JP6323417B2 - 車両用バックドア構造 - Google Patents

車両用バックドア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6323417B2
JP6323417B2 JP2015175151A JP2015175151A JP6323417B2 JP 6323417 B2 JP6323417 B2 JP 6323417B2 JP 2015175151 A JP2015175151 A JP 2015175151A JP 2015175151 A JP2015175151 A JP 2015175151A JP 6323417 B2 JP6323417 B2 JP 6323417B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
outer side
wall portion
side wall
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015175151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017047872A (ja
Inventor
上野 幸一郎
幸一郎 上野
裕士 神田
裕士 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015175151A priority Critical patent/JP6323417B2/ja
Priority to US15/233,635 priority patent/US9981535B2/en
Priority to DE102016214920.2A priority patent/DE102016214920A1/de
Publication of JP2017047872A publication Critical patent/JP2017047872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6323417B2 publication Critical patent/JP6323417B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J5/00Doors
    • B60J5/10Doors arranged at the vehicle rear
    • B60J5/101Doors arranged at the vehicle rear for non-load transporting vehicles, i.e. family cars including vans
    • B60J5/107Doors arranged at the vehicle rear for non-load transporting vehicles, i.e. family cars including vans constructional details, e.g. about door frame, panels, materials used, reinforcements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J5/00Doors
    • B60J5/10Doors arranged at the vehicle rear
    • B60J5/101Doors arranged at the vehicle rear for non-load transporting vehicles, i.e. family cars including vans

Description

本発明は、車両後部のバックドアに適用される車両用バックドア構造に関する。
バックドアにおいては、ドア上端部がドアヒンジによって車体上部に取り付けられると共に、ドア下端部がロックされた状態でドア両サイド部の上下方向中間部がダンパによって車室外側へ付勢される構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、バックドアにおいては、例えば軽量化を図る等のために、樹脂製のパネルが用いられる場合がある(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
ここで、樹脂製のパネルは例えば鋼製のパネルと比べて変形し易いことから、樹脂製のドアインナパネルの両サイド部には、建付け剛性の確保等の観点から、ビード部が形成されると共に補強用のリインフォースがボルト締結されている場合がある(例えば、下記特許文献1の段落[0026]、[0028]及び図2、並びに下記特許文献2の段落[0002]〜[0004]及び図5〜図8参照)。この構造について簡単に説明すると、ドアインナパネルの両サイド部のビード部は、ドア上下方向に延びて車室内側へ凹んだ凹形状に形成され、リインフォースはビード部の凹部内側に配置されてドアインナパネルのサイド部にボルト締結される。
特許第5708428号公報 特開2010−173348号公報 特開2013−129265号公報
しかしながら、ドアインナパネルにおいてリインフォースがボルト締結される部位は、意匠上の観点から、例えば上記特許文献2の図6〜図8に示されるように、ドア閉止状態で車室から見える部位は回避され、ドア閉止状態で車室から見えない部位に限定されてしまう。すなわち、ドアインナパネルにおいてドア閉止状態でドア開口部のウェザーストリップよりも車両幅方向内側の部位で車室側に露出する部位(ビード部の車室内側の端部を含む)にはリインフォースはボルト締結されない。このため、このような先行技術による場合、質量の増加を抑えながらバックドアの建付け剛性を確保するのが難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、質量の増加を抑えながらバックドアの建付け剛性を確保することができる車両用バックドア構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用バックドア構造は、車両後部のバックドア開口部を開閉し、上端部がドアヒンジによって車体上部に取り付けられると共に、下端部の車両幅方向中間部がドアロック機構によって車体下部に係止され、閉止状態では上下方向中間部の車両幅方向両端部がダンパによって車室外側へ付勢されるバックドアを有し、前記バックドアのドア内板を構成し、車両幅方向両端部においてドア上下方向に延在されて車室内側へ凹んだ凹形状の左右一対の縦ビード部が形成され、前記縦ビード部は、前記縦ビード部の車両幅方向外側の端部を構成してドア厚さ方向に沿って配置された外側側壁部と、前記縦ビード部の車室内側の端部を構成して車両幅方向に沿って配置された凹底壁部と、を含んで構成されている樹脂製のドアインナパネルと、前記縦ビード部の凹形状の内側に配置されてドア上下方向に延在されたサイド補強部を含んで構成され、前記サイド補強部は、前記縦ビード部における前記外側側壁部から前記凹底壁部までの部位に沿った曲板形状とされた曲板部を有すると共に、前記外側側壁部及び前記凹底壁部にそれぞれ接着層を介して接合されている左右一対のリインフォースと、を備え、前記縦ビード部において前記ドアインナパネルの下部側に形成された下部構成部は、前記外側側壁部の車室内側の端末から車両幅方向内側に延在され、前記バックドア開口部に装着されたウェザーストリップにドア閉止状態で当接する第一中間壁部と、前記第一中間壁部の車両幅方向内側の端末と前記凹底壁部の車両幅方向外側の端末とを繋ぎ、ドア厚さ方向に沿って配置された第二中間壁部と、を含んで構成され、前記サイド補強部は、前記下部構成部の凹形状の内側に配置される部位を含んで構成されて当該部位が前記外側側壁部及び前記凹底壁部にそれぞれ接着層を介して接合されている
上記構成によれば、樹脂製のドアインナパネルの車両幅方向両端部にはドア上下方向に延在されて車室内側へ凹んだ凹形状の縦ビード部が形成されているので、ドア閉止状態でのダンパの付勢力に対するドアインナパネルの車両幅方向両端部の剛性が縦ビード部によって高められる。また、縦ビード部の凹形状の内側にはリインフォースのサイド補強部が配置されてドア上下方向に延在されているので、縦ビード部はリインフォースによって補強される。
ここで、サイド補強部は、縦ビード部における外側側壁部から凹底壁部までの部位に沿った曲板形状とされた曲板部を有すると共に、外側側壁部及び凹底壁部にそれぞれ接着層を介して接合されている。このため、この構造では、荷重入力によって縦ビード部における外側側壁部から凹底壁部までの部位が変形しようとした場合、サイド補強部の曲板部全体で外側側壁部から凹底壁部までの部位の変形を抑えることができる。したがって、ドア閉止状態でドアインナパネルがダンパの付勢力を受けた場合、サイド補強部の剛性を効果的に活かして荷重に抗することができる。また、この構造では、車室からは縦ビード部とサイド補強部との結合構造が見えないうえ、質量の増加も抑えられる。
また、本発明の車両用バックドア構造では、縦ビード部の下部構成部では、外側側壁部の車室内側の端末から車両幅方向内側に延在された第一中間壁部がドア閉止状態でウェザーストリップに当接する。また、縦ビード部の下部構成部では、第一中間壁部の車両幅方向内側の端末と凹底壁部の車両幅方向外側の端末とを繋ぐ第二中間壁部がドア厚さ方向に沿って配置されており、縦ビード部は、ウェザーストリップに当接する第一中間壁部から更に車室内側に凹んだ形状になっている。これに対して、サイド補強部は、縦ビード部の下部構成部の凹形状の内側に配置される部位を含んで構成されて当該部位が外側側壁部及び凹底壁部にそれぞれ接着層を介して接合されている。したがって、縦ビード部のドア厚さ方向の深さが深くても、外側側壁部から凹底壁部までの部位の変形がサイド補強部によって効果的に抑えられる。
請求項2に記載する本発明の車両用バックドア構造は、請求項1に記載の構成において、前記サイド補強部は、前記下部構成部の凹形状の内側に配置される部位において、前記外側側壁部の車室外側の部位及び前記凹底壁部の車両幅方向内側の部位に接着層を介して接合されると共に、前記外側側壁部の車室内側の部位との間、前記第一中間壁部との間、前記第二中間壁部との間、及び前記凹底壁部の車両幅方向外側の部位との間にそれぞれ隙間が設定されている。
また、サイド補強部は、縦ビード部の下部構成部の凹形状の内側に配置される部位において、外側側壁部の車室外側の部位及び凹底壁部の車両幅方向内側の部位に接着層を介して接合されると共に、外側側壁部の車室内側の部位との間、第一中間壁部との間、第二中間壁部との間、及び凹底壁部の車両幅方向外側の部位との間にそれぞれ隙間が設定されている。このため、質量の増加が一層抑えられるうえ、縦ビード部及びサイド補強部に製造誤差があっても、その製造誤差は隙間によって吸収される。
請求項3に記載する本発明の車両用バックドア構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記縦ビード部の前記外側側壁部、及び前記サイド補強部の前記曲板部において前記外側側壁部に沿って配置された外側側壁補強部には、前記ダンパの取付部が設定され、前記ダンパの取付部と同等のドア上下方向位置において、前記外側側壁補強部は、前記ダンパの取付部に対して車室外側及び車室内側の各部位がそれぞれ接着層を介して前記外側側壁部に接合されている。
上記構成によれば、縦ビード部の外側側壁部、及びサイド補強部の曲板部において外側側壁部に沿って配置された外側側壁補強部にはダンパの取付部が設定されているので、縦ビード部の外側側壁部及びサイド補強部の外側側壁補強部にはダンパ側から荷重が直接的に作用する。ここで、ダンパの取付部と同等のドア上下方向位置において、外側側壁補強部は、ダンパの取付部に対して車室外側及び車室内側の各部位がそれぞれ接着層を介して外側側壁部に接合されている。このため、縦ビード部の外側側壁部及びサイド補強部の外側側壁補強部に対して、略ドア厚さ方向の力がダンパ側から直接的に作用しても、縦ビード部の外側側壁部及びサイド補強部の外側側壁補強部の相対変位が接着層によって効果的に抑えられる。
以上説明したように、本発明の車両用バックドア構造によれば、質量の増加を抑えながらバックドアの建付け剛性を確保することができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両用バックドア構造が適用されたバックドアを含む車両後部を示す斜視図である。 図1のバックドアを車両後方側から見た状態でかつアウタユニットを透視した状態で示す正面図である。 図2の3−3線に沿って切断した状態で示す拡大断面図である。 図2の4−4線に沿って切断した状態で示す拡大断面図である。 対比構造が適用されたバックドアの建付け状態を説明するための説明図である。 縦ビード部とサイド補強部とを接着層を介して接合した構造が適用されたバックドアの建付け状態を説明するための説明図である。
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係る車両用バックドア構造について図1〜図6を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印Wは車両幅方向を示している。また、バックドア30のドア幅方向(ドア左右方向)は車両幅方向と同じ方向になっている。
図1には、自動車の車両後部10が斜視図にて示されている。図1に示されるように、車両後部10には、車両前後方向の後向きに開口するバックドア開口部12が形成されており、このバックドア開口部12を開閉するためのバックドア30(広義には「開閉体」として把握される要素である。)が設けられている。バックドア開口部12の両サイドにはリヤピラー14が立設され、バックドア開口部12の上縁側にはリヤルーフヘッダ部16が略車両幅方向に沿って配置され、バックドア開口部12の下縁側にはロアバック部18が略車両幅方向に沿って配置されている。また、バックドア開口部12には、ウェザーストリップ20(図3及び図4参照)が装着されている。
バックドア30は、ドアの下部にバックドア本体部30Aを備えると共に、ドアの上部にバックドア枠部30Bを備えている。バックドア枠部30Bには後述するバックドアウインドガラス32B(「リヤガラス」ともいう。)が装着されている。バックドア30の上端部は、車体への取付側となる基端部となっており、上端部の左右両側がドアヒンジ22によって車体上部のリヤルーフヘッダ部16に取り付けられている。バックドア30とリヤルーフヘッダ部16とを連結するドアヒンジ22は、車両幅方向を軸方向とするヒンジ軸(図示省略)を備えており、バックドア30は、ドアヒンジ22のヒンジ軸回りに回転移動されることで、バックドア開口部12を開閉可能となっている。すなわち、バックドア30は、バックドア開口部12を閉止する閉止位置(図1の状態)と、バックドア開口部12を開放する開放位置(図示省略)との間で移動可能とされている。
バックドア30の下端部の車両幅方向中間部は、ドアロック機構24によって車体下部に係止されるようになっている。ドアロック機構24は、バックドア30側に取り付けられるロック機構部24Aと、ロアバック部18側に取り付けられるストライカ24Bと、を備えている。ロック機構部24Aは、ストライカ24Bに係止可能とされ、ロック機構部24Aがストライカ24Bに係止されることで、バックドア30が閉止状態で保持されるようになっている。
また、バックドア30の上下方向中間部の車両幅方向両端部には、ダンパ26が取り付けられている。一対のダンパ26は、バックドア開口部12の両サイド部における上下方向中間部側に取付部材を介して取り付けられると共に車両幅方向の軸回りに回転移動可能に配置されたシリンダ26Aと、このシリンダ26A内に一部が配置されると共にシリンダ26Aの先端側からの突出量を変化させるように往復移動可能とされたピストン26Bと、を含んで構成されている。そして、ピストン26Bの先端部には、ジョイント部26C(図4参照)が設けられ、このジョイント部26Cに取り付けられたステー取付ボルト26D(図4参照)が、バックドア枠部30Bの両サイド下部側に取り付けられている。ダンパ26は、バックドア30の閉止状態ではバックドア30の上下方向中間部の車両幅方向両端部を車室外側(車両後方側の成分を含む方向であり、本実施形態では矢印A方向)へ付勢すると共に、バックドア30の開度に応じて回転移動しながら伸長する。そして、ダンパ26が伸長することによって、バックドア30の開放操作力が低減されると共に、開放状態が維持される。
図2には、バックドア30が車両後方側から見た状態でかつ二点鎖線で示すアウタユニット32が透視された状態での正面図にて示されている。バックドア30は、車室外側(ドア外側)に配置されたアウタユニット32と、車室内側(ドア内側)に配置されたドアインナパネル34と、を含んで構成されている。なお、ドアインナパネル34の下部の所定範囲には、その車室内側(ドア内側)にドアトリム35(図3参照)が取り付けられている。
図1に示されるように、アウタユニット32は、バックドア30の下部に配置された樹脂製のドアアウタパネル32Aと、バックドア30の上部に配置されたバックドアウインドガラス32Bと、バックドア30の上端部に配置された樹脂製のリヤスポイラ32Cと、を含んで構成されている。ドアアウタパネル32Aは、バックドア30におけるバックドア本体部30Aの外板を構成している。また、バックドアウインドガラス32Bは、ドアアウタパネル32Aの上端部に接着層を介して接合されており、リヤスポイラ32Cは、バックドアウインドガラス32Bの上端部に接着層を介して接合されている。
これに対して、図2に示されるドアインナパネル34は、樹脂製とされてバックドア30のドア内板を構成し、バックドア本体部30Aの内板を構成するドアインナパネル本体部34Aと、バックドア枠部30B(図1参照)を構成するドアインナパネル枠部34Bと、を備えている。ドアインナパネル34及びアウタユニット32は、互いに対向配置され、ドアインナパネル34の外周縁部34Zとアウタユニット32の外周縁部32Zとが接着層33(図3及び図4参照)を介して接合されている。
ドアインナパネル34には、その外周部を一周するように環状ビード42が形成されている。環状ビード42は、車室内側へ凹んだ凹形状に形成されている。環状ビード42の一部は、ドアインナパネル34の車両幅方向両端部においてドア上下方向に延在されて車室内側へ凹んだ凹形状に形成された縦ビード部44とされている。縦ビード部44については詳細後述する。
また、ドアインナパネル34(ドアインナパネル枠部34B)の上端部は、車両幅方向両端部寄りの部位が左右一対のドアヒンジ取付部36とされ、前述したドアヒンジ22が取り付けられる。ドアヒンジ取付部36にはボルト挿通孔36Aが形成されると共に、ドアヒンジ取付部36の車両後方側にはリインフォースとしてのヒンジリインフォース50(詳細後述)の上端部が重ね合わせられている。
これに対して、ドアインナパネル34(ドアインナパネル本体部34A)の下端部の車両幅方向中間部は、前述したロック機構部24Aが取り付けられるロック機構取付部38とされている。ロック機構取付部38には、配線用の孔38Aが貫通形成されると共に、ロックリインフォース46の取付用として左右一対の側壁部38Bが形成されている。
ロックリインフォース46は、金属製(例えば、鋼製)であり、正面視で略U字状に曲げられて左右一対の縦壁部46Aと下壁部46Bとを備えた高強度・高剛性の補強部材である。このロックリインフォース46は、一対の側壁部38Bの間に配置され、縦壁部46Aが側壁部38Bにボルト締結等により固定されることでドアインナパネル34の下端部に固定され、ドアインナパネル34におけるロック機構取付部38を補強している。
一方、左右一対のヒンジリインフォース50は、金属製(例えば、鋼製)であり、正面視で略L字状に曲げられた高強度・高剛性の補強部材である。これらのヒンジリインフォース50は、環状ビード42に沿ってドアインナパネル34の外周部における左右上端部から車両幅方向外側端部の下部にかけての部位に固定されている。すなわち、ヒンジリインフォース50は、ドアインナパネル34の左右上端部におけるドアヒンジ取付部36を補強する上端補強部52と、上端補強部52の車両幅方向外側の端部からドア下方側に延設されてバックドア30の左右両端部側に設けられてドアインナパネル34の左右両端部を補強するサイド補強部54と、を備えている。
ヒンジリインフォース50の上端部には、ドアヒンジ取付部36のボルト挿通孔36Aに対応する部位にボルト挿通孔52Aが形成されている。そして、ボルト挿通孔36A、52Cに挿通されたボルト(図示省略)等によってドアヒンジ22がドアインナパネル34及びヒンジリインフォース50に締結される。
また、ヒンジリインフォース50のサイド補強部54のドア上下方向中間部には、その車両幅方向外側の部位に金属製の補強ブラケット48が溶接部(図示省略)を介して接合されている(図4参照)。補強ブラケット48は、ヒンジリインフォース50に対して車室外側に配置されてドア上下方向に延在されている。
次に、ドアインナパネル34の縦ビード部44及びヒンジリインフォース50のサイド補強部54について詳細に説明する。図3には、図2の3−3線に沿って切断した状態の拡大断面図が示され、図4には、図2の4−4線に沿って切断した状態の拡大断面図が示されている。
これらの図に示されるように、縦ビード部44は、縦ビード部44の車両幅方向外側の端部を構成してドア厚さ方向に沿って配置された外側側壁部44Aを備えると共に、縦ビード部44の車室内側の端部を構成して車両幅方向に沿って配置された凹底壁部44B、44Cを備えている。凹底壁部44B、44Cについては、図2に示される縦ビード部44においてドアインナパネル34の上部側に形成された上部構成部44Xにおける凹底壁部に符号44Bを付し、縦ビード部44においてドアインナパネル34の下部側に形成された下部構成部44Yの凹底壁部に符号44Cを付している。図3及び図4に示されるように、外側側壁部44Aの車室外側の端末は、ドアインナパネル34の外周縁部34Zの車両幅方向内側の端末に接続されている。また、図4に示されるように、縦ビード部44の上部構成部44Xでは、外側側壁部44Aの車室内側の端末は凹底壁部44Bの車両幅方向外側の端末に接続されている。
また、図3に示されるように、縦ビード部44の下部構成部44Yでは、外側側壁部44Aの車室内側の端末と、凹底壁部44Cの車両幅方向外側の端末とは、第一中間壁部44D及び第二中間壁部44Eを介して接続されている。
第一中間壁部44Dは、外側側壁部44Aの車室内側の端末から車両幅方向内側に延在され、第二中間壁部44Eは、第一中間壁部44Dの車両幅方向内側の端末と凹底壁部44Cの車両幅方向外側の端末とを繋いでドア厚さ方向に沿って配置されている。また、第一中間壁部44Dは、バックドア開口部12に装着されたウェザーストリップ20にドア閉止状態で当接する。なお、図4に示されるように、縦ビード部44の上部構成部44Xでは、凹底壁部44Bが、バックドア開口部12に装着されたウェザーストリップ20にドア閉止状態で当接する。補足説明すると、図2に示されるように、下部構成部44Yの第一中間壁部44Dと、上部構成部44Xの凹底壁部44Bとは、連続して形成されている。
図2〜図4に示されるように、ヒンジリインフォース50のサイド補強部54は、縦ビード部44の凹形状の内側に配置されてドア上下方向に延在されている。図3及び図4に示されるように、サイド補強部54は、縦ビード部44における外側側壁部44Aから凹底壁部44B、44Cまでの部位に沿った曲板形状とされた曲板部54Xを有する。
サイド補強部54の曲板部54Xは、外側側壁部44Aに沿って配置された外側側壁補強部54Aと、凹底壁部44B、44Cに沿って配置された凹底壁補強部54B、54Cと、を備えると共に、図3に示される第一中間壁部44Dに沿って配置された第一中間壁補強部54Dと、第二中間壁部44Eに沿って配置された第二中間壁補強部54Eと、を備えている。図3及び図4に示されるように、サイド補強部54(曲板部54X)の外側側壁補強部54Aは、外側側壁部44Aに接着層56Aを介して接合され、サイド補強部54(曲板部54X)の凹底壁補強部54B、54Cは、凹底壁部44B、44Cに接着層56B、56Cを介して接合されている。
なお、図2に示されるように、接着層56Bのドア上下方向の下方側の延長部(接着層56X)は、第一中間壁補強部54Dのドア上下方向の上部と第一中間壁部44Dのドア上下方向の上部との間に介在されると共に、そのドア上下方向の下端が接着層56Cのドア上下方向の上端と同等のドア上下方向位置に設定されている。また、補強ブラケット48のドア上下方向の下端位置は、接着層56Xのドア上下方向の下端位置よりも、下方側のドア上下方向位置に設定されている。
ここで、図3を参照しながらサイド補強部54が縦ビード部44の下部構成部44Yの凹形状の内側に配置される部位について更に説明する。
図3に示されるように、サイド補強部54(曲板部54X)の外側側壁補強部54Aは、そのドア厚さ方向の中間部を段差部として、車室外側の部位が車室内側の部位よりも僅かに車両幅方向外側に配置されている。そして、外側側壁補強部54Aの車室外側の部位は、外側側壁部44Aの車室外側の部位に接着層56Aを介して接合されている。また、サイド補強部54(曲板部54X)の凹底壁補強部54Cは、その車両幅方向の中間部を段差部として、車両幅方向内側の部位が車両幅方向外側の部位よりも僅かに車室内側に配置されている。そして、凹底壁補強部54Cの車両幅方向内側の部位は、凹底壁部44Cの車両幅方向内側の部位に接着層56Cを介して接合されている。
さらに、サイド補強部54(曲板部54X)は、外側側壁部44Aの車室内側の部位との間に第一の隙間58A、第一中間壁部44Dとの間に第二の隙間58B、第二中間壁部44Eとの間に第三の隙間58C、及び凹底壁部44Cの車両幅方向外側の部位との間に第四の隙間58Dがそれぞれ設定されている。第一の隙間58Aと第二の隙間58Bとは連続して設定され、第二の隙間58Bと第三の隙間58Cとは連続して設定され、第三の隙間58Cと第四の隙間58Dとは連続して設定されている。
なお、凹底壁補強部54Cの車両幅方向内側の端末からは車室外側に延在されたフランジ部54Gが形成されている。同様に、図4に示される凹底壁補強部54Bの車両幅方向内側の端末からも車室外側に延在されたフランジ部54Fが形成されている。図3及び図4に示されるフランジ部54F、54Gはサイド補強部54の剛性確保用とされている。
次に、図4を参照しながら、ダンパ26の取付部40及びその周囲部について説明する。
図4に示されるように、縦ビード部44の外側側壁部44A、サイド補強部54の外側側壁補強部54A及び補強ブラケット48には、ダンパ26の取付部40が設定されている。なお、補強ブラケット48は、サイド補強部54の外側側壁補強部54Aに重ね合わせられた第一補強部48Aと、サイド補強部54の凹底壁補強部54Bに重ね合わせられた第二補強部48Bと、第一補強部48Aの車室外側の端末から車両幅方向内側に延在された補強フランジ部48Cと、を備えている。
縦ビード部44の外側側壁部44Aには、ステー取付ボルト26Dを通すための貫通孔44Kが形成され、貫通孔44K内には、鍔付カラー60の筒状の軸部60Aが挿通状態で配置されている。鍔付カラー60の軸部60Aは、サイド補強部54の外側側壁補強部54Aに形成されたボルト挿通孔54Kの外周部に突き当てられている。鍔付カラー60の鍔部60Bは、外側側壁部44Aの車両幅方向外側の面に接している。また、補強ブラケット48には、外側側壁補強部54Aのボルト挿通孔54Kに対応する位置にボルト挿通孔48Kが貫通形成されている。補強ブラケット48の車両幅方向内側の面でボルト挿通孔48Kの外周部にはウエルドナット62が予め固着されている。
ウエルドナット62には、鍔付カラー60内及びボルト挿通孔54K、48Kを車両幅方向外側から貫通したステー取付ボルト26Dの軸部26Jが螺合されている。これにより、ステー取付ボルト26Dのフランジ部26Fとウエルドナット62との間で鍔付カラー60、サイド補強部54の外側側壁補強部54A及び補強ブラケット48の第一補強部48Aが挟まれて締め付けられている。換言すれば、ステー取付ボルト26Dが縦ビード部44の外側側壁部44A、サイド補強部54の外側側壁補強部54A及び補強ブラケット48の第一補強部48Aに取り付けられている。
サイド補強部54の外側側壁補強部54Aは、図4に示されるダンパ26の取付部40と同等のドア上下方向位置において、ダンパ26の取付部40に対して車室外側の部位が接着層56A(56A1)を介して外側側壁部44Aに接合されると共に、ダンパ26の取付部40に対して車室内側の部位が接着層56A(56A2)を介して外側側壁部44Aに接合されている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図2に示されるように、樹脂製のドアインナパネル34の車両幅方向両端部にはドア上下方向に延在されて車室内側へ凹んだ凹形状の縦ビード部44が形成されているので、ドア閉止状態でのダンパ26(図1参照)の付勢力に対するドアインナパネル34の車両幅方向両端部の剛性が縦ビード部44によって高められる。また、縦ビード部44の凹形状の内側には金属製のヒンジリインフォース50のサイド補強部54が配置されてドア上下方向に延在されているので、縦ビード部44はヒンジリインフォース50によって補強される。
ここで、図3及び図4に示されるように、ヒンジリインフォース50のサイド補強部54は、縦ビード部44における外側側壁部44Aから凹底壁部44B、44Cまでの部位に沿った曲板形状とされた曲板部54Xを有し、外側側壁部44Aに接着層56Aを介して接合されると共に、凹底壁部44B、44Cに接着層56B、56Cを介して接合されている。このため、この構造では、荷重入力によって縦ビード部44における外側側壁部44Aから凹底壁部44B、44Cまでの部位が変形しようとした場合、サイド補強部54の曲板部54X全体で外側側壁部44Aから凹底壁部44B、44Cまでの部位の変形を抑えることができる。したがって、ドア閉止状態でドアインナパネル34がダンパ26(図1参照)の付勢力を受けた場合、サイド補強部54の剛性を効果的に活かして荷重に抗することができる。また、この構造では、車室からは縦ビード部44とサイド補強部54との結合構造が見えないうえ、質量の増加も抑えられる。
また、図3に示されるように、縦ビード部44の下部構成部44Yでは、外側側壁部44Aの車室内側の端末から車両幅方向内側に延在された第一中間壁部44Dがドア閉止状態でウェザーストリップ20に当接する。また、縦ビード部44の下部構成部44Yでは、第一中間壁部44Dの車両幅方向内側の端末と凹底壁部44Cの車両幅方向外側の端末とを繋ぐ第二中間壁部44Eがドア厚さ方向に沿って配置されており、縦ビード部44は、ウェザーストリップ20に当接する第一中間壁部44Dから更に車室内側に凹んだ形状になっている。これに対して、サイド補強部54は、縦ビード部44における外側側壁部44Aから凹底壁部44Cまでの部位に沿った曲板形状とされた曲板部54Xを有し、外側側壁部44Aに接着層56Aを介して接合されると共に、凹底壁部44Cに接着層56Cを介して接合されている。したがって、縦ビード部44のドア厚さ方向の深さが深くても、外側側壁部44Aから凹底壁部44Cまでの部位の変形がサイド補強部54によって効果的に抑えられる。
また、サイド補強部54は、縦ビード部44の下部構成部44Yの凹形状の内側に配置される部位において、外側側壁部44Aの車室外側の部位に接着層56Aを介して接合されると共に、凹底壁部44Cの車両幅方向内側の部位に接着層56Cを介して接合され、更に、外側側壁部44Aの車室内側の部位との間、第一中間壁部44Dとの間、第二中間壁部44Eとの間、及び凹底壁部44Cの車両幅方向外側の部位との間に、隙間58A〜58Dが設定されている。このため、質量の増加が一層抑えられるうえ、縦ビード部44及びサイド補強部54に製造誤差があっても、その製造誤差は隙間58A〜58Dによって吸収される。また、縦ビード部44の下部構成部44Yとサイド補強部54との非接合部を接触状態とせずに非接触状態にすることで、非接合部同士の摩擦等に起因する異音の発生を抑制することもできる。
ここで、図5及び図6のグラフを参照しながらさらに補足説明する。図5及び図6に示される各グラフは、ダンパ(26)及びウェザーストリップ(20)が装備されずかつドアロック機構(24)によるロックがなされていない状態でバックドア(30)が閉められた場合の基準位置に対して、ダンパ(26)及びウェザーストリップ(20)が装備されかつドアロック機構(24)によるロックがなされた状態でバックドア(30)が閉止された場合の位置がどの程度変位しているのかを示している。
図6のグラフは、縦ビード部とサイド補強部とを接着層を介して接合した構造が適用されたバックドアの結果を示している。より具体的に説明すると、この構造は、図4に示される外側側壁補強部54Aにおいてダンパ26の取付部40に対して車室内側の部位と外側側壁部44Aとの間の接着層56A(56A2)がない点を除いて本実施形態に係るバックドア構造と同様の構造である。これに対して、図5のグラフは、対比構造が適用された樹脂製のバックドアの結果を示している。前記対比構造は、本実施形態における縦ビード部44とサイド補強部54との間の接着層56A、56B、56Cを設けない構造であり、縦ビード部とサイド補強部とをボルト締結した構造である。より具体的に説明すると、この対比構造は、各サイド補強部の下部構成部では外側側壁部に対して計三箇所がボルト締結されると共に凹底壁部に対して計二箇所がボルト締結され、各サイド補強部の上部構成部では外側側壁部に対して計二箇所がボルト締結されている。なお、前記対比構造は、他の点は本実施形態に係るバックドア構造と同様の構造となっている。
図5(I)及び図6(I)では測定対象となるバックドアを図2と同様の状態で示しており、図5(I)の太線70及び図6(I)の太線71はそれぞれ測定部位を示している。また、図5(A)、図5(B)、図6(A)及び図6(B)はドア左側縁部の結果を示すグラフであり、図5(C)、図5(D)、図6(C)及び図6(D)はドア右側縁部の結果を示すグラフである。また、図5(E)、図5(F)、図6(E)及び図6(F)はドア上側縁部の結果を示すグラフであり、図5(G)、図5(H)、図6(G)及び図6(H)はドア下側縁部の結果を示すグラフである。
図5(A)〜図5(D)及び図6(A)〜図6(D)の縦軸は車両上下方向の高さ位置を示している。図5(A)、図5(D)、図6(A)及び図6(D)の横軸は車両前後方向への変位量(ずれ量)を示し、図5(B)、図5(C)、図6(B)及び図6(C)の横軸は車両上下方向への変位量(ずれ量)を示している。
一方、図5(E)〜図5(H)及び図6(E)〜図6(H)の横軸は車両幅方向の位置を示している。図5(E)、図5(H)、図6(E)及び図6(H)の縦軸は車両前後方向への変位量(ずれ量)を示し、図5(F)、図5(G)、図6(F)及び図6(G)の縦軸は車両上下方向への変位量(ずれ量)を示している。
これらのグラフに示されるように、全般的に見て、縦ビード部とサイド補強部とをボルト締結した対比構造の場合(図5)よりも、縦ビード部とサイド補強部とを接着層を介して接合した構造の場合(図6)のほうが、建付け性能が良いことが判る。図5(A)、図5(D)、図6(A)及び図6(D)に示されるように、縦ビード部とサイド補強部とをボルト締結した対比構造のバックドアのカーブ変化量Y1、Y2(図5(A)及び図5(D))に比べて、縦ビード部とサイド補強部とを接着層を介して接合した構造が適用されたバックドアのカーブ変化量X1、X2(図6(A)及び図6(D))がかなり抑えられている。なお、カーブ変化量は、グラフ線の両端を結ぶ直線から垂線を引いて、グラフ線と交わる点までの距離のうち最大となるものをいう。
また、本実施形態では、図4に示されるように、縦ビード部44の外側側壁部44A及びサイド補強部54の外側側壁補強部54Aには、ダンパ26の取付部40が設定されているので、縦ビード部44の外側側壁部44A及びサイド補強部54の外側側壁補強部54Aにはダンパ26側からの荷重が直接的に作用する。ここで、ダンパ26の取付部40と同等のドア上下方向位置において、外側側壁補強部54Aは、ダンパ26の取付部40に対して車室外側の部位が接着層56A(56A1)を介して外側側壁部44Aに接合されると共に、ダンパ26の取付部40に対して車室内側の部位が接着層56A(56A2)を介して外側側壁部44Aに接合されている。このため、縦ビード部44の外側側壁部44A及びサイド補強部54の外側側壁補強部54Aに対して、略ドア厚さ方向の力がダンパ26側から直接的に作用しても、縦ビード部44の外側側壁部44A及びサイド補強部54の外側側壁補強部54Aの相対変位が接着層56A(56A1、56A2)によって効果的に抑えられる。
以上説明したように、本実施形態の車両用バックドア構造によれば、質量の増加を抑えながらバックドア30の建付け剛性を確保することができる。また、本実施形態では、例えば縦ビード部とサイド補強部とをボルト締結した対比構造に比べて、コストも抑えることができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態の変形例として、サイド補強部は、縦ビード部の下部構成部の凹形状の内側に配置される部位において、外側側壁部及び凹底壁部に接着層を介して接合されると共に、第一中間壁部及び第二中間壁部の少なくとも一方に接着層を介して接合されていてもよい。
また、上記実施形態の変形例として、ダンパの取付部と同等のドア上下方向位置において、外側側壁補強部のうちダンパの取付部に対して車室外側の部位が接着層を介して縦ビード部の外側側壁部に接合されているが、外側側壁補強部のうちダンパの取付部に対して車室内側の部位と縦ビード部の外側側壁部との間には接着層が介在されていないような構造も採り得る。
また、上記実施形態では、ヒンジリインフォース50が金属製となっているが、リインフォースとしてのヒンジリインフォースは繊維強化樹脂(FRP(一例としてCFRP))製でもよい。
また、上記実施形態では、アウタユニット32のドアアウタパネル32Aが樹脂製となっているが、アウタユニットのドアアウタパネルが金属製とされた構成も採り得る。
なお、請求項1〜請求項3における「車室内側」並びに請求項2及び請求項3における「車室外側」は、上記実施形態のようにバックドアの閉止状態での方向である。
ちなみに、本発明の実施形態ではない参考例として、上記実施形態と実質的に同様の構成が車両用フードに転用されてもよい。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両後部
12 バックドア開口部
20 ウェザーストリップ
22 ドアヒンジ
24 ドアロック機構
26 ダンパ
30 バックドア
34 ドアインナパネル
40 ダンパの取付部
44 縦ビード部
44A 外側側壁部
44B 凹底壁部
44C 凹底壁部
44D 第一中間壁部
44E 第二中間壁部
44Y 下部構成部
50 ヒンジリインフォース(リインフォース)
54 サイド補強部
54A 外側側壁補強部
54X 曲板部
56A 接着層
56B 接着層
56C 接着層
58A 隙間
58B 隙間
58C 隙間
58D 隙間

Claims (3)

  1. 車両後部のバックドア開口部を開閉し、上端部がドアヒンジによって車体上部に取り付けられると共に、下端部の車両幅方向中間部がドアロック機構によって車体下部に係止され、閉止状態では上下方向中間部の車両幅方向両端部がダンパによって車室外側へ付勢されるバックドアを有し、
    前記バックドアのドア内板を構成し、車両幅方向両端部においてドア上下方向に延在されて車室内側へ凹んだ凹形状の左右一対の縦ビード部が形成され、前記縦ビード部は、前記縦ビード部の車両幅方向外側の端部を構成してドア厚さ方向に沿って配置された外側側壁部と、前記縦ビード部の車室内側の端部を構成して車両幅方向に沿って配置された凹底壁部と、を含んで構成されている樹脂製のドアインナパネルと、
    前記縦ビード部の凹形状の内側に配置されてドア上下方向に延在されたサイド補強部を含んで構成され、前記サイド補強部は、前記縦ビード部における前記外側側壁部から前記凹底壁部までの部位に沿った曲板形状とされた曲板部を有すると共に、前記外側側壁部及び前記凹底壁部にそれぞれ接着層を介して接合されている左右一対のリインフォースと、
    を備え
    前記縦ビード部において前記ドアインナパネルの下部側に形成された下部構成部は、
    前記外側側壁部の車室内側の端末から車両幅方向内側に延在され、前記バックドア開口部に装着されたウェザーストリップにドア閉止状態で当接する第一中間壁部と、
    前記第一中間壁部の車両幅方向内側の端末と前記凹底壁部の車両幅方向外側の端末とを繋ぎ、ドア厚さ方向に沿って配置された第二中間壁部と、
    を含んで構成され、
    前記サイド補強部は、前記下部構成部の凹形状の内側に配置される部位を含んで構成されて当該部位が前記外側側壁部及び前記凹底壁部にそれぞれ接着層を介して接合されている、車両用バックドア構造。
  2. 記サイド補強部は、前記下部構成部の凹形状の内側に配置される部位において、前記外側側壁部の車室外側の部位及び前記凹底壁部の車両幅方向内側の部位に接着層を介して接合されると共に、前記外側側壁部の車室内側の部位との間、前記第一中間壁部との間、前記第二中間壁部との間、及び前記凹底壁部の車両幅方向外側の部位との間にそれぞれ隙間が設定されている、請求項1に記載の車両用バックドア構造。
  3. 前記縦ビード部の前記外側側壁部、及び前記サイド補強部の前記曲板部において前記外側側壁部に沿って配置された外側側壁補強部には、前記ダンパの取付部が設定され、
    前記ダンパの取付部と同等のドア上下方向位置において、前記外側側壁補強部は、前記ダンパの取付部に対して車室外側及び車室内側の各部位がそれぞれ接着層を介して前記外側側壁部に接合されている、請求項1又は請求項2に記載の車両用バックドア構造。
JP2015175151A 2015-09-04 2015-09-04 車両用バックドア構造 Expired - Fee Related JP6323417B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175151A JP6323417B2 (ja) 2015-09-04 2015-09-04 車両用バックドア構造
US15/233,635 US9981535B2 (en) 2015-09-04 2016-08-10 Vehicle back door structure
DE102016214920.2A DE102016214920A1 (de) 2015-09-04 2016-08-11 Fahrzeugheckklappenaufbau

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175151A JP6323417B2 (ja) 2015-09-04 2015-09-04 車両用バックドア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017047872A JP2017047872A (ja) 2017-03-09
JP6323417B2 true JP6323417B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=58055118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015175151A Expired - Fee Related JP6323417B2 (ja) 2015-09-04 2015-09-04 車両用バックドア構造

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9981535B2 (ja)
JP (1) JP6323417B2 (ja)
DE (1) DE102016214920A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6322181B2 (ja) * 2015-12-16 2018-05-09 本田技研工業株式会社 テールゲート構造
EP3312033B1 (de) * 2016-10-21 2020-07-29 Magna Steyr Fahrzeugtechnik AG & Co KG Fahrzeugtür
CN110072721B (zh) * 2016-12-14 2022-05-24 本田技研工业株式会社 车门构造
JP6589918B2 (ja) * 2017-03-22 2019-10-16 トヨタ自動車株式会社 車両骨格部材
JP6903845B2 (ja) * 2017-09-21 2021-07-14 ダイハツ工業株式会社 車両用バックドアインナパネル
GB2568673B (en) * 2017-11-17 2023-02-08 Gordon Murray Design Ltd Attaching doors to vehicles
JP6947623B2 (ja) * 2017-12-19 2021-10-13 トヨタ自動車株式会社 車両の樹脂バックドアの製造方法
JP6966314B2 (ja) * 2017-12-19 2021-11-17 トヨタ自動車株式会社 車両の樹脂バックドア及びその製造方法
JP6959127B2 (ja) * 2017-12-19 2021-11-02 トヨタ自動車株式会社 樹脂バックドア
JP6974157B2 (ja) * 2017-12-21 2021-12-01 トヨタ自動車株式会社 車両の樹脂バックドア
JP6959131B2 (ja) * 2017-12-21 2021-11-02 トヨタ自動車株式会社 車両の樹脂バックドア
FR3078657B1 (fr) * 2018-03-12 2020-03-20 Compagnie Plastic Omnium Montants de hayon optimises
DE102018208566A1 (de) 2018-05-30 2019-12-05 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Fahrzeugklappe
JP7147363B2 (ja) * 2018-08-22 2022-10-05 三菱自動車工業株式会社 テールゲート
FR3090503B1 (fr) * 2018-12-20 2021-04-16 Plastic Omnium Cie Élément d’interfaçage d’une zone serrure d’un ouvrant de véhicule automobile
KR20220024693A (ko) * 2019-06-21 2022-03-03 마그나 익스테리어즈 인크. 3차원 오버몰딩
US11492051B2 (en) 2020-07-09 2022-11-08 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America Inc. Resin panel spacer block for energy absorption, load support, and gap prevention
CN114872526A (zh) * 2021-02-05 2022-08-09 本田技研工业株式会社 开闭部件
CN114872525A (zh) * 2021-02-05 2022-08-09 本田技研工业株式会社 车辆的后部结构

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS578428A (en) 1980-06-19 1982-01-16 Toa Seiki Kosakusho:Kk Measuring device for degree of vacuum
DE3637622A1 (de) * 1986-11-05 1988-05-19 Ford Werke Ag Doppelwandiges karosseriebauteil aus kunststoff fuer kraftfahrzeuge
JP4255947B2 (ja) * 2005-12-28 2009-04-22 本田技研工業株式会社 後部ドア構造及び後部ドアの組み立て方法
JP4850533B2 (ja) * 2006-02-17 2012-01-11 ダイキョーニシカワ株式会社 自動車のバックドア
US7618083B2 (en) * 2006-08-02 2009-11-17 Honda Motor Co., Ltd. Rear door structure for vehicle
FR2928894B1 (fr) * 2008-03-20 2010-04-30 Plastic Omnium Cie Module arriere de vehicule automobile, destine a etre rapporte sur une structure d'ouvrant arriere
EP2293953B1 (en) * 2008-05-30 2013-02-13 Magna International Inc. Composite liftgate system
WO2010067405A1 (ja) * 2008-12-12 2010-06-17 ダイキョーニシカワ株式会社 車両用ウインドパネル
JP2010173348A (ja) 2009-01-27 2010-08-12 Kanto Auto Works Ltd 自動車のバックドア
JP2011126388A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Kanto Auto Works Ltd バックドアの構造
JP5515778B2 (ja) * 2010-01-25 2014-06-11 マツダ株式会社 車両のバックドア構造
JP5681015B2 (ja) * 2011-03-30 2015-03-04 マツダ株式会社 車両用リフトゲート構造
US8979170B2 (en) * 2011-04-19 2015-03-17 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle body rear structure
JP5360156B2 (ja) * 2011-08-01 2013-12-04 トヨタ自動車株式会社 車両用バックドア構造
JP5760926B2 (ja) * 2011-10-05 2015-08-12 トヨタ自動車株式会社 車両用開閉体構造
JP5708428B2 (ja) 2011-10-11 2015-04-30 トヨタ自動車株式会社 車両用バックドア構造
JP5867062B2 (ja) 2011-12-20 2016-02-24 トヨタ自動車株式会社 樹脂製パネルの接合構造
JP5880382B2 (ja) * 2012-10-09 2016-03-09 トヨタ自動車株式会社 車両用樹脂バックドア構造
JP5772882B2 (ja) * 2013-06-19 2015-09-02 トヨタ自動車株式会社 車両用バックドア
US8899658B1 (en) * 2013-11-21 2014-12-02 Ford Global Technologies, Llc Liftgate hinge reinforcement
JP5942973B2 (ja) * 2013-12-18 2016-06-29 トヨタ自動車株式会社 車両用部材の接着構造及びバックドアの接着構造
JP6156300B2 (ja) * 2014-09-16 2017-07-05 トヨタ自動車株式会社 車体構造
JP6135651B2 (ja) * 2014-12-02 2017-05-31 トヨタ自動車株式会社 車両用バックドア構造
JP2016113021A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 トヨタ自動車株式会社 パネル構造体
JP6206387B2 (ja) * 2014-12-15 2017-10-04 トヨタ自動車株式会社 車両用バックドアの接合方法
JP6304014B2 (ja) * 2014-12-15 2018-04-04 トヨタ自動車株式会社 車両用樹脂バックドア
JP6123782B2 (ja) * 2014-12-15 2017-05-10 トヨタ自動車株式会社 車両用樹脂バックドア構造
JP6156354B2 (ja) * 2014-12-24 2017-07-05 トヨタ自動車株式会社 車両用樹脂バックドア
JP6252507B2 (ja) * 2015-02-12 2017-12-27 トヨタ自動車株式会社 車両用外装部材及び車両のバックドア
JP6322180B2 (ja) * 2015-12-16 2018-05-09 本田技研工業株式会社 テールゲート構造

Also Published As

Publication number Publication date
US20170066306A1 (en) 2017-03-09
US9981535B2 (en) 2018-05-29
DE102016214920A1 (de) 2017-03-09
JP2017047872A (ja) 2017-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6323417B2 (ja) 車両用バックドア構造
JP5760926B2 (ja) 車両用開閉体構造
JP5443397B2 (ja) 車両用ドア構造体
US9688311B2 (en) Vehicle body front portion structure
US9796425B2 (en) Vehicle side structure
US20100019533A1 (en) Vehicle door structure
JP5369624B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP2009269591A (ja) 車両用ドア構造体およびその製造方法
JP6123743B2 (ja) 車両用ドア構造
JP5163902B2 (ja) 車両の開閉体構造
US11351845B2 (en) Door structure
JP4113733B2 (ja) センターピラーレス車両のドア構造
JP6237669B2 (ja) 車両の上部車体構造
JPH11310036A (ja) 車両用側部ドア構造
JP4753039B2 (ja) 車両のスライドドア構造
JPS5881867A (ja) 自動車の車体構造
JP5426461B2 (ja) 車体側部構造
JP2010000880A (ja) 自動車のバックドア取付構造
WO2020149308A1 (ja) 自動車の側部構造及び自動車
JP4022846B2 (ja) 自動車の車体前部構造
US7827735B1 (en) Liftgate assembly for automotive vehicle
JP6285159B2 (ja) 車両の車体側部構造
JP6493137B2 (ja) 車両側部構造
JP4678491B2 (ja) ドアの補強構造
JP2008049760A (ja) 車両のバックドア開口部の構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180326

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6323417

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees