JPH1114373A - 振動型ジャイロスコープ - Google Patents

振動型ジャイロスコープ

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JPH1114373A
JPH1114373A JP9171636A JP17163697A JPH1114373A JP H1114373 A JPH1114373 A JP H1114373A JP 9171636 A JP9171636 A JP 9171636A JP 17163697 A JP17163697 A JP 17163697A JP H1114373 A JPH1114373 A JP H1114373A
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JP
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arms
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vibrator
drive
vibration
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JP9171636A
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English (en)
Inventor
Takayuki Kikuchi
菊池  尊行
Shiyousaku Gouji
庄作 郷治
Yukihisa Osugi
幸久 大杉
Takao Soma
隆雄 相馬
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動子にねじれが生じにくく、高い感度の回転
角速度の測定が可能な振動型ジャイロスコープを提供す
る。 【解決手段】基部2と、この基部2に接続した駆動アー
ムおよび検出アームを、基部2に対して両者が互いに反
対方向に延在するよう構成した振動子1を備える振動型
ジャイロスコープにおいて、駆動アームおよび/または
検出アームの本数を少なくとも3本として振動子を構成
する。一例として、2本の駆動アームと4本の検出アー
ムの例、3本の駆動アームと2本の検出アームの例、3
本の駆動アームと3本の検出アームの例、4本の駆動ア
ームと2本の検出アームの例をあげることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基部と、この基部
に接続した駆動アームおよび検出アームを、基部に対し
て両者が互いに反対方向に延在するよう構成した振動子
を備える振動型ジャイロスコープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、基部と、この基部に接続した
一対の駆動アームおよび一対の検出アームを、同一平面
内において、基部に対して両者が互いに反対方向に延在
するよう構成した振動子を備える振動型ジャイロスコー
プは、種々の構成のものが知られている。図16はその
ような振動型ジャイロスコープに用いる振動子の一例を
示す図である。図16に示す例において、振動型ジャイ
ロスコープに用いる振動子51は、基部52と、この基
部52の一方の側に接続して設けた一対の互いに平行な
駆動アーム53、54と、この基部52の他方の側に接
続して設けた一対の互いに平行な検出アーム55、56
とから構成されている。
【0003】上述した構成の従来の振動型ジャイロスコ
ープに用いる振動子1において、駆動アーム53、54
を、これらの駆動アーム53、54に設けた図示しない
駆動手段により、XZ面内で互いに逆相の振動をさせ
る。このXZ面内の振動は、駆動アーム53、54と検
出アーム55、56のXZ面内の形状を異ならせること
で、検出アーム55、56には伝達されない。この状態
で、振動子51の対称軸を中心に回転角速度ωが作用す
ると、駆動アーム53、54にコリオリの力fが作用す
る。駆動アーム53、54が振動していることから、駆
動アーム53、54にはYZ面内で互いに逆相の振動が
誘起される。YZ面内において駆動アーム53、54の
振動と検出アーム55、56が共振するよう、駆動アー
ム53、54および検出アーム55、56のYZ面内の
形状を定めてあるため、コリオリの力により発生した駆
動アーム53、54のYZ面内の振動は、検出アーム5
5、56に誘起される。この振動を検出アーム55、5
6に設けた図示しない検出手段により検出して、回転角
速度を測定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の振動型
ジャイロスコープに用いる振動子51では、駆動アーム
53、54と検出アーム55、56とが基部52を挟ん
で互いに反対側に延在しているため、駆動アーム53、
54に設けた駆動手段と検出アーム55、56に設けた
検出手段とを離れた位置に構成することができる。その
ため、検出手段に駆動アーム53、54の駆動振動等の
影響が加わり難くなり、高感度の回転角速度の検出が可
能であった。しかし、以下のような問題があった。
【0005】すなわち、振動子51は基部52で固定さ
れて使用される。また、上述したように、駆動アーム5
3、54の駆動振動により検出アーム55、56が共振
しないよう、駆動アーム53、54と検出アーム55、
56のXZ面内の形状を異ならせている。そのため、検
出振動モードにおいて、駆動アーム53、54と検出ア
ーム55、56との間の基部52の中心線がねじれ易か
った。その結果、駆動アーム53、54の検出振動モー
ドの振動が検出アーム55、56へ効率的に伝達せず、
検出アーム55、56におけるYZ面内の検出振動の共
振尖鋭度(Q値)が低くなり、回転角速度の測定感度が
低くなる問題があった。
【0006】本発明の目的は上述した課題を解消して、
振動子にねじれが生じにくく、高い感度の回転角速度の
測定が可能な振動型ジャイロスコープを提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の振動型ジャイロ
スコープは、基部と、この基部に接続した駆動アームお
よび検出アームを、基部に対して両者が互いに反対方向
に延在するよう構成した振動子を備える振動型ジャイロ
スコープにおいて、駆動アームおよび/または検出アー
ムの本数を少なくとも3本として振動子を構成すること
を特徴とするものである。
【0008】本発明では、駆動アームおよび/または検
出アームの本数を少なくとも3本として振動子を構成す
ることで、駆動アームと検出アームとが検出振動モード
で振動する際、一対の駆動アームの振動と共振する検出
アームのいずれかと逆相で検出振動モードの振動をさせ
ることができ、基部の中心線に沿ったあるいは中心線に
垂直方向ののねじれ発生を減少させることができる。
【0009】また、駆動アームと検出アームの本数につ
いては、いずれかまたは両者が少なくとも3本のアーム
を有していれば本発明を達成できるが、あまりアームの
数を多くすると振動のロスが発生しやすくなるため、駆
動アームの駆動振動モードにおける振動が、振動子の主
面と同一平面内の振動であるとともに、検出アームの検
出振動モードにおける振動が、振動子の主面に垂直な平
面内の振動である場合は、2本の駆動アームと4本の検
出アームの例、3本の駆動アームと2本の検出アームの
例、3本の駆動アームと3本の検出アームの例、4本の
駆動アームと2本の検出アームの例が好ましい。また、
駆動アームの駆動振動モードにおける振動が、振動子の
主面に垂直な平面内の振動であるとともに、検出アーム
の検出振動モードのにおける振動が、振動子の主面と同
一平面内の振動である場合は、3本の駆動アームと3本
の検出アームの例が好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の振動型ジャイロス
コープに用いる振動子の一例の構成を示す図である。図
1に示す例において、振動型ジャイロスコープを構成す
る振動子1は、基部2と、基部2の一方の側、ここでは
図中上側に接続して設けた2本の互いに平行な駆動アー
ム3、4と、基部2の他方の側、ここでは図中下側に接
続して設けた4本の互いに平行な検出アーム5〜8と
を、同一平面内に形成して構成されている。なお、9、
10は基部2を支持するための基部2の中心線上に設け
た支持アームである。
【0011】本例では、振動子1として水晶を使用し、
図中に水晶の方位として記載したように対称軸を配置し
ている。また、駆動アーム3、4の各々の各辺に、駆動
手段としての駆動電極11−1〜11−4を設けるとと
もに、検出アーム5〜8のうちの2本の検出アーム6、
7の各々のYZ面に沿った2辺に、検出手段としての検
出電極12−1〜12−4を2つずつ設けている。振動
子1としては、水晶のほか、従来から知られているエリ
ンバ合金などの恒弾性合金、あるいは圧電セラミックス
などの圧電材料、さらには、水晶、LiTaO3 単結
晶、LiNbO3 単結晶などの圧電単結晶を用いること
ができる。ただし、恒弾性合金を用いた場合は、駆動手
段、検出手段として、電極とともに圧電材料板を配置す
る必要がある。
【0012】上述した本発明の振動型ジャイロスコープ
の振動子1の動作は、以下の通りである。まず、駆動ア
ーム3、4を、駆動アーム3、4に設けた駆動電極11
−1〜11−4により、互いに逆相にXZ面内で振動さ
せる。この時、XZ面内における駆動アーム3、4の形
状と検出アーム5〜8の形状とを異ならせることで、駆
動アーム3、4の駆動振動により検出アーム5〜8がX
Z面内で共振することはない。この駆動振動モードの振
動を図2(a)にも示す。この状態で、振動子1にZ軸
を中心とする回転角速度ωが作用すると、駆動アーム
3、4にコリオリの力fが作用する。駆動アーム3、4
は互いに逆相でXZ面内で振動していることから、駆動
アーム3、4には互いに逆相のYZ面内での振動が誘起
される。
【0013】この駆動アーム3、4のYZ面内の振動
は、YZ面内における駆動アーム3、4の形状と検出ア
ーム5〜8の形状とを同一としているため、検出アーム
5〜8を互いに逆相にYZ面内で共振させる。これによ
り、図2(b)に示すような検出振動モードの振動が発
生する。この検出振動モードの振動を検出アーム6、7
の各別に設けた検出電極12−1〜12−4により電気
信号として検出して、回転角速度を測定している。ま
た、図3(a)、(b)に図1における図中上方から見
た各電極の配線状態および図中下方から見た各電極の配
線状態を示す。
【0014】図1に示す例では、図2(b)に示す検出
振動モードでの振動を考えると、振動子1が支持アーム
9、10で支持固定されていることに起因して、駆動ア
ーム3および検出アーム5の対と駆動アーム4および検
出アーム8の対との振動により発生する基部2の中心線
のまわりのねじれを、検出アーム5と逆相の振動をする
検出アーム6と検出アーム8と逆相の振動をする検出ア
ーム7とを設けることで、緩和させることができる。そ
のため、YZ面内での検出振動のQ値を高く保つことが
でき、回転角速度の測定感度を高めることができる。
【0015】図4は本発明の振動型ジャイロスコープに
用いる振動子の他の例の構成を示す図である。図4に示
す例において、図1に示す例と同一の部材には同一の符
号を付し、その説明を省略する。図4に示す例におい
て、図1に示す例と異なる点は、駆動アームを1本増加
させて3本とするとともに、検出アームを2本減少させ
て2本とした点である。具体的には、図4に示すよう
に、駆動アーム3、4の中間に駆動アーム3、4と平行
に駆動アーム21を設け、この駆動アーム21に駆動手
段としての駆動電極11−1〜11−4を設けている。
また、検出アームを駆動アーム3、4と対応する位置に
設けた検出アーム6、7に限定している。
【0016】上述した例と同様に、図5(a)、(b)
に図4に示す振動子1の駆動振動モードの振動および検
出振動モードの振動を示すとともに、図6(a)、
(b)に図4に示す振動子1の図中上方から見た各電極
の配線状態および図中下方から見た各電極の配線状態を
示す。本例において、図5(b)に示す検出振動モード
の振動を考えると、駆動アーム3および検出アーム6の
対と駆動アーム4および検出アーム7の対との振動によ
り発生する基部2の中心線のまわりのねじれを、駆動ア
ーム3、4と逆相の振動をする駆動アーム21を設ける
ことで、緩和させることができる。そのため、YZ面内
での検出振動のQ値を高く保つことができ、回転角速度
の測定感度を高めることができる。
【0017】図7は本発明の振動型ジャイロスコープに
用いる振動子のさらに他の例の構成を示す図である。図
7に示す例において、図1および図4に示す例と同一の
部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。図7
に示す例において、図1に示す例と異なる点は、駆動ア
ームを1本追加して3本とするとともに、検出アームを
1本減少させて3本とした点である。具体的には、図7
に示すように、駆動アーム3、4の中間に駆動アーム
3、4と平行に駆動アーム21を設け、この駆動アーム
21に駆動手段としての駆動電極11−1〜11−4を
設けている。また、検出電極12−1〜12−4を設け
た検出アームを検出アーム6に限定し、駆動アーム3、
21、4に対応する位置に検出アーム5、6、8を設け
ている。
【0018】上述した例と同様に、図8(a)、(b)
に図7に示す振動子1の駆動振動モードの振動および検
出振動モードの振動を示すとともに、図9(a)、
(b)に図7に示す振動子1の図中上方から見た各電極
の配線状態および図中下方から見た各電極の配線状態を
示す。本例において、図8(b)に示す検出振動モード
の振動を考えると、駆動アーム3および検出アーム5の
対と駆動アーム4および検出アーム8の対との振動によ
り発生する基部2の中心線のまわりのねじれを、上記各
対となる駆動アームと検出アームとの組み合わせと逆相
の振動をする駆動アーム21および検出アーム6との対
を設けることで、緩和させることができる。図1に示し
た例および図4に示した例と比較して、駆動アーム21
と検出アーム6とがねじれ防止に作用するため、このね
じれ緩和はより効果的になる。そのため、YZ面内での
検出振動のQ値をより高く保つことができ、回転角速度
の測定感度をより高めることができる。
【0019】図10は本発明の振動型ジャイロスコープ
に用いる振動子のさらに他の例の構成を示す図である。
図10に示す例において、図1、図4および図7に示す
例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略
する。図10に示す例において、図1に示す例と異なる
点は、駆動アームを2本増加させて4本とするととも
に、検出アームを2本減少させて2本とした点である。
具体的には、図10に示すように、駆動アーム3、4の
両端に駆動アーム3、4の間隔と等間隔かつ平行に駆動
アーム22、23を設け、これらの駆動アーム22、2
3には駆動電極を設けないで構成している。また、検出
アーム6、7を駆動アーム22、23と対応する位置に
設けている。
【0020】上述した例と同様に、図11(a)、
(b)に図10に示す振動子1の駆動振動モードの振動
および検出振動モードの振動を示すとともに、図12
(a)、(b)に図10に示す振動子1の図中上方から
見た各電極の配線状態および図中下方から見た各電極の
配線状態を示す。本例では、駆動電極11−1〜11−
4を設けた駆動アーム3、4の駆動振動により、駆動ア
ーム3、4とXZ面内の形状を同一とした駆動アーム2
2、23に逆相に共振し、この駆動アーム22、23の
駆動振動は、駆動アーム22、23とXZ面内の形状を
異ならせた検出アーム6、7へは伝達されない。一方、
駆動アーム22、23には、Z軸周りの回転角速度ωが
与えられると、互いに逆相のYZ面内の検出振動が発生
し、この検出振動により駆動アーム22、23とYZ面
内の形状を同一とした検出アーム6、7は共振する。そ
の結果、以上の例と同様に、検出電極12−1〜12−
4から回転角速度を求めることができる。
【0021】本例において、図11(b)に示す検出振
動モードの振動を考えると、駆動アーム22および検出
アーム6の対と駆動アーム23および検出アーム7の対
との振動により発生する基部2の中心線のまわりのねじ
れを、駆動アーム22と逆相の振動をする駆動アーム3
および駆動アーム23と逆相の振動をする駆動アーム4
を設けることで、緩和させることができる。図1に示し
た例および図4に示した例と比較して、駆動アーム3と
4とがねじれ防止に作用するため、このねじれ緩和はよ
り効果的になる。そのため、YZ面内での検出振動のQ
値をより高く保つことができ、回転角速度の測定感度を
より高めることができる。
【0022】図13は本発明の振動型ジャイロスコープ
に用いる振動子のさらに他の例の構成を示す図である。
図13に示す例において、図7に示す例と同一の部材に
は同一の符号を付し、その説明を省略する。図13に示
す例において、図7に示す例と異なる点は、駆動振動モ
ードの振動と検出振動モードの振動とを逆にした点であ
る。すなわち、駆動アーム3、21、4の各別に設けた
駆動電極11−1〜11−4の配置を、図7に示す例と
は異ならせて、図中YZ面に沿った2面の内の一面の両
端に駆動電極11−1、11−2を配置するとともに、
他の面の両端に駆動電極11−3、11−4を配置して
いる。
【0023】そのため、本例では、図14(a)に示す
ように、駆動アーム3、21、4を互いに逆相にYZ面
内で駆動振動モードの振動をさせることができる。この
時、YZ面内における駆動アーム3、21、4の形状と
検出アーム5、6、8の形状とを異ならせることで、駆
動アーム3、21、4の駆動振動により検出アーム5、
6、8がYZ面内で共振することはない。この状態で、
振動子1にZ軸を中心とする回転角速度ωが作用する
と、駆動アーム3、21、4にコリオリの力fが作用す
る。駆動アーム3、21、4は互いに逆相でYZ面内で
振動していることから、駆動アーム3、21、4には互
いに逆相のXZ面内での振動が誘起される。
【0024】この駆動アーム3、21、4のXZ面内の
振動は、XZ面内における駆動アーム3、21、4の形
状と検出アーム5、6、8の形状とを同一としているた
め、検出アーム5、6、8を互いに逆相にXZ面内で共
振させる。これにより、図14(b)に示すような検出
振動モードの振動が発生する。この検出振動モードの振
動を検出アーム6に設けた検出電極12−1〜12−4
により電気振動として検出して、回転角速度を測定して
いる。なお、図15(a)、(b)に図13における図
中上方から見た各電極の配線状態および図中下方から見
た各電極の配線状態を示す。
【0025】本例においても、上述したいずれの例とも
同様に、図14(b)に示す検出振動モードの振動を考
えると、振動子1が支持アーム9、10で支持固定され
ていることに起因して、駆動アーム3および検出アーム
5の対と駆動アーム4および検出アーム8の対との振動
により発生する、図14(b)の基部2の中心において
主面に垂直な線、言い換えると紙面に垂直な線の周りの
ねじれを、駆動アーム3、4と逆相の振動を行う駆動ア
ーム21と検出アーム5、8と逆相の振動を行う検出ア
ーム6との対を設けることで、緩和することができる。
そのため、XZ面内での検出振動のQ値を高く保つこと
ができ、回転角速度の測定感度を高めることができる。
【0026】
【実施例】実際に、縦型2−4(図1)、縦型3−2
(図4)、縦型3−3(図7)、縦型4−2(図10)
および駆動振動モードと検出振動モードが上記例と逆の
縦型3−3(図13)の振動子と、比較例として縦型2
−2(図16)の振動子とを利用して、実際に同一の構
成で同一の応答速度を持つ振動型ジャイロスコープを作
製した。作製した振動型ジャイロスコープの各々につい
て、検出振動モードのQ値を測定するとともに、1°/
sec における出力電圧を測定した。結果を以下の表1お
よび表2に示す。表1の結果から、本発明の実施例の振
動型ジャイロスコープは比較例の振動型ジャイロスコー
プに比べて、高いQ値を有するとともに出力電圧も高
く、高感度の測定ができることがわかった。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、駆動アームおよび/または検出アームの本数
を少なくとも3本として振動子を構成しているため、駆
動アームと検出アームとが検出振動モードで振動する
際、一対の駆動アームの振動と共振する検出アームのい
ずれかと逆相で検出振動モードの振動をさせることがで
き、基部の中心線に沿ったあるいは中心線に垂直方向の
のねじれ発生を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動型ジャイロスコープに用いる振動
子の一例の構成を示す図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ図1に示す振動子の
駆動振動モードおよび検出振動モードを示す図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ図1における図中上
方から見た各電極の配線状態および図中下方から見た各
電極の配線状態を示す図である。
【図4】本発明の振動型ジャイロスコープに用いる振動
子の他の例の構成を示す図である。
【図5】(a)、(b)はそれぞれ図4に示す振動子の
駆動振動モードおよび検出振動モードを示す図である。
【図6】(a)、(b)はそれぞれ図4における図中上
方から見た各電極の配線状態および図中下方から見た各
電極の配線状態を示す図である。
【図7】本発明の振動型ジャイロスコープに用いる振動
子のさらに他の例の構成を示す図である。
【図8】(a)、(b)はそれぞれ図7に示す振動子の
駆動振動モードおよび検出振動モードを示す図である。
【図9】(a)、(b)はそれぞれ図7における図中上
方から見た各電極の配線状態および図中下方から見た各
電極の配線状態を示す図である。
【図10】本発明の振動型ジャイロスコープに用いる振
動子のさらに他の例の構成を示す図である。
【図11】(a)、(b)はそれぞれ図10に示す振動
子の駆動振動モードおよび検出振動モードを示す図であ
る。
【図12】(a)、(b)はそれぞれ図10における図
中上方から見た各電極の配線状態および図中下方から見
た各電極の配線状態を示す図である。
【図13】本発明の振動型ジャイロスコープに用いる振
動子のさらに他の例の構成を示す図である。
【図14】(a)、(b)はそれぞれ図13に示す振動
子の駆動振動モードおよび検出振動モードを示す図であ
る。
【図15】(a)、(b)はそれぞれ図13における図
中上方から見た各電極の配線状態および図中下方から見
た各電極の配線状態を示す図である。
【図16】従来の振動型ジャイロスコープの一例の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 振動子、2 基部、3、4、21、22、23 駆
動アーム、5、6、7、8 検出アーム、9、10 支
持アーム、11−1〜11−4 駆動電極、12−1〜
12−4 検出電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相馬 隆雄 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基部と、この基部に接続した駆動アームお
    よび検出アームを、基部に対して両者が互いに反対方向
    に延在するよう構成した振動子を備える振動型ジャイロ
    スコープにおいて、駆動アームおよび/または検出アー
    ムの本数を少なくとも3本として振動子を構成すること
    を特徴とする振動型ジャイロスコープ。
  2. 【請求項2】前記駆動アームの駆動振動モードにおける
    振動が、前記振動子の主面と同一平面内の振動であると
    ともに、前記検出アームの検出振動モードにおける振動
    が、前記振動子の主面に垂直な平面内の振動である請求
    項1記載の振動型ジャイロスコープ。
  3. 【請求項3】前記振動子が、2本の駆動アームと4本の
    検出アームとを、互いに平行でかつ振動子の主面と同一
    平面内に形成して構成される請求項2記載の振動型ジャ
    イロスコープ。
  4. 【請求項4】前記振動子が、3本の駆動アームと2本の
    検出アームとを、互いに平行でかつ振動子の主面と同一
    平面内に形成して構成される請求項2記載の振動型ジャ
    イロスコープ。
  5. 【請求項5】前記振動子が、3本の駆動アームと3本の
    検出アームとを、互いに平行でかつ振動子の主面と同一
    平面内に形成して構成される請求項2記載の振動型ジャ
    イロスコープ。
  6. 【請求項6】前記振動子が、4本の駆動アームと2本の
    検出アームとを、互いに平行でかつ振動子の主面と同一
    平面内で形成して構成される請求項2記載の振動型ジャ
    イロスコープ。
  7. 【請求項7】前記駆動アームの駆動振動モードにおける
    振動が、前記振動子の主面に垂直な平面内の振動である
    とともに、前記検出アームの検出振動モードのにおける
    振動が、前記振動子の主面と同一平面内の振動である請
    求項1記載の振動型ジャイロスコープ。
  8. 【請求項8】前記振動子が、3本の駆動アームと3本の
    検出アームとを、互いに平行でかつ振動子の主面と同一
    平面内に形成して構成される請求項7記載の振動型ジャ
    イロスコープ。
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