JPH05261889A - 印刷機用版胴温度制御システム - Google Patents

印刷機用版胴温度制御システム

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JPH05261889A
JPH05261889A JP4349547A JP34954792A JPH05261889A JP H05261889 A JPH05261889 A JP H05261889A JP 4349547 A JP4349547 A JP 4349547A JP 34954792 A JP34954792 A JP 34954792A JP H05261889 A JPH05261889 A JP H05261889A
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plate cylinder
air
heat exchanger
temperature control
control system
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Abstract

(57)【要約】 【目的】版胴を冷却して温度上昇した空気を、再度冷却
するとき新鮮な空気と混合して版胴の冷却用に使用す
る。 【構成】熱交換器(52)及び送風機(60)を経て版
胴(6)の周面(4)に吹き付けられた冷風が、空気戻
り通路(20,22,314)を通って再び熱交換器
(52)の空気入口(54)へと還流されて、送風機
(60)にて吸入された新鮮空気(42)と混合され再
び熱交換器(52)を通り抜けて版胴(6)の周面
(4)上に吹き付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項1の上位概念に
よる印刷機械のための版胴温度制御システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本願発明者は、冷却液体が貫流する熱交
換器と送風機とを備えた送風式冷却装置による実験をす
でに行なった。熱交換器は空気の入口と出口とを備え、
送風機は入口側から空気出口側へと熱交換器を通して空
気を送り出し、出口において回転している円筒形をなす
版胴の表面に空気を吹き付ける。この空気により版胴の
表面は24℃〜27℃の間の温度で保持されることにな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、送風
式冷却装置の駆動に必要なエネルギー量を大幅に低減す
ることが可能な印刷機用版胴温度制御システムを提供す
ることにある。
【0004】本発明の他の課題は、印刷機の版胴温度制
御システムに送風式冷却装置を組込み、印刷機の印刷ユ
ニットが選択的に送風式冷却装置(乾式オフセット印刷
方式)、冷却液体が貫流するインキ塗布ローラ、いわゆ
るインキ着けローラ(乾式オフセット印刷方式)及び版
胴の表面に塗布される湿し液体(湿式オフセット印刷方
式)のいずれかによって作動され得るようにすることで
ある。これに関連して、本発明の付随的な目的は、大が
かり構成上の変更を行うことなく、短時間で3つのうち
の1つの作動方式から他の1つの作動方式へと切り替え
できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記した目的を
達成するために、本発明では熱交換器空気入口と熱交換
器空気出口とを有し、かつ冷却液体が貫流する少なくと
も1つの熱交換器と、空気を前記熱交換器空気入口から
前記熱交換器空気出口へと熱交換器を介して送出し、熱
交換器空気出口から冷風として、回転する版胴周面に吹
き付ける少なくとも1つの送風機とを備えた送風式冷却
装置を有する印刷機用の版胴温度制御システムにおい
て、空気再循環回路が形成され、この空気再循環回路に
は熱交換器、送風機及び少なくとも1つの空気戻り通路
が配置されており、版胴周面に吹き付けられた冷風が次
に版胴周面から離れて空気戻り通路を通って再び熱交換
器の空気入口へと還流され、この空気入口では還流され
た空気が、送風機によって吸い込まれた新鮮空気と混合
され再び熱交換器を通り抜けて版胴周面上に吹き付けら
れる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1及び図2
に従って詳述する。図1は梁状の縦長構成ユニットであ
る送風式冷却装置2の破断斜視図である。この構成ユニ
ット、すなわち送風式冷却装置2は、矢印8の方向に回
転する版胴6の周面4のほぼ全長にわたり上方に若干離
間して伸長している。送風式冷却装置2は、版胴6に対
し固定配置されている。冷却装置2はケース10及びカ
バー16にてハウジングが形成され、ハウジング内部に
は案内板28,30及び空気フィルタ50が配置されて
いる。前記ケース10は、版胴周面4に対向する側で開
放され、ローラの全長にわたって伸長して空気の出口1
2を形成している。また、カバー16はヒンジ14を中
心として旋回可能であり、前記出口12から反対方向の
ケース側で、ケース10の外側からの空気の入口として
多数の孔18が形成されている。
【0007】ハウジング内においては、上下ケース板2
6,24及びこれらからそれぞれ離間して配置された上
下ガイド板30,28間には、空気戻り通路22,20
が設けられている。さらに、ハウジング内において、冷
却装置2の版胴周面4への対向側には、それぞれ戻り空
気入口34,32を形成し、これとは反対側で戻り空気
出口36及び38が形成されている。これらの出口を介
して版胴周面4から導かれた戻り空気40,41が、カ
バー16の入口18を介して冷却装置2内に流入する新
鮮空気42と混合される。空気の出口12の開口縁部と
共に戻り空気入口32,34を形成する、ガイド板2
8,30の開口縁部44,46は版胴周面4から半径方
向に離間され、この離間距離は、ケース10の空気出口
12の縁部よりも大きくなっている。
【0008】空気フィルタは、空気入口18と戻り空気
出口36、38とを覆うように伸長し、これらを通過す
る空気を濾過する。空気フィルタ50の後方において、
両ガイド板28,30の間には熱交換器52が設けられ
ている。この熱交換器52は版胴6の軸方向全長にわた
って伸長している。版胴周面4とは反対方向の熱交換器
52側では空気入口18と戻り空気出口36、38とが
熱交換器空気入口54を形成している。熱交換器52の
版胴周面4への対向側は、熱交換器空気出口56を形成
している。
【0009】熱交換器52と版胴6との間の熱交換器空
気出口56には、両ガイド板28,30の間には多数の
送風機60が配置されている。これらの送風機60は、
版胴6の軸方向全長、即ち冷却装置2の長さ方法全体に
わたって分散され互いに隣り合って配置されている。送
風機60は熱交換器空気入口54において、空気の入口
18を通して新鮮空気42を、戻り空気出口3,38を
通して戻り空気40,41を吸い込む。そして、送風機
60は互いに混合された新鮮空気42と戻り空気40,
41とを、この混合空気が冷却される熱交換器52を通
して吸い込み、この混合空気を版胴6の周面4に吹き付
ける。版胴6の周面4はこの空気を回転方向8及び反回
転方向で接線方向にそらせて、戻り空気入口32、34
に向ける。これらの戻り空気40,41は、空気戻り通
路20,22を通り抜けて戻り空気出口36,38を介
して再び熱交換器空気入口54へ流れる。こうして空気
再循環回路が形成されており、しかも空気の出口12に
おいてケース10と版胴6の周面4との間で周囲へ逃げ
る空気量と同じだけの新鮮空気42のみが送風機60の
吸気作用によって補充される。従って、空気戻り通路2
0,22による再循環回路を有することなく新鮮空気だ
けで働く形態に比べて、非常に大きなエネルギ節約が可
能となる。送風機60はそのプロペラを駆動する電動機
を備え、この電動機の回転数は電気導線の束64を介し
て、マイクロコンピュータを有する電子制御装置66に
よって、版胴6の周面4の温度目標値と版胴6の周面4
のそのときどきの温度実際値とに応じて調整される。版
胴6の周面4の実際値温度は、好ましくは赤外線センサ
であるセンサ68によって測定される。実際値温度が温
度目標値を越える場合には、版胴6の周面4を一層強く
冷却するために送風機60のロータの回転数が電子制御
装置66のマイクロコンピュータによって自動的に高め
られるようになっている。版胴6の周面4の実際値温度
が温度目標値より下がる場合には、それに応じて送風機
60のロータの回転数はマイクロコンピュータによって
低減される。好ましくは、並流熱交換器である熱交換器
52を冷却するための冷却液体として、冷水入口70か
ら冷水出口72に矢印74の方向に流れる冷水が用いら
れる。熱交換器52は冷却液体循環装置の構成部品であ
って、この冷却液体循環装置では熱交換器52によって
暖められた冷水が常に冷却されてから熱交換器52に再
び供給される。従って、送風機60により版胴6の周面
4に吹き付けられる空気温度を熱交換器52の冷水温度
の変更によって変えることができる。こうして送風機6
0のロータの回転数の変更及び熱交換器52に供給され
る冷水温度の変更、あるいはそのいずれかによって選択
的に版胴6の周面4の温度に作用させることが可能であ
る。
【0010】送風機60を1個のみでなく複数個用いる
場合には、冷却装置2は版胴6の軸方向長さにわたって
配分され、送風機60の数に応じて区分された冷却空気
領域76,77,78等を有している。送風機60を別
々に制御すれば、版胴6の周面4の軸方向長さに沿って
冷却空気領域76,77,78等に対応し個別に、より
強く又はより弱く版胴6の周面4を冷却することができ
る。すべての送風機60の吸い込み側にわたって伸長し
ている1個の熱交換器52に代えて、各送風機60に専
用の各熱交換器52を組合わせて冷水温度を個別に制御
することも可能である。同様に各冷却空気区分76,7
7,78において熱交換器52の適切な冷水温度によっ
て版胴6の周面4の温度を個別に調整し制御することが
できる。従って、版胴6の周面4は全体のみでなく、選
択的に冷却空気領域76,77,78に対応した所望の
領域にて印刷の作業過程に応じて最適に温度制御され得
る。
【0011】図2は、本発明による印刷機械の版胴温度
制御システムの全体を示している。特に図2では冷却装
置2、その冷水入口70及び冷水出口72とともに、送
風機60の電動機の電気導線の束64、並びに温度制御
システム全体を制御するマイクロコンピュータ制御装置
66が表されている。
【0012】冷却液体として用いられる熱交換器52の
ための冷水は、場合によっては補助手段を備えた第1貯
蔵タンク80に貯蔵されて所定液位81に保持される。
冷水はポンプ82にて導管83、第2熱交換器84、制
御装置66のマイクロコンピュータで制御可能な弁86
を備えた導管85を介し冷水入口70を通って送風式冷
却装置2の第1熱交換器52に供給される。冷水は冷却
装置2の第1熱交換器52内で新鮮空気42と再循環さ
れた戻り空気40,41とを冷却する。その際に暖めら
れた冷水は熱交換器52を貫流してその冷水出口72及
び冷水戻り導管88を介して第1貯蔵タンク80に還流
する。冷水が冷却装置2の第1熱交換器52を一層速く
貫流すればするほど、第1熱交換器52内の空気42,
40,41はそれだけ強く冷却される。版胴6の周面4
の温度を測定するセンサ68は電気導線90を介してマ
イクロコンピュータ制御装置66に接続されており、周
面4のそのときどきの実際値温度を制御装置66に伝え
る。第1ポンプ82は図示されていない電気導線にて制
御装置66と接続されている。これによって制御装置6
6は、その内部に記憶された温度目標値並びにセンサ6
8により測定された温度実際値に基づいてポンプ82の
回転数、即ち第1熱交換器52を流れる冷水の流速を制
御して、冷却装置2から版胴6の周面4に吹き付けられ
る空気40,41,42が周面4の実際値温度を所望の
目標値に保つようにする。この温度制御は、追加的に又
は送風機60の回転数制御による温度制御の代わりに行
うことができる。
【0013】冷却装置2によって最大効率が得られるの
は、ケース10の出口12の縁部が版胴6の周面4に対
して気密的に当接している場合である。その理由は、こ
のような場合には空気がケース10と版胴6の周面4と
の間で冷却装置2から逃げないからである。しかしなが
ら、そのような気密配置は実際には不可能である。従っ
て、ケース10の出口12の縁部が版胴6の周面4から
非常に小さな距離だけ離間してのれば十分である。ガイ
ド板28,30の各縁部44,46と版胴6の周面との
離間距離が出口12の縁部よりも大きく設定されている
ことにより、空気戻り通路20,22への空気の流れ抵
抗は、ケース10の空気出口12の縁部と版胴6の周面
4との間の空気抵抗より数倍小さくなる。
【0014】図2に示すように、冷却装置2は版胴6の
径方向おいて反対側にも配置可能であるし、また複数の
冷却装置2及び複数の温度センサ68が版胴6の周面4
に接近して配置されていてもよい。
【0015】第1貯蔵タンク80内の液面センサ91
は、制御装置66に冷水液位81を知らせる。第1貯蔵
タンク80内の液位81が低過ぎたり、高過ぎたりする
と制御装置66が信号を出力するので、冷水液位81を
自動的に又は手動で一定に保持され得る。ポンプ82の
加圧側では、流れ絞り部93を備えた息抜き管92が冷
水導管83から第1貯蔵タンク80へ戻るように導かれ
ている。息抜き管92は、ポンプ82のスイッチが切れ
ている場合に冷水が毛細管作用又は重力作用によって第
1貯蔵タンク80から冷却装置2内に吸い込まれること
を防止する。
【0016】図2によれば、版胴6は印刷機械の印刷ユ
ニット100の構成部品である。印刷ユニット100
は、印刷像を版胴6の周面4から印刷材料104に転移
するブランケットローラ102を有している。印刷材料
104はブランケットローラ102の周面上を矢印10
5方向に進行する。ブランケットローラ102の周面は
ゴム又は他の材料から成っていてもよい。インキ装置1
06は、インキローラ107によってインキ壷108か
ら版胴6の周面4に印刷インキを転写させる。インキロ
ーラ107の周面を冷却しそれによってインキ及び版胴
6の周面4をも冷却するために、インキローラ107を
通して第1貯蔵タンク80の冷水を導くことができる。
従って、版胴6の周面4は冷却装置2の空気40,4
1,42及びインキローラ107の冷水冷却によって、
あるいはそのいずれか一方によって選択的に冷却され、
所望の温度に保持される。冷水によって冷却されるイン
キローラ107が導入接続管111及び戻り接続管11
2を介して冷水導入管85に並びに冷水戻り導管88に
接続されていることによって、第1貯蔵タンク80から
冷水をインキローラ107に供給することができる。導
入接続管111には温度目標値及び温度実際値に基づき
制御装置66にて開閉される弁114が配置されている
ことが好ましい。温度実際値は赤外線センサ68にて測
定された版胴6の周面4の温度値であってもよい。双方
の冷却方式(冷却装置2及びインキローラ107の冷
却)の場合には冷却液体が版胴6の周面4に塗布されな
いので、この印刷方式は「乾式オフセット印刷」と呼ば
れることもある。しかしながら、同じ印刷ユニット10
0を用いて「湿式オフセット印刷」をも行なうことがで
きる。その場合には、槽120が追加して設けられ、湿
し水124に浸されている回転ローラ122がこの槽1
20から湿し水124を摂取し、直接に又は他のローラ
を介して版胴6の周面4に転送させる。
【0017】上記のように、同一の印刷ユニット100
を用いて異なる3方式から選択して印刷が可能である。
即ち、 1.湿式オフセット印刷、 2.インキローラ107の冷却による版胴6の周面4の
冷却を用いた乾式オフセット印刷、 3.送風式冷却装置2による印刷ローラ6の周面4の冷
却を用いた乾式オフセット印刷、 あるいは上記3方式のうちの組合せである。図2に示す
ように、印刷機は全て同じに又は異なって形成可能とさ
れている複数の印刷ユニット100,200等を具備す
ることができる。全ての印刷ユニット100,200等
は上述の3つの印刷方式の1つ又は複数のユニットとし
て形成されていてもよい。これによって、上述の異なる
3つの印刷方式の1つによって複数の印刷ユニットで印
刷材料104を印刷することができる。従って、従来よ
りもわずかなエネルギ消費量と材料費用で、より良好な
印刷品質並びに各種の新たな印刷像が達成され得る。こ
の冷却装置2は、公知の各印刷ユニットに追加して組み
込むこともできる。
【0018】湿し水124は、第1貯蔵タンク80の冷
水130から密閉分離された第2貯蔵タンク132内に
貯蔵されている。この第2貯蔵タンク内で湿し水は、制
御装置66に接続された液面センサすなわち液面スイッ
チ134によってほぼ一定の液位135に保持され、し
かも例えばアルコールのような添加物質と混合され得
る。水の損失を補うために第1貯蔵タンク80もまた第
2貯蔵タンク132も図示しない水供給装置を有してい
る。これらの水供給装置は、液面センサ91,134に
よりそれぞれ測定される液位実際値81,135に応じ
て制御装置66によって制御される。第2ポンプ138
は湿し水124を第2貯蔵タンク132から導管139
を介して第3熱交換器140に通し、その熱交換器から
湿し水導入管142を通して湿し水槽120内に送出す
る。湿し水124は湿し水槽120内において所定の液
位144に保持される。これは排出口によって実現可能
である。湿し水は、重力によって湿し水槽120から排
出口を介して排出導管150を通り、フィルタ容器15
4のフィルタ152へと達する。第3ポンプ156は、
浄化された湿し水をフィルタ容器154から戻り導管1
58を介して送出し第2貯蔵タンク132に戻す。フィ
ルタ152の汚れが激しく、交換が必要な場合には、フ
ィルタセンサ160が信号を出力する。第2ポンプ13
8の加圧側では導管139にアルコールセンサ162が
配置されている。このアルコールセンサ162は、第2
貯蔵タンク132内の湿し水のアルコール含有量を制御
装置66により自動的に一定に保持するか、又はアルコ
ール含有量が所望の目標値から外れると警報信号を出力
する。別の実施態様によれば、排出導管150は第3ポ
ンプ156の吸い込み側164と直接接続され、フィル
タ152が参照番号152/2に対応して第2貯蔵タン
ク132内又はその上で交換できるように配置されてい
てもよく、出口端166は第2貯蔵タンク132内に配
置されたフィルタ152/2に向けられていることも可
能であるので、還流された湿し水は第3ポンプ156に
よってフィルタ152/2の上方まで汲み上げられ、次
に重力によりこのフィルタ152/2を通り抜けて第2
貯蔵タンク132内に滴下する。複数の印刷ユニット1
00,200等が設けられている場合には、湿し水導入
管142からそれぞれ1つずつの分岐導管170が他の
印刷ユニット200等の湿し水槽120内へ伸長してい
る。これら他の印刷ユニットの湿し水槽120は、最初
に述べた印刷ユニット100の場合と同じ方法で排出分
岐導管172を介して排出導管150に接続されてい
る。又、他の印刷ユニットの湿し水槽120は別の実施
態様では第3ポンプ156の吸い込み側164に直接接
続されている。
【0019】第2ポンプ138の加圧側ではアルコール
センサ162の下流側の導管139に、流れ絞り部17
6を備えた息抜き管174が接続され、その出口178
は第2貯蔵タンク132内に開口している。息抜き管1
74は、ポンプ138のスイッチがOFFされている場
合に、流出する湿し水の負圧作用(吸い出し作用)によ
って湿し水が第2貯蔵タンク132から吸い込まれ、湿
し水槽120に流出するのを防止する。湿し水導入管1
42が接続された第3熱交換器140の湿し水出口18
0からは、調整可能な弁184を備えたバイパス導管1
82が第2貯蔵タンク132内に戻るように伸長してい
る。バイパス導管182は、湿し水槽120に湿し水が
供給されてはならない場合、例えば作動中断の間あるい
は湿し水槽120内の湿し水液位が所望の値を越える場
合に、第2ポンプ138を一定に連続作動させて湿し水
の循環を行なうことができるようにする。
【0020】上記の循環回路は第2貯蔵タンク132,
第2ポンプ138,導管139,第3熱交換器140,
及びバイパス導管182にて形成されている。湿し液体
循環回路は第2貯蔵タンク132,第2ポンプ138,
第3熱交換器140,湿し水導入管142,湿し水槽1
20,排出導管150,フィルタ152,第3ポンプ1
56,湿し水戻り導管158によって形成される。好適
な実施形態によれば第2熱交換器84及び第3熱交換器
140は冷却ユニット190の構成部品である。この冷
却ユニット190では、冷却のために冷媒循環回路内で
冷媒が交互にガス状態から液体状態へと圧縮され続いて
再びガス状態に膨張される。この冷却ユニット190の
特殊性は、冷却ユニットが好ましくはピストン形圧縮機
である冷媒圧縮機192、空気冷却式凝縮器194及び
冷媒収集器196並びに並列接続された冷媒分岐路19
8、199を備えた単一の冷媒循環回路のみを有してい
ることである。一方の冷媒分岐路198は、手動あるい
は制御装置66により自動的に調整自在の専用冷媒膨張
弁202を有しており、第2熱交換器84を貫通してい
る。第2熱交換器84では、この分岐路の冷媒が冷水導
入管83,85を介し第2熱交換器84に導かれて貫流
する冷水を冷却する。他方の冷媒並列分岐路199は同
様に手動あるいは制御装置66により自動的に調整可能
な専用冷媒膨張弁204を有しており、第3熱交換器1
40を貫通している。第3熱交換器140では、並列分
岐路199の冷媒が導入管139,142を介して第3
熱交換器84に導かれて貫流する湿し水124を冷却す
る。各冷媒並列分岐路198,199に対しては固有の
温度目標値が制御装置66に記憶されている。一方の冷
媒並列分岐路198には、電気導線210を介して温度
実際値を制御装置66に伝える温度センサ208が配置
されている。この温度実際値は、制御装置66が電気導
線212を介して冷媒膨張弁202の制御をするために
必要である。他方の冷媒並列分岐路199には、同様に
電気導線216を介してこの並列分岐路199の温度実
際値を制御装置66に伝える温度センサ214が配置さ
れている。この温度実際値に応じてマイクロコンピュー
タ制御装置66は、電気導線218を介して第2冷媒並
列分岐路199の冷媒膨張弁204を所定の温度目標値
に従って制御する。双方の並列分岐路198,199と
冷媒圧縮機192の吸い込み側220との間には直列
に、手動にて調整されるか、あるいは制御装置66にて
制御される蒸発圧力調整器222が配置されている。第
1貯蔵タンク80の冷水130と第2貯蔵タンク132
の湿し水124とに対して、共に単一の冷媒循環回路を
用いることによって実質的に材料が節約でき、そしてシ
ステム全体の作動に対するエネルギ消費が従来の装置よ
りも少なくなる。版胴温度制御システム全体は非常にコ
ンパクトかつ小型である。前述したようにこのシステム
は、異なる多数の作動方式を可能とし、単一のマイクロ
コンピュータを用いて調整及び制御ができる。マイクロ
コンピュータを有する制御装置66は、重要な作動デー
タを視覚的に表示するための表示素子224を備えてい
てもよく、また複数の処理装置を有していてもよい。
【0021】次に、図3(a)及び図3(b)に従って
この発明の第2の実施例を説明する。この実施例では、
図3(a)に示すように、印刷ユニット300が回転す
る複数の版胴6と、これら版胴6から印刷像を印刷すべ
き印刷材料に転写すべく版胴6に透設したブランケット
ローラ102とを有している。この実施例における版胴
温度制御システムは、多数のノズルの形をした冷風出口
304を備え、これらのノズルに対して版胴6の周面4
が対向し、この周面4に冷風306が吹き付けられる。
冷風ノズル304は、好ましくは管である冷風通路30
8に形成されており、これらの通路の少なくとも1つ
が、各版胴6と対して軸おいて平行に延び、半径方向に
わずかに離間して伸長している。版胴6の周面4からそ
れた冷風306は、今ここで版胴6にて暖められた戻り
空気310となり、戻り空気入口312を通って吸い込
まれる。戻り空気入口312は、空気戻り通路314に
形成された多数の吸い込みノズルにて形成されている。
空気戻り通路は好ましくは管にて形成されている。空気
戻り管314は冷風管308、版胴6及びブランケット
ローラ102により形成された中間空間316に配置さ
れている。中間空間316は例えば壁318によって実
質的に閉鎖されているのが好適である。
【0022】図3(b)に示すように、送風機・熱交換
器ユニット320は、冷風管308及び空気戻り管31
4にて局部的に分離して配置されている。このユニット
は少なくとも1つの送風機60及び少なくとも1つの熱
交換器52を有している。熱交換器冷風出口56は送風
機60の吸い込み側322と流体的に接続されている。
送風機60の加圧側324は、部分概略的に矢で表した
流体導管326を介して冷風管308の一方の入口端部
327と接続されており、この入口端部に熱交換器52
から冷却された冷風を供給する。連絡通路330は冷風
を冷風管308のすべてに配分する。熱交換器空気入口
54は、接続部332及び第2流体導管334を介して
空気戻り管314の出口端部336に接続されているの
で、送風機60はこれらの部分を通して戻り空気310
を吸い込む。熱交換器空気入口54では各孔18を介し
て同時に新鮮空気42を吸入することができる。
【0023】送風機・熱交換器ユニット320は、冷風
通路308及び空気戻り通路314のそれぞれ1つずつ
だけが設けられている場合、あるいは版胴6が1つだけ
の場合でも、これらの通路308及び314によって局
部的に分離して配置することができる。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は送風式
冷却装置の駆動に必要なエネルギー量を大幅に低減する
ことが可能になるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】版胴の表面に対して冷却空気を吹き付ける、梁
状の縦長構成ユニットの形をした送風式冷却装置の破断
斜視図。
【図2】2つの印刷ユニットを有し、これらが選択的に
同じ印刷方式又はそれぞれ違う印刷方式によって作動可
能である印刷機のための版胴温度制御システムの斜視
図。
【図3】図3(a)第2の実施例を示す斜視図、図3
(b)は同じく第2の実施例を示す側面図。
【符号の説明】
2…送風式冷却装置、4…周面、6…版胴、20…戻り
通路、22…戻り通路、32…空気の入口、34…空気
の入口、36…空気の出口、38…空気の出口、40…
空気、41…空気、42…新鮮空気、52…熱交換器、
54…空気入口、56…空気出口、60…送風機、30
8…冷風通路、314…空気戻り管、320…送風機・
熱交換機ユニット。戻り通路20,22、空気の入口3
2,34、空気の出口36,38、熱交換機52及び送
風機60にて第1実施例の空気再循環回路が構成されて
いる。冷封通路308、空気戻り管314及び送風機・
熱交換機ユニット320によって第2実施例の空気再循
環回路が構成されている。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】本発明の他の課題は、印刷機の版胴温度制
御システムに送風式冷却装置を組込4、印刷機の印刷ユ
ニットが選択的に送風式冷却装置(乾式オフセット印刷
方式)、冷却液体が貫流するインキ塗布ローラ、いわゆ
るインキ着けローラ(乾式オフセット印刷方式)及び版
胴の表面に塗布される湿し液体(湿式オフセット印刷方
式)のいずれかによって作動され得るようにすることで
ある。これに関連して、本発明の付随的な目的は、大が
かりな構成上の変更を行うことなく、短時間で3つのう
ちの1つの作動方式から他の1つの作動方式へと切り替
えできるようにすることである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】熱交換器52と版胴6との間の熱交換器空
気出口56には、両ガイド板28,30の間には多数の
送風機60が配置されている。これらの送風機60は、
版胴6の軸方向全長、即ち冷却装置2の長さ方法全体に
わたって分散され互いに隣り合って配置されている。送
風機60は熱交換器空気入口54において、空気の入口
18を通して新鮮空気42を、戻り空気出口36,38
を通して戻り空気40,41を吸い込む。そして、送風
機60は互いに混合された新鮮空気42と戻り空気4
0,41とを、この混合空気が冷却される熱交換器52
を通して吸い込み、この混合空気を版胴6の周面4に吹
き付ける。版胴6の周面4はこの空気を回転方向8及び
反回転方向で接線方向にそらせて、戻り空気入口32、
34に向ける。これらの戻り空気40,41は、空気戻
り通路20,22を通り抜けて戻り空気出口36,38
を介して再び熱交換器空気入口54へ流れる。こうして
空気再循環回路が形成されており、しかも空気の出口1
2においてケース10と版胴6の周面4との間で周囲へ
逃げる空気量と同じだけの新鮮空気42のみが送風機6
0の吸気作用によって補充される。従って、空気戻り通
路20,22による再循環回路を有することなく新鮮空
気だけで働く形態に比べて、非常に大きなエネルギ節約
が可能となる。送風機60はそのプロペラを駆動する電
動機を備え、この電動機の回転数は電気導線の束64を
介して、マイクロコンピュータを有する電子制御装置6
6によって、版胴6の周面4の温度目標値と版胴6の周
面4のそのときどきの温度実際値とに応じて調整され
る。版胴6の周面4の実際値温度は、好ましくは赤外線
センサであるセンサ68によって測定される。実際値温
度が温度目標値を越える場合には、版胴6の周面4を一
層強く冷却するために送風機60のロータの回転数が電
子制御装置66のマイクロコンピュータによって自動的
に高められるようになっている。版胴6の周面4の実際
値温度が温度目標値より下がる場合には、それに応じて
送風機60のロータの回転数はマイクロコンピュータに
よって低減される。好ましくは、並流熱交換器である熱
交換器52を冷却するための冷却液体として、冷水入口
70から冷水出口72に矢印74の方向に流れる冷水が
用いられる。熱交換器52は冷却液体循環装置の構成部
品であって、この冷却液体循環装置では熱交換器52に
よって暖められた冷水が常に冷却されてから熱交換器5
2に再び供給される。従って、送風機60により版胴6
の周面4に吹き付けられる空気温度を熱交換器52の冷
水温度の変更によって変えることができる。こうして送
風機60のロータの回転数の変更及び熱交換器52に供
給される冷水温度の変更、あるいはそのいずれかによっ
て選択的に版胴6の周面4の温度に作用させることが可
能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】図2に示すように、冷却装置2は版胴6の
径方向において反対側にも配置可能であるし、また複数
の冷却装置2及び複数の温度センサ68が版胴6の周面
4に接近して配置されていてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、図3(a)及び図3(b)に従って
この発明の第2の実施例を説明する。この実施例では、
図3(a)に示すように、印刷ユニット300が回転す
る複数の版胴6と、これら版胴6から印刷像を印刷すべ
き印刷材料に転写すべく版胴6に透設したブランケット
ローラ102とを有している。この実施例における版胴
温度制御システムは、多数のノズルの形をした冷風出口
304を備え、これらのノズルに対して版胴6の周面4
が対向し、この周面4に冷風306が吹き付けられる。
冷風ノズル304は、好ましくは管である冷風通路30
8に形成されており、これらの通路の少なくとも1つ
が、各版胴6と対して軸方向において平行に延び、半径
方向にわずかに離間して伸長している。版胴6の周面4
からそれた冷風306は、今ここで版胴6にて暖められ
た戻り空気310となり、戻り空気入口312を通って
吸い込まれる。戻り空気入口312は、空気戻り通路3
14に形成された多数の吸い込みノズルにて形成されて
いる。空気戻り通路は好ましくは管にて形成されてい
る。空気戻り管314は冷風管308、版胴6及びブラ
ンケットローラ102により形成された中間空間316
に配置されている。中間空間316は例えば壁318に
よって実質的に閉鎖されているのが好適である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気入口(54)と空気出口(56)とを
    有し、かつ冷却液体が流れる少なくとも1つの熱交換器
    (52)と、空気を空気入口(54)から空気出口(5
    6)へと熱交換器(52)を通して送出し、熱交換器
    (52)の空気出口(56)から冷風として、回転する
    版胴(6)の周面(4)に吹き付ける少なくとも1つの
    送風機(60)とを備えた送風式冷却装置(2)を有す
    る印刷機用の版胴温度制御システムにおいて、 空気再循環回路(32,34,20,22,36,3
    8,52,60;320,308,314)が形成され
    ており、この空気再循環回路には前記熱交換器(5
    2)、前記送風機(60)、及び少なくとも1つの空気
    戻り通路(20,22;314)が配置されており、版
    胴(6)の周面(4)に吹き付けられた冷風が次に版胴
    (6)の周面(4)から離れて空気戻り通路(20,2
    2;314)を通って再び熱交換器(52)の空気入口
    (54)へと還流され、この空気入口(54)では還流
    された空気(40、41)が、送風機(60)によって
    吸い込まれた新鮮空気(42)と混合されこの新鮮空気
    (42)と一緒に再び熱交換器(52)を通り抜けて版
    胴(6)の周面(4)上に吹き付けられることを特徴と
    する版胴温度制御システム。
  2. 【請求項2】前記熱交換器(52)が、前記送風機(6
    0)の吸い込み側に配置されていることを特徴とする、
    請求項1に記載の版胴温度制御システム。
  3. 【請求項3】前記送風機(60)のロータ回転数が、前
    記版胴周面(4)の温度目標値及びそのときどきの温度
    実際値に応じて調整又は制御されることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の版胴温度制御システム。
  4. 【請求項4】前記熱交換器(52)を貫流する冷却液体
    の温度及び流速、あるいはそのいずれかが、前記版胴周
    面(4)の温度目標値及びそのときどきの温度実際値に
    応じて調整又は制御されることを特徴とする、請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の版胴温度制御システム。
  5. 【請求項5】第1貯蔵タンク(80)が設けられてお
    り、冷却液体(130)が、前記第1貯蔵タンクから前
    記送風式冷却装置(2)の前記熱交換器(52)にもま
    た印刷インキをインキ源(108)から前記版胴周面
    (4)に転写するインキ装置(106)のインキ着けロ
    ーラ(107)にも選択的に又は同時に供給され得るこ
    とを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    版胴温度制御システム。
  6. 【請求項6】冷却ユニット(190)が設けられてお
    り、この冷却ユニットでは冷却のために冷媒が冷媒循環
    回路において交互にガス状態から液体状態へ圧縮され続
    いて再びガス状態へと膨張されることと;冷却液体循環
    回路(80、82、83、84、85、2、88、8
    0)が設けられており、その冷却液体(130)が、第
    1ポンプ(82)によって第1貯蔵タンク(又は前記第
    1貯蔵タンク)(80)から前記冷却ユニット(19
    0)の熱交換器装置(84、140、202、204、
    222)を通り、次に前記送風式冷却装置(2)の前記
    熱交換器(52)を通るように送出されそして引き続き
    前記第1貯蔵タンクに還流することと;湿し液体循環回
    路(132、138、139、140、142、12
    0、152、156、158、132)が設けられてお
    り、その湿し液体(124)が、第2ポンプ(138)
    によって第2貯蔵タンク(132)から同じ前記冷却ユ
    ニット(190)の前記熱交換器装置(84、140、
    202、204、222)を通って湿し液体槽(12
    0)に送出され、その中で回転しているローラ(12
    2)によって前記湿し液体の一部が前記湿し液体槽から
    摂取され、場合によっては他のローラを介して、回転し
    ている前記版胴(6)の表面(4)に転写され、余分な
    湿し液体は前記湿し液体槽(120)から前記第2貯蔵
    タンク(132)へ還流されることとを特徴とする、請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の版胴温度制御システ
    ム。
  7. 【請求項7】前記第1貯蔵タンク(80)及び前記第2
    貯蔵タンク(132)が、液体液位に応じて信号を発生
    する、それぞれ少なくとも1つずつの液体液面センサ
    (91、134)を包含していることを特徴とする、請
    求項6に記載の版胴温度制御システム。
  8. 【請求項8】前記冷却ユニット(190)の前記熱交換
    器装置が2つの熱交換器(84、140)を有してお
    り、これらの熱交換器が、前記冷媒循環回路内で互いに
    並列に接続されておりかつその冷媒流れが互いに独立し
    て調整可能又は制御可能(202、208、204、2
    14)であり、しかもこれら双方の熱交換器(84、1
    40)の各々に対し別個の温度目標値に応じてこれら双
    方の熱交換器の一方(84)が前記冷却液体(130)
    の冷却のために、そして他の一方(140)が前記湿し
    液体(124)の冷却のために用いられることを特徴と
    する、請求項6又は7に記載の版胴温度制御システム。
  9. 【請求項9】前記湿し液体循環回路がバイパス導管(1
    82)を有しており、このバイパス導管を介して選択的
    に前記湿し液体の一部又は全部が、前記冷却ユニット
    (190)の湿し液体出口(180)から前記湿し液体
    槽(120)へではなく前記第2貯蔵タンク(132)
    へ還流され得ることを特徴とする、請求項6〜8のいず
    れか1項に記載の版胴温度制御システム。
  10. 【請求項10】請求項6〜9のいずれか1項に記載の版
    胴温度制御システムにおいて、その実質的な諸機能を制
    御するマイクロコンピュータユニット(66)と、重要
    な作動データを視覚的に表示するための表示装置(22
    4)とを特徴とする版胴温度制御システム。
  11. 【請求項11】前記熱交換器(52)、前記送風機(6
    0)及び前記空気戻り通路(20、22)を備えた前記
    空気再循環回路が共に梁状の縦長構成ユニットを形成し
    ていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1
    項に記載の版胴温度制御システム。
  12. 【請求項12】前記熱交換器(52)及び前記送風機
    (60)が共に構成ユニット(320)を形成してお
    り、この構成ユニット(320)が、冷風を前記版胴
    (6)に送出する冷風通路(308)と前記空気戻り通
    路(314)とによって局部的に分離されているが、し
    かしながら流体導管(326、324)を介してこれら
    の通路(308、314)と流体的に接続されているこ
    とを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の版胴温度制御システム。
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