JP2005070030A - ジャイロ振動子及び電子機器 - Google Patents

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    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks

Abstract

【課題】 音片の振動が支持部を介して漏れることなく、精度良く姿勢の変化を検出できるジャイロ振動子を提供する。
【解決手段】 ほぼ同一の平面内で相互に平行に延在する第1から第4の棒状の音片2a、2b、2c、2dと、平面内で前記4つの音片にほぼ垂直な方向に延在し、音片2a、2b、2c、2dに接続される棒状の梁3と、梁3を支持する棒状の支持部4,5と、音片2b、2cに配置された駆動部6、7と、音片2aに配置された検出部8とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、振動型ジャイロスコープのようなジャイロ振動子及び当該振動子を含む電子機器に関する。
ジャイロ振動子(以下「振動子」と呼ぶ)において、姿勢の変化を検出するために、音片は駆動用振動および、回転が発生した際にコリオリ力により生起する検出用振動を行う。前記振動子では、音片に生ずる両振動が、振動子を載置するための回路基板へ漏れ、これにより両振動の周波数がずれるというおそれがある。そこで、下記の特許文献1に記載された振動子では、両振動の周波数のずれを低減すべく、音片を浮かせた状態又は吊るした状態で支持するサスペンション機構(Suspension System)を有している。
米国特許第5396144号明細書
しかしながら、上記従来の振動子はサスペンション機構を有していても、音片の振動が振動子を支持する回路基板等へ漏れることを、充分に回避できないという問題があった。
また、上記の問題の他に、検出部が、両振動の漏れに起因する梁の形状の変化を、コリオリ力に基く梁の形状の変化であると誤認するという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、音片の振動が支持部を介して漏れることなく、精度良く姿勢の変化を検出できるジャイロ振動子を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る振動子は、ほぼ同一の平面内で相互に平行に延在する第1、第2、第3及び第4の棒状の音片であって、前記第1の音片と前記第2の音片は最も外側に配置され、前記第3の音片と前記第4の音片は、前記第1の音片と前記第2の音片の間に配置されるとともに、前記第3の音片は前記第1の音片の近い位置に配置され、前記第4の音片は前記第2の音片に近い位置に配置された4つの音片と、前記平面内で前記4つの音片にほぼ垂直な方向に延在し、前記4つの音片に接続される棒状の梁と、前記梁を支持する棒状の支持部と、前記4つの音片の内の少なくとも2つの音片に配置された駆動部と、前記4つの音片の内の少なくとも1つの音片に配置された検出部と、を含むジャイロ振動子であって、前記音片を前記駆動部により駆動振動させ、前記音片が延在する方向を回転軸とする回転を、前記検出部が配置された音片の変形によって検出することを特徴とする。
本発明に係る振動子によれば、少なくとも2つの音片が駆動用振動を行い、回転が発生した際に、前記第1、第2、第3及び第4の音片にコリオリ力により生起する検出用振動を行う。これにより、当該音片の形状が変化する。従って、少なくとも一つの音片に設けられた検出部は、前記音片の形状の変化を検出することができ、前記回転を検出することができる。
また、本発明に係る振動子では、支持部は、前記梁に交差し前記音片の延在する方向に延在して形成されていることが望ましい。
また、本発明に係る振動子では、支持部は、前記梁の長さの略中央を交差して形成されていることが望ましい。
また、本発明に係る振動子では、支持部は、前記梁が前記第1の音片および前記第2の音片の外側に延在し、その端部に形成されていることが望ましい。
また、本発明に係る振動子では、支持部は、前記第1から第4の音片を外側から囲むフレーム部を含むことが望ましい。
これらの構成の振動子によれば、支持部に検出部や駆動部からの配線を配置することができ、設計の自由度があがる。また、振動子収容容器に支持部を接着保持すれば、充分な接着面積を得られ、収容容器に振動子を確実に保持することができる。
前記本発明に係る振動子では、前記梁は、前記第1から第4の音片の延在する長さの略中央で前記音片と接続されることが望ましい。
前記本発明に係る振動子では、前記第1および第3の音片と、前記第2および第4の音片とは、前記梁の中心を通り音片に平行な直線について線対称な位置に設けられていることが望ましい。
これらの構成の振動子によれば、音片が梁の中心を通る音片に平行な直線について線対称となっているため、それぞれの音片がバランス良く振動し、音片の振動が梁に漏れることなく、特性の優れた良好な振動子が得られる。
前記本発明に係る振動子では、前記第1の音片および前記第2の音片に前記駆動部を含む、または、前記第3の音片および前記第4の音片に前記駆動部を含むことが望ましい。
前記本発明に係る振動子では、前記第1の音片および前記第2の音片に前記駆動部を設けたときには、前記駆動部は、第1の音片と前記第2の音片との振動を相互に逆相になるように駆動し、前記第3の音片および前記第4の音片に前記駆動部を設けたときには、前記駆動部は、前記第3の音片と前記第4の音片との振動を相互に逆相になるように駆動することが望ましい。
前記本発明に係る振動子では、前記検出部を少なくとも第1の音片と第2の音片、または第3の音片と第4の音片、または第1の音片と第3の音片、または第2の音片と第4の音片、に含むことが望ましい。
本発明に係る振動子によれば、2つの音片が駆動用振動を行い、回転が発生した際に、前記第1、第2、第3及び第4の音片にコリオリ力により生起する検出用振動を行う。これにより、当該音片の形状が変化する。従って、少なくとも2つの音片に設けられた検出部は、前記音片の形状の変化を検出することができ、前記回転を検出することができる。また、少なくとも2つの検出部により、前記回転にとって外乱である加速度を検出でき、加速度と回転の区別が可能となり、精度良く姿勢の変化を検出できる振動子を得ることができる。
前記本発明に係る振動子では、前記第1、第2、第3、および第4の音片に前記駆動部を含んでもよい。
前記本発明に係る振動子では、前記駆動部は、前記第1の音片の振動と第2の音片の振動とが相互に同相であり、前記第3の音片の振動と第4の音片の振動とが相互に同相であり、かつ、前記第1の音片の振動と前記第3の音片の振動とが相互に逆相になるように前記第1、第2、第3、および第4の音片の振動を駆動してもよい。
前記本発明に係る振動子では、前記検出部を少なくとも第1の音片と第4の音片、または第2の音片と第3の音片、または第1の音片と第3の音片、または第2の音片と第4の音片、に含んでもよい。
前記本発明に係る振動子では、前記駆動部は、前記第1の音片の振動と第2の音片の振動とが相互に逆相であり、前記第3の音片の振動と第4の音片の振動とが相互に逆相であり、かつ、前記第1の音片の振動と前記第3の音片の振動とが相互に逆相になるように前記第1、第2、第3、および第4の音片の振動を駆動してもよい。
前記本発明に係る振動子では、前記検出部を少なくとも第1の音片と第2の音片、または第1の音片と第3の音片、または第2の音片と第4の音片、または第3の音片と第4の音片、に含んでもよい。
本発明に係る振動子によれば、4つの音片が駆動用振動を行い、回転が発生した際に、前記第1、第2、第3及び第4の音片にコリオリ力により生起する検出用振動を行う。これにより、当該音片の形状が変化する。従って、少なくとも2つの音片に設けられた検出部は、前記音片の形状の変化を検出することができ、前記回転を検出することができる。また、少なくとも2つの検出部により、前記回転にとって外乱である加速度を検出でき、加速度と回転の区別が可能となり、精度良く姿勢の変化を検出できる振動子を得ることができる。
本発明に係る電子機器は、前記振動子を備えることを特徴とする。
本発明に係る電子機器によれば、精度良く姿勢の変化を検出できる振動子を備えており、良好な性能を発揮する電子機器を得ることができる。
本発明に係る振動子の実施例について図面を参照して説明する。
実施例1の振動子は、コリオリ力を励起する駆動用振動を行なう駆動モード、及びコリオリ力により生起する検出用振動を行う検出モードを有している。以下、実施例1の振動子について、構成及び駆動モードを並行して説明した後、検出モードを説明する。
図1は、実施例1の振動子の構成を示す正面図である。図2(A)は実施例1の駆動モード中の振動子を示す斜視図であり、図2(B)は、同図(A)の正面図である。
実施例1の振動子1は図1、図2(A)及び図2(B)に示されるように、4つの音片2a(第1の音片)、2b(第3の音片)、2c(第4の音片)、2d(第2の音片)と、梁3と、2つの支持部4、5と、2つの駆動部6、7と、検出部8とを有する。
音片2a、2b、2c、2dは、Y方向に延在し相互に平行な棒状の部材であり、断面が矩形であり材質が均一である。音片2b、2cは、音片2aと2dの間に設けられている。より詳細には、音片2bは、音片2aまでの距離が音片2dまでの距離より短い位置に設けられており、音片2cは、音片2dまでの距離が音片2aまでの距離より短い位置に設けられている。
音片2a及び音片2dは、その長さの略中心である交点20、23で梁3と接続されている。音片2a及び音片2dは、駆動モードにおいて、何ら振動を行なわない。
他方で、音片2bは、その長さの略中心である交点21で梁3と交差している。駆動部6は、音片2bのYZ平面に平行な2つの面に設けられ、駆動素子6a、6b、6c、6dから構成されている。駆動素子6aと6bは、音片2bのYZ平面に平行な平面に関して面対称な位置にある。また、駆動素子6d、6cは同様な面対称な位置にある。
音片2cは、その長さの略中心である交点22で梁3と交差している。駆動部7は、音片2cのYZ平面に平行な2つの面に設けられ、駆動素子7a、7b、7c、7dから構成されている。駆動素子7aと7bは、音片2cのYZ平面に平行な平面に関して面対称な位置にある。また、駆動素子7d、7cは同様な面対称な位置にある。
梁3は、X方向に延在し、棒状で断面が矩形である。そして、Z方向の厚さが音片2a、2b、2c、2dのZ方向の厚さと略同一である。梁3は、一端が音片2aの長さの略中心である交点20に接続され、他端が音片2dの長さの略中心である交点23に接続されている。
支持部4は、棒状部4aと円板部4bとからなり、同様に、支持部5は、棒状部5aと円板部5bとからなる。棒状部4aは、梁3の略中心を起点として、Y方向に音片2a、2b、2c、2dより長く延在し、断面が矩形である。また、棒状部4aのZ方向の厚さは、音片2a、2b、2c、2d及び梁3のZ方向の厚さと略同一である。円板部4bは、棒状部4aの先端に設けられる。円板部4bの直径は、棒状部4aのX方向の幅より大きい。従って、接着剤により回路基板等に振動子1を固定するために必要な面積を有する。また、円板部4bのZ方向の厚さは、棒状部4aのZ方向の厚さと略同一である。
棒状部5a、円板部5bは、棒状部4a、円形部4bと同様な形状を有する。棒状部5aは、梁3の長さの略中心を起点として、棒状部5aの延在する方向とは逆向きに延在し、円形部5bは、棒状部5aの先端に設けられている。
音片2bは、駆動モードのとき、駆動部6の励起によりX方向に屈曲振動を行なう。ここで、音片2bと梁3とが交差する交点21は、音片2bの屈曲振動の中心となり動かない。従って、音片2bの振動は梁3に伝播することがない。
同様に、音片2cは、駆動モードのとき、駆動部7の励起によりX方向に屈曲振動を行なう。ここで、音片2cの振動は、音片2bと逆相の関係で行う。即ち、図2(A)及び図2(B)に示されるように、X方向について、音片2bが”<”の形状に変形するとき、音片2cは、音片2bの形状と反対な”>”の形状に変形する。また、上記とは反対に、X方向について、音片2bが”>”の形状に変形するとき、音片2cは、音片2bの形状と反対な”<”の形状に変形する。
音片2cと梁3とが交差する交点22は、音片2cの屈曲振動の中心となり動かない。従って、音片2cの振動が梁3に伝播することがない。
検出部8は、検出素子8a、8bから構成されており、検出素子8a、8bは、音片2aのXY平面に平行な2つの面に対向するように設けられている。そして、検出素子8a、8bは、音片2aの長さの略中心からやや外れた位置に取り付けられている。検出部8は、振動子1の検出モードにおける検出用振動に起因して、音片2aに生ずる変形を検出する。
なお、振動子の材質として、恒弾性材料や圧電材料から適宜選択することができる。
エリンバ材などの恒弾性材料を用いた場合には、駆動素子及び検出素子としてピエゾ素子などの圧電素子を用いる。また、振動子が水晶やタンタル酸リチウムなどの圧電材料を用いた場合には、駆動素子及び検出素子として電極を用いればよい。
次に、実施例1における振動子1の検出モードについて説明する。
図3(A)、図3(B)及び図3(C)は、それぞれ、検出モードでの振動子を示す斜視図、側面図、平面図である。実施例1の振動子1は、音片2b、2cがX方向に屈曲振動する上記の駆動モードにおいて、Y方向を中心軸とする回転(以下、「Y軸回転」と呼ぶ)が生じると、音片2b、2cに、Z方向に沿って実線の矢印で示したコリオリ力F及び点線の矢印で示したコリオリ力Fが交互に発生する。交互に発生する当該コリオリ力により、音片2b、2cは、Z方向に屈曲振動する。つまり、音片2b、2cはX方向の屈曲振動をしながら、コリオリ力によるZ方向の屈曲振動を同時にすることになる。また、音片2aと2dの動きは、音片2b、2cに働くコリオリ力Fによる回転モーメントを打ち消すように振動する。つまり、音片2aと2b、音片2cと2dがそれぞれ逆相になるように、Z方向に屈曲振動する。
具体的には、図3(A)、図3(B)及び図3(C)に示されるように、実線の矢印で示されたコリオリ力Fが発生するとき、Z方向について、音片2aは、”<”の形状に変形し、音片2bは、音片2aの形状と反対な”>”の形状に変形する。また、このとき、音片2dは、音片2aの形状と反対な”>”の形状に変形し、音片2cは、音片2dの形状と反対であって音片2bの形状とも反対な”<”の形状に変形する。
上記とは反対に、点線の矢印で示されたコリオリ力Fが発生するとき、Z方向について、音片2aは、”>”の形状に変形し、音片2bは、音片2aの形状と反対な”<”の形状に変形する。また、このとき、音片2dは、音片2aの形状と反対な”<”の形状に変形し、音片2cは、音片2dの形状と反対であって音片2bの形状とも反対な”>”の形状に変形する。
上記のZ方向に沿った音片2a、2b、2c、2dの屈曲振動により、正確には、音片2aのZ方向の屈曲振動により、検出部8が取り付けられている位置で形状の変化が生じる。検出部8は、圧電性を有するので、形状の変化を示す電気信号を生成し、当該電気信号を演算部(図示せず)に出力する。演算部は、検出部8から前記電気信号を受けると、従来知られた方法に従って前記電気信号を処理することにより、前記したY軸回転、即ち振動子1の姿勢の変化を算出する。
上述したように、実施例1の振動子1では、音片2b、2cのX方向の屈曲振動中にY軸回転が発生すると、音片2b、2cにZ方向のコリオリ力Fが生じ、当該コリオリ力Fにより音片2b、2cがZ方向に屈曲振動する。他方で、音片2a、2dは、音片2b、2cの当該屈曲振動による回転モーメントを打ち消すように、Z方向に屈曲振動する。その結果、音片2a自身の当該屈曲振動により音片2aに形状の変化が生じる。従って、音片2aに設けられた検出部8は、音片2aの前記形状の変化を検出することができる。これにより、振動子1のY軸回転を検出することができる。
なお、実施例1の振動子1において検出部8を、音片2b、または2c、あるいは2dに設けることによっても、上記と同様に振動子1のY軸回転を検出することができる。検出部8を音片2a、または2dに設けた場合には、駆動モードの振動の漏れによる誤検出を回避することができる。一方、検出部8を音片2b、または2cに設けた場合には、コリオリ力による音片の形状の変化を効率的に検出することができる。
実施例1の振動子1では、音片2aと2dが、支持部4、5を通るYZ平面に関して面対称な位置にあり、音片2aの動きは、音片2dの動きと逆相関係にある。さらに支持部4,5は音片2a、2dから等距離に位置すると同時に、音片2b、2cからも等距離に位置する。これらのことから、音片2a、2bの振動、及び音片2c、2dの振動が相殺される。すなわち、音片2a、2bの振動が支持部4、5に漏れること及び音片2c、2dの振動が支持部4、5に漏れることを相殺することができる。
図7は前述の振動子1を振動子収容容器に実装した状態を示す斜視図である。
セラミックスなどで形成された収容容器100は、一面が開放されて凹部が設けられている。また、凹部には載置台101が形成され、載置台101に振動子1の支持部4、5の円板部4b、5bを接着剤で接着することにより、振動子1が収容容器に固定される。このとき、振動子1の音片2a、2b、2c、2dは収容容器100には接触せず、振動を阻害することはない。支持部の円板部4b、5bに形成された配線と収容容器100に形成された配線を接続するためにワイヤーボンディングが行われ、振動子1と収容容器100の電気的接続がなされている。そして、収容容器100の上面には図示しない蓋体が内部を真空雰囲気あるいは不活性ガス雰囲気に保持して固着され、パッケージされた振動子となる。
[支持部の配置における変形例]
図8(A)、(B)は実施例1の支持部の配置における変形例を示す構成図である。
図8(A)に示すように支持部80および81は、音片2a、2b、2c、2dの長さより棒状部80a、81aが短く延在し、その先端に円板部80b、81bを形成している。そして、この円板部80b、81bを収容容器に接着することにより、振動子1の固定ができる。
また、図8(B)に示すように、音片2a、2b、2c、2dと接続される梁3の長さの略中心付近に支持部82を設けてもよい。そして、この支持部82を収容容器に接着することにより振動子1の固定ができる。
また、他の変形例として、図9(A)、(B)に示す実施も可能である。
図9(A)は、梁3を音片2a、2dの外側に延在した先端に、支持部83及び84を設けている。そして、この支持部83、84を収容容器に接着することにより振動子1の固定ができる。
また、図9(B)は実施例1の支持部4、5に加え、梁3を音片2a、2dの外側に延在した先端にも、支持部としての円板部85及び86を設けている。
このように、円板部4b、5b、85、86を収容容器に接着することができるため、振動子1の接着強度を増すことができ、振動子1の耐衝撃性を向上させることができる。また、駆動部や検出部からの配線を、支持部4、5および85、86側に引き出せることから、配線の配置の自由度が向上する。
[検出モードの変形例]
図4(A)及び図4(B)は、それぞれ、実施例1の振動子の駆動モードの変形例を示す斜視図及び正面図である。振動子30は、駆動部9、10を音片2a、2dに設けている。駆動部9は駆動素子9a、9b、9c、9dから構成され、駆動部10は駆動素子10a、10b、10c、10dから構成されている。これらの駆動素子の配置における位置関係は、実施例1で述べた音片に対しての位置関係と同様である。
さらに、振動子30は、音片2bに検出部11が設けられ、検出部11は検出素子11a、11bから構成されている。検出素子11a、11bの位置関係は、実施例1で述べた音片に対しての位置関係と同様である。
上記のように構成される振動子30は、駆動モードにおいて、音片2a、2dがX方向に屈曲振動し、音片2b、2cは何ら屈曲振動を行なわない。
具体的には、音片2aは、X方向に沿った屈曲振動を駆動部9の励起により行い、音片2dも同様に、X方向に沿った屈曲振動を駆動部10の励起により行う。このとき、音片2aと音片2dは逆相関係となる屈曲振動を行う。即ち、図4(A)及び図4(B)に示されるように、X方向について、音片2aが”<”の形状に変形するとき、音片2dは音片2aの形状と反対な”>”の形状に変形する。また、X方向について、音片2aが”>”の形状に変形するとき、音片2dは、音片2aの形状と反対な”<”の形状に変形する。
音片2aと梁3との接続点である交点20は、音片2aの屈曲振動の中心となり動かないことから、音片2aの振動が梁3に伝播することを制止する。同様に、音片2dと梁3との接続点である交点23は、音片2dの屈曲振動の中心となり動かず、音片2dの振動が梁3に伝播することを制止する。
振動子30では、駆動モードで音片2a、2dがX方向に屈曲振動するとき、Y軸回転が生じると、振動子1の検出モードを示す図3と同様に、Z方向に沿って発生するコリオリ力Fにより、音片2a、2dは、Z方向に屈曲振動する。また、音片2b、2cは、音片2a、2dの振動と逆相になるように、Z方向に屈曲振動する。
このようなZ方向に沿った音片2a、2b、2c、2dの屈曲振動により、正確には、音片2b自身の屈曲振動により、検出部11が取り付けられている位置に対応する音片2bの部位に形状の変化が生じ、検出部11は、音片2bの前記部位における形状の変化を示す電気信号を演算部に出力する。演算部は、振動子30の姿勢の変化を算出する。
上述したように、変形例の振動子30では、音片2a、2dのX方向の屈曲振動中に、Y軸回転が発生すると、音片2a、2dにZ方向のコリオリ力Fが生じ、当該コリオリ力によりZ方向に音片2a、2dが屈曲振動し、他方で、音片2b、2cもZ方向に屈曲振動する。この結果、音片2b自身の当該屈曲振動により音片2bに形状の変化が生じる。従って、音片2bに設けられた検出部11は、音片2bの前記形状の変化を検出することができる。つまり、Y軸回転を検出することができる。
なお、検出部11を音片2bに配置せず、音片2a、または2c、あるいは2dに設けることによっても、上記と同様に振動子30のY軸回転を検出することができる。検出部11を音片2b、または2cに設けた場合には、駆動モードの振動の漏れによる誤検出を回避することができる。一方、検出部11を音片2a、または2dに設けた場合には、コリオリ力による音片の形状の変化を効率的に検出することができる。
[検出部を複数配置した変形例]
図10(A)は検出部を複数設けた場合の変形例を示す平面構成図、図10(B)は、同図(A)の斜視図である。
駆動素子6a、6b、6c、6dから構成される駆動部6を有する音片2bに、検出部92、93が設けられている。検出部92は、音片2bにおける相互に裏表の関係にあるXY平面上に設けた検出素子92a、92bから構成されている。さらに、検出部93は
、音片2bにおける相互に裏表の関係にあるXY平面上に設けた検出素子93a、93bから構成されている。
また、同様に駆動素子7a、7b、7c、7dから構成される駆動部7を有する音片2cに、検出部94、95が設けられている。検出部94は検出素子94a、94bから構成され、検出部95は検出素子95a、95bから構成されている。なお、検出部92、93、94、95はそれぞれの音片2b、2cの長さの略中心からやや外れた位置に取り付けられている。
音片2aには、検出部90、91が設けられている。検出部90は、音片2aにおける相互に裏表の関係にあるXY平面上に設けた検出素子90a、90bから構成されている
。さらに、検出部91は、音片2aにおける相互に裏表の関係にあるXY平面上に設けた検出素子91a、91bから構成されている。
また、同様に音片2dには検出部96、97が設けられている。検出部96は検出素子96a、96bから構成され、検出部97は検出素子97a、97bから構成されている
。なお、検出部90、91は梁3と音片2aとの交点からやや離れたXY平面に平行な面に取り付けられている。検出部96、97は、梁3と音片2dの交点からやや離れたXY平面に平行な平面に取り付けられている。
振動子1としての、駆動モードと検出モードにおける各音片2a、2b、2c、2dの振動については、実施例1で説明した通りであり、説明を省略する。
複数の検出部を設けることの効果として、Y軸回転にとって外乱であるZ方向の加速度に対して検出が可能となる。Z軸方向に加速度がかかった場合に、4つの音片2a、2b、2c、2dはZ軸に沿って同じ方向に変形する。このことから、Y軸回転において、Z軸に沿って逆相で振動する少なくとも二つの音片に、検出部を設けることにより、加速度とY軸回転を区別することが可能となる。
上記のように、駆動部を音片2b(第3の音片)、及び2c(第4の音片)に設け、音片2b、2cを相互に逆相になるように駆動した場合、Y軸回転にとって外乱であるZ方向の加速度を検出できる検出部の配置としては、少なくとも2つの音片に検出部が配置されていれば良く、次の4種類のどれかを選択することで加速度の検出が可能である。
音片2a(第1の音片)と音片2d(第2の音片)に検出部を配置
音片2b(第3の音片)と音片2c(第4の音片)に検出部を配置
音片2a(第1の音片)と音片2b(第3の音片)に検出部を配置
音片2c(第4の音片)と音片2d(第2の音片)に検出部を配置
また、駆動部を音片2a(第1の音片)、及び2d(第2の音片)に設け、音片2a、2dを相互に逆相になるように駆動した場合、Y軸回転にとって外乱であるZ方向の加速度を検出できる検出部の配置としては、少なくとも2つの音片に検出部が配置されていれば良く、次の4種類のどれかを選択することで加速度の検出が可能である。
音片2a(第1の音片)と音片2d(第2の音片)に検出部を配置
音片2b(第3の音片)と音片2c(第4の音片)に検出部を配置
音片2a(第1の音片)と音片2b(第3の音片)に検出部を配置
音片2c(第4の音片)と音片2d(第2の音片)に検出部を配置
このようにすれば、Y軸回転と加速度を区別することができ、加速度をキャンセルすることにより、高精度のY軸回転の検出ができる。
また、検出部はコリオリ力による変形の生ずる部分の音片に配置することができ、図10に示すように、1つの音片に複数設けても良い。このように、2つ以上の検出部を設けることの効果として、多くの音片の変形を検出することにより、検出におけるノイズや誤差を演算部において平均化し、高精度のY軸回転の検出が可能となる。
図5(A)及び図5(B)は、それぞれ、駆動モード中の実施例2の振動子を示す斜視図及び正面図である。
実施例2の振動子40は、実施例1の振動子1と同様な形状を有し、異なる点は、4つの音片に駆動部が設けられ、その内の1つの音片にさらに検出部が設けられている。つまり、音片2aに駆動部9(9a、9b、9c、9d)が設けられ、音片2bには駆動部6(6a、6b、6c、6d)が設けられ、音片2cには駆動部7(7a、7b、7c、7d)が設けられ、音片2dには駆動部10(10a、10b、10c、10d)が設けられている。また、音片2aに検出部8(8a、8b)を有している。
以下、実施例2の振動子の駆動モード及び検出モードでの動作について説明する。
図5(A)及び図5(B)に示されるように、実施例2の振動子40では駆動モードのとき、音片2a、2bは、X方向に相互に逆相関係で屈曲振動し、音片2c、2dもX方向に相互に逆相関係で屈曲振動する。加えて、音片2aの屈曲振動と、音片2dの屈曲振動は、相互に同相関係である。また、音片2bの屈曲振動と音片2cの屈曲振動は、相互に同相関係である。
具体的には、X方向について、音片2aが”<”の形状に変形するとき、音片2bは、音片2aの形状と反対な”>”の形状に変形する。このとき、音片2dは、音片2aの形状と略同一な”<”の形状に変形し、音片2cは、音片2dの形状と反対であって音片2bの形状と略同一な”>”の形状に変形する。
また、上記とは反対に、X方向について、音片2aが”>”の形状に変形するとき、音片2bは、音片2aの形状と反対な”<”の形状に変形する。このとき、音片2dは、音片2aの形状と略同一な”>”の形状に変形し、音片2cは、音片2dの形状と反対であって音片2bの形状と略同一な”<”の形状に変形する。
次に、実施例2の振動子40の検出モードについて説明する。
図6(A)及び図6(B)は、それぞれ、検出モードでの実施例2の振動子を示す斜視図及び正面図である。実施例2の振動子40では、検出モードのとき、即ち、上記した駆動モードでのX方向に沿った屈曲振動中にY軸回転が生じたとき、Z方向に実線の矢印で示されるコリオリ力F及び点線の矢印で示されるコリオリ力Fが交互に発生する。このとき、音片2a、2bは、Z方向に相互に逆相関係で屈曲振動し、音片2c、2dもまた、Z方向に逆相関係で屈曲振動する。他方で、音片2a、2dは、Z方向に同相関係で屈曲振動し、また、音片2b、2cもまた、Z方向に同相関係で屈曲振動する。
より詳しくは、実線の矢印で示されたコリオリ力Fが発生するとき、Z方向について、音片2aは、”<”の形状に変形し、音片2bは、音片2aの形状と反対な”>”の形状に変形する。このとき、音片2dは、音片2aの形状と略同一な”<”の形状に変形し、音片2cは、音片2dの形状と反対であって音片2bの形状と略同一な”>”の形状に変形する。
また、上記とは反対に、点線の矢印で示されたコリオリ力Fが発生するとき、Z方向について、音片2aは、”>”の形状に変形し、音片2bは、音片2aの形状と反対な”<”の形状に変形する。また、このとき音片2dは、音片2aの形状と略同一な”>”の形状に変形し、音片2cは、音片2dの形状と反対であって音片2bの形状と略同一な”<”の形状に変形する。
このような、検出モードでの音片2a、2b、2c、2dのZ方向の屈曲振動により、正確には、音片2a自身のZ方向の屈曲振動により音片2aに形状の変化が生じ、音片2aに設けられた検出部8(8a、8b)は、音片2aの前記形状の変化を検出する。この結果、演算部が、振動子40の姿勢の変化を算出することができる。
上述したように、実施例2の振動子40では、Y軸回転に対応して発生するZ方向のコリオリ力Fにより、Z方向について、音片2a、2bが、相互に逆相関係で屈曲振動し、音片2c、2dも相互に逆相関係で屈曲振動する。加えて、音片2a、2dが相互に同相関係で屈曲振動し、音片2b、2cも相互に同相関係で屈曲振動する。そして、音片2aの当該屈曲振動により、音片2aに形状の変化が生じる。音片2aに設けられた検出部8は、音片2aの前記形状の変化を検出することから、振動子40のY軸回転を検出することができる。
なお、実施例2の振動子40において検出部8を音片2aに設けることに代えて、音片2b又は音片2c、あるいは音片2dに検出部8を設けることによっても、同様に振動子40のY軸回転を検出することができる。
[検出モードの変形例]
図19(A)及び図19(B)は、それぞれ、実施例2の振動子の駆動モードの変形例を示す斜視図及び平面図である。振動子40の構成については実施例2と同様なため、図面に同符号をつけ説明を省略する。以下、実施例2の変形例の振動子の駆動モード及び検出モードでの動作について説明する。
図19(A)及び図19(B)に示されるように、振動子40は駆動モードのとき、音片2a、2bは、X方向に相互に逆相関係で屈曲振動し、音片2c、2dもX方向に相互に逆相関係で屈曲振動する。加えて、音片2aの屈曲振動と、音片2dの屈曲振動は、相互に逆相関係である。また、音片2bの屈曲振動と音片2cの屈曲振動は、相互に逆相関係である。
具体的には、X方向について、音片2aが”>”の形状に変形するとき、音片2bは、音片2aの形状と反対な”<”の形状に変形する。このとき、音片2cは、音片2aの形状と略同一な”>”の形状に変形し、音片2dは、音片2cの形状と反対であって音片2bの形状と略同一な”<”の形状に変形する。
また、上記とは反対に、X方向について、音片2aが”<”の形状に変形するとき、音片2bは、音片2aの形状と反対な”>”の形状に変形する。このとき、音片2cは、音片2aの形状と略同一な”<”の形状に変形し、音片2cは、音片2dの形状と反対であって音片2bの形状と略同一な”>”の形状に変形する。
次に、振動子40の検出モードについて説明する。
図20(A)及び図20(B)は、それぞれ、検出モードでの振動子を示す斜視図及び正面図である。振動子40は、検出モードのとき、即ち、上記した駆動モードでのX方向に沿った屈曲振動中にY軸回転が生じたとき、Z方向に実線の矢印で示されるコリオリ力F及び点線の矢印で示されるコリオリ力Fが交互に発生する。このとき、音片2a、2bは、Z方向に相互に逆相関係で屈曲振動し、音片2c、2dもまた、Z方向に逆相関係で屈曲振動する。他方で、音片2a、2dは、Z方向に逆相関係で屈曲振動し、また、音片2b、2cもまた、Z方向に逆相関係で屈曲振動する。
より詳しくは、実線の矢印で示されたコリオリ力Fが発生するとき、Z方向について、音片2aは、”<”の形状に変形し、音片2bは、音片2aの形状と反対な”>”の形状に変形する。このとき、音片2cは、音片2aの形状と略同一な”<”の形状に変形し、音片2dは、音片2cの形状と反対であって音片2bの形状と略同一な”>”の形状に変形する。
また、上記とは反対に、点線の矢印で示されたコリオリ力Fが発生するとき、Z方向について、音片2aは、”>”の形状に変形し、音片2bは、音片2aの形状と反対な”<”の形状に変形する。また、このとき音片2cは、音片2aの形状と略同一な”>”の形状に変形し、音片2dは、音片2cの形状と反対であって音片2bの形状と略同一な”<”の形状に変形する。
このような、検出モードでの音片2a、2b、2c、2dのZ方向の屈曲振動により、正確には、音片2a自身のZ方向の屈曲振動により音片2aに形状の変化が生じ、音片2aに設けられた検出部8(8a、8b)は、音片2aの前記形状の変化を検出する。この結果、演算部が、振動子40の姿勢の変化を算出することができる。
[検出部を複数配置した変形例]
図21(A)は検出部を複数設けた場合の変形例を示す平面構成図、図21(B)は、同図(A)の斜視図である。
音片2aには駆動素子9a、9b、9c、9dから構成される駆動部9と、検出素子90a、90bから構成される検出部90と、検出素子91a、91bから構成される検出部91を有している。
また、音片2bには駆動素子6a、6b、6c、6dから構成される駆動部6と、検出素子92a、92bから構成される検出部92と、検出素子93a、93bから構成される検出部93を有している。
そして、音片2cには駆動素子7a、7b、7c、7dから構成される駆動部7と、検出素子94a、94bから構成される検出部94と、検出素子95a、95bから構成される検出部95を有している。
さらに、音片2dには駆動素子10a、10b、10c、10dから構成される駆動部10と、検出素子96a、96bから構成される検出部96と、検出素子97a、97bから構成される検出部97を有している。
駆動部6、7、9、10はそれぞれの音片のYZ平面上に対向して設けられ、音片の長さの略中心からやや外れた位置に取り付けられている。
また、検出部90、91、92、93、94、95、96、97はそれぞれの音片のXY平面上に対向して設けられ、音片の長さの略中心からやや外れた位置に取り付けられている。
振動子40としての駆動モードと検出モードにおける各音片2a、2b、2c、2dの振動については実施例2およびその変形例で説明した通りであり、説明を省略する。
複数の検出部を設けることの効果として、Y軸回転にとって外乱であるZ方向の加速度に対して検出が可能となる。Z軸方向に加速度がかかった場合に、4つの音片2a、2b、2c、2dはZ軸に沿って同じ方向に変形する。このことから、Y軸回転において、Z軸に沿って逆相で振動する少なくとも二つの音片に、検出部を設けることにより、加速度とY軸回転を区別することが可能となる。
つまり、音片2a(第1の音片)と音片2d(第2の音片)の振動が同相であり、音片2b(第3の音片)と音片2c(第4の音片)の振動が同相であり、かつ音片2aと音片2bの振動が相互に逆相になるように音片を駆動した場合、Y軸回転にとって外乱であるZ方向の加速度を検出できる検出部の配置としては、次の4種類のどれかを選択することで加速度の検出が可能である。
音片2a(第1の音片)と音片2c(第4の音片)に検出部を配置
音片2b(第3の音片)と音片2d(第2の音片)に検出部を配置
音片2a(第1の音片)と音片2b(第3の音片)に検出部を配置
音片2c(第4の音片)と音片2d(第2の音片)に検出部を配置
また、音片2a(第1の音片)と音片2d(第2の音片)の振動が逆相であり、音片2b(第3の音片)と音片2c(第4の音片)の振動が逆相であり、かつ音片2aと音片2bの振動が相互に逆相になるように音片を駆動した場合、Y軸回転にとって外乱であるZ方向の加速度を検出できる検出部の配置としては、次の4種類のどれかを選択することで加速度の検出が可能である。
音片2a(第1の音片)と音片2d(第2の音片)に検出部を配置
音片2a(第1の音片)と音片2b(第3の音片)に検出部を配置
音片2c(第4の音片)と音片2d(第2の音片)に検出部を配置
音片2b(第3の音片)と音片2c(第4の音片)に検出部を配置
このように、相互に逆相となる少なくとも2つの音片に、検出部を設けることにより、Y軸回転と加速度を区別することができ、高精度のY軸回転の検出が可能となる。
また、検出部はコリオリ力による変形の生ずる部分の音片に配置することができ、図21に示すように、1つの音片に複数設けても良い。このように、2つ以上の検出部を設けることの効果として、多くの音片の変形を検出することにより、検出におけるノイズや誤差を演算部において平均化し、高精度のY軸回転の検出が可能となる。
図11は実施例3の振動子の構成を示す正面図であり、また、図12(A)及び図12(B)は、それぞれ、駆動モード中の実施例3の振動子を示す斜視図及び正面図である。実施例3の振動子50はY軸回転を検出すべく、4つの音片2a(第1の音片)、2b(第3の音片)、2c(第4の音片)、2d(第2の音片)と、梁3と、2つの支持部4、5と、フレーム部26と、2つの駆動部6、7と、検出部8から構成されている。
音片2a、2b、2c、2dは、Y方向に延在し相互に平行な棒状の部材であり、断面が矩形であり材質が均一である。音片2b、2cは、音片2a、2dの間に設けられており、より詳細には、音片2bは、音片2aまでの距離が音片2dまでの距離より短い位置に設けられており、音片2cは、音片2dまでの距離が音片2aまでの距離より短い位置に設けられている。
音片2a及び音片2dは、その長さの略中心である交点20、23で梁3と接続されている。音片2a及び音片2dは、駆動モードにおいて、何ら振動を行なわない。
他方で、音片2bは、その長さの略中心である交点21で梁3と交差している。駆動部6は音片2bのYZ平面に平行な2つの面に設けられている。駆動部6は、駆動素子6aと6b、6c、6dからなり、駆動素子6aと6bは、音片2bのYZ平面に平行な平面に関して、面対称な位置にある。また、駆動素子6cと6dは、同様な面対称な位置にある。音片2cは、その長さの略中心である交点22で梁3と交差している。
駆動部7は、音片2cのYZ平面に平行な2つの面に設けられ、駆動素子7a、7b、7c、7dから構成されている。駆動素子7aと7bは、音片2cのYZ平面に平行な平面に関して面対称な位置にある。また、駆動素子7d、7cは同様な面対称な位置にある。
梁3は、X方向に延在する棒状の部材であり、断面が矩形であり、Z方向の厚さが音片2a、2b、2c、2dのZ方向の厚さと略同一である。梁3は、一端が音片2aの略中心である交点20に接続され、他端が音片2dの略中心である交点23に接続されている。
また、梁3は音片2a、2bの略中心である交点20、23からX方向に延在し、音片2a、2b、2c、2dを外側から囲むフレーム部26と交点24、25で接続されている。フレーム部26は、断面が矩形であり、Z方向の厚さが音片2a、2b、2c、2dのZ方向の厚さと略同一である。
支持部4は、棒状部材4aと、円板部材4bとからなり、同様に、支持部5は、棒状部材5aと、円板部材5bとからなる。棒状部材4aは、梁3の長さの略中心を起点として、Y方向に延在し、断面が矩形であり、Z方向の厚さが、音片2a、2b、2c、2d及び梁3のZ方向の厚さと略同一である。円板部材4bは、棒状部材4aの先端に設けられる。円板部4bの直径は、棒状部材4aのX方向の幅より大きい。従って、接着剤により回路基板等に振動子50を固定するために必要な面積を有する。また、円板部4bのZ方向の厚さは、棒状部4aのZ方向の厚さと略同一である。
棒状部材5a、円板部材5bは、棒状部材4a、円形部材4bと同様な形状を有する。棒状部材5aは、梁3の長さの略中心を起点として、Y方向に沿いつつ棒状部材4aの延在とは逆向きに延在し、円形部材5bは、棒状部材5aの先端に設けられている。
音片2bは、駆動モードのとき、駆動部6の励起により、X方向に沿って、Y軸回転を検出するための屈曲振動を行なう。ここで、音片2bと梁3とが交差する交点21は、音片2bの屈曲振動の中心となり動かないことから、音片2bの振動が梁3に伝播することを制止する。
音片2cは、音片2bと同様なX方向に沿った屈曲振動を、駆動部7の励起により、音片2bと逆相関係で行う。即ち、図12(A)及び図12(B)に示されるように、X方向について、音片2bが”<”の形状に変形するとき、音片2cは、音片2bの形状と反対な”>”の形状に変形する。また、上記とは反対に、X方向について、音片2bが”>”の形状に変形するとき、音片2cは、音片2bの形状と反対な”<”の形状に変形する。音片2cと梁とが交差する交点22は、音片2cの屈曲振動の中心となり動かないことから、音片2cの振動が梁3に伝播することを阻止する。
検出部8は、検出素子8a、8bから構成されており、検出素子8a、8bは、音片2aにおける相互に表裏の関係にあるXY平面上の長さの中心からやや外れた位置に取り付けられている。検出部8は、音片2aに生ずる変形や変位の大きさを示す電気信号を出力する。
なお、振動子の材質として、恒弾性材料や圧電材料から適宜選択することができる。
エリンバ材などの恒弾性材料を用いた場合には、駆動素子及び検出素子としてピエゾ素子などの圧電素子を用いる。また、振動子が水晶やタンタル酸リチウムなどの圧電材料を用いた場合には、駆動素子及び検出素子として電極を用いればよい。
次に、実施例3における振動子50の検出モードについて説明する。
図13(A)、図13(B)及び図13(C)は、それぞれ、検出モードでの振動子50を示す斜視図、側面図、平面図である。実施例3の振動子50は、音片2b、2cがX方向に屈曲振動する上記の駆動モードにおいて、Y軸回転が生じると、音片2b、2cに、Z方向に沿って実線の矢印で示したコリオリ力F及び点線の矢印で示したコリオリ力Fが交互に発生する。交互に発生する当該コリオリ力により、音片2b、2cは、Z方向に沿って屈曲振動する。また、音片2aと2dの動きは、音片2b、2cに働くコリオリ力Fによる回転モーメントを打ち消すように、換言すれば、音片2bと2cの動きと逆相になるように、Z方向に沿って屈曲振動する。
具体的には、図13(A)、図13(B)及び図13(C)に示されるように、実線の矢印で示されたコリオリ力Fが発生するとき、Z方向について、音片2aは、”<”の形状に変形し、音片2bは、音片2aの形状と反対な”>”の形状に変形する。また、このとき音片2dは、音片2aの形状と反対な”>”の形状に変形し、音片2cは、音片2dの形状と反対であって音片2bの形状とも反対な”<”の形状に変形する。
上記とは反対に、点線の矢印で示されたコリオリ力Fが発生するとき、Z方向について、音片2aは、”>”の形状に変形し、音片2bは、音片2aの形状と反対な”<”の形状に変形する。また、このとき音片2dは、音片2aの形状と反対な”<”の形状に変形し、音片2cは、音片2dの形状と反対であって音片2bの形状とも反対な”>”の形状に変形する。
上記のZ方向に沿った音片2a、2b、2c、2dの屈曲振動により、より正確には、音片2a自身のZ方向に沿った屈曲振動により、検出部8が取り付けられている位置で形状の変化が生じる。検出部8は、圧電性を有するので、形状の変化を示す電気信号を生成し、当該電気信号を演算部(図示せず)に出力する。演算部は、検出部8から前記電気信号を受けると、従来知られた方法に従って前記電気信号を処理することにより、Y軸回転、即ち振動子50の姿勢の変化を算出する。
上述したように、実施例3の振動子50では、音片2b、2cのX方向の屈曲振動中に、振動子50のY軸回転が発生すると、音片2b、2cにZ方向のコリオリ力Fが生じ、当該コリオリ力Fにより音片2b、2cがZ方向に屈曲振動する。他方で、音片2a、2dは、音片2b、2cの当該屈曲振動による回転モーメントを打ち消すように、Z方向に沿って屈曲振動する。その結果、音片2a自身の当該屈曲振動により音片2aに形状の変化が生じる。従って、音片2aに設けられた検出部8は、音片2aの前記形状の変化を検出し、これにより、振動子50のY軸回転を検出することができる。
なお、実施例3の振動子50において検出部8を、音片2b、または音片2c、あるいは音片2dに設けることによっても、上記と同様に振動子50のY軸回転を検出することができる。検出部8を音片2a、または2dに設けた場合には、駆動モードの振動の漏れによる誤検出を回避することができる。一方、検出部8を音片2b、または2cに設けた場合には、コリオリ力による音片の形状の変化を効率的に検出することができる。
実施例3の振動子50では、音片2aと2dが、支持部4、5を通るYZ平面に関して面対称な位置にあり、音片2aの動きは、音片2dの動きと逆相関係にある。さらに支持部4,5は音片2a、2dから等距離に位置すると同時に、音片2b、2cからも等距離に位置する。これらのことから、音片2a、2bの振動、及び音片2c、2dの振動が相殺される。すなわち、音片2a、2bの振動が支持部4、5に漏れること及び音片2c、2dの振動が支持部4、5に漏れることを相殺することができる。また、振動子50のようにフレーム部26を設けたことにより、フレーム部26に検出部や駆動部からの配線を引き出すことができ、配線の配置の自由度が向上する。
図14(A)は、前述の振動子50を振動子収容容器に実装した状態を示す正面図である。
図14(B)は同図(A)のa−a断面図である。
セラミックスなどで形成された収容容器200は、一面が開放されて凹部が設けられている。また、凹部には載置台201が形成され、載置台201に振動子50の支持部4、5の円形部材4b、5b及びフレーム部26を接着剤で接着することにより、振動子50が収容容器200に固定される。このとき、振動子50の音片2a、2b、2c、2dは収容容器200には接触せず、振動を阻害することはない。支持部に形成された配線と収容容器200に形成された配線を接続するためにワイヤーボンディングが行われ、振動子50と収容容器200の電気的接続がなされている。そして、収容容器200の上面には図示しない蓋体が内部を真空雰囲気あるいは不活性ガス雰囲気に保持して固着され、パッケージされた振動子となる。
このように、収容容器200にフレーム部26を接着保持すれば、接着面積を大きくすることができるため接着強度が上がり、耐衝撃性を向上させることができる。さらに、フレーム部26の外周をガイドにして、収容容器200内に載置すれば振動子50の位置決めをする必要がなく、組み立て性を向上させることができる。
[支持部の配置における変形例]
図15(A)、(B)は実施例3の支持部の配置における変形例を示す構成図である。
本変形例では、図15(A)に示すように、音片2a、2b、2c、2dと接続される梁3の長さの略中央の部分に支持部87を設けた構成としてもよい。
このようにすれば、支持部87およびフレーム部26を接着保持することができることから、接着面積を大きくでき、耐衝撃性の向上した振動子を得ることができる。
また、図15(B)に示すように、棒状部材4a、5aをY方向に延在させフレーム部26と接続させた構成としてもよい。
このようにすれば、フレーム部26を補強することができ、振動子の組み立てにおける振動子の破損を防止できる。
また、他の変形例として、図16に示す実施も可能である。
図16は、実施例3における音片2bと2cの間に設けた支持部4、5を削除し、フレーム部26に支持部としての機能を合わせ持たせた構成である。
このようにすれば、音片2bと2cの間に設けた支持部4、5を設けないことから、振動子50の小型化を図ることが可能となる。
[検出部を複数配置した変形例]
図17(A)は検出部を複数設けた場合の変形例を示す平面構成図、図17(B)は、同図(A)の斜視図である。
駆動素子6a、6b、6c、6dから構成される駆動部6を有する音片2bに、検出部92、93が設けられている。検出部92は、音片2bにおける相互に裏表の関係にあるXY平面上に設けた検出素子92a、92bから構成されている。さらに、検出部93は音片2bにおける相互に裏表の関係にあるXY平面上に設けた検出素子93a、93bから構成されている。
また、同様に駆動素子7a、7b、7c、7dから構成される駆動部7を有する音片2cに、検出部94、95が設けられている。検出部94は検出素子94a、94bから構成され、検出部95は検出素子95a、95bから構成されている。なお、検出部92、93、94、95はそれぞれの音片2b、2cのXY平面上の中心からやや外れた位置に取り付けられている。
音片2aには、検出部90、91が設けられている。検出部90は、音片2aにおける相互に裏表の関係にある、XY平面上に設けた検出素子90a、90bから構成されている。さらに、検出部91は、音片2aにおける相互に裏表の関係にあるXY平面上に設けた検出素子91a、91bから構成されている。
また、同様に音片2dには検出部96、97が設けられている。検出部96は、検出素子96a、96bから構成され、検出部97は検出素子97a、97bから構成されている。なお、検出部90、91、96、97はそれぞれの音片2a、2dのXY平面上の中心からやや外れた位置に取り付けられている。
振動子50としての、駆動モードと検出モードにおける各音片2a、2b、2c、2dの振動については、実施例3で説明した通りであり、説明を省略する。
複数の検出部を設けることの効果として、Y軸回転にとって外乱であるZ方向の加速度に対して検出が可能となり、その加速度による影響を除去することができる。Z軸方向に加速度がかかった場合には、4つの音片2a、2b、2c、2dはZ軸に沿って同じ方向に変形する。このことから、Y軸回転において、Z軸に沿って逆相で振動する少なくとも二つの音片に、検出部を設けることにより、加速度とY軸回転を区別することが可能となる。一例としては、図17の振動子50において、音片2aと2dの検出部91と97を配置することにより、加速度とY軸回転を区別することが可能となる。
また、検出部はコリオリ力による変形の生ずる部分の音片に配置することができ、図17に示すように、1つの音片に複数設けても良い。また、さらに複数の検出部を設けることの効果として、多くの音片の変形を検出することにより、検出におけるノイズや誤差を演算部において平均化し、高精度のY軸回転の検出が可能となる。
[応用機器]
上記した実施例1、2、3の振動子1、30、40、50を用いた応用機器として、その姿勢の変化を検出する必要がある携帯電話、デジタルカメラ、ビデオカメラ及びナビゲーションシステムのような電子機器が挙げられる。
図18は電子機器の構成図である。例えば、デジタルカメラなどの電子機器300に実施例1における振動子1が内蔵され、デジタルカメラの姿勢を検出しシャッターを押した時の手ぶれの補正を可能としている。なお、振動子としては本実施例で説明した振動子30、40、50を用いてもよい。
このように、当該電子機器では、当該電子機器に設けられた上記の実施例の振動子1、30、40、50が、当該電子機器の姿勢の変化を振動子1、30、40、50の姿勢の変化として検出することにより、上述した効果を享受することができる。
実施例1の振動子の構成を示す図。 実施例1の振動子の駆動モードを示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は正面図。 実施例1の振動子の検出モードを示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は斜視図、同図(B)は側面図、同図(C)は平面図。 実施例1の変形例の振動子の駆動モードを示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は正面図。 実施例2の振動子の駆動モードを示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は正面図。 実施例2の振動子の検出モードを示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は正面図。 実施例1の振動子を振動子収容容器に実装した状態を示す斜視図。 実施例1の支持部の配置における変形例を示す構成図であり、同図(A)、(B)はそれぞれの変形例を示す構成図。 実施例1の支持部の配置における変形例を示す構成図であり、同図(A)、(B)はそれぞれの変形例を示す構成図。 実施例1における検出部を複数設けた場合の変形例を示す構成図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は平面図。 実施例3の振動子の構成を示す図。 実施例3の振動子の駆動モードを示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は平面図。 実施例3の振動子の検出モードを示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は側面図、同図(C)は平面図。 実施例3の振動子を振動子収容容器に実装した状態を示す図であり、同図(A)は平面図、同図(B)は断面図。 実施例3の支持部の配置における変形例を示す構成図であり、同図(A)、(B)はそれぞれの変形例を示す構成図。 実施例3の支持部の配置における変形例を示す構成図。 実施例3における検出部を複数設けた場合の変形例を示す構成図であり、同図(A)は平面図、同図(B)は斜視図。 本実施例の振動子を応用機器に内蔵した構成図。 実施例2の振動子の他の駆動モードを示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は正面図。 実施例2の振動子の他の検出モードを示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は正面図。 実施例2における検出部を複数設けた場合の変形例を示す構成図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は平面図。
符号の説明
1…振動子、2a…第1の音片、2b…第3の音片、2c…第4の音片、2d…第2の音片、3…梁、4、5…支持部、4a、5a…棒状部、4b、5b…円板部、6、7…駆動部、6a、6b、7a、7b…駆動素子、8…検出部、8a、8b…検出素子、20、21、22、23…交点、26…フレーム部、30…振動子、40…振動子、50…振動子。

Claims (16)

  1. ほぼ同一の平面内で相互に平行に延在する第1、第2、第3及び第4の棒状の音片であって、前記第1の音片と前記第2の音片は最も外側に配置され、前記第3の音片と前記第4の音片は、前記第1の音片と前記第2の音片の間に配置されるとともに、前記第3の音片は前記第1の音片の近い位置に配置され、前記第4の音片は前記第2の音片に近い位置に配置された4つの音片と、
    前記平面内で前記4つの音片にほぼ垂直な方向に延在し、前記4つの音片に接続される棒状の梁と、
    前記梁を支持する棒状の支持部と、
    前記4つの音片の内の少なくとも2つの音片に配置された駆動部と、
    前記4つの音片の内の少なくとも1つの音片に配置された検出部と、
    を含むジャイロ振動子であって、
    前記音片を前記駆動部により駆動振動させ、前記音片が延在する方向を回転軸とする回転を、前記検出部が配置された音片の変形によって検出することを特徴とするジャイロ振動子。
  2. 前記支持部は、前記梁に交差し前記音片の延在する方向に延在して形成されていることを特徴とする請求項1記載のジャイロ振動子。
  3. 前記支持部は、前記梁の長さの略中央を交差して形成されていることを特徴とする請求項2記載のジャイロ振動子。
  4. 前記支持部は、前記梁が前記第1の音片および前記第2の音片の外側に延在し、その端部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のジャイロ振動子。
  5. 前記支持部は、前記第1から第4の音片を外側から囲むフレーム部を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジャイロ振動子。
  6. 前記梁は、前記第1から第4の音片の延在する長さの略中央で前記音片と接続されることを特徴とする請求項1記載のジャイロ振動子。
  7. 前記第1および第3の音片と、前記第2および第4の音片とは、前記梁の中心を通り音片に平行な直線について線対称な位置に設けられていることを特徴とする請求項6記載のジャイロ振動子。
  8. 前記第1の音片および前記第2の音片に前記駆動部を含む、または、前記第3の音片および前記第4の音片に前記駆動部を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載のジャイロ振動子。
  9. 前記第1の音片および前記第2の音片に前記駆動部を設けたときには、前記駆動部は、第1の音片と前記第2の音片との振動を相互に逆相になるように駆動し、
    前記第3の音片および前記第4の音片に前記駆動部を設けたときには、前記駆動部は、前記第3の音片と前記第4の音片との振動を相互に逆相になるように駆動することを特徴とする請求項8記載のジャイロ振動子。
  10. 前記検出部を少なくとも第1の音片と第2の音片、または第3の音片と第4の音片、または第1の音片と第3の音片、または第2の音片と第4の音片、に含むことを特徴とする請求項9記載のジャイロ振動子。
  11. 前記第1、第2、第3、および第4の音片に前記駆動部を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載のジャイロ振動子。
  12. 前記駆動部は、前記第1の音片の振動と第2の音片の振動とが相互に同相であり、前記第3の音片の振動と第4の音片の振動とが相互に同相であり、かつ、前記第1の音片の振動と前記第3の音片の振動とが相互に逆相になるように前記第1、第2、第3、および第4の音片の振動を駆動することを特徴とする請求項11記載のジャイロ振動子。
  13. 前記検出部を少なくとも第1の音片と第4の音片、または第2の音片と第3の音片、または第1の音片と第3の音片、または第2の音片と第4の音片、に含むことを特徴とする請求項12記載のジャイロ振動子。
  14. 前記駆動部は、前記第1の音片の振動と第2の音片の振動とが相互に逆相であり、前記第3の音片の振動と第4の音片の振動とが相互に逆相であり、かつ、前記第1の音片の振動と前記第3の音片の振動とが相互に逆相になるように前記第1、第2、第3、および第4の音片の振動を駆動することを特徴とする請求項11記載のジャイロ振動子。
  15. 前記検出部を少なくとも第1の音片と第2の音片、または第1の音片と第3の音片、または第2の音片と第4の音片、または第3の音片と第4の音片、に含むことを特徴とする請求項14記載のジャイロ振動子。
  16. 請求項1記載のジャイロ振動子を備えることを特徴とする電子機器。
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