JP2017216753A - 振動片、振動子、電子デバイス、電子機器、および移動体 - Google Patents

振動片、振動子、電子デバイス、電子機器、および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】耐衝撃性に優れ、且つ振動もれの発生を抑制することが可能な振動片を提供する。【解決手段】振動片としての音叉型振動片1は、第1軸とそれに直交する第2軸とを含む平面上に形成されている基部14と、基部14から第1軸方向に、基部14の厚みより薄い厚みで延設されている接続部20と、接続部20の端部20aから第1軸方向に、接続部20の厚みと同じ厚みで延設されている振動腕11、12、13と、を含み、振動腕11、12、13は、前記平面に対し垂直方向に沿って屈曲振動し、接続部20は、接続部20の第1軸方向の長さL2と、振動腕11、12、13の第1軸方向の長さL1との関係が、L1/15≦L2≦L1の範囲内となるように設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、振動片、およびこの振動片を搭載した振動子、電子デバイス、電子機器、移動体に関する。
振動デバイスの小型化に伴って、従来と同等な特性を維持しながら小型化を実現するため、次のような振動片が採用されている。具体的には、基部から同方向に延出された3個の振動腕を有する構造を採用し、各振動腕の一面上に電極膜および圧電体膜が積層されて圧電体素子が形成された振動片である(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかし、特許文献1に示されている振動片では、振動腕の振動が振動腕を支持する基部に伝播する、所謂振動もれによって振動片の振動特性が劣化してしまうことがあった。これに対し、特許文献2に示されている振動片では、振動腕と基部との間に基部より幅を狭くした幅細の緩衝部を設けることによって振動もれを抑制している。
特開2012−34093号公報 特開2008−224628号公報
しかしながら、上述の特許文献2に示されている振動片では、基部と振動腕の間に幅細の緩衝部が設けられているため、例えば落下などの衝撃が振動片に加わった場合に、幅細の緩衝部に衝撃の応力が集中し、緩衝部の位置で振動片が破壊されてしまう虞を有していた。本発明では、耐衝撃性に優れ、且つ振動もれの発生を抑制することが可能な振動片を提供する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る振動片は、第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む平面上に設けられている基部と、前記基部から前記第1軸に沿って、前記基部の厚みより薄い厚みで延設されている接続部と、前記接続部の一端から前記第1軸に沿って延設されている振動腕と、を含み、前記振動腕は、前記平面に対し垂直方向に沿って屈曲振動し、前記接続部は、前記接続部の前記第1軸方向の長さL2と、前記振動腕の前記第1軸方向の長さL1との関係が、L1/15≦L2≦L1の範囲内に設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、基部と振動腕との間に接続部が設けられており、接続部の第1軸方向の長さL2と、振動腕の第1軸方向の長さL1との関係が、L1/15≦L2≦L1の範囲内となるように設けられている。このような構成とすることで、耐衝撃性の劣化を防止しつつ、振動腕の振動が接続部で減衰されることによる基部への振動の伝播(振動もれ)を抑制した振動片とすることができる。
[適用例2]上記適用例に記載の振動片において、前記振動腕は、並行して設けられている第1の振動腕と第2の振動腕とを備えており、前記第1の振動腕と前記第2の振動腕とは、互いに反対方向に屈曲振動することを特徴とする。
本適用例によれば、耐衝撃性の劣化を防止しつつ、互いに反対方向に屈曲振動する振動腕の振動が接続部で相殺されることによる基部への振動の伝播(振動もれ)を抑制した振動片とすることができる。
[適用例3]上記適用例に記載の振動片において、前記振動腕は、前記接続部と同じ厚みであることを特徴とする。
本適用例によれば、振動腕の厚みと接続部の厚みを同じにすることにより、振動腕が屈曲振動した際に振動腕の根元に応力が集中するのを低減することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の振動片において、前記基部、前記接続部、および前記振動腕は、水晶から構成されていることを特徴とする。
本適用例によれば、水晶を用いることにより小型化に伴う温度特性(周波数温度特性などの温度依存性を有する特性)の低下を抑制することができる。
[適用例5]上記適用例に記載の振動片において、前記基部、前記接続部、および前記振動腕は、半導体から構成されていることを特徴とする。
本適用例によれば、フォトリソグラフィーなどを用いた外形加工が容易であるとともに、エッチング速度が一定であるため、形成された外形形状が均一となり、安定した特性を得ることが可能となる。
[適用例6]本適用例に係る振動子は、上記適用例のいずれか一例に記載の振動片と、前記振動片を収納している容器と、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、上述の振動片を用いているため、振動もれを抑制することにより安定した振動を維持しつつ、耐衝撃性を向上することが可能な振動子を提供することができる。
[適用例7]本適用例に係る電子デバイスは、上記適用例のいずれか一例に記載の振動片と、前記振動片を駆動させる回路素子と、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、上述の振動片を用いているため、振動もれを抑制することにより安定した振動を維持しつつ、耐衝撃性を向上することが可能な電子デバイスを提供することができる。
[適用例8]本適用例に係る電子機器は、上記適用例のいずれか一例に記載の振動片を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、上述の振動片を用いているため安定した振動特性と耐衝撃を得ることが可能であり、したがって特性の安定した電子機器を提供することができる。
[適用例9]本適用例に係る移動体は、上記適用例のいずれか一例に記載の振動片を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、上述の振動片を用いているため安定した振動特性と耐衝撃を得ることが可能であり、したがって特性の安定した移動体を提供することができる。
振動片としての音叉型振動片の概略を示し、(a)は実施形態の音叉型振動片の概略を示す斜視図、(b)は他の形態の音叉型振動片の概略を示す斜視図。 実施形態の音叉型振動片の概略を示し、(a)は音叉型振動片の平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図。 音叉型振動片の変位分布のシミュレーション結果を示す部分斜視図。 音叉型振動片の接続部長さとQ値との相関を示すグラフ。 本発明にかかる振動片を用いた振動子を示す正断面図。 本発明にかかる振動片を用いた電子デバイスとしての発振器を示す正断面図。 電子機器の一例としてのモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図。 電子機器の一例としての携帯電話機の構成を示す斜視図。 電子機器の一例としてのデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図。 移動体の一例としての自動車の構成を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の振動片としての音叉型振動片の概略を示し、(a)は、本発明の振動片の実施形態にかかる音叉型振動片の概略を示す斜視図であり、(b)は、他の形態の音叉型振動片の概略を示す斜視図である。図2は、本発明の振動片の実施形態にかかる音叉型振動片の概略を示しており、(a)は音叉型振動片の平面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(a)の右側面図である。なお、本説明で用いる図面では、図示の便宜上、各構成部位を異なる寸法比で記載してあることもある。
(振動片の実施形態)
図1(a)、及び図2(a)、(b)、(c)に示す本実施形態の音叉型振動片1は、第1の振動腕としての振動腕11、13と、第2の振動腕としての振動腕12と、これら3個の振動腕11、12、13のそれぞれの一端を連結する接続部20と、接続部20と連結する基部14と、圧電体素子15、16、17と、を含んで構成されている。
振動腕11は、第1方向(図中のZ方向)へ向けて配置された第1面11aを有する。同様に、振動腕12は、第1方向へ向けて配置された第1面12aを有し、振動腕13は、第1方向へ向けて配置された第1面13aを有する。本実施形態では、各第1面11a、12a、13aは平面であるが、これに限定されず、曲面、凹凸面などであってもよい。これらの振動腕11、12、13は、第1方向と直交する第2方向(第2軸方向:図中のX方向)に沿って並行するように配列されている。各振動腕11、12、13は、それぞれ長手方向が第2方向と直交する第3方向(第1軸方向:図中のY方向)に沿うように配置されている。これらの振動腕11、12、13の断面形状は、例えば図2(b)に示すように矩形上であるが、この形状に限定されない。
接続部20は、その端部20aで3個の振動腕11、12、13のそれぞれの一端(Y方向に沿った一方の端部)と接続されており、これらの振動腕11、12、13を連結している。接続部20は、振動腕11、12、13と同じ厚みを有しており、その表裏面は振動腕11、12、13から延設されている。本実施形態の接続部20は、後述する基部14と同じ幅(図中のX方向寸法)で設けられているが、これに限定されない。接続部20の幅は、基部14より狭くなった構成、あるいは階段状に狭くなった構成でもよい。
基部14は、接続部20の端部20aと反対側の端20bと接続されている。基部14の一方の主面は、振動腕11、12、13の第1面11a、12a、13aから接続部20を介して延設された面である。基部14の他方の主面は、接続部20の端部20aと反対側の端から、第1方向(図中のZ方向)と第3方向(図中のY方向)とへ向けた傾斜面を介して設けられている。換言すれば、基部14は、接続部20より第1方向側に段差を有した肉厚形状で設けられており、第1軸と第1軸に直交する第2軸とを含む平面上に形成されている。
本実施形態では、各振動腕11、12、13と接続部20と基部14とは一体に形成される。各振動腕11、12、13と接続部20と基部14とは、例えば水晶板を形状加工することによって形成される。この水晶板は、カット角の観点からはZカット板であることが好ましいが、Xカット板、ATカット板であってもよい。Zカット板を用いた場合には加工が容易になる。
圧電体素子15は、振動腕11の第1面11a上に設けられている。同様に、圧電体素子16は、振動腕12の第1面12a上に設けられ、圧電体素子17は、振動腕13の第1面13a上に設けられている。
図2(b)には、振動腕11、12、13の第1面11a、12a、13aに設けられている圧電体素子15、16、17の構造が示されている。なお、圧電体素子15、16、17の構造は同様であるため、ここでは圧電体素子15について説明する。圧電体素子15は、第1面11a上に配置された下部電極膜15aと、当該下部電極膜15a上に配置された絶縁層としての圧電体膜15bと、当該圧電体膜15b上に配置された上部電極膜15cと、を含んでいる。この圧電体膜15bは、例えばZnO、AlN、PZT、LiNbO3又はKNbO3の何れかを含む膜である。圧電体膜15bの膜厚は、例えば0.2μm程度である。この圧電体膜15bの膜厚は、振動腕11の厚みに対して0.025倍〜0.25倍程度に設定されることが望ましい。
各下部電極膜15a、16a、17a、各上部電極膜15c、16c、17cは、それぞれ、例えばクロム膜、金膜、チタン膜、アルミニウム膜、モリブデン膜、ITO膜などの導電体膜である。これらのうち、X方向において外側に配置された2つの振動腕11、13に設けられた各圧電体素子15、17の各下部電極膜15a、17aと、X方向において内側に配置された1つの振動腕12に設けられた圧電体素子16の上部電極膜16cと、が相互に電気的に接続されている。また、X方向において外側に配置された2つの振動腕11、13に設けられた各圧電体素子15、17の各上部電極膜15c、17cと、X方向において内側に配置された1つの振動腕12に設けられた圧電体素子16の下部電極膜16aと、が相互に電気的に接続されている。
各電極膜の接続構造について、主に図2(a)を参照しながら、さらに説明する。上部電極膜15cと上部電極膜17cとは、電極パッド24を介して相互に電気的に接続されている。本実施形態では、これらの上部電極膜15c、17cと電極パッド24とは一体に形成される。下部電極膜16aは、例えばスルーホール配線などを用いた接続配線18を介して上部電極膜17cと電気的に接続されている(図示せず)。これらにより、上部電極膜15c、17cと下部電極膜16aとの相互間が電気的に接続される。この電極パッド24を通じて、上部電極膜15c、17cおよび下部電極膜16aに対して同電位の電気信号を供給することができる。
下部電極膜15aと下部電極膜17aとは、例えばスルーホール配線などを用いた接続配線18および電極パッド26を介して相互に電気的に接続されている(図示せず)。なお、本実施形態では、電極パッド26は、前述の電極パッド24と同時に形成される。上部電極膜16cは、基部14の上方に延出された位置で、例えばスルーホール配線などを用いた接続配線18を介して下部電極膜15aと電気的に接続されている(図示せず)。これらにより、下部電極膜15a、17aと上部電極膜16cとの相互間が電気的に接続される。この電極パッド26を通じて、下部電極膜15a、17aおよび上部電極膜16cに対して同電位の電気信号を供給することができる。
上記の電極パッド24および電極パッド26に逆電位の電気信号を交互に供給することにより、振動腕11、13と振動腕12とを互い違いに上下振動させることができる。具体的には、各上部電極膜15c、16c、17cと下部電極膜15a、16a、17aとの間に電圧を印加した際に、外側の各圧電体素子15、17にかかる電界の方向と内側の圧電体素子16にかかる電界の方向とが逆向きとなる。したがって、振動腕11、13の振動方向と振動腕12の振動方向とが逆向きになり、電界印加により振動腕11、13と振動腕12とが互い違いに上下運動を行う。換言すれば、振動腕11、13と振動腕12とが互い違いに、第1軸と第1軸に直交する第2軸とを含む平面に対し垂直方向あるいは垂直方向に沿って屈曲振動を行う。
このような3腕構造において、上下振動(図中のZ方向に沿った振動)を用いる振動モードが基部14側に伝搬しないように振動腕11,12,13と基部14との間に接続部20を設けている。この接続部20の長さが短いと振動モードの相殺が不十分であるので、接続部の長さについて以下で検証を行った。
接続部20は、接続部20の第3方向(第1軸方向:図中のY方向)の長さL2が、次の式で定められる範囲内となるように設けられている。即ち、接続部20の第3方向(第1軸方向:図中のY方向)の長さL2と、振動腕の第3方向(第1軸方向:図中のY方向)の長さL1との関係が、L1/15≦L2≦L1の範囲内とすることが好ましい。さらに好ましくは、接続部20の第3方向(第1軸方向:図中のY方向)の長さL2と、振動腕の第3方向(第1軸方向:図中のY方向)の長さL1との関係が、L1/10≦L2≦L1の範囲内とすることが望ましい。この範囲内となるように接続部20の第3方向(第1軸方向:図中のY方向)の長さL2を構成することにより、振動腕11、12、13の振動が基部14に伝わる振動もれの現象を抑制することができる。
この振動の伝播と抑制について、図3を用いて説明する。図3は、音叉型振動片の変位分布のシミュレーション結果を示す部分斜視図であり、振動腕11、12、13(以下、代表して振動腕11として説明する。)と接続部20との連結部分を示している。また、図3では、黒色の濃い部分が変位の大きな部分であり、色が薄くなるにつれて変位が小さくなるように表現されている。なお、本シミュレーションに用いている振動片の振動腕11の長さは、300μmである。
図3に示すように、振動腕11は振動しているため、変位は最も大きくなり、接続部20の端部20aからLP1(本例では、20μm)の間隔を持った仮想線P1までの間で殆んど変位は存在しなくなることがわかる。このとき、接続部20の端部20aからLP1までの間隔20μmと、振動腕11の長さが300μmとの関係は、1:15となる。即ち、接続部20の長さL2は、振動腕11の長さL1に対し、L2/15以上であれば、振動腕11の振動が接続部20内で減衰され、基部14まで伝播しない。このように、L2/15以上であれば、振動もれを伝播させない範囲(下限値)とすることができる。
また、接続部20の端部20aからLP2(本例では、30μm)の間隔を持った仮想線P2の位置まででは、仮想線P1と仮想線P2との間でさらに減衰が進み、仮想線P2の近傍では変位が存在していない。上述と同様に、接続部20の端部20aからLP2までの間隔30μmと、振動腕11の長さが300μmとの関係は、1:10となる。即ち、接続部20の長さL2は、振動腕11の長さL1に対し、L2/10以上であれば、振動腕11の振動が接続部20内で完全に減衰され、基部14まで伝播しない。このように、L2/10以上であれば、さらに好ましく、確実に振動もれを伝播させない範囲(下限値)とすることができる。
図4に、接続部20の長さL2と音叉型振動片1のQ値との相関を示す。図4に示すグラフでは、上述の実施形態の音叉型振動片1の構成の振動片におけるQ値を示す白四角(◇)と、図1(b)に示す音叉型振動片1aにおけるQ値を示す黒丸(●)とを示している。図1(b)に示す音叉型振動片1aは、振動腕11bと振動腕13bが接続部20の図中X方向の両端から延設された端を持ち、その2つの振動腕11b、13bの間に他の振動腕12bが配置された構成である。図4に示すように、接続部20の長さL2が30μm以上であれば、双方の構成の音叉型振動片1、1aにおいてもQ値の低下は生じない。しかしながら、接続部20の長さL2が20μmとなると、上述の音叉型振動片1の構成ではQ値の低下は生じないが、他の構成の音叉型振動片1aでは、Q値の低下が見られる。即ち、音叉型振動片1の振動腕11、12、13の形状であれば、問題なく用いることができる水準とすることが可能である。上述したように、接続部20の長さL2は、長ければ長いほど振動もれが基部14の伝播することを防止することができるが、長過ぎると以下のような不具合を生じる。
接続部20の長さL2が長過ぎると、接続部20の剛性が弱くなり、振動腕11、12、13の保持が不安定になって、振動特性のばらつきを生じる虞がある。また、振動腕11、12、13から電極パッド24、26に接続される配線19、21、22が長くなり、配線抵抗が大きくなって振動特性に影響を生じる虞がある。したがって、接続部20の長さL2の上限値を定める必要があり、以下に説明する。
上述(図2参照)したように、振動腕11から接続部20を介した基部14にかけては、振動腕11に設けられた圧電体素子15からの配線19が設けられており、この配線19によって圧電体素子15と電極パッド24とが電気的に接続されている。同様に、振動腕12から接続部20を介した基部14にかけては、振動腕11に設けられた圧電体素子16からの配線22および図示しない裏面の配線が設けられており、この配線22などによって圧電体素子16と電極パッド26とが電気的に接続されている。同様に、振動腕13から接続部20を介した基部14にかけては、振動腕13に設けられた圧電体素子17からの配線21が設けられており、この配線21によって圧電体素子17と電極パッド24とが電気的に接続されている。
電極パッド24、26は、音叉型振動片1を駆動させるための回路(図示せず)との接続用電極であり、接続部20の長さが長くなるほど圧電体素子15、16、17と接続される配線19、21、22が長くなり、配線19、21、22の配線抵抗が大きくなる。配線19、21、22には、一般的にITO(厚さ50nm)が用いられており、このシート抵抗は100[Ω/□]である。仮に配線19、21、22の長さを振動腕11の長さと同じ300μmとし、幅25μmとすると、配線抵抗は、100[Ω/□]×300[μm]/25[μm]=1200[Ω]=1.2[KΩ]となる。
配線19、21、22の配置パターンにも影響されるが、上述の配線パターンによると上部電極膜15c、16c、17cと下部電極膜15a、16a、17aと配線19、21、22とで約6倍の配線抵抗となり、即ち、1.2[KΩ]×6=7.2[KΩ])となる。純粋に振動腕11、12、13のみのCI(Crystal Impedance)値が70[KΩ]とすると、接続部20の長さが300μmを超えると、10%以上抵抗値が上昇してしまうことになる。CI値が、10%を超えて上昇することになると、音叉型振動片1の振動が起こり難くなるなど振動特性が劣化する虞が高くなり実用上好ましくない。したがって、接続部20の長さL2が、振動腕11の長さL1を超えることは好ましくなく、振動腕11の長さL1を接続部20の長さL2の上限値とした。
上述の実施形態の音叉型振動片1、1aによれば、振動腕11、12、13が、次式の範囲内の長さで設けられている接続部20を介して基部14に連結されている。
L1/15≦L2≦L1(L1:11、12、13の長さ、L2:接続部20の長さ)
これにより、耐衝撃性の劣化を防止しつつ、振動腕11、12、13の振動が接続部20で減衰されることによる基部14への振動の伝播(振動もれ)の抑制により安定した振動特性を有する音叉型振動片1、1aを提供することが可能となる。
なお、上述の実施形態では、振動腕11、12、13と接続部20と基部14とは、振動片の基材として水晶板を用いて一体に形成される例で説明したが、水晶に限定するものではない。振動片の基材としては、水晶に変えて、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、四ホウ酸リチウム(Li247)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)などの圧電材料、またはシリコンなどの半導体材料であってもよい。
また、前述の実施形態では、3つの振動腕11、12、13を有する音叉型振動片1で説明したが、振動腕は1つ、あるいは5つ以上の奇数個であってもよい。
(振動子)
次に、上述の実施形態で述べた振動片を備えた振動子について、音叉型振動片1を用いた例で説明する。図5は、振動子の概略構成を示す模式的に示す正断面図である。なお、上述の実施形態との共通部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略し、上述の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図5に示すように、振動子5は、上述の実施形態で述べた音叉型振動片1と、音叉型振動片1を収納している容器としてのパッケージ50と、を備えている。
パッケージ50は、平面形状が略矩形で凹部を有したパッケージベース51と、パッケージベース51の凹部を覆う平面形状が略矩形で平板状のリッド52と、を有し、略直方体形状に形成されている。パッケージベース51には、セラミックグリーンシートを成形して積層し焼成した酸化アルミニウム質焼結体、水晶、ガラス、シリコンなどが用いられている。リッド52には、パッケージベース51と同材料、または、コバール、42アロイ、ステンレス鋼などの金属が用いられている。
パッケージベース51には、内底面(凹部の内側の底面)23に、内部端子34が設けられている。内部端子34は、音叉型振動片1の基部14に設けられた電極パッド26(24)の近傍となる位置に略矩形状に形成されている。電極パッド26(24)は、図示しない配線により、音叉型振動片1の下部電極膜16a(15a、17a)あるいは各上部電極膜16c(15c、17c)に接続されている。
パッケージベース51の外底面(内底面23の反対側の面、外側の底面)36には、電子機器などの外部部材に実装される際に用いられる一対の外部端子27、28が形成されている。外部端子27、28は、図示しない内部配線によって内部端子34と接続されている。例えば、外部端子27は、内部端子34と接続され、外部端子28は、図示しない他の内部端子と接続されている。内部端子34及び外部端子27、28は、W(タングステン)などのメタライズ層にNi、Auなどの各被膜をメッキなどの方法により積層した金属膜からなる。
振動子5は、音叉型振動片1の基部14(振動腕11、12、13、および接続部20より厚い部分)が、エポキシ系、シリコーン系、ポリイミド系などの接着剤30を介して、パッケージベース51の内底面23に固定されている。そして、振動子5は、音叉型振動片1の電極パッド26(24)が、Au、Alなどの金属ワイヤー31により、例えば内部端子34と接続されている。振動子5は、音叉型振動片1がパッケージベース51の内部端子34と接続された状態で、パッケージベース51の凹部がリッド52により覆われ、パッケージベース51とリッド52とがシームリング、低融点ガラス、接着剤などの接合部材29で接合されることにより、パッケージ50の内部が気密に封止されている。なお、パッケージ50の内部は、減圧状態(真空度の高い状態)または窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスが充填された状態となっている。
なお、パッケージは、平板状のパッケージベースと凹部を有するリッドなどから構成されていてもよい。また、パッケージは、パッケージベース及びリッドの両方に凹部を有していてもよい。
振動子5は、外部端子27、28、金属ワイヤー31、電極パッド26(24)を経由して圧電体素子(16など)に印加される駆動信号(交番電圧)によって、音叉型振動片1の各振動腕(12など)が所定の周波数で振動(共振)する。
上述したように、振動子5は、音叉型振動片1を備えていることから、上述の実施形態に記載された効果、即ち耐衝撃性の劣化を防止しつつ、振動腕12(11、13)の振動が接続部20で減衰されることによる基部14への振動の伝播(振動もれ)の抑制により安定した振動特性を有している。
(電子デバイス)
次に、上述の実施形態で述べた振動片を備えた電子デバイスとしての発振器について、音叉型振動片1を用いた例で説明する。図6は、電子デバイスの一例の発振器の概略構成を示す模式的に示す正断面図である。なお、各配線は省略してある。また、上述の実施形態との共通部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略し、上述の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図6に示すように、発振器6は、上述の実施形態で述べた音叉型振動片1と、音叉型振動片1を発振(駆動)させる発振回路(回路素子)としてのICチップ40と、音叉型振動片1及びICチップ40を収容したパッケージ50と、を備えている。
パッケージベース51の内底面32には、内部接続端子32aが設けられている。発振回路を内蔵するICチップ40は、パッケージベース51の内底面32に、接着剤32bなどを用いて固定されている。ICチップ40は、図示しない接続パッドが、Au、Alなどの金属ワイヤー41により内部接続端子32aと接続されている。
内部接続端子32aは、W(タングステン)などのメタライズ層にNi、Auなどの各被膜をメッキなどにより積層した金属膜からなり、図示しない内部配線を経由して、パッケージ50の外部端子27、28、内部端子34などに接続されている。なお、ICチップ40の接続パッドと内部接続端子32aとの接続には、金属ワイヤー41を用いたワイヤーボンディングによる接続方法以外に、ICチップ40を反転させてのフリップチップ実装による接続方法などを用いてもよい。
また、パッケージベース51の内底面(凹部の内側の底面)23には、内部端子34が設けられている。内部端子34は、音叉型振動片1の基部14に設けられた電極パッド26(24)の近傍となる位置に略矩形状に形成されている。電極パッド26(24)は、図示しない配線により、音叉型振動片1の下部電極膜15a、16a、17a、あるいは各上部電極膜15c、16c、17cに接続されている。
音叉型振動片1は、基部14(振動腕11、12、13、および接続部20より厚い部分)が、エポキシ系、シリコーン系、ポリイミド系などの接着剤30を介して、パッケージベース51の内底面23に固定されている。そして、音叉型振動片1の電極パッド26(24)が、Au、Alなどの金属ワイヤー31により、例えば内部端子34と接続されている。
発振器6は、ICチップ40から内部接続端子32a、内部端子34、金属ワイヤー31、電極パッド26(24)を経由して下部電極膜15a、16a、17a、あるいは各上部電極膜15c、16c、17cに印加される駆動信号によって、音叉型振動片1の各振動腕(12など)が所定の周波数で発振(共振)する。そして、発振器6は、この発振に伴って生じる発振信号をICチップ40、内部接続端子32a、外部端子27、28などを経由して外部に出力する。
上述したように、発振器6は、音叉型振動片1を備えていることから、上述の実施形態に記載された効果、即ち耐衝撃性の劣化を防止しつつ、振動腕12(11、13)の振動が接続部20で減衰されることによる基部14への振動の伝播(振動もれ)の抑制により安定した振動特性を有している。
なお、発振器6は、ICチップ40をパッケージ50に内蔵ではなく、外付けした構成のモジュール構造(例えば、1つの基板上に水晶振動子及びICチップが個別に搭載されている構造)としてもよい。
[電子機器]
次いで、本発明の一実施形態に係る振動片としての音叉型振動片1を適用した電子機器について、図7〜図9に沿って詳細に説明する。なお、説明では、音叉型振動片1を用いた例を示しているが、音叉型振動片1を用いた振動子5、あるいは音叉型振動片1を用いた発振器6を適用した構成でもよい。
図7は、本発明の一実施形態に係る音叉型振動片1を備える電子機器としてのモバイル型(又はノート型)のパーソナルコンピューターの構成の概略を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、基準信号源などとして音叉型振動片1が内蔵されている。
図8は、本発明の一実施形態に係る音叉型振動片1を備える電子機器としての携帯電話機(PHSも含む)の構成の概略を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。このような携帯電話機1200には、基準信号源などとして音叉型振動片1が内蔵されている。
図9は、本発明の一実施形態に係る音叉型振動片1を備える電子機器としてのデジタルスチールカメラの構成の概略を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチールカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部100が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部100は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCD等を含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部100に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このデジタルスチールカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなデジタルスチールカメラ1300には、基準信号源などとして音叉型振動片1が内蔵されている。
なお、本発明の一実施形態に係る音叉型振動片1は、図7のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図8の携帯電話機、図9のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等の電子機器に適用することができる。
[移動体]
図10は移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。自動車106には本発明に係る音叉型振動片1が搭載されている。例えば、同図に示すように、移動体としての自動車106には、音叉型振動片1を内蔵してタイヤ109などを制御する電子制御ユニット108が車体107に搭載されている。また、音叉型振動片1は、他にもキーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
1…振動片としての音叉型振動片、5…振動子、6…電子デバイスとしての発振器、11、12、13…振動腕、11a、12a、13a…第1面、14…基部、15、16、17…圧電体素子、15a、16a、17a…下部電極膜、15b、16b、17b…絶縁層としての圧電体膜、15c、16c、17c…上部電極膜、18…接続配線、19、21、22…配線、20…接続部、20a…接続部の端部、20b…接続部の端、23…内底面、24、26…電極パッド、27、28…外部端子、29…接合部材、30…接着剤、31…金属ワイヤー、34…内部端子、36…外底面、40…発振回路としてのICチップ、41…金属ワイヤー、50…パッケージ、51…パッケージベース、52…リッド、106…移動体としての自動車、1100…電子機器としてのパーソナルコンピューター、1200…電子機器としての携帯電話機、1300…電子機器としてのデジタルスチールカメラ、L1…振動腕の長さ寸法、L2…接続部の長さ寸法。
本発明のある形態に係る振動片は、第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む平面上に設けられている基部と、前記基部の一端から前記第1軸に沿って前記基部の厚みより薄い厚みで延設されている接続部と、前記接続部から前記第1軸に沿って延設されている第1の振動腕及び第2の振動腕と、前記第1の振動腕上に配設された第1の圧電体素子と、
前記第2の振動腕上に配設された第2の圧電体素子と、を有し、前記第1の圧電体素子は第1の電極膜を含み、前記第2の圧電体素子は第2の電極膜を含み、平面視で、前記接続部には、前記第1の電極膜と前記第2の電極膜を電気的に接続する接続部スルーホール配線が配設されており、前記第1の振動腕及び前記第2の振動腕は、前記平面に対し垂直方向に沿って屈曲振動し、前記接続部は、前記接続部の前記第1軸方向の長さL2と、前記第1の振動腕及び前記第2の振動腕の前記第1軸方向の長さL1との関係が、L1/15≦L2≦L1の範囲内に設けられていることを特徴とする。
本発明のある別な形態に係る振動片は、前記第1の振動腕と前記第2の振動腕とに並行し、前記接続部から前記第1軸に沿って延設されている第3の振動腕を備え、前記第3の振動腕上に第3の圧電体素子が配設され、前記第3の圧電体素子は第3の電極膜を含み、平面視で、前記第2の振動腕は、前記第1の振動腕と前記第3の振動腕の間に配設されており、前記基部の一方の面における前記一端とは反対の他端側に、前記第1の電極膜及び前記第3の電極膜に信号を伝える電極パッドが配置され、前記基部の他方の面に、前記第1の電極膜及び前記第3の電極膜に電気的に接続された配線が配設され、平面視で、前記基部の他端側には、前記電極パッドと前記配線とを電気的に接続する基部スルーホール配線が配設されていることを特徴とする。
本発明のある別な形態に係る振動片は、前記第1の振動腕及び前記第2の振動腕は、前記接続部と同じ厚みであることを特徴とする。
本発明のある別な形態に係る振動片は、前記基部、前記接続部、及び前記第1の振動腕及び前記第2の振動腕は、水晶から構成されていることを特徴とする。
本発明のある別な形態に係る振動片は、前記基部、前記接続部、及び前記第1の振動腕及び前記第2の振動腕は、半導体から構成されていることを特徴とする。
本発明のある別な形態に係る振動片は、前記振動片と、前記振動片を収納している容器と、を備えていることを特徴とする。
本発明のある形態に係る電子デバイスは、前記振動片と、前記振動片を駆動させる回路素子と、を備えていることを特徴とする。
本発明のある形態に係る電子機器は、前記振動片を備えていることを特徴とする。
本発明のある形態に係る移動体は、前記振動片を備えていることを特徴とする。
[適用例1]本適用例に係る振動片は、第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む
平面上に設けられている基部と、前記基部から前記第1軸に沿って、前記基部の厚みより
薄い厚みで延設されている接続部と、前記接続部の一端から前記第1軸に沿って延設され
ている振動腕と、を含み、前記振動腕は、前記平面に対し垂直方向に沿って屈曲振動し、
前記接続部は、前記接続部の前記第1軸方向の長さL2と、前記振動腕の前記第1軸方向
の長さL1との関係が、L1/15≦L2≦L1の範囲内に設けられていることを特徴と
する。



Claims (9)

  1. 第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む平面上に設けられている基部と、
    前記基部から前記第1軸に沿って前記基部の厚みより薄い厚みで延設されている接続部と、
    前記接続部の一端から前記第1軸に沿って延設されている振動腕と、を含み、
    前記振動腕は、前記平面に対し垂直方向に沿って屈曲振動し、
    前記接続部は、前記接続部の前記第1軸方向の長さL2と、前記振動腕の前記第1軸方向の長さL1との関係が、
    L1/15≦L2≦L1
    の範囲内に設けられていることを特徴とする振動片。
  2. 前記振動腕は、並行して設けられている第1の振動腕と第2の振動腕とを備えており、 前記第1の振動腕と前記第2の振動腕とは、互いに反対方向に屈曲振動することを特徴とする請求項1に記載の振動片。
  3. 前記振動腕は、前記接続部と同じ厚みであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動片。
  4. 前記基部、前記接続部、および前記振動腕は、水晶から構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の振動片。
  5. 前記基部、前記接続部、および前記振動腕は、半導体から構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の振動片。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の振動片と、
    前記振動片を収納している容器と、
    を備えていることを特徴とする振動子。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の振動片と、
    前記振動片を駆動させる回路素子と、
    を備えていることを特徴とする電子デバイス。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の振動片を備えていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の振動片を備えていることを特徴とする移動体。
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