JP4692043B2 - 電動モータ用電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電動モータを制御する電動モータ用電子制御装置に関する。
従来、車両用空調装置では、車室内に向けて空調風を通風する空調ケーシングと、空調ケーシング内で回動自在に設けられる各ドアと、各ドアをそれぞれ回転駆動する各電動モータと、各電動モータを制御する電子制御装置と、を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実開5−33209号公報
ところで、本発明者は、電子制御装置の電流許容値に着目して、図6に示す電子制御装置の電気的構成について鋭意検討したところ、次のような問題点が分かった。
すなわち、図6に示す電子制御装置は、車載バッテリィBaに接続される電源端子T1を備え、この電源端子T1を通して電動モータM毎の駆動回路Kにそれぞれ電力供給される。
ここで、電源端子T1は、許容電流値Izが決まっており、電源端子T1に流れる電流は、許容電流値Iz未満になるように、電源端子T1に接続される電動モータMの接続個数Nが決まっている。
具体的には、電動モータMの駆動軸が拘束されている拘束状態で電動モータMに流れる拘束電流Iyは、電動モータMの正常時に流れる通常電流Ixに比べて大きくなる。このため、電動モータMの接続個数Nは、許容電流値Izと拘束電流Iyとから決まり、N=Iz/Iyとなる。
近年、車両用空調装置の高機能化が進み、ドアの個数、ひいては、電動モータMの接続個数Nが増加しているものが提案されている。この場合、電源端子T1に流れる電流の最大値も増加するため、許容電流値Izの大きな電源端子T1を採用することが必要になる。
また、電源端子T1に接続される回路パターンの幅も、電動モータMの拘束電流Iy、および接続個数Nにより決まるため、接続個数Nが増加すると、回路パターンの幅も広げることが必要になる。
以上により、電動モータMの接続個数Nが増加すると、回路パターンの幅および電源端子の選択などの設計の自由度に制限を受けることになる。
本発明は、上記点に鑑み、設計自由度を広げるようにした電動モータ用電子制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
電源装置(Ba)に接続される電源端子(T1、T2)を有して、前記電源端子を通して前記電源装置からの電力を複数の電動モータに供給して、かつ前記複数の電動モータをそれぞれ制御する電動モータ用電子制御装置であって、
前記電源端子に流れる電流値を検出する電流検出手段(6e)と、
前記複数の電動モータのうち1つの電動モータだけが駆動されているか否かを判定する第1の判定手段(S20)と、
前記第1の判定手段(S20)により1つの電動モータだけが駆動されていると判定された場合には、前記駆動されていると判定された1つの電動モータに異常電流が流入しているか否かについて、前記電流検出手段により検出される電流に基づいて判定する第2の判定手段(S23)と、
前記1つの電動モータに異常電流が流入していると前記第2の判定手段(S23)が判定したときには、前記異常電流が流入していると前記第2の判定手段により判定された電動モータを停止する第1の停止手段(S25)と、
前記複数の電動モータのうち2つ以上の電動モータが同時に駆動されていると前記第1の判定手段(S20)が判定した場合には、前記電流検出手段により検出される電流に基づき、前記駆動されていると判定された2つ以上の電動モータのうちいずれかの電動モータに異常電流が流入しているか否かを判定する第3の判定手段(S29)と、
前記駆動されていると判定された2つ以上の電動モータのうちいずれかの電動モータに異常電流が流入していると前記第3の判定手段(S29)が判定した場合には、前記電流検出手段により検出される電流に基づき、前記駆動されていると判定された2つ以上の電動モータについて異常電流が流入しているか否かを前記電動モータ毎に判別する個別判別手段(S31)と、
前記駆動されていると判定された2つ以上の電動モータのうち前記個別判別手段により異常電流が流入していると判別された電動モータを停止する第2の停止手段(S32)と、を備えることを特徴とする電動モータ用電子制御装置。
したがって、請求項1に記載の発明によれば、異常電流が流入していると第2の判定手段により判定される電動モータは、停止され、前記個別判別手段により異常電流が流入していると判別された電動モータも停止される。このため、異常電流が流入している電動モータの停止後には電源端子には異常電流が流れなくなる。このため、電源端子を選択するに際して、拘束状態で電動モータに流れる拘束電流Iyを考慮せずに、電動モータの正常時に流れる通常電流Ixだけを考慮すればよくなる。
例えば、通常電流IxであるN個の電動モータを採用する場合には、電源端子の許容電流としてはN×Ixよりも大きければよく、図6に示す電子制御装置に比べて、許容電流値Izの小さな電源端子を採用することが可能になる。
また、上述の如く、異常電流が流入していると判定手段により判定される電動モータは、停止されるので、その停止後には電源端子には、異常電流が流れなくなる。このため、電源端子に接続される回路パターンの幅は、通常電流Ixおよび電動モータの接続個数Nにより決めることになる。したがって、回路パターンの幅も小さくすることができる。
以上により電源端子の選択および回路パターンの幅などの設計の自由度を広げることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本第1実施形態は、本発明に係る電動モータ用電子制御装置を車室内の空気調和を行う車両用空調装置に適用したものであり、以下に、車両用空調装置の概略について図1を用いて説明する。
車両用空調装置1は、車室内に空気を送るダクト2、このダクト2内において車室内に向かう空気流を発生させるブロア3、ダクト2内を流れる空気を冷却するエバポレータ4、車室内に吹き出す空気の温度を調節するエアミックス方式の吹出温度調節装置5、および各空調機器を制御する電子制御装置6を備える。
ダクト2は、車室内の前方側に配設されている。ダクト2の入口側には、内気導入口7および外気導入口8の2つの導入口が設けられており、さらに内気導入口7および外気導入口8の内側には内外気切替ダンパ9が回動自在に取り付けられている。内外気切替ダンパ9は、サーボモータ10Aによって駆動されるもので、内気導入口7より車室内空気(内気)を導入する内気循環モードと外気導入口8より車室外空気(外気)を導入する外気導入モードとを切り替える。
ダクト2の出口側には、車両の窓ガラス(主にフロントガラス)に向けて空調風を吹き出すためのデフロスト吹出口11、乗員上半身に向けて空調風を吹き出すためのフェイス吹出口12、および乗員下半身に向けて空調風を吹き出すためのフット吹出口13の3つの吹出口が設けられている。
これら吹出口の内側にはデフロスト吹出口ダンパ14、フェイス吹出口ダンパ15およびフット吹出口ダンパ16が回動自在に取り付けられている。それらのデフロスト吹出口ダンパ14、フェイス吹出口ダンパ15およびフット吹出口ダンパ16は、個々に、図示しないリンク機構を介してサーボモータ10Cによって駆動される。
ブロワ3は、ブロワ駆動回路20により印加電圧が制御されるブロワモータ21によって回転速度が制御され、内気導入口7または外気導入口8のいずれか開かれた導入口から空気を吸引してダクト2を介して車室内へ送風する。エバポレータ4は、ブロワ3の下流側のダクト2内に配設され、ブロワ3により送られてくる空気を冷却する冷媒蒸発器で、冷凍サイクル22を構成する要素のひとつである。
なお、冷凍サイクル22は、エバポレータ4からコンプレッサ23、コンデンサ24、レシーバ25およびエキスパンションバルブ26を介してエバポレータ4に冷媒が循環するように形成された周知のものである。コンプレッサ23は、電磁クラッチ(図示せず)を介してエンジンの回転動力が伝達されることにより回転駆動される。
なお、冷凍サイクル22は、コンプレッサ23の作動(オン)によりエバポレータ4による空気の冷却機能を得、コンプレッサ23の作動停止(オフ)によりエバポレータ4による空気の冷却が停止する。
吹出温度調節装置5は、本例ではヒータコア27およびエアミックスダンパ28等より構成されている。ヒータコア27は、図示しないエンジンの冷却水(以下、温水)を熱源として空気を加熱する加熱用熱交換器で、エバポレータ4より送られてくる冷風を加熱する。
エアミックスダンパ28は、ヒータコア27の入口側に回動自在に取り付けられており、サーボモータ10Bにより設定される開度に応じて、ヒータコア27を通る空気量とヒータコア27を迂回してバイパス通路30を通る空気量とを調節する。
電子制御装置6は、後述するようにCPU6b等を含んで構成されるもので、予めROM6d内に車室内の空調制御のための制御プログラムを記憶しており、その制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。
電子制御装置6には、それぞれ、サーボモータ10A、10B、10Cが接続されており、また電子制御装置6には、ブロワ駆動回路20を介してブロワモータ21に接続されている。
電子制御装置6には、図示しないコンプレッサ駆動回路を介してコンプレッサ23の電磁クラッチに接続されており、その電磁クラッチのコイルに通電することによりエンジンの回転力を伝達してコンプレッサ23を回転駆動する。
更に、電子制御装置6には、車室内の運転席前方のインストルメントパネル(図示せず)に設けられた操作パネル(図示せず)に設置された内外気切替スイッチ36、温度設定スイッチ37およびデフロストモード設定スイッチ38にそれぞれ接続され、電子制御装置6には、それぞれ内気センサ39、外気センサ40、水温センサ41、日射センサ42およびエバ後温度センサ43に接続されている。
内気センサ39および外気センサ40は、それぞれ車室内温度および車室外温度を検出し、その検出温度に応じた内気温信号Trおよび外気温信号Tamを電子制御装置6に送る。水温センサ41およびエバ後温度センサ43は、温水の温度、およびエバポレータ4から吹き出される出口付近空気温度(以下、エバ後温度という)を検出し、その検出温度に応じた水温信号Twおよびエバ後温度信号Teを電子制御装置6に送る。
また、日射センサ42は、車室内に入射した日射量を検出し、その検出した日射量に応じた日射量信号Tsを検出するものである。
ここで、電子制御装置6の構成の詳細について図2を参照して説明する。
すなわち、電子制御装置6は、CPU6b、RAM6c、ROM6d、および電流検出回路6eを備えており、CPU6bは、後述する空調制御処理およびモータの異常判定処理を実行する。RAM6cは、CPU6bの制御に伴うデータを記憶し、ROM6dは、マイクロコンピュータ6bのコンピュータプログラムを記憶する。
また、電流検出回路6eは、電源端子T1、T2の間の回路パターン(以下、電源パターンHaという。)に流れる電流を検出するための回路であって、電源端子T1、T2の間で直列接続される抵抗素子からなる。
ここで、抵抗素子の両端子間電圧は、抵抗素子に流れる電流にほぼ比例して変化し、両端子間電圧がマイクロコンピュータ6bにより電源端子T1、T2を流れる電流を検出するためにサンプリングされる。
電源パターンHaは、回路基板上6aの一面に形成され、電源端子T1には、イグニッションスイッチIGを介して車載バッテリBaの正極端子が接続されている。また、電源端子T2には、サーボモータ10A、10B、10Cがそれぞれ電源配線を介して接続されている。このため、電源端子T1、T2(電源パターンHa)には、車載バッテリBaからサーボモータ10A、10B、10Cに流入する電流が流れることになる。
ここで、サーボモータ10A、10B、10Cは、それぞれ電動モータM1〜M3、およびこれら電動モータM1〜M3を制御する駆動回路K1〜K3から構成されている。
次に、本実施形態の作動について図3、図4を参照して説明する。
図3は空調制御処理を示すフローチャートであり、図4はモータ異常判定処理を示すフローチャートである。電子制御装置6は、空調制御処理およびモータ異常判定処理を時分割で交互に実行する。以下、空調制御処理およびモータ異常判定処理を個別に説明する。
(空調制御処理)
電子制御装置6は、図3のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムを実行する。先ず、イグニッションスイッチIGがONされると、コンピュータプログラムが実行開始される。
すなわち、各種タイマーや制御フラグ等を初期化する(ステップS1)。次に、温度設定スイッチ37から設定温度Tsetを読み込み、RAM6cに記憶する(ステップS2)。
続いて、車室内の空調状態に影響を及ぼす車両環境状態を検出するために各種センサから入力信号を読み込む。すなわち、内気センサ39からの内気温信号Tr、外気センサ40からの外気温信号Tam、温水の温度を検出する水温センサ41からの水温信号Tw、日射センサ42からの日射量信号Tsおよびエバ後温度センサ43からのエバ後温度信号Teを読み込んで、RAM6cに記憶する(ステップS3)。
次に、RAM6cに読み込んだ各種入力データと予めROM6dに記憶されている前述の数式1に基づいて、車室内に吹き出す空気の目標吹出温度Taoを数式1によって算出する(ステップS4)。目標吹出温度Taoは、車室内の環境変化に関わらず、車室内の空気温度を設定温度Tsetに維持するための吹出空気温度である。
Tao=Kset・Tset−Kr・Tr−Kam・Tam
−Ks・Ts+C……(数式1)
ここで、Ksetは温度設定ゲイン、Tsetは温度設定スイッチ37の設定温度、Krは内気温ゲイン、Trは内気センサ39の内気温、Kamは外気温ゲイン、Tamは外気センサ40の外気温、Ksは日射ゲイン、Tsは日射センサ42の日射量、Cは補正定数である。
続いて、ステップS5において、上述のように演算した目標吹出温度Taoに基づいて、ブロア3の風量を設定する。すなわち、ブロワ駆動回路20を介してブロワモータ21に印加するブロア電圧BLWを設定することになる(ステップS5)。
具体的には、目標吹出温度Taoが中間温度域に設定されると、ブロア電圧BLW(ブロア3の風量)が最低値に設定され、目標吹出温度Taoが中間温度域から上昇(或いは、下降)すると、ブロア電圧BLW(すなわち、ブロア3の風量)が徐々に上昇するように設定される。
そして、ステップS6において、上述のように読み込んだ各種入力データ(水温信号Tw、エバ後温度信号Te)と予めROM6dに記憶されている数式2に基づいて、エアミックスダンパ28の目標開度θ0を算出する(ステップS6)。
θ0={(Tao−Te)/(Tw−Te)}×100(%)……(数式2)
なお、Teはエバ後温度センサ43のエバ後温度信号、Twは水温センサ43の水温信号である。
次に、目標吹出温度Taoに基づいて、ダクト2内に内気導入口7より車室内空気(内気)を導入する内気循環モード、および、外気導入口8より車室外空気(外気)を導入する外気導入モードのうち一方を吸入モードとして決定する(ステップS7)。
ここで、目標吹出温度Taoが高温域に設定されるときには、外気導入モードを決定する一方、目標吹出温度Taoが低高温域に設定されるときには、内気循環モードを決定する。
また、内気循環モードおよび外気導入モードは、内外気切替ダンパ9をサーボモータ10Aにより駆動制御して、内気導入口7あるいは外気導入口8のうち何れかを開口するように設定されるものである。
次に、予めROM6dに記憶されているデータに基づいて、コンプレッサ23とエンジンとを駆動連結する電磁クラッチのコイルをオンするか、オフするかを決定する(ステップS8)。例えば、エアコンスイッチがオンで、エバ後温度信号Teが3℃以下であれば、コンプレッサ23はオフとなり、エバ後温度信号Teが4℃以上であれば、コンプレッサ23はオンとなる。
続いて、ステップS9では、目標吹出温度Taoに基づいて、吹出口モードを決定する。本例では、自動的に制御される吹出口モードとしてフェイスモード(FACE)、バイレベルモード(B/L)、およびフットモード(FOOT)が切換可能となっている。
ここで、目標吹出温度Taoが上昇するにつれて、フェイスモード→バイレベルモード→フットモードの順に切り替わることになる。
フェイスモードは、フェイス吹出口ダンパ15にてフェイス吹出口12を開口し、フット吹出口ダンパ16にてフット吹出口13を閉塞し、デフロスト吹出口ダンパ14にてデフロスト吹出口11を閉塞する。これにより、フェイス吹出口12のみから車室内に送風される。
バイレベルモード(上半身モード)は、フェイス吹出口ダンパ15にてフェイス吹出口12を開口し、フット吹出口ダンパ16にてフット吹出口13を開口し、デフロスト吹出口ダンパ14にてデフロスト吹出口11を閉塞する。これにより、空調風は、フェイス吹出口12およびフット吹出口13の両方から車室内に送風される。
フットモード(下半身モード)は、フェイス吹出口ダンパ15にてフェイス吹出口12を閉塞し、フット吹出口ダンパ16にてフット吹出口13を開口し、デフロスト吹出口ダンパ14にてデフロスト吹出口11を閉塞する。これにより、乗員上半身への空調風の吹き出しが遮断され、フット吹出口13からのみ車室内に送風される。
以上のようにステップS5〜S9で決定した制御内容を(風量、吸入モード、電磁クラッチのオン/オフ、吹出口モード)示す制御信号をブロワ駆動回路20、サーボモータ10A、17〜19、29およびコンプレッサ駆動回路等に出力してブロワ3、内外気切替ダンパ9、ドア17〜19、エアミックスダンパ28およびコンプレッサ23を動作させる(ステップS10)。
次に、ステップS10の処理を実行してから制御周期時間τが経過しているか否かを判断し(ステップS11)、この判断結果がNOの場合には制御周期時間τの経過を待つ。また、その判断結果がYESの場合にはステップS2の処理へ戻り、上述の演算、処理が繰り返される。以上の演算、処理を繰り返し実行することによって車両用空調装置1が自動コントロールされる。
(モータ異常判定処理)
この場合、電子制御装置6は、図4のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムを実行する。
先ず、サーボモータ10A、10B、10Cのうち1つのサーボモータだけが駆動されているか否かを判定する(ステップS20)。具体的には、サーボモータ10A〜10Cの駆動回路K1〜K3に対して電動モータM1〜M3をそれぞれ駆動中か否かを問い合わせる。
そして、その問い合わせの結果、1つのサーボモータだけが駆動されている場合には、ステップS21に進んで、電源パターンHaを流れる電流を検出する。具体的には、電流検出回路6eを構成する抵抗素子の両端子間電圧VAを当該電流の代わりにサンプリングする。
次に、ステップS22に移行して、駆動中のサーボモータに異常電流が流れているか否かを調べるための閾値をa(これは予め記憶されている値である)とし、この閾値aを用いて駆動中のサーボモータに異常電流が流れているか否かを判定する(ステップS23)。
ここで、両端子間電圧VAが閾値aよりも小さいときには(VA≦a)、当該駆動中のサーボモータに流れる電流は正常電流であると判定する。一方、両端子間電圧VAが閾値aよりも大きいときには(VA>a)、当該駆動中のサーボモータには異常電流が流れていると判定する。この場合、当該駆動中のサーボモータを停止する。具体的には、当該駆動中のサーボモータの駆動回路に対して駆動を停止させるように指令する。これに伴い、当該駆動回路が電動モータを停止させることになる。
なお、閾値aは、サーボモータ毎に予め決められているデータであり、それらデータはROM6dに予め記憶されている。
一方、ステップS20において、サーボモータ10A、10B、10Cのうち複数のサーボモータが同時に駆動されていると判定するときには、ステップS27に進んで、電源パターンHaを流れる電流を調べるために、電流検出回路6eを構成する抵抗素子の両端子間電圧VAをサンプリングする。
ここで、駆動中の各サーボモータに異常電流が流れているか否か調べるための閾値bを決定する。具体的には、サーボモータ毎にそれぞれの閾値a1、a2、…anが予め決められており、駆動中の各サーボモータに対応する個々の閾値a1、a2、…anを加算してその加算値を閾値b(=a1+a2+…+an)とする。
ここで、両端子間電圧VAが閾値bよりも小さいときには(VA≦b)、当該駆動中の各サーボモータに流れる電流は正常電流であると判定する。一方、両端子間電圧VAが閾値bよりも大きいときには(VA>b)、当該駆動中の各サーボモータのいずれかには、異常電流が流れていると判定する。
この場合、当該駆動中の各サーボモータについて、個別に異常電流が流れているか否かを判定する(ステップS31)。以下、サーボモータ10A、10B、10Cをそれぞれ同時に駆動しているときに、異常電流が流れていると判定される場合について説明する。
先ず、サーボモータ10Aを駆動して、その駆動中にて両端子間電圧VAをサンプリングする。そして、両端子間電圧VAとサーボモータ10Aの閾値a1とを比較して、VA≦a1のときサーボモータ10Aには正常電流が流れていると判定し、一方、VA>a1のときにはサーボモータ10Aには異常電流が流れていると判定する。
また、サーボモータ10B、10Cについてもサーボモータ10Aと同様に、両端子間電圧VAと閾値a2、a3とを比較してサーボモータ10B(10C)に流れる電流が正常電流であるか否かを個別に判定する。
以上のように個々に判定されるとサーボモータ10A、10B、10Cのうち異常電流が流れているサーボモータを判別することができ、その判別されるサーボモータを停止する(ステップS32)。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
すなわち、本実施形態の電子制御装置6は、車載バッテリBaに接続される電源端子T1、T2を有して、電源端子T1を通して車載バッテリBaからの電力をサーボモータ10A、10B、10Cに供給して、かつサーボモータ10A、10B、10Cをそれぞれ制御するものであって、電源端子T1、T2に流れる電流値を検出する電流検出回路6eを備えており、マイクロコンピュータ6bは、電流検出回路6eにより検出される電流に基づいて、サーボモータ10A、10B、10Cのそれぞれについて異常電流が流入しているか判定して(ステップS23、S29、S31)、サーボモータ10A、10B、10Cのうち異常電流が流入していると判定されるサーボモータを停止することを特徴とする。
したがって、本実施形態によれば、異常電流が流入していると判定される電動モータは、その判定後に停止されるので、電源端子T1には異常電流が流れなくなる。このため、電源端子T1を選択するに際して、拘束状態でサーボモータに流れる拘束電流Iyを考慮せずに、サーボモータの正常時に流れる通常電流Ixだけを考慮すればよくなる。
例えば、通常電流IxであるN個のサーボモータを採用する場合には、電源端子T1の許容電流としてはN×Ixにより決まり、図6に示す電子制御装置に比べて、許容電流値Izの小さな電源端子T1を採用することが可能になる。
また、上述の如く、異常電流が流入していると判定されるサーボモータは、その判定後に停止されるので、その停止後には電源端子T1には、異常電流が流れなくなるため、電源端子T1に流れる電流値の最大値が小さくなる。ここで、電源端子T1に接続される回路パターンの幅は、電流の最大値により決まるため、回路パターンの幅も小さくすることができる。
以上により、回路パターンの幅、電源端子T1の選択などの設計の自由度を広げることができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、電子制御装置6とサーボモータ10A、10B、10Cの駆動回路K1、K2、K3とを独立して構成するようにしたが、これに限らず、図5に示すように、電子制御装置6の回路基板6aに、駆動回路K1、K2、K3を構成してもよい。
(その他の実施形態)
上述の各実施形態では、本発明に係る電動モータ用電子制御装置を車両用空調装置に適用した例について説明したが、これに限らず、車両用空調装置以外の機器に適用してもよい。
上述の各実施形態では、電動モータM1〜M3といった3つの電動モータを採用した例について説明したが、これに限らず、4個以上の電動モータを採用してもよい。
以下、上記実施形態と特許請求項の範囲の構成との対応関係について説明すると、車載バッテリィBaが電源装置に相当し、サーボモータ10A、10B、10Cが電動モータに相当し、電子制御装置6が電動モータ用電子制御装置に相当し、電流検出回路6eが「電源端子に流れる電流値を検出する電流検出手段」に相当し、ステップS23、S29、S31の制御処理が、「前記電流検出手段により検出される電流に基づいて、前記複数の電動モータのそれぞれについて異常電流が流入しているか判定する判定手段」に相当し、ステップS25、S32が、「前記複数の電動モータのうち前記異常電流が流入していると前記判定手段により判定される電動モータに対する制御を停止する停止手段」に相当する。
本発明に係る電子制御装置が適用される車両用空調装置の第1実施形態を示す模式図である。 図1の電子制御装置の構成を示す模式図である。 図2の電子制御装置による空調制御処理を示すフローチャートである。 図2の電子制御装置によるモータ異常判定処理を示すフローチャートである。 本発明に係る電子制御装置の第2実施形態の構成を示す模式図である。 電子制御装置の構成を示す模式図である。
符号の説明
6…電子制御装置、T1、T2…電源端子、Ba…車載バッテリ、
10A、10B、10C…サーボモータ、6e…電流検出回路、
6b…マイクロコンピュータ。

Claims (1)

  1. 電源装置(Ba)に接続される電源端子(T1、T2)を有して、前記電源端子を通して前記電源装置からの電力を複数の電動モータに供給して、かつ前記複数の電動モータをそれぞれ制御する電動モータ用電子制御装置であって、
    前記電源端子に流れる電流値を検出する電流検出手段(6e)と、
    前記複数の電動モータのうち1つの電動モータだけが駆動されているか否かを判定する第1の判定手段(S20)と、
    前記第1の判定手段(S20)により1つの電動モータだけが駆動されていると判定された場合には、前記駆動されていると判定された1つの電動モータに異常電流が流入しているか否かについて、前記電流検出手段により検出される電流に基づいて判定する第2の判定手段(S23)と、
    前記1つの電動モータに異常電流が流入していると前記第2の判定手段(S23)が判定したときには、前記異常電流が流入していると前記第2の判定手段により判定された電動モータを停止する第1の停止手段(S25)と、
    前記複数の電動モータのうち2つ以上の電動モータが同時に駆動されていると前記第1の判定手段(S20)が判定した場合には、前記電流検出手段により検出される電流に基づき、前記駆動されていると判定された2つ以上の電動モータのうちいずれかの電動モータに異常電流が流入しているか否かを判定する第3の判定手段(S29)と、
    前記駆動されていると判定された2つ以上の電動モータのうちいずれかの電動モータに異常電流が流入していると前記第3の判定手段(S29)が判定した場合には、前記電流検出手段により検出される電流に基づき、前記駆動されていると判定された2つ以上の電動モータについて異常電流が流入しているか否かを前記電動モータ毎に判別する個別判別手段(S31)と、
    前記駆動されていると判定された2つ以上の電動モータのうち前記個別判別手段により異常電流が流入していると判別された電動モータを停止する第2の停止手段(S32)と、を備えることを特徴とする電動モータ用電子制御装置。
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