JP6739464B2 - クラッチ装置 - Google Patents

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本発明は、クラッチ装置に関する。
例えば、自動二輪車及びバギーなどのモータサイクルには、エンジンからの動力をトランスミッションに伝達又は遮断するためにクラッチ装置が用いられている。このクラッチ装置は、エンジンのクランク軸側に連結されるクラッチハウジングと、トランスミッション側に連結されるクラッチセンタと、それらの間で動力の伝達、遮断を行うためのクラッチ部と、クラッチ部を押圧するためのプレッシャプレートと、を有している。また、プレッシャプレートと支持部材との間にスプリングが設けられ、このスプリングによって、クラッチ部に押圧力を与えている。
ここで、プレッシャプレートと支持部材との間には、クラッチ部に対する押圧力を制御するためのカム機構が設けられている場合が多く、このような装置では、カム機構の作動時に、プレッシャプレートと支持部材とが相対回転するために、スプリングの一方の端面に滑りが発生する。この滑りによって、プレッシャプレート又は支持部材は摩耗しやすくなる。
そこで、特許文献1に示されるように、プレッシャプレートの収容部内に、スプリングの端面を支持するスプリングシートが設けられている。特許文献1のスプリングシートは、C字状に形成されており、外周面には外側に向って突出する突起部が形成されている。そして、収容部の内壁部に、突起部が係合する逃げ部が形成されている。
この特許文献1のクラッチ装置では、スプリングシートの突起部が収容部の逃げ部に係合することにより、装置の組み付け作業時に、スプリングシートが収容部から脱落するのが防止される。
特開2013−104544号公報
ここで、特許文献1に示されるように、プレッシャプレートの収容部の径方向の内側及び外側に、スプリングシートを係合するための逃げ部を形成するためには、収容部の内側及び外側の壁部に所定の肉厚が必要になる。このように、壁部において所定の肉厚を確保することが、装置を径方向において小型化する際の妨げになっている。
また、カム機構の作動によってプレッシャプレートと支持部材とが相対回転した際には、スプリングシートが円周方向(回転方向)の力を受ける。特許文献1の装置では、この力は、スプリングシートに形成された1対の突起で受けることになり、係合部の面圧が大きくなって、突起及び逃げ部の係合部が摩耗しやすくなる。
本発明の課題は、スプリングシートが配置されたプレッシャプレートや支持部材の小型化を妨げることなく、スプリングシートの組み付け作業性を向上することにある。
(1)本発明の一側面に係るクラッチ装置は、第1回転体と、第2回転体と、クラッチ部と、支持部材と、複数の付勢部材と、複数のシート部材と、を備えている。第1回転体は第1押圧部を有する。第2回転体は、第1回転体に対して軸方向に移動可能であり、第1押圧部と軸方向に対向して配置された第2押圧部と、軸方向の一側面に形成された複数の保持部と、を有する。クラッチ部は、第1押圧部と第2押圧部との間に配置されている。支持部材は、第1回転体に固定され、複数の保持部と軸方向に対向する位置に複数の支持部を有する。複数の付勢部材は、保持部と支持部との間に配置され、第2回転体を付勢してクラッチ部に押圧力を付与する。複数のシート部材は、保持部及び支持部の少なくとも一方と付勢部材の端面との間に配置され、保持部又は支持部に対して軸方向に移動不能に係合する係合部を有する。係合部は、径方向の外側に位置する外側面と、内側に位置する内側面と、の間に形成されている。
この装置では、付勢部材の端面と、第2回転体又は支持部材と、の間にはシート部材が配置されている。また、シート部材には係合部が設けられ、係合部は保持部又は支持部に対して軸方向に移動不能に係合している。
ここでは、付勢部材の端面と、それを支持する部材と、の間にシート部材が配置されているので、付勢部材を支持する部材の座面の摩耗を抑制することができる。また、シート部材には係合部が設けられ、この係合部によってシート部材は軸方向に移動不能である。したがって、シート部材を組み付ける際に、シート部材が上方に位置するような姿勢で組み付けを行っても、シート部材が脱落するのを防止できる。このため、組み付け作業性が向上する。
しかも、係合部は、シート部材の外側面と内側面との間、すなわち、シート部材の円周方向の側面に形成されている。したがって、第2回転体又は支持部材において、係合部が係合する部分は、円周方向の壁部に形成されることになり、各部材の径方向の外側及び内側に形成する必要はない。このため、第2回転体又は支持部材の小型化が容易になる。
また、仮にシート部材が円周方向に力を受けた場合、この力を、シート部材の円周方向の側面で受けることができる。すなわち、円周方向の力は係合部に作用しない。したがって、係合部が摩耗するのを抑えることができる。
(2)好ましくは、支持部材の支持部は、シート部材を介して付勢部材の端面を支持する凹部を有している。シート部材の係合部は、円周方向第1側に形成された第1係合部と、円周方向第2側に形成された第2係合部と、を有している。そして、凹部は、第1係合部に係合する第1被係合部及び第2係合部に係合する第2被係合部を有する。
この場合も、前記同様に、組み付け作業時にシート部材が脱落するのを防止できるとともに、第2回転体又は支持部材の小型化が容易になる。
(3)好ましくは、第1被係合部は、凹部の円周方向第1側の端部に形成された1つの第1係合溝を有している。第2被係合部は、凹部の円周方向第2側の端部に形成された1つの第2係合溝を有している。シート部材は、円周方向第1側の端部に開口部を有する略C字状に形成され、かつ径方向に弾性変形可能であり、弾性変形した姿勢で支持部材の凹部に装着可能である。第1係合部は、開口部の両端部に形成されて1つの第1係合溝に係合する1対の第1突起を有する。第2係合部は、円周方向第2側の端部に形成されて第2係合溝に係合する1つの第2突起を有する。
ここでは、シート部材が略C字状に形成されており、このシート部材を弾性変形させた状態で支持部材の凹部に装着することができる。また、装着された状態で、1対の第1突起が第1係合溝に係合し、1つの第2突起が第2係合溝に係合する。このため、簡単な組み付け作業で、シート部材を支持部材の凹部に移動不能に装着することができる。
(4)好ましくは、第1被係合部は、凹部の円周方向第1側に形成された2つの第1係合溝を有している。第2被係合部は、凹部の円周方向第2側の端部に形成された1つの第2係合溝を有している。シート部材は、円周方向第1側の端部に開口部を有する略C字状に形成され、かつ径方向に弾性変形可能であり、弾性変形した姿勢で支持部材の凹部に装着可能である。第1係合部は、開口部の両端部に形成されて2つの第1係合溝に係合する1対の第1突起を有する。第2係合部は、円周方向第2側の端部に形成されて第2係合溝に係合する1つの第2突起を有する。
ここでは、シート部材が略C字状に形成されており、このシート部材を弾性変形させた状態で支持部材の凹部に装着することができる。また、装着された状態で、1対の第1突起がそれぞれ別の第1係合溝に係合し、1つの第2突起が第2係合溝に係合する。このため、前記同様に、簡単な組み付け作業で、シート部材を支持部材の凹部に移動不能に装着することができる。
(5)好ましくは、支持部材の支持部は、円周方向に沿って長い楕円形の凹部である。シート部材は、楕円形の凹部に沿うような楕円形に形成されており、外側部と、内側部と、連絡部と、を有している。外側部は、径方向の外側において円周方向に延びる。内側部は、径方向の内側において円周方向に延び、外側部と半径方向に対向して形成されている。連絡部は、外側部及び内側部の円周方向第2側を連絡し、径方向の中間部に1つの第2突起が形成されている。そして、連絡部は、第2突起が形成された部分の幅が、外側部及び内側部との境界部の幅よりも広い。また、外側部及び内側部の少なくとも一部は、連絡部の幅よりも広い。
ここで、シート部材は略C字状に形成され、弾性変形するので、連絡部の第2突起の根元部分に応力が集中しやすい。そこで、この第2突起の根元部分は、根元部分の両側の外側部及び内側部との境界部よりも幅を広くしている。これにより、シート部材に発生する応力を分散し、第2突起の根元部分に応力が集中するのを避けている。
また、外側部及び内側部は、付勢部材の端面を支持する部分であるので、その幅を比較的広くしている。このため、面圧が小さくなり、摩耗を抑えることができる。
(6)好ましくは、第1被係合部は、凹部の円周方向第1側の端部に形成された1つの第1係合溝を有する。第2被係合部は、凹部の円周方向第2側の端部に形成された1つの第2係合溝を有する。シート部材は、連続した環状に形成され、かつ軸方向に弾性変形可能であり、弾性変形した姿勢で支持部材の凹部に装着可能である。第1係合部は、円周方向第1側の端部に形成されて第1係合溝に係合する1つの第1突起を有する。第2係合部は、円周方向第2側の端部に形成されて第2係合溝に係合する1つの第2突起を有する。
ここでは、シート部材が連続した環状に形成されており、このシート部材を軸方向に弾性変形させた状態で支持部材の凹部に装着することができる。また、装着された状態で弾性変形が解除され、1つの第1突起が第1係合溝に係合し、1つの第2突起が第2係合溝に係合する。このため、前記同様に、簡単な組み付け作業で、シート部材を支持部材の凹部に移動不能に装着することができる。
(7)好ましくは、支持部材の支持部は、シート部材を介して付勢部材の端面を支持する凹部を有する。シート部材の係合部は、軸方向に突出する係合部を有する。凹部は、底部に、係合部が係合する被係合部を有する。
ここでは、支持部材に、付勢部材の端面を支持する凹部が形成され、この凹部に被係合部が形成されている。そして、この被係合部にシート部材の係合部が係合する。すなわち、凹部の中央部に被係合部を、またシート部材の中央部に係合部を形成することができ、係合のための専用のスペースを確保する必要がない。
(8)好ましくは、被係合部は軸方向に延びる孔である。係合部は、弾性変形可能な1対の突起を有し、1対の突起は、弾性変形した姿勢で孔に係合可能である。
この場合も、前記同様に、係合のための専用のスペースを確保する必要がなく、しかもシート部材を容易に凹部に装着することができる。
(9)好ましくは、第2回転体と支持部材との軸方向間に設けられ、クラッチ部に対する押圧力を制御する第1カム機構をさらに備えている。そして、第2回転体と支持部材とは、第1カム機構の作動によって所定角度相対回転する。
(10)好ましくは、第1回転体と第2回転体との軸方向間に設けられ、クラッチ部に対する押圧力を制御する第2カム機構をさらに備えている。そして、第1回転体と2回転体とは、第2カム機構の作動によって所定角度相対回転する。
以上のような本発明では、スプリングシートが配置されたプレッシャプレートや支持部材の小型化を妨げることなく、スプリングシートの組み付け作業性を向上することができる。
本発明の一実施形態によるクラッチ装置の断面図。 前記クラッチ装置の他の断面部分図。 クラッチセンタの外観斜視図。 プレッシャプレートを軸方向の第2側から視た外観斜視図。 プレッシャプレートを軸方向の第1側から視た外観斜視図。 図1Aの拡大部分図。 クラッチセンタの筒状部内周面に形成された油路を示す図。 サポートプレートの外観斜視図。 サポートプレートの断面部分図。 サポートプレートの支持用凹部の正面図。 スプリングシートの正面図 支持用凹部にスプリングシートを装着した状態のサポートプレートを示す断面部分図。 支持用凹部にスプリングシートを装着した状態のサポートプレートを示す正面図。 カム機構を説明するための展開図。 図13の一部を抽出した図。 支持用凹部及びスプリングシートの他の実施形態を示す図。 支持用凹部及びスプリングシートのさらに他の実施形態を示す図。 図16に示した例の正面図。 支持用凹部及びスプリングシートのさらに他の実施形態を示す図。 図18に示した例のスプリングシートの正面図。 他の実施形態によるプッシュタイプのクラッチ装置の断面図。 図20Aのクラッチ装置の他の断面図。
[全体構成]
図1〜図8に、本発明の一実施形態によるクラッチ装置としてのモータサイクル用クラッチ装置10を示している。図1Aはクラッチ装置10の断面図、図1Bは図1Aとは異なる位置での断面図である。また、図2〜図4及び図7は主な部材の外観斜視図である。図1A及び図1Bの断面図において、O−O線が回転軸線である。なお、以下の説明において、「軸方向」とは回転軸Oが延びる方向を示し、図1に示すように、図1の右側を「軸方向の第1側」、逆を「軸方向の第2側」とする。
クラッチ装置10は、エンジンからの動力をトランスミッションに伝達したり、その伝達を遮断したりするように構成されている。このクラッチ装置10は、クラッチハウジング12、クラッチセンタ13(第1回転体の一例)、プレッシャプレート14(第2回転体の一例)、クラッチ部15、サポートプレート16(支持部材の一例)、アシストカム機構17(図1B参照)、及びスリッパカム機構18(図1B参照)を備えている。また、クラッチ装置10は、複数の押圧用のコイルスプリング19(付勢部材の一例)をさらに備えている。
[クラッチハウジング12]
クラッチハウジング12は、円板部12a及び筒状部12bを備え、入力ギア20に連結されている。入力ギア20はエンジン側のクランク軸に固定された駆動ギア(図示せず)に噛み合っている。
円板部12aには、複数のコイルスプリング22を介して入力ギア20が連結されている。複数のコイルスプリング22は、入力ギア20に形成された孔に挿入され、エンジンからの振動を吸収するために設けられたものである。
筒状部12bは、円板部12aの外周縁から軸方向の第1側に延びるように形成されている。この筒状部12bには、軸方向に延びる複数の切欠き12cが円周方向に所定の間隔で形成されている。
[クラッチセンタ13]
クラッチセンタ13は、クラッチハウジング12の内部、すなわちクラッチハウジング12の筒状部12bの内側部に配置されている。クラッチセンタ13は略円板状であって、中央部に形成されたボス部25と、円板部26と、筒状部27と、受圧部28(第1押圧部の一例)と、を有している。
ボス部25は軸方向に延びている。ボス部25の中央部には軸方向に延びるスプライン孔25aが形成されている。このスプライン孔25aには、トランスミッションの入力軸(図示省略)が係合する。なお、クラッチセンタ13は、軸方向において移動しない。
円板部26は、ボス部25から外周側に延びて形成されている。円板部26には、図1A及び図2に示すように、3つの第1突起部30が形成されている。3つの第1突起部30は、円板部26の径方向の中間部に、円周方向に等角度間隔で並べて、かつ軸方向の第1側に突出して形成されている。また、3つの第1突起部30は、筒状部27の内周面27aから離れて形成されており、第1突起部30の外周面と、筒状部27の内周面27aと、の間には隙間が確保されている。
図2に示すように、第1突起部30は、第1カム用突起31と、第1固定用突起32と、を有している。第1カム用突起31と第1固定用突起32とは、円周方向に連続して一体で形成されている。
第1カム用突起31の円周方向の端面(すなわち、第1突起部30の円周方向の一方側の端面)には、スリッパカム機構18を構成するクラッチセンタ13側のカム面(以下、「CC・カム面」と記す)18aが形成されている(詳細は後述する)。
第1固定用突起32の軸方向の長さ、すなわち第1固定用突起32の高さは、第1カム用突起31の高さより高い。すなわち、第1固定用突起32の先端面32a(軸方向の第1側の端面)は、第1カム用突起31の先端面31aよりも、軸方向の第1側に突出している。また、第1固定用突起32の高さは、筒状部27の高さより低い。
このような第1固定用突起32の構成により、第1固定用突起32の先端面32aを旋盤により加工することが可能になる。
また、第1固定用突起32の中心部には、軸方向に延びるねじ孔32bが形成されている。
筒状部27は、円板部26の外側部から軸方向の第1側に延びて形成されている。筒状部27は、円筒状の本体271と、本体271の外周面に形成された係合用の複数の第1歯272と、を有している。
受圧部28は、筒状部27の外側部からさらに外周側に延びて形成されている。受圧部28は、環状であり、軸方向の第1側に摩擦面を有している。この受圧部28は、クラッチ部15と対向している。
[プレッシャプレート14]
プレッシャプレート14は、図1A、図1B、図3、及び図4に示すように、円板状の部材であり、クラッチセンタ13の軸方向の第1側に配置されている。なお、図3はプレッシャプレート14をクラッチセンタ13側から視た図、図4はプレッシャプレート14をクラッチセンタ13とは逆側から視た図である。
プレッシャプレート14は、クラッチセンタ13に対して軸方向に移動自在である。プレッシャプレート14は、中央部に形成されたボス部40と、筒状部41と、押圧部42(第2押圧部の一例)と、を有している。
ボス部40は、軸方向の第1側に突出するように延びている。ボス部40の中央には、円形の孔40aが形成されている。この孔40aに、図示しないレリーズ部材が挿入される。
筒状部41は、ボス部40の外周側に形成され、軸方向の第2側に突出している。筒状部41は、軸方向と直交する方向視で、クラッチセンタ13の筒状部27と重なるように配置されている。また、筒状部41は、クラッチセンタ13の筒状部27と、第1突起部30と、の間の隙間に挿入されるように配置されている。
筒状部41は、円筒状の本体411と、本体411の外周面に形成された係合用の複数の第2歯412と、を有している。複数の第2歯412は、本体411の外周面において、軸方向の第1側の端部に設けられている。複数の第2歯412の軸方向長さは、本体411の軸方向長さよりも短い。
図5に拡大して示すように、筒状部41の外周面41aは、クラッチセンタ13の筒状部27の内周面27aに遊びを持ちつつ嵌め合わされている。このように、プレッシャプレート14の筒状部41の外周面41aと、クラッチセンタ13の筒状部27の内周面27aと、の嵌合によって、プレッシャプレート14はクラッチセンタ13に対して径方向に位置決めされている。
また、筒状部41は、中央部に形成された概略円形の孔41bと、3つのカム用孔41cと、3つの有底穴41d(図4参照)と、を有している。
カム用孔41cは、中央部の孔41bの外周側に、さらに外周側に向かって広がるように形成されている。図3、図4、及び図8に示すように、カム用孔41cの円周方向に対向する壁面において、軸方向の第1側にはアシストカム機構17用のカム面(以下、「PPa・カム面」と記す)17bが形成され、軸方向の第2側にはスリッパカム機構18用のカム面(以下、「PPs・カム面」と記す)18bが形成されている。各カム面17b,18bの詳細については後述する。有底穴41dは、孔41bの外周側に、軸方向の第1側の面から所定の深さで形成されている。この有底穴41dに、図1A及び図8に示すように、コイルスプリング19が配置されている。
押圧部42は、環状に形成され、プレッシャプレート14の外側部に形成されている。押圧部42は、軸方向の第2側を向く摩擦面を有している。また、押圧部42は、軸方向において、クラッチセンタ13の受圧部28と間隔をあけて配置されている。この押圧部42と受圧部28との間に、クラッチ部15が配置されている。すなわち、軸方向の第2側から第1側に向かって、受圧部28、クラッチ部15、押圧部42の順に並んでいる。
<油路45>
図6に示すように、クラッチセンタ13の筒状部27には、油路45が形成されている。油路45は、筒状部27の内周側の潤滑油を、筒状部27の外周側のクラッチ部15に供給するものである。
油路45は、それぞれ複数の溝45a及び連絡孔45bを有している。溝45aは、筒状部27の内周面27aに形成されている。溝45aは、所定の深さを有し、円周方向に所定の幅を有している。溝45aの円周方向の幅は、連絡孔45bの円周方向の幅よりも広い。また、溝45aは、軸方向の第1側に向かって開いており、軸方向の第2側へは、プレッシャプレート14の筒状部41の先端面よりも延びて形成されている。連絡孔45bは、溝45aの底面から筒状部27の外周面に貫通して形成されている。なお、連絡孔45bが形成された個所の歯272は欠損している。
このような油路45により、作動中において、筒状部27の内周側の潤滑油は、遠心力によりいったん溝45aに溜まり、この溝45aから連絡孔45bを介して筒状部27の外周側のクラッチ部15に供給される。また、溝45aは、軸方向の第1側に向かって開いているので、溝45aに溜まった潤滑油は、軸方向の第1側、すなわち、プレッシャプレート14の歯412にも導かれる。この歯412に導かれた潤滑油は、後述する第2ドリブンプレート522の表面にも供給される。
[クラッチ部15]
図1A及び図1Bに示すように、クラッチ部15は、複数のドライブプレート51と、複数のドリブンプレート52と、を有する。ドライブプレート51及びドリブンプレート52は、受圧部28と押圧部42との間に配置されている。両プレート51,52によって、クラッチハウジング12とクラッチセンタ13及びプレッシャプレート14との間で動力を伝達したり、その動力の伝達が遮断されたりする。これらの両プレート51,52はともに環状に形成されており、軸方向に交互に配置されている。
ドライブプレート51は、クラッチハウジング12に対して、軸方向に移動可能であり、かつ相対回転不能である。すなわち、ドライブプレート51は、クラッチハウジング12と一体的に回転する。詳細には、ドライブプレート51の外側部には径方向外側に突出する複数の係合突起が形成されている。この係合突起がクラッチハウジング12の筒状部12bに形成された係合用の切欠き12cに噛み合っている。ドライブプレート51には両面に摩擦材が貼付されている。
ドリブンプレート52は、複数の第1ドリブンプレート521及び1枚の第2ドリブンプレート522を有している。第1ドリブンプレート521及び第2ドリブンプレート522は、それぞれ内周端部に複数の係合凹部521a,522a(図1A及び図5参照)を有している。
第1ドリブンプレート521の係合凹部521aは、クラッチセンタ13の筒状部27に形成された係合用の第1歯272に係合している。また、第2ドリブンプレート522の係合用の凹部522aは、プレッシャプレート14の第2歯412に係合している。したがって、第1ドリブンプレート521は、クラッチセンタ13に対して、軸方向に移動可能であり、かつ相対回転不能である。すなわち、第1ドリブンプレート521は、クラッチセンタ13と一体的に回転する。また、第2ドリブンプレート522は、プレッシャプレート14に対して、軸方向に移動可能であり、かつ相対回転不能である。すなわち、第2ドリブンプレート522は、プレッシャプレート14と一体的に回転する。
[サポートプレート16]
サポートプレート16は、円板状の部材であり、プレッシャプレート14よりも、軸方向の第1側に配置されている。図1A、図1B、及び図7に示すように、サポートプレート16は、中央部に孔16aを有しており、この孔16aをプレッシャプレート14のボス部40が貫通している。また、サポートプレート16は、3つの第2突起部55と、3つの支持用凹部56と、を有している。
3つの第2突起部55は、孔16aの外周側に、円周方向に等角度間隔で並べて、かつ軸方向の第2側に突出して形成されている。第2突起部55は、第2カム用突起61と、第2固定用突起62と、を有している。第2カム用突起61と第2固定用突起62とは、円周方向に連続して一体で形成されている。
第2カム用突起61の円周方向の端面(すなわち、第2突起部55の円周方向の一方側の端面)には、アシストカム機構17を構成するサポートプレート16側のカム面(以下、「SP・カム面」と記す)17aが形成されている。
第2固定用突起62の軸方向の長さ、すなわち第2固定用突起62の高さは、第2カム用突起61の高さより高い。すなわち、第2固定用突起62の先端面62a(軸方向の第2側の端面)は、第2カム用突起61の先端面61aよりも、軸方向の第2側に突出している。
このような第2固定用突起62の構成により、第2固定用突起62の先端面62aを旋盤により加工することが可能になる。
また、第2固定用突起62の中心部には、軸方向に延びる貫通孔62bが形成されている。そして、クラッチセンタ13の第1固定用突起32の先端面32aとサポートプレート16の第2固定用突起62の先端面62aとを当接させ、第2固定用突起62の貫通孔62bを貫通するボルト63(図1A参照)をクラッチセンタ13の第1固定用突起32のねじ孔32bに螺合することにより、クラッチセンタ13にサポートプレート16が固定されている。
また、第2固定用突起62の外側部には、第2固定用突起62の先端面62aよりもさらに軸方向の第2側に突出する位置決め部62cが形成されている。位置決め部62cの内周側の面は、クラッチセンタ13の第1固定用突起32の外周面に沿った形状であり、両者は当接している。この両者の当接によって、サポートプレート16はクラッチセンタ13に対して径方向に位置決めされている。
支持用凹部56は、サポートプレート16の軸方向の第2側の側面に、所定の深さで形成されている。支持用凹部56は、円周方向に長い楕円形状である。この支持用凹部56には、図1A及び図11に示すように、スプリングシート65(シート部材の一例)が配置されており、このスプリングシート65に、コイルスプリング19の端面が当接している。すなわち、コイルスプリング19は、プレッシャプレート14の有底穴41dの底面とサポートプレート16の支持用凹部56に配置されたスプリングシート65との間に配置され、プレッシャプレート14を軸方向の第2側に付勢している。この付勢力によって、クラッチ部15はレリーズ機構が作動していない状態では、クラッチオン(動力を伝達する状態)である。
ここで、スプリングシート65は、支持用凹部56の底部から軸方向に移動しないように支持用凹部56の係合している。すなわち、本装置を組み付ける際には、クラッチセンタ13側を下にして作業台に設置し、プレッシャプレート14の有底穴41dにコイルスプリング19を挿入し、サポートプレート16を上方から組み付ける。このとき、サポートプレート16の支持用凹部56にスプリングシート65が装着されているが、サポートプレート16とスプリングシート65とが係合していないと、スプリングシート65が下方に落下してしまう。
そこで、図7〜図9に示すように、支持用凹部56のそれぞれには、1つの第1係合溝56a及び1つの第2係合溝56bが形成されている。第1係合溝56aは、矢印C1で示す側(円周方向第1側)に形成され、第2係合溝56bは、C1側とは逆の、矢印C2で示す側(円周方向第2側)に形成されている。なお、図8はサポートプレート16の支持用凹部56を含む断面図であり、図9は図8を図の下方から視た図である。
第1及び第2係合溝56a,56bは、支持用凹部56の底部において、その側壁から円周方向に所定の長さ(深さ)で形成されている。具体的には、第1及び第2係合溝56a,56bは、サポートプレート16の軸方向の第2側の面から、所定の深さ(逆側の面に貫通しない程度の深さ)で形成された円形の穴である。そして、円形の穴の半分程度(半円部分)が支持用凹部56に臨むように形成されている。
一方、スプリングシート65は、図10に示すように、一端部(円周方向第1側の端部)に開口部を有する略C字状に形成されている。また、スプリングシート65は、支持用凹部56とほぼ同様の形状であり、円周方向に長い楕円形状である。スプリングシート65は、半径方向(図10の上下方向)に弾性変形可能であり、弾性変形した姿勢で支持用凹部56に装着可能である。
スプリングシート65は、外側部65aと、内側部65bと、連絡部65cと、を有している。なお、スプリングシート65の説明において、「外側」とは、スプリングシート65を本装置に組み付けた状態で、本装置の径方向の外側を意味し、「内側」とは、スプリングシート65を本装置に組み付けた状態で、本装置の径方向の内側を意味する。
外側部65aは、径方向の外側に位置し、円周方向に延びている。内側部65bは、径方向の内側に位置し、外側部65aと径方向に対向している。内側部65bは円周方向に延びている。連絡部65cは、外側部65a及び内側部65bの他端側(円周方向第2側、C2側)を連絡している。外側部65a及び内側部65bの一端側の先端に、C1側に突出して1対の第1突起651が形成されている。また、連絡部65cの径方向の中間部に、C2側に突出して1つの第2突起652が形成されている。
連絡部65cの幅は、第2突起652が形成された部分の幅が、外側部65a及び内側部65bとの境界部の幅よりも広い。すなわち、第2突起652の根元部分の幅は、第2突起652から離れた部分の幅よりも広くなっている。これは、スプリングシート65を弾性変形させて支持用凹部56に装着する際に、第2突起652の根元部分に集中する応力を、外周側及び内周側に分散させるためである。
また、外側部65a及び内側部65bの幅は、連絡部65cとの境界部を除いて、他の部分よりも広くなっている。これは、コイルスプリング19の端面と接触する面積を広く確保し、面圧を小さくして摩耗を抑えるためである。
以上のように構成されたスプリングシート65は、1対の第1突起651が支持用凹部56の第1係合溝56aに係合し、第2突起652が第2係合溝56bに係合する。組付時の状態を図11及び図12に示している。図11は、サポートプレート16の支持用凹部56を含む断面図である。図12は図11を図の下方から視た図である。
このような構成により、クラッチセンタ13に対してサポートプレート16を上方から組み付ける場合でも、支持用凹部56からスプリングシート65が脱落するのを防止できる。
[アシストカム機構17及びスリッパカム機構18]
アシストカム機構17は、プレッシャプレート14とサポートプレート16との軸方向間に配置されている。アシストカム機構17は、クラッチセンタ13及びプレッシャプレート14に駆動力が作用したときに(正側のトルクが作用したときに)、クラッチ部15の結合力を増加させるための機構である。また、スリッパカム機構18は、プレッシャプレート14とクラッチセンタ13の軸方向間に配置されている。スリッパカム機構18は、クラッチセンタ13及びプレッシャプレート14に逆駆動力が作用したときに(負側のトルクが作用したときに)、クラッチ部15の結合力を低減させるための機構である。
<アシストカム機構17>
アシストカム機構17は、図4、図7、及び図13で示すように、複数(ここでは3個)のサポートプレート16に設けられたSP・カム面17aと、複数(ここでは3個)のプレッシャプレート14に設けられたPPa・カム面17bと、を有する。
SP・カム面17aはサポートプレート16の第2カム用突起61に形成されている。第2カム用突起61は、前述のように、第2突起部55に第2固定用突起62とともに、サポートプレート16の軸方向の第2側の側面に軸方向に突出して形成されている。第2突起部55はプレッシャプレート14のカム用孔41cに挿入されている。そして、第2突起部55の円周方向の一方の端面にSP・カム面17aが形成されている。SP・カム面17aは、円周方向に対して所定の角度で傾斜している。
PPa・カム面17bは、プレッシャプレート14のカム用孔41cに形成されている。具体的には、カム用孔41cは、円周方向の一方の端面(壁面)にPPa・カム面17bを有している。PPa・カム面17bは、円周方向に対して、SP・カム面17aと同じ方向に同じ角度で傾斜している。そして、このPPa・カム面17bに、SP・カム面17aが当接可能である。
<スリッパカム機構18>
スリッパカム機構18は、図2、図3、及び図13で示すように、複数(ここでは3個)のクラッチセンタ13に設けられたCC・カム面18aと、複数(ここでは3個)のプレッシャプレート14に設けられたPPs・カム面18bと、を有する。
CC・カム面18aはクラッチセンタ13の第1カム用突起31に形成されている。第1カム用突起31は、前述のように、第1突起部30に第1固定用突起32とともに、クラッチセンタ13の軸方向の第1側の側面に軸方向に突出して形成されている。第1突起部30はプレッシャプレート14のカム用孔41cに挿入されている。そして、第1突起部30の円周方向の一方の端面にCC・カム面18aが形成されている。CC・カム面18aは、円周方向に対して所定の角度で傾斜している。
PPs・カム面18bは、プレッシャプレート14のカム用孔41cに形成されている。具体的には、カム用孔41cにおいて、PPa・カム面17bが形成された側面(壁面)と円周方向において対向する逆側の端面(壁面)が、PPs・カム面18bとなっている。ただし、PPa・カム面17bとPPs・カム面18bとは軸方向にずれて形成されている。PPs・カム面18bは、円周方向に対して、CC・カム面18aと同じ方向に同じ角度で傾斜している。そして、このPPs・カム面18bに、CC・カム面18aが当接可能である。
[カム面の方向と高さ]
プレッシャプレート14は、前述のように、筒状部41を有しており、この筒状部41に形成されたカム用孔41cの壁面にPPa・カム面17b及びPPs・18bが形成されている。
ここで、PPa・カム面17bの軸方向第2側の端部を始端部、第1側の端部を終端部とする。この場合、図14に示すように、筒状部41の軸方向の第2側の面からの高さH(軸方向長さ)は、PPa・カム面17bの始端部Saを超えて終端部まで延びている。すなわち、筒状部41において、PPa・カム面17bが形成されている部分は環状に連続している。
また、同様に、PPs・カム面18bの軸方向第1側の端部を始端部、第2側の端部を終端部とする。この場合、図14に示すように、筒状部41の軸方向の第1側の面からの高さH(軸方向長さ)は、PPs・カム面18bの始端部Ssを超えて終端部まで延びている。すなわち、筒状部41において、PPs・カム面18bが形成されている部分は環状に連続している。
このように、各カム面17b,18bが形成されている部分は、環状に連続している。このため、各カム面17b,18bに力が作用してもプレッシャプレート14に局部的に応力が発生することはなく、従来装置に比較してプレッシャプレート14の強度が向上している。
また、SP・カム面17aは、第2突起部55の回転方向の−R側に形成され、CC・カム面18aは、第1突起部30の回転方向の+R側に形成されている。言い換えれば、サポートプレート16の第2カム用突起61は、第2突起部55において、第2固定用突起62の回転方向の−R側に形成され、クラッチセンタ13の第1カム用突起31は、第1突起部30において、第1固定用突起32の回転方向の+R側に形成されている。
このような構成において、アシストカム機構17が作動した場合、SP・カム面17aに+R方向の力が作用する。この力は、各固定用突起62,32で受けられるとともに、第1カム用突起31を介してクラッチセンタ13で受けられる。すなわち、板厚の厚い部分で力を受けることができるために、クラッチセンタ13において応力が高くなるのを抑えることができる。
スリッパカム機構18が作動した場合も同様であり、CC・カム面18aに−R方向の力が作用した場合、この力は、各固定用突起32,62及び第2カム用突起61を介してサポートプレート16で受けられる。このため、板厚の厚い部分で力を受けることができるために、サポートプレート16において応力が高くなるのを抑えることができる。
[動作]
クラッチ装置10においてレリーズ操作がなされていない状態では、サポートプレート16とプレッシャプレート14とは、コイルスプリング19によって互いに離れる方向に付勢されている。サポートプレート16はクラッチセンタ13に固定されて軸方向に移動しないため、プレッシャプレート14が軸方向の第2側に移動する。この結果、クラッチ部15がクラッチオンとなる。
このような状態では、エンジンからのトルクが、入力ギア20を介してクラッチハウジング12に入力され、クラッチ部15を介してクラッチセンタ13及びプレッシャプレート14に伝達される。
次にアシストカム機構17及びスリッパカム機構18の動作について詳細に説明する。
クラッチセンタ13及びプレッシャプレート14に駆動力が作用しているとき、すなわち正側のトルクが作用しているときには、クラッチハウジング2から入力されたトルクは、クラッチ部15を介してクラッチセンタ13とプレッシャプレート14に出力される。プレッシャプレート14に入力されたトルクは、アシストカム機構17を介してサポートプレート16に出力される。サポートプレート16に入力されたトルクは、各固定用突起62,32を介してクラッチセンタ13に出力される。このようにしてプレッシャプレート14からサポートプレート16にトルクが伝達されると同時に、アシストカム機構17が作動する。
具体的には、駆動力が作用しているときには、サポートプレート16に対してプレッシャプレート14が図14の+R方向に相対回転する。すると、SP・カム面17aに対してPPa・カム面17bが押圧される。ここで、クラッチセンタ13は軸方向に移動しないために、サポートプレート16も移動せず、SP・カム面17aに沿ってPPa・カム面17bが移動する結果、プレッシャプレート14は軸方向の第2側に移動する。すなわち、プレッシャプレート14の押圧部42は、クラッチセンタ13の受圧部28に向かって移動する。この結果、押圧部42と受圧部28とによってクラッチ部15が強固に挟持されることになり、クラッチの結合力が増加する。
一方、アクセルを緩めた場合はクラッチセンタ13を介して逆駆動力が作用し、この場合はスリッパカム機構18が作動する。すなわち、トランスミッション側からのトルクによって、クラッチセンタ13がプレッシャプレート14に対して図9の+R方向に相対回転する。逆に言えば、プレッシャプレート14がクラッチセンタ13に対して図0の−R方向に回転する。この相対回転によって、CC・カム面18aとPPs・カム面18bとが互いに押圧される。クラッチセンタ13は軸方向に移動しないために、この押圧により、CC・カム面18aに沿ってPPs・カム面18bが移動し、プレッシャプレート14は軸方向の第1側に移動する。この結果、押圧部37が受圧部28から離れる方向に移動することになり、クラッチの結合力が低減する。
以上のような各カム機構17,18の作動時には、クラッチセンタ13及びサポートプレート16と、プレッシャプレート14と、は所定角度相対回転する。すなわち、クラッチセンタ13及びサポートプレート16と、プレッシャプレート14と、の間には、回転方向の位相のずれが発生する。したがって、コイルスプリング19の端面は、相手部材との間で滑ることになる。
ここで、サポートプレート16は、一般にアルミニウム又はその合金で形成されている場合が多い。したがって、コイルスプリング19の端面がサポートプレート16に直接接触し、両者の間で滑りが発生すると、サポートプレート16の座面が摩耗しやすくなる。
しかし、この実施形態では、スプリングシート65をサポートプレート16の支持用凹部56に装着しているので、コイルスプリング19の端面は、スプリングシート65との間で滑ることになる。このため、スプリングシート65を表面硬度の高い材料で形成しておくことにより、各部の摩耗を抑えることができる。
また、クラッチセンタ13及びサポートプレート16と、プレッシャプレート14と、の間の回転方向の位相のずれによって、スプリングシート65が、コイルスプリング19の端面を介して回転方向(円周方向)の力を受ける。しかし、本実施形態のスプリングシート65では、図12の一点鎖線Pで示す比較的広い領域(外側部65a及び内側部65bの円周方向の両端部)で力を受けるので、支持用凹部56のスプリングシート65が接触する部分の摩耗を抑えることができる。
次に、ライダーがクラッチレバーを握ると、その操作力はクラッチワイヤ等を介してレリーズ機構(図示せず)に伝達される。このレリーズ機構によって、プレッシャプレート14がコイルスプリング19の付勢力に抗して軸方向の第1側に移動する。プレッシャプレート14が軸方向の第1側に移動すると、プレッシャプレート14のクラッチ部15への押圧力が解除され、クラッチ部15はオフ状態になる。このクラッチオフ状態では、クラッチハウジング12からの回転はクラッチセンタ13には伝達されない。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)図15に、支持用凹部及びスプリングシートの別の実施形態を示している。この例では、支持用凹部の被係合部及びスプリングシートの形状のみが前記実施形態と異なり、他の構成は同様である。
図15において、支持用凹部70は、前記実施形態と同様に、円周方向に長い楕円形状である。支持用凹部70には、2つの第1係合溝70a,70bと、1つの第2係合溝70cと、が形成されている。第1係合溝70a,70bは、円周方向第1側の端部に、径方向(図15では上下方向)に所定の間隔をあけて形成されている。第2係合溝70cは、円周方向第2側の端部に形成されている。各溝70a〜70cの構成については、前記実施形態と同様である。なお、図15は前記実施形態の図12に相当する図である。
一方、スプリングシート71は、円周方向第1側の端部に開口部を有する略C字状に形成されている。また、スプリングシート71は、支持用凹部70とほぼ同様の形状であり、円周方向に長い楕円形状である。スプリングシート71は、径方向(図15の上下方向)に弾性変形可能であり、弾性変形した姿勢で支持用凹部70に装着可能である。
スプリングシート71は、前記実施形態と同様に、外側部71aと、内側部71bと、連絡部71cと、を有している。各部の形状及び幅の関係は、前記実施形態と同様である。スプリングシート71は、1対の第1突起711と、1つの第2突起712と、を有している。第1突起711は、外側部71a及び内側部71bの一端側において、径方向外側及び内側に形成されている。それぞれの第1突起711は、第1係合溝70a,70bに係合している。また、第2突起712は、連絡部71cの径方向の中間部に形成されている。第2突起712は第2係合溝70cに係合している。
このような構成により、前記実施形態同様に、組み付け作業が容易になり、また支持用凹部70及びスプリングシート71の摩耗を抑えることができる。
(b)図16及び図17に、支持用凹部及びスプリングシートのさらに別の実施形態を示している。この例では、サポートプレートの形状のみが前記実施形態と異なり、他の構成は同様である。なお、図16は前記実施形態の図11に相当し、図17は図12に相当している。
この例において、スプリングシート74は、楕円形状でかつ連続した環状に形成されている。スプリングシート74は、軸方向(図16の上下方向)に弾性変形可能であり、弾性変形させた姿勢で支持用凹部56に装着可能である。また、装着後は、弾性変形が解除されて図17に示すような姿勢になる。
スプリングシート74は、1つの第1突起741と、1つの第2突起742と、を有している。第1突起741は、円周方向第1側の端部に突出して形成され、第2突起742は、円周方向第2側の端部に突出して形成されている。第1突起741は第1係合溝56aに係合し、第2突起742は第2係合溝56bに係合している。
このようなスプリングシート74を用いても、前記実施形態と同様の作用効果が得られる。
(c)図18及び図19に、支持用凹部及びスプリングシートのさらに別の実施形態を示している。この例では、支持用凹部の被係合部及びスプリングシートの形状のみが前記実施形態と異なり、他の構成は同様である。図18は、支持用凹部にスプリングシートを組み付けた状態を示している。図19はスプリングシートの正面図である。
この実施形態では、支持用凹部76は、円周方向に長い楕円形状である。すなわち、図18では明確ではないが、図19に示すスプリングシートとほぼ同様の形状である。支持用凹部76には、底部の中心部に、1つの係合溝76aが形成されている。
また、スプリングシート77は、円周方向の長い楕円形状のプレートであり、中央部に1対の突起77a,77bを有している。1対の突起77a,77bは、スプリングシート77の一部を軸方向に切り起こして形成されており、先端部には円周方向に膨らむ抜け止め部が形成されている。1対の突起77a,77bは、互いに近づく方向に弾性変形が可能である。
このスプリングシート77の突起77a,77bを弾性変形させながら係合溝76aに挿入し、スプリングシート77を支持用凹部76に装着することによって、組み付け作業時にスプリングシート77が脱落するのを防止できる。
(d)前記実施形態では、サポートプレート16の支持用凹部56にスプリングシート65を装着したが、プレッシャプレート14の有底穴41dに係合溝等の被係合部を形成し、この有底穴41dに前記同様のスプリングシートを装着するようにしてもよい。
この場合は、サポートプレートを下に配置し、プレッシャプレート14を上方から組み付ける際の作業性が向上する。
(e)前記実施形態では、第1回転体の一例としてクラッチセンタを、第2回転体の一例としてプレッシャプレートを、支持部材としてサポートプレートを例にとって説明した。すなわち、前記実施形態では、プレッシャプレートを軸方向の第1側に移動させ、クラッチ部をオフする、いわゆるプルタイプのクラッチ装置に本発明を適用したが、いわゆるプッシュタイプのクラッチ装置にも本発明を同様に適用することができる。
図20A及び図20Bにプッシュタイプのクラッチ装置を示している。図20Aは図1Aに対応し、図20Bは図1Bに対応している。
プッシュタイプのクラッチ装置110では、第1回転体はプレッシャプレート114に、第2回転体はクラッチセンタ113に、支持部材はリフタプレート116に相当する。
具体的には、プッシュタイプのクラッチ装置110では、軸方向の第2側から第1側に向けて、プレッシャプレート114、クラッチセンタ113、及びリフタプレート116が配置されている。プレッシャプレート114とリフタプレート116とは、クラッチセンタ113に形成された開口113aを通して、ボルト163により互いに固定されている。そして、クラッチセンタ113とリフタプレート116との間に、コイルスプリング119が配置されている。また、プレッシャプレート114の押圧部142と、クラッチセンタ113の受圧部128と、の間に、クラッチ部115が配置されている。これらの各部材は、プルタイプのクラッチ装置10と同様に、クラッチハウジング112の内部に収容されている。
クラッチセンタ113は軸方向に移動しないので、コイルスプリング119によってリフタプレート116が軸方向の第1側に付勢されている。すなわち、リフタプレート116に固定されたプレッシャプレート114が軸方向の第1側に付勢され、プレッシャプレート114がクラッチセンタ113に対して押圧されて、クラッチ部115がオン状態になっている。
そして、リフタプレート116及びプレッシャプレート114を、コイルスプリング119の付勢力に抗して軸方向の第2側に移動させることによって、クラッチ部115がオフされる。
また、プッシュタイプのクラッチ装置110では、図20Bに示すように、プレッシャプレート114とクラッチセンタ113との軸方向間にスリッパカム機構118が設けられ、クラッチセンタ113とリフタプレート116との間にアシストカム機構117が設けられている。各カム機構117,118の作動は、プルタイプのクラッチ装置10と基本的に同様である。
(f)クラッチセンタ及びプレッシャプレートの構成は前記実施形態に限定されない。例えば、前記実施形態では、クラッチセンタ13の円板部26、筒状部27、及び受圧部28を一体で形成したが、それぞれ別の部材で形成してもよい。また、プレッシャプレート14についても同様であり、ボス部40、筒状部41、及び押圧部42を、それぞれ別の部材で形成してもよい。
10,110 クラッチ装置
12,112 クラッチハウジング
13,113 クラッチセンタ(第1回転体)
14,114 プレッシャプレート(第2回転体)
15,115 クラッチ部
17,117 アシストカム機構
18,118 スリッパカム機構
19 コイルスプリング(付勢部材)
28 受圧部(第1押圧部)
42 押圧部(第2押圧部)
56,70,76 支持用凹部
56a,70a,70b 第1係合溝
56b,70c 第2係合溝
65,71,74,77 スプリングシート
65a,71a 外側部
65b,71b 内側部
65c,71c 連絡部
651,711,741 第1突起
652,712,742 第2突起
76a 係合溝
77a,77b 突起

Claims (8)

  1. 第1押圧部を有する第1回転体と、
    前記第1回転体に対して軸方向に移動可能であり、前記第1押圧部と軸方向に対向して配置された第2押圧部と、軸方向の一側面に形成された複数の保持部と、を有する第2回転体と、
    前記第1押圧部と前記第2押圧部との間に配置されたクラッチ部と、
    前記第1回転体に固定され、前記複数の保持部と軸方向に対向する位置に複数の支持部を有する支持部材と、
    前記保持部と前記支持部との間に配置され、前記第2回転体を付勢して前記クラッチ部に押圧力を付与する複数の付勢部材と、
    前記保持部及び前記支持部の少なくとも一方と前記付勢部材の端面との間に配置され、前記保持部又は前記支持部に対して軸方向に移動不能に係合する係合部を有し、前記係合部は、径方向の外側に位置する外側面と、内側に位置する内側面と、の径方向間に形成されている、複数のシート部材と、
    を備え
    前記支持部材の支持部は、前記シート部材を介して前記付勢部材の端面を支持する凹部を有し、
    前記シート部材の係合部は、回転方向の第1側である円周方向第1側に形成された第1係合部と、回転方向の第2側である円周方向第2側に形成された第2係合部と、を有し、
    前記凹部は、前記第1係合部に係合する第1被係合部及び前記第2係合部に係合する第2被係合部を有し、
    前記第1被係合部は、前記凹部の前記円周方向第1側の端部に形成された1つの第1係合溝を有し、
    前記第2被係合部は、前記凹部の前記円周方向第2側の端部に形成された1つの第2係合溝を有し、
    前記シート部材は、前記円周方向第1側の端部に開口部を有する略C字状に形成され、かつ径方向に弾性変形可能であり、弾性変形した姿勢で前記支持部材の凹部に装着可能であり、
    前記第1係合部は、前記開口部の両端部に形成されて前記1つの第1係合溝に係合する1対の第1突起を有し、
    前記第2係合部は、前記円周方向第2側の端部に形成されて前記第2係合溝に係合する1つの第2突起と、を有する、
    クラッチ装置。
  2. 第1押圧部を有する第1回転体と、
    前記第1回転体に対して軸方向に移動可能であり、前記第1押圧部と軸方向に対向して配置された第2押圧部と、軸方向の一側面に形成された複数の保持部と、を有する第2回転体と、
    前記第1押圧部と前記第2押圧部との間に配置されたクラッチ部と、
    前記第1回転体に固定され、前記複数の保持部と軸方向に対向する位置に複数の支持部を有する支持部材と、
    前記保持部と前記支持部との間に配置され、前記第2回転体を付勢して前記クラッチ部に押圧力を付与する複数の付勢部材と、
    前記保持部及び前記支持部の少なくとも一方と前記付勢部材の端面との間に配置され、前記保持部又は前記支持部に対して軸方向に移動不能に係合する係合部を有し、前記係合部は、径方向の外側に位置する外側面と、内側に位置する内側面と、の径方向間に形成されている、複数のシート部材と、
    を備え、
    前記支持部材の支持部は、前記シート部材を介して前記付勢部材の端面を支持する凹部を有し、
    前記シート部材の係合部は、回転方向の第1側である円周方向第1側に形成された第1係合部と、回転方向の第2側である円周方向第2側に形成された第2係合部と、を有し、
    前記凹部は、前記第1係合部に係合する第1被係合部及び前記第2係合部に係合する第2被係合部を有し、
    前記第1被係合部は、前記凹部の前記円周方向第1側の端部に形成された2つの第1係合溝を有し、
    前記第2被係合部は、前記凹部の前記円周方向第2側の端部に形成された1つの第2係合溝を有し、
    前記シート部材は、前記円周方向第1側の端部に開口部を有する略C字状に形成され、かつ径方向に弾性変形可能であり、弾性変形した姿勢で前記支持部材の凹部に装着可能であり、
    前記第1係合部は、前記開口部の両端部に形成されて前記2つの第1係合溝に係合する1対の第1突起を有し、
    前記第2係合部は、前記円周方向第2側の端部に形成されて前記第2係合溝に係合する1つの第2突起を有する、
    ラッチ装置。
  3. 前記支持部材の支持部は、回転方向である円周方向に沿って長い楕円形の凹部であり、
    前記シート部材は、
    前記楕円形の凹部に沿うような楕円形に形成されており、
    径方向の外側において前記円周方向に延びる外側部と、
    径方向の内側において前記円周方向に延び、前記外側部と半径方向に対向して形成された内側部と、
    前記外側部及び前記内側部の前記円周方向第2側を連絡し、径方向の中間部に前記1つの第2突起が形成された連絡部と、
    を有し、
    前記連絡部は、前記第2突起が形成された部分の幅が、前記外側部及び前記内側部との境界部の幅よりも広く、
    前記外側部及び前記内側部の少なくとも一部は、前記連絡部の幅よりも広い、
    請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
  4. 第1押圧部を有する第1回転体と、
    前記第1回転体に対して軸方向に移動可能であり、前記第1押圧部と軸方向に対向して配置された第2押圧部と、軸方向の一側面に形成された複数の保持部と、を有する第2回転体と、
    前記第1押圧部と前記第2押圧部との間に配置されたクラッチ部と、
    前記第1回転体に固定され、前記複数の保持部と軸方向に対向する位置に複数の支持部を有する支持部材と、
    前記保持部と前記支持部との間に配置され、前記第2回転体を付勢して前記クラッチ部に押圧力を付与する複数の付勢部材と、
    前記保持部及び前記支持部の少なくとも一方と前記付勢部材の端面との間に配置され、前記保持部又は前記支持部に対して軸方向に移動不能に係合する係合部を有し、前記係合部は、径方向の外側に位置する外側面と、内側に位置する内側面と、の径方向間に形成されている、複数のシート部材と、
    を備え、
    前記支持部材の支持部は、前記シート部材を介して前記付勢部材の端面を支持する凹部を有し、
    前記シート部材の係合部は、回転方向の第1側である円周方向第1側に形成された第1係合部と、回転方向の第2側である円周方向第2側に形成された第2係合部と、を有し、
    前記凹部は、前記第1係合部に係合する第1被係合部及び前記第2係合部に係合する第2被係合部を有し、
    前記第1被係合部は、前記凹部の前記円周方向第1側の端部に形成された1つの第1係合溝を有し、
    前記第2被係合部は、前記凹部の前記円周方向第2側の端部に形成された1つの第2係合溝を有し、
    前記シート部材は、連続した環状に形成され、かつ軸方向に弾性変形可能であり、弾性変形した姿勢で前記支持部材の凹部に装着可能であり、
    前記第1係合部は、前記円周方向第1側の端部に形成されて前記第1係合溝に係合する1つの第1突起を有し、
    前記第2係合部は、前記円周方向第2側の端部に形成されて前記第2係合溝に係合する1つの第2突起を有する、
    ラッチ装置。
  5. 第1押圧部を有する第1回転体と、
    前記第1回転体に対して軸方向に移動可能であり、前記第1押圧部と軸方向に対向して配置された第2押圧部と、軸方向の一側面に形成された複数の保持部と、を有する第2回転体と、
    前記第1押圧部と前記第2押圧部との間に配置されたクラッチ部と、
    前記第1回転体に固定され、前記複数の保持部と軸方向に対向する位置に複数の支持部を有する支持部材と、
    前記保持部と前記支持部との間に配置され、前記第2回転体を付勢して前記クラッチ部に押圧力を付与する複数の付勢部材と、
    前記保持部及び前記支持部の少なくとも一方と前記付勢部材の端面との間に配置され、前記保持部又は前記支持部に対して軸方向に移動不能に係合する係合部を有し、前記係合部は、径方向の外側に位置する外側面と、内側に位置する内側面と、の径方向間に形成されている、複数のシート部材と、
    を備え、
    前記支持部材の支持部は、前記シート部材を介して前記付勢部材の端面を支持する凹部を有し、
    前記シート部材の係合部は、軸方向に突出する係合部を有し、
    前記凹部は、底部に、前記係合部が係合する被係合部を有する、
    ラッチ装置。
  6. 前記被係合部は軸方向に延びる孔であり、
    前記係合部は、弾性変形可能な1対の突起を有し、前記1対の突起は、弾性変形した姿勢で前記孔に係合可能である、
    請求項に記載のクラッチ装置。
  7. 前記第2回転体と前記支持部材との軸方向間に設けられ、前記クラッチ部に対する押圧力を制御する第1カム機構をさらに備え、
    前記第2回転体と前記支持部材とは、前記第1カム機構の作動によって所定角度相対回転する、
    請求項1からのいずれかに記載のクラッチ装置。
  8. 前記第1回転体と前記第2回転体との軸方向間に設けられ、前記クラッチ部に対する押圧力を制御する第2カム機構をさらに備え、
    前記第1回転体は、前記第2カム機構の作動によって前記第2回転体に対して所定角度相対回転する、
    請求項1からのいずれかに記載のクラッチ装置。
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