JP7258629B2 - 撮像装置、撮像システム、および撮像装置の駆動方法 - Google Patents

撮像装置、撮像システム、および撮像装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、撮像システム、および撮像装置の駆動方法に関する。
近年、AD(アナログデジタル)変換回路を備えた撮像装置が用いられている。AD変換回路は画素部の列毎に設けられ、時間とともに変化する参照信号と画素信号との大小関係が反転するまでのカウント値をデジタル信号として出力する。特許文献1に記載の撮像装置は、単位時間当たりの変化量(傾き)が互いに異なる第1の参照信号および第2の参照信号を入射光量に応じて切り替えている。また、特許文献1に記載の撮像装置は、補正値算出時においてテスト信号をAD変換回路に供給し、補正値を算出(取得)している。読み出し時において、撮像装置は、第1および第2の参照信号を用いて変換されたデジタル信号が同一入射光量時において一致するように、デジタル信号を補正している。
特開2014-140152号公報
しかしながら、補正値算出時と読み出し時とにおいて、参照信号の配線の接続が異なることにより、参照信号の配線に付随する寄生容量が異なり、参照信号の傾きが変化し得る。特に、AD変換回路が列毎にパワーオンまたはパワーオフ動作可能である場合、参照信号の配線に付随する寄生容量の差が大きくなり易く、補正誤差も大きくなってしまう。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、補正値算出時および読み出し時における参照信号の傾きの変動を抑え、補正誤差を低減することを目的とする。
本明細書の開示における撮像装置は、行列状に配列され、受光量に応じた画素信号を出力する複数の画素を有する画素部と、時間に依存して電圧が変化する第1の参照信号、および前記第1の参照信号における単位時間あたりの電圧変化量と異なる単位時間あたりの電圧変化量を有する第2の参照信号を出力する参照信号回路と、前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のいずれかを選択する選択回路、前記選択回路によって選択された参照信号と前記画素信号との比較の結果を表す比較信号を出力する比較器をそれぞれが含み、前記画素部の各列信号線に設けられた複数の列回路とを備え、前記列回路は、前記選択回路によって選択された前記参照信号と前記画素信号との比較の信号を出力する第1の駆動モード、または前記第1の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量と前記第2の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量との比の補正値を取得する第2の駆動モードで動作し、複数の前記列回路は、前記比較の動作を実行する第1の列回路と、前記第1の列回路の電流よりも少ない電流によって駆動される第2の列回路とを含み、前記第2の列回路の前記選択回路は、前記第1の駆動モードおよび前記第2の駆動モードにおいて、前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のうち同じ参照信号を選択する。
本明細書の他の開示における撮像装置の駆動方法は、行列状に配列され、受光量に応じた画素信号を出力する複数の画素を有する画素部と、時間に依存して電圧が変化する第1の参照信号、および前記第1の参照信号における単位時間あたりの電圧変化量と異なる単位時間あたりの電圧変化量を有する第2の参照信号を出力する参照信号回路と、前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のいずれかを選択する選択回路、前記選択回路によって選択された参照信号と前記画素信号との比較の結果を表す比較信号を出力する比較器をそれぞれが含み、前記画素部の各列信号線に設けられた複数の列回路とを備え、複数の前記列回路は、前記比較の動作を実行する第1の列回路と、前記第1の列回路の電流よりも少ない電流によって駆動される第2の列回路とを含む撮像装置の駆動方法であって、前記列回路は、前記選択回路によって選択された前記参照信号と前記画素信号との比較の信号を出力する第1の駆動モード、または前記第1の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量と前記第2の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量との比の補正値を取得する第2の駆動モードで動作し、前記第2の列回路の前記選択回路は、前記第1の駆動モードおよび前記第2の駆動モードにおいて、前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のうちの同じ参照信号を選択する。
本発明によれば、補正値算出時および読み出し時における参照信号の傾きの変動を抑え、補正誤差を低減することが可能となる。
第1実施形態における撮像装置のブロック図である。 第1実施形態における画素の等価回路図である。 第1実施形態における列回路のブロック図である。 第1実施形態におけるテスト信号生成回路の等価回路図である。 第1実施形態における撮像装置の信号読み出し時のタイミングチャートである。 第1実施形態における撮像装置の補正処理を説明するための図である。 第1実施形態における撮像装置の補正値算出時のタイミングチャートである。 参照信号の傾き補正誤差を説明するための比較例の図である。 第1実施形態における撮像装置の動作列およびパワーオフ列を示す図である。 第1実施形態における撮像装置の補正値算出時および画素信号読み出し時のそれぞれにおける、動作列およびパワーオフ列の参照信号の選択状態を示す図である。 第2実施形態における撮像装置の動作列およびパワーオフ列を示す図である。 第2実施形態における撮像装置の補正値算出時および画素信号読み出し時のそれぞれにおける、動作列およびパワーオフ列の参照信号の選択状態を示す図である。 第4実施形態における撮像システムのブロック図である。 第5実施形態における撮像システムのブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。本発明は、以下に説明される実施形態に限定されない。例えば、以下のいずれかの実施形態の一部の構成を、他の実施形態に追加し、あるいは他の実施形態の一部の構成と置換してもよい。
[第1実施形態]
図1は本実施形態における撮像装置のブロック図である。撮像装置は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサであって、画素部1、垂直走査回路2、列回路3、参照信号回路4、カウンタ回路5、水平走査回路6、信号処理回路7、テスト信号生成回路8、タイミング生成部9を備える。
画素部1は行列状に配列された複数の画素10を備え、それぞれの画素10は受光量に応じた信号電荷を生成および蓄積する光電変換部を備える。なお、本明細書において、行方向とは図面における水平方向を示し、列方向とは図面において垂直方向を示すものとする。画素10上にはマイクロレンズ、カラーフィルタが配置され得る。カラーフィルタは例えば赤、青、緑の原色フィルタであって、ベイヤー配列に従って各画素10に設けられている。一部の画素10はOB画素(オプティカル・ブラック画素)として遮光されている。複数の画素10には、焦点検出用の画素信号を出力する焦点検出画素が配された測距行と、画像を生成するための画素信号を出力する撮像画素が配された複数の撮像行とが設けられ得る。垂直走査回路2はシフトレジスタ、ゲート回路、バッファ回路などから構成され、垂直同期信号、水平同期信号、クロック信号などに基づき制御信号を画素10に出力し、行毎に画素10を駆動する。列信号線101は画素10の列毎に設けられ、同一列の画素10は共通の列信号線101に画素信号を出力する。電流源102は各列信号線101に設けられ、画素10の負荷回路として機能する。
列回路3は各列信号線101に設けられ、列信号線101における画素信号(アナログ信号)をデジタル値(デジタル信号)に変換する。列回路3は後述するように、画素信号を増幅する増幅回路、参照信号と画素信号とを比較する比較器、比較結果およびカウント信号CNTを保持するメモリを備える。
参照信号回路4は、時間に依存して電圧が変化する参照信号(ランプ信号)VRAMPを生成する。参照信号回路4は、容量充放電方式、DAC方式、カレントステアリング方式など、様々な方式を用いて構成され得る。参照信号VRAMPは、時間とともに電圧が増大するアップスロープだけでなく、時間とともに電圧が低下するダウンスロープであってもよい。参照信号VRAMPは、第1の参照信号VRAMP_Lと第2の参照信号VRAMP_Hとを含み得る。参照信号VRAMP_Lの単位時間あたりの電圧変化量は参照信号VRAMP_Hの単位時間あたりの電圧変化量よりも小さい。
カウンタ回路5は参照信号VRAMPに同期してカウント信号CNTのカウンタのカウントアップまたはカウントダウンを行う。カウンタ回路5は、参照信号回路4の参照信号VRAMPの電圧変化の開始と同時にクロックパルス信号の計数を開始し、カウント信号CNTを出力する。カウント信号CNTは、各列回路3に供給される。
水平走査回路6はデコーダ、シフトレジスタを備え、列回路3のメモリに保持されたカウント信号CNTをデジタル信号として順に読み出し、信号処理回路7に出力する。信号処理回路7はデジタル・シグナル・プロセッサを備え、デジタルゲイン、デジタル相関二重サンプリング、デジタルオフセット、リニアリティ補正などのデジタル信号処理を行う。また、信号処理回路7はLVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式のシリアル出力回路を備え、信号処理されたデジタル信号を高速、低消費電力にて固体撮像装置の外部へと出力する。
テスト信号生成回路8はマルチプレクサを備え、各列信号線101に所定電圧のテスト信号を出力する。テスト信号は参照信号VRAMPの傾きの補正値を取得するために用いられる。また、テスト信号生成回路8はクリップ電圧を各列信号線101に出力する機能を併せ持つ。画素部1に高輝度の光が入射した場合において、列信号線101における電圧がクリップ電圧を越えて変化(低下)するのを防ぎ、スミアを抑制することが可能となる。
タイミング生成部9は、クロック、同期信号に基づき様々な制御信号、駆動信号を生成し、垂直走査回路2、列回路3、参照信号回路4、カウンタ回路5、水平走査回路6、信号処理回路7、テスト信号生成回路8を制御する。
図2は本実施形態における画素10の等価回路図である。画素10は、光電変換部PD、転送トランジスタ11、浮遊拡散領域FD(Floating Diffusion)、リセットトランジスタ12、増幅トランジスタ13、選択トランジスタ14を含む。以下の説明は、画素10を構成するトランジスタがNチャネルMOSトランジスタである例を示している。光電変換部PDは例えばフォトダイオードから構成されており、入射光による光電変換および電荷の蓄積を行なう。なお、光電変換部PDはフォトダイオードに限定されず、光電効果を生じさせる材料であれば良い。画素10あたりの光電変換部PDの数も限定されず、2個、4個またはそれ以上の光電変換部PDが1つのマイクロレンズを共有するように設けられても良い。さらに、埋め込み型のフォトダイオードを構成することで、暗電流ノイズを低減できる。光電変換部PDにはマイクロレンズが設けられており、マイクロレンズにより集光された光が光電変換部PDに入射する。
転送トランジスタ11は光電変換部PDに対応して設けられ、ゲートには垂直走査回路2から制御信号PTXが印加される。制御信号PTXがハイレベルとなると、転送トランジスタ11がオン状態(導通状態)となり、光電変換部PDに蓄積された信号電荷が増幅トランジスタ13のゲートに形成された浮遊拡散領域FDに転送される。また、制御信号PTXがローレベルとなると、転送トランジスタ11はオフ状態(非導通状態)となる。浮遊拡散領域FDは信号電荷を電圧に変換し、増幅トランジスタ13はゲート電圧に応じた信号電圧をソースから選択トランジスタ14を介して列信号線101へ出力する。増幅トランジスタ13のドレインは電源SVDDに接続されている。
リセットトランジスタ12のソースは浮遊拡散領域FDに接続され、ドレインは電源SVDDに接続され、ゲートには垂直走査回路2から制御信号PRESが印加される。制御信号PRESがハイレベルとなると、リセットトランジスタ12はオン状態となり、浮遊拡散領域FDに電源SVDDの電圧が供給される。選択トランジスタ14は増幅トランジスタ13と列信号線101との間に設けられており、選択トランジスタ14のゲートには垂直走査回路2から制御信号PSELが印加される。制御信号PSELがハイレベルとなると、増幅トランジスタ13と列信号線101とが電気的に導通する。列信号線101には電流源102が電気的に接続されており、電流源102は列信号線101を介して増幅トランジスタ13のソースに一定のバイアス電流を供給する。
図3は本実施形態における列回路3のブロック図である。列回路3は、増幅回路30、ソースフォロワ回路31H、31L、参照信号選択部35、比較器36、メモリ371、372、373を備える。
増幅回路30は増幅器301、入力容量C0、帰還容量C1、C2、C3、C4、スイッチS1、S2、S3、S4、S5を備える。増幅器301は差動増幅回路、演算増幅回路などから構成され、入力ノードおよび出力ノードを備える。入力ノードは入力容量C0を介して列信号線101に接続され、入力ノードと出力ノードとの間には帰還容量C1、C2、C3、C4、スイッチS1、S2、S3、S4、S5が接続されている。帰還容量C1、C2、C3、C4はそれぞれスイッチS1、S2、S3、S4を介して出力ノードに接続されている。スイッチS1、S2、S3、S4、S5はトランジスタから構成され、それぞれのゲートにはタイミング生成部9からの制御信号が印加される。スイッチS1、S2、S3、S4をオンまたはオフすることにより、増幅回路30のゲインを切り換えることができる。増幅器301のゲインは入力容量C0と帰還容量C1、C2、C3、C4との比で定まり、例えば、スイッチS1がオンである場合、ゲインはC1/C0となり、スイッチS2およびS3がオンである場合、ゲインは(C2+C3)/C0となる。このように、増幅器301は、入力容量C0と帰還容量C1、C2、C3、C4との比で定められるゲインで列信号線101の信号VINを増幅し、信号VOUTを出力ノードから出力する。スイッチS5は増幅器301の入力ノードおよび出力ノードに接続されており、制御信号PC0Rによって駆動される。スイッチS5がオンとなると、帰還容量C1、C2、C3、C4がリセットされるとともに、信号VIN入力容量COにおいてクランプされる。
ソースフォロワ回路(第2のソースフォロワ回路)31Hは参照信号VRAMP_Hのバッファ回路であって、電流源311H、PMOSのトランジスタ312Hを備える。トランジスタ312HのドレインはGNDに接続され、トランジスタ312Hのバックゲートはソースに接続されている。トランジスタ312Hのソースと電源との間には電流源311Hが設けられている。電流源311Hはトランジスタ312Hの負荷回路、バイアス回路として機能する。電流源311Hはトランジスタなどから構成され、タイミング生成部9によってオンまたはオフに駆動され得る。参照信号VRAMP_Hはトランジスタ312Hのゲートに入力され、ソースから1倍のゲインで出力される。
ソースフォロワ回路(第1のソースフォロワ回路)31Lは参照信号VRAMP_Lのバッファ回路であって、電流源311L、PMOSのトランジスタ312Lを備える。ソースフォロワ回路31Lはソースフォロワ回路31Hと同様に構成されている。
参照信号選択部35はスイッチS6H、S6L、選択回路350を備える。スイッチ(第2のスイッチ)S6Hは、ソースフォロワ回路31Hのソースと比較器36の第1の入力ノードとの間に設けられている。スイッチ(第1のスイッチ)S6Lはソースフォロワ回路31Lのソースと比較器36の第1の入力ノードとの間に設けられている。スイッチS6H、S6Lはトランジスタから構成され、それぞれのゲートは選択回路350によって駆動される。選択回路350は比較器36の出力ノードの信号に応じて、スイッチS6H、S6Lをオンまたはオフに切り換えることができる。また、選択回路350にはタイミング生成部9から制御信号φSELが入力される。制御信号φSELがハイレベルである場合、選択回路350はスイッチS6Hをオン、スイッチS6Lをオフとし、参照信号VRAMP_Hを選択する。制御信号φSELがローレベルである場合、選択回路350はスイッチS6Hをオフ、スイッチS6Lをオンとし、参照信号VRAMP_Lを選択する。制御信号φSELは後述する補正値算出(取得)処理において用いられる。
比較器36は差動増幅回路から構成され、第1の入力ノード、第2の入力ノード、出力ノードを備える。第1の入力ノードは参照信号選択部35を介してソースフォロワ回路31H、31Lに接続されている。第1の入力ノードには、参照信号VRAMP_Hまたは参照信号VRAMP_Lのいずれかが入力される。第2の入力ノードには増幅回路30からの信号VOUTが入力される。比較器36は信号VOUTと参照信号VRAMPとの比較結果に応じた比較信号COMPを出力する。比較信号COMPはハイレベルまたはローレベルの2値のデジタル信号である。例えば、参照信号VRAMPの電圧が信号VOUTの電圧より低い場合には、比較信号COMPはローレベルとなり、参照信号VRAMPの電圧が信号VOUTの電圧より高い場合には、比較信号COMPはハイレベルとなる。また、比較器36にはタイミング生成部9からリセットのための制御信号が入力され得る。
メモリ371、372は複数ビットのデジタル信号を保持可能なデジタルメモリである。メモリ371、372は、比較信号COMPがハイレベルからローレベルに変化したタイミングにおいて、カウント信号CNTを保持する。メモリ371、372に保持されたカウント信号CNTは、信号VOUTをAD変換したデジタル信号を表している。
メモリ371は、浮遊拡散領域FDのリセットレベルの信号(以下、「N信号」と称する)をAD変換したデジタル信号を保持する。メモリ372は、光電変換部PDの信号にN信号が重畳された信号(以下、「S信号」と称する)をAD変換したデジタル信号を保持する。
メモリ373は、AD変換における判定信号Jを保持するために用いられる。判定信号Jには、比較器36における比較結果、すなわち比較信号COMPに対応した信号である。さらに、メモリ373は、参照信号VRAMP_H、VRAMP_LのいずれがAD変換に用いられたかを表す信号を保持してもよい。判定信号Jは参照信号選択部35にも入力され、参照信号選択部35は判定信号Jに基づき参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lのいずれかを選択することができる。
メモリ371に保持されたN信号、メモリ372に保持されたS信号、メモリ373に保持された判定信号Jは、水平走査回路6からの制御信号によって読み出され、信号線105を介して信号処理回路7へ出力される。信号処理回路7はS信号からN信号を差し引く相関二重サンプリング処理を行い、ノイズ成分が除去されたデジタル信号を出力する。
図4はテスト信号生成回路8の等価回路図である。テスト信号生成回路8はマルチプレクサ801、802、複数のトランジスタ803を備える。マルチプレクサ801、802はそれぞれ第1の入力ノード、第2の入力ノード、制御ノード、出力ノードを備える。マルチプレクサ801の第1の入力ノードには電圧V1が入力され、第2の入力ノードには電圧V2が入力される。マルチプレクサ801の制御ノードには制御信号φTS1が入力される。マルチプレクサ801は、制御信号φTS1がローレベルの場合には電圧V1を出力し、制御信号φTS1がハイレベルの場合には電圧V2を出力する。マルチプレクサ802の第1の入力ノードには、マルチプレクサ801の出力ノードの電圧が入力され、第2の入力ノードには電圧V3が入力される。マルチプレクサ802は、制御信号φTS2がハイレベルの場合には、マルチプレクサ801の出力ノードの電圧、すなわち電圧V1または電圧V2を出力する。マルチプレクサ802は、制御信号φTS2がローレベルの場合には、電圧V3を出力する。すなわち、制御信号φTS1、φTS2に応じて、電圧V1、V2、V3のいずれかが、マルチプレクサ802の出力ノードから出力される。
トランジスタ803は各列信号線101に設けられ、例えばNMOSトランジスタであり得る。トランジスタ803のソースは列信号線101に接続され、ドレインは電源SVDDに接続される。トランジスタ803のゲートはマルチプレクサ802の出力ノードに接続される。トランジスタ803は、ゲートに供給された電圧V1、V2、V3のいずれかに応じて列信号線101の電圧を制御する。トランジスタ803のゲートに電圧V1が供給された場合において、テスト信号生成回路8から列信号線101に供給される信号をテスト信号(第1のテスト信号)VS1と称する。トランジスタ803のゲートに電圧V2が供給された場合において、テスト信号生成回路8から列信号線101に供給される信号をテスト信号(第2のテスト信号)VS2と称する。テスト信号VS1、VS2は互いに異なる定電圧であって、参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lのばらつきに起因するAD変換の誤差補正のために用いられる。
トランジスタ803のゲートに電圧V3が供給された場合、列信号線101における画素信号は電圧V3に応じたクリップ電圧でクリップされる。すなわち、高輝度の入射光において、列信号線101の電圧がクリップ電圧を超えて低下するのを回避し、スミアを抑制することが可能となる。
図5は、本実施形態における撮像装置の信号読み出し時(第1の駆動モード)のタイミングチャートである。
時刻t10において、垂直走査回路2は所定行の制御信号PSELをローレベルからハイレベルとする。画素10の選択トランジスタ14がオンとなり、画素10から画素信号の読み出しが可能な状態となる。このとき、制御信号PRESはハイレベルであり、リセットトランジスタ12がオンとなり、浮遊拡散領域FDの電位は電源電圧にリセットされる。
時刻t11において、制御信号PRESがハイレベルからローレベルとなり、リセットトランジスタ12がオンからオフになる。制御信号PRESがローレベルであるとき、画素10からはノイズ成分を含むN信号が信号VINとして列回路3に入力される。
時刻t12おいて、制御信号PC0Rがハイレベルからローレベルとなり、スイッチS5がオンからオフとなる。これにより、増幅器301、入力容量C0のリセットが解除され、入力容量C0にはN信号の電圧に基づく電荷が保持される。増幅器301は、帰還容量C1~C4のうちスイッチS1~S4によって選択された帰還容量によって定められるゲインでN信号を増幅し、信号VOUTを出力する。
時刻t13において、制御信号COMPRESがローレベルからハイレベルとなり、比較器36がリセットされる。さらに、制御信号COMPRESがハイレベルからローレベルになり、比較器36の初期化が完了する。
時刻t14~t16において、参照信号回路4は、参照信号VRAMPの電圧を時間の経過に従い初期電圧から上昇させる。参照信号回路4は、参照信号VRAMP_Lとともに参照信号VRAMP_Hを同時に列回路3に出力することができる。参照信号選択部35はスイッチS6Hをオフ、スイッチS6Lをオンとし、傾きの小さい参照信号VRAMP_Lがソースフォロワ回路31Lから比較器36に入力される。参照信号VRAMP_Lの単位時間あたりの電圧変化量は、参照信号VRAMP_Hの単位時間あたりの電圧変化量よりも小さい。このため、分解能の高いAD変換を行うことが可能となる。
時刻t14において、参照信号VRAMP_Lの電圧の変化開始とともに、カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を開始し、カウント信号CNTを各列のメモリ371に供給する。
時刻t15に、参照信号VRAMP_Lの電圧が信号VOUTの電圧よりも高くなると、比較器36から出力される比較信号COMPはローレベルからハイレベルになる。この時のカウント信号CNTがメモリ371に保持される。メモリ371が保持されたカウント信号CNTの値は、N信号をAD変換したデジタル信号を表している。
時刻t16において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Lを初期電圧にリセットする。カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を停止し、カウント信号CNTを初期値にリセットする。
時刻t17~t18において、垂直走査回路2は制御信号PTXをハイレベルとし、転送トランジスタ11がオンとなる。これにより、光電変換部PDに蓄積された信号電荷が浮遊拡散領域FDに転送され、浮遊拡散領域FDの電位は信号電荷に応じて低下する。増幅トランジスタ13は、浮遊拡散領域FDの電位に基づく電圧を出力する。このとき、増幅トランジスタ13から出力される信号VINはS信号に相当する。S信号は選択トランジスタ14を介して列信号線101に出力される。列回路3における増幅回路30は、入力容量C0におけるN信号とS信号との差分の電位を反転増幅し、信号VOUTを出力する。信号VOUTは比較器36の入力ノードに入力される。
時刻t19~t20において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Lの電圧を初期電圧から基準電圧VREFに増大させる。
時刻t20~t21において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Lの電圧を基準電圧VREFに維持する。比較器36は基準電圧VREFと信号VOUTとを比較する。信号VOUTが基準電圧VREFよりも低い場合には、比較器36から出力される比較信号COMPはハイレベルとなる。比較信号COMPは参照信号選択部35にも入力され、参照信号選択部35はスイッチS6Hをオフ、スイッチS6Lをオンとし、傾きの小さい参照信号VRAMP_Lがソースフォロワ回路31Lから比較器36に出力される。一方、信号VOUTが基準電圧VREFよりも高い場合には、比較信号COMPはローレベルとなる。参照信号選択部35はスイッチS6Hをオン、スイッチS6Lをオフとし、傾きの大きい参照信号VRAMP_Hがソースフォロワ回路31Hから比較器36に出力される。
時刻t20~t21において、比較信号COMPは判定信号Jとして、参照信号選択部35に入力されるとともに、メモリ373に保持される。時刻t21において、判定期間が終了し、参照信号回路4は参照信号VRAMPにおいて基準電圧VREFを初期電圧にリセットする。
時刻t22~t24において、参照信号回路4は、参照信号VRAMP_L、RAMP_Hの電圧を時間の経過に従い初期電圧から上昇させる。参照信号選択部35は、判定期間(時刻t20~t21)における比較信号COMPに基づき参照信号VRAMP_L、VRAMP_Hのいずれかを選択する。図5においては、判定期間における信号VOUTの電圧は基準電圧VREFよりも高いので、参照信号選択部35は傾きの大きい参照信号VRAMP_Hを選択する。一方、判定期間において、信号VOUTの電圧が基準電圧VREFよりも低い場合には、参照信号選択部35は傾きの小さい参照信号VRAMP_Lを選択する。
時刻t22において、参照信号VRAMP_Hまたは参照信号VRAMP_Lの電圧の変化開始とともに、カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を開始し、カウント信号CNTを各列のメモリ372に供給する。
時刻t23において、参照信号VRAMP_Hまたは参照信号VRAMP_Lの電圧が信号VOUTの電圧よりも高くなると、比較器36から出力される比較信号COMPの信号値が反転する。この時のカウント信号CNTがメモリ372に保持される。メモリ372に保持されたカウント信号CNTの値は、S信号をAD変換したデジタル信号を表している。
時刻t24において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_L、VRAMP_Hを初期電圧にリセットする。カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を停止し、カウント信号CNTを初期値にリセットする。
時刻t25から、水平走査回路6は、列回路3を順次走査(HSCAN)しながら、メモリ371、372、373に保持された信号を信号線105を介して信号処理回路7に転送する。信号処理回路7は、S信号からN信号を差し引く相関二重サンプリング処理を行い、ノイズ成分が除去された信号を出力する。なお、信号処理回路7は、相関二重サンプリング処理の前に、参照信号VRAMP_Hを用いてAD変換されたS信号のデジタル信号のゲイン処理を行う。
ここで、デジタル信号のゲイン処理について説明する。例えば、参照信号VRAMP_Hの傾きが参照信号VRAMP_Lの傾きの4倍であると仮定する。この場合、参照信号VRAMP_Hにおいてカウント信号CNTの1カウントに対応する信号振幅はVRAMP_Lにおける信号振幅と比較して4倍になる。信号処理回路7はデジタルゲイン処理によって、参照信号VRAMP_Hを用いてAD変換されたカウント信号CNTを4倍する。これにより、同じ入射光量の画素信号に対して異なる参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lを用いてAD変換された2つのデジタル信号のレベルを一致させることが可能となる。
信号処理回路7は判定信号Jを参照することで、S信号に対して補正処理が必要か否かを判断することができる。判定信号J=0である場合、信号処理回路7は、S信号は参照信号VRAMP_Hを用いてAD変換されていると判断し、S信号を4倍するデジタルゲイン処理を行なう。判定信号J=1である場合、S信号は参照信号VRAMP_Lを用いてAD変換されているため、信号処理回路7はデジタルゲイン処理を行わない。
なお、判定信号Jを求めるための基準電圧VREFのレベルは任意に設定可能である。但し、参照信号VRAMP_Hの傾きが参照信号VRAMP_Lの傾きの4倍である場合、基準電圧VREFは信号VOUTの信号振幅の1/4に設定されると良い。例えば、信号VOUTの振幅が1[V]である場合、基準電圧VREFは振幅0.25[V]相当に設定されることが好ましい。例えば、AD変換のカウンタが12ビット(10進数で0~4095カウント)まで計数可能である場合、参照信号VRAMP_Lにおいて、4095カウントに相当する振幅が0.25[V]であることが望ましい。また、参照信号VRAMP_Hにおいて、4095カウントに相当する振幅が1[V]であることが望ましい。この場合、デジタルゲイン処理後のデジタル信号において、0.25[V]以下の小振幅、すなわち低輝度の信号は0から4095まで1カウント刻みのデジタル信号に変換される。また、0.25[V]より大きく1[V]以下の大振幅、すなわち高輝度の信号は4096から16380まで4カウント刻みのデジタル信号に変換される。このように、高輝度信号の分解能は低輝度信号の分解能より粗くなるものの、14ビット相当のAD変換を高速に行なうことが可能となる。
ここで、参照信号VRAMP_Hの傾きが参照信号VRAMP_Lの傾きの4倍である場合には上述のゲイン処理を行えば足りる。しかしながら、製造上のばらつき等により、参照信号VRAMP_Hの傾きと参照信号VRAMP_Lの傾きの比が4倍からずれることがある。このため、本実施形態における撮像装置は、補正処理をデジタル信号において行い、傾きの比の誤差を補正している。以下、補正処理について詳述する。
図6は、本実施形態における撮像装置の補正処理を説明するための図である。図6において、横軸は画素10の光電変換部PDへの入射光量を示し、縦軸は信号処理回路7から出力されるデジタル信号の信号値を示している。破線で示されたグラフXは参照信号VRAMP_Lを用いたAD変換の特性を表し、実線で示されたグラフYは参照信号VRAMP_Hを用いたAD変換の特性を表している。領域I-Lは、信号VOUTにおいて参照信号VRAMP_Lと比較される領域を表し、領域I-Hは、信号VOUTにおいて参照信号VRAMP_Hと比較される領域を表している。境界IOは領域I-L、領域I-Hとの境界である。グラフYにおいて、領域I-Lでは参照信号VRAMP_Lを用いてAD変換がなされ、領域I-Hでは参照信号VRAMP_Hを用いてAD変換がなされている。グラフXの領域I-Hにおいて、参照信号VRAMP_Lを用いてAD変換がなされている。参照信号VRAMP_Hの参照信号VRAMP_Lに対する単位時間当たりの電圧の変化量の比が、誤差により4倍よりも小さい場合、領域I-Lと領域I-Hとの境界IOの入射光量においてオフセットが生じ得る。本実施形態における補正処理は、同一の入射光量において、グラフXとグラフYとの間で生じるデジタル信号の差(オフセット)を低減している。
図7は本実施形態における撮像装置の補正値算出時(第2の駆動モード)のタイミングチャートである。
時刻t200において、タイミング生成部9は制御信号φTS1、φTS2をローレベルとし、テスト信号生成回路8はテスト信号VS1を各列の列信号線101に出力する。増幅回路30は列信号線101のテスト信号VS1を所定のゲインで増幅し、信号VOUTを出力する。増幅回路30のゲインが1である場合、信号VOUTの電圧はテスト信号VS1の電圧に等しい。タイミング生成部9は制御信号φSELをローレベルとし、参照信号選択部35は参照信号VRAMP_Lを選択する。
時刻t201において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Lの電圧を時間の経過に従い初期電圧から上昇させる。参照信号VRAMP_Lの電圧変化の開始とともに、カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を開始し、カウント信号CNTを各列のメモリ372に供給する。
時刻t202において、テスト信号VS1と参照信号VRAMP_Lとの大小関係が逆転すると、比較器36の比較信号COMPの信号値が反転する。この時のカウント信号CNTがメモリ372に保持される。メモリ372に保持されたカウント信号CNTの値を第1のデジタル信号DN1と表記する。
時刻t203において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Lを初期電圧にリセットする。カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を停止し、カウント信号CNTを初期値にリセットする。
時刻t203~t204において、水平走査回路6は、メモリ372に保持された第1のデジタル信号DN1を信号線105を介して信号処理回路7に転送する。
時刻t204において、タイミング生成部9は制御信号φSELをローレベルからハイレベルとし、参照信号選択部35は参照信号VRAMP_Hを選択する。
時刻t205において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Hの電圧を時間の経過に従い初期電圧から上昇させる。参照信号VRAMP_Hの電圧変化の開始とともに、カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を開始し、カウント信号CNTを各列のメモリ372に供給する。
時刻t206において、テスト信号VS1と参照信号VRAMP_Hとの大小関係が逆転すると、比較器36から出力される比較信号COMPの信号値が反転する。この時のカウント信号CNTがメモリ372に保持される。メモリ372に保持されたカウント信号CNTを第2のデジタル信号DN2と表記する。
時刻t207において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Hを初期電圧にリセットする。カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を停止し、カウント信号CNTを初期値にリセットする。
時刻t207~t208において、水平走査回路6は、メモリ372に保持された第2のデジタル信号DN2を信号線105を介して信号処理回路7に転送する。
時刻t208において、タイミング生成部9は制御信号φTS1をローレベルからハイレベルとする。テスト信号生成回路8はテスト信号VS2を各列信号線101に出力する。増幅回路30のゲインが1である場合、信号VOUTの電圧はテスト信号VS2の電圧に等しい。タイミング生成部9は制御信号φSELをハイレベルからローレベルとし、参照信号選択部35は参照信号VRAMP_Lを選択する。
時刻t209において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Lの電圧を時間の経過に従い初期値から上昇させる。参照信号VRAMP_Lの電圧変化の開始とともに、カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を開始し、カウント信号CNTを各列のメモリ372に供給する。
時刻t210において、テスト信号VS2と参照信号VRAMP_Lとの大小関係が逆転すると、比較器36から出力される比較信号COMPの信号値が反転する。この時のカウント信号CNTがメモリ372に保持される。メモリ372が保持したカウント信号CNTの値を第3のデジタル信号DS1と表記する。
時刻t211において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Lを初期電圧にリセットする。カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を停止し、カウント信号CNTを初期値にリセットする。
時刻t211~t212において、水平走査回路6は、メモリ372に保持された第3のデジタル信号DS1を信号線105を介して信号処理回路7に転送する。
時刻t212において、タイミング生成部9は制御信号φSELをローレベルからハイレベルとし、参照信号選択部35は参照信号VRAMP_Hを選択する。
時刻t213において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Hの電圧を時間の経過に従い初期電圧から上昇させる。参照信号VRAMP_Hの電圧変化の開始とともに、カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を開始し、カウント信号CNTを各列のメモリ372に供給する。
時刻t214において、テスト信号VS2と参照信号VRAMP_Hとの大小関係が逆転すると、比較器36から出力される比較信号COMPの信号値が反転する。この時のカウント信号CNTがメモリ372に保持される。メモリ372が保持されたカウント信号CNTを第4のデジタル信号DS2と表記する。
時刻t215において、参照信号回路4は参照信号VRAMP_Hを初期電圧にリセットする。カウンタ回路5はクロックパルス信号の計数を停止し、カウント信号CNTを初期値にリセットする。
時刻t215以降、水平走査回路6は、メモリ372に保持された第4のデジタル信号DS2を信号線105を介して信号処理回路7に転送する。
以上により、信号処理回路7には第1のデジタル信号DN1、第2のデジタル信号DN2、第3のデジタル信号DS1、第4のデジタル信号DS2が順に転送される。信号処理回路7は、以下の式(1)により、補正値βを取得する。
β=(DS1-DN1)/(G×(DS2-DN2)) (1)
ここで、比率Gは第1の参照信号VRAMP_Lの単位時間あたりの電圧変化量と第2の参照信号VRAMP_Hの単位時間あたりの電圧変化量との比を表し、図6の例においては比率G=4である。βは参照信号VRAMP_Hと参照信号VRAMP_Lとの傾きの比の誤差を表し、図6の例においては4倍のゲインに対する誤差率に相当する。信号処理回路7は、参照信号VRAMP_HでAD変換されたカウント値(第5のデジタル信号)に対して4×β倍のデジタルゲイン処理を行う。判定信号J=0である場合、カウント値は参照信号VRAMP_Hを用いてAD変換されているため、信号処理回路7はカウント値に対して4×β倍する処理を行う。判定信号J=1である場合、カウント値は参照信号VRAMP_Lを用いてAD変換されているため、信号処理回路7はカウント値に対して4×β倍するデジタルゲイン処理を行わない。
信号処理回路7は上述の補正を行うことで、複数の参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lの単位時間当たりの電位の変化量の比のばらつきに起因するデジタル信号の誤差を低減することができる。
なお、補正値βは、複数列の列回路3のデジタル信号DN1、DN2、DS1、DS2のそれぞれの平均値から算出されても良い。さらに、補正値βは複数フレームのデジタル信号DN1、DN2、DS1、DS2のそれぞれの平均値から算出されても良い。複数の補正値βを平均化することにより、補正値βに含まれるランダムノイズが低減され、信号処理回路7は、ランダムノイズの影響を低減したデジタル信号を生成することができる。
さらに、本実施形態の撮像装置は、動作状態の列回路3(以下、「動作列」と称する)と、動作状態の列回路3よりも消費電流が低減された状態の列回路3(以下、「パワーオフ列」と称する)とが混在する駆動モードを実行可能である。例えば、撮像装置が、動画のクロップ読み出しモードにおいて、画素部1の中央部分のみを用いて撮像を行う場合、読み出しを行う列回路3のみを動作させ、読み出しを行わない列回路3の駆動電流を遮断または低減することができる。これにより、撮像装置の消費電力を低減することが可能となる。動作列はタイミング生成部9からパワーオフの信号を受けると、電流源311H、311L、比較器36への駆動電流を遮断または低減し、パワーオフ列に遷移する。また、パワーオフ列はタイミング生成部9からパワーオンの信号を受けると、電流源311H、311L、比較器36への駆動電流を供給し、動作列に遷移する。ここで、パワーオフ列と動作列とが混在する場合、参照信号VRAMPの傾き補正誤差が生じ得る。以下、傾き補正誤差が生じる理由について図8を参照しながら説明する。
図8は参照信号の傾き補正誤差を説明するための比較例の図である。図8に示された動作列(第1の列回路)3Aおよびパワーオフ列(第2の列回路)3Bはそれぞれ、列回路3のうちのソースフォロワ回路31H、31L、参照信号選択部35、比較器36を抜粋して示している。
図8(A)は、参照信号VRAMP_Hを用いた補正値算出時(図7のt205~t207、t213~t215)における動作列3Aおよびパワーオフ列3Bを表している。参照信号VRAMP_Lの配線(第1の参照信号配線)は動作列3Aおよびパワーオフ列3Bのソースフォロワ回路31Lのゲートに共通に接続されている。参照信号VRAMP_Hの配線(第2の参照信号配線)は動作列3Aおよびパワーオフ列3Bのソースフォロワ回路31Hのゲートに共通に接続されている。パワーオフ列3Bにおいて、ソースフォロワ回路31Hの電流源311H、ソースフォロワ回路31Lの電流源311L、比較器36はオフ状態である。動作列3Aにおいて、ソースフォロワ回路31Hの電流源311H、ソースフォロワ回路31Lの電流源311L、比較器36はオン状態である。ここで、オン状態は、駆動電流が回路に供給されている状態であり、オフ状態は、回路の駆動電流が遮断または制限されている状態である。補正値算出時は参照信号VRAMP_Hが選択されるため、動作列3Aおよびパワーオフ列3BのスイッチS6Hはオンとなっている。
図8(B)は高輝度の画素信号読み出し時の動作列3Aおよびパワーオフ列3Bを表している。動作列3Aにおいて、高輝度の画素信号を読み出すためにソースフォロワ回路31H側のスイッチS6Hがオンとなり、参照信号VRAMP_Hが比較器36に入力される。パワーオフ列3Bにおいて、比較器36はオフ状態であるため、参照信号選択動作が行われない。このため、ソースフォロワ回路31L側のスイッチS6Lはオンの状態を維持している。
参照信号VRAMP_Hを用いた傾き補正値算出時(図8(A))と高輝度の画素信号読み出し時(図8(B))において、パワーオフ列3Bのソースフォロワ回路31H側のスイッチS6Hのオン、オフの状態が異なっている。図8(A)において、参照信号VRAMP_Hを用いた補正値算出時はソースフォロワ回路31H側のスイッチS6Hがオンとなっている。パワーオフ列3Bにおいて、電流源311Hがオフ状態であるため、トランジスタ312Hの駆動電流が遮断される。トランジスタ312Hはオフ状態となり、ソースのインピーダンスは高くなる。また、トランジスタ312Hのソース電圧は約0Vになり、ゲート電圧によって変化しなくなる。このため、トランジスタ312Hのゲートからソースに対する容量が大きくなる。ここで、スイッチS6Hがオンであるため、トランジスタ312Hのソースは、ソースからスイッチS6Hまでの配線W1と、スイッチS6Hから比較器36の入力ノードおよびスイッチS6Lまでの配線W2とに電気的に接続される。パワーオフ列3Bのトランジスタ312Hのゲートはソースを介して、配線W1の寄生容量および配線W2の寄生容量の影響を受け、トランジスタ312Hのゲートの見かけ上の寄生容量が大きくなる。パワーオフ列3Bに接続された参照信号VRAMP_Hの配線の負荷容量が大きくなり、参照信号VRAMP_Hの振幅(傾き)が小さくなる。参照信号VRAMP_Hの配線は動作列3Aおよびパワーオフ列3Bに共通に接続されているので、傾き誤差を有する参照信号VRAMP_Hは動作列3AのAD変換に影響を及ぼす。傾きが小さい参照信号VRAMP_Hを用いてAD変換されたデジタル信号のゲインは傾き誤差がない参照信号VRAMP_Hを用いてAD変換されたデジタル信号のゲインよりも大きくなる。
一方、高輝度の画素信号読み出し時(図8(B))においては、パワーオフ列3Bのソースフォロワ回路31H側のスイッチS6Hがオフとなり、配線W2は配線W1から電気的に分離される。このため、トランジスタ312Hのゲートは配線W2の寄生容量の影響を受けなくなり、参照信号VRAMP_Hの配線の負荷容量も小さくなる。参照信号VRAMP_Hの傾き誤差が小さくなり、図8(B)における参照信号VRAMP_Hの傾きは、図8(A)における参照信号VRAMP_Hの傾きよりも大きくなる。この結果、高輝度の画素信号読み出し時におけるデジタル信号のゲインは傾き補正値算出時のデジタル信号のゲインよりも小さくなってしまう。
なお、動作列3Aにおいては、ソースフォロワ回路31Hの電流源311H、トランジスタ312Hはオン状態であるため、トランジスタ312Hのソース電圧はゲート電圧に略等しくなる。このため、トランジスタ312Hのゲートはソースの側の配線W1、W2の寄生容量の影響を受けない。すなわち、動作列3Aにおいては、傾き補正値算出時(図8(A))と高輝度の画素信号読み出し時(図8(B))とにおいて、参照信号VRAMP_Hの変動は少ない。
上述したように、参照信号VRAMP_Hの配線は動作列3Aおよびパワーオフ列3Bに共通に接続されているので、参照信号VRAMP_Hの配線における寄生容量の変動は動作列3AのAD変換結果に影響を及ぼす。すなわち、補正値算出時と画素信号読み出し時とにおいて、参照信号VRAMP_Hのゲインに差が生じる。参照信号の傾き補正は、補正値算出時と画素信号読み出し時とにおいて参照信号VRAMP_Hの傾きが同じであることを前提としており、両者で傾きが異なると補正誤差が生じてしまう。本実施形態によれば、以下に詳述するように、画素信号の読み出し時および補正値算出時において、パワーオフ列3Bは同じ参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lのうち同じ参照信号を選択するため、参照信号配線の接続状態が変ることによる寄生容量の変動を抑えることができる。この結果、参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lのゲインの変動に起因する補正誤差を低減し、高精度の補正を行うことが可能となる。
図9は本実施形態における撮像装置の動作列およびパワーオフ列を示す図である。図9(A)は参照信号VRAMP_Hを用いた補正値算出時における動作列3Aおよびパワーオフ列3Bを表している。また、図9(B)は高輝度の画素信号読み出し時における動作列3Aおよびパワーオフ列3Bを表している。
本実施形態において、補正値算出時(図9(A))および画素信号読み出し時(図9(B))ともにパワーオフ列3Bのソースフォロワ回路31H側のスイッチS6Hがオンに制御される。具体的には、タイミング生成部9は、参照信号選択部35への制御信号φSELを制御し、列回路3をパワーオフさせる制御信号に同期してスイッチS6Hをオンとする。また、パワーオフの信号に同期して参照信号選択部35がスイッチS6Hをオンとしてもよい。すなわち、動作列3Aがパワーオフ列3Bに遷移する際に、パワーオフの制御信号に同期してスイッチS6H、S6Lを切り換えてもよい。補正値算出時および画素信号読み出し時においてスイッチS6Hはオンとなり、配線W1、W2は導通したままである。補正値算出時、画素信号読み出し時において、トランジスタ312Hのゲートからソースに対する寄生容量は一定となる。従って、補正値算出時、画素信号読み出し時において、参照信号VRAMP_Hの配線の負荷容量は変化しないため、参照信号VRAMP_Hのゲインの差を低減し、傾き補正を高精度に行うことができる。
図10は本実施形態における撮像装置の補正値算出時および画素信号読み出し時のそれぞれにおける、動作列およびパワーオフ列の参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lの選択状態を示す。図10において、横欄は、補正値算出時に参照信号VRAMP_Lを使用する場合(1)、補正値算出時に参照信号VRAMP_Hを使用する場合(2)、低輝度の画素信号読み出しを行う場合(3)、高輝度の画素信号を読み出す場合(4)を示している。縦欄は、(1)~(4)のそれぞれの場合において、動作列3A、パワーオフ列3Bで参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lのいずれが選択されるかを示している。(1)~(4)においてパワーオフ列3Bに参照信号VRAMP_Hが選択される場合、スイッチS6Hがオン、スイッチS6Lがオフに制御される。本実施形態においては、パワーオフ列3Bは、参照信号VRAMP_Hを用いた補正値算出時(2)および画素信号読み出し時(4)において、参照信号VRAMP_Hを選択する。従って、参照信号VRAMP_Hの配線の接続状態が変ることによる寄生容量の変動を抑え、参照信号のゲインの変動に起因する参照信号の補正誤差を低減し、高精度の補正を行うことが可能となる。なお、参照信号VRAMP_Lを用いた補正値算出時(1)、低輝度画素信号読み出し時(3)においてもパワーオフ列のスイッチS6Hがオンに制御されてもよい。
以上述べたように、本実施形態によれば、パワーオフ列は、画素信号の読み出し時および補正値算出時において同じ参照信号を選択するため、参照信号配線の接続状態が変ることによる寄生容量の変動を抑えることができる。この結果、参照信号のゲインの変動に起因する補正誤差を低減し、高精度の補正を行なうことが可能となる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態における撮像装置について、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。本実施形態における撮像装置において、パワーオフ列3Bは補正値算出時、画素信号読み出し時ともに参照信号VRAMP_Lを選択する。
図11は本実施形態における撮像装置の動作列およびパワーオフ列を示す図である。図11(A)は参照信号VRAMP_Hを用いた補正値算出時における動作列3Aおよびパワーオフ列3Bを表している。また、図11(B)は高輝度の画素信号読み出し時における動作列3Aおよびパワーオフ列3Bを表している。
本実施形態においては、補正値算出時(図11(A))、画素信号読み出し時(図11(B))ともにパワーオフ列3Bのソースフォロワ回路31H側のスイッチS6Hはオフに制御され、配線W2はトランジスタ312Hのソースおよび配線W1から電気的に分離される。トランジスタ312Hのゲートはソース側の配線W1の寄生容量の影響を受けるが、配線W2の寄生容量の影響を受けなくなる。本実施形態において、パワーオフ列3Bは補正値算出時、画素信号読み出し時ともに同じ参照信号VRAMP_Lを選択するため、参照信号VRAMP_Hの配線の接続状態は変化しない。これにより、参照信号VRAMP_Hの配線の寄生容量の変動を抑え、参照信号VRAMP_Hのゲインの差を低減し、傾き補正を高精度に行うことができる。
なお、補正値算出時において参照信号VRAMP_Lが用いられた場合においても、補正値算出時、低輝度画素信号読み出し時においてパワーオフ列3BのスイッチS6Hはオフに制御されてもよい。この場合においても、参照信号VRAMP_Lの配線における寄生容量は一定となり、参照信号VRAMP_Lのゲインの差を低減することができる。これにより、傾き補正を高精度に行うことができる。
図12は本実施形態における撮像装置の補正値算出時および画素信号読み出し時のそれぞれにおける、動作列およびパワーオフ列の参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lの選択状態を示す。図12において、横欄は、補正値算出時に参照信号VRAMP_Lを使用する場合(1)、補正値算出時に参照信号VRAMP_Hを使用する場合(2)、低輝度の画素信号読み出しを行う場合(3)、高輝度の画素信号を読み出す場合(4)を示している。縦欄は、(1)~(4)のそれぞれの場合において、動作列、パワーオフ列で参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lのいずれが選択されるかを示している。パワーオフ列3Bは、参照信号VRAMP_Hを用いた補正値算出時(2)および画素信号読み出し時(4)において、参照信号VRAMP_Lを選択する。従って、参照信号VRAMP_Hの配線の接続状態が変ることによる寄生容量の変動を抑え、参照信号VRAMP_Hのゲインの変動に起因する補正誤差を低減し、高精度の補正を行うことが可能となる。なお、参照信号VRAMP_Lを用いた補正値算出時(1)、低輝度画素信号読み出し時(3)においてもパワーオフ列のスイッチS6Hがオフに制御されてもよい。この場合においては、参照信号VRAMP_Lの配線の接続状態が代わることによる寄生容量の変動を抑え、傾き補正を高精度に行うことができる。
以上述べたように、本実施形態においても、パワーオフ列は、画素信号の読み出し時および補正値算出時において同じ参照信号を選択するため、参照信号配線の接続状態が変ることによる寄生容量の変動を抑えることができる。この結果、参照信号のゲインの変動に起因する参照信号の補正誤差を低減し、高精度の補正を行なうことが可能となる。
[第3実施形態]
続いて、本実施形態における撮像装置について、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。本実施形態においては、テスト信号を用いたAD変換時において増幅回路30のアンプゲインは画素信号読み出し時におけるアンプゲイン以下となるように制御される。
図3において、列回路3の増幅回路30はカメラISO感度設定に応じてアンプゲインを切り換え可能である。例えば、ISO100が列回路のアンプゲイン1倍に相当する場合、ISO200は2倍のアンプゲインに相当し、ISO400は4倍のアンプゲインに相当する。アンプゲインは、列回路3の増幅器301の帰還経路に接続される帰還容量C1、C2、C3、C4の容量値と、入力容量C0の容量値との比で決定される。本実施形態のC1、C2、C3、C4の容量値はそれぞれ入力容量C0の容量値の1/8倍、1/8倍、1/4倍、1/2倍であるとする。スイッチS1、S2、S3、S4がオンとなると、帰還容量C1、C2、C3、C4が加算され、増幅回路30のゲインは1/(1/8+1/8+1/4+1/2)=1倍となる。スイッチS1、S2がオンとなると、帰還容量C1、C2が加算され、ゲインは1/(1/8+1/8)=4倍となる。
ここで、画素信号読み出し時において、撮像装置がISO400、すなわちアンプゲイン4倍で動作したと仮定する。補正値算出時においてもアンプゲイン4倍で動作すると、テスト信号VS1、VS2がアンプゲイン4倍で増幅されてしまい、正しい補正値を算出することができない。そのため、本実施形態における撮像装置は、補正値算出時、画素信号読み出し時において、アンプゲインを切り換えている。例えば、補正値算出時においては、アンプゲインが1倍に設定され、画素信号読み出し時においては、アンプゲインは4倍に設定される。このように、補正値算出時および画素信号読み出し時において、アンプゲインを切り替えることで、補正値算出時においては第1実施形態と同様に高精度の傾き補正値を得ることができる。補正値算出時、画素信号読み出し時において、アンプゲインを切り替えたとしても、参照信号VRAMP_L、VRAMP_Hの傾き、デジタルゲインは同じである。このため、アンプゲイン1倍で得た傾き補正値を用いて参照信号の傾き補正を精度よく行うことができる。
本実施形態においても、第1および第2実施形態と同様の効果を奏することが可能である。すなわち、パワーオフ列は、画素信号の読み出し時および補正値算出時において、同じ参照信号を選択するため、参照信号配線の接続状態が変ることによる参照信号の配線の寄生容量の変動を抑えることができる。この結果、参照信号のゲインの変動に起因する参照信号の補正誤差を低減することが可能となる。
[第4実施形態]
上述の実施形態における固体撮像装置は種々の撮像システムに適用可能である。撮像システムとして、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、カメラヘッド、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星、監視カメラなどがあげられる。図13に、撮像システムの例としてデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
図13に示す撮像システムは、バリア1001、レンズ1002、絞り1003、撮像装置1004、信号処理装置1007、タイミング発生部1008、全体制御・演算部1009、メモリ部1010、記録媒体制御I/F部1011、記録媒体1012、外部I/F部1013を含む。バリア1001はレンズ1002を保護し、レンズ1002は被写体の光学像を撮像装置1004に結像させる。絞り1003はレンズ1002を通った光量を可変する。撮像装置1004は上述の実施形態の固体撮像装置を含み、レンズ1002により結像された光学像を画像データに変換する。信号処理装置1007は撮像装置1004より出力された画像データに各種の補正、データ圧縮を行う。タイミング発生部1008は撮像装置1004および信号処理装置1007に、各種タイミング信号を出力する。全体制御・演算部1009はデジタルスチルカメラ全体を制御し、メモリ部1010は画像データを一時的に記憶する。記録媒体制御I/F部1011は記録媒体1012に画像データの記録または読み出しを行うためのインターフェースであり、記録媒体1012は撮像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。外部I/F部1013は外部コンピュータ等と通信するためのインターフェースである。タイミング信号などは撮像システムの外部から入力されてもよく、撮像システムは少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された画像信号を処理する信号処理装置1007とを有すればよい。
本実施形態では、撮像装置1004とAD変換部とが同一の半導体基板に設けられた構成を説明した。しかし、撮像装置1004とAD変換部とが別の半導体基板に形成されていてもよい。また、撮像装置1004と信号処理装置1007とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。
また、それぞれの画素が第1の光電変換部と、第2の光電変換部を含んでもよい。信号処理装置1007は、第1の光電変換部で生じた電荷に基づく画素信号と、第2の光電変換部で生じた電荷に基づく画素信号とを処理し、撮像装置1004から被写体までの距離情報を取得するように構成されてもよい。
[第5実施形態]
図14(a)、図14(b)は、本発明の第5実施形態における車載カメラに関する撮像システムの一例を示したものである。撮像システム2000は、上述した実施形態の撮像装置1004を有する。撮像システム2000は、撮像装置1004により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部2030と、撮像システム2000より取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差算出部2040を有する。また、撮像システム2000は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離計測部2050と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部2060とを有する。ここで、視差算出部2040、距離計測部2050は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部2060はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム2000は車両情報取得装置2310と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム2000には、衝突判定部2060での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU2410が接続されている。また、撮像システム2000は、衝突判定部2060での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置2420とも接続されている。例えば、衝突判定部2060の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU2410はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置2420は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。撮像システム2000は上述のように車両を制御する動作の制御を行う制御手段として機能する。
本実施形態では車両の周囲、例えば前方または後方を撮像システム2000で撮像する。図14(b)に、車両前方(撮像範囲2510)を撮像する場合の撮像システムを示した。撮像制御手段としての車両情報取得装置2310が、上述の第1乃至第5の実施形態に記載した動作を行うように撮像システム2000ないしは撮像装置1004に指示を送る。撮像装置1004の動作は、第1乃至第4の実施形態と同じなので、ここでは説明を省略する。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上述では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。さらに、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態に限らず種々の変形が可能である。例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
上述の実施形態においては、参照信号が時間とともに増加する構成を例示したが、参照信号VRAMP_H、VRAMP_Lが時間とともに低下する構成を採用しても良い。従って、参照信号の変化の方向が逆転しない限り、増加または低下のいずれかの方向が維持される限り、いずれの方向であっても良い。また、列回路におけるゲインの変更は増幅回路のゲインだけでなく、減衰器によって変更されてもよい。
なお、上述の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画素部
3 列回路
4 参照信号回路
5 カウンタ回路
7 信号処理回路
8 テスト信号生成回路
9 タイミング生成部
30 増幅回路
35 参照信号選択部
36 比較器
101 列信号線
31H、31L ソースフォロワ回路
311H、311L 電流源
312H、312L トランジスタ

Claims (21)

  1. 行列状に配列され、受光量に応じた画素信号を出力する複数の画素を有する画素部と、
    時間に依存して電圧が変化する第1の参照信号、および前記第1の参照信号における単位時間あたりの電圧変化量と異なる単位時間あたりの電圧変化量を有する第2の参照信号を出力する参照信号回路と、
    前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のいずれかを選択する選択回路、前記選択回路によって選択された参照信号と前記画素信号との比較の結果を表す比較信号を出力する比較器をそれぞれが含み、前記画素部の各列信号線に設けられた複数の列回路と、を備え、
    前記列回路は、前記選択回路によって選択された前記参照信号と前記画素信号との比較の信号を出力する第1の駆動モード、または、前記第1の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量と前記第2の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量との比の補正値を取得する第2の駆動モードで動作し、
    複数の前記列回路は、前記比較の動作を実行する第1の列回路と、前記第1の列回路の電流よりも少ない電流によって駆動される第2の列回路とを含み、
    前記第2の列回路の前記選択回路は、前記第1の駆動モードおよび前記第2の駆動モードにおいて、前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のうち同じ参照信号を選択することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量は前記第2の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量よりも小さく、
    前記第2の列回路の前記選択回路は、前記第1の駆動モードよび前記第2の駆動モードにおいて、前記第2の参照信号を選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量は前記第2の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量よりも小さく、
    前記第2の列回路の前記選択回路は、前記第1の駆動モードおよび前記第2の駆動モードにおいて、前記第1の参照信号を選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記選択回路は、前記画素信号の振幅に応じて、前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のいずれかを選択する請求項1~3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記列回路は前記列信号線の信号を増幅する増幅回路を備え、
    前記第2の駆動モードにおける前記増幅回路のゲインは前記第1の駆動モードにおける前記増幅回路のゲイン以下であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記列回路は、第1のソースフォロワ回路および第2のソースフォロワ回路を備え、前記第1のソースフォロワ回路のゲートには前記第1の参照信号が入力され、前記第2のソースフォロワ回路のゲートには前記第2の参照信号が入力され、
    前記選択回路は、前記第1のソースフォロワ回路のソースと前記比較器の第1の入力ノードの間に設けられた第1のスイッチと、前記第2のソースフォロワ回路のソースと前記比較器の前記第1の入力ノードの間に設けられた第2のスイッチとを備え、
    前記比較器の第2の入力ノードには前記列信号線の信号が入力されることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記第1の列回路における前記第1のソースフォロワ回路の前記ゲートは前記第2の列回路における前記第1のソースフォロワ回路の前記ゲートと第1の参照信号配線を介して接続され、
    前記第1の列回路における前記第2のソースフォロワ回路の前記ゲートは前記第2の列回路における前記第2のソースフォロワ回路の前記ゲートと第2の参照信号配線を介して接続されていることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記第2の列回路の前記選択回路は、前記第1の駆動モードおよび前記第2の駆動モードにおいて、前記第1のスイッチをオフとし、前記第2のスイッチをオンとすることを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
  9. 前記第2の列回路の前記選択回路は、前記第1の駆動モードおよび前記第2の駆動モードにおいて、前記第1のスイッチをオンとし、前記第2のスイッチをオフとすることを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
  10. 前記第1のソースフォロワ回路および前記第2のソースフォロワ回路はソースと電源との間にそれぞれ電流源を備え、
    前記第1の列回路において、前記第1のソースフォロワ回路の前記電流源および前記第2のソースフォロワ回路の前記電流源はオン状態であり、
    前記第2の列回路において、前記第1のソースフォロワ回路の前記電流源および前記第2のソースフォロワ回路の前記電流源はオフ状態であることを特徴とする請求項6~9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記第1の列回路における前記比較器はオン状態であり、
    前記第2の列回路における前記比較器はオフ状態であることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記第1の列回路は、制御信号に応じて前記第2の列回路に遷移するとともに、前記制御信号に同期して前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを切り換えることを特徴とする請求項6~11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記列回路からのデジタル信号を処理する信号処理回路を備え、
    前記列回路は、前記参照信号回路が前記第1の参照信号または前記第2の参照信号の電圧の変化を開始してから、前記比較信号が変化するまでのクロックパルスのカウント値を前記デジタル信号として前記信号処理回路に出力することを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記第2の駆動モードにおいてテスト信号を前記列信号線に供給するテスト信号生成回路を備え、
    前記信号処理回路は、前記第2の駆動モードにおいて、前記第1の参照信号と前記テスト信号との比較結果に基づく前記デジタル信号と、前記第2の参照信号と前記テスト信号との比較結果に基づく前記デジタル信号とに基づき前記補正値を取得し、前記第1の駆動モードにおいて、前記画素信号の前記デジタル信号に対して前記補正値を用いて補正を行うことを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  15. 前記テスト信号生成回路は、前記1の駆動モードにおいて、前記画素信号をクリップするクリップ電圧を前記列信号線に供給することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記第2の駆動モードにおいて、前記テスト信号生成回路は第1のテスト信号と、前記第1のテスト信号よりも大きな第2のテスト信号を出力し、
    前記第2の駆動モードにおいて、前記列回路は、前記第1の参照信号と前記第1のテスト信号との比較の結果に基づく第1のデジタル信号と、前記第2の参照信号と前記第1のテスト信号との比較の結果に基づく第2のデジタル信号と、前記第1の参照信号と前記第2のテスト信号との比較の結果に基づく第3のデジタル信号と、前記第2の参照信号と前記第2のテスト信号との比較の結果に基づく第4のデジタル信号とを出力し、
    前記第1の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量と前記第2の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量との比率をG、前記第1のデジタル信号をDN1、前記第2のデジタル信号をDN2、前記第3のデジタル信号をDS1、前記第4のデジタル信号をDS2とした場合において、前記信号処理回路は、補正値β=(DS1-DN1)/(G×(DS2-DN2))を取得し、
    前記第1の駆動モードにおいて、前記列回路は、前記第2の参照信号と前記画素信号との比較の結果に基づく第5のデジタル信号を出力し、前記信号処理回路は第5のデジタル信号に対して前記比率Gおよび前記補正値βを乗じることを特徴とする請求項14または15に記載の撮像装置。
  17. 前記信号処理回路は複数列の前記第1のデジタル信号、前記第2のデジタル信号、前記第3のデジタル信号、前記第4のデジタル信号のそれぞれの平均値を用いて前記補正値βを算出することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記信号処理回路は複数フレームの前記第1のデジタル信号、前記第2のデジタル信号、前記第3のデジタル信号、前記第4のデジタル信号のそれぞれの平均値を用いて前記補正値を算出することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  19. 行列状に配列され、受光量に応じた画素信号を出力する複数の画素を有する画素部と、
    時間に依存して電圧が変化する第1の参照信号、および前記第1の参照信号における単位時間あたりの電圧変化量と異なる単位時間あたりの電圧変化量を有する第2の参照信号を出力する参照信号回路と、
    前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のいずれかを選択する選択回路、前記選択回路によって選択された参照信号と前記画素信号との比較の結果を表す比較信号を出力する比較器をそれぞれが含み、前記画素部の各列信号線に設けられた複数の列回路とを備え、
    複数の前記列回路は、前記比較の動作を実行する第1の列回路と、前記第1の列回路の電流よりも少ない電流によって駆動される第2の列回路とを含む撮像装置の駆動方法であって、
    前記列回路は、前記選択回路によって選択された前記参照信号と前記画素信号との比較の信号を出力する第1の駆動モード、または、前記第1の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量と前記第2の参照信号の単位時間あたりの電圧変化量との比の補正値を取得する第2の駆動モードで動作し、
    前記第2の列回路の前記選択回路は、前記第1の駆動モードおよび前記第2の駆動モードにおいて、前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のうちの同じ参照信号を選択することを特徴とする撮像装置の駆動方法。
  20. 請求項1~18のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から出力された画像信号を処理する信号処理装置と
    を有することを特徴とする撮像システム。
  21. 前記画素が複数の光電変換部を含み、
    前記信号処理装置は、前記複数の光電変換部にて生成された前記画像信号をそれぞれ処理し、前記撮像装置から被写体までの距離情報を取得することを特徴とする請求項20に記載の撮像システム。
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