JPH05119217A - 偏光膜保護用フイルム - Google Patents
偏光膜保護用フイルムInfo
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- JPH05119217A JPH05119217A JP3305423A JP30542391A JPH05119217A JP H05119217 A JPH05119217 A JP H05119217A JP 3305423 A JP3305423 A JP 3305423A JP 30542391 A JP30542391 A JP 30542391A JP H05119217 A JPH05119217 A JP H05119217A
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- Japan
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- film
- parts
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- acrylic resin
- methyl methacrylate
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 メチルメタクリレート５０〜７０重量部、無
水マレイン酸１０〜２０重量部及びスチレン２０〜３５
重量部からなるアクリル系樹脂（Ａ）と強靱性改良剤
（Ｂ）とからなり、前記アクリル系樹脂（Ａ）／強靱性
改良剤（Ｂ）の重量比が６０〜９０／４０〜１０である
組成物からなることを特徴とする偏光膜保護用フィル
ム。 【効果】 安価で良好な複屈折性を有し、特に耐湿性に
優れている。
水マレイン酸１０〜２０重量部及びスチレン２０〜３５
重量部からなるアクリル系樹脂（Ａ）と強靱性改良剤
（Ｂ）とからなり、前記アクリル系樹脂（Ａ）／強靱性
改良剤（Ｂ）の重量比が６０〜９０／４０〜１０である
組成物からなることを特徴とする偏光膜保護用フィル
ム。 【効果】 安価で良好な複屈折性を有し、特に耐湿性に
優れている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は偏光膜保護用フィルムに
関し、更に詳しくは、特に耐湿性に優れた偏光膜保護用
フィルムに関する。
関し、更に詳しくは、特に耐湿性に優れた偏光膜保護用
フィルムに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、コンピューター等のディスプレ
イ、小型テレビ、時計、電卓等に使用されている偏光膜
の保護用フィルムとしては、トリアセテートフィルムが
使用されてきた。しかし乍ら、トリアセテートフィルム
は光学的異方性が小さいという特徴を有する反面、耐湿
性に劣り、偏光膜が吸湿により変質するという問題を孕
んでいる。
イ、小型テレビ、時計、電卓等に使用されている偏光膜
の保護用フィルムとしては、トリアセテートフィルムが
使用されてきた。しかし乍ら、トリアセテートフィルム
は光学的異方性が小さいという特徴を有する反面、耐湿
性に劣り、偏光膜が吸湿により変質するという問題を孕
んでいる。
【０００３】一方、例えば特開昭６０−１３８５１４号
公報にはポリエーテルスルホンを基材樹脂とするものが
提案されているが、耐湿性は良好であるものの複屈折性
が必ずしも充分でなく、またコストが高いという問題を
含んでいる。
公報にはポリエーテルスルホンを基材樹脂とするものが
提案されているが、耐湿性は良好であるものの複屈折性
が必ずしも充分でなく、またコストが高いという問題を
含んでいる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑み、安価で、良好な複屈折性を有し、特に耐湿性に優
れた偏光膜保護用フィルムを提供するものである。
鑑み、安価で、良好な複屈折性を有し、特に耐湿性に優
れた偏光膜保護用フィルムを提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、特定の組成物から構成されるフィルムが上記課題
を達成し得ることを見出し、本発明を完成した。即ち、
本発明はメチルメタクリレート５０〜７０重量部、無水
マレイン酸１０〜２０重量部及びスチレン２０〜３５重
量部からなるアクリル系樹脂（Ａ）と強靱性改良剤
（Ｂ）とからなり、前記アクリル系樹脂（Ａ）／強靱性
改良剤（Ｂ）の重量比が６０〜９０／４０〜１０である
組成物からなることを特徴とする偏光膜保護用フィルム
を内容とするものである。
結果、特定の組成物から構成されるフィルムが上記課題
を達成し得ることを見出し、本発明を完成した。即ち、
本発明はメチルメタクリレート５０〜７０重量部、無水
マレイン酸１０〜２０重量部及びスチレン２０〜３５重
量部からなるアクリル系樹脂（Ａ）と強靱性改良剤
（Ｂ）とからなり、前記アクリル系樹脂（Ａ）／強靱性
改良剤（Ｂ）の重量比が６０〜９０／４０〜１０である
組成物からなることを特徴とする偏光膜保護用フィルム
を内容とするものである。
【０００６】本発明に用いられるアクリル系樹脂（Ａ）
は、メチルメタクリレート５０〜７０重量部、無水マレ
イン酸１０〜２０重量部及びスチレン２０〜３５重量部
からなる。メチルメタクリレートが５０重量部未満では
耐熱性が低下し、また７０重量部を越えると脆くなり、
また無水マレイン酸が１０重量部未満では耐熱性が低下
し、２０重量部を越えると加工性が低下する。またスチ
レンが２０重量部未満では加工性が悪くなり、３５重量
部を越えると脆くなる。
は、メチルメタクリレート５０〜７０重量部、無水マレ
イン酸１０〜２０重量部及びスチレン２０〜３５重量部
からなる。メチルメタクリレートが５０重量部未満では
耐熱性が低下し、また７０重量部を越えると脆くなり、
また無水マレイン酸が１０重量部未満では耐熱性が低下
し、２０重量部を越えると加工性が低下する。またスチ
レンが２０重量部未満では加工性が悪くなり、３５重量
部を越えると脆くなる。
【０００７】本発明に用いられる強靱性改良剤（Ｂ）は
フィルムの透明性及び複屈折性、耐湿性を低下させるこ
となく強靱性を付与・向上させるもので、耐衝撃性アク
リルゴム−メチルメタクリレートグラフト共重合体やブ
チル変性アセチルセルロースが好適で、これらは単独又
は組み合わせて用いられる。
フィルムの透明性及び複屈折性、耐湿性を低下させるこ
となく強靱性を付与・向上させるもので、耐衝撃性アク
リルゴム−メチルメタクリレートグラフト共重合体やブ
チル変性アセチルセルロースが好適で、これらは単独又
は組み合わせて用いられる。
【０００８】耐衝撃性アクリルゴム−メチルメタクリレ
ートグラフト共重合体としては、ブチルアクリレート等
のアルキルアクリレート３０〜５０重量部及びメチルメ
タクリレート７０〜５０重量部を主成分とするものが好
適で、更にこれらに少量のスチレン、ブタジェン等のモ
ノマーを共重合してもよいし、また少量のＳＢＲ等を加
えてもよい。アルキルアクリレートが３０重量部未満で
は脆くなり、５０重量部を越えると耐熱性が低下する。
またメチルメタクリレートが７０重量部を越えると脆く
なり、５０重量部未満では耐熱性が低下する。
ートグラフト共重合体としては、ブチルアクリレート等
のアルキルアクリレート３０〜５０重量部及びメチルメ
タクリレート７０〜５０重量部を主成分とするものが好
適で、更にこれらに少量のスチレン、ブタジェン等のモ
ノマーを共重合してもよいし、また少量のＳＢＲ等を加
えてもよい。アルキルアクリレートが３０重量部未満で
は脆くなり、５０重量部を越えると耐熱性が低下する。
またメチルメタクリレートが７０重量部を越えると脆く
なり、５０重量部未満では耐熱性が低下する。
【０００９】ブチル変性アセチルセルロースとしては、
アセチル基１０〜３０％、ブチリル基３０〜５０％、水
酸基１〜５％のものが好適で、また分子量は３００００
〜７００００のものが好適である。アセチル基が上記範
囲外ではアクリル系樹脂（Ａ）との混合性が悪化し、ま
たブチリル基が３０％未満では、やはりアクリル系樹脂
（Ａ）との混合性が悪化し、５０％を越えると耐熱性が
低下する。更に、分子量が３００００未満では脆くな
り、７００００を越えると加工性が悪くなり、例えば溶
液流延法の場合において粘度が上昇する。
アセチル基１０〜３０％、ブチリル基３０〜５０％、水
酸基１〜５％のものが好適で、また分子量は３００００
〜７００００のものが好適である。アセチル基が上記範
囲外ではアクリル系樹脂（Ａ）との混合性が悪化し、ま
たブチリル基が３０％未満では、やはりアクリル系樹脂
（Ａ）との混合性が悪化し、５０％を越えると耐熱性が
低下する。更に、分子量が３００００未満では脆くな
り、７００００を越えると加工性が悪くなり、例えば溶
液流延法の場合において粘度が上昇する。
【００１０】本発明に用いられる組成物は、アクリル系
樹脂（Ａ）／強靱性改良剤の重量比が６０〜９０／４０
〜１０の範囲である。成分（Ａ）が上記割合より少ない
と耐熱性が低下し、また上記割合より多いと、強靱性及
び加工性が低下する。上記主成分の他に、レベリング
剤、紫外線吸収剤、安定剤等の添加剤を加えても差し支
えない。
樹脂（Ａ）／強靱性改良剤の重量比が６０〜９０／４０
〜１０の範囲である。成分（Ａ）が上記割合より少ない
と耐熱性が低下し、また上記割合より多いと、強靱性及
び加工性が低下する。上記主成分の他に、レベリング
剤、紫外線吸収剤、安定剤等の添加剤を加えても差し支
えない。
【００１１】上記組成物は押出成形又は溶液流延法によ
りフィルム化される。溶液キャストの場合に用いられる
溶剤としては、メチルエチルケトン、トルエン、酢酸エ
チル等が挙げられ、これらは単独又は２種以上組み合わ
せて用いられる。
りフィルム化される。溶液キャストの場合に用いられる
溶剤としては、メチルエチルケトン、トルエン、酢酸エ
チル等が挙げられ、これらは単独又は２種以上組み合わ
せて用いられる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
更に詳細に説明するが、これらは本発明の範囲を何ら制
限するものではない。尚、以下の記載において、「部」
及び「％」は、特に断らない限り、「重量部」及び「重
量％」を意味する。
更に詳細に説明するが、これらは本発明の範囲を何ら制
限するものではない。尚、以下の記載において、「部」
及び「％」は、特に断らない限り、「重量部」及び「重
量％」を意味する。
【００１３】実施例１ メチルメタクリレート６０部、無水マレイン酸１３部及
びスチレン２７部よりなるアクリル系樹脂８０部と、強
靱性改良剤として、耐衝撃性アクリルゴム−メチルメタ
クリレートグラフト共重合体２０部及び紫外線吸収剤
（商品名チヌビンＰ、チバガイギー製）０．５部とシリ
コン系レベリング剤０．２部を含む組成物を溶剤メチル
エチルケトンに溶解（固形分：３０％）して溶液流延法
により膜厚８０μｍのフィルムを作製した。得られたフ
ィルムの性質を表１に示す。
びスチレン２７部よりなるアクリル系樹脂８０部と、強
靱性改良剤として、耐衝撃性アクリルゴム−メチルメタ
クリレートグラフト共重合体２０部及び紫外線吸収剤
（商品名チヌビンＰ、チバガイギー製）０．５部とシリ
コン系レベリング剤０．２部を含む組成物を溶剤メチル
エチルケトンに溶解（固形分：３０％）して溶液流延法
により膜厚８０μｍのフィルムを作製した。得られたフ
ィルムの性質を表１に示す。
【００１４】
【表１】
【００１５】このフィルムを偏光膜の両面に接着して偏
光板をつくり、ＬＣＤに組み込んで、保護性能と評価し
たが、１００００時間に亘って鮮明な画像が得られ、異
常はみとめられなかった。
光板をつくり、ＬＣＤに組み込んで、保護性能と評価し
たが、１００００時間に亘って鮮明な画像が得られ、異
常はみとめられなかった。
【００１６】実施例２ メチルメタクリレート７０部、無水マレイン酸１０部及
びスチレン２０部よりなるアクリル系樹脂７０部と、ブ
チリル基３６％、アセチル基１４％、水酸基２％を含む
分子量４００００のセルロースアセテートブチレート３
０部及び紫外線吸収剤（商品名チヌビン３２７、チバガ
イギー製）０．５部、シリコン系レベリング剤０．２部
を含む組成物を溶剤メチルエチルケトン・トルエンの混
合物に溶解（固形分：３０％）して溶液流延法により膜
厚８０μｍのフィルムを作製した。得られたフィルムの
性質を表２に示す。
びスチレン２０部よりなるアクリル系樹脂７０部と、ブ
チリル基３６％、アセチル基１４％、水酸基２％を含む
分子量４００００のセルロースアセテートブチレート３
０部及び紫外線吸収剤（商品名チヌビン３２７、チバガ
イギー製）０．５部、シリコン系レベリング剤０．２部
を含む組成物を溶剤メチルエチルケトン・トルエンの混
合物に溶解（固形分：３０％）して溶液流延法により膜
厚８０μｍのフィルムを作製した。得られたフィルムの
性質を表２に示す。
【００１７】
【表２】
【００１８】このフィルムを実施例１と同様にして偏光
膜に張り合わせ後ＬＣＤに組み込んで性能評価したが、
１００００時間に亘って鮮明な画像が得られた。
膜に張り合わせ後ＬＣＤに組み込んで性能評価したが、
１００００時間に亘って鮮明な画像が得られた。
【００１９】実施例３、比較例１〜２ 実施例１と同様の方法でアクリル系樹脂の組成を変えて
フィルムを作製し、その性能を評価した。結果を表３に
示す。
フィルムを作製し、その性能を評価した。結果を表３に
示す。
【００２０】
【表３】
【００２１】実施例３は良好な結果を示したが、比較例
１では軟化温度が低いので、フィルムの収縮、カール、
しわ等が発生し偏光膜保護用に使用できなかった。ま
た、比較例２は偏光膜に張り合わせ、ＬＣＤに組み込ん
で性能評価したが、色調の変化及びコントラストが取れ
なくなり、良質な画像を得ることができなかった。
１では軟化温度が低いので、フィルムの収縮、カール、
しわ等が発生し偏光膜保護用に使用できなかった。ま
た、比較例２は偏光膜に張り合わせ、ＬＣＤに組み込ん
で性能評価したが、色調の変化及びコントラストが取れ
なくなり、良質な画像を得ることができなかった。
【００２２】
【発明の効果】叙上の通り、本発明の偏光膜保護用フィ
ルムは、安価で且つ良好な複屈折性を有し、特に耐湿性
に優れているので、吸湿による偏光膜の性能低下を防止
することができる。
ルムは、安価で且つ良好な複屈折性を有し、特に耐湿性
に優れているので、吸湿による偏光膜の性能低下を防止
することができる。
Claims (3)
- 【請求項１】 メチルメタクリレート５０〜７０重量
部、無水マレイン酸１０〜２０重量部及びスチレン２０
〜３５重量部からなるアクリル系樹脂（Ａ）と強靱性改
良剤（Ｂ）とからなり、前記アクリル系樹脂（Ａ）／強
靱性改良剤（Ｂ）の重量比が６０〜９０／４０〜１０で
ある組成物からなることを特徴とする偏光膜保護用フィ
ルム。 - 【請求項２】 強靱性改良剤が耐衝撃性アクリルゴム−
メチルメタクリレートグラフト共重合体である請求項１
記載のフィルム。 - 【請求項３】 強靱性改良剤がブチル変性アセチルセル
ロースである請求項１記載のフィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30542391A JP3322406B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 偏光膜保護用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30542391A JP3322406B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 偏光膜保護用フィルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05119217A true JPH05119217A (ja) | 1993-05-18 |
| JP3322406B2 JP3322406B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=17944955
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30542391A Expired - Lifetime JP3322406B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 偏光膜保護用フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3322406B2 (ja) |
Cited By (40)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1991
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