JP2006273267A - アクチュエータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】事前にIDを割り振ることなく、各アクチュエータを識別して制御可能にする。
【解決手段】制御手段200と、駆動ユニット100と、この駆動ユニットに設置される複数のアクチュエータ40〜44とを備え、これらの各アクチュエータは、駆動ユニットの始点位置から終点位置までの間の駆動部材の移動を制御し、制御手段は、LANを用いて各アクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置であって、
駆動ユニット100は、各アクチュエータ毎に始点位置から終点位置まで駆動部材の移動量が異なるように設定され、
制御手段200は、所定タイミングにおいて各アクチュエータを作動させて、各アクチュエータ毎に始点位置から終点位置までの駆動部材の移動量を算出、記憶させると共に、各アクチュエータ毎に算出した移動量を受信し、移動量―駆動対象選定テーブルに基いて各アクチュエータの駆動対象を判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、制御手段より複数のアクチュエータに対しLANを用いて通信、制御するアクチュエータ制御装置に関する。
LANを利用して複数のアクチュエータを駆動する通信制御装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−325085号公報
一般に、LANを利用して複数のアクチュエータを駆動する場合、事前にアクチュエータの各々にID(認識番号)を割り振る必要がある。その場合、ソフトウェアレベルで分けたり、ハードウェアでバージョン端子を設定するなどの方法があるが、いずれの場合にもIDの数、つまりローカル通信を行うアクチュエータの数だけ品番が必要になる。
本発明は、上記点に鑑み、事前にIDを割り振ることなく、各アクチュエータを識別して制御可能にするアクチュエータ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、各請求項に記載の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の本発明によれば、制御手段と、駆動ユニットと、この駆動ユニットに設置される複数のアクチュエータとを備え、これらの各アクチュエータは、前記駆動ユニットの始点位置から終点位置までの間の駆動部材の移動を制御し、前記制御手段は、LANを用いて前記各アクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置であって、
前記駆動ユニットは、各アクチュエータ毎に始点位置から終点位置まで前記駆動部材の移動量が異なるように設定され、
前記制御手段は、所定タイミングにおいて前記各アクチュエータを作動させて、各アクチュエータ毎に始点位置から終点位置までの前記駆動部材の移動量を算出、記憶させると共に、各アクチュエータ毎に算出した前記移動量を受信し、移動量―駆動対象選定テーブルに基いて各アクチュエータの駆動対象を判定することを特徴とする。
それにより、本発明では事前に各アクチュエータに対してIDを割り振らなくとも、後で駆動ユニットの構造的差異を利用して、各アクチュエータの駆動対象を識別判定することが可能となる。このことは、例えば、各アクチュエータが同一品番であっても、ユニット組付け後に、各アクチュエータの駆動対象を識別判定してIDを割り振ることが可能になり、品番を少なくして管理工数を低減することが可能になる。
請求項2に記載の本発明によれば、前記各アクチュエータは、前記制御手段と交信する送受信部と、電気的に書き換え可能な第1メモリとを含むローカル装置を有し、各第1メモリには、前記各アクチュエータ毎に求めた前記駆動部材の前記移動量が各々記憶されることを特徴とする。
それにより、本発明では各アクチュエータ側において識別判定するための移動量を記憶保持することが可能となり、必要時にこの移動量に基いて各アクチュエータの駆動対象を識別可能になる。
請求項3に記載の本発明によれば、前記制御手段は、前記各アクチュエータの駆動対象を判定すると共に、この判定された前記各アクチュエータに対してID(認識番号)を各々設定し、電気的に書き換え可能な第2メモリに前記各IDを記憶するID設定手段を有し、
該当する前記アクチュエータ内の前記第1メモリに対して前記各IDを送信し、記憶させることを特徴とする。
それにより、本発明では事前にID設定されていなくとも、後で各アクチュエータおよび制御手段の各々に対してIDを設定させることが可能となる。
請求項4に記載の本発明によれば、前記駆動ユニットは、室内に吹き出す空調空気を形成する空調ユニットであり、前記アクチュエータはステップモータであり、前記空調ユニットに予め設定された構造により各ステップモータの始点位置および終点位置が設定されることを特徴とする。
それにより、本発明では、事前にID設定されていなくとも、後で空調ユニットの構造に従って各ステップモータの始点位置から終点位置までの移動量を求めることが可能となる。
請求項5に記載の本発明によれば、前記制御手段と前記各アクチュエータとはLANバスによって接続されており、LIN通信プロトコルを用いて通信制御することで、比較的低コストにシステムを実現可能になる。
以下、本発明の一実施形態について図を用いて説明する。
本発明のアクチュエータ制御装置は、複数のアクチュエータを用いて開度範囲を制御する装置などに適用可能であるが、ここでは本発明を複数のステップモータを用いた車両用空調装置に適用した実施形態について説明する。なお、アクチュエータとしては、移動量が計測可能なものであればよく、ステップモータが好ましい。
図1は、本発明の一実施形態を示す車両用空調装置の全体構成を示す模式図、図2は、エアコン制御装置200と各ステップモータ40〜44とのLAN構成を示す模式図である。
(空調装置)
図1において、本実施形態の空調装置は、自動車、バス、軌道車両、等の車両室内の温度を乗員により設定された所望温度に保つように自動制御するオートエアコンであり、室内を空調するための空調ユニット100と、この空調ユニット100を構成する機器を制御する制御手段となるエアコン制御装置200を有する。
空調ユニット100は、インスツルメントパネルの裏面側下方に配置されて、車室内に空調空気を導く空気通路11を形成する空調ダクト20を有している。この空調ダクト20の空気流れの最上流側には内気吸入口21と外気吸入口22を有する内外気切替箱Aが設けられている。これらの吸入口21、22の内側には、駆動対象となる内外気切替ドア23が回動自在に取り付けられており、この内外気切替ドア23をアクチュエータとしてステップモータ40により駆動することにより、内気循環モード、外気導入モードの間で吸込モードの切替が行われる。
その際、内外気切替ドア23と当接する内外気切替箱Aの始点位置23aおよび終点位置23bが設定されており、ステップモータ40の作動に応じて、駆動部材である内外気切替ドア23が内外気切替箱Aの始点位置23aおよび終点位置23bに突き当てるようにして停止する。
なお、必要に応じて、内気循環と外気導入の他に、内外気切替ドア23を内気吸入口21と外気吸入口22との中間位置に固定し、外気導入しながら内気循環させる半内気循環(半外気導入)とする構成を設けてもよい。
この空調ダクト20内の内外気切替箱Aの下流側には空気を送る遠心式のブロワユニット30が設けられている。このブロワユニット30は、空調ダクト20と一体的に構成されたスクロールケースに回転自在に収納された遠心式ファン31と、この遠心式ファン31を回転駆動するブロワモータ32を有している。この遠心式ファン31の回転速度(送風量、吹出量)の制御は、ブロワ駆動回路33を介してブロワモータ32に印加される電圧を制御することにより行われる。
ブロワユニット30の下流側には、冷凍サイクルの一部を構成するエバポレータ24が配設され、冷媒と導入された空気との間で熱交換を行うことにより、導入空気を除湿、冷却する。その下流側にはエンジン冷却水が流れるヒ−タコア25が配設され、除湿、冷却した空気とエンジン冷却水との間で熱交換を行うことでこの空気を加熱する。ヒータコア25の空気入口側には駆動部材であるエアミックスドア26が回動自在に配置され、アクチュエータとしてステップモータ44により駆動されて、ヒータコア25を通過する空気量とヒータコア25を迂回する空気量との割合を調節して所望の空調空気を形成し、車室内に吹出す空調空気の温度を調節する。
その際、エアミックスドア26と当接する空調ダクト20の始点位置26aおよび終点位置26bが設定されており、ステップモータ44の作動に応じて、エアミックスドア26が空調ダクト20の始点位置23aおよび終点位置23bに突き当てるようにして停止する。
空調ダクト20の空気流れの最下流側には吹出口切替箱Bが設けられており、フェイス(FACE)開口部、フット(FOOT)開口部、およびデフロスタ(DEF)開口部が形成され、これらの開口部にはダクト12a,13a,14aが接続されている。それらのダクト12a,13a,14aの最下流端には、乗員の上半身側に空調空気を直接送風するセンターおよびサイドの2種類のフェイス吹出口12、乗員の足元に送風するフット吹出口13、および車両フロントガラス内面の根元側に送風するデフロスタ吹出口14が設けられている。
各吹出口12〜14の内側には、駆動部材である吹出口開閉ドア16〜18が回動自在に取り付けられており、アクチュエータとしてステップモータ41〜43によりそれぞれ駆動することにより、各吹出口12〜14からの空調空気の吹出し、もしくは吹出量が個別に調節できる。また、吹出口モードとして、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフモード、およびデフモードがあり、エアコン制御装置200の指示に応じて吹出口モードの切替が行われる。
その際、吹出口開閉ドア16〜18と当接する空調ダクト20の始点位置16a〜18aおよび終点位置16b〜18bが各々設定されており、ステップモータ41〜43の作動に応じて、吹出口開閉ドア16〜18が空調ダクト20の始点位置16a〜18aおよび終点位置16b〜18bに各々突き当てるようにして停止する。
ここで、本実施形態では、エアコン制御装置200よりLANバス15を利用して、ステップモータ40〜44を通信、制御する構成であるものの、ステップモータ40〜44は、本例では同一仕様のため同一品番が設定され、各ステップモータ40〜44に事前にID(認識番号)が割り振られていない。
しかし、各ステップモータ40〜44を認識させるために、空調ユニット100の設計に際し、各ドア23、26、16〜18の開度範囲を意図的に構造上で異ならせてある。つまり、始点位置23a、26a、16a、17a、18aから終点位置23b、26b、16b、17b、18bまでの各ステップモータ40〜44のステップ数が異なるように設定してある。そのため、ステップ数から当該ステップモータの駆動対象が空調装置のどの部位なのかが予め定めてあり、ステップ数―駆動対象選定テーブルがエアコン制御装置200内のROMもしくは記憶装置201に記憶されている。
一方、ステップモータ40〜41の各々は、LANシステムのローカル装置を構成し、LANを用いて通信するために送受信部、第1メモリ、モータ駆動回路部およびステップモータ本体を備えている。
エアコン制御装置200は、その内部に図示しないCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータや入出力回路を有している。この制御装置200内に搭載された第2メモリとなる記憶装置201は、電気的に書換え可能な不揮発性メモリ(例えばEEPROM、フラッシュメモリ、バックアップRAM)で構成される。
また、エアコン制御装置200は、イグニッションスイッチを介さずに図示しない車載バッテリより直接電源供給される構成であり、車室内前面に設けた操作パネル50の操作信号、例えば内外気切替スイッチ51を乗員が手動操作、指示することで発生する内外気指示信号、エアコンON/OFF情報、設定温度情報、ブロワ風量手動切替情報、吹出口モード手動切替情報、等が入力される。
エアコン制御装置200には、さらに各種センサ61〜64からのセンサ信号が入力される。ここで各種センサ61〜64とは、車室内空気の温度(内気温)を検出する内気温センサ61、車室外空気の温度(外気温)を検出する外気温センサ62、車室内に照射される日射量を検出する日射センサ63、およびエバポレータ24下流側空気温度やエンジン冷却水温度を検出する温度センサ64である。
これら各種センサ61〜64からのセンサ信号は、図示していない入出力回路で波形処理され、アナログ信号はデジタル信号に適宜AD変換される。また、車室内の熱負荷を求めるために内気温センサ61や日射センサ63を用いず、車室内の熱負荷を直接的に検出する赤外線センサを用いてもよい。
(LAN構成)
次に、エアコン制御装置200と各ステップモータ40〜44とのLAN構成について、図2を用いて説明する。
本実施形態では、エアコン制御装置200よりLANバス15を利用して、ステップモータ40〜44を通信、制御する構成である。5個のステップモータ40〜44は、同一仕様であり、同一品番で設定可能である点、および事前にID(認識番号)を割り振る必要がない点に着目し、各ステップモータ40〜44を後で(つまりユニット組み付け後に)認識させるために、空調ユニット100に対し各ドア23、26、16〜18の開度範囲を構造上異ならせたことに特徴がある。つまり、始点位置23a、26a、16a、17a、18aから終点位置23b、26b、16b、17b、18bまでの各ステップモータ40〜44のステップ数S1〜S5が異なるように設定してある。両位置は空調ユニット100の構造設計時に作り込まれている。
また、ステップモータ40〜44の各々は、LANバス15に接続されてシリアル通信するために送受信部、電気的に書き換え可能な不揮発性の第1メモリ(例えばEEPROM、フラッシュメモリ、バックアップRAM)、およびモータ駆動回路部を含むローカル装置40A、44A、41A、42A、43A、およびステップモータ本体を備えている。
また、ステップ数S1〜S5から当該ステップモータ40〜44の駆動対象を特定するステップ数―駆動対象選定テーブルが予め設定され、エアコン制御装置200内のROMもしくは記憶装置201(第2メモリ)に記憶されている。
この車内LANのシリアル通信プロトコルとしては、例えばCAN(Controller Area Network)や、LIN(Local Interconnect Network)等が利用される。
(認識処理)
次に、エアコン制御装置200が行う各ステップモータ40〜44の認識処理について、図3を用いて説明する。図4は、シリアル通信データの内容を示す表を用いた説明図であり、(a)は各ステップモータ40〜44側から送信されるローカルメッセージを示し、(b)はエアコン制御装置200側から送信されるマスターメッセージを示す。
認識処理の開始タイミングとして、空調装置100の非作動中や、空調への影響が少ないとき、もしくはエンジン停止時(イグニッションスイッチのオフ時)に、エアコン制御装置200が所定タイミングを設定することでこの認識処理を開始する。
まず、全てのステップモータ40〜44の駆動部材となる各ドア23、26、16〜18を始点位置23a、26a、16a、17a、18aに戻す(ステップ1001)。
続いて、全ステップモータ40〜44を始点位置23a、26a、16a、17a、18aから終点位置23b、26b、16b、17b、18bまで回動させて突き当てたときの、始点位置23a、26a、16a、17a、18aからのステップ数S1〜S5を求め、各ローカル装置40A、44A、41A、42A、43A内の第1メモリに記憶させると共に、エアコン制御装置200にステップ数情報S1〜S5を返信させる(ステップ1002)。
具体的には、各ローカル装置40A、44A、41A、42A、43Aは、図4(a)に示す表中のデータ1、データ2およびデータ3をセットで、エアコン制御装置200に返信する。それらのデータ1〜3は、各ローカル装置40A、44A、41A、42A、43Aから返信されるローカルメッセージを示し、データ1は、ID(認識番号)を示し、不明のときは「0」が入る。データ2には、「0」が問題なし、「1」がストール(モータ停止)が入る。データ3には、各ローカル装置40A、44A、41A、42A、43A内の第1メモリに記憶されたステップ数S1〜S5が入る。この時点では、各データがどの部位の駆動対象に該当するのか不明である。
続いて、エアコン制御装置200内に記憶される予め定めたステップ数―駆動対象選定テーブルに基いて、各ステップモータ40〜44のステップ数S1〜S5から各ステップモータ40〜44の各駆動対象を認識する。例えば、ステップ数1850から駆動対象が内外気切替ドア23であると認識する。そこで、認識した各ステップモータ40〜44に対しIDを割り振り、エアコン制御装置200内の第2メモリである記憶装置201にこれらのIDを記憶すると共に、各ステップモータ40〜44の各ローカル装置40A、44A、41A、42A、43A内の第1メモリにも記憶させる(ステップ1003)。このステップ1003が請求項3のID設定手段に相当する。
具体的には、エアコン制御装置200は、マスターメッセージとして、図4(b)に示す表中のデータ1、データ2およびデータ3をセットで、各ステップモータ40〜44の各ローカル装置40A、44A、41A、42A、43Aに送信する。その際、マスターメッセージのデータ3と、各ローカル装置40A、44A、41A、42A、43A内の第1メモリに記憶されたステップ数S1〜S5との照合により、各ステップモータ40〜44を認識する。
そこで、認識したステップ数に該当するステップモータに対して、データ1のIDを割り振り、第2メモリである記憶装置201にIDを記憶すると共に、該当ローカル装置内の第1メモリにこのIDを記憶させる。それによって、その後は割り振りしたIDに基いて、少ないビット数、例えば4ビットでもって該当ステップモータの指定が可能となり、指定したステップモータとエアコン制御装置200との間の送受信が可能になる(ステップ1004)。
上記実施形態によれば、LANを利用して複数のアクチュエータ(ここでは各ステップモータ40〜44)を駆動する場合、従来ではアクチュエータの数だけID(認識番号)を割り振り、しかもIDの数だけ品番を設ける必要があったが、同一仕様もしくは同種のアクチュエータに対して同一品番で設定可能である点、および事前にIDを割り振る必要がない点に着目したものである。つまり、複数のアクチュエータ(各ステップモータ40〜44)に対して同一品番としつつ、駆動ユニット(空調ユニット100)の構造的差異を利用して、各アクチュエータを識別判定し、ユニット組付け後に各アクチュエータに対してIDを割り振るようにしたことである。それにより、品番を少なくして管理工数を低減しつつも、各アクチュエータにIDの設定が可能となり、通信時の識別処理の負担低減、識別処理の際の使用ビット数の低減が可能になる。
(LIN通信)
次に、車内LANのシリアル通信プロトコルとして、LIN通信プロトコルを用いたLIN通信装置を適用した例について、図2および図5により説明する。
このLIN通信装置は、マスター/スレーブ(主装置/子装置)のシングルマスター方式であり、マスターの指示がない限りスレーブからデータを送信できないが、受信動作に関して制限はなく、他のスレーブが送信しているときでも受信できる。つまり、マスター応答(トークンターン)とスレーブ応答(トークンターン)とが定期的交互スケジュールで情報交換を行う構成である。
本例では、図2において、エアコン制御装置200をマスターに設定し、このマスター200は、通常1個の専用ICで構成されるLINドライバ回路と制御回路であるマイコンとを含む。また、各ステップモータ40〜44をスレーブに設定し、各ローカル装置40A、44A、41A、42A、43Aには、通常1個の専用ICで構成されるLINドライバ回路と制御回路であるマイコンとを含む。そこでマスター200と各スレーブ40〜44との間で双方向のシリアル通信が行われる。
図5には、LIN通信プロトコルのメッセージフレームの構成を示す。メッセージフレームは、シンクブレイク部(SYNCHBRAKE)、シンク部(SYNCH FIELD)、識別部(IDENTIFIRE FIELD)からなるヘッダー(HEADER)と、複数のデータ部(DATA FIELD)およびチェックサム部(CHECKSUM FIELD)とからなるレスポンスにより構成される。またヘッダーとレスポンスとの間には、レスポンススペース(RESPONSE SPACE)が設けられている。
シンクブレイク部は、マスター200から送信されるメッセージフレームであることを示すための領域であり、ビット数は最小13ビットである。シンクブレイク部の最大ビット数についての規定はなく、メッセージフレーム全体の時間の規定によりシンクブレイク部の最大ビット数は制限される。
また、識別部、各データ部、チェックサム部はそれぞれ8ビットで、それぞれLレベルのスタートビットとHレベルのストップビットが付加される。
そこで、このLIN通信プロトコルの場合には、図4(a)に示すローカルメッセージのデータ1、2、3は、レスポンスのDATA FIELDに割り当てられる。一方、図4(b)に示すマスターメッセージのデータ1、2、3は、レスポンスのDATA FIELDに割り当てられる。その後、データ1で指定されたIDがマスター200およびスレーブ40〜44に割り当てられた後は、ヘッダーのIDENTIFIRE FIELDに指定するIDが設定されて、効果的にLIN通信が実施される。
上記したように本実施形態においてLIN通信プロトコルを利用することにより、LIN特有の低コストな制御システムが実現可能になる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、複数のステップモータ40〜44を用いた車両用空調装置に対して本発明を適用した例について説明したが、本発明のアクチュエータ制御装置は、空調装置に限らず、ステップモータを含む複数のアクチュエータを用いて開度位置を制御する装置などに適用可能である。
また、上記実施形態では、ステップモータ40〜44の始点位置23a、26a、16a、17a、18aおよび終点位置23b、26b、16b、17b、18bは、所定ステップ数S1〜S5となるように構造設計時に作り込まれているが、空調ユニット100等の駆動ユニット形成後に構造的に調整可能なように構成してもよい。
また、本発明に用いるLANバス15を用いたシリアル通信プロトコルは、LINに限定されず、CANやその他のシリアル通信プロトコルによる通信方式にも適用可能である。
本発明の一実施形態を示す車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。 エアコン制御装置200と各ステップモータ40〜44とのLAN構成を示す模式図である。 各ステップモータ40〜44の認識処理を示すフローチャートである。 シリアル通信データの内容を示す表を用いた説明図である。 LIN通信プロトコルのメッセージフレームの構成を示す説明図である。
符号の説明
11 空気通路
15 LANバス
16、17、18 吹出口開閉ドア(駆動部材)
23 内外気切替ドア(駆動部材)
26 エアミックスドア(駆動部材)
40、41、42、43、44 ステップモータ(アクチュエータ)
40A、41A、42A、43A、44A ローカル装置
100 空調ユニット(駆動ユニット)
200 エアコン制御装置(制御手段)
201 記憶装置(第2メモリ)
A 内外気切替箱
B 吹出口切替箱

Claims (5)

  1. 制御手段と、駆動ユニットと、この駆動ユニットに設置される複数のアクチュエータとを備え、これらの各アクチュエータは、前記駆動ユニットの始点位置から終点位置までの間の駆動部材の移動を制御し、前記制御手段は、LANを用いて前記各アクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置であって、
    前記駆動ユニットは、各アクチュエータ毎に始点位置から終点位置まで前記駆動部材の移動量が異なるように設定され、
    前記制御手段は、所定タイミングにおいて前記各アクチュエータを作動させて、各アクチュエータ毎に始点位置から終点位置までの前記駆動部材の移動量を算出、記憶させると共に、各アクチュエータ毎に算出した前記移動量を受信し、移動量―駆動対象選定テーブルに基いて各アクチュエータの駆動対象を判定することを特徴とするアクチュエータ制御装置。
  2. 前記各アクチュエータは、前記制御手段と交信する送受信部と、電気的に書き換え可能な第1メモリとを含むローカル装置を有し、各第1メモリには、前記各アクチュエータ毎に求めた前記駆動部材の前記移動量が各々記憶されることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記各アクチュエータの駆動対象を判定すると共に、この判定された前記各アクチュエータに対してID(認識番号)を各々設定し、電気的に書き換え可能な第2メモリに前記各IDを記憶するID設定手段を有し、
    該当する前記アクチュエータ内の前記第1メモリに対して前記各IDを送信し、記憶させることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ制御装置。
  4. 前記駆動ユニットは、室内に吹き出す空調空気を形成する空調ユニットであり、前記アクチュエータはステップモータであり、
    前記空調ユニットに予め設定された構造により各ステップモータの始点位置および終点位置が設定されることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ制御装置。
  5. 前記制御手段と前記各アクチュエータとはLANバスによって接続されており、LIN通信プロトコルを用いて通信制御されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のアクチュエータ制御装置。
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