣り合う検出用電極56同士は異な
る極性となるように検出装置(図示せず)に各端子を介
して接続されている。なお、振動用検出側アーム54a
の検出用電極56と振動用検出側アーム54bの検出用
電極56とは、それぞれが互いに反対の極性パターンと
なるように検出装置に接続されている。
【0066】このように構成された圧電振動ジャイロス
コープ51においては、材質が第一実施形態の圧電振動
ジャイロスコープ1の材質と異なるため、励振用駆動側
アーム53a,53bに面内振動を励起するための電界
および振動用検出側アーム54a,54bの面垂直振動
によって励起される電界が異なり、これに対応して駆動
用電極55および検出用電極56の配置が異なってい
る。したがって、本実施形態の圧電振動ジャイロスコー
プ51による角速度の検出時における動作は、動作時に
励振用駆動側アーム53a,53bおよび振動用検出側
アーム54a,54b内に生じる電界が異なることを除
き、第一実施形態の圧電振動ジャイロスコープ1による
角速度の検出時における動作とほぼ同様である。
【0067】なお、本実施形態における六脚型の圧電振
動ジャイロスコープ51は、Xカットランガサイト板か
らワイヤーカットの方法により、図14に示すような六
脚型圧電振動ジャイロスコープ用の素板を切り抜き、蒸
着法およびフォトレジスト法によってAu/Cr蒸着電
極として、図15に示すような駆動用電極55および検
出用電極56を形成することにより製造した。
【0068】また、本実施形態においては、スプリアス
応答のない良好な周波数応答および立ち上がりの早い応
答を得るために、第一実施形態と同様に全体構造を上下
左右対称な形状とし、本体52および各アーム53,5
4の厚さを同一の寸法に設定することが望ましい。本実
施形態における本体52の長さ,幅および厚さをそれぞ
れ3mm,3mmおよび0.34mmとし、各アーム
3,4の長さ,幅および厚さをそれぞれ4.2mm,
0.3mmおよび0.34mmとした。
【0069】さらに、本実施形態において、駆動用電極
55への電圧の印加によって高効率で励振用駆動側アー
ム53a,53bに面内振動を励起するための(実効的
電気機械結合係数が大きくなるような)駆動用電極55
の外形寸法(長さおよび幅)を、励振用駆動側アーム5
3a,53bを片持ち支持梁として扱い、駆動用電極5
5の大きさを変えて実効的電気機械結合係数を求めるこ
とにより調べた。この結果、図11および図12に示し
た結果と同様に、駆動用電極55の長さを駆動側アーム
長の40%〜70%とし、駆動用電極55の二倍幅(二
つの駆動用電極55の幅の和)を駆動側アーム幅の30
%〜50%としたとき、実効的電気機械結合係数が大き
くなることが分かった。
【0070】同様に、振動用検出側アーム54a,54
bを片持ち支持梁として扱い、検出用電極56の大きさ
を変えて実効的電気機械結合係数を求めることにより、
振動用検出側アーム54a,54bの面垂直振動の検出
用電極56による検出感度を高くする(実効的電気機械
結合係数が大きくなる)ような検出用電極56の大きさ
を調べた。この結果、図8および図9に示した結果と同
様に、検出用電極56の長さを検出側アーム長の40%
〜70%とし、検出用電極56の幅を検出側アーム幅の
50%〜70%としたとき、実効的電気機械結合係数が
大きくなることが分かった。
【0071】この他、本実施形態において、周波数応答
にすぐれかつ高感度な圧電振動ジャイロスコープを得る
ためには、第一実施形態と同様に、駆動モードの共振周
波数と検出モードの共振周波数とに差を付けること(離
調)が不可欠である。この場合、周波数の調整は、第一
実施形態において示した方法と同一の方法によって行う
ことができる。本実施形態では、駆動モード(図5に示
す振動モードと同一)の共振周波数と検出モード(図6
に示す振動モードと同一)の共振周波数との差を90H
zとした。
【0072】また、本実施形態においては、圧電振動ジ
ャイロスコープ51の構造全体が上下左右対称であるた
め、重心部分の振動変位が励振用駆動側アーム53a,
53bおよび振動用検出側アーム54a,54bの最大
振動変位に比べて10000分の一以下ときわめて小さ
く、この重心部分において第一実施形態と同様に安定性
の高い保持を行うことが可能となる。本実施形態では、
図13に示す保持体20をポリイミド樹脂によって形成
した。
【0073】このように、六脚型の圧電振動ジャイロス
コープ51を重心保持した場合でも、圧電振動ジャイロ
スコープ51の機械的品質係数は、保持しない場合と比
べても三割以下しか低下せず、保持することによる損失
の増加はほとんど見られなかった。また、重心保持する
ことによる駆動モード(面内振動)の共振周波数および
検出モード(面垂直振動)の共振周波数の変化は5Hz
以下であった。本実施形態における圧電単結晶ランガサ
イト製の圧電振動ジャイロスコープ51を、図13に示
すように保持し、角速度の検出を行ったところ、0.7
mV/(deg/s)と高い感度での検出を行うことが
できた。
【0074】さらに、本実施形態に示す圧電振動ジャイ
ロスコープ51において、非励振用駆動側アーム53c
および非振動用検出側アーム54cの振動変位がきわめ
て小さいことを利用し、非励振用駆動側アーム53c
(アーム突出始端部)と本体52間および本体52と非
振動用検出側アーム54c(アーム突出始端部)間の各
境界部を保持(二点保持)すると、前述した重心保持し
た場合と同様に安定性の高い保持を行うことができた。
【0075】以上説明したように、本実施形態に示す圧
電振動ジャイロスコープ51では、第一実施形態と同様
に、振動用検出側アーム54a,54bに検出モードの
振動のみが励起されるため、検出の雑音となる振動が小
さく、また励振用駆動側アーム53a,53bと振動用
検出側アーム54a,54b間の距離が十分に離れてい
るため、静電的な雑音が小さく、S/N比の良好な検出
が可能である。
【0076】また、本実施形態においては、上下左右対
称の六脚型圧電振動ジャイロスコープであるから、従来
のように重心部分に振動が発生せず、このため安定した
状態で圧電振動ジャイロスコープ1を保持することがで
きる。この他、本実施形態においては、励振用駆動側ア
ーム53a,53bの振動変位に対して振動用検出側ア
ーム54a,54bの振動変位が数倍大きいので、高感
度な検出が可能である。
【0077】なお、本実施形態においては、両振動用検
出側アーム54a,54bcに検出用電極56を形成し
て角速度を検出する場合について説明したが、本発明は
これに限定されず、両振動用検出側アーム54a,54
bのうちいずれか一方の検出側アームに形成しても角速
度を検出することができる。
【0078】また、各実施形態においては、圧電体とし
てZカットランガサイトあるいはXカットランガサイト
を用いた圧電振動ジャイロスコープについて説明した
が、本発明はこれに限定されず、Xカット水晶,130
°回転y板リチウムタンタレートあるいは圧電セラミッ
クス(厚さ方向に一様に分極されたもの)を用いても同
様の効果を奏する。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
いS/N比で角速度を検出することができるから、角速
度の分解能にすぐれ、地球の自転以下の小さな角速度を
検出することが可能となる。また、全体構造を上下左右
対称の形状とすることにより、安定性の高い重心保持構
造を得ることができる。さらに、電極形状を最適化する
ことにより、励振用駆動側アームの駆動および振動用検
出側アームの検出の実効的電気機械結合係数を大きくす
ることができ、かつ振動用検出側アームの振動変位が励
振用駆動側アームの振動変位の数倍となるので、高感度
な角速度の検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る圧電振動ジャイロ
スコープを示す斜視図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の第一実施形態に係る
圧電振動ジャイロスコープにおける電極の配置状態を示
す上面図,正面図および下面図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係る圧電振動ジャイロ
スコープにおける駆動用電極の接続状態を示す結線図で
ある。
【図4】本発明の第一実施形態に係る圧電振動ジャイロ
スコープにおける検出用電極の接続状態を示す結線図で
ある。
【図5】本発明の第一実施形態に係る圧電振動ジャイロ
スコープにおける駆動モードの振動時の変位を説明する
ために示す図である。
【図6】本発明の第一実施形態に係る圧電振動ジャイロ
スコープにおける検出モードの振動時の変位を説明する
ために示す図である。
【図7】(a)および(b)は本発明の第一実施形態に
係る圧電振動ジャイロスコープにおける励振用駆動側ア
ームを示す正面図と側面図である。
【図8】図7の励振用駆動側アームにおける駆動用電極
の長さと実効的電気機械結合係数の関係を示す図であ
る。
【図9】図7の励振用駆動側アームにおける駆動用電極
の幅と実効的電気機械結合係数の関係を示す図である。
【図10】(a)および(b)は本発明の第一実施形態
に係る圧電振動ジャイロスコープにおける振動用検出側
アームを示す正面図と側面図である。
【図11】図10の振動用検出側アームにおける検出用
電極の長さと実効的電気機械結合係数の関係を示す図で
ある。
【図12】図10の振動用検出側アームにおける検出用
電極の幅と実効的電気機械結合係数の関係を示す図であ
る。
【図13】本発明の第一実施形態に係る圧電振動ジャイ
ロスコープを重心支持した状態を示す側面図である。
【図14】本発明の第二実施形態に係る圧電振動ジャイ
ロスコープを示す斜視図である。
【図15】(a)〜(c)は本発明の第二実施形態に係
る圧電振動ジャイロスコープにおける電極の配置状態を
示す上面図,正面図および下面図である。
【図16】本発明の第二実施形態に係る圧電振動ジャイ
ロスコープにおける駆動用電極の接続状態を示す結線図
である。
【図17】本発明の第二実施形態に係る圧電振動ジャイ
ロスコープにおける検出用電極の接続状態を示す結線図
である。
【図18】(a)および(b)は従来の音叉型圧電振動
ジャイロスコープにおける駆動モードでの振動状態と検
出モードでの振動状態を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 圧電振動ジャイロスコープ 2 本体 2a,2b 主面 2c〜2f 端面 3 駆動側アーム 3a,3b 励振用駆動側アーム 3c 非励振用駆動側アーム 4 検出側アーム 4a,4b 振動用検出側アーム 4c 非振動用検出側アーム 5 駆動用電極 6 検出用電極

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏面を主面とする矩形板からなる本体
    と、 この本体に前記主面と同一の平面内でそれぞれが互いに
    反対の方向に突出する圧電体からなる二組のアームとを
    備え、 これら各組アームのうち一方組のアームを、それぞれが
    互いに逆位相で振動する二本の励振用駆動側アームおよ
    びこれら両励振用駆動側アーム間に介在する一本の非励
    振用駆動側アームによって形成し、 他方組のアームを、それぞれが互いに逆位相で振動する
    二本の振動用検出側アームおよびこれら両振動用検出側
    アーム間に介在する一本の非振動用検出側アームによっ
    て形成し、 このうち両励振用駆動側アームには、前記主面と平行な
    方向に振動する面内振動を励起するための駆動用電極が
    形成され、 両振動用検出側アームのうち少なくとも一方の振動用検
    出側アームには、前記主面と垂直な方向に振動する面垂
    直振動を検出するための検出用電極が形成されているこ
    とを特徴とする圧電振動ジャイロスコープ。
  2. 【請求項2】 前記本体が、前記励振用駆動側アームか
    ら前記振動用検出側アームへの面内振動の伝達を抑制す
    るための矩形板であることを特徴とする請求項1記載の
    圧電振動ジャイロスコープ。
  3. 【請求項3】 前記本体と各組アームとが一体に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の圧電
    振動ジャイロスコープ。
  4. 【請求項4】 前記駆動側アームおよび前記検出側アー
    ムが、Zカット水晶およびZカットランガサイトのうち
    いずれかの材料からなる断面矩形状のアームによって形
    成され、 このうち駆動側アームにおける二主面と二側面の幅方向
    中央部にそれぞれ前記駆動用電極が位置し、かつ、アー
    ム突出始端部からアーム突出終端部に向かって延びるよ
    うな同一の大きさに形成され、 検出側アームにおける前記主面と垂直な二側面の幅方向
    両端部にそれぞれ前記検出用電極が位置し、かつ、アー
    ム突出始端部からアーム突出終端部に向かって延びるよ
    うな同一の大きさに形成されていることを特徴とする請
    求項1,2または3記載の圧電振動ジャイロスコープ。
  5. 【請求項5】 前記各駆動用電極の長さおよび幅が、そ
    れぞれ駆動側アーム長の40%〜70%の範囲と駆動側
    アーム幅の50%〜70%の範囲に設定され、 前記各検出用電極の長さおよび二倍幅が、それぞれ検出
    側アーム長の40%〜70%の範囲と検出側アーム幅の
    30%〜50%の範囲に設定されていることを特徴とす
    る請求項4記載の圧電振動ジャイロスコープ。
  6. 【請求項6】 前記駆動側アームおよび前記検出側アー
    ムが、Xカット水晶,Xカットランガサイト,130°
    回転Y板リチウムタンタレートおよび圧電セラミックス
    のうちいずれかの材料からなる断面矩形状のアームによ
    って形成され、 このうち駆動側アームにおける主面の幅方向両端部にそ
    れぞれ前記駆動用電極が位置し、かつ、アーム突出始端
    部からアーム突出終端部に向かって延びるような同一の
    大きさに形成され、 検出側アームにおける主面と二側面の幅方向中央部にそ
    れぞれ前記検出用電極が位置し、かつ、アーム突出始端
    部からアーム突出終端部に向かって延びるような同一の
    大きさに形成されていることを特徴とする請求項1,2
    または3記載の圧電振動ジャイロスコープ。
  7. 【請求項7】 前記各駆動用電極の長さおよび二倍幅
    が、それぞれ駆動側アーム長の40%〜70%の範囲と
    駆動側アーム幅の30%〜50%の範囲に設定され、 前記各検出用電極の長さおよび幅が、それぞれ検出側ア
    ーム長の40%〜70%の範囲と検出アーム幅の50%
    〜70%の範囲に設定されていることを特徴とする請求
    項6記載の圧電振動ジャイロスコープ。
  8. 【請求項8】 ジャイロスコープ全体を上下左右対称の
    構造とし、前記本体の厚さおよび前記各アームの厚さを
    同一の寸法に設定したことを特徴とする請求項1〜7の
    うちいずれか一項に記載の圧電振動ジャイロスコープ。
  9. 【請求項9】 前記非励振用駆動側アームと前記本体間
    および前記本体と前記非振動用検出側アーム間の各境界
    部を保持する保持体を有することを特徴とする請求項1
    〜8のうちいずれか一項に記載の圧電振動ジャイロスコ
    ープ。
  10. 【請求項10】 ジャイロスコープ重心部分を保持する
    保持体を有することを特徴とする請求項1〜8のうちい
    ずれか一項に記載の圧電振動ジャイロスコープ。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のうちいずれか一項に記
    載の圧電振動ジャイロスコープにおける、前記面内振動
    の共振周波数と前記面垂直振動の共振周波数との周波数
    差を調整する方法であって、前記周波数差を調整するに
    あたり、前記本体の四隅を切削することを特徴とする圧
    電振動ジャイロスコープの周波数調整方法。
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