JP6889715B2 - 車両用回路体 - Google Patents

車両用回路体 Download PDF

Info

Publication number
JP6889715B2
JP6889715B2 JP2018523709A JP2018523709A JP6889715B2 JP 6889715 B2 JP6889715 B2 JP 6889715B2 JP 2018523709 A JP2018523709 A JP 2018523709A JP 2018523709 A JP2018523709 A JP 2018523709A JP 6889715 B2 JP6889715 B2 JP 6889715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
power supply
trunk line
sub
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018523709A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017222073A1 (ja
Inventor
高松 昌博
昌博 高松
上園 浩一
浩一 上園
幸祐 木下
幸祐 木下
靖之 齊藤
靖之 齊藤
和之 大岩
和之 大岩
古田 拓
拓 古田
憲明 佐々木
憲明 佐々木
幸成 長西
幸成 長西
定治 奥田
定治 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Publication of JPWO2017222073A1 publication Critical patent/JPWO2017222073A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6889715B2 publication Critical patent/JP6889715B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/0207Wire harnesses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/0207Wire harnesses
    • B60R16/0215Protecting, fastening and routing means therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/03Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for supply of electrical power to vehicle subsystems or for
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/0045Cable-harnesses
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R31/00Coupling parts supported only by co-operation with counterpart
    • H01R31/06Intermediate parts for linking two coupling parts, e.g. adapter
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/08Flat or ribbon cables
    • H01B7/0823Parallel wires, incorporated in a flat insulating profile

Description

本発明は、車両に配索される車両用回路体に関する。
車両上においては、例えば主電源であるオルタネータ(発電機)やバッテリから膨大な数の様々な電装品のそれぞれに対して電源電力を適切に供給する必要がある。また、このような電源電力の供給に用いるシステムにおいては、必要に応じて電力供給のオンオフを切り替える機能や、電装品に過大な電流が流れた場合に系統毎に電流を遮断するための機能も搭載する必要がある。
一般的な車両においては、多数の電線の集合体であるワイヤハーネスを車両上に配索し、このワイヤハーネスを介して、主電源と各部の電装品との間を接続し電力の供給を行っている。また、電源電力を複数系統に分配するためにジャンクションブロックを用いたり、電力供給のオンオフを系統毎に制御するためにリレーボックスを用いたり、ワイヤハーネスの各電線や負荷を保護するためにヒューズボックスを用いることが一般的である。
また、車両には、これらの電装品を制御するための制御部も複数備えており、制御部と電装品とはワイヤハーネスにより接続され、互いに通信可能となっている。
特許文献1に示されているワイヤハーネスは、ネットワーク伝送路と、電源やGND、その他の信号を供給するための回路とを備えている。また、このワイヤハーネスは、ワイヤハーネス幹線と、サブワイヤハーネスと、オプションサブワイヤハーネスと、ネットワークハブ装置とを備えている。
日本国特開2005−78962号公報
近年、このような電源系や通信系を含む車両システムは、搭載される電装品の増加や制御の複雑化などにより高度化が進んでいる。また、自動運転技術も急速に進化しており、この自動運転に対応するために各種機能に対する安全要求も高まっている。
これに伴い、車体上に配索されるワイヤハーネスの構造が複雑化する傾向にある。したがって、例えば特許文献1のようにワイヤハーネス幹線と、サブワイヤハーネスと、オプションサブワイヤハーネスとを組み合わせ、全体として複雑な形状のワイヤハーネスを構成し、車体上の様々な箇所に配置される様々な電装品との接続を可能にしている。
また、車両に搭載される電装品の増加に伴い、ワイヤハーネスを構成する各電線の径が太くなったり、電線本数が増えることになるため、ワイヤハーネス全体が大型化したり、重量が増大する傾向にある。また、ワイヤハーネスを搭載する車種の違いや車両に搭載するオプション電装品の種類の増加に伴って、製造すべきワイヤハーネスの種類および品番が増えるため、ワイヤハーネスを構成する部品の共通化が難しく、部品コストや製造コストが増大してしまう。
また、ワイヤハーネスを制作する作業工程においては、所定の配索形状に仕上げるために、ワイヤハーネスを構成する多数の電線の束を事前に指定された経路に沿うように長い距離に亘り引き回すことになり、作業時間が長くかかる。また、ワイヤハーネスの幹線部分では、ほぼすべての電線が集まるため、束ねられる電線本数が多くなり、重くなる。
また、例えば当初の設計時に想定していなかった新たな電装品を車両に搭載する場合には、当該電装品と他の電装品との間で特別な信号を伝送する経路を確保したり、電源電力を供給するために、新たな電線をワイヤハーネスに追加しなければならない。しかし、ワイヤハーネスは構造や形状が複雑であり、既存のワイヤハーネスに対して後から別の電線を追加することは非常に難しい。したがって、種類や品番が異なる新たなワイヤハーネスを設計し、別の製品として作り直す必要がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、様々な電装品と車両上の電源との間および電装品同士の電気接続のための構造、特に幹線部分の構成を簡素化し、新たな電線の追加も容易にできる車両用回路体を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 車両に搭載可能な全ての電装品が搭載されて使用される際に必要十分な電流容量を有する電源ラインと、前記車両に搭載可能な全ての電装品が搭載されて使用される際に必要十分な通信容量を有する通信ラインとを有して車体に配索される幹線と、
補機に接続される枝線と、
前記幹線に供給される前記電源ラインの電力及び前記通信ラインの信号のうち少なくとも一方を前記幹線に接続される前記枝線へ分配するための制御部を有し、前記幹線に沿って分散配置された複数の制御ボックスと、を備える車両用回路体であって、
前記幹線は、平型導体、丸棒導体及び撚り線のうち少なくとも一種類の導体を有する配索材で構成され、
前記複数の制御ボックスとして、主電源に対し前記幹線の上流端に配置される供給側制御ボックスと、前記幹線を分岐する分岐制御ボックスと、前記幹線を分岐することなく中継する中間制御ボックスと、主電源に対し前記幹線を分岐及び中継することなく前記幹線の下流端に配置される制御ボックスと、を個別に有
前記幹線として、前記車両の左右両端部間を左右方向に延伸する第1幹線と、前記第1幹線の前記左右方向の中央部から前記車両の後方に向けて前記前後方向に延伸する第2幹線と、を有し、
前記供給側制御ボックスは、前記第1幹線の前記左右方向の一端部に設けられ、前記分岐制御ボックスは、前記第1幹線の前記左右方向の中央部に設けられ、前記中間制御ボックスは、前記第2幹線の前記前後方向の途中部分に設けられ、前記下流端に配置される制御ボックスは、前記第1幹線の前記左右方向の他端部及び前記第2幹線の前記前後方向の後端部に設けられる、
車両用回路体。
(2) 前記配索材は、複数種の前記導体が混在して構成される上記(1)に記載の車両用回路体。
(3) 複数の前記制御ボックス間における前記幹線が、異なる種類の前記導体を有する配索材で構成される上記(1)又は(2)に記載の車両用回路体。
(4) 前記幹線は、前記電源ライン及び前記通信ラインのうち少なくとも一方を分岐する分岐部を有する上記(1)〜(3)の何れか1つに記載の車両用回路体。
(5) 前記幹線には、前記電源ラインの主電源とは別のサブ電源が接続される上記(1)〜(4)の何れか1つに記載の車両用回路体。
(6) 前記幹線が、所定の電流容量を有するアースラインをさらに備える上記(1)〜(5)の何れか1つに記載の車両用回路体。
上記(1)の構成の車両用回路体によれば、所定の電流容量及び所定の通信容量を有して車体に配索される幹線と、この幹線に沿って分散配置された複数の制御ボックスを介して補機を幹線に接続する枝線とによって、単純な構造の車両用回路体を構成することができる。
また、複数の車種、グレード又はオプションに共通して用いられる幹線と、複数の車種、グレード又はオプションの補機によって変更される枝線とに分けて車両用回路体が構成される。そこで、車種、グレード又はオプションの補機が増加したとしても、複数の車種、グレード又はオプションの補機によって配線が異なる枝線のみを準備すればよいため、車両用回路体の製造の容易化およびコストの低減を図ることができる。
なお、幹線の電源ラインは、所定の電流容量を確保するために大きな断面積が必要である。そこで、断面形状が偏平な帯状の平型導体を有する配索材で電源ラインが構成された場合には、厚み方向の折り曲げが容易になり、所定の配索経路に沿って配索するための作業が容易になる。また、汎用性の高い丸棒導体や撚り線を有する配索材で電源ラインが構成される場合には、製造が容易になると共に、曲げ方向が自由となって配索性が高くなる。
上記(2)の構成の車両用回路体によれば、平型導体、丸棒導体及び撚り線を適宜混在させて配索材を構成することで、車両の配索経路に応じて配索性がよく、製造が容易な幹線を得ることができる。
上記(3)の構成の車両用回路体によれば、複数の制御ボックス間における幹線毎に、車両の配索経路に適した導体を有する配索材を用いることができ、配索性が更に向上する。
上記(4)の構成の車両用回路体によれば、幹線が分岐部で複数の幹線に分岐されることにより、各幹線に分散配置される制御ボックスをそれぞれ車両の各部に配置することができる。そこで、車両の各部に配置された補機には、これら制御ボックスに接続された枝線を介しての電力供給や通信データ(信号)の送受信が容易になり、枝線の短線化も可能となる。
上記(5)の構成の車両用回路体によれば、幹線の電源ラインに主電源とサブ電源が分散配置される。そこで、各補機の要求電力が高い場合の電圧変動を各電源からの電流供給で抑制できる。また、車両衝突等により一方の電源からの電力供給が遮断されたような場合には、他方の電源から電力供給することができ、切れない電源ラインを構成することができる。
更に、車両に分散配置された主電源とサブ電源が幹線の電源ラインでつながれることで、電気自動車やハイブリッド車における回生エネルギーの回収が容易になり、エネルギー回収率を向上させることができる。
また、複数の電源を持つことで、電源のバックアップ対応が可能となり、電源異常時の影響を小さくできる。
上記(6)の構成の車両用回路体によれば、幹線における電源ラインにアースラインが並走して配索されることで、通信ラインに対する電源ノイズの回り込みを防止することができる。
また、平型導体を有する配索材で電源ライン及びアースラインが構成されて積層配置され、互いに対向する面の表面積を増やし、両者の隙間を小さくすることで、耐ノイズ性能を更に向上させることができる。
本発明の車両用回路体によれば、様々な電装品と車両上の電源との間および電装品同士の電気接続のための構造、特に幹線部分の構成を簡素化し、新たな電線の追加も容易にできると共に、小型化及び重量の低減が可能になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用回路体を車体上に配索した状態における各部のレイアウトおよび接続状態、並びに車体上に搭載される各モジュールの概要を示す分解斜視図である。 図2は、図1に示した各モジュールが車体上に搭載された状態を示す斜視図である。 図3(a)は、図1に示した供給側制御ボックスを示す斜視図、図3(b)は、図3(a)のA−A断面矢視図である。 図4(a)〜図4(c)は、図3に示した供給側制御ボックスの組立手順を示す斜視図である。 図5(a),図5(b)は、本実施形態に係る回路基板を説明する斜視図である。 図6(a)は、図1に示した分岐制御ボックスを示す斜視図、図6(b)は、図1に示した制御ボックスを示す斜視図、図6(c)は、図1に示した中間制御ボックスを示す斜視図である。 図7は、図2に示したインパネモジュールを説明する要部拡大斜視図である。 図8は、本実施形態に係る分岐ボックスを説明する概略構成図である。 図9(a)〜図9(c)は、図8に示した分岐ボックスの構造を説明する斜視図である。 図10は、本実施形態に係る配索材の変形例を示す分解斜視図である。 図11は、本実施形態に係る平型導体の変形例を示す要部斜視図である。 図12は、本実施形態に係る平型導体に構成されたヒューズを説明する斜視図である。 図13(a)は、本実施形態に係る平型導体で構成された電源ラインとアースラインのバッテリ接続例を説明する斜視図、図13(b)は、図13(a)におけるB−B断面矢視図である。 図14は、本実施形態に係る平型導体で構成された配索材の接続構造例を説明する斜視図である。 図15(a)〜図15(c)は、本実施形態に係る電源ラインの配列を説明する斜視図である。 図16(a)〜図16(d)は、本実施形態に係る配索材の配列を説明する断面図である。 図17(a)〜(e)は、本実施形態に係る配索材の配列を説明する断面図である。 図18(a),図18(b)は、本実施形態に係る配索材の配列を説明する断面図である。 図19(a),図19(b)は、本実施形態に係る丸棒導体の基板接続構造を説明する斜視図である。 図20は、本実施形態に係る撚り線の端子化構造を説明する斜視図である。 図21(a)〜図21(d)は、本実施形態に係る電源ラインの端子構造例を説明する要部拡大図である。 図22は、本実施形態に係る丸棒導体の形成例を説明する斜視図である。 図23は、従来のワイヤハーネスの被覆断面積と本実施形態に係る配索材の被覆断面積とを比較した説明図である。 図24(a),図24(b)は、本実施形態に係る丸棒導体の端子接続構造を説明する要部斜視図及び断面図である。 図25(a),図25(b)は、本実施形態に係る丸棒導体の制御ボックス接続構造を説明する要部斜視図及び断面図である。 図26(a),図26(b)は、本実施形態に係る丸棒導体の変形例を説明する要部斜視図である。 図27は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する断面図である。 図28は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する断面図である。 図29(a)は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する縦断面図、図29(b)は図29(a)におけるC−C断面矢視図である。 図30(a)〜図30(d)は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する断面図である。 図31(a)本実施形態に係る配索材の変形例を説明する縦断面図、図31(b)は図31(a)におけるD−D断面矢視図である。 図32は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する平面図である。 図33(a)〜図33(c)は、本実施形態に係る配索材の配索形態例を説明する部分斜視図及び横断面図である。 図34は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する部分断面斜視図である。 図35は、本実施形態に係る配索材の接合形態例を説明する要部斜視図である。 図36は、本実施形態に係る配索材の接合形態例を説明する要部斜視図である。 図37(a),図37(b)は、本実施形態に係る制御ボックスの変形例を説明する要部分解斜視図である。 図38(a),図38(b)は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する部分断面斜視図である。 図39(a),図39(b)は、本実施形態に係る配索材の配索形態例を説明する斜視図である。 図40は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する概略平面図である。 図41(a)〜図41(e)は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する概略平面図である。 図42は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する概略構成図である。 図43は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する概略構成図である。 図44は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する概略構成図である。 図45は、本実施形態の変形例に係る車両用回路体を車体上に配索した状態における各部のレイアウトおよび接続状態を示す概略斜視図である。 図46は、図45に示した幹線のダッシュパネル貫通構造を説明する要部断面図である。 図47は、本発明の第2実施形態に係る車両用回路体を車体上に配索した状態における各部のレイアウトおよび接続状態を示す概略平面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(車両用回路体)
まず、車両用回路体の基本的な構成について説明する。
本発明の第1実施形態における車両用回路体10を車体上に配索した状態における各部のレイアウトおよび接続状態の概要を図1に示す。
本発明の車両用回路体は、車載バッテリなどの主電源の電力を車体各部の補機(電装品)に対してそれぞれ供給したり、電装品同士の間で信号のやりとりを行うために必要な伝送経路としたりして利用されるものである(図1参照)。即ち、機能的には車両に搭載される一般的なワイヤハーネスと同様であるが、形状や構造が一般的なワイヤハーネスとは大きく異なる。
具体的には、構造を簡素化するために、所定の電流容量を有する電源ラインと、所定の通信容量を有する通信ラインと、アースラインとを有する幹線が、背骨(バックボーン)のような形状が単純な配索材20で構成されている。なお、「所定の電流容量」とは、例えば取付対象車両に搭載可能な全ての電装品が搭載されて使用される際に必要十分な電流容量であり、「所定の通信容量」とは、例えば取付対象車両に搭載可能な全ての電装品が搭載されて使用される際に必要十分な通信容量である。そして、この幹線に沿って分散配置された複数の制御ボックスに接続される枝線を介して様々な補機(電装品)を接続できるように構成している。
図1及び図2に示す本第1実施形態に係る車両用回路体10は、基本的な構成要素として、電源ライン21と通信ライン29とを有して車体1に配索される幹線(バックボーン幹線部15)と、車体各部の電装品に接続される枝線(インパネ枝線サブハーネス31、フロントドア枝線サブハーネス63、リアドア枝線サブハーネス65、センターコンソール枝線サブハーネス66、フロントシート枝線サブハーネス67、リアシート枝線サブハーネス68、ラゲージ枝線サブハーネス69)と、幹線に供給される電源ライン21の電力及び通信ライン29の信号を幹線に接続される枝線へ分配するための制御部を有し、幹線に沿って分散配置された複数の制御ボックス(供給側制御ボックス51、分岐制御ボックス53、中間制御ボックス57、制御ボックス55,59)と、を備える。
更に、本第1実施形態に係る車両用回路体10のバックボーン幹線部15は、インパネバックボーン幹線部11と、フロアバックボーン幹線部13とに大別される。
インパネバックボーン幹線部11は、ダッシュパネル50の面に沿った箇所で、図示しないリーンホースの上方の位置にリーンホースとほぼ平行になるように左右方向に向かって直線的に配置されている。なお、インパネバックボーン幹線部11は、リーンホースに固定されてもよい。
また、フロアバックボーン幹線部13は、車室内フロアに沿って車体1の左右方向のほぼ中央部において車体1の前後方向に延びるように配置されており、ダッシュパネル50の面に沿った箇所では上下方向に直線的に延びてインパネバックボーン幹線部11の中間部に先端が接続されている。インパネバックボーン幹線部11とフロアバックボーン幹線部13との接続部は、後述する分岐制御ボックス53における分岐部を経由して互いに電気的に接続可能な状態になっている。つまり、バックボーン幹線部15は、インパネバックボーン幹線部11とフロアバックボーン幹線部13とでT字状に似た形状に構成されている。
さらに、上記インパネバックボーン幹線部11には、バックボーン幹線部15の上流である車体1の左側に配置される供給側制御ボックス51を介してエンコパサブハーネス61が接続されている。エンコパサブハーネス61は、エンジンルーム(エンジンコンパートメント)41内に配置された主電源であるメインバッテリ5及びオルタネータ3を互いに電気的に接続する主電源ケーブル81を有している。
ここで、エンジンルーム41と車室43との境界にはダッシュパネル50があり、電気接続部材がダッシュパネル50を貫通する箇所については完全にシールすることが求められる。すなわち、ダッシュパネル50は、車室43内の快適性を保つために、エンジンルーム41からの振動の絶縁、サスペンションからの振動や騒音の低減、高熱、騒音、臭い等の遮断の機能を備える必要があり、この機能を損なわないように、電気接続部材の貫通箇所にも十分な配慮が求められる。
上述したように、本第1実施形態に係る車両用回路体10は、その主要な構成要素であるインパネバックボーン幹線部11及びフロアバックボーン幹線部13、並びに供給側制御ボックス51、分岐制御ボックス53、中間制御ボックス57及び制御ボックス55,59の全てが車室43側の空間に配置されている。そして、インパネバックボーン幹線部11の左端に設けた供給側制御ボックス51に接続した主電源ケーブル81が、ダッシュパネル50の貫通孔に嵌挿したグロメット85を通過するように配索され、エンジンルーム41内のエンコパサブハーネス61に接続される。これにより、主電源の電力を供給側制御ボックス51に供給することができる。また、主電源ケーブル81については曲げやすい材料を用いたり、断面形状を円形にしたり、断面積がインパネバックボーン幹線部11より小さくなるように構成することが可能であるので、グロメット85によるシールを容易に行うことができ、配索作業を実施する際の作業性の悪化も回避できる。
また、車室43内のインパネバックボーン幹線部11にエンジンルーム41内の様々な電装品を接続する場合には、例えば供給側制御ボックス51に接続したサブハーネス71がダッシュパネル50を貫通するように設置したり、制御ボックス55に接続したサブハーネス73がダッシュパネル50を貫通するように設置したりすることで、所望の電気接続経路を実現できる。この場合、サブハーネス71,73等は断面積が小さく、曲げることも容易であるため、ダッシュパネル50を貫通する箇所をシールすることは容易である。
また、インパネバックボーン幹線部11には、供給側制御ボックス51及び制御ボックス55を介してインパネ枝線サブハーネス(枝線)31及びフロントドア枝線サブハーネス(枝線)63が接続されている。
インパネ枝線サブハーネス31は、インパネモジュール30に搭載されたメータパネルやエアコン等の電装品の制御部に電気的に接続されているインパネハーネス30aのモジュールドライバ30bに対して、モジュールコネクタCを介して電気的に接続される。
フロントドア枝線サブハーネス63は、フロントドア33に搭載されたドアロックやパワーウィンドウ等の電装品の制御部に電気的に接続されているフロントドアハーネス33aのモジュールドライバ33bに対して、非接触給電可能及び近接無線通信可能に接続されることが望ましい。
更に、フロアバックボーン幹線部13には、中間制御ボックス57を介してリアドア枝線サブハーネス(枝線)65、センターコンソール枝線サブハーネス(枝線)66、フロントシート枝線サブハーネス(枝線)67、リアシート枝線サブハーネス(枝線)68、及びサブバッテリ7が接続されている。
リアドア枝線サブハーネス65は、リアドア35に搭載されたドアロックやパワーウィンドウ等の電装品の制御部に電気的に接続されているリアドアハーネス35aのモジュールドライバ35bに対して、非接触給電可能及び近接無線通信可能に接続されることが望ましい。
センターコンソール枝線サブハーネス66は、センターコンソール39に搭載されたエアコンやオーディオの操作パネル等の電装品の制御部に電気的に接続されているセンターコンソールハーネス39aのモジュールドライバ39bに対して、モジュールコネクタCを介し電気的に接続される。
フロントシート枝線サブハーネス67は、フロントシート37に搭載された電動リクライニングやシートヒータ等の電装品の制御部に電気的に接続されているフロントシートハーネス37aのモジュールドライバ37bに対して、モジュールコネクタCを介し電気的に接続される。
リアシート枝線サブハーネス68は、リアシート38に搭載された電動リクライニングやシートヒータ等の電装品の制御部に電気的に接続されているリアシートハーネス38aのモジュールドライバ38bに対して、モジュールコネクタCを介し電気的に接続される。
更に、フロアバックボーン幹線部13には、幹線の下流である車体1の後方に配置される制御ボックス59を介してラゲージ枝線サブハーネス(枝線)69が接続されている。
ラゲージ枝線サブハーネス69は、ラゲージルーム内の様々な電装品の制御部に電気的に接続されているラゲージハーネスのモジュールドライバ(図示せず)に対して、モジュールコネクタCを介し電気的に接続される。
なお、上記モジュールコネクタCは、バックボーン幹線部15と各補機に電力と信号を効率的に送付することができるように、電源及びアースの電力と信号とをまとめて制御ボックスに接続することができる。
(配索材)
本第1実施形態に係る車両用回路体10のバックボーン幹線部15は、電源ライン21と、通信ライン29と、アースライン27とを有しており、それぞれ平型導体100を有する配索材20で構成されている。
また、図1に示した構成においては、サブバッテリ(サブ電源)7が存在する場合を想定しているので、車両用回路体10のバックボーン幹線部15には、電源ライン21としてメイン電源系(電源ライン)23とサブ電源系(電源ライン)25とが含まれている。
本第1実施形態に係る配索材20は、バックボーン幹線部15内の電源ライン21、アースライン27及び通信ライン29については、断面形状が扁平な帯状の金属材料(例えば銅合金やアルミニウム)からなる平型導体100を採用し、周囲が絶縁被覆110で覆われたこれらの平型導体100が厚み方向に積層されて構成されている(図1参照)。即ち、電源ライン21を構成するサブ電源系25の上にメイン電源系23が積層され、メイン電源系23の上に積層されたアースライン27の上には、例えば一対の平型導体が並設された通信ライン29が積層されている。
これにより、配索材20は、大電流の通過を許容可能になり、且つ厚み方向に対する曲げ加工が比較的容易になる。また、配索材20は、電源ライン21とアースライン27を隣同士で並走させたまま配索することができると共に、通信ライン29と電源ライン21との間にアースライン27が積層されることによって、電源ノイズの回り込みを防止できる。
また、バックボーン幹線部15の電源ライン21は、所定の電流容量を確保するために大きな断面積が必要であるが、本実施形態の電源ライン21は、断面形状が偏平な帯状の平型導体100を有する配索材20で構成されており、厚み方向の折り曲げが容易になり、所定の配索経路に沿って配索するための作業が容易になる。
(制御ボックス)
本第1実施形態に係る車両用回路体10は、バックボーン幹線部15の上流端(インパネバックボーン幹線部11の左端)に配置される供給側制御ボックス51と、バックボーン幹線部15の途中の分岐部(インパネバックボーン幹線部11とフロアバックボーン幹線部13との接続部)に配置される分岐制御ボックス53と、バックボーン幹線部15の途中(フロアバックボーン幹線部13の中間部)に配置される中間制御ボックス57と、バックボーン幹線部15の下流端(インパネバックボーン幹線部11の右端及びフロアバックボーン幹線部13の後端)に配置される制御ボックス55,59とからなる5つの制御ボックスを備えている。
供給側制御ボックス51には、図3(a)に示すように、インパネバックボーン幹線部11に主電源ケーブル81を接続するための主電源接続部120と、フロントドア枝線サブハーネス63やサブハーネス71を接続するための枝線接続部121とが、設けられている。供給側制御ボックス51は、これら主電源ケーブル81、インパネバックボーン幹線部11、フロントドア枝線サブハーネス63及びサブハーネス71の間で各回路の電源系統、アース系統、通信系統を相互に接続することができる。
供給側制御ボックス51は、図3(b)に示すように、ロアケース122とアッパーケース124で画成されたケース内に回路基板125を収容している。回路基板125に実装された3つのメス端子127には、サブ電源系25、メイン電源系23及びアースライン27の各平型導体100に電気的に接続された各オス端子130が、嵌合される。また、枝線接続部121を構成するため回路基板125の一端縁に設けられた複数の基板用コネクタ131には、インパネバックボーン幹線部11におけるサブ電源系25、メイン電源系23、アースライン27及び通信ライン29が、基板上に構成された回路やバスバーを介して電気的に分岐接続されている。
主電源接続部120は、主電源ケーブル81の電源ライン82が接続される電源接続部133と、アースライン84が接続されるアース接続部135とを有する。
図4(a)に示すように、ロアケース122に埋設された電源接続部133のスタッドボルト(電力入力端子)141には、メイン電源系23の平型導体100が接続される。また、ロアケース122に埋設されたアース接続部135のスタッドボルト(電力入力端子)143には、アースライン27の平型導体100が接続される。通信ライン29は、例えば基板用コネクタ(図示せず)を介して回路基板125に接続される。
そして、図4(b)に示すように、各メス端子127が各平型導体100に電気的に接続された各オス端子130に嵌合されるようにして、回路基板125がロアケース122に固定される。回路基板125には、電源ライン21の電力及び通信ライン29の信号をエンコパサブハーネス61や、フロントドア枝線サブハーネス63や、サブハーネス71へ分配するための制御部151が実装されている。また、回路基板125には、複数の電装品(補機)および電装品の接続状態を切り替えるために必要な構成要素として、FPGA(field-programmable gate array)デバイスと回路モジュールを有する切換回路153が実装されている。
そして、図4(c)に示すように、電源接続部133におけるメイン電源系23の平型導体100には、主電源ケーブル81の電源ライン82の端部に圧着された端子86がナット締結される。また、アース接続部135におけるアースライン27の平型導体100には、主電源ケーブル81のアースライン84の端部に圧着された端子86がナット締結される。このようにして、インパネバックボーン幹線部11に主電源ケーブル81を接続固定することができる。
また、枝線接続部121の基板用コネクタ131には、インパネ枝線サブハーネス31、フロントドア枝線サブハーネス63、及びサブハーネス71の端部に接続されたモジュールコネクタCがコネクタ接続される。モジュールコネクタCは、電源ライン21及びアースライン27の電力と、通信ライン29の信号とを各電装品に伝送することができる。
分岐制御ボックス53は、図6(a)に示すように、インパネバックボーン幹線部11とフロアバックボーン幹線部13との接続部であるバックボーン幹線部15の途中の分岐部に配置されており、図示しない電装品に接続されたサブハーネス(枝線)を接続するための枝線接続部121を備えている。分岐制御ボックス53は、これらインパネバックボーン幹線部11、フロアバックボーン幹線部13及びサブハーネスの間で各回路の電源系統、アース系統、通信系統を相互に接続することができる。
分岐制御ボックス53は、上記供給側制御ボックス51と同様に、ロアケース122とアッパーケース124で画成されたケース内に回路基板125を収容しており、回路基板125の一端縁に設けられた複数の基板用コネクタ131には、インパネバックボーン幹線部11におけるサブ電源系25、メイン電源系23、アースライン27及び通信ライン29が、基板上に構成された回路やバスバーを介して電気的に分岐接続されている。
なお、インパネバックボーン幹線部11及びフロアバックボーン幹線部13におけるサブ電源系25、メイン電源系23及びアースライン27は、例えばそれぞれの平型導体100同士を溶接やボルト締結(図14参照)等によって電気的に接続固定することができる。また、インパネバックボーン幹線部11及びフロアバックボーン幹線部13における通信ライン29は、例えばコネクタ接続によって電気的に接続固定することができる。
制御ボックス55は、図6(b)に示すように、インパネバックボーン幹線部11の右端であるバックボーン幹線部15の下流端に配置されており、フロントドア枝線サブハーネス63やサブハーネス73を接続するための枝線接続部121を備えている。制御ボックス55は、これらインパネバックボーン幹線部11、フロントドア枝線サブハーネス63及びサブハーネス73の間で各回路の電源系統、アース系統、通信系統を相互に接続することができる。
制御ボックス55は、上記供給側制御ボックス51と同様に、ロアケース122とアッパーケース124で画成されたケース内に回路基板125を収容しており、回路基板125に実装された3つのメス端子127には、サブ電源系25、メイン電源系23及びアースライン27の各平型導体100に電気的に接続された各オス端子130が、嵌合される(図3(b)参照)。また、枝線接続部121を構成するため回路基板125の一端縁に設けられた複数の基板用コネクタ131には、インパネバックボーン幹線部11におけるサブ電源系25、メイン電源系23、アースライン27及び通信ライン29が、基板上に構成された回路やバスバーを介して電気的に分岐接続されている。
なお、フロアバックボーン幹線部13の後端に配置される制御ボックス59は、上記制御ボックス55と同様の構成を有している。
中間制御ボックス57は、図6(c)に示すように、フロアバックボーン幹線部13の中間部であるバックボーン幹線部15の途中に配置されており、リアドア枝線サブハーネス65、センターコンソール枝線サブハーネス66、フロントシート枝線サブハーネス67、リアシート枝線サブハーネス68、及びサブバッテリ7を接続するための枝線接続部121を備えている。中間制御ボックス57は、これらフロアバックボーン幹線部13、リアドア枝線サブハーネス65、センターコンソール枝線サブハーネス66、フロントシート枝線サブハーネス67、リアシート枝線サブハーネス68、及びサブバッテリ7の間で各回路の電源系統、アース系統、通信系統を相互に接続することができる。
中間制御ボックス57は、上記供給側制御ボックス51と同様に、ロアケース122とアッパーケース124で画成されたケース内に回路基板125を収容しており、回路基板125の一端縁に設けられた複数の基板用コネクタ131には、フロアバックボーン幹線部13におけるサブ電源系25、メイン電源系23、アースライン27及び通信ライン29が、基板上に構成された回路やバスバーを介して電気的に分岐接続されている。
上述した各制御ボックス(供給側制御ボックス51、分岐制御ボックス53、中間制御ボックス57、及び制御ボックス55,59)は、取付対象車両のグレードや仕向け仕様に応じた枝線接続部121を有する複数種の回路基板125を適宜変更することで、大半の車種に対応することが可能となり、部品を共通化して品番を削減することができる。
例えば、図5(a)に示す回路基板126は、枝線接続部121を構成する3つの基板用コネクタ131と、制御部151と、1つの切換回路153とを備えている。
これに対し、図5(b)に示す回路基板125は、枝線接続部121を構成する6つの基板用コネクタ131と、制御部151と、3つの切換回路153とを備えている。
これら回路基板126及び回路基板125は、共通のロアケース122とアッパーケース124で画成されたケース内に収容することができる。
(モジュール)
本第1実施形態に係る車両用回路体10は、バックボーン幹線部15に枝線として接続されるインパネ枝線サブハーネス31、フロントドア枝線サブハーネス63、リアドア枝線サブハーネス65、センターコンソール枝線サブハーネス66、フロントシート枝線サブハーネス67、及びリアシート枝線サブハーネス68等が、インパネモジュール30、フロントドア33、リアドア35、センターコンソール39、フロントシート37、及びリアシート38等と一体のモジュールとして構成されている。
即ち、インパネ枝線サブハーネス31は、インパネモジュール30に搭載された電装品の制御部に電気的に接続されているインパネハーネス30aのモジュールドライバ30bに接続されることで、インパネモジュール30と一体のモジュールで構成することができる。
また、フロントドア枝線サブハーネス63は、フロントドア33に搭載された電装品の制御部に電気的に接続されているフロントドアハーネス33aのモジュールドライバ33bに対して、非接触給電可能及び近接無線通信可能に接続されることで、フロントドア33と一体のモジュールで構成することができる。
また、リアドア枝線サブハーネス65は、リアドア35に搭載された電装品の制御部に電気的に接続されているリアドアハーネス35aのモジュールドライバ35bに対して、非接触給電可能及び近接無線通信可能に接続されることで、リアドア35と一体のモジュールで構成することができる。
また、センターコンソール枝線サブハーネス66は、センターコンソール39に搭載された電装品の制御部に電気的に接続されているセンターコンソールハーネス39aのモジュールドライバ39bに接続されることで、インパネモジュール30と一体のモジュールで構成することができる。
また、フロントシート枝線サブハーネス67は、フロントシート37に搭載された電装品の制御部に電気的に接続されているフロントシートハーネス37aのモジュールドライバ37bに接続されることで、フロントシート37と一体のモジュールで構成することができる。
また、リアシート枝線サブハーネス68は、リアシート38に搭載された電装品の制御部に電気的に接続されているリアシートハーネス38aのモジュールドライバ38bに接続されることで、リアシート38と一体のモジュールで構成することができる。
更に、本実施形態に係るインパネモジュール30は、図1に示したように、インパネ本体と伴にグローブボックス32、センタークラスタ34、ステアリング36等の複数のインパネサブモジュールにより構成されている。
図7に示すように、グローブボックス32が取付けられるインパネモジュール30の車体1の左側には、インパネバックボーン幹線部11の左側に配置された供給側制御ボックス51が位置している。
そこで、主電源ケーブル81を介してメインバッテリ5に電気的に接続された供給側制御ボックス51の内部に電源分配用のメカリレーやメカヒューズが設けられた場合には、グローブボックス32を外すことで、供給側制御ボックス51内のメカリレーやメカヒューズに容易にアクセスすることができ、これらを交換するためのメンテナンスが容易となる。
(分岐ボックス)
本実施形態に係る車両用回路体10は、バックボーン幹線部15の途中(例えば、フロアバックボーン幹線部13の途中)に、図8に示すように、分岐ボックス161を設けることができる。分岐ボックス161には、例えばサブバッテリ7が接続される。
フロアバックボーン幹線部13の途中に分岐ボックス161を設けるには、先ず、図9(a)に示すように、サブ電源系25、メイン電源系23、及びアースライン27の所定箇所における絶縁被覆110を剥がして平型導体100をそれぞれ露出させた後、各平型導体100に接続端子171,172,173を溶接等により接続する。
次に、図9(b)に示すように、これら接続端子171,172,173が並設されるようにしてサブ電源系25、メイン電源系23、及びアースライン27が積層される。
そして、図9(c)に示すように、3本のスタットボルト167が植設されたケース162は、フロアバックボーン幹線部13の絶縁被覆110が剥がされた部分を覆い、スタットボルト167がそれぞれ接続端子171,172,173の貫通孔を貫通するようにして取付けられる。
そして、図8に示したように、サブバッテリ7に接続された電源ケーブル163,164,165の端部に圧着されたLA端子166をそれぞれスタットボルト167に挿通し、ナット固定する。そこで、サブ電源系25及びメイン電源系23には電源ケーブル163,164を介してサブバッテリ7の正極が接続され、アースライン27には電源ケーブル165を介してサブバッテリ7の負極が接続される。
このように、フロアバックボーン幹線部13の途中に分岐ボックス161を設けることで、サブバッテリ7をフロアバックボーン幹線部13に対して確実かつ容易に接続することができる。
(車両用回路体態の効果)
上述したように、本第1実施形態の車両用回路体10によれば、所定の電流容量及び所定の通信容量を有して車体1に配索されるバックボーン幹線部15と、このバックボーン幹線部15に沿って分散配置された5つの制御ボックス(供給側制御ボックス51、分岐制御ボックス53、中間制御ボックス57、及び制御ボックス55,59)を介して車体各部の電装品をバックボーン幹線部15に接続する枝線(インパネ枝線サブハーネス31、フロントドア枝線サブハーネス63、リアドア枝線サブハーネス65、センターコンソール枝線サブハーネス66、フロントシート枝線サブハーネス67、リアシート枝線サブハーネス68、ラゲージ枝線サブハーネス69等)とによって、単純な構造の車両用回路体を構成することができる。
即ち、車体1の左右方向に延びるインパネバックボーン幹線部11と、車体1のほぼ中央部において車体1の前後方向に延びるフロアバックボーン幹線部13とで構成されたシンプルな全体形状のバックボーン幹線部15は、製造が容易である。なお、バックボーン幹線部15は、各制御ボックス間で分割可能な分割構造とされ、制御ボックスを介して互いに接続される構造とすることもできる。
また、バックボーン幹線部15に沿って分散配置される複数の制御ボックス(供給側制御ボックス51、分岐制御ボックス53、中間制御ボックス57、及び制御ボックス55,59)に接続される枝線(インパネ枝線サブハーネス31、フロントドア枝線サブハーネス63、リアドア枝線サブハーネス65、センターコンソール枝線サブハーネス66、フロントシート枝線サブハーネス67、リアシート枝線サブハーネス68、ラゲージ枝線サブハーネス69等)は、車体エリア毎に小分けされることで各エリアの回路仕様差が分散され、電線長を短くすることができる。そこで、生産性の向上を図ることができると共に、小分けされて小型化された枝線は梱包率が向上して輸送費を低減することができる。
更に、複数の車種、グレード又はオプションに共通して用いられるバックボーン幹線部15と、複数の車種、グレード又はオプションの補機によって変更される枝線(インパネ枝線サブハーネス31、フロントドア枝線サブハーネス63、リアドア枝線サブハーネス65、センターコンソール枝線サブハーネス66、フロントシート枝線サブハーネス67、リアシート枝線サブハーネス68、ラゲージ枝線サブハーネス69等)とに分けて車両用回路体10が構成される。そこで、車種、グレード又はオプションの補機が増加したとしても、複数の車種、グレード又はオプションの補機によって配線が異なる枝線のみを準備すればよいため、車両用回路体10の製造の容易化およびコストの低減を図ることができる。
また、本第1実施形態に係るバックボーン幹線部15は、電源ライン21及び通信ライン29が、分岐制御ボックス53が配置されたインパネバックボーン幹線部11とフロアバックボーン幹線部13との接続部である分岐部で分岐されたT字状に構成されている。そこで、バックボーン幹線部15が分岐部で複数に分岐されることにより、インパネバックボーン幹線部11とフロアバックボーン幹線部13に分散配置される複数の制御ボックス(供給側制御ボックス51、分岐制御ボックス53、中間制御ボックス57、及び制御ボックス55,59)をそれぞれ車体1の各部に配置することができる。そこで、車体1の各部に配置された補機(電装品)には、これら制御ボックスに接続された枝線(インパネ枝線サブハーネス31、フロントドア枝線サブハーネス63、リアドア枝線サブハーネス65、センターコンソール枝線サブハーネス66、フロントシート枝線サブハーネス67、リアシート枝線サブハーネス68、ラゲージ枝線サブハーネス69等)を介しての電力供給や通信データ(信号)の送受信が容易になり、枝線の短線化も可能となる。
なお、本発明の幹線は、インパネバックボーン幹線部11とフロアバックボーン幹線部13とによるT字状にかぎらず、I字状やH字状などの種々の形態を採りうる。
また、本第1実施形態の車両用回路体10によれば、バックボーン幹線部15の電源ライン21にメインバッテリ(主電源)5とサブバッテリ(サブ電源)7が分散配置されている。そこで、各補機(電装品)の要求電力が高い場合の電圧変動を各電源からの電流供給で抑制できる。また、車両衝突等により一方の電源からの電力供給が遮断されたような場合には、他方の電源から電力供給することができ、切れない電源ライン21を構成することができる。
更に、車両に分散配置されたメインバッテリ5とサブバッテリ7がバックボーン幹線部15の電源ライン21でつながれることで、電気自動車やハイブリッド車における回生エネルギーの回収が容易になり、エネルギー回収率を向上させることができる。
また、複数の電源を持つことで、電源のバックアップ対応が可能となり、電源異常時の影響を小さくできる。
(変形例)
以下、上記第1実施形態に係る車両用回路体10の各構成の変形例について、詳細に説明する。
図10は、本実施形態に係る配索材の変形例を示す分解斜視図である。
バックボーン幹線部を構成する配索材180は、アルミニウム製の平型導体からなる電源ライン181及びアースライン183と、FPC(Flexible Printed Circuits)からなる通信ライン185とで構成されている。
そこで、配索材180は、電源ライン181とアースライン183を隣同士で並走させたまま配索することができると共に、通信ライン185と電源ライン181との間にアースライン183が積層されることによって、電源ノイズの回り込みを防止できる。
また、配索材180における電源ライン181とアースライン183がアルミニウム製の平型導体で形成され、通信ライン185がFPCで形成されることで、軽量で薄いバックボーン幹線部を得ることができる。
図11は、本実施形態に係る平型導体の変形例を示す要部斜視図である。
図11に示すように、電源ラインやアースラインを構成するための平型導体190は、長手方向の一部分に薄板部191が適宜形成される。
そこで、平型導体190は、薄板部191で板厚方向へ曲り易くなり、バックボーン幹線部を車体1に配索する際に車体の形状に倣って容易に曲げることができる。そこで、バックボーン幹線部の配索性を向上させることができる。
図12は、本実施形態に係る平型導体に構成されたヒューズを説明する斜視図である。
バッテリに接続される電源ライン193は、平型導体からなり、先端部にはバッテリポストに嵌挿される取付孔197が形成されている。
そして、取付孔197の基端側には、ヒューズ195が一体形成されている。ヒューズ195は、平型導体の幅を狭めた細径部に、低融点金属からなる可容体199を設けたものである。更に、ヒューズ195は、透明な蓋部194を有するヒューズハウジング192に覆われている。
このようなヒューズ195を一体に備えた電源ライン193によれば、電源ラインをバッテリに接続する際にヒューズを別途用意する必要がなく、部品数の増加を抑制できる。
図13は、本実施形態に係る平型導体で構成された電源ラインとアースラインのバッテリ接続例を説明する斜視図および断面図である。
図13に示すように、バックボーン幹線部における電源ライン201及びアースライン203は、平型導体からなり、先端部には貫通孔が形成されている。
バッテリ210のプラスターミナル213には、内方に屈曲したL字状のバスバー217が電気的に接続固定され、マイナスターミナル211には、内方に屈曲したL字状のバスバー215が電気的に接続固定されている。更に、交差するこれらバスバー215,217の先端にそれぞれ形成された貫通孔は、ボルト221が貫通できるように同心に配置されている。
そして、バスバー215,217の先端に穴付きの絶縁シート219を挟み、電源ライン201がバスバー217の上面に重ねられ、アースライン203がバスバー215の下面に重ねられた状態で、これらを貫通したボルト221にナット223が締付固定される。
その結果、複雑な接続構造なしに、電源ライン201はバスバー217を介してバッテリ210のプラスターミナル213に接続され、アースライン203はバスバー215を介してバッテリ210のマイナスターミナル211に接続される。
このようなバッテリ接続構造によれば、平型導体からなる電源ライン201とアースライン203とを平行に配索したままバッテリ210にそれぞれ接続することができるので、耐ノイズ性を向上することができる。
図14は、本実施形態に係る平型導体で構成された配索材の接続構造例を説明する斜視図である。
図14に示した接続構造は、例えば、図6(a)に示した分岐制御ボックス53において、インパネバックボーン幹線部11及びフロアバックボーン幹線部13におけるサブ電源系25、メイン電源系23及びアースライン27のそれぞれの平型導体100同士をボルト締結によって電気的に接続固定するものである。
先ず、インパネバックボーン幹線部11におけるサブ電源系25、メイン電源系23及びアースライン27のそれぞれの絶縁被覆110を一部剥がして平型導体100をそれぞれ露出させ、貫通孔を開ける。また、フロアバックボーン幹線部13におけるサブ電源系25、メイン電源系23及びアースライン27の先端の絶縁被覆110をそれぞれ剥がして平型導体100を露出させ、貫通孔を開ける。
次に、インパネバックボーン幹線部11におけるサブ電源系25、メイン電源系23及びアースライン27の平型導体100の上に、フロアバックボーン幹線部13におけるサブ電源系25、メイン電源系23及びアースライン27の平型導体100をそれぞれ重ねる。
そして、重ねられたサブ電源系25と重ねられたメイン電源系23との間、並びに、重ねられたメイン電源系23と重ねられたアースライン27との間に、穴付き絶縁板237をそれぞれ挟み、これらが重ねられた状態で、これらを貫通した絶縁性ボルト238に絶縁性ナット239が締付固定される。なお、絶縁性ボルト238及び絶縁性ナット239は、電気絶縁性のエンプラやセラミック等により形成されることが望ましい。
その結果、インパネバックボーン幹線部11及びフロアバックボーン幹線部13におけるサブ電源系25、メイン電源系23及びアースライン27のそれぞれの平型導体100同士は、強固にボルト締結される。
図15は、本実施形態に係る電源ラインの配列を説明する斜視図である。
図15(a)に示す配索材240は、サブ電源系241と、メイン電源系243と、アースライン245と、通信ライン247とを有しており、それぞれ撚り線を有する電線で構成されている。
配索材240は、汎用性の高い撚り線を有する電線で構成されているので、製造が容易になると共に、曲げ方向が自由となって配索性が高くなる。
また、配索材240は、12ボルトと48ボルトのバックボーン幹線部で併用することができる十分な電流容量を有するものとする。そこで、普段は12ボルトがバックボーン幹線部に供給され、補機の消費電力が大きい場合には、DC/DCコンバータ(高圧/低圧コンバータ)で昇圧した48ボルトがバックボーン幹線部により供給される。このようにバックボーン幹線部が12ボルトと48ボルトVを切り替えて使うことで、補機に対する電源電圧の補償をし易くすることができる。
図15(b)に示す配索材250は、12ボルトの電源系251と、12ボルトのアースライン255と、48ボルトの電源系253と、48ボルトのアースライン257とが、並設されており、それぞれ撚り線を有する電線で構成されている。
そこで、配索材250を有するバックボーン幹線部も、12ボルトと48ボルトVを切り替えて使うことで、補機に対する電源電圧の補償をし易くすることができる。
図15(c)に示す配索材260は、12ボルトの電源系251と、12ボルトと48Vの共用のアースライン259と、48ボルトの電源系253とが、並設されており、それぞれ撚り線を有する電線で構成されている。
そこで、配索材260を有するバックボーン幹線部は、電線数を減らしてスペースの削減や軽量化が可能となる。
図16は、本実施形態に係る配索材の配列を説明する斜視図である。
図16(a)に示す配索材270は、サブ電源系271とアースライン273とのツイスト線の上に、メイン電源系272とアースライン274とのツイスト線を重ね、その上に通信ライン275,276のツイスト線を重ねた構成とされている。
そこで、配索材270は、ツイストによる打消しで耐ノイズ性能を向上させることができる。
図16(b)に示す配索材280は、平型導体からなるサブ電源系281の上にアースライン283、メイン電源系282、アースライン283、及び通信ライン285が順次積層されて構成されている。
そこで、配索材280は、アースライン283が分散配置されることにより耐ノイズ性能を向上させることができる。
図16(c)に示す配索材290は、平型導体からなるサブ電源系291とメイン電源系292の周囲を編組293と編組294とでそれぞれ覆ってから板厚方向に重ねた後、その上に通信ライン285が積層されて構成されている。
そこで、配索材290は、編組293及び編組294がアースとシールドを兼用するので耐ノイズ性能が向上する。
図16(d)に示す配索材300は、ノイズを含むサブ電源系301と通信ライン305との間にアースライン303を挟み、メイン電源系302と通信ライン305との間にアースライン304を挟むことにより、通信ライン305をシールドする。
また、通信ライン305の上下にアースライン304,303を配置してシールド性能を向上させる。
更に、サブ電源系301及びメイン電源系302と、アースライン303,3043とをそれぞれ平型導体で構成して積層することにより、電源系とアースラインとの対向面積が広く、且つ隙間が狭くなることで、シールド性能が向上する。
図17は、本実施形態に係る配索材の配列を説明する斜視図である。
図17(a)〜図17(d)は、それぞれ撚り線を有する電線で構成されたメイン電源系311及びサブ電源系312と、撚り線を有する電線で構成されたアースライン313と、プラスチック光ファイバで構成された通信ライン314とで構成された配索材310,320,330,340の配索パターンを示す断面図である。
このように、配索材310,320,330,340における通信ライン314に、ノイズに強い光通信を使うことで、バックボーン幹線部の配索パターンの自由度を向上させることができる。
図17(e)に示す配索材350は、それぞれアルミニウム製の丸棒導体で構成されたメイン電源系351及びサブ電源系352と、撚り線を有する電線で構成された一対のアースライン313と、プラスチック光ファイバで構成された通信ライン314とを束ねて構成されている。
そこで、丸棒導体で構成されたサブ電源系352と、一対のアースライン313との隙間に配設された通信ライン314は、傷付きが防止され、車体1への配索がし易くなる。
図18は、本実施形態に係る配索材の配列を説明する断面図である。
図18(a)に示すように、配索材360は、12ボルトのメイン電源系361及びメインアースライン362と、12ボルトのサブ電源系365及びサブアースライン366と、48ボルトのメインアースライン363及びメイン電源系364と、48ボルトのサブアースライン367及びサブ電源系368とが、それぞれ互い違いに配置される。
そこで、配索材360は、シールド性能が上がり、シールドレスとすることができ、ノイズフィルタの削減も可能となる。
図18(b)に示すように、配索材370は、それぞれ撚り線を有する電線で構成されて並設されたメイン電源系371及びサブ電源系373と、メイン電源系371及びサブ電源系373の外周面をそれぞれ覆う編組線からなるアースライン375及び377と、並設されたメイン電源系371とサブ電源系373との間の上下隙間に這わされる一対の通信ライン376、378とが、互いに平行に配置されている。
そこで、配索材370は、メイン電源系371及びサブ電源系373の外周面がそれぞれアースライン375,377で覆われことにより、通信ライン376,378へのノイズ影響を抑えることができる。
また、シールドとアースを共用しており、通信ライン376,378が、二本のメイン電源系371とサブ電源系373との間の上下隙間に這わされることで、省スペース化を図ることができる。
図19は、本実施形態に係る丸棒導体の基板接続構造を説明する斜視図である。
図19(a)に示すように、例えば丸棒導体403を有する配索材401を制御ボックス内の回路基板411に電気的に接続する際には、先ず、配索材401の接続箇所における絶縁被覆404を剥がして丸棒導体403を露出させる。
銅合金製の圧着端子405は、一対の圧着片407と、回路基板411のスルーホール413に挿入される一対のリード409とを備えている。
そして、配索材401の露出した丸棒導体403に圧着端子405の圧着片407を圧着固定した後、図19(b)に示すように、圧着端子405のリード409を回路基板411のスルーホール413に挿入し、半田付けする。その結果、配索材401の丸棒導体403は、回路基板411の所定回路に電気的に接続される。
従って、本実施形態に係る丸棒導体403の基板接続構造によれば、回路基板411に接続するために丸棒導体403を加工する必要がなく、専用のプレス装置やプレス金型等の専用の加工設備が不要となり、加工コストを抑えることができる。即ち、従来は丸棒導体を相手側の端子や電線と接続を行う為には、接続部を平たく加工し、溶接やボルト締めを行う必用があり、加工コストが高くなっていた。
また、配索材401の任意の位置の絶縁被覆404を剥がして丸棒導体403を露出させることで、圧着端子405を丸棒導体403の任意の位置に取り付けることができるので、配索材401のレイアウト自由度を高めることができる。
図20は、本実施形態に係る撚り線の端子化構造を説明する斜視図である。
図20に示すように、例えばアルミニウム合金からなる撚り線421を有する電線で構成され配索材420をバッテリターミナル等のスタットボルトに固定する際には、絶縁被覆404を剥がして配索材420の端部に露出させた撚り線421をLA端子形状にプレス加工する。
そこで、配索材420の端部にLA端子を接続する必要がなくなり、部品点数を削減することができる。
図21は、本実施形態に係る電源ラインの端子構造例を説明する要部拡大図である。
本実施形態に係るバックボーン幹線部における電源ラインの接続端子としては、例えば、「1.5端子」と呼ばれるターミナルサイズの接続端子と、「4.8端子」と呼ばれるターミナルサイズの接続端子とが使用される。
図21(a)に示すように、「4.8端子」と呼ばれるオスタブ端子430は、端子幅Wが4.8mmと広く、相手側のメス端子も大型化してしまう。
そこで、例えば図21(b)に示したオス端子431のように、立体的な断面U字状に端子接続部を形成することで、表面積(相手端子との接触面積)を増やして小型でも大電流に対応することができる構造とする。
また、図21(c)に示したオス端子433のように、立体的な矩形筒状に端子接続部を形成することで、表面積を増やして小型でも大電流に対応することができる構造とする。
また、図21(d)に示したオス端子435のように、立体的な円筒状に端子接続部を形成することで、表面積を増やして小型でも大電流に対応することができる構造とする。
図22は、本実施形態に係る丸棒導体の形成例を説明する斜視図である。
図22に示す配索材401は、アルミ電線の芯線447を製造する際の2次中間体445を用いてアルミニウム製の丸棒導体403が形成されている。
即ち、公知のアルミ電線における芯線447は、例えば、アルミインゴット441から円柱状の1次中間体443を形成した後、1次中間体443を引き延ばして長尺の2次中間体445を形成し、更に2次中間体445を小径に引き伸ばすことで形成されている。
そこで、2次中間体445をそのまま丸棒導体403として周囲に絶縁被覆404を形成するだけで、配索材401を成形することができ、丸棒導体を専用に加工製造する場合に比べて、丸棒導体403の加工費を削減することができる。
図23は、従来のワイヤハーネスの被覆断面積と本実施形態に係る配索材の被覆断面積とを比較した説明図である。
図23の左側に図示したように、車体に配索される電源ライン、アースライン、及び通信ラインを備えた従来のワイヤハーネスW/Hは、多数の電線452からなる電線束であり、断面径が大型化する傾向にある。
これに対し、図23の右側に図示した本実施形態に係る配索材450は、アルミニウム製の丸棒導体403の周囲に絶縁被覆404を形成した電源ライン451及びアースライン453と、プラスチック光ファイバ454で構成された通信ライン456とが、長手方向に沿って所定間隔でモールド成形されたクランプ455で一体的に保持されている。
そこで、ワイヤハーネスW/Hにおける絶縁被覆Rと導体Mとの断面積構成と、配索材450における絶縁被覆Rと導体Mとの断面積構成とを比較すると、導体Mの断面積が同一にも関わらず、ワイヤハーネスW/Hの絶縁被覆Rの断面積は配索材450の絶縁被覆Rの断面積よりも大きくなっている。即ち、従来のワイヤハーネスW/Hは、多数の電線452がそれぞれ絶縁被覆を有していたのに対し、配索材450は、電源ライン451、アースライン453、及び通信ライン456をそれぞれ1本化することで絶縁被覆Rの断面積を削減することができ、結果として配索材450を大きくスリム化することができる。
配索材450に一体にモールド成形されたクランプ455は、クランプ本体457の両端部に係止クリップ459が突設されている。そこで、これら係止クリップ459を車体パネルなどの貫通孔に挿入して係止させることで、配索材450を車体に容易に配索固定することができる。
図24は、本実施形態に係る丸棒導体の端子接続構造を説明する要部斜視図及び断面図である。
例えば丸棒導体403を有する配索材401を制御ボックス内の回路基板に電気的に接続する際には、先ず、配索材401の接続箇所における絶縁被覆404を部分的に剥がして丸棒導体403を露出させる。
銅合金製の接続端子461は、丸棒導体403の外側面に当接する円筒状内面を有する固定部463と、固定部463の外面に突設されたタブ端子部465とを備えている。
そして、配索材401の露出した丸棒導体403に接続端子461の固定部463を溶着や超音波により固定する。そこで、回路基板に設けた相手端子にタブ端子部465を嵌合することで、配索材401の丸棒導体403は、回路基板の所定回路に電気的に接続される。固定部463が丸棒導体403の外側面に当接する円筒状内面を有するので、接続端子461は丸棒導体403に対する接地面積を十分に確保し、接続信頼性を確保することができる。
図24(a)に示したように、複数の配索材401を並設して構成されたバックボーン幹線部460は、各タブ端子部465が互いに配索材401の径方向外方へ平行に突設した状態で相手端子と嵌合する。そこで、タブ端子部465は、並設された複数の配索材401に対して、配列の間隔を変えることなく相手端子と嵌合することができる。
図25は、本実施形態に係る丸棒導体の制御ボックス接続構造を説明する要部斜視図及び断面図である。
図25(a),図25(b)に示すように、バックボーン幹線部を構成するメイン電源系、サブ電源系、及びアースラインがそれぞれアルミニウム製の丸棒導体473で構成される場合には、各丸棒導体473の先端に小径の端子接続部475を形成し、該端子接続部475に嵌合するアルミ合金製の相手メス端子477を各端子収容室471内に配置する。
そして、丸棒導体473の先端部がオス端子として制御ボックス470の各端子収容室471に挿入されると、バックボーン幹線部は制御ボックス470に電気的に接続された状態となる。
そこで、制御ボックス470に電気的に接続される各丸棒導体473の先端には、接続端子を別途付ける必要がなくなり、部品点数を削減することができる。
図26は、本実施形態に係る丸棒導体の変形例を説明する要部斜視図である。
図26(a)に示す配索材480は、アルミニウム製の丸棒導体からなる断面円形部481と、アルミニウム製の厚めの平型導体からなる板状部483と、アルミニウム製の薄めの平型導体からなる薄板状部485とが、長手方向に沿ってシームレスに形状が変化するように接続されて形成されている。
板状部483は、板厚方向に曲がり易く、薄板状部485は更に曲り易い。また、断面円形部481は、板状部483や薄板状部485に比べて曲り難いが、曲げ方向が自由である。
そこで、配索材480により構成されたバックボーン幹線部は、車体の配索経路に応じて3次元的な配索が容易となる。
図26(b)に示す配索材490は、アルミニウム製の厚めの平型導体からなる板状部493と、アルミニウム製の丸棒導体からなる断面円形部495とが、長手方向に沿ってシームレスに形状が変化するように接続されて形成されている。
板状部493は、断面円形部495よりも高さが低く、高さを抑えて配索する必要がある部分に使われる。
そこで、配索材490を複数本重ねて構成されたバックボーン幹線部は、高さを抑えて配索する必要がある部分に板状部493が使われ、立体的に経路配索し易くする部分に断面円形部495が使われることで、車体の配索経路に応じて3次元的な配索が容易となる。
なお、これら配索材480,490は、アルミ素線を使わずにアルミニウム製の丸棒や矩形棒から形成することができるので、製造コストを削減できる。
図27は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する断面図である。
図27に示す配索材500は、中心導体501と、中心導体501の外側に同軸に配置された絶縁層505と、絶縁層505の外周面を覆う編組線からなるアースライン503とを備えた同軸ケーブルである。
そして、中心導体501には、電源ラインとして電流が流されると共に、PLC(電力線通信)技術にて信号が流される。
そこで、配索材500は、電源ラインとアースラインと信号ラインの3本機能を中心導体501とアースライン503の2本構成で対応することが可能となり、それを同軸構造で構成し、太い同軸ケーブルとすることで、大電流を流すことが可能となる。
図28は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する断面図である。
図28に示す配索材510は、複数のリッツ線(エナメル線)511の撚り線からなる電源ライン515と、電源ライン515の外側を囲む編組線として配置されたアースライン513とで構成されている。
そこで、配索材510は、コンパクトでありながらノイズに強い電線となる。
図29は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する断面図である。
図29に示すように、配索材520は、複数の芯線524からなる電源ライン521と、複数の芯線524からなるアースライン522とが、所定間隔で平行に配設された状態で長円形断面の絶縁被覆523により覆われている。
電源ライン521とアースライン522の両端部にはそれぞれ端子525が接続されており、これら端子525はコネクタハウジング527に収容されている。
そこで、配索材520は、電源ライン521とアースライン522とを一つの絶縁被覆523で覆うことができ、複数の芯線をそれぞれ絶縁被覆が覆っていた従来のワイヤハーネスに比べて、配索スペースを削減でき、製造コストを低減することができる。
図30は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する断面図である。
図30(a)に示す配索材530は、複数のリッツ線(エナメル線)533からなる電源ライン531と、複数のリッツ線(エナメル線)533からなるアースライン532とが、近接した状態で長円形断面の絶縁被覆534により覆われている。
即ち、電源ライン531とアースライン532は、互いに被覆層はないが、リッツ線533により構成されているので、近接しても互いに短絡することがない。そこで、配索材530は、被覆層がない電源ライン531とアースライン532を近接した状態で絶縁被覆534により覆うことで、コンパクトな構成とすることができる。
図30(b)に示す配索材540は、複数のリッツ線533からなる電源ライン531と、複数のリッツ線533からなるアースライン532とが、近接した状態で円形断面の絶縁被覆543により覆われている。
図30(c)に示す配索材550は、複数のリッツ線533からなる半円形断面の電源ライン551と、複数のリッツ線533からなる半円形断面のアースライン553とが、円形断面となるように合わせた状態で円形断面の絶縁被覆5554により覆われている。
図30(d)に示す配索材560は、複数のリッツ線533からなるサブ電源ライン561と、複数のリッツ線533からなるメイン電源ライン562と、複数のリッツ線533からなるアースライン563とが、近接した状態で楕円形断面の絶縁被覆564により覆われている。
図31は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する断面図である。

図31に示すように、配索材570は、複数のリッツ線533からなる電源ライン571と、複数のリッツ線533からなるアースライン573とが、ノイズ打消し効果アップのためにツイストされた状態で長円形断面の絶縁被覆574により覆われている。
電源ライン571とアースライン573の両端部にはそれぞれ端子578が接続されており、これら端子578はコネクタハウジング5579に収容されている。
そこで、配索材570は、ツイストされた電源ライン571とアースライン573とを一つの絶縁被覆574で覆うことができ、複数の芯線をそれぞれ絶縁被覆が覆っていた従来のツイストケーブルに比べて、配索スペースを削減できる。また、配索材570は、リッツ線533同士を密着することができ、効率よくノイズを抑制できる。また、配索材570は、電源ライン571とアースライン573をツイストしながら絶縁被覆574を形成できるので、1回の電線製作工程で製造することができ、加工費を低減することができる。
図32は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する平面図である。
図32に示す配索材580は、複数のリッツ線584からなる電源ライン581と、複数のリッツ線584からなるアースライン583とが、編組線のように互いに編み込まれている。そして、電源ライン581とアースライン583の両端部には、それぞれ半田や超音波で端子585が接続されている。編み込まれている電源ライン581とアースライン583は、リッツ線584同士が導通しないため、それぞれ独立した電流経路を維持することができる。
そこで、配索材580は、リッツ線584同士が密着するように電源ライン581とアースライン583とが編み込まれているので、効率よくノイズを抑制することができる。
図33は、本実施形態に係る配索材の配索形態例を説明する部分斜視図及び横断面図である。
図33(a)に示すように、電源ライン線591とアースライン593と通信ライン595とが、断面半円状の絶縁被覆596で覆われた配索材590は、断面半円状のリーンホース597と重ね合わせて一体に配索される。そこで、配索材590は、スペース効率が向上し、小型化することができる。
図33(b)に示すように、配索材600は、サブ電源系25とメイン電源系23とアースライン27と通信ライン29とが積層された状態で断面矩形状のリーンホース601内に配索されている。そこで、配索材600は、スペース効率が向上し、小型化することができる。
図33(c)に示すように、配索材610は、通信ライン619の上にアースライン617が積層され、アースライン617の上には、電源ライン611を構成するメイン電源系613の上にサブ電源系615が積層されている。そして、これらをまとめるように外皮612が周囲を覆っている。
そこで、配索材610は、アースライン617によってシールドされ、電源ライン611のノイズの回り込みが抑制される。
図34は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する部分断面斜視図である。
図34に示すバックボーン幹線部620は、複数の制御ボックス621,623,625間における幹線が、丸棒導体を有する配索材627と、平型導体を有する配索材629で構成されている。
本実施形態のバックボーン幹線部620によれば、複数の制御ボックス621,623,625間における幹線毎に、車両の配索経路に適した導体を有する配索材627,629を用いることができ、配索性が更に向上する。
図35は、本実施形態に係る配索材の接合形態例を説明する要部斜視図である。
図35に示すように、配索材630は、薄板状の2つの配索材631,632を対向面同士で突き合わせて連結することでこれらを一体化できるように構成している。具体的には、配索材631の右側端面には突起部634が形成され、配索材632の左側端面には突起部634と相補形状をなす凹部636が形成されている。
また、電源ライン633、アースライン635、及び信号ライン637の各電極が、配索材631の右側端面に露出するように配置されている。図示しないが、同様に、配索材632の左側端面にも、電源ライン633、アースライン635、及び信号ライン637の各々と接触可能な各電極が配置されている。
このように、連結箇所の形状、電極仕様などを事前に標準化した複数の配索材631,632等の種類を選択し、選択した部材同士を組み合わせることにより、様々な仕様に対応する配索材630を構成することが可能である。この場合、標準化した配索材630の種類を減らすことが可能であり、品番数も削減できる。
図36は本実施形態に係る配索材の接合形態例を説明する要部斜視図である。
図36に示すように、配索材640は、薄板状の2つの配索材642,646を対向側面同士で突き合わせて連結することでこれらを一体化できるように構成している。具体的には、配索材642の右側面には長手方向に沿って所定間隔で複数の凹部636が形成され、配索材646の左側面には凹部636と相補形状をなす突起部648が長手方向に沿って所定間隔で複数形成されている。
さらに、配索材642には、12ボルトのメイン電源系641と、12ボルトのサブ電源系643と、12ボルトのアースライン645と、信号ライン647とが、並設されており、それぞれ撚り線を有する電線で構成されている。
また、配索材646には、48ボルトの電源系651と、48ボルトのアースライン649とが、並設されておりそれぞれ撚り線を有する電線で構成されている。
このように、本実施形態によれば、電圧違いの配索材642,646を組み合わせて1つの配索材640とすることができる。また、電圧違いの配索材を後からでも簡便に追加することができる。更に、配索材642,646は、突起部648と凹部636を嵌合する簡単な作業で固定することができる。
図37は、本実施形態に係る制御ボックスの変形例を説明する要部分解斜視図である。
図37(a)に示すように、バックボーン幹線部661に沿って配置される制御ボックス650は、バックボーン幹線部661に接続された制御ボックス本体658と、制御ボックス本体658のタブ端子656に着脱自在なカートリッジ653,655とを備える。
カートリッジ653は、図示しない枝線のモジュールコネクタが接続される枝線接続部を構成する4つのコネクタ口652を有している。また、カートリッジ655は、枝線のモジュールコネクタが接続される枝線接続部を構成する6つのコネクタ口652を有している。
そこで、制御ボックス650は、カートリッジ653,655を適宜選択し、共通の制御ボックス本体658に装着することで、モジュール接続数のバリエーションをもつことができ、車両装備グレードにあった制御ボックスをバックボーン幹線部661に容易に設定することができる。
図37(b)に示すように、バックボーン幹線部661に沿って配置される制御ボックス660は、バックボーン幹線部661に接続された制御ボックス本体658と、制御ボックス本体658に着脱自在なカートリッジ657,659とを備える。
カートリッジ657は、「4.8端子」に対応したコネクタ口654等を有する48ボルト電源に対応した構成を有している。また、カートリッジ659は、「1.5端子」に対応したコネクタ口652等を有する12ボルト電源に対応した構成を有している。
そこで、制御ボックス660は、カートリッジ657,659を選択し、共通の制御ボックス本体658に装着することで、12ボルト電源、48ボルト電源、及び双方の電源バリエーションに対応することができる。そこで、制御ボックス660を備えたバックボーン幹線部661は、1つの電圧を昇圧あるいは降圧して異なる電圧の機器に対応することができる。
図38は、本実施形態に係る配索材の変形例を説明する部分断面斜視図である。
図38(a)に示すように、配索材670は、平型導体からなるアースライン671と、アースライン671の両側部に配置された丸棒導体からなるメイン電源系673及びサブ電源系675とを備える。アースライン671は、メイン電源系673及びサブ電源系675との対向面に、これらメイン電源系673及びサブ電源系675との対向面積を増やすため、半円筒状の凹面672が形成されている。
そこで、配索材670は、メイン電源系673及びサブ電源系675に対向する対向面積が増え、耐ノイズ性が向上する。
なお、アースライン671は、丸棒導体からなるメイン電源系673及びサブ電源系675が対向するので半円筒状の凹面672が形成されたが、メイン電源系673及びサブ電源系675が平型導体からなる場合は、平坦面が形成される。即ち、アースライン671の対向面は、対向するメイン電源系673及びサブ電源系675の形状に応じた相補形状を有する面となる。
図38(b)に示すように、配索材674は、それぞれ撚り線を有する電線で構成されて近接して並設されたメイン電源系677及びサブ電源系678と、これらメイン電源系677とサブ電源系678の並設方向と平行にメイン電源系677及びサブ電源系678の上下に配置された平型導体からなる一対のアースライン676,676と、それぞれ撚り線を有する電線で構成されて平板なアースライン676と隣接するメイン電源系677及びサブ電源系678との間の上下隙間に這わされる一対の通信ライン679,679とが、互いに平行に配置されている。
そこで、配索材674は、メイン電源系677及びサブ電源系678の上下が平型導体からなる一対のアースライン676で覆われることにより、通信ライン679,679へのノイズ影響を抑えることができる。
また、通信ライン679,679が、平板なアースライン676と隣接するメイン電源系677及びサブ電源系678との間の上下隙間に這わされることで、省スペース化を図ることができる。
図39は、本実施形態に係る配索材の配索形態例を説明する斜視図である。
図39(a)に示すように、並行に配設されたメイン電源系681、アースライン683、及びサブ電源系685が絶縁被覆687で覆われた薄板状の配索材680は、厚み方向に曲げることは可能である。しかしながら、車体配索時には、配索材680が弾性反発力により直線状に戻ろうとするため、隅部などへの配索作業は困難である。
そこで、図39(b)に示すように、配索材680の表裏面に所定角度に屈曲した形状の添え木部材682,684を配置することで、配索材680の配索経路に沿った所望形状の保持を可能とする。これにより、配索材680の配索作業性が向上する。
図40は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する概略平面図である。
図40に示すように、電源ライン711とアースライン713を有するバックボーン幹線部700は、電源であるバッテリ706及びオルタネータ707に接続されている。更に、バックボーン幹線部700には、複数の制御ボックス701,703,705が分散配置されている。そして、各制御ボックス701,703,705には、補機715やモータ717が接続されている。
更に、各制御ボックス701,703,705内や、その近傍における電源ライン711及びアースライン713には、複数のサブバッテリ720が接続されている。
そこで、バックボーン幹線部700は、サブバッテリ720をノイズ源に近いところへ設定することでノイズを吸収し易くし、ECUへのノイズ回り込みを抑制できる。
また、複数の制御ボックス701,703,705が分散配置されることで、ノイズを出すものやノイズの影響を受けるものがバックボーン幹線部700のどこの位置にあっても問題がなくなり、耐ノイズ性能が向上する。
図41は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する概略平面図である。
図41(a)〜図41(d)に示すバックボーン幹線部730,740,750,760のように、バッテリ732は、車両の条件などによって、バックボーン幹線部のどの位置にも接続することができる。この際、電圧変動やノイズの影響をなくすため、制御ボックス731と制御ボックス733との間に配索されるバックボーン幹線部730,740,750,760の配索材(電源ライン735及びアースライン737)は、低インピーダンスのものを使用することが望ましい。
また、図41(e)に示すバックボーン幹線部770のように、バッテリ732は、制御ボックス771内に設置することもできる。
図42は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する概略構成図である。
図42に示すように、電源ライン782とアースライン784を有するバックボーン幹線部780は、電源であるバッテリ790及びオルタネータ791に接続されている。更に、バックボーン幹線部780には、複数の制御ボックス781,783,785が分散配置されている。そして、各制御ボックス781,783,785には、補機787,788,789が接続されている。バックボーン幹線部780の一番車両後方側に、サブバッテリを繋ぐこともできる。
更に、バッテリ790及びオルタネータ791は、車体792にボディアースされている。また、大電流系の補機788,789も、車体792にボディアースされている。補機788は、アース線793を介して車体792にボディアースされ、補機789は、車体792にケースを固定するブラケット794を介して車体792にボディアースされている。
即ち、大電流系の補機788,789がボディアースを経由することで、ノイズの影響を小さくすることができ、アース電圧変動の抑制やオルタネータ791のノイズの抑制が可能となる。
図43は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する概略構成図である。
図43に示すように、バックボーン幹線部800は、例えばアルミニウム製の丸棒導体や撚り線からなる電源ライン811とアースライン813とがツイスト化された配索材810を有する。配索材810は、電源であるバッテリ790及びオルタネータ791に接続されている。
電源ライン811とアースライン813とがツイスト化されることで、ノイズの打消し効果が向上し、外来ノイズの耐性を向上できる。
図44は、本実施形態に係る車両用回路体の変形例を説明する概略構成図である。
図44に示すように、電源ライン828とアースライン829を有するバックボーン幹線部820は、電源であるバッテリ790及びオルタネータ791に接続されている。更に、バックボーン幹線部820には、複数の制御ボックス821,823,825,827が分散配置されている。そして、各制御ボックス821,823,825には、補機833が接続されている。
更に、制御ボックス821,823,825,827間におけるバックボーン幹線部820には、環状のフェライト830が装着されている。
そこで、各制御ボックス821,823,825,827下流のノイズがバックボーン幹線部820を通じて拡散するのを防止できる。
図45は、本実施形態の変形例に係る車両用回路体を車体上に配索した状態における各部のレイアウトおよび接続状態を示す概略斜視図である。
図45に示す車両用回路体900は、基本的な構成要素として、電源ライン931とアースライン933と通信ライン935とを有して車体901に配索される幹線(バックボーン幹線部915)と、車体各部の電装品に接続される枝線(インパネ枝線サブハーネス965、フロントドア枝線サブハーネス963、リアドア枝線サブハーネス977、ラゲージ枝線サブハーネス979)と、幹線に供給される電源ライン931の電力及び通信ライン935の信号を幹線に接続される枝線へ分配するための制御部を有し、幹線に沿って分散配置された複数の制御ボックス(供給側制御ボックス951、分岐制御ボックス953、中間制御ボックス961、制御ボックス955,957,959、966)と、を備える。
更に、車両用回路体900のバックボーン幹線部915は、インパネバックボーン幹線部911と、フロアバックボーン幹線部913と、エンコパバックボーン幹線部919とに大別される。
インパネバックボーン幹線部911は、ダッシュパネル950の面に沿った箇所で、図示しないリーンホースの上方の位置にリーンホースとほぼ平行になるように左右方向に向かって直線的に配置されている。なお、インパネバックボーン幹線部911は、リーンホースに固定されてもよい。
また、フロアバックボーン幹線部913は、車室内フロアに沿って車体901の左右方向のほぼ中央部において車体901の前後方向に延びるように配置されており、ダッシュパネル950の面に沿った箇所では上下方向に直線的に延びた立ち上がり部917の先端部が、ダッシュパネル950の貫通孔に装着されたジョイントボックス920に接続されている。更に、フロアバックボーン幹線部913に分岐接続された立ち上がり部918の先端が、インパネバックボーン幹線部911の中間部に接続されている。
更に、フロアバックボーン幹線部913には、ダッシュパネル950の貫通孔に装着されたジョイントボックス920を介してエンコパバックボーン幹線部919が接続されている。
車両のエンジンルーム41内に配索されたエンコパバックボーン幹線部919は、供給側制御ボックス951に接続された枝線サブハーネス975を介して主電源であるメインバッテリ5に接続されている。供給側制御ボックス951及び制御ボックス959には、枝線サブハーネス971及び971が接続されている。
ここで、エンジンルーム41と車室43との境界にはダッシュパネル950があり、電気接続部材がダッシュパネル950を貫通する箇所については完全にシールすることが求められる。すなわち、ダッシュパネル950は、車室43内の快適性を保つために、エンジンルーム41からの振動の絶縁、サスペンションからの振動や騒音の低減、高熱、騒音、臭い等の遮断の機能を備える必要があり、この機能を損なわないように、電気接続部材の貫通箇所にも十分な配慮が求められる。
図46に示すように、ジョイントボックス920は、ハウジング921内を貫通する中継端子923,925,927と、ダッシュパネル950との間をシールするパッキン922とを備える。
そして、フロアバックボーン幹線部913の立ち上がり部917における電源ライン931、アースライン933、及び通信ライン935と、エンコパバックボーン幹線部919における電源ライン931、アースライン933、及び通信ライン935とは、中継端子923,925,927の両端部にボルト941によりボルト締結及びコネクタ943によりコネクタ結合することで接続される。
そこで、フロアバックボーン幹線部913とエンコパバックボーン幹線部919とは、ダッシュパネル950の貫通孔に装着されたジョイントボックス920を介して液密に接続される。
図47は、本発明の第2実施形態に係る車両用回路体を車体上に配索した状態における各部のレイアウトおよび接続状態を示す概略平面図である。
図47に示す車両用回路体1000は、基本的な構成要素として、所謂プラグインハイブリッド車の車体1001に配索される幹線であるバックボーン幹線部1015と、車体各部の電装品に接続される枝線(フロントドア枝線サブハーネス1063、リアドア枝線サブハーネス1065など)と、幹線に供給される電源ラインの電力及び通信ラインの信号を幹線に接続される枝線へ分配するための制御部を有し、幹線に沿って分散配置された複数の制御ボックス(供給側制御ボックス1051、分岐制御ボックス1053、中間制御ボックス1057、制御ボックス1055,1059)と、高圧バッテリパック1110とパワーコントロールユニット1220とを接続するために車体下部に配設された高圧ケーブル1300と、を備える。
高圧バッテリパック1110は、高圧J/B1140を介して高圧バッテリ1130の高圧電力を高圧ケーブル1300に送電する。高圧ケーブル1300からパワーコントロールユニット1220に送電された電力は、DC/DCコンバータ1230を介してモータジェネレータ及びエンジン1210に送られる。
高圧J/B1140には、DC/DCコンバータ1120を介してバックボーン幹線部1015のフロアバックボーン幹線部1013及びインパネバックボーン幹線部1011が接続されている。
供給側制御ボックス1051に接続された電源ケーブルは、ヒュージブルリンク1020を介してメインバッテリ1005に接続されている。メインバッテリ1005は、ヒュージブルリンク1022を介してパワーコントロールユニット1220のDC/DC1230にも接続されている。
車両用回路体1000は、DC/DCコンバータ1230とDC/DCコンバータ1120とが、車両のフロントとリアに配置されることで、電源冗長性を実現することができる。
そこで、バックボーン幹線部1015には、高圧バッテリパック1110の電力をDC/DCコンバータ1120で降圧し、サブ電源として供給することができる。
即ち、バックボーン幹線部1015の端部にヒュージブルリンク1020,1022が配置され、フロント又はリアでショートした場合には回路遮断し、DC/DCコンバータ1230又はDC/DCコンバータ1120の一方から電源供給を継続(バックアップ)することができる。
従って、上述の車両用回路体10,900,1000によれば、様々な電装品と車両上の電源との間および電装品同士の電気接続のための構造、特に幹線部分の構成を簡素化し、新たな電線の追加も容易にできると共に、小型化及び重量の低減が可能になる。
ここで、上述した本発明に係る車両用回路体の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 所定の電流容量を有する電源ライン(21)と、所定の通信容量を有する通信ライン(29)とを有して車体に配索される幹線(バックボーン幹線部15)と、
補機に接続される枝線(インパネ枝線サブハーネス31、フロントドア枝線サブハーネス63、リアドア枝線サブハーネス65、センターコンソール枝線サブハーネス66、フロントシート枝線サブハーネス67、リアシート枝線サブハーネス68、ラゲージ枝線サブハーネス69)と、
前記幹線に供給される前記電源ラインの電力及び前記通信ラインの信号のうち少なくとも一方を前記幹線に接続される前記枝線へ分配するための制御部を有し、前記幹線に沿って分散配置された複数の制御ボックス(供給側制御ボックス51、分岐制御ボックス53、中間制御ボックス57、制御ボックス55,59)と、を備える車両用回路体であって、
前記幹線は、平型導体(100)、丸棒導体(403)及び撚り線のうち少なくとも一種類の導体を有する配索材(20)で構成される車両用回路体(10)。
[2] 前記配索材は、複数種の前記導体が混在して構成される上記[1]に記載の車両用回路体。
[3] 複数の前記制御ボックス間における前記幹線が、異なる種類の前記導体を有する配索材で構成される上記[1]又は[2]に記載の車両用回路体。
[4] 前記幹線は、前記電源ライン及び前記通信ラインのうち少なくとも一方を分岐する分岐部を有する上記[1]〜[3]の何れか1つに記載の車両用回路体。
[5] 前記幹線には、前記電源ラインの主電源(メインバッテリ5)とは別のサブ電源(サブバッテリ7)が接続されることを特徴とする上記[1]〜[4]の何れか1つに記載の車両用回路体。
[6] 前記幹線が、所定の電流容量を有するアースライン(27)をさらに備える上記[1]〜[5]の何れか1つに記載の車両用回路体。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2016年6月24日出願の日本特許出願(特願2016−125287)、2016年6月24日出願の日本特許出願(特願2016−125896)、2016年6月30日出願の日本特許出願(特願2016−131166)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明によれば、様々な電装品と車両上の電源との間および電装品同士の電気接続のための構造、特に幹線部分の構成を簡素化し、新たな電線の追加も容易にできる車両用回路体を提供できるという効果を奏する。この効果を奏する本発明は、車両に配索される車両用回路体に関して有用である。
10 車両用回路体
15 バックボーン幹線部(幹線)
21 電源ライン
27 アースライン
29 通信ライン
31 インパネ枝線サブハーネス(枝線)
51 供給側制御ボックス
53 分岐制御ボックス
57 中間制御ボックス
55 制御ボックス
59 制御ボックス
63 フロントドア枝線サブハーネス(枝線)
65 リアドア枝線サブハーネス(枝線)
66 センターコンソール枝線サブハーネス(枝線)
67 フロントシート枝線サブハーネス(枝線)
68 リアシート枝線サブハーネス(枝線)
69 ラゲージ枝線サブハーネス(枝線)
100 平型導体

Claims (6)

  1. 車両に搭載可能な全ての電装品が搭載されて使用される際に必要十分な電流容量を有する電源ラインと、前記車両に搭載可能な全ての電装品が搭載されて使用される際に必要十分な通信容量を有する通信ラインとを有して車体に配索される幹線と、
    補機に接続される枝線と、
    前記幹線に供給される前記電源ラインの電力及び前記通信ラインの信号のうち少なくとも一方を前記幹線に接続される前記枝線へ分配するための制御部を有し、前記幹線に沿って分散配置された複数の制御ボックスと、を備える車両用回路体であって、
    前記幹線は、平型導体、丸棒導体及び撚り線のうち少なくとも一種類の導体を有する配索材で構成され、
    前記複数の制御ボックスとして、主電源に対し前記幹線の上流端に配置される供給側制御ボックスと、前記幹線を分岐する分岐制御ボックスと、前記幹線を分岐することなく中継する中間制御ボックスと、主電源に対し前記幹線を分岐及び中継することなく前記幹線の下流端に配置される制御ボックスと、を個別に有
    前記幹線として、前記車両の左右両端部間を左右方向に延伸する第1幹線と、前記第1幹線の前記左右方向の中央部から前記車両の後方に向けて前記前後方向に延伸する第2幹線と、を有し、
    前記供給側制御ボックスは、前記第1幹線の前記左右方向の一端部に設けられ、前記分岐制御ボックスは、前記第1幹線の前記左右方向の中央部に設けられ、前記中間制御ボックスは、前記第2幹線の前記前後方向の途中部分に設けられ、前記下流端に配置される制御ボックスは、前記第1幹線の前記左右方向の他端部及び前記第2幹線の前記前後方向の後端部に設けられる、
    車両用回路体。
  2. 前記配索材は、複数種の前記導体が混在して構成される請求項1に記載の車両用回路体。
  3. 複数の前記制御ボックス間における前記幹線が、異なる種類の前記導体を有する配索材で構成される請求項1又は2に記載の車両用回路体。
  4. 前記幹線は、前記電源ライン及び前記通信ラインのうち少なくとも一方を分岐する分岐部を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用回路体。
  5. 前記幹線には、前記電源ラインの主電源とは別のサブ電源が接続される請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用回路体。
  6. 前記幹線が、所定の電流容量を有するアースラインをさらに備える請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用回路体。
JP2018523709A 2016-06-24 2017-06-23 車両用回路体 Active JP6889715B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016125896 2016-06-24
JP2016125287 2016-06-24
JP2016125287 2016-06-24
JP2016125896 2016-06-24
JP2016131166 2016-06-30
JP2016131166 2016-06-30
PCT/JP2017/023312 WO2017222073A1 (ja) 2016-06-24 2017-06-23 車両用回路体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017222073A1 JPWO2017222073A1 (ja) 2019-05-16
JP6889715B2 true JP6889715B2 (ja) 2021-06-18

Family

ID=60784176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018523709A Active JP6889715B2 (ja) 2016-06-24 2017-06-23 車両用回路体

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10967814B2 (ja)
JP (1) JP6889715B2 (ja)
CN (1) CN109415027B (ja)
DE (1) DE112017003126B4 (ja)
WO (1) WO2017222073A1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015220115B4 (de) * 2015-10-15 2019-11-07 Lisa Dräxlmaier GmbH Elektrisches energieversorgungssystem und herstellungsverfahren für ein solches
JP6467387B2 (ja) 2016-09-14 2019-02-13 矢崎総業株式会社 電装ユニット
JP7000075B2 (ja) 2017-08-29 2022-02-10 矢崎総業株式会社 車両用回路体
JP7040963B2 (ja) 2018-03-07 2022-03-23 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネスの製造方法、及び、ワイヤハーネス
JP6806735B2 (ja) * 2018-05-30 2021-01-06 矢崎総業株式会社 車両用回路体および車両用回路体の製造方法
JP7433748B2 (ja) * 2018-05-31 2024-02-20 矢崎総業株式会社 給電ユニット
WO2020070992A1 (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 株式会社オートネットワーク技術研究所 配線部材及び配線部材の配設構造
JP6842451B2 (ja) * 2018-10-03 2021-03-17 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
JP6747483B2 (ja) * 2018-10-09 2020-08-26 住友電装株式会社 配線部材
US11225206B2 (en) 2019-04-12 2022-01-18 Aptiv Technologies Limited Wiring harness assembly
JP7016836B2 (ja) * 2019-06-10 2022-02-07 矢崎総業株式会社 導電システム
JP7376257B2 (ja) * 2019-06-14 2023-11-08 矢崎総業株式会社 車載通信システム
JP7074726B2 (ja) * 2019-07-18 2022-05-24 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス製造システム及びワイヤハーネス製造方法
JP7111755B2 (ja) 2020-02-17 2022-08-02 矢崎総業株式会社 車載通信システム
JP7392559B2 (ja) * 2020-04-15 2023-12-06 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤハーネス
JP7123514B2 (ja) * 2020-06-17 2022-08-23 矢崎総業株式会社 導電構造体
DE102020208949A1 (de) * 2020-07-16 2022-01-20 Leoni Bordnetz-Systeme Gmbh Vorrichtung, insbesondere in einem Kraftfahrzeug, sowie Kabelsatz für eine solche Vorrichtung
CN114077020A (zh) * 2020-08-18 2022-02-22 华为技术有限公司 复合模块及其制造方法
US11791597B2 (en) * 2021-02-05 2023-10-17 Aptiv Technologies (2) S.À R.L. Flexible electrical bus bar and method of manufacturing the same
FR3124141A1 (fr) * 2021-06-22 2022-12-23 Psa Automobiles Sa Système de fixation de connecteurs à une traverse de planche de bord.

Family Cites Families (100)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3304928A (en) 1964-03-31 1967-02-21 George H Darrell Rotary trap magazine with two-stage target feed
US3304929A (en) 1965-04-08 1967-02-21 Bennett Ireland Inc Cooking grill
US3715627A (en) 1971-05-13 1973-02-06 Ausilio R D Pre-formed electrical wiring system
JPH0532899Y2 (ja) 1987-07-01 1993-08-23
JPH0225343U (ja) 1988-08-08 1990-02-20
DE4139434C2 (de) 1990-11-30 1997-01-30 Yazaki Corp Aufbau einer elektrischen Verkabelung für elektrische Komponenten in einem Fahrzeugarmaturenbrett und zum Anschluß an das Bordnetz eines Kraftfahrzeugs
DE4102659A1 (de) 1991-01-30 1992-08-06 Leonische Drahtwerke Ag Optisches multiplex-bussystem zur seriellen datenkommunikation
JP3011521B2 (ja) 1991-03-28 2000-02-21 矢崎総業株式会社 車両用電気配索構造
KR0124373B1 (ko) 1991-08-30 1997-12-01 와다 요시히로 차량용 다중전송장치
JPH0571058U (ja) 1992-02-29 1993-09-24 古河電気工業株式会社 自動車の配線構造
JPH06171438A (ja) * 1992-12-14 1994-06-21 Mazda Motor Corp 車両用電源線配索構造
JPH07335367A (ja) 1994-06-06 1995-12-22 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子の誤挿入防止方法及びそれに使用する栓
JP3006656B2 (ja) 1994-06-24 2000-02-07 矢崎総業株式会社 センターコンソールモジュール
DE4435726C2 (de) 1994-10-06 2001-06-21 Opel Adam Ag Kraftfahrzeug mit einer elektrischen Anlage
US5759050A (en) 1995-02-15 1998-06-02 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Electrical connection construction between electrical connection box and electronic circuit unit
WO1996026570A1 (fr) 1995-02-21 1996-08-29 Hitachi, Ltd. Appareil et procede de fourniture d'electricite a un vehicule, dispositif a circuits semiconducteurs a utiliser dans ledit appareil et dispositif de cablage commun pour une automobile ou un autre vehicule
JP3550834B2 (ja) 1995-11-13 2004-08-04 株式会社デンソー 自動車用電子制御装置のメモリ書換システム,自動車用電子制御装置及びメモリ書換装置
JP2647641B2 (ja) * 1996-01-23 1997-08-27 矢崎総業株式会社 自動車のワイヤーハーネス装置
JPH09275632A (ja) 1996-04-04 1997-10-21 Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho:Kk 電力分配システム
JP3226210B2 (ja) * 1996-09-06 2001-11-05 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネスの配設構造、配設用具および配設方法
US6127741A (en) 1997-03-17 2000-10-03 The Furukawa Electric Co., Ltd. Vehicular use power feed apparatus
DE19742092A1 (de) 1997-09-24 1999-03-25 Bosch Gmbh Robert Elektrisch leitendes Kabel
JPH11154566A (ja) 1997-11-20 1999-06-08 Hitachi Information Systems Ltd 無断接続防止機構付ハブ
US5990573A (en) 1998-02-04 1999-11-23 The Whitaker Corporation Power and signal distribution for automotive electronics using area and feature modules
JP3658503B2 (ja) 1998-07-03 2005-06-08 株式会社日立製作所 乗物の電力供給装置及び集約配線装置
JP2000059409A (ja) 1998-08-05 2000-02-25 Yazaki Corp 光多重伝送装置及び光多重伝送方法
JP2000078179A (ja) 1998-08-27 2000-03-14 Fujikura Ltd 自動車用電気接続箱
US6263269B1 (en) 1998-12-23 2001-07-17 International Truck And Engine Corporation Configuration programming of input/output connections for network modules in a multiplexed vehicle communication system
US6229434B1 (en) 1999-03-04 2001-05-08 Gentex Corporation Vehicle communication system
US6291770B1 (en) 1999-05-14 2001-09-18 Leoni Wiring Systems, Inc. Wiring system and method therefor
DE19926206C2 (de) 1999-06-09 2003-04-03 Daimler Chrysler Ag Fahrzeugelektrik-Konfigurationssystem
JP2000355256A (ja) 1999-06-11 2000-12-26 Alpine Electronics Inc 車載用電子機器の操作装置
CA2303953A1 (en) 2000-01-06 2001-07-06 The Crown Divisions Vehicle conversion system and method
US6494723B2 (en) 2000-03-31 2002-12-17 Autonetworks Technologies, Ltd. Terminal that provides connection between a wire circuit and a printed circuit, and electric junction box including said terminal
JP3624831B2 (ja) * 2000-12-28 2005-03-02 株式会社デンソー 車両用電源装置及びエンジン駆動規制支援装置
JP2003032853A (ja) 2001-07-12 2003-01-31 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメットの取付構造
JP3669327B2 (ja) 2001-12-13 2005-07-06 住友電気工業株式会社 車両用電気接続箱及び車載ゲートウェイ
JP2003218904A (ja) 2002-01-24 2003-07-31 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 車両内通信システム
ATE368491T1 (de) 2002-02-28 2007-08-15 Oshkosh Truck Corp Turmausfahrsystem und -verfahren für ein feuerwehrfahrzeug
JP2003332981A (ja) 2002-05-17 2003-11-21 Yazaki Corp 車両用光通信システム、信号中継装置
US20030215235A1 (en) 2002-05-17 2003-11-20 Yazaki Corporation Optical communication system for vehicle, signal relay apparatus and optical communication connector
JP3803073B2 (ja) 2002-06-28 2006-08-02 矢崎総業株式会社 光コネクタ
DE10340431B4 (de) 2002-09-03 2008-04-10 Yazaki Corp. Energieversorgungsleitungs-Kommunikationseinrichtung für ein Fahrzeug
JP3630418B2 (ja) 2002-09-11 2005-03-16 三菱電機株式会社 ネットワーク通信装置
US6884097B2 (en) 2002-10-16 2005-04-26 Finisar Corporation Transceiver latch mechanism
JP4064784B2 (ja) 2002-10-16 2008-03-19 矢崎総業株式会社 光コネクタ
JP2004306697A (ja) 2003-04-03 2004-11-04 Yazaki Corp ドア電装システム、及びそれを用いた車両用ハーネスシステム
US7999408B2 (en) 2003-05-16 2011-08-16 Continental Automotive Systems, Inc. Power and communication architecture for a vehicle
JP4098678B2 (ja) 2003-06-26 2008-06-11 矢崎総業株式会社 バスバー装置および電気接続箱
JP4460247B2 (ja) 2003-09-01 2010-05-12 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
US20060031590A1 (en) 2003-09-23 2006-02-09 Jean-Yves Monette Communication circuit for a vehicle
EP1759929A4 (en) * 2004-05-31 2010-04-21 Furukawa Electric Co Ltd ENERGY SUPPLY SYSTEM FOR VEHICLE
JP2006006069A (ja) 2004-06-21 2006-01-05 Furukawa Electric Co Ltd:The 電気接続箱
JP4627161B2 (ja) 2004-07-14 2011-02-09 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載通信システム及び通信制御機能付きコネクタ装置
JP4575069B2 (ja) 2004-07-30 2010-11-04 矢崎総業株式会社 車両用電源重畳多重通信システム
JP4407518B2 (ja) * 2005-01-05 2010-02-03 住友電装株式会社 自動車用配線構造
JP2006220857A (ja) 2005-02-09 2006-08-24 Seiko Epson Corp 光源装置、およびプロジェクタ
US20070102998A1 (en) 2005-11-08 2007-05-10 Jordan Patrick D Method and system for distributing power across an automotive network
JP2007201932A (ja) 2006-01-27 2007-08-09 Fujitsu Ltd ポート監視装置およびポート監視方法
JP2007305379A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Fuji Xerox Co Ltd ハーネス
JP4969183B2 (ja) * 2006-08-28 2012-07-04 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載システム
DE102006045859B4 (de) 2006-09-28 2020-07-30 Auto-Kabel Management Gmbh Potentialverteiler für Kraftfahrzeuge
JP4413238B2 (ja) 2007-03-02 2010-02-10 株式会社オートネットワーク技術研究所 車両用ネットワークシステム
JP5052960B2 (ja) * 2007-05-17 2012-10-17 古河電気工業株式会社 ワイヤハーネスシステム
JP5057304B2 (ja) 2007-06-08 2012-10-24 国立大学法人名古屋大学 車載通信システム及び車載通信方法
JP4922120B2 (ja) 2007-10-05 2012-04-25 株式会社オートネットワーク技術研究所 通信システム及び中継装置
DE102008003448B4 (de) 2008-01-08 2017-01-05 Yamaichi Electronics Deutschland Gmbh Anschlußdose, Verwendung, Solarpaneel, Kontaktelement, und Verfahren
US7833033B2 (en) 2008-04-16 2010-11-16 Molex Incorporated Solar panel junction box and components thereof
JP5248204B2 (ja) 2008-05-29 2013-07-31 株式会社オートネットワーク技術研究所 自動車用配線構造
JP5231104B2 (ja) 2008-07-02 2013-07-10 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
JP2010120545A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Autonetworks Technologies Ltd 自動車用制御装置
JP2011020523A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Autonetworks Technologies Ltd 車両の電源供給方法及び車両用電源機器
US8929732B2 (en) 2009-09-24 2015-01-06 Autonetworks Technologies, Ltd. On-vehicle communication system, optical communication harness and optical distribution apparatus
US7931479B1 (en) 2009-11-17 2011-04-26 Delphi Technologies, Inc. Bussed electrical center with combination electrical and mechanical connection
JP5491224B2 (ja) 2010-02-05 2014-05-14 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
US8764211B2 (en) 2010-05-26 2014-07-01 Doug Fredrickson Non-opaque junction box cover with troubleshooting electronic circuit board
US9077641B2 (en) 2011-05-15 2015-07-07 Orbit Communication Systems Ltd. Static ring network for vehicle communications
JP5823757B2 (ja) 2011-07-21 2015-11-25 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
DE102012200979A1 (de) 2012-01-24 2013-07-25 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Energieversorgung und Stabilisierung des Bordnetzes mit Multischiene
JP6002552B2 (ja) 2012-11-14 2016-10-05 矢崎総業株式会社 付捨て電線の判定方法、及びプログラム
NL2009901C2 (nl) 2012-11-29 2014-06-04 Phyco Trading B V Voertuig.
JP2014191997A (ja) 2013-03-27 2014-10-06 Fujitsu Ltd 接続装置、情報処理装置およびその制御プログラム
DE102013013369B4 (de) * 2013-07-15 2022-05-05 Auto-Kabel Management Gmbh System und Verfahren zum Ansteuern eines elektronischen Schalters
JP6135491B2 (ja) 2013-12-16 2017-05-31 株式会社オートネットワーク技術研究所 自動車用電源装置
JP2015196447A (ja) 2014-04-01 2015-11-09 株式会社デンソー 車両用電源システム
JP6180990B2 (ja) 2014-04-25 2017-08-16 本田技研工業株式会社 ガス監視システム及びガス監視方法
DE102015209996A1 (de) 2014-05-30 2015-12-17 Yazaki Corporation Fahrzeug-Kabelbaumstruktur und zusätzliches Verbindungselement
JP2015227089A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 矢崎総業株式会社 車両用ハーネス構造
CN106463936A (zh) * 2014-06-06 2017-02-22 矢崎总业株式会社 线束布设结构
JP2016004686A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
CN105322316B (zh) * 2014-06-17 2017-10-31 矢崎总业株式会社 线束
JP2016019176A (ja) 2014-07-09 2016-02-01 株式会社日本自動車部品総合研究所 信号転送装置
JP6298739B2 (ja) * 2014-08-26 2018-03-20 矢崎総業株式会社 車両用電力分配システム
JP2016110811A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 矢崎総業株式会社 ワイヤーハーネス
JP2016125896A (ja) 2014-12-26 2016-07-11 アズビル株式会社 測定装置
JP6379045B2 (ja) 2015-01-06 2018-08-22 戸田建設株式会社 梁底型枠用支持金具とPCa梁ジョイント部の構造とその構築方法
JP6384670B2 (ja) 2015-01-13 2018-09-05 富士電機株式会社 空冷式電気機器、及び、空冷式電気機器におけるエアフィルタの着脱方法
JP6339608B2 (ja) 2015-08-05 2018-06-06 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
JP2017124700A (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 矢崎総業株式会社 車両システム及び車両モジュール
JP6374894B2 (ja) 2016-02-02 2018-08-15 矢崎総業株式会社 車両用回路体

Also Published As

Publication number Publication date
DE112017003126T5 (de) 2019-05-09
US20190126860A1 (en) 2019-05-02
US10967814B2 (en) 2021-04-06
JPWO2017222073A1 (ja) 2019-05-16
CN109415027A (zh) 2019-03-01
DE112017003126B4 (de) 2023-03-09
CN109415027B (zh) 2022-04-05
WO2017222073A1 (ja) 2017-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6889715B2 (ja) 車両用回路体
US10099634B2 (en) Wire harness
US10583791B2 (en) Wire harness
JP6752278B2 (ja) 車両用回路体
US10882476B2 (en) Vehicular circuit body
CN108602475B (zh) 车辆用电路和车辆用电路布设系统
US10232809B1 (en) Vehicle circuit body
US20200113070A1 (en) Wire Harness
US10300867B2 (en) Wire harness with trunk line distributor
JP7302718B2 (ja) 配線部材及び配線部材の配設構造
US10988090B2 (en) Wire harness system
WO2023195356A1 (ja) ワイヤハーネス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200722

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200722

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200811

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200818

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200911

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200915

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201013

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201222

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210222

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210406

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210511

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6889715

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250