JP6493137B2 - 車両側部構造 - Google Patents

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本発明は、車両側部構造に関する。
車両用サイドドアに車両前後方向に沿って延在する補強部材が配置された構造が知られている(特許文献1〜特許文献3参照)。例えば、下記特許文献1には、フロントドアのウエスト部にウエストレインフォースが接合された構造が開示されている。
特開平8−2438号公報 特開2007−216831号公報 特開2009−262868号公報
ところで、上記特許文献1の技術による場合、側面衝突時の衝突荷重によってウエストレインフォースの車両前後方向中間部が車室内側へ押圧されてウエストレインフォースが車室内側へ撓もうとすると、ウエストレインフォースの前端部には車両後方側への引っ張り荷重が作用する。そして、この引っ張り荷重によってウエストレインフォースの前端部が車両後方側に変位してしまうと、サイドドアの車室内側への変形量が増加する虞がある。したがって、側面衝突時にサイドドアの車室内側への変形を抑える点において改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、側面衝突時にサイドドアの車室内側への変形を抑えることができる車両側部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両側部構造は、車体側部のドア開口部を開閉するサイドドアと、前記サイドドアの内部に昇降可能に配設されたドアガラスと、前記サイドドアの内部に車両前後方向を長手方向として配置されると共に、前記サイドドアに接合され、車両前後方向の前部側には前記ドアガラスよりも車両前方側に位置する係止部が設けられている補強部材と、前記サイドドアにおいて前記係止部の車両幅方向内側に対応する部位に設けられ、前記補強部材が車両幅方向内側に変位した場合に前記係止部が係止される被係止部と、を有する。
上記構成によれば、補強部材の車両前後方向の前部側に係止部が設けられており、この係止部はドアガラスよりも車両前方側に位置している。そして、側面衝突時に補強部材が車両幅方向内側に変位した場合、サイドドアに設けられている被係止部に対して、補強部材の車両前後方向の前部側に設けられている係止部が係止される。このように被係止部に係止部が係止されると、補強部材の車両前後方向の前部に対して車両後方側への引っ張り荷重が作用しても、補強部材の車両前後方向の前部の車両後方側への変位が抑制される。したがって、補強部材の車室内側への撓みが抑えられ、その結果、サイドドアの車室内側への変位量が抑えられる。
以上説明したように、本発明の車両側部構造によれば、側面衝突時にサイドドアの車室内側への変形を抑えることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両側部構造が適用された車体側部の一部を車室内側から見た状態(フロントサイドドアよりも車室内側の構成部は二点鎖線)で示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る車両側部構造が適用された車体側部の一部を示す平断面図(図中のフロントサイドドアは図1の2−2線に沿って切断した状態の拡大平断面図)である。 図2に示されるフロントサイドドアの車両前後方向の前部における側面衝突時の状態を示す平断面図である。
本発明の一実施形態に係る車両側部構造について図1〜図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、車両進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
図1には、本実施形態に係る車両側部構造が適用された車体側部10の一部(車体側部の前部側)が車室内側から見た状態の側面図で示されている。なお、図1では、車両側部構造を構成するサイドドアとしてのフロントサイドドア40よりも車室内側の構成部が適宜二点鎖線で示されている。この図に示されるように、車体側部10には、ルーフサイドレール12とフロントピラー14とロッカ16とセンタピラー18とで囲まれたドア開口部としてのフロントドア開口部20が形成されている。フロントドア開口部20は、車室外と車室内とを連通させており、フロントサイドドア40によって開閉されるようになっている。
図2には、本実施形態に係る車両側部構造が適用された車体側部10の一部(車体側部の前部側)が平断面図で示されている。なお、図中のフロントサイドドア40は図1の2−2線に沿って切断した状態の拡大平断面図である。また、図2では、図中のパネル部材の断面については肉厚を付けないで太線で示すと共に、図を見易くするために、パネル部材同士が接触している部分等については適宜僅かに離して図示している。
図2に示されるように、フロントドア開口部20の前縁側を構成するフロントピラー14及びフロントドア開口部20の後縁側を構成するセンタピラー18は、いずれも閉断面構造とされて車体骨格部材を構成している。なお、図1に示されるフロントドア開口部20の上縁側を構成するルーフサイドレール12及びフロントドア開口部20の下縁側を構成するロッカ16も、閉断面構造とされて(図示省略)車体骨格部材を構成している。
図2に示されるように、フロントピラー14は、車室内100側に配置されたフロントピラーインナパネル22と、このフロントピラーインナパネル22の車室外側に配置されたフロントピラーリインフォース24と、を備えている。なお、以下の説明においては、フロントピラーインナパネル22は「フロントピラーインナ22」と略し、フロントピラーリインフォース24は「フロントピラーRF24」と略すことにする。
フロントピラーインナ22は、平断面視で車両幅方向外側へ開口部を向けた略ハット形状に形成され、フロントピラーRF24は、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成されている。そして、フロントピラーインナ22及びフロントピラーRF24の各々の前後フランジ部同士が接合されることで、略車両上下方向に沿って延在する閉断面形状の骨格部が形成されている。
フロントピラーRF24の車室外側には、サイドアウタパネル30の一部であるフロントピラーアウタ部30Aが配置されてフロントピラー14の一部を構成している。フロントピラーアウタ部30Aは、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成され、その前後フランジ部は、フロントピラーインナ22及びフロントピラーRF24の各前後フランジ部に接合されている。そして、フロントピラー14は、フロントピラーアウタ部30Aの一部で構成された車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する外側縦壁部14Aを備えている。
また、フロントピラーインナ22の後側フランジ部22Aには、車両幅方向を長手方向として配置されたインパネリインフォース32の端部が取り付けられている。インパネリインフォース32は、高強度及び高剛性のパイプ状部材である。
一方、センタピラー18は、車室内100側に配置されたセンタピラーインナパネル26と、このセンタピラーインナパネル26の車室外側に配置されたセンタピラーリインフォース28と、を備えている。なお、以下の説明においては、センタピラーインナパネル26は「センタピラーインナ26」と略し、センタピラーリインフォース28は「センタピラーRF28」と略すことにする。
センタピラーインナ26は、平断面視で車両幅方向外側へ開口部を向けた略ハット形状に形成されている。これに対して、センタピラーRF28は、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成されている。そして、センタピラーインナ26及びセンタピラーRF28の各々の前後フランジ部同士が接合されることで、略車両上下方向に沿って延在する閉断面形状の骨格部が形成されている。
センタピラーRF28の車室外側には、サイドアウタパネル30の一部であるセンタピラーアウタ部30Bが配置されてセンタピラー18の一部を構成している。センタピラーアウタ部30Bは、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成され、その前後フランジ部は、センタピラーインナ26及びセンタピラーRF28の各前後フランジ部に接合されている。
フロントピラー14とセンタピラー18との間には、閉止状態のフロントサイドドア40の一部が配置される。フロントサイドドア40は、車室内100側に配置されてドア内板を構成するドアインナパネル42と、このドアインナパネル42の車室外側に配置されてドア外板を構成するドアアウタパネル48と、によって形成されたドア本体部40Hを備えている。ドア本体部40H内には昇降可能なドアガラス50が配設されている。ドアインナパネル42とドアアウタパネル48とは、前端部同士、下端部同士及び後端部同士が、ヘミング加工によって(ドアアウタパネル48の端末がドアインナパネル42の端末を挟み込むことで)結合されている。
ドアインナパネル42は、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延在してドア内面を構成する室内側縦壁部42Aを備えている。室内側縦壁部42Aは、図示しないドアトリムによって車室内100側から覆われている。また、ドアインナパネル42は、ドアインナパネル42のドア前部側を除く部分を構成しているドアインナパネル本体部44を備えると共に、ドアインナパネル42のドア前部側を構成しているヒンジサイドパネル46を備えている。ドアインナパネル本体部44の一般部44Aは、室内側縦壁部42Aの大部分を構成しており、一般部44Aの前端部44A1側の部位にはヒンジサイドパネル46の後端部46Rが溶接部(図示省略)を介して結合されている。
ヒンジサイドパネル46は、ヒンジサイドパネル46の車両幅方向内側かつ後部側の部位を構成する内壁部46Aと、ヒンジサイドパネル46の車両幅方向外側かつ前部側の部位を構成する前側フランジ部46Cと、内壁部46Aの前端と前側フランジ部46Cの後端とを概ね車両幅方向に繋ぐ前側縦壁部46Bと、を備えている。
内壁部46Aは、室内側縦壁部42Aの前部を構成しており、全体として概ね車両前後方向に延びている。また、前側フランジ部46Cは、全体として概ね車両前後方向に延びており、その先端末(前端末)がドアアウタパネル48の前端末にヘミング加工により挟み込まれて固定されている。
前側縦壁部46Bは、内壁部46Aの前端から車両幅方向外側へ屈曲されており、全体として概ね車両幅方向に延びているが、より正確には平断面視で略クランク状に形成されている。すなわち、前側縦壁部46Bは、前側縦壁部46Bの車両幅方向内側かつ後部側の部位を構成してフロントピラー14に対して車両前後方向に対向する内側前壁部46Xを備えると共に、前側縦壁部46Bの車両幅方向外側かつ前部側の部位を構成して概ね車両幅方向に延びる外側前壁部46Fを備え、内側前壁部46Xの車両幅方向外側の端部と外側前壁部46Fの車両幅方向内側の端部とが段部46Sによって略車両前後方向に繋がれている。ヒンジサイドパネル46の外側前壁部46Fは、ドアヒンジ34によって、フロントピラー14の外側縦壁部14Aと連結されている。なお、図1に示されるように、ドアヒンジ34は、上下一対設けられており、図2に示されるドアヒンジ34は、上側のアッパヒンジである。
一方、ドアインナパネル本体部44は、その車両幅方向外側かつ後部側の部位を構成する後側フランジ部44Cを備えると共に、一般部44Aの後端と後側フランジ部44Cの前端とを概ね車両幅方向に繋ぐ後側縦壁部44Bを備えている。後側フランジ部44Cは、全体として概ね車両前後方向に延びており、その先端末(後端末)がドアアウタパネル48の後端末にヘミング加工により挟み込まれて固定されている。
後側縦壁部44Bは、一般部44Aの後端から車両幅方向外側へ屈曲されており、全体として概ね車両幅方向に延びているが、より正確には平断面視で略クランク状に形成されている。すなわち、後側縦壁部44Bは、後側縦壁部44Bの車両幅方向内側かつ前部側の部位を構成してその全体がセンタピラー18に対して車両前後方向に対向する内側後壁部44Xを備えると共に、後側縦壁部44Bの車両幅方向外側かつ後部側の部位を構成して概ね車両幅方向に延びる外側後壁部44Rを備え、内側後壁部44Xの車両幅方向外側の端部と外側後壁部44Rの車両幅方向内側の端部とが段部44Sによって略車両前後方向に繋がれている。
ドアインナパネル本体部44の後側縦壁部44Bには、ドア本体部40Hの内部に配置されて屈曲板材で構成されたロックリインフォース54(以下、「ロックRF54」と略す)が接合されている。ロックRF54には、ロック機構36A(図中ではブロック化した二点鎖線で図示)が取り付けられている。ロック機構36Aは、センタピラー18に設けられた平面視U字状のストライカ36B(図中では一部のみ図示)に係合可能とされている。すなわち、ロック機構36Aとストライカ36Bとは、ドアロック構造部36を構成している。
また、ドアインナパネル本体部44は、ドア本体部40Hの車両幅方向中間部の前端部側において車両前後方向に延びる前端フランジ部44Fを備えると共に、前端フランジ部44Fの後端と一般部44Aの前端とを略車両幅方向に繋ぐ前側縦壁部44Dを備える。前端フランジ部44Fは、その一部が車両側面視でインパネリインフォース32と重なる位置に設定されている。
図2の部分拡大図に示されるように、ドアインナパネル本体部44の前端フランジ部44Fには、ボルト挿通孔44Kが貫通形成されている。ドアインナパネル本体部44の前端フランジ部44Fに対して車両幅方向外側には、ブラケット64の車両前後方向の中間部64Cが配置され、このブラケット64の中間部64Cにはボルト62の軸部62Aが螺合されるウエルドナット60が予め固着されている。ウエルドナット60の筒部60Bは、ブラケット64の中間部64Cを貫通し、ウエルドナット60のフランジ部60Aは、ブラケット64の中間部64Cの車両幅方向内側の面に接合されている。そして、ドアインナパネル本体部44の前端フランジ部44Fのボルト挿通孔44Kを車両幅方向内側から貫通したボルト62の軸部62Aがウエルドナット60に螺合されることで、ドアインナパネル本体部44の前端フランジ部44Fにブラケット64の中間部64Cが固定されている。
図2の全体図に示されるように、ブラケット64は、屈曲板材で構成され、平断面形状が車両幅方向側に開口を向けた開断面形状とされている。ブラケット64の前部は、中間部64Cの前端から車両幅方向外側へ向けて車両前方側に若干傾斜した前側脚部64Bと、前側脚部64Bの車両幅方向外側の端部から車両前方側に延びる前側フランジ部64Aと、を備えている。ブラケット64の前側フランジ部64Aは、ヒンジサイドパネル46の前側フランジ部46Cの車両幅方向外側の面に接合されている。また、ブラケット64の後部は、中間部64Cの後端から車両幅方向外側へ向けて車両後方側に傾斜した後側脚部64Dと、後側脚部64Dの車両幅方向外側の端部から車両後方側に延びる後側フランジ部64Eと、を備えている。また、ブラケット64の後側フランジ部64Eには、補強部材としてのアッパリインフォース70の締結用とされたボルト66が車両幅方向内側から貫通している。
アッパリインフォース70は、押し出し成形によって製造された角筒状の高強度及び高剛性の部材であり、フロントサイドドア40の内部に車両前後方向を長手方向として配置されている。また、アッパリインフォース70は、ドアガラス50よりも車両幅方向外側に配置されている。アッパリインフォース70の車両幅方向内側の部位を構成する内側側壁部70Aには、その前部においてボルト66の軸部が螺合されるウエルドナット68が予め固着されている。ウエルドナット68は、アッパリインフォース70の内側側壁部70Aを貫通した状態で配置されている。そして、ボルト66の軸部がウエルドナット68に螺合されることで、アッパリインフォース70の前部は、ブラケット64を介してフロントサイドドア40のドアインナパネル42に接合されている。また、アッパリインフォース70の後部は、エクステンション72に接合されており、エクステンション72は、図2の断面の奥側及び手前側の部位がロックRF54に接合されている。すなわち、アッパリインフォース70の後部は、エクステンション72及びロックRF54を介してフロントサイドドア40のドアインナパネル42に接合されている。
以上により、アッパリインフォース70は、他部材を介して、ドアヒンジ34(アッパヒンジ)とドアロック構造部36とを繋ぐように配置されている。また、アッパリインフォース70の前端部は、車両側面視でインパネリインフォース32と重なる位置に設定されている(図1参照)。
一方、図2の部分拡大図に示されるように、アッパリインフォース70の前部側には、その内側側壁部70Aに係止部としての係止孔部74が貫通形成されている。係止孔部74は、ボルト62の軸部62A及びウエルドナット60の筒部60Bの車両幅方向外側に対応して設定されている。本実施形態では、ボルト62の軸部62A及びウエルドナット60の筒部60Bのうちブラケット64の中間部64Cよりも車両幅方向外側に突出した部分が被係止部としての被係止凸部76を構成している。すなわち、被係止凸部76は、フロントサイドドア40において係止孔部74の車両幅方向内側に対応する部位に設けられ、アッパリインフォース70が車両幅方向内側に変位した場合に係止孔部74が係止される部位とされている。言い換えれば、フロントサイドドア40の前部は、側面衝突時におけるアッパリインフォース70の車両後方側への変位(抜け)を抑制する機構として、係止孔部74と被係止凸部76とで構成されたラッチ構造を備えている。
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、側面衝突時の衝突荷重Fによってアッパリインフォース70が車両幅方向内側に変位した場合、図3に示されるように、フロントサイドドア40に設けられている被係止凸部76に対して、アッパリインフォース70の前部側に設けられている係止孔部74が係止される。一方、図2に示される側面衝突時の衝突荷重Fによってアッパリインフォース70の車両前後方向中間部が車室内100側へ押圧されてアッパリインフォース70が車室内100側へ撓もうとすると、アッパリインフォース70の前部に対しては車両後方側への引っ張り荷重f(図3参照)が作用するが、本実施形態では、図3に示されるように、被係止凸部76に係止孔部74が係止されることで、アッパリインフォース70の前部の車両後方側への変位が抑制される。したがって、アッパリインフォース70の車室内100側への撓みが抑えられ、その結果、フロントサイドドア40の車室内100側への変位量及びその変位速度が抑えられる。
以上説明したように、本実施形態の車両側部構造によれば、側面衝突時にフロントサイドドア40の車室内100側への変形を抑えることができる。
なお、図2に示されるように、アッパリインフォース70は、他部材を介して、ドアヒンジ34(アッパヒンジ)とドアロック構造部36とを繋ぐように配置されている。このため、側面衝突時の衝突荷重Fは、アッパリインフォース70の長手方向の両端部側からキャビン側へ(より具体的にはドアヒンジ34等を介してフロントピラー14側へ及びドアロック構造部36等を介してセンタピラー18側へ)効率良く伝達される。また、アッパリインフォース70の前端部は、車両側面視でインパネリインフォース32と重なる位置に設定されているので、側面衝突時の衝突荷重Fの一部をインパネリインフォース32に効率的に伝達することができる。さらに、アッパリインフォース70は、フロントサイドドア40の内部において車両幅方向外側の部位に配置されているので、側面衝突時には、衝突初期から反力を作用させることができる。
なお、上記実施形態では、係止部が係止孔部74とされると共に被係止部が被係止凸部76とされているが、例えば、係止部が係止凸部とされると共に、当該係止凸部が係止される被係止部が係止孔部とされてもよい。
また、上記実施形態の変形例として、本発明が適用されるサイドドアは、車体側部のリヤドア開口部を開閉するリヤサイドドアであってもよい。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車体側部
20 フロントドア開口部(ドア開口部)
40 フロントサイドドア(サイドドア)
50 ドアガラス
70 アッパリインフォース(補強部材)
74 係止孔部(係止部)
76 被係止凸部(被係止部)

Claims (1)

  1. 車体側部のドア開口部を開閉するサイドドアと、
    前記サイドドアの内部に昇降可能に配設されたドアガラスと、
    前記サイドドアの内部に車両前後方向を長手方向として配置されると共に、前記サイドドアに接合され、車両前後方向の前部側には前記ドアガラスよりも車両前方側に位置する係止部が設けられている補強部材と、
    前記サイドドアにおいて前記係止部の車両幅方向内側に対応する部位に設けられ、前記補強部材が車両幅方向内側に変位した場合に前記係止部が係止される被係止部と、
    を有する車両側部構造。
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