JP2008087741A - 車両用ドアの補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】側面衝突時における車両用ドアの車室内への侵入を抑制できるようにすることを目的とする。
【解決手段】車両用ドア10内に車両前後方向に延びるインパクトビーム12と、車両用ドア10内において、車両用シート34に対応する位置に配設され、車両上下方向に延びるインナ側縦ビーム14と、車両用ドア10内において、インパクトビーム12と連結されると共にインナ側縦ビーム14の車幅方向外側に対向して配設され、車両上下方向に延びるアウタ側縦ビーム16と、を有している。側面衝突時には、車両用ドア10のうち車両用シート34に対応する位置が、車両正面視で中折れするような変形を抑制することができる。このような車両用ドア10の中折れ変形を抑制することで、車両用ドア10の車室内への侵入を抑制することが可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、側面衝突を考慮した車両用ドアの補強構造に関する。
車両のドア内に設けられるドアビーム(インパクトビーム)として、比較的低強度の本体及び比較的高強度の挿入部材を含む2つの部分で構成したドアビームが開示されている(特許文献1参照)。
特表2004−507396号公報 特開2004−51034号公報
しかしながら、上記した従来例では、インパクトビームが単に車両前後方向に配設されており、車両用ドアが該インパクトビームの取付け部において補強されるに留まっている。
本発明は、上記事実を考慮して、側面衝突時における車両用ドアの車室内への侵入を抑制できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、車両用ドア内に配設され、車両前後方向に延びるインパクトビームと、前記車両用ドア内において、車両用シートに対応する位置に配設され、車両上下方向に延びるインナ側縦ビームと、前記車両用ドア内において、前記インパクトビームと連結されると共に前記インナ側縦ビームの車幅方向外側に対向して配設され、車両上下方向に延びるアウタ側縦ビームと、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の車両用ドアの補強構造では、車両用ドア内において、車両前後方向の延びるインパクトビームに加えて、車両用シートに対応する位置に、インナ側縦ビーム及びアウタ側縦ビームが互いに車幅方向に対向して配設されているので、側面衝突時に、車両用ドアのうち車両用シートに対応する位置が、車両正面視で中折れするような変形を抑制することが可能である。このような車両用ドアの中折れ変形を抑制することで、車両用ドアの車室内への侵入を抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用ドアの補強構造において、前記インナ側縦ビーム及び前記アウタ側縦ビームの下部同士を車幅方向に連結する連結部材を有することを特徴としている。
請求項2に記載の車両用ドアの補強構造では、インナ側縦ビーム及びアウタ側縦ビームの下部同士を車幅方向に連結する連結部材を有しており、車両用ドアがより強固に補強されているので、側面衝突時にアウタ側縦ビームに入力された側突荷重を、連結部材を介してインナ側縦ビームへより効率的に伝達することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアの補強構造において、側面衝突時に前記インナ側縦ビームから前記車両用シートのシートフレームへ側突荷重を伝達できるように、前記シートフレームに対応する前記インナ側縦ビームの車幅方向内側位置に荷重伝達部材を設けたことを特徴としている。
請求項3に記載の車両用ドアの補強構造では、シートフレームに対応するインナ側縦ビームの車幅方向内側位置に荷重伝達部材が設けられているので、側面衝突時にインナ側縦ビームから該荷重伝達部材を介して、車両用シートのシートフレームへ効率的に側突荷重を伝達することができる。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用ドアの補強構造において、前記アウタ側縦ビームの下端及び前記インナ側縦ビームの下端の少なくとも一方に、側面衝突時に車体側部に対して係合する係合部材を設けたことを特徴としている。
請求項4に記載の車両用ドアの補強構造では、アウタ側縦ビームの下端及びインナ側縦ビームの下端の少なくとも一方に設けられた係合部材が、側面衝突時に車体側部に対して係合するので、該車体側部に側突荷重を伝達できると共に、車両用ドアの下部の車両上方及び車室側への移動を抑制することができる。このため、側面衝突時における車両用ドアの変形量及び車室内への侵入量を大幅に低減することが可能である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の車両用ドアの補強構造において、前記インナ側縦ビームの上部は、前記車両用ドア内のベルトラインリインフォースに連結されていることを特徴としている。
請求項5に記載の車両用ドアの補強構造では、インナ側縦ビームの上部が車両用ドア内のベルトラインリインフォースに連結されているので、側面衝突時にインナ側縦ビームに伝達された側突荷重をベルトラインリインフォースに伝達することができる。側突荷重を高強度部であるベルトラインリインフォースに伝達することで、側面衝突時の車両用ドアの変形を更に抑制することが可能である。
請求項6の車両用ドアの補強構造は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両用ドアの補強構造において、前記アウタ側縦ビームの上部は、前記車両用ドア内のベルトラインリインフォースに連結されていることを特徴としている。
請求項6に記載の車両用ドアの補強構造では、アウタ側縦ビームの上部が車両用ドア内のベルトラインリインフォースに連結されているので、側面衝突時にアウタ側縦ビームに伝達された側突荷重をベルトラインリインフォースに伝達することができる。側突荷重を高強度部であるベルトラインリインフォースに伝達することで、側面衝突時の車両用ドアの変形を更に抑制することが可能である。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用ドアの補強構造によれば、側面衝突時における車両用ドアの車室内への侵入を抑制できるようにすることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の車両用ドアの補強構造によれば、側面衝突時にアウタ側縦ビームに入力された側突荷重を、連結部材を介してインナ側縦ビームへより効率的に伝達することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の車両用ドアの補強構造によれば、側突荷重をシートフレームへ効率的に伝達することができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の車両用ドアの補強構造によれば、側面衝突時における車両用ドアの変形量及び車室内への侵入量を大幅に低減することができる、という優れた効果が得られる。
請求項5に記載の車両用ドアの補強構造によれば、側突荷重を高強度部であるベルトラインリインフォースに伝達することで、側面衝突時の車両用ドアの変形を更に抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項6に記載の車両用ドアの補強構造によれば、側突荷重をアウタ側縦ビームの上部から高強度部であるベルトラインリインフォースに伝達することで、側面衝突時の車両用ドアの変形を更に抑制することができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る車両用ドアの補強構造Sは、側面衝突を考慮した車両用ドア10の補強構造に係り、インパクトビーム12と、インナ側縦ビーム14と、アウタ側縦ビーム16(図2)とを有している。
図2に示されるように、車両用ドア10は、車幅方向内側に位置するドアインナパネル18と、車幅方向外側に位置するドアアウタパネル20とを接合して構成された、例えばフロントドアである。図1,図2に示されるように、ドアインナパネル18の上縁は、車両前後方向に延びるベルトラインリインフォース22により補強されている。また図2に示されるように、ドアアウタパネル20の上縁も、車両前後方向に延びるベルトラインリインフォース32により補強されている。ドアインナパネル18の車幅方向内側面は、例えばアームレスト24を有するドアトリム26により覆われている。車両用ドア10におけるドアインナパネル18とドアアウタパネル20との間には、窓ガラス28が車両上下方向に出入り可能に構成されている。
インパクトビーム12は、車両用ドア内に配設され、車両前後方向に延びる補強部材であって、側面衝突に対して例えば車両用ドア10の下部を補強するように構成されている。このインパクトビーム12は、例えば高張力鋼板からなる帯金をプレス加工することで丸パイプ状に形成されると共に、例えば高周波焼入れによる熱処理(例えば、焼入れ及び焼戻し)がなされている。なお、図1に示されるように、インパクトビーム12と同様のインパクトビーム30を、車両用ドア10内の上部に追加してもよい。
図1,図2に示されるように、インナ側縦ビーム14は、車両用ドア10内において、車両用シート34に対応する位置に配設され、車両上下方向に延びる補強部材であって、例えばインパクトビーム12と同様に熱処理された丸パイプとして構成されている。図2に示されるように、このインナ側縦ビーム14は、例えばドアインナパネル18の車幅方向内側に固定され、上部は車両用ドア10内のベルトラインリインフォース22に連結されている。インナ側縦ビーム14の下端は、例えば車両用ドア10の閉止時に車体側部の一例たるロッカ36に近接し、かつ該ロッカ36と車幅方向に重なる位置まで延設されている。なお、インナ側縦ビーム14については、ドアインナパネル18の車幅方向内側に固定されるものに限られず、該ドアインナパネル18の車幅方向外側に固定するようにしてもよい。インナ側縦ビーム14は、車両上下方向の複数箇所においてドアインナパネル18に固定されており、側面衝突時に入力される側突荷重をドアインナパネル18の広い範囲に分散させることができるようになっている。
図2,図4,図5において、インナ側縦ビーム14の下端には、側面衝突時にロッカ36に対して係合する係合部材38が設けられている。図2に示されるように、この係合部材38は、車両正面視で車幅方向内側が開放された断面コ字状の部材であって、インナ側縦ビーム14の下端に固着されている。
図2に示されるように、ロッカ36は、車体側部の下部において車両前後方向に延びる骨格部材であり、例えば車幅方向外側のロッカアウタ40と車幅方向内側のロッカインナ42とを接合して閉断面に構成されている。ロッカ36の車幅方向外側には、例えばボデーサイドパネル44が接合されており、図5に示されるように、該ボデーサイドパネル44は、少なくともロッカアウタ40の上面40A及び上部側面40Bに対して密着状態とされている。
図4,図5に示されるように、ロッカアウタ40の上面40Aの位置におけるボデーサイドパネル44上には、係合部材38と車幅方向に係合する受け部材46が設けられている。該受け部材46は、車両正面視で車両方向外側が開放された断面コ字状の部材であって、該コ字状部より車両前後方向に長く形成された底面46Aにおいて、ボデーサイドパネル44及びロッカインナ42と例えばスポット溶接により固着されている。図5に示されるように、係合部材38と受け部材46は、側面衝突時だけでなく、例えば通常の車両用ドア10の閉止時にも互いに係合した状態となっている。図示されるように、受け部材46におけるコ字状部の車両上下方向の離間量は、該受け部材46と係合したときの係合部材38の自由度が小さくなるように少なく設定されている。
なお、係合部材38及び受け部材46の形状は図示のものに限られず、またロッカ36に対して係合可能な構成であれば、受け部材46を用いなくてもよい。なお、通常時には係合部材38が受け部材46に係合しないようにしておき、側面衝突時に係合部材38を受け部材46に嵌合させて、インナ側縦ビーム14の下端をロッカ36に固定するように構成してもよい。
図2に示されるように、アウタ側縦ビーム16は、車両用ドア10内において、インパクトビーム12と連結されると共にインナ側縦ビーム14の車幅方向外側に対向して配設され、車両上下方向に延びる補強部材であって、例えばインパクトビーム12と同様に熱処理された丸パイプとして構成されている。このアウタ側縦ビーム16は、例えばドアアウタパネル20の車幅方向内側面に固定されており、該車幅方向内側面に沿うように湾曲形成されると共に、インパクトビーム12との連結部16Cが、インパクトビーム12を避けるように車幅方向内側に凸に湾曲形成されている。アウタ側縦ビーム16の上部は該ドアアウタパネル20側のベルトラインリインフォース32に連結されている。またアウタ側縦ビーム16の下端は、例えば車両用ドア10の閉止時にロッカ36に近接し、かつ該ロッカアウタ40の上部側面40Bと車幅方向に重なる位置まで延設されている。なお、アウタ側縦ビーム16は、湾曲ビームに限られず、直線ビームであってもよい。
図2,図5において、アウタ側縦ビーム16の下端には、側面衝突時にロッカ36に対して係合する係合部材の一例たる係合ピン48が設けられている。図5に示されるように、この係合ピン48は、例えば取付けブラケット50を介してアウタ側縦ビーム16の下端に固着され、例えばドアインナパネル18を貫通して車幅方向内側に突出した状態となっている。係合ピン48の車幅方向内側に位置するロッカアウタ40の上部側面40B及びボデーサイドパネル44には、側面衝突時に係合ピン48が車幅方向に差し込まれる差込み孔52が形成されている。なお係合ピン48が差込み孔52には差し込まれるのは、側面衝突時に限られず、通常の車両用ドア10の閉止時に差し込まれていてもよい。
インナ側縦ビーム14及びアウタ側縦ビーム16は、車両用シート34に対応する位置に配設されているが、図1に示されるように、車両側面視におけるインナ側縦ビーム14の車両前後方向位置は、具体的には例えば乗員54の腰部56における所定の目標点58を考慮して設定されている。乗員54の体格に応じて、車両用シート34を車両前後方向にスライド可能に構成されている場合には、該スライドに伴い目標点58の位置も変化するので、その場合には、インナ側縦ビーム14の車両前後方向位置は、車両用ドア10の中央部のより近い位置、例えば車両用シート34を最も車両前方にスライドさせたときの目標点58の位置を考慮して設定される。アウタ側縦ビーム16については、インナ側縦ビーム14と車幅方向に対向するように配設されるので、その車両前後方向位置も、インナ側縦ビーム14と同様である。
図2,図3に示されるように、インナ側縦ビーム14及びアウタ側縦ビーム16の下部同士は、連結部材60により車幅方向に連結されている。この連結部材60は、例えばインパクトビーム12と同様に熱処理された丸パイプとして構成され、インパクトビーム12と車幅方向に重なる高さ位置に配設されている。
連結部材60の車幅方向外側には、車両平面視でアウタ側縦ビーム16を跨ぐ断面コ字状の取付けブラケット62が固着されており、該取付けブラケット62が、アウタ側縦ビーム16の車両前後方向両側においてインパクトビーム12に固着されている。これは、アウタ側縦ビーム16とインパクトビーム12との連結部16Cでは、インパクトビーム12の方が車幅方向外側に位置しているため、側面衝突時に入力される荷重をより直接的に連結部材60に伝達できるようにするためである。なお図示の例に限られず、例えば図2において、連結部材60をアウタ側縦ビーム16の連結部16Cまで延長する等して、アウタ側縦ビーム16に直接固着するようにしてもよい。
一方連結部材60の車幅方向内側には、車両平面視でインナ側縦ビーム14を跨ぐ断面コ字状の取付けブラケット64が固着されており、該取付けブラケット64が、インナ側縦ビーム14の車両前後方向両側に固着された取付け座66に、例えばボルト68を用いて締結されている。なお、ボルト68による締結部を回転支点として、車両用ドア10の変形時に、連結部材60がインナ側縦ビーム14に対して車両上下方向に揺動可能な構成としてもよい。
そしてシートフレーム70に対応するインナ側縦ビーム14の車幅方向内側位置には、側面衝突時にインナ側縦ビーム14から車両用シート34のシートフレーム70へ側突荷重を伝達するための荷重伝達部材72が設けられている。図3に示されるように、荷重伝達部材72は、例えばドアインナパネル18から車幅方向内側に突出して設けられ、インナ側縦ビーム14を跨ぎつつ、フランジ部72Aにおいて該ドアインナパネル18に固着されている。なお、側面衝突時に連結部材60を介してインナ側縦ビーム14に入力される側突荷重を、荷重伝達部材72に効率的に伝達するために、荷重伝達部材72を、ドアインナパネル18だけでなくインナ側縦ビーム14に対しても固着することが望ましい。
図2,図3に示されるように、シートフレーム70のうち荷重伝達部材72と車幅方向に対向する位置には、該シートフレーム70の左右を車幅方向に連結するシートパイプ74が設けられている。荷重伝達部材72は、通常時はドアトリム26の内側に配置されており、車室側には露出しないようになっている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図6において、例えばバンパ78の位置が比較的低く設定された相手車両76が、車両用ドアの補強構造Sを有する車両用ドア10に対して側面衝突すると、まず該バンパ78からドアアウタパネル20へ側突荷重が入力される。このとき、車両用ドア10の下部は、車両前後方向に延びるインパクトビーム12により補強されているので、Aピラー(図示せず)及びBピラー80(図1)に側突荷重を伝達することが可能である。また車両用ドア10内には、該インパクトビーム12に加えて、車両用シート34に対応する位置に、インナ側縦ビーム14及びアウタ側縦ビーム16が互いに車幅方向に対向して配設され、ドアインナパネル18がインナ側縦ビーム14により補強され、ドアアウタパネル20がアウタ側縦ビーム16により補強されているので、車両用ドア10のうち車両用シート34に対応する位置が、車両正面視及び車両平面視で中折れするような変形を抑制することが可能である。
アウタ側縦ビーム16の上部は、車両用ドア10内のベルトラインリインフォース32に連結されているので、側面衝突時にアウタ側縦ビーム16に入力された側突荷重をベルトラインリインフォース32に伝達することができる。またインナ側縦ビーム14の上部についても、車両用ドア10内のベルトラインリインフォース22に連結されているので、側面衝突時にインナ側縦ビーム14に入力された側突荷重をベルトラインリインフォース22に伝達することができる。このように側突荷重を高強度部であるベルトラインリインフォース22,32に伝達することで、該側突荷重を更にAピラー(図示せず)及びBピラー80(図1)に伝達することができ、側面衝突時の車両用ドア10の変形を更に抑制することが可能である。
インナ側縦ビーム14及びアウタ側縦ビーム16の下部同士は、連結部材60により車幅方向に連結されており、これにより車両用ドア10がより強固に補強されているので、側面衝突時にアウタ側縦ビーム16に入力された側突荷重を、連結部材60を介してインナ側縦ビーム14へより効率的に伝達することができる。
また車両用ドアの補強構造Sでは、シートフレーム70に対応するインナ側縦ビーム14の車幅方向内側位置に荷重伝達部材72が設けられているので、側面衝突時にインナ側縦ビーム14から該荷重伝達部材72を介して、車両用シート34のシートフレーム70へ側突荷重を効率的に伝達することができる。荷重伝達部材72は、ドアインナパネル18から車幅方向内側に突出して設けられると共に、シートフレーム70のシートパイプ74と車幅方向に対向しているので、側突荷重をシートフレーム70へ早期に伝達すると共に、シートパイプ74を介してフロアトンネル等の車体各部(図示せず)に伝達して分散させることが可能である。
更に、図7に示されるように、車両用ドアの補強構造Sでは、インナ側縦ビーム14の下端に設けられた係合部材38がロッカ36に設けられた受け部材46に係合しており、また側面衝突時における車両用ドア10の車幅方向内側への移動に伴って、アウタ側縦ビーム16の下端に設けられた係合ピン48がロッカ36に設けられた差込み孔52に差し込まれて係合するので、インナ側縦ビーム14及びアウタ側縦ビーム16からロッカ36に夫々側突荷重を伝達できると共に、車両用ドア10の下部の車両上方及び車両室内側への移動を抑制して、該車両用ドア10がロッカ36から離れることを抑制することができる。これにより、側面衝突時における車両用ドア10の中折れを抑制して、車室内への侵入をより一層抑制することが可能である。
車両用ドアの補強構造Sでは、車両用ドア10がインナ側縦ビーム14及びアウタ側縦ビーム16により補強されているので、側面衝突した相手車両のバンパ位置がより高い場合にも、車両用ドア10の車室内への侵入を抑制することが可能である。
なお、アウタ側縦ビーム16の下端に設ける係合部材として係合ピン48を挙げたが、アウタ側縦ビーム16の下端に設ける係合部材はこれに限られない。またインナ側縦ビーム14の下端に係合部材38を設け、アウタ側縦ビーム16の下端に係合ピン48を設けることとしたが、これに限られず、係合部材38及び係合ピン48の少なくとも一方を設けるようにしてもよい。
更に車体側部の一例としてロッカ36を挙げたが、車体側部は該ロッカ36に限られるものではない。車両用ドアの補強構造Sは、ヒンジ(図示せず)により揺動開閉するフロントドアに限られず、リヤドアやスライド式のドアにも適用することが可能である。
車両用ドアの補強構造を車室内側から見た状態を示す側面図である。 車両用ドアの補強構造を示す図1における2−2矢視断面図と、相手車両を示す断面図である。 インナ側縦ビーム及びアウタ側縦ビームが連結部材により連結された部位と、荷重伝達部材と、シートフレーム及びシートパイプとを示す拡大斜視図である。 インナ側縦ビームの下端の係合部材と、ロッカ上に設けられた受け部材とを示す分解斜視図である。 ドアの閉止時における、インナ側縦ビームの下端の係合部材とロッカ上の受け部材との係り具合と、アウタ側縦ビームの下端の係合ピンとロッカの差込み孔との位置関係を示す拡大断面図である。 図2において、相手車両が車両用ドアの補強構造を有する車両用ドアに側面衝突した状態を示す断面図である。 側面衝突時に、インナ側縦ビームの下端の係合部材がロッカ上の受け部材に係合し、アウタ側縦ビームの下端の係合ピンがロッカの差込み孔に差し込まれて係合した状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
10 車両用ドア
12 インパクトビーム
14 インナ側縦ビーム
16 アウタ側縦ビーム
22 ベルトラインリインフォース
30 インパクトビーム
34 車両用シート
36 ロッカ(車体側部)
38 係合部材
48 係合ピン(係合部材)
60 連結部材
70 シートフレーム
72 荷重伝達部材
S 車両用ドアの補強構造

Claims (6)

  1. 車両用ドア内に配設され、車両前後方向に延びるインパクトビームと、
    前記車両用ドア内において、車両用シートに対応する位置に配設され、車両上下方向に延びるインナ側縦ビームと、
    前記車両用ドア内において、前記インパクトビームと連結されると共に前記インナ側縦ビームの車幅方向外側に対向して配設され、車両上下方向に延びるアウタ側縦ビームと、
    を有することを特徴とする車両用ドアの補強構造。
  2. 前記インナ側縦ビーム及び前記アウタ側縦ビームの下部同士を車幅方向に連結する連結部材を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアの補強構造。
  3. 側面衝突時に前記インナ側縦ビームから前記車両用シートのシートフレームへ側突荷重を伝達できるように、前記シートフレームに対応する前記インナ側縦ビームの車幅方向内側位置に荷重伝達部材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアの補強構造。
  4. 前記アウタ側縦ビームの下端及び前記インナ側縦ビームの下端の少なくとも一方に、側面衝突時に車体側部に対して係合する係合部材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用ドアの補強構造。
  5. 前記インナ側縦ビームの上部は、前記車両用ドア内のベルトラインリインフォースに連結されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の車両用ドアの補強構造。
  6. 前記アウタ側縦ビームの上部は、前記車両用ドア内のベルトラインリインフォースに連結されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両用ドアの補強構造。
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