本明細書中で記載されるのは、パエニバチルス(Paenibacillus)属種由来のエンド-β-マンナナーゼ、そのようなエンド-β-マンナナーゼをコードするポリヌクレオチド、そのようなマンナナーゼを含有する洗浄組成物、及びそれらの使用方法である。一実施形態において、本明細書中で記載されるパエニバチルス(Paenibacillus)属種エンド-β-マンナナーゼは、グリコシルヒドロラーゼ活性を有し、且つ/又は洗浄組成物及び/若しくはプロテアーゼの存在下で安定している。本明細書中に記載されるエンド-β-マンナナーゼの特徴は、種々の洗浄用途及び他の工業用途での使用によく適しており、例えばそこで、当該酵素は、洗剤組成物中に見出される界面活性剤、プロテアーゼ、及び/又は他の成分の存在下でマンナンを加水分解することができる。
明確にするために以下の用語が定義される。定義されない用語及び略語は、当該技術分野において用いられている通常の意味が与えられるべきである。例えば、本明細書中で定義されない技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する(例えば、Singleton and Sainsbury,Dictionary of Microbiology and Molecular Biology,2d Ed.,John Wiley and Sons,NY 1994;及びHale and Marham,The Harper Collins Dictionary of Biology,Harper Perennial,NY 1991参照)。
単数の用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈が明確にそうでないと示さない限り、複数の言及を含む。
用語「マンナンエンド-1,4-β-マンノシダーゼ」、「エンド-1,4-β-マンナナーゼ」、「エンド-β-1,4-マンナーゼ」、「β-マンナナーゼB」、「β-1,4-マンナン4-マンナノヒドロラーゼ」、「エンド-β-マンナナーゼ」、「β-D-マンナナーゼ」、「1,4-β-D-マンナンマンナノヒドロラーゼ」、又は「エンド-β-マンナナーゼ」(EC 3.2.1.78)は、マンナン、ガラクトマンナン、及びグルコマンナン中の1,4-β-Dマンノシド結合のランダムな加水分解が可能な酵素を指す。エンド-1,4-β-マンナナーゼは、グリコシルヒドロラーゼのいくつかのファミリーのメンバーであり、GH26及びGH5が挙げられる。特に、エンド-β-マンナナーゼは、マンナンを分解させる一群のポリサッカラーゼを構成し、そして、マンノース単位を含有するポリオース鎖を切断することができる(すなわち、マンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナン、及びガラクトグルコマンナン中のグリコシド結合を切断することができる)酵素を意味する。本明細書中で記載される「エンド-β-マンナナーゼ」は、追加的な酵素活性(例えば、エンド-1,4-β-グルカナーゼ、1,4-β-マンノシダーゼ、及びセロデキストリナーゼ活性)を有し得る。
用語「マンナナーゼ」、「マンノシド酵素」、「マンノース分解酵素」、「マンナナーゼ酵素」、「マンナナーゼポリペプチド」、又は「マンナナーゼタンパク質」は、マンナンを分解させることができる酵素、ポリペプチド、又はタンパク質を指す。マンナナーゼ酵素は、例えば、エンド-β-マンナナーゼ、エキソ-β-マンナナーゼ、又はグリコシルヒドロラーゼであってよい。本明細書中で用いられるマンナナーゼ活性は、当該技術分野において知られているあらゆる手順に従って判定されてよい(例えば、Lever,Anal.Biochem,47:273,1972;Eriksson and Winell,Acta Chem.Scand.,(1968),22:1924;米国特許第6602842号明細書;及び国際公開第95/35362A1号パンフレット参照)。
本明細書中で用いられる「マンナン」は、β-1,4結合したマンノースで構成される骨格を有する多糖である;「グルコマンナン」は、多かれ少なかれ規則正しく交互になっている、β-1,4結合したマンノース及びグルコースの骨格を有する多糖である;「ガラクトマンナン」及び「ガラクトグルコマンナン」は、アルファ-1,6結合したガラクトース側枝を有するマンナン及びグルコマンナンである。これらの化合物はアセチル化されていてもよい。ガラクトマンナン及びガラクトグルコマンナンの分解は、ガラクトース側枝の完全な、又は部分的な除去によって促進される。さらに、アセチル化マンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナン、及びガラクトグルコマンナンの分解は、完全な、又は部分的な脱アセチル化によって促進される。アセチル基は、アルカリによって、又はマンナンアセチルエステラーゼによって除去され得る。マンナナーゼから、又はマンナナーゼとアルファガラクトシダーゼ及び/若しくはマンナンアセチルエステラーゼとの組合せによって放出されるオリゴマーは、β-マンノシダーゼ及び/又はβ-グルコシダーゼによってさらに分解して、遊離マルトースを放出し得る。
用語「改変」は、アミノ酸配列におけるあらゆる変化又は変更を指し、注目するアミノ酸配列の同定された位置でのアミノ酸の、出発アミノ酸とは異なるアミノ酸による置換、注目するアミノ酸配列の同定された位置でのアミノ酸の欠失、注目するアミノ酸配列の同定された位置でのアミノ酸の挿入、注目するアミノ酸配列中のアミノ酸側鎖の置換、及び/又は注目するアミノ酸配列の化学的改変が挙げられる。
用語「触媒活性」又は「活性」は、定義された反応条件下での所定の基質の変換を量的に説明する。用語「残留活性」は、ある条件セット下での酵素の触媒活性の、異なる条件セット下での触媒活性に対する比率と定義される。用語「比活性」は、定義された反応条件下での酵素量あたりの触媒活性を量的に説明する。
用語「pH安定性」は、安定性が最適であるpHから大きく(例えば、最適pHを1pH単位超える、又は下回るよりも)外れているpH値への限られた曝露に、その活性が測定可能である条件下でその活性を失うことなく耐えるタンパク質の能力を説明する。
用語「洗剤安定性」は、洗剤組成物混合物中での指定された洗剤組成物成分(例えば加水分解酵素)の安定性を指す。
用語「ペルヒドロラーゼ」は、洗浄、漂白、及び消毒等の用途に適した過酸の形成をもたらす反応を触媒することができる酵素を指す。
フレーズ「水性組成物」及び「水性環境」に用いられる用語「水性」は、少なくとも50%水で構成される組成物を指す。水性組成物は、水を少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、97%、98%又は99%含有し得る。
用語「界面活性剤」は、表面活性品質を有すると当該技術分野において一般に認識されているあらゆる化合物を指す。界面活性剤として一般に、陰イオン性化合物、陽イオン性化合物、非イオン性化合物、及び双性イオン性化合物が挙げられ、これらは本明細書中でさらに説明される。
用語「表面特性」は、タンパク質の表面によって示される静電荷、並びに疎水性及び親水性等の特性に関して用いられる。
用語「キレーター安定性」は、本開示のエンド-β-マンナナーゼが、例えばキレート剤に曝され、又はこれと接触しながら、本明細書中で開示されるマンノシル化プロセス、加水分解プロセス、洗浄プロセス、又は他のプロセスの間の支配的な条件下で所定の期間にわたって、指定された量の酵素活性を保持することを指す。一部の実施形態において、マンナナーゼは、例えば、少なくとも約10分、約20分、約40分、約60分、約100分その他の所定の期間にわたるキレート剤との接触後、マンナナーゼ活性を少なくとも約50%、約60%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約92%、約95%、約96%、約97%、約98%、又は約99%保持する。
用語「熱安定性」及び「熱安定の」は、マンナナーゼが、例えば、高温に曝されながら、マンノシル化プロセス、加水分解プロセス、洗浄プロセス、又は他のプロセスの間の支配的な条件下で所定の期間にわたって高温に曝された後に、指定された量の酵素活性を保持することを指す。一部の実施形態において、マンナナーゼは、例えば、少なくとも約5分、10分、15分、20分、30分、40分、50分、60分、120分、180分、240分、300分その他の所定の期間にわたって、高温、例えば、少なくとも約50℃、約55℃、約60℃、約65℃、又は約70℃に曝された後に、マンナナーゼ活性を少なくとも約50%、約60%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約92%、約95%、約96%、約97%、約98%、又は約99%保持する。
用語「洗浄活性」は、本明細書中で開示されるマンノシル化プロセス、加水分解プロセス、洗浄プロセス、又は他のプロセスの間の支配的な条件下で、エンド-β-マンナナーゼによって達成される洗浄性能を指す。一部の実施形態において、洗浄性能は、食品、家庭用剤、又はパーソナルケア製品から生じた酵素感受性の染みに関する種々の洗浄アッセイの利用によって判定される。これらの染みの一部として、例えば、標準的な洗い条件に染みを曝した後の種々のクロマトグラフィ、分光測光法、又は他の定量的方法論によって判定される、アイスクリーム、ケチャップ、BBQソース、マヨネーズ、スープ、チョコレートミルク、チョコレートプリン、冷凍デザート、シャンプー、ボディローション、サンプロテクション製品、練り歯みがき、ローカストビーンガム、又はグアーガムが挙げられる。例示的なアッセイとして、以下に限定されないが、国際公開第99/34011号パンフレット、米国特許第6605458号明細書、及び米国特許第6566114号明細書に記載されるもの、並びに実施例に記載される方法が挙げられる。
用語「クリーンな表面」及び「クリーンな織物」は、染み除去パーセントが、汚された表面又は織物の少なくとも10%、好ましくは少なくとも15%、20%、25%、30%、35%、又は40%である表面又は織物をそれぞれ指す。
マンナナーゼ変異体又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片と併せて用いられる場合の用語「有効量」は、指定された洗浄組成物中で所望されるレベルの酵素活性を達成するのに必要とされるマンナナーゼ変異体又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の量を指す。そのような有効量は、当業者によって容易に確認され、そして多くの因子、例えば、用いられる特定のマンナナーゼ変異体又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片、洗浄用途、洗浄組成物の特定の組成に、そして液体組成物又は乾燥組成物(例えば、顆粒、バー、粉末、固体、液体、タブレット、ゲル、ペースト、泡、シート、又は単位用量)が必要とされるかに基づく。
洗浄組成物と併せて用いられる場合の用語「補助剤成分」は、所望される洗浄組成物の特定のタイプ、及び製品の形態(例えば、液体、顆粒、粉末、バー、ペースト、スプレー、タブレット、ゲル、単位用量、シート、又は泡の組成物)について選択されるあらゆる液体、固体、又は気体の材料を意味し、当該材料もまた好ましくは、組成物に用いられるマンナナーゼ変異体又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片と適合する。一部の実施形態において、顆粒状組成物は、「コンパクトな」形態であり、他の実施形態において、液体組成物は、「濃縮した」形態である。
用語「洗浄組成物」及び「洗浄製剤」は、洗浄されることになるアイテム又は表面、例えば布地、皿、コンタクトレンズ、固体表面、毛髪、皮膚、及び歯からの不所望の化合物(例えば、汚れ又は染み)の除去に用いられる化学成分の混合物を指す。洗浄されることになる表面又はアイテム、及び組成物又は製剤の所望される形態に応じて、組成物又は製剤は、液体、ゲル、顆粒、粉末、バー、ペースト、スプレー、タブレット、ゲル、単位用量、シート、又は泡の形態であってよい。
用語「洗剤組成物」及び「洗剤製剤」は、汚された物体の洗浄用の洗い媒体に用いることが意図される化学成分の混合物を指す。洗剤組成物/製剤は一般に、少なくとも1つの界面活性剤を含み、そして場合によっては、加水分解酵素、酸化還元酵素、ビルダー、漂白剤、漂白活性化剤、青味剤、蛍光色素、固化阻害剤、マスキング剤、酵素活性化剤、酸化防止剤、及び可溶化剤を含んでよい。
用語「食器洗い組成物」は、皿類及びカトラリーを洗浄するための、例えば、顆粒、単位用量、及び液体の形態が挙げられる組成物の全ての形態を指す。一部の実施形態において、食器洗い組成物は、自動食器洗い機に用いられる「自動食器洗い」組成物である。用語「皿類」は、セラミックス、プラスチック、金属、磁器、ガラス、及びアクリルが挙げられるがこれらに限定されないあらゆる材料の皿(例えば、プレート、カップ、ガラス、ボウル、及びコンテナ)及びカトラリー(例えば、スプーン、ナイフ、及びフォークが挙げられるがこれらに限定されない器具)を指す。
用語「漂白する」は、十分な時間、そして適切なpH及び温度の条件下での材料(例えば、布地、洗濯物、パルプその他)又は表面の、材料のブライトニング(すなわちホワイトニング)及び/又は洗浄をもたらすための処理を指す。漂白に適した化学物質の例として、以下に限定されないが、ClO2、H2O2、過酸、及びNO2が挙げられる。
マンナナーゼ変異体又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の用語「洗い性能」は、洗剤組成物に追加的な洗浄性能を付与する、変異体又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の、洗いへの寄与を指す。洗い性能は、関連する洗い条件下で比較される。用語「関連する洗い条件」は、本明細書中で、皿又は洗濯洗剤の市場区分における、家庭で実際に用いられる条件、特に洗い温度、時間、洗い機構、泡濃度、洗剤のタイプ、及び水硬度を示すのに用いられる。
本明細書中で用いられる用語「殺菌」は、表面からの汚染物質の除去、並びにアイテムの表面上の微生物の阻害又は死滅を指す。
本明細書中の洗浄組成物の「コンパクトな」形態は、密度によって、そして組成に関しては無機フィラー塩の量によって、最も良く反映される。無機フィラー塩は、粉末形態の洗剤組成物の従来の成分である。従来の洗剤組成物において、フィラー塩は、かなりの量で、典型的には総組成物の約17~約35重量%の量で存在する。それに対して、コンパクトな組成物において、フィラー塩は、総組成物の約15%以下の量で存在する。一部の実施形態において、フィラー塩は、組成物の約10重量%以下、より好ましくは約5重量%以下の量で存在する。一部の実施形態において、無機フィラー塩は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の硫酸塩及び塩化物塩から選択される。一部の実施形態において、好ましいフィラー塩は、硫酸ナトリウムである。
用語「布地」は、例えば、布、ニット、及び不織材料、そして例えば、糸及び布、ニット、並びに不織布に変換され得るステープルファイバー及びフィラメントを指す。当該用語は、天然繊維、及び合成(例えば人造)繊維から製造される材料を包含する。
核酸又はポリヌクレオチドが「単離される」とは、以下に限定されないが、例えば、他のタンパク質、核酸、及び細胞が挙げられる他の成分から少なくとも部分的に、又は完全に分離されている場合である。同様に、ポリペプチド、タンパク質、又はペプチドが「単離される」とは、以下に限定されないが、例えば、他のタンパク質、核酸、及び細胞が挙げられる他の成分から少なくとも部分的に、又は完全に分離されている場合である。モルベースで、単離された種は、組成物中の他の種よりも豊富である。例えば、単離された種は、存在する全ての高分子種の少なくとも約60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%(モルベース)を構成し得る。好ましくは、注目する種は、必要な均一性となるように精製される(すなわち、汚染物質種が、従来の検出方法によって組成物中に検出され得ない)。純度及び均一性は、当該技術分野において周知のいくつかの技術、例えば、核酸サンプル又はタンパク質サンプルのそれぞれアガロース電気泳動又はポリアクリルアミドゲル電気泳動に続く、染色直後の視覚化を用いて、判定され得る。所望される場合、高分解能の技術、例えば、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)又は類似の手段が、物質の精製に利用されてよい。
核酸又はポリペプチドに用いられる用語「精製された」は、一般に、当該技術分野において周知の分析技術によって判定されて、他の成分が本質的にない核酸又はポリペプチドを意味する(例えば、精製されたポリペプチド又はポリヌクレオチドは、電気泳動ゲル、クロマトグラフィ溶出液、及び/又は密度勾配遠心分離に曝された媒体において、不連続なバンドを形成する)。例えば、電気泳動ゲル中に本質的に1つのバンドが生じる核酸又はポリペプチドは、「精製されている」。精製された核酸又はポリペプチドは、少なくとも約50%純粋であり、通常、少なくとも約60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、99.6%、99.7%、又は99.8%以上純粋である(例えば、モルベースでの重量パーセント)。これに関連して、精製技術又は富化技術の利用後に分子の濃度が実質的に増大している場合、組成物は分子について富化されている。用語「富化される」は、出発組成物におけるよりも高い相対濃度又は絶対濃度にて組成物中に存在する化合物、ポリペプチド、細胞、核酸、アミノ酸、又は他の特定の材料若しくは成分を指す。
本明細書中で用いられる「ポリペプチド」は、ペプチド結合により結合する複数のアミノ酸を含む分子を指す。用語「ポリペプチド」、「ペプチド」、及び「タンパク質」は、互換的に用いられる。タンパク質は、場合によっては、官能性を付加するように改変(例えば、グリコシル化、リン酸化、アシル化、ファルネシル化、プレニル化、そしてスルホン化)されてよい。そのようなアミノ酸配列は、活性を示す場合、「酵素」と呼ばれ得る。アミノ酸残基についての従来の1文字コード又は3文字コードが用いられ、アミノ酸配列は、標準的なアミノ末端からカルボキシ末端の向き(すなわち、N→C)に示される。
用語「ポリヌクレオチド」は、ポリペプチドをコードすることができるDNA、RNA、ヘテロ二本鎖、及び合成分子を包含する。核酸は一本鎖であっても二本鎖であってもよいし、化学改変を有してもよい。用語「核酸」及び「ポリヌクレオチド」は、互換的に用いられる。遺伝コードが縮重するので、複数のコドンが、特定のアミノ酸をコードするのに用いられ得、そして本組成物及び本方法は、特定のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を包含する。特に明記されない限り、核酸配列は、5’から3’の向きに示される。
本明細書中で用いられる用語「野生型」及び「固有の」は、自然界に見出されるポリペプチド又はポリヌクレオチドを指す。
ポリペプチドに関して、用語「野生型」及び「親の」は、1つ又は複数のアミノ酸位置にて人工的な置換、挿入、又は欠失を含まない、天然に存在するポリペプチドを指す。同様に、ポリヌクレオチドに関して、用語「野生型」及び「親の」は、1つ又は複数のヌクレオシドにて人工的な置換、挿入、又は欠失を含まない、天然に存在するポリヌクレオチドを指す。しかしながら、野生型又は親のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、天然に存在するポリヌクレオチドに限定されず、野生型又は親のポリペプチドをコードするあらゆるポリヌクレオチドを包含することを強調する。
ポリペプチドに関して、用語「基準」は、1つ又は複数のアミノ酸位置にて人工的な置換、挿入、又は欠失を含まない、天然に存在するポリペプチド、及び1つ又は複数のアミノ酸位置にて1つ又は複数の人工的な置換、挿入、又は欠失を含むポリペプチドを指す。同様に、ポリヌクレオチドに関して、用語「基準」は、1つ又は複数のヌクレオシドの人工的な置換、挿入、又は欠失を含まない、天然に存在するポリヌクレオチド、及び1つ又は複数のヌクレオシドにて1つ又は複数の人工的な置換、挿入、又は欠失を含むポリヌクレオチドを指す。しかしながら、野生型又は親のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、天然に存在するポリヌクレオチドに限定されず、野生型又は親のポリペプチドをコードするあらゆるポリヌクレオチドを包含することを強調する。
1文字コード「Z」は、親又は基準のアミノ酸配列において、挿入又は欠失を同定する。親又は基準の配列に対する挿入について、1文字コード「Z」は、位置番号の左側にあり、そしてさらに、その中に挿入される各アミノ酸の前に、挿入の順位を示す数字(例えば、.01)を含む。例えば、位置298での一アミノ酸、グルタミン(Q)の挿入は、「Z298.01Q」と表されることとなる;位置298での一アミノ酸X(Xはあらゆるアミノ酸であってよい)の挿入は、「Z298.01X」と表されることとなる;そして、位置87と88の間への3つのアミノ酸、アラニン(A)、セリン(S)、及びチロシン(Y)の挿入は、「Z87.01A/Z87.02S/Z87.03Y」と表されることとなる。欠失について、1文字コード「Z」は、位置番号の右側にある。例えば、位置100からのアラニン(A)の欠失は、A100Zと表されることとなる。先の挿入及び欠失のいくつかの組合せが、以下のように表されることとなる:「G87S/Z87.01A/Z87.02S/Z87.03Y/A100Z」。
用語「マンナナーゼ変異体」は、1つ又は複数のアミノ酸の置換、付加、又は欠失によって、典型的には組換えDNA技術によって基準ポリペプチドから得られるポリペプチドを指す。マンナナーゼ変異体は、少数のアミノ酸残基が基準ポリペプチドと異なってよく、そして、触媒ドメインの全長にわたる、基準ポリペプチドとの一次アミノ酸配列の相同性/同一性のレベルによって定義されてよい。例えば、マンナナーゼ変異体は、基準ポリペプチドとのアミノ酸配列同一性が、少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%である。基準ポリペプチドとして、マンナナーゼ(エンド-1,4-β-マンノシダーゼ、EC 3.2.1.78)のGH5_8サブファミリー内の天然に存在するマンナナーゼ及び組換えマンナナーゼが挙げられる。このGH5_8サブファミリーは、Aspeborg et al(2012),「Evolution,substrate specificity and subfamily classification of glycosyl hydrolase family 5(GH5)」,BMC Evolutionary Biology,12:186においてより完全に記載されている。例示的なGH5_8細菌のマンナナーゼとして、例えば、NDL-Cladeマンナナーゼ、例えば、PspMan4(配列番号14)及びPspMan9(配列番号30);並びに他のマンナナーゼ、例えば、バチルス属種(Bac.sp.)1WKY_A(BAD99527.1)(配列番号43)、B.アガラドハエレンス(B.agaradhaerens)2WHL_A(Q5YEX6の残基30~330)(配列番号45)、WO2015022428-0015(配列番号44)、US6566114-002の残基32~330(配列番号160)、及びUS6566114-002の残基32~340(配列番号162)が挙げられる。マンナナーゼのNDL-Cladeは、2015年7月10日出願の国際特許出願PCT/US15/40057号明細書(後に国際公開第2016/007929号パンフレットとして公開)においてより完全に記載されている。
用語「変異ポリヌクレオチド」は、マンナナーゼ変異体をコードし、親ポリヌクレオチドとの指定された程度の相同性/同一性を有し、又は親ポリヌクレオチド若しくはその相補体に、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドを指す。例えば、変異ポリヌクレオチドは、親ポリヌクレオチドとのヌクレオチド配列同一性が、少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%である。
標準的なパラメータを用いる既知のプログラム、例えばBLAST、ALIGN、及びCLUSTALを用いて、配列同一性が判定されてよい(例えば、Altschul et al.[1990]J.Mol.Biol.215:403-410;Henikoff et al.[1989]Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:10915;Karin et al.[1993]Proc.Natl.Acad.Sci.USA90:5873;及びHiggins et al.[1988]Gene 73:237-244参照)。BLAST分析を実行するためのソフトウェアが、国立生物工学情報センター(National Center for Biotechnology Information:NCBI)により公開されている。また、FASTAを用いて、データベースが検索されてもよい(Pearson et al.[1988]Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:2444-2448)。2つのポリペプチドが実質的に同一であるという1つの指示は、第1のポリペプチドが第2のポリペプチドと免疫学的に交差反応性であることである。典型的には、保存的なアミノ酸置換により異なるポリペプチドは、免疫学的に交差反応性である。従って、ポリペプチドは、例えば、2つのペプチドが、1つの保存的な置換によってのみ異なる場合、第2のポリペプチドと実質的に同一である。複数のタンパク質配列の比較に有用な別のアルゴリズムとして、Geneiousソフトウェア(Biomatters Ltd.)のMUSCLEプログラムがある(Robert C.Edgar.MUSCLE:multiple sequence alignment with high accuracy and high throughput Nucl.Acids Res.(2004)32(5):1792-1797)。
用語「に由来する」は、用語「に起源する」、「から得られる」、「から入手できる」、「から単離される」、及び「から生じる」を包含し、一般に、指定されたある材料が、指定された別の材料にその起源があるのを見出すことを、又は指定された別の材料に関して記載され得る特徴を有することを示す。
用語「ハイブリダイゼーション」は、当該技術分野において知られているように、核酸の鎖が、塩基対形成により相補鎖と結合するプロセスを指す。
用語「ハイブリダイゼーション条件」は、ハイブリダイゼーション反応が行われる条件を指す。当該条件は典型的に、ハイブリダイゼーションが評価される条件の「ストリンジェンシー」の程度によって分類される。ストリンジェンシーの程度は、例えば、核酸に結合する複合体又はプローブの融解温度(Tm)に基づいてよい。例えば、「最大ストリンジェンシー」は、典型的に、Tm-5℃(プローブのTmを5℃下回る)くらいで;「高ストリンジェンシー」は、Tmを約5~10℃下回って;「中程度のストリンジェンシー」は、プローブのTmを約10~20℃下回って;そして「低ストリンジェンシー」は、Tmを約20~25℃下回って、起こる。代わりに、又は加えて、ハイブリダイゼーション条件は、ハイブリダイゼーションの塩若しくはイオンの強度条件、並びに/又は1つ若しくは複数のストリンジェンシー洗い、例えば6×SSC=非常に低いストリンジェンシー;3×SSC=低~中程度のストリンジェンシー;1×SSC=中程度のストリンジェンシー;及び0.5×SSC=高ストリンジェンシーに基づいてよい。機能的に、最大ストリンジェンシー条件は、ハイブリダイゼーションプローブと厳密な同一性又はほぼ厳密な同一性を有する核酸配列を同定するのに用いられ得る;一方、高ストリンジェンシー条件は、プローブと約80%以上の配列同一性を有する核酸配列を同定するのに用いられる。高い選択性を必要とする用途については、ハイブリッドを形成するために比較的ストリンジェントな条件を用いる(例えば、比較的低い塩及び/又は高い温度条件が用いられる)ことが典型的に所望される。
少なくとも2つの核酸又はポリペプチドの文脈における用語「実質的に類似した」及び「実質的に同一の」は、ポリヌクレオチド又はポリペプチドが、親配列若しくは基準配列との同一性が少なくとも約90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%である配列、又は、官能性を付加することなく本記載を回避するためだけになされたアミノ酸の置換、挿入、欠失、若しくは改変を含む配列のいずれかを含むことを意味する。
用語「発現ベクター」は、指定されたポリペプチドをコードして、適切な宿主においてポリペプチドの発現をもたらすことができる適切な制御配列に作動可能に結合されたDNA配列を含有するDNA構築物を指す。そのような制御配列は、転写をもたらすプロモーター、そのような転写を制御する任意選択のオペレータ配列、適切なmRNAリボソーム結合部位をコードする配列、並びに転写及び翻訳の終結を制御する配列を含む。ベクターは、プラスミドであってもファージ粒子であってもよいし、単純に、潜在的なゲノム挿入物であってもよい。一旦適切な宿主に形質転換されれば、ベクターは、宿主ゲノムと独立して複製且つ機能してもよいし、場合によっては、それ自体ゲノム中に組み込んでもよい。
用語「組換え体」は、例えば、変更されたポリペプチドを生産するようにコード配列を突然変異させることによって、コード配列を別の遺伝子のコード配列に融合させることによって、異なるプロモーターの制御下に遺伝子を置くことによって、異種起源の生物中で遺伝子を発現させることによって、低いレベル又は高いレベルにて遺伝子を発現させることによって、条件的に、又は構成的に、その生来の発現プロフィールと異なるように遺伝子を発現させることによって、配列特性又は発現特性を変えるように改変された遺伝的材料(すなわち、核酸、これがコードするポリペプチド、並びにそのようなポリヌクレオチドを含むベクター及び細胞)を指す。通常、組換え核酸、ポリペプチド、それらに基づく細胞は、人によって、自然界に見出される関連する核酸、ポリペプチド、及び細胞と同一でないように操作されてきた。
用語「シグナル配列」は、ポリペプチドのN末端部分に結合した一連のアミノ酸の配列を指し、これにより、成熟形態のタンパク質の、細胞からの分泌が促進される。成熟形態の細胞外タンパク質は、分泌プロセスの間にシグナル配列が切断されて、これを欠く。
用語「選択マーカー」又は「選択可能なマーカー」は、導入された核酸又はベクターを含有する宿主の選択を容易にし得る、宿主細胞中での発現が可能な遺伝子を指す。選択可能マーカーの例として、以下に限定されないが、代謝の利点、例えば栄養的な利点を宿主細胞に付与する抗菌物質(例えば、ハイグロマイシン、ブレオマイシン、又はクロラムフェニコール)及び/又は遺伝子が挙げられる。用語「選択可能な遺伝子産物」は、選択可能なマーカーが発現される細胞に、抗生物質又は薬物に対する耐性を付与する酵素活性をコードする遺伝子を指す。
本明細書中で用いられる用語「調節要素」は、核酸配列の発現の一部の態様を制御する遺伝的要素を指す。例えば、プロモーターは、作動可能に結合されたコード領域の転写の開始を促進する調節要素である。追加的な調節要素として、スプライシングシグナル、ポリアデニル化シグナル、及び終結シグナルが挙げられる。
用語「宿主細胞」は一般に、当該技術分野において知られている組換えDNA技術を用いて構築されたベクターにより形質転換又は形質移入される原核生物宿主又は真核生物宿主を指す。形質転換された宿主細胞は、タンパク質変異体をコードするベクターを複製することができ、又は所望されるタンパク質変異体を発現することができる。タンパク質変異体のプレフォーム又はプロフォームをコードするベクターの場合、そのような変異体は典型的に、発現された場合、宿主細胞から宿主細胞培地中に分泌される。
核酸配列を細胞中に挿入する文脈における用語「導入される」は、形質転換、形質導入、又は形質移入を意味する。形質転換の手段として、当該技術分野において知られているプロトプラスト形質転換、塩化カルシウム沈殿、電気穿孔法、裸DNA等が挙げられる(Chang and Cohen[1979]Mol.Gen.Genet.168:111-115;Smith et al.[1986]Appl.Env.Microbiol.51:634;及びFerrari et al.によるレビュー論文(Harwood,Bacillus,Plenum Publishing Corporation,pp.57-72,1989)参照)。
数値と併せて用いられる場合の用語「約」は、数値の-10%~+10%の範囲を指す。例えば、フレーズ「約6のpH値」は、5.4から6.6のpH値を指す。
本明細書中で用いられるあらゆる見出しは、便宜上記載されるものであり、限定として解釈されるべきでない。一見出しの下に含まれる記載は、全体として本明細書に適用され得る。
本明細書中で開示される変異体、組成物、及び方法は、2つ以上の改変を含む組換えマンナナーゼ、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、そのような変異体は、従来の分子生物学技術により生じる(例えば、Sambrook et al,Molecular Cloning:Cold Spring Harbor Laboratory Press参照)。一実施形態において、変異マンナナーゼ、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、少なくとも1つの置換、少なくとも1つの欠失、及び少なくとも1つの挿入から選択される2つ以上の改変を含む。一部の実施形態において、改変は、突然変異の組合せ、例えば、少なくとも1つの置換及び少なくとも1つの欠失、少なくとも1つの欠失及び少なくとも1つの挿入、少なくとも1つの挿入及び少なくとも1つの置換、又は少なくとも1つの置換、少なくとも1つの欠失、及び少なくとも1つの挿入の組合せを含む。
一実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)1、2、3、4、6、10、19、28、30、38、59、60、61、62、63、66、67、68、70、71、74、75、78、80、82、93、97、103、111、124、129、131、135、136、139、143、150、167、168、184、213、214、217、225、228、235、242、244、258、259、261、263、276、283、及び284から選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置298での挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。さらに別の実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)1、2、3、4、6、10、19、28、30、38、59、60、62、63、66、67、68、70、71、74、75、78、80、82、93、97、103、111、124、129、131、135、136、139、143、150、167、168、184、213、214、217、225、228、235、242、244、258、259、261、263、276、283、及び284から選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置298での挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。さらに別の実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)1、2、3、4、6、10、19、28、30、38、59、60、62、63、66、67、68、70、71、74、75、78、80、82、93、97、103、111、124、129、131、135、136、139、143、150、167、168、184、213、214、217、225、228、235、242、244、258、259、261、283、及び284から選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置298での挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)1、4、6、10、19、28、30、38、59、60、63、66、67、68、70、71、74、75、78、80、82、97、103、111、124、129、131、143、167、168、184、214、217、225、228、235、242、244、258、259、261、263、276、及び284から選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置298での挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)19、30、38、59、60、63、67、68、71、74、97、103、129、167、168、184、225、228、235、242、244、258、及び261から選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置298での挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。別の実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)19、30、38、59、60、63、67、97、103、129、167、184、225、228、235、244、258、及び261から選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置298での挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、19、38、59、67、68、71、74、97、129、167、168、184、225、228、235、242、244、258、及び261から選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)M1X、A2X、T3X、G4X、Y6X、N10X、P19X、G28X、S30X、T38X、S59X、L60X、Y61X、T62X、K63X、L66X、N67X、A68X、K70X、N71X、N74X、V75X、Q78X、K80X、I82X、K93X、N97X、V103X、E111X、I124X、Y129X、T131X、S135X、A136X、D139X、K143X、N150X、F167X、P168X、Q184X、N213X、K214X、A217X、G225X、T228X、Y235X、Q242X、K244X、S258X、G259X、N261X、L263X、F276X、D283X、及びT284Xから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Xでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)M1X、A2X、T3X、G4X、Y6X、N10X、P19X、G28X、S30X、T38X、S59X、L60X、T62X、K63X、L66X、N67X、A68X、K70X、N71X、N74X、V75X、Q78X、K80X、I82X、K93X、N97X、V103X、E111X、I124X、Y129X、T131X、S135X、A136X、D139X、K143X、N150X、F167X、P168X、Q184X、N213X、K214X、A217X、G225X、T228X、Y235X、Q242X、K244X、S258X、G259X、N261X、L263X、F276X、D283X、及びT284Xから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Xでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)M1X、G4X、Y6X、N10X、P19X、G28X、S30X、T38X、S59X、L60X、K63X、L66X、N67X、A68X、K70X、N71X、N74X、V75X、Q78X、K80X、I82X、N97X、V103X、E111X、I124X、Y129X、T131X、K143X、F167X、P168X、Q184X、K214X、A217X、G225X、T228X、Y235X、Q242X、K244X、S258X、G259X、N261X、L263X、F276X、及びT284Xから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Xでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)M1X、A2X、T3X、G4X、Y6X、N10X、P19X、G28X、S30X、T38X、S59X、L60X、T62X、K63X、L66X、N67X、A68X、K70X、N71X、N74X、V75X、Q78X、K80X、I82X、K93X、N97X、V103X、E111X、I124X、Y129X、T131X、S135X、A136X、D139X、K143X、N150X、F167X、P168X、Q184X、N213X、K214X、A217X、G225X、T228X、Y235X、Q242X、K244X、S258X、G259X、N261X、D283X、及びT284Xから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Xでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)P19X、S30X、T38X、S59X、L60X、K63X、N67X、A68X、N71X、N74X、N97X、V103X、Y129X、F167X、P168X、Q184X、G225X、T228X、Y235X、Q242X、K244X、S258X、及びN261Xから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Xでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)P19X、S30X、T38X、S59X、L60X、K63X、N67X、N97X、V103X、Y129X、F167X、Q184X、G225X、T228X、Y235X、K244X、S258X、及びN261Xから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Xでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)P19X、T38X、S59X、N67X、A68X、N71X、N74X、N97X、Y129X、F167X、P168X、Q184X、G225X、T228X、Y235X、Q242X、K244X、S258X、及びN261Xから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)X1V、X1L、X2S、X3R、X4S、X6S、X6E、X10T、X10S、X19E、X28A、X28S、X30T、X38E、X59D、X59V、X60Q、X62E、X63R、X63L、X63E、X66V、X67D、X68S、X70R、X71D、X74E、X74S、X75L、X78D、X78H、X80T、X82M、X93R、X97D、X97L、X103I、X111D、X111S、X124V、X129M、X131A、X135L、X136L、X139M、X143Q、X143R、X150T、X167Y、X168A、X168S、X184D、X184L、X213A、X214I、X217P、X225C、X225P、X228V、X235L、X242L、X244L、X258D、X259P、X261Q、X261R、X263E、X276Y、X283S、X284A、及びX284Eから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)X1V、X1L、X2S、X3R、X4S、X6S、X6E、X10T、X10S、X19E、X28A、X28S、X30T、X38E、X59D、X59V、X60Q、X61W、X62E、X63R、X63L、X63E、X66V、X67D、X68S、X70R、X71D、X74E、X74S、X75L、X78D、X78H、X80T、X82M、X93R、X97D、X97L、X103I、X111D、X111S、X124V、X129M、X131A、X135L、X136L、X139M、X143Q、X143R、X150T、X167Y、X168A、X168S、X184D、X184L、X213A、X214I、X217P、X225C、X225P、X228V、X235L、X242L、X244L、X258D、X259P、X261Q、X261R、X263E、X276Y、X283S、X284A、及びX284Eから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)X1V、X1L、X2S、X3R、X4S、X6E、X10T、X10S、X19E、X28A、X28S、X30T、X38E、X59D、X59V、X60Q、X62E、X63R、X63L、X66V、X67D、X68S、X70R、X71D、X74E、X74S、X75L、X78D、X78H、X80T、X82M、X93R、X97D、X97L、X103I、X111D、X111S、X124V、X129M、X131A、X135L、X136L、X139M、X143Q、X143R、X150T、X167Y、X168A、X168S、X184D、X184L、X213A、X214I、X217P、X225C、X225P、X228V、X235L、X242L、X244L、X258D、X259P、X261Q、X261R、X283S、X284A、及びX284Eから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)X1V、X1L、X2S、X3R、X10T、X19E、X28A、X28S、X30T、X38E、X59D、X59V、X60Q、X62E、X63R、X63L、X66V、X67D、X68S、X70R、X71D、X74E、X78D、X80T、X82M、X97D、X97L、X103I、X111D、X111S、X124V、X129M、X131A、X139M、X143Q、X143R、X150T、X167Y、X168A、X168S、X184D、X184L、X213A、X214I、X217P、X225C、X225P、X228V、X235L、X244L、X258D、X259P、X261Q、X261R、X283S、X284A、及びX284Eから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)X1V、X4S、X6S、X6E、X10T、X10S、X19E、X28S、X30T、X38E、X59V、X60Q、X63R、X63L、X66V、X67D、X68S、X70R、X71D、X74S、X75L、X78D、X78H、X80T、X82M、X97D、X103I、X111D、X124V、X129M、X131A、X143Q、X143R、X167Y、X168S、X184L、X214I、X217P、X225C、X225P、X228V、X235L、X242L、X244L、X258D、X259P、X261R、X263E、X276Y、及びX284Aから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)X19E、X30T、X38E、X59V、X60Q、X63R、X63L、X63E、X67D、X68S、X71D、X74E、X74S、X97D、X97L、X103I、X129M、X167Y、X168A、X168S、X184D、X184L、X225C、X225P、X228V、X235L、X242L、X244L、X258D、X261Q、及びX261Rから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)X19E、X38E、X59V、X67D、X68S、X71D、X74E、X74S、X97D、X97L、X129M、X167Y、X168A、X168S、X184D、X184L、X225C、X225P、X228V、X235L、X242L、X244L、X258D、X261Q、及びX261Rから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)X19E、X38E、X59V、X67D、X68S、X71D、X74E、X97D、X97L、X129M、X167Y、X168A、X168S、X184D、X184L、X225C、X225P、X228V、X235L、X244L、X258D、X261Q、及びX261Rから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)X19E、X30T、X38E、X59V、X60Q、X63R、X63L、X63E、X67D、X97D、X103I、X129M、X167Y、X184L、X225C、X225P、X228V、X235L、X244L、X258D、及びX261Rから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)M1V、M1L、A2S、T3R、G4S、Y6S、Y6E、N10T、N10S、P19E、G28A、G28S、S30T、T38E、S59D、S59V、L60Q、Y61W、T62E、K63R、K63L、K63E、L66V、N67D、A68S、K70R、N71D、N74E、N74S、V75L、Q78D、Q78H、K80T、I82M、K93R、N97D、N97L、V103I、E111D、E111S、I124V、Y129M、T131A、T135L、A136L、D139M、K143Q、K143R、N150T、F167Y、P168A、P168S、Q184D、Q184L、N213A、K214I、A217P、G225C、G225P、T228V、Y235L、Q242L、K244L、S258D、G259P、N261Q、N261R、L263E、F276Y、D283S、T284A、及びT284Eから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)M1V、M1L、A2S、T3R、G4S、Y6S、Y6E、N10T、N10S、P19E、G28A、G28S、S30T、T38E、S59D、S59V、L60Q、T62E、K63R、K63L、K63E、L66V、N67D、A68S、K70R、N71D、N74E、N74S、V75L、Q78D、Q78H、K80T、I82M、K93R、N97D、N97L、V103I、E111D、E111S、I124V、Y129M、T131A、T135L、A136L、D139M、K143Q、K143R、N150T、F167Y、P168A、P168S、Q184D、Q184L、N213A、K214I、A217P、G225C、G225P、T228V、Y235L、Q242L、K244L、S258D、G259P、N261Q、N261R、L263E、F276Y、D283S、T284A、及びT284Eから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)M1V、M1L、A2S、T3R、G4S、Y6E、N10T、N10S、P19E、G28A、G28S、S30T、T38E、S59D、S59V、L60Q、T62E、K63R、K63L、L66V、N67D、A68S、K70R、N71D、N74E、N74S、V75L、Q78D、Q78H、K80T、I82M、K93R、N97D、N97L、V103I、E111D、E111S、I124V、Y129M、T131A、T135L、A136L、D139M、K143Q、K143R、N150T、F167Y、P168A、P168S、Q184D、Q184L、N213A、K214I、A217P、G225C、G225P、T228V、Y235L、Q242L、K244L、S258D、G259P、N261Q、N261R、D283S、T284A、及びT284Eから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)M1V、M1L、A2S、T3R、N10T、P19E、G28A、G28S、S30T、T38E、S59D、S59V、L60Q、T62E、K63R、K63L、L66V、N67D、A68S、K70R、N71D、N74E、Q78D、K80T、I82M、N97D、N97L、V103I、E111D、E111S、I124V、Y129M、T131A、D139M、K143Q、K143R、N150T、F167Y、P168A、P168S、Q184D、Q184L、N213A、K214I、A217P、G225C、G225P、T228V、Y235L、K244L、S258D、G259P、N261Q、N261R、D283S、T284A、及びT284Eから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)M1V、G4S、Y6S、Y6E、N10T、N10S、P19E、G28S、S30T、T38E、S59V、L60Q、K63R、K63L、K63E、L66V、N67D、A68S、K70R、N71D、N74S、V75L、Q78D、Q78H、K80T、I82M、N97D、V103I、E111D、I124V、Y129M、T131A、K143Q、K143R、F167Y、P168S、Q184L、K214I、A217P、G225C、G225P、T228V、Y235L、Q242L、K244L、S258D、G259P、N261R、L263E、F276Y、及びT284Aから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに位置Z298.01Qでの挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)P19E、S30T、T38E、S59D、S59V、L60Q、K63R、K63L、K63E、N67D、A68S、N71D、N74E、N74S、N97D、N97L、V103I、Y129M、F167Y、P168A、P168S、Q184D、Q184L、G225C、G225P、T228V、Y235L、Q242L、K244L、S258D、N261Q、及びN261Rから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、P19E、T38E、S59D、S59V、N67D、A68S、N71D、N74E、N97D、N97L、Y129M、F167Y、P168A、P168S、Q184D、Q184L、G225C、G225P、T228V、Y235L、K244L、S258D、N261Q、及びN261Rから選択される2つ以上の置換から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。別の実施形態は、以下から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し:(i)P19E、S30T、T38E、S59V、L60Q、K63R、K63L、K63E、N67D、N97D、V103I、Y129M、F167Y、Q184L、G225C、G225P、T228V、Y235L、K244L、S258D、及びN261Rから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換、並びに(ii)位置Z298.01Qでの挿入;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
別の実施形態は、129-244、129-143-244、38-258、38-143-258、19-184、19-143-184、97-225、97-143-225、67-168、67-143-168、60-61、63-71、63-71-143、228-235、及び143-228-235から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。さらに別の実施形態は、129-244、129-143-244、38-258、38-143-258、19-184、19-143-184、97-225、97-143-225、67-168、67-143-168、63-71、63-71-143、228-235、及び143-228-235から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、129-244、38-258、19-184、97-225、67-168、63-71、及び228-235から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、129-143-244、38-143-258、19-143-184、97-143-225、67-143-168、63-71-143、及び143-228-235から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、129-244、38-258、19-184、97-225、67-168、63-71、及び228-235から選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、129-143-244、38-143-258、19-143-184、97-143-225、67-143-168、63-71-143、及び143-228-235から選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
別の実施形態は、Y129X-K244X、Y129X-K143X-K244X、T38X-S258X、T38X-K143X-S258X、P19X-Q184X、P19X-K143X-Q184X、N97X-G225X、N97X-K143X-G225X、L60X-Y61X、N67X-P168X、N67X-K143X-P168X、K63X-N71X、K63X-N71X-K143X、T228X-Y235X、及びK143X-T228X-Y235Xから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。さらに別の実施形態は、Y129X-K244X、Y129X-K143X-K244X、T38X-S258X、T38X-K143X-S258X、P19X-Q184X、P19X-K143X-Q184X、N97X-G225X、N97X-K143X-G225X、N67X-P168X、N67X-K143X-P168X、K63X-N71X、K63X-N71X-K143X、T228X-Y235X、及びK143X-T228X-Y235Xから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、Y129X-K244X、T38X-S258X、P19X-Q184X、N97X-G225X、N67X-P168X、K63X-N71X、及びT228X-Y235Xから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、Y129X-K143X-K244X、T38X-K143X-S258X、P19X-K143X-Q184X、N97X-K143X-G225X、N67X-K143X-P168X、K63X-N71X-K143X、及びK143X-T228X-Y235Xから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、Y129X-K244X、Y129X-K143X-K244X、T38X-S258X、T38X-K143X-S258X、P19X-Q184X、P19X-K143X-Q184X、N97X-G225X、N97X-K143X-G225X、N67X-P168X、N67X-K143X-P168X、K63X-N71X、K63X-N71X-K143X、T228X-Y235X、及びK143X-T228X-Y235Xから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、Y129X-K244X、T38X-S258X、P19X-Q184X、N97X-G225X、N67X-P168X、K63X-N71X、及びT228X-Y235Xから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。さらに別の実施形態は、Y129X-K143X-K244X、T38X-K143X-S258X、P19X-K143X-Q184X、N97X-K143X-G225X、N67X-K143X-P168X、K63X-N71X-K143X、及びK143X-T228X-Y235Xから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
別の実施形態は、X129M-X244L、X129M-X143Q-X244L、X38E-X258D、X38E-X143Q-X258D、X19E-X184D、X19E-X143Q-X184D、X19E-X184L、X19E-X143Q-X184L、X97D-X225C、X97D-X143Q-X225C、X97D-X225P、X97D-X143Q-X225P、X60Q-X61W、X67D-X168S、X67D-X143Q-X168S、X63L-X71D、X63L-X71D-X143Q、X63R-X71D、X63R-X71D-X143Q、X228V-X235L、及びX143Q-X228V-X235Lから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。さらに別の実施形態は、X129M-X244L、X129M-X143Q-X244L、X38E-X258D、X38E-X143Q-X258D、X19E-X184D、X19E-X143Q-X184D、X19E-X184L、X19E-X143Q-X184L、X97D-X225C、X97D-X143Q-X225C、X97D-X225P、X97D-X143Q-X225P、X67D-X168S、X67D-X143Q-X168S、X63L-X71D、X63L-X71D-X143Q、X63R-X71D、X63R-X71D-X143Q、X228V-X235L、及びX143Q-X228V-X235Lから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、X129M-X244L、X38E-X258D、X19E-X184D、X19E-X184L、X97D-X225C、X97D-X225P、X67D-X168S、X63L-X71D、X63R-X71D、及びX228V-X235Lから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、X129M-X143Q-X244L、X38E-X143Q-X258D、X19E-X143Q-X184D、X19E-X143Q-X184L、X97D-X143Q-X225C、X97D-X143Q-X225P、X67D-X143Q-X168S、X63L-X71D-X143Q、X63R-X71D-X143Q、及びX143Q-X228V-X235Lから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、X129M-X244L、X129M-X143Q-X244L、X38E-X258D、X38E-X143Q-X258D、X19E-X184D、X19E-X143Q-X184D、X19E-X184L、X19E-X143Q-X184L、X97D-X225C、X97D-X143Q-X225C、X97D-X225P、X97D-X143Q-X225P、X67D-X168S、X67D-X143Q-X168S、X63L-X71D、X63L-X71D-X143Q、X63R-X71D、X63R-X71D-X143Q、X228V-X235L、及びX143Q-X228V-X235Lから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。別の実施形態は、X129M-X244L、X38E-X258D、X19E-X184D、X19E-X184L、X97D-X225C、X97D-X225P、X67D-X168S、X63L-X71D、X63R-X71D、及びX228V-X235Lから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。さらに別の実施形態は、X129M-X143Q-X244L、X38E-X143Q-X258D、X19E-X143Q-X184D、X19E-X143Q-X184L、X97D-X143Q-X225C、X97D-X143Q-X225P、X67D-X143Q-X168S、X63L-X71D-X143Q、X63R-X71D-X143Q、及びX143Q-X228V-X235Lから選択される1つ又は複数の位置での1つ又は複数の置換から選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、Xは、あらゆるアミノ酸であり;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
別の実施形態は、Y129M-K244L、Y129M-K143Q-K244L、T38E-S258D、T38E-K143Q-S258D、P19E-Q184D、P19E-K143Q-Q184D、P19E-Q184L、P19E-K143Q-Q184L、N97D-G225C、N97D-K143Q-G225C、N97D-G225P、N97D-K143Q-G225P、L60Q-Y61W、N67D-P168S、N67D-K143Q-P168S、K63L-N71D、K63L-N71D-K143Q、K63R-N71D、K63R-N71D-K143Q、T228V-Y235L、及びK143Q-T228V-Y235Lから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。さらに別の実施形態は、Y129M-K244L、Y129M-K143Q-K244L、T38E-S258D、T38E-K143Q-S258D、P19E-Q184D、P19E-K143Q-Q184D、P19E-Q184L、P19E-K143Q-Q184L、N97D-G225C、N97D-K143Q-G225C、N97D-G225P、N97D-K143Q-G225P、N67D-P168S、N67D-K143Q-P168S、K63L-N71D、K63L-N71D-K143Q、K63R-N71D、K63R-N71D-K143Q、T228V-Y235L、及びK143Q-T228V-Y235Lから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、Y129M-K244L、T38E-S258D、P19E-Q184D、P19E-Q184L、N97D-G225C、N97D-G225P、N67D-P168S、K63L-N71D、K63R-N71D、及びT228V-Y235Lから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、Y129M-K143Q-K244L、T38E-K143Q-S258D、P19E-K143Q-Q184D、P19E-K143Q-Q184L、N97D-K143Q-G225C、N97D-K143Q-G225P、N67D-K143Q-P168S、K63L-N71D-K143Q、K63R-N71D-K143Q、及びK143Q-T228V-Y235Lから選択される2つ以上の改変を含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-Q184L-K244L-S258D-N261R;N67D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-G259P;P19E-K63L-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-G225C-T228V-K244L;P19E-T38E-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-G225C-K244L-S258D-N261R;T38E-K63L-N71D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Q242L-K244L-S258D-N261R;P19E-K63L-N71D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-K244L-S258D-G259P;N10T-T38E-S59V-L60Q-K63R-L66V-A68S-N74S-V75L-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-A217P-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-F167Y-Q184L-A217P-K244L-S258D-N261R;T38E-K63L-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L;P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-G225C-T228V-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-N97D-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R;N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-G225C-T228V-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-T38E-K63L-N71D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-K143Q-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-59V-L60Q-K63R-N67D-Q78D-K80T-N97D-I124V-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10S-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-N67D-Q78H-K80T-I82M-N97D-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;G4S-N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-T131A-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K214I-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;M1V-P19E-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-K143R-F167Y-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284A-Z298.01Q;Y6E-N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-N97D-E111S-Y129M-S135L-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261Q-D283S-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N71D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;A2S-P19E-G28S-S30T-T38E-K63R-N67D-N71D-N74E-K93R-N97D-Y129M-N150T-P168S-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;M1L-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-A136L-P168A-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63R-N67D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;T3R-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-K93R-N97L-E111S-Y129M-D139M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-S59D-N67D-A68S-N71D-K93R-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184D-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284E-Z298.01Q;P19E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-K244L;P19E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L;P19E-T38E-N67D-Y129M-P168S-Q184L-T228V-K244L;P19E-T38E-N67D-Y129M-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-G259P;K63L-N71D-Y129M-K143R-P168S-Q184L-G225C-T228V-K244L-S258D-G259P;又はP19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261Rを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、P19E-T38E-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N71D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;A2S-P19E-G28S-S30T-T38E-K63R-N67D-N71D-N74E-K93R-N97D-Y129M-N150T-P168S-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;T3R-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-K93R-N97L-E111S-Y129M-D139M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;又はN10T-P19E-G28A-S30T-T38E-S59D-N67D-A68S-N71D-K93R-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184D-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284E-Z298.01Qを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、N67D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-G259P;P19E-T38E-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-G225C-K244L-S258D-N261R;T38E-K63L-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L;N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-G225C-T228V-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K214I-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;M1V-P19E-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-K143R-F167Y-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284A-Z298.01Q;Y6E-N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-N97D-E111S-Y129M-S135L-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261Q-D283S-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N71D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;A2S-P19E-G28S-S30T-T38E-K63R-N67D-N71D-N74E-K93R-N97D-Y129M-N150T-P168S-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;T3R-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-K93R-N97L-E111S-Y129M-D139M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-S59D-N67D-A68S-N71D-K93R-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184D-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284E-Z298.01Q;P19E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L;又はP19E-T38E-N67D-Y129M-P168S-Q184L-T228V-K244Lを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-Q184L-K244L-S258D-N261R;N67D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-G259P;P19E-K63L-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-G225C-T228V-K244L;P19E-T38E-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-G225C-K244L-S258D-N261R;T38E-K63L-N71D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Q242L-K244L-S258D-N261R;P19E-K63L-N71D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-K244L-S258D-G259P;N10T-T38E-S59V-L60Q-K63R-L66V-A68S-N74S-V75L-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-A217P-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-F167Y-Q184L-A217P-K244L-S258D-N261R;T38E-K63L-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L;P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-G225C-T228V-K244L-S258D-N261R;N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-G225C-T228V-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-T38E-K63L-N71D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-K143Q-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-Q78D-K80T-N97D-I124V-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10S-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-N67D-Q78H-K80T-I82M-N97D-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;G4S-N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-T131A-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K214I-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;M1V-P19E-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-K143R-F167Y-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284A-Z298.01Q;Y6E-N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-N97D-E111S-Y129M-S135L-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261Q-D283S-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N71D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;A2S-P19E-G28S-S30T-T38E-K63R-N67D-N71D-N74E-K93R-N97D-Y129M-N150T-P168S-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;M1L-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-A136L-P168A-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63R-N67D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;T3R-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-K93R-N97L-E111S-Y129M-D139M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-S59D-N67D-A68S-N71D-K93R-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184D-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284E-Z298.01Q;P19E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-K244L;P19E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L;P19E-T38E-N67D-Y129M-P168S-Q184L-T228V-K244L;P19E-T38E-N67D-Y129M-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-G259P;K63L-N71D-Y129M-K143R-P168S-Q184L-G225C-T228V-K244L-S258D-G259P;又はP19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261Rを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、P19E-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-K143Q-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-Q78D-K80T-N97D-I124V-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10S-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-N67D-Q78H-K80T-I82M-N97D-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N71D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;又はN10T-P19E-G28A-S30T-T38E-S59D-N67D-A68S-N71D-K93R-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184D-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284E-Z298.01Qを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
別の実施形態は、P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-G225C-K244L-S258D-N261R;T38E-K63L-N71D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Q242L-K244L-S258D-N261R;N10T-T38E-S59V-L60Q-K63R-L66V-A68S-N74S-V75L-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-A217P-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-F167Y-Q184L-A217P-K244L-S258D-N261R;T38E-K63L-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-G225C-T228V-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-N97D-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R;N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-G225C-T228V-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-T38E-K63L-N71D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-K143Q-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-Q78D-K80T-N97D-I124V-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10S-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-N67D-Q78H-K80T-I82M-N97D-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;G4S-N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-T131A-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K214I-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;M1V-P19E-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-K143R-F167Y-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284A-Z298.01Q;Y6E-N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-N97D-E111S-Y129M-S135L-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261Q-D283S-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N71D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;A2S-P19E-G28S-S30T-T38E-K63R-N67D-N71D-N74E-K93R-N97D-Y129M-N150T-P168S-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;M1L-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-A136L-P168A-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01;N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63R-N67D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;T3R-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-K93R-N97L-E111S-Y129M-D139M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-S59D-N67D-A68S-N71D-K93R-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184D-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284E-Z298.01Q;P19E-T38E-N67D-Y129M-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-G259P;又はP19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261Rを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
さらに別の実施形態は、P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-K63L-N71D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-K244L-S258D-G259P;P19E-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-F167Y-Q184L-A217P-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-N67D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L;P19E-T38E-N67D-N97D-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R;N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-K143Q-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-Q78D-K80T-N97D-I124V-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10S-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-N67D-Q78H-K80T-I82M-N97D-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;G4S-N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-T131A-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K214I-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;M1V-P19E-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-K143R-F167Y-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284A-Z298.01Q;Y6E-N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-N97D-E111S-Y129M-S135L-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261Q-D283S-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N71D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;A2S-P19E-G28S-S30T-T38E-K63R-N67D-N71D-N74E-K93R-N97D-Y129M-N150T-P168S-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;M1L-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-A136L-P168A-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63R-N67D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;T3R-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-K93R-N97L-E111S-Y129M-D139M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-S59D-N67D-A68S-N71D-K93R-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184D-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284E-Z298.01Q;P19E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-K244L;P19E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K244L;P19E-T38E-N67D-Y129M-P168S-Q184L-T228V-K244L;P19E-T38E-N67D-Y129M-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-G259P;又はP19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261Rを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、P19E-K63L-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-G225C-T228V-K244L;P19E-T38E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-G225C-K244L-S258D-N261R;T38E-K63L-N71D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Q242L-K244L-S258D-N261R;P19E-K63L-N71D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-K244L-S258D-G259P;N10T-T38E-S59V-L60Q-K63R-L66V-A68S-N74S-V75L-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-A217P-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-N67D-N97D-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R;N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-N67D-N71D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-N67D-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-P168S-G225C-T228V-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-T38E-K63L-N71D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-K143Q-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-Q78D-K80T-N97D-I124V-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10S-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-N67D-Q78H-K80T-I82M-N97D-Y129M-K143Q-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;G4S-N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-T131A-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-P168S-Q184L-K214I-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;M1V-P19E-S30T-T38E-T62E-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-K143R-F167Y-P168S-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284A-Z298.01Q;Y6E-N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-N97D-E111S-Y129M-S135L-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261Q-D283S-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N71D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;A2S-P19E-G28S-S30T-T38E-K63R-N67D-N71D-N74E-K93R-N97D-Y129M-N150T-P168S-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;M1L-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-A136L-P168A-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63R-N67D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;又はN10T-P19E-G28A-S30T-T38E-S59D-N67D-A68S-N71D-K93R-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184D-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-T284E-Z298.01Qを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-Q184L-K244L-S258D-N261R;T38E-K63L-N71D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Q242L-K244L-S258D-N261R;P19E-K63L-N71D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-K244L-S258D-G259P;P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-G225C-T228V-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-T38E-K63L-N71D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-T131A-F167Y-Q184L-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;Y6E-N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-N97D-E111S-Y129M-S135L-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261Q-D283S-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N71D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;A2S-P19E-G28S-S30T-T38E-K63R-N67D-N71D-N74E-K93R-N97D-Y129M-N150T-P168S-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261Q-Z298.01Q;M1L-N10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-Q78D-N97D-Y129M-A136L-P168A-Q184L-N213A-G225C-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-K244L;P19E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-G259P;K63L-N71D-Y129M-K143R-P168S-Q184L-G225C-T228V-K244L-S258D-G259P;又はP19E-T38E-K63L-N71D-Y129M-P168S-Q184L-K244L-S258D-N261Rを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、P19E-T38E-N67D-N97D-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R;P19E-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-T38E-K63L-N71D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-K143Q-Q184L-A217P-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;G4S-N10T-P19E-T38E-N67D-Q78D-K80T-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63L-K70R-N71D-Q78D-K80T-N97D-E111D-Y129M-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;Y6E-N10T-P19E-G28S-S30T-T38E-K63L-N67D-N71D-N97D-E111S-Y129M-S135L-P168S-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261Q-D283S-Z298.01Q;N10T-P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N71D-N97D-V103I-Y129M-K143Q-P168S-Q184L-G225P-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;P19E-T38E-S59V-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Q;又はN10T-P19E-G28A-S30T-T38E-K63R-N67D-N97D-Y129M-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Qを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し;変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態は、P19E-S30T-T38E-S59V-L60Q-K63R-N67D-N97D-V103I-Y129M-F167Y-Q184L-G225C-T228V-Y235L-K244L-S258D-N261R-Z298.01Qを含むアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。
更なる実施形態において、マンナナーゼ変異体又は組換えポリペプチドは、配列番号13及び配列番号46~91から選択される。更なる実施形態において、マンナナーゼ変異体又は組換えポリペプチドは、配列番号13、49、60、69、74、77、78、82、及び83から選択される。
別の実施形態は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含むマンナナーゼのNDL-Cladeに関し、前記変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はさらに:位置31~40にてWXaKNDLXXAI(配列番号15)のモチーフ(式中、Xaは、F又はYであり、Xは、あらゆるアミノ酸である)(「モチーフ1」);位置263~274にてLDXXXGPXGXLT(配列番号16)のモチーフ(式中、Xは、あらゆるアミノ酸である)(「欠失モチーフ1」);位置263~274にてLDX1V/AT/AGPX2GX3LT(配列番号17)のモチーフ(式中、X1は、M又はLであり、X2は、N、A、又はSであり、X3は、S、T、又はNである)(「欠失モチーフ2」);及び位置263~274にてLDM/LATGPN/AGS/TLT(配列番号18)のモチーフ(「欠失モチーフ3」)から選択される1つ又は複数のモチーフを含み、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられている。更なる実施形態は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含むマンナナーゼのNDL-Cladeに関し、前記変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はさらに:位置31~40にてWXaKNDLXXAI(配列番号15)のモチーフ(式中、Xaは、F又はYであり、Xは、あらゆるアミノ酸である);位置263~274にてLDXXXGPXGXLT(配列番号16)のモチーフ(式中、Xは、あらゆるアミノ酸である);位置263~274にてLDX1V/AT/AGPX2GX3LT(配列番号17)のモチーフ(式中、X1は、M又はLであり、X2は、N、A、又はSであり、X3は、S、T、又はNである);及び位置263~274にてLDM/LATGPN/AGS/TLT(配列番号18)のモチーフから選択される1つ又は複数のモチーフを含み、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられているが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU308431、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、PamMan2、PamMan3、PtuMan2、AAX87003、WP_046227931、WP_024633848、PpaMan2、WP_017813111、PspMan9、AEX60762、WP_046214462、YP_003868989、YP_003944884、WP_017427981、AAX87002、WP_009593769、YP_006190599、そしてWP_019912481でないことを条件とする。
更なる実施形態は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含むマンナナーゼのNDL-Cladeに関し、前記変異体、又は組換えポリペプチド若しくは活性断片はさらに、位置31~40にてWXaKNDLXXAI(配列番号15)のモチーフを含み、Xaは、Fであり、Xは、あらゆるアミノ酸であり、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられているが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU308431、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、WP_024633848、AAX87003、そしてAEX60762でないことを条件とする。更なる実施形態は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含むマンナナーゼのNDL-Cladeに関し、前記変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はさらに、位置31~40にてWXaKNDLXXAI(配列番号15)のモチーフを含み、Xaは、Fであり、Xは、あらゆるアミノ酸であり、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられているが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU308431、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、WP_024633848、AAX87003、AEX60762、PamMan2、PamMan3、PtuMan2、PpaMan2、そしてPspMan9でないことを条件とする。
更なる実施形態において、マンナナーゼのNDL-Cladeは、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含み、前記変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はさらに、位置263~274にてLDX1V/AT/AGPX2GX3LT(配列番号17)又はLDM/LATGPN/AGS/TLT(配列番号18)のモチーフを含み、X1は、Mであり;X2は、N、A、又はSであり;X3は、S、T、又はNであり、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられているが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、そしてWP_046214462でないことを条件とする。更なる実施形態において、マンナナーゼのNDL-Cladeは、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含み、前記変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はさらに、位置263~274にてLDX1V/AT/AGPX2GX3LT(配列番号17)又はLDM/LATGPN/AGS/TLT(配列番号18)のモチーフを含み、X1は、Mであり;X2は、N、A、又はSであり;X3は、S、T、又はNであり、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられているが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_046214462、そしてPamMan2でないことを条件とする。更なる実施形態において、マンナナーゼのNDL-Cladeは、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含み、前記変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はさらに、(i)位置31~40にてWXaKNDLXXAI(配列番号15)のモチーフ(式中、Xaは、Fであり、Xは、あらゆるアミノ酸である)、及び(ii)位置263~274にてLDX1V/AT/AGPX2GX3LT(配列番号17)又はLDM/LATGPN/AGS/TLT(配列番号18)のモチーフ(式中、X1は、Mであり;X2は、N、A、又はSであり;X3は、S、T、又はNである)を含み、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられているが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、そしてWP_017688745でないことを条件とする。更なる実施形態において、マンナナーゼのNDL-Cladeは、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含み、前記変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はさらに、(i)位置31~40にてWXaKNDLXXAI(配列番号15)のモチーフ(式中、Xaは、Fであり、Xは、あらゆるアミノ酸である)、及び(ii)位置263~274にて、LDX1V/AT/AGPX2GX3LT(配列番号17)又はLDM/LATGPN/AGS/TLT(配列番号18)のモチーフ(式中、X1は、Mであり;X2は、N、A、又はSであり;X3は、S、T、又はNである)を含み、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のアミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けられているが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、そしてPamMan2でないことを条件とする。
別の実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又は組換えポリペプチド若しくは活性断片に関する。更なる実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも80%又は85%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関するが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、WP_024633848、AAX87003、WP_046227931、WP_017813111、AEX60762、そしてWP_046214462でないことを条件とする。更なる実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも80%又は85%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関するが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、WP_024633848、AAX87003、WP_046227931、WP_017813111、AEX60762、WP_046214462、PamMan2、PamMan3、PtuMan2、PpaMan2、そしてPspMan9でないことを条件とする。更なる実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも80%又は85%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関するが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、WP_024633848、AAX87003、WP_046227931、WP_017813111、AEX60762、WP_046214462、そしてEP2260105-0418でないことを条件とする。更なる実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも80%又は85%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関するが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、WP_024633848、AAX87003、WP_046227931、WP_017813111、AEX60762、WP_046214462、EP2260105-0418、PamMan2、PamMan3、PtuMan2、PpaMan2、そしてPspMan9でないことを条件とする。更なる実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも88%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又は組換えポリペプチド若しくは活性断片に関するが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、WP_024633848、そしてAAX87003でないことを条件とする。別の実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも88%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又は組換えポリペプチド若しくは活性断片に関するが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、WP_024633848、AAX87003、PamMan2、PamMan3、PtuMan2、PpaMan2、そしてPspMan9でないことを条件とする。更なる実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも88%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又は組換えポリペプチド若しくは活性断片に関するが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、WP_024633848、AAX87003、そしてEP2260105-0418でないことを条件とする。更なる実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも88%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又は組換えポリペプチド若しくは活性断片に関するが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、WP_053782127、WP_024633848、AAX87003、EP2260105-0418、PamMan2、PamMan3、PtuMan2、PpaMan2、そしてPspMan9でないことを条件とする。更なる実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも92%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又は組換えポリペプチド若しくは活性断片に関するが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、そしてWP_017688745でないことを条件とする。更なる実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも92%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又は組換えポリペプチド若しくは活性断片に関するが、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ACU30843、ETT37549、WP_036608478、WP_036670707、WP_017688745、PamMan2、PamMan3、そしてPtuMan2でないことを条件とする。別の実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも95%であるアミノ酸配列を含むマンナナーゼ変異体、又は組換えポリペプチド若しくは活性断片に関する。
一実施形態において、基準ポリペプチドは、GH5マンナナーゼである。別の実施形態において、基準ポリペプチドは、配列番号14、配列番号30、配列番号43、配列番号45、配列番号44、配列番号160、及び配列番号162から選択される。別の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体は、配列番号14、配列番号30、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号160、及び/又は配列番号162のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%である。
更なる実施形態において、配列番号14は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体が由来する基準ポリペプチドである。別の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体は、配列番号14のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%である。更なる実施形態において、配列番号30は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体が由来する基準ポリペプチドである。別の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体は、配列番号30のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%である。更なる実施形態において、配列番号43は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体が由来する基準ポリペプチドである。別の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体は、配列番号43のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%である。更なる実施形態において、配列番号44は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体が由来する基準ポリペプチドである。さらに別の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体は、配列番号44のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%である。さらに別の実施形態において、配列番号45は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体が由来する基準ポリペプチドである。別の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体は、配列番号45のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%である。さらに別の実施形態において、配列番号160又は162は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体が由来する基準ポリペプチドである。更なる実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体は、配列番号160又は162のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%である。更なる実施形態において、マンナナーゼ変異体は、GH5マンナナーゼである。
一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、単離されている。他の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体は、エンド-β-マンナナーゼである。更なる実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、マンナナーゼ活性を有する。さらに他の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、界面活性剤の存在下でマンナナーゼ活性を有する。一部の実施形態において、マンナナーゼ活性は、マンナンガム、ローカストビーンガムガラクトマンナン、及び/又はコンニャクグルコマンナンに対する活性である。更なる実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、洗剤組成物中で洗浄活性を有する。さらに他の実施形態は、プロテアーゼの存在下でマンナナーゼ活性を有するマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関する。更なる実施形態は、グアーガム、ローカストビーンガム、及びそれらの組合せからなる群から選択される基質を加水分解するマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関する。一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、炭水化物結合モジュールを含まない。
一部の実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、広い範囲のpH条件にわたって酵素活性を有する。特定の実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、約4.0~約11.0のpHで酵素活性を有する。更なる実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、約4.0~約11.0、約4.5~約9.0、約5.5~約8.5、又は約6.0~約7.5のpHにて、少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、又は100%のマンナナーゼ活性を有する。
更なる実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、約20℃~約90℃、約30℃~約80℃、約20℃~約50℃、又は約30℃~約66℃に及ぶ温度にて、マンナナーゼ活性を有する。特定の実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、約20℃~約90℃、約30℃~約80℃、約20℃~約50℃、又は約30℃~約66℃の温度範囲にて、少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、又は100%のマンナナーゼ活性を有する。
更なる実施形態は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、4.5~9.0、5.5~8.5、又は6.0~7.5のpH範囲にて、その最大マンナナーゼ活性を少なくとも70%保持する。一部の実施形態は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に関し、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、3.0、3.5、4.0、若しくは4.5を超えるpHにて、又は9.0、9.5、若しくは10.0未満のpHにて、その最大マンナナーゼ活性を少なくとも70%保持する。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、基準ポリペプチドと比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の向上は、プロテアーゼの存在下での安定性の向上、洗剤又はバッファ中での安定性の向上、洗浄性能の向上、及び年数を経た洗浄性能の向上から選択される。別の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、基準ポリペプチドと比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の向上は、プロテアーゼの存在下での安定性の向上、洗剤又はバッファ中での安定性の向上、洗浄性能の向上、及び年数を経た洗浄性能の向上から選択され、基準ポリペプチドは、配列番号14、43、44、45、及び160から選択される。さらに別の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、配列番号14と比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の向上は、プロテアーゼの存在下での安定性の向上、洗剤又はバッファ中での安定性の向上、洗浄性能の向上、及び年数を経た洗浄性能の向上から選択される。さらに別の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、配列番号43と比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の向上は、プロテアーゼの存在下での安定性の向上、洗剤又はバッファ中での安定性の向上、洗浄性能の向上、及び年数を経た洗浄性能の向上から選択される。更なる実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、配列番号44と比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の向上は、プロテアーゼの存在下での安定性の向上、洗剤又はバッファ中での安定性の向上、洗浄性能の向上、及び年数を経た洗浄性能の向上から選択される。更なる実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、配列番号45と比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の向上は、プロテアーゼの存在下での安定性の向上、洗剤又はバッファ中での安定性の向上、洗浄性能の向上、及び年数を経た洗浄性能の向上から選択される。別の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、配列番号160と比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の向上は、プロテアーゼの存在下での安定性の向上、洗剤又はバッファ中での安定性の向上、洗浄性能の向上、及び年数を経た洗浄性能の向上から選択される。
更なる実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、基準ポリペプチドと比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の前記向上は、(i)洗剤中での安定性の向上であって、前記マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、約40℃~約70℃、約45℃~約65℃、約50℃~約60℃、約60℃~約70℃、又は約56℃の温度にて、少なくとも5分間、少なくとも10%、20%、30%、40%、又は50%の残留マンナナーゼ活性を保持する、向上;(ii)プロテアーゼの存在下での安定性の向上であって、前記マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、プロテアーゼ及び/又は界面活性剤の存在下で、少なくとも15日間、又は約15~約40日間、マンナナーゼ活性を少なくとも50%保持する、向上;(iii)洗浄性能の向上であって、前記マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ローカストビーンガムの染みの洗浄性能指数(「PI」)が>1である、向上;並びにiv)年数を経た洗浄性能の向上であって、前記マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、7時間後に洗浄活性が少なくとも15%残留しており、又は9時間後に洗浄活性が少なくとも11%残留している、向上から選択される。更なる実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、基準ポリペプチドと比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の前記向上は、洗剤中での安定性の向上であり、前記マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、約40℃~約70℃、約45℃~約65℃、約50℃~約60℃、約60℃~約70℃、又は約56℃の温度にて、少なくとも5分間、少なくとも10%、20%、30%、40%、又は50%の残留マンナナーゼ活性を保持する。更なる実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、基準ポリペプチドと比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の前記向上は、プロテアーゼの存在下での安定性の向上であり、前記マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、プロテアーゼ及び/又は界面活性剤の存在下で、少なくとも15日間、又は約15~約40日間、マンナナーゼ活性を少なくとも50%保持する。更なる実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、基準ポリペプチドと比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の前記向上は、洗浄性能の向上であり、前記マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ローカストビーンガムの染みの洗浄PIが>1である。更なる実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、基準ポリペプチドと比較して、1つ又は複数の特性が向上しており、特性の前記向上は、年数を経た洗浄性能の向上であり、前記マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、7時間後に洗浄活性が少なくとも15%残留しており、又は9時間後に洗浄活性が少なくとも11%残留している。
一部の実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、約40~70℃、約45~65℃、約50~60℃、約60~70℃、又は約60℃の温度にて、少なくとも10%、20%、30%、40%、又は50%の残留マンナナーゼ活性を保持する。更なる実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、約40~70℃、約45~75℃、約45~65℃、約50~60℃、又は約60~70℃の温度範囲にて、その最大マンナナーゼ活性を少なくとも70%保持する。他の実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、20℃、25℃、30℃、35℃、若しくは40℃を超える温度にて、又は60℃、65℃、70℃、75℃、若しくは80℃未満の温度にて、その最大マンナナーゼ活性を少なくとも70%保持する。更なる実施形態において、保持される最大マンナナーゼ活性の量は、5分間にわたって判定される。
他の特定の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ポリペプチドの構造及び/又は機能に実質的に影響を及ぼさない置換を含む。例示的な置換は、表Iに要約されるような保存的突然変異である。
天然に存在するアミノ酸に関わる置換は、一般に、本明細書中に記載される組換えポリペプチドをコードする核酸を突然変異させることによってもたらされる。天然に存在しないアミノ酸に関わる置換又はアミノ酸への化学改変は、一般に、本明細書中に記載される組換えポリペプチドを化学的に改変することによってもたらされる。
一部の実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、配列番号13と実質的に同一であり、これは、変異体、又はそのポリペプチド若しくは活性断片の構造、機能、又は発現に大きな影響を及ぼさないアミノ酸の置換、挿入、又は欠失を含有し得ることを意味する。そのようなマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片として、本記載を回避するようにのみ設計されたものが挙げられる。
一部の実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、1,4-β-D-マンノシドヒドロラーゼ活性を有し、これとして、マンナナーゼ、エンド-1,4-β-D-マンナナーゼ、エキソ-1,4-β-D-マンナナーゼガラクトマンナナーゼ、及び/又はグルコマンナナーゼの活性が挙げられる。1,4-β-D-マンノシドヒドロラーゼ活性は、本明細書中に記載されるアッセイを用いて、又は当該技術分野において知られている他のアッセイによって、判定且つ測定され得る。一部の実施形態において、本発明のポリペプチドは、洗剤組成物の存在下で、活性を有する。
一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、例えば、抽出、検出、及び/又は精製を補助し、且つ/あるいは機能的特性を変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に付加するための、N末端融合タンパク質及び/又はC末端融合タンパク質として産生される。融合タンパク質パートナーの例として、以下に限定されないが、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)、6XHis、GAL4(DNA結合ドメイン及び/又は転写活性化ドメイン)、FLAG、MYC、BCE103(国際公開第2010/044786号パンフレット)、又は当業者に周知の他のタグが挙げられる。一部の実施形態において、タンパク質分解切断部位は、融合タンパク質パートナーと注目するタンパク質配列との間に提供されて、融合タンパク質配列の除去が可能となる。好ましくは、融合タンパク質は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の活性を妨害しない。
一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、リーダーペプチド、プロペプチド、1つ若しくは複数の結合ドメイン(モジュール)、及び/又は触媒ドメインが挙げられる機能ドメインに融合される。適切な結合ドメインとして、以下に限定されないが、種々の特異性の炭水化物結合モジュール(CBM)が挙げられ、これは、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の使用中に存在する炭水化物成分への親和性の増大を付与する。本明細書中に記載されるように、CBMと、本発明のポリペプチドの触媒ドメインとは、作動可能に結合される。
CBMは、炭水化物結合活性を有する折畳みが控え目な(discreet)、炭水化物活性酵素内の連続アミノ酸配列と定義される。少数の例外として、タンパク質中のセルロソームスカフォールド内のCBM、及び独立した推定のCBMの稀な例がある。より大きな酵素内にモジュールとして存在するCBMの要件は、炭水化物結合タンパク質のこのクラスを、レクチン及び糖輸送タンパク質等の他の非触媒糖結合タンパク質から区別する。CBMは以前に、セルロースに結合するいくつかのモジュールの初期の発見に基づいて、セルロース結合ドメイン(CBD)と分類された(Tomme et al.,Eur J Biochem,170:575-581,1988;及びGilkes et al.,J Biol Chem,263:10401-10407,1988)。しかしながら、セルロース以外の炭水化物に結合するが、それを別にすればCBM基準を満たす、炭水化物活性酵素中の追加的なモジュールが引き続いて発見されている。それゆえに、より包括的な専門用語を用いてこれらのポリペプチドを分類し直す必要がある。セルロース結合ドメインの以前の分類は、アミノ酸類似性に基づいていた。CBDのグループ化が、「型」と呼ばれており、ローマ数字の番号が付けられる(例えばI型CBD又はII型CBD)。グリコシドヒドロラーゼ分類に合わせて、当該グループ化は現在、ファミリーと呼ばれており、アラビア数字の番号が付けられる。ファミリー1~13は、I型からXIII型と同じである(Tomme et al.(Enzymatic Degradation of Insoluble Polysaccharides(Saddler,J.N. & Penner,M.,eds.),Cellulose-binding domains:classification and properties.pp.142-163,American Chemical Society,Washington,1995))。CBMの構造及び結合モードについての詳細なレビューが、Boraston et al.,Biochem J,382:769-81,2004に見出され得る。CBMのファミリー分類は、CBMの同定を補助し、結合特異性を予測し、機能残基の同定を補助し、進化関係を明らかにし、且つポリペプチドの折畳みをおそらく予測できると予想される。タンパク質の折畳みは、その配列よりもよく保存されているので、CBMファミリーの一部は、スーパーファミリー又はクランにグループ化され得る。現在のCBMファミリーは、1~63である。CBDは、タンパク質のN末端及びC末端に見出され、又は内部にある。酵素ハイブリッドが、当該技術分野において知られており(例えば、国際公開第90/00609号パンフレット及び国際公開第95/16782号パンフレット参照)、これは、本明細書において記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片をコードするDNA配列に、リンカーと共に、又はリンカー無しで、ライゲーションされたセルロース結合ドメインをコードするDNAの少なくとも断片を含むDNA構築物を宿主細胞に形質転換して、当該宿主細胞を増殖させて融合遺伝子を発現させることによって、調製され得る。
酵素ハイブリッドは、以下の式によって記載され得:CBM-MR-X又はX-MR-CBM、式中、CBMは、少なくとも炭水化物結合モジュールに対応するアミノ酸配列のN末端領域又はC末端領域であり;MRは、中間の領域(リンカー)であり、且つ約2~約100個の炭素原子、約2~約40の炭素原子、約2~約100個のアミノ酸、又は約2~約40個のアミノ酸の結合基であっても短い結合基であってもよく;そしてXは、マンナナーゼ触媒活性を有する、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片のN末端領域又はC末端領域である。加えて、マンナナーゼは、非解糖機能の複数のCBM又は他のモジュール/ドメインを含有してよい。用語「モジュール」及び「ドメイン」は、本開示において互換的に用いられる。
触媒ドメインの非限定的な更なる例として、以下が挙げられる:セルラーゼ;ヘミセルラーゼ、例えばキシラナーゼ;エキソ-マンナナーゼ;グルカナーゼ;アラビナーゼ;ガラクトシダーゼ;ペクチナーゼ;並びに/又は他の活性物質、例えばプロテアーゼ、リパーゼ、酸ホスファターゼ、及び/若しくはその他、あるいはそれらの機能断片。融合タンパク質は、場合によっては、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片と融合ドメインとを、いずれの成分の特性にも大きな影響を及ぼすことなく単純に結合するリンカー配列により結合され、あるいはリンカーは、場合によっては、意図される用途にとっての機能的重要性を有する。
これ以外にも、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、注目する1つ又は複数の追加的なタンパク質と併用される。注目するタンパク質の非限定な例として、以下が挙げられる:アシルトランスフェラーゼ、アミラーゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、アルファ-ガラクトシダーゼ、アラビナーゼ、アラビノシダーゼ、アリールエステラーゼ、ベータ-ガラクトシダーゼ、ベータ-グルカナーゼ、カラギナーゼ、カタラーゼ、セロビオヒドラーゼ、セルラーゼ、コンドロイチナーゼ、クチナーゼ、エンド-ベータ-1,4-グルカナーゼ、エンド-ベータ-マンナナーゼ、エキソ-ベータ-マンナナーゼ、エステラーゼ、エキソ-マンナナーゼ、ガラクタナーゼ、グルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼ、ヒアルロニダーゼ、ケラチナーゼ、ラッカーゼ、ラクターゼ、リグニナーゼ、リパーゼ、脂肪分解酵素、リポキシゲナーゼ、マンナナーゼ、オキシダーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ペクチンアセチルエステラーゼ、ペクチナーゼ、ペントサナーゼ、ペルオキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、ホスファターゼ、ホスホリパーゼ、フィターゼ、ポリガラクツロナーゼ、プロテアーゼ、プルラナーゼ、リダクターゼ、ラムノガラクツロナーゼ、ベータ-グルカナーゼ、タンナーゼ、トランスグルタミナーゼ、キシランアセチルエステラーゼ、キシラナーゼ、キシログルカナーゼ、キシロシダーゼ、メタロプロテアーゼ、及び/又は他の酵素。
他の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、変異体、又はそのポリペプチド若しくは活性断片の細胞外分泌を導くシグナルペプチドに融合される。例えば、特定の実施形態において、シグナルペプチドは、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の固有のシグナルペプチドである。他の実施形態において、シグナルペプチドは、外来のシグナルペプチド、例えば枯草菌(B.subtilis)AprEシグナルペプチドである。
一部の実施形態において、本発明のポリペプチドは、異種生物、すなわちパエニバチルス(Paenibacillus)属種以外の生物中で発現される。例示的な異種生物として、グラム(+)細菌、例えば枯草菌(B.subtilis)、B.リケニフォルミス(B.licheniformis)、B.レンタス(B.lentus)、B.ブレビス(B.brevis)、ゲオバチルス(Geobacillus)(以前はバチルス(Bacillus))・ステアロサーモフィラス(stearothermophilus)、B.アルカロフィラス(B.alkalophilus)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)、B.コアギュランス(B.coagulans)、B.サーキュランス(B.circulans)、B.ロータス(B.lautus)、B.メガテリウム(B.megaterium)、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)、S.リビダンス(S.lividans)、又はS.ミュリナス(S.murinus);グラム(-)細菌、例えば大腸菌(E.coli);酵母、例えばサッカロミセス(Saccharomyces)属種又はシゾサッカロミセス(Schizosaccharomyces)属種、例えば出芽酵母(S.cerevisiae);並びに糸状菌類、例えばアスペルギルス(Aspergillus)属種、例えばニホンコウジカビ(A.oryzae)又はクロコウジカビ(A.niger)、及びT.リーゼイ(T.reesei)がいる。核酸をこれらの生物に形質転換する方法は、当該技術分野において周知である。アスペルギルス(Aspergillus)属宿主細胞の形質転換に適した手順が、EP238023号明細書に記載されている。
特定の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、異種生物中で分泌ポリペプチドとして発現され、この場合、組成物及び方法は、異種生物中に分泌されたポリペプチドとしての変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を発現する方法を包含する。
更なる実施形態は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を生産する方法であって:マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片をコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターで宿主細胞を安定して形質転換することと;形質転換された宿主細胞を、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を産生するのに適した条件下で培養することと;マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を回収することとを含む方法に関する。
さらに別の実施形態は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片をコードするポリヌクレオチドに関する。一態様において、ポリヌクレオチドは、異種生物、例えば本明細書中で同定される生物中に含有される発現ベクター内に含有される。ポリヌクレオチドは、本明細書中に記載されるコードされた変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の発現を補助する調節要素(例えば、プロモーター、ターミネーター、エンハンサー等)に作動可能に結合されていてよい。一実施形態は、配列番号1及び配列番号93~139から選択されるヌクレオチド配列を有する変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片をコードするポリヌクレオチド配列に関する。別の実施形態は、配列番号1、96、107、114、117、122、125、126、130、及び131から選択されるヌクレオチド配列を有する変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片をコードするポリヌクレオチド配列に関する。
一部の実施形態は、配列番号13のアミノ酸配列に対するアミノ酸配列同一性が少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%である変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片をコードするポリヌクレオチドに関する。更なる実施形態は、配列番号1に対する同一性が少なくとも59%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%であるポリヌクレオチドに関する。一部の実施形態において、ポリヌクレオチドは、異なる宿主中での発現のためにコドン最適化され、クローニング部位を導入するように突然変異され、又はそれ以外では官能性を付加するように変更されている。
一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片をコードするポリヌクレオチドは、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の細胞外分泌を導くシグナルペプチドのコーディング配列の下流に融合される。発現ベクターは、本明細書中に記載される変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を発現するのに適した、あるいは適切な宿主細胞中に導入する前に発現ベクターを増殖させるのに適した異種宿主細胞内に提供されてよい。
一部の実施形態において、変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片をコードするポリヌクレオチドは、指定されたハイブリダイゼーション条件下で、配列番号1のポリヌクレオチド又はその相補体にハイブリダイズする。例示的な条件は、本明細書中に記載されるストリンジェントな条件及び高度にストリンジェントな条件である。
本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片をコードするDNAは、公開されている配列から化学的に合成され得、又は遺伝子を有する宿主細胞から直接(例えば、cDNAライブラリース洗浄又はPCR増幅によって)得られ得る。一部の実施形態において、ポリヌクレオチドは、発現カセット内に含まれ、且つ/又は標準的な分子クローニング技術によって適切な発現ベクター中にクローニングされる。そのような発現カセット又はベクターは、転写の開始、そして終結を補助する配列(例えば、プロモーター及びターミネーター)を含有し、且つ選択可能なマーカーを一般に含有する。
発現カセット又はベクターは、適切な発現宿主細胞中に導入されて、これが次に、本明細書中に記載される、対応するマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を発現する。特に適した発現宿主は、細菌属の発現宿主であり、エシェリキア(Escherichia)属(例えば大腸菌(E.coli))、シュードモナス(Pseudomonas)属(例えば、P.フルオレッセンス(P.fluorescens)又はP.スタッツェレイ(P.stutzerei))、プロテウス(Proteus)属(例えばP.ミラビリス(P.mirabilis))、ラルストニア(Ralstonia)属(例えばR.ユートロファ(R.eutropha))、ストレプトミセス(Streptomyces)属、ブドウ球菌(Staphylococcus)属(例えばS.カルノサス(S.carnosus))、ラクトコッカス(Lactococcus)属(例えばL.ラクティス(L.lactis))、又はバチルス(Bacillus)属(枯草菌(subtilis)、巨大菌(megaterium)、リケニフォルミス(licheniformis)その他)が挙げられる。また、特に適しているのは、酵母発現宿主、例えば出芽酵母(S.cerevisiae)、分裂酵母(S.pombe)、Y.リポリティカ(Y.lipolytica)、H.ポリモルファ(H.polymorpha)、K.ラクティス(K.lactis)、又はP.パストリス(P.pastoris)である。とりわけ適しているのは、真菌発現宿主、例えば、C.ラクノウェンス(C.lucknowense)、アスペルギルス(Aspergillus)属(例えば、ニホンコウジカビ(A.oryzae)、クロコウジカビ(A.niger)、A.ニデュランス(A.nidulans)その他)又はT.リーゼイ(T.reesei)である。また、適しているのは、哺乳類発現宿主、例えば、マウス(例えばNS0)、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)、又はベビーハムスター腎臓(BHK)の細胞株である。他の真核生物宿主、例えば、昆虫細胞又はウィルス発現システム(例えば、バクテリオファージ、例えば、M13、T7ファージ若しくはラムダ、又はウィルス、例えばバキュロウイルス)もまた、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を生産するのに適している。
注目する特定の宿主中で分泌されるタンパク質と関連するプロモーター及び/又はシグナル配列は、当該宿主における、又は他の宿主におけるマンナナーゼの異種生産及び異種分泌に用いられる候補である。一例として、糸状菌系において、セロビオヒドラーゼI(cbh1)、グルコアミラーゼA(glaA)、TAKA-アミラーゼ(amyA)、キシラナーゼ(exlA)、gpd-プロモーターcbh1、cbhll、エンドグルカナーゼ遺伝子EGI-EGV、Cel61B、Cel74A、egl1-egl5、gpdプロモーター、Pgk1、pki1、EF-1alpha、tef1、cDNA1、及びhex1の遺伝子を駆動するプロモーターが特に適しており、いくつかの異なる生物(例えば、クロコウジカビ(A.niger)、T.リーゼイ(T.reesei)、ニホンコウジカビ(A.oryzae)、A.アワモリ(A.awamori)、及びA.ニデュランス(A.nidulans))に由来し得る。一部の実施形態において、ポリヌクレオチドは、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を、細胞外(又はペリプラズム)空間中に分泌する適切な相同シグナル配列又は非相同シグナル配列をコードするポリヌクレオチドを組換えにより伴うことによって、細胞上澄み(又はペリプラズム空間又は溶解液)における酵素活性の直接の検出を可能にする。当該技術分野において知られている大腸菌(E.coli)、他のグラム陰性菌、及び他の生物に特に適したシグナル配列として、HlyA、DsbA、Pbp、PhoA、PelB、OmpA、OmpT、又はM13ファージGill遺伝子の発現を駆動するものが挙げられる。当該技術分野において知られている枯草菌(B.subtilis)、グラム陽性生物、及び他の生物に特に適したシグナル配列としてさらに、AprE、NprB、Mpr、AmyA、AmyE、Blac、SacBの発現を駆動するものが、そして出芽酵母(S.cerevisiae)又は他の酵母について、キラー毒素、Bar1、Suc2、接合因子アルファ、Inu1A、又はGgplpシグナル配列が挙げられる。シグナル配列は、いくつかのシグナルペプチダーゼによって切断されることで、残りの発現されたタンパク質から除去され得る。一部の実施形態において、残りのポリペプチドは、単独で、又は、N末端若しくはC末端に位置決めされる他のペプチド、タグ、若しくはタンパク質(例えば、6XHis、HA、又はFLAGタグ)との融合体として、発現される。適切な融合体として、親和性精製又は検出を促進するタグ、ペプチド、又はタンパク質(例えば、BCE103、6XHis、HA、キチン結合タンパク質、チオレドキシン、又はFLAGタグ)、及び標的マンナナーゼの発現、分泌、又はプロセシングを促進するものが挙げられる。適切なプロセシング部位として、インビボ又はインビトロでの切断のための、エンテロキナーゼ、STE13、Kex2、又は他のプロテアーゼ切断部位が挙げられる。
本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、いくつかの形質転換方法によって発現宿主細胞中に導入され得、当該方法として、以下に限定されないが、電気穿孔法、脂質支援形質転換又は形質移入(「リポフェクション」)、化学的に媒介される形質移入(例えば、CaCl及び/又はCaP)、酢酸リチウム媒介形質転換(例えば、宿主細胞プロトプラストの形質転換)、バイオリスティック「遺伝子ガン」形質転換、PEG媒介形質転換(例えば、宿主細胞プロトプラストの形質転換)、プロトプラスト融合(例えば、細菌プロトプラスト又は真核生物プロトプラストを用いる)、リポソーム媒介形質転換、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)、アデノウイルス、又は他のウィルス若しくはファージの形質転換又は形質導入が挙げられる。
これ以外にも、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、細胞内に発現され得る。場合によっては、酵素変異体の細胞内発現、又は上記されるようなシグナル配列を用いたペリプラズム空間中への分泌の後に、上澄み中にポリペプチドを放出する浸透化(permeabilisation)工程又は溶解工程が用いられてよい。膜バリアの崩壊が、機械的手段、例えば超音波、圧力処理(フレンチプレス)、キャビテーションの使用、又は膜消化酵素、例えばリゾチーム若しくは酵素混合物の使用によってもたらされる。更なる代替法として、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片をコードするポリヌクレオチドは、適切な無細胞発現システムの使用によって発現され得る。無細胞システムにおいて、注目するポリヌクレオチドは典型的に、プロモーターにより転写されるが、環状の発現ベクターを形成するためのライゲーションは、任意選択である。他の実施形態において、無細胞システム内にRNAが、転写されることなく外生的に加えられて、又は生じて、翻訳される。
別の実施形態は、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含む洗浄組成物、及びそのような組成物を洗浄用途に用いる方法に関する。洗浄用途として、以下に限定されないが、洗濯物又は織物の洗浄、洗濯物又は織物の柔軟仕上げ、食器洗い(手動及び自動)、及び染み前処理が挙げられる。特定の用途として、マンナン(例えば、ローカストビーンガム、グアーガムその他)が、除去されるべき汚れ又は染みの成分であるものがある。
洗浄組成物は典型的に、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の有効量を含み、有効量は例えば、少なくとも0.0001重量パーセント、約0.0001~約1重量パーセント、約0.001~約0.5重量パーセント、約0.01~約0.1重量パーセント、約0.1~約1重量パーセント、又はそれ以上である。マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の有効量が洗浄組成物中に存在する結果、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、マンナン含有基質、例えばローカストビーンガム、グアーガム、又はそれらの組合せを加水分解するのに十分な酵素活性を有する。
一部の実施形態は、粉末、液体、顆粒、バー、固体、半固体、ゲル、ペースト、エマルジョン、タブレット、カプセル、単位用量、シート、及び泡から選択される形態の洗浄組成物に関する。一部の実施形態において、洗浄組成物は、洗剤組成物である。他の実施形態において、洗浄組成物又は洗剤組成物は、洗濯洗剤、布地柔軟仕上げ洗剤、食器洗い洗剤、及び硬質表面洗浄洗剤から選択される。
特段の記載がない限り、本明細書で提供される全ての成分又は組成物のレベルは、その成分又は組成物の活性レベルを基準に調整され、市販の供給源に存在し得る不純物、例えば、残存溶媒又は副産物を含まない。酵素成分の重量は、総活性タンパク質に基づいている。全てのパーセンテージ及び比率は、特段の記載がない限り、重量で計算される。全てのパーセンテージ及び比率は、特段の記載がない限り、総組成物に基づいて計算される。例示的な洗剤組成物では、酵素のレベルは、総組成物の重量によって純粋酵素で表され、そして特段の記載がない限り、洗剤成分は、総組成物の重量によって表される。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、界面活性剤を含む。一部の実施形態において、界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、並びにそれらの組合せ及び混合物から選択される。更なる実施形態において、界面活性剤は、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、及びそれらの組合せから選択される。一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物は、界面活性剤を、組成物の重量で約0.1%~約60%、約1%~約50%、又は約5%~約40%含む。例示的な界面活性剤として、以下に限定されないが、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、C12-14パレス-7、C12-15パレス-7、C12-15パレス硫酸ナトリウム、C14-15パレス-4、ラウレス硫酸ナトリウム(例えばSteol CS-370)、水添ヤシ脂肪酸ナトリウム、C12エトキシレート(Alfonic 1012-6、Hetoxol LA7、Hetoxol LA4)、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(例えばNacconol 90G)、並びにそれらの組合せ及び混合物が挙げられる。陰イオン性界面活性剤として、以下に限定されないが、直鎖アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、アルファ-オレフィンスルホネート(AOS)、硫酸アルキル(脂肪アルコールサルフェート)(AS)、アルコールエトキシサルフェート(AEOS又はAES)、第二アルカンスルホネート(SAS)、アルファ-スルホ脂肪酸メチルエステル、アルキル若しくはアルケニルコハク酸、又は石鹸が挙げられる。非イオン性界面活性剤として、以下に限定されないが、アルコールエトキシレート(AEO又はAE)、カルボキシル化アルコールエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレート、アルキルポリグルコシド、アルキルジメチルアミンオキシド、エトキシル化脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸モノエタノールアミド、ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミド(例えば、国際公開第92/06154号パンフレットに記載)、脂肪酸のポリオキシエチレンエステル、ポリオキシエチレンソルビタンエステル(例えばTWEEN)、ポリオキシエチレンアルコール、ポリオキシエチレンイソアルコール、ポリオキシエチレンエーテル(例えば、TRITON及びBRIJ)、ポリオキシエチレンエステル、ポリオキシエチレン-p-tert-オクチルフェノール又はオクチルフェニル-エチレンオキシド縮合物(例えばNONIDET P40)、脂肪族アルコールとのエチレンオキシド縮合物(例えばLUBROL)、ポリオキシエチレンノニルフェノール、ポリアルキレングリコール(SYNPERONIC F108)、糖型界面活性剤(例えば、グルコピラノシド、チオグルコピラノシド)、並びにそれらの組合せ及び混合物が挙げられる。
更なる実施形態において、本明細書中で開示される洗剤組成物はさらに、以下に限定されないが、5~15%陰イオン性界面活性剤、<5%非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、ホスホネート、石鹸、酵素、香料、ブチルフェニルプロピオン酸メチル、ゲラニオール、ゼオライト、ポリカルボキシレート、ヘキシルシンナマル、リモネン、陽イオン性界面活性剤、シトロネロール、及びベンズイソチアゾリノンを含む界面活性剤混合物を含む。
本明細書中で記載される洗浄組成物は追加的に、1つ又は複数の洗剤ビルダー又はビルダー系、錯体形成剤、ポリマー、漂白系、安定化剤、泡ブースター、起泡抑制剤、腐食防止剤、汚れ懸濁化剤、再汚染防止剤、色素、殺菌剤、ヒドロトロープ、変色阻害剤、蛍光増白剤、布地コンディショナ、及び香料を含んでもよい。本明細書中に記載される洗浄組成物はまた、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、ペクチン分解酵素、キシログルカナーゼ、又は追加的なカルボン酸エステルヒドロラーゼから選択される追加的な酵素を含んでもよい。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、ビルダーを、洗浄組成物の重量で約1%~、約3%~約60%、又は約5%~約40%含む。ビルダーとして、以下に限定されないが、ポリホスフェートのアルカリ金属、アンモニウム塩、及びアルカノールアンモニウム塩、ケイ酸アルカリ金属、炭酸アルカリ土類金属及び炭酸アルカリ金属、アルミノシリケート、ポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、エチレン又はビニルメチルエーテルとの無水マレイン酸のコポリマー、1,3,5-トリヒドロキシベンゼン-2,4,6-トリスルホン酸及びカルボキシメチルオキシコハク酸、ポリ酢酸、例えばエチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸の種々のアルカリ金属、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩、並びにポリカルボキシレート、例えばメリト酸、コハク酸、クエン酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5-トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、及びそれらの可溶性の塩が挙げられる。
一部の実施形態において、ビルダーは、水溶性硬度イオン錯体(例えば、封鎖性ビルダー)、例えば、シトレート及びポリホスフェート(例えば、トリポリリン酸ナトリウム及びトリポリリン酸ナトリウム六水和物、トリポリリン酸カリウム、並びにトリポリリン酸ナトリウムとトリポリリン酸カリウムとの混合物)を形成する。当該技術分野において知られているものが挙げられるあらゆる適切なビルダーが、本明細書中に記載される組成物に用いられ得る(例えばEP2100949号明細書参照)。
本明細書中で示されるように、一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、補助剤成分を含み、補助剤成分として、以下に限定されないが、界面活性剤、ビルダー、漂白剤、漂白活性化剤、漂白触媒、他の酵素、酵素安定化系、キレート剤、蛍光増白剤、汚れ遊離ポリマー、色素転移剤、色素転移阻害剤、触媒物質、過酸化水素、過酸化水素のソース、予め形成された過酸、ポリマー分散剤、土汚れ除去剤、構造弾性化剤、分散剤、起泡抑制剤、色素、香料、着色剤、フィラー塩、ヒドロトロープ、光活性化剤、蛍光剤、布地コンディショナ、加水分解性界面活性剤、溶媒、腐食防止剤、抗酸化剤、抗収縮剤、しわ防止剤、殺菌剤、殺真菌剤、色ムラ防止剤(color speckle)、シルバーケア、抗変色剤及び/又は腐食防止剤、アルカリソース、可溶化剤、キャリア、加工助剤、色素、並びにpH制御剤が挙げられる(例えば、米国特許第6610642号明細書;米国特許第6605458号明細書;米国特許第5705464号明細書;米国特許第5710115号明細書;米国特許第5698504号明細書;米国特許第5695679号明細書;米国特許第5686014号明細書;及び米国特許第5646101号明細書参照)。一部の実施形態において、1つ又は複数の補助剤は、例えば、洗浄されることになる基質の処理用に洗浄性能を補助若しくは強化するために、又は香料、着色剤、色素等の場合と同様に洗浄組成物の美観を改変するために、組み込まれる。そのようなあらゆる補助剤成分は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片とは別である。これらの追加的な成分の正確な性質、及びその組込みレベルは、組成物の物理的形態、及び組成物が用いられることになる洗浄操作の性質によって決まることとなる。
1つ又は複数の補助剤成分が、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片と適合しない実施形態において、洗浄補助剤成分及びマンナナーゼを、2つの成分の組合せがふさわしくなるまで、分離させて(すなわち、互いと接触させずに)維持する適切な方法が使用されてよい。そのような分離方法として、当該技術分野において知られているあらゆる適切な方法(例えば、ジェルキャップ、カプセル化、タブレット、物理的分離その他)が挙げられる。適切な補助剤成分の具体的な選択は、洗浄されることになる表面、アイテム、又は布地、及び使用中(例えば、洗い用洗剤の使用中)の洗浄条件について組成物の所望される形態を考慮することによって、容易になされる。
本明細書中に記載される洗浄組成物は、例えば、洗濯用途、硬い表面の洗浄、食器洗い用途、及び美容用途に有利に使用される。さらに、本発明のポリペプチドは、顆粒状組成物及び液体組成物に用いられ得る。
本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はまた、添加製品の洗浄にも用いられ得る。一部の実施形態では、添加剤は、洗浄プロセスへの添加のために適した剤形にパッケージングされる。一部の実施形態では、添加剤は、過酸素(peroxygen)の供給源が利用され、高い漂白効果が望まれる洗浄プロセスへの添加のために剤形にパッケージングされる。限定されるものではないが、ピル、タブレット、ジェルキャップ、又は他の単回用量単位、例えば、予備計量された粉末又は液体を含む、任意の適切な単回用量単位形態を本開示に使用することができる。一部の実施形態では、充填剤又は担体物質が、このような組成物の嵩を増すために含められる。適切な充填剤又は担体物質としては、限定されるものではないが、硫酸塩、炭酸塩、及びケイ酸塩の様々な塩、並びにタルク及び粘土などが挙げられる。液体組成物に適した適切な充填剤又は担体物質としては、限定されるものではないが、水、又はポリオール及びジオールを含む低分子量の第1級アルコール及び第2級アルコールが挙げられる。このようなアルコールの例としては、限定されるものではないが、メタノール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノールが挙げられる。一部の実施形態では、組成物は、約5%~約90%のこのような材料を含む。酸性充填剤は、pHを下げるために使用することができる。あるいは、一部の実施形態では、洗浄添加剤は、1つ又は複数の補助剤成分を含む。
一実施形態において、洗浄組成物又は洗浄添加物は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の有効量を、場合によっては他のマンナナーゼ及び/又は付加的な酵素と組み合わせて、含有する。特定の実施形態において、付加的な酵素として、以下に限定されないが、アシルトランスフェラーゼ、アミラーゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、アルファ-ガラクトシダーゼ、アラビナーゼ、アラビノシダーゼ、アリールエステラーゼ、ベータ-ガラクトシダーゼ、ベータ-グルカナーゼ、カラギナーゼ、カタラーゼ、セロビオヒドラーゼ、セルラーゼ、コンドロイチナーゼ、クチナーゼ、エンド-ベータ-1,4-グルカナーゼ、エンド-ベータ-マンナナーゼ、エキソ-ベータ-マンナナーゼ、エステラーゼ、エキソ-マンナナーゼ、ガラクタナーゼ、グルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼ、ヒアルロニダーゼ、ケラチナーゼ、ラッカーゼ、ラクターゼ、リグニナーゼ、リパーゼ、脂肪分解酵素、リポキシゲナーゼ、マンナナーゼ、メタロプロテアーゼ、オキシダーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ペクチンアセチルエステラーゼ、ペクチナーゼ、ペントサナーゼ、ペルヒドロラーゼ、ペルオキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、ホスファターゼ、ホスホリパーゼ、フィターゼ、ポリガラクツロナーゼ、プロテアーゼ、プルラナーゼ、リダクターゼ、ラムノガラクツロナーゼ、ベータ-グルカナーゼ、タンナーゼ、トランスグルタミナーゼ、キシランアセチルエステラーゼ、キシラナーゼ、キシログルカナーゼ、キシロシダーゼ、及びそれらの組合せから選択される少なくとも1つの酵素が挙げられる。更なる実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物又は洗浄添加物はさらに、プロテアーゼ及び/又はアミラーゼを含む。
本明細書の洗浄組成物は、典型的には、水性洗浄作業で使用中に、洗い水のpHが約3.0~約11となるように調合される。液体製品調合物は、典型的には、約3.0~約9.0の正味のpHを有するように調合される。顆粒状洗濯用製品は、典型的には、約8.0~約11.0のpHを有するように調合される。一部の実施形態では、中性pH条件は、洗浄組成物が20℃の脱イオン水で1:100(wt:wt)に溶解されたときに、従来のpH計を用いて測定することができる。pHを推奨される使用レベルに調整する技術は、緩衝液、アルカリ、酸などの使用を含み、当業者に周知である。
適切な低いpHの洗浄組成物は典型的に、正味のpHが約3.0~約5.0、又は約3.5~約4.5である。低pH洗浄組成物は典型的に、そのようなpH環境において加水分解する界面活性剤がない。そのような界面活性剤として、少なくとも1つのエチレンオキシド部分、又は約1~約16モルのエチレンオキシドを含むアルキル硫酸ナトリウム界面活性剤が挙げられる。そのような洗浄組成物は典型的に、正味のpHが約3.0~約5.0であるそのような洗浄組成物を提供するのに十分な量のpH調整剤、例えば水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、又は塩酸を含む。そのような組成物は典型的に、少なくとも1つの酸安定酵素を含む。一部の実施形態において、組成物は液体である一方、他の実施形態では固体である。そのような液体組成物のpHは典型的に、正味のpHとして測定される。そのような固体組成物のpHは、溶媒が蒸留水である、組成物の10%固体溶液として測定される。これらの実施形態において、全てのpH測定値は、特に明記されない限り、20℃にて測定される。
適切な高いpHの洗浄組成物は典型的に、正味のpHが約9.0~約11.0であり、又は正味のpHが9.5~10.5である。そのような洗浄組成物は典型的に、正味のpHが約9.0~約11.0であるそのような洗浄組成物を提供するのに十分な量のpH調整剤、例えば水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、又は塩酸を含む。そのような組成物は典型的に、少なくとも1つの塩基安定酵素を含む。一部の実施形態において、組成物は液体である一方、他の実施形態では固体である。そのような液体組成物のpHは典型的に、正味のpHとして測定される。そのような固体組成物のpHは、溶媒が蒸留水である、前記組成物の10%固体溶液として測定される。これらの実施形態において、全てのpH測定値は、特に明記されない限り、20℃にて測定される。
一部の実施形態において、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、保存の間に顆粒状組成物の他の成分から保護するために、カプセル化粒子の形態である。加えて、カプセル化は、洗浄プロセスの間の、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の有効性を制御する手段でもある。一部の実施形態において、カプセル化は、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片、及び/あるいは付加的な酵素の性能を高める。この点に関して、マンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、当該技術分野において知られているあらゆる適切なカプセル化材料で封入される。典型的には、カプセル化材料は、水溶性及び/又は水分散性である。一部の実施形態では、カプセル化材料は、0℃以上のガラス転移温度(Tg)を有する。ガラス転移温度は、国際公開第97/11151号パンフレットにさらに詳細に記載されている。カプセル化材料は、典型的には、炭水化物、天然又は合成ガム、キチン、キトサン、セルロース及びセルロース誘導体、ケイ酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、パラフィンワックス、及びこれらの組み合わせから選択される。カプセル化材料が炭水化物である場合は、カプセル化材料は、典型的には、単糖、オリゴ糖、多糖、及びこれらの組み合わせから選択される。一部の典型的な実施形態では、カプセル化材料はデンプンである(例えば、EP0922499号明細書;及び米国特許第4,977,252号明細書;同第5,354,559号明細書、及び同第5,935,826号明細書を参照されたい)。一部の実施形態では、カプセル化材料は、プラスチック、例えば、熱可塑性樹脂、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、及びこれらの混合物から形成されるミクロスフェア;限定されるものではないが、EXPANCEL(登録商標)(Stockviksverken,Sweden)によって供給されるミクロスフェア、並びにPM6545、PM6550、PM7220、PM7228、EXTENDOSPHERES(登録商標)、LUXSIL(登録商標)、Q-CEL(登録商標)、及びSPHERICEL(登録商標)(PQ Corp.,Valley Forge,PA)を含む、使用できる市販のミクロスフェアである。
用語「顆粒状組成物」は、不連続な固体の、巨視的粒子の集塊を指す。粉末は、小さな粒子サイズに起因する特別なクラスの顆粒状物質である。これにより、より凝集性となり、且つより容易に懸濁される。
典型的な洗い液中の洗剤組成物の濃度は、世界中で、約800ppm未満の洗剤組成物(低洗剤濃度の地域)、例えば、日本での約667ppmから、約800ppm~約2000ppm(「中間洗剤濃度の地域」)、例えば、米国での約975ppm、ブラジルの約1500ppm、そして約2000ppm超(「高洗剤濃度の地域」)、例えば、欧州での約4500ppm~約5000ppm及び高泡立ちリン酸塩ビルダーの地域での約6000ppmまでである。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗剤組成物は、約10℃~約60℃、約20℃~約60℃、約30℃~約60℃、約40℃~約60℃、約40℃~約55℃、又は10℃から60℃の全ての範囲内の温度にて利用されてよい。一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗剤組成物は、約10℃~約40℃、約20℃~約30℃、約15℃~約25℃、約15℃~約35℃、又は10℃から40℃の全ての範囲内の温度での「冷水洗い」に用いられる。
更なる例として、異なる地域は、典型的には異なる水の硬度を有する。水の硬度は通常、1ガロン当たりのCa2+/Mg2+の合計グレーン数を単位として記載される。硬度は、水中のカルシウム(Ca2+)及びマグネシウム(Mg2+)の量の尺度である。米国の殆どの水は硬水であるが、硬さの程度は様々である。中程度に硬い(60~120ppm)から硬い(121~181ppm)水は、60~181ppmの硬度の鉱物を有する(ppmからグレーン/米国ガロンへの換算では、ppm数を17.1で除した値がグレーン/ガロンに等しい)。
欧州の水の硬度は、典型的には、1ガロン当たり約10.5(例えば、約10.5~約20.0)の合計Ca2+/Mg2+グレーン(例えば、1ガロン当たり約15の合計Ca2+/Mg2+グレーン)を超える。北米の水の硬度は、典型的には、日本の水の硬度よりも高いが、欧州の水の硬度よりも低い。例えば、北米の水の硬度は、約3~約10グレーン、約3~約8グレーン、又は約6グレーンであり得る。日本の水の硬度は、典型的には北米の水の硬度よりも低く、通常は約4未満、例えば、約3合計Ca2+/Mg2+グレーン/ガロンである。
一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、洗い性能が、市販のマンナナーゼに匹敵する。一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、市販のマンナナーゼと比較して高い洗い性能を示す。一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、高い酸化安定性、高い熱安定性、種々の条件下での高い洗浄能力、及び/又は高いキレーター安定性を示す。加えて、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、洗剤を含まない洗浄組成物に、ここでも単独で、又はビルダー及び安定化剤と組み合わされて、用いられてよい。
本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片に加えて、あらゆる他の適切なマンナナーゼが、本明細書中に記載される組成物に単独で、あるいは本明細書中に記載される変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片と組み合わされて、用いられてよい。適切なマンナナーゼとして、以下に限定されないが、グリコシルヒドロラーゼのGH26ファミリーのマンナナーゼ、グリコシルヒドロラーゼのGH5ファミリーのマンナナーゼ、酸性マンナナーゼ、中性マンナナーゼ、及びアルカリ性マンナナーゼが挙げられる。アルカリ性マンナナーゼの例として、米国特許第6060299号明細書;米国特許第6566114号明細書;及び米国特許第6602842号明細書;並びに国際公開第9535362号パンフレット、国際公開第9964573号パンフレット、国際公開第9964619号パンフレット、及び国際公開第2015022428号パンフレットに記載されるものが挙げられる。加えて、適切なマンナナーゼとして、以下に限定されないが、動物、植物、真菌、又は細菌起源のものが挙げられる。化学的に、又は遺伝的に改変された突然変異体が、本開示によって包含される。
有用なマンナナーゼの例として、バチルス(Bacillus)属エンド-β-マンナナーゼ、例えば枯草菌(B.subtilis)エンド-β-マンナナーゼ(例えば、米国特許第6060299号明細書及び国際公開第9964573号パンフレット参照)、バチルス(Bacillus)属種I633エンド-β-マンナナーゼ(例えば、米国特許第6566114号明細書及び国際公開第9964619号パンフレット参照)、バチルス(Bacillus)属種AAI12エンド-β-マンナナーゼ(例えば、米国特許第6566114号明細書及び国際公開第9964619号パンフレット参照)、バチルス(B.)属種AA349エンド-β-マンナナーゼ(例えば、米国特許第6566114号明細書及び国際公開第9964619号パンフレット参照)、B.アガラドヘレンス(B.agaradhaerens)NCIMB 40482エンド-β-マンナナーゼ(例えば、米国特許第6566114号明細書及び国際公開第9964619号パンフレット参照)、B.ハロデュランス(B.halodurans)エンド-β-マンナナーゼ、B.クラウジィ(B.clausii)エンド-β-マンナナーゼ(例えば、米国特許第6566114号明細書及び国際公開第9964619号パンフレット参照)、B.リケニフォルミス(B.licheniformis)エンド-β-マンナナーゼ(例えば、米国特許第6566114号明細書及び国際公開第9964619A1号パンフレット参照)、フミコーラ(Humicola)属エンド-β-マンナナーゼ、例えばH.インソレンス(H.insolens)エンド-β-マンナナーゼ(例えば、米国特許第6566114号明細書及び国際公開第9964619号パンフレット参照)、及びカルドセルロシルプトル(Caldocellulosiruptor)属エンド-β-マンナナーゼ、例えばカルドセルロシルプトル属種エンド-β-マンナナーゼ(例えば、米国特許第6566114号明細書及び国際公開第9964619号パンフレット参照)が挙げられる。
さらに、いくつかの同定されているマンナナーゼ(すなわち、エンド-β-マンナナーゼ及びエキソ-β-マンナナーゼ)が、本開示の一部の実施形態に用いられ、これらとして、以下に限定されないが、マッシュルーム(A.bisporus)マンナナーゼ(Tang et al.,[2001]Appl.Environ.Microbiol.67:2298-2303参照)、A.タマリィ(A.tamarii)マンナナーゼ(Civas et al.,[1984]Biochem.J.219:857-863参照)、A.アクレアツス(A.aculeatus)マンナナーゼ(Christgau et al.,[1994]Biochem.Mol.Biol.Int.33:917-925参照)、A.アワモリ(A.awamori)マンナナーゼ(Setati et al.,[2001]Protein Express Purif.21:105-114参照)、A.フミガーツス(A.fumigatus)マンナナーゼ(Puchart et al.,[2004]Biochimica et biophysica Acta.1674:239-250参照)、クロコウジカビ(A.niger)マンナナーゼ(Ademark et al.,[1998]J.Biotechnol.63:199-210参照)、ニホンコウジカビ(A.oryzae)NRRLマンナナーゼ(Regalado et al.,[2000]J.Sci.Food Agric.80:1343-1350参照)、A.スルフレウス(A.sulphureus)マンナナーゼ(Chen et al.,[2007]J.Biotechnol.128(3):452-461参照)、A.テルス(A.terrus)マンナナーゼ(Huang et al.,[2007]Wei Sheng Wu Xue Bao.47(2):280-284参照)、パエニバチルス(Paenibacillus)属種及びバチルス(Bacillus)属種マンナナーゼ(米国特許第6376445号明細書参照)、バチルス(Bacillus)属AM001マンナナーゼ(Akino et al.,[1989]Arch.Microbiol.152:10-15参照)、B.ブレビス(B.brevis)マンナナーゼ(Araujo and Ward,[1990]J.Appl.Bacteriol.68:253-261参照)、B.サーキュランス(B.circulans)K-1マンナナーゼ(Yoshida et al.,[1998]Biosci.Biotechnol.Biochem.62(3):514-520参照)、B.ポリミキサ(B.polymyxa)マンナナーゼ(Araujo and Ward,[1990]J.Appl.Bacteriol.68:253-261参照)、バチルス(Bacillus)属種JAMB-750マンナナーゼ(Hatada et al.,[2005]Extremophiles.9:497-500参照)、バチルス(Bacillus)属種M50マンナナーゼ(Chen et al.,[2000]Wei Sheng Wu Xue Bao.40:62-68参照)、バチルス(Bacillus)属種N16-5マンナナーゼ(Yanhe et al.,[2004]Extremophiles 8:447-454参照)、B.ステアロサーモフィルス(B.stearothermophilus)マンナナーゼ(Talbot and Sygusch,[1990]Appl.Environ.Microbiol.56:3505-3510参照)、枯草菌(B.subtilis)マンナナーゼ(Mendoza et al.,[1994]World J.Microbiol.Biotechnol.10:51-54参照)、枯草菌(B.subtilis)B36マンナナーゼ(Li et al.,[2006]Z.Naturforsch(C).61:840-846)、枯草菌(B.subtilis)BM9602マンナナーゼ(Cui et al.,[1999]Wei Sheng Wu Xue Bao.39(1):60-63参照)、枯草菌(B.subtilis)SA-22マンナナーゼ(Sun et al.,[2003]Sheng Wu Gong Cheng Xue Bao.19(3):327-330参照)、枯草菌(B.subtilis)168マンナナーゼ(Helow and Khattab,[1996]Acta Microbiol.Immunol.Hung.43:289-299参照)、B.オバツス(B.ovatus)マンナナーゼ(Gherardini et al.,[1987]J.Bacteriol.169:2038-2043参照)、B.ルミニコラ(B.ruminicola)マンナナーゼ(Matsushita et al.,[1991]J.Bacteriol.173:6919-6926参照)、C.セルロボランス(C.cellulovorans)マンナナーゼ(Sunna et al.,[2000]Appl.Environ.Microbiol.66:664-670参照)、C.サッカロリティカス(C.saccharolyticus)マンナナーゼ(Morris et al.,[1995]Appl.Environ.Microbiol.61:2262-2269参照)、C.サッカロリチカム(C.saccharolyticum)マンナナーゼ(Bicho et al.,[1991]Appl.Microbiol.Biotechnol.36:337-343参照)、C.フィミ(C.fimi)マンナナーゼ(Stoll et al.,[1999]Appl.Environ.Microbiol.65(6):2598-2605参照)、C.ブチリカム/ベイジェリンキィ(C.butyricum/beijerinckii)マンナナーゼ(Nakajima and Matsuura,[1997]Biosci.Biotechnol.Biochem.61:1739-1742参照)、C.セルロリティカム(C.cellulolyticum)マンナナーゼ(Perret et al.,[2004]Biotechnol.Appl.Biochem.40:255-259参照)、C.テルティウム(C.tertium)マンナナーゼ(Kataoka and Tokiwa,[1998]J.Appl.Microbiol.84:357-367参照)、C.サーモセラム(C.thermocellum)マンナナーゼ(Halstead et al.,[1999]Microbiol.145:3101-3108参照)、D.サーモフィルム(D.thermophilum)マンナナーゼ(Gibbs et al.,[1999]Curr.Microbiol.39(6):351-357参照)、フラボバクテリウム(Flavobacterium)属種マンナナーゼ(Zakaria et al.,[1998]Biosci.Biotechnol.Biochem.62:655-660参照)、G.プルモナタ(G.pulmonata)マンナナーゼ(Charrier and Rouland,[2001]J.Expt.Zool.290:125-135参照)、タマキビ(L.brevicula)マンナナーゼ(Yamamura et al.,[1996]Biosci.Biotechnol.Biochem.60:674-676参照)、トマト(L.esculentum)マンナナーゼ(Filichkin et al.,[2000]Plant Physiol.134:1080-1087参照)、P.カードラノリティカス(P.curdlanolyticus)マンナナーゼ(Pason and Ratanakhanokchai,[2006]Appl.Environ.Microbiol.72:2483-2490参照)、P.ポリミキサ(P.polymyxa)マンナナーゼ(Han et al.,[2006]Appl.Microbiol Biotechnol.73(3):618-630参照)、P.クリソスポリウム(P.chrysosporium)マンナナーゼ(Wymelenberg et al.,[2005]J.Biotechnol.118:17-34参照)、ピロミセス(Piromyces)属種マンナナーゼ(Fanutti et al.,[1995]J.Biol.Chem.270(49):29314-29322参照)、P.インスラルス(P.insulars)マンナナーゼ(Yamamura et al.,[1993]Biosci.Biotechnol.Biochem.7:1316-1319参照)、P.フルオレッセンス亜種セルローサ(P.fluorescens subsp.cellulosa)マンナナーゼ(Braithwaite et al.,[1995]Biochem J.305:1005-1010参照)、R.マリヌス(R.marinus)マンナナーゼ(Politz et al.,[2000]Appl.Microbiol.Biotechnol.53(6):715-721参照)、S.ロルフシィ(S.rolfsii)マンナナーゼ(Sachslehner et al.,[2000]J.Biotechnol.80:127-134参照)、S.ガルバス(S.galbus)マンナナーゼ(Kansoh and Nagieb,[2004]Anton.van.Leeuwenhoek.85:103-114参照)、S.リビダンス(lividans)マンナナーゼ(Arcand et al.,[1993]J.Biochem.290:857-863参照)、T.ポリサッカロリティカム(T.Polysaccharolyticum)マンナナーゼ(Cann et al.,[1999]J.Bacteriol.181:1643-1651参照)、T.フスカ(T.fusca)マンナナーゼ(Hilge et al.,[1998]Structure 6:1433-1444参照)、T.マリティマ(T.maritima)マンナナーゼ(Parker et al.,[2001]Biotechnol.Bioeng.75(3):322-333参照)、T.ネアポリタナ(T.neapolitana)マンナナーゼ(Duffaud et al.,[1997]Appl.Environ.Microbiol.63:169-177参照)、T.ハルジアナム(T.harzianum)株T4マンナナーゼ(Franco et al.,[2004]Biotechnol Appl.Biochem.40:255-259参照)、T.リーゼイ(T.reesei)マンナナーゼ(Stalbrand et al.,[1993]J.Biotechnol.29:229-242参照)、並びにビブリオ(Vibrio)属種マンナナーゼ(Tamaru et al.,[1997]J.Ferment.Bioeng.83:201-205参照)が挙げられる。
適切な付加的マンナナーゼとして、市販のエンド-β-マンナナーゼ、例えばHEMICELL(登録商標)(Chemgen);GAMANASE(登録商標)及びMANNAWAY(登録商標)(Novozymes A/S、Denmark);EFFECTENZ(商標)M 1000、PREFERENZ(登録商標)M 100、PURABRITE(商標)、及びMANNASTAR(登録)(DuPont);並びにPYROLASE(登録商標)160及びPYROLASE(登録商標)200(Diversa)が挙げられる。
他の実施形態において、本明細書中に記載される組成物は、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、及び1つ又は複数の付加的酵素を含む。1つ又は複数の付加的酵素は、アシルトランスフェラーゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、アルファ-ガラクトシダーゼ、アラビノシダーゼ、アリールエステラーゼ、ベータ-ガラクトシダーゼ、カラギナーゼ、カタラーゼ、セロビオヒドラーゼ、セルラーゼ、コンドロイチナーゼ、クチナーゼ、エンド-ベータ-1,4-グルカナーゼ、エンド-ベータ-マンナナーゼ、エステラーゼ、エキソ-マンナナーゼ、ガラクタナーゼ、グルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼ、ヒアルロニダーゼ、ケラチナーゼ、ラッカーゼ、ラクターゼ、リグニナーゼ、リパーゼ、リポキシゲナーゼ、付加的マンナナーゼ、メタロプロテアーゼ、オキシダーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ペクチンアセチルエステラーゼ、ペクチナーゼ、ペントサナーゼ、ペルオキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、ホスファターゼ、ホスホリパーゼ、フィターゼ、ポリガラクツロナーゼ、プロテアーゼ、プルラナーゼ、リダクターゼ、ラムノガラクツロナーゼ、ベータ-グルカナーゼ、タンナーゼ、トランスグルタミナーゼ、キシランアセチルエステラーゼ、キシラナーゼ、キシログルカナーゼ、キシロシダーゼ、及びそれらのあらゆる組合せ又は混合物から選択される。一部の実施形態は、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、プロテアーゼ、及び/又はセルラーゼのような従来の酵素を、本明細書中に記載される1つ若しくは複数のマンナナーゼ変異体及び/又は1つ若しくは複数の付加的マンナナーゼと併せて含む酵素の組合せ(すなわち「カクテル」)に関する。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、プロテアーゼを含む。一部の実施形態において、組成物は、プロテアーゼを、組成物の重量で約0.00001%~約10%含む。別の実施形態において、洗浄組成物は、プロテアーゼを、組成物の重量で約0.0001%~約10%、約0.001%~約5%、約0.001%~約2%、又は約0.005%~約0.5%含む。
一実施形態において、プロテアーゼはセリンプロテアーゼである。適切なプロテアーゼとして、動物、植物、又は微生物起源のものが挙げられる。一部の実施形態において、プロテアーゼは、微生物プロテアーゼである。他の実施形態において、プロテアーゼは、化学的に、又は遺伝的に改変された突然変異体である。別の実施形態において、プロテアーゼは、アルカリ微生物プロテアーゼ又はトリプシン様プロテアーゼである。例示的なアルカリプロテアーゼとして、例えば、バチルス(Bacillus)属に由来するサブチリシン(例えば、サブチリシン、レンタス(lentus)、アミロリケファシエンス(amyloliquefaciens)、サブチリシンCarlsberg、サブチリシン309、サブチリシン147、及びサブチリシン168)が挙げられる。例示的な付加的プロテアーゼとして、以下に限定されないが、国際公開第92/21760号パンフレット、国際公開第95/23221号パンフレット、国際公開第2008/010925号パンフレット、国際公開第09/149200号パンフレット、国際公開第09/149144号パンフレット、国際公開第09/149145号パンフレット、国際公開第 10/056640号パンフレット、国際公開第10/056653号パンフレット、国際公開第2010/0566356号パンフレット、国際公開第11/072099号パンフレット、国際公開第2011/13022号パンフレット、国際公開第11/140364号パンフレット、国際公開第12/151534号パンフレット、国際公開第2015/038792号パンフレット、国際公開第2015/089447号パンフレット、国際公開第2015/089441号パンフレット、国際公開第2015/143360号パンフレット、国際公開第2016/061438号パンフレット、国際公開第2016/069548号パンフレット、国際公開第2016/069544号パンフレット、国際公開第2016/069557号パンフレット、国際公開第2016/069563号パンフレット、国際公開第2016/069569号パンフレット、国際公開第2016/069552号パンフレット、国際公開第2016/145428号パンフレット、米国特許出願公開第2008/0090747号明細書、米国特許第5801039号明細書、米国特許第5340735号明細書、米国特許第5500364号明細書、米国特許第5855625号明細書、RE34606号明細書、米国特許第5955340号明細書、米国特許第5700676号明細書、米国特許第6312936号明細書、米国特許第6482628号明細書、米国特許第8530219号明細書、米国仮特許出願第62/331282号明細書、米国仮特許出願第62/332417号明細書、米国仮特許出願第62/343618号明細書、及び米国仮特許出願第62/351649号明細書、並びにPCT出願PCT/US16/32514号明細書及びPCT/US2016/038245号明細書に記載されるもの、並びに国際公開第1999014341号パンフレット、国際公開第1999033960号パンフレット、国際公開第1999014342号パンフレット、国際公開第1999034003号パンフレット、国際公開第2007044993号パンフレット、国際公開第2009058303号パンフレット、国際公開第2009058661号パンフレット、国際公開第2014071410号パンフレット、国際公開第2014194032号パンフレット、国際公開第2014194034号パンフレット、国際公開第2014194054号パンフレット、及び国際公開第2014/194117号パンフレットに記載されるメタロプロテアーゼが挙げられる。例示的なプロテアーゼとして、以下に限定されないが、トリプシン(例えば、ブタ又はウシ起源のもの)、及び国際公開第89/06270号パンフレットに記載されるフザリウム(Fusarium)属プロテアーゼが挙げられる。例示的な市販のプロテアーゼとして、以下に限定されないが、MAXATASE(登録商標)、MAXACAL(商標)、MAXAPEM(商標)、OPTICLEAN(登録商標)、OPTIMASE(登録商標)、PROPERASE(登録商標)、PURAFECT(登録商標)、PURAFECT(登録商標)OXP、PURAMAX(商標)、EXCELLASE(商標)、PREFERENZ(商標)プロテアーゼ(例えば、P100、P110、P280)、EFFECTENZ(商標)プロテアーゼ(例えば、P1000、P1050、P2000)、EXCELLENZ(商標)プロテアーゼ(例えばP1000)、ULTIMASE(登録商標)及びPURAFAST(商標)(DuPont);ALCALASE(登録商標)、BLAZE(登録商標)、BLAZE(登録商標)EVITY(登録商標)、BLAZE(登録商標)EVITY(登録商標)16L、CORONASE(登録商標)、SAVINASE(登録商標)、SAVINASE(登録商標)ULTRA、SAVINASE(登録商標)EVITY(登録商標)、SAVINASE(登録商標)EVERIS(登録商標)、PRIMASE(登録商標)、DURAZYM(商標)、POLARZYME(登録商標)、OVOZYME(登録商標)、KANNASE(登録商標)、LIQUANASE(登録商標)、LIQUANASE EVERIS(登録商標)、NEUTRASE(登録商標)、PROGRESS UNO(登録商標)、RELASE(登録商標)及びESPERASE(登録商標)(Novozymes);BLAP(商標)及びBLAP(商標)変異体(Henkel);LAVERGY(商標)PRO 104L(BASF)、並びにKAP(B.アルカロフィラス(B.alkalophilus)サブチリシン(花王株式会社))が挙げられる。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、適切なアミラーゼを含む。一実施形態において、組成物は、アミラーゼを、組成物の重量で約0.00001%~約10%、約0.0001%~約10%、約0.001%~約5%、約0.001%~約2%、又は約0.005%~約0.5%含む。アルカリ溶液での使用に適したあらゆるアミラーゼ(例えば、アルファ及び/又はベータ)が、そのような組成物に含めるのに有用であり得る。例示的なアミラーゼは、化学的に、又は遺伝的に改変された突然変異体であってよい。例示的なアミラーゼとしては、限定されるものではないが、細菌又は真菌由来のアミラーゼが挙げられ、例えば、英国特許第1,296,839号明細書、国際公開第9100353号パンフレット、同第9402597号パンフレット、同第94183314号パンフレット、同第9510603号パンフレット、同第9526397号パンフレット、同第9535382号パンフレット、同第9605295号パンフレット、同第9623873号パンフレット、同第9623874号パンフレット、同第9630481号パンフレット、同第9710342号パンフレット、同第9741213号パンフレット、同第9743424号パンフレット、同第9813481号パンフレット、同第9826078号パンフレット、同第9902702号パンフレット、同第9909183号パンフレット、同第9919467号パンフレット、同第9923211号パンフレット、同第9929876号パンフレット、同第9942567号パンフレット、同第9943793号パンフレット、同第9943794号パンフレット、同第9946399号パンフレット、同第0029560号パンフレット、同第0060058号パンフレット、同第0060059号パンフレット、同第0060060号パンフレット、同第0114532号パンフレット、同第0134784号パンフレット、同第0164852号パンフレット、同第0166712号パンフレット、同第0188107号パンフレット、同第0196537号パンフレット、同第02092797号パンフレット、同第0210355号パンフレット、同第0231124号パンフレット、同第2004055178号パンフレット、同第2004113551号パンフレット、同第2005001064号パンフレット、同第2005003311号パンフレット、同第2005018336号パンフレット、同第2005019443号パンフレット、同第2005066338号パンフレット、同第2006002643号パンフレット、同第2006012899号パンフレット、同第2006012902号パンフレット、同第2006031554号パンフレット、同第2006063594号パンフレット、同第2006066594号パンフレット、同第2006066596号パンフレット、同第2006136161号パンフレット、同第2008000825号パンフレット、同第2008088493号パンフレット、同第2008092919号パンフレット、同第2008101894号パンフレット、同第2008/112459号パンフレット、同第2009061380号パンフレット、同第2009061381号パンフレット、同第2009100102号パンフレット、同第2009140504号パンフレット、同第2009149419号パンフレット、同第2010/059413号パンフレット、同第2010088447号パンフレット、同第2010091221号パンフレット、同第2010104675号パンフレット、同第2010115021号パンフレット、同第10115028号パンフレット、同第2010117511号パンフレット、同第2011076123号パンフレット、同第2011076897号パンフレット、同第2011080352号パンフレット、同第2011080353号パンフレット、同第2011080354号パンフレット、同第2011082425号パンフレット、同第2011082429号パンフレット、同第2011087836号パンフレット、同第2011098531号パンフレット、同第2013063460号パンフレット、同第2013184577号パンフレット、同第2014099523号パンフレット、同第2014164777号パンフレット、及び同第2015077126号パンフレットに記載されているアミラーゼが挙げられる。例示的な市販のアミラーゼとしては、限定されるものではないが、AMPLIFY(登録商標)、AMPLIFY PRIME(登録商標)、DURAMYL(登録商標)、TERMAMYL(登録商標)、FUNGAMYL(登録商標)、STAINZYME PLUS(登録商標)、STAINZYME PLUS(登録商標)、STAINZYME ULTRA(登録商標)EVITY(登録商標)、及びBAN(商標)(Novozymes)、EFFECTENZ(商標)S1000、POWERASE(商標)、PREFERENZ(商標)S100、PREFERENZ(商標)S110、EXCELLENZ(商標)S2000、RAPIDASE(登録商標)、及びMAXAMYL(登録商標)P(DuPont)が挙げられる。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、適切なペクチン分解酵素を含む。本明細書中で用いられる「ペクチン分解酵素」は、アラビナナーゼ(EC 3.2.1.99)、ガラクタナーゼ(EC 3.2.1.89)、ポリガラクツロナーゼ(EC 3.2.1.15)、エキソ-ポリガラクツロナーゼ(EC 3.2.1.67)、エキソ-ポリ-アルファ-ガラクツロノシダーゼ(EC 3.2.1.82)、ペクチンリアーゼ(EC 4.2.2.10)、ペクチンエステラーゼ(EC 3.1.1.11)、ペクチン酸リアーゼ(EC 4.2.2.2)、エキソ-ポリガラクツロ酸リアーゼ(EC 4.2.2.9)、及びヘミセルラーゼ、例えばエンド-1,3-β-キシロシダーゼ(EC 3.2.1.32)、キシラン-1,4-β-キシロシダーゼ(EC 3.2.1.37)、及びα-L-アラビノフラノシダーゼ(EC 3.2.1.55)を包含する。ペクチン分解酵素は、上述の酵素活性物質の天然の混合物である。したがって、ペクチン酵素として、ペクチンメチルエステル結合を加水分解するペクチンメチルエステラーゼ、ガラクツロン酸分子間のグリコシド結合を切断するポリガラクツロナーゼ、及びペクチン酸に作用して、α-1,4グリコシド結合の非加水分解切断をもたらして、ガラクツロン酸の不飽和誘導体を形成するペクチントランスアミナーゼ又はリアーゼが挙げられる。
適切なペクチン分解酵素として、植物、真菌、又は微生物起源のものが挙げられる。一部の実施形態において、化学的に、又は遺伝的に改変された突然変異体が含まれる。一部の実施形態において、ペクチン分解酵素は、アルカリペクチン分解酵素、すなわち、酵素活性が、約7.0~約12のpHにて最大活性の少なくとも10%、少なくとも25%、又は少なくとも40%である酵素である。他の特定の実施形態において、ペクチン分解酵素は、約7.0~約12のpHにて最大活性を有する酵素である。アルカリペクチン分解酵素は、好アルカリ性微生物、例えば、細菌、真菌、及び酵母微生物、例えばバチルス(Bacillus)属種によって産生される。一部の実施形態において、微生物は、特開昭56-131376号公報及び特開昭56-068393号公報に記載されるB.フィルムス(B.firmus)、B.サーキュランス(B.circulans)、及び枯草菌(B.subtilis)である。アルカリペクチン分解酵素として、以下に限定されないが、ガラクツラン-1,4-α-ガラクツロナーゼ(EC 3.2.1.6.7)、ポリ-ガラクツロナーゼ活性物質(EC 3.2.1.15)、ペクチンエステラーゼ(EC 3.1.1.11)、ペクチン酸リアーゼ(EC 4.2.2.2)、及びそれらのイソ酵素が挙げられ得る。アルカリペクチン分解酵素は、エルウィニア(Erwinia)属種により産生され得る。一部の実施形態において、アルカリペクチン分解酵素は、特開昭59-066588号公報、特開昭63-042988号公報、及びWorld J.Microbiol.Biotechnol.(8,2,115-120)1992に記載されるように、E.クリサンテミ(E.chrysanthemi)、E.カロトボラ(E.carotovora)、E.アミロボラ(E.amylovora)、E.ヘルビコラ(E.herbicola)、及びE.ジソルベンス(E.dissolvens)によって産生される。他の特定の実施形態において、アルカリペクチン酵素は、JP73006557号明細書及びAgr.Biol.Chem.(1972),36(2)285-93に開示されるように、バチルス属(Bacillus)種によって産生される。一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、ペクチン分解酵素を、組成物の重量で約0.00001%~約10%、約0.0001%~約10%、約0.001%~約5%、約0.001%~約2%、又は約0.005%~約0.5%含む。
一部の他の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、適切なキシログルカナーゼを含む。適切なキシログルカナーゼとして、以下に限定されないが、植物、真菌、又は細菌起源のものが挙げられる。化学的に、又は遺伝的に改変された突然変異体が、一部の実施形態において含まれる。本明細書中で用いられる「キシログルカナーゼ」は、Vincken及びVoragen(Wageningen University)[Vincken et al(1994)Plant Physiol.,104,99-107]によって記載される酵素のファミリーを包含し、そしてHayashi et al(1989)Annu.Rev.Plant.Physiol.Plant Mol.Biol.,40,139-168に記載されるように、キシログルカンを分解させることができる。Vinckenらは、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)(エンド-IV-グルカナーゼ)から精製されるキシログルカナーゼによる、単離したリンゴ細胞壁のセルロースからのキシログルカンコーティングの除去を実証した。この酵素は、細胞壁に埋もれたセルロースの酵素分解、及びペクチン酵素との相乗効果による働きを高める。DSM由来のラピダーゼLIQ+は、キシログルカナーゼ活性を含有する。一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、キシログルカナーゼを、組成物の重量で約0.00001%~約10%、約0.0001%~約10%、約0.001%~約5%、約0.001%~約2%、又は約0.005%~約0.5%含む。他の特定の実施形態において、特定の用途用のキシログルカナーゼは、アルカリキシログルカナーゼ、すなわち、酵素活性が、7から12に及ぶpHにて最大活性の少なくとも10%、少なくとも25%、又は少なくとも40%である酵素である。特定の他の実施形態において、キシログルカナーゼは、約7.0~約12のpHにて最大活性を有する酵素である。
一部の更なる実施形態において、本明細書中に記載される洗剤組成物はさらに、適切なセルラーゼを含む。一実施形態において、組成物は、セルラーゼを、組成物の重量で約0.00001%~約10%、0.0001%~約10%、約0.001%~約5%、約0.001%~約2%、又は約0.005%~約0.5%含む。あらゆる適切なセルラーゼが、本明細書中に記載される組成物に用いられ得る。例示的なセルラーゼとして、化学的に、又は遺伝的に改変された突然変異体があり得る。例示的なセルラーゼとして、以下に限定されないが、細菌又は真菌起源のもの、例えば、国際公開第2005054475号パンフレット、国際公開第2005056787号パンフレット、米国特許第7449318号明細書、米国特許第7833773号明細書、米国特許第4435307号明細書;EP0495257号明細書;及び米国仮特許出願第62/296678号明細書に記載されるものが挙げられる。例示的な市販のセルラーゼとして、以下に限定されないが、CELLUCLEAN(登録商標)、CELLUZYME(登録商標)、CAREZYME(登録商標)、ENDOLASE(登録商標)、RENOZYME(登録商標)、及びCAREZYME(登録商標)PREMIUM(Novozymes);REVITALENZ(商標)100、REVITALENZ(商標)200/220、及びREVITALENZ(登録商標)2000(DuPont);並びにKAC-500(B)(商標)(花王株式会社)が挙げられる。一部の実施形態において、セルラーゼは、成熟した野生型セルラーゼ又は変異型セルラーゼの、N末端の一部が欠失している部分又は断片として組み込まれる(例えば、米国特許第5874276号明細書参照)。
更なる実施形態において、本明細書中に記載される洗剤組成物はさらに、適切なリパーゼを含む。一部の実施形態において、組成物は、リパーゼを、組成物の重量で約0.00001%~約10%、約0.0001%~約10%、約0.001%~約5%、約0.001%~約2%、又は約0.005%~約0.5%含む。例示的なリパーゼは、化学的に、又は遺伝的に改変された突然変異体であり得る。例示的なリパーゼとして、以下に限定されないが、例えば、細菌又は真菌起源のもの、例えば、H.ラヌギノーザ(H.lanuginosa)リパーゼ(例えば、EP258068号明細書及びEP305216号明細書参照)、T.ラヌギノサス(T.lanuginosus)リパーゼ(例えば、国際公開第2014/059360号パンフレット及び国際公開第2015/010009号パンフレット参照)、リゾムコール・ミエヘイ(Rhizomucor miehei)リパーゼ(例えばEP238023号明細書参照)、カンディダ(Candida)属リパーゼ、例えばC.アンタークティカ(C.antarctica)リパーゼ(例えば、C.アンタークティカ(C.antarctica)リパーゼA又はB)(例えばEP214761号明細書参照)、シュードモナス(Pseudomonas)属リパーゼ、例えばP.アルカリゲネス(P.alcaligenes)リパーゼ及びP.シュードアルカリゲネス(P.pseudoalcaligenes)リパーゼ(例えばEP218272号明細書参照)、P.セパシア(P.cepacia)リパーゼ(例えばEP331376号明細書参照)、P.スタツェリ(P.stutzeri)リパーゼ(例えばGB1372034号明細書参照)、P.フルオレセンス(P.fluorescens)リパーゼ、バチルス(Bacillus)属リパーゼ(例えば枯草菌(B.subtilis)リパーゼ(Dartois et al.,Biochem.Biophys.Acta 1131:253-260(1993))、B.ステアロサーモフィルス(B.stearothermophilus)リパーゼ(例えば特表昭64-744992号公報参照)、及びB.プミルス(B.pumilus)リパーゼ(例えば国際公開第91/16422号パンフレット参照))が挙げられる。クローニングされた例示的なリパーゼとして、以下に限定されないが、ペニシリウム・カマンベルティ(Penicillium camembertii)リパーゼ(Yamaguchi et al.,Gene 103:61-67(1991)参照)、ゲオトリカム・カンディダム(Geotricum candidum)リパーゼ(Schimada et al.,J.Biochem.,106:383-388(1989)参照)、及び種々のリゾプス(Rhizopus)属リパーゼ、例えば、R.デレマー(R.delemar)リパーゼ(Hass et al.,Gene 109:117-113(1991)参照)、R.ニベアス(R.niveus)リパーゼ(Kugimiya et al.,Biosci.Biotech.Biochem.56:716-719(1992))、及びニホンコウジカビ(R.oryzae)リパーゼが挙げられる。他の脂肪分解酵素、例えばクチナーゼもまた、本明細書中に記載される1つ又は複数の組成物に用いられ得、以下に限定されないが、例えば、シュードモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)に由来するクチナーゼ(国際公開第88/09367号パンフレット参照)及び/又はフザリウム・ソラニピシ(Fusarium solanipisi)に由来するクチナーゼ(国際公開第90/09446号パンフレット参照)が挙げられる。例示的な市販のリパーゼとして、以下に限定されないが、M1 LIPASE(商標)、LUMA FAST(商標)、及びLIPOMAX(商標)(DuPont);LIPEX(登録商標)、LIPOCLEAN(登録商標)、LIPOLASE(登録商標)、及びLIPOLASE(登録商標)ULTRA(Novozymes);並びにLIPASE P(商標)(天野エンザイム株式会社)が挙げられる。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、ペルオキシダーゼを、過酸化水素又はそのソース(例えば、ペルカーボネート、ペルボレート、又はペルサルフェート)と組み合わせて含む。一部の代替の実施形態では、オキシダーゼは、酸素と組み合わせて使用される。両方のタイプの酵素は、「溶液漂白(solution bleaching)」のために(すなわち、洗い液中で複数の布地が一緒に洗われたときに染色された布地から他の布地へ織物染料が転移するのを防ぐために)、好ましくは増強剤とともに使用される(例えば、国際公開第94/12621号パンフレット及び同第95/01426号パンフレットを参照されたい)。適切なペルオキシダーゼ/オキシダーゼは、限定されるものではないが、植物、細菌、又は真菌由来のペルオキシダーゼ及び/又はオキシダーゼを含む。化学的又は遺伝子的に改変された突然変異体が一部の実施形態に含められる。一部の実施形態では、本開示の洗浄組成物は、この組成物の重量に対して約0.00001%~約10%、約0.0001%~約10%、約0.001%~約5%、約0.001%~約2%、約0.005%~約0.5%のペルオキシダーゼ及び/又はオキシダーゼをさらに含む。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、以下に限定されないが、ペルヒドロラーゼ(例えば国際公開第05/056782号パンフレット参照)が挙げられる付加的な酵素を含む。一部の実施形態は、上述の1つ又は複数のプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、マンナナーゼ、及び/又はセルラーゼの混合物に関する。
一部の実施形態は、洗浄組成物、例えば、米国特許第6605458号明細書に記載されるものに関する。一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物は、コンパクトな顆粒状の布地洗浄組成物である一方、他の実施形態では組成物は、着色された布地の洗濯に有用な顆粒状の布地洗浄組成物である。更なる実施形態において、組成物は、洗い容量について柔軟仕上げをもたらす顆粒状の布地洗浄組成物であり、更なる実施形態において、組成物は、重質液体(HDL)布地洗浄組成物である。他の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物は、布地洗浄組成物、例えば、米国特許第6610642号明細書及び米国特許第6376450号明細書に記載されるものである。代替の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物は、硬い表面の適切な洗浄組成物である。硬い表面の適切な洗浄組成物として、例えば、米国特許第6610642号明細書;米国特許第6376450号明細書;及び米国特許第6376450号明細書に記載されるものが挙げられる。更なる実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物は、食器洗い組成物である。一部の更なる実施形態において、本明細書中に記載される組成物は、オーラルケア組成物、例えば、米国特許第6376450号明細書及び米国特許第6605458号明細書に記載されるものである。上述の米国特許第6376450号明細書;米国特許第6605458号明細書;及び米国特許第6610642号明細書に含有される化合物及び洗浄補助物質の配合及び記載は、本発明のポリペプチドに用いられる。
更なる実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物は、布地柔軟仕上げ組成物、例えば、GB400898号明細書、GB514276号明細書、EP0011340号明細書、EP0026528号明細書、EP0242919号明細書、EP0299575号明細書、EP0313146号明細書、及び米国特許第5019292号明細書に記載されるものである。
本明細書中に記載される洗浄組成物は、適切なあらゆる形態に製剤化され得、且つ製剤者によって選択されるあらゆるプロセスによって調製され得、それらの非限定的な例が、米国特許第5879584号明細書;米国特許第5691297号明細書;米国特許第5574005号明細書;米国特許第5569645号明細書;米国特許第5565422号明細書;米国特許第5516448号明細書;米国特許第5489392号明細書;及び米国特許第5486303号明細書に記載されている。低いpHの洗浄組成物が所望される場合、そのような組成物のpHは、モノエタノールアミン等の物質、又はHCl等の酸性物質の付加により調整される。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物は、タブレット、カプセル、サシェ、パウチ、シート、及び多区画パウチが挙げられる単位用量形態で提供される。一部の実施形態において、単位用量形式は、多区画パウチ(又は他の単位用量形式)内の成分の放出制御を実現するように設計される。適切な単位用量及び放出制御形式が、当該技術分野において知られている(例えば、EP2100949号明細書、EP2100947号明細書、国際公開第02/102955号パンフレット、国際公開第04/111178号パンフレット、国際公開第2013/165725号パンフレット、並びに米国特許第4765916号明細書及び米国特許第4972017号明細書参照)。一部の実施形態において、単位用量形態は、水溶性フィルム又は水溶性パウチで包まれたタブレットによって実現される。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、少なくとも1つのキレート剤を含む。適切なキレート剤として、以下に限定されないが、銅キレート剤、鉄キレート剤、及び/又はマンガンキレート剤、並びにそれらの混合物が挙げられ得る。少なくとも1つのキレート剤が使用される実施形態では、本開示の洗浄組成物は、この洗浄組成物の重量に対して約0.1%~約15%、又はさらに約3.0%~約10%のキレート剤を含む。
一部のなお更なる実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、少なくとも1つの沈着助剤をさらに含む。適切な沈着助剤としては、限定されるものではないが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリカルボン酸塩、防汚ポリマー、例えば、ポリテレフタル酸、粘土、例えば、カオリナイト、モンモリロナイト、アタプルガイト、イライト、ベントナイト、ハロイサイト、及びこれらの混合物が挙げられる。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、少なくとも1つの再付着防止剤を含む。一部の実施形態において、再付着防止剤は、例えば、EP2100949号明細書に記載される非イオン性界面活性剤である。自動食器洗いの一部の実施形態において、非イオン性界面活性剤が、特に敷布地用の表面改変剤として、被膜形成及び染み形成を回避するのに、且つ光沢を向上させるのに用いられる。
一部の実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、1つ以上の染料転移抑制剤を含む。適切なポリマー性染料転移抑制剤としては、限定されるものではないが、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN-オキシドポリマー、N-ビニルピロリドンとN-ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン、及びポリビニルイミダゾール、又はこれらの混合物をさらに含む。本明細書中に記載される洗浄組成物は、この洗浄組成物の約0.0001重量%~約10重量%、約0.01重量%~約5重量%、又はさらに約0.1重量%~約3重量%の染料転移抑制剤を含む。
一部の実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、ケイ酸塩をさらに含む。一部のこのような実施形態では、ケイ酸ナトリウム(例えば、二ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、及び結晶性フィロケイ酸塩)を使用することができる。一部の実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、この組成物の約1%~約20%、約5重量%~約15重量%のケイ酸塩を含む。
一部のなお更なる実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、1つ又は複数の分散剤をさらに含む。適切な水溶性有機物質は、限定されるものではないが、ホモ若しくはコポリマー酸又はこれらの塩を含み、このポリカルボン酸は、2つ以下の炭素原子によって互いに隔てられている少なくとも2つのカルボキシ基を含む。
一部の更なる実施形態では、洗浄組成物に使用される酵素は、任意の適切な技術によって安定化される。一部の実施形態では、本明細書で利用される酵素は、完成組成物中のカルシウム及び/又はマグネシウムイオンの水溶性源の存在によって安定化される。一部の実施形態では、酵素安定剤としては、オリゴ糖、多糖、及び無機二価金属塩が挙げられ、この無機二価金属塩は、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム塩を含む。酵素安定化のための様々な技術を本明細書で使用できることが企図される。例えば、一部の実施形態では、本明細書で利用される酵素は、完成組成物中の亜鉛(II)イオン、カルシウム(II)イオン、及び/又はマグネシウム(II)イオン、並びに他の金属イオン(例えば、バリウム(II)、スカンジウム(II)、鉄(II)、マンガン(II)、アルミニウム(III)、スズ(II)、コバルト(II)、銅(II)、ニッケル(II)、及びオキソバナジウム(IV))の水溶性源の存在によって安定化される。塩化物及び硫酸塩も、一部の実施形態に使用することができる。適切なオリゴ糖及び多糖(例えば、デキストリン)の例は、当技術分野で公知である(例えば、国際公開第07/145964号パンフレットを参照されたい)。一部の実施形態では、可逆的プロテアーゼ阻害剤、例えば、ホウ素含有化合物(例えば、ホウ酸塩、4-ホルミルフェニルホウ酸)及び/又はトリペプチドアルデヒドも、安定性をさらに改善するために使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、1つ又は複数の漂白剤、漂白活性化剤、及び/又は漂白触媒をさらに含む。一部の実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、無機及び/又は有機漂白化合物を含む。無機漂白剤としては、限定されるものではないが、過水和物塩(例えば、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩、及び過ケイ酸塩)が挙げられ得る。一部の実施形態では、無機過水和物塩はアルカリ金属塩である。一部の実施形態では、無機過水和物塩は、追加の保護なしに結晶性固体として含められるが、一部の別の実施形態では、この塩は被覆される。適切な塩として、例えば、EP2100949号明細書に記載されるものが挙げられる。漂白活性化剤は、典型的には、60℃以下の温度での洗浄の過程で漂白作用を高める有機過酸前駆体である。本明細書で使用するのに適した漂白活性化剤は、過加水分解条件下で、好ましくは約1~約10の炭素原子、特に約2~約4の炭素原子を有する脂肪族ペルオキシカルボン酸、及び/又は任意選択で置換される過安息香酸を与える化合物を含む。適切な漂白活性化剤として、例えば、EP2100949号明細書に記載されるものが挙げられる。漂白触媒として典型的に、例えば、マンガントリアザシクロノナン及び関連する錯体、並びにコバルト、銅、マンガン、及び鉄の錯体が、そして米国特許第4246612号明細書;米国特許第5227084号明細書;米国特許第4810410号明細書;並びに国際公開第99/06521号パンフレット及びEP2100949号明細書に記載されるものが挙げられる。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される洗浄組成物はさらに、1つ又は複数の触媒金属錯体を含む。他の実施形態では、金属含有漂白触媒を使用することができる。一部の実施形態では、金属漂白触媒は、指定された漂白触媒活性の遷移金属カチオン(例えば、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンのカチオン)、漂白触媒活性を殆ど又は全く有しない補助金属カチオン(例えば、亜鉛又はアルミニウムカチオン)、触媒及び補助金属カチオンに対して指定された安定性定数を有する封鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四(メチレンホスホン酸)、及びこれらの水溶性塩を含む触媒系を含む(例えば、米国特許第4,430,243号明細書を参照されたい)。一部の実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、マンガン化合物によって触媒される。このような化合物及び使用のレベルは、当技術分野で周知である(例えば、米国特許第5,576,282号明細書を参照されたい)。更なる実施形態では、コバルト漂白触媒を、本明細書中に記載される洗浄組成物に使用することができる。様々なコバルト漂白触媒が、当技術分野で公知であり(例えば、米国特許第5,597,936号明細書、及び同第5,595,967号明細書を参照されたい)、公知の方法によって容易に調製される。
一部の更なる実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、マクロ多環式剛性リガンド(MRL)の遷移金属錯体をさらに含む。実際の問題として、かつ限定としてではなく、一部の実施形態では、本明細書に提供される組成物及び洗浄プロセスは、水性洗い媒体中に少なくとも1億分の1部程度の活性MRL種を提供するように調整され、他の実施形態では、洗い液中に約0.005ppm~約25ppm、約0.05ppm~約10ppm、又は約0.1ppm~約5ppmのMRLを提供する。
一部の実施形態では、本遷移金属漂白触媒中の遷移金属は、限定されるものではないが、マンガン、鉄、及びクロムを含む。他の実施形態では、MRLは、限定されるものではないが、架橋された特別な超剛性リガンド(例えば、5,12-ジエチル-1,5,8,12-テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカン)を含む。適切な遷移金属MRLは、公知の方法によって容易に調製される(例えば、国際公開第2000/32601号パンフレット及び米国特許第6,225,464号明細書を参照されたい)。
一部の実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、金属クリーナー剤(metal care agent)をさらに含む。金属クリーナー剤は、アルミニウム、ステンレス鋼、及び非鉄金属(例えば、銀及び銅)を含む金属の変色、腐食、及び/又は酸化の防止及び/又は低減に使用することができる。適切な金属クリーナー剤は、EP2100949号明細書、国際公開第94/26860号パンフレット、及び同第94/26859号パンフレットに記載された金属クリーナー剤を含む。一部の実施形態では、金属クリーナー剤は亜鉛塩である。一部の更なる実施形態では、本明細書中に記載される洗浄組成物は、約0.1重量%~約5重量%の1つ以上の金属クリーナー剤を含む。
本明細書中に記載される洗浄組成物は、表面、皿類、又は布地を洗浄するのに用いられ得る。典型的には、表面、皿類、又は布地の少なくとも一部が、少なくとも1つの(i)本明細書中に記載される変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片、あるいは(ii)本明細書中に記載される少なくとも1つの洗浄組成物と接触してから、表面、皿類、又は布地は、場合によっては洗われ、且つ/又は濯がれる。本開示の目的のために、「洗い」は、以下に限定されないが、こすり洗い及び機械的撹拌を含む。一部の実施形態において、洗浄組成物は典型的に、溶液中約500ppm~約15,000ppmの濃度にて使用される。洗い溶媒が水である場合、水の温度は典型的に、約5℃~約90℃に及び、そして布地が包含される場合、水対布地の質量比は典型的に、約1:1~約30:1である。
一部の実施形態は、洗浄方法であって、(i)本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片、あるいは(ii)本明細書中に記載される洗浄組成物の有効量を、マンナンを含む汚れ又は染みを含むアイテム又は表面と接触させて、汚れ又は染みに含有されるマンナンを加水分解することを含む洗浄方法に関する。
一部の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、織物及び布地から選択される1つ又は複数のアイテム上のバイオフィルムを阻止し、削減し、且つ/又は除去するのに用いられる。
本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、以下に限定されないが、マンナン、ガラクトマンナン、及びグルコマンナンが挙げられる、マンノース単位を含有する多糖鎖を加水分解することで、そのようなポリペプチドが、1,4-β-Dマンノシド結合を含有する多糖基質に関与するマンナン加水分解反応を実行するのに特に有用となる。一般的には、ドナー分子は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の存在下で、マンナン加水分解反応を実行するのに適した条件下でインキュベートされ、場合によっては、その後、反応から産物が単離される。これ以外にも、食品の文脈では、製品は、単離されない食品の成分となり得る。特定の実施形態において、ドナー分子は、以下に限定されないが、マンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナン、及びガラクトグルコマンナンが挙げられる、マンノース単位を含む多糖鎖である。
一実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、パーム核油を抽出するプロセスに用いられる。別の実施形態は、パーム核又はパーム核ミールからパーム核油を抽出するプロセスであって、パーム核及び/又はパーム核ミールを用意することと、前記種子又はケーキを、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片で処理することとを含むプロセスに関する。
一実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含む組成物は、動物の飼料又は人間の食物を加工し、且つ/又は製造するのに用いられる。更なる実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ヒト以外の動物用の飼料への添加物であり得る。別の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、人間の食物に、例えば人間の食物への添加物として、有用であり得る。
いくつかの栄養因子が、動物の飼料及び人間の食物を調製するのに用いられ得る安価な植物材料の量を制限するおそれがある。例えば、オリゴマンナン、例えばマンナン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、及びガラクトグルコマンナンを含有する植物材料は、栄養化合物、例えば鉱物、ビタミン、糖、及び脂肪を消化吸収する動物の能力を引き下げるおそれがある。当該悪影響は、特に、マンナン含有ポリマーの高い粘度に、そして栄養化合物を吸収するマンナン含有ポリマーの能力に起因する。当該影響は、飼料中に、マンナン含有ポリマーを分解する酵素、例えば本明細書中に記載されるエンド-β-マンナナーゼ酵素を含めることによって引き下げられ得、これにより、安価な植物材料中に典型的に見出されるマンナン含有ポリマーがより高い割合で飼料中に含まれてよく、このことで最終的に飼料のコストが引き下げられる。加えて、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、マンナン含有ポリマーをより単純な糖に分解することができ、これは、より容易に同化されて、付加的なエネルギーを提供することができる。
更なる実施形態において、植物材料を含有する動物の飼料は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の存在下で、マンナン含有ポリマーを分解するのに適した条件下で、インキュベートされる。
別の実施形態において、パン改良組成物が、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を、場合によってはマンナン、グルコマンナン、又はガラクトマンナンのソースと組み合わせて、そしてさらに場合によっては、1つ又は複数の他の酵素と組み合わせて、含む。
用語「ヒト以外の動物」は、全ての非反芻動物及び反芻動物を含む。特定の実施形態において、非反芻動物は、以下に限定されないが、ウマ、並びに単胃動物、例えば、以下に限定されないが、ブタ、家禽、及び魚からなる群から選択される。更なる実施形態において、ブタは、以下に限定されないが、子ブタ、成長中のブタ、及び雌ブタであってよく;家禽は、以下に限定されないが、シチメンチョウ、カモ、及びニワトリ(以下に限定されないが、ブロイラー雛及びレイヤーが挙げられる)であってよく;そして魚は、以下に限定されないが、サケ、マス、ティラピア、ナマズ、及びコイ;並びにエビが挙げられるがこれに限定されない甲殻類であってよい。更なる実施形態において、反芻動物は、以下に限定されないが、ウシ、若いカーフ、ヤギ、ヒツジ、キリン、バイソン、ムース、ヘラジカ、ヤク、スイギュウ、シカ、ラクダ、アルパカ、ラマ、アンテロープ、プロングホーン、及びニルガイからなる群から選択される。
一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、飼料添加物としての代わりに、飼料を前処理するのに用いられる。一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、離乳したてのブタ、保育中のブタ、子ブタ、肥育中のブタ、成長中のブタ、仕上げブタ、産卵鶏、ブロイラー雛、及びシチメンチョウ用の飼料に加えられ、又はこれを前処理するのに用いられる。
別の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、植物材料、例えばパーム核、ココナッツ、コンニャク、ローカストビーンガム、グアーガム、ダイズ、オオムギ、エンバク、アマ、コムギ、トウモロコシ、アマニ、柑橘類の果肉、綿実、ラッカセイ、ナタネ、ヒマワリ、エンドウ、及びルピナス由来の飼料に加えられ、又はこれを前処理するのに用いられる。
本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、熱安定性であり、そして結果として、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ペレット化された飼料を生産するプロセスに用いられ得、そこではペレット化工程前に熱が飼料混合物に加えられる。別の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、ペレット化工程に先立って他の飼料成分に、又はペレット化工程の後に他の飼料成分に(すなわち、すでに形成された飼料ペレットに)加えられる。
さらに別の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を含有する食物プロセシング組成物又は飼料補助剤組成物は、場合によってはさらに、着色剤、芳香化合物、安定化剤、ビタミン、鉱物、及び他の飼料又は食物増強酵素から選択される他の置換基を含有してよい。これは、いわゆるプレミックスに特に当てはまる。
更なる実施形態において、本発明に従う食品添加物は、他の食物成分、例えば禾穀類タンパク質又は植物タンパク質と適切な量で組み合わされて、加工された食品が形成されてよい。
一実施形態において、動物の飼料組成物及び/又は動物の飼料添加組成物及び/又はペットフードが、本明細書中に記載されるポリペプチドを含む。
別の実施形態は、動物の飼料組成物及び/又は動物の飼料添加組成物及び/又はペットフードを調製する方法であって、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を、1つ又は複数の、動物の飼料成分及び/又は動物の飼料添加成分及び/又はペットフード成分と混合することを含む方法に関する。
更なる実施形態は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の、動物の飼料成分及び/又は動物の飼料添加成分及び/又はペットフードを調製するための使用に関する用語「ペットフード」は、家庭動物、例えば、イヌ、ネコ、スナネズミ、ハムスター、チンチラ、ファンシーラット、モルモット;鳥類ペット、例えば、カナリア、インコ、及びオウム;爬虫類ペット、例えば、カメ、トカゲ、及びヘビ;水生動物、例えば、熱帯魚及びカエル用の試料を意味すると理解されるものとする。
用語「動物飼料組成物」、「試料」、及び「飼い葉」は、互換的に使用され、以下の群から選択される1つ以上の動物飼料材料を含み得る:(a)穀類、例えば、小さい穀物(例えば、小麦、大麦、ライ麦、オート麦、及びこれらの組み合わせ)、及び/又は大きい穀物、例えば、トウモロコシ又はモロコシなどの大粒;(b)穀類からの副産物、例えば、トウモロコシグルテンミール、DDGS(Distillers Dried Grain Solubles)(特にトウモロコシをベースとするDDGS(cDDGS)、小麦ふすま、小麦ミドリング(wheat middling)、小麦ショーツ、米ぬか、籾殻、オート麦、パーム核、及び柑橘類果肉;(c)供給源、例えば、大豆、ヒマワリ、ピーナッツ、ルピナス、エンドウマメ、ソラマメ、綿、カノーラ、魚粉、乾燥血漿タンパク質、肉骨粉、ジャガイモタンパク質、ホエイ、コプラ、及びゴマから得られるタンパク質;(d)植物及び動物起源から得られる油及び脂肪;及び(e)鉱物及びビタミン。
一態様において、食物組成物又は食物添加物は、液体であっても固体であってもよい。
本発明の態様において、食物組成物は、以下に限定されないが発酵飲料、例えばビール及びワインが挙げられる飲料である。
本発明の文脈では、用語「発酵飲料」は、発酵プロセス、例えば微生物発酵、例えば細菌発酵及び/又は酵母発酵を含む方法によって生産されるあらゆる飲料を含むことを意味する。
本発明の態様において、発酵飲料は、ビールである。用語「ビール」は、デンプン含有植物材料の発酵/醸造によって生産されるあらゆる発酵麦汁を含むことを意味する。多くの場合、ビールは、麦芽、又はデンプン含有植物材料としての補助剤、又は麦芽及び補助剤のあらゆる組合せから生産される。本明細書中で用いられる用語「麦芽」は、あらゆる禾穀類穀粒麦芽、例えばオオムギ麦芽又はコムギ麦芽として理解される。
本明細書中で用いられる用語「補助剤」は、麦芽でない、例えばオオムギ麦芽でもコムギ麦芽でもないあらゆるデンプン及び/又は糖含有植物材料を指す。補助剤の例として、例えば、一般的なトウモロコシグリッツ、精製トウモロコシグリッツ、醸造者の粉砕酵母、イネ、モロコシ、精製コーンスターチ、オオムギ、オオムギデンプン、脱穀オオムギ、コムギ、コムギデンプン、加熱乾燥した(torrified)禾穀類、禾穀類フレーク、ライムギ、エンバク、ジャガイモ、タピオカ、キャッサバ、並びにシロップ、例えばトウモロコシシロップ、サトウキビシロップ、転化糖シロップ、オオムギシロップ、及び/又はコムギシロップ等が挙げられ、これらがデンプンのソースとして用いられ得る。
本明細書中で用いられる用語「マッシュ」は、穀粉等のあらゆるデンプン及び/又はシュガー含有植物材料の水性スラリーを指し、例えば、水と混合された後に、麦汁及び使い終った穀粒に分離される、破砕オオムギ麦芽、破砕オオムギ、及び/若しくは他の補助剤又はそれらの組合せを含む。
本明細書中で用いられる用語「麦汁」は、マッシング中の穀粉の抽出後に溢れ出した非発酵液を指す。
別の態様において、本発明は、発酵飲料、例えばビールを調製する方法であって、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を、麦芽及び/又は補助剤と混合することを含む方法に関する。
ビールの例は:十分な麦芽で造られたビール、「Reinheitsgebot」の下で醸造されたビール、エール、IPA、ラガー、ビター、発泡酒(第2のビール)、第3のビール、ドライビール、ニアビール、ライトビール、低アルコールビール、低カロリービール、ポーター、ボックビール、スタウト、麦芽リカー、ノンアルコールビール、ノンアルコール麦芽リカー等、並びに代替の禾穀類飲料及び麦芽飲料、例えば果実風味の麦芽飲料、例えば柑橘風味の、例えばレモン、オレンジ、ライム、若しくはベリー風味の麦芽飲料;リカー風味の麦芽飲料、例えば、ウォッカ、ラム、若しくはテキーラ風味の麦芽リカー;又はコーヒー風味の麦芽飲料、例えばカフェイン風味の麦芽リカー;等を含む。
本発明の一態様は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の、発酵飲料、例えばビールの生産における使用に関する。
別の態様は、発酵飲料を提供する方法であって、マッシュ及び/又は麦汁を、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片と接触させる工程を含む方法に関する。
更なる態様は、発酵飲料を提供する方法であって:(a)マッシュを調製する工程と、(b)当該マッシュを濾過して、麦汁を得る工程と、(c)当該麦汁を発酵させて、発酵飲料、例えばビールを得る工程とを含み、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片が:(i)工程(a)のマッシュ、及び/又は(ii)工程(b)の麦汁、及び/又は(iii)工程(c)の麦汁に加えられる、方法に関する。
さらに別の態様に従えば、(1)マッシュ及び/又は麦汁を、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片と接触させる工程;及び/あるいは(2)(a)マッシュを調製する工程、(b)当該マッシュを濾過して、麦汁を得る工程、(c)当該麦汁を発酵させて、発酵飲料、例えばビールを得る工程を含み、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片が:(i)工程(a)のマッシュ、及び/又は(ii)工程(b)の麦汁、及び/又は(iii)工程(c)の麦汁に加えられる、方法によって、発酵飲料、例えばビールが生産又は提供される。
一般的には、コーヒー抽出液は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の存在下で、液体コーヒー抽出液中に存在するガラクトマンナンを加水分解するのに適した条件下でインキュベートされる。
別の態様において、本発明は、ベイクド製品を調製する方法であって、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を生地に加えてから、当該生地を焼くことを含む方法に関する。ベイクド製品の例は、当業者に周知であり、パン、ロールパン、パフペストリー、甘い発酵生地、バンズ、ケーキ、クラッカー、クッキー、ビスケット、ワッフル、ウェハース、トルティーヤ、朝食のシリアル、押出し製品等が挙げられる。
本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、パン改良剤組成物の一部として生地に加えられてよい。パン改良剤は、種々の成分を含有する組成物であり、生地の特性、及びベーカリー製品、例えばパン及びケーキの品質を向上させる。パン改良剤は多くの場合、その有益な影響、例えば生地の安定性、並びにパンの質感及び容量のため、産業的なベーカリープロセスに加えられる。パン改良剤は通常、脂肪及び油、並びに乳化剤、酵素、酸化防止剤、酸化剤、安定化剤、及び還元剤のような添加物を含有する。本発明のいずれかのポリペプチドに加えて、パン改良剤中に存在してもよいし、それ以外では本発明のいずれかのポリペプチドと併用されてもよい他の酵素として、アミラーゼ、ヘミセルラーゼ、アミロース分解性複合体、リパーゼ、プロテアーゼ、キシラナーゼ、ペクチナーゼ、プルラナーゼ、非デンプン性多糖分解酵素、及びグルコースオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、又はアスコルビン酸オキシダーゼのようなレドックス酵素が挙げられる。
一実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、生地にパン改良剤組成物の一部として加えられてよく、これはまた、グルコマンナン及び/又はガラクトマンナンソース、例えばコンニャクガム、グアーガム、ローカストビーンガム(イナゴマメ(Ceratonia siliqua))、コプラミール、アイボリーナットマンナン(オオミゾウゲヤシ(Phytelephas macrocarpa))、海草マンナン抽出物、ココナッツミール、及び醸造酵母の細胞壁(乾燥していてもよいし、醸造酵母抽出液の形態で用いられてもよい)も含む。本発明に用いられる他の許容可能なマンナン誘導体として、枝状に分かれていないβ-1,4-結合したマンナンホモポリマー及びマンノオリゴサッカライド(マンノビオース、マンノトリオース、マンノテトラオース、及びマンノペントース)が挙げられる。本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はさらに、単独で用いられてもよいし、生地の寛容性;生地の可撓性及び/又は生地の粘着性;及び/又はパン粉の構造、並びにパンのステーリングの遅延(retarding staling)を向上させるために、グルコマンナン及び/又はガラクトマンナン及び/又はガラクトグルコマンナンと併用されてもよい。別の態様において、マンナナーゼ加水分解物は、可溶性のプレバイオティクス、例えばマンノオリゴサッカライド(MOS)として作用し、これは、結腸中で好ましい集団密度にて見出される場合に、良好な健康状態と一般的に関連する乳酸菌の増殖を促進する。
一態様において、本発明のいずれかのポリペプチドが加えられる生地は、純粋な小麦粉に加えて、又はその代わりに、ブラン、又はエンバク、イネ、雑穀、トウモロコシ、又は豆類の粉を含む(すなわち、純粋な白色の小麦粉生地でない)。
別の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、乳又は他のあらゆる乳製品に加えられてよく、これには、グルコマンナン及び/又はガラクトマンナンも加えられている。典型的なグルコマンナン及び/又はガラクトマンナンソースは、ベーカリーの態様において先で一覧にされており、グアー又はコンニャクガムが挙げられる。本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片の、グルコマンナン及び/又はガラクトマンナンとの組合せは、マンナナーゼ加水分解物(マンノオリゴサッカライド)を放出し、これは、大腸又は結腸中で好ましい集団密度にて見出される場合に、良好な健康状態と一般的に関連するプロバイオティック細菌(とりわけビフィドバクテリウム(Bifidobacteria)属及びラクトバチルス(Lactobacillus)属乳酸菌)の選択的な増殖を促進することによって、可溶性のプレバイオティクスとして作用する。
別の態様は、乳又は乳製品を調製する方法であって、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片、及びあらゆるグルコマンナン、ガラクトマンナン、又はガラクトグルコマンナンを加えることを含む方法に関する。
別の態様において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、プレバイオティックマンナン加水分解物を含む乳業ベースの食品を生産するために、乳業ベースの食品に加えられる前に、又は加えられた後に、あらゆるグルコマンナン又はガラクトマンナンと併用される。更なる態様において、このように生産されたマンノオリゴサッカライド含有乳製品は、有益なヒト腸内ミクロフローラの集団を増大させることができ、そして更なる態様において、乳業ベースの食品は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片を、グルコマンナン及び/又はガラクトマンナン及び/又はガラクトグルコマンナンのあらゆるソース、並びにヒト大腸において有益であることが知られている細菌(例えばビフィドバクテリウム(Bifidobacteria)属及びラクトバチルス(Lactobacillus)属)の少なくとも1つの株の接種に十分な用量と一緒に含んでよい。一態様において、乳業ベースの食品は、ヨーグルト又は乳飲料である。
本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はさらに、紙パルプ、例えば化学パルプ、半化学パルプ、クラフトパルプ、機械パルプ、及び亜硫酸塩法によって調製されるパルプの酵素補助漂白に用いられる。一般的には、紙パルプは、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片と、紙パルプを漂白するのに適した条件下でインキュベートされる。
一部の実施形態において、パルプは、酸素、オゾン、パーオキシド、又はペルオキシ酸で漂白された塩素フリーのパルプである。一部の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、低いリグニン含有量を示す、改変され、又は連続的なパルプ化法によって生産されたパルプの酵素補助漂白に用いられる。一部の他の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、単独で、又は好ましくはキシラナーゼ及び/又はエンドグルカナーゼ及び/又はアルファ-ガラクトシダーゼ及び/又はセロビオヒドラーゼ酵素と組み合わされて、使用される。
グアーガム及びローカストビーンガム等のガラクトマンナンは、例えば食物(例えばアイスクリーム)、及び織物印刷用の印刷ペースト、例えばTシャツへの印刷物中で、増粘剤として広く用いられる。ゆえに、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片はまた、マンナン含有基質の厚さ又は粘度の引下げに用いられる。一部の実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、食物(例えばアイスクリーム)中のガラクトマンナンを加水分解して廃棄流を形成するのに用いられる。特定の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、加工装置内の残留食物の粘度を引き下げることによって、加工後の洗浄を促進するのに用いられる。特定の他の実施形態において、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、印刷ペーストの粘度を引き下げることによって、織物印刷後の過剰印刷ペーストの洗いを促進するのに用いられる。一般的には、マンナン含有基質は、本明細書中に記載されるマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片と、マンナン含有基質の粘度を引き下げるのに適した条件下でインキュベートされる。
更なる実施形態において、本明細書中に記載される1つ又は複数のマンナナーゼ変異体、又はその組換えポリペプチド若しくは活性断片は、油ガス業界において、例えば、掘削液の粘度を制御し;水圧破砕に用いられる流体が、ボアホールから岩中に延びる地下部の破損を生じさせる割合を増大させ;ボアホールの濾過ケーキを洗浄し;且つそれらを組み合わせて行うのに用いられ得る。
本組成物及び本方法の他の態様及び実施形態が、上述の記載及び以下の実施例から明らかとなろう。本明細書中に記載される実施形態を越える種々の代替の実施形態が、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明を実行する際に使用され得る。したがって、本明細書中に記載される特定の実施形態ではなく特許請求の範囲が、本発明の範囲を定義する。したがって、特許請求の範囲内の方法及び構造、並びにそれらの等価物は、特許請求の範囲によって包含される。
実施例1
パエニバチルス(Paenibacillus)属種マンナナーゼPspMan138のクローニング及び発現
パエニバチルス属(Paenibacillus)種PspMan4マンナナーゼ変異体PspMan138を生じさせるDNA操作を、従来の分子生物学技術を用いて実行した(例えば、Sambrook et al,Molecular Cloning:Cold Spring Harbor Laboratory Press参照)。野生型パエニバチルス(Paenibacillus)属種PspMan4マンナナーゼの配列中に複数のアミノ酸改変を導入した人工DNA配列を生じさせた。当該野生型マンナナーゼは、2015年7月10日出願の国際出願PCT/US15/40057号明細書(後に国際公開第2016/007929号パンフレットとして公開)中により完全に記載されている。
PspMan138遺伝子のヌクレオチド配列を、配列番号1(予測される天然のシグナルペプチドをコードする配列を含む)として示す。
枯草菌(B.subtilis)aprEプロモーター(配列番号2)及び枯草菌(B.subtilis)aprEシグナルペプチド(配列番号3)を含むDNAカセットを合成した。当該技術分野において知られている技術を用いて、PCR断片を、Gibson Assemblyを用いてアセンブルして、最終の発現カセットを作製した。配列番号3によってコードされる枯草菌(B.subtilis)由来のaprEシグナルペプチドのアミノ酸配列を、配列番号4として示す。
PspMan138遺伝子及び先で記載した他の要素を組み込んだ発現カセットを、pHYT複製シャトルベクター中にクローニングして、適切な枯草菌(B.subtilis)株中に形質転換した。BstEII部位及びEcoRI部位(配列番号5)を用いてテトラサイクリン耐性遺伝子の後ろにターミネーターを付加することによって、pHYTベクターをpHY300PLK(タカラバイオ株式会社)から得た。また、BamHI部位及びHindIII部位(配列番号6)中にクローニングしたリンカーを用いて、pHY300PLK中のHindIII部位を除去した。
表1に一覧にするプライマー(配列番号8~11)を用いるPCRによって、枯草菌(B.subtilis)発現カセット(配列番号7)及びPspMan138遺伝子(配列番号1)を含むDNAフラグメントを増幅した。
枯草菌(B.subtilis)発現カセット用の核酸配列を、配列番号7として示す:
当該技術分野において知られている技術を用いて、Gibson Assembly(SGI DNA Cat# GA1100-10)を用いてPCR断片をアセンブルして、最終発現カセットを作製した。枯草菌(B.subtilis)細胞を形質転換して、5μg/mlクロラムフェニコールを補った、アガーで固めたLB上で増殖させた。
PspMan138遺伝子によってコードされるPspMan138前駆体タンパク質のアミノ酸配列を、配列番号12として示す。成熟した酵素、PspMan138(298アミノ酸)のアミノ酸配列を、配列番号13として示す。
実施例2
マンナナーゼの活性及び安定性を特徴付ける方法
生化学的特徴付け用にPspMan4(成熟したタンパク質のアミノ酸配列を、配列番号14として示す)及びPspMan138変異体(配列番号13)の酵素サンプルを作製するために、形質転換した枯草菌(B.subtilis)細胞の選択的増殖を、96ウェルマイクロタイタープレート(MTP)中で37℃にて68時間、各ウェル内の培地(主要な窒素源としての尿素、主要な炭素源としてのグルコースを有し、ロバストな細胞増殖のために1%ソイトンを補った、MOPSバッファに基づく半規定富化培地)中で実行した。培養物を、3600rpmにて45分間の遠心分離によって収穫して、Multiscreen(登録商標)フィルタプレート(EMD Millipore,Billerica,MA,USA)により、Millipore真空系を用いて濾過した。濾過した培養液の上澄みを、以下に記載するアッセイに用いた。
マンナナーゼ活性アッセイ
PspMan4及びそのPspMan138変異体のマンナナーゼ活性を、溶液中ローカストビーンガム(LBG)ガラクトマンナンの加水分解を測定することによって試験した。用いた基質は、50mMトリスHClバッファ、pH7.5(基質希釈バッファ)中0.28%(w/v)LBG溶液であった。作用基質溶液を調製するために、LBG粉末(製品No.G0753,Sigma-Aldrich,St.Louis,MO)を、50mMトリスHClバッファ、pH7.5の加熱溶液中に撹拌下で溶解させた。室温に冷却して直ぐに、溶液を遠心分離して、澄明な上澄みを基質溶液として用いた。酵素サンプルを、酵素希釈バッファ(50mM MOPSバッファ、pH7.2、0.005%TWEEN(登録商標)-80含有)中に希釈して、希釈した酵素溶液のアリコートを、LBG基質溶液を含有する平底クリアポリスチレンMTPに加えた。プレートをシールして、900rpmでの撹拌(例えばiEMSインキュベーター/シェーカー、Thermo Fisher Scientific,Waltham,MA)により40℃にて10分間、インキュベートした。インキュベーションの後、放出された還元糖を、BCA試薬アッセイ(カタログNo.23225、Thermo Scientific Pierce,Rockford,IL)を用いて定量化した。詳細には、LBGアッセイプレートの各ウェル由来のアリコートを、BCA作用試薬溶液(メーカーの説明書に従って調製した)を含有するPCRプレートに加えた;サンプル対作用試薬の比は、1:9(v/v)であった。プレートをシールして、サーモサイクラー(例えばTetrad2 Peltier Thermal Cycler,Bio-Rad Laboratories,Hercules,CA)内で95℃にて2~3分間インキュベートした。プレートを30℃に冷却した後、反応溶液を、フレッシュな平底クリアポリスチレンMTP(例えばCostar 9017)に移して、吸光度をプレートリーダー分光光度計(例えばSpectraMax Plus 384,Molecular Devices,Sunnyvale,CA)内で562nmにて測定した。マンナナーゼを含有しないサンプル(ブランク)の吸光度の値を、マンナナーゼ含有サンプルの吸光度の値から減算した。生じた吸光度を、マンナナーゼ活性の尺度とした。
安定性アッセイ
PspMan4及びそのPspMan138変異体の安定性を、ストレス条件下で、市販のTIDE(登録商標)液体洗濯洗剤(Original scent,Procter and Gamble、2014年に一地方のスーパーマーケットで購入して、以下の実施例4に記載するプロトコルを用いて熱不活化した)の10%(v/v)水溶液中で、高温(56℃)にて5分間インキュベーションした後のサンプルの残留活性を測定することによって、試験した。
熱不活化洗剤の12.5%(v/v)水溶液を調製して、濾過した培養液の上澄み由来の酵素サンプルを、この洗剤溶液の、10%(v/v)の最終洗剤濃度を達成するのに適切な容量と混合した。初期の(ストレスのない)活性を測定するために、先に記載した「マンナナーゼ活性アッセイ」を用いて、この混合物のアリコートを直ちに、50mM MOPSバッファ、pH7.2、0.005%TWEEN(登録商標)-80中に希釈して、LBGに対する活性についてアッセイした。ストレスを受けた活性を測定するために、先の「マンナナーゼ活性アッセイ」に記載したように、洗剤溶液と混合した酵素サンプルを、シールしたPCRプレート内で、サーモサイクラー(Tetrad2 Peltier Thermal Cycler,Bio-Rad Laboratories,Hercules,CA)において56℃にて5分間インキュベートしてから、50mM MOPSバッファ、pH7.2、0.005%TWEEN(登録商標)-80中に希釈して、活性についてアッセイした。
先に記載したように、ストレスを受けた活性の値及びストレスのない活性の値を、LBG基質の加水分解によって一旦測定して、ストレスを受けた活性の、ストレスのない活性に対する比率をとって、100を乗じることによって、%残留活性を算出した。結果を表2に要約する。PspMan138が、TIDE(登録商標)液体洗濯洗剤におけるこの温度ストレス試験の後も、酵素活性を保持したことが示される。
実施例3
マンナナーゼの洗浄性能
マンナナーゼ酵素を、MESバッファpH5.3中での硫酸アンモニウム沈殿によって清澄化したバチルス(Bacillus)属培養液の上澄みから単離した。精製を、疎水性交換クロマトグラフィに続く、50mM MESバッファ、pH6.0中への透析によって達成した。次に、プロピレングリコールを加えて40%の最終濃度にして、サンプルを、更なる特徴付けまで冷蔵保存した。
PspMan138及び市販のマンナナーゼ(MANNAWAY(登録商標)4L、Novozymes AS,Denmark)の洗い性能を、洗濯洗剤用途において、Terg-o-tometerを用いて試験した。性能評価を16℃にて行った。汚れ負荷(soil load)は、1Lの脱イオン水で満たしたterg-o-tometerビーカーにおいて、2つのCFT C-S-73ローカストビーンガム(LBG)のスワッチ(Center for Testmaterials BV,Vlaardingen,Netherlands)からなった。水硬度を100ppm(3:1 Ca:Mg)に調整し、pHを、5mM HEPESを用いて8.2に調整した。熱で不活化したTide(登録商標)Liquid Laundry Detergent(Original scent、2014年に一地方のスーパーマーケットで購入した)を、ビーカーに1g/lにて加えた。熱不活化プロトコルを、以下で実施例4に記載する。各マンナナーゼを、ビーカーに種々の用量にて、15分の洗い用に加えた。洗い処理の後、スワッチを遠心乾燥させてから、空気乾燥させた。
各スワッチを、色彩計(Konica Minolta Chroma Meter CR-410、50mmの口径)を用いて、処理の前後に測定した。L、a、b値の差異を、CIE-LAB色空間によって定義される総色差(dE)に変換した。これらの値を用いて、スワッチの洗浄レベルを判定して、結果をパーセント染み除去(%SRI)として表した。PspMan138及びMANNAWAY(登録商標)4LによるCS-73スワッチの洗浄結果を、図1に示す。この洗浄アッセイにおいて、PspMan138及びMANNAWAY(登録商標)4Lは、LBGの汚れに対して、匹敵する染み除去を示した。
実施例4
市販の液体洗濯洗剤中でのマンナナーゼの半減期の判定
市販の洗剤の不活化
本明細書中で以下に示す表3に一覧にする液体洗濯洗剤を、一地方のスーパーマーケットで購入した。バックグラウンド酵素活性を無効にするために、これらの市販の洗剤中に存在する酵素を、洗剤を95℃にて3~4時間の加熱することによって、不活化した。加熱後、洗剤を、本明細書中で以下に示すプロテアーゼ及びアミラーゼ活性アッセイを介して、酵素活性についてアッセイした。洗剤を4時間加熱した後、プロテアーゼ及びアミラーゼ活性は、検出されなかった。さらに、熱不活化洗剤中のマンナナーゼ活性の不在が、以下の「残留マンナナーゼ活性アッセイ」中で記載するLBG基質に対する活性アッセイによって示された。
市販の液体洗濯洗剤中のプロテアーゼ及びアミラーゼ活性アッセイ
最初に洗剤を50mM MOPSバッファ、pH7.2中に1:5で希釈することによって、酵素活性を測定した。
プロテアーゼアッセイ:プロテアーゼ活性を、pH8.6のバッファ、25℃にて、スクシニル-L-アラニル-L-アラニル-L-プロリル-L-フェニル-p-ニトロアニリド基質(suc-AAPF-pNA,Sigma:S-7388)を用いて測定した。用いた試薬溶液は、以下の通りであった:100mMトリス/HCl、pH8.6、0.005%TWEEN(登録商標)-80含有(トリス希釈バッファ);100mMトリスバッファ、pH8.6、10mM CaCl2及び0.005%TWEEN(登録商標)-80(トリス/Caバッファ)含有;並びにDMSO(suc-AAPF-pNAストック溶液)(Sigma:S-7388)中160mM suc-AAPF-pNA。150μlトリス希釈バッファを含有する各ウェルに10μlの希釈洗剤を加えてから直ぐ後に、100μlの2mg/ml suc-AAPF-pNA作用溶液を25℃にて加えることによって、アッセイを実行した。反応を、市販の非加熱洗濯洗剤に対して視覚的に評価した。そこでは、色の生成が酵素活性を示す。
アミラーゼアッセイ:Ceralpha HRキット(Megazyme,Wicklow,Ireland)を用いて、Ceralphaアルファ-アミラーゼアッセイを実行した。用いた基質は、規定オリゴサッカライド「非還元末端ブロックドp-ニトロフェニールマルトヘプタオシド(BP-NPG7)、及び過剰レベルのアルファ-グルコシダーゼ(「阻止基」の存在に起因して、固有の基質に対する活性がない)の混合物であった。反応を開始させるために、希釈した市販の洗剤を、50mM MOPSバッファ、pH7.2、25℃中の基質に加えた。反応を、市販の非加熱洗濯洗剤に対して視覚的に評価した。そこでは、色の生成が酵素活性を示す。
PspMan138及び市販のマンナナーゼ(MANNAWAY(登録商標)4L,Novozymes AS,Denmark)サンプルを、表3に一覧にした熱不活化洗剤に、0.3%(w/w)の最終濃度となるように加えた。マンナナーゼに加えて、プロテアーゼBPN’-Y217Lサブチリシンを洗剤に3.0%(w/w)にて加えた。マンナナーゼ及びプロテアーゼサンプルを含有する洗剤を、37℃に置いた。アリコートを種々の時点(0~28日目)で取り出して、凍結させた。全てのサンプルの残留マンナナーゼ活性を、下記のようにアッセイした。
残留マンナナーゼ活性アッセイ
マンナナーゼのβ-1,4-マンナナーゼ活性を、放出された還元糖を定量化することによって測定した。用いた基質は、0.28%LBGガラクトマンナン(Sigma G0753)であった。放出された糖を、還元糖と反応するジニトロサリチル酸(DNS)を用いて定量化した;その540nmでの吸光度は、酵素活性と比例する。
作用基質溶液(50mMトリスHClバッファ、pH7.5中2.8g/l LBG、実施例2に記載したようにして調製)の0.4mLアリコートを、水バス中で40℃にて10分間プレ平衡させることによって、アッセイを実行した。プレ平衡基質溶液中への0.1mLの1.9ppmマンナナーゼ溶液の付加によって反応を開始させて、混合して、40℃にて15分間インキュベートした。反応は、0.6mLの3,5-ジニトロサリチル酸試薬(43.8mM 3,5-ジニトロサリチル酸、400mM水酸化ナトリウム、1.06M酒石酸カリウムナトリウム四水和物)の付加によって終了した。反応管を、100℃の水バス内に15分間置いてから、氷バス上で5分間冷却して、室温にて10分間さらに平衡させた。吸光度を、540nmにて測定して、LBGガラクトマンナンに対する相対酵素活性を判定した。
次に、各マンナナーゼについての残留マンナナーゼ活性データを、1フェーズ指数関数的減衰モデルを用いてフィットさせた。これらのデータから半減期(日)を判定して、表4に示す。半減期は、元のマンナナーゼ活性の50%が観察される時期である。PspMan138の半減期は、プロテアーゼの存在下で、市販の液体洗濯洗剤中のMANNAWAY(登録商標)4L(表4において「ベンチマーク」と呼ぶ)よりも向上している。
実施例5
相同マンナナーゼの同定
関連タンパク質を、PspMan138の成熟したアミノ酸配列(配列番号13)を用いて、NCBI非重複タンパク質データベースに対するBLAST検索(Altschul et al.,Nucleic Acids Res,25:3389-402,1997)によって同定した。サブセットを表5Aに示す。類似した検索を、Genome Quest Patentデータベースに対してランした。検索パラメータは、PspMan138の成熟したタンパク質アミノ酸配列(配列番号13)をクエリ配列として用いるデフォルト値に設定した。サブセットを表5Bに示す。
同一残基の数を、ペアワイズアラインメントにおいてアラインした残基の数で割ることによって、双方の検索セットについてのパーセント同一性(PID)を定義する。「アラインメント長」の名称の欄は、一覧にした受託No.と関連するタンパク質配列の長さ(アミノ酸)を指す一方、「配列長」の名称の欄は、PID計算に用いた、アラインしたタンパク質配列の長さ(アミノ酸)を指す。
相同配列のアラインメント
PspMan138(配列番号13)及び親PspMan4(配列番号14)を含むNDL-クレードマンナナーゼについての成熟したタンパク質アミノ酸配列の、BciMan1_BAA25878.1(配列番号40)、バチルス(Bac.)属種_BAD99527.1(配列番号43)、B.ネアルソニィ(B_nealsonii)_AGU71466.1(配列番号42)、バチルス(Bac.)属種_WO2015022428-0015(配列番号44)、B.レンタス(B.lentus)_WO2014100018-0002(配列番号41)、US6566114-002(配列番号160)、並びにPamMan2、PamMan3、PtuMan2、PpaMan2、及びPspMan9(これらは、2015年7月10日出願の国際特許出願PCT/US15/40057号明細書(後に国際公開第2016/007929号パンフレットとして公開)においてより完全に記載されている)の成熟した形態を含む他のマンナナーゼの成熟したタンパク質アミノ酸配列とのアラインメントを、図2に示す。配列を、Geneiousソフトウェア(Biomatters Ltd.)のMUSCLEプログラム(Robert C.Edgar.MUSCLE:multiple sequence alignment with high accuracy and high throughput Nucl.Acids Res.(2004)32(5):1792-1797)を用いて、デフォルトのパラメータでアラインした。図2の種々のマンナナーゼの成熟した形態のアミノ酸配列についての系統樹を、Geneious Treeビルダープログラムを用いて構築して、図3に表す。
実施例6
PspMan138マンナナーゼの特有の特徴
PspMan138(配列番号13)及び親PspMan4(配列番号14)のアミノ酸配列を、CLUSTALWソフトウェア(Thompson et al.,Nucleic Acids Research,22:4673-4680,1994)を用いて、デフォルトのパラメータでアラインして、図2に示した。アラインメントは、PspMan138及びPspMan4が、残基Trp31からIle40まで延びるモチーフを共有していることを示した。ポリペプチドのアミノ酸位置は、配列番号14に示すアミノ配列との対応によって番号を付けている。NDLマンナナーゼは、クレード(以降NDL-Cladeと呼ぶ)を生じさせる特徴を共有しており、用語NDLは、N末端近くの保存された残基NDL(Asn34-Asp35-Leu36)に由来する。このモチーフを、WXaKNDLXXAI(配列番号15)と記載することができ、式中、Xaは、F又はYであり、Xは、あらゆるアミノ酸である(「モチーフ1」)。当該モチーフは、2015年7月10日出願の国際特許出願PCT/US15/40057号明細書(後に国際公開第2016/007929号パンフレットとして公開)においてより完全に記載されている。
NDL-Cladeのメンバーはまた、保存されたモチーフを、バチルス(Bacillus)属種JAMB-602_BAD99527.1(Akita et al(2004)Acta Cryst.D60:1490-1492)、並びに他の基準マンナナーゼ配列、例えば、B.ネアルソニィ(B_nealsonii)_AGU71466.1及びBciman1_B.サーキュランス(B_circulans)_BAA25878.1に存在しない欠失の重要な特徴と共に共有する(以降「欠失モチーフ」)。欠失モチーフは、残基Leu263-Asp264(LD)からLeu273-Thr274(LT)の間に出現し、ポリペプチドのアミノ酸位置は、配列番号14に示すアミノ配列との対応によって番号を付けており、そして以下の配列を含む:LDXXXGPXGXLT(配列番号16)(式中、Xは、あらゆるアミノ酸である)(「欠失モチーフ1」);LDX1V/AT/AGPX2GX3LT(配列番号17)(式中、X1は、L又はMであり、X2は、N、A、又はSであり、X3は、S、T、又はNである)(「欠失モチーフ2」);又はLDM/LATGPN/AGS/TLT(配列番号18)(「欠失モチーフ3」)。欠失モチーフは、2015年7月10日出願の国際特許出願PCT/US15/40057号明細書(後に国際公開第2016/007929号パンフレットとして公開)においてより完全に記載されている。
実施例7
付加的なパエニバチルス(Paenibacillus)属種PspMan4変異体のクローニング及び発現
付加的なパエニバチルス(Paenibacillus)属種PspMan4変異体を生じさせるDNA操作を、実施例1に記載するようにして、表1に一覧にしたプライマーで実行した。親PspMan4(配列番号14)に対して配列置換が生じたPspMan4変異体のリストを、表6に示す。成熟したPspMan4変異体のアミノ酸配列:PspMan115~122、PspMan124~130、PspMan132~145、PspMan148、PspMan150~158、PspMan6153、PspMan6428、PspMan6435、PspMan6574、PspMan6668、PspMan6670、PspMan6722、PspMan7154、PspMan_HM48~64、PspMan_HM66~67、及びPspMan_HM71を、配列番号46~91、141~159、及び161に示す。
PspMan4変異体の固有のシグナルペプチドについての核酸配列を、配列番号92として示す。成熟したPspMan4変異体をコードする遺伝子のヌクレオチド配列:PspMan115~122、PspMan124~130、PspMan132~145、PspMan148、PspMan150~158、PspMan6153、PspMan6428、PspMan6435、PspMan6574、PspMan6668、PspMan6670、PspMan6722、及びPspMan7154を、配列番号93~139に示す。PspMan4変異体のシグナルペプチドのアミノ酸配列を、配列番号140として示す。
実施例8
ミクロスワッチアッセイを用いたPspMan4変異体の洗浄性能
生化学的特徴付け用にPspMan4変異体酵素サンプルを作製するために、形質転換した枯草菌(B.subtilis)細胞の選択的増殖を、96ウェルMTP中で37℃にて68時間、各ウェル内の培地(主要な窒素源としての尿素、主要な炭素源としてのグルコースを有し、ロバストな細胞増殖のために1%ソイトンを補った、MOPSバッファに基づく半規定富化培地)中で実行した。培養物を、3600rpmにて45分間の遠心分離によって収穫して、Multiscreen(登録商標)フィルタプレート(EMD Millipore,Billerica,MA,USA)により、Millipore真空系を用いて濾過した。濾過した培養液の上澄みを、以下に記載するアッセイに用いた。
PspMan4変異体を、以下の実施例で示すように、ローカストビーンガム(LBG)ミクロスワッチ(CFT C-S-73,Center for Testmaterials,Vlaardingen,The Netherlands)に対する洗浄性能について、親の性能と比較して試験した。
人為的な汚れからのガラクトマンナン除去を測定するために開発された高スループットアッセイを用いて、洗浄性能を測定した。アッセイは、LBGを含有する人為的な汚れからのLBGの放出を測定する。市販の試薬(カタログNo.23225,Thermo Scientific Pierce,Rockford,IL)を用いたBCA反応を用いて、酵素の存在下での溶液中のオリゴサッカライドの還元末端を、ブランク対照と比較して測定した。この測定値は、酵素の洗浄性能と相関する。マンナナーゼがガラクトマンナンを加水分解するので、還元末端を有する様々な長さのオリゴサッカライドが、おそらく、ワタスワッチから放出される。次に、BCA試薬中のビシンコニン酸により、Cu2+の還元によって形成されるCu1+の高度に感度の良い比色検出が可能となる。
5.5cm直径の2つのLBGミクロスワッチ(CFT C-S-73)を、平底ノンバインディング96ウェルアッセイプレート(例えばCorning 3641)の各ウェルに入れた。酵素を、50mM MOPSバッファ、pH7.2、0.005%TWEEN(登録商標)-80含有中に希釈した。ミクロスワッチアッセイバッファ(25mM HEPES、pH8、2mM CaCl2、0.005%TWEEN(登録商標)-80)及び希釈酵素のアリコートを、96ウェルミクロスワッチアッセイプレートの各ウェルに、組み合わせて100μL容量になるように加えた。プレートをシールして、(例えば、iEMSインキュベーター/シェーカー、Thermo Fisher Scientific,Waltham,MAにおいて)1150rpmにて20分間撹拌しながら、25℃にてインキュベートした。インキュベーションの後、放出された還元糖を、実施例2の節「マンナナーゼ活性アッセイ」に記載したBCA試薬アッセイを用いて定量化した。生じた吸光度を、洗浄性能の尺度とした。変異体の洗浄性能を、同じタンパク質濃度の親の洗浄性能で割ることによって、洗浄性能PI値を算出した。親酵素の標準曲線について測定した値のLangmuirフィットから抽出したパラメータを用いて、関連タンパク質濃度での親酵素の洗浄性能についての理論値を算出した。表7は、先に記載したミクロスワッチアッセイにおいて、PspMan4親に対して洗浄性能が向上したPspMan4変異体を示す。
実施例9
バッファ溶液中でのPspMan4変異体の安定性
高温にて5分間のインキュベーション後にサンプルの残留活性を測定することによって、PspMan4変異体の安定性を、表8に示す温度での、50mM MOPSバッファ、pH7.2、0.005%TWEEN(登録商標)-80におけるストレス条件下で試験した。バッファ中でのタンパク質安定性アッセイに用いた条件を、表8に示す。
初期の(ストレスのない)活性を測定するために、実施例2の節「マンナナーゼ活性アッセイ」に記載したアッセイを用いて、酵素サンプルを、50mM MOPSバッファ、pH7.2、0.005%TWEEN(登録商標)-80中に希釈して、直ちに、LBGに対する活性についてアッセイした。ストレスを受けた活性を測定するために、実施例2の節「マンナナーゼ活性アッセイ」に記載したように、50mM MOPSバッファ、pH7.2、0.005%TWEEN(登録商標)-80中に希釈した酵素サンプルを、シールしたPCRプレート内で、サーモサイクラー(Tetrad2 Peltier Thermal Cycler,Bio-Rad Laboratories,Hercules,CA)において高温(表8に示す)にて5分間インキュベートしてから、活性についてアッセイした。
残留活性の計算
先に記載したように、ストレスを受けた活性の値及びストレスのない活性の値を、LBG基質の加水分解によって一旦測定して、ストレスを受けた活性の、ストレスのない活性に対する比率をとって、100を乗じることによって、%残留活性を算出した。表9は、表8に記載した条件下での安定性アッセイにおいて、PspMan4親よりも安定性が向上したPspMan4変異体を示す。
実施例10
洗剤溶液中でのPspMan4変異体の安定性
PspMan4変異体の安定性を、ストレス条件下で、市販のTIDE(登録商標)液体洗濯洗剤(Original scent,Procter and Gamble、2014年に一地方のスーパーマーケットで購入して、実施例4に記載したプロトコルを用いて熱不活化した)の10%(v/v)水溶液中で、高温(表10に示す)にて5分間インキュベーションした後のサンプルの残留活性を測定することによって、試験した。
熱不活化洗剤の12.5%(v/v)水溶液を調製して、濾過した培養液の上澄み由来の酵素サンプルを、この洗剤溶液の、10%(v/v)の最終洗剤濃度を達成するのに適切な容量と混合した。初期の(ストレスのない)活性を測定するために、実施例2で記載したマンナナーゼ活性アッセイを用いて、この混合物のアリコートを直ちに、50mM MOPSバッファ、pH7.2、0.005%TWEEN(登録商標)-80中に希釈して、LBGに対する活性についてアッセイした。ストレスを受けた活性を測定するために、実施例2のマンナナーゼ活性アッセイに記載したように、洗剤溶液と混合した酵素サンプルを、シールしたPCRプレート内で、サーモサイクラー(Tetrad2 Peltier Thermal Cycler,Bio-Rad Laboratories,Hercules,CA)において高温(表10に示す)にて5分間インキュベートしてから、50mM MOPSバッファ、pH7.2、0.005%TWEEN(登録商標)-80中に希釈して、活性についてアッセイした。
残留活性の計算
先に記載したように、ストレスを受けた活性の値及びストレスのない活性の値を、LBG基質の加水分解によって一旦測定して、ストレスを受けた活性の、ストレスのない活性に対する比率をとって、100を乗じることによって、%残留活性を算出した。誤差限界は、約5%以内であった。表11は、表10に記載した条件下での安定性アッセイにおいて、PspMan4親よりも安定性が向上したPspMan4変異体を示す。
実施例11
Terg-o-tometer中でのPspMan118変異体の洗浄性能
PspMan118を、MESバッファpH5.3中での硫酸アンモニウム沈殿によって清澄化したバチルス(Bacillus)属培養液の上澄みから単離した。精製を、疎水性交換クロマトグラフィに続く、50mM MESバッファ、pH6.0中への透析によって達成した。次に、プロピレングリコールを加えて40%の最終濃度にして、サンプルを、更なる特徴付けまで冷蔵保存した。
PspMan118及び市販のマンナナーゼ(MANNAWAY(登録商標)4L、Novozymes AS,Denmark)の洗い性能を、洗濯洗剤用途において、Terg-o-tometerを用いて試験した。性能評価を16℃にて行った。汚れ負荷は、1Lの脱イオン水で満たしたterg-o-tometerビーカーにおいて、2つのCFT C-S-73 LBGのスワッチ(Center for Testmaterials BV,Vlaardingen,Netherlands)からなった。水硬度を100ppm(3:1 Ca:Mg)に調整した。Ultra Tide(登録商標)Clean Breeze Powder Laundry Detergent(2014年に一地方のスーパーマーケットで購入した)を、ビーカーに0.6g/Lにて加えた。各マンナナーゼを、ビーカーに種々の用量にて、12分の洗い用に加えた。洗い処理の後、スワッチを遠心乾燥させてから、空気乾燥させた。各スワッチを、色彩計(Konica Minolta Chroma Meter CR-410、50mmの口径)を用いて、処理の前後に測定した。
L、a、b値の差異を、CIE-LAB色空間によって定義される総色差(dE)に変換した。これらの値を用いて、スワッチの洗浄レベルを判定して、結果をパーセント染み除去(%SRI)として表した。PspMan118及びMANNAWAY(登録商標)4LによるCFT C-S-73スワッチの洗浄結果を、図4に示す。この洗浄アッセイにおいて、PspMan118及びMANNAWAY(登録商標)4Lは、粉末洗濯洗剤中で、LBGの汚れに対して、匹敵する染み除去を示した。
実施例12
PspMan4変異体の結晶構造
PspMan4変異体、PspMan118及びPspMan148の三次元構造を、X線結晶学的方法を用いて判定した。
突然変異P19E/T38E/N67D/N97D/Y129M/P168S/Q184L/K244L/S258D/N261Rを有するPspMan118(配列番号49)(アミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けている)を、ハンギングドロップ法を用いて、50mM塩化ナトリウムを有する50mM MESバッファ、pH6.0中1%タンパク質溶液で始めて結晶化させた。リザーバー溶液は、0.7Mリン酸ナトリウム、0.8Mリン酸カリウム、及び0.1M HEPES pH7.5を含有した。結晶は、一分子が単位格子定数(unit cell dimensions)a=53.2Å、b=76.7Å、及びc=77.3Åの非対称単位である空間群P212121に成長した。
突然変異N10T/P19E/S30T/T38E/S59V/L60Q/K63R/N67D/N97D/Y129M/K143Q/P168S/Q184L/G225P/T228V/Y235L/K244L/S258D/N261R/Z298.01Qを有するPspMan148(配列番号74)(アミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けている)を、ハンギングドロップ法を用いて、50mM塩化ナトリウムを有する50mM MESバッファ、pH6.0中1%タンパク質溶液で始めて結晶化させた。リザーバー溶液は、16% 2-プロパノール、0.16M塩化カルシウム、及び80mM酢酸ナトリウム、pH4.6を含有した。結晶は、一分子が単位格子定数a=52.8Å、b=77.0Å、及びc=78.5Åの非対称単位である空間群P212121に成長した。
PspMan118結晶及びPspMan148結晶についてのデータを、Bruker X8 Proteum回折系で、それぞれ1.8Å及び1.7Åの分解能で収集した。データ収集についての付加的な統計を、表12に示す。
PspMan118の構造を、出発モデルとしてのバチルス(Bacillus)属種JAMB-602マンナナーゼ(受託番号BAD99527.1、PDBエントリ1WKY_A)由来の残基27~326の座標との分子置換を用いて判定した。モデルを、Cootソフトウェアパッケージを用いてフィットさせた[Emsley,P.et al(2010),Acta Cryst.D;66:486-501]。
PspMan148の構造を、出発モデルとしてのPspMan118の座標との分子置換を用いて判定した。付加的な置換について電子密度を合わせるように座標を調整して、Cootソフトウェアパッケージを用いてフィットさせた。PspMan148のC末端に挿入された付加的な残基、Z298.01Qについて、疎らな弱い密度が観察された。フィッティング調整及びリフィッティング調整の後に、双方の構造についての座標を、CCP4ソフトウェアスイートにおいて標準的なデフォルト設定のREFMACプログラムを用いてリファインした。
表13に報告するように、最終モデルは立体化学が良好であった。参照のため、PspMan118変異体及びPspMan148変異体の座標をアラインすることができ、1954個の共通原子について、全体のrms(二乗平均平方根)偏差が0.133Åであった。
PspMan118モノマーの座標を、2つの他のマンナナーゼ構造:バチルス(Bacillus)属種株JAMB-602マンナナーゼ(PDBエントリ1WKY_A)及びB.アガラドハエレンス(B.agaradhaerens)株NCIMB 40482マンナナーゼ(PDBエントリ2WHL_A)の触媒ドメインと重ねると、全ての共通原子を用いて、全体のrms偏差がそれぞれ0.38Å及び0.42Åである。ゆえに、これらの3つの酵素が、PspMan4の残基1~295に対して約60%のみのアミノ酸配列同一性を共有するにしても、3つのマンナナーゼは全て、触媒ドメインについて共通の折畳みを共有する。
図5は、1WKY_Aマンナナーゼの、PspMan118変異体との構造比較を表しており、1WKY_Aの主鎖折畳み(灰色で示す)を、PspMan118の主鎖折畳み(黒色で示す)と比較している。図5は、PspMan118が、1WKY_Aと共通の陽イオン結合部位を共有することを、そして1WKY_Aが、付加的な炭水化物結合ドメインを有することを示す。PspMan118が1WKY_Aと共有する陽イオン結合部位は、Gly225残基のカルボニル酸素、Asp231の側鎖、Thr232のカルボニル酸素、及びGlu234の側鎖によって形成される。
PspMan118及びPspMan148は、他のGH5マンナナーゼ配列、例えば1WKY_A及び2WHL_Aによって例示されるものに対して、2つのモチーフ:(i)位置N34D35L36のNDLモチーフ、及び(ii)位置263~274にまたがる欠失モチーフ(アミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けている)によってさらに特徴付けられ得る。図6は、PspMan118の、1WKY_Aとの更なる構造比較を表しており、この比較は、PspMan118のNDLモチーフ及び欠失モチーフを包含する残基が、互いに近接であることを示す。
B.アガラドハエレンス(B.agaradhaerens)2WHL_Aマンナナーゼ構造は、マンノトリオシル-酵素複合体として報告されてきた。PspMan148の構造を、2WHL_Aとアラインして、活性部位において結合するマンノトリオースに対する変異部位の位置を研究した。PspMan148を比較のために選択した。というのもこれは、PspMan118に存在する10個の置換を全て、そしてC末端の9個の付加的置換及び1個の挿入を含むからである。PspMan118と同様に、PspMan148の構造を2WHL_Aの構造とアラインすることができ、結果として、1660個の共通原子について、0.405Åの全体的なrms偏差が生じる。PspMan148構造及び2WHL_A構造の重ね合せを、図7A~図7Cに表す。
図7Aにおいて、2WHL_Aの主鎖折畳みを淡い灰色で概略的に示し、そしてマンノトリオースを淡い灰色のスティックとして示す。PspMan148の主鎖を黒色で示し、19個の置換アミノ酸の側鎖を黒色のスティック図として示す。PspMan148内に挿入されたアミノ酸Z298.01Qは、電子密度地図において乱れ(disordered)、この図に含まれていない。
PspMan148における19個の置換のうち7個が、基質結合部位に位置する。これらは、S30T、S59V、L60Q、K63R、T228V、S258D、及びN261Rを含む(アミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けている)。図7Bは、PspMan148構造及び2WHL_A構造の重ね合せを示し、基質結合部位の置換を黒色の球として示す。これらの置換のうち、L60Qは、1WKY_A構造及び2WHL_A構造の双方における相同位置にて見られ得る側鎖を導入している。PspMan148の活性部位中に見出される2つの他の残基:Trp61及びTrp260は、1WKY_A及び2WHL_Aの双方に共通である(アミノ酸位置は、配列番号14のアミノ酸配列との対応によって番号を付けている)。これらのマンナナーゼ間の強い構造的類似性を考慮すると、1WKY_Aマンナナーゼ又は2WHL_Aマンナナーゼのいずれかの構造的相同部位にてPspMan4の向上を付与する置換を導入することで、これらの分子に、性能及び/又は安定性の類似した向上が付与され得ると予想することができる。
図7Bにおいて、2WHL_Aマンナナーゼに結合したマンノトリオシル部分を、灰色のスティックとして示して、基質結合部位の相対的位置を示す。基質結合部位の周りの、且つ近くの、PspMan148における7個の置換(S30T、S59V、L60Q、K63R、T228V、S258D、及びN261R)の位置を、黒色の球として示す。
図7Cに見られるように、PspMan148中の残りの12個の置換は、分子の表面上に分配されている(黒色の球として示す)。これらの12個の置換のうち、Q184L及びG225Pに特に注目する。Q184L置換は、Arg149とGlu182との間の塩架橋を保護するロイシン側鎖を導入することによって、タンパク質を安定化させる。G225P置換は、剛性付与(rigidifying)プロリン残基を導入し、そこで主鎖カルボニル酸素は、陽イオン(PspMan148中のカルシウムイオン)に対するリガンドを形成することによって、結合したカルシウムを潜在的に安定化させて、これにより酵素は、洗剤製剤中に存在するキレート剤に対する感度がより低くなる。
実施例13
PspMan4変異体の、年数を経た洗浄性能
PspMan4変異体を、100%洗剤中での室温でのインキュベーションの前後の洗浄性能について試験した。インキュベーション後の残りの%洗浄活性を、インキュベーション前の初期の洗浄活性と比較した。
インキュベーションに用いる市販の液体洗濯洗剤を、一地方のスーパーマーケットで購入して(洗剤名:Total Color;メーカー:自家ブランド;購入国:スイス;購入年:2011年)、先の実施例4に記載したプロトコルを用いて熱不活化した。
1枚のミニ撹拌ディスク(Tumble Stir Disk,カタログNo.P 721F-1,V&P Scientific,San Diego,CA)を、U底のローバインディングポリプロピレン96ウェルMTPの各ウェルに入れてから、100%Total Color液体洗剤を加えた。濾過した培養液の上澄み由来の酵素サンプルを、この洗剤で満たしたMTPに加えて(サンプルの、洗剤に対する比率はおおよそ1:11(v/v))、磁気タンブリング混合装置(VP710シリーズ、V&P Scientific,San Diego,CA)を用いて5分間混合した。酵素-洗剤インキュベーションプレートの各ウェルからアリコートを採って、先の実施例8に記載したミクロスワッチ洗浄性能アッセイを実行することによって、初期の洗浄性能(時点T=0)を測定した。ミクロスワッチアッセイプレートにおけるサンプルの、バッファに対する比率は、1:9(v/v)であった。
次に、洗剤-酵素プレートを、表14A及び表14Bの見出しに示す時間(それぞれ7時間及び9時間)、室温にてインキュベートして、インキュベーション期間の終わりに酵素-洗剤インキュベーションプレートの各ウェルからアリコートを採って、先の実施例8に記載したミクロスワッチ洗浄性能アッセイを実行することによって、インキュベーション後に残留する洗浄活性を判定した。ミクロスワッチアッセイプレートにおけるサンプルの、バッファに対する比率は、1:9(v/v)であった。残留洗浄値(%残留洗浄活性)を、インキュベーション後の洗浄活性(ミクロスワッチ洗浄アッセイにおいて測定した)の、時間T=0にて測定した初期の洗浄活性に対する比率をとって、100を乗じることによって得た。
表14A及び表14Bは、年数を経た洗浄性能アッセイ(示したインキュベーション期間後に残留する%洗浄活性として示す)におけるPspMan4変異体の性能を、PspMan4親と比較して一覧にしている。