JP4305625B2 - 振動子および物理量測定用信号発生素子 - Google Patents

振動子および物理量測定用信号発生素子 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動型ジャイロスコープ等に好適な振動子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、振動型ジャイロスコープの応用について種々検討を進めており、自動車の車体回転速度フィードバック式の車両制御方法に用いる回転速度センサーに振動型ジャイロスコープを使用することを検討した。こうしたシステムにおいては、操舵輪の方向自身は、ハンドルの回転角度によって検出する。これと同時に、実際に車体が回転している回転速度を振動ジャイロスコープによって検出する。そして、操舵輪の方向と実際の車体の回転速度を比較して差を求め、この差に基づいて車輪トルク、操舵角に補正を加えることによって、安定した車体制御を実現する。
【0003】
こうした制御においては、高精度での角速度検出が必要不可欠である。しかし、高精度の角速度検出を行おうとすると、振動子の屈曲振動アームに不要な変位が生じやすく、不要な変位は、アームからの検出信号に直ちに誤差を生じさせる原因となる。即ち、振動型ジャイロスコープにおいては、振動子の駆動振動アームを励振し、この状態で振動子を回転ないし回動させ、振動子に励起された検出振動を、検出振動アームに取り付けた検出電極によって検出する。こうして得られた交流の出力信号を検出回路に供給し、駆動振動の影響をできるだけカットする処理を施し、最終的に回転角速度に対応する出力信号を得る。この出力信号は、通常、直流電圧値として出力される。このため、不要な振動や変位の影響が直ちに回転角速度の絶対値にノイズとして影響するし、このノイズを正確にカットすることが困難である。
【0004】
本出願人は、特許文献1において、振動子の駆動振動アームや検出振動アームに、細長い貫通孔を形成することを開示した。このように細長い屈曲振動アームに、アームの長手方向に延びる貫通孔を設けることによって、アームの共振周波数を低減できるようにした。また、この貫通孔の内壁面に駆動電極や検出電極を設けることによって、前述した不要な変位や振動を低減することを試みた。
【特許文献1】
特開平11−125528号公報
【0005】
また、特許文献2、3には、屈曲振動アームの両面に細長い溝を設け、屈曲振動アームの横断面を略H字形状とすることが開示されている。また、特許文献4には、音叉型振動子の音叉および基部に溝を形成することが記載されている。
【特許文献2】
特開2002−261575号公報
【特許文献3】
特開2002−204141号公報
【特許文献4】
特開2002−340559号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1記載のように屈曲振動アームに貫通孔を設けた場合、屈曲振動アームが細長い角棒状である場合には問題が少ない。しかし、最近は例えば携帯電話のカメラモジュールに振動子を搭載することが検討されており、このために振動子を超小型化する必要がある。しかし、振動子を小型化すると、屈曲振動アームの長さを短くする必要があり、このために十分な感度を得ることが難しい。従って、屈曲振動アームの先端に重量部ないし幅の広い頭部を設け、これによって屈曲振動アームの振動エネルギーを増大させて検出感度を向上させることが考えられる。
【0007】
しかし、屈曲振動アームに貫通孔を設け、かつ屈曲振動アームの先端に重量部を設けた場合には、かえってクリスタルインピーダンスが高くなり、検出感度が低下することが判明してきた。
【0008】
また、屈曲振動アームに溝を設ける技術も知られているが、溝を例えばエッチング法によって設ける場合、溝の内壁面にはかなり大きなテーパー部ないし湾曲面が形成され、クリスタルインピーダンスが高くなり、検出感度が低下することが判明してきた。
【0009】
本発明の課題は、所定面内で屈曲振動する少なくとも一つの屈曲振動アーム、およびこの一端に設けられた基部を有する振動子において、振動子の感度を向上させ得るようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
発明は、所定面の法線の周りに回転させるための振動子であって、
所定面内で屈曲振動する少なくとも一つの駆動振動アーム、
この駆動振動アームの一端に設けられた第一の基部、
駆動振動アームの他端に設けられた第一の重量部、
所定面の法線の周りに前記振動子を回転させたときに所定面内で屈曲振動する少なくとも一つの検出振動アーム、
この検出振動アームの一端に設けられた第二の基部、および
検出振動アームの他端に設けられた第二の重量部を備えており、駆動振動アームおよび検出振動アームにおいて、互いに略平行な一方の主面および他方の主面にそれぞれ溝が形成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、屈曲振動アームの先端に重量部が設けられている上、屈曲振動アームの両主面に溝が形成されている。このような構成によれば、屈曲振動アームに貫通孔が設けられた場合に比べて、屈曲振動アームのクリスタルインピーダンスが低くなり、検出感度が向上することを見いだした。
【0012】
この理由は以下のように考えられる。即ち、屈曲振動アームの先端に重量部を設けることは、振動エネルギーを大きくする上で効果的なはずである。しかし、この場合に屈曲振動アームに細長い貫通孔を設けると、重量部が一種の固定部分として働き、重量部は変位しにくく、この結果かえってクリスタルインピーダンスが上昇する。屈曲振動アームの先端に重量部が設けられている上、屈曲振動アームの両主面に溝が形成されている場合には、重量部の変位も大きくなり、全体としてクリスタルインピーダンスが低減する。
【0013】
参考形態は、所定面内で屈曲振動する少なくとも一つの屈曲振動アーム、およびこの屈曲振動アームの一端に設けられた基部を備えており、屈曲振動アームの互いに略平行な一方の主面および他方の主面にそれぞれ溝が形成されており、屈曲振動アームに、一方の主面と他方の主面との間で貫通する貫通孔が設けられており、この貫通孔が溝と連続していることを特徴とする、振動子に係るものである。
【0014】
本発明者は、屈曲振動アームの両主面に溝を形成するだけでなく、これら両方の溝に連通する貫通孔をも形成することを想到した。即ち、屈曲振動アームの両主面に溝を形成することは公知であるが、通常溝の横断面形状がきれいな矩形にはならず、テーパ状または湾曲形状となるために、クリスタルインピーダンスを低減する効果に限界があった。この溝に連通する貫通孔を設けると、貫通孔の周辺において溝の横断面形状を矩形に近づけることが容易になる。この結果、屈曲振動アームのクリスタルインピーダンスを一層低減し、感度を向上させることができる。
【0015】
他の参考形態は、所定面内で屈曲振動する第一の屈曲振動アーム、所定面内で屈曲振動する第二の屈曲振動アーム、および第一の屈曲振動アームと第二の屈曲振動アームとの間に設けられた基部を備えており、第一の屈曲振動アーム、第二の屈曲振動アームおよび基部の一方の主面に溝が連続的に形成されていることを特徴とする、振動子に係るものである。
また、更に他の参考形態は、所定面内で屈曲振動する第一の屈曲振動アーム、所定面内で屈曲振動する第二の屈曲振動アーム、および第一の屈曲振動アームと第二の屈曲振動アームとの間に設けられた基部を備えており、第一の屈曲振動アームと第二の屈曲振動アームとが略直線状に伸びており、第一の屈曲振動アームおよび基部の一方の主面に溝が連続的に形成されていることを特徴とする、振動子に係るものである。
【0016】
前述したように、屈曲振動アームの両主面に溝を形成することは公知であるが、通常溝の横断面形状がきれいな矩形にはならず、テーパーまたは湾曲形状となるために、クリスタルインピーダンスを低減する効果に限界があった。特に、屈曲振動アーム上の溝の末端部分においてこの傾向が強かった。そこで、本発明者は、複数の屈曲振動アームの溝を、基部を通して連続させることを想到した。この結果、屈曲振動アーム上の溝の基部側の末端がなくなるので、溝の横断面形状を矩形に近づけることが容易になる。この結果、屈曲振動アームのクリスタルインピーダンスを一層低減し、感度を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明を更に詳細に説明する。最初に比較例の振動子を例示する。図1は、比較例に係る振動子11を示す斜視図である。振動子11においては、基部1の周縁部から一対の支持部2が突出している。各支持部2の先端にある基部22から、各支持部2に直交する方向に屈曲振動アーム(駆動振動アーム)14が延びており、各駆動振動部3A、3B、3C、3Dを構成している。また、基部1の周縁部から、一対の細長い周方向屈曲振動アーム15が突出している。各アーム15は、それぞれ、各検出振動部4A、4Bを構成している。
【0018】
各屈曲振動アーム14、15は、本例では、X−Y平面(所定面)に沿って屈曲振動する。各屈曲振動アーム14の両主面にはそれぞれ溝5が形成されており、これによって横断面がH字形状となっている。各屈曲振動アーム15の両主面にはそれぞれ溝6が形成されており、これによって横断面がH字形状となっている。
【0019】
このような振動子は比較的に高い感度を有している。しかし、振動子を小型化すると、各屈曲振動アーム14、15が短くなるので、感度が低下する。
【0020】
図2は、比較例の振動子11Aを示す。本例においては、各駆動振動アーム14の先端にそれぞれ重量部9が設けられており、各検出振動アーム15の先端にそれぞれ重量部12が設けられている。
【0021】
図3は、第一の発明の実施形態に係る振動子20Aを示す斜視図である。振動子20Aにおいては、基部1の周縁部から一対の支持部2が突出している。各支持部2の先端にある基部22から、各支持部2に直交する方向に屈曲振動アーム(駆動振動アーム)14が延びている。各駆動振動アーム14の先端には重量部9が設けられており、各重量部9内には貫通孔10が形成されている。これによって各駆動振動部3A、3B、3C、3Dが構成されている。また、基部1の周縁部から、一対の細長い周方向屈曲振動アーム15が突出している。各アーム15の先端には重量部12が設けられており,各重量部12内には貫通孔13が形成されている。これによって各検出振動部4A、4Bが構成されている。なお、33は、振動子20Aの一方の主面であり、34は、振動子20Aの他方の主面である。
【0022】
各駆動振動アーム14の横断面形状を図4(a)に示す。駆動振動アーム14の一方の主面33側には細長い溝5が形成されており、他方の主面34側には細長い溝5が形成されている。従って、駆動振動アーム14の横断面は略H字形状となっている。言い換えると、駆動振動アーム14は、細長い一対の幅広部14a、14bおよび両者を連結する肉薄部14cを備えている。
【0023】
駆動振動アーム14を励振する方法は限定されない。例えば、駆動振動アーム15の側面に電極7A、7Bを設け、溝5の壁面に対向電極30A、30Bを設け、両者の間に交流電圧信号を印加することができる。これによって、駆動振動アーム14をX−Y面に沿って屈曲振動させることができる。
【0024】
各駆動振動アーム14を矢印Aのように振動させ、この状態で振動子20Aを軸Zの回りに回転させると、一対の支持部2が矢印Bのように、基部1への付け根を中心として屈曲振動する。これに対応し、各検出振動アーム15が、矢印Cのように、基部1への付け根を中心として屈曲振動する。この屈曲振動に基づいて検出信号を発生させ、検出回路において処理する。
【0025】
各検出振動アーム15の横断面形状を図4(b)に示す。検出振動アーム15の一方の主面33側には細長い溝6が形成されており、他方の主面34側には細長い溝6が形成されている。従って、検出振動アーム15の横断面は略H字形状となっている。言い換えると、検出振動アーム15は、細長い一対の幅広部15a、15bおよび両者を連結する肉薄部15cを備えている。
【0026】
検出振動アーム15から信号を取り出す方法は限定されない。例えば、検出振動アーム15の側面に電極8A、8Bを設け、溝6の壁面に対向電極31A、31Bを設けることができる。検出振動アーム15がX−Y面に沿って屈曲振動すると、これに応じて電極8A、8Bと対向電極31A、31Bとの間に信号電圧が発生する。
【0027】
図5は、第一の発明の実施形態に係る振動子20Bを示す斜視図である。振動子20Bの全体構成および動作は、図3の振動子20Aと同様であるので、説明を両略する。本例においては、駆動振動アーム14において、溝5の末端が、駆動振動アームの基部22への付け根に対して高さtだけ離れている。tが小さすぎると、耐電圧が低下し、電圧印加時に振動子の破壊が発生し易くなる。振動子の耐電圧を向上させるという観点からは、tは、屈曲振動アームの幅Wの5%以上であることが好ましく、25%以上であることが一層好ましい。
【0028】
一方、tが大きすぎると、単位電流当たりの感度が低下する傾向がある。従って、屈曲振動アームの感度を向上させるという観点からは、tは、屈曲振動アームの幅Wの150%以下であることが好ましく、70%以下であることが一層好ましい。また、このような構成は、検出振動アーム15に適用することもできる。
【0029】
好適な実施形態においては、溝の幅が前記基部に近づくのにつれて減少するテーパ部が設けられている。これによって、駆動振動アームが一層振動し易くなり、クリスタルインピーダンスが一層低下し、感度が向上する。図6、図7は、この実施形態に係る振動子20C、20Dを概略的に示す斜視図である。振動子20Cにおいては、駆動振動アーム14の両主面側の各溝25にそれぞれテーパー部25aが設けられている。各テーパー部25aにおいては、溝幅WGが、基部22に近づくのにつれて減少する。
【0030】
図7の振動子20Dにおいては、駆動振動アーム14の両主面側の各溝25にそれぞれテーパー部25aが設けられている。各テーパー部25aにおいては、溝幅WGが、基部22に近づくのにつれて減少する。また、駆動振動アーム14において、溝25の末端が、駆動振動アームの基部22への付け根に対して高さtだけ離れている。
【0031】
図8は、第一の発明の実施形態に係る振動子20Eを概略的に示す斜視図である。振動子20Eは、振動子20B(図5)とほぼ同様のものである。ただし、幅広部14a、14bの厚みが一層小さくなっており、溝幅が大きい。
【0032】
図9は、第一の発明の実施形態に係る振動子20Fを概略的に示す斜視図である。振動子20Fは、振動子20A(図3)とほぼ同様のものである。ただし、振動子20Fにおいては、各支持部2の両主面33、34に細長い溝18が形成されている。
【0033】
図10は、発明に係る振動子20Gを概略的に示す斜視図である。振動子20Gは、振動子20A(図3)とほぼ同様のものである。ただし、振動子20Gにおいては、各駆動振動アーム14の主面33と34との間に貫通孔19がそれぞれ形成されている。各貫通孔19は、それぞれ各溝5と連通する。本例においては、貫通孔19は、各溝5の基部22側末端に連通する。
【0034】
この貫通孔の利点について述べる。例えばエッチング法によって溝5、6を成形すると、図18に模式的に示すように、溝は矩形にはならず、テーパー部27、28が形成される。例えば水晶振動子をウエットエッチングによって形成すると、+X軸方向と−X軸方向とでテーパー部27、28の傾斜角度や寸法が異なってくる。このようにテーパー部が大きくなると、屈曲振動アームの感度が低下する。しかし、貫通孔を溝に連続して設けると、貫通孔の近くではテーパー部の寸法が、例えば図19に示すように小さくなる。
【0035】
前述したテーパー部は、溝5、6の端部において特に大きくなる傾向がある。従って、貫通孔は、溝5、6の末端に設けることが特に好ましく、両端に設けることが最も好ましい。
【0036】
図11は、発明に係る振動子20Hを概略的に示す斜視図である。振動子20Hは、図10の振動子20Gとほぼ同様のものである。ただし、振動子20Hにおいては、重量部9、12内に貫通孔が設けられていない。
【0037】
図12は、発明に係る振動子20Jを概略的に示す斜視図である。この振動子20Jは、図11に示す振動子20Hと同様のものである。ただし、振動子20Jにおいては、駆動振動アーム14の溝5の両端に貫通孔19、19Aが連通している。また,検出振動アーム15の溝6の両端に貫通孔21、21Aが連通している。
【0038】
図13は、発明の実施形態に係る振動子20Kを概略的に示す斜視図である。振動子20Kは、前述の振動子20A(図3)と同様のものである。ただし、振動子20Kにおいては、第一の屈曲振動アーム14A、第二の屈曲振動アーム14B、基部22の一方の主面33および他方の主面34にそれぞれ溝23が連続的に形成されている。即ち、溝23は、第一の屈曲振動アーム14A内の溝23a、第二の屈曲振動アーム14B内の溝23bおよび基部22内の溝23cを有しており、これらは連続している。また、第一の屈曲振動アーム14C、第二の屈曲振動アーム14D、基部22の一方の主面33および他方の主面34にそれぞれ溝23が連続的に形成されている。即ち、溝23は、第一の屈曲振動アーム14C内の溝23a、第二の屈曲振動アーム14D内の溝23bおよび基部22内の溝23cを有しており、これらは連続している。
【0039】
前述したように、溝5、6の末端においては溝内壁面のテーパー部が大きくなり易く、クリスタルインピーダンスの増大の原因となっていた。これに対して、本例では、複数の屈曲振動アーム内の溝を連続させているので、各屈曲振動アーム内の基部22側に、溝末端が存在しない。これによって、前述した溝内壁面のテーパー部の寸法を減らし、屈曲振動アームの感度を向上させることができる。
【0040】
図14は、参考形態に係る振動子20Lを概略的に示す斜視図である。振動子20Lは、振動子20K(図13)とほぼ同様のものである。ただし、各駆動振動アームの先端に重量部が設けられておらず、各検出振動アームの先端に重量部が設けられていない。
【0041】
図15は、発明の実施形態に係る振動子20Mを概略的に示す斜視図である。振動子20Mは、振動子20K(図13)とほぼ同様のものである。ただし、各駆動振動アームの先端に重量部が設けられていない。各検出振動アーム15の先端には重量部12が設けられている。
【0042】
図16は、発明の実施形態に係る振動子20Nを概略的に示す斜視図である。振動子20Nは、振動子20K(図13)とほぼ同様のものである。ただし、本例においては、溝23Aが、第一の屈曲振動アーム14A、14C内の溝23a、第二の屈曲振動アーム14B、14D内の溝23b、および基部22内の貫通孔23dを備えている。溝23a、23bおよび貫通孔23dは連続的に形成されている。
【0043】
図17は、発明の実施形態に係る振動子20Pを概略的に示す斜視図である。振動子20Pは、振動子20N(図16)とほぼ同様のものである。ただし、振動子20Pにおいては、溝28が、第一の屈曲振動アーム15A内の溝28a、第二の屈曲振動アーム15B内の溝28b、および基部1内の溝28cを備えている。溝28a、28bおよび28cは連続的に形成されている。
【0044】
図20は、発明の実施形態に係る振動子20Qを概略的に示す斜視図である。振動子20Qにおいては、第一の屈曲振動アーム14A、14C、第二の屈曲振動アーム14B、14D、基部22の一方の主面33および他方の主面34に、それぞれ溝35が連続的に形成されている。即ち、溝25は、第一の屈曲振動アーム14A、14C内の溝35a、第二の屈曲振動アーム14B、14D内の溝35bおよび基部22内の溝35cを有しており、これらは連続している。溝35aの基部22側の端部には、基部22へと向かって溝幅WGが小さくなるようにテーパー部35dが設けられている。溝35bの基部22側の端部には、基部22へと向かって溝幅WGが小さくなるようにテーパー部35eが設けられている。
図21は、参考形態に係る振動子20Rを概略的に示す斜視図である。振動子20Rにおいては、第一の屈曲振動アーム14A、14C、第二の屈曲振動アーム14B、14D、基部22が設けられている。第一の屈曲振動アーム14A、14Cと第二の屈曲振動アーム14B、14Dとは、それぞれ略直線状に伸びている。アーム14A、14Cおよび基部22の一方の主面33および他方の主面34に、それぞれ溝36が連続的に形成されており、アーム14B、14Dおよび基部22の一方の主面33および他方の主面34に、それぞれ溝36が連続的に形成されている。各溝36は、アーム14A、14B、14C、14D内の溝36a、および基部22内の溝36bを有しており、36aと36bとは連続している。
【0045】
本発明において測定されるべき物理量は、特に限定はされない。振動子に駆動振動を励振し、駆動振動中の振動子に対する物理量の影響によって振動子の振動状態に変化が生じたときに、この振動状態の変化から検出回路を通して検出可能な物理量を対象とする。こうした物理量としては、振動子に印加される加速度、角速度、角加速度が特に好ましい。また、測定装置としては慣性センサーが好ましい。
【0046】
好適な実施形態においては、振動子が圧電材料から構成されており、好ましくは圧電性単結晶によって形成されている。圧電性単結晶は、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウム固溶体、ほう酸リチウム、ランガサイトを例示できる。特に好ましくは、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウム固溶体の130°Y板である。
【0047】
【実施例】
図1〜図17に示す各振動子を製造し、感度と破壊時の印加電圧とを測定した。具体的には、厚さ0.3mmの水晶のZ板のウエハーに、スパッタ法によって、厚さ200オングストロームのクロム膜と、厚さ5000オングストロームの金膜とを形成した。ウエハーの両面にレジストをコーティングした。
【0048】
このウエハーを、ヨウ素とヨウ化カリウムとの水溶液に浸漬し、余分な金膜をエッチングによって除去し、更に硝酸セリウムアンモニウムと過塩素酸との水溶液にウエハーを浸漬し、余分なクロム膜をエッチングして除去した。温度80℃の重フッ化アンモニウムに20時間ウエハーを浸漬し、ウエハーをエッチングし、各振動子の外形を形成した。メタルマスクを使用して、厚さ2000オングストロームのアルミニウム膜を電極膜として形成した。
【0049】
各振動子の主面33、34にそれぞれウエットエッチングによって溝や貫通孔のパターンを形成した。次いで、各振動子の基部1の中央に支持孔を形成し、この支持孔に金属ピンを通し、金属ピンに対して各振動子をシリコーン樹脂接着剤によって接着した。
【0050】
そして、各振動子について、以下のようにして感度および破壊時の印加電圧を測定した。測定結果を表1、表2に示す。
(感度)
振動型ジャイロスコープを回転テーブルに取り付け、回転時について、ロックインアンプを用いて、検出電極から取り出した信号のうち、駆動信号と同期する成分のみの強度を測定し、測定によって得られた回転時の角速度当たりの信号から感度を算出した。
(破壊時の印加電圧)
振動型ジャイロスコープに駆動信号を印加して駆動させると同時にその駆動電流をオシロスコープでモニタする。印加電圧は1Vからかけ始め、徐々に印加電圧を増加させていく。印加電圧を増大させていくと、最後にはアームが折れて、オシロスコープに信号が現れなくなる。そのときの電圧を破壊時の印加電圧とした。
【0051】
【表1】
Figure 0004305625
【0052】
【表2】
Figure 0004305625
【0053】
図1、図2の振動子においては、感度が低くなっている。図3〜図17の振動子においては、感度が向上した。また、特に溝に平面的なテーパー部を設けることによって、破壊時の印加電圧が著しく向上した(図6、7)。
【0054】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、所定面内で屈曲振動する少なくとも一つの屈曲振動アーム、およびこの一端に設けられた基部を有する振動子において、振動子の感度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 比較例の振動子11を概略的に示す斜視図であり、各屈曲振動アーム14、15に溝5、6が設けられている。
【図2】 比較例の振動子11Aを概略的に示す斜視図であり、各屈曲振動アーム14、15に重量部が設けられている。
【図3】 発明の実施形態に係る振動子20Aを示す斜視図である。各屈曲振動アーム14、15に溝5、6および重量部9、12が設けられている。
【図4】 (a)は、駆動振動アームの横断面形状を示し、(b)は、検出振動アームの横断面形状を示す。
【図5】 発明の実施形態に係る振動子20Bを示す斜視図である。各屈曲振動アーム14、15に溝5、6および重量部9、12が設けられている。
【図6】 発明の実施形態に係る振動子20Cを示す斜視図である。各屈曲振動アーム14、15に溝25、6および重量部9、12が設けられており、屈曲振動アーム14の溝25にテーパー部25aが形成されている。
【図7】 発明の実施形態に係る振動子20Dを示す斜視図である。各屈曲振動アーム14、15に溝5、6および重量部9、12が設けられており、屈曲振動アーム14の溝25にテーパー部25aが形成されている。
【図8】 発明の実施形態に係る振動子20Eを概略的に示す斜視図である。各屈曲振動アーム14、15に溝5、6および重量部9、12が設けられている。
【図9】 発明の実施形態に係る振動子20Fを概略的に示す斜視図である。支持部2にも溝18が設けられている。
【図10】 発明に係る振動子20Gを概略的に示す斜視図である。溝5に連通する貫通孔19が設けられている。
【図11】 発明に係る振動子20Hを概略的に示す斜視図である。溝5に連通する貫通孔19が設けられている。
【図12】 発明に係る振動子20Jを概略的に示す斜視図である。溝5に連通する貫通孔19、19Aが設けられており、溝6に連通する貫通孔21、21Aが設けられている。
【図13】 発明の実施形態に係る振動子20Kを概略的に示す斜視図である。複数の屈曲振動アーム14A、14Cと、14B、14Dと、基部22とに連続的に溝23が設けられている。
【図14】 参考形態に係る振動子20Lを概略的に示す斜視図である。複数の屈曲振動アーム14A、14Cと、14B、14Dと、基部22とに連続的に溝23が設けられている。
【図15】 発明の実施形態に係る振動子20Mを概略的に示す斜視図である。複数の屈曲振動アーム14A、14Cと、14B、14Dと、基部22に連続的に溝23が設けられており、屈曲振動アーム15には重量部12が設けられている。
【図16】 発明の実施形態に係る振動子20Nを概略的に示す斜視図である。複数の屈曲振動アーム14A、14Cと、14B、14Dと、基部22とに連続的に溝23Aが設けられており、基部22内には貫通孔23dが設けられている。
【図17】 発明の実施形態に係る振動子20Pを概略的に示す斜視図である。更に複数の屈曲振動アーム15A、15Bおよび基部1に連続的な溝28が形成されている。
【図18】 屈曲振動アームの横断面形状の一例を示す。
【図19】 屈曲振動アームの横断面形状の一例を示しており、貫通孔の形成などによってテーパー部27、28が縮小している。
【図20】 発明の実施形態に係る振動子20Qを概略的に示す斜視図である。
【図21】 参考形態に係る振動子20Rを概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 検出振動アーム15の基部 3A、3B、3C 3D 駆動振動部 4A、4B 検出振動部 5、25 駆動振動アーム上の溝 6 検出振動アーム上の溝 9、12 重量部 11A、11B 振動子 14 駆動振動アーム 15 検出振動アーム 19,19A 溝5の末端の貫通孔 20A、20B、20C、20D、20E、20F、20G、20H、20J、20K、20L、20M、20N、20P、20Q、20R 振動子 21、21A 溝6の末端の貫通孔 22 駆動振動アーム14の基部 23、23A 複数の駆動振動アームにまたがる溝 25a 溝のテーパー部 28 複数の検出振動アームにまたがる溝 33 一方の主面 34 他方の主面 W 屈曲振動アームの幅 t 溝の末端と屈曲振動アームの付け根との間隔

Claims (7)

  1. 所定面の法線の周りに回転させるための振動子であって、
    前記所定面内で屈曲振動する少なくとも一つの駆動振動アーム、
    この駆動振動アームの一端に設けられた第一の基部、
    前記駆動振動アームの他端に設けられた第一の重量部、
    前記所定面の法線の周りに前記振動子を回転させたときに前記所定面内で屈曲振動する少なくとも一つの検出振動アーム、
    この検出振動アームの一端に設けられた第二の基部、および
    前記検出振動アームの他端に設けられた第二の重量部を備えており、前記駆動振動アームおよび前記検出振動アームにおいて、互いに略平行な一方の主面および他方の主面にそれぞれ溝が形成されていることを特徴とする、振動子。
  2. 前記溝の幅が前記基部に近づくのにつれて減少するテーパー部が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の振動子。
  3. 前記溝の末端と前記駆動振動アームの前記一端との間隔tが、前記駆動振動アームの幅Wの5%以上であることを特徴とする、請求項1または2記載の振動子。
  4. 前記駆動振動アームに、前記一方の主面と前記他方の主面との間で貫通する貫通孔が設けられており、この貫通孔が前記溝と連続していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つの請求項に記載の振動子。
  5. 前記貫通孔が前記溝の一端に連続していることを特徴とする、請求項4記載の振動子。
  6. 複数の前記貫通孔が設けられており、一方の貫通孔が前記溝の一端に連続し、他方の貫通孔が前記溝の他端に連続することを特徴とする、請求項5記載の振動子。
  7. 振動子を用いて物理量を検出する物理量測定用信号発生素子であって、
    請求項1〜のいずれか一つの請求項に記載の振動子、この振動子に駆動振動を励振する駆動手段、および前記物理量に応じて前記振動子に励振される検出振動に基づく出力信号を得る検出手段を備えていることを特徴とする、物理量測定用信号発生素子。
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