JP2007126055A - Id情報書き込み方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動ICの誤組付けを防止しつつ制御用の識別IDを簡便に付与することができる識別IDの付与方法を提供する。
【解決手段】 通信バス30に駆動IC61を各々装着するためのICソケット80を配置し、該ICソケット80に装着された駆動IC61と通信バス30との接続を有効状態と無効状態との間で個別に切り替える通信制御スイッチ169を設ける。上記複数のICソケット80に複数の駆動IC61をID情報が書き込まれる前の状態で順不同に装着する。そして、各ICソケット80に装着された複数の駆動IC61の通信バス30への接続が、通信バス30上のICソケット80の配列順に従い順次有効化されるように通信制御スイッチ169を作動制御するとともに、通信バス30に接続された駆動IC61から順に通信バス30を介してID情報を、制御司令部50から送信し書き込む。
【選択図】 図3A

Description

本発明は、複数のアクチュエータを搭載した車載用電子機器の各アクチュエータの駆動ICに、制御上の識別情報となるID情報を付与する方法に関する。
自動車等の車両には、モーター、エアシリンダあるいはソレノイドなどのアクチュエータを複数備えた電子機器が搭載されている。例えば空調装置の場合、エアミックスダンパー、吹き出し口切替ダンパー、内外気切替ダンパー、さらにはオートルーバーなどが個別のアクチュエータであるサーボモータで駆動されることが多い。この場合、目標位置や動作速度などの制御指令情報を空調ECU等の上位の制御指令部から取得し、その制御指令情報に適合した動作制御が、モーター個別のサーボ駆動ICにより実行される。
例えば空調装置を自動車に取り付ける際には、各サーボモータの本体は筐体の所定位置に既に組みつけられた状態になっており、サーボ駆動ICは、空調ECUから引き出される通信バスケーブル上の個別のソケットに装着され、その状態で、筐体側のサーボモータとそれぞれ結線される。通信バスケーブルはサーボ駆動ICを装着後、ハーネスに収容した状態で車内に取り付けられる。
上記の電子機器に組み込まれるアクチュエータは、それぞれ異なる駆動対象物を異なる制御パターンにて独立駆動するものであり、制御司令部は、現在どのアクチュエータが制御対象であるかを識別し、対応する駆動ICに制御指令情報を送信する必要がある。この場合、駆動IC内に上記識別のためのID情報を書き込んでおくようにする。
ところで、同じ電子機器内には、上記のサーボモータなど、ハードウェア仕様が同一の複数のアクチュエータが搭載されることが少なくない。電子機器内のアクチュエータのアセンブリ位置は機器仕様に応じて決まっており、車内を引き回されるケーブルに対しては、個々のアクチュエータの組み付け位置に適したソケットに装着されることとなる。この場合、駆動ICに付与するべきID情報と、ケーブル上のソケット位置とを一義的に対応させる必要がある。しかし、アクチュエータのハードウェア仕様が同一であれば、これらを直接駆動する駆動ICのハードウェア仕様も共通化されることが多く、ケーブル上のソケットに装着する際は、異なるID情報が付与されるにも拘わらず、外観上は同一部品とならざるを得なくなる。従って、予めID情報が書き込まれたる駆動ICをケーブルに装着しようとすると、駆動ICに対しID情報の付与状況が外観上も識別可能となるようにマーキングや色分けを施さなければならず、非常に面倒である。また、マーキングや色分けのルールを失念したり、誤った内容でなされた場合は駆動ICの誤組付けを招く惧れがあり、電子機器上のアクチュエータが本来とは異なるID情報にて識別される結果、期待された動作を行なわなくなってしまう不具合を生ずる。
本発明の課題は、駆動ICの誤組付けを防止しつつ制御用の識別IDを簡便に付与することができる識別IDの付与方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明は、搭載された複数のアクチュエータを各々直接駆動制御するとともに通信バスを介して互いに接続されたハードウェア互換性を有する複数の駆動ICと、各駆動ICに書き込まれたID情報に基づき制御指令対象となる駆動ICを、通信バスを介して特定し、該駆動ICに対し制御指令信号を送信する制御司令部とを備えた車載用電子機器の各駆動ICにID情報を書き込む方法において、上記の課題を解決するために、通信バスに駆動ICを各々装着するためのICソケットを配置し、該ICソケットに装着された駆動ICと通信バスとの接続を有効状態と無効状態との間で個別に切り替える通信制御スイッチを設け、複数のICソケットに複数の駆動ICをID情報が書き込まれる前の状態で順不同に装着し、各ICソケットに装着された複数の駆動ICの通信バスへの接続が、通信バス上のICソケットの配列順に従い順次有効化されるように通信制御スイッチを作動制御するとともに、通信バスに接続された駆動ICから順に通信バスを介してID情報を送信し書き込むことを特徴とする。
上記本発明の方法によると、個々のICソケットに対応して設けられた通信制御スイッチにより、通信バス上のICソケットの配列順に従い、それらICソケットに装着された駆動ICの通信バスへの接続を順次有効化し、通信バスに接続された駆動ICから順に通信バスを介してID情報を送信し書き込むようにした。これにより、ICソケットに複数の駆動ICをID情報が書き込まれる前の状態で順不同に装着することが可能となり、事前にマーキングや色分け等を施す手間を省くことができる。また、個々の駆動ICへのID情報の送信を、各駆動ICが装着されたICソケットの通信バス上の配列順に実行することで、電子機器上のアクチュエータ配置に対応した順序で配列する通信バス上の駆動ICに、ID情報を漏れなくかつ正確に付与することができ、ID情報付与後の駆動ICを、本来とは異なるICソケットに誤組付けするような不具合が本質的に生じなくなる。特に、駆動ICとして、ハードウェア仕様が互いに共通するもの(例えば、同一品番のもの)を使用する場合には、波及効果が大きい。
車載用電子機器は、例えば空調装置とすることができ、アクチュエータはサーボモータとすることができる。この場合、駆動ICは、該サーボモータのドライバICとすることができる。空調装置には、制御対象物の位置切り替えを目的とするサーボモータが多数使用され、ハードウェア互換性を有したドライバICが採用されることが多く、本発明の効果がより有効に発揮される。この場合、サーボモータは、内外気切り替えダンパー、エアミックスダンパー及び吹き出し口切替用ダンパーを駆動するためのものとすることができる。これらのダンパー切り替え用のモーターは、動作負荷や位置決め精度あるいは制御レスポンスなどの点で仕様を共通化しやすく、ドライバICのハードウェア互換性も実現しやすい利点がある。
次に、駆動ICは、駆動制御プログラムに基づいてアクチュエータの駆動制御を実行するマイコンを搭載したものとすることができ、ID情報は、該マイコンによる書込みアクセスの可能な不揮発性メモリに格納することができる。マイコン型の駆動ICを用いることで、アクチュエータの種類によって駆動制御プログラムを容易にカスタマイズすることができる。また、通信バスを介したID情報の書き込み制御も、マイコン上でのメモリ書き換えにより極めて常套的なアルゴリズムにより簡単に実現することができる。
この場合、制御司令部は、通信バスを介して駆動ICにID情報の有無を確認要求するとともに、該駆動ICからの応答状態がID情報の存在しないことを示している場合に、該駆動ICにID情報を送信するものとできる。駆動ICがID情報を有しているか否かをその都度確認しながら書き込みを行なうようにすることで、既にID情報が書き込まれている駆動ICに誤ったID情報を上書きしてしまう不具合を防止することができる。また、制御司令部がID情報の書き込み制御にも兼用されるので、ID情報付与のためのハードウェアを追加する必要がなくなる。
制御司令部は、通信バス上での配列順に従い、複数の駆動ICの通信バスへの接続状態を順次有効化し、当該有効化された駆動ICからの通信バスを介したID情報の有無に係る応答情報に基づいて、該駆動ICにID情報を送信することができる。例えば、ID情報の存在しないことを示す応答状態には、一定時間が経過しても(通信途絶などにより)駆動ICが具体的な応答を行なわない場合なども広義に含めることができるが、上記のごとく、ID情報の有無に係る応答情報を必ず返すようにすることで、ID情報の有無に係る判断をより正確に行なうことができ、ID情報誤書き込みなどの不具合を発生しにくくすることができる。
次に、通信バスへの接続状態を有効化するための通信制御スイッチの作動制御信号は、通信バス上にて制御司令部に最も近い駆動ICに対しては制御司令部から出力し、以降の駆動ICに対しては、当該駆動ICに対し制御司令部側に隣接する、既にID情報の書き込みが終了した駆動ICから出力することができる。この方法によると、通信バス上の駆動ICの配列において、ID情報の書き込みが終わっていない駆動ICは、次の駆動ICへの通信制御スイッチの作動制御信号を出力しない状態になるので、それらID情報非書き込みの駆動ICが自動的に通信バスから切り離され、ID情報の誤書き込みをより生じにくくすることができる。
次に、通信制御スイッチとしては、駆動ICと通信バスとのバス接続状態を接続と遮断との間で切り替えるバススイッチを使用することができる。この方法によると、必要なタイミング以外では駆動ICが通信バスから遮断されるので、ID情報の誤書き込みを効果的に防止できる。また、通信バスから切り離された状態であっても、駆動IC自体は動作が可能であり、プログラム初期化やポート管理など、アクチュエータ駆動を準備するための内部処理は継続できる利点がある。他方、通信制御スイッチとして、駆動ICへの電源供給ライン上に設けられる電源スイッチを使用することもできる。必要なタイミング以外では駆動ICへの電源供給が遮断されるので、駆動IC自体が動作せず、ID情報の誤書き込みを効果的に防止できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の対象となる車載用電子機器の一例として、自動車用の空調装置を模式的に示すブロック図である。空調装置CAはダクト1を備え、該ダクト1には、車内空気を循環させるための内気吸い込み口13と、車外の空気を取込む外気吸い込み口14とが形成され、内外気切替ダンパー15によりいずれかが切り替え使用される。これら内気吸い込み口13ないし外気吸い込み口14からの空気は、ファン16によってダクト1内に吸い込まれる。
ダクト1内は、吸い込まれた空気を冷却して冷気を発生させるためのエバポレータ17と、逆にこれを加熱して暖気を発生させるヒータコア2(エンジン冷却水の廃熱により発熱動作する)とが設けられている。そして、これら冷気と暖気とが、エアミックスダンパー3の角度位置に対応した比率にて混合され、吹き出し口4,5,6より吹き出される。このうち、フロントグラス曇り止め用のデフ吹き出し口4は、フロントグラスの内面下縁に対応するインパネ上方奥に、フェイス吹き出し口5はインパネの正面中央に、フット吹き出し口6はインパネ下面奥の搭乗者足元に対向する位置にそれぞれ開口し、吹き出し口切替用ダンパー7,8,9により個別に開閉される。具体的には、モーター20からのダンパー制御用の回転入力位相に応じて、ダンパー駆動ギア機構10により、デフ吹き出し口4のみを開いた状態、フェイス吹き出し口5のみを開いた状態、フット吹き出し口6のみを開いた状態、フェイス吹き出し口5とデフ吹き出し口4とを開いた状態、フット吹き出し口6とデフ吹き出し口4とを開いた状態、フェイス吹き出し口5、デフ吹き出し口4及びフット吹き出し口6の全てを開いた状態の間で切り替えられる。
また、フェイス吹き出し口5には吹き出し空気の方向を規制するルーバー11,12が設けられている。本実施形態では、上下方向用のルーバー11と、左右方向用のルーバー12との向きをいずれも、独立したサーボモータ21,22で電動調整可能としており、また、サーボモータ21,22によるルーバー11,12の揺動も可能とされている。ただし、ルーバー11,12の向きを手動変更するようにし、サーボモータ21,22による電動調整機構を廃止してもよい。
また、内外気切り替えダンパー15はサーボモータ23により、エアミックスダンパー3はサーボモータ19により、吹き出し口切替用ダンパー7,8,9はサーボモータ20により、それぞれ電動駆動される。これらサーボモータ(アクチュエータ)19〜22の動作は、制御指令部である空調ECU50により集中制御される。空調ECU50の実体は、図2に示すように、CPU151、RAM152、フラッシュメモリ153(空調制御ファームウェア153aが格納されている)及び入出力部154が内部バス155により接続されたコンピュータハードウェアであり、入出力部154は、エバポレータセンサ51、吹き出し口切り替えスイッチ52、ルーバースイッチ53、温度設定操作部54、A/Cスイッチ59、内外気切り替えスイッチ60、内気センサ55、外気センサ56、水温センサ57及び日射センサ58が接続されている。
具体的には、空調ECU50は、空調制御ファームウェア153aの実行により、以下のような制御を行なう。
・内外気切り替えスイッチ60の操作入力状態に対応して、内気側及び外気側のいずれかに内外気切替用ダンパー15が倒れるよう、対応するサーボモータ23の駆動ICに制御指令を行なう。
・温度設定操作部54による設定温度の入力情報と、内気センサ55、外気センサ56、水温センサ57及び日射センサ58の出力情報とを参照し、周知のアルゴリズムに従い、必要なエアミックスダンパー3の開度調整により車内温度が設定温度に近づくよう、対応するサーボモータ19の駆動ICに制御指令を行なう。
・吹き出し口切り替えスイッチ52の操作入力状態に対応して、吹き出し口切り替えダンパー7,8,9が対応する開閉状態となるように、対応するサーボモータ20の駆動ICに制御指令を行なう。
・ルーバースイッチ53の操作入力状態に対応して、ルーバー11,12が指示された動作状態となるように、対応するサーボモータ21,22の駆動ICに制御指令を行なう。
・A/Cスイッチ59の操作状態に応じて、エバポレータ17の作動をオン・オフさせる。
サーボモータ19〜23はいずれもDCサーボモータである。図2にその電気的構成の一例をブロック図にて示す(符号「19」にて代表させる)。サーボモータ19は、大別して動作部180とドライバIC(駆動IC)61とからなる。動作部180はモーター本体181と、そのロータの回転を検出する回転検出部183、及びモーター本体181に駆動電流を出力するサーボアンプ182とを備える。他方、ドライバIC61は、回転検出部183からの検出情報に基づいてロータの回転速度や現在位置を把握し、通信バス30を介して空調ECU50から受ける制御指令情報に基づき、サーボアンプ182に対しモーター本体181への駆動指示値(電流、電圧、あるいはPWM制御のためのデューティ比など)を出力する。サーボアンプ182は、該駆動指示値に応じた駆動電流をモーター本体181に出力する。
サーボモータ19〜23はいずれも動作部180の仕様が共通しており、ドライバIC61はハードウェア互換性を有するもの(例えば、同一品番のもの)が使用される。これらは、図3に示すごとく、通信バス30を介して互いに接続され、空調装置CAに搭載された複数のアクチュエータ(動作部180)を各々直接駆動制御する。また、制御司令部である空調ECU50は、各ドライバIC61に書き込まれたID情報202に基づき制御指令対象となるドライバIC61を特定し、該ドライバIC61に対し制御指令信号(モーターの回転角度目標位置など)を、通信バス30を介して送信する。
ドライバIC61は、CPU161、RAM162、ROM163(例えばマスクROMである)、不揮発性メモリ164(例えばEEPROM)及び入出力部165が内部バス166により接続されたマイコン160を搭載している。駆動制御プログラムであるモーター制御ファームウェア201はROM163内に格納され、ID情報202は不揮発性メモリ164内に書き込まれている。また、通信バス30は、本実施形態はシリアル通信バスであり、マイコン160及び前述の空調ECU50は、いずれも内部バス155,166において通信インターフェース156を介して接続されている。また、符号157は送信データ又は受信データを一次格納するための通信バッファメモリである。
図3Aに示すように、通信バス30上には、ドライバIC61を各々装着するためのICソケット80が配置されている。また、該ICソケット80に装着されたドライバIC61と通信バス30との接続を有効状態と無効状態との間で個別に切り替える通信制御スイッチ169が設けられている。図2に示すように、本実施形態においては、通信制御スイッチ169は、各ドライバIC61に一対一に対応するバススイッチであり、通信バス30からドライバIC61側に分岐する分岐バス上に直列挿入されている。バススイッチの構成は周知のものであり、双方向伝送を許容するトランジスタスイッチ(ここでは、FET)170と、入力信号のバッファ回路171(本実施形態では、マイコンからの負論理入力信号を反転させるインバータ回路としている)とを組み合わせたものである。本実施形態では、通信制御スイッチ169がマイコン160とともにドライバIC61内に組み込まれている。このスイッチ169がオンのときが通信バス30との接続が有効状態であり、オフのときが無効状態である。
ドライバIC61へのID情報の書き込みは次のようにする。すなわち、図3Aにおいて、複数のICソケット80に複数の駆動IC61を、ID情報が書き込まれる前の状態で順不同に装着する。そして、各ICソケット80に装着された複数の駆動IC61の通信バス30への接続が、通信バス30上のICソケット80の配列順に従い順次有効化されるよう、個々のドライバIC61の通信制御スイッチ169を作動制御するとともに、通信バス30に接続された駆動IC61(A)から順に空調ECU50から通信バス30を介してID情報を送信し、図2に示すごとく、マイコン160内の不揮発性メモリ164内に書き込む。
図3Aの構成を採用する場合、バススイッチ169が分岐バス上に設けられているため、どのドライバIC61についても空調ECU50との通信時において介在するバススイッチ169の個数が1個だけとなる。従って、通信バス30上のドライバIC61の位置に応じた伝送インピーダンスのばらつきが小さく、通信の安定化を図ることができる。
空調ECU50(制御司令部)は、通信バス30上でのドライバIC61の配列順に従い、複数のドライバIC61の通信バス30への接続状態を順次有効化し、当該有効化されたドライバIC61からの通信バス30を介したID情報の有無に係る応答情報に基づいて、該ドライバIC61にID情報を送信する。具体的には、図3Aに示すように、通信バス30への接続状態を有効化するための通信制御スイッチ169の作動制御信号が、通信バス30上にて空調ECU50に最も近いドライバIC61(A)に対しては、該空調ECU50(図2の入出力部154の指定されたポート)から出力され、以降のドライバIC61(B)に対しては、当該ドライバIC61(B)に対し空調ECU50に隣接する、既にID情報の書き込みが終了したドライバIC61(A)から出力される(ドライバIC61(C)に対してはドライバIC61(B)より:以下同様)。これにより、各ドライバIC61へのID情報の書き込みは、必然的に空調ECU50に近いものから順になされることとなる。通信バス30と通信制御スイッチ169の制御信号ラインとが共通のハーネス81内に収容され、例えば車内の空調装置設置場所に近接したインパネやフロア下部に装着される。
この場合の処理の一例について説明する。図4は空調ECU50側のID情報送信プログラム(ROM153内に格納されている)の処理の流れを、図5は各ドライバIC側のID情報受信・書込制御プログラム(ROM163内に格納されている)の処理の流れをそれぞれ示すフローチャートである。図2において、空調ECU50のフラッシュメモリ153には、どのドライバICにID情報を配布済みであるかを示す個別のID配布完了フラグが記憶されており、ID情報の受領を受信したドライバICについては該フラグに配布完了(「1」)がセットされ、そうでないドライバICについては該フラグが配布未完了(「0」)となる。各ソケット80にドライバIC61を装着直後は、全てのID配布完了フラグが「0」になっている。
図3Aに示すように、空調ECU50からのスイッチ制御信号ラインは、通信バス30上の次のドライバIC61にしかつながっていない。図4のS1では、まず、このドライバIC61の通信制御スイッチ169をオンにする信号を出力する。これで、最初のドライバIC61と空調ECU50との間での通信が可能な状態となる。次いでS2では、該ドライバIC61に対するID配布完了フラグの状態を読み取る。S3では、このフラグの値が「完了(1)」を示していればS11まで処理をスキップするが、現在まだ「未完了(0)」となっているのでS4に進む。S4では、処理対象となるドライバIC61の番号Iを初期化する(Iは、空調ECU50に近いものから1,2,3‥の順に定められている)。
次に、S5では、番号IのドライバIC(現在、I=1であり、その番号のICだけが通信可能となっている)にID情報の有無確認を要求し、S6でその結果を受信する。S7でID情報がまだ存在していなければS8に進み、該番号IのドライバICにID情報を送信する。他方、S7でID情報が存在していればS8をスキップする。S9では、(ID情報配布が完了してない)次のドライバICが存在するかどうかを確認する。存在していればS10でIを加算してS5に戻り、全てのドライバICについてID情報の送信(及び受領確認)が完了するまで、S8までの処理を繰り返す。他方、S9で、次のドライバICが存在しない場合はS11に進み、各ドライバICにID情報の配布完了を送信し、前述のID配布完了フラグを「完了(1)」にセットして処理を終了する。
一方、ドライバIC側では、図5のS101で初期化処理として、次のドライバICの通信制御スイッチ169をオンにする信号(バススイッチの駆動信号)を出力する。そして、S102ではID情報が既に存在しているかどうかを確認し、S103でID情報が存在していなければS104に進み、上記のバススイッチをオフにする。他方、S103でID情報が存在していればS104をスキップする。次に、S105に進み、空調ECU50からのID情報の存在確認要求が来ているかどうかを調べる。存在確認要求が来ていればS106に進み、ID情報がまだ存在していなければ「ID非存在」を返信し、空調ECU50からID情報が送られてくるのを待つ。そして、S107でID情報を受信すればS108に進み、受信したID情報を不揮発性メモリ164(図2)に格納する。この場合、S104でバススイッチがオフになっているはずだから、S109では、バススイッチをオンに切り替える。つまり、あるドライバICへのID情報の書き込みは、そのドライバICに対し空調ECU50側に隣接する(すなわち、一つ先行する)ドライバICへのID情報の書き込みが完了した場合にのみ、当該先行するドライバICからの駆動信号を受けてバススイッチがオンとなり、空調ECU50との通信ひいてはID情報の受信・書き込みがはじめて可能となることがわかる。これにより、通信バス30上に配列するドライバICに対し、ID情報が誤った内容や順序で書き込まれたり、上書きされたりする不具合が起こりにくくなっている。
なお、S105で空調ECU50からのID情報の有無確認要求が来ていない場合は、以下S110までの処理をスキップする。また、S106でID情報が既に存在している場合は「ID存在」を返信し、以下S109までの処理をスキップする。そして、S110で前述のID情報の配布完了を空調ECU50から受信していれば処理を終了する。
なお、図3Bに示すように、通信制御スイッチ(バススイッチ)169は、各ドライバICに対応する位置にて通信バス30上に直列挿入することもできる。ID情報の書き込み処理は、図4及び図5と全く同一の流れにて実施できる。この場合、ID情報の書込対象となるドライバICに対し空調ECU50よりも遠い側に配列する下流側のドライバICは、上記通信制御スイッチ(バススイッチ)169がオフとなることで通信バス30自体が遮断状態となり、ID情報送信に係る通信が物理的に不能となる。従って、通信バス30上に配列するドライバICに対し、ID情報が誤った内容や順序で書き込まれたり、上書きされたりする不具合が一層起こりにくくなる。
空調ECU50から各ドライバIC61へは、ID情報だけでなくモーター駆動用のファームウェアを送信・書き込みするように処理を行なうこともできる。この場合、図6に示すように、ドライバIC61の不揮発性メモリをEEPROMに代えて容量の大きいフラッシュメモリにより構成し、ファームウェア201をID情報202とともに格納すればよい。この場合の処理は、図4及び図5において「ID(ID情報)」を「ID及びファームウェア」と読みかえたものに相当する。
また、図9に示すように、各ドライバICの電源ライン上に通信制御スイッチ168(電源スイッチ)を設けるようにしてもよい。このスイッチ168がオンのときが通信バス30との接続が有効状態であり、オフのときが無効状態である。この場合、ID情報の書込対象となっていないドライバIC(例えば、書込対象となっているドライバICに対し空調ECU50よりも遠い側に配列する下流側のドライバIC:ただし、ID情報が既に書き込まれたドライバICも対象となりうる)については、通信制御スイッチ168がオフとなることで電源供給が遮断され、ICの動作自体が停止するので、ID情報送信に係る通信は同様に物理的に不能となり、書込対象となっていないドライバICにID情報が誤って書き込まれたり、上書きされたりする不具合が生じにくくなる。
なお、図8及び図9に示すごとく、通信制御スイッチ169あるいは168は、空調ECU50からの司令を受けて動作するスイッチコントローラ130により、集中的にオン/オフ制御することも可能である。
以上の実施形態では空調装置を例にとり説明したが、本発明の適用対象となる車載電子機器はこれに限られるものではなく、例えばサンルーフやパワーウィンドウの駆動システムや、パワーシートの駆動システムなどにも適用でき、アクチュエータもDCサーボモータに限らず、ステッピングモータなど他の種別のモーターであってもよいし、エアシリンダやソレノイドなどのモーター以外のアクチュエータを対象とすることが可能である。
本発明の適用対象となる車載用電子機器としての自動車用空調装置の一例を示す模式図。 図1の要部を示すブロック図。 通信制御スイッチの具体的採用形態の第一例を示す模式的ブロック図。 同じく第二例を示す模式的ブロック図。 ID情報書き込み方法に係る空調ECU側の処理流れの一例を示すフローチャート。 同じくドライバIC側の処理流れの一例を示すフローチャート。 図1の要部変形例を示すブロック図。 通信制御スイッチの具体的採用形態の第三例を示す模式的ブロック図。 同じく第四例を示す模式的ブロック図。 同じく第五例を示す模式的ブロック図。
符号の説明
CA 空調装置(車載用電子機器)
19〜23 サーボモータ(アクチュエータ)
30 通信バス
50 空調ECU(制御司令部)
61 ドライバIC(駆動IC)
80 ICソケット
160 マイコン
168 通信制御スイッチ(電源スイッチ)
169 通信制御スイッチ(バススイッチ)

Claims (10)

  1. 搭載された複数のアクチュエータを各々直接駆動制御するとともに通信バスを介して互いに接続されたハードウェア互換性を有する複数の駆動ICと、各駆動ICに書き込まれたID情報に基づき制御指令対象となる駆動ICを、前記通信バスを介して特定し、該駆動ICに対し制御指令信号を送信する制御司令部とを備えた車載用電子機器の各前記駆動ICにID情報を書き込む方法であって、
    前記通信バスに前記駆動ICを各々装着するためのICソケットを配置し、該ICソケットに装着された前記駆動ICと前記通信バスとの接続を有効状態と無効状態との間で個別に切り替える通信制御スイッチを設け、
    複数の前記ICソケットに複数の前記駆動ICを前記ID情報が書き込まれる前の状態で順不同に装着し、各前記ICソケットに装着された複数の駆動ICの前記通信バスへの接続が、前記通信バス上のICソケットの配列順に従い順次有効化されるように前記通信制御スイッチを作動制御するとともに、前記通信バスに接続された駆動ICから順に前記通信バスを介して前記ID情報を送信し書き込むことを特徴とするID情報書き込み方法。
  2. 前記駆動ICは、ハードウェア仕様が互いに共通するものが使用される請求項1記載のID情報書き込み方法。
  3. 前記車載用電子機器が空調装置であり、前記アクチュエータがサーボモータであり、前記駆動ICが該サーボモータのドライバICである請求項1又は請求項2に記載のID情報書き込み方法。
  4. 前記サーボモータは、内外気切り替えダンパー、エアミックスダンパー及び吹き出し口切替用ダンパーを駆動するためのものである請求項3記載のID情報書き込み方法。
  5. 前記駆動ICは、駆動制御プログラムに基づいて前記アクチュエータの駆動制御を実行するマイコンを搭載したものであり、前記ID情報が前記マイコンによる書込みアクセスの可能な不揮発性メモリに格納される請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のID情報書き込み方法。
  6. 前記制御司令部は、前記通信バスを介して前記駆動ICに前記ID情報の有無を確認要求するとともに、該駆動ICからの応答状態が前記ID情報の存在しないことを示している場合に、該駆動ICに前記ID情報を送信する請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のID情報書き込み方法。
  7. 前記制御司令部は、前記通信バス上での配列順に従い、複数の前記駆動ICの前記通信バスへの接続状態を順次有効化し、当該有効化された駆動ICからの前記通信バスを介した前記ID情報の有無に係る応答情報に基づいて、該駆動ICに前記ID情報を送信する請求項6記載のID情報書き込み方法。
  8. 前記通信バスへの接続状態を有効化するための前記通信制御スイッチの作動制御信号は、前記通信バス上にて前記制御司令部に最も近い駆動ICに対しては前記制御司令部から出力され、以降の駆動ICに対しては、当該駆動ICに対し前記制御司令部側に隣接する、既に前記ID情報の書き込みが終了した駆動ICから出力される請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のID情報書き込み方法。
  9. 前記通信制御スイッチとして、前記駆動ICと前記通信バスとのバス接続状態を接続と遮断との間で切り替えるバススイッチを使用する請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のID情報書き込み方法。
  10. 前記通信制御スイッチとして、前記駆動ICへの電源供給ライン上に設けられる電源スイッチを使用する請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のID情報書き込み方法。
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