JP4834783B1 - クラッチカバー組立体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本クラッチカバー組立体1は、クラッチカバー2と、プレッシャプレート3と、ダイヤフラムスプリング5と、摩耗量検出機構6と、摩耗追従機構7と、を備えている。摩耗量検知機構6は、摩擦部材の摩耗量を検知する検知部材61と、摩擦部材の摩耗量に応じて移動可能な移動部材62とを有している。検知部材61は、ファルクラムリング4に係合しファルクラムリング4を介して摩耗量を検知し、且つ移動部材62に係合し、所定の摩耗量で移動部材62との係合を解除する。
【選択図】図8
Description
[全体構成]
図1に本発明の第1実施形態によるクラッチカバー組立体1の外観斜視図を示す。また、図2にクラッチカバー組立体1の一部を省略した外観斜視図を示す。このクラッチカバー組立体1は、クラッチオン(動力伝達)時には、エンジンのフライホイールに対してクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け、またクラッチオフ(動力伝達遮断)時にはその押し付けを解除するための装置である。なお、ここでは、フライホイール及びクラッチディスク組立体は省略している。
クラッチカバー2は、概ね皿形状のプレート部材であり、外周部が例えばボルトによりフライホイールに固定される。クラッチカバー2は、環状のクラッチカバー本体2aと、外周側の円板状部2bと、内周側の平坦部2cと、を有している。円板状部2bは、クラッチカバー本体2aの外周側に形成され、フライホイールの外周部に固定される。平坦部2cは、クラッチカバー本体2aの内周部から半径方向内側へ延びる平坦な部分である。この平坦部2cには、軸方向に貫通する複数の孔2dが形成されている。
プレッシャプレート3は、環状の部材であって、クラッチカバー2のクラッチカバー本体2a内部に配置されている。プレッシャプレート3のフライホイール側(図2において裏側)の面には、クラッチディスク組立体の摩擦部材と摺接する摩擦面(図示しない)が形成されている。また、プレッシャプレート3は、複数のストラッププレート80(図2を参照、図2では1つのみ図示)によって、クラッチカバー2に連結されている。ストラッププレート80は、クラッチカバー2に対して、軸方向に移動可能であり、円周方向に相対回転不能である。なお、クラッチ連結状態では、ストラッププレート80は軸方向にたわんでおり、このストラッププレートのたわみ(復元力)によって、プレッシャプレート3はフライホイールから離れる側に付勢されている。
複数のファルクラムリング4それぞれは、円弧状の部材、すなわち、環状の部材を円周方向に分割して形成された部材である。図2−図4に示すように、複数のファルクラムリング4は、プレッシャプレート3に配置されている。例えば、複数のファルクラムリング4は、プレッシャプレート3の段差部25の壁部25bと、ガイド部26との間において、プレッシャプレート3に配置されている。より具体的には、複数のファルクラムリング4における軸方向の第1端側4a(フライホイール側)が、プレッシャプレート3の段差部25の底部25aに当接している。
ダイヤフラムスプリング5は、クラッチカバー2に支持されるとともに、プレッシャプレート3をフライホイール側に押圧するための部材である。ダイヤフラムスプリング5は、図1及び図4に示すように、プレッシャプレート3とクラッチカバー2との間に配置された円板状部材である。このダイヤフラムスプリング5は、環状弾性部5aと、環状弾性部5aの内周部から径方向内側に延びる複数のレバー部5bとから構成されている。環状弾性部5aの外周端はファルクラムリング4の第2端4bに支持されている。また、ダイヤフラムスプリング5のレバー部5b間には、スリットが形成されており、スリットの外周部には小判状の孔5cが形成されている。
摩耗量検出機構6は、図1、図2、及び図5−図7に示すように、クラッチカバー2の外側において、クラッチカバー2に装着されている。また、摩耗量検出機構6は、プレッシャプレート3の外周部に配置されている。言い換えると、摩耗量検出機構6は、ファルクラムリング4の外周側に配置されている。
摩耗追従機構7は、摩擦部材の摩耗量に追従させて、ダイヤフラムスプリング5の姿勢を初期の姿勢に保つための機構である。摩耗追従機構7は、図3に示すように、複数のファルクラムリング4に加えて、前述のプレッシャプレート3及びファルクラムリング4のそれぞれに形成された摺動部10,11と、第2付勢部材28(図2を参照)とを、有している。
クラッチオン(連結)状態では、ダイヤフラムスプリング5の押圧荷重は、ファルクラムリング4を介してプレッシャプレート3に作用し、これによりクラッチディスク組立体の摩擦部材はプレッシャプレート3とフライホイールとの間に挟持される。このとき、図5に示すように、検知部材61は、ファルクラムリング4に係合している。具体的には、検知部材61の検知部61bは、ファルクラムリング4の第1凹部4cの底部に当接している。
(1)本クラッチカバー組立体1では、摩耗量検出機構6がクラッチカバー2に装着されているので、クラッチカバー組立体1に振動が入力され、プレッシャプレート3が振動したとしても、摩耗量検出機構6は、プレッシャプレート3の振動の影響を直接的に受けることなく、摩擦部材の摩耗量を検出することができる。
(2)本クラッチカバー組立体1では、検知部材61を、振動の影響を受けにくいファルクラムリング4に係合させることによって、摩擦部材の摩耗量を検出しているので、摩擦部材の摩耗量を正確且つ確実に検出することができる。
(2)本クラッチカバー組立体1では、検知部材61の揺動軸61gと摩擦部材の摩耗量を検知する位置との間の距離(第1距離L1)が、検知部材61の揺動軸61gと、検知部材61及び移動部材62の係合を解除する位置との間の距離(第2距離L2)より短くなっているので、検知部材61によって検知された摩耗量(摩擦部材の摩耗量)を、増幅することができる。これにより、増幅後の摩耗量、すなわち摩擦部材の摩耗量より大きな検知部材61の揺動量に基づいて、検知部材61が移動部材62に係合する部分を、設計することができる。例えば、第1係合部61dの凹凸部61k及び第2係合部62bの凹凸部62kに対する加工精度を、緩和することができるので、第1係合部61d及び第2係合部62bを設計しやすくなる。また、第1係合部61d及び第2係合部62b設計の自由度を、向上することができる。
(3)本クラッチカバー組立体1では、検知部材61の検知部61bが、ファルクラムリング4の第1凹部4c(摩耗検知用の凹部)において摩耗量を検知する。また、検知部材61の第1係合部61dと移動部材62の第2係合部62bとの係合が解除されると、移動部材62の規制部62cが、ファルクラムリング4の第2凹部4d(摩耗追従用の凹部)において移動する。このように、ファルクラムリング4、検知部材61、及び移動部材62それぞれを、互いに係合させることによって、摩耗量を増幅し、摩耗追従を行っているので、より正確な摩耗補償を提供することができる。
(4)本クラッチカバー組立体1では、検知部材61の第1係合部61dが、板バネ64(第1付勢部材)と移動部材62の第2係合部62bとの間に配置されているので、板バネ64によって、検知部材61の第1係合部61dを移動部材62の第2係合部62bに確実に係合させることができる。これにより、振動等によって、検知部材61と移動部材62との係合が解除されにくくすることができる。
(5)本クラッチカバー組立体1では、検知部材61の揺動軸61gが、検知部材61の検知部と検知部材61の第1係合部61dとの間に設けられているので、検知部の揺動方向は、検知部材61の第1係合部61dの揺動方向の反対になる。すなわち、ファルクラムリング4がフライホイールの方向に移動した場合、検知部材61の検知部はフライホイールの方向に揺動し、検知部材61の第1係合部61dはフライホイールから離れる方向に揺動する。このため、移動部材62の第2係合部62bを、検知部材61の第1係合部61dとプレッシャプレート3との間に配置した場合、検知部材61の第1係合部61dと移動部材62の第2係合部62bとの係合を、確実に解除することができる。
(6)本クラッチカバー組立体1では、摩耗量検出機構6が、クラッチカバーの外側に装着されているので、摩耗量検出機構6を除いてクラッチカバー組立体1を組み立て後に、摩耗量検出機構6を後付けすることができる。また、摩耗量検出機構6を、クラッチカバー組立体1から用意に取り外すことができる。これにより、摩耗量検出機構6のメンテナンス及び調整を、容易に行うことができる。
本発明の第2実施形態によるクラッチカバー組立体1の基本構成は、第1実施形態と同様であり、主に、摩耗量検出機構106の構成が、第1実施形態とは異なる。このため、第1実施形態と同じ構成については、簡易な説明に留め、詳細な説明を省略している。すなわち、説明が省略された構成については、第1実施形態に準ずる。また、第2実施形態で用いた図では、第1実施形態と同じ部材については、同じ符号を付している。なお、第2実施形態では、前記実施形態の図面を用いて説明する場合がある。
図10に本発明の第2実施形態によるクラッチカバー組立体1の外観斜視図を示す。このクラッチカバー組立体1は、クラッチオン(動力伝達)時には、エンジンのフライホイールに対してクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け、またクラッチオフ(動力伝達遮断)時にはその押し付けを解除するための装置である。なお、ここでは、フライホイール及びクラッチディスク組立体は省略している。
クラッチカバー2は、概ね皿形状のプレート部材であり、外周部が例えばボルトによりフライホイールに固定される。
プレッシャプレート3は、環状の部材であって、クラッチカバー2のクラッチカバー本体2a内部に配置されている。また、プレッシャプレート3のトランスミッション側の面には、図12に示すように、外周側において、円周方向に、複数の摺動部10が形成されている。詳細には、各摺動部10は、プレッシャプレート3から軸方向外方に突出して形成されている。各摺動部10は、第1円周方向(図12のR1方向)に向かってその高さがより高くなるように傾斜する傾斜面10aを有している。ここでは、例えば、傾斜面10aの傾斜角度が、5度に設定されている。
複数のファルクラムリング4それぞれは、円弧状の部材、すなわち、環状の部材を円周方向に分割して形成された部材である。複数のファルクラムリング4は、図11及び図12に示すように、プレッシャプレート3上に配置されている。
ダイヤフラムスプリング5は、クラッチカバー2に支持されるとともに、プレッシャプレート3をフライホイール側に押圧するための部材である。ダイヤフラムスプリング5は、図10及び図11に示すように、プレッシャプレート3とクラッチカバー2との間に配置されている。また、ダイヤフラムスプリング5は、図10に示すように、支持部材12によってクラッチカバー2に支持されている。
摩耗量検出機構106は、図11、及び図13−図16に示すように、プレッシャプレート3の外周部に配置されている。言い換えると、摩耗量検出機構106は、ファルクラムリング4の外周側に配置されている。そして、摩耗量検出機構106は、クラッチカバー2の内側において、クラッチカバー2に装着されている。より具体的には、摩耗量検出機構106は、プレッシャプレート3とクラッチカバー2との間において、クラッチカバー2に装着されている(図11を参照)。
摩耗追従機構7は、摩擦部材の摩耗量に追従させて、ダイヤフラムスプリング5の姿勢を初期の姿勢に保つための機構である。摩耗追従機構7は、図12に示すように、複数のファルクラムリング4に加えて、前述のプレッシャプレート3及びファルクラムリング4のそれぞれに形成された摺動部10,11と、第2付勢部材28とを、有している。
上記のような構成を有する第2実施形態では、摩耗量検出機構106の動作及び摩耗追従動作は、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(1)本クラッチカバー組立体1では、摩耗量検出機構106がクラッチカバー2の内側に装着されているので、摩耗量検出機構106をファルクラムリング4にアクセスさせるための開口部を、クラッチカバーに設ける必要がない。このため、摩耗量検出機構106がクラッチカバー2の外側に装着される場合と比較して、クラッチカバー2の剛性を向上することができる。
(2)本クラッチカバー組立体1では、板バネ64(第1付勢部材)が両端で支持されているので、検知部材61の第1係合部61dを、移動部材62の第2係合部62bに、確実に係合させることができる。これにより、振動等によって、検知部材61と移動部材62との係合が解除されにくくすることができる。
(3)本クラッチカバー組立体1では、第1実施形態と同様の効果も得ることができる。
本発明の第3実施形態によるクラッチカバー組立体1の基本構成は、前記実施形態と同様であり、主に、摩耗量検出機構206の構成が、前記実施形態とは異なる。このため、前記実施形態と同じ構成については、簡易な説明に留め、詳細な説明を省略している。すなわち、説明が省略された構成については、前記実施形態に準ずる。また、第3実施形態で用いた図では、前記実施形態と同じ部材については、同じ符号を付している。なお、第3実施形態では、前記実施形態の図面を用いて説明する場合がある。
本発明の第3実施形態によるクラッチカバー組立体1の外観斜視図は、図10に示した第2実施形態の外観斜視図と同じである。このクラッチカバー組立体1は、クラッチオン(動力伝達)時には、エンジンのフライホイールに対してクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け、またクラッチオフ(動力伝達遮断)時にはその押し付けを解除するための装置である。なお、ここでは、フライホイール及びクラッチディスク組立体は省略している。
クラッチカバー2は、概ね皿形状のプレート部材であり、外周部が例えばボルトによりフライホイールに固定される。
プレッシャプレート3は、環状の部材であって、クラッチカバー2のクラッチカバー本体2a内部に配置されている。また、プレッシャプレート3のトランスミッション側の面には、図12に示すように、外周側において、円周方向に、複数の摺動部10が形成されている。詳細には、各摺動部10は、プレッシャプレート3から軸方向外方に突出して形成されている。各摺動部10は、第1円周方向(図12のR1方向)に向かってその高さがより高くなるように傾斜する傾斜面10aを有している。ここでは、例えば、傾斜面10aの傾斜角度が、5度に設定されている。
複数のファルクラムリング4それぞれは、円弧状の部材、すなわち、環状の部材を円周方向に分割して形成された部材である。複数のファルクラムリング4は、図12及び図17に示すように、プレッシャプレート3上に配置されている。
ダイヤフラムスプリング5は、クラッチカバー2に支持されるとともに、プレッシャプレート3をフライホイール側に押圧するための部材である。ダイヤフラムスプリング5は、図10及び図17に示すように、プレッシャプレート3とクラッチカバー2との間に配置されている。また、ダイヤフラムスプリング5は、図10に示すように、支持部材12によってクラッチカバー2に支持されている。
摩耗量検出機構206は、図17及び図21に示すように、プレッシャプレート3の外周部に配置されている。言い換えると、摩耗量検出機構206は、ファルクラムリング4の外周側に配置されている。そして、摩耗量検出機構206は、クラッチカバー2の内側において、クラッチカバー2に装着されている。より具体的には、摩耗量検出機構206は、プレッシャプレート3とクラッチカバー2との間において、クラッチカバー2に装着されている(図17を参照)。
摩耗追従機構7は、摩擦部材の摩耗量に追従させて、ダイヤフラムスプリング5の姿勢を初期の姿勢に保つための機構である。摩耗追従機構7は、図12に示すように、複数のファルクラムリング4に加えて、前述のプレッシャプレート3及びファルクラムリング4のそれぞれに形成された摺動部10,11と、第2付勢部材28とを、有している。
クラッチオン(連結)状態では、ダイヤフラムスプリング5の押圧荷重は、ファルクラムリング4を介してプレッシャプレート3に作用し、これによりクラッチディスク組立体の摩擦部材はプレッシャプレート3とフライホイールとの間に挟持されている。このとき、図21に示すように、検知部材61は、ファルクラムリング4に係合している。具体的には、検知部材61の検知部61bは、ファルクラムリング4の第1凹部4cの底部に当接している。図21には、検知部材61の検知部61bが、ファルクラムリング4の第1凹部4cの底部に当接した点が、記号p1で示されている。
(1)本クラッチカバー組立体1では、摩耗量検出機構206がクラッチカバー2の内側に装着されているので、摩耗量検出機構206をファルクラムリング4にアクセスさせるための開口部を、クラッチカバーに設ける必要がない。このため、摩耗量検出機構206がクラッチカバー2の外側に装着される場合と比較して、クラッチカバー2の剛性を向上することができる。
(2)本クラッチカバー組立体1では、検知部材61の検知部61bが、検知部材61の揺動軸61gと検知部材61の第1係合部61dとの間に設けられているので、検知部61bの揺動方向は、検知部材61の第1係合部61dの揺動方向の同じになる。すなわち、ファルクラムリングがフライホイールの方向に移動した場合、検知部材61の検知部61b及び検知部材61の第1係合部61dもフライホイールの方向に揺動する。このため、検知部材61の第1係合部61dを、移動部材62の第2係合部62bとプレッシャプレート3との間に配置しておくことによって、検知部材61の第1係合部61dと移動部材62の第2係合部62bとの係合を、確実に解除することができる。
(3)本クラッチカバー組立体1では、第1実施形態と同様の効果も得ることができる。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)摩耗追従機構の構成は、ダイヤフラムスプリングの初期姿勢を維持するように作用する構成であればどのような構成でもよく、前記実施形態に限定されない。
2 クラッチカバー
3 プレッシャプレート
4 ファルクラムリング
4c 第1凹部(摩耗検知用の凹部)
4d 第2凹部(摩耗追従用の凹部)
5 ダイヤフラムスプリング(押圧部材)
6,106,206 摩耗量検出機構
7 摩耗追従機構
10,11 摺動部
10a,11a 傾斜面
28 第2コイルスプリング(第2付勢部材)
61 検知部材
61b 検知部
61d 第1係合部
61g 揺動軸
62 移動部材
62b 第2係合部
62c 規制部
63 装着部材
64 板バネ、捩りコイルバネ(第1付勢部材)
L1 第1距離
L2 第2距離
Claims (10)
- エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのクラッチカバー組立体であって、
前記フライホイールに固定されるクラッチカバーと、
前記クラッチカバーに相対回転不能に連結され、前記フライホイールに前記摩擦部材を押圧するためのプレッシャプレートと、
前記クラッチカバーに支持されるとともに、前記プレッシャプレートを前記フライホイール側に押圧するための押圧部材と、
前記クラッチカバーに装着され、前記摩擦部材の摩耗量を検知する検知部材と、前記摩耗量に応じて移動可能な移動部材とを有する摩耗量検出機構と、
前記プレッシャプレートに軸方向に移動自在に支持され前記移動部材の移動量に応じて前記押圧部材を初期姿勢側に移動させるファルクラムリングを、有する摩耗追従機構と、
を備え、
前記検知部材は、前記ファルクラムリングに係合し前記ファルクラムリングを介して前記摩耗量を検知し、且つ前記移動部材に係合し、所定の前記摩耗量で前記移動部材との係合を解除し、
前記移動部材は、前記検知部材が前記移動部材との係合を解除した状態で、移動する、
クラッチカバー組立体。 - 前記摩耗量検出機構は、前記検知部材を前記クラッチカバーに装着するための装着部材を、さらに有しており、
前記検知部材は、前記装着部材に揺動自在に装着され、前記摩耗量に応じた揺動量が所定の値になった場合に、前記移動部材との係合を解除する、
請求項1に記載のクラッチカバー組立体。 - 前記検知部材の揺動軸と前記摩擦部材の摩耗量を検知する位置との間の距離は、前記検知部材の揺動軸と、前記検知部材及び前記移動部材の係合を解除する位置との間の距離より短い、
請求項2に記載のクラッチカバー組立体。 - 前記摩耗量検出機構は、前記検知部材を前記ファルクラムリングに係合させるための第1付勢部材を、さらに有している、
請求項1から3のいずれかに記載のクラッチカバー組立体。 - 前記検知部材は、前記摩耗量を検知する検知部と、前記移動部材に係合する第1係合部とを有しており、
前記移動部材は、前記第1係合部に係合する第2係合部と、前記ファルクラムリングに係合し前記ファルクラムリングの移動を規制又は許可するための規制部とを有しており、
前記ファルクラムリングは、前記検知部が係合する摩耗検知用の凹部と、前記規制部が係合する摩耗追従用の凹部とを有している、
請求項1から4のいずれかに記載のクラッチカバー組立体。 - 前記摩耗量検出機構は、前記検知部材を前記ファルクラムリングに係合させるための第1付勢部材を、さらに有しており、
前記検知部材の前記第1係合部は、前記第1付勢部材と、前記移動部材の前記第2係合部との間に配置されている、
請求項5に記載のクラッチカバー組立体。 - 前記摩耗量検出機構は、前記検知部材を前記クラッチカバーに装着するための装着部材を、さらに有しており、
前記検知部材は、前記装着部材に揺動自在に装着され、前記検知部材の揺動軸は、前記検知部と前記第1係合部との間に設けられている、
請求項6に記載のクラッチカバー組立体。 - 前記摩耗量検出機構は、前記検知部材を前記クラッチカバーに装着するための装着部材を、さらに有しており、
前記検知部材は、前記装着部材に揺動自在に装着され、前記検知部は、前記検知部材の揺動軸と前記第1係合部との間に設けられている、
請求項6に記載のクラッチカバー組立体。 - 前記摩耗量検出機構は、前記プレッシャプレートと前記クラッチカバーとの間、および前記クラッチカバーの外側のいずれか一方において、前記クラッチカバーに装着されている、
請求項1から8のいずれかに記載のクラッチカバー組立体。 - 前記摩耗追従機構は、
前記プレッシャプレートおよび前記ファルクラムリングに形成され、互いに当接して摺動する摺動部と、
前記ファルクラムリングを円周方向に付勢して前記ファルクラムリングを前記プレッシャプレートに対して相対回転させる第2付勢部材と、
をさらに有し、
前記摺動部は円周方向に沿って傾斜する傾斜面からなり、
前記第2付勢部材が、前記移動部材の移動量に応じて前記ファルクラムリングを回転させることによって、前記ファルクラムリングを、前記プレッシャプレートから離れる方向に移動させる、
請求項1から9のいずれかに記載のクラッチカバー組立体。
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