JPWO2004079296A1 - 六脚型圧電振動ジャイロスコープ - Google Patents
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Abstract
本体部(2)から互いに間隔をおいて第1の方向(A1)に延出した一対の励振用アーム(3a,3b)、励振用アームの間で本体部から第1の方向に延出した一つの非励振用アーム(3c)、本体部から互いに間隔をおいて第2の方向(A2)に延出した一対の検出用アーム(4a,4b)、検出用アームの間で本体部から第2の方向に延出した一つの非検出用アーム(4c)を有する。励振用アームには駆動側電極が結合される。検出用アームには検出側電極が結合される。励振用アーム、非励振用アーム、検出用アーム、及び非検出用アームの各々は圧電体からなる。励振用アームの各々と非励振用アームとは幅寸法において互いに異なる。励振用アームの各々と検出用アームの各々とは幅寸法において互いに異なる。励振用アームの各々と非検出用アームとは幅寸法において互いに異なる。
Description
技術分野:
本発明は、カーナビゲーションや船舶航行用の姿勢制御装置等に角速度検出器として用いられるジャイロスコープに関し、特に、圧電振動ジャイロスコープに関する。
背景技術:
高精度に角速度検出が可能なジャイロスコープとして、六脚型圧電振動ジャイロスコープが例えば特開2001−255152号公報に開示されている。その六脚型圧電振動ジャイロスコープは、圧電体と、圧電体に結合された駆動側電極及び検出側電極とを含んでいる。圧電体は、表裏面を主面とする矩形板状の本体部と、本体部の互いに対向する辺の一方からのびた駆動側アーム部と、他方からのびた検出側アーム部を有している。駆動側アーム部は、一対の励振用アーム及びこれらの間の一つの非励振用アームを有している。検出側アーム部は、一対の検出用アーム及びこれらの間の一つの非検出用アームを有している。励振用アームにはそれぞれ、本体部の主面と平行な方向に振動する面内振動を励振するための駆動側電極が形成されている。検出用アームにはそれぞれ、本体部の主面と垂直な方向に振動する面垂直振動を検出するための検出側電極が形成されている。通常、励振用アーム、非励振用アーム、検出用アーム、及び非検出用アームは、量産性の配慮から全て同一な幅寸法及び厚さで形成される。
高感度な六脚型圧電振動ジャイロスコープを提供するためには、駆動側アーム部における各アームの駆動振動モード(即ち、面内振動)における共振周波数と、検出側アーム部における各アームの検出振動モード(即ち、面垂直振動)における共振周波数とを、互いに近付けることが必要である。しかし、その場合には、総計6脚の各アームのそれぞれの面垂直振動及び面内振動が近似するため、駆動振動モード及び検出振動モードの近傍にスプリアス周波数が存在し、面内振動をするスプリアス振動が励起されて圧電振動子又は圧電体に機械的な結合を与えることになる。その結果、ジャイロ感度即ち検出感度が著しく低下してしまう。特に、面内振動のスプリアス振動の強度は面垂直振動のスプリアス振動の強度に比べて圧倒的に大きいため、ジャイロ感度の低下を来す要因となっている。
発明の開示:
それ故に本発明の目的は、ジャイロ感度が優れて高精度に角速度検出が可能な圧電振動ジャイロスコープを提供することにある。
本発明の一態様によれば、本体部、前記本体部から互いに間隔をおいて第1の方向に延出した一対の励振用アーム、前記励振用アームの間で前記本体部から前記第1の方向に延出した一つの非励振用アーム、前記本体部から互いに間隔をおいて前記第1の方向とは反対の第2の方向に延出した一対の検出用アーム、前記検出用アームの間で前記本体部から前記第2の方向に延出した一つの非検出用アーム、前記励振用アームにそれぞれ結合された駆動側電極、及び前記検出用アームにそれぞれ結合された検出側電極を含み、前記励振用アーム、前記非励振用アーム、前記検出用アーム、及び前記非検出用アームの各々は圧電体からなり、前記励振用アームの各々と前記非励振用アームとは幅寸法において互いに異なり、前記励振用アームの各々と前記検出用アームの各々とは幅寸法において互いに異なり、前記励振用アームの各々と前記非検出用アームとは幅寸法において互いに異なることを特徴とする圧電振動ジャイロスコープが得られる。
本発明は、カーナビゲーションや船舶航行用の姿勢制御装置等に角速度検出器として用いられるジャイロスコープに関し、特に、圧電振動ジャイロスコープに関する。
背景技術:
高精度に角速度検出が可能なジャイロスコープとして、六脚型圧電振動ジャイロスコープが例えば特開2001−255152号公報に開示されている。その六脚型圧電振動ジャイロスコープは、圧電体と、圧電体に結合された駆動側電極及び検出側電極とを含んでいる。圧電体は、表裏面を主面とする矩形板状の本体部と、本体部の互いに対向する辺の一方からのびた駆動側アーム部と、他方からのびた検出側アーム部を有している。駆動側アーム部は、一対の励振用アーム及びこれらの間の一つの非励振用アームを有している。検出側アーム部は、一対の検出用アーム及びこれらの間の一つの非検出用アームを有している。励振用アームにはそれぞれ、本体部の主面と平行な方向に振動する面内振動を励振するための駆動側電極が形成されている。検出用アームにはそれぞれ、本体部の主面と垂直な方向に振動する面垂直振動を検出するための検出側電極が形成されている。通常、励振用アーム、非励振用アーム、検出用アーム、及び非検出用アームは、量産性の配慮から全て同一な幅寸法及び厚さで形成される。
高感度な六脚型圧電振動ジャイロスコープを提供するためには、駆動側アーム部における各アームの駆動振動モード(即ち、面内振動)における共振周波数と、検出側アーム部における各アームの検出振動モード(即ち、面垂直振動)における共振周波数とを、互いに近付けることが必要である。しかし、その場合には、総計6脚の各アームのそれぞれの面垂直振動及び面内振動が近似するため、駆動振動モード及び検出振動モードの近傍にスプリアス周波数が存在し、面内振動をするスプリアス振動が励起されて圧電振動子又は圧電体に機械的な結合を与えることになる。その結果、ジャイロ感度即ち検出感度が著しく低下してしまう。特に、面内振動のスプリアス振動の強度は面垂直振動のスプリアス振動の強度に比べて圧倒的に大きいため、ジャイロ感度の低下を来す要因となっている。
発明の開示:
それ故に本発明の目的は、ジャイロ感度が優れて高精度に角速度検出が可能な圧電振動ジャイロスコープを提供することにある。
本発明の一態様によれば、本体部、前記本体部から互いに間隔をおいて第1の方向に延出した一対の励振用アーム、前記励振用アームの間で前記本体部から前記第1の方向に延出した一つの非励振用アーム、前記本体部から互いに間隔をおいて前記第1の方向とは反対の第2の方向に延出した一対の検出用アーム、前記検出用アームの間で前記本体部から前記第2の方向に延出した一つの非検出用アーム、前記励振用アームにそれぞれ結合された駆動側電極、及び前記検出用アームにそれぞれ結合された検出側電極を含み、前記励振用アーム、前記非励振用アーム、前記検出用アーム、及び前記非検出用アームの各々は圧電体からなり、前記励振用アームの各々と前記非励振用アームとは幅寸法において互いに異なり、前記励振用アームの各々と前記検出用アームの各々とは幅寸法において互いに異なり、前記励振用アームの各々と前記非検出用アームとは幅寸法において互いに異なることを特徴とする圧電振動ジャイロスコープが得られる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る六脚型圧電振動ジャイロスコープに含まれる圧電体の正面図であり;
図2Aは、図1に示す圧電体に電極を結合した六脚型圧電振動ジャイロスコープの上面図であり、
図2Bは、図2Aの六脚型圧電振動ジャイロスコープの正面図であり;
図2Cは、図2Aの六脚型圧電振動ジャイロスコープの底面図であり;
図3は、図2A−2Cに示す六脚型圧電振動ジャイロスコープの駆動側における電気結線を示した説明図であり;
図4は、図2A−2Cに示す六脚型圧電振動ジャイロスコープの検出側における電気結線を示した説明図であり;
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る六脚型圧電振動ジャイロスコープに含まれる圧電体の正面図であり;
図6Aは、図5に示す圧電体に電極を結合した六脚型圧電振動ジャイロスコープの上面図であり;
図6Bは、図5Aの六脚型圧電振動ジャイロスコープの正面図であり;
図6Cは、図5Aの六脚型圧電振動ジャイロスコープの底面図であり;
図7は、図6A−6Cに示す六脚型圧電振動ジャイロスコープの駆動側における電気結線を示した説明図であり;
図8は、図6A−6Cに示す六脚型圧電振動ジャイロスコープの検出側における電気結線を示した説明図であり;
図9は、圧電体の他の例を示す正面図であり;
図10は、圧電体のさらに他の例を示す正面図であり;及び
図11は、圧電体のさらに他の例を示す正面図である。
発明を実施するための最良の形態:
図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る六脚型圧電振動ジャイロスコープについて説明する。
この六脚型圧電振動ジャイロスコープは、Xカットランガサイト結晶製の圧電体1を含んでいる。図1において、三方晶系に属するランガサイトの方向性及び角速度Ωの働く方向をX、Y、Z軸で示す。なお、圧電体1はXカット水晶製としても良い。
圧電体1は、表裏面を主面とする矩形板状の本体部2、本体部2の一辺から互いに間隔をおいて第1の方向A1に延出した一対の励振用アーム3a、3b、励振用アーム3a、3bの間で本体部2の一辺から第1の方向A1に延出した一つの非励振用アーム3c、本体部2の反対辺から互いに間隔をおいて第1の方向A1とは反対の第2の方向A2に延出した一対の検出用アーム4a、4b、及び検出用アーム4a、4bの間で本体部2の反対辺から第2の方向A2に延出した一つの非検出用アーム4cを含んでいる。
励振用アーム3a、3b及び非励振用アーム3cは互いに平行でありかつ本体部2の主面と平行にのびている。励振用アーム3a、3b及び非励振用アーム3cの各々は角柱状のものである。検出用アーム4a、4b及び非検出用アーム4cは互いに平行でありかつ本体部2の主面と平行にのびている。検出用アーム4a、4b及び非検出用アーム4cの各々は角柱状のものである。励振用アーム3a、3b、非励振用アーム3c、検出用アーム4a、4b、及び非検出用アーム4cは、互いに同じ5.5mmのアーム長を有する。
本体部2は、励振用アーム3a、3bで発生した面内振動波動を検出用アーム4a、4bに伝播させないための機能を有し、これによって圧電体1がY軸の回りに角速度Ωで回転したときにコリオリカを利用して検出用アーム4a、4bで角速度Ωを検出することを可能にする。
以下では、励振用アーム3a、3b及び非励振用アーム3cを合せて駆動側アーム部3と呼び、また、検出用アーム4a、4b及び非検出用アーム4cを合せて検出側アーム部4と呼ぶ。駆動側アーム部3において、励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法をW1、非励振用アーム3cの幅寸法をW2とする。検出側アーム部4において、検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法をW3、非検出用アーム4cの幅寸法をW4とする。ここで、これらの幅寸法W1、W2、W3、W4をそれぞれ異なる値に設定し、本体部2の幾何学的な中心位置に圧電体1の重心を一致させる。この結果、六脚型圧電振動ジャイロスコープをその重心で支持することが可能になる。
幅寸法W1、W2、W3、W4を具体的に説明する。
励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法W1は420μmである。非励振用アーム3cの幅寸法W2は幅寸法W1よりも約19%大きい500μmである。検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法W3は幅寸法W1よりも約5%大きい440μmである。非検出用アーム4cの幅寸法W4は幅寸法W2よりも8%小さい460μmである。これらの幅寸法W1、W2、W3、W4により、駆動側アーム部3の3脚のアームと検出側アーム部4の3脚のアームとにおける重量を等しくした上で本体部2の幾何学的中心位置に重心を一致させる。
この圧電体1をアルミナで重心支持し、励振用アーム3a、3bにおける共振周波数と検出用アーム4a、4bにおける共振周波数との差分を調整するために、励振用アーム3a、3b及び検出用アーム4a、4bの各々の先端部を加工して離調幅処理する。具体的には、先端部に予め導電性金属材である金メッキで成膜して質量付加し、その後にそのメッキ膜をレーザトリミングすることで離調幅処理を施し、これにより面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との差を30Hz未満になるように調整した。
この圧電体1について、有限要素法(FEM)解析、並びに実測により面内で振動するスプリアス振動を調べた結果、駆動共振周波数8767Hzに対して±200Hz以内には全く存在しないことが判った。また、面垂直振動に関するスプリアス振動の強度は面内振動のスプリアス振動の強度と比べてかなり小さく、駆動共振周波数から約280Hz離れたところに存在しているため、ジャイロ感度に影響を及ぼさないことも明らかとなった。さらに、圧電体1を用いて六脚型圧電振動ジャイロスコープを作製し、周波数8767Hz、駆動電圧1Vp−pで駆動し、Y軸回りに角速度Ωを3度/sとして回転させた場合、ジャイロ出力が0.36mVとなり、高感度なジャイロ特性が得られることが判った。
さらに、励振用アーム3a、3bの各々には複数、即ち、表面側及び裏面側にそれぞれ二つずつ、合計四つの駆動側電極21が結合されている。駆動側電極21は、励振用アーム3a、3bに面内振動を励振するためのものであり、所定の間隔を持って平行な帯状に配設されている。
一方、検出用アーム4a、4bの各々には複数、即ち、各面に一つずつ、合計四つの検出側電極22が結合されている。検出側電極22は、検出用アーム4a、4bの面垂直振動を検出するためのものであり、各々が帯状に配設されている。
図3を参照して、駆動側電極21に対する電気結線について説明する。
励振用アーム3a、3bの各々において、互いに対向する二つの駆動側電極21が交流電源の両極にそれぞれ接続され、かつ同じ面内で隣接した二つの駆動側電極21も交流電源の両極にそれぞれ接続されている。しかも、励振用アーム3a、3b全体としては、駆動側電極21の外側のものと内側のものとで交流電源に対する接続極性が反対になっている。こうして、励振用アーム3a、3bの各々を本体部2の板厚方向において相反する向きに励振するように電気結線が成されている。なお、駆動側電極21による電気力線の向きを矢印で例示している。
図4を参照して、検出側電極22に対する電気結線について説明する。
一方の検出用アーム4aにおいては、板厚方向で互いに対向する二つの検出側電極22が検出装置(図示せず)の負極に接続され、かつ残りの二つの検出側電極22が正極に接続されている。他方の検出用アーム4bにおいては、板厚方向で互いに対向する二つの検出側電極22が検出装置の正極に接続され、かつ残りの二つの検出側電極22が負極に接続されている。なお、検出用アーム4a、4bの電気力線の向きを矢印で例示している。
図5及び図6を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る六脚型圧電振動ジャイロスコープについて説明する。同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
図5の圧電体1は、Zカットランガサイト製のものであるが、Zカット水晶製のものであってもよい。三方晶系に属するランガサイトの方向性及び角速度Ωの働く方向をX、Y、Z軸で示す。
圧電体1において、励振用アーム3a、3b、非励振用アーム3c、検出用アーム4a、4b、及び非検出用アーム4cの各々は角柱状のものであり、かつアーム長は6.0mmである。Y軸の回りに圧電体1が角速度Ωで回転したときに励振用アーム3a、3bにコリオリ力が働く。このコリオリ力が面垂直方向に働くため、励振用アーム3a、3bは面垂直振動を行う。本体部2はこの面垂直振動を一対の検出用アーム4a、4bに伝える機能を有する。
この圧電体1においては、励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法W1は400μmである。非励振用アーム3cの幅寸法W2は幅寸法W1よりも約10%小さい360μmである。検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法W3は幅寸法W1よりも7.5%小さい370μmである。非検出用アーム4cの幅寸法W4は非励振用アーム3cの幅寸法W2よりも約17%大きい420μmである。こうして、駆動側アーム部3の3脚のアームと検出側アーム部4の3脚のアームとの重量を互いに等しくし、かつ本体部2の幾何学的中心の位置に重心を一致させている。この圧電体1を使用することにより、圧電体1がY軸の回りに角速度Ωで回転したときに検出用アーム4a、4bで角速度Ωを検出することができる。
この圧電体1をアルミナで重心支持し、励振用アーム3a、3bにおける共振周波数と検出用アーム4a、4bにおける共振周波数との差分を調整するために、励振用アーム3a、3b及び検出用アーム4a、4bの各々の先端部を加工して離調幅処理する。具体的には、先端部に導電性金属材である金(Au)をスパッタリング法により成膜することで周波数を下げる方向で離調幅処理を施し、これにより面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との差を18Hzとなるように調整した。
この圧電体1について、有限要素法(FEM固有値)解析、並びに実測により面内で振動するスプリアス振動を調べた結果、駆動共振周波数7830Hzに対して±200Hz以内には全く存在しないことが判った。さらに、圧電体1を用いて六脚型圧電振動ジャイロスコープを作製し、周波数7830Hz、駆動電圧1Vp−pで駆動し、Y軸回りに角速度Ωを2度/sとして回転させた場合、ジャイロ出力が0.26mVとなり、高感度なジャイロ特性が得られることが判った。
さらに図6を参照すると、励振用アーム3a、3bの各々には複数、即ち、各面に一つずつ、合計四つの駆動側電極11が結合されている。駆動側電極11は、励振用アーム3a、3bに面内振動を励振するためのものであり、各々が帯状に配設されている。
一方、検出用アーム4a、4bの各々には複数、即ち、表面及び裏面に直交した両側面に二つずつ、合計四つの検出側電極12が結合されている。検出側電極12は、検出用アーム4a、4bの面垂直振動を検出するためのものであり、所定の間隔を持って平行な帯状に配設されている。
図7を参照して、駆動側電極11に対する電気結線について説明する。
一方の励振用アーム3aにおいて、板厚方向で互いに対向する二つの駆動側電極11が交流電源の一方の極に接続され、かつ残りの二つの駆動側電極11が交流電源の他方の極に接続されている。他方の励振用アーム3bにおいては、板厚方向で互いに対向する二つの駆動側電極11が交流電源の他方の極に接続され、かつ残りの二つの駆動側電極11が一方の極に接続されている。なお、駆動側電極11による電気力線の向きを矢印で例示している。
図8を参照して、検出側電極12に対する電気結線について説明する。
検出用アーム4a、4bの各々において、互いに対向する二つの検出側電極12が検出装置(図示せず)の両極にそれぞれ接続され、かつ同じ面内で隣接した二つの検出側電極12も両極にそれぞれ接続されている。こうして、検出用アーム3a、3bの各々の相反する向きの振動を検出するように電気結線が成されている。なお、検出用アーム4a、4bの電気力線の向きを矢印で例示している。
図9を参照して、圧電体1の他の例について説明する。同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
図9の圧電体1は、Zカット水晶製のものであるが、Zカットランガサイト製のものであってもよい。三方晶系に属する水晶の方向性及び角速度Ωの働く方向をX、Y、Z軸で示す。
圧電体1において、励振用アーム3a、3b、非励振用アーム3c、検出用アーム4a、4b、及び非検出用アーム4cの各々は角柱状のものであり、かつアーム長は6.0mmである。Y軸の回りに圧電体1が角速度Ωで回転したときに励振用アーム3a、3bにコリオリ力が働く。このコリオリ力が面垂直方向に働くため、励振用アーム3a、3bは面垂直振動を行う。本体部2はこの面垂直振動を一対の検出用アーム4a、4bに伝える機能を有する。
この圧電体1においては、励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法W1は400μmである。非励振用アーム3cの幅寸法W2は幅寸法W1よりも10%大きい440μmである。検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法W3は幅寸法W1よりも5%小さい380μmである。非検出用アーム4cの幅寸法W4は非励振用アーム3cの幅寸法W2よりも約9%大きい480μmである。こうして、駆動側アーム部3の3脚のアームと検出側アーム部4の3脚のアームとの重量を互いに等しくし、かつ本体部2の幾何学的中心の位置に重心を一致させている。この圧電体1を使用することにより、圧電体1がY軸の回りに角速度Ωで回転したときに検出用アーム4a、4bで角速度Ωを検出することができる。
この圧電体1をアルミナで重心支持し、励振用アーム3a、3bにおける共振周波数と検出用アーム4a、4bにおける共振周波数との差分を調整するために、励振用アーム3a、3b及び検出用アーム4a、4bの各々の先端部を加工して離調幅処理する。これにより面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との差を9Hzとなるように調整した。
この圧電体1について、有限要素法(FEM固有値)解析、並びに実測により面内で振動するスプリアス振動を調べた結果、駆動共振周波数9361Hzに対して±200Hz以内には全く存在しないことが判った。さらに、圧電体1を用いて六脚型圧電振動ジャイロスコープを作製し、周波数9361Hz、駆動電圧1Vp−pで駆動し、Y軸回りに角速度Ωを1度/sとして回転させた場合、ジャイロ出力が0.062mVとなり、高感度なジャイロ特性が得られることが判った。
図10を参照して、圧電体1のさらに他の例について説明する。同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
図10の圧電体1は、Zカット水晶製のものであるが、Zカットランガサイト製のものであってもよい。三方晶系に属する水晶の方向性及び角速度Ωの働く方向をX、Y、Z軸で示す。
圧電体1において、励振用アーム3a、3b、非励振用アーム3c、検出用アーム4a、4b、及び非検出用アーム4cの各々は角柱状のものであり、かつアーム長は6.0mmである。Y軸の回りに圧電体1が角速度Ωで回転したときに励振用アーム3a、3bにコリオリ力が働く。このコリオリ力が面垂直方向に働くため、励振用アーム3a、3bは面垂直振動を行う。本体部2はこの面垂直振動を一対の検出用アーム4a、4bに伝える機能を有する。
この圧電体1においては、励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法W1は400μmである。非励振用アーム3cの幅寸法W2は幅寸法W1よりも15%小さい340μmである。検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法W3は幅寸法W1よりも10%小さい360μmである。非検出用アーム4cの幅寸法W4は非励振用アーム3cの幅寸法W2よりも約24%大きい420μmである。こうして、駆動側アーム部3の3脚のアームと検出側アーム部4の3脚のアームとの重量を互いに等しくし、かつ本体部2の幾何学的中心の位置に重心を一致させている。この圧電体1を使用することにより、圧電体1がY軸の回りに角速度Ωで回転したときに検出用アーム4a、4bで角速度Ωを検出することができる。
この圧電体1をアルミナで重心支持し、励振用アーム3a、3bにおける共振周波数と検出用アーム4a、4bにおける共振周波数との差分を調整するために、励振用アーム3a、3b及び検出用アーム4a、4bの各々の先端部を加工して離調幅処理する。これにより面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との差を10Hzとなるように調整した。
この圧電体1について、有限要素法(FEM固有値)解析、並びに実測により面内で振動するスプリアス振動を調べた結果、駆動共振周波数9353Hzに対して±200Hz以内には全く存在しないことが判った。さらに、圧電体1を用いて六脚型圧電振動ジャイロスコープを作製し、周波数9353Hz、駆動電圧1Vp−pで駆動し、Y軸回りに角速度Ωを1度/sとして回転させた場合、ジャイロ出力が0.061mVとなり、高感度なジャイロ特性が得られることが判った。
図11を参照して、圧電体1のさらに他の例について説明する。同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
図11の圧電体1は、Zカット水晶製のものであるが、Zカットランガサイト製のものであってもよい。三方晶系に属する水晶の方向性及び角速度Ωの働く方向をX、Y、Z軸で示す。
圧電体1において、励振用アーム3a、3b、非励振用アーム3c、検出用アーム4a、4b、及び非検出用アーム4cの各々は角柱状のものであり、かつアーム長は6.0mmである。Y軸の回りに圧電体1が角速度Ωで回転したときに励振用アーム3a、3bにコリオリ力が働く。このコリオリ力が面垂直方向に働くため、励振用アーム3a、3bは面垂直振動を行う。本体部2はこの面垂直振動を一対の検出用アーム4a、4bに伝える機能を有する。
この圧電体1においては、励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法W1は400μmである。非励振用アーム3cの幅寸法W2は幅寸法W1よりも5%小さい380μmである。検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法W3は幅寸法W1よりも10%大きい440μmである。非検出用アーム4cの幅寸法W4は非励振用アーム3cの幅寸法W2よりも約21%小さい300μmである。こうして、駆動側アーム部3の3脚のアームと検出側アーム部4の3脚のアームとの重量を互いに等しくし、かつ本体部2の幾何学的中心の位置に重心を一致させている。この圧電体1を使用することにより、圧電体1がY軸の回りに角速度Ωで回転したときに検出用アーム4a、4bで角速度Ωを検出することができる。
この圧電体1をアルミナで重心支持し、励振用アーム3a、3bにおける共振周波数と検出用アーム4a、4bにおける共振周波数との差分を調整するために、励振用アーム3a、3b及び検出用アーム4a、4bの各々の先端部を加工して離調幅処理する。これにより面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との差を8Hzとなるように調整した。
この圧電体1について、有限要素法(FEM固有値)解析、並びに実測により面内で振動するスプリアス振動を調べた結果、駆動共振周波数9361Hzに対して±200Hz以内には全く存在しないことが判った。さらに、圧電体1を用いて六脚型圧電振動ジャイロスコープを作製し、周波数9361Hz、駆動電圧1Vp−pで駆動し、Y軸回りに角速度Ωを1度/sとして回転させた場合、ジャイロ出力が0.063mVとなり、高感度なジャイロ特性が得られることが判った。
以上に説明した各六脚型圧電振動ジャイロスコープでは、励振用アーム3a、3bの幅寸法と検出用アーム4a、4bの幅寸法とが充分異なるため、面内振動の共振周波数が互いに異なるものとなり、駆動振動周波数の近傍に検出側の面内振動に係るスプリアス振動が存在しないことにより、高感度で安定性の優れた基本性能を得ることができる。
尚、上述では、圧電体1を、Xカットランガサイト結晶製又はXカット水晶製か、Zカットランガサイト結晶製又はZカット水晶製とした例を説明したが、その他にも130度回転Y板リチウムタンタレートや圧電セラミックス等を用いても同様の作用効果を奏するため、圧電体1の材料は開示したものに限定されない。
以上に説明したように、本発明の六脚型圧電振動ジャイロスコープによれば、面内振動の共振周波数が互いに異なるものとなり、使用状態で駆動振動周波数の近傍に検出側の面内振動に係るスプリアス振動が存在せず、ジャイロスコープを作製したときに圧電体における面内振動のスプリアス振動を充分に抑止できる.その上、安定性良くジャイロ感度の優れた高精度な高S/N比による角速度検出が可能になり、結果として優れた分解能で地球の自転速度以下の小さな角速度を検出できるようになる。
図2Aは、図1に示す圧電体に電極を結合した六脚型圧電振動ジャイロスコープの上面図であり、
図2Bは、図2Aの六脚型圧電振動ジャイロスコープの正面図であり;
図2Cは、図2Aの六脚型圧電振動ジャイロスコープの底面図であり;
図3は、図2A−2Cに示す六脚型圧電振動ジャイロスコープの駆動側における電気結線を示した説明図であり;
図4は、図2A−2Cに示す六脚型圧電振動ジャイロスコープの検出側における電気結線を示した説明図であり;
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る六脚型圧電振動ジャイロスコープに含まれる圧電体の正面図であり;
図6Aは、図5に示す圧電体に電極を結合した六脚型圧電振動ジャイロスコープの上面図であり;
図6Bは、図5Aの六脚型圧電振動ジャイロスコープの正面図であり;
図6Cは、図5Aの六脚型圧電振動ジャイロスコープの底面図であり;
図7は、図6A−6Cに示す六脚型圧電振動ジャイロスコープの駆動側における電気結線を示した説明図であり;
図8は、図6A−6Cに示す六脚型圧電振動ジャイロスコープの検出側における電気結線を示した説明図であり;
図9は、圧電体の他の例を示す正面図であり;
図10は、圧電体のさらに他の例を示す正面図であり;及び
図11は、圧電体のさらに他の例を示す正面図である。
発明を実施するための最良の形態:
図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る六脚型圧電振動ジャイロスコープについて説明する。
この六脚型圧電振動ジャイロスコープは、Xカットランガサイト結晶製の圧電体1を含んでいる。図1において、三方晶系に属するランガサイトの方向性及び角速度Ωの働く方向をX、Y、Z軸で示す。なお、圧電体1はXカット水晶製としても良い。
圧電体1は、表裏面を主面とする矩形板状の本体部2、本体部2の一辺から互いに間隔をおいて第1の方向A1に延出した一対の励振用アーム3a、3b、励振用アーム3a、3bの間で本体部2の一辺から第1の方向A1に延出した一つの非励振用アーム3c、本体部2の反対辺から互いに間隔をおいて第1の方向A1とは反対の第2の方向A2に延出した一対の検出用アーム4a、4b、及び検出用アーム4a、4bの間で本体部2の反対辺から第2の方向A2に延出した一つの非検出用アーム4cを含んでいる。
励振用アーム3a、3b及び非励振用アーム3cは互いに平行でありかつ本体部2の主面と平行にのびている。励振用アーム3a、3b及び非励振用アーム3cの各々は角柱状のものである。検出用アーム4a、4b及び非検出用アーム4cは互いに平行でありかつ本体部2の主面と平行にのびている。検出用アーム4a、4b及び非検出用アーム4cの各々は角柱状のものである。励振用アーム3a、3b、非励振用アーム3c、検出用アーム4a、4b、及び非検出用アーム4cは、互いに同じ5.5mmのアーム長を有する。
本体部2は、励振用アーム3a、3bで発生した面内振動波動を検出用アーム4a、4bに伝播させないための機能を有し、これによって圧電体1がY軸の回りに角速度Ωで回転したときにコリオリカを利用して検出用アーム4a、4bで角速度Ωを検出することを可能にする。
以下では、励振用アーム3a、3b及び非励振用アーム3cを合せて駆動側アーム部3と呼び、また、検出用アーム4a、4b及び非検出用アーム4cを合せて検出側アーム部4と呼ぶ。駆動側アーム部3において、励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法をW1、非励振用アーム3cの幅寸法をW2とする。検出側アーム部4において、検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法をW3、非検出用アーム4cの幅寸法をW4とする。ここで、これらの幅寸法W1、W2、W3、W4をそれぞれ異なる値に設定し、本体部2の幾何学的な中心位置に圧電体1の重心を一致させる。この結果、六脚型圧電振動ジャイロスコープをその重心で支持することが可能になる。
幅寸法W1、W2、W3、W4を具体的に説明する。
励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法W1は420μmである。非励振用アーム3cの幅寸法W2は幅寸法W1よりも約19%大きい500μmである。検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法W3は幅寸法W1よりも約5%大きい440μmである。非検出用アーム4cの幅寸法W4は幅寸法W2よりも8%小さい460μmである。これらの幅寸法W1、W2、W3、W4により、駆動側アーム部3の3脚のアームと検出側アーム部4の3脚のアームとにおける重量を等しくした上で本体部2の幾何学的中心位置に重心を一致させる。
この圧電体1をアルミナで重心支持し、励振用アーム3a、3bにおける共振周波数と検出用アーム4a、4bにおける共振周波数との差分を調整するために、励振用アーム3a、3b及び検出用アーム4a、4bの各々の先端部を加工して離調幅処理する。具体的には、先端部に予め導電性金属材である金メッキで成膜して質量付加し、その後にそのメッキ膜をレーザトリミングすることで離調幅処理を施し、これにより面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との差を30Hz未満になるように調整した。
この圧電体1について、有限要素法(FEM)解析、並びに実測により面内で振動するスプリアス振動を調べた結果、駆動共振周波数8767Hzに対して±200Hz以内には全く存在しないことが判った。また、面垂直振動に関するスプリアス振動の強度は面内振動のスプリアス振動の強度と比べてかなり小さく、駆動共振周波数から約280Hz離れたところに存在しているため、ジャイロ感度に影響を及ぼさないことも明らかとなった。さらに、圧電体1を用いて六脚型圧電振動ジャイロスコープを作製し、周波数8767Hz、駆動電圧1Vp−pで駆動し、Y軸回りに角速度Ωを3度/sとして回転させた場合、ジャイロ出力が0.36mVとなり、高感度なジャイロ特性が得られることが判った。
さらに、励振用アーム3a、3bの各々には複数、即ち、表面側及び裏面側にそれぞれ二つずつ、合計四つの駆動側電極21が結合されている。駆動側電極21は、励振用アーム3a、3bに面内振動を励振するためのものであり、所定の間隔を持って平行な帯状に配設されている。
一方、検出用アーム4a、4bの各々には複数、即ち、各面に一つずつ、合計四つの検出側電極22が結合されている。検出側電極22は、検出用アーム4a、4bの面垂直振動を検出するためのものであり、各々が帯状に配設されている。
図3を参照して、駆動側電極21に対する電気結線について説明する。
励振用アーム3a、3bの各々において、互いに対向する二つの駆動側電極21が交流電源の両極にそれぞれ接続され、かつ同じ面内で隣接した二つの駆動側電極21も交流電源の両極にそれぞれ接続されている。しかも、励振用アーム3a、3b全体としては、駆動側電極21の外側のものと内側のものとで交流電源に対する接続極性が反対になっている。こうして、励振用アーム3a、3bの各々を本体部2の板厚方向において相反する向きに励振するように電気結線が成されている。なお、駆動側電極21による電気力線の向きを矢印で例示している。
図4を参照して、検出側電極22に対する電気結線について説明する。
一方の検出用アーム4aにおいては、板厚方向で互いに対向する二つの検出側電極22が検出装置(図示せず)の負極に接続され、かつ残りの二つの検出側電極22が正極に接続されている。他方の検出用アーム4bにおいては、板厚方向で互いに対向する二つの検出側電極22が検出装置の正極に接続され、かつ残りの二つの検出側電極22が負極に接続されている。なお、検出用アーム4a、4bの電気力線の向きを矢印で例示している。
図5及び図6を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る六脚型圧電振動ジャイロスコープについて説明する。同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
図5の圧電体1は、Zカットランガサイト製のものであるが、Zカット水晶製のものであってもよい。三方晶系に属するランガサイトの方向性及び角速度Ωの働く方向をX、Y、Z軸で示す。
圧電体1において、励振用アーム3a、3b、非励振用アーム3c、検出用アーム4a、4b、及び非検出用アーム4cの各々は角柱状のものであり、かつアーム長は6.0mmである。Y軸の回りに圧電体1が角速度Ωで回転したときに励振用アーム3a、3bにコリオリ力が働く。このコリオリ力が面垂直方向に働くため、励振用アーム3a、3bは面垂直振動を行う。本体部2はこの面垂直振動を一対の検出用アーム4a、4bに伝える機能を有する。
この圧電体1においては、励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法W1は400μmである。非励振用アーム3cの幅寸法W2は幅寸法W1よりも約10%小さい360μmである。検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法W3は幅寸法W1よりも7.5%小さい370μmである。非検出用アーム4cの幅寸法W4は非励振用アーム3cの幅寸法W2よりも約17%大きい420μmである。こうして、駆動側アーム部3の3脚のアームと検出側アーム部4の3脚のアームとの重量を互いに等しくし、かつ本体部2の幾何学的中心の位置に重心を一致させている。この圧電体1を使用することにより、圧電体1がY軸の回りに角速度Ωで回転したときに検出用アーム4a、4bで角速度Ωを検出することができる。
この圧電体1をアルミナで重心支持し、励振用アーム3a、3bにおける共振周波数と検出用アーム4a、4bにおける共振周波数との差分を調整するために、励振用アーム3a、3b及び検出用アーム4a、4bの各々の先端部を加工して離調幅処理する。具体的には、先端部に導電性金属材である金(Au)をスパッタリング法により成膜することで周波数を下げる方向で離調幅処理を施し、これにより面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との差を18Hzとなるように調整した。
この圧電体1について、有限要素法(FEM固有値)解析、並びに実測により面内で振動するスプリアス振動を調べた結果、駆動共振周波数7830Hzに対して±200Hz以内には全く存在しないことが判った。さらに、圧電体1を用いて六脚型圧電振動ジャイロスコープを作製し、周波数7830Hz、駆動電圧1Vp−pで駆動し、Y軸回りに角速度Ωを2度/sとして回転させた場合、ジャイロ出力が0.26mVとなり、高感度なジャイロ特性が得られることが判った。
さらに図6を参照すると、励振用アーム3a、3bの各々には複数、即ち、各面に一つずつ、合計四つの駆動側電極11が結合されている。駆動側電極11は、励振用アーム3a、3bに面内振動を励振するためのものであり、各々が帯状に配設されている。
一方、検出用アーム4a、4bの各々には複数、即ち、表面及び裏面に直交した両側面に二つずつ、合計四つの検出側電極12が結合されている。検出側電極12は、検出用アーム4a、4bの面垂直振動を検出するためのものであり、所定の間隔を持って平行な帯状に配設されている。
図7を参照して、駆動側電極11に対する電気結線について説明する。
一方の励振用アーム3aにおいて、板厚方向で互いに対向する二つの駆動側電極11が交流電源の一方の極に接続され、かつ残りの二つの駆動側電極11が交流電源の他方の極に接続されている。他方の励振用アーム3bにおいては、板厚方向で互いに対向する二つの駆動側電極11が交流電源の他方の極に接続され、かつ残りの二つの駆動側電極11が一方の極に接続されている。なお、駆動側電極11による電気力線の向きを矢印で例示している。
図8を参照して、検出側電極12に対する電気結線について説明する。
検出用アーム4a、4bの各々において、互いに対向する二つの検出側電極12が検出装置(図示せず)の両極にそれぞれ接続され、かつ同じ面内で隣接した二つの検出側電極12も両極にそれぞれ接続されている。こうして、検出用アーム3a、3bの各々の相反する向きの振動を検出するように電気結線が成されている。なお、検出用アーム4a、4bの電気力線の向きを矢印で例示している。
図9を参照して、圧電体1の他の例について説明する。同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
図9の圧電体1は、Zカット水晶製のものであるが、Zカットランガサイト製のものであってもよい。三方晶系に属する水晶の方向性及び角速度Ωの働く方向をX、Y、Z軸で示す。
圧電体1において、励振用アーム3a、3b、非励振用アーム3c、検出用アーム4a、4b、及び非検出用アーム4cの各々は角柱状のものであり、かつアーム長は6.0mmである。Y軸の回りに圧電体1が角速度Ωで回転したときに励振用アーム3a、3bにコリオリ力が働く。このコリオリ力が面垂直方向に働くため、励振用アーム3a、3bは面垂直振動を行う。本体部2はこの面垂直振動を一対の検出用アーム4a、4bに伝える機能を有する。
この圧電体1においては、励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法W1は400μmである。非励振用アーム3cの幅寸法W2は幅寸法W1よりも10%大きい440μmである。検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法W3は幅寸法W1よりも5%小さい380μmである。非検出用アーム4cの幅寸法W4は非励振用アーム3cの幅寸法W2よりも約9%大きい480μmである。こうして、駆動側アーム部3の3脚のアームと検出側アーム部4の3脚のアームとの重量を互いに等しくし、かつ本体部2の幾何学的中心の位置に重心を一致させている。この圧電体1を使用することにより、圧電体1がY軸の回りに角速度Ωで回転したときに検出用アーム4a、4bで角速度Ωを検出することができる。
この圧電体1をアルミナで重心支持し、励振用アーム3a、3bにおける共振周波数と検出用アーム4a、4bにおける共振周波数との差分を調整するために、励振用アーム3a、3b及び検出用アーム4a、4bの各々の先端部を加工して離調幅処理する。これにより面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との差を9Hzとなるように調整した。
この圧電体1について、有限要素法(FEM固有値)解析、並びに実測により面内で振動するスプリアス振動を調べた結果、駆動共振周波数9361Hzに対して±200Hz以内には全く存在しないことが判った。さらに、圧電体1を用いて六脚型圧電振動ジャイロスコープを作製し、周波数9361Hz、駆動電圧1Vp−pで駆動し、Y軸回りに角速度Ωを1度/sとして回転させた場合、ジャイロ出力が0.062mVとなり、高感度なジャイロ特性が得られることが判った。
図10を参照して、圧電体1のさらに他の例について説明する。同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
図10の圧電体1は、Zカット水晶製のものであるが、Zカットランガサイト製のものであってもよい。三方晶系に属する水晶の方向性及び角速度Ωの働く方向をX、Y、Z軸で示す。
圧電体1において、励振用アーム3a、3b、非励振用アーム3c、検出用アーム4a、4b、及び非検出用アーム4cの各々は角柱状のものであり、かつアーム長は6.0mmである。Y軸の回りに圧電体1が角速度Ωで回転したときに励振用アーム3a、3bにコリオリ力が働く。このコリオリ力が面垂直方向に働くため、励振用アーム3a、3bは面垂直振動を行う。本体部2はこの面垂直振動を一対の検出用アーム4a、4bに伝える機能を有する。
この圧電体1においては、励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法W1は400μmである。非励振用アーム3cの幅寸法W2は幅寸法W1よりも15%小さい340μmである。検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法W3は幅寸法W1よりも10%小さい360μmである。非検出用アーム4cの幅寸法W4は非励振用アーム3cの幅寸法W2よりも約24%大きい420μmである。こうして、駆動側アーム部3の3脚のアームと検出側アーム部4の3脚のアームとの重量を互いに等しくし、かつ本体部2の幾何学的中心の位置に重心を一致させている。この圧電体1を使用することにより、圧電体1がY軸の回りに角速度Ωで回転したときに検出用アーム4a、4bで角速度Ωを検出することができる。
この圧電体1をアルミナで重心支持し、励振用アーム3a、3bにおける共振周波数と検出用アーム4a、4bにおける共振周波数との差分を調整するために、励振用アーム3a、3b及び検出用アーム4a、4bの各々の先端部を加工して離調幅処理する。これにより面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との差を10Hzとなるように調整した。
この圧電体1について、有限要素法(FEM固有値)解析、並びに実測により面内で振動するスプリアス振動を調べた結果、駆動共振周波数9353Hzに対して±200Hz以内には全く存在しないことが判った。さらに、圧電体1を用いて六脚型圧電振動ジャイロスコープを作製し、周波数9353Hz、駆動電圧1Vp−pで駆動し、Y軸回りに角速度Ωを1度/sとして回転させた場合、ジャイロ出力が0.061mVとなり、高感度なジャイロ特性が得られることが判った。
図11を参照して、圧電体1のさらに他の例について説明する。同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
図11の圧電体1は、Zカット水晶製のものであるが、Zカットランガサイト製のものであってもよい。三方晶系に属する水晶の方向性及び角速度Ωの働く方向をX、Y、Z軸で示す。
圧電体1において、励振用アーム3a、3b、非励振用アーム3c、検出用アーム4a、4b、及び非検出用アーム4cの各々は角柱状のものであり、かつアーム長は6.0mmである。Y軸の回りに圧電体1が角速度Ωで回転したときに励振用アーム3a、3bにコリオリ力が働く。このコリオリ力が面垂直方向に働くため、励振用アーム3a、3bは面垂直振動を行う。本体部2はこの面垂直振動を一対の検出用アーム4a、4bに伝える機能を有する。
この圧電体1においては、励振用アーム3a、3bの各々の幅寸法W1は400μmである。非励振用アーム3cの幅寸法W2は幅寸法W1よりも5%小さい380μmである。検出用アーム4a、4bの各々の幅寸法W3は幅寸法W1よりも10%大きい440μmである。非検出用アーム4cの幅寸法W4は非励振用アーム3cの幅寸法W2よりも約21%小さい300μmである。こうして、駆動側アーム部3の3脚のアームと検出側アーム部4の3脚のアームとの重量を互いに等しくし、かつ本体部2の幾何学的中心の位置に重心を一致させている。この圧電体1を使用することにより、圧電体1がY軸の回りに角速度Ωで回転したときに検出用アーム4a、4bで角速度Ωを検出することができる。
この圧電体1をアルミナで重心支持し、励振用アーム3a、3bにおける共振周波数と検出用アーム4a、4bにおける共振周波数との差分を調整するために、励振用アーム3a、3b及び検出用アーム4a、4bの各々の先端部を加工して離調幅処理する。これにより面内振動の共振周波数と面垂直振動の共振周波数との差を8Hzとなるように調整した。
この圧電体1について、有限要素法(FEM固有値)解析、並びに実測により面内で振動するスプリアス振動を調べた結果、駆動共振周波数9361Hzに対して±200Hz以内には全く存在しないことが判った。さらに、圧電体1を用いて六脚型圧電振動ジャイロスコープを作製し、周波数9361Hz、駆動電圧1Vp−pで駆動し、Y軸回りに角速度Ωを1度/sとして回転させた場合、ジャイロ出力が0.063mVとなり、高感度なジャイロ特性が得られることが判った。
以上に説明した各六脚型圧電振動ジャイロスコープでは、励振用アーム3a、3bの幅寸法と検出用アーム4a、4bの幅寸法とが充分異なるため、面内振動の共振周波数が互いに異なるものとなり、駆動振動周波数の近傍に検出側の面内振動に係るスプリアス振動が存在しないことにより、高感度で安定性の優れた基本性能を得ることができる。
尚、上述では、圧電体1を、Xカットランガサイト結晶製又はXカット水晶製か、Zカットランガサイト結晶製又はZカット水晶製とした例を説明したが、その他にも130度回転Y板リチウムタンタレートや圧電セラミックス等を用いても同様の作用効果を奏するため、圧電体1の材料は開示したものに限定されない。
以上に説明したように、本発明の六脚型圧電振動ジャイロスコープによれば、面内振動の共振周波数が互いに異なるものとなり、使用状態で駆動振動周波数の近傍に検出側の面内振動に係るスプリアス振動が存在せず、ジャイロスコープを作製したときに圧電体における面内振動のスプリアス振動を充分に抑止できる.その上、安定性良くジャイロ感度の優れた高精度な高S/N比による角速度検出が可能になり、結果として優れた分解能で地球の自転速度以下の小さな角速度を検出できるようになる。
本発明の六脚型圧電振動ジャイロスコープは、カーナビゲーションや船舶航行用の姿勢制御装置等に角速度検出器として用いることができる。
Claims (13)
- 本体部、前記本体部から互いに間隔をおいて第1の方向に延出した一対の励振用アーム、前記励振用アームの間で前記本体部から前記第1の方向に延出した一つの非励振用アーム、前記本体部から互いに間隔をおいて前記第1の方向とは反対の第2の方向に延出した一対の検出用アーム、前記検出用アームの間で前記本体部から前記第2の方向に延出した一つの非検出用アーム、前記励振用アームにそれぞれ結合された駆動側電極、及び前記検出用アームにそれぞれ結合された検出側電極を含み、前記励振用アーム、前記非励振用アーム、前記検出用アーム、及び前記非検出用アームの各々は圧電体からなり、前記励振用アームの各々と前記非励振用アームとは幅寸法において互いに異なり、前記励振用アームの各々と前記検出用アームの各々とは幅寸法において互いに異なり、前記励振用アームの各々と前記非検出用アームとは幅寸法において互いに異なることを特徴とする圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記本体部の幾何学的な中心位置に一致した重心を有する、請求の範囲1に記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記本体部は表裏面の各々を主面とする矩形板であり、前記励振用アーム、前記非励振用アーム、前記検出用アーム、及び前記非検出用アームの各々は、前記主面と平行にのびている、請求の範囲1又は2に記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記駆動側電極は前記励振用アームを互いに逆位相でそれぞれ励振するものである、請求の範囲1−3のいずれかに記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記非励振用アームの幅寸法は、前記励振用アームの各々の幅寸法よりも2%〜60%の範囲で大きく、前記検出用アームの各々の幅寸法は、前記励振用アームの各々の幅寸法よりも1%〜30%の範囲で大きく、前記非検出用アームの幅寸法は、前記非励振用アームの各々の幅寸法よりも2%〜60%の範囲で小さい、請求の範囲1−4のいずれかに記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記非励振用アームの幅寸法は、前記励振用アームの各々の幅寸法よりも2%〜60%の範囲で大きく、前記検出用アームの各々の幅寸法は、前記励振用アームの各々の幅寸法よりも1%〜30%の範囲で小さく、前記非検出用アームの各々の幅寸法は、前記非励振用アームの幅寸法よりも2%〜60%の範囲で大きい、請求の範囲1−4のいずれかに記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記非励振用アームの幅寸法は、前記励振用アームの各々の幅寸法よりも2%〜60%の範囲で小さく、前記検出用アームの各々の幅寸法は、前記励振用アームの各々の幅寸法よりも1%〜30%の範囲で大きく、前記非励振用アームの幅寸法は、前記非励振用アームの幅寸法よりも2%〜60%の範囲で小さい、請求の範囲1−4のいずれかに記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記非励振用アームの幅寸法は、前記励振用アームの各々の幅寸法よりも2%〜60%の範囲で小さく、前記検出用アームの各々の幅寸法は、前記励振用アームの各々の幅寸法よりも1%〜30%の範囲で小さく、前記非検出用アームの幅寸法は、前記非励振用アームの幅寸法よりも2%〜60%の範囲で大きい、請求の範囲1−4のいずれかに記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記本体部の幾何学的な中心位置が支持された、請求の範囲1−8のいずれかに記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記励振用アーム及び前記検出用アームの少なくとも一つは、両者間の共振周波数の差分を調整するための離調幅処理をされた特定部分を有する、請求の範囲1−9のいずれかに記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記離調幅処理は、前記特定部分に施された加工を含む、請求の範囲10に記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記離調幅処理は、前記特定部分に対するスパッタリング法による導電性膜の形成を含む、請求の範囲11に記載の圧電振動ジャイロスコープ。
- 前記離調幅処理は、さらに、前記導電成膜に対するレーザトリミングを含む、請求の範囲12に記載の圧電振動ジャイロスコープ。
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