JP4440682B2 - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ Download PDF

Info

Publication number
JP4440682B2
JP4440682B2 JP2004088261A JP2004088261A JP4440682B2 JP 4440682 B2 JP4440682 B2 JP 4440682B2 JP 2004088261 A JP2004088261 A JP 2004088261A JP 2004088261 A JP2004088261 A JP 2004088261A JP 4440682 B2 JP4440682 B2 JP 4440682B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
vibration
detection
electrode
legs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004088261A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005274360A (ja
Inventor
徹 柳沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Holdings Co Ltd, Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Holdings Co Ltd
Priority to JP2004088261A priority Critical patent/JP4440682B2/ja
Publication of JP2005274360A publication Critical patent/JP2005274360A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4440682B2 publication Critical patent/JP4440682B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、角速度を検出する振動ジャイロに関するものである。
従来から機械式の回転ジャイロスコープが、飛行機や船舶の慣性航行装置として使われているが、装置が大きく、価格が高く、従って小型の電子機器や小型の輸送機械に組み込むことは困難である。
しかし近年、ジャイロスコープも小型化の研究が進み、圧電素子で振動体を励振し、振動体に設けた別の圧電素子で振動体が回転により受けるコリオリ力で起きる振動により発生する電圧を検出する振動ジャイロの実用化が進み、自動車のナビゲーションシステムやビデオカメラの手振れ検出装置等に使われている。
特に圧電性単結晶を用いた振動ジャイロは、構造が簡単で、調整もしやすく、また温度特性に優れ、有望視されている。以下に圧電性単結晶を使用した例として、水晶を用いた音叉型振動ジャイロの構造を図面を用いて説明する。図5は音叉型の振動ジャイロを示す斜視図である。図6は、従来の音叉型水晶ジャイロの駆動検出方法を説明する為の断面及び駆動検出回路の模式図である。
図5、図6において、音叉J10は水晶を一体加工したものに、駆動検出電極を蒸着した構造を有している。すなわち音叉J10は、平行に配置された第1の脚J11及び第2の脚J12が、基部J15に結合した構造を持つものである。第1の脚J11には、駆動電極J1、J2、J3及びJ4が蒸着されており、第2の脚J12には、4つの角部に沿って4つの検出電極J5、J6,J7及びJ8が蒸着されている。基部J15の底面は、支持に用いられる。ここで、脚の伸びた方向をY’方向、2本の脚の並ぶ方向をX方向、X及びY’方向に直交する方向をZ’方向とする。
作用について説明する。図6において、左側に記す第1の脚J11の断面には、駆動電極J1,J2,J3及びJ4の断面が配置され、右側に記す第2の脚J12の断面には検出電極J5,J6,J7及びJ8の断面が配置されている。
まず、第1の脚J11が例えば第2の脚J12に向かってX方向に屈曲すると、電極J2近傍がY’方向に伸び、電極J4近傍がY’方向に縮むが、この時水晶内部では圧電効果により電極J2近傍ではX方向に、また電極J4近傍では−X方向に電界が発生する。この時電界の向きを考慮すると電極J2及びJ4は同電位で、脚の中央より例えば高い電位となる。X方向に見ると、脚J11の中央付近に配置された電極J1及びJ3は、相対的に電極J2及びJ4より低い電位となるので、電極J2及びJ4と、電極J1及びJ3の間には、電位差が発生する。圧電効果は可逆的なので、電極J2及びJ4と、電極J1及びJ3の間に電位差を与えれば、水晶内部には、これに応じた電界が発生し、第1の脚J11はX方向に屈曲することになる。これらのことから、例えば電極J1及びJ3の電位を参照として発振条件を超える増幅率でアンプJGを用いて増幅し、発振条件を満足する位相に移相回路JPで整えて電極J2及びJ4に戻すことにより、第1の脚J11の屈曲に伴う機械的な戻り力と電気的な力の間でエネルギーの交換が起こり、第1の脚J11をX方向に自励発振させることができる。
音叉J10全体で見ると、第1の脚J11及び第2の脚J12の運動量をバランスさせる為、第1の脚J11がX方向に動く時、第2の脚J12は−X方向に動き、第1の脚J
11が−X方向に動く時、第2の脚J12がX方向に動く動作となり、これを、通常の音叉が1つの面内で振動を行うのを理想とする慣例から、面内屈曲振動と呼ぶが、第1の脚J11,アンプJG及び移相回路JPで発生させる振動は面内屈曲振動と同じ動作であり、その周波数は、音叉J10の面内屈曲振動の共振周波数とほぼ一致する。
この状態で音叉J10全体をY’軸の回りに角速度Ωで回転させると、音叉J10の2つの脚には、面内屈曲振動と直交するZ’方向にコリオリ力Fcが働く。コリオリ力FCは以下の式で表すことができる。
FC=2・M・Ω・V
ここで、Mは第1の脚J11又は第2の脚J12の質量であり、Vは第1の脚J11又は第2の脚J12の速度である。このコリオリ力FCは、第1の脚J11及び第2の脚J12に、面内屈曲振動の動作方向であるX方向と直交する、Z’方向に変位する屈曲振動を励起する。以下これを面外屈曲振動と呼ぶ。また、コリオリ力は変位でなく、速度に比例する力なので、コリオリ力により発生する面外屈曲振動は、面内屈曲振動より90度位相が遅れて発生する。
この面外屈曲振動により、例えば第2の脚J12の電極J5及びJ8の近傍はY’方向に伸び縮みし、電極J6及びJ7の近傍は電極J5及びJ8の近傍と逆相で伸び縮みする。例えば、電極J5及びJ8の近傍がY’方向に伸びている時、第2の脚J12の内部の電極J5及びJ8の近傍では、X方向に電界が発生し、この時電極J6及びJ7の近傍はY’方向に縮むので、第2の脚12の内部の電極J6及びJ7の近傍では、−X方向に電界が発生する。すなわち電極J5の電位が電極J8の電位より高い時、電極J7の電位は電極J6の電位より高い状態となる。また、電極J5及びJ8の近傍がY’方向に縮んでいる時、第2の脚J12の内部の電極J5及びJ8の近傍では、−X方向に電界が発生し、この時電極J6及びJ7の近傍はY’方向に伸びるので、第2の脚12の内部の電極J6及びJ7の近傍では、X方向に電界が発生する。すなわち電極J5の電位が電極J8の電位より低い時、電極J7の電位は電極J6の電位より低い状態となる。
面外屈曲振動により発生するこれら電極J5及びJ8と、電極J6及びJ7の間の電位差は、Z’方向に振れる第2の脚J12の方向に従って変化する。見方を変えると、例えば電極J5が高電位の時電極J7も高電位であり、この時電極J6及び電極J8は低電位であり、電極J5が低電位の時電極J7も低電位であり、この時電極J6及び電極J8は高電位である。コリオリ力は、電極J5又は電極J7と、電極J6又は電極J8の間の電位差として現れる。
コリオリ力の検出信号は、電極J5及び電極J7を一方の入力信号とし、電極J6及び電極J8を他方の入力信号とした、差動バッファJDを経て乗算回路JMに導かれ、面内屈曲振動の発振系の出力を、コリオリ力が90度遅れて発生するのを補正する目的で、アンプJGの出力を、移相回路JP2により90度移相し、コンパレータJCにより2値化した参照信号により乗算され、乗算により検波された結果は、更に積分回路JSにより平滑化され、正確な直流出力として検出できる。この直流出力はコリオリ力FCに比例し、コリオリ力FCは角速度Ωに比例するので、この直流出力により角速度Ωを知ることができる(非特許文献1参照)。
一方、特許文献1には3本の足を持つ3脚音叉振動体の一本の足を静止させる、非対称3脚音叉形状とすることで、振動ジャイロの性能を向上させることができることが示されている。
特開2003-156337号公報(図1、図2、2頁〜7頁) T.IEE Japan,Vol.118−E,No.7/8,’98(P377〜P383)
しかしながら、従来の水晶を用いた音叉型の振動ジャイロには以下のような課題がある。振動ジャイロの出力を決定する要素の中で、駆動振動と検出振動の周波数の差で定義される離調度はジャイロの出力に反比例し、その僅かな変化によりジャイロの出力を大きく変化させるため、正確に値を設定しなければならないが、現在の水晶の加工精度では、この離調度を、小さい方では温度特性が劣化したり、振動に対する疑似出力を出さない範囲で、また大きい方では所望の出力を最大限に発揮できる目標とする設定値の範囲内に設定するのは難しい。
周波数だけの調整ならば、一般の発振器用音叉に用いられる先端部の質量を変化させる周波数調整方法等で加工後に調整することも可能だが、駆動側と検出側双方の共振周波数がほぼ同じ量だけ変わってしまうので、この調整方法では離調度の調整は困難である。
本発明の目的は、上記課題を解決しようとするもので、離調度の変化に対して検出出力の変化が緩やかな振動ジャイロを与える。
上記目的を解決するために、本発明の振動ジャイロは、下記の構成を採用する。基部に3本の脚を配設した振動子と、該3本の脚のうち2本を所定の駆動周波数で駆動する発振手段と、駆動された前記2本の脚とは異なる他の1本の脚でコリオリ力を検出する検出手段とを有し、前記3本の脚は互いに所定の間隔を保って前記基部から同じ方向へ平行に配設し、前記発振手段は前記3本の脚のうち、中央の脚と該中央の脚と隣り合う一方の脚とを駆動し、前記中央の脚と隣り合う他方の脚をほぼ静止させ、前記検出手段は前記他方の脚に発生するコリオリ力を検出する振動ジャイロにおいて、前記振動子は第1の振動周波数を共振点とする第1検出振動モードと、第2の振動周波数を共振点とする第2検出振動モードとを有しており、前記発振手段の前記駆動周波数が前記第1の振動周波数と前記第2の振動周波数との間の周波数であることを特徴とする。
また、前記コリオリ力に基づいて発生する前記第1検出振動モードの振動と前記第2検出振動モードの振動が前記他方の脚を同位相で振動するように作用することを特徴とする。
また、前記第1検出振動モードは、前記一方の脚と前記他方の脚が前記中央の脚と逆位相で振動するモードであり、前記第2検出振動モードは、前記一方の脚と前記中央の脚が前記他方の脚と逆位相で振動するモードであることを特徴とする。
また、前記他方の脚の幅が、前記中央の脚の幅と前記一方の脚の幅よりも狭いことを特徴とする。
また、前記一方の脚の幅と前記中央の脚の幅をほぼ同じにするとともに、前記他方の脚の幅は、前記一方の脚又は前記中央の脚の幅の3/5±10%にしており、前記一方の脚と前記基部を結合する部分に肩部を設けたことを特徴とする。
本発明による振動ジャイロは、検出振動が複数ある、例えば3脚音叉型振動ジャイロにおいて、駆動振動の周波数を離調度調整により検出出力が殆ど変化しない領域である2つの検出振動の周波数の間に設定することにより、離調度により検出出力が殆ど変化しない安定した出力特性を実現することができる。
以下に実施例を用いて、本発明の最良の実施形態を説明する。
以下、本発明の振動ジャイロを実施するための最良の形態による実施の形態を図面を基に説明する。図1〜図4,図7〜図9は本発明の実施の形態である振動ジャイロであり、図1は以後3脚音叉10と呼ぶ、3脚音叉型の振動ジャイロの外観を示し、以後説明に用いる座標を示す斜視図であり、図2は3脚音叉10の断面,回路ブロック及び配線模式図であり、図3は3脚音叉型の振動ジャイロの外観を示し、座標を示し、電極の一部を示す表面図であり、図4は3脚音叉型の振動ジャイロの外観を示し、座標を示し、電極の一部を示す裏面図であり、図7〜図9は3脚音叉型振動体の振動モードを示す脚の断面の動作説明図であり、図10は3脚音叉型振動ジャイロの出力を周波数に対して表す図である。
[振動ジャイロの構造説明:図1〜図4]
本実施の形態においては、圧電性単結晶の中で、特に温度特性に優れた水晶を使用する。水晶は、Si0の単結晶で、常温では4つの結晶軸を持つ三方晶系に属する。結晶軸の1つはc軸と呼ばれ、結晶の頂点を通る結晶軸であり、残りの3つはa軸と呼ばれ、c軸に垂直な面内に互いに120度の角度を成す結晶軸である。ここでは、3つのa軸のいずれかをX軸とし、c軸をZ軸とし、X軸及びZ軸に直交する方向にY軸をとる。
図1に示すように、本実施の形態で使用する座標系は、上記X,Y,Z軸から、X軸の回りに、Z軸からY軸の方向にθ度回転させた座標軸Y’軸,Z’軸及びX軸を用いる。このとき回転角θは0〜10度とする。ここに示した回転角は、温度特性及び振動の安定度を指標に最適なものが選択される。3脚音叉10は、一定の厚みを持つ2次元形状であるが、この厚み方向をZ’軸方向にして切り出す。こうして切り出された3脚音叉10の3脚音叉形状は、X−Y’面内に2次元形状で表現される。ここで以下の説明において、Z’軸方向を表裏方向とし、Z’方向から見たZ’軸に直交する面を表面、−Z’方向から見たZ’軸に直交する面を裏面と呼び、X軸方向を左右方向とし、X方向から見たX軸に直交する面を左側面、−X方向から見たX軸に直交する面を右側面と呼ぶ事とする。
図1は、3脚音叉10を斜めから見た図であるが、電極は省略してある。図1に示すように、3脚音叉10は脚1〜3,基部9及び支持部11から構成される。脚1は弾性と圧電性を持つ水晶からなり、形状は、Y’方向の長さL,X方向の幅W1,Z’方向の厚さがtの、各々同一の寸法を持つ四角柱であり、側面に施された金属蒸着膜からなる電極を有している。脚2は弾性と圧電性を持つ水晶からなり、形状は、Y’方向の長さL,X方向の幅W2,Z’方向の厚さがtの四角柱であり、側面に施された金属蒸着膜からなる電極を有している。脚3は弾性と圧電性を持つ水晶からなり、形状は、Y’方向の長さL,X方向の幅W3,Z’方向の厚さがtの四角柱であり、側面に施された金属蒸着膜からなる電極を有している。ここで、脚1,2及び3の幅の比W1:W2:W3は、ほぼ5:5:3である。基部9は弾性を持つ水晶からなり、形状は、Y’方向の長さD,X方向の幅W1+W2+W3+2×U+K,Z’方向の厚さがtの四角柱である。支持部11は、弾性を持つ水晶からなり、形状は、X方向の幅が基部の幅の1/3〜1/1であり、Z’方向の厚さがtの四角柱である。脚1〜3は、X方向に脚1,脚2,脚3の順に平行に、隙間Uを開けて配置され、各々の脚は、基部9のY’方向に垂直な1つの面に接合している。このとき、基部9の左側面と脚1の左側面は単一平面とならず、脚1は、基部9の側面からX方向にKだけ内側に配置され、左肩部が形成される。また、基部9の右側面と脚3の右側面は単一平面となるように配置され、右肩部は形成されない。支持部11は、基部9の脚1〜3の接合した面と平行な、底面と呼ぶもう1つの面の中央に接合している。上記すべての部分は同じ厚さで、同一平面内にあり、一体構造である。
図3及び図4には、電極の一例として3脚音叉10に金属蒸着膜から成る電極を形成した様子を示した。ただし、電極の説明に関係のない、支持部11は省略してある。図3は3脚音叉10をZ’方向から見た様子を示している。図4は3脚音叉10を−Z’方向か
ら見た様子を示している。既に述べた様に、図3に示す面を表面,図4に示す面を裏面と呼ぶ。電極の形状は、予め形状をエッチングで作成したマスクを作成しておき、これを3脚音叉10の電極を生成する表裏面に密着させて真空蒸着を施すことにより形成する。左右側面の電極は、蒸着方向を回転する事により形成できる。脚1の表面に電極1U,裏面に電極1D,左側面に電極1L,右側面に電極1Rを蒸着し、脚2の表面に電極2U,裏面に電極2D,左側面に電極2L,右側面に電極2Rを蒸着し、脚3の表面から右側面に回り込む電極3U,裏面から右側面に回り込む電極3D,左側面に電極3Gを蒸着する。全ての電極は長方形である。基部9の表面には回路と接続する為の端子DR,SE,S1,S2及びGNDと、各々の脚の電極と端子を結ぶ導線を蒸着する。
図2には、図3及び図4に示したのと同じ脚1〜3、及び電極1L,1R,1U,1D,2L,2R,2U,2D,3U,3D及び3GのY’軸方向に垂直な断面を示し、各電極の接続関係及び駆動検出回路を示す。駆動回路は、検出電極1L,1R,2U及び2Dからの信号をアンプG及び移相回路Pを用いて駆動電極1U,1D,2L及び2Rに返す自励発振回路で構成され、検出回路は、検出電極3U及び3Dからの信号を検出する差動バッファD、アンプGの出力の位相を変化させる移相回路P2、位相検出回路の信号を2値化するコンパレータC、差動バッファDの出力を移相回路P2の出力と乗算する乗算回路M、及び乗算結果を積分して直流化する積分回路Sで構成される。3電源系の回路で構成する場合は、駆動検出回路に直接接続されない電極3Gはグランドに接地する。
[振動ジャイロの動作・作用説明:図2,図7〜図10]
以下、図7及び図9を用いて3脚音叉型振動体の検出振動を説明し、図8においては3脚音叉型振動体の駆動振動を説明し、図10において2つの検出振動により得られる出力の傾向を説明し、最後に図2を用いて、電気的に3脚音叉10を駆動し、3脚音叉10の回転の結果である電圧出力から角速度を知る方法を説明する。
最初に、本実施の形態において使用する3脚音叉10を切り出す座標系が、水晶の結晶軸から傾いている事について説明する。本実施の形態において使用する水晶は異方性単結晶であり、方向により弾性率の温度依存性が異なる。厚み方向をZ軸方向とせず、X軸の回りに、Z軸からY軸の方向にθ度回転させた座標軸Y’軸,Z’軸及びX軸を用い、厚み方向をZ’軸方向としたのは、回転角θにより駆動検出振動の共振周波数の温度特性が変化するので、回転角θを温度特性を勘案して決定する為である。この回転角θは、振動ジャイロを使用する温度条件を勘案し、0〜10度から選択する。
振動ジャイロにおいては、駆動振動が発生している間に、検出部がコリオリ力に無関係な出力を発生しないことが、高いS/Nと厄介な無回転時の出力のドリフトを抑える点で有効である。無回転時に出力が無ければ、ドリフトは存在しないからである。コリオリ力に無関係な出力は、駆動と検出振動の直交性が不完全であれば、振動する検出部において、駆動振動が検出振動を機械的に発生させ、電極の対称性が不完全であれば、振動する検出部において、駆動出力が検出出力を電気的に発生させるので、有限な加工精度で製作された振動体としては、回転のない時は、駆動振動発生時に、駆動振動と無関係に検出部が静止しており、回転による検出振動の発生時は、検出部が検出振動の振動体の一部として大きく振動するような構造が望ましい。本実施の形態においては、3本の脚を持つ3脚音叉を振動体として用い、並んだ3本の脚の中で、右端の脚3の幅を、他の脚の幅の3/5±10%、つまり
3/5・W2・0.9≦ W3 ≦3/5・W2・1.1
とする事で、上述の望ましい事項を全て満脚する振動体を提供する。
本実施の形態で使用する3脚音叉型振動体は、複数の固有振動モードを持つ。これらの中で3脚音叉形状の、厚み方向に直交する平面内、即ちX−Y’平面内で完結する、3本
の脚のX方向への1次屈曲振動を、3脚音叉10の面内振動と呼ぶこととする。また、3脚音叉形状の、厚み方向、即ち3本の脚のZ’方向への1次屈曲振動を、3脚音叉10の面外振動と呼ぶこととする。3脚音叉においては、1次屈曲振動にだけ限定しても、少なくとも2つの面外振動が存在し、これらはジャイロの検出動作に利用できる。
図7を用いて、3脚音叉10の第1の検出振動を説明する。図7はY’方向から見た脚の断面図であるが、3脚音叉10の面外振動の中で、脚1及び脚3の組と脚2が、互いに相対する方向へ屈曲する面外振動を行う振動モードである。図7は、ある瞬間の各々の脚の変位方向を矢印で示している。この振動モードを第1の検出振動と呼ぶ事とする。
図9を用いて、3脚音叉10の第2の検出振動を説明する。図9はY’方向から見た脚の断面図であるが、3脚音叉10の面外振動の中で、脚2及び脚3の組と脚1が、互いに相対する方向へ屈曲する面外振動を行う振動モードである。図9は、ある瞬間の各々の脚の変位方向を矢印で示している。この振動モードを第2の検出振動と呼ぶ事とする。
次に、図8を用いて、3脚音叉10の駆動振動を説明する。3脚音叉10の面内振動の中で、脚1及び2が、互いに相対する方向へ屈曲する面内振動を行い、この間、脚3が静止している振動モードがある。図8は、Y’方向から見た脚の断面図であるが、ある瞬間の各々の脚の変位方向を矢印で示している。この振動モードを駆動振動と呼ぶ事とする。
3脚音叉10の各々の脚の配置において、脚1及び2の配置に着目すると、脚1及び2は2脚音叉に似た配置を形成しており、駆動振動は脚1及び2で構成される2脚音叉と類似の面内振動と見る事が出来る。2脚音叉の面内振動は、基部の下部を支持部とした自己完結的な振動体であるが、これに類似の3脚音叉10の駆動振動は、支持部への振動の漏れが殆どないことが確認されている。
駆動振動において、脚3が静止している理由は、脚1,2の組が自己完結的な振動を実現できるからであるが、更に脚3の幅が、他の脚の幅に対して3/5±10%と狭くなっており、脚3のX方向の共振周波数が他の脚の面内振動の共振周波数とかけ離れていて、脚1及び2の振動に結合できないことが挙げられる。
各々の面外振動においては、脚固有の共振周波数は脚の幅に影響されず厚さtで決定される為、脚3の幅を大きく変化させても3本の脚は全て振動する検出振動が実現したのに対し、面内振動においては脚3の幅を大きく変化させる事により、脚3だけが静止する駆動振動を実現した。これが3脚音叉10の大きな特徴である。
次に、駆動振動及び各々の検出振動と、コリオリ力の関係について説明する。駆動振動を行う3脚音叉10において、この時3脚音叉10をY’の周りに角速度Ωで回転すると、速度VXで運動する脚1には、駆動振動に直交する方向にコリオリ力FCが働き、速度−VXで運動する脚2には、駆動振動に直交する方向にコリオリ力−FCが働く。即ち、図7に示す様に、コリオリ力FC及び−FCは、面外振動方向に、駆動振動の周波数で3脚音叉10の脚1及び2に働く。従って駆動振動が発生している3脚音叉10をY’軸周りに角速度Ωで回転すると、コリオリ力により脚1及び2の運動を媒介として検出振動が励振されることが分かる。ただし、脚1及び2がコリオリ力を媒介として引き起こす第1の検出振動及び第2の検出振動で動作する脚3の運動方向は、図7及び図9に示したように、脚1及び脚2の運動方向に対して互いに反対方向である。
振動ジャイロの出力は、検出振動系に対して、高速で移動する駆動振動部に、速度に比例するコリオリ力FC=2・M・Ω・VXが働いた結果、これに直交する検出振動方向に発生する振動力による強制振動と見ることができる。固有振動数ω0で振動する駆動振動
が、コリオリ力FCを介して検出振動を励振する場合は、駆動振動の変位を振幅Dの正弦波D・sinω0・tとすると、コリオリ力の記述式FC=2・M・Ω・VXから、検出方向に発生するコリオリ力は
2M・Ω・D・ω0・cosω0・tなので、固有振動数ωと先鋭度Qを持つ3脚音叉10の検出振動系の振動部の変位を時間の関数としてZ(t)と表現し、微分方程式をたてると次の(式1)のようになる。
M・d・Z(t)/dt+M・(ω/Q)・dZ(t)/dt+Mω・Z(t)=2・M・Ω・D・ω0・cosω0・t …(式1)
この微分方程式の定常解は、角速度Ωに比例した振幅を持つ正弦波A・cos(ω0t−φ)である。ここに振幅Aは
A=2・D・Ω・(1/ω0)・(ω/ω0)・((1−(ω/ω0)
+((1/Q)・(ω/ω0))1/2 …(式2)
であり、また、位相φは、
φ=arctan(Q・(ω0/ω)−(ω/ω0))−1) …(式3)
で記述されるが、φは、Qが大きい場合は、ω0>ωでは−90度,ω0<ωでは90度に変化する階段状の関数である。
位相φは駆動振動に対する検出振動の位相関係を示すものであるが、上記の式(3)は、検出振動の周波数が駆動振動の周波数に一致する点を境にして、高いか低いかにより位相が180度異なることを示している。このことは検出振動の周波数に対して、駆動振動の周波数を調整することにより、駆動振動によりコリオリ力で励振する検出振動の位相を制御できることを示している。
本実施の形態で用いる3脚音叉10は、共振周波数ω=ω1と先鋭度Q=Q1を持つ第1の検出振動、及び共振周波数ω=ω2と先鋭度Q=Q2を持つ第2の検出振動の、2つの検出振動を有しており、第1の検出振動の共振周波数ω1は第2の検出振動の共振周波数ω2より大きく、ω1>ω2となっている。2つの共振周波数ω1及びω2の値の大小関係は、3脚音叉10の形状を大きく変えない限り変えることが出来ないが、面外振動である2つの共振周波数ω1及びω2の値は、面内振動である共振周波数ω0に対しては、板の厚さtにより同じ比率で変化させることができるので、2つの共振周波数ω1及びω2に対する駆動周波数ω0の大小関係は、3脚音叉10の厚さtを変化させることにより容易に変化させることが出来る。
本実施の形態に於いては、駆動振動の共振周波数ω0を2つの検出振動の共振周波数ω1及びω2の間の値としている。即ち厚さtを調整することにより、ω1>ω0>ω2の大小関係を実現している。この関係においては、図7及び図9に示したように、駆動振動が励振する向きが互いに逆である各々の検出振動は、駆動振動から見て、第1の検出振動の共振周波数は高く、第2の検出振動の共振周波数は低いので、駆動振動が第1の検出振動を励振する場合の位相φ=φ1、及び駆動振動が第2の検出振動を励振する場合の位相φ=φ2は互いに180度異なることを考慮すると、駆動振動がコリオリ力により発生させる各々の検出振動の方向は同じであり、2つの検出振動は互いに強め合う結果となる。
Qが大きいとき式2はKを比例定数として近似的に、A=K・Ω/|ω−ω0|と表すことができる。駆動振動の共振周波数ω0が2つの検出振動の共振周波数ω1及びω2の値の間にある3脚音叉10の場合は、A=K・Ω/|ω1−ω0|+K・Ω/|ω0−ω2|、即ち、第1の検出振動の離調度をΔω1=|ω1―ω0|,第2の検出振動の離調度をΔω2=|ω2―ω0|と記すと、A=K・Ω/(1/Δω1+1/Δω2)となる。図10には、駆動振動の共振周波数ω0が第2の検出振動の共振周波数ω2より大きく、第1の検出振動の共振周波数ω1より小さい場合の振幅Aの大きさを、第1の検出振動からの寄与を示す一点破線と、第2の検出振動からの寄与を示す破線の和として、周波数
の関数として実線で示してある。
図10に示すように、第1の検出振動及び第2の検出振動からの寄与である2つの双曲線の和は、ω1とω2の間の領域で鍋底の領域100を形成している。これは、振幅がA=K・Ω/(1/Δω1−1/Δω2)となり、駆動振動の共振周波数ω0が第1の検出振動の共振周波数ω1よりも大きい場合には、検出振動振幅Aに急峻な振幅変化を見せる領域200に比べ、図10の領域100に駆動振動の共振周波数ω0を設定した3脚音叉10は、駆動振動の共振周波数を変えることで調整される離調度の変化に対する検出振動振幅Aの変化が小さく、離調度を変化させてもコリオリ検出出力が殆ど変化しない特性を実現する事ができることを示している。
ここまで、3脚音叉10の振動体形状としては、検出脚の幅が他の脚の3/5±10%という厳しい制限を課したものについてのみ説明してきたが、2つの検出振動は検出脚の固有の共振周波数を他の脚に対して変化させた非対称形状の3脚音叉全般に存在するものであり、また対称形状の3脚音叉にも存在するものである。従って、3脚音叉全般においても、駆動振動の周波数ω0を、第1の検出振動及び第2の検出振動ω1とω2の間の領域に設定することにより、本実施の形態で述べた、離調度の変化に対する出力の変化が小さく、離調度により検出出力が殆ど変化しない特性を実現する事ができる。
次に、実際の駆動検出回路を用いた、電気的な駆動検出方法について説明する。図2には、3脚音叉10の脚の断面及び、電極1L,1R,1U,1D,2L,2R,2U,2D,3U,3D,及び3Gの断面が示されている。
まず、脚2が面内振動を行う場合を説明する。脚2がX方向に屈曲すると、電極2L近傍はY’方向に伸び、電極2R近傍はY’方向に縮む。この時水晶内部の電極2L近傍には圧電効果により−X方向に電界が発生し、電極2R近傍には圧電効果によりX方向に電界が発生する。これらの電界により、電極2U及び2Dは電極2L及び2Rより高電位となる。またこれとは逆に、電極2Lと電極2U又は2Dの間に外部から電圧を印加し、電極2U又は2Dと電極2Rの間に外部から逆電圧を印加すると、圧電効果は可逆的なので、水晶内部には電極2L近傍に−X方向に電界が発生し、電極2R近傍にX方向に電界が発生するが、この電界により脚2の電極2Lの近傍は伸び、電極2Rの近傍は縮み、結果として脚2はX方向に屈曲する。従って、X方向の屈曲によって電極2U又は2Dに発生する電圧を増幅し、位相を調整して電極2L及び2Rにこの電圧を加える事により、脚2を用いて面内振動を発振させる事が出来る。
本実施の形態においては、駆動振動で動作する脚1及び2を全て駆動する。即ち、図8に示した駆動振動の脚の動作方向を勘案し、脚1は、左右の電極1L及び1Rを参照電圧として、表裏の電極1U及び1Dに電圧を印加し、脚2においては、逆に表裏の電極2U及び2Dの電圧を参照に左右の電極2L及び2Rに電圧を印加すればよい。本実施の形態においては、電極1L,1R,2U及び2Dからの電圧をアンプGに入力し、移相回路PでアンプGの出力を移相して、電極1U,1D,2L及び2Rに印加する事により、駆動振動を自励発振させている。
この状態で3脚音叉10全体をZ’軸の回りに角速度Ωで回転させると、3脚音叉10の脚1及び2の運動を介して、3脚音叉10には、既に述べた様に2つの検出振動が発生し、回転のない場合には静止していた脚3には、面外振動が発生する。脚3が面外振動する場合を説明する。脚3がZ’方向に屈曲すると、電極3D近傍がY’方向に縮む。この時圧電効果により、Z’方向に見て、脚3の電極3Dが存在する領域ではX方向に電界が発生する。従って基準電極3Gに対して電極3Dは低電位になる。このとき電極3U近傍はY’方向に伸びる。圧電効果により、Z’方向に見て、脚3の電極3Uが存在する領域
では−X方向に電界が発生する。従って基準電極3Gに対して電極3Uは高電位になる。これとは逆に、脚3が−Z’方向に屈曲すると、電極3Dの存在する領域がY’方向に伸びる。この時圧電効果により、電極の存在する領域では−X方向に電界が発生する。従って基準電極3Gに対して電極3Dは高電位になる。このとき電極3U近傍はY’方向に縮む。圧電効果により、Z’方向に見て、脚3の電極3Uが存在する領域ではX方向に電界が発生する。従って基準電極3Gに対して電極3Uは低電位になる。即ち、検出振動は、脚3の基準電極3Gの電位を基準とした、電極3Uと電極3Dに生じる互いに逆方向の電圧として検出できる。勿論、電極3Gを使用せずに、直接に電極3Uと3D間の電圧を測定しても良い。
コリオリ力の検出信号は、電極3Gをグランドに接続して基準電圧を作り、電極3U及び3Dの電圧を差動バッファDに入力し、差動バッファDを経て乗算回路Mに導き、駆動振動の発振系の出力を、コリオリ力が90度遅れて発生するのを補正する目的で、アンプGの出力を、移相回路P2により90度移相し、コンパレータCにより2値化した参照信号により乗算し、乗算により検波した結果は、更に積分回路Sにより平滑化し、正確な直流出力として検出できる。この直流出力はコリオリ力に比例し、コリオリ力は角速度Ωに比例するので、この直流出力により角速度Ωを知ることができる。ここで、検出に差動検出を用いたのは、回路の対称性を向上し、回路系のドリフトを低減する為である。
本発明は、3脚振動子を用いたジャイロセンサに適用できるものである。
本発明の実施の形態である3脚音叉型の振動ジャイロの外観を示し、以後説明に用いる座標を示す斜視図である。 本発明の実施の形態である3脚音叉の断面を示し,回路ブロック及び配線を示す模式図である。 本発明の実施の形態である3脚音叉型の振動ジャイロの外観を示し、以後説明に用いる座標を示し、電極の一部を示す表面図である。 本発明の実施の形態である3脚音叉型の振動ジャイロの外観を示し、以後説明に用いる座標を示し、電極の一部を示す裏面図である。 従来の音叉型の水晶ジャイロの外観を示し、座標を示し、電極の一部を示し、異方性結晶の回転方向を示す斜視図である。 従来の音叉型水晶ジャイロの、脚の断面及び駆動検出回路の配線模式図である。 本発明の実施の形態である3脚音叉型振動体の駆動振動を示す動作説明図である。 本発明の実施の形態である3脚音叉型振動体の検出振動を示す動作説明図である。 本発明の実施の形態である3脚音叉型振動体の検出振動を示す動作説明図である。 本発明の実施の形態である3脚音叉型振動ジャイロの出力を周波数に対して表す図である。
符号の説明
1L,1R,1U,1D 電極
2L,2R,2U,2D 電極
3U,3D,3G 電極
DR,SE 端子
S1,S2,GND 端子
1〜3 脚
9 基部
10 3脚音叉型の振動ジャイロ
11 支持部
A1〜A3 錘
W1,W2,W3 脚幅
U 溝幅
K 肩幅
C コンパレータ
D 差動バッファ
G アンプ
M 乗算回路
P ,P2 移相回路
S 積分回路
FC,−FC コリオリ力
VX,−VX 速度
J1〜J8 電極
J10 音叉型振動体
J11 第1の脚
J12 第2の脚
J15 基部
JC コンパレータ
JD 差動バッファ
JG アンプ
JM 乗算回路
JP ,JP2 移相回路
JS 積分回路

Claims (5)

  1. 基部に3本の脚を配設した振動子と、該3本の脚のうち2本を所定の駆動周波数で駆動する発振手段と、駆動された前記2本の脚とは異なる他の1本の脚でコリオリ力を検出する検出手段とを有し、前記3本の脚は互いに所定の間隔を保って前記基部から同じ方向へ平行に配設し、前記発振手段は前記3本の脚のうち、中央の脚と該中央の脚と隣り合う一方の脚とを駆動し、前記中央の脚と隣り合う他方の脚をほぼ静止させ、前記検出手段は前記他方の脚に発生するコリオリ力を検出する振動ジャイロにおいて、
    前記振動子は第1の振動周波数を共振点とする第1検出振動モードと、第2の振動周波数を共振点とする第2検出振動モードとを有しており、前記発振手段の前記駆動周波数が前記第1の振動周波数と前記第2の振動周波数との間の周波数であることを特徴とする振動ジャイロ。
  2. 前記コリオリ力に基づいて発生する前記第1検出振動モードの振動と前記第2検出振動モードの振動が前記他方の脚を同位相で振動するように作用することを特徴とする請求項1記載の振動ジャイロ。
  3. 前記第1検出振動モードは、前記一方の脚と前記他方の脚が前記中央の脚と逆位相で振動するモードであり、前記第2検出振動モードは、前記一方の脚と前記中央の脚が前記他方の脚と逆位相で振動するモードであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の振動ジャイロ。
  4. 前記他方の脚の幅が、前記中央の脚の幅と前記一方の脚の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1記載の振動ジャイロ。
  5. 前記一方の脚の幅と前記中央の脚の幅をほぼ同じにするとともに、前記他方の脚の幅は、前記一方の脚又は前記中央の脚の幅の3/5±10%にしており、前記一方の脚と前記基部を結合する部分に肩部を設けたことを特徴とする請求項1記載の振動ジャイロ。
JP2004088261A 2004-03-25 2004-03-25 振動ジャイロ Expired - Fee Related JP4440682B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004088261A JP4440682B2 (ja) 2004-03-25 2004-03-25 振動ジャイロ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004088261A JP4440682B2 (ja) 2004-03-25 2004-03-25 振動ジャイロ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005274360A JP2005274360A (ja) 2005-10-06
JP4440682B2 true JP4440682B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=35174192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004088261A Expired - Fee Related JP4440682B2 (ja) 2004-03-25 2004-03-25 振動ジャイロ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4440682B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4911690B2 (ja) * 2006-01-31 2012-04-04 Necトーキン株式会社 振動ジャイロ用振動子
CH700716B1 (fr) * 2006-10-09 2010-10-15 Suisse Electronique Microtech Résonateur en silicium de type diapason.
WO2008114818A1 (ja) * 2007-03-20 2008-09-25 Citizen Holdings Co., Ltd. 圧電振動子、および振動ジャイロ
JP5071058B2 (ja) * 2007-11-07 2012-11-14 セイコーエプソン株式会社 圧電振動片
JP5617534B2 (ja) * 2010-10-29 2014-11-05 Tdk株式会社 圧電振動型ヨーレートセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005274360A (ja) 2005-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4068370B2 (ja) 振動ジャイロ
EP0649002B1 (en) Vibration-sensing gyro
US7348716B2 (en) Piezoelectric gyro element and piezoelectric gyroscope
US9885576B2 (en) Angular velocity sensor
JP2002141770A (ja) 小型振動子
JP2001255152A (ja) 圧電振動ジャイロスコープおよびその周波数調整方法
JP2006201118A (ja) 圧電振動ジャイロ素子およびジャイロセンサ
JP4911690B2 (ja) 振動ジャイロ用振動子
JP2002228453A (ja) 振動ジャイロおよびその温度ドリフト調整方法
JP4440682B2 (ja) 振動ジャイロ
KR100361118B1 (ko) 2축 각속도 검출용 진동자 및 이를 구비한 진동 자이로스코프
JP2008224627A (ja) 角速度センサ、角速度センサの製造方法及び電子機器
JPH08278146A (ja) 振動ジャイロ
JP4295233B2 (ja) 振動ジャイロ用音叉型振動子
JP4668441B2 (ja) 振動ジャイロ
JP2001208545A (ja) 圧電振動ジャイロスコープ
JP4641107B2 (ja) 振動ジャイロ
JP3355998B2 (ja) 振動ジャイロ
JP2001194148A (ja) 振動ジャイロ
JP2009063299A (ja) 振動ジャイロ
JP2005345404A (ja) 圧電振動ジャイロ用振動子及びその製造方法
JP2008256542A (ja) 振動ジャイロ
JP2001241953A (ja) 振動ジャイロ
US7571648B2 (en) Piezoelectric vibration angular velocity sensor
JP2001116552A (ja) 振動ジャイロ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4440682

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150115

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees