JPH0238235B2 - - Google Patents

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JPH0238235B2
JPH0238235B2 JP57502154A JP50215482A JPH0238235B2 JP H0238235 B2 JPH0238235 B2 JP H0238235B2 JP 57502154 A JP57502154 A JP 57502154A JP 50215482 A JP50215482 A JP 50215482A JP H0238235 B2 JPH0238235 B2 JP H0238235B2
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JP
Japan
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pallet
processing unit
central processing
signal
sewing
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JP57502154A
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Haabaato Jonson
Richaado Montogomerii Eriotsuto
Donarudo Furankurin Haadogu
Maikeru Aren Petsuku
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Noxet UK Ltd
Original Assignee
British United Shoe Machinery Ltd
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Publication date
Application filed by British United Shoe Machinery Ltd filed Critical British United Shoe Machinery Ltd
Publication of JPS58500747A publication Critical patent/JPS58500747A/ja
Publication of JPH0238235B2 publication Critical patent/JPH0238235B2/ja
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B39/00Workpiece carriers
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B21/00Sewing machines with devices for automatically controlling movement of work-carrier relative to stitch-forming mechanism in order to obtain particular configuration of seam, e.g. programme-controlled for sewing collars, for attaching pockets
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/408Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by data handling or data format, e.g. reading, buffering or conversion of data
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
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    • G05B2219/30Nc systems
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Description

請求の範囲 1 往復運動可能なニードルを含む縫製設備20
と、 被縫製物を保持する手段24と、 縫製設備20と被縫製物保持手段24とを所望
の経路に沿つて相対運動を生じさせ、これによ
り、所望の縫製パターンに従つて、縫製作動が、
被縫製物保持手段24により保持された被縫製物
になされるようにする駆動手段30,32と、 複数のデータセツトが記憶され得、各セツトが
1つの縫製パターンに関連すデータを含んでいる
メモリ装置200a,400と、及び、 メモリ装置200a,400内に記憶された所
与のセツトデータに従つて、このようなデータセ
ツトがアクセスされるときに、制御信号が駆動手
段30,32に供給され、これにより、このよう
なアクセスされたデータセツトが関連する縫製パ
ターンに従つて、被縫製物保持手段24により保
持された被縫製物に、縫製作動がなされ得るよう
にするデータ処理手段200,484と、を含
み、 記憶されたデータがアクセスされ得るように、
各被縫製物には、コード44が関連させられ、こ
のコード44は、メモリ装置200a,400内
に記憶された1つのデータセツトを識別するコー
ドである。被縫製物を縫製する装置であつて、 被縫製物に関連するコード44が読み取られ
得、この読み取られたコード44に対応する信号
が発生させられる検出手段50と、及び、 該検出手段50により発生させられた信号が供
給され、このような信号に応答して、読み取られ
たコード44により識別され記憶されているデー
タセツトがデータ処理手段200,484により
アクセスされ、このようなアクセスされたデータ
セツトが関連している縫製パターンに従つて、縫
製作動が実行されるようなアクセス手段200,
422−430,480と、を含むことを特徴と
する縫製装置。 2 各被縫製物は、被縫製物に合わせて及び被縫
製物が縫製されるべき縫製パターンに合わせて適
切に形作られた被縫製物ホルダ22により支持さ
れ、該被縫製物ホルダ22は、被縫製物保持手段
24により所定位置に保持されることができ、 各被縫製物ホルダ22は、2進コード46,4
8の形式のコード44を保持している請求の範囲
第1項に記載の装置。 3 前記2進コード46,48は、反射性及び非
反射性の表面部分によりつくられ、検出手段50
は、光学検出装置を含む請求の範囲第2項に記載
の装置。 4 自動取扱い装置34が設けられ、これによ
り、被縫製物ホルダ22は、ローデイングステー
シヨン36,38で順次ローデイングされ得、作
動ステーシヨンに移送され得、該作動ステーシヨ
ンではこのようにして移送された各ホルダが被縫
製物保持手段24により所定位置に配置されて保
持され、そして、被縫製物ホルダ22は、縫製作
動の終わりに、前記作動ステーシヨンから外れる
ように移送され得、 ローデイングステーシヨン36,38で被縫製
物ホルダ22により支持された被縫製物は、以前
の縫製作動で縫製された被縫製物が作動ステーシ
ヨンから外れる移送に基づいて、作動ステーシヨ
ンに、自動的に移送される請求の範囲第2又は3
項に記載の装置。 5 前記被縫製物ホルダ22のコード44は、被
縫製物ホルダ22がローデイングステーシヨン3
6,38にある間に、検出手段50により読み取
られる請求の範囲第4項に記載の装置。 6 各データセツトは、該データセツトに関連さ
せられた標識Mを有し、この標識M、及び、該標
識が関連するデータセツトは、コード44に割り
当てられ、 アクセス手段200,422−430,480
は、標識が割り当てられるコード44が検出手段
50により読み取られるときはいつでも、標識M
を利用して該標識が関連するデータセツトをアク
セスする請求の範囲第1項から第5項のうちいず
れか1項に記載の装置。 7 表示手段212を含み、これにより、データ
セツトの標識Mは、コード44を検出することに
よりデータ処理手段200,484による処理に
ついてデータセツトがアクセスされるごとに、表
示される請求の範囲第6項に記載の装置。 発明の分野 この発明は、縫製装置に関するものであり、こ
の装置は、往復運動可能なニードルを含む縫製設
備と、被縫製物を保持する手段と、該被縫製物保
持手段と縫製設備とを相対運動を生じさせる駆動
手段と、被縫製物保持手段と縫製設備との相対運
動の1経路にそれゆえ被縫製物の1縫製パターン
に関する情報を各々包含する複数のデータセツト
を格納することの出来るメモリ装置と、及び、1
つのデータセツトがアクセスされると、該データ
に従つて制御信号が駆動手段に供給され、被縫製
物保持手段と縫製設備とを適切な経路に沿つて相
対運動を生じさせ、適切な縫製パターンに従つて
被縫製物を縫製されるようにするデータ処理手段
と、を含む。 発明の背景 このような装置は、例えば、米国特許第
3814038号明細書及び米国特許第3877405号明細書
から知られており、該装置の作動において、被縫
製物が縫製設備に与えられるとともに始動許可が
与えられる毎に、縫製パターンを繰り返し実行さ
せるようになつている。異なる縫製パターンを縫
うために、オペレータは、普通は、例えば一つ以
上のボタンを押す等して異なる縫製パターンを識
別するために別個の情報伝達を必要とする選択を
しなければならない。 前述のいずれの装置においても、与えられた被
縫製物に対して正しい縫製パターンを確実に選択
するためには、オペレータが頼りであり、パター
ンを正しく選択し損なうと、被縫製物が傷んだ
り、もつとひどい場合には、特に被縫製物が金属
等のホルダに保持されているときには、ニードル
が傷む。 発明の目的 従つて、本発明の目的は、与えられた被縫製物
に対する縫製パターンに関するデータの自動アク
セスを与えることにより、異なる縫製パターンを
必要とする異なるスタイルの被縫製物を確実に順
次処理することが出来る改良された縫製装置を提
供することにある。 発明の要約 それゆえ、本発明は、縫製装置であつて、往復
運動可能なニードルを含む縫製設備と、被縫製物
を保持する手段と、 縫製設備と被縫製物保持手段とを所望の経路に
沿つて相対運動を生じさせ、これにより、所望の
縫製パターンに従つて、縫製作動が、被縫製物保
持手段により保持された被縫製物になされるよう
にする駆動手段と、 複数のデータセツトが記憶され得、各セツトが
1つの縫製パターンに関連するデータを含んでい
るメモリ装置と、及び、 メモリ装置内に記憶された所与のセツトデータ
に従つて、このようなデータセツトがアクセスさ
れるときに、制御信号が駆動手段に供給され、こ
れにより、このようなアクセスされたデータセツ
トが関連する縫製パターンに従つて、被縫製物保
持手段により保持された、被縫製物に、縫製作動
がなされ得るようにするデータ処理手段と、を含
み、 記憶されたデータがアクセスされ得るように、
各被縫製物には、コードが関連させられ、このコ
ードは、メモリ装置内に記憶された1つのデータ
セツトを識別するコードである、被縫製物を縫製
する装置であつて、 被縫製物に関連するコードが読み取られ得、こ
の読み取られたコードに対応する信号が発生させ
られる検出手段と、及び、 該検出手段により発生させられた信号が供給さ
れ、このような信号に応答して、読み取られたコ
ードにより識別され記憶されているデータセツト
がデータ処理手段によりアクセスされ、このよう
なアクセスされたデータセツトが関連している縫
製パターンに従つて、縫製作動が実行されるよう
なアクセス手段と、 を含む縫製装置を提供する。 従つて、本発明の装置を使用する際には、コー
ドを被縫製物に関連させ、及び、コードを、対応
する縫製パターンが被縫製物に適切であるデータ
セツトに関連させることにより、被縫製物が与え
られるごとにオペレータが適切な縫製パターンを
選択する必要なくして、被縫製物が正しい縫製パ
ターンで縫製され得ることが認められる。 更に、本発明の装置を使用する際には、好まし
くは、各被縫製物は、被縫製物に合わせて及び被
縫製物が縫製されるべき縫製パターンに合わせて
適切に形作られた被縫製物ホルダにより支持さ
れ、該被縫製物ホルダは、被縫製物保持手段によ
り所定位置に保持されることができる。更に、好
ましくは、各被縫製物ホルダは、2進コードの形
式のコードを保持している。より詳細には、2進
コードは、反射性及び非反射性の表面部分により
つくられてもよく、この場合に、検出手段は、便
利には、光学検出装置を含む。 本発明の装置は、更に、自動取扱い装置を含ん
でもよく、これにより、被縫製物ホルダは、ロー
デイングステーシヨンで順次ローデイングされ
得、作動ステーシヨンに移送され得、該作動ステ
ーシヨンではこのようにして移送された各ホルダ
が被縫製物保持手段により所定位置に配置されて
保持され、そして、被縫製物ホルダは、縫製作動
の終わりに、前記作動ステーシヨンから外れるよ
うに移送され得る。更に、このような自動取扱い
装置が設けられる場合に、ローデイングステーシ
ヨンで被縫製物ホルダにより支持された被縫製物
は、以前の縫製作動で縫製された被縫製物が作動
ステーシヨンから外れる移送に基づいて、作動ス
テーシヨンに、自動的に移送される。 自動取扱い装置を使用して本発明による装置の
作動を更に高めるために、好ましくは、被縫製物
ホルダのコードは、被縫製物ホルダがローデイン
グステーシヨンにある間に、検出手段により読み
取られ、この結果、作動ステーシヨンへの被縫製
物ホルダの移送に基づいて、被縫製物ホルダに関
連するデータセツトは、アクセスされ、被縫作動
が開始される準備が整うことになる。 好ましくは、各データセツトは、該データセツ
トに関連させられた標識を有し、この標識、及
び、該標識が関連するデータセツトは、コードに
割り当てられる。更に、好ましくは、アクセス手
段は、標識が割り当てられるコードが検出手段に
より読み取られるときはいつでも、標識を利用し
て該標識が関連するデータセツトをアクセスす
る。更に、表示手段が設けられてもよく、これに
より、データセツトの標識は、コードを検出する
ことによりデータ処理手段による処理についてデ
ータセツトがアクセスされるごとに、表示され
る。 従つて、本発明の装置を使用する際には、オペ
レータは、各被縫製物が装置に与えられる場合に
縫製パターンの正しい選択がなされることを観察
できる間に、被縫製物に関連させられるコードへ
のデータセツトの割当てのために、被縫製物を被
縫製物ホルダに挿入し、装置のローデイングステ
ーシヨンで被縫製物ホルダをローデイングし、被
縫製物ホルダが前記作動ステーシヨンから外れる
ように動かされるときに完成した被縫製物を取り
外すという仕事を自由に実行できることが認めら
れる。
【図面の簡単な説明】
本発明の以上およびその他の特徴について添付
図面を参照して詳細に説明する。ここで、 第1図は、自動位置決め装置に関連する自動パ
レツト取扱い装置を有する自動ミシンの全体斜視
図、 第2図は、自動ミシンの頭部に関連する自動パ
レツト取扱い装置の斜視図、 第3図は、自動パレツト取扱い装置に係るパレ
ツト・センサの斜視図、 第4図は、自動パレツト取扱い装置の一部の斜
視図、 第5図は、自動パレツト取扱い装置内のパレツ
トの転送を示す図、 第6図は、自動位置決め装置のキヤリツジに転
送されたパレツトを固定する方法を示す図、 第7図は、自動位置決め装置のキヤリツジから
パレツトを解除する方法を示す図、 第8図は、自動パレツト取扱い装置内にあるパ
レツト放出機構を示す図、 第9図は、第2図〜第8図のパレツト取扱い装
置に関連する自動制御装置を示すブロツク図、 第10図は、第9図の自動制御装置におけるパ
レツトの自動装填を行わせるためのコンピユータ
指令の流れ図、 第11図は、第9図の自動制御装置における放
出されたパレツトの除去を監視するためのコンピ
ユータ指令の流れ図、 第12a図および第12b図は、第9図の自動
制御装置におけるパレツトの除去を行なわせるた
めのコンピユータ指令の流れ図、そして、 第13a図から第13d図は、オペレータが入
力したパレツトに対するパターン・フアイルの相
互識別を行なう、第10図のコンピユータ内のプ
ログラム論理の流れ図である。 好ましい実施例の説明 第1図は、縫製設備の一例としてのミシン頭部
20に対するXY座標の位置決めを行なう自動ミ
シンを概略的に示す。被縫製物ホルダの一例とし
てのパレツト22は、モータ27によつて円筒軸
26に沿つてY方向に駆動されるキヤリツジ24
に取り付けられている。円筒軸26は、一対のモ
ータ30,32によつてX方向に動かされるフレ
ーム28に取り付けられている。上記のX−Y位
置決め装置は、この発明に使用する位置決め装置
の好ましい実施例として開示したものに過ぎない
ことを理解されたい。この発明のペレツト取扱い
装置には、他のいろいろな組合せ駆動装置を使用
することができる。 パレツト22は、自動取扱い装置の一例として
のパレツト取扱い装置34によつて、被縫製物を
保持する手段の一例としてのキヤリツジ24に相
対する位置へ動かされる。あとで詳細に説明する
が、パレツト取扱い装置34は少なくとも3個の
パレツトを同時に取り扱うことができる。これら
のパレツトは、それぞれ、入力位置、中央位置、
および出力位置を占める。第1図に示したパレツ
ト22は、自動縫製を行なうことができる中央位
置にある。 ここで、第2図を参照すると、パレツト22は
パレツト取扱い装置34内の入力位置に図示され
ている。詳しく述べると、パレツト22はパレツ
ト取扱い装置34のローデイングステーシヨンの
一例としての左棚36と右棚38の上に置かれて
いることがわかる。パレツトは、前もつて一対の
ローラ40,42により左右の棚の上に装填され
たものである。 第3図を参照すると、パレツト22の隅が右棚
38の上に装填される途中の状態が示されてい
る。パレツト22は依然としてローラ42の上を
ころがさられていることに注意されたい。パレツ
ト22の隅にコードの一例としてのパレツト識別
コード44が付されていることがわかる。 パレツト識別コード44は2進コードの一例と
して2つの別個にコード化された表面区域(コー
ド化表面区域)46,48から成つている。コー
ド化表面区域46は不透明かつ無反射であるのに
対し、コード化表面区域48は反射する。このパ
レツト識別コード44内で、反射性コード化表面
区域と無反射性コード化表面区域とのいろいろな
組合せができることを理解されたい。これに関し
て、この発明によれば、以下のコード化表面の組
合せが得られる。コード化表面区域46 コード化表面区域48 無反射 反 射 反 射 無反射 反 射 反 射 パレツト22が移動してリミツト・ストツプ5
1に当ると、パレツト識別コード44が検出手段
の一例としてのパレツト識別センサ装置50に対
して提示される。これにより、パレツト識別セン
サ装置50はコード化表面区域46,48を光学
的に検知する。これは、パレツト識別センサ装置
50内の一対の独立した光学センサによつて行な
われる。各光学センサは、その下に置かれたコー
ド化表面区域からの光の反射を測定する。発明の
好ましい実施例によれば、第3図の無反射コード
化表面区域を読み取つた光学センサは、論理的に
低値の信号状態を回線52上に発生する。他方、
反射コード化表面区域48を検知する光学センサ
は、論理的に高値の信号を回線53上に発生す
る。パレツト識別コード44を読み取つた結果生
じた論理レベル信号のコード化の意味について
は、あとで詳しく説明する。ここでは、両方の光
学センサが反射を検知しないという状態は、パレ
ツト識別センサ装置50の下にパレツトが存在し
ないという状態のためにとつてあることだけを注
意されたい。 回線52と53は、第10図に示した自動制御
装置に接続されている。この制御装置の詳細は、
あとで、第10図に関して説明する。ここでは、
制御装置は回線52および53上の信号状態に応
じてパレツトの存在を検知することだけに注意さ
れたい。制御装置は、そのあと、パレツト取扱い
装置34を構成する諸要素を遂次操作して、検知
したパレツトをいろいろ定められたパレツト位置
を通過するよう動かす。この遂次動作はパレツト
取扱い装置内に配置されたいろいろなスイツチの
状態が前提となつている。これらのスイツチは、
センサ装置50と同じように自動制御装置にイン
タフエースしている。次に、第10図の自動制御
装置の詳しい説明に入る前に、パレツト取扱い装
置の機械的動作について説明する。 パレツト識別センサ装置50とリミツト・スト
ツプ51は、固定ねじでどの位置にでも固定する
ことができる渦動可能なマウント54により、パ
レツト取扱い装置34に調節できるように配置さ
れている。このように、パレツト識別センサ装置
50の位置は、調節可能で、異なる大きさのパレ
ツトに適合させることができる。また、パレツト
識別センサ装置50の取付け構造は、ミシン頭部
を整備するときじややまにならないように、パレ
ツト識別センサを旋回させることができる旋回マ
ウント56を有している。 ここまで、最初の入力位置におけるパレツトの
装填および検出について説明したが、次に、パレ
ツト22がパレツト取扱い装置内の中央位置を占
めることができるようにする各種の作用機構につ
いて説明する。第4図を参照すると、パレツト取
扱い装置34の左部分が詳細に示されている。パ
レツト22の左部分は、左棚36上の所定位置に
図示されている。このパレツト22の位置は、最
終的に取り付けられるキヤリツジ24の真上にあ
る。これに関して、パレツト22には、パレツト
の各隅に近い両辺に沿つて2個のV形切欠き溝5
8,60が設けられていることがわかる。V形切
欠き溝58,60は、最終的に、第6図に図示さ
れているようにキヤリツジ24の両端に見えてい
る一対のくさび62,64によつて引つ掛けられ
る。すなわち、くさび62は、キヤリツジ24の
一端に取り付けられているパレツト締付け機構6
6によつて駆動され、V形切欠き溝58に係合さ
れる。くさび64は、アーム68によりキヤリツ
ジ24の他端に固定される。くさび64は、パレ
ツト締付け機構66がつかみ作用をするとき、V
形切欠き溝60に対し固定見当の役割を果す。次
に、パレツト締付け機構66を構成する各種要素
について十分に検討する。 まず、パレツト22の左縁がキヤリツジ24の
上に落下する様子を説明する。先に指摘したよう
に、両側にV形切欠き溝58,60をもつパレツ
トの左縁は、第4図のように左棚36の上に置か
れている。左棚36には、出力軸72をもつ空気
圧シリンダ70が旋回できるように取り付けられ
ている。この空気圧シリンダ70が作動すると、
出力軸72が外へ延びて左棚36を下に回転させ
る。すなわち、左棚36は、フレーム部材76に
付いている旋回取付部74、およびフレーム部材
78に付いている旋回取付部(図示せず)のまわ
りを回転する。左棚36がこのように回転する
と、パレツト22の左縁は、くさび62が付いて
いるパレツト支持部80と、くさび64が付いて
いるパレツト支持部82の上に落ちる。パレツト
支持部82は、第4図には図示してないが、第2
図に見ることができる。パレツト支持部82は、
くさび64の底面に配置されたタブであることが
わかる。このタブは十分な支持面積を有し、くさ
び64の周辺から外に突き出ている。この外向き
タブ部分が、第6図のように、V形切欠き溝60
の付近でパレツトを支持する。パレツト支持部8
0も、第6図のV形切欠き溝58の付近でパレツ
トを支持するタブ部分を有していることがわか
る。再び、第4図の左棚36を参照すると、そこ
にカム部材84が取り付けられていることがわか
る。パレツト22がパレツト支持部80,82の
上に落下できるように左棚36が下に回転したと
き、カム部材84はリミツト・スイツチ86に接
触する。左棚36が上方位置にあるときは、第2
図に描かれているように、カム部材はリミツト・
スイツチ88に接触している。後で詳細に説明す
るが、自動制御装置は左棚36の移動の際にリミ
ツト・スイツチ86,86を使用する。 ここで、自動制御装置は、パレツト22の右側
を下げる作用を行なう。第5図を参照すると、パ
レツト22の右側は上つた位置において右棚部3
8の上に載つていることがわかる。右棚38は4
節リンク機構の上棒90に旋回できるように連結
されている。上棒90は、空気圧シリンダ94に
よつて旋回点92のまわりに下向きに回転され
る。空気圧シリンダ94の出力軸95が引つ込む
と右棚38は点線で示した位置38′にくる。3
8′を付した位置にある右棚によつて保持された
ときパレツトの位置を、22′を付した点線の形
状で示す。ミシン頭部20のベツド96からほん
の少し離れた下方位置では、パレツト22′は依
然として右棚38′内に載つていることを理解さ
れたい。次に、空気圧シリンダ98の出力軸97
が引つ込められると、パレツト22はベツド96
の上に落ちる。これに関して、空気圧シリンダ9
8の出力軸97は、2節リンク機構の下棒100
に旋回できるように連結されている。空気圧シリ
ンダ98の出力軸97の引つ込み動作にしたがう
右棚38の位置は、38″を付して点線で示して
ある。この右棚38の後の位置は、このときベツ
ド(基準面)96の上にあるパレツト22″には
全く接触しない位置である。パレツト22″は、
ここでパレツト取扱い装置内の中央位置に達し
た。このとき、右棚38はパレツト22″に接触
することなく旋回点92に対し上向きに回転させ
ることができる。あとで明らかになるであろう
が、この右棚38の回転は、パレツト締付け機構
66,68によつてパレツトが固定されたあと、
行なわれる。いずれにせよ、最初に空気圧シリン
ダ94を作動させてその出力軸を伸長させ、上棒
90を旋回点92のまわりに回転させることによ
つて、右棚38が再設定される。そのあと、空気
圧シリンダ98が作動してその出力軸97が伸長
すると、下棒100が右棚を上方にその再設定位
置へ位置決めする。 パレツトが22″で示した中央位置にくると、
パレツト締付け機構66はパレツトを締付けるこ
とができる。第4図を参照すると、パレツト締付
け機構66の諸要素が相互に分解した関係で図示
されている。キヤリツジ24の鋳物の一部をなす
固定部104の中で回転する旋回レバー102に
くさび62が取り付けられている。固定部104
の中には、旋回レバー102の一部のみが図示さ
れている。この部分は、空気圧シリンダ110の
出力軸108に旋回できるように連結された腕1
06を有していることがわかる。出力軸108と
空気圧シリンダ110については、第6図にわか
り易く示してある。出力軸108は、外向きに、
調節可能なリミツト・ステツプ112に当るまで
伸長する。出力軸108の外向きの伸長により、
旋回レバー102は固定部104によつて定まる
軸114のまわりを回転する。この軸のまわりを
旋回レバー102が回転することにより、くさび
62は第6図に示すように、パレツト22のV形
切欠き溝58に係合する。旋回レバー102の前
述の運動は、第6図に示すように、旋回レバー1
02を輪付きアンカー117に連結しているばね
116のばね力に抗してなされることを理解され
たい。 以上から、空気圧シリンダ110が作動する
と、その出力軸108が伸長して、旋回レバー1
02を軸114のまわりに回転させることがわか
る。この動作はくさび62をV形切欠き溝58に
強く押し付け、それがV形切欠き溝60をくさび
64に強く押し付ける。第6図に、このようにし
て締め付けられたパレツト22が明確に図示され
ている。 パレツト支持部80の外端部分118は、第6
図の受け枠120の中に配置されていることに注
意されたい。受け枠120は、前述の締付け動作
すなわち係合動作において、パレツト支持部80
をパレツト22の下の位置に保持する作用をす
る。パレツト支持部80は、さらに、パレツト支
持部80から上方に延びている短注124と旋回
レバー102に結合されたタブとの間に取り付け
られたばね122によつて、所定の場所に保持さ
れる。これに関して、ばね(引張りばね)122
は短注124を旋回レバー102の後方わん曲部
分125に当てるように、短注124偏倚力を作
用させる。この後方わん曲部分125に対する短
注124の偏倚によつて、パレツト支持部80の
内端部分はパレツト22の真下に保持される。こ
のパレツト支持部80の位置はミシン頭部20に
対するパレツト22のパターン制御動作の間維持
される。前述の動作が行なわれる前に、まず最初
に、キヤリツジ24を軸26に沿つて動かし、パ
レツト支持部80を受け枠120の中から出す必
要があることに注意されたい。このため、X方向
のいかなる動作より先に、Y方向の動作を指令す
ることが欠かせない。 パターン縫製が終了したとき、第1図のX−Y
位置決め装置は、再びパレツト22を第6図の図
示位置へ戻る。このとき、空気圧シリンダ110
から空気が抜かれ、ばね116の偏倚力で旋回レ
バー102が軸114のまわりに回転させられ
る。また、これにより、空気が抜かれた空気圧シ
リンダ110の中に出力軸108が引つ込められ
る。その結果、旋回レバー102の端にあるくさ
び62は、パレツト22のV形切欠き溝58から
離脱する。 第7図を参照すると、V形切欠き溝58から後
退したときのくさび62が図示されている。ま
た、第7図は受け枠120に関係する空気圧シリ
ンダ128の作動を示す。これに関し、空気圧シ
リンダ128の出力軸129は、最初の点線位置
から第2の引つ込んだ位置まで動いたことがわか
る。受け枠120は、第4図に示すように、パレ
ツト取扱い装置34のフレームから外向きに延び
ているガイド130に沿つて滑動する。このガイ
ド130に沿う受け枠120の移動により、スイ
ツチ131が作動する。スイツチ131は、パレ
ツト取扱い装置34のフレームに結合され下向き
に延びている部材132に取り付けられている。
第5図を参照すると、出力軸129が伸長してパ
レツト支持部80をパレツトの下の位置に保持し
ているとき、スイツチ131は通常閉じているこ
とがわかる。スイツチ131が受け枠120の滑
動可能な取付け部内の溝133に接触すると、ス
イツチ131は開く。この出来事は、出力軸12
9が引つ込められて受け枠120したがつて溝1
33が固定されたスイツチ131に対し動かされ
るときに生じてスイツチ131を開く。 受け枠120の移動により、その中に入り込ん
だパレツト支持部80は、第7図に示すように、
軸114のまわりに後向きに回転させられる。こ
れにより、パレツト支持部80の内端部分は、第
7図に示すように、パレツト22の下側から取り
除かれる。パレツト支持部80の内端部分が除去
されたために、ここで、ペレツト22の前縁は下
に落ちる。すなわち、パレツトは、第2図に示す
ように、パレツト放出装置134の上に落下す
る。これに関して、パレツト22にある一対の孔
136,138が、一直線上にある一対のピン1
40,142によつて引つ掛けられる。ピン14
0,142は、ブロツク144,146上に配置
されており、ブロツクの上面がパレツトを受け止
め、それぞれの孔136,138の周囲でパレツ
ト22を支える。 第8図を参照すると、孔136にピン140が
差し込まれた状態でブロツク144の上に載つて
いるときのパレツト22が図示されている。ブロ
ツク144は、協同してパレツト22の有無を検
出する垂直プランジヤー148とスイツチ150
とを内蔵していることがわかる。言い替えると、
孔136がピン140に正しくはまると、垂直プ
ランジヤー148が押し下げられてスイツチ15
0を閉じる。スイツチ150は自動制御装置をト
リガーし、自動制御装置はパレツト22の放出を
開始する。これは、空気圧シリンダ152が作動
して出力軸154を引つ込めることによつて行な
われる。出力軸154は、放出機構の軸158に
固定された駆動リンク156を旋回できるように
取り付けられている。出力軸154が引つ込む
と、軸158は反時計方向に回転する。第2図を
参照すると、ブロツク144,146は、軸15
8にしつかり取り付けられた基部164,166
をもつ一対の垂直支柱160,162によつて保
持されていることがわかる。軸158は、第5図
のように、ベース171に固定されている一対の
ジヤーナル支持部168,170の中で回転でき
る。放出のとき、パレツト22との正しい接触を
維持するため、ブロツク144,146は支柱1
60,162に旋回できるように取り付けられて
いる。支柱160,162に対するブロツク14
4,146の移動範囲は、一対の旋回できるよう
に取り付けられた連結リンク172,174によ
つて制限される。これに関して、各連結リンク1
72,174は、それぞれ、ブロツク144,1
46およびジヤーナル支持部168,170の双
方に旋回できるように取り付けられている。 第8図を参照すると、空気圧シリンダ152の
出力軸154が引つ込むときの放出機構の運動が
図示されている。前に検討したように、出力軸1
54が引つ込むと、軸158が回転して垂直支柱
160,162が外向きに動かされる。垂直支柱
160とリンク172の上端に支持されたブロツ
ク144の放出経路を、第8図に点線で示す。パ
レツトは調節可能な傾斜案内面176を滑り下り
ることがわかる。傾斜案内面176は、いろいろ
なサイズのパレツトに適合させるため軌条177
に沿つて調節することができる。パレツト放出機
構134がパレツトを外向きに途中まで動かした
とき、第2図に示すように、軸158に固定され
た接触部材180によつて、スイツチ178が解
除される。接触部材180は、パレツト放出機構
134が外向きに途中までくるとスイツチ178
を開くような形状をしている。これに関して、接
触部材180は、中央点では、実際に、スイツチ
178に接触していない。接触部材180は、最
終的には点線で示すように、スイツチ178から
離れた位置にくる。スイツチ178の開路は、実
際の放出が行われていることを示す自動制御装置
に対する信号である。パレツトは、そばにいる人
またはオペレータが容易にパレツトをつかんで除
去することができる位置22まで外に運ばれ
る。この放出は、実際に、パレツトが締め付けら
れる、すなわちキヤリツジ24に固定される中央
位置に次のパレツトを装填するとき、または装填
した後に行なうことができる。以上のように、ミ
シン頭部20は、オペレータが縫製済のパレツト
22を直接扱わなければならないことによる貴重
な時間の浪費がない。 第9図は、パレツト取扱い装置34のための自
動デジタル制御装置を示す。デジタル制御装置
は、アドレス・データ・バス202によつて出力
ポート204、入力ポート206およびキーボー
ド/デイスプレイ・コントローラ208に接続さ
れているプログラム付き中央処理装置200を有
していることがわかる。この中央処理装置200
は、内部タイミングのため、クロツク209から
クロツク信号を受け取る。中央処理装置200
は、インテル・コーポレーシヨン(Intel
Corporation)から市販されている8ビツト・マ
イクロプロセツサであるインテル8085マイクロプ
ロセツサが好ましい。アドレス・データ・バス2
02は、インテル8085マイクロプロセツサととも
にインテル・コーポレーシヨンから市販されてい
るマルチ・バスが好ましい。出力ポート204
は、アドレス・データ・バス202に適合するイ
ンテル8212回路と同一視できるインタフエース回
路が好ましい。同様に、入力ポート206はイン
テル回路8255−Aである。キーボード/デイスプ
レイ・コントローラ208は、インテル回路8279
である。 キーボード/デイスプレイ・コントローラ20
8は、キーボード210とデイスプレイ212に
インタフエースしている。キーボード210は、
制御バス214を通してキーボード/デイスプレ
イ・コントローラ208にインタフエースされて
おり、各種の市販されているキーボードのどれで
もよい。これに関して、キーボード/デイスプレ
イ・コントローラ208は、単に制御バス214
を通して利用できる8ビツトの情報を走査し、続
いてアドレス・データ・バス202を通して中央
処理装置200に通信するためその情報を記憶す
る。キーボード/デイスプレイ・コントローラ2
08は、制御バス214を通してキーボード21
0から8ビツトのASCIIコード化情報を受け取る
ことに注意されたい。ASCIIコードは、市販され
ているキーボード上に設置された各種キーに対す
る標準8ビツト2進コードである。さらに、キー
ボード/デイスプレイ・コントローラ208は、
キーボード情報をASCIIコードで中央処理装置2
00へ伝達することに注意されたい。中央処理装
置200は、このような受け取つた情報をその内
部処理のため変換する。キーボード/デイスプレ
イ・コントローラ208へ送り戻される情報は、
中央処理装置200によつて前もつてASCIIでコ
ード化される。キーボード/デイスプレイ・コン
トローラ208は、中央処理装置200からアド
レス・データ・バス202を通してASCIIコード
化文字情報を受け取り、文字生成情報を、よく知
られた方法でデイスプレイ・バス216を通して
デイスプレイ212へ提供する。デイスプレイ2
12は、キーボード/デイスプレイ・コントロー
ラ208からの文字生成情報に対応することがで
きるものであれば、市販されている多くのデイス
プレイのどれでもよいことを理解されたい。 出力ポート204は、218〜228として識
別される6個の独立した双レベル信号出力をもつ
ていることがわかる。双レベル信号出力218〜
228からの信号は、固体リレー230,23
2,234,236,238、および240に印
加される。各リレーは、それぞれ印加された論理
的に高値の双レベル信号を、関連するそれぞれの
ソレノイドに印加することができる24VAC信号
に変換する。各ソレノイドは、パレツト取扱い装
置内に配置された空気圧シリンダのひとつに関連
する空気圧弁の動作を支配することを理解された
い。空気圧弁は、そのソレノイドに印加された
24VAC信号に応答して、対応する空気圧シリン
ダに空気を導入し、または排出することができ
る。それぞれの双レベル信号出力218〜228
上に存在する双レベル信号状態は、空気圧シリン
ダの動作を適切に行なうため、論理的に高値、ま
たは論理的に低値のいずれかに設定できるから、
個々の空気圧シリンダおよび関連空気弁の動作
は、この発明によれば、任意選択の問題である。
言い替えると、それぞれの空気圧シリンダの出力
軸を伸長させるため対応するソレノイドに
24VAC信号を印加するよう特定の双レベル信号
出力に論理的高値の信号を出すことが必要である
場合には、出力軸の伸長が要求されるときに、そ
のような信号が出される。これに対し、出力軸を
伸長させるためソレノイドを非励磁にすることが
必要である空気圧シリンダの場合には、対応する
双レベル信号出力に適当な論理的低値の信号が出
される。したがつて、それぞれの双レベル信号出
力218〜228に存在する信号状態について
は、以後、要求された効果、すなわち、それぞれ
の空気圧シリンダの出力軸の伸縮のところで説明
することとする。 再び第9図の個々のソレノイドについて説明す
ると、ソレノイド242は空気圧シリンダ70の
空気圧作用を制御することに注意されたい。空気
圧シリンダ70は、左棚36の動作を生じさせる
ことを思い出されよう。同様に、ソレノイド24
4は右棚38の動作に関連する空気圧シリンダ9
4を制御する。ソレノイド246は右棚38の後
退を制御する空気圧シリンダ98に関連してい
る。ソレノイド弁248はパレツト締付け機構6
6を制御する空気圧シリンダ110に関連してい
る。ソレノイド弁250は受け枠120の動作を
制御する空気圧シリンダ128に関連している。
最後に、ソレノイド弁252はパレツト放出機構
134に関連する空気圧シリンダ152を制御す
る。 入力ポート206は、双レベル信号入力25
4,256,258,260,262,264、
および266で7つの論理レベル信号を受け取
る。各双レベル信号入力は、パレツト取扱い装置
34内のスイツチに関連するそれぞれのバツフア
回路から論理レベル信号を受け取る。まず、双レ
ベル信号入力254について説明すると、バツフ
ア回路268はリミツト・スイツチ86が閉じら
れるとそれに応じてこの入力に双レベル信号を与
えることがわかる。閉じたリミツト・スイツチ8
6は左棚36の下方位置を示すことを思い出され
よう。バツフア回路268は、光学的アイソレー
タ回路272に組合わされたノイズ・フイルタ回
路270と、バウンス・フイルタ回路274から
成つていることがわかる。ノイズ・フイルタ回路
270は、単にスイツチ信号から電気的ノイズを
除去するのに対し、光学的アイソレータ回路27
2は通常のバウンス・フイルタ回路274に加え
られる別のアイソレートされた信号を出す。バウ
ンス・フイルタ回路は光学的アイソレータ回路か
らの信号を標本抽出し、標本抽出された信号が約
20ミリ秒の時間間隔に一致するときだけ適当な出
力信号を出す。このようにして、入力ポート20
6の双レベル信号入力254に対し適当な双レベ
ル信号が加えられる。 双レベル信号入力254の信号状態は、閉じた
スイツチ状態に対し論理的な低値であることが好
ましい。これに関して、リミツト・スイツチ86
は、閉じられると論理的に高値の信号状態を発生
する電子スイツチであることが好ましい。この信
号状態は、バツフア回路268を構成する各種の
回路によつて反転される。この結果、閉じたスイ
ツチ状態のとき双レベル信号入力254では、論
理的に低値の信号状態が得られる。この信号変換
は、それぞれのバツフア回路を通してパレツト取
扱い装置内の各種スイツチに接続されているその
他の双レベル信号入力についても行なわれること
に注意されたい。しかしながら、一定の双レベル
信号入力における一定の信号状態の意味が中央処
理装置200内のソフトウエア・プログラムの中
に考慮されていれば、発明を実施する上で、この
信号変換にしたがう必要はない。 バツフア回路276は、バツフア回路268と
同じ内部構成を有しており、リミツト・スイツチ
88に接続されている。リミツト・スイツチ88
は、閉じたとき、左棚36の上方位置を表わして
いるとを思い出されよう。バツフア回路276
は、リミツト・スイツチ88が閉じると、それに
応じて双レベル信号入力256に対し論理的に低
値の双レベル信号を発生する。 バツフア回路278は、双レベル信号入力25
8に対するスイツチ131の信号状態を処理す
る。受け取つたパレツトを続いて支持するために
パレツト支持部80を再設定するよう受け枠12
0を外側へ位置移動させたとき、スイツチ131
が閉じることを思い出されよう。 バツフア回路280は、双レベル信号入力20
0に対するスイツチ150の信号状態を処理す
る。パレツト放出機構134によつてパレツトが
引つ掛けられると、スイツチ150が閉じること
を思い出されよう。この閉じたスイツチ状態によ
り、双レベル信号入力260に論理的に低値の双
レベル信号が得られる。 バツフア回路282は、双レベル信号入力26
2に対するスイツチ178の信号状態を処理す
る。放出機構134によつてパレツトが最外端位
置の中間まで動かされたとき、スイツチ178が
開くことを思い出されよう。これにより、双レベ
ル信号入力262に論理的に高値の双レベル信号
が得られる。 一対のバツフア回路284,286は、パレツ
ト識別センサ装置50から回線52,53を通し
て双レベル信号を受け取る。パレツト識別センサ
装置50は、個々のパレツト識別コード44に応
じて回線52,53に論理的に高値の信号状態ま
たは論理的に低値の信号状態のいずれかを発生す
ることを思い出されよう。これらの論理レベル信
号状態は、それぞれのバツフア回路284,28
6によつて反転され、そのあと、双レベル信号入
力264,266へ与えられる。ここでは、パレ
ツトがパレツト識別センサ装置50に合わされて
ないとき、回線52,53上の信号を論理的に低
値であることだけに注意されたい。これにより、
双レベル信号入力264,266に論理的に高値
の信号状態が得られる。 前に述べたように、バツフア回路276はバツ
フア回路268と同じ3つの要素、すなわちノイ
ズ・フイルタ、光学的アイソレータ、およびバウ
ンス・フイルタから構成されている。これは、バ
ツフア回路278,280,282,284、お
よび286についても同様である。 再び中央処理装置200について説明する。こ
の装置は、インテル8085マイクロ・プロセツサが
好ましいことを思い出されよう。この装置は、ほ
かに主記憶装置として知られる多数のランダムア
クセス記憶装置(メモリ装置)200aとともに
使用できる。この主記憶装置は、ふつう、第9図
に記載されている各種のデジタル論理を操作し、
かつ、応答するために必要なソフトウエア・プロ
グラムを内蔵している。この主記憶装置は、さら
に、ミシンのほか動作制御装置を動かすために必
要なデジタル論理を制御するソフトウエア・プロ
グラムを内蔵しているが、このプログラムおよび
関連する論理は、この発明の一部ではない。さら
に、主記憶装置は、プログラムによつて使用され
るデータ・ベース用に予約された割当て部分を含
んでいる。このデータ・ベースは、パレツトに取
り付けられた被縫製物に縫製されるいろいろな縫
い目パターンを規定している縫い目パターン・フ
アイルを含んでいる。 前述のプログラムおよびデータ・ベースは、ふ
つう、1個またはそれ以上のテープ・カセツトを
通して主記憶装置に読み込まれる。各テープ・カ
セツトは、カセツト・コントローラ290の制御
の下で駆動されるカセツト駆動装置288に挿入
される。カセツト・コントローラ290は、カセ
ツトからデータ・アドレス・バス202を通して
中央処理装置200の主記憶装置へ情報を伝達す
る。テープ・カセツトから主記憶装置に情報をロ
ードする制御インタフエーシングは、当該分野で
は周知である。 次に、第10図は、中央処理装置200の主記
憶装置内に常在するプログラムの流れ図を示す。
このプログラムは、パレツト取扱い装置34にパ
レツトを装填することを取り行なうものであり、
以下、「パレツト装填」プログラムとして説明す
る。このプログラムは、最初のステツプ300にお
いて、「実行」プログラムから受け取つた実行許
可で始まる。「実行」プログラムについては、あ
とで詳細に説明する。ここでは、「実行」プログ
ラムは、パレツトが棚36,38の所定の位置に
あつて、装填されたパレツトに対し縫い目パター
ンが指定されたとき、実行を許可するとだけ理解
されたい。 実行許可を受け取ると、中央処理装置200
は、ステツプ301に進み、フラツグA=0に設定
する。このソフトウエア・フラツグは、あとで説
明する方法で、「パレツト除去」プログラムによ
つて使用される。 中央処理装置200は、次に、第10図のステ
ツプ302で指示するように、出力ポート204の
双レベル出力224に「引つ込み」指令信号を出
す。これは、出力ポート204を具体的にアドレ
スし、そのあと、そこへ適当な論理レベル信号を
送ることによつて行なわれる。前に検討したよう
に、論理レベル信号の信号状態は、作動させる空
気圧シリンダの形態によつて決まる。ソレノイド
を非励磁にしたとき、空気圧シリンダから空気が
排出されてその出力軸が引つ込む場合には、双レ
ベル信号出力224における信号は論理的に低値
である。これに対し、空気を排出するためソレノ
イドを励磁しなければならない場合には、あるい
は、出力軸を引つ込めるため空気を導入しなけれ
ばならない場合には、双レベル信号出力224に
おける指令信号は論理的に高値である。いずれに
せよ、プログラム付きコンピユータによつて適当
な論理レベル指令信号が作られ、固体リレー23
6に印加される。これにより、空気圧シリンダ1
10に関連するソレノイド248は適当に励磁さ
れるかまたは非励磁にされる。その実質的効果
は、空気圧シリンダ110の出力軸108が引つ
込められ、パレツト締付け機構66が解除される
ことである。パレツト締付け機構66は既に解除
されているかも知れないことに注意されたい。こ
の場合には、「引つ込み」指令を出すことは、パ
レツト締付け機構66についての冗長検査になる
だけである。 中央処理装置200の次のステツプ304は、出
力ポート204の双レベル出力218に対し、
「伸長」指令信号を出すことである。この指令は
固体リレー230をトリガーし、空気圧シリンダ
70の出力軸72を外側に伸長させる信号状態を
ソレノイド242に印加させる。第4図を参照す
ると、出力軸72の外向きに伸長によつて、左棚
36が下げられる。中央処理装置200は、左棚
36が完全に下つたときに起るリミツト・スイツ
チ86のトリツピングを持つている。これに関し
て、閉じたリミツト・スイツチ86の状態は、ノ
イズ・フイルタ回路270によつてフイルタさ
れ、光学的アイソレータ回路272によつてアイ
ソレートされ、そのあと、バウンス・フイルタ回
路274によつて保持され、その結果、双レベル
信号入力254に論理的に低値の信号状態が与え
られる。この論理的に低値の信号レベルは、第1
0図の流れ図のステツプ306において、中央処理
装置200によつて検知される。 左棚36が下つていることの確認に続いて、中
央処理装置200は、ステツプ308が指示するよ
うに、出力ポート204の双レベル出力220に
「引つ込み」指令信号を出す。この「引つ込み」
指令信号は、固体リレー232をトリガーし、空
気圧シリンダ94の出力軸95を引つ込めさせる
信号状態をソレノイド244に印加させる。 第5図を参照すると、空気圧シリンダ94の出
力軸95の引つ込みによつて、右棚38が下げら
れて、パレツトの右縁は、一番上の入力位置から
落下することを思い出されよう。 再び第10図の流れ図を参照すると、中央処理
装置200は、ステツプ310において200ミリ秒の
遅延をカウントすることに注意されたい。これに
より、右棚38が下方位置をとる適当な時間が定
められる。遅延の計数は、まずカウントを設定
し、そのあとクロツク209からのクロツク信号
でそのカウントを減分することによつて行なわれ
ることに注意されたい。 右棚38が下方位置を占めたあと、中央処理装
置200は、ステツプ312において、出力ポート
204の双レベル出力218に「引つ込み」指令
信号を出す。この指令は、固体リレー230の信
号状態を反転し、空気圧シリンダ70の出力軸7
2を引つ込ませる、つまり、左棚36を上昇させ
る信号状態をソレノイド242に印加させる。第
4図を参照すると、右棚が上方位置を占めると、
リミツト・スイツチ88が接触する。リミツト・
スイツチ88の閉じた信号状態によつて論理的に
低値の信号状態がバツフア回路276を通して双
レベル入力256に加えられる。この双レベル入
力256における論理的に低値の信号状態は、中
央処理装置200によつて注目されており、中央
処理装置200は、入力ポート206をアドレス
し、双レベル信号入力256が低値に切り換つた
かどうかを質問する。これは、第10図のステツ
プ314において行なわれる。 次に、中央処理装置200は、ステツプ316に
おいて、出力ポート204の双レベル出力222
に「引つ込み」指令信号を出す。第9図を参照す
ると、リレー234は、双レベル出力222に関
連していて、ソレノイド246に対し、空気圧シ
リンダ98の出力軸を引込ませる信号状態を与え
る。第5図からわかるように、この結果、右棚3
8が後退する。この右棚38の後退動作によつ
て、パレツト22は右棚38を十分通り過して次
に基準台96の上に載る。以上により、パレツト
はパレツト取扱い装置内の中央位置に置かれる。 再び、第10図を参照すると、中央処理装置2
00は、双レベル出力222に「引つ込み」指令
信号を出したのに続いて、ステツプ318において、
430ミリ秒の最初の遅延カウントをセツトアツプ
する。中央処理装置200によつて行なわれる遅
延カウントの計時のため、クロツク209はクロ
ツク信号を中央処理装置200に提供することを
思い出されよう。中央処理装置200は、このよ
うな遅延カウントを計時する一方で、ステツプ
320において、出力ポート204の双レベル出力
224に「伸長」指令信号を出す。この指令は、
固体リレー236をトリガーし、空気圧シリンダ
110の出力軸108を外向きに動かす信号状態
をソレノイド248に印加させる。第6図を参照
すると、この結果、旋回レバー102が軸114
のまわりに回転して、既にパレツト支持部80,
82の上に落ちているパレツトに締付け圧力を加
える。この締付け動作により、パレツトはキヤリ
ツジ24に対し係合され、続いて行なわれるミシ
ン頭部20の下での位置決めの準備が完了する。
そのような位置決めが開始される前に、何よりも
まず、計時された最初の遅延カウントが、右棚3
8が実際に後退位置に達したことを示しているこ
とが必要である。これは、第10図において計時
された遅延カウントを呼び出すステツプ322によ
つて得られる。 最初の遅延の計時に続いて、中央処理装置20
0は、ステツプ324において、出力ポート204
の双レベル出力220に「伸長」指令信号を出
す。この指令は、固体リレー232をトリガー
し、空気圧シリンダ94の出力軸95を上向きに
伸長させる信号状態をソレノイド244に印加さ
せる。この結果、右棚38は第5図に示すように
上方に動かされる。次に、中央処理装置200
は、ステツプ326において、430ミリ秒の2番目の
遅延カウントをセツトアツプし、空気圧シリンダ
94の出力軸95の動きに必要な適当な時間を見
込むため2番目の退延カウントを計時する。この
計時は、クロツク209からのクロツク信号を使
用し、ステツプ326において設定した430ミリ秒の
カウントを計時するステツプ328によつて行なわ
れる。そのあと、中央処理装置200は、ステツ
プ330において、出力ポート204の双レベル出
力222に「伸長」指令信号を出す。この指令
は、固体リレー234をトリガーし、第5図のよ
うに、空気圧シリンダ98の出力軸97を外向き
に伸長させる信号状態をソレノイド246に印加
させる。これは、右棚38をその上方位置に再設
定する最後のステツプである。以上により、中央
処理装置200は、パレツト取扱い装置34の中
央位置にパレツトを落すため、左棚36および右
棚38に、完結した一連の動きを順次行なわせ
た。中央処理装置200は、さらに、このように
配置したパレツトをキヤリツジ24に締め付け、
そして左棚36と右棚38をともに再設定した。
これにより、別のパレツトをこのように再設定し
た棚に装填することができる。 中央処理装置200は、再設定した棚36,3
8に別のパレツトが装填される間に、締め付けた
パレツトの運動を要求する。この発明によれば、
パレツトの運動は実際には早くもステツプ320の
終了から行なうことができる。この時点では、右
棚38の後退動作はパレツト22の動作を妨げな
いし、また、ステツプ324〜330によつて指令され
た通りに後退させられかつ下げられた位置からの
右棚38の再設定もパレツトの動作を妨げない。
パレツトの初期動作に対する唯一の要求は、最初
にキヤリツジ24が軸26に沿つてY方向にミシ
ン頭部20に向けて動かされることである。この
初期動作により、第6図の受け枠120からパレ
ツト支持部の外端部分118が外れる。 前述の動作を行なわせるための「動作制御」プ
ログラムは、中央処理装置200の主記憶装置内
に常在していることを理解されたい。この「動作
制御」プログラムは、記憶させた縫い目パターン
情報のフアイルを使用する。そのフアイルはミシ
ン頭部20内で往復するミシン針の下で、被縫製
物を含むパレツトの同期動作を指令するものであ
る。このプログラムは、第10図に一般的に縫製
モードとして記憶してある。所望する縫い目パタ
ーンが支障なく実行されたあと、完成した被縫製
物を含むパレツトは、第6図の図示位置へ戻され
る。最後に、パレツト支持部の外端部分118を
受け枠120の中に再び入れるために軸26に沿
つてキヤリツジ24を移動させる必要がある。こ
れは、パレツト取扱い装置によつて締付けられた
パレツトに対する後処理のための準備である。 次に、第11図に、「監視」プログラムを流れ
図形式で示す。この「監視」プログラムは、中央
処理装置200の中に常在し、前述の縫製モード
において使用される。これに関して、「監視」プ
ログラムは、オペレータまたはミシンの付添者に
よつて取り除かれるパレツトの状態を確認するた
め定期的に実行される。パレツト取扱い装置34
は、オペレータによつて取り除かれる外端位置へ
完了したパレツトを移動させる能力をもつことを
思い出されよう。このパレツトを個々に処理する
ための制御については、あとで詳細に説明する。
ここでは、パレツトをパレツト放出機構134の
上に載せることができることだけに注意する必要
がある。これに関して、第11図の「監視」プロ
グラムは、ステツプ332で始まり、ここで中央処
理装置200は入力ポート206をアドレスし、
双レベル信号入力260が高値に切り換つたかど
うかを質問する。第8図を参照すると、パレツト
放出機構134のブロツク144に載つているパ
レツトは垂直プランジヤー148を押してスイツ
チ150を閉じることを思い出すであろう。この
スイツチ150の閉路はバツフア回路280によ
つて処理され、双レベル入力260に論理的に低
値の信号状態を生じさせる。この論理的に低値の
信号状態が存在する間、中央処理装置200は双
レベル信号入力260をアドレスするだけで、そ
れ以外には何もしない。これに対し、双レベル信
号入力260が論理的に高値に切り換わると、中
央処理装置200は、第10図のステツプ334に
おいて指示するように3秒の遅延を計時する。こ
れは、3秒のカウントをセツトアツプし、そのカ
ウントをクロツク209でゼロまで減分させるこ
とによつて行なわれる。この時点で、中央処理装
置200は、ステツプ336において、フラツグA
を2進数の1にセツトする。これは、オペレータ
によるパレツトの除去後3秒が経過したことの指
示を与えるものである。あとで明らかになるであ
ろうが、この3秒の遅延はパレツト放出機構13
4の再設定動作をトリガーするために使われる。
パレツト放出機構134がその再設定動作を始め
る前に、オペレータがパレツトを除去するための
時間として、3秒あれば十分であろう。 次に、第12a図および第12b図について説
明する。流れ図は、パレツト除去順序における中
央処理装置200の遂次操作を指示する「パレツ
ト除去」プログラムを示す。これに関して、前に
装填されたパレツトは、縫製のためミシン頭部2
0に供されており、このとき、パレツト除去順序
のための準備は完了している。これは、第12a
図に、縫製モード終了の表示で指示される。第1
2a図に示した縫製モードの終了接続点には、第
6図に示すように、パレツト支持部の外端部分1
18を受け枠120の中に再配置することが含ま
れているものと理解されたい。 中央処理装置200は、まず、ステツプ338に
おいて、双レベル信号入力260が論理的に低値
であるかどうかを質問する。前述した第11図の
検討から、パレツト放出機構134に関連するス
イツチが閉じており、パレツトが依然としてパレ
ツト放出機構134の上に載つていることを示し
ているときは、双レベル信号入力260は論理的
に低値であることを思い出されよう。もし、縫製
モードの途中においてオペレータがパレツトを除
去していなければ、中央処理装置200は第12
a図の“YES”経路に従つてステツプ340へ進
み、ASCIIコード化メツセージ“REMOVE
OLD PALLET”をデイスプレイ212に伝達
する。前に検討したように、中央処理装置200
はアドレス・データ・バス202を通して標準
ASCIIコードでキーボード/デイスプレイ・コン
トローラ208と通信する。続いて、キーボー
ド/デイスプレイ・コントローラ208はデイス
プレイ・バス216を通してデイスプレイ212
に文字生成信号を伝達する。そのあと、そのメツ
セージは通常の仕方でデイスプレイに表示され
る。 次に、中央処理装置200は、ステツプ342に
おいて、パレツト放出機構134からパレツトが
除去されたことを示す論理的高値に双レベル信号
入力260が切り換わつたかどうかを質問する。
もし、パレツトがまだパレツト放出機構134上
に残つていれば、“NO”経路に従つてステツプ
340へ戻り、“REMOVE OLD PALLET”のメ
ツセージが再度デイスプレイ212に伝達され
る。中央処理装置200は、再び、双レベル信号
入力260をアドレスして、パレツト放出機構1
34からパレツトが除去されたことを示す論理的
高値に入力信号が切り換つたかどうかを確認す
る。最終的にこのことが確認されると、“YES”
経路に従つて、中央処理装置200はステツプ
344においてASCIIメツセージ“THANKS”を
デイスプレイ212に伝達する。次に、中央処理
装置200はステツプ346において3秒の遅延を
カウントし、そのあと、ステツプ348においてフ
ラツグAを2進数の1にセツトする。この一連の
ステツプは、オペレータに対しパレツトを除去す
る十分な時間を保証するものであることを思い出
されよう。 フラツグA=1に設定したのに続いて、中央処
理装置はステツプ350において、キーボード/デ
イスプレイ・コントローラ208に対しキーボー
ド210に“開始”を入れたかどうか質問する。
中央処理装置200は、キーボード210からの
「開始」信号を待つて、“YES”経路に従つてス
テツプ338に戻る。先ほど検討したこのループは、
縫製モードの終了時にパレツトが除去されていな
いことを前提としていることに注意されたい。再
び“開始”許可を要求するステツプ350によつて
明示されているように、これは、オペレータがミ
シンを再び始動させることを要求している。この
プログラム・ループは、もし縫製モードの終了前
にパレツトが既に除去されていれば、省略され
る。これに関し、双レベル信号入力260は論理
的高値であつて、ステツプ338における中央処理
装置の質問に対し“NO”の答が出される。ここ
で、“NO”経路は、第12a図のステツプ338か
らステツプ352をたどる。ステツプ352は、中央処
理装置200に対し、フラツグAが、パレツトの
除去後3秒が経過したことを示す1に等しいかど
うかを質問するよう要求する。オペレータがパレ
ツトを除去することができるように、3秒が経過
するまで、フラツグAは2進数の1の信号を指示
しないことを思い出されよう。「監視」プログラ
ムが縫製モードの終了に向つて3秒のカウントを
開始したときには、これは、まだ計時中であるか
も知れない。いずれにせよ、中央処理装置200
はフラツグA=1に設定されるのを待つている。
フラツグA=1になると、中央処理装置200
は、ステツプ354において、出力ポート204の
双レベル出力288に「伸長」指令信号を出す。
第9図を参照すると、双レベル出力228に出され
た「伸長」指令信号は、固体リレー240をトリ
ガーし、空気圧シリンダ152の出力軸154を
伸長させる信号状態をソレノイド252に印加さ
せる。この空気圧シリンダ152の出力軸154
の伸長により、パレツト放出機構134は後方に
その再設定位置へ回転する。 次に、中央処理装置200は、ステツプ356に
おいて、双レベル信号入力262が低値に切り換
つたかどうかを質問する。第9図を参照すると、
双レベル信号入力262はスイツチ178からバ
ツフア回路282を通して緩衝された信号を受け
取る。スイツチ178は、放出機構134が内側
に中間まで動くと、閉じる。この閉じたスイツチ
状態により、双レベル入力262に論理的低値の
信号状態が与えられる。放出機構がこのように内
側に中間まで動いたことが検知されると、中央処
理装置200は、ステツプ358においてフラツグ
A=0に再設定する。 次に、中央処理装置200は、ステツプ360に
おいて、出力ポート204の双レベル出力224
に「引つ込み」指令信号を出す。この指令は、固
体リレー236をトリガーし、空気圧シリンダ1
10の出力軸108を引つ込ませる信号状態をソ
レノイド248に印加させる。これにより、第7
図において前に検討したように、パレツト締付け
機構66は作用しない。詳述すると、くさび62
はパレツト22のV形切欠き溝58から外され
る。このとき、パレツトは、パレツト支持部8
0,82およびベツド(基準台)96の上に載つ
ているだけである。再び、台12a図を参照する
と、中央処理装置200は、ステツプ360におい
て双レベル出力224に「引つ込み」指令信号を
出したのに続いて、ステツプ362において、100ミ
リ秒の遅延をかウントすることによつて、前述の
動作が確実に行なわれるようにする。このように
遅延がカウントされたあと、中央処理装置は、ス
テツプ364において、出力ポート204の双レベ
ル出力266に「引つ込み」指令信号を出す。第
9図を参照すると、双レベル出力266に出され
た「引つ込み」指令信号は、固体リレー238を
トリガーし、ソレノイド250に対し、適当な信
号状態を印加させる。これにより、空気圧シリン
ダ128の出力軸129が引つ込められ、パレツ
ト支持部80の外端部分が入つている受け枠12
0が第7図に示した仕方で後方に動かされる。こ
の結果、パレツト支持部80の内端部分がパレツ
トの下から後退し、パレツトはその前縁が落下す
る。 次に第12b図について説明する。ここに描れ
ている流れ図は第12a図に示した遂次論理の続
きであることがわかる。特に、第12b図の最初
のステツプすなわちステツプ364は、中央処理装
置200によつて実行された第12a図の最後の
ステツプを再記載したものに過ぎないことに注意
されたい。第12b図において、中央処理装置が
実行する次のステツプは、双レベル信号入力26
0が低値に切り換つたかどうかを質問することで
ある。第9図を参照すると、双レベル信号入力2
60は、スイツチ150から緩衝された信号を受
け取る。スイツチ150が閉じたとき双レベル信
号入力260は論理的低値になるであろう。第8
図の検討から、パレツトがパレツト放出機構の上
に載つているとき、スイツチ150は閉じている
ことを思い出されよう。この状態が起ると、第1
2b図の“YES”経路をたどる。次に、中央処
理装置200は、ステツプ368において、双レベ
ル出力228に「引つ込み」指令信号を出す。こ
の双レベル出力228に出された「引つ込み」指
令信号は、固体リレー240をトリガーし、第8
図の空気圧シリンダ152の出力軸154を引つ
込める信号状態をソレノイド252に印加させ
る。この引つ込み動作により、放出機構134は
外向きに動かされ、オペレータが除去できる位置
へパレツトを運ぶ。この外向き放出動作は中央処
理装置200によつて監視されており、中央処理
装置200はステツプ370において双レベル信号
入力262が論理的高値に切り換つたかどうかを
質問する。これに関して、パレツト放出機構13
4がその外向き動作の中間にくると、スイツチ1
78が開く。双レベル信号入力262が高値に切
り換ると、中央処理装置200は、ステツプ372
において双レベル出力226に「伸長」指令信号
を出す。第9図を参照すると、この指令信号は、
固体リレー238をトリガーし、空気圧シリンダ
128の出力軸129を伸長させる信号状態をソ
レノイド250に印加させる。これにより、受け
枠120はパレツト支持部80の外端部分118
を引つ掛けて、パレツト支持部80を再設定位置
へ動かす。この再設定位置は第6図に図示してあ
る。パレツト支持部80が再設定位置にくると、
パレツトはパレツト支持部80とパレツト支持部
82の間に支持される。第12b図のステツプ
374を参照すると、中央処理装置200は、パレ
ツト支持部80が実際に所定の位置にあるかどう
かを検査する。この検査は、双レベル信号入力2
58が論理的低値になつたかどうかを質問するこ
とによつてなされるこれに関して、出力軸129
が完全に伸長すると、受け枠120に関係するス
イツチ131が閉じるはずである。 この信号状態が生じると、中央処理装置200
は「実行」プログラムへ進む。あとで詳細に説明
するように、「実行」プログラムは、パレツトに
対し妥当な縫い目パターンが割当てられたとき、
棚36,38の上に載つているそのパレツトを処
理するために使用される。 前述の「実行」プログラムによるパレツトの検
知は、パレツト識別コードの検知を前提としてい
る。第3図のパレツト識別コード44の検討か
ら、2つの別々にコード化された表面区域46と
48はパレツト識別センサ装置50内の2個の光
学的センサの下に置かれることを思い出されよ
う。一方の光学的センサはコード化表面区域46
を検知して、回線52に双レベル信号を発生す
る。他方の光学的センサはコード化表面区域48
を検知して、回線53に双レベル信号を発生す
る。コード化表面区域46,48は、それぞれ無
反射性または反射性のどちらかにすることができ
る。反射性表面はそれぞれの回線52または53
に理論的高値の信号状態を発生するのに対し、無
反射性表面は論理的低値の信号状態を発生する。
これらの信号状態は、第9図においてそれぞれの
バツフア回路284,286によつて反転され、
双レベル入力264,266に逆の信号状態が生
じる。論理的高値の双レベル信号入力に2進数の
1を意味付けし、論理的低値の双レベル信号入力
に2進数の0を意味付けすると、コード化表面区
域46,48に対し、次のような2進法的意味付
けが得られる。
【表】 反射 無反射 0 1
反射 反射 0 0
前に指摘したように、両区域が無反射である状
態は、“パレツトが存在しない”状態のためにと
つてある。「実行」プログラムは、上記2ビツ
ト・コードの組合せの各々に、以下述べるような
仕方で数字的な意味づけをする。さらに、「実行」
プログラムは、このように識別された各パレツト
に対し特定の縫い目パターン・フアイルを割当
る。このパレツトに対する特定の縫い目パター
ン・フアイルの割当ては、「実行」プログラムの
記述にしたがつて、オペレータとの相互通信によ
つて行なわれる。以下およびその他の「実行」プ
ログラムの特徴は、以下のプログラムの説明を通
じてより完全に理解されよう。これに関して、
「実行」プログラムは、第13a図、第13b図、
第13c図および第13d図の流れ図の形寸で図
示してある。各図における最後のステツプは、連
続していることを示すため、次の図に最初のステ
ツプとして再掲してあることに注意されたい。 第13a図を参照すると、「実行」プログラム
は前処理ステツプ400で開始され、ここで、周辺
記憶装置から中央処理装置200の主記憶装置に
データ・ベースがロードされる。この周辺記憶装
置は、カセツト・コントローラの制御を受けて駆
動されるカセツト駆動機構を含むカセツト装置か
ら成るものが好ましい。そのような周辺記憶装置
を第9図に示す。カセツト・コントローラ290
は、アドレス・データ・バス202を通して中央
処理装置200と通信することに注意されたい。
アドレス・データ・バスを通して中央処理装置と
通信する能力をもつカセツト装置は、当該分野で
はよく知られている。バス202を通して中央処
理装置200の主記憶装置にロードされるデー
タ・ベースは、最大限9つの別個の縫い目パター
ン・フアイルおよびこれらのフアイルに対するデ
イレクトリを含むことが好ましい。各縫い目パタ
ーン・フアイルは1つまたはそれ以上のデータの
ブロツクから成るものが好ましい。1つのデー
タ・ブロツクは256個の8ビツト・バイト情報に
等しいものが好ましい。各データ・ブロツクは、
キヤリツジ24用のX−Y運動情報のほか、ミシ
ン頭部20内でのミシン針の同期動作用の命令を
含んでいる。9つの縫い目パターン・フアイルに
対するデイレクトリは、少なくとも1フアイルに
つき2バイトの情報を含んでいる。最初のバイト
は、フアイルの最初のデータ・ブロツクのための
数字索引である。2番目のバイトは、個々のフア
イルに対して割付けられたデータ・ブロツクの番
号を示す。もし、9つの縫い目パターン・フアイ
ルを保有するのであれば、デイレクトリは最小限
18バイトの情報を含むことを理解されたい。各番
号付きの縫い目パターン・フアイルに対するデイ
レクトリ情報は、最初のデイレクトリ・バイトが
どこに記憶されているかを調べ、そのあと、2の
倍数で所定の2バイトのデイレクトリ情報までカ
ウントするだけで容易に得られる。 特定のデータ・ベースについて述べたが、縫い
目パターン・フアイルの記憶場所を編成すること
について、その他さまざまな方法がこの発明に使
用できることを理解されたい。たとえば、各縫い
目パターン・フアイル用の最初のアドレスと、そ
のフアイルのためとつてあるアドレス可能な記憶
位置の番号とを含むデイレクトリとともに、連続
的にアドレス可能な記憶位置を占める一連の縫い
目パターン・フアイルを使用することも可能であ
ろう。 第13a図に示した次のステツプ402は、プロ
グラム内で使用される数個のソフトウエア・リフ
アレンスを初期値に設定するステツプである。こ
られのソフトウエア・リフアレンスの最初のも
の、すなわち、PALは個々のパレツトに対し縫
い目パターン・フアイルを割当てるために使用さ
れる。次の3つのソフトウエア・リフアレンス、
すなわち、PAL1、PAL2、およびPAL3は、そ
れぞれ縫い目パターン・フアイルが割当てられた
とき特定の縫い目パターン・フアイルを特定のパ
レツトに関連づけるために使用される。最後のソ
フトウエア・リフアレンス、すなわちRLATCH
は、実行許可として、「実行」プログラムの中で
使用される。これらのソフトウエア・リフアレン
スの使用は、あとでより完全に理解することがで
きよう。ここでは、RLATCH=−1に設定する
ことは、実行許可が生じないようにするものであ
ることだけを注意されたい。 「実行」プログラムの次のステツプ404は、入
力ポート206のすべての双レベル入力が論理的
高値であるかどうかを質問することである。この
ステツプは、単に使用中の自動パレツト取扱い装
置34が中央処理装置200に接続されたかどう
かを質問することである。これに関して、パレツ
ト取扱い装置が適切に接続されている場合には、
すべての双レベル入力が同じ信号状態を維持する
ことはできない。これに関して、たとえば、双レ
ベル入力254と256の信号状態は決して同じ
信号状態になることがないことを思い出されよ
う。言い替えると、これらの特定の双レベル入力
に関連するリミツト・スイツチ86と88は、そ
れぞれ左棚36の異なる位置を表わすから、両者
共同時に閉じることはありえないからである。す
べての双レベル信号状態が一致する場合には、
“YES”経路をたどり、ステツプ406において、
RLATCH=1に設定される。この設定により、
パレツトがパレツト取扱い装置によつて順次操作
されていることを前提として、ミシンが自動モー
ドで動作することはない。また、一方では、ミシ
ンは、あとで明らかにするように、手動モードで
も操作することが可能である。したがつて、たと
えパレツト取扱い装置が正しく機能しなくても、
またパレツト取扱い装置がなくても、「実行」プ
ログラムを使つてミシンの手動操作を行なうこと
ができる。 自動パレツト取扱い装置および関連スイツチが
入力ポート206に適切に接続されている場合に
は、ステツプ404からステツプ406へ“NO”経路
をたどる。ステツプ408は、中央処理装置200
に対し双レベル信号入力264と266を特に検
査することを要求している。2つの双レベル信号
入力264と266における1組の論理的高値の
信号状態は、パレツトがパレツト識別センサ装置
50に提示されなかつたことを示していることを
思い出されよう。これに関して、中央処理装置2
00は、ステツプ410において、2つの双レベル
信号入力の2進値“無パレツト”状態を表わす2
進数の1であるかどうかを質問することによつ
て、この状態を検査する。もし、実際に、パレツ
トがパレツト識別センサ装置50に提示されなか
つたならば、“YES”経路をたどつて、ステツプ
412においてRLATCH=−1に設定される。
RLATCH=−1に設定することにより、そのあ
と、プログラムに実行許可が生じることはない。
詳述すると、ステツプ412より下流の経路は、第
13c図の接続符号“C”へ進む。第13c図の
ステツプ414はRLATCH=0かどうかを質問す
る。RLATCH=0に設定することにより、実行
許可はあとで詳細に説明するように、「パレツト
装填」プログラムに進むことができる。勿論、こ
れは、ステツプ412においてRLATCH=−1に
設定することによつて避けられる。 再び、第13a図のステツプ410を参照すると、
もしパレツトが検知されれば、“NO”経路をた
どつて次のステツプ416へ進み、ここで、検知さ
れた双レベル信号入力264,266の2進値が
反転されたあと、ソフトウエア・リフアレンス
PAL内に記憶される。双レベル信号入力264,
266に存在する2進値に注目すると、2進数の
0と1による以下の組合せが生じ得ることを思い
出されよう。双レベル信号入力264 双レベル信号入力266 1 0 0 1 0 0 ステツプ416において行なわれた反転の結果、
PAL内に記憶された2進値と双レベル信号入力
264,266との間には、以下の対応があるこ
とを理解されたい。
【表】 PAL内に記憶された2進値の上記2ビツトは
10進法の数値1、2、3を表わしていることを理
解されたい。したがつて、PAL内に記憶された
2ビツトは、中央処理装置200によりパレツト
1、パレツト2、またはパレツト3のいずれかを
識別するものとして取扱われる。また一方では、
ミシンのオペレータは、コード化表面区域の以下
の組合せにより、パレツト1,2または3を認識
する。
【表】 2 反射 無反射
3 反射 無反射
コード化表面区域46,48に対する上記の数
字の意味付けは、任意であることを理解された
い。エンコーデイングに対する最終的数字の意味
付けがソフトウエア・リフアレンスPAL内で10
進法の1、2、3としてデコードされる別のエン
コーデイングも可能であろう。 再び、第13a図を参照すると、中央処理装置
はステツプ418へ進み、RLATCHの信号状態を
質問する。もし、RLATCH=0で、自動作動モ
ードを示していれば、“YES”経路をたどる。こ
れに対して、もし、RLATCHが0以外であれ
ば、ステツプ420において、RLATCH=1に設
定される。ステツプ406においてRLATCH=1
に設定した後たどる経路は、ここでいつしよにな
ることに注意されたい。 次のステツプは、ステツプ416で記憶された数
字パレツト・コードとソフトウエア・リフアレン
スPAL1、PAL2またはPAL3の1つとを基本的
に関連づけることである。これに関して、ステツ
プ422は、ソフトウエア・リフアレンスPALのビ
ツト内容が1であるかどうかを質問する。答が
“YES”であれば、ステツプ424をたどり、中央
処理装置200は、PAL1の内容をソフトウエ
ア・リフアレンスPATNに記憶させる。PAL1の
内容は最初は−1であることを理解されたい。ま
た一方では、PAL1には、あとでプログラムに組
入れられる特定のフアイル番号の2進法表示が基
本的に入つている。同様に、ステツプ426と428
は、ソフトウエア・リフアレンスPALに記憶さ
せた数字パレツト・コードが2であるかどうかを
質問し、答が“YES”であれば、PAL2にビツト
内容がソフトウエア・リフアレンスPATNに記
憶される。第13b図を参照すると、ステツプ
426で出した質問に対し答が“NO”である場合
には、中央処理装置はステツプ430へ進み、1つ
だけ残つている数字パレツト・コードである
PAL3のビツト内容をソフトウエア・リフアレン
スPATNに記憶させる。この時点で、ステツプ
422〜430の結果、ソフトウエア・リフアレンス
PATNは、PAL1、PAL2、またはPAL3のビツ
ト内容のどれかを記憶している。 次のステツプ432は、ソフトウエア・リフアレ
ンスPATN=−1であるかどうかを質問するこ
とである。これは、実際に、最初にソフトウエ
ア・リフアレンスPAL1、PAL2、またはPAL3
のどれもが−1以外の値をもたない場合である。
これに対し、もし、縫い目パターン・フアイル
が、あとで述べるように、既にパレツトに対し割
当てられていれば、ステツプ432から“NO”経
路をたどる。この場合、中央処理装置200は、
ステツプ434を実行し、ここで、語“FILE”で始
まり、ソフトウエア・リフアレンスPATNのビ
ツト内容を表わす数字表示“M”が続く。ASCII
メツセージがデイスプレイ212に伝達される。
これに関して、ソフトウエア・リフアレンス
PATNは、ステツプ424、428、または430の結果
として、特定のソフトウエア・リフアレンス
PAL1、PAL2、およびPAL3のビツト内容を記
憶している。 検知されたパレツトに対し縫い目パターン・フ
アイルが割当てられなかつた場合には、ステツプ
432から“YES”経路をたどる。実際にフアイル
が割当てられなかつた場合に自動動作モードが起
らないようにするため、中央処理装置200は、
ステツプ436において、RLATCH=1に設定す
る。次に、中央処理装置は、ステツプ438におい
て、ASCIIメツセージ“FILE*”をデイスプレイ
212に伝達する。オペレータに対するこの連結
は、パレツト識別センサ装置50の下に置かれて
いるパレツトに対しフアイル割当てられなかつた
ことを指示する。 それに応じて、中央処理装置200は、キーボ
ード/デイスプレイ・コントローラ208に、キ
ーボード210にキーボード入力が行なわれたか
どうかを質問する。これは、第13c図のステツ
プ440で行なわれる。ここで、中央処理装置20
0は、ステツプ434が実行されたかどうかに関係
なく、キーボード入力をしたかどうかを質問する
ことに注意されたい。このように、ステツプ434
において既にオペレータに対し指示されたが、割
当てた縫い目パターン・フアイルを変更する機会
が与えられる。もし、ステツプ434または438のど
ちらかのメツセージ表示のあと、キーボード入力
がなされなかつたならば、第13c図のステツプ
440からステツプ414へ“NO”経路をたどる。こ
の経路は、第13b図および第13c図に共通の
接続符号“D”で示してある。ステツプ414は、
RLATCHの信号状態について質問する。もし、
RLATCH=0であれば、“YES”経路をたどつ
て、割当てられた縫い目パターン・フアイルの自
動縫製が行なわれる。これについてはあとで詳細
に説明する。 再び、第13b図を参照すると、もし、ステツ
プ440において、実際にキーボード入力がなされ
たならば、中央処理装置200はステツプ441に
おいて、RLATCH=1に設定する。次に、中央
処理装置200はステツプ442において“N”で
表わされているキーボード値を取み取り、保存す
る。キーボード210とキーボード/デイスプレ
イ・コントローラ208は、中央処理装置200
へ向うアドレス・データ・バス202にASCIIコ
ード化信号を与えることを思い出されよう。これ
に関して、バス202上の8ビツト情報は、
ASCIIコードである。キーボード210の数字キ
ー“1”に対するASCIIコードは、16進数の31、
すなわち、8ビツト2進コードの00110001であ
る。また、キーボード210の数字キー“9”に
対するASCIIコードは、16進値の39、すなわち、
8ビツト2進コードの00111001である。数字キー
“2”〜“8”に対するASCIIコードの16進値は、
それぞれ、16進値の31と39の間にあることを理解
されたい。したがつて、ステツプ444および446
は、数字キー1〜9が押されたかまたはその他の
キーが押されたかを確かめるだけである。他のキ
ーが押された場合には、ステツプ444からの
“YES”経路またはステツプ446からの“YES”
経路のどちらかをたどり、第13c図のステツプ
414へ進む。この論理的流れは、第13b図およ
び第13c図に、共通の接続符号“E”と“F”
で示してある。このステツプ414は、RLATCH
の信号状態についての質問であることを思い出さ
れよう。この場合には、以後、自動縫製順序が実
行されないように、RLATCHの信号状態は、ス
テツプ441により0ではない。 第13c図を参照すると、キーボード210上
で数字キー1〜9が押された場合には、ステツプ
446から“NO”経路をたどる。次に、コンピユ
ータはステツプ448を実行し、キーボードから読
み取られたASCIIコード値“N”から16進値の30
を差し引く。中央処理装置は、さらにこの値をソ
フトウエア・リフアレンスPATN内に記憶させ
る。これにより、ソフトウエア・リフアレンス
PATN内に数字キー1〜9に対する2進値が記
憶される。 次にステツプ450は、ASCIIメツセージ“FILE
M”をデイスプレイ212に伝達することであ
る。ここで、“M”はソフトウエア・リフアレン
スPATNの内容を表わす。ステツプ450は、オペ
レータがメツセージ“FILEM”を見ることがで
きるように、450ミリ秒の遅延を行なうことに注
意されたい。これにより、オペレータに対し、押
された数字キーは肯定されたことが知られてい
る。 次のステツプ452は、デイレクトリに対し、そ
の中に入つているフアイル“M”に対する情報が
ゼロ・データ・ブロツクを表わしているかどうか
を質問することである。これに関して、デイレク
トリは、各フアイルに関する第2のバイト情報を
含んでいて、そのバイトはそのフアイルに対する
データ・ブロツクの番号を表わすことを思い出さ
れよう。もし、このバイトがゼロ・データ・ブロ
ツクを指示していれば、実際に、このフアイル番
号に属する記憶装置の中には、パターン・フアイ
ルが入つていない。この場合には、ステツプ452
からステツプ454へ“YES”経路をたどる。ステ
ツプ454はASCIIメツセージ“NO FILE”をデイ
スプレイ212へ伝達する。このメツセージは確
実にオペレータに受け取られるように、少なくと
も1秒間表示される。そのあと、中央処理装置2
00は「実行」プログラムの開始点であるステツ
プ404へ戻る。戻り経路は、第13a図および第
13c図において共通の接続符号“G”で示して
ある。 再び、ステツプ452を参照すると、もし、フア
イル“M”に対するデイレクトリの検査によつて
多数のデータ・ブロツクから成るパターン・フア
イルが存在することが示されたならば、“NO”
経路をたどる。この時点で、ステツプ442におい
て行なわたキーボード入力に対して、記憶装置内
にフアイルが存在することが確認された。また、
この識別されたフアイルに対する数値“M”は、
すでに、ステツプ448において、ソフトウエア・
リフアレンスPATNに記憶されている。次に、
「実行」プログラムは、ソフトウエア・リフアレ
ンスPATNから専用ソフトウエア・リフアレン
ス(PAL1、PAL2またはPAL3)へフアイル割
当てを転送するため進行する。この転送は、ステ
ツプ456および458において、ソフトウエア・リフ
アレンスPAL内にあるパレツトに対する2進コ
ード値が、ステツプ456では1に等しいか、また
はステツプ458では2に等しいかを質問すること
によつて行なわれる。これに関して、検知された
パレツトに対する数字コードの2進値は、ステツ
プ416においてソフトウエア・リフアレンスPAL
内に記憶されたことを思い出されよう。 2進値が1である場合は、ステツプ456からス
テツプ460へ“YES”経路をたどる。ステツプ
460は、ソフトウエア・リフアレンスPATNの内
容“M”をソフトウエア・リフアレンスPAL1内
に記憶させる。これに対し、ソフトウエア・リフ
アレンスPAL内にある検知されたパレツトの2
進値が2であれば、ステツプ458からステツプ462
へ“YES”経路をたどる。ステツプ462は、ソフ
トウエア・リフアレンスPATNの内容“M”を
ソフトウエア・リフアレンスPAL2内に記憶させ
る。もし、ステツプ456および458の双方に対する
答が“NO”であれば、中央処理装置はステツプ
464へ進む。ステツプ464は、ソフトウエア・リフ
アレンスPATNの内容“M”をソフトウエア・
リフアレンスPAL3内に記憶させる。以上から、
ステツプ460、462または464の結果、センサ50
に対し提示され、識別された特定のパレツトのた
めのそれぞれの専用ソフトウエア・リフアレンス
に対して、キーボード210から入力されたフア
イルが割当てられたことを理解されたい。ステツ
プ460、462または464から出た経路はすべてステ
ツプ414に至ることに注意されたい。 ここで、中央処理装置200は、かなり多くの
経路をたどつてステツプ414に達した。これに関
して、ステツプ414は、ステツプ410が「無パレツ
ト」状態を示した場合にたどることを思い出され
よう。ステツプ414に向かう共通接続符号“C”
で示された経路をたどる前に、ステツプ412にお
いてRLATCH=−1に設定される。また、ステ
ツプ414は、ステツプ440においてキーボード入力
が行なわれなかつた場合にたどることを思い出さ
れたい。ステツプ440からの“NO”経路は、共
通接続符号“D”を通つてステツプ414へ進む。
RLATCHは、ステツプ440より上流のいろいろ
な処理にしたがつて、0か2進数の1のいずれか
である。詳述すると、パレツトが装填された場
合、縫い目パターン・フアイルが割当てられた場
合、および中央処理装置200があとで説明する
ように自動モードで実行プログラムを実行してい
る場合にのみ、RLATCH=0に設定される。そ
うでない場合には、ステツプ406、420、または
436によつてRLATCH=2進数の1に設定され
る。また、ステツプ444および446によつて決めら
れたように、1〜9以外の数字キーがキーボード
212に入力された場合には、ステツプ414をた
どることを思い出されたい。ステツプ444および
446からの経路は、それぞれ共通接続符号“E”
と“F”を通つて進む。ステツプ441の結果、各
場合において、RLATCH=1であることに注意
されたい。ステツプ414に入る残りの経路は、ス
テツプ460、462、および464を経るものである。
これらのステツプはすべて適当な専用ソフトウエ
ア・リフアレンスPAL1、PAL2、またはPAL3
にキーボード入力フアイル番号を入力することに
関係している。こらら残りの経路に対しては、ス
テツプ441でRLATCH=1に設定されることに
注意されたい。 要約すると、1つの経路、すなわち、ステツプ
440から接続符号“D”を通る“NO”経路のみ
がRLATCH=0を含む可能性があることに注意
されたい。したがつて、これが、ステツプ414へ
向う唯一の実行許可経路である。RLATCH=0
に設定される実際の点は、あとで詳細に述べるよ
うに、ステツプ414の下流において事実上始めて
生じる。 ここで、第13d図のステツプ414を参照する
と、中央処理装置は、RLATCH=0であるかど
うかについて質問する。RLATCH=0でない場
合には、“NO”経路をたどり、ステツプ466は
「開始」指令がキーボード210に入力されたか
どうかを質問する。言い替えると、ミシンは、も
し自動的に進行するのでなければ、オペレータか
らの許可を待つ。もし「開始」指令が入力されな
かつたならば、共通接続符号“G”を通つて第1
3a図のステツプ404へ戻る経路をたどる。この
ように、プログラムは、再び非自動モードで順次
実行される。 再び、ステツプ466を参照すると、もし、「開
始」指令がキーボード210に入力されたなら
ば、ステツプ468へ“YES”経路をたどり、中央
処理装置200はRLATCH=−1であるかどう
か質問する。ステツプ410で「無パレツト」状態
が検知された場合には、RLATCH=−1に設定
されることを思い出されよう。したがつて、
RLATCH=−1のときは、ステツプ468からス
テツプ470へ“YES”経路をたどり、ここで
ASCIIメツセージ“NO PALLET”がデイスプ
レイ212へ伝達される。ステツプ470は、オ
ペレータが確実にメツセージを受け取れるよう
に、少なくとも1秒間メツセージを表示させる。
このあと、共通接続符号“G”を通つて第13a
図のステツプ404へ復帰し、プログラムは、再び
順次、非自動モードで実行される。 再び、ステツプ468を参照すると、もし、
RLATCH=−1でなければ、“NO”経路をたど
り、ステツプ472は、ソフトウエア・リフアレン
スPATN=−1であるかどうか質問する。専用
ソフトウエア・リフアレンスPAL1、PAL2、お
よびPAL3は、それぞれステツプ402において最
初に−1に設定されること、およびソフトウエ
ア・リフアレンスPATNは、ステツプ424、428、
および430において、これらの専用ソフトウエ
ア・リフアレンスのひとつに等しく設定されるこ
とを思い出されよう。ソフトウエア・リフアレン
スPATNは、ステツプ440〜448において妥当な
縫い目パターン・フアイルが最初に割当てられる
までは−1のままである。この割当てが行なわれ
るまでPATNは−1のままであるから、ステツ
プ472からステツプ474へ“YES”経路をたどる
必要があり、ステツプ474はASCIIメツセージ
“NO FILE”をデイスプレイ212へ伝達する。
「実行」プログラムにしたがつて、中央処理装置
は、非自動モードで次のプログラムを実行するた
め、共通接続符号“G”を通つてステツプ404へ
戻る。 再び、ステツプ472を参照すると、もし、ソフ
トウエア・リフアレンスPATN=−1でなけれ
ば、ステツプ476へ“NO”経路をたどる。ステ
ツプ440〜446におけるオペレータのキーボード入
力の妥当性検査に続くステツプ448において、ソ
フトウエア・リフアレンスPATNは妥当な縫い
目パターン・フアイルの数値“M”に等しく設定
されることを思い出されよう。これに関して、ス
テツプ472は、開始許可に続き、オペレータによ
つて最初に妥当なパレツト割当てが行なわれたか
の検査である。 ステツプ476を参照すると、中央処理装置は
RLATCH=0に設定することがわかる。この
RLATCH=0の設定により、中央処理装置20
0は他に割込みがなければ自動モードで動作する
ことができる。中央処理装置200は、ステツプ
476において最初にRLATCH=0に設定したあ
と、ステツプ477へ進む。 ステツプ477は、入力ポート206のすべての
双レベル入力が同じ信号状態であるかどうかにつ
いて、ステツプ404でした質問を単に繰返す。こ
のステツプは、単に、有効なパレツト取扱い装置
が中央処理装置200に接続されたかどうかを質
問していることを思い出されよう。もし、パレツ
ト取扱い装置が存在すれば、入力ポート206に
対する双レベル入力は、前にステツプ404におい
て検討したように、すべてが同じ信号状態にはな
らない。この結果、中央処理装置200はステツ
プ477からステツプ478へ“NO”経路をたどる。 ステツプ478は、前に、第10図について検討
した「パレツト装填」プログラムの実行を要求す
る。このプログラムは、順次パレツト取扱い装置
を操作して、パレツトを入力装填位置から中央位
置へ落下させ、ここでパレツトはX−Y動作制御
装置のキヤリツジ24に結合されることを思い出
されよう。その「パレツト装填」プログラムの最
終ステツプが実行されると、中央処理装置200
は「実行」プログラムの第13d図のステツプ
480へ進む。 有効なパレツト取扱い装置が存在しないことが
わかつた場合には、ステツプ477から直接ステツ
プ480へたどることに注意されたい。詳述すると、
もし、すべての双レベル入力が同じ状態であれ
ば、ステツプ477からステツプ480へ“YES”経
路をたどる。あとで説明するが、これにより、パ
レツト取扱い装置が存在しなくても、割当てられ
た縫い目パターン・フアイルの自動縫製ができ
る。 ステツプ480において、中央処理装置200は
デイレクトリを調べ、ソフトウエア・リフアレン
スPATN内に記憶させたフアイル番号“M”に
相当する情報バイトを位置指定する。デイレクト
リは、各縫い目パターン・フアイルに対する情報
バイトの同じ数を基礎に編成されていることを思
い出されよう、このようにして、各フアイルに対
するバイトの数に数“M”を掛けるだけで、フア
イル“M”に対する情報の最初のバイトが得られ
る。各フアイルに対するデイレクトリ情報の最初
のバイトはそのフアイルに関する最初のデータ・
ブロツクに対する数値索引であることを思い出さ
れよう。 中央処理装置200の主記憶装置内の記憶アド
レスは、ステツプ482においてこの数値索引から
計算される。詳しく述べると、最初のデータ・ブ
ロツクに対する数値索引に16進値の100(10進値の
256として知られる)が掛けられ、その結果がデ
ータに対し位置指定された主記憶装置の部分の最
初のアドレス可能な記憶位置に加えられる。言い
替えると、主記憶装置の正常の区分化では、記憶
空間をまずデータ以外の必要性のため取つておく
べきことを述べている。次の利用可能な記憶位置
のアドレスは、データに対し位置指定された主記
憶装置の該当部分の最初のアドレス可能な記憶位
置のアドレスと同じである。コンピユータはステ
ツプ482の計算結果を縫い目パターンに対する最
初のアドレスとして記憶する。次のステツプ484
は、このように主記憶装置内に位置指定された縫
い目パターン・フアイルを実行することである。
このステツプ484も「監視」プログラムの定期的
実行を要求していることに注意されたい。第11
図から、「監視」プログラムは、オペレータによ
つてパレツト放出機構から除去されるのを待つて
いるパレツトの状態について検査することを思い
出されよう。縫い目パターンの終了に続き、中央
処理装置200は、直ちにステツプ485へ進み、
入力ポート206のすべての双レベル信号入力が
同じ信号状態であるかどうか質問する。このステ
ツプは、再びステツプ404および407でしたのと同
じ質問、すなわち、有効なパレツト取扱い装置が
存在しているかの質問をしている。パレツト取扱
い装置が存在しない場合には、“YES”経路をた
どり、共通接続符号“H”を通つて第13a図の
ステツプ406へ進む。ステツプ406を参照すると、
パレツト取扱い装置なしで「実行」プログラムを
実行するとき非自動動作モードにするため、中央
処理装置200はRLATCH=1に設定すること
がわかる。 再びステツプ485を参照すると、すべての双レ
ベル信号入力が同じ信号状態でない場合には、
“NO”経路をたどることがわかる。この経路は、
有効なパレツト取扱い装置が存在している場合に
たどる。中央処理装置200は、“NO”経路に
沿つてステツプ486の「パレツト除去」プログラ
ムへ進む。このプログラムは第12a図と第12
b図に示してある。縫い目パターン・フアイルの
実行により、パレツトは、次に除去することがで
きるようにパレツト放出機構134内の位置に運
ばれることを思い出されよう。パレツトの除去
は、第12a図と第12b図に記載されたプログ
ラム・ステツプが指示する仕方で行なわれる。
「パレツト除去」プログラムが終了すると、中央
処理装置200は、再び、共通接続符号“G”を
通つて第13a図のステツプ404へ、戻る。この
時点で、オペレータは、パレツト識別センサ装置
50によつて検知することができる別のパレツト
をほぼ装填していよう。したがつて、第13a図
のステツプ410から“NO”経路をたどる。中央
処理装置200は、続いて自動モードでステツプ
416を通り、ここで検知されたパレツト・コード
が数値に変換され、続いてステツプ418を通り、
“YES”経路をとる。次に、中央処理装置は、ス
テツプ416から得られた検知されたパレツト・コ
ードの数値を、専用ソフトウエア・リフアレンス
PAL1、PAL2、またはPAL3のひとつに関連づ
ける。これは、ステツプ422または426のどちらか
でなされる。このように識別された専用ソフトウ
エア・リフアレンス内に常在する前に割当てられ
た縫い目パターン・フアイルは、ステツプ424、
428、または430のいずれかで、ソフトウエア・リ
フアレンスPATNに記憶される。中央処理装置
200は、ステツプ424、428、または430のいず
れかからステツプ432へ進む。もし、縫い目パタ
ーンフアイルが識別されたならば、“NO”経路
をたどつてステツプ434へ進み、ここで、数字の
フアイル番号がデイスプレイ212へ表示され
る。もし、このフアイル番号がオペレータによつ
て変更されなければ、中央処理装置200はステ
ツプ440から“NO”経路をたどる。この経路は、
共通接続符号“D”を通つてステツプ414へ達す
る。自動モードは割込まれなかつたから、依然と
してRLATCH=0のままであり、ステツプ414
からステツプ477へ“YES”経路をたどる。ステ
ツプ477は、ステツプ478の「パレツト装填」プロ
グラムの実行を要求するため自動パレツト取扱い
装置が存在するかを調べる。縫い目パターン・フ
アイルは主記憶装置からアクセスされ、そのあ
と、ステツプ480〜484にしたがつて実行される。
中央処理装置200はステツプ485へ進み、再び
ステツプ486において「パレツト除去」プログラ
ムの実行を要求するため自動パレツト取扱い装置
が存在するかを調べる。そのあと、完了したパレ
ツトは除去され、中央処理装置200は共通接続
符号“G”を通つて「実行」プログラムの開始点
へ戻る。この自動パレツト処理は、前のパレツト
の縫製完了に続いて検知されるパレツトがオペレ
ータによつて適時に装填されない時、またはパレ
ツトが「放出」位置において適切に除去されない
時まで、続けられる。後者の場合、第12a図お
よび第12b図の「パレツト除去」プログラムが
自動順序に割り込み、オペレータからの「開始」
許可を要求する。 また、「パレツト除去」プログラムの終了前に
入力位置にパレツトを装填しないことにより、オ
ペレータは縫い目パターン・フアイル割当てを変
更することができることにも注意されたい。これ
に関して、オペレータは、ステツプ440の前にキ
ーボード210に別のフアイル番号を入力するこ
とによつて、縫い目パターン・フアイル割当てを
変更することができる。「実行」プログラムは、
変更したパターン・フアイルが妥当であるかを、
ステツプ442〜452で調べ、そのあと、それを該当
する専用ソフトウエア・リフアレンスPAL1、
PAL2、またはPAL3に記憶させる。この該当す
る専用ソフトウエア・リフアレンス内への記憶
は、ステツプ456〜464において行なわれる。「実
行」プログラムは、そのあと、ステツプ414を通
り、ステツプ466においてオペレータからの「開
始」許可を待つ。これに関して、前記にステツプ
441においてRLATCH=1に設定されているか
ら、ステツプ414からステツプ466へ“NO”経路
をたどる必要がある。オペレータによるフイル割
当てのあと、必らずステツプ466において「開始」
許可が要求されることに注意されたい。 また、ミシンはパレツト取扱い装置なしで動作
することができることに注意されたい。ステツプ
404を参照すると、最初に、中央処理装置200
が有効なパレツト取扱い装置を確認しない場合に
は、“YES”経路をたどることがわかる。ステツ
プ406では、RLATCH=1に設定され、次に、
中央処理装置はステツプ422においてソフトウエ
ア・リフアレンスPAL=1であるかどうかを質
問する。ソフトウエア・レフアレンスPALの初
期状態は、ステツプ402において1に設定される
ことを思い出されよう。ソフトウエア・リフアレ
ンスPALの状態がそうである結果、ステツプ422
からステツプ424へ“YES”経路をたどる。ここ
で、中央処理装置200は、専用ソフトウエア・
リフアレンスPAL1の最初に設定された−1の状
態をソフトウエア・リフアレンスPATNに記憶
させる。このあと、ステツプ432へ進み、ステツ
プ432はソフトウエア・リフアレンスPATN=−
1の状態であれば、ステツプ436へ“YES”経路
をたどるよう指示し、ステツプ436では、冗長的
に、RLATCH=1に設定され、メツセージ
“FILE*”がオペレータに伝達される。これは、
ステツプ440〜448に規定されるようにオペレータ
により妥当なキーボード入力がなされるまで、続
けて行なわれる。ステツプ448の結果、縫い目パ
ターン・フアイルを識別する妥当なキーボード入
力の数値がソフトウエア・リフアレンスPATN
に記憶される。ステツプ450によつて要求される
ように、オペレータがキーボード入力に同意する
場合は、中央処理装置200はそのような縫い目
パターン・フアイルが記憶装置内に存在すること
を検証するため先へ進む。もし、記憶装置内に縫
い目パターン・フアイルが存在すれば、フアイル
番号“M”が妥当な縫い目パターン割当てとして
専用ソフトウエア・リフアレンスPAL1に記憶さ
れ、中央処理装置200はステツプ414へ進む。
RLATCH=1であるからステツプ414からステ
ツプ466へ“NO”経路をたどる。中央処理装置
200は、ステツプ468を経てステツプ472へ進む
前に、オペレータからの「開始」指令を待つ。も
し、前に妥当な縫い目パターン割当が入力され、
かつ検証されたならば、ソフトウエア・リフアレ
ンスPATN=1でないから、“NO”経路をたど
り、実行許可ステツプ476を通る。次に、中央処
理装置200は、ステツプ477において、有効な
パレツト取扱い装置が存在するかどうか質問す
る。存在しないから、ステツプ477からステツプ
480へ“YES”経路をたどり、ステツプ480はス
テツプ482とともに、識別された縫い目パター
ン・フアイルを記憶装置内に回転指定する。その
あと、ステツプ484において、縫い目パターン・
フアイルがアクセスされ、実行される。縫い目パ
ターンの完了に続いて、中央処理装置は再びステ
ツプ485において有効なパレツト取扱い装置が存
在するかを調べる。この結果、“YES”経路をた
どり、共通接続符号“H”を通つてステツプ406
へ戻り、ステツプ406は再びRLATCH=1に設
定する。これにより、再び非自動動作モードが指
示される。もし、オペレータが手動でまたは他の
仕方で別のパレツトを所定位置に締め付ければ、
再び、前に割当てられた縫い目パターンがその固
定されたパレツトに入つている被縫製物に対して
縫製される。これは、非自動モードにおいて要求
されるように、オペレータが再度「開始」指令を
入力すると行なわれる。もちろん、「開始」指令
を入力する前にオペレータが適当なキーボード入
力をすることによつてフアイル割当てを変更でき
ることに注意されたい。 以上の説明から、自動制御付きパレツト取扱い
装置に関連する相互通信装置の好ましい実施例が
開示されたことを理解されたい。また、この発明
の範囲から逸脱することなく、好ましい実施例の
諸要素を、相互通信装置およびパレツト取扱い装
置の自動制御装置において代替論理で置き換えう
ることを理解されたい。
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