JP7245014B2 - 固体撮像装置、撮像システム、および固体撮像装置の駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置、撮像システム、および固体撮像装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は固体撮像装置、撮像システム、および固体撮像装置の駆動方法に関する。
固体撮像装置として、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型固体撮像装置が用いられている。特許文献1に記載されたCMOS型固体撮像装置は、2次元配列された複数の画素と、各列の画素からの信号を信号線を介して読み出す増幅器とを備えて構成されている。各画素は、入射光に応じた電荷を蓄積するフォトダイオードと、電荷を増幅トランジスタの入力ノードに転送する転送トランジスタとを備えている。特許文献1において、信号線と増幅器との間には遮断スイッチが設けられており、転送トランジスタを制御する転送パルスが遷移している間、遮断スイッチはオフに制御される。
特開2008-67107号公報
しかしながら、特許文献1に記載の固体撮像装置においては、転送トランジスタ以外の画素トランジスタの遷移の影響が考慮されておらず、読み出しを高速に行うことが困難となっていた。
本発明の一実施形態によれば、電荷を生成する光電変換部、前記光電変換部で生じた前記電荷に基づく信号を受ける入力ノードを含む増幅トランジスタ、前記入力ノードの電位をリセットするリセットトランジスタを有する画素と、前記画素から信号線を介して信号を読み出す信号処理回路と、前記信号線と前記信号処理回路の入力ノードとの間に設けられたスイッチと、を備え、第1の時刻に前記リセットトランジスタがオフからオンに遷移し、前記第1の時刻の次に前記リセットトランジスタがオンからオフに遷移する第2の時刻までの期間、前記スイッチがオフの状態を維持しており、
前記第2の時刻の後に前記スイッチがオフからオンに遷移することによって前記増幅トランジスタの信号が前記信号処理回路に読み出される固体撮像装置が提供される。
本発明の他の実施形態によれば、電荷を生成する光電変換部、前記光電変換部で生じた前記電荷に基づく信号を受ける入力ノードを含む増幅トランジスタ、前記入力ノードの電位をリセットするリセットトランジスタを有する画素と、前記画素から信号線を介して信号を読み出す信号処理回路と、前記信号線と前記信号処理回路の入力ノードとの間に設けられたスイッチとを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、前記スイッチがオフの状態である期間中に前記リセットトランジスタをオフからオンにし、さらにオンからオフにし、前記スイッチがオンの状態において、前記信号処理回路によって前記入力ノードの信号をサンプルホールドすることを特徴とする固体撮像装置の駆動方法が提供される。
本発明によれば、画素トランジスタの遷移の影響を受けることなく、読み出しを高速に行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態における固体撮像装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態における固体撮像装置の駆動方法を表すタイミングチャートである。 比較例としての駆動方法を表すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態における固体撮像装置の駆動方法を表すタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態における固体撮像装置のブロック図である。 本発明の第3実施形態における固体撮像装置の駆動方法を表すタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態における固体撮像装置のブロック図である。 本発明の第5実施形態における撮像システムのブロック図である。 本発明の第6実施形態における撮像システムのブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
[第1実施形態]
本実施形態の固体撮像装置およびその駆動方法について、図1~図2を用いて説明する。各図において、同一または対応する構成あるいは信号には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
まず、本実施形態の固体撮像装置(信号処理装置)の概略について、図1を用いて説明する。図1は、固体撮像装置のブロック図である。固体撮像装置100は、例えばCMOSイメージセンサであって、画素アレイ1、垂直走査回路2、信号処理回路3、水平走査回路4、タイミングジェネレータ5、遮断スイッチ11、定電流源12を有している。
画素アレイ1は、行列状に配列された複数の画素10を備える。図1には図面の簡略化のために4行2列の画素アレイ1が示されているが、行方向および列方向に配置される画素10の数は特に限定されるものではない。なお、本明細書において、行方向とは図面における水平方向を示し、列方向とは図面において垂直方向を示すものとする。画素10上にはマイクロレンズ、カラーフィルタが配置され得る。カラーフィルタは例えば赤、青、緑の原色フィルタであって、ベイヤー配列に従って各画素10に設けられている。一部の画素10はOB画素(オプティカル・ブラック画素)として遮光されている。複数の画素10には、焦点検出用の画素信号を出力する焦点検出画素が配された測距行と、画像を生成するための画素信号を出力する撮像画素が配された複数の撮像行とが設けられ得る。列信号線L1は画素10の列毎に設けられ、列信号線L1には定電流源12が電気的に接続される。
画素10は、光電変換部PD1、PD2、浮遊拡散領域FD(Floating Diffusion)、転送トランジスタM11、M12、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4を含む。画素10は1対の光電変換部PD1、PD2を有しており、2画素を含む1単位画素である。以下の説明は、画素10を構成するトランジスタがNチャネルMOSトランジスタである例を示している。光電変換部PD1、PD2は例えばフォトダイオードから構成されており、入射光による光電変換および電荷の生成および蓄積を行なう。光電変換部PD1のアノードは接地電圧線に接続され、カソードは転送トランジスタM11のソースに接続されている。光電変換部PD2のアノードは接地電圧線に接続され、カソードは転送トランジスタM12のソースに接続されている。なお、光電変換部PD1、PD2はフォトダイオードに限定されず、光電効果を生じさせる材料であれば良い。さらに、埋め込み型のフォトダイオードを構成することで、暗電流ノイズを低減できる。
本実施形態において、光電変換部PD1、PD2は異なる2行に割り当てられている。なお、画素10を構成する光電変換部の個数は2個に限定されず、それ以上の個数であっても良い。光電変換部PD1、PD2は、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4を含む読み出し回路を共有している。なお、画素10は、選択トランジスタM4を備えていなくてもよい。さらに、電荷を保持する容量、隣接する2つの浮遊拡散領域FDを接続するスイッチを設けてもよい。なお、以下の説明において、転送トランジスタM11、M12、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4など、画素10を構成するトランジスタを一括して画素トランジスタと称することがある。
転送トランジスタM11、M12は光電変換部PD1、PD2に対応して設けられている。転送トランジスタM11、M12のドレインは、リセットトランジスタM2のソースおよび増幅トランジスタM3のゲートに接続されている。転送トランジスタM11、M12のドレイン、リセットトランジスタM2のソース、増幅トランジスタM3のゲートの接続ノード(入力ノード)は、浮遊拡散領域FDを構成する。リセットトランジスタM2および増幅トランジスタM3のドレインは、電源電圧線VDDに接続されている。増幅トランジスタM3のソースは、選択トランジスタM4のドレインに接続されている。転送トランジスタM11、M12のゲートには垂直走査回路2から制御信号TX1、TX2が印加される。制御信号TX1、TX2がハイレベルとなると、転送トランジスタM11、M12がオン状態(導通状態)となり、光電変換部PD1、PD2に蓄積された電荷が増幅トランジスタM3のゲートに形成された浮遊拡散領域FDに転送される。また、制御信号TX1、TX2がローレベルとなると、転送トランジスタM11、M12はオフ状態(非導通状態)となる。転送トランジスタM11、M12をオンまたはオフすることにより、光電変換部PD1、PD2の電荷を浮遊拡散領域FDに転送することができる。浮遊拡散領域FDは電荷を電圧に変換し、増幅トランジスタM3はゲート電圧に応じた電圧をソースから選択トランジスタM4を介して列信号線L1へ出力する。
リセットトランジスタM2のソースは浮遊拡散領域FDに接続され、ゲートには垂直走査回路2から制御信号RESが印加される。制御信号RESがハイレベルとなると、リセットトランジスタM2はオン状態となり、浮遊拡散領域FDに電源電圧が供給される。選択トランジスタM4は増幅トランジスタM3と列信号線L1との間に設けられており、選択トランジスタM4のゲートには垂直走査回路2から制御信号SELが印加される。制御信号SELがハイレベルとなると、増幅トランジスタM3と列信号線L1とが電気的に接続する。また、制御信号SELがローレベルとなると、増幅トランジスタM3は列信号線L1と電気的に非接続となる。
垂直走査回路(制御回路)2はシフトレジスタ、ゲート回路、バッファ回路などから構成され、垂直同期信号、水平同期信号、クロック信号などに基づき制御信号を出力する。制御信号は各行の転送トランジスタM11、M12、リセットトランジスタM2、選択トランジスタM4のそれぞれのゲートに供給される。駆動信号は、行単位、順次、もしくはランダムに供給され得る。画素アレイ1の各行には、行方向に延在して、信号線TX1、信号線TX2、信号線RES、信号線SELが配置されている。信号線TX1は、行方向に並ぶ画素10の転送トランジスタM11のゲートにそれぞれ接続され、信号線TX2は、行方向に並ぶ画素10の転送トランジスタM12のゲートにそれぞれ接続されている。信号線RESは、行方向に並ぶ画素10のリセットトランジスタM2のゲートにそれぞれ接続され、信号線SELは、行方向に並ぶ画素10の選択トランジスタM4のゲートにそれぞれ接続されている。信号線TX1、TX2、RES、SELのそれぞれは、各行方向に並ぶ複数の画素10において、共通の信号線(1本の信号線)である。図1では、行番号に対応した番号が信号線に付記されている。例えば、1行目の各信号線は、RES(1)、SEL(1)、TX1(1)、TX2(1)と表記され、2行目の各信号線は、RES(2)、SEL(2)、TX1(2)、TX2(2)と表記されている。
画素アレイ1の各列には、列方向に延在して、列信号線L1がそれぞれ配置されている。列信号線L1は、列方向に並ぶ複数の画素10のそれぞれの選択トランジスタM4のソースに接続され、複数の画素10に共通に設けられた信号線である。列信号線L1は、遮断スイッチ11を介して信号処理回路3の入力ノードN1に接続されている。また、列信号線L1には定電流源12が接続されている。定電流源12は、増幅トランジスタM3とソースフォロワ回路を構成する。定電流源12は電流値を切り替え可能な電流源であってもよい。
遮断スイッチ11はトランジスタスイッチ等を備えて構成され、列信号線L1と信号処理回路3の入力ノードN1との間の電気的接続を制御可能である。遮断スイッチ11には制御信号PVLONが入力されている。制御信号PVLONがハイレベルとなると、遮断スイッチ11は列信号線L1と入力ノードN1とを電気的に導通し、制御信号PVLONがローレベルとなると、遮断スイッチ11は列信号線L1と入力ノードN1とを電気的に遮断する。
信号処理回路3は、画素10の列毎に設けられ、列信号線L1に伝送された画素10からの画素信号を読み出す。信号処理回路3は演算増幅回路A10、バッファ回路A11、A12、スイッチSW1~SW7、入力容量C0、帰還容量C1、保持容量CTS1、CTN1、CTS2、CTN2を備える。信号処理回路3において、演算増幅回路A10、バッファ回路A11、A12には、図示されていない電流源から駆動電流が供給される。電流源は、タイミングジェネレータ5によって制御され、信号処理回路3に駆動電流を供給することにより、信号処理回路3を活性状態にする。また、電流源は、信号処理回路3へ供給する電流を遮断または制限することにより、信号処理回路3を非活性の状態にし得る。例えば、リセットトランジスタM2のゲートに印加される制御信号RES(1)が変化する際に、信号処理回路3を非活性状態としてもよい。さらに、信号処理回路3がサンプルホールド動作を開始するまで、信号処理回路3を非活性状態としてもよい。
演算増幅回路A10は差動増幅回路などから構成され、非反転入力ノードには基準電圧VREFが印加されている。演算増幅回路A10の反転入力ノードは入力容量C0および入力ノードN1を介して遮断スイッチ11に接続されている。演算増幅回路A10の反転入力ノードおよび非反転入力ノードは仮想短絡され、反転入力ノードの電圧も基準電圧VREFである。演算増幅回路A10の反転入力ノードと出力ノードとの間には帰還容量C1が接続され、帰還容量C1の両電極にはスイッチSW1が接続されている。スイッチSW1のゲートには制御信号PSW1が入力され、スイッチSW1のオン、オフが制御信号PSW1によって制御される。スイッチSW1は反転入力ノードと出力ノードとの間のフィードバック経路の電気的接続を制御する。スイッチSW1がオフになると、演算増幅回路A10は入力容量C0の容量値および帰還容量C1の容量値の比(C0/C1)で定められるゲインで入力ノードN1の信号を反転増幅する。スイッチSW1がオンになると、演算増幅回路A10はボルテージ・フォロアとして動作する。
演算増幅回路A10の出力ノードはスイッチSW2、SW3を介してそれぞれ保持容量CTS1、CTN1にそれぞれ接続されている。スイッチSW2は制御信号PCTS1によって制御され、スイッチSW3は制御信号PCTN1によって制御される。スイッチSW2がオンとなると、保持容量CTS1には光電変換時における画素信号(以下、「画素信号S」と称する)が出力される。スイッチSW2がオフとなった後においても保持容量CTS1は画素信号Sを保持(サンプルホールド)する。同様にSW3がオンとなると、保持容量CTN1にはリセット時における画素信号(以下、「画素信号N」と称する)が出力され、スイッチSW3がオフとなった後においても保持容量CTN1は画素信号Nを保持する。
バッファ回路A11、A12はソースフォロワ回路などから構成されている。バッファ回路A11の入力ノードには保持容量CTS1が接続され、バッファ回路A12の入力ノードには保持容量CTN1が接続されている。バッファ回路A11の出力ノードはスイッチSW4を介して保持容量CTS2に接続され、バッファ回路A12の出力ノードはスイッチSW5を介して保持容量CTN2に接続されている。スイッチSW4、SW5は制御信号PCT2によって制御され、制御信号PCT2がハイレベルとなると、バッファ回路A11、A12の出力ノードは保持容量CTS2、CTN2に電気的に接続される。すなわち、保持容量CTS2には保持容量CTS1から画素信号Sが転送され、保持容量CTN2には保持容量CTN1から画素信号Nが転送される。保持容量CTS2はスイッチSW6を介して信号処理回路3の出力ノードN21に接続され、保持容量CTN2はスイッチSW7を介して信号処理回路3の出力ノードN22に接続されている。スイッチSW6、スイッチSW7は制御信号PH1によって制御され、スイッチSW6、SW7がオンとなることで、保持容量CTS2、CTN2に保持された画素信号S、画素信号Nが出力ノードN21、N22にそれぞれ出力される。出力ノードN21、N22は異なる水平出力線SOUTを介して固体撮像装置100から出力される。
水平走査回路4はシフトレジスタ、ゲート回路などから構成され、複数の信号処理回路3を順次走査する。すなわち、水平走査回路4は各列の制御信号PH1、PH2を順次、ハイレベルにすることによって、信号処理回路3から画素信号を読み出す。固体撮像装置100の外部または内部に設けられた差動増幅回路は、信号処理回路3から出力された画素信号Sと画素信号Nとの差分の信号を出力し、相関二重サンプリング(CDS)によって画素信号Sからノイズ成分の画素信号Nが除去された信号を得ることができる。
タイミングジェネレータ5は、クロック、同期信号などに基づき制御信号PVLON、PSW1、PCTS1、PCTN1、PCT2を生成するとともに、垂直走査回路2、水平走査回路4の動作を制御する。また、タイミングジェネレータ5は基準電圧VREFを生成する定電圧回路を備え得る。
図2は本実施形態における固体撮像装置の駆動方法を表すタイミングチャートである。
時刻t11において、水平同期信号HDがハイレベルとなり、第1の水平走査期間が開始する。垂直走査回路2は制御信号SEL(1)をローレベルからハイレベルに遷移させ、第1行の画素10における選択トランジスタM4はオンとする。すなわち、第1行の画素10が読み出し行として選択される。タイミングジェネレータ5は制御信号PVLON、PCTN1、PCTS1、PCT2をローレベルの状態に維持している。垂直走査回路2は制御信号RES(1)をハイレベルとし、第1行の画素10におけるリセットトランジスタM2をオンとすることで、浮遊拡散領域FDに電源電圧が印加される。なお、リセットトランジスタM2のゲートに印加される制御信号RES(1)が変化する間、信号処理回路3の駆動電流を遮断または制限することで、信号処理回路3を非活性状態としてもよい。
時刻t12において、制御信号RESはハイレベルからローレベルに遷移し、リセットトランジスタM2はオフとなる。これにより、浮遊拡散領域FDのリセットが完了し、列信号線L1の電圧はリセットレベルに変化する。このとき、制御信号PVLONはローレベルであり、遮断スイッチ11はオフである。列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1と電気的に非接続であるため、入力ノードN1は列信号線L1の電圧変化の影響を受けない。
時刻t11において、制御信号PSW1はハイレベルとなり、信号処理回路3のスイッチSW1はオンとなる。演算増幅回路A10において、非反転ノードと出力ノードとは短絡され、入力ノードN1の電圧が入力容量C0においてクランプされる。すなわち、入力ノードN1の電圧と、演算増幅回路A10の非反転入力端子のリセット時の電圧との差分が、入力容量C0の両端に保持される。
時刻t13において、制御信号PVLONはハイレベルになり、遮断スイッチ11はオンとなる。列信号線L1は入力ノードN1に電気的に接続され、リセット時の画素信号Nが信号処理回路3の入力ノードN1に入力される。
時刻t14において、制御信号PSW1はローレベルになり、スイッチSW1はオフとなる。演算増幅回路A10の出力ノードからは演算増幅回路A10のリセット時の画素信号Nが出力される。時刻t15~t16において、制御信号PCTN1はハイレベルとなり、スイッチSW3がオンとなることで、演算増幅回路A10の出力ノードにおける画素信号Nが保持容量CTN1に保持(サンプルホールド)される。
時刻t17において、制御信号PVLONはローレベルになり、遮断スイッチ11はオフとなる。列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1と電気的に非接続となる。
時刻t18において、制御信号TX1(1)がローレベルからハイレベルに遷移し、転送トランジスタM11はオンとなる。ここで、転送トランジスタM11のゲートとソースの間、およびゲートとドレインの間には寄生容量が存在する。ゲート電圧がローレベルからハイレベルに遷移する際、転送トランジスタM11の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電圧が上昇し、列信号線L1の電圧も上昇する。このとき、遮断スイッチ11はオフであるため、入力ノードN1における電圧は変化しない。遮断スイッチ11は、転送トランジスタM11がオンである期間の全部に亘って、オフの状態に維持される。時刻t18~t19において、光電変換部PD1に蓄積された電荷が浮遊拡散領域FDに転送され、電荷に応じた画素信号Sが増幅トランジスタM3から選択トランジスタM4を介して列信号線L1に出力される。
時刻t19において、制御信号TX1(1)がハイレベルからローレベルに遷移し、転送トランジスタM11はオフとなる。転送トランジスタM11の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電圧が低下し、列信号線L1の電圧も低下する。転送トランジスタM11がオンの状態である期間(時刻t18~t19)を含む期間(時刻t17~t1a)において、遮断スイッチ11はオフの状態となっている。このため、入力ノードN1は転送トランジスタM11のオンまたはオフの遷移による電圧変化の影響を受けない。
なお、図2は、暗時の電圧変化を示しており、光電変換部PD1には電荷が蓄積されていない。このため、時刻t18~t19の期間の前後、すなわち、転送トランジスタM11がオンとなる前、およびオフとなった後のそれぞれにおいて、列信号線L1の電圧は変化しない。時刻t19以後、列信号線L1の電圧は時刻t17以前の電圧に戻る。なお、光電変換部PD1が入射光に応じた電荷を蓄積している場合には、電荷に応じた電圧変化が列信号線L1に生じ得る。
時刻t1aにおいて、制御信号PVLONはハイレベルとなり、遮断スイッチ11はオンとなることで、列信号線L1は入力ノードN1に電気的に接続される。光電変換部PD1に電荷が蓄積されていない場合には、遮断スイッチ11がオフとなる時刻t16およびオンとなる時刻t1aのそれぞれにおいて、列信号線L1の電圧は一定である。すなわち、転送トランジスタM11のオンまたはオフの遷移に拘わらず、列信号線L1の電圧は変化しない。
時刻t1b~t1cにおいて、制御信号PCTS1はハイレベルとなり、スイッチSW2がオンとなることで、演算増幅回路A10の出力ノードにおける画素信号Sが保持容量CTS1に保持される。ここでは、画素信号Sは暗時の電荷に基づくものであるため、保持容量CTS1に保持された画素信号Sの電圧は、保持容量CTN1に保持された画素信号Nの電圧と等しくなる。
時刻t1d~t1eにおいて、制御信号PCT2はハイレベルとなり、スイッチSW4、SW5はオンとなる。バッファ回路A11の出力ノードから出力された画素信号SはスイッチSW4を介して保持容量CTS2に保持され、バッファ回路A12の出力ノードから出力された画素信号NはスイッチSW5を介して保持容量CTN2に保持される。
時刻t1e以後において、制御信号PCT2はローレベルとなり、スイッチSW4、SW5はオフとなることにより、保持容量CTS2、CTN2はバッファ回路A11、A12と電気的に非接続となる。このため、以下に説明するように、水平走査回路4による読み出しと、画素の駆動とを同時に行うことが可能となる。
時刻t1f~t21において、水平走査回路4は信号処理回路3の信号を列毎に順次読み出す。すなわち、制御信号PH1はローレベルからハイレベルとなり、第1列のスイッチSW6、SW7がオンとなる。保持容量CTS2に保持された画素信号SはスイッチSW6を介して出力ノードN21から出力され、保持容量CTN2に保持された画素信号NはスイッチSW7を介して出力ノードN22から出力される。続いて、制御信号PH2はローレベルからハイレベルとなり、第2列のスイッチSW6、SW7がオンとなり、画素信号Nおよび画素信号Sが読み出される。
時刻t1fにおいて、制御信号PVLONはローレベルとなり、遮断スイッチ11はオフとなる。列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1と電気的に非接続となる。
時刻t1gにおいて、制御信号SEL(1)がハイレベルからローレベルに遷移し、選択トランジスタM4がオフとなることで、第1行の画素10の選択が解除される。制御信号RES(1)はローレベルからハイレベルに遷移し、リセットトランジスタM2がオンとなる。リセットトランジスタM2の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電圧は上昇し、同様に列信号線L1の電圧も上昇する。時刻t22において、制御信号RESはハイレベルからローレベルに遷移し、リセットトランジスタM2はオフとなる。これにより、浮遊拡散領域FDのリセットが完了する。また、リセットトランジスタM2の寄生容量により、列信号線L1の電圧は低下する。ここで、時刻t1f~t23において、制御信号PVLONはローレベルである。すなわち、リセットトランジスタM2がオンの状態である期間(時刻t1g~t22)を含む期間(時刻t1f~t23)において、遮断スイッチ11はオフの状態を維持し、列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1と電気的に非接続となっている。このため、信号処理回路3の入力ノードN1は、リセットトランジスタM2の遷移による列信号線L1の電圧変化の影響を受けない。
時刻t21において、水平同期信号HDがローレベルからハイレベルとなり、第2の水平走査期間が開始する。同時に、制御信号SEL(1)はローレベルからハイレベルとなることで、第1行の選択トランジスタM4はオンとり、第1行の画素10が再び選択される。
時刻t21~t24において、制御信号PSW1はハイレベルとなり、信号処理回路3のスイッチSW1はオンとなる。演算増幅回路A10において、非反転ノードと出力ノードとは短絡される。時刻t24において、制御信号PSW1はローレベルになり、スイッチSW1はオフとなり、演算増幅回路A10の出力ノードからは演算増幅回路A10のリセット時の電圧が出力される。
時刻t23において、制御信号PVLONはハイレベルとなり、遮断スイッチ11はオンとなる。列信号線L1は入力ノードN1に電気的に接続され、リセット時の画素信号Nが信号処理回路3に入力される。このときにおける列信号線L1の電圧は、遮断スイッチ11がオフとなった時刻t1fにおける電圧と等しい。また、信号処理回路3の入力ノードN1の電圧も変化せず、入力ノードN1における電圧の静定時間を要しない。このため、信号を保持容量CTN1にサンプルホールドする時刻t26までの時間を短縮することが可能となる。
時刻t25~t26において、制御信号PCTN1はハイレベルとなり、スイッチSW3がオンとなることで、演算増幅回路A10の出力ノードにおける信号Nが保持容量CTN1に保持される。時刻t27において、制御信号PVLONはローレベルとなり、遮断スイッチ11はオフとなる。列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1と電気的に非接続となる。
時刻t28において、制御信号TX2(1)がローレベルからハイレベルに遷移し、転送トランジスタM12はオンとなる。時刻t29において、制御信号TX2(1)がハイレベルからローレベルに遷移し、転送トランジスタM12はオフとなる。転送トランジスタM12の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電位が変化し、列信号線L1の電位も変化する。このとき、遮断スイッチ11はオフであるため、信号処理回路3の入力ノードN1は列信号線L1の電圧変化の影響を受けない。
時刻t2aにおいて、制御信号PVLONはハイレベルとなり、遮断スイッチ11はオンとなる。列信号線L1は入力ノードN1に電気的に接続される。光電変換部PD1に電荷が蓄積されていない場合には、遮断スイッチ11がオフとなる時刻t16およびオンとなる時刻t1aのそれぞれにおいて、列信号線L1の電圧は一定である。
時刻t2b~t2cにおいて、制御信号PCTS1はハイレベルとなり、スイッチSW2がオンとなることで、演算増幅回路A10の出力ノードにおける画素信号Sが保持容量CTS1に保持される。時刻t2d~t2eにおいて、制御信号PCT2はハイレベルとなり、スイッチSW4、SW5はオンとなる。バッファ回路A11の出力ノードから出力された画素信号SはスイッチSW4を介して保持容量CTS2に保持され、バッファ回路A12から出力された画素信号NはスイッチSW5を介して保持容量CTN2に保持される。
時刻t2e以後において、制御信号PCT2はローレベルとなり、スイッチSW4、SW5はオフとなることにより、保持容量CTS2、CTN2はバッファ回路A11、A12と電気的に非接続となる。時刻t2f、時刻t31において、水平走査回路4は信号処理回路3の信号を列毎に順次読み出す。すなわち、時刻t2fにおいて、制御信号PH1はローレベルからハイレベルとなり、第1列のスイッチSW6、SW7がオンとなる。保持容量CTS2に保持された画素信号SはスイッチSW6を介して出力ノードN21から出力され、保持容量CTN2に保持された画素信号NはスイッチSW7を介して出力ノードN22から出力される。時刻t31において、制御信号PH2はローレベルからハイレベルとなり、第2列のスイッチSW6、SW7がオンとなり、画素信号Nおよび画素信号Sが読み出される。
時刻t2fにおいて、制御信号PVLONはローレベルとなり、遮断スイッチ11はオフとなる。列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1と電気的に非接続となる。時刻t2gにおいて、制御信号SEL(1)がローレベルとなり、選択トランジスタM4がオフとなることで、第1行の画素10の選択が解除される。
図3は、比較例としてのタイミングチャートである。リセットトランジスタM2および選択トランジスタM4がオンまたはオフに遷移するタイミングにおいて、遮断スイッチ11はオンとなっている。以下、図2と異なる点を中心に説明する。
時刻t1g、t22において、制御信号RESがハイレベルまたはローレベルに遷移し、列信号線L1の電圧は変化する。このとき、制御信号PVLONはハイレベルであり、遮断スイッチ11はオンであるため、信号処理回路3の入力ノードN1は列信号線L1の電圧変化の影響を受ける。入力ノードN1の電圧の静定時間は、遮断スイッチ11のON抵抗、配線抵抗、コンタクト抵抗などの時定数の影響を受け、信号処理回路3ごとに異なり得る。このため、最も長い静定時間を有する信号処理回路3において、入力ノードN1の電圧が十分に静定するだけの時間が必要となる。例えば、固体撮像装置100が4000列以上の信号処理回路3を有する場合、すべての列の入力ノードN1の電圧が静定する時間が必要となる。仮に、4000列のうちの1列の入力ノードN1の電圧が静定する前に信号処理回路3において読み出しを行うと、画像の該当列に縦線のノイズが生じ、画質が損なわれてしまう。
これに対して、図2に示される本実施形態によれば、リセットトランジスタM2がオンに遷移する時刻t1gまたはオフに遷移する時刻t22のそれぞれにおいて、信号処理回路3の入力ノードN1は列信号線L1と電気的に非接続になっている。また、選択トランジスタM4がオンに遷移する時刻t11またはオフに遷移する時刻t1gのそれぞれにおいて、遮断スイッチ11はオフの状態である。さらに、転送トランジスタM11、M12がオンに遷移する時刻t18、t28またはオフに遷移する時刻t19、t29においても、遮断スイッチ11はオフの状態となっている。このように、リセットトランジスタM2、転送トランジスタM11、M12、選択トランジスタM4などの画素トランジスタが遷移する際において、信号処理回路3の入力ノードN1は列信号線L1と電気的に非接続となっている。すなわち、遮断スイッチ11がオフの状態である間に、画素トランジスタのゲートに印加される制御信号の信号値が変化する。入力ノードN1の電圧は画素トランジスタの遷移の影響を受けないため、信号処理回路3における読み出しのタイミング(時刻t16、t26等)までの時間を短くすることができる。近年、画素の微細化に伴い、読み出しの高速化が望まれている。本実施形態によれば、読み出しの高速化を図ることにより、画素の微細化を実現することも可能となる。
図2、図3は、画素10に入射光がない状態における列信号線L1、入力ノードN1の電圧を表しているが、画素10に入射光がある場合においても同様の効果が奏される。画素10に入射光がある場合には、リセット動作後に制御信号TX1(1)がローレベルからハイレベルになる際(時刻t18)において、列信号線L1の電圧が低下することがある。しかしながら、この状態においては光ショットノイズ等の影響もあり、暗時に要求されるわずかな静定時間の差は問題とならない場合が多い。したがって、画素10に入射光がある場合においても、信号処理回路3における読み出しまでの時間を短くすることが可能となる。
なお、特許文献1は、列毎の演算増幅回路が増幅動作している状態における遮断スイッチの駆動タイミングを開示している。これに対して、本実施形態においては、演算増幅回路A10がリセット状態である場合、すなわち制御信号PSW1がハイレベルである場合においても、遮断スイッチ11はオフに駆動される。演算増幅回路A10の動作状態の如何によらず、列信号線L1の電圧変化が生じ得る場合に遮断スイッチ11をオフにすることで、読み出しの高速化を実現することができる。また、信号処理回路3は、必ずしも演算増幅回路A10を備えることを要せず、入力ノードN1における信号を直接に保持容量CTS1、CTN1に保持させても良い。このような構成においても、本実施形態における上述の効果を奏することが可能である。
[第2実施形態]
続いて、本実施形態における固体撮像装置およびその駆動方法を説明する。第1実施形態においては、画素10の光電変換部PD1、PD2は2行に割り当てられていたが、本実施形態においては、光電変換部PD1、PD2は1行に割り当てられている。例えば、光電変換部PD1、PD2には共通のマイクロレンズが設けられており、マイクロレンズにより集光された光が光電変換部PD1、PD2に入射する。このように、2つの光電変換部PD1、PD2は瞳分割され得る。他の構成は、図1に示された構成と同様であるため、その説明を省略する。
図4は、本実施形態における固体撮像装置の駆動方法を表すタイミングチャートである。図4において、時刻t11~t1eまでの動作は、図2に示された動作と略同様であるため、時刻t1f以後の動作を中心に説明する。但し、時刻t18~t19において、制御信号TX1(1)のみがハイレベルとなり、光電変換部PD1の電荷のみが浮遊拡散領域FDに転送されているものとする。
時刻t11において、水平同期信号HDがハイレベルとなり、第1の水平走査期間が開始する。制御信号SEL(1)がハイレベルとなり、第1行の画素10が読み出し行として選択される。このとき、遮断スイッチ11はオフであるため、入力ノードN1は列信号線L1の電圧変化の影響を受けない。制御信号RES(1)はハイレベルを維持し、第1行の画素10におけるリセットが行われる。時刻t11~t14において、制御信号PSW1はハイレベルとなり、演算増幅回路A10におけるリセットが行われる。
時刻t12において、制御信号RESはハイレベルからローレベルに遷移し、リセットトランジスタM2はオフとなる。これにより、浮遊拡散領域FDのリセットが完了し、列信号線L1の電圧はリセットレベルに変化する。このとき、遮断スイッチ11はオフであるため、入力ノードN1は列信号線L1の電圧変化の影響を受けない。
時刻t13~t17において、制御信号PVLONはハイレベルであり、遮断スイッチ11はオンとなる。列信号線L1は入力ノードN1に電気的に接続され、リセット時の画素信号Nが信号処理回路3に入力される。
時刻t15~t16において、制御信号PCTN1はハイレベルとなり、スイッチSW3がオンとなる。演算増幅回路A10の出力ノードにおける画素信号Nが保持容量CTN1に保持される。
時刻t18において、制御信号TX1(1)がローレベルからハイレベルに遷移し、転送トランジスタM11はオンとなる。このとき、転送トランジスタM11の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電圧が上昇し、列信号線L1の電圧も上昇する。時刻t18~t19において、光電変換部PD1に蓄積された電荷が浮遊拡散領域FDに転送され、電荷に応じた電圧が増幅トランジスタM3から選択トランジスタM4を介して列信号線L1に出力される。
時刻t19において、制御信号TX1(1)がハイレベルからローレベルに遷移し、転送トランジスタM11はオフとなる。転送トランジスタM11の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電位が低下し、列信号線L1の電圧も低下する。時刻t17~t1aにおいて、制御信号PVLONはローレベルであるため、遮断スイッチ11はオフとなり、列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1と電気的に非接続となる。このため、入力ノードN1は、転送トランジスタM11がオンまたはオフに遷移することによる列信号線L1の電圧変化の影響を受けない。
時刻t1aにおいて、制御信号PVLONはハイレベルとなり、遮断スイッチ11はオンとなる。時刻t1b~t1cにおいて、制御信号PCTS1はハイレベルとなり、演算増幅回路A10の出力ノードにおける画素信号Sが保持容量CTS1に保持される。時刻t1d~時刻t1eにおいて、制御信号PCT2はハイレベルとなり、画素信号Sは保持容量CTS2に転送され、画素信号Nは保持容量CTN2に保持される。時刻t1e以後において、制御信号PCT2はローレベルであり、水平走査回路4による読み出しと、画素10の駆動とが同時に行われる。
時刻t1gにおいて、制御信号TX1(1)、TX2(1)がともにローレベルからハイレベルに繊維する。転送トランジスタM11、M12がオンとなり、光電変換部PD1、PD2に蓄積された電荷がともに浮遊拡散領域FDに転送され、加算される。電荷に応じた電圧が増幅トランジスタM3から選択トランジスタM4を介して列信号線L1に出力される。このとき、第1実施形態における時刻t18と同様に、転送トランジスタM11、M12の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電圧が上昇し、列信号線L1の電圧も上昇する。時刻t1hにおいて、制御信号TX1(1)、TX2(1)がハイレベルからローレベルに遷移すると、転送トランジスタM11、M12はとともにオフとなる。転送トランジスタM11、M12の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電圧が低下し、列信号線L1の電圧も低下する。時刻t1g、t1hにおいて、遮断スイッチ11はオフであるため、入力ノードN1は列信号線L1の電圧変化の影響を受けない。なお、図4は、暗時の電圧変化を示しており、光電変換部PD1、PD2には電荷が蓄積されていない。このため、時刻t1g~t1hの期間の前後において列信号線L1の電圧は変化しない。すなわち、時刻t1hの後、列信号線L1の電圧は時刻t1g以前の電圧に戻る。
時刻t1iにおいて、制御信号PVLONはハイレベルとなり、遮断スイッチ11はオンとなる。列信号線L1は入力ノードN1に電気的に接続される。光電変換部PD1、PD2に電荷が蓄積されていない場合には、遮断スイッチ11がオフとなる時刻t1fとオンとなる時刻t1iとにおいて、列信号線L1の電圧は等しい。このため、時刻t1f~t1iにおいて、信号処理回路3の入力ノードN1の電圧は変化しない。
時刻t1f~t1hにおいて、水平走査回路4は信号処理回路3の信号を列毎に順次読み出す。すなわち、制御信号PH1はローレベルからハイレベルとなり、第1列のスイッチSW6、SW7がオンとなる。保持容量CTS2に保持された画素信号SはスイッチSW6を介して出力ノードN21から出力され、保持容量CTN2に保持された画素信号NはスイッチSW7を介して出力ノードN22から出力される。続いて、制御信号PH2はローレベルからハイレベルとなり、第2列のスイッチSW6、SW7がオンとなり、画素信号Nおよび画素信号Sが読み出される。ここで、画素信号Sは光電変換部PD1の電荷に基づく信号である。
時刻t1j~t1kにおいて、制御信号PCTS1はハイレベルとなり、スイッチSW2がオンとなることで、演算増幅回路A10の出力ノードにおける画素信号Sが保持容量CTS1に保持される。ここで、画素信号Sは光電変換部PD1、PD2の電荷の加算に基づく信号である。
時刻t1l~tlmにおいて、制御信号PCT2はハイレベルとなり、スイッチSW4、SW5はオンとなる。バッファ回路A11の出力ノードから出力された画素信号SはスイッチSW4を介して保持容量CTS2に保持され、バッファ回路A12から出力された画素信号NはスイッチSW5を介して保持容量CTN2に保持される。
時刻t1n~t21において、水平走査回路4は信号処理回路3の信号を列毎に順次、読みだす。すなわち、制御信号PH1はローレベルからハイレベルとなり、第1列のスイッチSW6、SW7がオンとなる。保持容量CTS2に保持された画素信号SはスイッチSW6を介して出力ノードN21から出力され、保持容量CTN2に保持された信号NはスイッチSW7を介して出力ノードN22から出力される。続いて、制御信号PH2はローレベルからハイレベルとなり、第2列のスイッチSW6、SW7がオンとなり、画素信号Nおよび画素信号Sが読み出される。ここで、画素信号Sは光電変換部PD1、PD2の電荷の加算に基づく信号である。
時刻t1oにおいて、制御信号SEL(1)がハイレベルからローレベルに遷移し、選択トランジスタM4がオフとなることで、第1行の画素10の選択が解除される。制御信号RES(1)はローレベルからハイレベルに遷移し、リセットトランジスタM2がオンとなる。リセットトランジスタM2の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電圧は上昇し、同様に列信号線L1の電圧も上昇する。但し、遮断スイッチ11はオフであるため入力ノードN1の電圧は変化しない。
時刻t21において、水平同期信号HDがハイレベルとなり、第2の水平走査期間が開始する。同時に、制御信号SEL(2)はローレベルからハイレベルに遷移し、第2行の画素10が選択される。時刻t22において、制御信号RES(2)がハイレベルからローレベルに遷移し、第2行のリセットトランジスタM2がオフとなる。リセットトランジスタM2の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電圧は低下し、列信号線L1の電圧も低下する。但し、遮断スイッチ11はオフであるため入力ノードN1の電圧は変化しない。
時刻t21において、制御信号PSW1はハイレベルとなり、演算増幅回路A10におけるリセット動作が行われる。時刻t23において、制御信号PVLONはハイレベルになり、遮断スイッチ11はオンとなる。列信号線L1は入力ノードN1に電気的に接続され、リセット時の画素信号Nが信号処理回路3に入力される。時刻t24において、制御信号PSW1はローレベルに遷移し、スイッチSW1はオフとなり、演算増幅回路A10の出力ノードからはリセット時の画素信号Nが出力される。時刻t25以後の動作は、時刻t15以後の動作と同様であるため、その説明を省略する。
上述した駆動方法において、1行の読み出し期間、すなわち、水平同期信号HDがハイレベルに遷移してから次にハイレベルに遷移するまでの1水平走査期間において、リセット時の画素信号Nの読み出し、光電変換部PD1の画素信号Sの読み出し、光電変換部PD1、PD2の画素信号Sの読み出しが行われる。このため、転送トランジスタM11、M12を1水平走査期間において複数回、ハイレベルおよびローレベルに遷移させなければならず、列信号線L1における電圧の静定時間が増大し、1水平走査期間における複数回の読み出しが困難になり得る。ここで、電圧が静定する前に、信号処理回路3が入力ノードN1の信号をサンプルホールドすると、画質が損なわれることは上述したとおりである。本実施形態によれば、列信号線L1の電圧が変動し得る期間において遮断スイッチ11をオフにすることにより、入力ノードN1における電圧の静定時間を短縮することができる。1水平走査期間内に、前記遮断スイッチ11がオフの状態となる期間が複数含まれることにより、画質を損ねることなく1水平走査期間において複数回の読み出しを高速に行うことが可能となる。
[第3実施形態]
本実施形態の固体撮像装置およびその駆動方法について、図5、図6を用いて説明する実施形態においては、信号処理回路はアナログ・デジタル変換回路を備えている。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。第1実施形態と同一または対応する構成あるいは信号には同一の符号を付する。
図5は本実施形態における固体撮像装置のブロック図である。固体撮像装置100は画素アレイ1、垂直走査回路2、信号処理回路3、水平走査回路4、タイミングジェネレータ5、遮断スイッチ11、定電流源12、クロック発生回路61、ランプ信号発生回路62を備えている。
クロック発生回路61はタイミングジェネレータ5からのトリガ信号に基づき一定周期のクロック信号CLKを生成する。ランプ信号発生回路62はクロック信号CLKおよびタイミングジェネレータ5からのトリガ信号に基づきランプ信号VRAMPを生成する。ランプ信号VRAMPは、時間とともに電圧値が変化(増加または減少)する信号であって、アナログ・デジタル変換のための参照信号として用いられる。
信号処理回路3は画素10の列毎に設けられ、画素10からの画素信号を列信号線L1を介して読み出し、アナログ・デジタル変換を行なう。信号処理回路3は演算増幅回路A10、バッファ回路A14、比較回路A15、スイッチSW1~SW4、入力容量C0、帰還容量C1、容量C2、C3、C4、カウンタ回路31、メモリ32を備える。演算増幅回路A10、バッファ回路A14、比較回路A15、カウンタ回路31、メモリ32には、図示されていない電流源から駆動電流が供給される。電流源は、タイミングジェネレータ5によって制御され、信号処理回路3に駆動電流を供給することにより、信号処理回路3を活性状態にする。また、電流源は、信号処理回路3へ供給する電流を遮断または制限することにより、信号処理回路3を非活性の状態にし得る。
演算増幅回路A10、スイッチSW1、入力容量C0、帰還容量C1は第1実施形態と同様に構成されている。演算増幅回路A10の出力ノードはスイッチSW2を介して容量C2に接続されている。スイッチSW2のゲートにはタイミングジェネレータ5からの制御信号PSHが入力され、スイッチSW2のオン、オフが制御信号PSHによって制御される。バッファ回路A14はソースフォロワ回路などから構成され、バッファ回路A14の入力ノードには容量C2が接続されている。容量C2には演算増幅回路A10によって増幅された信号が保持(サンプルホールド)される。
比較回路A15は差動増幅回路などから構成される。非反転入力ノードには容量C3を介して画素信号が入力され、反転入力ノードには容量C4を介してランプ信号VRAMPが入力される。非反転入力ノード、反転入力ノードはスイッチSW3、SW4によって電源電圧などの基準電圧が印加される。すなわち、スイッチSW3、SW4がオンとなることで、画素信号、ランプ信号VRAMPが基準電圧にクランプされる。スイッチSW3、SW4は図示されていない制御信号PSW3、PSW4によって駆動される。比較回路A15は画素信号とランプ信号VRAMPとを比較し、比較結果を表す比較信号LATを出力する。カウンタ回路31はクロック信号CLKをカウントし、比較信号LATが反転した際におけるカウント値を出力する。メモリ32はカウンタ回路31から出力されたカウント値を保持し、水平走査回路4からの制御信号PH1、PH2に従いカウント値を出力する。
図6は本実施形態における固体撮像装置の駆動方法を表すタイミングチャートである。
時刻t11において、水平同期信号HDがハイレベルとなり、第1の水平走査期間が開始する。制御信号SEL(1)がハイレベルとなり、第1行の画素10が読み出し行として選択される。制御信号RES(1)はハイレベルを維持し、第1行の画素10におけるリセットが行われる。時刻t12において、制御信号RES(1)がハイレベルからローレベルに遷移し、リセットトランジスタM2はオフとなり、列信号線L1の電圧は変化する。このとき、遮断スイッチ11はオフであるため、入力ノードN1は列信号線L1の電圧変化の影響を受けない。
時刻t11において、制御信号PSW1、PSW3、PSW4はハイレベルとなり、演算増幅回路A10においては、スイッチSW1がオンとなることで、非反転ノードと出力ノードとは短絡される。同様に、制御信号PSW3、PSW4もハイレベルとなることで、スイッチSW3、SW4がオンとなり、比較回路A15において、非反転入力ノード、反転入力ノードに基準電圧が印加される。時刻t13において、制御信号PVLONがハイレベルとなり、遮断スイッチ11はオンとなる。列信号線L1は入力ノードN1に電気的に接続され、入力ノードN1にはリセット時の画素信号Nが入力される。
時刻t14において、制御信号PSW1、PSW3、PSW4がローレベルになる。スイッチSW1がオフとなり、演算増幅回路A10は画素信号Nを増幅し、出力する。また、スイッチSW3、SW4がオフとなり、容量C3、C4に印加された電圧が保持される。
時刻t15~t16において、制御信号PSHがハイレベルとなり、スイッチSW2がオンとなることで、演算増幅回路A10の出力ノードにおける画素信号Nが容量C2に出力される。時刻t16において、制御信号PSHがローレベルとなり、スイッチSW2がオフとなることにより、画素信号Nは容量C2に保持される。
時刻t17において、ランプ信号発生回路62はランプ信号VRAMPの値を増大させ始める。ランプ信号発生回路62は、容量C4を介して比較回路A15にランプ信号VRAMPを供給する。比較回路A15は非反転入力ノードにおける画素信号と反転入力ノードにおけるランプ信号VRAMPとを比較し、比較結果を表す比較信号LATを出力する。ランプ信号VRAMPが増大し始めると同時に、カウンタ回路31はクロック信号CLKの計数を開始する。
時刻t18において、画素信号とランプ信号との大小関係が逆転すると、比較回路A15は比較信号LATをローレベルからハイレベルに変化させる。カウンタ回路31は、ハイレベルの比較信号LATを受信すると、メモリ32へのカウント値の出力を停止し、メモリ32はカウンタ回路31から最後に出力されたカウント値を保持する。なお、カウンタ回路31は、ハイレベルの比較信号LATを受信した場合に、クロック信号CLKの計数を停止し、カウント値を保持してもよい。また、カウンタ回路31は、ハイレベルの比較信号LATを受信した場合に、動作を停止してもよい。このようにして、リセット時における画素信号Nがデジタル信号に変換される。画素信号Nには、画素10のリセット時におけるノイズ、演算増幅回路A10のオフセット電圧、比較回路A15のオフセット電圧などの少なくとも1つが含まれ得る。
時刻t1aにおいて、ランプ信号VRAMPの増大を開始してから所定時間が経過すると、ランプ信号発生回路62はランプ信号VRAMPの増大を終了する。
時刻t18において、制御信号TX1(1)がローレベルからハイレベルに遷移し、転送トランジスタM11はオンとなることで、光電変換部PD1に蓄積された電荷が浮遊拡散領域FDに転送される。電荷に応じた電圧が増幅トランジスタM3から選択トランジスタM4を介して列信号線L1に出力される。時刻t19において、制御信号TX1(1)がハイレベルからローレベルに遷移し、転送トランジスタM11はオフとなる。転送トランジスタM11の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電位が変化し、列信号線L1の電位も変化する。このとき、遮断スイッチ11はオフであるため、入力ノードN1における電圧は変化しない。
時刻t1aにおいて、制御信号PVLONはハイレベルとなり、遮断スイッチ11はオンとなる。入力ノードN1は列信号線L1に電気的に接続され、画素信号Sが入力ノードN1に入力される。時刻t1b~t1cにおいて、制御信号PSHはハイレベルとなり、演算増幅回路A10の出力ノードにおける画素信号Sが容量C2に保持される。
時刻t1cにおいて、ランプ信号発生回路62はランプ信号VRAMPの値を増大させ始める。ランプ信号VRAMPが増大し始めると同時に、カウンタ回路31はクロック信号CLKの計数を開始する。時刻t1dにおいて、画素信号とランプ信号との大小関係が逆転すると、比較回路A15は比較信号LATをローレベルからハイレベルに変化させ、メモリ32はカウント値を保持する。これにより、光電変換時における画素信号Sがデジタル信号に変換され、メモリ32に保持される。時刻t22において、ランプ信号VRAMPの増大を開始してから所定時間が経過すると、ランプ信号発生回路62はランプ信号VRAMPの増大を終了する。
時刻t1fにおいて、制御信号PVLONはローレベルになり、遮断スイッチ11はオフとなる。列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1から電気的に切り離される。
時刻t1gにおいて、制御信号RES(1)がハイレベルからローレベルに遷移し、第1行の画素10の選択が解除される。制御信号RES(1)はローレベルからハイレベルに遷移し、リセットトランジスタM2がオンとなる。リセットトランジスタM2の寄生容量により、浮遊拡散領域FDの電圧は上昇し、同様に列信号線L1の電圧も上昇する。時刻t22において、制御信号RESはハイレベルからローレベルに遷移し、リセットトランジスタM2はオフとなる。これにより、浮遊拡散領域FDのリセットが完了し、列信号線L1の電圧はリセットレベルに変化する。一方、時刻t1f~t23において、制御信号PVLONはローレベルであり、遮断スイッチ11はオフの状態を維持し、列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1と電気的に非接続となっている。このため、入力ノードN1は、リセットトランジスタM2のオンまたはオフの遷移に起因する列信号線L1の電圧変化の影響を受けない。
時刻t21において、水平同期信号HDがローレベルからハイレベルとなり、第2の水平走査期間が開始する。同時に、制御信号SEL(1)はローレベルからハイレベルに遷移し、第1行の選択トランジスタM4はオンとなり、第1行の画素10が再び選択される。
時刻t21において、制御信号PSW1、PSW3、PSW4はハイレベルとなる。演算増幅回路A10においては、スイッチSW1がオンとなることで、非反転ノードと出力ノードとは短絡される。同様に、制御信号PSW3、PSW4がハイレベルとなることで、スイッチSW3、SW4がオンとなり、比較回路A15において、非反転入力ノード、反転入力ノードに基準電圧が印加される。時刻t23において、制御信号PVLONがハイレベルとなり、遮断スイッチ11はオンとなる。列信号線L1は入力ノードN1に電気的に接続され、入力ノードN1にはリセット時の画素信号Nが入力される。
時刻t23~t26において、水平走査回路4は信号処理回路3を列毎に走査し、デジタル変換された画素信号N、画素信号Sを順次読み出す。ここで、読み出された画素信号N、画素信号Sは第1水平走査期間において画素10から読み出された信号に基づくものである。
時刻t23において、制御信号PVLONはハイレベルとなり、遮断スイッチ11はオンとなる。列信号線L1は入力ノードN1に電気的に接続され、リセット時の信号Nが信号処理回路3に入力される。
時刻t25~t26において、制御信号PSHがハイレベルとなり、スイッチSW2がオンとなることで、演算増幅回路A10の出力ノードにおける画素信号Nが容量C2に出力される。時刻t26において、制御信号PSHがローレベルとなり、スイッチSW2がオフとなり、画素信号Nは容量C2に保持される。
時刻t27において、ランプ信号発生回路62はランプ信号VRAMPの値を増大させ始める。ランプ信号発生回路62は、容量C4を介して比較回路A15にランプ信号VRAMPを供給する。比較回路A15は非反転入力ノードにおける画素信号と反転入力ノードにおけるランプ信号VRAMPとを比較し、比較結果を表す比較信号LATを出力する。ランプ信号VRAMPが増大し始めると同時に、カウンタ回路31はクロック信号CLKの計数を開始する。
時刻t28において、画素信号とランプ信号との大小関係が逆転すると、比較回路A15は比較信号LATをローレベルからハイレベルに変化させ、カウンタ回路31カウント値を保持する。このようにして、リセット時における画素信号Nがデジタル信号に変換される。
時刻t28において、制御信号TX2(1)がハイレベルになり、転送トランジスタM12はオンとなることで、光電変換部PD2に蓄積された電荷が浮遊拡散領域FDに転送される。電荷に応じた電圧が増幅トランジスタM3から選択トランジスタM4を介して列信号線L1に出力される。時刻t29において、制御信号TX2(1)がハイレベルからローレベルに遷移し、転送トランジスタM12はオフとなる。このとき、遮断スイッチ11はオフであるため、入力ノードN1における電圧は変化しない。
時刻t2aにおいて、制御信号PVLONはハイレベルとなり、遮断スイッチ11はオンとなる。入力ノードN1は列信号線L1に電気的に接続され、画素信号Sが入力ノードN1に入力される。時刻t2b~t2cにおいて、制御信号PSHはハイレベルとなり、演算増幅回路A10の出力ノードにおける画素信号Sが容量C2に保持される。
時刻t2cにおいて、ランプ信号発生回路62はランプ信号VRAMPの値を増大させ始める。ランプ信号VRAMPが増大し始めると同時に、カウンタ回路31はクロック信号CLKの計数を開始する。時刻t2dにおいて、画素信号とランプ信号との大小関係が逆転すると、比較回路A15は比較信号LATをローレベルからハイレベルに変化させ、メモリ32はカウント値を保持する。これにより、光電変換時における画素信号Sがデジタル信号に変換され、メモリ32に保持される。
時刻t2fにおいて、制御信号PVLONはハイレベルからローレベルになり、遮断スイッチ11はオフとなる。列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1から電気的に切り離される。
時刻t2gにおいて、制御信号SEL(1)がハイレベルからローレベルに遷移し、第1行の画素10の選択が解除される。制御信号RES(1)はローレベルからハイレベルに遷移し、リセットトランジスタM2がオンとなる。時刻t2f~t31において、制御信号PVLONはローレベルであり、遮断スイッチ11はオフの状態を維持し、列信号線L1は信号処理回路3の入力ノードN1と電気的に非接続となっている。このため、信号処理回路3の入力ノードN1は列信号線L1の電圧変化の影響を受けない。
時刻t31以後において、水平同期信号HDがローレベルからハイレベルとなり、第3の水平走査期間が開始する。以下、第1の水平走査期間と同様に、第2行の光電変換部PD1の読み出しが行われる。
本実施形態によれば、画素トランジスタの遷移によって列信号線L1の電圧が変化し得る間、遮断スイッチ11はオフとなり、入力ノードN1は列信号線L1から電気的に切り離される。例えば、時刻t12においてリセットトランジスタM2はオンからオフとなるが、遮断スイッチ11をオフにすることにより、入力ノードN1における電圧の静定時間を短縮することができる。これにより、信号処理回路3において画素信号Nのサンプルホールドの時刻t16を早めることができ、1水平走査期間において複数回の読み出しを行う場合においても、画質を損ねることなく読み出しを高速に行うことが可能となる。
なお、列ごとにカウンタ回路31を設ける代わりに、各列に共通のカウンタ回路をクロック発生回路61に設けても良い。この場合、メモリ32のそれぞれは、共通のカウント値を比較信号LATに応じて保持することにより、列ごとにアナログ・デジタル変換を行うことができる。
また、1水平走査期間において、光電変換部PD1の画素信号のアナログ・デジタル変換、光電変換部PD1、PD2の加算信号のアナログ・デジタル変換を行なってもよい。第2実施形態において説明したように、本実施形態によれば、入力ノードN1における静定時間を短縮することができるため、1水平走査期間内において複数回のアナログ・デジタル変換を高速に行なうことが可能となる。
[第4実施形態]
本実施形態の固体撮像装置およびその駆動方法について、図7は本実施形態における固体撮像装置のブロック図である。本実施形態における固体撮像装置は積層基板によって構成されている点において、第1~第3実施形態における固体撮像装置と異なっている。以下、第3実施形態と異なる構成を中心に説明する。第1~第3実施形態と同一または対応する構成あるいは信号には同一の符号を付する。
図7において、固体撮像装置は、それぞれシリコン基板である画素回路基板(第1の基板)71、読み出し回路基板(第2の基板)72を備えている。画素回路基板71、読み出し回路基板72は積層され、張り合わされている。画素回路基板71は画素アレイ1、垂直走査回路2を備え、画素アレイ1は行列状に配列された複数の画素10を有する。読み出し回路基板72は信号処理回路3、水平走査回路4、タイミングジェネレータ5、遮断スイッチ11、定電流源12、ランプ信号発生回路62、クロック発生回路61備える。接続部701、702は画素回路基板71、読み出し回路基板72のそれぞれの配線を接続する。接続部702は垂直走査回路2とタイミングジェネレータ5とを接続し、接続部701は画素回路基板71側の列信号線L1と読み出し回路基板72側の列信号線L1とを接続する。なお、信号処理回路3の入力ノードN1と比較回路A15との間には演算増幅回路が設けられていない。
本実施形態においても、列信号線L1の電圧が変動し得る際に、遮断スイッチ11がオフに制御されるため、列信号線L1の電圧変化は入力ノードN1に伝達されない。このため、入力ノードN1における電圧静定時間を短縮し、信号処理回路3における読み出しを高速化することが可能となる。また、本実施形態においては、画素回路基板71と読み出し回路基板72とはそれぞれ別の基板として配置され、列信号線L1は接続部701を介して入力ノードN1に接続されている。接続部701は抵抗成分を含むことから、接続部701の時定数によって電圧の静定時間が長くなり得る。このため、本実施形態において、遮断スイッチ11によって列信号線L1と入力ノードN1とを電気的に非接続とすることは特に有効である。
なお、遮断スイッチ11を画素回路基板71に配置してよい。また、画素回路基板71、読み出し回路基板72のそれぞれに配置する回路要素は、必ずしも図7の例に限定されない。例えば、定電流源12を画素回路基板71に配置してもよく、垂直走査回路2を読み出し回路基板72に配置してもよい。これらの構成においても同様に、本実施形態における効果を奏することが可能である。
[第5実施形態]
上述の実施形態における固体撮像装置は種々の撮像システムに適用可能である。撮像システムとして、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、カメラヘッド、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星、監視カメラなどがあげられる。図8に、撮像システムの例としてデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
図8に示す撮像システム200は、バリア206、レンズ203、絞り204、固体撮像装置100、信号処理部208、タイミング発生部220、全体制御・演算部218、メモリ部210、記録媒体制御I/F部216、記録媒体214、外部I/F部212を含む。バリア206はレンズを保護し、レンズ203は被写体の光学像を固体撮像装置100に結像させる。絞り204はレンズ203を通った光量を可変する。固体撮像装置100は上述の実施形態のように構成され、レンズ203により結像された光学像を画像データに変換する。ここで、固体撮像装置100の半導体基板にはAD(アナログ・デジタル)変換部が形成されているものとする。信号処理部208は固体撮像装置100より出力された撮像データに各種の補正やデータを圧縮する。
タイミング発生部220は固体撮像装置100および信号処理部208に、各種タイミング信号を出力する。全体制御・演算部218はデジタルスチルカメラ全体を制御し、メモリ部210は画像データを一時的に記憶する。記録媒体制御I/F部216は記録媒体214に画像データの記録または読み出しを行うためのインターフェースであり、記録媒体214は撮像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。外部I/F部212は外部コンピュータ等と通信するためのインターフェースである。タイミング信号などは撮像システムの外部から入力されてもよく、撮像システムは少なくとも固体撮像装置100と、固体撮像装置100から出力された撮像信号を処理する信号処理部208とを有すればよい。
本実施形態では、固体撮像装置100とAD変換部とが別の半導体基板に設けられているが、固体撮像装置100とAD変換部とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。また、固体撮像装置100と信号処理部208とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。
また、それぞれの画素が第1の光電変換部と、第2の光電変換部を含んでもよい。信号処理部208は、第1の光電変換部で生じた電荷に基づく画素信号と、第2の光電変換部で生じた電荷に基づく画素信号とを処理し、固体撮像装置100から被写体までの距離情報を取得するように構成されてもよい。
[第6実施形態]
図9(a)、図9(b)は、本実施形態における車載カメラに関する撮像システムのブロック図である。撮像システム2000は、上述した実施形態の固体撮像装置100を有する。撮像システム2000は、固体撮像装置100により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部2030と、撮像システム2000より取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差算出部2040を有する。また、撮像システム2000は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離計測部2050と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部2060とを有する。ここで、視差算出部2040、距離計測部2050は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部2060はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム2000は車両情報取得装置2310と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム2000には、衝突判定部2060での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU2410が接続されている。また、撮像システム2000は、衝突判定部2060での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置2420とも接続されている。例えば、衝突判定部2060の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU2410はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置2420は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。撮像システム2000は上述のように車両を制御する動作の制御を行う制御手段として機能する。
本実施形態では車両の周囲、例えば前方または後方を撮像システム2000で撮像する。図9(b)は、車両前方(撮像範囲2510)を撮像する場合の撮像システムを示している。撮像制御手段としての車両情報取得装置2310が、上述の第1乃至第5実施形態に記載した動作を行うように撮像システム2000ないしは固体撮像装置100に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上述では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。さらに、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態に限らず種々の変形が可能である。例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
上述の実施形態においては、画素を構成するトランジスタはNチャネルMOSであるが、PチャネルMOSを用いて画素を構成しても良い。さらに、光電変換部は負の電荷を励起するものに限らず、正孔を生じさせるものであっても良い。リセットトランジスタ、転送トランジスタ、選択トランジスタをPチャネルMOSにより構成する場合には、ゲートに供給される制御信号のハイレベル、ローレベルは上述の実施形態とは逆になる。この場合、正孔を生じさせる光電変換部を用いることにより、電荷の転送効率を改善することができる。さらに、増幅トランジスタを共有する光電変換部の個数は上述の実施形態における個数に限定されず、任意の個数の光電変換部において増幅トランジスタを共有させても良い。また、光電変換部を基板の裏面に形成しても良く、有機光電変換膜のように複数の光電変換部を積層して形成しても良い。
1 画素アレイ
2 垂直走査回路
3 信号処理回路
4 水平走査回路
5 タイミングジェネレータ
10 画素
11 遮断スイッチ
12 定電流源
100 固体撮像装置
701、702 接続部
FD 浮遊拡散領域
PD 光電変換部
L1 列信号線
N1 入力ノード

Claims (16)

  1. 電荷を生成する光電変換部、前記光電変換部で生じた前記電荷に基づく信号を受ける入力ノードを含む増幅トランジスタ、前記入力ノードの電位をリセットするリセットトランジスタを有する画素と、
    前記画素から信号線を介して信号を読み出す信号処理回路と、
    前記信号線と前記信号処理回路の入力ノードとの間に設けられたスイッチと、を備え、
    第1の時刻に前記リセットトランジスタがオフからオンに遷移し、前記第1の時刻の次に前記リセットトランジスタがオンからオフに遷移する第2の時刻までの期間、前記スイッチがオフの状態を維持しており、
    前記第2の時刻の後に前記スイッチがオフからオンに遷移することによって前記増幅トランジスタの信号が前記信号処理回路に読み出される
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記スイッチは、前記信号線に接続された第1ノードと、前記入力ノードに接続された第2ノードとを備えるとともに、前記第1ノードと前記第2ノードの電気的接続の制御を行い、前記第1ノードに入力される前記信号と、前記信号のノイズ成分とをそれぞれ前記第2ノードに出力することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記スイッチと前記信号処理回路の入力ノードとの間に設けられた容量素子を有し、
    前記容量素子は前記第2ノードに一方のノードが接続され、他方のノードが後段の回路に接続されて信号を前記後段の回路に出力することを特徴とする請求項に記載の固体撮像装置。
  4. 前記増幅トランジスタと前記信号線との間に設けられ、前記増幅トランジスタと前記信号線とを電気的に接続または非接続とする選択トランジスタを備え、
    前記スイッチがオフの状態である間に、前記選択トランジスタのゲートに印加される制御信号の信号値が変化することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記入力ノードを構成する浮遊拡散領域と、
    前記浮遊拡散領域に前記電荷を転送する転送トランジスタと、を備え、
    前記スイッチがオフの状態である間に、前記転送トランジスタのゲートに印加される制御信号の信号値が変化することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記入力ノードを構成する浮遊拡散領域と、
    前記浮遊拡散領域に前記電荷を転送する転送トランジスタと、を備え、
    前記スイッチは、前記転送トランジスタがオンである期間の全部に亘って、オフの状態に維持されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記画素は複数の前記光電変換部と、複数の前記光電変換部に対応して設けられた複数の転送トランジスタとを備え、
    前記スイッチがオフの状態である間に、前記複数の転送トランジスタの少なくとも1つのゲートに印加される制御信号の信号値が変化することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記信号処理回路が非活性状態であり、かつ、前記スイッチがオフの状態である間に、前記リセットトランジスタのゲートに印加される制御信号の信号値が変化することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記信号処理回路は、前記スイッチがオンの状態において、前記入力ノードの信号をサンプルホールドすることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  10. 行列状に配置された複数の前記画素と、各列に設けられた複数の前記信号処理回路とを備え、
    前記画素の信号を行単位で読み出す1水平走査期間内に、前記スイッチがオフの状態となる期間が複数含まれることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  11. 前記画素が形成された第1の基板と、
    前記第1の基板に積層されるともに、前記信号処理回路が形成され第2の基板とを備え、
    前記信号線は、前記第1の基板および前記第2の基板の接続部を介して配線されることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  12. 前記第2の時刻の後に前記信号処理回路に読み出される前記増幅トランジスタの信号は、前記信号のノイズ成分であることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置から出力された画素信号を処理する信号処理部と
    を有することを特徴とする撮像システム。
  14. 前記画素は複数の前記光電変換部を備え、
    前記信号処理部は、複数の前記光電変換部にて生成された前記画素信号をそれぞれ処理し、前記固体撮像装置から被写体までの距離情報を取得することを特徴とする請求項13に記載の撮像システム。
  15. 電荷を生成する光電変換部、前記光電変換部で生じた前記電荷に基づく信号を受ける入力ノードを有するトランジスタ、前記入力ノードの電位をリセットするリセットトランジスタを含む画素からの信号を伝送する信号線と、
    前記信号線によって伝送された信号を受ける信号処理回路と、
    前記信号線と前記信号処理回路の入力ノードとの間に設けられたスイッチと、
    前記スイッチがオフの状態である期間が前記リセットトランジスタがオンの状態である期間の全てを含むように、前記リセットトランジスタのゲートに印加される制御信号の信号値を変化させる制御回路と、を備える
    ことを特徴とする信号処理装置。
  16. 電荷を生成する光電変換部、前記光電変換部で生じた前記電荷に基づく信号を受ける入力ノードを含む増幅トランジスタ、前記入力ノードの電位をリセットするリセットトランジスタを有する画素と、
    前記画素から信号線を介して信号を読み出す信号処理回路と、前記信号線と前記信号処理回路の入力ノードとの間に設けられたスイッチとを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記スイッチがオフの状態である期間中に前記リセットトランジスタをオフからオンにし、さらにオンからオフにし、
    前記スイッチがオンの状態において、前記信号処理回路によって前記入力ノードの信号をサンプルホールドすることを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
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