JPH06257623A - 摩擦クラッチ - Google Patents

摩擦クラッチ

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JPH06257623A
JPH06257623A JP5325370A JP32537093A JPH06257623A JP H06257623 A JPH06257623 A JP H06257623A JP 5325370 A JP5325370 A JP 5325370A JP 32537093 A JP32537093 A JP 32537093A JP H06257623 A JPH06257623 A JP H06257623A
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friction clutch
disc spring
wear
clutch
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Paul Maucher
マウハー パウル
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    • F16D13/583Diaphragm-springs, e.g. Belleville
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦クラッチ、特に自動車用の摩擦クラッチ
であって、回転不能ではあるが、軸方向に制限されて移
動可能にケーシングと結合されており、ケーシングと押
圧板との間に皿ばねが作用しており、該皿ばねによって
押圧板が押圧板と対応押圧板との間に締込まれるクラッ
チ板の方向に負荷可能であり、クラッチが作動手段を介
して接続・遮断可能であり、かつクラッチ板の摩擦ライ
ニングの摩耗を自動的に保証する後調節装置を備えてい
る形式のものにおいて、構造の簡単で、確実な後調節機
能を有し、意図しない調節が排除されるようにするこ
と。 【構成】 後調節装置が同じ構成部分(カバー、押圧
板)の上に保持された、互いに半径方向の間隔において
配置された2つのリングを有し、該リングがそれぞれ、
搬送手段の影響のもとで周方向に回動可能な後調節装
置、例えばランプ装置の作用下で軸方向で皿ばねに向か
って移動可能であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】摩擦クラッチ、特に自動車用の摩
擦クラッチであって、回転不能ではあるが、軸方向に制
限されて移動可能にケーシングと結合されており、ケー
シングと押圧板との間に皿ばねが作用しており、該皿ば
ねによって押圧板が押圧板と対応押圧板との間に締込ま
れるクラッチ板の方向に負荷可能であり、クラッチが作
動手段を介して接続・遮断可能であり、かつクラッチ板
の摩擦ライニングの摩耗を自動的に保証する後調節装置
を備えている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばDE−OS4092382号によ
って公知である前記形式の摩擦クラッチは、クラッチ円
板の摩擦ライニングが摩耗した場合にも摩擦クラッチの
圧着力が常に等しく保たれ、しかも皿ばねと押圧板との
間に設けられた、軸方向に移動可能な2つのリングの形
をした後調節装置により、押圧板における皿ばねの支持
点の軸方向の高さをライニングの摩耗に相応して修正
し、これによって皿ばねが常に摩擦ライニングの新しい
状態に相応する位置に留まることを保証しようとしてい
る。
【0003】このようなクラッチ装置においては外側の
支持リングと内側の支持リングとの間の半径方向の間隔
が小さすぎる。特にリングの段付けのための製作誤差に
基づきかつ皿ばねと支持部との間に━運転期間に亙って
━発生する摩耗に基づき正確な調整と後調節は不可能で
ある。外側と内側の支持部間の間隔の著しい変化は、こ
れによって押圧板離反距離が不都合に小さくされ、ひい
てはクラッチの機能が保証されなくなるのでかのうでは
ない。
【0004】別の欠点は、公知の形式では板ばねを介し
てクラッチのケーシングに固定されているクラッチ押圧
板が、クラッチの遮断された状態で軸方向に振動するこ
とがあることである。この場合には支持リングは押圧板
が皿ばねから離れると、支持リングが押圧板に対して相
対的に皿ばねに向かって移動することがある。クラッチ
を再接続したあとで皿ばねは誤った(部分的に遮断され
た)位置をとり、その結果として圧着力が変化させら
れ、完全な遮断が保証されなくなる。
【0005】
【発明の課題】本発明の課題は冒頭に述べた形式の後調
節装置であって、簡単な構造を有し、確実な後調節装置
機能が保証され、意図しない調節が行われない形式のも
のを提供することである、後調節装置は構造的に場所を
とらず、費用的に安く製作可能にしたい。さらに後調節
装置は引張型のクラッチにも押し型のクラッチにも適す
るものにしたい。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明の課題は以下の特徴の少
なくとも2つの組合せによって解決された。すなわち、 (イ) 後調節装置が互いに半径方向の間隔をおいて設
けられた2つのリングを有し、該リングがそれぞれ、搬
送手段の影響下で周方向に回動可能な後調節装置、例え
ばランプ装置の作用下で軸方向に皿ばねに向かって移動
彼のであること。
【0007】(ロ) 皿ばねが第1の半径方向の範囲
で、クラッチが接続された状態で一方の第1のリング━
摩耗補償リング━に支えられ、その際に該リングの後調
節装置の回動を阻止していること。
【0008】(ハ) 第2のリング━摩耗フィーラリン
グ━の後調節装置が、センサを有する、回動を阻止する
抑止装置の作用に晒されており、該抑止装置の作用が摩
擦クラッチの摩耗及び接続状態で除かれ得るようになっ
ており、これによって第2のリングが摩耗に相応する軸
方向の移動を、後調節装置の適当な移動により行うこと
ができるようになっており、摩擦クラッチの遮断の間は
抑止装置の作用があること。
【0009】(ニ) 第1のリングの後調節装置が摩耗
に続く遮断過程に際して、先に行われた第2のリングの
回動後にかつこれに相応して回動のためにロック装置に
よって解放可能であること。
【0010】この場合、後調節装置はリング自体がラン
プを有しかつ周方向に有効な蓄力器の作用に晒されるよ
うに構成しておくことができる。
【0011】抑止装置の作用は種々の基準に関連して、
例えば摩耗に関連して行われる皿ばねの円錐性の変化に
関連して、又は有利には皿ばね舌状部自体によって形成
されていることのできる遮断部材の起立に関連して除か
れ得るか又は少なくとも減少可能であることができる。
さらに抑止装置の作用は摩耗に関連して行われる押圧板
の軸方向の位置の変化に関連して除かれ得るか又は少な
くとも減少可能にすることもできる。
【0012】周方向に回動可能な両方の後調節装置は摩
擦のクラッチの軸方向に移動可能な構成部材、例えば押
圧板の上に設けるか又は摩擦クラッチの軸方向で不動の
構成部材、例えばカバーの上にかつ使用例に応じて押圧
板と皿ばねとの間で有効にかつ押圧板と皿ばねとの間の
軸方向の空間的に配置されていることができる。他の使
用例のためには後調節装置が皿ばねとカバーとの間で有
効でかつ軸方向で皿ばねとカバーとの間に配置されてい
ると有利である。
【0013】例えばブレーキとして構成されていること
のできる抑止装置はセンサ自体によって形成することが
できる。この場合には、センサが摩擦クラッチの遮断過
程に関連してより強い作用、例えばブレーキ作用を第2
のリングに発生させると特に有利である。この場合には
構成は、センサが摩擦クラッチの接続された状態で、摩
耗フィーラリングの後調節を保証し(これはリングの回
動可能性の解放によって行うことができる)、しかも皿
ばね(又は遮断部材)の円錐性の変化に関連して又はカ
バーに対する押圧板の軸方向の位置の変化に関連して行
うことができる。この場合にはセンサは軸方向に強制的
に従動可能な少なくとも1つの部材から成っていること
ができ、該部材は摩擦クラッチが接続された、新しい状
態で又は後調節装置が摩耗に相応して後調節された状態
で次のような力成分でクラッチ構成部材の1つ━カバ
ー、皿ばね又は押圧板━と第2のリングの上に支承さ
れ、周方向に作用する搬送装置の作用下にあるリングの
回動、ひいては軸方向の移動が阻止されているが、しか
し摩耗に基づき皿ばねの円錐性が変化した場合又は押圧
板の軸方向の位置が変化した場合には摩擦クラッチが接
続された状態でセンサの支持範囲が第2のリングにかか
る負荷を少なくとも軽減させるか又はリングから離され
(制動作用は少なくとも減少される)かつ第2のリング
が搬送装置によって回動され、ひいては軸方向に移動さ
せられ得るようになっている。
【0014】このようなセンサは有利な形式で皿ばね状
の構成部材によって形成することができる。該構成部材
は皿ばねの上に固定されていることができる。この場合
センサは半径方向外側の範囲で皿ばねの片側に固定され
ていることができ、他の半径方向範囲で皿ばねを軸方向
で掴み、皿ばねの他方の側で第2の支持範囲で第2のリ
ングに支持されていることができる。
【0015】しかしながらセンサ、例えば皿ばね状の構
成部材はカバーにしっかりと枢着され、第2のリングに
向き合った支持範囲でカバーのストッパ範囲に、クラッ
チの遮断に際して橋絡可能な範囲で向き合って位置する
ことができる。すなわち、遮断に際して、押圧板により
保持された第2のリングはカバーに向かって移動し、こ
れによって例えばカバーの他方の側に旋回可能に固定さ
れた、弾性的に構成されたセンサの制動作用が高められ
る。
【0016】後調節リングを回動させるための搬送手段
は少なくとも後調節リングの少なくとも1つのためにば
ねによって形成しておくことができる。この場合には第
1のリングのためのばねはカバーに支えられ、第2のリ
ングのためのばねは第1のリングに支えられていると有
利である。この場合に有利なことは第1のリングのばね
が第2のリングのばねよりも強いことである。
【0017】特に簡単な構成は、第2のリングの回動が
行われたあとで第1のリングの回動を解放し、かつ第2
のリングの回動に相応して解放する係止装置が、第2の
リングの半径方向のストッパ突起によって形成され、こ
のストッパ突起に━周方向で見て━第1のリングの追送
する半径方向の突起が向き合って位置していることによ
って得られる。
【0018】特に有利な構成は、第2のリングがクラッ
チの遮断された状態で回動を阻止されていると得られ
る。これは例えば、第2のリングと構成部材の上の支持
範囲との間で、該構成部材と第2のリングとの間で、ク
ラッチの接続・遮断過程に際して軸方向の相対運動が行
われ、遮断された状態で前記の間隔が橋絡され、第2の
リングがこのストッパ範囲における支持によって回動が
阻止されることで得られる。第2のリングがカバーに設
けられている実施例においては、遮断された状態で皿ば
ねが第2のリングに支持されるように装置は構成するこ
とができる。第2のリングが押圧板に設けられている装
置構成では、遮断状態で押圧板が軸方向に移動させられ
た場合に、押圧板がカバーに設けられた範囲でこの第2
のリングに支持され、この第2のリングの回動をロック
する。
【0019】本発明の摩擦クラッチはいわゆる引張型ク
ラッチとして単腕レバーとして有効な皿ばねを備えてい
ることができる。この場合、第2のリングは第1のリン
グの半径方向内側に配置され、両方のリングは軸方向で
皿ばねとカバーとの間に設けておくことができる。
【0020】別の実施態様は皿ばねが引張型である場合
に、第2のリングを第1のリングの半径方向外側に配置
され、両方のリングが軸方向で皿ばねと押圧板との間に
配置されていることによって得られる。
【0021】別の実施態様においては摩擦クラッチがい
わゆる押し型クラッチであって、2腕レバーとして有効
な皿ばねを有し、第2のリングが第1のリングの半径方
向内側に配置され、両方のリングが軸方向で皿ばねと押
圧板との間に設けられていることができる。押し型クラ
ッチとしての摩擦クラッチの実施態様では第2のリング
は第1のリングの半径方向外側に配置でき、両方のリン
グを皿ばねとカバーとの間に配置できる。
【0022】既に述べたようにリング自体がランプを有
し、対応ランプは特に簡単な形式でクラッチカバーに押
込み変形されたランプによって形成しておくことができ
る。この場合、摩擦クラッチを離反させるためには、個
々のランプの間に、すなわち屋根状に起立させたランプ
のコルニスの範囲において透し孔をカバー材料に設けて
おくことが特に有利である。この場合、ランプの傾斜は
有利には、クラッチが回転する場合に摩擦クラッチの内
室に空気流が生ぜしめられるように選択されている。こ
れによって特に摩擦ライニングの寿命が著しく改善され
ることが判明した。
【0023】摩擦クラッチの構成とは無関係に、特に有
利であるのは、第1のリング━摩耗補償リング━が同時
に皿ばねのための旋回支承部を有しているか又は形成し
ていることである。
【0024】これまで述べた発明の特徴とは無関係に本
発明の思想は、冒頭に述べた形式の摩擦クラッチにおい
て、後調節装置をクラッチカバーと皿ばねとの間に設
け、しかもこれらの構成部分の間の軸方向の構成スペー
スに設けることである。この場合、配置はカバーと皿ば
ねとの間の半径方向の構成スペース内に行うこともでき
る。
【0025】別のそれ自体独立した本発明の思想は、冒
頭に述べた形式の摩擦クラッチにおいて後調節装置が互
いに半径方向の間隔をおいてかつ同心的に設けられた2
つのリングを有しており、これらのリングがそれぞれ搬
送装置の影響下で周方向に回動可能な後調節装置、例え
ばランプと対応ランプとを備えたランプ装置の作用下で
軸方向に皿ばねに向かって移動可能であり、皿ばねが第
1の半径方向範囲でクラッチが接続された状態で第1の
リング━摩耗補償リング━に支えられて、その後調節装
置の回動を阻止しており、第2のリング━摩耗フィーラ
リング━の後調節装置が、センサを有し、センサが第2
のリングに第1の半径方向の範囲から離れた範囲におい
て支持されることにより回動を阻止する抑止装置の作用
に晒されており、該抑止装置の作用が摩耗に際してかつ
摩擦クラッチが接続された状態で少なくとも減少可能
で、第2のリングの、摩耗に相応する軸方向の移動が後
調節装置の適当な軸方向の移動を可能にし、クラッチの
遮断の間は抑止装置の作用が強められるようにしたこと
である。
【0026】
【実施例】図1から図3までに応じて構成された摩擦ク
ラッチ1は、ケーシング2と、このケーシング2と回動
不能に結合されてはいるが軸方向に制限されて移動可能
な押圧板3とを有している。軸方向で押圧板3と、薄板
カバーとして構成されたケーシング2との間には圧着皿
ばね4が緊定されている。該圧着皿ばね4は半径方向外
側の範囲で押圧板3を、ケーシング2と不動に結合され
た対応押圧板6、例えばはずみ車の方向に負荷し、半径
方向内側にある別の範囲で、カバーにより保持されたリ
ング状の支持部5に軸方向で支えられている。この支持
部5は図示の実施例では線材リングによって形成されて
いる。摩擦クラッチを作動した場合もしくは皿ばね4を
旋回させた場合には、2腕レバーとして有効な皿ばね4
はリング状の支持部5を中心として傾動させられ、皿ば
ねの円錐性の変化させた場合にリング状の支持部5に支
えられる。摩擦クラッチの接続された状態で皿ばね4に
より作用させられる軸方向力によってクラッチ円板8の
摩擦ライニング7は押圧板3と対応押圧板6との摩擦面
の間に締込まれる。作動皿ばね4は転動支持部5とは反
対側でバイアスのかけられた皿ばね9の形をした蓄圧器
により負荷される。この蓄圧器は作動皿ばね4とケーシ
ング2との間に軸方向に緊縮されている。皿ばね9によ
って加えられる軸方向力は有利にはこの軸方向力がクラ
ッチ1を遮断するために必要な遮断力よりも大きくなる
ように設定されている。前記遮断力は摩擦クラッチ1を
作動するために皿ばね舌状部11の先端10に作用す
る。皿ばね舌状部11は公知の形式で弾性的な、リング
状の皿ばね基体12に移行する。図示の実施例では支持
皿ばね9は作動皿ばね4を押圧板突起13の半径方向の
高さで負荷するので、支持皿ばね9は皿ばね4に、皿ば
ね4から与えられたモーメントとは反対に向けられた対
抗モーメントが導入される。これによって皿ばね4によ
って突起13もしくは押圧板3に作用させられた軸方向
力は皿ばね4により与えられる実際の力よりも小さくな
る。これは押圧板3が効果的に、摩擦クラッチ1の十分
なトルク伝達キャパシティを保証する力で負荷されるた
めには皿ばね4の設計に際して考慮されなければならな
い。支持皿ばね9は半径方向内側に皿ばね4に向かって
軸方向に折曲げられた舌状部9aを有している。該舌状
部9aは━周方向で見て━個々の押圧板突起13の間を
延びている。皿ばね9はカバー2にバヨネット状の錠止
装置を介して結合されていることができる。このために
は支持皿ばね9のリング状の基体は半径方向外側の突起
9bを有し、該突起9bはケーシング2の適当に構成さ
れた範囲に軸方向で支えられる。
【0027】支持皿ばね9とケーシング2との間のバヨ
ネット状の錠止装置を構成するためには皿ばね9はまず
軸方向にバイアスがかけられる。したがって支持皿ばね
9の半径方向外側の範囲もしくは張出し部9bは軸方向
でケーシング2の支持範囲2bの上へ位置するようにな
る。そのあとで皿ばね状の構成部分9とケーシング2と
の間の適当な相対回動によって張出し部9bが軸方向で
支持範囲2bに接触させることができる。しかしながら
ケーシング側の支持範囲2bはケーシング2の軸方向の
範囲に設けられた押し込み変形部によって又は舌状の切
出し部によって形成することができる。前記切出し部は
皿ばね状の構成部材9を挿入しかつ緊定したあとで、こ
の構成部材9の外側の縁範囲の下へ材料変形によって押
し込まれる。さらにカバーに固定される付加的な構成部
材を使用することもできる。
【0028】さらに支持皿ばね9は作動皿ばね4を半径
方向でさらに内方で支えるようにも構成できる。この場
合には多くの使用例にとっては図1に示されかつ符号1
4で示されているように支持がカバー側の支持部5もし
くは支えの半径方向の高さで行われると特に有利であ
る。このような支持の場合には皿ばね9によっては皿ば
ね4の圧着力を減少させる対抗モーメントが皿ばね4に
導入されない。
【0029】押圧板3はケーシング2に周方向又は接線
方向に向けられた板ばね15を介して回動不能に結合さ
れている。図示の実施例ではクラッチ円板8はいわゆる
ライニングばねセグメント16を有しており、該ライニ
ングばねセグメントは摩擦クラッチ1が接続された場合
に漸進的なトルク形成を保証する。その際ライニングば
ねセグメント16は両方の摩擦ライニングが互いに近づ
くように限られた軸方向の移動することで摩擦ライニン
グ7に作用する軸方向力を漸進的に上昇させることを可
能にする。摩擦クラッチ1を遮断する場合には似たよう
な形式で、伝達可能なトルクの漸進的な減少が達成され
る。しかしながら本発明による摩擦クラッチと関連して
は摩擦ライニングが実質的に不動に保持円板に取付けら
れているクラッチ円板を使用することもできる。
【0030】作動皿ばね4に作用する支持皿ばね9によ
っては、摩擦クラッチ1の普通の遮断距離もしくは皿ば
ね4の普通の旋回角度に亙って、この皿ばね4がカバー
側の支持部5に対して負荷されかつこの支持部5に所定
の軸方向の力で接触することが保証される。
【0031】皿ばね状の構成部分もしくは皿ばね9は有
利にはセンサばねとして構成されている。このセンサば
ねは所定の作業距離に亙って少なくともほぼコンスタン
トな力を生ぜしめる。このばね9を介して舌状部先端1
0に作用するクラッチ遮断力は少なくともほぼ受け止め
られる。遮断力とは摩擦クラッチ1を作動する場合に舌
状部先端10もしくは遮断レバーに生ぜしめられかつ皿
ばね9に導入される最大力であると解される。摩擦クラ
ッチの申し分のない機能を可能にするためには皿ばね状
の構成部分9と場合によっては他の構成部分、例えば板
ばね15によって生ぜしめられた、皿ばね4に作用する
軸方向力は最大遮断力よりも大きいが、皿ばね4によっ
て押圧板3に作用させられた残留する力よりも小さいも
のでなければならない。他面においては支持皿ばね9の
力は可能性のある妨害力、例えば軸方向の振動により発
生する慣性力をも受け止めなければならない。有利な形
式で皿ばね状の構成部分9は、該構成部分9が作動皿ば
ね4に最大遮断力の1.1から1.4の大きさの軸方向
力を生ぜしめるように構成することができる。
【0032】ケーシング側のリング状の支持部もしくは
旋回支持部5は後調節装置17に統合させられている。
この後調節装置17はまず皿ばね4を摩擦ライニング及
び(又は)押圧板3もしくははずみ車6の摩擦面の摩耗
に相応して軸方向に移動させ、さらに皿ばね4が押圧板
3に向かってもしくは対応押圧板6に向かって軸方向に
移動させられた場合に旋回支持部5とケーシング2との
間もしくは旋回支持部5と皿ばね4との間に不都合な遊
びが生じないことを保証しなければならない。これによ
って摩擦クラッチ1を作動する場合に不都合な死行程も
しくは空行程が生じないことが保証され、摩擦クラッチ
の良好な効率及び申し分のない作動が得られるようにな
る。旋回支持部5の自動的な後調節の作用形式はさら
に、図4から38までと図4aから8aまで詳細に説明
されている。
【0033】後調節装置17は周方向にばね負荷され
た、リング状の構成部分18を有している。この構成部
分18は摩耗補償リングを形成している。摩耗補償リン
グ18は周方向に延びる、軸方向に上昇する乗上げラン
プ19を有し、この乗上げランプ19は構成部分18の
周方向に分配され、しかも図3に同様に後調節装置17
の構成部分である別のリング状の構成部分20と関連し
て示されているように配置されている。摩耗補償リング
18は乗上げランプ19がケーシング底2aに向き合う
ようにクラッチ1内に組込まれている。摩耗補償リング
18の、乗上げランプ19とは反対側では、線材リング
によって形成された旋回支持部5が溝状の受容部におい
て同心的に配置されている。しかしながら旋回支持部5
は摩耗補償リング18と一体に構成されていることもで
きる。
【0034】乗上げランプ19は、図示の実施例ではケ
ーシング2に直接的に、すなわちカバー底2aに形成さ
れた対応乗上げランプ21に軸方向で支えられている。
この対応乗上げランプ21は図3においてリング状の構
成部分20のための対応乗上げランプ22と関連して示
したように設けられている。このリング状の構成部分2
0は摩耗補償リング18の乗上げランプ19と同じよう
に楔又は突起状の成形部24により形成されている。
【0035】対応乗上げランプ21,22はカバーに設
けられた軸方向の押込み変形部により形成されている。
この場合、周方向で見て、対応乗上げランプを形成する
範囲の間には、図3において対応乗上げランプ22を形
成するカバー範囲26で示したように透し孔もしくは切
欠きが設けられている。この場合、押込み変形部26
は、摩擦クラッチ1の回転方向で見て、押込み変形部2
6の前方範囲が隣接するカバー範囲に対してもしくは隣
接する押込み変形部26の後方範囲に対して軸方向に突
出するように構成され、これによって押込み変形部もし
くは成形部26が送風機の羽根に似たように作用するよ
うになっている。したがって摩擦クラッチ1の回転に際
して開口もしくは切欠きを通って強制的にクラッチ内室
へ流入する空気循環が生ぜしめられ、これによって摩擦
クラッチ、特に摩擦ライニング7の熱的な負荷が著しく
軽減され、寿命が相応に延長される。リング状の構成部
分18、20はプラスチック、例えば耐熱性のサーモプ
ラスチックから製作することができる。これによってこ
れらの構成部分18,20は簡単な形式で射出成形部分
として製造することができるようになる。しかしなが
ら、これらの構成部分を薄板成形部分又は焼結部分とし
て構成することができる。送風開口25の有利な配置に
よってリング状の構成部分18,20の熱的な負荷も著
しく減少させられる。これはプラスチックを使用する場
合に特に重要である。
【0036】乗上げランプ19と23並びにこれらの乗
上げランプに配属された対応乗上げランプ21,22は
周方向で見て、これらの対応乗上げランプがケーシング
2に対して摩耗補償リング18及び摩耗フィーラリング
20の回動を可能にするように構成されている。この回
動角は少なくとも摩擦クラッチの全耐用年限に亙って、
押圧板3、対抗押圧板6及び摩擦ライニングの摩擦面に
おいて発生する摩耗の補償が保証されるように選ばれて
いる。この場合には個々のランプ19,21及び22,
23の間に、最大許容総摩耗に達した場合にまだ存在す
る面接触が、これに作用する軸方向力を受け止めるため
に十分な大きさを有するようになることに注意しなけれ
ばならない。これは特に皿ばね4の全圧着力を受け止め
る摩耗補償リング18と関連して有意義である。回動も
しくは後調節角は乗上げランプ19,23及び対応乗上
げランプ21,22の構成に応じて10〜90°、有利
には30〜80°の大きさであることができる。乗上げ
ランプ19,23及び対応乗上げランプ21,22の軸
方向の起立角もしくは乗上げ角は有利な形式で4〜30
°、有利には4〜15°の大きさであることができる。
図示の実施例では前記角度27は約12°である。特に
有利であるのは前記角度27が、乗上げランプ19,2
3と対応乗上げランプ21,22とが互いに押し合わさ
れた場合に発生する摩擦が互いに接触しあうクランプの
間のスリップを阻止するように選ばれ、実質的に摩擦に
よる自縛作用が発生するようになっていると有利であ
る。角度27を決める場合には後調節ばね28と29と
により摩擦補償リング18及び(又は)摩擦フィーラリ
ング20に生ぜしめられた周方向の力を考慮しなければ
ならない。摩擦補償リングと摩擦フィーラリングとに配
属された乗上げランプと対応乗上げランプは同じである
ことができる。しかしながらこの両方のリングには大き
さが異なりかつ異なる乗上げ角27を有するランプを配
属させておくこともできる。
【0037】摩擦補償リング18は周方向でばね負荷さ
れ、しかも後調節回転方向へ、すなわちランプ19が対
応ランプ21に乗上げることにより摩擦補償リング18
が押圧板3に向かって、すなわち半径方向のケーシング
区分2aから離れるように軸方向に移動させられる方向
へばね負荷されている。図1と図2とに示された実施例
では摩擦補償リング18のばね負荷は少なくとも1つの
コイルばね28によって保証される。図示の実施例では
両方のリング18,20はばね29を間挿して作用的に
は直列に配置されているので、ばね28によって同様に
摩耗フィーラリング20の後調節が行われる。コイルば
ね28はクラッチカバー2と一体に構成された舌片30
に受容されている。舌片30はカバー2の薄板材料から
例えば打抜かれたU字形の切抜き2cを形成することに
よって形成されている。舌片30は周方向で見て円弧状
に又は接線方向に延び、有利には少なくともほぼ、直接
的に隣接するカバー範囲と同じ軸方向の高さに設けられ
ている。舌片30の幅はその上に設けられたコイルばね
28が半径方向でも軸方向でも案内されるように決めら
れている。
【0038】ばね28によって後調節方向に負荷された
摩耗補償リング18は内周に少なくとも1つの、半径方
向内方に向いた張出し部31を有している。この張出し
部31はカバー2と皿ばね4との間を延びている。張出
し部31は半径方向内方に向けられたフォークもしくは
切欠き32を有している。このフォークもしくは切欠き
32の、軸方向に向けられた両方の歯33は案内舌片3
0を両側で掴んでいる。このためには両方の歯33は軸
方向でカバー2の切抜き部2c内へもしくは該切抜き部
2cを通って延びている。張出し部31もしくはその歯
33には後調節ばね28が支えられ、ひいては摩耗補償
リング18を周方向で負荷しており、適当に傾斜したラ
ンプ19と対応ランプ21と関連して軸方向に向けられ
た軸方向成分がリング18、ひいては支持部5にカバー
2から離れる方向にかつ皿ばね4に向かって生ぜしめら
れる。
【0039】半径方向外側に摩耗補償リング18は少な
くとも1つの半径方向の張出し部34を有し、該張出し
部34は周方向で見て、摩耗フィーラリング20の半径
方向内側に設けられた張出し部35と半径方向でオーバ
ラップしている。張出し部34,35には切欠き又は孔
36が設けられ、この切欠き又は孔36には、両方のリ
ング18と20との間で少なくともわずかにバイアスの
かけられたコイルばね29が受容されている。張出し部
34が張出し部35に当接することにより摩耗フィーラ
リング20に対する摩耗補償リング18の相対回動は制
限される。
【0040】摩擦クラッチ1はさらに摩耗センサ37を
有している。この摩耗センサ37は図1に示された実施
例においては皿ばね状もしくはダイヤフラム状の構成部
分37によって形成されている。ダイヤフラム状の構成
部分37は弾性的な、リング状の範囲38で皿ばね4
の、押圧板3に向いた側を延び、皿ばね4に有利には所
定の軸方向の予荷重で摩耗フィーラリング20に向かっ
て支えられている。ダイヤフラム状の構成部材38は皿
ばね4と半径方向内側で固定的に結合され、しかもリベ
ット結合部39を介して結合されている。しかしながら
他の結合装置、例えばバヨネット状の錠止装置を皿ばね
4とダイヤフラム状の構成部分37との間に設けること
もできる。弾性的なリング状の範囲38は支持皿ばね9
の舌状部9aの半径方向の高さに切欠き40を有し、こ
の切欠き40を通って舌状部9aの支持範囲が軸方向に
延びることができる。これによって舌状部9aがダイヤ
フラム37の弾性的な変形が妨げられなくなる。半径方
向外側にダイヤフラム状の構成部分37は摩耗フィーラ
リング20のための軸方向の支持範囲を形成する軸方向
の支持範囲を形成する軸方向の範囲41を有している。
【0041】ダイヤフラム状の構成部分37がリング2
0の上及び皿ばね4の外縁に支持される予荷重は、クラ
ッチが閉じられた状態で摩耗フィーラリングが、まだ摩
耗していない場合に又は摩耗がすでに補償されている場
合に回動しないように選ばれている。ばねもしくはダイ
ヤフラム状の構成部分37を設計する場合には摩擦クラ
ッチの運転中に構成部分37に種々の構成部分によって
生ぜしめられる妨害力、例えば慣性力も考慮されなけれ
ばならない。したがって構成部分37の予荷重によって
は、例えば構成部分20によって惹起される軸方向力に
よる軸方向の振動に基づく軸方向力が構成部分37の変
形なしで受止められかつこれが摩擦クラッチの接続状態
で行われることが保証されなければならない。
【0042】摩耗、特にライニング摩耗に帰因しないで
摩耗センサ37が摩耗フィーラリング20から離れるこ
とは回避されなければならない。何故ならばさもない
と、摩耗フィーラリング20の不都合な回動もしくは後
調節が行われ、これによって摩耗センサ37にかけられ
た予荷重がそのままになり、摩擦クラッチ1のコントロ
ールされない後調節が行われる危険が生じるからであ
る。図4から8までと4aから8aまでと関連しては後
調節装置17の作用形式だけを詳細に説明することにす
る。
【0043】図4と4aにおいては構成部分が摩擦クラ
ッチ1もしくはクラッチ円板8の摩擦ライニング7の新
しい状態で、しかも摩擦クラッチ1が接続された状態で
とる構成部分の位置が示されている。この状態では皿ば
ね4の外縁とそれに向き合った摩耗フィーラリング20
の支持もしくはストッパ面20aとの間の間隔Lは、押
圧板3の目標離反距離を決定する普通の目標遮断距離に
相当する。この新しい状態では、摩耗センサを形成する
ダイヤフラム状の構成部分37は皿ばね4の外径の範囲
に軸方向で接触し、摩耗フィーラリング20が回動する
ことを阻止する。摩耗フィーラリング18は皿ばね4を
介して与えられた支持力によって回動に対して固持され
る。
【0044】図4aから判るように、制限ストッパを形
成する突起34,35は互いに当接する。これによって
リング18は同様に回動を阻止される。両方のリング1
8,20の間に設けられたばね29には後調節ばね28
により生ぜしめられた力によってバイアスがかけられ
る。したがってばね28により与えられる後調節力は全
寿命に亙って、したがってリング18,20の全回動距
離もしくは後調節距離に亙って、ばね29により図4a
に示した緊縮された位置で生ぜしめられる力よりも大き
いものでなければならない。図4に示された位置から摩
擦クラッチ1を遮断するためには皿ばねは転動支持部5
を中心として旋回させられ、図5に示されているように
遮断距離Xのあとで外縁で摩耗フィーラリング20のス
トッパ面20aに当接する。この場合、押圧板3は離反
距離L1だけ軸方向に移動させられ、したがって0位置
から遠ざけられる。摩擦クラッチのこの遮断時相の間
は、ばね作用を有する構成部分には付加的に軸方向のバ
イアスがかけられる。これによって摩擦クラッチを遮断
する場合にまず間隔Lに相応する皿ばね外縁の旋回距離
に亙って摩耗フィーラリング20が強められた力でカバ
ー2の方向に負荷され、したがってリング20の不都合
な後調節が回避されるようになる。図5aから判るよう
に両方のリング18,20の角度的な位置は変化しな
い。
【0045】距離Xは押圧板3の離反L1を達成するた
めの最少遮断距離と後調節機能を保証するために必要な
最少距離に相応する。
【0046】この最少離反行程を達成するためには通常
は自動車の遮断系にXよりもいくらか大きい遮断距離が
設けられている。この遮断距離は製作誤差と振動に基づ
きさらに拡大することがある。この場合にはこれは距離
ΔXで示されている。最少遮断距離Xを越えると皿ばね
4は転動支持部5から離れるので、この皿ばね4と転動
支持部5との間にはギャップ42が生じる。しかしなが
ら摩耗補償リング18の後調節は可能ではない。何故な
らば図6aに示されているように、両方のストッパ突起
34,35は互いに接触し、摩耗フィーラリング20は
付加的に皿ばね4によってもしくは皿ばね4をリング2
0に対して押す支持ばね9によって回動が阻止されてい
るからである。図4,5及び6から判るように摩擦クラ
ッチ1を遮断する場合には支持ばね9もその円錐性を変
化させる。
【0047】摩擦クラッチを作動させる場合もしくは摩
擦クラッチを接続する場合に例えば摩擦ライニングにお
いて摩耗が生じると、押圧板3は摩耗に相応する値43
(図7)だけ軸方向で対抗押圧板6に向かって移動す
る。この軸方向の移動によって皿ばね4と支持ばね9と
の円錐性もしくは起立角が変化し、皿ばね4は舌状部先
端範囲10で値ΔYだけ図4に示された位置に対して軸
方向で右へ移動させられる。皿ばね4の円錐性の変化に
よって摩耗センサ37の支持範囲41も軸方向で左へ移
動させられ、摩耗フィーラリング20から値XYだけ離
される。これによって摩耗フィーラリング20にかかる
負荷が除かれるかもしくはばね29の作用下で回動のた
めに解放され、ランプ22,23を介して軸方向に移動
させられる。摩耗フィーラリング20の回動はばね29
の力が支持範囲41に当接するリング20を回動させる
には十分でなくなるまで行われる。しかしながら摩耗補
償リング18の回動はこの摩耗補償リングが軸方向で皿
ばね4により負荷されているので可能ではない。摩耗フ
ィーラリング20の回動によって、図7aに示されてい
るように、両方のストッパ突起34,35の間にはギャ
ップもしくは間隔45が生じる。この間隔45はほぼ、
乗上げランプ23もしくは対応乗上げランプ22の角度
27のタンジェントで割られた摩耗フィーラリング20
の軸方向の移動44に相応する。
【0048】摩耗43に基づき接続距離Yは遮断距離X
+ΔXに対して値ΔYだけ増大している。
【0049】摩耗を有する前述の接続過程に続く摩擦ク
ラッチの遮断過程においては、図6と関連した記述と同
じように摩耗補償リング18にかかる負荷が除かれる。
しかしながらこの場合には図7aに示したように両方の
ストッパ突起34と35との間にいまや存在する間隔4
5に基づき摩耗補償リング18は後調節され得る。この
後調節はばね29を圧縮するために必要な力よりも大き
な力をもたらすばね28にかけられたバイヤスに基づき
行われる。摩耗補償リング18を後調節することによっ
て突起34と35は再び当接するので、したがって図8
に示されているように、摩擦クラッチが再接続もしくは
閉じられた場合に皿ばね4は、この皿ばねが摩耗に相応
する値だけ軸方向に移動させられたにもかかわらず、実
質的に再び図4に示されたのと同じ組込み位置をとるこ
とになる。しかしながら、図8aからは両方のリング1
8と20とが図4aに示された元の角度位置から後調節
方向へ回動させられたことが判る。
【0050】さらに図8からは摩耗後調節が行われたこ
とに基づき皿ばね状の構成部分9の円錐性も変化させら
れたことが判る。
【0051】図4から8までと4aから8aとに関連し
て記述した後調節は実地においてはきわめて小さなステ
ップで行われる。すなわち、寿命に亘って連続的な後調
節が行われるので、実地において生じる摩耗に基づく移
動はきわめて小さい。図面においては相応する間隔もし
くは後調節は理解しやすくするという目的でけで相応に
大きく示されている。
【0052】既に図5と6とに関連して記述したよう
に、皿ばね4は所定の遮断距離Xのあとでは半径方向外
側で摩耗フィーラリング20に支えられるので、皿ばね
4の旋回線は転動支持部5から半径方向外側へ支持面2
0aの範囲へ移動させられる。したがって皿ばね4はま
ず、2腕レバーと同じように、転動支持部5の半径方向
の高さで、この転動支持部5を中心として旋回可能であ
る。しかし、遮断距離Xを越えると皿ばねは単腕アーム
と同じように支承される。何故ならば皿ばねは実質的に
半径方向外側の縁範囲で旋回可能に支承されるか保持さ
れているからである。これによってクラッチにおける皿
ばね伝達比は少なくともほぼiからi+1に変化する。
この場合、iは転動支持部5と、舌状部先端10の範囲
における遮断力の負荷直径との間の半径方向の間隔と、
転動支持部5と、皿ばね4と押圧板3との間の負荷直径
との間の半径方向の間隔との比である。さらにこの場合
には皿ばね4と摩耗フィーラリング20との間の支持は
皿ばね4と押圧板3との間の支持と少なくともほぼ同じ
半径方向の高さで行われなければならない。皿ばねの伝
達比の変化もしくは拡大によってこの皿ばねの力−距離
経過は伸ばすことができる。すなわち、伝達比が大きく
なると即座に距離に対する力もしくは力変化は減少させ
られる。すなわち皿ばねは伝達比が大きい範囲では平ら
なもしくはゆるやかな力−距離経過を有している。これ
によってこの範囲における遮断力経過も行われる。
【0053】図9に示された摩擦クラッチ101は同様
に押し型の摩擦クラッチを形成する。皿ばね104は軸
方向で不動にカバー102と結合された2つの転動支持
部105,105aの間に旋回可能に支承されている。
両方の旋回支持部105と105aとその間に設けられ
た皿ばね104とを軸方向で確保するためにはカバー1
02と結合された保持手段137が設けられている。図
示の実施例では保持手段137は一体にカバーから成形
された舌片102bによって形成されている。この舌片
102bは軸方向で皿ばね104を通して延び、皿ばね
104の、押圧板103に向いた側に設けられた転動支
持部105aを軸方向で背後から掴んでいる。
【0054】摩擦クラッチ101は摩耗センサ137を
有している。この摩耗センサ137はリング状の、弾性
的に変形可能な範囲138を有しており、この範囲13
8はカバー底102aに例えばリベット結合で固定され
ている。摩耗センサ137は軸方向に延びる範囲141
を有しており、該範囲141は皿ばね104内の切欠き
を通って軸方向に延びている。この範囲141は摩耗フ
ィーラリング120のための支持範囲141aを形成す
る。
【0055】軸方向で摩耗フィーラリング120と舌片
102bの下方範囲との間には軸方向の遊びLが存在し
ている。この遊びLは摩擦クラッチ101を遮断する場
合の押圧板103の軸方向の移動を規定する。
【0056】半径方向外側で皿ばね4は線材リング11
8aに支えられる。この線材リング118aは摩耗補償
リング118により保持されている。
【0057】摩耗補償リング118と摩耗フィーラリン
グ120とは軸方向で押圧板103にランプ119,1
23と対応乗上げランプ121,123を介して支えら
れている。ランプ119,123と対応乗上げランプ1
21,123は周方向の経過と起立角とに関し、図1か
ら8までと関連して記述したのと似たように構成されて
いる。したがって図9の実施例においても有利には後調
節装置117において後調節方向に抗する自縛作用が存
在している。
【0058】対応乗上げランプ121,122は直接的
に押圧板103に一体成形することができるが、少なく
とも軸方向で1つのリング118,120と押圧板10
3の間に対応乗上げランプを形成する構成部分を設ける
こともできる。この構成部分は同様にリング状に構成す
ることもできる。この構成部分は有利には押圧板103
と回動不能に結合されている。しかしながらリング11
8及び(又は)120を回動不能ではあるが軸方向に移
動可能に押圧板103と結合されていることができ、対
応乗上げランプを形成する構成部分は押圧板103に対
して回動可能であることができる。
【0059】摩耗フィーラリング120は少なくとも1
つの軸方向に従動可能な構成部分によって形成された摩
耗センサ137と協働する。摩耗センサ137は周方向
に分配された複数の又は単数の、軸方向に弾性的に変形
可能なフックによって形成されているか又は弾性的なリ
ング状の基体138を有し、該基体138から半径方向
内側へ個々の舌片141が延びており、この舌片141
が摩耗フィーラリング120に接触する構成部分によっ
て形成されることもできる。弾性的に従動する摩耗セン
サ137は摩耗が存在していない場合に摩耗フィーラリ
ング120が後調節されないことを常に保証する基本変
形力もしくは基本バイアスを有していなければならな
い。したがって摩耗補償リング118及び(又は)摩耗
フィーラリング120に作用する個々のばねは適当に調
和させられていなければならない。
【0060】押圧板103はばね部材を介してケーシン
グ102に対してバイアスがかけられ、クラッチ101
が遮断された場合にも押圧板103が常に皿ばね104
に向かってバイアスがかけられ、したがって転動支持部
5が常に皿ばね104に留まることが常に保証されるよ
うになっている。このバイアスをかける手段は例えば弾
性的な手段、例えば板ばね部材により形成することがで
きる。この手段は適当な予荷重で図1に示されたように
組込むことができる。皿ばね104を設計する場合に
は、皿ばね104の力に抗して作用する前記手段により
与えられる力が考慮されなければならない。さらに押圧
板103とケーシング102とに軸方向でバイアスをか
ける手段を設計する場合には軸方向に可動な構成部分、
例えば押圧板103の慣性に基づきかつこれらの部分の
振動に基づき生じる加速が考慮されなければならない。
【0061】クラッチ101を遮断する場合に押圧板1
03の離反距離を制限するためには、図示の実施例の場
合には支持範囲141aが舌片137の下方範囲に接触
することで形成されるストッパが設けられている。押圧
板103の離反距離は遊びLによって規定されている。
【0062】後調節装置117の後調節機能は図1から
8までに示された後調節装置の後調節機能と比較可能で
ある。図9には対応押圧板に取付けられた状態にある摩
擦クラッチ101が新しい状態で示されている。図示さ
れていない摩擦ライニングにおいて摩耗が生じると、押
圧板103は摩耗に相応して左へ移動し、摩耗フィーラ
リング120はこの摩耗に相応して後調節される。これ
によって両方のリング118,120のストッパ突起の
間に、図7aにおいて突起34,35のために示したよ
うに周方向の遊びが生じる。摩擦クラッチ101を遮断
する場合には押圧板103と両方のリング118,12
0は軸方向でカバー底102aに向かってまず一緒に移
動する。この場合にセンサ137は弾性的に変形され
る。遊びLを克服したあとで押圧板103と軸方向でこ
の押圧板103に対して摩耗センサ137を介してバイ
アスのかけられた摩耗フィーラリング120は停止させ
られる。摩擦クラッチ102の遮断距離は、少なくとも
摩耗が存在している場合に遊びLを克服したあとで皿ば
ね104が所定の角度だけ円錐性を変化させ、これによ
って摩耗補償リング118が軸方向で負荷軽減され、存
在するライニング摩耗に相応して後調節されるように選
ばれている。しかもこの後調節は先行する摩耗フィーラ
リング120の回動に相応する回動によって行われる。
この回動のあとで両方のリング118と120のストッ
パは再び互いに当接する。これは図8aにおいてストッ
パ突起34,35のために示したように行われる。この
ストッパ制限によって皿ばね104はリング118にか
けられた負荷を完全に除くことができる。何故ならばリ
ング118はストッパによってコントロールされずには
調節されなくなるからである。
【0063】図10に示した摩擦クラッチ201は作動
皿ばね204がカバー側の旋回支持部205に対して押
されるかもしくは引っ張られるいわゆる押し型クラッチ
を形成する。このためには皿ばね209の形をした蓄力
器が設けられている。この蓄力器を成す皿ばね209は
クラッチケーシングもしくはカバー202と押圧板20
3との間に緊縮されている。皿ばね209はカバー20
2の、作動皿ばね204とは反対側に配置され、結合手
段209aを介して押圧板203と結合されている。結
合手段209aは軸方向で皿ばね204に設けられた切
欠きを通って延びている。しかしながら皿ばね209は
直接的にカバー202と押圧板203との間に配置され
ていてもよい。蓄力器から与えられる軸方向力は、この
力がクラッチ1を遮断するのに必要な、クラッチ201
に組込まれた皿ばね204を旋回させるために必要な最
大遮断力よりも大きくなるように選択されている。有利
であるのは摩擦クラッチ201の寿命に亙って、蓄力器
209から押圧板203に生ぜしめられた弾性的なバイ
アス力が最大遮断力の少なくとも1.1倍に相応してい
ることである。しかしながら蓄力器209によって与え
られる軸方向力は著しく高くてもよい。有利であるのは
皿ばね209が摩擦クラッチ201の寿命に亙ってもし
くは後調節装置217の最大可能な補償距離に亙って実
質的に一定の力−距離経過を有し、したがって皿ばね2
04により押圧板203に生ぜしめられた圧着力が実質
的に一定に保たれることである。しかしながら皿ばね2
09が後調節装置217の後調節範囲に亙って所定の力
−距離特性値を有し、ケーシング202と押圧板203
との間でトルクを伝達する板ばねの、ライニング摩耗の
増加に伴って上昇するバイアス力を補償できるようにな
っていても有利である。このような板ばねは図1に示さ
れ、符号15で示されている。
【0064】皿ばね204と押圧板203との間に軸方
向に設けられた摩耗補償装置217は摩耗補償リング2
18と摩耗フィーラリング220とを有している。これ
らのリング218,220は図9の両方のリング11
8,120と同じように配置されかつ作用する。両方の
リング218,220は乗上げランプ219,223を
介して押圧板203の対応乗上げランプ221,222
に支えられる。摩耗センサ237はダイヤフラム状もし
くは皿ばね状の構成部分によって形成され、該構成部分
は半径方向内側でリベット結合239の形をした結合装
置を介して皿ばね204に固定されている。摩耗センサ
237の、例えばリング状の弾性的な範囲238は皿ば
ね204に対し間隔Lを有し、該間隔Lは摩擦クラッチ
201を遮断する場合の押圧板203の離反距離を規定
する。弾性的にバイアスのかけられた摩耗センサ237
は半径方向外側で皿ばね204の、リング218,22
0とは反対側で皿ばね204に支えられる。このために
は弾性的な範囲238は半径方向外側に軸方向に延びる
舌片241を有している。この舌片241は皿ばね20
4の軸方向の切欠きを通して導かれ、皿ばね204の、
弾性的な範囲238とは反対側で皿ばね204に支えら
れている。したがって弾性的な摩耗センサ237は作動
皿ばね204の上に弾性的に緊定されている。摩耗セン
サ237によっては摩耗フィーラリング220の不都合
な後調節が回避される。両方のリング218,220は
周方向で蓄力器によって、先の図面と関連して記述した
ように負荷されている。
【0065】摩擦クラッチ201を図10に示された接
続位置から遮断する場合には皿ばね204はリング状の
支持部205を中心として旋回させられる。したがって
押圧板203にかかる負荷が除かれかつ蓄力器209を
介して遮断方向に移動させられる。遮断過程の間には摩
耗フィーラリング210は皿ばね204に向かって移動
させられ、摩耗センサ237は弾性的に変形される。こ
の変形リング状の弾性的な範囲238が皿ばね204に
接触し、これによって押圧板203の遮断方向での軸方
向の移動が終了させられ、皿ばね204がさらに遮断方
向に変形した場合に摩耗補償リング218にかかる負荷
が除かれるまで行われる。ライニング摩耗が存在してい
ないと、摩耗補償リング218は押圧板に対して移動し
ない。何故ならば両方のリング218,220のストッ
パは、図4aから6aにおいてストッパ突起34,35
のために示したように接触するからである。摩耗フィー
ラリング220自体は摩耗センサ237によって押圧板
203に対して負荷されているので、この摩耗フィーラ
リングも回動することはできない。
【0066】例えば摩擦ライニングにおいて摩耗が生じ
ると、押圧板203は左へ移動し、これによって皿ばね
204もその円錐性をわずかに変化させる。この移動に
よって摩耗フィーラリング220にかかる負荷が除か
れ、この摩耗フィーラリングは摩耗に相応して後調節さ
れる。この場合、後調節は摩耗センサ237で制限され
る。摩擦クラッチ201が再び遮断されると図9と関連
して記述したように摩耗補償リング218にかかる負荷
が除かれ、これによって摩耗補償リングが後調節され
る。これはリング218と220との間でストッパが有
効になるまで行われる。
【0067】図9によるリング118,120と図10
によるリング218,220との間の後調節は図4aか
ら図8aまでに示されたものに相応する。
【0068】図11から13までに示した摩擦クラッチ
301はいわゆる引張り型の摩擦クラッチを形成してい
る。皿ばね304は半径方向外側で、ケーシング302
の半径方向の範囲302aと皿ばね304との間に設け
られた摩耗補償リング318に支えられている。半径方
向でさらに内側に位置する範囲で皿ばね304は押圧板
303の突起313を負荷する。皿ばね304の、押圧
板303とは反対側には皿ばね304によって保持され
かつ皿ばね304とバヨネット状の結合で錠止された摩
耗センサ337が設けられている。このために皿ばねと
して構成された摩耗センサ337は半径方向外側に軸方
向の、フックとして構成された張出し部341を有して
いる。この張出し部341は皿ばね内に設けられた軸方
向の切欠き304aと協働して軸方向で錠止する差込み
回転結合装置を形成する。両方の構成部分304と33
7を錠止を行う位置に固定するためには皿ばね337は
舌状部先端の半径方向内側の範囲に軸方向に延びる舌片
341aを有し、この舌片341aは−皿ばね337が
軸方向に皿ばね304ぶ向かってバイアスがかけられた
あとでかつ両方の構成部分337と304との間で錠止
を行う回動が行われたあとで−皿ばね304の切欠き3
04b内に回動防止を行うために係合する。摩耗センサ
337は摩耗が存在していない場合に摩耗フィーラリン
グ320が後調節されることを阻止する。摩耗フィーラ
リング320は同心的にかつ摩耗補償リング318に対
して半径方向内側に設けられている。
【0069】両方のリング318,320は先の図面及
び特に図1と2と関連して記述したように乗上げランプ
319,323を介してケーシング302に保持された
対応乗上げランプ321,322に軸方向で支えられて
いる。
【0070】図12に示されているように両方のリング
318,320はリング18,20と同じように、間に
コイルばね329が緊縮されるストッパ突起334,3
35を有している。
【0071】図12に示すように摩耗補償リング318
はコイルばね328の形をした蓄力器で後調節方向に負
荷されている。蓄力器328は両方のリング318と3
20とのリング状の基体の間の半径方向の範囲に設けら
れている。ばね328は図1と図2と関連して記述した
ようにカバー302の舌片もしくは舌状部330に受容
されている。摩耗補償リング318は−図1と図2とに
よるリング18と似たように張出し部331を有し、該
張出し部はフォーク状の成形部332をばね328を支
えるために有している。したがってこの場合にもばね3
28、摩耗補償リング318、ばね329、摩耗フィー
ラリング320、摩耗センサ337は作用的に直列に接
続されている。
【0072】摩耗センサ337は摩耗が存在していない
場合には摩耗フィーラリング320の許容されない後調
節を阻止する。この摩耗フィーラリング318は自体は
摩耗補償リング318の許容されない後調節を阻止す
る。
【0073】図11に示された、対応押圧板の上にクラ
ッチ円板316を介在させて取付けられた摩擦クラッチ
301の新しい状態から出発して、摩擦クラッチ301
を遮断する場合には皿ばね304が半径方向内方で右へ
旋回させられるので、皿ばね304は半径方向外側で摩
耗補償リング318により保持された転動支持部5に支
えられる。遮断期の間、センサ皿ばね337は軸方向で
皿ばね304と摩耗フィーラリング320との間で緊縮
され、しかも押圧板303の離反行程を規定する、リン
グ状の弾性的なセンサ区分338の外側の範囲と皿ばね
304との間に規定された遊びLが与えられ、皿ばね3
04が軸方向で摩耗フィーラリング320に支えられる
まで緊縮される。遮断運動が継続されると皿ばね304
は摩耗フィーラリング302に存在するリング状の支持
範囲320aを中心として旋回させられる。これによっ
て半径方向外側の転動支持部305に皿ばね304によ
ってかけられた負荷は除かれ、摩耗が存在する場合には
この摩耗はリング318の適当な軸方向の後調節により
補償される。したがって皿ばね304は遮断期において
はまず単腕レバーのように外側の転動支持部305を中
心として旋回させられる。遊びLを克服したあとで皿ば
ね304のリング状の旋回範囲は半径方向内方へ摩耗フ
ィーラリング320の範囲320aへ移動させられる。
したがって遮断運動が継続された場合には皿ばね304
は2腕レバーのように旋回させられるかもしくは作用す
る。皿ばね304のリング状の転動支持部が摩擦クラッ
チの作動の間に前述のごとく半径方向に移動することに
よって伝達比もしくはてこ腕比が変化する。この伝達比
もしくはてこ腕比は皿ばね304を作動するために必要
な力をiからi−1に変化させられる。したがって皿ば
ね304が摩耗フィーラリング320に支えられると遮
断力の上昇が行われる。伝達比iは皿ばね舌状部先端3
10の範囲における遮断力の作用範囲と、皿ばね304
と転動支持部305との間の接触範囲との間の間隔と、
この接触範囲と押圧板303の突起313のための皿ば
ね304の負荷範囲との間の間隔と比である。前述の伝
達比の変化は、皿ばね304と押圧板303との間の支
持が少なくともほぼ、摩耗フィーラリング320におけ
る皿ばね304の支持と同じ直径で行われるという仮定
に基づいている。皿ばね304と摩耗フィーラリング3
20との間の支持範囲が半径方向外方へ転動支持部30
5に向かって移動すればするほど、皿ばね304が摩耗
フィーラリング320に当接した場合の遮断力の上昇は
わずかになる。
【0074】接続期の間に摩擦ライニング307におい
て摩耗が生じると、皿ばね304はその円錐性を変化さ
せ、しかも舌状部先端310が左へ移動する。この円錐
性の変化によって摩耗フィーラリング320にかかる負
荷も除かれ、摩耗フィーラリング320は発生するライ
ニング摩耗に相応して後調節される。したがって摩耗が
生じた場合にはまず摩耗フィーラリング320が摩耗補
償リング318を、図12に示されているように先行す
る。摩耗フィーラリング320の回動によって両方のリ
ング318,320のストッパ突起334と335との
間には摩耗に比例した間隔345が生じる。次いで行わ
れる遮断過程に際して、先行する図面に基づき既に記述
したように摩耗補償リング318に皿ばね304により
かけられた負荷は除かれる。したがって摩耗補償リング
318は遊び345に相応して後調節される。これによ
って皿ばね304は再び新しい状態に相応する円錐性も
しくは扁平位置をとる。摩耗が増すにつれて皿ばね30
4は軸方向でカバー底302aから遠ざらされる。この
場合、全調節範囲に亙って皿ばねの組込み位置の適当な
角度修正が行われる。この適当な角度修正はそれぞれ摩
耗フィーラリング320によって検出もしくは測定され
た摩耗に関連する。
【0075】図14に部分的に示された後調節装置41
7は図11と12に示された後調節装置317と似たよ
うに構成されかつ配置されている。図11による実施例
に対する重要な差は摩耗フィーラリング420が押圧板
403の突起413における皿ばね404の支持部と半
径方向外側に配置された旋回支持部405における皿ば
ね404の支持部との間の半径方向範囲に設けられてい
ることである。したがって摩耗フィーラリング420は
大きな直径を有し、したがって摩擦クラッチの遮断期の
間に行われる、皿ばね404と摩耗フィーラリング42
0との間の支持は摩耗補償リング418により近く位置
している。これによって皿ばね404が摩耗フィーラリ
ング420に接触した場合に行われる遮断力の増加は図
11の実施例に対して減少させられる。センサ皿ばね4
38は皿ばね338と同じようにバヨネット状の結合装
置を介して皿ばね404に固定されている。
【0076】図14の実施例においては摩耗フィーラリ
ング420と皿ばね404との間の支持直径の半径方向
の高さにおける間隔Sは、摩耗に基づき発生する押圧板
403の移動が両方のリング418,420の皿ばね4
04のための支持直径の間の間隔12と乗算されて、少
なくともほぼ、遊びSと、押圧板403と摩耗補償リン
グ418とにおける皿ばね404の支持直径の間の半径
方向の間隔との積と同じであるように設定されている。
したがって発生する軸方向の摩耗Vと遊びSとの間には
ほぼ次のような関係式: V=S×L1/L2 が生じる。
【0077】図15に示された引張り型摩擦クラッチ5
01は、軸方向で皿ばね504と押圧板503との間に
配置された後調節装置517を有している。皿ばね50
4は半径方向外側で、クラッチカバー502により保持
された旋回支持部505に支えられ、さらに半径方向内
側にある範囲で、軸方向で押圧板503に支えられた摩
耗補償リング518を負荷する。摩耗補償リング518
は摩耗フィーラリング520によって取囲まれている。
リング518,520はこの場合にも押圧板503によ
り保持された対応乗上げランプ521,522に軸方向
で支えられる乗上げランプ519,523を有してい
る。軸方向で皿ばね504と摩耗フィーラリング520
との間にはこの場合にもダイヤフラム状の構成部分によ
って形成された摩耗センサ537が設けられている。弾
性的な構成部分537は皿ばね504により保持され、
この構成部分537を緊縮させるために必要な力が摩耗
フィーラリング520に軸方向で作用する調節力よりも
大きくなるように設計されもしくは組込まれている。軸
方向の振動が存在する場合に押圧板503もしくは摩耗
補償リング518が皿ばね504から持上がらないため
には押圧板503は皿ばね509の形をしたばね部材を
介してケーシング502に対して軸方向でバイアスがか
けられ、しかもカバー側の転動支持部505に向かって
負荷されている。これによって摩耗フィーラリング52
0は摩耗センサ537から持上がらないことが保証され
る。
【0078】摩擦ライニングの摩耗が生じると皿ばね5
04の角度位置もしくは円錐性が変化する。この変化は
皿ばね504の半径方向内側の範囲が左へ、押圧板50
3の軸方向の移動に相応して旋回させられるように行わ
れる。これによって摩耗フィーラリング520にかかる
負荷が除かれ、これは摩耗に応じて後調節される。この
場合、この後調節は摩耗センサ537によって制限され
る。これに続く遮断期の間には押圧板503が所定の離
反行程距離に達すると、摩耗補償リング518に皿ばね
504によってかけられる負荷は除かれるので、摩耗補
償リング518は摩耗フィーラリング520によって与
えられた後調節距離に相応して移動させられる。
【0079】押圧板503の軸方向の遮断距離の制限は
皿ばね504の外側範囲における当接によって行われ
る。しかしながらストッパによる距離制限は他の個所で
行うこともできる。例えば直接的にケーシング502と
押圧板503との間に適当なストッパを設けることもで
きる。センサ537を緊張させるために必要な力は皿ば
ね509により押圧板503に生ぜしめられた軸方向の
力よりも著しく小さい。したがって摩耗センサ537は
皿ばね509を介して摩擦クラッチ501の遮断に際し
て緊張させられる。
【0080】たいていの使用例にとっては、摩耗フィー
ラリングと摩耗補償リングとの転動もしくは支持範囲の
間の半径方向の間隔は、カバーにおける作動皿ばねの支
持部と作動皿ばねと押圧板との間の負荷個所との間の半
径方向の間隔とほぼ同じ大きさであると有利である。こ
れによって摩耗後調節に際して摩耗フィーラリングが移
動した軸方向の距離が軸方向に発生した摩耗とほぼ同じ
大きさになることが保証される。
【0081】図16と17にはばねクランプ637とし
て構成された摩耗センサ部材が示されている。このよう
なセンサ部材637は多数、作動皿ばね604の弾性的
なリング体の周方向に均一に分配されて設けられている
ことができる。図16から判るようにこのようなばねク
ランプ637の1つは皿ばね604とスナップ結合によ
ってもしくは両方の外側の脚部637aの端部範囲を通
しかつ中央の脚637bを皿ばね604の外縁に係止さ
せることで結合することができる。図16と17による
摩耗センサ部材は例えば図1の摩擦クラッチの実施例に
使用することができる。
【0082】すでに図1との関連で記述したように摩擦
クラッチは、遮断過程の間に摩擦クラッチにより伝達可
能なモーメントを次第に消滅させるような手段を有して
いると有利である。何故ならばこれによって遮断力経過
又は必要な最大の遮断力の減少もしくは減退が達成され
るからである。図1に示された摩擦クラッチにおいては
前記手段は摩擦ライニングの間に設けられたライニング
セグメント16によって形成されている。このようなラ
イニングセグメント16は例えばDE−OS36318
63号により公知である。
【0083】摩擦クラッチを遮断又は接続する場合の漸
進的なモーメント形成もしくは消滅を達成する別の可能
性はDE−OS2164297号により提案されてい
る。この解決策でははずみ車が2部分から構成され、対
応押圧板を形成する構成部分が軸方向で弾性的に、内燃
機関の出力軸と結合された構成部分に対して支えられて
いる。
【0084】ライニングばね作用の代わりになる手段は
圧着皿ばね4と押圧板3との間の力伝達経路に設けてお
くこともできる。このような配置は例えばDE−OS3
742354号及びDE−OS1450201号によっ
て提案されている。さらにライニングばね作用の代わり
になる手段は圧着皿ばね4と固定個所、例えば対応押圧
板6に対するケーシング2のねじ結合部との間の力伝達
経路に設けておくこともできる。
【0085】遮断力の減少の所望の効果を達成するため
にはライニングばね作用もしくはこのライニングばね作
用の代わりになる手段は作動皿ばね4と直列に接続され
ていることができる。これはライニングばね作用もしく
はこの代わりをする手段が皿ばね4により与えられた力
によって弾性的に変形可能であることを意味する。
【0086】次にライニングばね作用もしくはライニン
グばね作用代替物の作用形式を図1と2との実施例と図
18,19による線図に示した特性線で詳細に説明す
る。
【0087】図18の線50は皿ばね4の円錐性の変化
に関連してこの皿ばね4によって押圧板3に全体として
加えられた軸方向力の部分範囲が示されている。部分範
囲50は皿ばね4のリング状の基体12が旋回支持部5
とカバー円板3の半径方向外側の支持部との間で変形さ
れる軸方向の変形に相当する。部分区分50においては
支持皿ばね9とばあいによっては他の部材、例えば板ば
ね5によって加えられた力、皿ばね4の変形を助ける
力、この変形に影響を及ぼす力が考慮されている。皿ば
ね4の実際の力−距離経過は図18においては破線50
aで示されている。したがって皿ばね4は実際には線5
0よりも高い力−距離経過を有している。
【0088】点51は閉じられた新しいクラッチ1にお
ける皿ばね4の組込み状態を表わしている。これはすな
わち皿ばね4が適当な組込み状態で最大の圧着力を押圧
板3に生ぜしめる状態である。点51は新しいクラッチ
における皿ばね4の円錐状の組込み位置の変化によって
線50に沿って上方又は下方へ移動させられる。
【0089】線52はライニングばねセグメント16に
より与えられる軸方向の拡開力を示している。この拡開
力は両方の摩擦ライニングの間で作用しかつ押圧板3の
上に作用する。この軸方向の拡開力は皿ばね4により押
圧板3に生ぜしめられる軸方向力に抗して作用する。有
利であるのはばねセグメント16の弾性的な変形によっ
て与えることのできる最大軸方向力が、皿ばね4により
押圧板3に生ぜしめられる最大力に相応していることで
ある。この場合この軸方向の方が大きいことも可能であ
る。したがって摩擦クラッチ1が完全に閉じられた場合
にはばねセグメント16がばねリザーブを有し、所定の
距離に亙ってまだ弾性的に変形可能である。摩擦クラッ
チ1を遮断する場合にはばねセグメント16は距離53
に亙って弛緩する。この、押圧板3の軸方向の移動に相
応する距離53に亙ってクラッチ1の遮断過程が助けら
れる。したがってライニングばね装置16がない場合に
組込み点51に想到する遮断力よりもわずかな最大遮断
力が与えられなければならなくなる。点54を越えると
摩擦ライニング7は解放される。この場合、皿ばね4の
漸進的な特性線範囲に基づき、まだ与えられる遮断力は
点51に相当するであろう遮断力よりも著しく減少され
る。クラッチ1の遮断力は最低もしくは特性線50の谷
点55が達成されるまで低下する。最低55を越えた場
合には必要な遮断力は再び上昇する。この場合、舌状部
先端10の範囲における遮断距離は、最低55を越えた
場合でも、遮断力が皿ばね9によって生ぜしめられた支
持力よりも大きくならないように選択されている。これ
はさもないと摩耗センサ37が摩耗フィーラリング20
から不都合に離れることが遮断期の間に行われ、ひいて
は補償手段17が調節され、その結果として摩擦クラッ
チが少なくとも完全には遮断されなくなり、極端な場合
にはもはや遮断できなくなり、摩擦クラッチによるトル
クもしくは力流の中断がもはや可能ではなくなるために
必要である。
【0090】支持皿ばね9は図19の線57に相当する
力−距離経過を有している。この特性線57は皿ばね状
の構成9が弛緩された位置から円錐性において変化させ
られる。これはカバー側の旋回支持部と作動皿ばね側の
旋回支持部との間の半径方向の間隔に相応する半径方向
の間隔を有する2つの旋回支持部の間で行われる。特性
線57から判るように皿ばね状の構成部分はばね距離5
8を有し、このばね距離に亙って特性線から生ぜしめら
れた軸方向力は実地においてコンスタントに保たれる。
この場合、この範囲58に亙って生ぜしめられた力は、
この力が常に、摩擦クラッチ1の寿命に亙って皿ばね舌
状部先端10の範囲で生じる最大の遮断力よりも大きく
なるように選択されている。センサばね9によって与え
られる支持力は皿ばね4のてこ比に関連する。このてこ
比はたいていの場合には1:3から1:5までの間の大
きさでるが、しかし多くの使用例ではこれよりも大きい
か又は小さいことができる。選択された皿ばね伝達比は
旋回支持部5と両方の皿ばね4と9の支持直径との間の
半径方向の間隔と、旋回支持部5と作動部材、例えば遮
断軸受のための舌状部先端10の範囲における支持直径
との間の半径方向の間隔の比に相応する。
【0091】摩擦クラッチ1における皿ばね状の部材9
の組込み位置は、この部材9が遮断距離に亙って弾性的
に従動もでき、摩擦面と摩擦ライニングの摩耗に基づき
生じる、対応押圧板6に向かう押圧板3の軸方向の後調
節距離に少なくとも相応する、軸方向のばね距離を摩擦
ライニング7に向かって有するように選ばれている。ば
ね9のこのばね距離に亙っては、このばね9によって皿
ばね4に与えられた力が摩擦クラッチを遮断するために
必要な力よりも大きいことが保証されていると有利であ
る。この場合には、特性線57の範囲58が少なくとも
最大摩耗距離に相当する長さを有しており、有利にはこ
の摩耗距離よりも大きいことが有利である。何故ならば
これによって組込み誤差も少なくとも部分的に補償され
るからである。
【0092】押圧板の離反を行うバイアスのかけられた
板ばね9が使用されている場合には押圧板3は皿ばね4
に向かってこの板ばね9で圧着されている。これによっ
てこの板ばね9を介しても遮断過程が助けられる。した
がって板ばね9によって生ぜしめられた軸方向力には皿
ばね9によって生ぜしめられた軸方向力が重畳される。
したがって板ばね部材9はカバー2と押圧板3との間
に、摩擦ライニングの摩耗の増大に伴って、板ばね9に
よって作動皿ばね4に生ぜしめられた軸方向力が大きく
なるように組込むことができる。例えば図19の距離5
8に亙って、ひいては後調節装置17の摩耗補償距離に
亙って、板ばね15によって生ぜしめられた軸方向の力
は線57bに示された経過を有している。この場合には
板ばね15は摩擦ライニングの摩耗が増加するにつれて
大きくなる戻し力を作動皿ばね4に生ぜしめられる。線
57に応じた経過が望まれる場合には皿ばね9はこの皿
ばねが、線57cに示された特性線経過を有するように
構成されなければならない。
【0093】さらに作動皿ばね4を転動支持部5に圧着
する蓄力器、例えば皿ばね状の構成部分9は図19に示
されたものとは異なる力−距離経過を有していることが
できる。例えばこのばねにより少なくとも範囲58にお
いて生ぜしめられた力−距離経過は上昇又は下降するこ
ともできる。重要であることはいずれの場合にもこのば
ね9及び場合によっては他のばね部材、例えば板ばね1
5によって与えられた作動皿ばね4のための支持力がこ
の力に抗して作用する摩擦クラッチの遮断力よりも大き
いことである。
【0094】本発明の摩擦クラッチの簡単な組立を可能
にするためには摩耗フィーラリング及び(又は)摩耗補
償リングが、摩耗後調節装置を後退した位置、すなわち
摩擦クラッチの新しい状態に相当する状態にもたらすこ
とのできる回動もしくは迎止部材のための係合範囲を有
していることが有利である。図1の実施例では摩擦クラ
ッチの製造もしくは組立に際して摩耗フィーラリングが
工具で後退した位置へ回動させられる。何故ならば摩耗
フィーラリング20の回動によって摩耗補償リング18
も自動的に回し戻されるからである。この後退させられ
た位置では少なくとも摩耗フィーラリング20が確保部
材で固定される。この確保部材あ摩擦クラッチ1を対応
押圧板6に取り付けたあとで除かれ、これによって後調
節装置17が活性化される。似たような形式で他の図面
の摩擦クラッチの場合にも摩耗補償リング及び(又は)
摩耗フィーラリングは確保されていなければならない。
【0095】摩耗補償リングを摩擦クラッチの新しい状
態に相応する出発位置に保つための別の可能性は、カバ
ー円板とケーシングとの間もしくは作動皿ばねとケーシ
ングとの間に少なくとも1つの迎止部材が設けられ、こ
の迎止部材が設けられ、この迎止部材が押圧板及び(又
は)圧着皿ばねを後退させられた位置もしくはケーシン
グに対して緊定された位置に保持することである。前記
位置は前記構成部材が摩擦クラッチを対応押圧板に取付
けたあとで有している構成部材の位置に相応する。この
ためには例えばケーシングとカバー円板との間又はケー
シングと圧着皿ばねとの間に距離制限部材、例えばクラ
ンプ又はシムを設け、圧着皿ばねの許容されない弛緩を
阻止することができる。
【0096】本発明は図示及び記述した実施例に限定さ
れるものではなく、種々の実施例と関連して記載した個
々の特徴もしくは部材の組合せによるヴァリエーション
をも含むものである。さらに図面と関連して記述した個
々の特徴もしくは機能形式もそれ自体単独で独立した発
明を成すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摩擦クラッチの部分図。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図。
【図4】摩擦クラッチを作動する第1段階を示した図。
【図5】摩擦クラッチを作動する第2段階を示した図。
【図6】摩擦クラッチを作動する第3段階を示した図。
【図7】摩擦クラッチを作動する第4段階を示した図。
【図8】摩擦クラッチを作動する第5段階を示した図。
【図9】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した
図。
【図10】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した
図。
【図11】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した
図。
【図12】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した
図。
【図13】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した
図。
【図14】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した
図。
【図15】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した
図。
【図16】本発明の摩耗センサの1実施例を示した図。
【図17】本発明の摩耗センサの1実施例を示した図。
【図18】本発明の摩擦クラッチの種々の特性線を有す
る線図。
【図19】本発明の摩擦クラッチの種々の特性線を有す
る線図。
【符号の説明】
1 摩擦クラッチ、 2 ケーシング、 3 押圧板、
4 圧着皿ばね、6 対応押圧板、 7 摩擦ライニ
ング、 8 クラッチ円板、 17 後調節装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】図14の実施例においては摩耗フィーリン
グ420と皿ばね404との間の支持直径の半径方向の
高さにおいてセンサ438が移動できるばね距離Sは、
摩擦クラッチを遮断する場合に押圧板403が移動する
離反もしくは離間距離にL2/L1の比を乗算したもの
が、少なくともほぼセンサ438のばね距離Sに相当す
るように設定しておくことができる。すなわち、摩耗フ
ィーリング420と皿ばね404との間の支持直径の半
径方向の高さにおいてセンサ438が移動可能であるば
ね行程Sと、押圧板403の一杯の離反もしくは離間距
離との間には、少なくともほぼV=S×L1/L2の関
係式が成立つ。

Claims (59)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦クラッチ、特に自動車用の摩擦クラ
    ッチであって、回転不能ではあるが、軸方向に制限され
    て移動可能にケーシングと結合されており、ケーシング
    と押圧板との間に皿ばねが作用しており、該皿ばねによ
    って押圧板が押圧板と対応押圧板との間に締込まれるク
    ラッチ板の方向に負荷可能であり、クラッチが作動手段
    を介して接続・遮断可能であり、かつクラッチ板の摩擦
    ライニングの摩耗を自動的に保証する後調節装置を備え
    ている形式のものにおいて、後調節装置が同じ構成部分
    (カバー、押圧板)の上に保持された、互いに半径方向
    の間隔において配置された2つのリングを有し、該リン
    グがそれぞれ、搬送手段の影響のもとで周方向に回動可
    能な後調節装置、例えばランプ装置の作用下で軸方向で
    皿ばねに向かって移動可能であることを特徴とする、摩
    擦クラッチ。
  2. 【請求項2】 皿ばねが第1の半径方向の範囲で、クラ
    ッチが接続された状態で、第1のリング━摩擦補償リン
    グ━に対して支えられており、その際にその後調節装置
    の回動が防止されている、請求項1記載の摩擦クラッチ
  3. 【請求項3】 第2のリング━摩擦フィーラリング━の
    後調節装置がセンサを有する、回動を防止する抑止装置
    の作用に晒されており、該抑止装置の作用が摩擦クラッ
    チが接続された状態でかつ摩耗した場合に除かれるよう
    になっており、これによって第2のリングが後調節装置
    の適当な回動によって摩耗に相応する軸方向の移動が可
    能であって、クラッチの遮断の間には抑止装置の作用が
    ある、請求項1又は2記載の摩擦クラッチ。
  4. 【請求項4】 第1のリングの後調節装置が、先に行わ
    れた第2のリングの後調節装置の回動のあとでかつこれ
    に相応して、摩耗に続く遮断過程に際して回動のために
    ロック装置から解放可能である、請求項1から3までの
    いずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  5. 【請求項5】 リング自体がランプを有し、周方向に作
    用する蓄力器に晒されている、請求項1から4までのい
    ずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  6. 【請求項6】 抑止装置の作用が、摩耗に関連して行わ
    れる皿ばねの円錐性の変化に関連して除かれる、請求項
    1から5までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  7. 【請求項7】 抑止装置の作用が摩耗に関連して行われ
    る押圧板の軸方向の位置の変化に関連して除かれる、請
    求項1から5までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  8. 【請求項8】 後調節装置がクラッチカバーと皿ばねと
    の間で有効である、請求項1から7までのいずれか1項
    記載の摩擦クラッチ。
  9. 【請求項9】 後調節装置が皿ばねと押圧板との間で有
    効である、請求項1から7までのいずれか1項記載の摩
    擦クラッチ。
  10. 【請求項10】 後調節装置がクラッチカバーと皿ばね
    との間の軸方向の構成スペースに設けられている、請求
    項8記載の摩擦クラッチ。
  11. 【請求項11】 後調節装置が皿ばねと押圧板との間の
    軸方向の構成スペースに設けられている、請求項9記載
    の摩擦クラッチ。
  12. 【請求項12】 両方のリングが摩擦クラッチの、回転
    不能な、軸方向に移動可能な構成部材、例えば押圧板に
    よって保持されている、請求項1から11までのいずれ
    か1項記載の摩擦クラッチ。
  13. 【請求項13】 両方のリングが摩擦クラッチの、軸方
    向に不動な構成部材、例えばカバーに保持されている、
    請求項1から11までのいずれか1項記載の摩擦クラッ
    チ。
  14. 【請求項14】 センサ自体が抑止装置を形成してい
    る、請求項1から13までのいずれか1項記載の摩擦ク
    ラッチ。
  15. 【請求項15】 抑止装置の作用を摩擦クラッチの遮断
    過程に応じて強めることができる、請求項1から14ま
    でのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  16. 【請求項16】 摩擦クラッチが接続された状態で、摩
    擦フィーラリングの軸方向の後調節を、その後調節装置
    を周方向に回動させることによってかつ皿ばねの円錐性
    の変化又はカバーに対する押圧板の軸方向の位置の変化
    に関連して許す摩耗センサが、軸方向に弾性的に従動す
    る少なくとも1つの部材から成っており、該部材が摩擦
    クラッチが接続された状態及び新しい状態で又は後調節
    装置が摩耗に相応して後調節された状態で、力成分でク
    ラッチ構成部材の1つ及び第2のリングに支持されて、
    該リング、周方向に有効な搬送装置の作用及び質量の作
    用下にあるリングが回動し、ひいては軸方向に移動する
    ことが阻止され、皿ばねの円錐性が摩耗に基づき変化し
    た場合又は摩擦クラッチが接続された状態で押圧板の軸
    方向の位置が変化した場合にはセンサの支持範囲が第2
    のリングの負荷を少なくとも軽減するか又は第2のリン
    グを持上げ、該リングが搬送装置により回動させられ、
    ひいては軸方向に移動させられる、請求項1から15ま
    でのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  17. 【請求項17】 センサが弾性的な、板ばね又は皿ばね
    状の構成部材によって形成されている、請求項1から1
    6までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  18. 【請求項18】 センサが弾性的にバイアスをかけられ
    た構成部材によって形成されている請求項17記載の摩
    擦クラッチ。
  19. 【請求項19】 センサが皿ばねの上に固定されてい
    る、請求項18記載の摩擦クラッチ。
  20. 【請求項20】 センサが1つの半径方向の範囲で皿ば
    ねに枢着されており、他の半径方向の範囲で第2のリン
    グに支持されている、請求項1から18までのいずれか
    1項記載の摩擦クラッチ。
  21. 【請求項21】 センサが第3の範囲で付加的に皿ばね
    に支持されている、請求項1から20までのいずれか1
    項記載の摩擦クラッチ。
  22. 【請求項22】 センサがカバーにしっかり枢着されて
    おり、第2のリングに向き合ったセンサの支持範囲がカ
    バーのストッパ範囲に、遮断に際して橋絡可能な間隔で
    向き合っている、請求項1から21までのいずれか1項
    記載の摩擦クラッチ。
  23. 【請求項23】 センサが摩耗フィーラリングに設けら
    れている、請求項1から22までのいずれか1項記載の
    摩擦クラッチ。
  24. 【請求項24】 摩耗フィーラリングを有するセンサが
    互いに軸方向で弾性的にバイアスのかけられた2つの平
    行なリンクから成っている、請求項23記載の摩擦クラ
    ッチ。
  25. 【請求項25】 摩耗フィーラリングが弾性的な構成部
    材から成っている、請求項1から24までのいずれか1
    項記載の摩擦クラッチ。
  26. 【請求項26】 摩耗フィーラリングが波形ばね状に成
    形された部分から構成されている、請求項1から25ま
    でのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  27. 【請求項27】 後調節リングの少なくとも1つのため
    の搬送手段がばねによって形成されている、請求項1か
    ら26までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  28. 【請求項28】 少なくとも1つのばねがリングを保持
    する構成部材に支えられている、請求項27記載の摩擦
    クラッチ。
  29. 【請求項29】 両方のリングのばねが直列に接続され
    ている、請求項28記載の摩擦クラッチ。
  30. 【請求項30】 第1又は第2のリングのための一方の
    ばねがリングを保持する構成部材に支えられ、第2又は
    第1のリングのための他方のばねが一方のリングに支え
    られている、請求項29記載の摩擦クラッチ。
  31. 【請求項31】 リングを保持する構成部材に一方のリ
    ングを支えるばねが、他方のリングのばねより強い、請
    求項27から30までのいずれか1項記載の摩擦クラッ
    チ。
  32. 【請求項32】 第2のリングの回動が行われたあとで
    はじめて第1のリングの回動を解放するロック装置が、
    第2のリングのストッパ突起により形成されており、該
    ストッパ突起に、第1のリングの、周方向で見てあとを
    追う突起が向き合っている、請求項1から31までのい
    ずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  33. 【請求項33】 クラッチの遮断された状態で第2のリ
    ングが回動しないようにロックされている、請求項1か
    ら32までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  34. 【請求項34】 クラッチの接続された状態で第2のリ
    ングが、構成部分のストッパ範囲から、遮断状態で橋絡
    可能な軸方向の間隔を有し、前記構成部材と第2のリン
    グとの間で軸方向の相対運動が行われる、請求項1から
    33までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  35. 【請求項35】 皿ばねが遮断されて旋回させられた状
    態で第2のリングの上に支持されている、請求項33記
    載の摩擦クラッチ。
  36. 【請求項36】 第2のリングが遮断状態でカバーに対
    して押されている、請求項33又は34記載の摩擦クラ
    ッチ。
  37. 【請求項37】 押圧板に設けられた第2のリングが━
    遮断されかつ軸方向に移動させられた状態で━皿ばねに
    対して押されている、請求項1から36までのいずれか
    1項記載の摩擦クラッチ。
  38. 【請求項38】 押圧板に設けられた第2のリングが━
    遮断されかつ軸方向に移動させられた状態で━カバーに
    対して押されている、請求項1から37までのいずれか
    1項記載の摩擦クラッチ。
  39. 【請求項39】 第1のリングと第2のリングとの間の
    半径方向の間隔(L2)が、第1のリングにおける皿ば
    ね支持部と対向する構成部材における皿ばね支持部との
    間の間隔の30%よりも大きい、請求項1から38まで
    のいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  40. 【請求項40】 第1のリングと第2のリングとの間の
    半径方向の間隔が第1のリングにおける皿ばね支持部と
    対向する構成部材における皿ばね支持部との間の間隔と
    も少なくともほぼ同じである、請求項1から39までの
    いずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  41. 【請求項41】 センサのばね距離がクラッチ押圧板の
    離反距離と少なくともほぼ同じである、請求項1から4
    0までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  42. 【請求項42】 クラッチ押圧板の離反距離(SD)に
    対するセンサのばね距離(S)がS<=SD×(L2:
    L1)の比を形成している、請求項1から40までのい
    ずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  43. 【請求項43】 クラッチがいわゆる引張型クラッチを
    形成しており、単腕のレバーとして作用する皿ばねを有
    し、第2のリングが第1のリングの半径方向内側に配置
    されており、両方のリングが軸方向で皿ばねとカバーと
    の間に設けられている、請求項1から42までのいずれ
    か1項記載の摩擦クラッチ。
  44. 【請求項44】 クラッチがいわゆる引張型クラッチを
    形成し、単腕レバーとして作用する皿ばねを有し、第2
    のリングが第1のリングの半径方向外側に配置され、両
    方のリングが皿ばねと押圧板との間に設けられている、
    請求項1から43までのいずれか1項記載の摩擦クラッ
    チ。
  45. 【請求項45】 クラッチがいわゆる押圧型クラッチを
    形成し、2腕レバーとして作用する皿ばねを有し、第2
    のリングが第1のリングの半径方向内側に配置され、両
    方のリングが軸方向で皿ばねと押圧板との間に設けられ
    ている、請求項1から36までのいずれか1項記載の摩
    擦クラッチ。
  46. 【請求項46】 クラッチがいわゆる押圧型クラッチを
    形成し、2腕レバーとして作用する皿ばねを有し、第2
    のリングが第1のリングの半径方向外側に配置され、両
    方のリングが軸方向で皿ばねとカバーとの間に配置され
    ている、請求項1から36までのいずれか1項記載の摩
    擦クラッチ。
  47. 【請求項47】 後調節装置のための対応ランプがクラ
    ッチカバーに押込み変形されたランプによって形成され
    ている、請求項1から46までのいずれか1項記載の摩
    擦クラッチ。
  48. 【請求項48】 個々のランプの間でカバー材料に透し
    孔が設けられている、請求項30記載の摩擦クラッチ。
  49. 【請求項49】 後調節装置のための対応ランプが押圧
    板におけるランプによって形成されている、請求項45
    記載の摩擦クラッチ。
  50. 【請求項50】 押圧板におけるランプが個々のランプ
    が押込み変形されている薄板部分により形成されてい
    る、請求項49記載の摩擦クラッチ。
  51. 【請求項51】 押圧板とランプを保持する構成部分と
    の間に半径方向に延びる通路が設けられている、請求項
    50記載の摩擦クラッチ。
  52. 【請求項52】 一方のリング━摩擦補償リング━が同
    時に皿ばねのための旋回支承部を有している、請求項1
    から51までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  53. 【請求項53】 押し作動されるクラッチであって、後
    調節装置が皿ばねとカバーとの間に配置され、皿ばねが
    後調節装置とは反対側において支持ばねで支えられてい
    る、請求項1から48までのいずれか1項記載の摩擦ク
    ラッチ。
  54. 【請求項54】 支持ばねがクラッチを遮断する際に、
    皿ばねの旋回支持部を遮断距離の第1の部分のために形
    成している、請求項1から53までのいずれか1項記載
    の摩擦クラッチ。
  55. 【請求項55】 皿ばねが外縁でフィーラリングに支持
    され、遮断距離の第2の部分においてフィーラリングに
    おける支持部を中心として旋回させられるようになって
    おり、皿ばねが第1のリングの支持部から離れかつ支持
    ばねが押圧板に向かって弾性的に変形される、請求項5
    4記載の摩擦クラッチ。
  56. 【請求項56】 後調節装置が皿ばねと押圧板との間に
    配置され、押圧板がばねを介してカバーと緊定されてい
    る、請求項1から52までのいずれか1項記載の摩擦ク
    ラッチ。
  57. 【請求項57】 摩擦クラッチ、特に自動車用の摩擦ク
    ラッチであって、回転不能ではあるが、軸方向に制限さ
    れて移動可能にケーシングと結合されており、ケーシン
    グと押圧板との間に皿ばねが作用しており、該皿ばねに
    よって押圧板が押圧板と対応押圧板との間に締込まれる
    クラッチ板の方向に負荷可能であり、クラッチが作動手
    段を介して接続・遮断可能であり、かつクラッチ板の摩
    擦ライニングの摩耗を自動的に保証する後調節装置を備
    えている形式のものにおいて、後調節装置がクラッチカ
    バーと皿ばねとの間に設けられていることを特徴とす
    る、摩擦クラッチ。
  58. 【請求項58】 摩擦クラッチ、特に自動車用の摩擦ク
    ラッチであって、回転不能ではあるが、軸方向に制限さ
    れて移動可能にケーシングと結合されており、ケーシン
    グと押圧板との間に皿ばねが作用しており、該皿ばねに
    よって押圧板が押圧板と対応押圧板との間に締込まれる
    クラッチ板の方向に負荷可能であり、クラッチが作動手
    段を介して接続・遮断可能であり、かつクラッチ板の摩
    擦ライニングの摩耗を自動的に保証する後調節装置を備
    えている形式のものにおいて後調節装置が互いに半径方
    向の間隔をおいて、同心的に設けられた2つのリングを
    有し、これらのリングが搬送手段の影響のもとで周方向
    に回動可能な後調節装置、例えばランプと対応ランプと
    を備えたランプ装置の作用下で軸方向に皿ばねの方向に
    移動可能であり、皿ばねが第1の半径方向の範囲でクラ
    ッチが接続された状態で一方の第1のリング━摩耗補償
    リング━に支えられ、その際に該リングの後調節装置の
    回動を阻止しており、第2のリング━摩耗フィーラリン
    グ━の後調節装置が、センサを有する、該センサが第2
    のリングに第1の半径方向範囲から離れた範囲に支持さ
    れることによって回動を阻止する抑止装置の作用に晒さ
    れており、該抑止装置の作用が、摩擦クラッチの摩耗及
    び摩擦クラッチの接続状態で少なくとも減少可能であ
    り、これによって摩耗に相応する第2のリングの軸方向
    の移動が後調節装置の適当な回動によって可能にされ、
    摩擦クラッチの遮断の間は抑止装置の作用が強められる
    ことを特徴とする、摩擦クラッチ。
  59. 【請求項59】 摩擦クラッチ、特に自動車用の摩擦ク
    ラッチであって、回転不能ではあるが、軸方向に制限さ
    れて移動可能にケーシングと結合されており、ケーシン
    グと押圧板との間に皿ばねが作用しており、該皿ばねに
    よって押圧板が押圧板と対応押圧板との間に締込まれる
    クラッチ板の方向に負荷可能であり、クラッチが作動手
    段を介して接続・遮断可能であり、かつクラッチ板の摩
    擦ライニングの摩耗を自動的に保証する後調節装置を備
    えている形式のものにおいて、以下の特徴の少なくとも
    2つの組合せ、すなわち、(イ) 後調節装置が互いに
    半径方向の間隔をおいて設けられた2つのリングを有
    し、該リングがそれぞれ、搬送手段の影響下で周方向に
    回動可能な後調節装置、例えばランプ装置の作用下で軸
    方向に皿ばねに向かって移動彼のであること、(ロ)
    皿ばねが第1の半径方向の範囲で、クラッチが接続され
    た状態で一方の第1のリング━摩耗補償リング━に支え
    られ、その際に該リングの後調節装置の回動を阻止して
    いること、(ハ) 第2のリング━摩耗フィーラリング
    ━の後調節装置が、センサを有する、回動を阻止する抑
    止装置の作用に晒されており、該抑止装置の作用が摩擦
    クラッチの摩耗及び接続状態で除かれ得るようになって
    おり、これによって第2のリングが摩耗に相応する軸方
    向の移動を、後調節装置の適当な移動により行うことが
    できるようになっており、摩擦クラッチの遮断の間は抑
    止装置の作用があること、(ニ) 第1のリングの後調
    節装置が摩耗に続く遮断過程に際して、先に行われた第
    2のリングの回動後にかつこれに相応して回動のために
    ロック装置によって解放可能であることを特徴とする摩
    擦クラッチ。
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