JP2006153598A - ガス検出装置およびガス検出素子の制御方法 - Google Patents

ガス検出装置およびガス検出素子の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ガス検出装置の劣化判定の起動を迅速に行い、耐久性を向上させる。
【解決手段】 常時被検出ガスの濃度を検出する少なくとも一つの常用検出素子50Bと、常用検出素子50Bに近接して設けられ、間歇的に被検出ガスの濃度を検出する少なくとも一つの基準検出素子50Aと、常用検出素子50Bの出力値と基準検出素子50Aの出力値を比較して常用検出素子50Bの劣化を判定する劣化判定部66とを備え、基準検出素子50Aが被検出ガスの濃度の検出を行わない待機動作中に、被検出ガスの濃度検出時よりも低い電力を供給するよう構成する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ガス検出装置およびガス検出素子の制御方法に関する。
一般に、固体高分子膜型燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側を燃料極と酸素極で挟み込んで単セルを形成し、この単セルを複数積層して一つの燃料電池スタックを構成している。そして、燃料極には、燃料として水素が供給され、酸素極には酸化剤として空気が供給されて、燃料極で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動し、水素イオンと酸素が電気化学反応を起こして発電する。
このような固体高分子膜型燃料電池においては、従来、燃料電池の酸素極側の排出系に水素検出器(ガス検出装置)を備え、この水素検出器によって燃料極側の水素が固体高分子電解質膜を通じて酸素極側に漏洩したことを検知したときは燃料の供給を遮断する保護装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、水素検出器としては、例えば白金などの触媒からなるガス検出素子と温度補償素子とを一対備えたものが知られている。この水素検出器は、水素が白金などの触媒に接触した際に、ガス検出素子において水素が触媒燃焼することで温度補償素子より相対的に高温になり、この温度差から生じる両者の電気抵抗の差により水素の濃度を検出する。
そして、燃料電池のオフガスには、シール部材などの材料中のシリコンが混入する場合があり、シリコンに触媒が晒された場合には、触媒が被毒して検出精度が低下することがある。そのため、本願出願人は、特許文献2に開示したように、常時通電される常用のガス検出素子と、間歇的に通電され、通常時は通電が遮断される劣化判定用のガス検出素子を用いてガス検出装置の劣化判定をする方法を提案している。
特開平6−223850号公報 特開2004−251862号公報(段落0005〜0006、0053)
ところで、燃料電池の酸化剤としての空気には、固体高分子電解質膜のイオン電導性を保つために加湿がなされており、燃料電池から排出されるオフガスにも、水素と酸素が反応して生成した水分が含まれている。そのため、ガス検出素子が結露することもある。
しかし、前記した特許文献2の劣化判定用のガス検出素子では、通常時に通電を遮断していたため、ガス検出素子に水滴が付着した場合に、素子の起動時間が長くなり、また、性能も劣化するという問題がある。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであって、ガス検出素子の劣化を判定できるとともに迅速な起動を可能にし、耐久性を向上させたガス検出装置およびガス検出素子の制御方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、常時被検出ガスの濃度を検出する少なくとも一つの第1検出素子と、前記第1検出素子に近接して設けられ、間歇的に被検出ガスの濃度を検出する少なくとも一つの第2検出素子と、前記第1検出素子の出力値と前記第2検出素子の出力値を比較して前記第1検出素子の劣化を判定する劣化判定手段とを備え、前記第2検出素子が前記被検出ガスの濃度の検出を行わない待機動作中に、前記第2検出素子に対し、被検出ガスの濃度検出時よりも低い電力を供給するよう構成される。
このような構成により、劣化判定用の第2検出素子は、待機動作中にも被検出ガスの濃度検出時よりも低い電力が供給されるため、温度の低下が抑制され、結露がしにくくなり、また結露した場合でも迅速に起動することが可能となる。
そして、前記したガス検出装置においては、前記第1検出素子および前記第2検出素子は、例えば燃料電池から排出されたオフガスの流路に設けられる。燃料電池から排出されたオフガスは、高湿度になっているため、本発明のガス検出装置の効果が顕著に発揮される。
また、本発明は、互いに近接して配置された被検出ガスの濃度を検出する第1検出素子および第2検出素子を有するガス検出素子の制御方法であって、前記第1検出素子には、常時被検出ガスの濃度を検出させ、前記第2検出素子には、被検出ガスの検出動作と、この検出動作より低い電力で動作させる待機動作とを交互に行わせることを特徴とする。
このような方法によりガス検出素子を制御すれば、劣化判定用の第2検出素子は、待機動作中にも被検出ガスの濃度検出時よりも低い電力が供給されるため、温度の低下が抑制され、結露がしにくくなり、また結露した場合でも迅速に起動することが可能となる。
本発明のガス検出装置およびガス検出素子の制御方法によれば、高湿度環境下で被検出ガスの検出を行う場合でも、結露を抑制し、迅速な起動が可能となる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本発明の適用例を示す自動車の図であり、図2は、燃料電池システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るガス検出装置10は、例えば図1に示すように、燃料電池車両等の車両1の車室内においてゼロを含む所定濃度の水素を検出する水素センサ11aや、図2に示すように、車両1の動力源とされる燃料電池2および燃料電池2に接続された各配管3,4,5,6を具備する燃料電池システム7の酸素極側の出口側配管6に備えられる水素センサ11bなどのガスセンサが劣化したか否かを判定する機能を有するものであって、例えば、制御装置12と、記憶装置13と、警報装置14とを備えて構成されている。
なお、制御装置12は、車両1のルーフ1aに取り付けられた水素センサ11aまたは燃料電池2の酸素極側の出口側配管6に取り付けられた水素センサ11bに接続され、例えば、各水素センサ11a,11bから出力される検出信号と、記憶装置13に格納されている所定の判定閾値との比較結果に応じて、各水素センサ11a,11bが劣化しているか否かを判定し、劣化していると判定した際には、警報装置14によって警報等を出力する。ここで、記憶装置13は、各水素センサ11a,11bの検出値(出力)に対する所定の判定閾値のマップ等を記憶している。
図2に示すように、この実施の形態において、燃料電池システム7は、例えば図1に示すように、燃料電池2の発電電力によって駆動する燃料電池車両等の車両1に搭載されている。
燃料電池2は、例えば陽イオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を燃料極(アノード)と酸素極(カソード)で挟持した電解質膜電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる単セル(図示略)を多数組積層して構成されたスタックからなる。
この燃料電池2では、例えば高圧の水素タンク等を備える水素供給装置(図示略)から燃料極側の入口側配管3を介して燃料として水素が燃料極に供給されるとともに、コンプレッサ21により酸素極側の入口側配管4を介して酸化剤として空気が酸素極に供給される。燃料極の触媒電極上では、触媒反応により水素がイオン化され、生成された水素イオンが適度に加湿された固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動する。そして、この間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。また、酸素極には酸素を含む空気が供給されているために、この酸素極において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。ここで、コンプレッサ21は、制御装置12によって、燃料電池2の出力に応じた流量の空気を燃料電池2に供給するように制御される。
そして、燃料極側の出口側配管5および酸素極側の出口側配管6から未反応の反応ガス(例えば、水素や空気等)を含むいわゆるオフガスが排出される。
ここで、未反応の水素を含む水素オフガス(アノードオフガス)は、燃料電池2の燃料極側の出口側配管5から水素循環路22に排出され、エゼクタ23を介して燃料極側の入口側配管3に戻され、再び燃料電池2の燃料極に供給されるようになっている。
一方、反応済みの空気を含む空気オフガス(カソードオフガス)は、燃料電池2の酸素極側の出口側配管6を介して大気中へ排出される。
酸素極側の出口側配管6にはガス接触燃焼式の水素センサ11bが備えられ、例えば空気オフガスの流通方向が水平方向となるように配置された出口側配管6に対しては、この出口側配管6の鉛直方向上部に水素センサ11bが配置されている。そして、この水素センサ11bにより、酸素極側の出口側配管6内を流通する空気オフガス中に含まれる、ゼロを含む所定濃度の水素を検知できるようになっている。
さらに、図2に示すように、燃料電池2の燃料極側の出口側配管5にはパージ弁24を介して水素排出路25が接続され、この水素排出路25には希釈器26が接続されており、水素オフガスは、パージ弁24を介して水素排出路25に排出可能とされ、さらに、水素排出路25を通って希釈器26に導入可能とされている。
希釈器26は、水素排出路25から取り込んだ水素オフガスを、酸素極側の出口側配管6から排出された空気オフガスによって適宜の倍率で希釈し、希釈ガスとして排出することができるように構成されている。
希釈器26の下流には、水素センサ11bが配置されている。なお、パージ弁24は、制御装置12によって開閉制御されている。
図3は、水素センサの平面図であり、図4は、図3におけるIV−IV断面図である。
図3および図4に示すように、ガス接触燃焼式の水素センサ11aは、直方体形状のケース30を備えている。ケース30は、例えばポリフェニレンサルファイド製であって、長手方向両端部にフランジ部31を備えている。フランジ部31にはカラー32が取り付けられており、このカラー32内にボルト33が挿入されることで、フランジ部31は、ルーフ1aに設けられた取付座(図示略)や、酸素極側の出口側配管6に設けられた取付座6A(図4参照)に締結されて固定されるようになっている。
図4に示すように、ケース30の厚さ方向の端面には筒状部34が形成され、筒状部34の先端は開口してガス導入部36となっている。筒状部34の内部は、ガス検出室35として機能し、ガス検出室35内には、第2検出素子としての基準検出素子50Aと、第1検出素子としての常用検出素子50Bとが配置されている。
筒状部34の外周には、シール部材37が設けられ、出口側配管6に貫通して形成された貫通孔6Bに筒状部34が挿通されて水素センサ11bが出口側配管6に取り付けられる。シール部材37は、貫通孔6Bと筒状部34とに密着して、これらの間の気密性を確保している。
図5は、ガス検出素子の斜視図である。
図5に示すように、ガス検出素子である基準検出素子50Aと常用検出素子50Bは、それぞれ検出素子51と温度補償素子52との対により構成されている。検出素子51は、周知の素子であって、電気抵抗に対する温度係数が高い白金等を含む金属線のコイル51aが、触媒51bを坦持したアルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。触媒51bは、水素などの被検出ガスに対して活性な貴金属などからなる。温度補償素子52は、被検出ガスに対して不活性とされ、例えば検出素子51と同等のコイル52aの表面が、アルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。
そして、被検出ガスが、触媒51bに接触した際に生じる反応熱により検出素子51が高温になると、検出素子51と温度補償素子52の抵抗値に差が生じるので、この差から水素濃度を検出することができるようになっている。なお、雰囲気温度による電気抵抗値の変化は、温度補償素子52を利用することにより相殺される。
検出素子51と温度補償素子52は、互いに近接して配置され、基準検出素子50Aと常用検出素子50Bも互いに近接して配置されている。また、検出素子51および温度補償素子52は、ベース54から所定距離離間して設けられ、ベース54に対し同じ高さに位置している。なお、ここでいう近接とは、雰囲気が同じ領域内であることをいい、例えば、被検出ガスである水素の濃度や温度が実質的に同一な領域であることをいう。基準検出素子50Aと常用検出素子50Bにより検出された水素濃度でいえば、各濃度検出値間の偏差が各濃度検出値に対して所定割合以内、例えば±20%以内とされ、より好ましくは、例えば±10%以内とされ、さらに好ましくは、例えば±5%以内なるようにして各素子が配置されている。
水素センサ11bは、図6に示すような回路に接続される。図6は、ガス検出装置の検出部および回路部の構成図である。図6に示すように、基準検出素子50Aと常用検出素子50Bは、それぞれ検出素子51(抵抗値R4)及び温度補償素子52(抵抗値R3)が直列接続されてなる枝辺と、固定抵抗61(抵抗値R1)及び固定抵抗62(抵抗値R2)が直列接続されてなる枝辺とが、外部の電源63から供給される電圧に基づいて所定の基準電圧を印加する基準電圧発生回路64に対して並列に接続されてブリッジ回路が形成されている。そして、各ブリッジ回路において、検出素子51と温度補償素子52の接続点PSと、固定抵抗61と固定抵抗62の接続点PRとの間に、これらの接続点PS,PR間の電圧を検出する基準検出回路65Aおよび常用検出回路65Bが接続されている。
ここで、ガス検出室35内に導入された検査対象ガス中に被検出ガスである水素が存在しないときには、ブリッジ回路はバランスしてR1×R4=R2×R3の状態にあり、基準検出回路65Aおよび常用検出回路65Bの出力がともにゼロとなる。一方、水素が存在すると、検出素子51の触媒51bにおいて水素が燃焼し、コイル51aの温度が上昇し、抵抗値R4が増大する。これに対して温度補償素子52においては水素が燃焼せず、抵抗値R3は変化しない。これにより、ブリッジ回路の平衡が破れて各検出回路65A,65Bに、水素濃度の増大変化に応じた電圧が印加される。
そして、各検出回路65A,65Bから出力される電圧の検出値は、劣化判定部66(劣化判定手段)および出力切替部67へ出力されている。
ここで、劣化判定部66は、後述するように、基準検出素子50Aおよび常用検出素子50Bの各検出値を相対的に比較する相対診断、あるいは、基準検出素子50Aの検出値と常用検出素子50Bの検出値とを互いに独立に所定基準値と比較する絶対診断によって、各検出素子50A,50Bの劣化判定を行う。そして、診断結果を出力切替部67および通電指示部69および警報装置14へ出力する。
出力切替部67は、劣化判定部66から入力される診断結果に応じて、例えば基準検出回路65Aまたは常用検出回路65Bの何れか一方から出力される検出値を出力回路68へ出力する。例えば出力切替部67は、劣化判定部66から常用検出素子50Bの劣化を示す診断結果が入力されると、基準検出素子50Aから出力される検出値を出力回路68へ出力するように切替を行う。
そして、出力回路68は入力された検出値を制御装置12へ出力しており、制御装置12においては、電圧の検出値の変化に応じて予め設定された水素濃度のマップ等に基づき、水素濃度が算出される。
さらに、各検出素子50A,50Bと基準電圧発生回路64との間には、基準電圧発生回路64から各検出素子50A,50Bへの印加電圧を通電指示部69から入力される制御指令に応じて制御可能な電圧コントローラ70Aおよび電圧コントローラ70Bが備えられている。
ここで、通電指示部69は、所定のタイミングや、劣化判定部66から入力される劣化判定の診断結果に基づき各電圧コントローラ70A,70Bの動作を指示する。通電指示部69から電圧コントローラ70Aに指示される動作電圧は、ガス濃度の測定動作時と待機動作時とで異なるが、通電指示部69は、電圧コントローラ70Aに対し、待機動作時においても測定動作時より低い所定の電圧を印加するように指示される。
図面を参照してこれを説明すると、図7(a)に示すように、常用検出素子50Bは、水素の濃度を検出する測定動作時においては正規動作電圧が付与され、停止時においては、電圧が印加されない。
一方、基準検出素子50Aは、停止時においては電圧が印加されないものの、動作時(図7の例においては、常用検出素子50Bの動作時と一致している)には、待機動作時にゼロではない一定の待機電圧が印加されることで一定の電力が付与され、水素の濃度を検出する測定動作(劣化判定時)には、待機電圧より高い正規動作電圧が印加される。そして、測定動作は、待機動作を挟んで間歇的に指示される。
このようにして、本実施形態の基準検出素子50Aは、待機動作時においてもゼロではない所定の電圧が印加される(電力が付与される)ので、基準検出素子50Aの温度を保ち、測定動作時に迅速な起動が可能になり、また、結露などにより基準検出素子50Aが濡れるのを抑制することができる。
なお、検出素子51に付着されている触媒の被毒などによる劣化は、検出素子51が通電されている時にのみ進行することが知られていので、通電が抑制されている基準検出素子50Aの劣化は常用検出素子50Bより少なく、基準検出素子50Aの出力と常用検出素子50Bの出力の比較により常用検出素子50Bの劣化判定が可能である。
以上のようなガス検出装置10の動作について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、基準検出素子50Aを起動すると、通電指示部69の指示により基準検出素子50Aは待機電圧で動作される(S1)。そして、劣化判定を実施する指示が通電指示部69からなされるまで待機する(S2,No)。劣化判定を実施する指示がなされたとき(S2,Yes)、基準検出素子50Aは、正規動作電圧で動作される(S3)。
次に、常用検出回路65Bが常用検出素子50Bの出力値B1を読み込み(S4)、続いて基準検出回路65Aが基準検出素子50Aの出力値A1を読み込む(S5)。そして、劣化判定部66は、出力値A1と出力値B1の差を所定の閾値Yと比較して、差が大きければ(S6,Yes)、常用検出素子50Bは感度が異常であると判定し(S7)、差が小さければ(S6,No)、常用検出素子50Bは感度が正常であると判定する(S8)。
そして、基準検出素子50Aの停止命令が制御装置12からなされれば(S9,Yes)基準検出素子50Aを停止し、なされなければ(S9,No)、ステップS1に戻って待機動作に入る。
このようにして、本実施形態に係るガス検出装置10によれば、基準検出素子50Aの待機動作中にもゼロではない電圧が印加されて電力が供給されるので、基準検出素子50Aの温度低下を防止できる。そのため、基準検出素子50Aが結露したり、水が付着することを抑制し、その結果、劣化判定時にも基準検出素子50Aを迅速に起動することができる。また、水分の付着が抑制されることで、基準検出素子50Aの耐久性を向上することができる。
例えば、図9は、本実施形態に係るガス検出装置10の効果を確認した例を示すグラフである。図9の例では、待機動作時の電力として、正規動作時の30〜60%の電力で基準検出素子50Aを動作させ、燃料電池システム7の酸素極側の出口側配管6に水素センサ11bを配設した場合、長時間使用した場合にも水素センサ11bの感度の低下はほとんど見られなかった。これに対し、基準検出素子50Aを待機動作時に停止させる従来の制御方法では、試験時間の経過につれ、水素センサ11bの感度は徐々に低下した。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態には限定されず、適宜変更して実施することができる。
例えば、基準検出素子50Aと常用検出素子50Bは、各一つに限らず、それぞれ複数設けられていても良い。また、その配置は、例示したものに限らず、互いに近接した関係にあり、必要な機能を満たす限り自由に配置することができる。
また、ガス検出装置10の適用対象も、燃料電池システム7には限定されないが、本発明は、燃料電池システム7内の配管のように、高湿度な環境でガスの濃度を検出する場合に特に有効である。
さらに、劣化判定方法は、例示した方法には限定されず、基準検出素子50Aの検出値と常用検出素子50Bの検出値とを互いに独立に所定基準値と比較する絶対診断によって、各基準検出素子50Aおよび常用検出素子50Bの劣化診断を行ってもよい。
また、基準検出素子50Aの待機動作時の電力は、必ずしも一定である必要はなく、増加、減少、変動するように変化させることもできる。
また、本実施例では、被検出ガスとして水素の場合を説明したが、被検出ガスは水素に限定されるものではなく、例えば、一酸化炭素、硫化水素など他のガスであってもよい。さらに、本実施例では、ガスセンサとして接触燃焼式ガスセンサを示したが、半導体式ガスセンサなど、他の方式のセンサであってもよい。
また、本実施形態では一つのベース54に2つの検出素子50A,50Bを配置したが、図10(a),(b)に示すように各検出素子50A,50Bを別個のベース54′に配置し、このベース54′に固定された検出素子50A,50Bを一つのガス検出室35内に配置してもよい。また、図11(a),(b)に示すように、別個のベース54′に配置された各検出素子50A,50Bを重ねて配置して、この重ねた各検出素子50A,50Bを一つのガス検出室35内に配置してもよい。
本発明の適用例を示す自動車の図である。 燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 水素センサの平面図である。 図3におけるIV−IV断面図である。 ガス検出素子の斜視図である。 ガス検出装置の検出部および回路部の構成図である。 実施形態に係るガス検出素子の動作例であり、(a)が常用検出素子の例、(b)が基準検出素子の例を示す。 実施形態に係るガス検出装置の動作を説明するフローチャートである。 実施形態に係るガス検出装置による効果を示すグラフである。 本発明のガス検出装置におけるガス検出素子の変形例を示し、(a)が斜視図、(b)が断面図である。 本発明のガス検出装置におけるガス検出素子の他の変形例を示し、(a)が斜視図、(b)が断面図である。
符号の説明
10 ガス検出装置
11a 水素センサ
11b 水素センサ
50A 基準検出素子
50B 常用検出素子
51 検出素子
51b 触媒
52 温度補償素子
66 劣化判定部
70A 電圧コントローラ
70B 電圧コントローラ

Claims (3)

  1. 常時被検出ガスの濃度を検出する少なくとも一つの第1検出素子と、
    前記第1検出素子に近接して設けられ、間歇的に被検出ガスの濃度を検出する少なくとも一つの第2検出素子と、
    前記第1検出素子の出力値と前記第2検出素子の出力値を比較して前記第1検出素子の劣化を判定する劣化判定手段とを備え、
    前記第2検出素子が前記被検出ガスの濃度の検出を行わない待機動作中に、前記第2検出素子に対し被検出ガスの濃度検出時よりも低い電力を供給する構成としたことを特徴とするガス検出装置。
  2. 前記第1検出素子および前記第2検出素子は、燃料電池から排出されたオフガスの流路に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
  3. 互いに近接して配置された被検出ガスの濃度を検出する第1検出素子および第2検出素子を有するガス検出素子の制御方法であって、
    前記第1検出素子には、常時前記被検出ガスの濃度を検出させ、
    前記第2検出素子には、前記被検出ガスの検出動作と、この検出動作より低い電力で動作させる待機動作とを交互に行わせることを特徴とするガス検出素子の制御方法。
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