JP6180990B2 - ガス監視システム及びガス監視方法 - Google Patents

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Description

この発明は、複数のガスセンサ(例えば水素センサ)を用いたガス監視システムに関し、燃料電池車両等に適用して好適なガス監視システム及びガス監視方法に関する。
近時、CO2排出低減等の観点等からグリーンウェイブ活動が提唱され、環境性能に優れた燃料電池車両が注目を集めている。
特許文献1には、燃料電池システムを搭載する燃料電池車両において、車両内部の複数の位置での水素濃度(ガス濃度)の検出必要性が述べられている。
この特許文献1に開示された燃料電池車両では、各ガス検出位置に、先端が開口した各ガス流路の下端側を配置し、各前記ガス流路の上端側をロータリバルブ等の流路切替装置の入力口まで配管し、前記流路切替装置の出力口を1つの水素センサ及び吸引ポンプが配置された検出流路に配管する構成が開示されている(特許文献1の[0023]、図1)。
そして、前記流路切替装置の入力口を制御装置により順次出力口に切り替え、前記吸引ポンプで吸引しながら1つの水素センサにより各前記ガス流路の水素濃度を検出するように構成している(特許文献1の[0029])。
特許文献2には、燃料電池車両内の各ガス検出位置に、水素センサを配置し、各水素センサの信号出力を送出する各電線を制御ユニットまで配線したガス漏れ検出装置が開示されている(特許文献2の[0018]、[0019]、図1)。
特開2006−71413号公報 特開2003−149071号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、車両内にガス漏れ検出用の多数のガス流路が複雑に配管されるために、その組み付け工数やメンテナンスに費用がかかるという課題がある。また、特許文献1に開示された技術では、1つの水素センサを切り替えて複数の検出位置の水素濃度を検知しているので、前記ロータリバルブ等の流路切替装置の切替間隔を制限として水素濃度を常時検出することができないという課題がある。
一方で、特許文献2のように、複数個所に水素センサを設けるように構成すると、各個所の水素濃度を常時検出することが可能であるが、上述したように、それぞれの水素センサと制御装置とを各電線で接続しなければならず、車両内配線が多岐複雑になり、配線工数がかかる、メンテナンス費用がかかる等の問題がある。
ここで、車両内配線を簡素化する場合には、CAN(Controller Area Network)バスやLIN(Local Interface Network)バス等のバスシステムを利用したシリアル通信化が好ましい。
しかしながら、シリアル通信のバス線(ハーネス)に電気的に接続される、上述した水素センサ等の複数の同機能のガスセンサを必要とするガス監視システムにおいて、部品コストの低減、及び部品管理コストの低減の観点から、単一仕様(同一外観構造、同一内部構造)のガスセンサを標準部品(汎用部品)として用いることが望ましいが、シリアル通信の前記バス線に接続される複数のガスセンサを識別する技術が明らかになっていない。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、1つの幹線に接続される複数の単一仕様(同一仕様)のガスセンサを識別することを可能とするガス監視システム及びガス監視方法を提供することを目的とする。
この発明に係るガス監視システムは、1つの幹線に接続される複数のガスセンサを用いたガス監視システムであって、コネクタを有し、複数の個別ID設定が可能に構成されるガスセンサと、前記幹線側に設けられ、前記ガスセンサのコネクタが嵌合される幹線側コネクタと、前記幹線に接続され、各前記ガスセンサを制御する制御装置と、を含み、前記幹線側コネクタは、該幹線側コネクタが配置される位置情報を識別可能な識別構成を有し、前記ガスセンサは、前記ガスセンサのコネクタが前記幹線側コネクタに嵌合されているとき、前記幹線側コネクタの前記識別構成に基づいて、自身の個別IDを設定するID設定部を有し、前記制御装置は、各前記ガスセンサの各前記個別IDに基づいて、各前記ガスセンサの位置情報を結び付けて記憶するガスセンサ識別記憶部を有する。
この発明に係るガス監視方法は、制御装置が接続される1つの幹線の複数の位置に配置された個別の位置対応個別ID付き幹線側コネクタに嵌合可能な単一仕様のコネクタ付きガスセンサを用いたガス監視方法であって、位置対応個別ID付き前記幹線側コネクタに、前記コネクタ付きガスセンサのコネクタが嵌合されたとき、嵌合された該コネクタ付きガスセンサに前記幹線側コネクタの位置対応個別IDに対応する個別IDを設定するID設定過程と、前記コネクタ付きガスセンサに設定された前記個別IDを、前記幹線を介して前記制御装置に送信する個別ID送信過程と、前記制御装置で受信された前記コネクタ付きガスセンサに設定された前記個別IDと、前記制御装置が、前記幹線の位置に対応して記憶している位置情報に対応した前記位置対応個別IDとを照合するID照合過程と、を有する。
この発明に係るガス監視システム及び方法によれば、1つの幹線に対して接続される複数のガスセンサを識別して、各ガスセンサの位置情報を簡便に把握することができる。単一仕様(同一仕様)のガスセンサを用いることができるので、部品管理が簡便になり、部品コスト、部品管理コストを低減できると同時に誤組等の発生を防止することができる。
また、複数のガスセンサが、各位置情報を識別可能な状態で1つの幹線で接続されているので、完成検査時の検査を簡便に行うことができる。
この場合、前記制御装置は、各前記ガスセンサの検出値が異常判定閾値以上となった場合に警告信号を生成するものであり、前記異常判定閾値が、各前記ガスセンサの位置情報に基づいて異なる値に設定されているようにしてもよい。ガスセンサの位置に応じて異常判定閾値を異ならせることで、ガスセンサの位置に応じた的確な警告信号を生成することができる。
ここで、前記異常判定閾値は、前記ガスセンサと、該ガスセンサに最も近い位置に配置されている漏れ検知対象部と、の間の距離が遠い程、低く設定されるようにしてもよい。各ガスセンサの取り付け位置に応じた異常判定閾値を設けることで、精度よく異常判定ができる。異常を無駄に検知したり、異常の検知が遅れたりすることを防止できる。
前記ガス監視システムは、燃料電池システムを搭載した燃料電池車両に搭載され、前記燃料電池車両は、少なくとも2つの燃料タンクを備え、前記ガスセンサは、各前記燃料タンク上部にそれぞれ配置されるものであり、前記制御装置は、各前記燃料タンク上部に配置されたいずれかのガスセンサが異常を検知した場合に、異常を検知していないガスセンサ下に配置されている前記燃料タンクのみを用いて燃料電池への燃料供給を継続する燃料供給継続器をさらに有するようにしてもよい。このように、異常の検知されていない燃料タンクを用いて、燃料電池システムの運転を継続できるので、商品性が向上する。
この発明によれば、1つの幹線に接続される複数の単一仕様(同一仕様)のガスセンサの位置情報を簡便に識別(区別)して把握することができる。単一仕様のガスセンサを用いることができるので、部品管理が簡便になり、誤組等の発生を未然に防止することができる。また、複数のガスセンサが、各位置情報を識別可能な状態で1つの幹線で接続されているので、完成検査時の検査を簡便に行うことができる。
図1Aは、この実施形態に係るガス監視方法を実施するガス監視システムが搭載された燃料電池車両の概略構成側面図である。図1Bは、燃料電池車両の概略構成上面図である。 ガス監視システムの回路ブロック図である。 幹線と枝線アセンブリからなる車両ハーネスと、車両ECU及び水素センサの模式的実体配線図である。 LINバス時に採用する5極のコネクタの同一識別構成の結線例示図である。 8極のコネクタのピン間短絡線(極間短絡線)の両端のピン位置(極位置)を変更して、15個の異なるIDを有する枝線アセンブリの接続構成図である。 8極のコネクタのピン間短絡線(極間短絡線)の両端のピン位置(極位置)を変更して、15個の異なるIDを有する枝線アセンブリの他の接続構成図である。 8極のコネクタのピン間短絡線(極間短絡線)の両端のピン位置(極位置)を変更して、15個の異なるIDを有する枝線アセンブリのさらに他の接続構成図である。 8極のコネクタのピン間短絡線(極間短絡線)の両端のピン位置(極位置)を変更して、15個の異なるIDを有する枝線アセンブリのさらに他の接続構成図である。 5極のコネクタのピン間短絡線(極間短絡線)の両端のピン位置(極位置)を変更して、4個の異なるIDを有する枝線アセンブリの接続構成図である。 燃料電池車両の生産工程中、ガス監視システムの車両ハーネス取付工程から完成ライン検査工程までの概略的な工程図である。 車両ECUの記憶部に記憶されている異常判定閾値表図である。 検査設備が接続されたガス監視システムの回路ブロック図である。
以下、この発明に係るガス監視システムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1Aは、この実施形態に係るガス監視方法を実施するガス監視システム10が搭載された燃料電池車両12の概略構成側面図である。図1Bは、燃料電池車両12の概略構成上面図である。図2は、ガス監視システム10の回路ブロック図である。
図1A及び図1Bにおいて、燃料電池車両12は、基台フレーム14を有し、この基台フレーム14上に、直接的にあるいは構造体を介して、前輪WF、後輪WR、前記前輪WFを駆動する駆動モータ16、燃料電池スタック18、水素タンク20a、20b、配管21、バッテリ19(高圧バッテリ)等が支持されている。なお、図1A、図1Bに示す矢印の方向にしたがって、前後、左右、上下の方向を説明する。
燃料電池車両12の構成は公知であるので、簡単に説明すると、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜をカソード電極とアノード電極とで挟持した電解質膜・電極構造体(MEA)を備える燃料電池スタック18と、この燃料電池スタック18に一方の反応ガスである水素を供給する水素タンク20a、20bと、他方の反応ガスである酸素含有ガス(空気)を供給するエアポンプ(不図示)と、からなる燃料電池システムと、前記燃料電池スタック18の電気化学反応により生成された電気を蓄積するバッテリ19と、このバッテリ19のエネルギにより駆動される走行駆動源としての駆動モータ16と、から構成される。
燃料電池車両12は、フロントフード22、フロントウインド24、ルーフ26、リヤゲート28、床板30、荷室板32、ダッシュパネル34、前席42、及び後席44等を備えている。ダッシュパネル34の上部のダッシュボード上には、マルチインフォメーションディスプレイ等の表示装置35が取り付けられている。
さらに、燃料電池車両12のガス監視システム10を管理制御すると共に、燃料電池車両12全体を管理制御する車両ECU36(車両制御ECU)が、燃料電池スタック18及び駆動モータ16と共に、フロントフード22下のフロント機関室38内に配置されている。
一方、後席44下の荷室板32と基台フレーム14との間にバッテリ19が配置され、荷室46下の荷室板32と基台フレーム14との間に水素タンク20a、20bが前後方向に配置されている。水素タンク20a、20bと燃料電池スタック18とは床板30下を通る配管(水素流路)21(図1A参照)により相互に連通されている。
さらに、ガスセンサである水素センサ51〜54が、燃料電池車両12内の4箇所に取り付けられている。第1に、燃料電池スタック18の上部のフロントフード22下の位置P1に燃料電池スタック18をガス漏れ検知対象部(漏れ検知対象部)とする水素センサ51が取り付けられている。第2及び第3に、水素タンク20a、20bの遮断弁近傍の上部であって、荷室板32下の位置P2、P3に、水素タンク20a、20bをそれぞれガス漏れ検知対象部とする水素センサ52、53が取り付けられている。第4に、車室55のルーフ26中央下の位置P4に床板30下に這わされた配管21を主なガス漏れ検知対象部とする水素センサ54が取り付けられている。
水素は、空気より軽い気体であるので、ガス漏れ検知対象部としての燃料電池スタック18、配管21、水素タンク20a、20bが、万一ガス漏洩した場合には、その上方の凹部に停留するので、概ね下方に向かって凹部となる位置P1、P2、P3、P4に水素センサ51、52、53、54が取り付けられている。水素センサ51〜54は、位置P1、P2、P3、P4に、それぞれ下方に凹部となる水素溜まりを設け、下側を向いている、その凹部の頂点に取り付けることが好ましい。
車両ECU36及び水素センサ51〜54は、それぞれ、マイクロコンピュータを含む計算機を有している。マイクロコンピュータは、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有しており、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。
この実施形態において、図2に示すように、車両ECU36は、ID照合部36v等を機能部として有し、水素センサ51〜54は、ID設定部51s、52s、53s、54s等を機能部として有している。
車両ECU36及び水素センサ51〜54は、それぞれ、書き換え可能な記憶部36m、51m、52m、53m、54mを備えている。記憶部36m、51m〜54mは、不揮発性メモリであることが好ましいが、揮発性メモリであってもよい。
これら車両ECU36及び水素センサ51〜54は、車両ハーネス60に相互に接続されている。
図3に示すように、車両ハーネス60は、CANバス(通信バス)としての幹線62と、この幹線62上の位置Q1、Q2、Q3、Q4(幹線62が燃料電池車両12に配線されたときには、幹線62上の位置Q1、Q2、Q3、Q4は、燃料電池車両12上の前記位置P1、P2、P3、P4に概ね一致するように配される。)から延びる4本の枝線アセンブリ(枝線組立体)71、72、73、74と、から構成されている。
幹線62は、CANバスに限らず、LINバス、その他FlexRayバス等の他の通信バスに代替することができる。
図3は、幹線62と枝線アセンブリ71〜74(枝線組立体)からなる車両ハーネス60と、車両ECU36、低圧バッテリ37及び水素センサ51〜54の模式的実体配線図を示している。
幹線62は、フロント機関室38内に配置されている低圧バッテリ37(図1A、図1Bには不図示)からの電源線及びGND線と、車両ECU36からのCAN−H線及びCAN−L線と、から構成されており、位置Q1〜Q4に、それぞれリード付きコネクタからなる枝線アセンブリ71〜74が取り付けられている。
幹線62は、燃料電池車両12内に配線される際、低圧バッテリ37及び車両ECU36を始端(始点)として、その車両ECU36の位置から、まず水素センサ51の取り付け位置P1まで配されて位置Q1での枝線アセンブリ71が配され、さらに、床板30下を這って、水素センサ52、53の取り付け位置P2、P3まで配されて位置Q2、Q3での枝線アセンブリ72、73が配され、さらにCピラー(不図示)の内側を通り、ルーフ26内を通って水素センサ54の取り付け位置P4を終端(終点)として配されて位置Q4での枝線アセンブリ74が配される。このような配置構成(配線構成)では、幹線62(伝送線路)の始端(始点)に配される車両ECU36の入出力端と、幹線62(伝送線路)の終端(終点)に配される水素センサ54の入出力端と、に伝送信号(CANデータ信号)の反射を抑制するための終端抵抗(不図示)が取り付けられる。
位置Q1〜Q4で幹線62にそれぞれ取り付けられている枝線アセンブリ71〜74の水素センサ51〜54側の端部には、メス型の8極のコネクタ81〜84が取り付けられている。これらのコネクタ81〜84は、位置Q1〜Q4に臨む位置P1〜P4に配置されている水素センサ51〜54に設けられたオス型の8極のコネクタ51c〜54cに着脱自由に構成されている。
枝線アセンブリ71〜74の8極のコネクタ81〜84は、それぞれ、電源−P、GND−G、CAN−H、CAN−L、識別A、識別B、識別C、識別Dの各メスピンを有し、一方で、水素センサ51〜54の8極のコネクタ51c〜54cは、これらに対応して、同様に、それぞれ、電源−P、GND−G、CAN−H、CAN−L、識別A、識別B、識別C、識別Dの各オスピンを有している。幹線62側のコネクタ81〜84及び水素センサ51〜54側のコネクタ51c〜54cは、逆方向(てれこ)に嵌合ができないように構成されている。
ここで、コネクタ81〜84にそれぞれ固有の識別構成について説明する。コネクタ81は、いずれのメスピン間にも極間短絡線(後述)が設けられていない識別構成(識別構成1という。)とされている。コネクタ82の電源−Pピンと識別Aピンは、ピン間短絡線であるジャンパ線等で短絡されている識別構成2とされている。コネクタ83の電源−Pピンと識別Bピンとはジャンパ線等で短絡されている識別構成3とされている。コネクタ84の電源−Pピンと識別Cピンとはジャンパ線等で短絡されている識別構成4とされている。つまり、各枝線アセンブリ71〜74は、コネクタ81〜84中、ジャンパ線の挿入位置のみが異なっている。これにより各枝線アセンブリ71〜74は、識別構成1〜4を有し、電気的に一意に識別(区別)することが可能になっている。
そのため、水素センサ51〜54(のCPU)は、ガス監視システム10の電源がオン状態とされたときに、コネクタ51c〜54cに嵌合されているコネクタ81〜84(枝線アセンブリ71〜74)の前記識別構成1〜4を判定することで、コネクタ51c〜54cに嵌合されたコネクタ81〜84が、どの枝線アセンブリ71〜74のコネクタであるかを識別(区別)することができる。
なお、車両ハーネス60の製作工数低減の観点から各枝線アセンブリ71〜74のリードの長さも同一になっているが、これとは逆に、各枝線アセンブリ71〜74の長さから各枝線アセンブリ71〜74を識別するために、異なる長さにしてもよい。
図4は、LINバス時に採用する5極のコネクタ91a〜91dの同一識別構成とされる識別IDaの結線例を示している。例えば、左上図に示すように、GNDピンと識別Aピンとをコネクタ内部バスバー95で結線する。右上図に示すように、GNDピンと識別Aピンの各線をコネクタ外部ジャンパ96で結線する。左下図に示すように、GNDピンの線をコネクタ外部ジョイント端子97で分岐して識別Aピンの線と結線する。右下図に示すように、GNDピンの線をコネクタ外部ジョイントコネクタ99で分岐して識別Aピンの線と結線する等、同一識別構成とされる識別IDaであっても異なる態様での結線(極間短絡線の結線)とすることができる。
図3及び図4から理解されるように、この発明に係る枝線アセンブリ側のコネクタの極数は、バス線が配線されるピン(図3例では、P、G、H、Lの4ピン、図4例では電源、GND、LINの3ピン)の他に、少なくとも1つの識別ピンを有する極数を備えることが、前記コネクタに接続される同一仕様のガスセンサ等の水素センサを識別するための最小構成であるということが分かる。
図5〜図8は、8極のコネクタ(上述したコネクタ81〜84等)のピン間短絡線(極間短絡線)Swの両端のピン位置(極位置)を変更して、15個の異なるIDを有する枝線アセンブリ71〜74、175〜185を構成する際の構成例を示している。なお、図5〜図8には、コネクタ51c〜54c、205〜215、設定部51s〜54s、205s〜215s、及び記憶部51m〜54m、205m〜215mを備える水素センサ51〜54、154〜164を併せて示している。
15個の枝線アセンブリ71〜74、175〜185において、幹線62の位置対応個別ID(CAN−ID1〜CAN−ID15)中、位置対応個別ID(CAN−ID1)が設定される識別A〜Cの各オスピンは、電源(上述した電源−Pと同意)、GND(上述したGND−Gと同意)、CAN−H、CAN−Lのいずれのオスピンにも接続されていない(CAN−ID1:未接続という。)構成(識別構成1という。)とされている。以下、CAN−ID1の位置対応個別IDである識別構成1を含め、残りの位置対応個別IDの識別構成2〜15につき、箇条書きにより説明する。
識別構成1(CAN−ID1):電源、GND、CAN−H、及びCAN−Lと識別A〜Dの全てが未接続、
識別構成2(CAN−ID2):電源と識別Aとが短絡線Swで接続、
識別構成3(CAN−ID3):電源と識別Bとが短絡線Swで接続、
識別構成4(CAN−ID4):電源と識別Cとが短絡線Swで接続、
識別構成5(CAN−ID5):電源と識別Dとが短絡線Swで接続、
識別構成6(CAN−ID6):GNDと識別Aとが短絡線Swで接続、
識別構成7(CAN−ID7):GNDと識別Bとが短絡線Swで接続、
識別構成8(CAN−ID8):GNDと識別Cとが短絡線Swで接続、
識別構成9(CAN−ID9):GNDと識別Dとが短絡線Swで接続、
識別構成10(CAN−ID10):識別Aと識別Bとが短絡線Swで接続、
識別構成11(CAN−ID11):識別Aと識別Cとが短絡線Swで接続、
識別構成12(CAN−ID12):識別Aと識別Dとが短絡線Swで接続、
識別構成13(CAN−ID13):識別Bと識別Cとが短絡線Swで接続、
識別構成14(CAN−ID14):識別Bと識別Dとが短絡線Swで接続、
識別構成15(CAN−ID15):識別Cと識別Dとが短絡線Swで接続。
なお、15個の水素センサ51〜54及び水素センサ154〜164は、それらの記憶部51m〜54m、及び記憶部205m〜215mに、識別構成1(CAN−ID1)〜識別構成15(CAN−ID15)に対応するセンサ個別IDであるセンサID1〜ID15が位置P1〜P15(又は位置Q1〜Q15)の情報に結びつけて書き込まれる前には、全て同じものである同一仕様になっている。すなわち、15個の水素センサ51〜54及び水素センサ154〜164は、単一仕様(同一仕様)の水素センサであり、大量生産に適し、製造コスト及び部品管理コストを低減することができる。
図9は、LINバス時に採用する5極のコネクタのピン間短絡線Sw(極間短絡線)の両端のピン位置(極位置)を変更して、4個の異なる位置対応個別IDを有する枝線アセンブリ301〜304{コネクタ311〜314と3本のリード線である電源線、GND線、及びLIN線}の構成を示している。
枝線アセンブリ301において、幹線の位置対応個別ID:LIN−ID1〜LIN−ID4に対応して、例えば、位置対応個別ID:LIN−ID1におけるGNDのオスピンが識別Aのオスピンに接続されている構成(識別構成1aという。)とされている。以下、同様に、箇条書きで説明する。
識別構成1a(LIN−ID1):GNDと識別Aとが短絡線Swで接続、
識別構成2a(LIN−ID2):GNDと識別Bとが短絡線Swで接続、
識別構成3a(LIN−ID3):識別Aと識別Bとが短絡線Swで接続、
識別構成4a(LIN−ID4):全て未接続。
この場合においても、水素センサ221〜224のコネクタ401〜404が、幹線側のコネクタ311〜314に各々接続されて、記憶部221m〜224mに、センサ個別IDであるセンサID1〜ID4が書き込まれる前には、全て同じものになっている。すなわち、水素センサ221〜224は、単一仕様(同一仕様)の水素センサであり、大量生産に適し、製造コスト及び部品管理コストを低減することができる。
次に、この実施形態に係るガス監視方法について、当該ガス監視方法が適用される燃料電池車両12への水素センサ51〜54の取付時の組立工程及び検査工程を例として説明する。
図10は、燃料電池車両12の生産工程中、ガス監視システム10の車両ハーネス取付工程からガス完成ライン検査工程までの概略的な工程図を示している。
実際上、ステップS1の車両ハーネス取付工程の前に、燃料電池車両12に対して、図1A及び図1Bに示した構成要素のうち、図3に示した車両ハーネス60(枝線アセンブリ71〜74が取り付けられた幹線62)、及び水素センサ51〜54以外の必要な部品、例えば、車両ECU36等が燃料電池車両12に既に組み付けられているものとする。
ステップS1の車両ハーネス取付工程では、燃料電池車両12の電源がオフ状態下で、車両ハーネス60の始端部が車両ECU36に取り付けられ、車両ハーネス60の残りの部分が燃料電池車両12上の所定の箇所に沿って、この実施形態では、上述したように、車両ハーネス60の幹線62上の位置Q1の枝線アセンブリ71が位置P1に臨むように配され、次いで、フロント機関室38から後ろ下方側に向かって這わされ、床板30下を這って、幹線62上の位置Q2、Q3の枝線アセンブリ72、73が位置P2、P3に臨むように這わされて配され、さらにCピラーの内側を通り、ルーフ26内を通って幹線62上の終端部の位置Q4の枝線アセンブリ74が位置P4に臨むように這わされて配されて車両ハーネス60の幹線62の配線が完了される。
次に、ステップS2のセンサ取付工程では、燃料電池車両12内の位置P1〜P4に、同一仕様(単一仕様、同じ型式)の水素センサ51〜54を取り付ける。この場合、水素センサ51〜54は、同一仕様であり、どの位置P1〜P4に取り付けてもよいので、いわゆる誤組が発生しない。なお、水素センサ51〜54を車両ハーネス60より先に取り付けておいてもよい。
次いで、ステップS3のコネクタ接続工程では、位置P1〜P4に固定されている水素センサ51〜54のコネクタ51c〜54cに、その近傍に、既に配置されている枝線アセンブリ71〜74のコネクタ81〜84を嵌合させることで、水素センサ51〜54のコネクタ51c〜54cの各オスピンとコネクタ81〜84の各メスピンとが機械的・電気的に接続される。
さらに、ステップS4の電源ON工程では、燃料電池車両12の電源をオン状態にする。これにより、車両ECU36に、低圧バッテリ37から電源が供給されると共に、低圧バッテリ37から幹線62の電源線及びGND線を通じて水素センサ51〜54に電源が供給される。
電源の供給をトリガとして、水素センサ51〜54の各CPUは、ステップS5のセンサ個別ID設定工程を含む初期設定を開始する。
ステップS5にて、水素センサ51〜54の各ID設定部51s〜54sは、枝線アセンブリ71〜74のコネクタ81〜84にジャンパ線等により付与されている位置対応個別ID(CAN−ID1〜CAN−ID4)の識別構成1〜4(どのピンとどのピンが短絡されているか)を認識し、水素センサ51〜54の位置P1〜P4(又は各枝線アセンブリ71〜74の位置Q1〜Q4)の情報を結び付けて、自己の個別IDであるセンサID1〜ID4として設定記憶するために各記憶部51m〜54mに認識結果を書き込む(ID設定過程)。
すなわち、この実施形態では、各ID設定部51s〜54sは、位置対応個別ID{識別構成1(CAN−ID1):電源と識別A〜Dの全てが未接続、識別構成2(CAN−ID2):電源と識別Aとが接続、識別構成3(CAN−ID3):電源と識別Bとが接続、及び識別構成4(CAN−ID4):電源と識別Cとが接続}にそれぞれ対応するセンサID1〜ID4を記憶部51m〜54mに書き込む。
次いで、ステップS6の車両ECU36への送信工程では、水素センサ51〜54の各ID設定部51s〜54sは、各記憶部51m〜54mに書き込んだ自己の個別IDとしての識別構成1〜4に対応するセンサID1〜ID4を読み出し、幹線62を通じてシリアル通信にて車両ECU36に送信する(個別ID送信過程)。
次に、ステップS7の車両ECU36におけるID照合工程において、車両ECU36のID照合部36vは、車両ECU36が受信した各水素センサ51〜54に設定された個別IDとしてのセンサID1〜ID4と、車両ECU36が、幹線62の位置Q1〜Q4の情報に対応して記憶している位置対応個別IDである識別構成1〜15とを照合する。この照合結果により、位置P1〜P4に取り付けられている水素センサ51〜54のセンサ個別IDであるセンサID1〜ID4が、位置対応個別IDである識別構成1〜4に対応するということを識別(区別)することができる。
さらに、初期設定の最後のステップS8の異常判定閾値の設定工程では、車両ECU36は、センサID1〜ID4を識別した各水素センサ51〜54に対して、各水素センサ51〜54の位置P1〜P4と、ガス漏れ検知対象部としての燃料電池スタック18、配管21、水素タンク20a、20bの位置と、に応じて予め記憶部36mに記憶している異常判定閾値Thを、ID設定部51s〜54sを通じて設定し、各記憶部51m〜54mに記憶させる。
図11は、記憶部36mに予め記憶されている異常判定閾値表90を示している。
異常判定閾値Thは、水素センサ51〜54と、該水素センサ51〜54に最も近い位置に配置されているガス漏れ検知対象部と、の間の距離が遠い程、低く設定される。そのため、床板30下に配置されている配管21からの距離が遠い車室55のルーフ26中央下に配置された水素センサ54の異常判定閾値Thが、最も低い値の異常判定閾値Th1として記憶部54mに設定記憶され、次に、フロントフード22下側であって燃料電池スタック18の上部に配置されている2番目に距離が遠い水素センサ51の異常判定閾値Th2が記憶部51mに設定記憶され、水素タンク20a、20bの直上、最も近い位置に配置された水素センサ52、53の記憶部52m、53mに、同じ値の異常判定閾値Th3が設定記憶される。
次いで、初期設定終了後のステップS9のガス監視システムの完成ライン検査工程では、図12に示すように、検査設備98が、車両制御ECU36に接続され、識別ID一致性、水素センサ51〜54の初期特性(ゼロ値設定)、水素センサ51〜54の自己診断結果が、検査設備98にて確認されることで、燃料電池車両12に搭載されるガス監視システム10の車両ハーネス取付工程からガス完成ライン検査工程までの工程が終了する。
以降、検査設備98が外され、完成車としての燃料電池車両12の電源が投入されると、水素センサ51〜54は、自己の取付位置での水素濃度を常時検出し、各記憶部51m〜54mに、所定時間ログすると共に、水素濃度が異常判定閾値Thを上回ったときに、車両ECU36に自己の個別IDであるセンサID1〜ID4と共に、ログ値と異常値とを送信する。このとき、車両ECU36は、警告信号を生成し、表示装置35上に、漏洩している水素濃度が異常判定閾値Thを上回っていることに対応する警報表示を行わせる。また、異常値を検出している水素センサ51〜54の位置P1〜P4を特定して表示することもできる。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、燃料電池車両12に搭載され、この実施形態に係る、1つの幹線62に接続される複数の水素センサ51〜54を用いたガス監視システム10は、コネクタ51c〜54cを有し複数の個別ID設定が可能に構成され所定の位置P1〜P4に配置される水素センサ51〜54と、幹線62側に設けられ水素センサ51〜54のコネクタ51c〜54cが嵌合されるコネクタ(幹線側コネクタ)81〜84と、幹線62に接続され各水素センサ51〜54を制御する制御装置としての車両ECU36と、を含んで構成される。
幹線62側の枝線アセンブリ71〜74に取り付けられているコネクタ81〜84は、該幹線62側のコネクタ81〜84が配置される位置情報を識別可能な識別構成1〜4(CAN−ID1〜CAN−ID4)を有し、水素センサ51〜54は、自身のコネクタ51c〜54cが幹線側コネクタ81〜84に嵌合されているとき、幹線側コネクタ81〜84の識別構成1〜4(CAN−ID1〜CAN−ID4)に基づいて、水素センサ51〜54の個別IDであるセンサID1〜ID4を設定するID設定部51s〜54sを有し、車両ECU36は、各水素センサ51〜54の各センサID1〜ID4に基づいて、各水素センサ51〜54の位置P1〜P4(又は各枝線アセンブリ71〜74の位置Q1〜Q4)の情報を結び付けて記憶するガスセンサ識別記憶部としても機能する記憶部36mを有する。
このように、1つの幹線62に対して所定の位置P1〜P4(Q1〜Q4)にて接続される複数の水素センサ51〜54を識別して、各水素センサ51〜54の位置P1〜P4の情報を簡便に把握することができる。そして、単一仕様(同一仕様)の水素センサ51〜54を用いることができるので、部品管理が簡便になり、部品コスト、部品管理コストを低減できると同時に誤組等の発生を防止することができる。
この場合、車両ECU36は、水素センサ51〜54の検出値が異常判定閾値Th1〜Th3以上となった場合に警告信号を生成するものであり、前記異常判定閾値Th1〜Th3が、水素センサ51〜54の位置P1〜P4の情報に基づいて異なる値に設定されているようにしたので、水素センサ51〜54が取り付けられた位置P1〜P4に応じた的確な警告信号を生成することができる。
ここで、異常判定閾値Th1〜Th3は、水素センサ51〜54と、水素センサ51〜54に最も近い位置に配置されているガス漏れ検知対象部と、の間の距離(水素センサ51では燃料電池スタック18との間の距離<水素センサ52、53では水素タンク20a、20bとの距離<水素センサ54では配管21との距離)が遠い程、低く設定される(水素センサ54の異常判定閾値Th1<水素センサ51の異常判定閾値Th2<水素センサ52、53の異常判定閾値Th3)。水素センサ51〜54の取り付け位置P1〜P4に応じた異常判定閾値Th1〜Th3を設けることで、精度よく異常判定ができる。異常を無駄に検知したり、異常の検知が遅れたりすることを防止できる。
また、この実施形態に係るガス監視システム10は、燃料電池スタック18やバッテリ19等の燃料電池システムを搭載した燃料電池車両12に搭載され、燃料電池車両12は、少なくとも2つの水素タンク20a、20bを備え、水素センサ52、53は、各水素タンク20a、20bの上部にそれぞれ配置されている。車両ECU36は、各水素タンク20a、20bの上部に配置されたいずれかの水素センサ52、53が異常を検知した場合に、異常を検知していない水素センサ52、53下に配置されている水素タンク20a、20bのみを用いて燃料電池スタック18への水素供給を継続する燃料供給継続器としての車両ECU36をさらに有する。このように、異常の検知されていない水素タンク20a、20bを用いて、燃料電池システムの運転を継続できるので、商品性が向上する。
この実施形態に係るガス監視方法は、車両ECU36が接続される1つの幹線62の複数の位置Q1〜Q4に配置された個別の位置対応個別ID付き幹線62側のコネクタ81〜84に嵌合可能な単一仕様のコネクタ51c〜54c付き水素センサ51〜54を用いたガス監視方法である。
位置対応個別ID付き幹線62側のコネクタ81〜84に、コネクタ51c〜54c付き水素センサ51〜54のコネクタ51c〜54cが嵌合されたとき、嵌合された該コネクタ51c〜54c付き水素センサ51〜54に幹線62側のコネクタ81〜84の位置対応個別IDに対応する個別IDとしてセンサID1〜ID4を設定するID設定過程(ステップS5)と、コネクタ51c〜54c付き水素センサ51〜54に設定された前記個別IDとしてのセンサID1〜ID4を、幹線62を介して車両ECU36に送信する個別ID送信過程(ステップS6)と、車両ECU36で受信されたコネクタ51c〜54c付き水素センサ51〜54に設定された前記個別IDとしてのセンサID1〜ID4と、車両ECU36が、幹線62の位置Q1〜Q4に対応して記憶している位置情報に対応した位置対応個別IDとを照合するID照合過程(ステップS7)と、を有する。
この実施形態に係るガス監視方法によれば、1つの幹線62に対して接続される複数の水素センサ51〜54を識別して、各水素センサ51〜54の位置P1〜P4の情報を簡便に把握することができる。単一仕様(同一仕様)の水素センサ51〜54を用いることができるので、部品管理が簡便になり、部品コスト、部品管理コストを低減できると同時に誤組等の発生を防止することができる。
また、複数の水素センサ51〜54が、各位置P1〜P4の情報の識別可能な状態で1つの幹線62で接続されているので、図12に示すように、完成検査時における複数の水素センサ51〜54の検査を短時間に(一時に)簡便に行うことができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…ガス監視システム 12…燃料電池車両
14…基台フレーム 16…駆動モータ
18…燃料電池スタック 19…バッテリ
20a、20b…水素タンク 21…配管
22…フロントフード 24…フロントウインド
26…ルーフ 28…リヤゲート
30…床板 32…荷室板
34…ダッシュパネル 35…表示装置
36…ECU 36m、51m〜54m…記憶部
36v…照合部 38…フロント機関室
44…後席 46…荷室
51〜54…水素センサ
51c〜54c、81〜84、91a〜91d…コネクタ
51s〜54s…設定部 55…車室
60…車両ハーネス 62…幹線
71〜74…枝線アセンブリ 95…コネクタ内部バスバー
96…コネクタ外部ジャンパ

Claims (5)

  1. 1つの幹線に接続される複数のガスセンサを用いたガス監視システムであって、
    コネクタを有し、複数の個別ID設定が可能に構成されるガスセンサと、
    前記幹線側に設けられ、前記ガスセンサのコネクタが嵌合される複数の幹線側コネクタと、
    前記幹線に接続され、各前記ガスセンサを制御する制御装置と、を含み、
    前記幹線側コネクタは、該幹線側コネクタが配置される位置情報を識別可能な識別構成を有し、
    前記ガスセンサは、前記ガスセンサのコネクタが前記幹線側コネクタに嵌合されているとき、前記幹線側コネクタの前記識別構成に基づいて、自身の個別IDを設定するID設定部を有し、
    前記制御装置は、各前記ガスセンサの各前記個別IDに基づいて、各前記ガスセンサの位置情報を結び付けて記憶するガスセンサ識別記憶部を有し、
    複数の前記幹線側コネクタは、それぞれ複数の極を備え、2つの前記極の間を短絡する短絡線の挿入位置が、個々の前記幹線側コネクタ毎に異なるものとされて、一意に識別可能に構成されている
    ことを特徴とするガス監視システム。
  2. 請求項1に記載のガス監視システムにおいて、
    前記複数の極は、電源用、GND用、通信用、及び複数の識別用の極を含む
    ことを特徴とするガス監視システム。
  3. 請求項1又は2に記載のガス監視システムにおいて、
    前記ガス監視システムは、燃料電池システムを搭載した燃料電池車両に搭載され、
    前記燃料電池車両は、少なくとも2つの燃料タンクを備え、
    前記ガスセンサは、各前記燃料タンク上部にそれぞれ配置されるものであり、
    前記制御装置は、各前記燃料タンク上部に配置されたいずれかのガスセンサが異常を検知した場合に、異常を検知していないガスセンサ下に配置されている前記燃料タンクのみを用いて燃料電池への燃料供給を継続する燃料供給継続器をさらに有する
    ことを特徴とするガス監視システム。
  4. 制御装置が接続される1つの幹線の複数の位置に配置された個別の位置対応個別ID付き幹線側コネクタに嵌合可能な単一仕様のコネクタ付きガスセンサを用いたガス監視方法であって、
    位置対応個別ID付き前記幹線側コネクタに、前記コネクタ付きガスセンサのコネクタが嵌合されたとき、嵌合された該コネクタ付きガスセンサに前記幹線側コネクタの位置対応個別IDに対応する個別IDを設定するID設定過程と、
    前記コネクタ付きガスセンサに設定された前記個別IDを、前記幹線を介して前記制御装置に送信する個別ID送信過程と、
    前記制御装置で受信された前記コネクタ付きガスセンサに設定された前記個別IDと、前記制御装置が、前記幹線の位置に対応して記憶している位置情報に対応した前記位置対応個別IDとを照合するID照合過程と、
    を有し、
    複数の位置に配置された前記個別の位置対応個別ID付き幹線側コネクタは、それぞれ複数の極を備え、2つの前記極の間を短絡する短絡線の挿入位置が、個々の前記幹線側コネクタ毎に異なるものとされて、一意に識別可能に構成されている
    ことを特徴とするガス監視方法。
  5. 請求項4に記載のガス監視方法において、
    前記複数の極は、電源用、GND用、通信用、及び複数の識別用の極を含む
    ことを特徴とするガス監視方法。
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