JPH11239250A - ディジタル複合機 - Google Patents

ディジタル複合機

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JPH11239250A
JPH11239250A JP10289733A JP28973398A JPH11239250A JP H11239250 A JPH11239250 A JP H11239250A JP 10289733 A JP10289733 A JP 10289733A JP 28973398 A JP28973398 A JP 28973398A JP H11239250 A JPH11239250 A JP H11239250A
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image
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polygon mirror
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JP10289733A
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Tetsuo Sakurai
徹男 桜井
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Ricoh Co Ltd
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/04Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for exposing, i.e. imagewise exposure by optically projecting the original image on a photoconductive recording material
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形成した画像に発生する倍率誤差をなくして
所望の倍率の画像を形成することができるようにするこ
と。 【解決手段】 倍率微調パネル352を介して設定され
た倍率微調整値に基づいて、コピーモード処理の場合
に、所定の画素密度となるように画像形成用のレーザ光
を変調するための書込基準クロック周波数を制御して主
走査方向における画像の倍率を微調整し、かつ、原稿か
ら画像を読み取る際の走査速度を制御して副走査方向に
おける画像の倍率を微調整し、プリンタモード処理の場
合に、書込基準クロック周波数を制御して主走査方向に
おける画像の倍率を微調整し、かつ、書込光を用いて感
光体を走査するポリゴンミラーの回転数を制御して副走
査方向における画像の倍率を微調整するためのシステム
制御装置312,読取制御回路306および書込駆動制
御回路326を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリン
タ,ファクシミリ等の機能を有したディジタル複合機に
関し、より詳細には、形成した画像に発生する倍率誤差
をなくして所望の倍率の画像を形成することができるよ
うに、ユーザ側で倍率の微調整を可能にしたディジタル
複合機に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機としての機能やプリンタとしての
機能を有するディジタル複合機においては、形成した画
像が所望の倍率に正確に一致する、即ち倍率誤差がなく
なるように、工場出荷時に複写機としての倍率合わせが
行われている。例えば、書込用のレーザダイオード(L
D)のクロック周波数を変化させることによって主走査
方向の倍率合わせを行い、スキャナの読取速度を変化さ
せることによって副走査方向の倍率合わせを行い、倍率
誤差が1%以下に収まるようにようにしている。具体的
には、実際に使用される原稿が空気中の湿度変化により
伸縮することを考慮して、一般に倍率誤差が0.5%程
度となるように調整が行われている。
【0003】ここで、倍率誤差は、原稿読取時におい
て、CCDの倍率合わせ時のズレやレンズの収差等を原
因として主走査方向で0.3%程度、スキャナの駆動時
のプーリー外径の公差変動等を原因として副走査方向で
0.1%程度発生する。また、書込時において、搬送ロ
ーラの公差,用紙のスリップ等を原因とする用紙の搬送
速度差により副走査方向で0.2〜0.3%程度、書込
光学系の残収差(fθ補正のムラ)を原因として、光学
系の構成に応じて0.3〜0.5%程度発生する。
【0004】また、定着時の用紙の縮みを原因としても
倍率誤差が発生する。用紙の縮みは、定着時に用紙が加
熱された際に含水分が蒸発することによって生じるもの
である。コピー後に放置しておけば空気中の水分を吸収
して伸びてくるが、そのときの湿度や保管状態で異なる
(用紙を重ねて保管した場合、表裏近くは伸びるが、内
部では空気に触れないため伸びない)。用紙の縮みは主
走査方向および副走査方向の両方向に発生し、普通紙で
0.4〜0.5%程度であり、第二原図(トレーシング
ペーパー等の半透過性の用紙)では0.7〜0.8%程
度に達するものもある。加えて、湿度による原稿の伸縮
も倍率誤差の発生の原因となる。
【0005】したがって、上述したように、ディジタル
複合機の倍率合わせを正確に行うことが重要となる。
【0006】一方、プリンタとしての倍率合わせについ
ては、プリンタから出力される原稿の種類がキャラクタ
(文字)を中心としたものであるため、複写機としての
倍率誤差内で問題がなく、特別に倍率合わせは行われて
いなかった。
【0007】なお、画像の変倍処理に関連する公報とし
て、回転多面鏡の回転速度に比例する値を主走査におけ
るクロック周波数に用いることによって画素密度を変更
するという技術を開示した特開昭60−69957号公
報『レーザビーム記録装置』,光ビームの走査速度を変
えると同時に、半導体レーザの光強度を変えて文字の変
倍印字を行うという技術を開示した特開昭60−120
658号公報『半導体レーザプリンタの画像変倍方
法』,発振器による画素周波数を可変させる変換手段を
設け、変倍複写時の主走査方向の変倍処理を画像データ
処理部でのデータ処理と変換手段での画素周波数の変換
とで行うという技術を開示した特開昭62−16127
0号公報『デジタル複写機』等がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、ディジタル複合機を出荷する際に
倍率合わせを行うため、ユーザの使用条件に必ずしも合
致した倍率合わせが行われていたわけではなく、使用条
件に依存して発生する倍率誤差を抑制することは困難で
あるという問題点があった。換言すれば、用紙の縮みは
湿度に依存するため、季節毎によって異なること、ま
た、長年の使用によるディジタル複合機の設定のズレ等
が原因となり、工場出荷時に行った倍率合わせでは防ぐ
ことができない倍率誤差が発生する。
【0009】また、A3やA4サイズの用紙のみが使用
可能なディジタル複合機についてはパーソナルコンピュ
ータからのキャラクタデータの出力がプリンタとして使
用する場合の主な用途であるが、A2サイズ以上の用紙
が使用可能なディジタル複合機についてはCADデータ
の出力用のプリンタとして使用されるようになってきて
いるため、倍率誤差を0.3%程度に小さくしなければ
ならないという要請があるものの、工場出荷時に行った
倍率合わせでは十分に倍率誤差を抑制することができな
いという問題点があった。
【0010】また、ディジタル複合機を複写機として使
用する場合の倍率誤差の発生要因とプリンタとして使用
する場合の倍率誤差の発生要因とが異なるため、一方に
ついて倍率合わせを行ったのみでは不十分であるという
問題点があった。なぜなら、複写機として使用する場合
の倍率誤差の発生要因は、スキャナの読取誤差,作像時
の誤差および用紙搬送時のスリップ誤差であり、プリン
タとして使用する場合の倍率誤差の発生要因は、作像時
の誤差および用紙搬送時のスリップ誤差であるからであ
る。
【0011】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、形成した画像に発生する倍率誤差をなくして所望の
倍率の画像を形成することができるように、ユーザ側で
倍率の微調整を可能にすることにより、倍率誤差の少な
い画像を得ることができるようにすることを目的とす
る。
【0012】また、本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、形成した画像に発生する倍率誤差をなくして
所望の倍率の画像を形成することができるように、ディ
ジタル複合機を複写機として使用する場合とプリンタと
して使用する場合とで異なる方法を用いて倍率の微調整
を行うことができるようにすることにより、それぞれの
場合において高分解能で安定した倍率のコピー出力およ
びプリンタ出力を得ることができるようにすることを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のディジタル複合機は、原稿から画像情報
を読み取り、読み取った画像情報に基づいて画像形成を
行うコピーモード処理および外部の情報処理装置から任
意のデータを入力して画像形成用の画像情報を生成し、
生成した画像情報に基づいて画像形成を行うプリンタモ
ード処理の切替処理を実行するモード切替手段と、前記
コピーモード処理およびプリンタモード処理毎にそれぞ
れ異なる制御対象を制御し、形成する画像の倍率を微調
整する倍率微調整手段と、を備えたものである。
【0014】また、請求項2のディジタル複合機は、原
稿を走査して画像情報を読み取る画像読取手段と、外部
の情報処理装置から任意のデータを入力し、入力したデ
ータに基づいて、画像形成用の画像情報を生成する画像
情報入力手段と、前記画像読取手段または画像情報入力
手段から入力した画像情報に基づいて生成されたレーザ
光を用いて感光体を走査するポリゴンミラーと、前記ポ
リゴンミラーの回転数を制御する回転制御手段と、前記
レーザ光を所定の画素密度となるように変調するための
書込基準クロックを発生する書込基準クロック発生手段
と、前記画像読取手段から入力した画像情報に基づいて
画像形成を行うコピーモード処理および前記画像情報入
力手段から入力した画像情報に基づいて画像形成を行う
プリンタモード処理の切替処理を実行するモード切替手
段と、前記コピーモード処理の場合に、前記書込基準ク
ロック発生手段を制御して前記書込基準クロックの周波
数を変化させ、主走査方向における画像の倍率を微調整
し、かつ/または、前記画像読取手段を制御して前記原
稿から画像を読み取る際の走査速度を変化させ、副走査
方向における画像の倍率を微調整し、プリンタモード処
理の場合に、前記書込基準クロック発生手段を制御して
前記書込基準クロックの周波数を変化させ、主走査方向
における画像の倍率を微調整し、かつ/または、前記回
転制御手段を制御して前記ポリゴンミラーの回転数を変
化させ、副走査方向における画像の倍率を微調整する倍
率微調整手段と、を備えたものである。
【0015】また、請求項3のディジタル複合機は、請
求項2に記載のディジタル複合機において、前記倍率微
調整手段が、前記プリンタモード処理において前記副走
査方向における画像の倍率を微調整する場合、前記回転
制御手段を制御して前記ポリゴンミラーの回転数を変化
させることに加え、前記書込基準クロック発生手段を制
御して前記書込基準クロック周波数を変化させるもので
ある。
【0016】また、請求項4のディジタル複合機は、請
求項2または3に記載のディジタル複合機において、さ
らに、前記コピーモード処理およびプリンタモード処理
毎に、形成する画像の倍率を微調整するための基準とな
る調整値を設定する調整値設定手段を備え、前記倍率微
調整手段が、前記調整値設定手段で設定された調整値に
基づいて、前記画像の倍率を微調整するものである。
【0017】また、請求項5のディジタル複合機は、請
求項2〜4のいずれか一つに記載のディジタル複合機に
おいて、さらに、前記コピーモード処理およびプリンタ
モード処理のいずれか一方の処理モードから他方の処理
モードに切り替える際に、前記ポリゴンミラーが安定し
て回転しているか否かを判定する安定性判定手段を備
え、前記モード切替手段が、前記安定性判定手段で前記
ポリゴンミラーが安定して回転していると判定された場
合に、前記一方の処理モードから他方の処理モードへ切
り替えるものである。
【0018】また、請求項6のディジタル複合機は、請
求項2〜4のいずれか一つに記載のディジタル複合機に
おいて、さらに、前記コピーモード処理およびプリンタ
モード処理のいずれか一方の処理モードから他方の処理
モードに切り替える際に、切り替え後の処理モードに合
わせて前記ポリゴンミラーの回転数を変化させる必要が
あるか否かを判定する回転数判定手段と、前記回転制御
手段で前記ポリゴンミラーの回転数を変化させた場合
に、前記ポリゴンミラーが安定して回転しているか否か
を判定する安定性判定手段と、を備え、前記回転制御手
段が、前記回転数判定手段で前記ポリゴンミラーの回転
数を変化させる必要があると判定された場合に、前記倍
率微調整手段の制御に基づいて前記ポリゴンミラーの回
転数を変化させ、前記モード切替手段が、前記安定性判
定手段で前記ポリゴンミラーが安定して回転していると
判定された場合に、前記一方の処理モードから他方の処
理モードに切り替えるものである。
【0019】さらに、請求項7のディジタル複合機は、
請求項5または6に記載のディジタル複合機において、
さらに、前記ポリゴンミラーの回転角または回転周期を
検知する検知手段を備え、前記安定性判定手段が、前記
検知手段の検知結果に基づいて、前記ポリゴンミラーが
安定して回転しているか否かを判定するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディジタル複
合機の実施の形態について、添付の図面を参照しつつ詳
細に説明する。
【0021】〔実施の形態1〕実施の形態1に係るディ
ジタル複合機は、画像読取装置および画像形成装置で構
成されており、複写機として動作するコピーモードおよ
びプリンタとして動作するプリンタモードの少なくとも
2つのモードで動作するように構成されている。そし
て、このディジタル複合機は、コピーモード時におい
て、主走査方向における画像の倍率を微調整するため
に、感光体上に画像情報を書き込むためのレーザ光を所
定の画素密度となるように変調するための書込基準クロ
ックの周波数を変化させる機能、および副走査方向にお
ける画像の倍率を微調整するために、原稿から画像を読
み取る際の走査速度を変化させる機能を有すると共に、
プリンタモード時において、主走査方向における画像の
倍率を調整するために、感光体上に画像情報を書き込む
ためのレーザ光を所定の画素密度となるように変調する
ための書込基準クロックの周波数を変化させる機能、お
よび副走査方向における画像の倍率を微調整するため
に、画像情報に基づいて生成されたレーザ光を用いて感
光体を走査するポリゴンミラーの回転数を変化させる機
能を有している。
【0022】図1は、実施の形態1に係るディジタル複
合機を構成する画像読取装置の構成図である。図1に示
す画像読取装置100は、原稿がローラ101に挿入さ
れてコピースタートが指示されると、ローラ101を駆
動して原稿をコンタクトガラス102および反射板10
3の間を副走査方向に搬送する原稿搬送用のモータ10
4と、ローラ101によって搬送されている原稿に光を
照射して主走査方向に原稿を走査するための光源105
と、原稿で反射された反射光、即ち原稿画像がレンズ1
06を介して結像され、結像された原稿画像を読み取る
CCD107と、を備えている。なお、図1において、
108は画像読取装置100と後述する画像形成装置と
を接続するための通信回線を示している。
【0023】図2は、実施の形態1に係るディジタル複
合機を構成する画像形成装置の構成図である。図2に示
す画像形成装置200は、ポリゴンモータ201に回転
軸202を介して接続されて回転駆動され、レーザダイ
オード(図3参照)からのレーザ光(書込光)を反射し
て後述する感光体ドラムを走査するポリゴンミラー20
3と、シリンドリカルレンズ204およびf−θレンズ
205を通過した後、第1ミラー206,第2ミラー2
07および第3ミラー208でそれぞれ反射されたレー
ザ光が照射結像され、静電潜像が形成される感光体ドラ
ム209と、感光体ドラム209に形成された静電潜像
を現像し、感光体ドラム209表面にトナー像を形成す
る現像ユニット210と、現像ユニット210で形成さ
れたトナー像を記録紙に転写する転写用帯電器211
と、を備えている。
【0024】画像形成装置200は、さらに、給紙トレ
イ212から記録紙を送り出す送出ローラ213と、送
出ローラ213で送り出された記録紙を所定のサイズに
切断するカッター214と、カッター214で切断され
た記録紙を上記感光体ドラム209および転写用帯電器
211の間に搬送するレジストローラ215と、転写用
帯電器211で形成されたトナー像を記録紙に定着させ
る熱定着ユニット216と、画像が形成された記録紙が
排出される排紙トレイ217と、を備えている。
【0025】図3は、図1および図2に示した画像読取
装置100および画像形成装置200から構成されるデ
ィジタル複合機のブロック構成図である。図3におい
て、画像読取装置100は、同期制御回路301から入
力するクロックに同期して、CCD107から原稿画像
であるアナログの画像信号を入力して増幅する画像情報
増幅回路302と、画像情報増幅回路302で増幅され
た画像信号を入力し、ディジタルの画像データに変換す
るA/D変換回路303と、A/D変換回路303で変
換された画像データを入力し、入力した画像データのひ
ずみを補正するシェーディング補正回路304と、シェ
ーディング補正回路304から補正後の画像データを入
力して所定の画像処理を施し、画像形成装置200へ入
力する画像処理回路305と、画像読取装置100によ
る原稿画像の読み取りを制御する読取制御回路306
と、を備えている。
【0026】また、図3において画像形成装置200
は、画像読取装置100から画像データを入力して記憶
すると共に、後述するプリンタコントローラ340から
画像データを入力して記憶する画像メモリ部311と、
画像メモリ部311に記憶された画像データを用いて記
録紙に画像を形成するための一連のプロセスを実行する
画像形成回路320と、パーソナルコンピュータやワー
クステーション等のコンピュータ330が接続され、コ
ンピュータ330で生成されたデータをビットマップ形
式の画像データに変換するプリンタコントローラ340
と、画像読取装置100および画像形成装置200の各
部を制御し、画像読取装置100から入力した画像デー
タおよびプリンタコントローラ340から入力した画像
データを選択して出力させるシステム制御装置312
と、システム制御装置312に各種命令を入力し、画像
読取装置100および画像形成装置200を操作するた
めの操作部350と、を備えている。なお、画像メモリ
部311およびシステム制御装置312は画像情報記憶
装置310を構成する。
【0027】図3において画像形成回路320は、画像
メモリ部311から画像データを入力して、入力した画
像データを増幅するラインドライバ回路322,ライン
ドライバ回路322で増幅した画像データを入力し、書
込基準クロックに基づいてレーザダイオード(LD)3
24を付勢駆動するレーザドライバ回路323を有した
書込装置321と、駆動クロックに基づいてポリゴンモ
ータ201を駆動する回転制御部325と、書込基準ク
ロックおよび駆動クロックを生成すると共に、画像形成
回路320を構成する各部を制御する書込駆動制御回路
326と、を備えている。なお、図3において、327
は後述する同期検知センサを示している。
【0028】図4は、実施の形態1に係るディジタル複
合機の書込光学系の概略構成図を示している。書込駆動
制御回路326は、例えば1049.869Hzの駆動
クロックを生成し、6面のミラーであるポリゴンミラー
203が31496rmpで回転するように回転制御部
325を制御する。回転制御部325は、書込駆動制御
回路326で生成された駆動クロックに基づいて、ポリ
ゴンモータ201を動作させ、ポリゴンミラー203を
回転させる。なお、書込駆動制御回路326は、後述す
るシステム制御装置312による制御の下、駆動クロッ
クを±2%の範囲において0.1%ステップで変化させ
ることができるように構成されている。
【0029】図4において、画像データに基づいてLD
324から出射されたレーザ光は、図示しないコリメー
トレンズで平行光に直され、ポリゴンミラー203に照
射される。そして、ポリゴンミラー203で反射された
レーザ光は、まず、同期検知用ミラー400で反射さ
れ、同期検知センサ327に入射されるようになってい
る。
【0030】同期検知センサ327は、図3に示すよう
に、ポリゴンミラー203の回転角または回転周期を検
知し、主走査方向の書込開始位置とCCD107による
読取タイミングとの同期をとるために用いるPMSYN
C信号(同期制御信号)を生成して書込駆動制御回路3
26に入力するものである。書込駆動制御回路326
は、同期検知センサ327で生成されたPMSYNC信
号に基づいて書込タイミングを決定する。すなわち、書
込駆動制御回路326は、PMSYNC信号に基づい
て、所定の画素密度となるようにLD324のレーザ光
を変調するための書込基準クロックを生成する。この書
込基準クロックの周波数としては例えば33MHzが使
用されており、書込駆動制御回路326内のPLL回路
(図示せず)において生成される。書込駆動制御回路3
26は、後述するシステム制御装置312による制御の
下、書込基準クロックを±2%の範囲において0.1%
ステップで変化させることができるように構成されてい
る。ここで、書込基準クロックが変化すると書込開始位
置が変化することになるため、書込駆動制御回路326
は、感光体ドラム209に対して常に中央振分けで画像
が書き込まれるように書き込み開始位置を制御してい
る。
【0031】なお、図3に示した読取制御回路306
は、書込駆動制御回路326を介してPMSYNC信号
を入力し、画像データの書込タイミングと同期を取って
原稿の画像を読み取る処理を制御する。すなわち、読取
制御回路306は、PMSYNC信号に基づいて、駆動
クロックを生成して原稿搬送用のモータ104を制御す
るものである。なお、読取制御回路306は、後述する
システム制御装置312の制御の下、モータ104の駆
動クロックを±2%の範囲において0.1%ステップで
変化させ、モータ104の回転数を変化させることがで
きるように構成されている。
【0032】また、図3の操作部350は、キー操作に
より各種命令を入力するための操作パネル351と、タ
ッチパネルで構成され、倍率誤差が少ないプリント出力
およびコピー出力を得ることができるように倍率の微調
整を行うための倍率微調パネル352と、操作パネル3
51および倍率微調パネル352で行われたキー操作に
応じた信号をシステム制御装置312に入力する操作制
御回路353と、を備えている。
【0033】図5は、操作パネル351の構成図であ
る。図5に示すように、操作パネル351には、モード
クリア,ストップ,スタート,テンキー,濃度調整,画
質調整,用紙サイズ,拡大,縮小等の各種機能を指定す
るキーや、セット枚数,コピー枚数,変倍率等を表示す
るためのキャラクタディスプレイ等が設けられている。
さらに、操作パネル351には、コピーモードを指定す
るためのコピーモードボタン501およびプリンタモー
ドを指定するためのプリンタモードボタン502が設け
られている。
【0034】また、図6は、倍率微調パネル352の構
成図である。図6には、一例としてコピーモード時の様
子が示されている。倍率微調パネル352は、LCD上
にタッチパネルを設けて構成されている。この倍率微調
パネル352において、「+」キーおよび「−」キーを
操作することにより、+1.0%〜−1.0%の範囲に
おいて0.1%ステップで倍率の微調整を行うための値
(以下「倍率微調整値」と記述する)を設定することが
できる。なお、図6に示す倍率微調パネル352におい
て、「縦」の倍率微調整値は副走査方向の倍率を微調整
する値(以下、「副走査倍率微調値」と記述する)を示
し、「横」の倍率微調整値は主走査方向の倍率を微調整
する値(以下、「主走査倍率微調値」と記述する)を示
している。
【0035】さらに、図7は、書込駆動制御回路326
の一部を構成するカウンタ回路700のブロック構成図
である。カウンタ回路700は、ポリゴンミラー203
が安定して回転しているかを判定するために使用される
ものである。このカウンタ回路700は、28MHzの
画素クロックを入力し、入力した画素クロックをカウン
トするカウンタ701と、同期検知センサ327で生成
されたPMSYNC信号を入力し、入力したPMSYN
C信号に同期してカウンタ701のカウント値をラッチ
するラッチ702と、カウンタ701のカウント値およ
びラッチ702にラッチされている前回のカウント値を
入力して比較し、両方の差が所定の値以上である場合
に、ポリゴンミラー203の回転が不安定であることを
示すアンロック信号を出力するコンパレータ703と、
を備えている。
【0036】コンパレータ703から出力されたアンロ
ック信号は後述するシステム制御装置312に入力さ
れ、コピーモードからプリンタモードへまたはプリンタ
モードからコピーモードへ切り替える際に、ポリゴンモ
ータ201が安定して回転しているか否かを判定するた
めに使用される。
【0037】再び図3の説明に戻り、システム制御装置
312は、例えば、マイクロプロセッサ(以下「CP
U」と記述する)を主体として構成されており、RO
M,RAM,クロック信号発生回路,タイマ,割込処理
用の割込コントローラ等を備えている。また、画像読取
装置100,画像情報記憶装置310,画像形成回路3
20,操作部350との間で情報の授受を行うためのI
/Oおよびシリアル通信コントローラを備えている。
【0038】このシステム制御装置312は、図6に示
した倍率微調パネル352で設定された倍率微調整値を
入力し、入力した倍率微調整値に基づいて、コピーモー
ドの場合は書込駆動制御回路326を制御して書込基準
クロック周波数を変化させると共に、読取制御回路30
6を制御して原稿搬送用のモータ104の回転数を変化
させ、倍率を微調整する処理を制御する。一方、プリン
タモードの場合は倍率微調パネル352で設定された倍
率微調整値に基づいて、書込駆動制御回路326を制御
して書込基準クロック周波数およびポリゴンミラー20
3の回転数を変化させ、倍率を微調整する処理を制御す
る。加えて、システム制御装置312は、後述するよう
に、図7に示したカウンタ回路700のアンロック信号
に基づいてポリゴンミラー203が安定して回転してい
るかを判定し、コピーモードからプリンタモードへまた
はプリンタモードからコピーモードへの切り替え処理を
制御する。
【0039】さらに、画像メモリ部311は、例えば3
つのページメモリを有しており、システム制御装置31
2からのメモリ制御信号(図示せず)によってページメ
モリのいずれかが選択され、ページメモリへの画像デー
タの書き込みおよび読み出しが行われる。ページメモリ
の画像データの書き込みおよび読み出しは、同期検知セ
ンサ327から出力されるPMSYNC信号に基づいて
行われる。
【0040】なお、図3に示すように、読取制御回路3
06,画像データ記憶装置310,画像形成回路320
および操作部350は、RS422規格の信号線L1,
L2およびL3で互いに接続されており、この信号線を
介してシリアルデータ伝送が行われる。
【0041】つぎに、以上のように構成された実施の形
態1に係るディジタル複合機の動作について、(1)コ
ピーモード時の動作,(2)プリンタモード時の動作,
(3)モード切替時の動作の順で詳細に説明する。
【0042】(1)コピーモード時の動作 まず、実施の形態1に係るディジタル複合機がコピーモ
ードに設定されている場合の動作を説明する。なお、コ
ピーモードに設定されている場合は、操作パネル351
のコピーモードボタン501が点灯した状態となる。
【0043】ディジタル複合機の電源が投入されると、
システム制御装置312のCPUがI/Oインターフェ
ース部やRAMをクリアし、初期状態に設定する。次に
状態監視フラグをセットして、操作部350からの命令
を受け付ける待ち状態となる。そして、ユーザが原稿を
画像読取装置100に挿入し、操作パネル351でコピ
ー枚数およびその他の条件を設定してコピースタートを
指示すると、操作パネル351で設定された条件でコピ
ー処理が開始される。
【0044】ユーザは図6に示した倍率微調パネル35
2を操作して、記録紙として用いる用紙等に応じて倍率
を微調整するための倍率微調整値を入力することができ
る。具体的には、+1.0〜−1.0%の範囲におい
て、0.1%ステップで副走査方向の画像の倍率を微調
整する基準となる副走査倍率微調値および主走査方向の
画像の倍率を微調整する基準となる主走査倍率微調値を
それぞれ独立して設定することができる。
【0045】操作パネル351からコピースタートが指
示されると、操作制御回路353は、倍率微調パネル3
52を介して入力された倍率微調整値をシステム制御装
置312に入力する。システム制御装置312に入力さ
れた倍率微調整値は、コピーモード時の付帯データとし
てストアされ、コピー時に全てこの倍率微調整値に基づ
いて各部が制御される。すなわち、ユーザが新たに倍率
微調整値を設定しない限り、前回設定された倍率微調整
値に基づいて原稿から画像を読み取る処理および画像を
形成する処理が制御されることになる。
【0046】システム制御装置312は、この倍率微調
整値のうち、主走査倍率微調値に基づいてLD324の
書込基準クロックを生成するためのクロック発生制御デ
ータを生成すると共に、副走査倍率微調値に基づいて原
稿搬送用のモータ104の回転数を変化させるための回
転数制御データを生成する。そして、クロック発生制御
データは書込駆動制御回路326に、回転数制御データ
は読取制御回路306にそれぞれ入力される。
【0047】なお、クロック発生制御データおよび回転
数制御データは、演算式を用いて容易に演算して求める
ことができ、また、後述するプリンタモードの場合のよ
うに、倍率微調整値に対応したクロック発生制御データ
および回転数制御データを予め用意して生成したテーブ
ルを用いることにしても良い。
【0048】続いて、コピースタート指示に基づいて、
原稿搬送用のモータ104が付勢され、原稿がローラ1
01の回転に応じてコンタクトガラス102および反射
板103の間を副走査方向に搬送される。この原稿の搬
送中に光源105からの光により、主走査方向に原稿が
走査される。
【0049】読取制御回路306は、前述したように、
原稿搬送用のモータ104の回転数を0.1ステップで
±2%の範囲で変化させることができる。ユーザが倍率
微調パネル352を操作して倍率微調整値(副走査倍率
微調値)を指定している場合、読取制御部306は、シ
ステム制御装置312から倍率微調整値に応じた回転数
制御データを入力し、入力した回転数制御データに基づ
いてモータ104の回転数を変化させる。その結果、ユ
ーザによって指定された倍率微調整値に応じて、副走査
方向の倍率を微調整することができる。
【0050】続いて、原稿で反射された反射光、即ち原
稿画像がレンズ106を介して撮像素子であるCCD1
07上に結像され、結像された原稿画像がCCD107
によって読み取られる。CCD107は、書込駆動制御
回路326から出力されたPMSYNC信号によって、
ポリゴンミラー203の回転角または回転周期と同期を
とって駆動される。なお、PMSYNC信号は、同期検
知センサ327において生成されたものである。
【0051】CCD107によって読み取られた原稿画
像は、同期制御回路301で発生されるクロックに同期
して、アナログの画像信号として画像情報増幅回路30
2に入力されて増幅される。画像情報増幅回路302で
増幅された画像信号は、A/D変換回路303に入力さ
れ、多値のディジタル画像データに変換される。A/D
変換回路303で変換された画像データは、シェーディ
ング補正回路304に入力され、レンズによる周辺光量
の低下,光量ムラ,コンタクトガラス102の汚れ、C
CD107の感度ムラ等によるひずみを除去する処理が
施される。
【0052】その後、画像データは画像処理回路305
に入力され、MTF補正,γ変換,フィルタ処理,1%
単位での主走査変倍処理が施されて、画像メモリ部31
1に記憶される。
【0053】画像メモリ部311は、画像読取装置10
0で原稿の画像を読み取って生成された画像データを最
大A2サイズ分記憶可能な容量を有している。なお、複
数枚分コピーする場合、2枚目以降のコピーについては
画像メモリ部311に記憶されている画像データを用い
て画像形成が行われる。
【0054】画像メモリ部311に記憶されている画像
データは、トグルバッファからなるラインドライバ回路
322に読み出されて増幅される。画像データは1画素
当たり8ビットの多値化信号であり、レーザドライバ回
路323が多値化信号に対応してLD324を変調して
レーザ光を発光させる。
【0055】LD324からのレーザ光は、ポリゴンミ
ラー203で反射され、シリンドリカルレンズ204を
経てf−θレンズ205を通過し、第1ミラー206,
第2ミラー207および第3ミラー208で反射され、
その結果感光体ドラム209上に画像が結像される。
【0056】図4に示したように、ポリゴンミラー20
3は、回転軸202を介してポリゴンモータ201に取
り付けられており、ポリゴンモータ201は、回転制御
部325の制御によって一定速度で回転し、ポリゴンミ
ラー203を一定速度で回転駆動する(回転数3149
6rmp)。ポリゴンミラー203の回転により、LD
324からのレーザ光は感光体ドラム209の回転方向
と垂直な方向、即ち、ドラム軸に沿った方向に走査され
る。
【0057】書込駆動制御回路326は、1049.8
69Hzの駆動クロックを生成してポリゴンミラー20
3が31496rmpで回転するように制御している。
また、書込駆動制御回路326は、同期検知センサ32
7で生成されたPMSYNC信号を入力し、LD324
による書込タイミングを決定する。そして、書込駆動制
御回路326は、書き込みに用いる33MHzの書込基
準クロックを自装置内のPLL回路で生成する。
【0058】前述したように、書込駆動制御回路326
は、書込基準クロックを±2%の範囲で0.1ステップ
で変化させることができる。ユーザが倍率微調パネル3
52を操作して倍率微調整値(主走査倍率微調値)を指
定している場合、書込駆動制御回路326は、システム
制御装置312から倍率微調整値に応じたクロック発生
制御データを入力し、入力したクロック発生制御データ
に基づいて書込基準クロックの周波数を変化させる。そ
の結果、ユーザによって指定された倍率微調整値に応じ
て、主走査方向の倍率を微調整することができる。
【0059】すなわち、倍率微調整値に基づいて、原稿
搬送用のモータ104の回転数を変化させることによっ
て用紙搬送のスリップによる副走査方向の倍率のズレを
補正すると共に、LD324の書込基準クロックの周波
数を変化させることによって主走査方向の倍率のズレを
補正することができる。
【0060】なお、用紙搬送時のスリップを画像読取装
置100側で原稿搬送速度を調整することによって吸収
している理由は次の通りである。ポリゴンミラー203
の回転で各面毎に生成されるPMSYNC信号は原稿の
読み取りと画像の書き込みの両方を制御しているため、
このPMSYNC信号を変化させても読取密度と書込密
度が共に変化するのみで倍率は変化しない。このため、
ポリゴンミラー203の回転数は設計値である3149
6rpmに固定されている。副走査方向の倍率合わせ
は、原稿と用紙を定めて倍率誤差が0.3%以下になる
ように調整しているが、ユーザが使う用紙や環境により
定着時の用紙の縮みが異なるため、原稿搬送用のモータ
104の回転数を変化させて副走査方向の倍率調整を行
うことにより、倍率誤差を小さくすることができる。
【0061】そして、感光体ドラム209の表面は、負
電圧の高圧発生装置に接続された帯電器により一様に帯
電されており、画像データに基づいて出射されたレーザ
光が感光体ドラム209の表面に照射されると、光導電
現象で表面の電荷が感光体ドラム209本体の機器アー
スに流れて消滅する。ここで、原稿濃度の淡い部分はレ
ーザ光を弱く点灯させ、原稿濃度の濃い部分はレーザ光
を強く点灯させることにより、感光体ドラム209表面
の電位は、原稿の淡い部分で−500V、濃い部分で−
100V〜−150Vとなり、原稿の濃淡に対応して感
光体ドラム209上に静電潜像が形成される。
【0062】感光体ドラム209上に形成された静電潜
像は、現像ユニット210で現像され、感光体ドラム2
09表面にトナー像が形成される。なお、現像ユニット
210内のトナーは撹拌時に正に帯電されており、現像
ユニット210が現像バイアス発生器により−550V
程度にバイアスされる結果、感光体ドラム209の表面
電位が現像バイアス以上の場所に正に帯電されたトナー
が付着し、原稿の画像に対応したトナー像が形成され
る。
【0063】また、3つの給紙トレイ212のうち、選
択された給紙トレイ212から送出ローラ213によっ
て記録紙が送り出され、カッター214によって所定の
サイズに切断される。その後、記録紙は、レジストロー
ラ215によって所定のタイミングで感光体ドラム20
9および転写用帯電器211の間に搬送され、転写用帯
電器211によって記録紙上にトナー像が形成される。
【0064】トナー像が形成された記録紙は、熱定着ユ
ニット216に搬送されてトナーが記録紙に定着され、
排紙トレイ217に排出される。
【0065】排紙トレイ217に排出された記録紙に形
成された原稿の画像は、ユーザが倍率微調パネル352
で指定した倍率微調整値に応じて倍率が調整されたもの
となっている。
【0066】(2)プリンタモード時の動作 続いて、実施の形態1に係るディジタル複合機がプリン
タモードに設定されている場合の動作を説明する。な
お、プリンタモードに設定されている場合は、操作パネ
ル351のプリンタモードボタン502が点灯した状態
となる。
【0067】ユーザは倍率微調パネル352を操作し
て、記録紙として用いる用紙等に応じて倍率を微調整す
るための倍率微調整値を入力する。なお、倍率微調パネ
ル352の表示画面は、コピーモード時およびプリンタ
モード時において別々に用意されてはいるが表示上は同
一である。すなわち、ユーザは、コピーモード時と同様
に、+1.0〜−1.0%の間において0.1%ステッ
プで、副走査方向の倍率を微調整する基準となる副走査
倍率微調値および主走査方向の倍率を微調整する基準と
なる主走査倍率微調値をそれぞれ独立して設定すること
ができる。
【0068】プリンターモード時においては、プリンタ
コントローラ340がコンピュータ330から入力した
任意のデータをビットマップ形式の画像データに変換し
た後、変換された画像データを画像メモリ部311に記
憶する。画像メモリ部311への画像データの転送は、
システム制御装置312によって制御される。
【0069】なお、画像メモリ部311に画像データを
記憶してから記録紙に画像データを形成する処理につい
ては、上述したコピーモード時における処理で説明した
通りであるため、以下では倍率を微調整する処理につい
てのみ説明する。
【0070】倍率微調パネル352を介して指定された
倍率微調整値は、例えば、コンピュータ330から印刷
指示を入力した際に、操作制御回路353からシステム
制御装置312に入力される。
【0071】システム制御装置312は、入力した倍率
微調整値に該当するポリゴンモータ回転数設定値および
書込クロック周波数設定値を表1および表2に示す倍率
補正テーブルから選択し、それぞれ書込駆動制御回路3
26に入力する。この倍率補正テーブルは画像メモリ部
311に記憶させておくことができる。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】ここで、副走査方向の画像の倍率の微調整
を行うには、回転制御部325に与える駆動クロックを
変化させてポリゴンモータ201の回転数を調整する。
例えば、副走査方向の倍率を+0.1%して微調整する
場合には、ポリゴンモータ201の回転数を−0.1%
すれば良い。ただし、この設定を行うと、ポリゴンミラ
ー203の1面当たりの走査時間が変化し、主走査方向
の倍率が0.1%小さくなくなるため、主走査方向の倍
率を微調整する必要がある。そのため、ポリゴンミラー
203(ポリゴンモータ201)の回転数を変化させて
副走査方向の倍率を調整する場合には、書込基準クロッ
クの周波数を変化させて主走査方向の倍率も調整する必
要がある。
【0075】一方、主走査方向の倍率の微調整を行うに
は、書込基準クロック周波数を調整する。この書込基準
クロック周波数は、副走査方向の倍率を調整した際の主
走査方向の倍率のズレを補正する分も含めて調整され
る。表1および表2に示した倍率補正テーブルには、副
走査方向の倍率を調整した際の主走査方向の倍率のズレ
を補正する分も含めた値が設定されている。したがっ
て、システム制御装置312は、ユーザによって指定さ
れた倍率微調整値に該当するポリゴンモータ回転数設定
値および書込クロック周波数設定値を倍率補正テーブル
から選択するのみで良い。もちろん、表1および表2に
示した倍率補正テーブルを用いることなく、倍率微調整
値を入力する毎にポリゴンモータ回転数設定値および書
込クロック周波数設定値を演算して求めることにしても
良い。
【0076】なお、システム制御装置312に入力され
た倍率微調整値(または倍率補正テーブルから求めたポ
リゴンモータ回転数設定値および書込クロック周波数設
定値)は、プリンタモードの付帯データとしてストアさ
れ、プリント時に全てこの倍率微調整値に基づいて各部
が制御される。すなわち、ユーザが新たに倍率微調整値
を設定しない限り、前回設定された倍率微調整値に基づ
いて画像を形成する処理が制御されることになる。
【0077】書込駆動制御回路326は、システム制御
装置312から入力したポリゴンモータ回転数設定値お
よび書込クロック周波数設定値に基づいて、ポリゴンモ
ータ201の駆動クロックおよびLD324の書込基準
クロックを調整し、記録紙への画像形成処理を行う。そ
の結果、ユーザによって指定された倍率微調整値に応じ
て、副走査方向および主走査方向の倍率を微調整するこ
とができる。
【0078】なお、工場出荷時に調整する場合には、そ
の結果を画像メモリ部311に記憶しておくことができ
る。すなわち、テストパターンを用いて、初めに用紙搬
送のスリップによる副走査方向の倍率のズレ、定着時の
用紙の縮みを含めてポリゴンモータ201の回転数を調
整することにより、書き込み密度を調整する。副走査方
向の倍率のズレが0.3%以下になったならば、書込基
準クロック周波数を変化させて、主走査方向の倍率のズ
レが同じく0.3%以下になるように書込密度を調整す
る。
【0079】(3)モード切替時の動作 続いて、コピーモードとプリンタモードとの切り替え処
理について説明する。実施の形態1に係るディジタル複
合機では、コピーモードでの動作中において、コンピュ
ータ330からの画像データの転送を禁止すると共に、
プリンタモードでの動作中において、画像読取装置10
0による原稿の読み取りを禁止している。
【0080】モードを切り替えるか否かは、感光体ドラ
ム209上に全てのディジタル画像データの書き込みが
終了した時点(書き込み用のFgateが閉じた時点)
でシステム制御装置312が判定する。デフォルトはコ
ピーモードとなっており、コピーが全て終了し、次の原
稿が画像読取装置100に挿入されていない場合で、か
つ、操作パネル351のいずれのキーも押下されていな
い場合に、コンピュータ330からプリント要求があれ
ばコピーモードを禁止しプリンタモードに移行する。
【0081】プリンタモードに移行した場合には、図5
に示したプリンタモードボタン502が点灯された状態
となり、現在のモードを容易に特定できるようになって
いる。加えて、プリンタモードに移行した場合には、操
作パネル351のキーを押下してディジタル複合機を操
作することができないように操作制御回路353によっ
て制御される。プリンタモードでディジタル複合機が動
作している場合、コピーモードへの移行は禁止される
が、コンピュータ330からの画像データの転送が終了
した時点またはそれ以前にコピーモードボタン501が
押下された場合、コンピュータ330からの画像データ
の転送が終了した時点(Fgate終了)でコピーモー
ドに移行する。
【0082】さて、プリンタモードにおいて倍率の微調
整を行う場合においては、前述したように、副走査方向
の倍率調整を行うためにポリゴンモータ201の回転数
を調整して書込密度を変化させている。このようにポリ
ゴンモータ201の回転数を変化させた場合にあって
は、ポリゴンモータ201、即ちポリゴンミラー203
の回転数が安定した後に画像形成を行わなければ、書き
込み終端側の直線が曲がってしまい、主走査方向の倍率
の補正も不安定なものとなってしまう。具体的には、3
1496rpmで定常回転しているポリゴンモータ20
1の回転数を±2%程度変化させた場合には約1秒で定
常状態に達するが、ポリゴンモータ201の構造やポリ
ゴンミラー203が大きい場合には1秒以上必要となる
ことがある。
【0083】そこで、実施の形態1に係るディジタル複
合機においては、モードを切り替える際にポリゴンミラ
ーの回転数を変更する必要がある場合、ポリゴンミラー
203(ポリゴンモータ201)の回転数が安定するま
でプリンタモードからコピーモードへの移行またはコピ
ーモードからプリンタモードへの移行を禁止して、安定
した画像が得られるようにする。換言すれば、実施の形
態1に係るディジタル複合機において、システム制御装
置312は、ポリゴンミラー203の回転数を変化させ
る必要がある場合に、ポリゴンミラー203の回転数を
変化させ、回転が安定した後に画像を形成する処理を実
行し、ポリゴンミラー203の回転数を変化させる必要
がない場合には直ちに画像を形成する処理を実行できる
よう各部を制御する。
【0084】ところで、ポリゴンモータ201は、書込
駆動制御回路326における図示しないPLL回路で制
御されており、1〜2%くらい回転数を変化させた程度
ではPLL回路からのロック信号は正常のままである
(±7%以上の回転数にならないとロック信号は異常に
ならない)。したがって、ポリゴンミラー203の回転
が安定するまでの時間を想定してその時間を予め設定し
ておき、この時間が経過した後、モードの切り替えを行
うという処理を行うことも可能である。
【0085】しかし、ポリゴンミラー203の回転が安
定するまでの時間を想定してモードの切り替えを行う場
合にあっては、想定した時間が経過するまでにポリゴン
ミラー203の回転が安定したとしても、想定した時間
が経過するまでモードの切り替えを待たなければならな
い。そのため、実施の形態1に係るディジタル複合機に
おいては、ポリゴンミラー203(ポリゴンモータ20
1)の回転が安定しているかを同期検知センサ327お
よび図7に示したカウンタ回路700を用いて直接判定
できるようにする。すなわち、実施の形態1に係るディ
ジタル複合機においては、ポリゴンミラー203の回転
数を実測した値を用いて、ポリゴンミラー203の回転
が安定しているか否かを判定することができるようにす
る。
【0086】そこで、a)ポリゴンミラー203の回転
数が安定したか否かの判定処理,b)モード切替処理の
具体例の順で、モード切替時の動作を具体的に説明す
る。
【0087】a)ポリゴンミラー203の回転数が安定
したか否かの判定処理 ポリゴンミラー203の回転数が安定したか否かの判定
処理は、カウンタ回路700において、同期検知センサ
327で生成されたPMSYNC信号を用いて実行され
る。
【0088】カウンタ回路700は、図7に示したよう
に、同期検知センサ327から主走査方向の書込開始位
置とCCD107による読取タイミングとの同期をとる
ために用いるPMSYNC信号を入力すると共に、例え
ば28MHzの画素クロックを入力する。
【0089】カウンタ回路700内において、カウンタ
701は、画素クロックを入力し、入力した画素クロッ
クをカウントすることによって、PMSYNC信号の周
期を測定する。なお、PMSYNC信号の間隔は、書込
密度が400dpiの場合に317.5μsとなり、2
8MHzの画素クロックをカウントしたカウント値は8
890カウントとなる。
【0090】カウンタ701のカウント値は、PMSY
NC信号に同期してラッチ702にラッチされる。ラッ
チ702は、カウンタ701で現在カウント中のカウン
ト値より前のカウント値を保持することになる。
【0091】続いて、コンパレータ703は、PMSY
NC信号に同期して、カウンタ701からカウント値を
入力すると共に、ラッチ702にラッチされている前回
のカウント値を入力して比較し、両方の差が例えば0.
05%以上である場合に、アンロック信号を出力する。
ここで、0.05%をカウント値に換算すると、889
0×0.05%≒4(カウント)となる。つまり、コン
パレータ703からアンロック信号が出力されている場
合(アンロック信号が0でない場合)は、ポリゴンミラ
ー203が安定して回転していないことを意味してい
る。
【0092】なお、ポリゴンモータ201の回転ムラや
ジターは1クロック以下であるため、安定回転している
場合にはアンロック信号が出力されることはない。ま
た、加工精度により周期差が発生する場合には、6回に
1回サンプリングをするか、1回転の合計値で判定すれ
ば良い。
【0093】コンパレータ703から出力されるアンロ
ック信号は、システム制御装置312に入力されて、モ
ード切替処理に利用される。
【0094】b)モード切替処理の具体例 次に、上述したカウンタ回路700から出力されるアン
ロック信号を用いたモード切替処理の具体例を説明す
る。図8は、モード切替処理を示すフローチャートであ
る。
【0095】まず、システム制御装置312は、感光体
ドラム209上に全てのディジタル画像データの書き込
みが終了した時点で、モード変更を行うか否かを判定す
る(S101)。例えば、モード変更を行う場合として
は、現在コピーモードに設定されている状態でコンピュ
ータ330からプリント要求があった場合や、現在プリ
ントモードに設定されている状態でコピーモードボタン
501が押下された場合等がある。
【0096】ステップS101においてモード変更を行
わないと判定した場合、システム制御装置312は現在
実行中のモードでジョブ(原稿の読取制御や記録紙への
書込制御等)を実行する。
【0097】一方、ステップS101においてモード変
更を行うと判定した場合、システム制御装置312は、
変更後のモードがコピーモードであるか否かを判定する
(S102)。システム制御装置312は、変更後のモ
ードがコピーモードであると判定した場合、ステップS
103に進み、コピーモードへの変更処理を実行する。
また、システム制御装置312は、変更後のモードがコ
ピーモードではなく、プリンタモードであると判定した
場合、ステップS104に進み、プリンタモードへの変
更処理を実行する。ステップS103およびステップS
104の処理については、後にフローチャートを用いて
具体的に説明する。
【0098】システム制御装置312は、ステップS1
03のコピーモードへの変更処理またはステップS10
4のプリンタモードへの変更処理が終了すると、モード
変更処理を終了し、変更後のモードで処理を実行する。
【0099】続いて、図8のステップS103における
コピーモードへの変更処理について説明する。図9は、
コピーモードへの変更処理を示すフローチャートであ
る。
【0100】システム制御装置312は、図8のステッ
プS103において、変更後のモードがコピーモードで
あると判定した場合、書込駆動制御回路326を制御し
て、ポリゴンミラーの回転数をデフォルト値に戻す処理
を実行する(S201)。前述したように、コピーモー
ドにおいては、LD324の書込基準クロックの周波数
を変化させて主走査方向における画像の倍率の微調整が
行われると共に、原稿搬送用のモータ104の回転数を
変化させて副走査方向の倍率の微調整が行われる。一
方、プリンタモードの場合、コピーモードの場合と異な
り、ポリゴンミラー203の回転数を変化させて副走査
方向における画像の倍率の微調整が行われる。そのた
め、プリンタモードからコピーモードへモードを変更す
ることに伴い、このステップS803においてプリンタ
モードで変化させたポリゴンミラー203の回転数をデ
フォルトの回転数に戻す処理が実行される。ただし、ポ
リゴンミラー203の回転数を変更する必要がない場合
については、このステップS201および以下に説明す
るステップS202の処理をスキップしても良い。
【0101】その後、システム制御装置312は、アン
ロック信号=0であるか否かを判定する(S202)。
つまり、システム制御装置312は、ステップS201
においてポリゴンミラー203の回転数をデフォルトの
回転数に戻す処理を実行したことに伴い、カウンタ回路
700のアンロック信号に基づいて、ポリゴンミラー2
03が安定して回転しているか否かを判定する。
【0102】ステップS203においてアンロック信号
=0でない場合、システム制御装置312は、アンロッ
ク信号=0になるまで待機することになる。具体的に、
アンロック信号=0でない状態はポリゴンミラー203
の回転が不安定な状態にあることを意味しているため、
システム制御装置312は、ポリゴンミラー203の回
転が安定している状態を示すアンロック信号=0の状態
まで待機する。
【0103】一方、アンロック信号=0の場合、システ
ム制御装置312は、ユーザによって設定された主走査
倍率微調値が0であるか否かを判定する(S203)。
主走査倍率微調値が0の場合、LD324の書込基準ク
ロックの周波数を変化させて主走査方向における画像の
倍率の微調整を行う必要がないため、システム制御装置
312は、ステップS205に進んでモード切替処理を
続行する。
【0104】ステップS203において主走査倍率微調
値が0でない場合、システム制御装置312は、図6に
示した倍率微調パネル352を介してユーザによって設
定された主走査倍率微調値に基づいて、書込基準クロッ
クの周波数を変更する処理を実行する(S204)。具
体的に、システム制御装置312は、ユーザによって設
定された主走査倍率微調値に基づいて生成したクロック
発生制御データを書込駆動制御回路326に入力し、書
込駆動制御回路326は、入力したクロック発生制御デ
ータに基づいて、画像を形成する際の書込基準クロック
を生成する。なお、書込駆動制御回路326に入力され
るクロック発生制御データは、ユーザが予め入力した主
走査倍率微調値に基づいて生成しておいたものであって
も良いし、ユーザが新たに入力した主走査倍率微調値に
基づいて生成したもののいずれであっても良い。
【0105】続いて、システム制御装置312は、ユー
ザによって設定された副走査倍率微調値が0であるか否
かを判定する(S205)。副走査倍率微調値が0の場
合、原稿搬送用のモータ104の回転数を変化させて副
走査方向の倍率の微調整を行う必要がないため、システ
ム制御装置312は、ステップS207に進んでモード
切替処理を続行する。
【0106】一方、副走査倍率微調値が0でない場合、
システム制御装置312は、図6に示した倍率微調パネ
ル352を介してユーザによって設定された副走査倍率
微調値に基づいて、原稿搬送速度を変更する処理を実行
する(S206)。具体的に、システム制御装置312
は、ユーザによって設定された副走査倍率微調値に基づ
いて生成した回転数制御データを読取制御回路306に
入力し、読取制御回路306は、入力した回転数制御デ
ータに基づいて、原稿の画像を読み取る際に原稿搬送用
のモータ104の回転数を変化させる。なお、読取制御
回路306に入力される回転数制御データは、ユーザが
予め入力した副走査倍率微調値に基づいて生成しておい
たものであっても良いし、ユーザが新たに入力した副走
査倍率微調値に基づいて生成したもののいずれであって
も良い。
【0107】その後、システム制御装置312は、例え
ば画像データのパスの設定等、コピーモードでディジタ
ル複合機を動作させるための各種の設定を行う(S20
7)。このステップS207でプリンタモードからコピ
ーモードへの切替処理が完了し、システム制御装置31
2は、モード切替処理を終了する。
【0108】つぎに、図8のステップS104における
プリンタモードへの切替処理について説明する。図10
は、プリンタモードへの切替処理を示すフローチャート
である。
【0109】システム制御装置312は、図8のステッ
プS104において、切替後のモードがコピーモードで
はなく、プリンタモードであると判定した場合、設定さ
れている副走査倍率設定値に基づくポリゴンミラー20
3の回転数と現在のポリゴンミラー203の回転数の設
定値とを比較する(S301)。
【0110】そして、システム制御装置312は、ステ
ップS301で比較した結果に基づいて、ポリゴンミラ
ー203の回転数を変更する必要があるか否かを判定す
る(S302)。ポリゴンミラー203の回転数を変更
する必要がないと判定した場合、システム制御装置31
2は、ステップS305に進み、モード切替処理を続行
する。
【0111】一方、ポリゴンミラー203の回転数を変
更する必要がある場合、システム制御装置312は、ポ
リゴンミラー203の回転数を変更する処理を実行する
(S303)。具体的に、システム制御装置312は、
ユーザによって設定された副走査倍率微調値に基づいて
倍率補正テーブル(表1および表2)から求めたポリゴ
ンモータ回転数設定値を書込駆動制御回路326に入力
し、書込駆動制御回路326は、入力したポリゴンモー
タ回転数設定値に基づいて駆動クロックを生成して回転
制御部325を介してポリゴンモータ201(ポリゴン
ミラー203)の回転数を変化させる。なお、書込駆動
制御回路326に入力されるポリゴンモータ回転数設定
値は、ユーザが予め入力した副走査倍率微調値に基づい
て求めておいたものであっても良いし、ユーザが新たに
入力した副走査倍率微調値に基づいて求めたもののいず
れであっても良い。
【0112】ステップS303でポリゴンミラー203
の回転数を変更した後、システム制御装置312は、ア
ンロック信号=0となったか否かを判定する(S30
4)。換言すれば、システム制御装置312は、カウン
タ回路700からアンロック信号が出力されているか否
かを判定することにより、ポリゴンミラー203が安定
して回転しているか否かを判定する。
【0113】ステップS304においてアンロック信号
=0でない場合、システム制御装置312は、アンロッ
ク信号=0になるまで待機することになる。つまり、ア
ンロック信号=0でない状態はポリゴンミラー203の
回転が不安定な状態にあることを意味しているからであ
る。
【0114】一方、アンロック信号=0となった場合、
システム制御装置312は、ユーザによって設定された
主走査倍率微調値が0であるか否かを判定する(S30
5)。主走査倍率微調値が0の場合、システム制御装置
312は、ステップS307に進んでモード切替処理を
続行する。
【0115】ステップS305において主走査倍率微調
値が0でない場合、システム制御装置312は、ユーザ
によって設定された主走査倍率微調値に基づいて、書込
基準クロック周波数を変更する処理を実行する(S30
6)。具体的に、システム制御装置312は、ユーザに
よって設定された主走査倍率微調値に基づいて倍率補正
テーブル(表1および表2)から求めた書込クロック周
波数設定値を書込駆動制御回路326に入力し、書込駆
動制御回路326は、入力した書込クロック周波数設定
値に基づいて、画像を形成する際の書込基準クロックを
生成する。なお、書込駆動制御回路326に入力される
書込クロック周波数設定値は、ユーザが予め入力した主
走査倍率微調値に基づいて求めておいたものであっても
良いし、ユーザが新たに入力した主走査倍率微調値に基
づいて求めたもののいずれであっても良い。
【0116】その後、システム制御装置312は、例え
ば画像データのパスの設定等、プリンタモードでディジ
タル複合機を動作させるための各種の設定を行う(S3
07)。このステップS307でコピーモードからプリ
ンタモードへの切替処理が完了し、システム制御装置3
12は、モード切替処理を終了する。
【0117】このように、実施の形態1に係るディジタ
ル複合機によれば、形成した画像に発生する倍率誤差を
なくして所望の倍率の画像を形成することができるよう
に、ユーザ側で倍率の微調整を可能にするため、倍率誤
差の少ないコピー出力およびプリンタ出力を得ることが
できる。特に、ディジタル複合機を複写機として使用す
る場合とプリンタとして使用する場合とで異なる方法を
用いて倍率の微調整を行うことができるようにしたた
め、それぞれの場合において高分解能で安定した倍率の
コピー出力およびプリンタ出力を得ることができる。換
言すれば、倍率誤差の発生する原因がコピーモード処理
およびプリンタモード処理毎に異なるため、各モード毎
に倍率誤差の発生原因となる要素を制御することによ
り、倍率誤差の少ないコピー出力およびプリンタ出力を
得ることができる。
【0118】その結果、実施の形態1に係るディジタル
複合機を導入した際に、倍率の微調整を予め行っておく
ことにより、または、湿度の変化による原稿および記録
紙の伸び縮みに応じて倍率の微調整を行うことにより、
倍率誤差の少ないコピー出力およびプリンタ出力を得る
ことができる。詳細な説明については省略するが、例え
ば、記録紙の種類や湿度等に応じて複数の倍率微調整値
を設定しておけるようにディジタル複写機を構成してお
くことにより、状況に応じて最適な倍率微調整値を簡単
に選択できるため、倍率誤差の少ないコピー出力および
プリンタ出力を用意に得ることができる。
【0119】また、コピーモードからプリンタモード
へ、またはプリンタモードからコピーモードへ切り替え
る際に、ポリゴンミラー203の回転数を変更する必要
がある場合には、ポリゴンミラー203の回転数が安定
した後にモードの切替処理を実行するため、常に安定し
た画像を形成することが可能となる。
【0120】なお、モード切替処理を図8〜図10のフ
ローチャートを用いて説明したが、このモード切替処理
は一例を示すものであって、ポリゴンミラー203の回
転数が安定した後にモードの切替処理を実行するように
すれば、図8〜図10のフローチャートの処理と異なる
処理を用いても良い。換言すれば、ポリゴンミラー20
3の回転数が安定した後に画像を形成する処理を実行す
ることにすれば、いかなる処理を行っても良い。
【0121】また、実施の形態1に係るディジタル複合
機を構成する画像読取装置100として、ここでは原稿
移動型のものを示したが、もちろんスキャナを移動させ
て原稿の画像を読み取るタイプの画像読取装置であって
も良いことは明らかである。つまり、原稿の画像を読み
取る際に、副走査方向の走査速度を調整することができ
れば、画像読取装置がどのような構成であっても良い。
【0122】また、実施の形態1に係るディジタル複合
機において説明した倍率微調整処理に関する技術思想を
単独の複写機やプリンタに適用可能であることは明らか
である。そこで、実施の形態2および3として、ディジ
タル複写機を例にとって、実施の形態1に係るディジタ
ル複合機の変形例を説明する。
【0123】〔実施の形態2〕実施の形態2として、倍
率の微調整を行うための機能を有したディジタル複写機
について説明する。この実施の形態2に係るディジタル
複写機は、実施の形態1で説明したディジタル複合機と
同様に画像読取装置および画像形成装置で構成され、主
走査方向における画像の倍率を書込基準クロック周波数
を変化させることによって調整すると共に、副走査方向
における画像の倍率をポリゴンミラーの回転数を変化さ
せることによって調整するものである。なお、実施の形
態2に係るディジタル複写機の機械的構成や書込光学系
については、実施の形態1に係るディジタル複合機と同
様であるため、図1,図2および図4を参照することに
して、ここでは詳細な説明を省略する。
【0124】図11は、実施の形態2に係るディジタル
複写機のブロック構成図である。実施の形態2に係るデ
ィジタル複写機の画像読取装置801は、各種サイズの
原稿画像を多値の濃度信号に変換するCCD810と、
CCD810からの濃度信号を増幅する画像情報増幅回
路811と、増幅された濃度信号をディジタル画像デー
タに変換するA/D変換回路812と、シェーディング
補正回路813と、画像処理回路814と、画像読取処
理の同期を制御する同期制御回路815と、複写倍率な
どの制御を行う読取制御回路816と、を備えている。
同期制御回路815の出力は、画像形成装置802にお
いて画像データを部分的に記憶する画像メモリ部820
と画像情報増幅回路811とに入力され、読取制御回路
816の出力は、画像形成装置802のシステム制御装
置821と画像情報増幅回路811とに入力される。
【0125】また、画像形成装置802は、画像メモリ
部820に部分的に記憶された画像データを読み出し、
画像データに基づいて変調されたレーザ光を感光体ドラ
ム209上に走査させるポリゴンミラー203を回転さ
せるポリゴンモータ201を動作させる回転制御部82
2と、レーザ光を所定の画素密度でオンオフさせる書込
基準クロックを生成する図示しない書込基準クロック発
生部を有し、回転制御部822および書込基準クロック
発生部を制御する書込駆動制御回路803と、を備えて
いる(図4参照)。
【0126】画像形成装置802は、さらに、操作制御
回路827,操作パネル828を有する操作部826を
備えている。操作パネル826の構成は、図5および図
6にそれぞれ示す構成の通りであるため、ここでは詳細
な説明を省略する。ただし、実施の形態2に係るディジ
タル複写機においては、図5に示したコピーモードボタ
ン501およびプリンタモードボタン502は不要であ
る。
【0127】つぎに、実施の形態2に係るディジタル複
写機の動作について説明する。原稿はCCD810で読
み取られ、A/D変換後、画像情報処理回路814でM
TF補正、1%単位の変倍処理がなされ、画像データと
して画像形成装置802の画像メモリ部820へ伝送さ
れる。画像形成装置802の出力は、トグルバッファか
らなるラインドライバ回路823に入力され、その後、
レーザドライバ回路824を経てレーザダイオード(L
D)825の出力を変調して、レーザ光を画像データに
応じて発生させる。
【0128】ポリゴンミラー203は、6面のミラーで
31496rpmで回転しており、この回転を行わせる
回転制御部822は、書込駆動制御回路803からの回
転数指令信号に応じた駆動クロック(例えば1049.
869Hz)で制御されている。
【0129】書込光学系は、図4に示すように構成され
ており、レーザダイオード825からのレーザ光は、図
示しないコリメートレンズで平行光に直され、ポリゴン
ミラー203の面で反射される。ポリゴンミラー203
で反射されたレーザ光は、まず同期検知センサ327に
よって検知され、検知されたレーザ光に基づいて、書込
駆動制御回路803が同期検知信号を発生させて、書き
込みのタイミングを決定する。
【0130】書込基準クロックは、書込駆動制御回路8
03に設けられたPLLを有する書込基準クロック発生
部で生成され、その周波数としては例えば33MHzが
使用される。なお、書込基準クロックを変化させた場
合、書き込み開始位置が変化するため、感光体ドラム2
09に対して中央振分けで常に画像が書き込まれるよう
に、書込駆動制御回路803によって書込開始位置が制
御されている。
【0131】原稿の画像がCCD810で読み取られ
て、A/D変換の後、画像情報処理回路814でMTF
補正され、1%単位での変倍処理がなされて画像形成装
置802に送られた原稿の画像データを部分的に記憶す
るための画像メモリ部820は、同期制御回路815の
読取時の同期信号WLSYNCとポリゴンミラー203
の1面に同期して得られるRLSYNCとの差(1%の
微調整変倍を行うと、WLSYNCとRLSYNCとの
差が1%発生する)を吸収するためのメモリである。そ
のため、画像メモリ部820の記憶容量としては、1頁
分記憶できる程必要ではなく、上記差を十分に吸収でき
る程度の容量があれば良い。例えば、最大書込サイズを
A2、プロセス速度を200mm/秒とすれば、400
DPIで2Mbitの記憶容量があれば良い。
【0132】図5と同様の構成の操作パネル827に隣
接して設けられた倍率微調パネル(図6参照)におい
て、「+」キーおよび「−」キーを押下することによ
り、倍率微調パネルには、0.1%ステップで+1.0
〜−1.0%の複写倍率微調整値の変化が表示される。
複写倍率微調整値は、画像読取装置801に原稿を挿入
した際にシステム制御装置821に入力された後、さら
に書込駆動制御回路803に入力される。書込駆動制御
回路803は、原稿に対する複写倍率に関係なく、複写
倍率微調整値に基づいて、所定のステップでポリゴンミ
ラー203の回転数と、この回転数に対応して、レーザ
光の書込基準クロックとを連動させて所定の割合に従っ
てそれらを変化させることができるように構成されてい
る。
【0133】ポリゴンミラー203は、6面のミラーで
31496rpmで回転しており、この回転は、書込駆
動制御回路803の回転数指令信号に応じた駆動クロッ
ク(この例では1049.869Hz)で制御されてい
る。この駆動クロックは、±1%の範囲内で0.1%ス
テップでシステム制御装置821からの微調整コマンド
で変えられるように回路構成がなされている。
【0134】書込基準クロックは、書込駆動制御回路8
03の書込クロック発生部で生成された33MHzが使
用され、0.1%ステップで±2%可変できるように構
成されている。この±2%の可変は、書込基準クロック
の可変範囲が±1%あることから、副走査方向の微調整
のために±(プラスマイナス)1%変動させた場合、そ
の補正(キャンセル)のために(マイナスプラス)1%
変化させなければならないため、トータルで±2%必要
となるのである。書込基準クロックが変化すると、書込
開始位置が変化するため、書込駆動制御回路803は感
光体ドラム209に対して中央振分けで常に画像が書き
込まれるように書込開始位置を制御している。
【0135】続いて、複写倍率微調整方法について説明
する。主走査方向(図6に示す倍率微調パネルの
「横」)の複写倍率微調整の場合、書込駆動制御回路8
03が書込基準クロックのみを所定(0.1%)のステ
ップで変化させることで達成することができる。ところ
が、副走査方向(図6に示す倍率微調パネルの「縦」)
の複写倍率微調整を行う場合、複写倍率微調整の倍率に
対応してポリゴンモータ201の回転数を変えると、ポ
リゴンミラー203の1面当たりの走査時間が変化する
ことになるため、主走査方向の倍率も同じ倍率だけ変化
することになる。そのため、書込駆動制御回路803
は、ポリゴンモータ201の回転数と書込基準クロック
とを連動して変化させる。このような制御は以下のよう
にして行われる。
【0136】例えば、副走査方向の倍率を書込基準にお
いて+0.1%上げて100.1%にするために、ポリ
ゴンミラー203の回転数を31496rpm×0.9
99=31464.504rpmにすると、主走査方向
の倍率は−0.1%変化してしまう。これをキャンセル
するために書込基準クロックを−0.1%下げた33M
Hz÷1.001=32.967MHzにする必要があ
る。副走査方向で+0.5%の複写倍率の微調整を行う
と、主走査方向も複写倍率が−0.5%だけ微調整され
てしまうため、主走査方向を元の倍率とするためには、
副走査方向の複写倍率、即ち、書込基準クロックを−
0.5%補正する必要がある。また、副走査方向に−
0.1%の複写倍率微調整を行うために、ポリゴンミラ
ー203の回転数を31496rpm×1.001=3
1527.496rpmに上げた場合、書込基準クロッ
クを33MHz×1.001=33.033MHzにす
る必要がある。この関係、即ち、ポリゴンミラー203
の回転数の変化の割合および副走査方向の書込基準クロ
ックの変化の割合は、以下の表3および表4に示す倍率
補正テーブルのようになる。
【0137】
【表3】
【0138】
【表4】
【0139】前述したように、ポリゴンミラー203の
回転数と書込基準クロックとは、要求された複写倍率微
調整の変倍率に応じて補正する必要があるため、各々の
分解能は0.01%まで必要となる。しかし、書込基準
クロック発生部の単一のPLLで分解能が不足する場合
には、シリアルにPLLを2段接続することによって高
分解能を得ることができ、共に高回転数、高周波数であ
るため問題なく複写倍率の微調整を行うことが可能とな
り、高精度、高分解能で、かつ、安定した状態で主・副
走査方向の複写倍率を微調整することができる。その
上、データの間引き(縮小時)や水増し(拡大時)とい
う画像処理による変倍を行わずに倍率の微調整を行うこ
とが可能なため、書込駆動制御回路803に設定する制
御プログラムも簡略化することができると共に、対応す
るICも低コストのものを使用することができるため、
装置全体のコストを低減することができる。
【0140】なお、実施の形態2に係るディジタル複写
機において、書込駆動制御回路803は、原稿に対する
複写倍率に関係なく、ポリゴンミラー203の回転数お
よび書込基準クロックを所定のステップでそれぞれ独立
して変化させることができる。つまり、画像読取装置8
01で既に変倍された濃度信号(出力画像)に対して、
0.1%単位で±1%の範囲で微調整できることにな
る。
【0141】具体的に、原稿上で400mmの画像を5
0%に縮小して200mmにする際において、縮小した
結果、画像が199mmになった場合、199/200
=0.995で+0.5%補正すれば良いため、複写倍
率の微調整値、即ち補正倍率の算出が容易である。した
がって、このようにして算出した補正倍率によって複写
倍率の微調整を主・副走査方向の両方に独立して行うこ
とができ、所望の大きさの画像を容易に得ることができ
る。
【0142】また、実施の形態2に係るディジタル複写
機において、0.1%のズーム変倍(ズーム変倍とは、
例えば複写倍率を400.1%,400.2%,40
0.3%,・・・というように0.1%刻みで変化させ
ることをいう)する場合、図6に示した倍率微調パネル
を用いずに、図示しないが、変倍率の表示に小数点以下
の倍率表示を追加すると共に、ズームアップ・ズームダ
ウンキーを設けて0.1%ステップの増加または減少を
行うことができるようにすることも可能である。
【0143】前述したような構成のディジタル複写機に
おいてズーム変倍を行う場合、原稿に対する本来の複写
倍率をMとすると、複写倍率Mの微調整において、書込
駆動制御回路803は、書込基準クロックの微調整部分
の倍率を1/M倍する。すなわち、複写倍率Mを微調整
するための端数を書込駆動制御回路803に入力した際
に、書込駆動制御回路803は、既に入力されている複
写倍率Mに基づいて、ポリゴンモータ201の回転数お
よび書込基準クロックを複写倍率微調整値に対応して、
微調整の1ステップ毎にその倍率を1/M倍して複写倍
率Mに換算し直し、複写倍率Mと合算して新たな複写倍
率として複写を行う。
【0144】具体的に、書き込み時に書込密度の複写倍
率微調整に基づく微小変化、例えば、400DPIの場
合に0.1%小さくすることは、原稿規準で考えると4
00×1.001=400.4DPIで書き込むことに
相当し、一方、0.1%大きくすることは400×9
9.9=399.6DPIで書き込むことに相当し、既
に変倍された濃度信号値(出力画像)を0.1%の割合
で変えることになる。また、0.1%の割合は、50%
縮小時は50%×1.001=50.05%で、原稿規
準で考えると1/2の0.05%になり、反対に400
%拡大時では400%×1.01=400.4%で、原
稿に対しては0.4%の変化率となる。これに対し、
0.1%ステップのズーム倍率という考え方を用いる
と、前記複写倍率の例では、0.1%は400.1%が
400.4%に相当し、また50.1%が50.5%に
相当するため、複写倍率Mに応じて微調整率を補正しな
ければならない。すなわち、複写倍率Mの微調整率部分
に1/Mを乗ずれば良いことになり、400%の時は、
400%(1+0.001/4)=400.1%、同様
に50%の時は、50%(1+0.001/5)=5
0.1%となる。つまり、ズーム倍率方式においては1
/Mで補正すれば良いことになる。
【0145】このように、実施の形態2に係るディジタ
ル複写機によれば、予め設定された複写微調整倍率に基
づいて、書込基準クロックの周波数を変化させ、原稿の
主走査方向に対する複写倍率を微調整し、かつ/また
は、ポリゴンミラーの回転数および書込基準クロックの
周波数を連動させて変化させ、原稿の副走査方向に対す
る複写倍率を微調整するため、高精度,高分解能で、か
つ安定して主走査および副走査方向の複写倍率を微調整
することができる。また、データの間引き(縮小時)や
水増し(拡大時)という画像処理による変倍を行わずに
倍率の微調整を行うことが可能なため、倍率の微調整を
行うためのプログラムを簡略化でき、装置の低コスト化
を図ることができる。
【0146】また、原稿に対する複写倍率に関係なく、
ポリゴンミラーの回転数および書込基準クロックの周波
数を所定のステップでそれぞれ変化させることを可能に
したため、既に変倍された出力画像上で0.1%毎に±
1%の微調整を行うことが可能となる。また、倍率の微
調整を行うための倍率補正値の算出が容易であり、さら
に、主走査および副走査方向の両方で独立して画像の倍
率の微調整を行うことができ、所望の大きさの画像を容
易に得ることができる。
【0147】さらに、原稿に対する複写倍率をMとした
場合に、複写倍率の微調整において、書込基準クロック
の周波数およびポリゴンミラーの回転数の微調整倍率を
1/M倍するため、ズーム変倍の場合、所定(0.1
%)のズーム倍率に変換することができ、予め計算によ
って求めた変倍率を入力することができる。そして、こ
のような処理を主走査および副走査方向の両方で独立し
て行うことができるため、所望の大きさの画像を容易に
得ることができる。
【0148】〔実施の形態3〕実施の形態3について具
体的に説明する前に、ディジタル複写機における変倍方
法について説明する。ディジタル複写機における変倍ス
テップは1%ステップが一般的であり、その方法として
以下のようなものがある。
【0149】 寸法入力変倍: 原稿の長さとコピー
される長さが指定された場合に、その倍率を計算して1
%ステップで変倍する。 固定倍率変倍: JISのA−Bサイズ間変倍に使
用される(100%,86%,82%,71%,50
%,25%,115%,122%,141%,200
%,400%等の変倍率がある)。 ズーム変倍: 1%ステップで倍率が選択可能であ
る。例えば、倍率の範囲が25〜400%であれば37
6ステップとなる。 用紙指定変倍: 用紙の大きさが選択されると、原
稿サイズを検知して変倍率を計算し、1%ステップで変
倍する。
【0150】ところで、実施の形態1および2で説明し
た0.1%ステップで倍率の微調整を行う場合、感光体
ドラムに対する書き込み時に読み取り時の倍率とは無関
係に倍率を微調整する方法(以下、「倍率補正」と記述
する)と、複写倍率に応じて微調整する方法(以下、
「ズーム変倍」または「微調整ズーム」と記述する)と
では、以下に示すように、形成される画像の倍率が異な
る。
【0151】例えば、400%変倍を行う場合、書き込
み時に「倍率補正」によって+0.1%の微調整を行う
と、原稿に対する倍率は、 4(1+0.001)×100%=400.4% となる。これに対し、「ズーム変倍」においては原稿を
基準とするため、0.1%増加すると400.1%とな
る。同様に、書き込み時に0.1%増加すると、原稿換
算では400.4%となる。逆に縮小する場合には、例
えば50%変倍の場合には、 0.5(1+0.001)×100%=50.05% となるが、「ズーム変倍」では50.1%となる。
【0152】これを操作上から考えると、つぎの2つの
ケースが考えられる。
【0153】(a)拡大または縮小する原稿の長さがわ
かっており、拡大または縮小後の寸法もわかっている場
合には、「ズーム変倍」を行う。これにより、変倍率の
端数が小数点1桁まで吸収されることになる。
【0154】(b)JISのA−Bサイズ間変倍に使用
されるA3→A4(71%),A3→A5(50%),
A4→B5(86%),B4→A4(82%)等のよう
に、予め決まっている固定倍率で一度コピーしたが、用
紙の縮み等の理由により所望の寸法にならなかった場
合、コピー後の寸法を測り、所望の寸法と比較して「補
正倍率値」を求め、再度コピーする。例えば、50%で
コピーしたが、300mmが149mmに縮小されてし
まった場合、 300×0.5/149≒1.007 であるので、+0.7%補正する。このケースは「倍率
補正」が使いやすく、また、原稿上の寸法を測る必要が
ない。
【0155】また、「 寸法入力変倍」において原稿
と用紙の大きさを入力して倍率を計算する場合、入力数
値によっては端数が生じることがあり、1%以下の端数
を四捨五入により丸めると、細かい図形や表などをある
決められた大きさの場所に嵌め込む作業を正確に行うこ
とができなくなる。例えば、190mmの長さの図形を
115mmに縮小する場合、115/190=0.60
53となるが、1%ステップの変倍方法では61%また
は60%しか選択できないため、61%では115.9
mm、60%では114mmとなり、1mmのずれが生
じることになる。また、線長が長くなると、この誤差は
さらに大きくなる。ここで、「ズーム変倍」または「倍
率補正」の微調整モードを組み合わせると、誤差を0.
1mm程度まで小さくすることができる。
【0156】「 固定倍率変倍」においても、1%ス
テップのディジタル複写機では、1%以下の端数を丸め
るため正確に変倍することができない。例えば、A3を
A4に縮小する場合、実際には、 1/21/2 ≒0.7071 であるが、71%に丸めているため0.3%の誤差が生
じる。また、A4をA3に拡大する場合、実際には、 21/2 ≒1.4142 であるが、141%に丸めているため0.4%の誤差が
生じる。また、A4をB5に縮小する場合、実際には、 (1.5/2)1/2 ≒0.866 であるが、86%に丸めているため0.6%の誤差が生
じる。この端数を「ズーム変倍モード」と「倍率補正モ
ード」により相補うことにより誤差を少なくすることが
できる。
【0157】そこで、実施の形態3においては、ディジ
タル複写機を例として、例えば0.1%以下の細かい倍
率ステップで倍率を微調整して変倍する処理における利
便性の向上を図った、複写機・プリンタ・ファクシミリ
に適用可能な倍率制御装置について説明する。
【0158】実施の形態3に係る倍率制御装置が適用さ
れたディジタル複写機は、実施の形態1で説明したディ
ジタル複合機と同様に、画像読取装置および画像形成装
置で構成されている。なお、実施の形態3に係るディジ
タル複写機の機械的構成や書込光学系については、実施
の形態1に係るディジタル複合機と同様であるため、図
1,図2および図4を参照することにして、ここでは詳
細な説明を省略する。
【0159】図12は、実施の形態3に係るディジタル
複写機のブロック構成図である。図12において、ディ
ジタル複写機は、概略的に、原稿の画像データを読み取
る画像読取装置901と、画像読取装置901によって
読み取られた画像データを記録紙上に複写する画像形成
装置902と、を有している。画像形成装置902は、
画像読取装置901によって読み取られた画像データを
記憶する画像メモリ903と、画像メモリ903から読
み出された画像データを記録紙に複写する画像形成回路
904と、ユーザが各種の複写モードを設定したり、ユ
ーザに対して各種の表示を行うための操作部905と、
を有している。
【0160】画像メモリ903は、画像メモリ部906
と、複写機全体の制御、特に変倍制御を行うシステム制
御装置907とを有し、操作部905は、操作制御回路
908と、図13および図14に示すような操作パネル
909を有している。画像形成回路904は、ラインド
ライバ回路910と、レーザドライバ回路911と、L
D(レーザダイオード)912と、書込駆動制御回路9
13と、実施の形態1で説明した図4の書込光学系や図
2の電子写真プロセス機構を駆動する回転制御部914
と、を有している。システム制御装置907は、読取制
御回路915,書込駆動制御回路913および操作制御
回路908の間で、それぞれRS422規格の信号線L
1,L2およびL3を介してシリアルデータ伝送を行
う。
【0161】図1に示したように、画像読取装置901
は一例として原稿移動型であり、原稿は中央を基準とし
てローラ101によりコンタクトガラス102上を搬送
される。コンタクトガラス102上の原稿面は光源10
5により照明され、その反射光がレンズ106により結
像されてCCD916によりアナログの画像信号に変換
される。
【0162】このCCD916から出力される信号は、
図12に示すように、同期制御回路917および読取制
御回路915の制御に基づいて、画像情報増幅回路91
8により増幅された後、A/D変換回路919によりデ
ィジタル画像データに変換される。この画像データは、
シェーディング補正回路920によりCCD916の感
度むらやレンズ106の光量分布誤差が補正され、つい
で画像処理回路921によりMTF補正,変倍処理,2
値化処理等の種々の画像処理が施された後、画像メモリ
部906に転送される。
【0163】画像メモリ部906から読み出された画像
データは、書込駆動制御回路913の制御に基づいてト
グルバッファを有するラインドライバ回路910および
レーザドライバ回路911を介してLD912に転送さ
れ、LD912の出射光が画像データに応じて濃度の淡
い部分は弱く、濃い部分は強くなるように変調される。
【0164】書込光学系は、図4に示したように、LD
912の出射光が6面のポリゴンミラー203により等
角速度偏向され、次いでシリンドリカルレンズ204に
より面倒れが補正され、f−θレンズ205により等速
度偏向に補正され、さらに、図2に示したように、第1
ミラー206,第2ミラー207および第3ミラー20
8により反射されて予め帯電されている感光体ドラム2
09上に照射され、感光体ドラム209上に潜像が形成
される。また、このときLD912の出射光が同期検知
用ミラー400により反射され、同期検知センサ327
により受光されて主走査方向の同期検知信号が生成され
る。
【0165】ここで、書込光学系では、ポリゴンミラー
203はポリゴンモータ201により回転し、ポリゴン
モータ201の回転数は書込駆動制御回路913および
回転制御部914により制御される。また、LD912
の書込基準クロックは、レーザドライバ回路911によ
り制御される。
【0166】実施の形態1で説明した図2において、感
光体ドラム209上の潜像は、現像ユニット210によ
りトナーで現像され、このトナー像が転写用帯電器21
1により記録紙に転写される。記録紙はロール紙の形態
で予め給紙トレイ212にセットされており送出ローラ
213により給紙される。記録紙はカッター214によ
り適宜の長さで切断された後、感光体ドラム209上の
トナー像と一致するようにレジストローラ215により
搬送され、トナー像が転写用帯電器211により転写さ
れると、熱定着ユニット216により定着され、排紙ト
レイ217上に排出される。
【0167】操作パネル909は、図13に示すよう
に、複写機として一般的なキーおよび表示器を有し、特
に記録紙サイズキー950と、1%単位の変倍率表示器
951と、ズームアップキー952およびズームダウン
キー953と、拡大キー954と、縮小キー955と、
0.1%ステップで変倍する場合に図14に示すような
画面を表示するタッチパネル式のLCD956と、を有
している。
【0168】前述した構成において、1%単位の変倍を
行う場合、副走査方向については画像読取装置901の
副走査速度を変更して行われると共に、主走査方向につ
いては画像処理回路921により電気的に行われる。画
像メモリ部906は、画像読取装置901からの読取同
期信号WLSYNCと、ポリゴンミラー203の1面と
同期して得られる同期信号RLSYNCとの差を吸収す
るために用いられる。
【0169】ここで、0.1%ステップで最大1%の微
調整変倍を行うと、同期信号WLSYNCおよびRLS
YNCの差が1%発生する。画像メモリ部906は、こ
の差を吸収するためのものであり、1ページ分の記憶容
量は必要ではないが、差を十分吸収できる容量が必要と
される。例えば、最大書き込みサイズをA1とし、プロ
セス速度を200mm/秒とすると、400DPIの場
合には2Mビットの容量で±1%分のずれを吸収するこ
とができる。0.1%ステップの微調整変倍を行わない
場合には、画像メモリ部906を特に設ける必要はな
い。
【0170】6面のポリゴンミラー203は、ポリゴン
モータ201により31496rpmで回転し、このと
き書込駆動制御回路913からの回転数に応じた駆動ク
ロック(この例では1049.869Hz)で制御され
ている。書込駆動制御回路913は、この駆動クロック
をシステム制御装置907からの微調整コマンドに基づ
いて+1.0〜−1.0%範囲内で0.1%ステップで
変化させることができるように構成されている。
【0171】また、同期検知センサ327により検知さ
れる同期検知信号により、LD912の書き込みタイミ
ングが決定される。LD912の書込基準クロックは、
書込駆動制御回路913内のPLL回路により33MH
zが生成され、また、0.1%ステップで最大±2%可
変となっている。ここで、書込基準クロックの周波数が
変化すると、書込開始位置が変化するため、書込駆動制
御回路913は、感光体ドラム209の中心から左右に
振分けて画像が書き込まれるように書込開始位置を制御
している。
【0172】0.1%ステップの倍率調整信号は、ユー
ザが図13および図14に示すLCD956の表示画面
を操作することによりシステム制御装置907により生
成される。この場合、LCD956には、図14(a)
に示すように、「微調ズーム」および「倍率補正」のソ
フトキーが表示され、「微調ズームキー」が押下される
と図14(b)に示すように0.1%ステップの指定倍
率ならびに「+」キーおよび「−」キーが表示される。
一方、「倍率補正キー」が押下されると、図14(c)
に示すように「縦(副走査方向)」および「横(主走査
方向)」の0.1%ステップの指定倍率ならびに「+」
キーおよび「−」キーが表示される。この表示により、
ユーザは+1.0〜−1.0の範囲で0.1%ステップ
で倍率を指定することができる。
【0173】このような倍率指定を行った後、原稿が画
像読取装置901にセットされると、倍率調整データが
システム制御装置907から書込駆動制御回路913に
送られ、書込駆動制御回路913ではこの倍率調整デー
タに基づいてポリゴンミラー203の回転数とLD91
2の書込基準クロックを共に変化させる。
【0174】ここで、主走査方向(縦)の変倍は、書込
基準クロックのみを0.1%ステップで変化させること
ができるが、副走査方向を変倍するためにポリゴンミラ
ー203の回転数を変化させると、ミラー1面当たりの
走査時間が変化するので、主走査方向の倍率も同じだけ
変化させる必要がある。例えば、副走査方向の倍率を+
0.1%上げて100.1%に拡大する場合、ポリゴン
ミラー203の回転数は、 31496rpm×0.999=31464.504r
pm に変更することになるが、この変更に伴って主走査方向
の倍率も−0.1%変化することになる。これをキャン
セルするために、書込基準クロックを−0.1%下げ、 33MHz÷1.001=32.967MHz に変更する必要がある。
【0175】また、例えば、副走査方向を+0.5%微
調整すると、主走査方向が−0.5%になるので、元の
倍率が必要な場合には書込基準クロックを−0.5%補
正する。逆に、副走査方向を−0.1%補正するために
は、ポリゴンミラー203の回転数を上げる必要がある
ため、 31496rpm×1.001=31527.496r
pm に変更する。この際、書込基準クロックを、 33MHz×1.001=33.033MHz に変更する。この関係を表5および表6に示す。
【0176】
【表5】
【0177】
【表6】
【0178】「微調ズーム」および「倍率補正」の各モ
ードの切り換えは、LCD956の画面上で行い、上位
画面の「1%倍率モード」が選択されると、図示を省略
するが、「用紙指定変倍」・「寸法入力変倍」・「偏変
倍」・「微調整」が選択可能な画面となる。「用紙指定
変倍」モードでは、原稿と用紙の各大きさが順次入力さ
れ、入力終了時点で倍率が小数点第1位まで演算され
る。この場合、自動的に「微調整」モードに移行する。
【0179】「用紙指定変倍」の設定後の画面におい
て、LCD画面上の「微調整キー」(図示せず)が押下
されると、図14(a)に示す「微調ズーム」および
「倍率補正」のモードが選択可能な画面に変化する。そ
して、モードが選択されると、選択されたモードに応じ
て図14(b)または図14(c)に示す画面となる。
【0180】「偏変倍」時には、縦・横の各々の倍率に
ついて「微調整ズーム」が可能となる。「固定倍率」時
に、図13に示す拡大キー954または縮小キー955
が押下されると、拡大側または縮小側の固定倍率が選択
されると共に、図14(a)に示す画面が表示され、こ
れにより必要に応じて倍率を微調整することができる。
この「固定倍率」の選択時には、1%単位の倍率と小数
点第1位以下の補正倍率が操作部905からシステム制
御装置907に対して送られ、次いでシステム制御装置
907から書込駆動制御回路913に送られてポリゴン
ミラー203の回転数とLD912の書込基準クロック
周波数が変更される。
【0181】「微調整ズーム」時には、複写倍率をMと
して、1/Mに補正する変換が行われる。ポリゴンミラ
ー203の回転数とLD912の書込基準クロック周波
数を1/Mで変化させる方式としてはいくつかの方法が
考えられるが、書込基準クロック発生回路としては、図
15に示すようにVCO(電圧制御発振器)960を用
いる方法と、図16に示すように2段にカスケード接続
したPLL回路970・971が考えられる。なお、図
16に示すように、PLL回路を2段にカスケード接続
しても所望の書込基準クロック周波数を近似することが
できるが、端数を丸めるために誤差が発生する。ただ
し、ポリゴンミラー203の回転数は基準周波数が書込
基準クロック周波数より低いので、1段のPLL回路に
より十分な分解能を得ることができる。
【0182】図17は、図15に示すVCO960の制
御電圧に対する倍率微調整データの関係を示している。
ここで、VCO960の制御電圧の中心値はVCO96
0の特性に応じて異なるが、5V程度で良い。図15に
示す構成では、システム制御装置907内のCPUから
の400〜25%の10ビットの倍率データをD/A変
換器961により基準電圧に変換し、次いでこの基準電
圧をCPUからの5ビットの微調整倍率データに基づい
てD/A変換器962によりVCO960の制御電圧に
変換する。D/A変換器962の出力は、制御中心を仮
に5Vとすると、5Vを中心に+方向・−方向に変化す
る。
【0183】なお、D/A変換器961・962の間お
よびD/A変換器962とVCO960との間に、必要
に応じてオペアンプ等を用いて増幅、レベルシフトを行
うことにより、制御中心周波数(33MHz)に維持し
て上下に変化させることができる。「倍率補正」の場合
には、CPUから100%の倍率データを与えて固定す
る。また、ポリゴンミラー203の回転数も同様に、1
00%の固定倍率データを与えて微調整することができ
る。
【0184】したがって、実施の形態3に係る倍率制御
装置が適用されたディジタル複写機によれば、1%変倍
処理と、0.1%の「倍率補正」および「微調整ズー
ム」とを選択可能であるため、使い勝手を向上させるこ
とができる。例えば、「1%ズーム変倍」と0.1%微
調整変倍の両方を選択することにより、「1%ズーム変
倍」により1度コピーした後、所望のサイズと異なる場
合には「0.1%倍率補正」を選択することにより倍率
のずれを補正することができる。
【0185】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディジタ
ル複合機(請求項1)によれば、原稿から画像情報を読
み取り、読み取った画像情報に基づいて画像形成を行う
コピーモード処理および外部の情報処理装置から任意の
データを入力して画像形成用の画像データを生成し、生
成した画像情報に基づいて画像形成を行うプリンタモー
ド処理の切替処理を実行するモード切替手段と、コピー
モード処理およびプリンタモード処理毎にそれぞれ異な
る制御対象を制御し、形成する画像の倍率を微調整する
倍率微調整手段と、を備えたことにより、それぞれのモ
ード毎に独立して倍率の微調整が可能となるため、倍率
誤差の少ないコピー出力およびプリンタ出力を得ること
ができる。すなわち、倍率誤差の発生する原因がコピー
モード処理およびプリンタモード処理毎に異なるため、
各モード毎に倍率誤差の発生原因となる要素を制御する
ことにより、倍率誤差の少ないコピー出力およびプリン
タ出力を得ることができる。
【0186】また、本発明のディジタル複合機(請求項
2)によれば、コピーモード処理の場合に、書込基準ク
ロック発生手段を制御して書込基準クロックの周波数を
変化させ、主走査方向における画像の倍率を微調整し、
かつ/または、画像読取手段を制御して、原稿から画像
を読み取る際の走査速度を変化させ、副走査方向におけ
る画像の倍率を微調整し、プリンタモード処理の場合
に、書込基準クロック発生手段を制御して書込基準クロ
ックの周波数を変化させ、主走査方向における画像の倍
率を微調整し、かつ/または、回転制御手段を制御して
ポリゴンミラーの回転数を変化させ、副走査方向におけ
る画像の倍率を微調整する倍率微調整手段と、を備えた
ことにより、それぞれのモード毎に独立して倍率の微調
整が可能となるため、倍率誤差の少ないコピー出力およ
びプリンタ出力を得ることができる。すなわち、倍率誤
差の発生する原因がコピーモード処理およびプリンタモ
ード処理毎に異なるため、各モード毎に倍率誤差の発生
原因となる要素を制御することにより、倍率誤差の少な
いコピー出力およびプリンタ出力を得ることができる。
【0187】また、本発明のディジタル複合機(請求項
3)によれば、請求項2に記載のディジタル複合機にお
いて、倍率微調整手段が、プリンタモード処理において
副走査方向における画像の倍率を微調整する場合、回転
制御手段を制御してポリゴンミラーの回転数を変化させ
ることに加え、書込基準クロック発生手段を制御して書
込基準クロック周波数を変化させるため、ポリゴンミラ
ーの回転数を変化させることに応じて、主走査方向の画
像の倍率が変化してしまうという不都合を解消すること
ができ、安定した倍率のプリンタ出力を得ることができ
る。
【0188】また、本発明のディジタル複合機(請求項
4)によれば、請求項2または3に記載のディジタル複
合機において、さらに、コピーモード処理およびプリン
タモード処理毎に、形成する画像の倍率を微調整するた
めの基準となる調整値を設定する調整値設定手段を備
え、倍率微調整手段が、調整値設定手段で設定された調
整値に基づいて、画像の倍率を微調整することにより、
ユーザ側で倍率の微調整を可能にしたため、ユーザが所
望する倍率誤差の少ないコピー出力およびプリンタ出力
を得ることができる。
【0189】また、本発明のディジタル複合機(請求項
5)によれば、請求項2〜4のいずれか一つに記載のデ
ィジタル複合機において、さらに、コピーモード処理お
よびプリンタモード処理のいずれか一方の処理モードか
ら他方の処理モードに切り替える際に、ポリゴンミラー
が安定して回転しているか否かを判定する安定性判定手
段を備え、モード切替手段が、安定性判定手段でポリゴ
ンミラーが安定して回転していると判定された場合に、
一方の処理モードから他方の処理モードへ切り替えるこ
とにより、処理モードを切り替える際にポリゴンミラー
の回転数を切り替える必要がある場合であっても、ポリ
ゴンミラーの回転数が安定した後に画像形成を行うこと
が可能になるため、ポリゴンミラーの回転が不安定なこ
とを原因とした異常な画像が形成されてしまうことを防
止することができる。
【0190】また、本発明のディジタル複合機(請求項
6)によれば、請求項2〜4のいずれか一つに記載のデ
ィジタル複合機において、さらに、コピーモード処理お
よびプリンタモード処理のいずれか一方の処理モードか
ら他方の処理モードに切り替える際に、切り替え後の処
理モードに合わせてポリゴンミラーの回転数を変化させ
る必要があるか否かを判定する回転数判定手段と、回転
制御手段でポリゴンミラーの回転数を変化させた場合
に、ポリゴンミラーが安定して回転しているか否かを判
定する安定性判定手段と、を備え、回転制御手段が、回
転数判定手段でポリゴンミラーの回転数を変化させる必
要があると判定された場合に、倍率微調整手段の制御に
基づいてポリゴンミラーの回転数を変化させ、モード切
替手段が、安定性判定手段でポリゴンミラーが安定して
回転していると判定された場合に、一方の処理モードか
ら他方の処理モードに切り替えることにより、処理モー
ドを切り替える際にポリゴンミラーの回転数を切り替え
る必要がある場合であっても、ポリゴンミラーの回転数
が安定した後に画像形成を行うことが可能となるため、
ポリゴンミラーの回転が不安定なことを原因とした異常
な画像が形成されてしまうことを防止することができ
る。
【0191】また、本発明のディジタル複合機(請求項
7)によれば、請求項5または6に記載のディジタル複
合機において、さらに、ポリゴンミラーの回転角または
回転周期を検知する検知手段を備え、安定性判定手段
が、検知手段の検知結果に基づいて、ポリゴンミラーが
安定して回転しているか否かを判定することにより、ポ
リゴンミラーが安定して回転しているか否かを直接判定
することが可能になるため、ポリゴンミラーが定常状態
になるまでの時間を予め設定しておいて処理モードを切
り替えることにする場合に比べて、最小の待ち時間で処
理モードを切り替えることができ、切り替えに伴う生産
性の悪化を最小限に抑えることができる。また、ポリゴ
ンミラーの回転角または回転周期を検知する検知手段
は、画像形成装置において一般的に使用されるものであ
るため、この検知手段を回転多面鏡が安定して回転して
いるか否かの判定に用いることにより、既存の設備を利
用して装置の低コスト化および構成の簡素化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るディジタル複合機
を構成する画像読取装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るディジタル複合機
を構成する画像形成装置の構成図である。
【図3】図1および図2に示した画像読取装置および画
像形成装置のブロック構成図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るディジタル複合機
における書込光学系の概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るディジタル複合機
に設けられた操作パネルの構成図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係るディジタル複合機
に設けられた倍率微調パネルの構成図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係るディジタル複合機
において、書込駆動制御回路の一部を構成するカウンタ
回路のブロック構成図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係るディジタル複合機
において、モード切替処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】図8のコピーモードへの変更処理(S103)
を示すフローチャートである。
【図10】図8のプリンタモードへの変更処理(S10
4)を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態1に係るディジタル複合
機の変形例として説明される実施の形態2に係るディジ
タル複写機のブロック構成図である。
【図12】本発明の実施の形態1に係るディジタル複合
機の変形例として説明される実施の形態3に係る倍率制
御装置が適用されたディジタル複写機のブロック構成図
である。
【図13】図12に示す操作パネルの構成図である。
【図14】図13に示すLCDの表示画面を示す説明図
である。
【図15】実施の形態3に係る倍率制御装置が適用され
たディジタル複写機において、書込基準クロック周波数
発生回路の一例を示すブロック図である。
【図16】実施の形態3に係る倍率制御装置が適用され
たディジタル複写機において、書込基準クロック周波数
発生回路の他の例を示すブロック図である。
【図17】図15のVCOの制御電圧と倍率微調データ
を示すグラフである。
【符号の説明】
100 画像読取装置 101 ローラ 104 モータ 105 光源 107 CCD 200 画像形成装置 201 ポリゴンモータ 203 ポリゴンミラー 209 感光体ドラム 306 読取制御回路 312 システム制御装置 320 画像形成回路 321 書込装置 324 レーザダイオード(LD) 325 回転制御部 326 書込駆動制御回路 327 同期検知センサ 330 コンピュータ 340 プリンタコントローラ 350 操作部 351 操作パネル 352 倍率微調パネル 400 同期検知用ミラー 700 カウンタ回路 701 カウンタ 702 ラッチ 703 コンパレータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】システム制御装置312は、図8のステッ
プS103において、変更後のモードがコピーモードで
あると判定した場合、書込駆動制御回路326を制御し
て、ポリゴンミラーの回転数をデフォルト値に戻す処理
を実行する(S201)。前述したように、コピーモー
ドにおいては、LD324の書込基準クロックの周波数
を変化させて主走査方向における画像の倍率の微調整が
行われると共に、原稿搬送用のモータ104の回転数を
変化させて副走査方向の倍率の微調整が行われる。一
方、プリンタモードの場合、コピーモードの場合と異な
り、ポリゴンミラー203の回転数を変化させて副走査
方向における画像の倍率の微調整が行われる。そのた
め、プリンタモードからコピーモードへモードを変更す
ることに伴い、このステップS201においてプリンタ
モードで変化させたポリゴンミラー203の回転数をデ
フォルトの回転数に戻す処理が実行される。ただし、ポ
リゴンミラー203の回転数を変更する必要がない場合
については、このステップS201および以下に説明す
るステップS202の処理をスキップしても良い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正内容】
【0129】書込光学系は、図4に示すように構成され
いる。ただし、図4に示す書込駆動制御回路326,
回転制御部325およびレーザダイオード324は、そ
れぞれ図11に示す書込駆動制御回路803,回転制御
部822およびレーザダイオード825に該当する。図
4において、レーザダイオード825からのレーザ光
は、図示しないコリメートレンズで平行光に直され、ポ
リゴンミラー203の面で反射される。ポリゴンミラー
203で反射されたレーザ光は、まず同期検知センサ3
27によって検知され、検知されたレーザ光に基づい
て、書込駆動制御回路803が同期検知信号を発生させ
て、書き込みのタイミングを決定する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0131
【補正方法】変更
【補正内容】
【0131】原稿の画像がCCD810で読み取られ
て、A/D変換の後、画像処理回路814でMTF補正
され、1%単位での変倍処理がなされて画像形成装置8
02に送られた原稿の画像データを部分的に記憶するた
めの画像メモリ部820は、同期制御回路815の読取
時の同期信号WLSYNCとポリゴンミラー203の1
面に同期して得られるRLSYNCとの差(1%の微調
整変倍を行うと、WLSYNCとRLSYNCとの差が
1%発生する)を吸収するためのメモリである。そのた
め、画像メモリ部820の記憶容量としては、1頁分記
憶できる程必要ではなく、上記差を十分に吸収できる程
度の容量があれば良い。例えば、最大書込サイズをA
2、プロセス速度を200mm/秒とすれば、400D
PIで2Mbitの記憶容量があれば良い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0161
【補正方法】変更
【補正内容】
【0161】図1に示したように、画像読取装置901
は一例として原稿移動型であり、原稿は中央を基準とし
てローラ101によりコンタクトガラス102上を搬送
される。コンタクトガラス102上の原稿面は光源10
5により照明され、その反射光がレンズ106により結
像されてCCD107によりアナログの画像信号に変換
される。なお、実施の形態3において、図1に示すCC
D107は、図12に示すCCD916に該当する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0164
【補正方法】変更
【補正内容】
【0164】書込光学系は、図4に示すように構成され
ている。ただし、図4に示す書込駆動制御回路326,
回転制御部325およびLD324は、それぞれ図12
に示す書込駆動制御回路913,回転制御部914およ
びLD912に該当する。図4において、LD912の
出射光が6面のポリゴンミラー203により等角速度偏
向され、次いでシリンドリカルレンズ204により面倒
れが補正され、f−θレンズ205により等速度偏向に
補正され、さらに、図2に示したように、第1ミラー2
06,第2ミラー207および第3ミラー208により
反射されて予め帯電されている感光体ドラム209上に
照射され、感光体ドラム209上に潜像が形成される。
また、このときLD912の出射光が同期検知用ミラー
400により反射され、同期検知センサ327により受
光されて主走査方向の同期検知信号が生成される。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿から画像情報を読み取り、読み取っ
    た画像情報に基づいて画像形成を行うコピーモード処理
    および外部の情報処理装置から任意のデータを入力して
    画像形成用の画像情報を生成し、生成した画像情報に基
    づいて画像形成を行うプリンタモード処理の切替処理を
    実行するモード切替手段と、 前記コピーモード処理およびプリンタモード処理毎にそ
    れぞれ異なる制御対象を制御し、形成する画像の倍率を
    微調整する倍率微調整手段と、 を備えたことを特徴とするディジタル複合機。
  2. 【請求項2】 原稿を走査して画像情報を読み取る画像
    読取手段と、 外部の情報処理装置から任意のデータを入力し、入力し
    たデータに基づいて、画像形成用の画像情報を生成する
    画像情報入力手段と、 前記画像読取手段または画像情報入力手段から入力した
    画像情報に基づいて生成されたレーザ光を用いて感光体
    を走査するポリゴンミラーと、 前記ポリゴンミラーの回転数を制御する回転制御手段
    と、 前記レーザ光を所定の画素密度となるように変調するた
    めの書込基準クロックを発生する書込基準クロック発生
    手段と、 前記画像読取手段から入力した画像情報に基づいて画像
    形成を行うコピーモード処理および前記画像情報入力手
    段から入力した画像情報に基づいて画像形成を行うプリ
    ンタモード処理の切替処理を実行するモード切替手段
    と、 前記コピーモード処理の場合に、前記書込基準クロック
    発生手段を制御して前記書込基準クロックの周波数を変
    化させ、主走査方向における画像の倍率を微調整し、か
    つ/または、前記画像読取手段を制御して前記原稿から
    画像を読み取る際の走査速度を変化させ、副走査方向に
    おける画像の倍率を微調整し、プリンタモード処理の場
    合に、前記書込基準クロック発生手段を制御して前記書
    込基準クロックの周波数を変化させ、主走査方向におけ
    る画像の倍率を微調整し、かつ/または、前記回転制御
    手段を制御して前記ポリゴンミラーの回転数を変化さ
    せ、副走査方向における画像の倍率を微調整する倍率微
    調整手段と、 を備えたことを特徴とするディジタル複合機。
  3. 【請求項3】 前記倍率微調整手段は、前記プリンタモ
    ード処理において前記副走査方向における画像の倍率を
    微調整する場合、前記回転制御手段を制御して前記ポリ
    ゴンミラーの回転数を変化させることに加え、前記書込
    基準クロック発生手段を制御して前記書込基準クロック
    周波数を変化させることを特徴とする請求項2に記載の
    ディジタル複合機。
  4. 【請求項4】 さらに、前記コピーモード処理およびプ
    リンタモード処理毎に、形成する画像の倍率を微調整す
    るための基準となる調整値を設定する調整値設定手段を
    備え、 前記倍率微調整手段は、前記調整値設定手段で
    設定された調整値に基づいて、前記画像の倍率を微調整
    することを特徴とする請求項2または3に記載のディジ
    タル複合機。
  5. 【請求項5】 さらに、前記コピーモード処理およびプ
    リンタモード処理のいずれか一方の処理モードから他方
    の処理モードに切り替える際に、前記ポリゴンミラーが
    安定して回転しているか否かを判定する安定性判定手段
    を備え、 前記モード切替手段は、前記安定性判定手段で前記ポリ
    ゴンミラーが安定して回転していると判定された場合
    に、前記一方の処理モードから他方の処理モードへ切り
    替えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに
    記載のディジタル複合機。
  6. 【請求項6】 さらに、前記コピーモード処理およびプ
    リンタモード処理のいずれか一方の処理モードから他方
    の処理モードに切り替える際に、切り替え後の処理モー
    ドに合わせて前記ポリゴンミラーの回転数を変化させる
    必要があるか否かを判定する回転数判定手段と、 前記回転制御手段で前記ポリゴンミラーの回転数を変化
    させた場合に、前記ポリゴンミラーが安定して回転して
    いるか否かを判定する安定性判定手段と、を備え、 前記回転制御手段は、前記回転数判定手段で前記ポリゴ
    ンミラーの回転数を変化させる必要があると判定された
    場合に、前記倍率微調整手段の制御に基づいて前記ポリ
    ゴンミラーの回転数を変化させ、 前記モード切替手段は、前記安定性判定手段で前記ポリ
    ゴンミラーが安定して回転していると判定された場合
    に、前記一方の処理モードから他方の処理モードに切り
    替えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに
    記載のディジタル複合機。
  7. 【請求項7】 さらに、前記ポリゴンミラーの回転角ま
    たは回転周期を検知する検知手段を備え、 前記安定性判定手段は、前記検知手段の検知結果に基づ
    いて、前記ポリゴンミラーが安定して回転しているか否
    かを判定することを特徴とする請求項5または6に記載
    のディジタル複合機。
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