JP3178029B2 - 耐候性に優れるシ−ト - Google Patents

耐候性に優れるシ−ト

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−アルキル置換マレ
イミド−オレフィン系共重合体からなる透明性、耐熱
性、耐候性、機械的強度および表面硬度等に優れたシ−
トに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、耐候性シ−トとしては一般にガラス
が用いられてきたが、近年、生産性、軽量化、安全性、
コストなどの点から透明性の高分子材料が用いられるよ
うになってきた。
【0003】この様な材料として、塩化ビニル(以下P
VCと略記する)、ポリメタクリル酸メチル(以下PM
MAと略記する)およびポリカ−ボネ−ト(以下PCと
略記する)などが用いられている。
【0004】PVCは安価な材料であるが、耐熱性が低
く、シ−トの表面特性が悪いなどの問題があり、最近の
高級化指向によりPMMA、PCの需要が増加してい
る。
【0005】しかし、PMMAは光学特性に優れるもの
の耐熱性が不十分であり、使用に制限を受ける。また、
PCは比較的高い耐熱性を示すが、表面硬度が低く傷つ
きやすい、耐候性が悪い、成形性が悪い、耐溶剤性が悪
くソルベントクラックなどが起こる等の問題点があっ
た。またハ−ドコ−トなどの後処理が困難などの問題点
もあった。
【0006】マレイミド系共重合体は、高い耐熱性を有
するため種々の共重合体の検討がなされている。
【0007】例えば、上記メタクリル酸メチルにN−芳
香族置換マレイミドを共重合する方法が、特公昭43−
9753号公報、特開昭61−141715号公報、特
開昭61−171708号公報および特開昭62−10
9811号公報に示されている。また、スチレン系樹脂
にN−芳香族置換マレイミドを共重合する方法が、特開
昭47−6891号公報、特開昭61−76512号公
報および特開昭61−276807号公報に示されてい
る。しかし、これらの方法で得られる樹脂は、N−芳香
族置換マレイミド含量が増すほど耐熱性は良好となる
が、脆い、加工性が悪い、着色する等の問題がありシ−
トとしては使用されていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
性、耐熱性、耐候性、機械的強度および表面硬度等に優
れたシ−トを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この問題に
鑑み鋭意検討した結果、N−アルキル置換マレイミド−
オレフィン系共重合体からなるシ−トが上記目的を満た
すことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、下記に示す構成成分
(I)がポリマ−全体の30〜98モル%、構成成分
(II)がポリマ−全体の70〜2モル%であり、ポリ
スチレン換算の重量平均分子量が1×10以上5×1
以下である樹脂からなることを特徴とする優れた透
明性、耐熱性、耐候性、機械的強度および表面硬度を有
するシ−トに関する。
【0011】
【化3】 (式中、Rは炭素数1〜18のアルキル基または炭素
数3〜12のシクロアルキル基を示す)
【0012】
【化4】 (式中、Rは水素または炭素数1〜8のアルキル基で
あり、RおよびRは炭素数1〜8のアルキル基を示
す)上記の樹脂は、例えば、N−アルキル置換マレイミ
ド類とオレフィン類とのラジカル共重合反応により得る
ことができる。
【0013】構成成分(I)を与える化合物は、N−メ
チルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−n−プロ
ピルマレイミド、N−i−プロピルマレイミド、N−n
−ブチルマレイミド、N−i−ブチルマレイミド、N−
s−ブチルマレイミド、N−t−ブチルマレイミド、N
−n−ペンチルマレイミド、N−n−ヘキシルマレイミ
ド、N−n−ヘプチルマレイミド、N−n−オクチルマ
レイミド、N−ラウリルマレイミド、N−ステアリルマ
レイミド、N−シクロプロピルマレイミド、N−シクロ
ブチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等の
N−アルキル置換マレイミド類であり、このうちN−メ
チルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−i−プロ
ピルマレイミドあるいはN−シクロヘキシルマレイミド
が好ましい。また、これらは1種または2種以上組み合
わせて用いることができる。
【0014】構成成分(II)を与える化合物は、イソ
ブテン、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−1−ペ
ンテン、2−メチル−1−ヘキセン、−メチル−1−
ヘプテン、1−イソオクテン、2−メチル−1−オクテ
ン、2−エチル−1−ペンテン、2−メチル−2−ブテ
ン、2−メチル−2−ペンテン、2−メチル−2−ヘキ
セン等のオレフィン類であり、このうち特にイソブテン
が好ましい。また、これらは1種または2種以上組み合
わせて用いることができる。
【0015】構成成分(I)の含有量は、ポリマ−全体
の30〜98モル%であり、40〜75モル%が好まし
く、特に50〜70モル%が好ましい。構成成分(I)
が98モル%を越える場合には生成するポリマ−は脆く
なり、また30モル%未満ではポリマ−の耐熱性が低下
するので好ましくない。
【0016】また必要ならば、本発明の目的を損なわな
い範囲で、他のビニル系モノマ−を共重合させることが
できる。
【0017】他のビニル系モノマ−としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、1,3−ブ
タジエン、イソプレンおよびこれらのハロゲン置換誘導
体、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタク
リル酸ベンジル等のメタクリル酸エステル類、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル
酸ベンジル等のアクリル酸エステル類、酢酸ビニル、安
息香酸ビニル等のビニルエステル類、メチルビニルエ−
テル、エチルビニルエ−テル、プロピルビニルエ−テ
ル、ブチルビニルエ−テル等のビニルエ−テル類、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、無水マレイン酸、N−フェニ
ルマレイミド、N−カルボキシフェニルマレイミド、ア
クリロニトリル、エチレン、プロピレン、1−ブテン、
2−ブテン、1−ヘキセンより選ばれる1種類以上の化
合物が挙げらる。
【0018】これらモノマ−の重合は公知の重合法、例
えば塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法および乳化重
合法のいずれもが採用可能である。
【0019】重合開始剤としては、ベンゾイルパ−オキ
サイド、ラウリルパ−オキサイド、オクタノイルパ−オ
キサイド、アセチルパ−オキサイド、ジ−t−ブチルパ
−オキサイド、t−ブチルクミルパ−オキサイド、ジク
ミルパ−オキサイド、t−ブチルパ−オキシアセテ−
ト、t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト等の有機過酸化
物、または2.2’−アゾビス−(2.4−ジメチルバ
レロニトリル)、2.2’−アゾビス−(2−ブチロニ
トリル)、2.2’−アゾビスイソブチロニトリル、ジ
メチル−2.2’−アゾビスイソブチレ−ト、1.1’
−アゾビス−(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)
等のアゾ系開始剤が挙げられる。
【0020】溶液重合法において使用可能な溶媒として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
シクロヘキサン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ア
セトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、
イソプロピルアルコ−ル、ブチルアルコ−ル等が挙げら
れる。
【0021】重合温度は開始剤の分解温度に応じて適宜
設定することができるが、一般的には40℃〜150℃
の範囲で行うことが好ましい。
【0022】ポリマ−中に含まれる残存モノマ−量は3
重量%以下、好ましくは1重量%以下、特に好ましくは
0.1重量%以下であり、残存モノマ−が3重量%を越
える場合には得られるポリマ−が着色してしまうことが
ある。
【0023】上記の樹脂は、また、無水マレイン酸とオ
レフィン類との共重合により得られた樹脂をアルキルア
ミン等を用いて、後イミド化することにより得ることも
できる。
【0024】このような後イミド化反応は、例えば、無
水マレイン酸−イソブテン共重合体をメタノ−ル、エタ
ノ−ル、プロパノ−ルなどのアルコ−ル溶媒、あるいは
ベンゼン、トルエンなどの芳香族溶媒等に溶解あるいは
分散させ、メチルアミンなどの一級アミンと100℃〜
350℃の温度で反応させることにより行なうことがで
きる。
【0025】上述した方法のうち、ポリマ−が着色しな
いあるいは生成ポリマ−の熱安定性が良好であるという
点から、本発明のシ−トとしては、N−アルキル置換マ
レイミド類とオレフィン類とのラジカル共重合反応によ
り合成された樹脂を用いることが好ましい。
【0026】ここで、生成する樹脂の重量平均分子量
(Mw)は、ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフィ−
(GPC)により求めることができる。本発明の樹脂の
分子量は1×10以上5×10以下、特に、1×1
以上1×10以下のものが好ましい。分子量が5
×10を越える場合には成形性が悪くなり、1×10
未満の場合には、得られる樹脂が脆くなる傾向にあ
る。
【0027】なお、本発明において得られる樹脂には必
要に応じて各種染料、無機および有機粒子、ヒンダ−ド
フェノ−ル、有機リン酸エステルのような熱安定剤、ベ
ンゾトリアゾ−ル系あるいはヒンダ−ドアミン系等の紫
外線安定剤、帯電防止剤、各種潤滑剤等を添加してもよ
い。更に他の樹脂を混合することもできる。
【0028】本発明のシ−トを成形する方法としては、
押出成形、射出成形法、圧縮成形法等の通常の成形方法
が挙げられる。
【0029】本発明のシ−トは、光線透過率70%以
上、スーパーUVテスターにより200時間後の黄色度
の変化が50以下の透明性、耐熱性に優れた物となる。
【0030】更に、本発明のシートにおける構成成分
(I)の置換基によっては、熱変形温度が80℃以上、
厚さ0.8mmの試験片を用いてカラ−コンピュ−タ−
(スガ試験機株式会社製)で測定した黄色度(YI);
反射法(反射板の三刺激値X;79.44 Y;82.
22 Z;94.51)が20以下、表面硬度がH以
上、曲げ強度が600kg/cm以上、曲げ弾性率が
20000kg/cm以上、屈折率が1.45〜1.
65、ヘ−ズが5%以下のうち1つ以上の条件を満たす
シートを得ることができ、更には熱変形温度が120℃
以上、黄色度が5以下、表面硬度が2H以上、曲げ強度
が800Kg/cm以上、曲げ弾性率が30000K
g/cm以上、屈折率が1.50〜1.60、光線透
過率が90%以上、ヘ−ズが2%以下、黄色度の変化が
3以下のうち1つ以上の条件を満たすシートとなる。
【0031】本発明のシ−トは、各種看板、標識、ディ
スプレイ、照明カバ−、自動販売機パネル、ス−パ−等
の飾り棚や、カ−ポ−ト、テラス、バルコニ−、サンル
−フ、採光ド−ム、間仕切、ドア、窓などの建材、銘
板、CRTなどOA機器、電子電気部品、パネル、サン
ル−フ、バイザ−、窓など自動車、電車、飛行機部品、
テンプレ−ト、定規、額縁、デスクマット等の文具雑貨
品に用いることができる。 本発明のシ−トには必要に
応じて各種染料、無機および有機粒子、帯電防止剤、各
種潤滑剤を添加できる。更に得られたシ−トを、シリコ
ン系、アクリル系、メラミン系ハ−ドコ−ト剤、あるい
は反射防止膜等により表面改質することもできる。ま
た、各種印刷なども可能である。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0033】生成ポリマ−の分子量は、GPC(東ソ−
(株)製HLC−802A)を用い、ポリスチレン換算
により求めた。
【0034】生成ポリマ−のガラス転移温度(Tg)
は、(株)セイコ−電子製DSC200を用いて、窒素
中、10℃/min.の昇温速度で測定した。
【0035】生成ポリマ−の分解温度(Td)は、
(株)セイコ−電子製TG/DTA200を用いて、窒
素中、40℃/min.の昇温速度で測定した。
【0036】軟化温度および線膨張係数は、(株)セイ
コ−電子製TMA100を用いて、10g荷重、侵入モ
−ド、5℃/min.の昇温速度で測定した。
【0037】光透過率およびヘ−ズは、ASTM D1
003に準拠して測定した。屈折率はASTM D54
2に準拠して測定した。
【0038】曲げ強度、曲げ弾性率(ASTM D79
0)、鉛筆硬度(JISK5401)は、押出機(ラボ
プラストミル;東洋精機株式会社製)を用いて、3mm
厚のシ−トを押出し、80×12×3mmの試験片を作
成し測定した。
【0039】ポリマ−の黄色度は50×25×0.8m
mのプレス片を用いてカラ−コンピュ−タ−(スガ試験
機株式会社製)を用いて評価した(反射法;反射板の三
刺激値X;79.44 Y;82.22 Z;94.5
1)。
【0040】ポリマ−の耐光性は、ス−パ−UVテスタ
−(大日本プラスチック社製)を用いて、紫外線強度1
00mW/cm、63℃にて200時間照射後の黄色
度の変化により評価した。
【0041】実施例1 撹拌機、窒素導入管、温度計および脱気管の付いた50
lオ−トクレ−ブにN−メチルマレイミド2780g
(25モル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)4g(0.025モル)およびジオキサン
40lを仕込み、窒素で数回パ−ジした後イソブテン2
805g(50モル)を仕込み、60℃で12時間反応
を行った。
【0042】反応内容物をエタノ−ルに注ぎ、ポリマ−
を析出させた。得られたポリマ−をジオキサン−メタノ
−ルで再沈精製した後、減圧下60℃で24時間乾燥し
た。収量は4025gであった。残存モノマ−は0.1
重量%以下であった。
【0043】得られたポリマ−の元素分析結果(C;6
4.7重量%、H;7.8重量%、N;8.4重量%)
より、生成ポリマ−中のマレイミド単位は50モル%で
あった。得られたポリマ−は分子量(Mw)16300
0、Tg=152℃、Td=397℃であった。
【0044】実施例2 実施例1と同様の方法によりN−エチルマレイミド−イ
ソブテン共重合体を合成した。得られたポリマ−の元素
分析結果より、生成ポリマ−中のマレイミド単位は52
モル%であった。得られたポリマ−は分子量(Mw)1
02000、Tg=125℃、Td=390℃であっ
た。
【0045】実施例3 実施例1と同様の方法によりN−i−プロピルマレイミ
ド−イソブテン共重合体を合成した。得られたポリマ−
の元素分析結果より、生成ポリマ−中のマレイミド単位
は50モル%であった。得られたポリマ−は分子量(M
w)141000、Tg=145℃、Td=389℃で
あった。
【0046】実施例4 実施例1と同様の方法によりN−シクロヘキシルマレイ
ミド−イソブテン共重合体を合成した。得られたポリマ
−の元素分析結果より、生成ポリマ−中のマレイミド単
位は51モル%であった。得られたポリマ−は分子量
(Mw)124000、Tg=189℃、Td=398
℃であった。
【0047】実施例5 実施例1と同様の方法によりN−シクロヘキシルマレイ
ミド/N−メチルマレイミド−イソブテン共重合体を合
成した。得られたポリマ−の元素分析結果およびNMR
分析より、生成ポリマ−中のシクロヘキシルマレイミド
単位は26モル%、メチルマレイミド単位は26モル
%、イソブテン単位は48モル%であった。得られたポ
リマ−は分子量(Mw)159000、Tg=173
℃、Td=404℃であった。
【0048】実施例6 反応時間を1時間とした以外は、実施例1と同様の方法
によりN−メチルマレイミドとイソブテンの共重合をお
こなった。1時間重合後、反応内容物をエタノ−ルに注
ぎ、ポリマ−を析出させた。減圧下60℃で24時間乾
燥した。収量は1250gであった。残存モノマ−は
1.2重量%であった。
【0049】比較例1,2 比較例として、PMMA(アクリペット;三菱レイヨン
製)およびPC(パンライト;帝人化成製)を用いた。
PMMAのガラス転移温度は105℃、PCは141℃
であった。
【0050】比較例3 撹拌機、窒素導入管、温度計および脱気管の付いた10
lオ−トクレ−ブにN−フェニルマレイミド866g
(5モル)、スチレン520g(5モル)、2,2’−
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)1.64g
(0.01モル)およびトルエン8lを仕込み、窒素で
数回パ−ジした後、60℃で12時間反応を行った。
【0051】反応内容物をエタノ−ルに注ぎ、ポリマ−
を析出させた。得られたポリマ−を再沈精製した後、減
圧下60℃で24時間乾燥した。収量は1385gであ
った。残存モノマ−は0.1重量%以下であった。
【0052】得られたポリマ−の元素分析結果より、生
成ポリマ−中のマレイミド単位は50モル%であった。
得られたポリマ−は分子量(Mw)470000、Tg
=210℃、Td=401℃であった。
【0053】比較例4 撹拌機、窒素導入管、温度計および脱気管の付いた10
Lオ−トクレ−ブにN−シクロヘキシルマレイミド89
6g(5モル)、メタクリル酸メチル500g(5モ
ル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)1.64g(0.01モル)およびトルエン8lを
仕込み、窒素で数回パ−ジした後、60℃で12時間反
応を行った。
【0054】反応内容物をエタノ−ルに注ぎ、ポリマ−
を析出させた。得られたポリマ−を再沈精製した後、減
圧下60℃で24時間乾燥した。収量は1220gであ
った。残存モノマ−は0.1重量%以下であった。
【0055】得られたポリマ−の元素分析結果より、生
成ポリマ−中のマレイミド単位は32.3モル%であっ
た。得られたポリマ−は分子量(Mw)220000、
Tg=152℃、Td=368℃であった。
【0056】機械特性評価 実施例1〜6のサンプルを、ラボプラストミル(東洋精
機社)により押出し、厚さ3.0mmのシ−トを作製し
た。物性測定結果をPMMA、PCの結果と合わせ表1
に示す。比較例3,4は試料が脆く試験片の作製ができ
なかった。
【0057】
【表1】 熱的特性評価 実施例1〜6および比較例1〜4のサンプルを用いて、
ガラス転移温度、軟化温度および線膨張係数を評価し
た。結果を表2に示す。
【0058】
【表2】 光学特性評価 実施例1〜6および比較例1,2のサンプルの光線透過
率、屈折率およびヘ−ズを評価した。結果を表3に示
す。
【0059】
【表3】 耐光性評価 実施例1〜6および比較例1〜4のサンプルの黄色度お
よびUVテスタ−による耐光性促進試験結果を表4に示
す。
【0060】
【表4】
【0061】
【発明の効果】実施例から明かなように、本発明によれ
ば、透明性、耐候性、耐熱性、表面硬度および機械的強
度に優れたシ−トを得ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記に示す構成成分(I)がポリマ−全体
    の30〜98モル%、構成成分(II)がポリマ−全体
    の70〜2モル%であり、ポリスチレン換算の重量平均
    分子量が1×10以上5×10以下である樹脂から
    なることを特徴とするシ−ト。 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜18のアルキル基または炭素
    数3〜12のシクロアルキル基を示す) 【化2】 (式中、Rは水素または炭素数1〜8のアルキル基で
    あり、RおよびRは炭素数1〜8のアルキル基を示
    す)
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