JP2015209059A - 自動車のドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアの上縁近傍の前後両部にドアミラーおよびドアアウタハンドルを有する構造において、ベルトラインレインアウタを厚肉化したり閉断面化することなく、当該ベルトラインレインアウタの剛性向上を図る自動車のドア構造を提供する。
【解決手段】ベルトラインレインアウタ19には、ドアミラー上方とドアアウタハンドル上方とに延設する前部稜線41と後部稜線42とを形成し、前部稜線41と後部稜線42との間に膨出稜線部43を形成し、膨出稜線部43は、ドアミラーおよびドアアウタハンドルに対して、その上下位置が重複する位置まで下方へ膨出して形成されると共に、車幅方向位置が重複する位置まで車幅方向外側へ膨出して形成されたことを特徴とする。
【選択図】図8

Description

この発明は、ドアアウタパネルの前部にドアミラーを有し、該ドアアウタパネルの後部にドアアウタハンドルを有すると共に、上記ドアアウタパネルの上縁部を補強するベルトラインレインアウタを備えたような自動車のドア構造に関する。
一般に、自動車のドアは、ドアアウタパネルとドアインナパネルとを備えており、上述のドアアウタパネルの上縁部(ドアウインドウガラスの昇降開口部)はベルトラインレインアウタ(詳しくは、ベルトラインレインフォースメントアウタ)で補強されるのが常である。
従来、上述のベルトラインレインアウタは、ドア前端からドア後端にかけて可及的直線状に配置し、該ベルトラインレインアウタにその前端から後端にわたって直線的な稜線を形成して、当該ベルトラインレインアウタの剛性が確保されていた。
しかしながら、ドア後部に位置するドアアウタハンドルが、ドアの上縁近傍に設けられる場合には、ベルトラインレインアウタをドア前端から後端にかけて真っ直ぐに車両前後方向へ配設することができないため、該ベルトラインレインアウタを後方側が前方側に対して幅狭となる後方先細り形状に形成し、稜線それ自体は当該ベルトラインレインアウタに直線状に設けつつ、補強アウタパネルと補強インナパネルとでベルトラインレインアウタを閉断面化していた(特許文献1参照)。
このように、ベルトラインレインアウタを、補強アウタパネルと補強インナパネルとで閉断面構造に形成すると、剛性の向上を図ることができる利点がある反面、2枚の板が必要となり、重量が増加すると共に、補強アウタパネルと補強インナパネルとを溶接する工数も増大し、コスト面で好ましくなかった。
一方で、特許文献2に開示されているように、ベルトラインレインアウタを車幅方向にアーチ状に形成することにより、該ベルトラインレインアウタを軽量かつ高剛性化する構造も知られている。
しかしながら、ドアアウタパネルに当接したドアミラーを、ドアの上縁近傍においてドアアウタパネルを貫通させ、該ドアミラーをドアアウタパネルの車幅方向内部から支持する構造を採用すると、ドアアウタパネルの前部にはドアミラーが存在し、ドアアウタパネルの後部にはドアアウタハンドルが存在するので、ベルトラインレインアウタの前部と後部とを共に細く形成することになり、充分な剛性の確保が困難となる問題点があった。
特開2009−120011号公報 特開2007−216788号公報
そこで、この発明は、ドアの上縁近傍の前後両部にドアミラーおよびドアアウタハンドルを有する構造において、ベルトラインレインアウタを厚肉化したり閉断面化することなく、当該ベルトラインレインアウタの剛性向上を図ることができる自動車のドア構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のドア構造は、ドアアウタパネルの前部にドアミラーを有し、該ドアアウタパネルの後部にドアアウタハンドルを有すると共に、上記ドアアウタパネルの上縁部を補強するベルトラインレインアウタを備えた自動車のドア構造であって、上記ベルトラインレインアウタには、上記ドアミラー上方と上記ドアアウタハンドル上方とに延設する前部稜線と後部稜線とを形成し、上記前部稜線と上記後部稜線との間に膨出稜線部を形成し、該膨出稜線部は、上記ドアミラーおよび上記ドアアウタハンドルに対して、その上下位置が重複する位置まで下方へ膨出して形成されると共に、車幅方向位置が重複する位置まで車幅方向外側へ膨出して形成されたものである。
上記構成によれば、上記前部稜線がドアミラー上方に位置し、上記後部稜線がドアアウタハンドル上方に位置しており、かつ、これら前部稜線と後部稜線との間を上記構成の膨出稜線部で連結しているので、ドアの上縁近傍の前後両位置にドアミラーおよびドアアウタハンドルが存在していても、ベルトラインレインアウタを配設することができる。
しかも、上記膨出稜線部は、ドアミラー、ドアアウタハンドルに対して、その上下位置および車幅方向位置がそれぞれ重複するように形成されているので、ベルトラインレインアウタを厚肉化したり閉断面化することなく、当該ベルトラインレインアウタの剛性向上を図ることができる。つまり、ベルトラインレインアウタを重量増加することなく、その剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記膨出稜線部の前後両端部を直線状に結ぶ直線状稜線部が上記ベルトラインレインアウタに一体形成されたものである。
上記構成によれば、上述の直線状稜線部で膨出稜線部の逆方向(つまり、上方および車幅方向内側)への曲げ変形耐力を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ベルトラインレインアウタは、ベルトラインに沿って前後方向に略直線状に延びる上縁部と、正面断面において上記上縁部から上記膨出稜線部にかけて略L字状に形成された中間部とを有し、上記膨出稜線部は車幅方向外側に凸のコ字状断面に形成されたものである。
上記構成によれば、中間部の略L字形状により、ベルトラインレインアウタをさらに軽量高剛性化することができると共に、車幅方向外側に凸のコ字状断面により膨出稜線部には、複数の稜線が形成されるので、ベルトラインレインアウタをより一層高剛性化することができる。
この発明の一実施態様においては、上記膨出稜線部の前部からその下方に位置するインパクトバー側の部材に連結される枝状稜線部が設けられたものである。
上記構成によれば、枝状稜線部がインパクトバー側の部材に連結されているので、インパクトバーの剛性によりベルトラインレインアウタを補強することができて、当該ベルトラインレインアウタのさらなる高剛性化を図ることができる。
この発明によれば、ドアの上縁近傍の前後両部にドアミラーおよびドアアウタハンドルを有する構造において、ベルトラインレインアウタを厚肉化したり閉断面化することなく、当該ベルトラインレインアウタの剛性向上を図ることができる効果がある。
本発明の自動車のドア構造を示す側面図 ドアアウタパネルを取外した状態の自動車のドア構造の側面図 自動車のドア構造を示す平面図 図2のA−A線に沿う要部拡大断面図 図2のB−B線に沿う要部拡大断面図 図2のC−C線に沿う要部拡大断面図 図2のD−D線に沿う要部拡大断面図 ベルトラインレインアウタの斜視図
ドアの上縁近傍の前後両部にドアミラーおよびドアアウタハンドルを有する構造において、ベルトラインレインアウタを厚肉化したり閉断面化することなく、当該ベルトラインレインアウタの剛性向上を図るという目的を、ドアアウタパネルの前部にドアミラーを有し、該ドアアウタパネルの後部にドアアウタハンドルを有すると共に、上記ドアアウタパネルの上縁部を補強するベルトラインレインアウタを備えた自動車のドア構造において、上記ベルトラインレインアウタには、上記ドアミラー上方と上記ドアアウタハンドル上方とに延設する前部稜線と後部稜線とを形成し、上記前部稜線と上記後部稜線との間に膨出稜線部を形成し、該膨出稜線部は、上記ドアミラーおよび上記ドアアウタハンドルに対して、その上下位置が重複する位置まで下方へ膨出して形成されると共に、車幅方向位置が重複する位置まで車幅方向外側へ膨出して形成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のドア構造を示し、図1はその側面図、図2はドアアウタパネルを取外した状態で示す自動車のドア構造の側面図、図3はその平面図である。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
また、以下の実施例においては車両右側のドア構造について説明するが、車両左側のドア構造は、車両右側のそれと略対称に構成されるものである。
図1において、車体側部の前側において上下方向に延びる閉断面構造のヒンジピラー(図示せず)と、車体側部の下側において車両前後方向に延びる閉断面構造のサイドシル1と、乗員用シート2の車幅方向外側方後部において略上下方向に延びるボディサイドパネル3とで囲繞されたドア開口部4を開閉するドア5(フロントドア)を設けている。
ボディ側においては、図1に示すように、上述のヒンジピラーの上端から斜め後方かつ上方に延びる閉断面構造のフロントピラー6が設けられると共に、左右のフロントピラー6,6の上端部相互間を車幅方向に連結するフロントヘッダ7を設け、これらフロントヘッダ7とフロントピラー6,6と図示しないカウル部とで囲繞された空間部にはフロントウインドウガラス8を配設している。
上述のドア5は、図1に示すように、その後部に設けられたドアアウタハンドル9と、ドアアウタパネル10のベルトラインBL近傍における前側部に開口形成されたドアミラー貫通孔11を用いてドアアウタパネル10の車幅方向外面に当接されたドアミラー12と、ドアウインドウガラス13と、クオータウインドウガラス(いわゆる三角窓)14と、を備えている。
図2に示すように、上述のドア5はドアインナパネル15と、図1で示したドアアウタパネル10とをヘミング加工等により連結して構成されており、該ドア5は、上下一対のドアヒンジブラケット16,16が取付けられた前辺部5Aと、下辺部5Bと、後辺部5Cとを備えている。
そして、上述の前辺部5Aにおけるドアインナパネル15のドア内部空間X(図4参照)側には、ヒンジレインフォースメント17を接合固定し、上述の後辺部5Cにおけるドアインナパネル15のドア内部空間X側には、インパクトバーレインフォースメント18を接合固定している。
また、ベルトラインBLに沿って前後方向に延びるベルトラインレインアウタ19とベルトラインレインインナ20とを設けている。これらのベルトラインレインアウタ19およびベルトラインレインインナ20はドアウインドウガラス13の出入口の縁部を補強するものである。特に、ベルトラインレインアウタ19はドアアウタパネル10の上縁部を補強するレインフォースメントである。
上述のドアウインドウガラス13の前辺部13aは、ドア5のドア内部空間Xに設けられたガイドレール21でその昇降が案内されるように構成している。
上述のドアウインドウガラス13の前後方向中間部の下部には、複数の支持部材22,22(図面では2つのみを示したが、具体的には3つの支持部材22)を用いてウインドウレギュレータのキャリアプレート23が取付けられており、このキャリアプレート23がガイドレール24に沿って昇降することで、ドアウインドウガラス13がガイドレール21でその前辺部13aを案内されながら全閉位置と全開位置との間を上下動するように構成している。
上述のドアアウタパネル10(図1参照)とドアインナパネル15(図2参照)とを備えたドア本体5Dにおいて、前辺部5Aと後辺部5Cとの間には、車両前後方向に延び、かつ上下方向に離間する2本のインパクトバー25,26がスラント状に設けられている。
上側のインパクトバー25は剛性パイプ部材の前端部および後端部にフランジ部材27,28を溶接接合したもので、前側に位置するフランジ部材27をヒンジレインフォースメント17上端部およびドアインナパネル15に一体接合し、後側に位置するフランジ部材28をインパクトバーレインフォースメント18上部およびドアインナパネル15に一体接合して、インパクトバー25の後端がその前端に対して下方に位置するように後傾状に配置されると共に、該インパクトバー25がベルトラインBLおよびベルトラインレインアウタ19の下方に位置するように配置されている。
下側のインパクトバー26は、前後方向に延びる複数条(この実施例では2条)のビード26a,26aをもったインパクトバー本体26bと、このインパクトバー本体26bの前後両端部にその上下方向の幅が広くなるよう一体形成されたフランジ部26c,26d,26eと、を鋼板により一体形成したものである。
そして、前側に位置するフランジ部26cをヒンジレインフォースメント17の上下方向中間部およびドアインナパネル15に一体接合し、後側に位置するフランジ部26d,26eをインパクトバーレインフォースメント18の下部およびドアインナパネル15に一体接合し、インパクトバー26の後端がその前端に対して下方に位置するように後傾状に配置している。
下側のインパクトバー26は上側のインパクトバー25の下方に位置しており、これら上下の各インパクトバー25,26の前端側の離間距離に対して後端側の離間距離を大きく設定し、2つのインパクトバー25,26で側突荷重を効率的に受止めるように構成している。
ここで、上述のヒンジレインフォースメント17はドアヒンジブラケット16,16の配置箇所を補強すると共に、上側のインパクトバー25の前端部と、下側のインパクトバー26の前端部とを上下方向に連結する補強部材である。
また、インパクトバーレインフォースメント18は、上側のインパクトバー25の後端部と、下側のインパクトバー26の後端部とを上下方向に連結する補強部材であって、このインパクトバーレインフォースメント18は、側突荷重をサイドシル1(図1参照)にも伝達するためドア本体5Dの下辺部5Bまで下方に延びている。
一方、図2に示すように、ベルトラインレインアウタ19の前部19aに連結されると共に、上述のドアミラー12の支持位置に対応して配設されたミラーレイン29と、ベルトラインレインアウタ19とその下方に位置する上側のインパクトバー25とを連結するジャンクションプレート30とを設けている。
図4は図2のA−A線に沿う要部の拡大断面図、図5は図2のB−B線に沿う要部の拡大断面図、図6は図2のC−C線に沿う要部の拡大断面図、図7は図2のD−D線に沿う要部の拡大断面図、図8はベルトラインレインアウタの斜視図である。
図4において、ミラーレイン29はその上下両部に車幅方向内方に延びてベルトラインレインインナ20に接合される上下のフランジ部29a,29bを有し、ミラーレイン29の上側のフランジ部29aとベルトラインレインインナ20の上部とドアインナパネル15上部とが3枚接合固定され、かつ、ミラーレイン29の下側のフランジ部29bとベルトラインレインインナ20の下部とドアインナパネル15の対応部とが3枚接合固定されており、ミラーレイン29とベルトラインレインインナ20との間には、閉断面31が形成され、これにより、ミラーレイン29の剛性およびドアミラー12の支持剛性向上とを図るように構成している。
図5に示すように、上述のドアミラー12はミラー本体12aと、該ミラー本体12aを支持するミラー基部12bと、ミラー本体12aの底面とドアアウタパネル10の外表面との間において上記ミラー基部12bを囲繞するミラー腕部12cと、シール部材12dとを有しており、上述のミラー基部12bをドアアウタパネル10のドアミラー貫通孔11からドア内部空間X側へ貫通させ、ベルトラインレインアウタ19とミラーレイン29とが重合した部分において、ボルト32等の締結部材を用いて、ドア内部空間X側から上記ミラー基部12bを両者19,29の重合部に締結固定(共締め固定)している。
上述のボルト32(締結部材)を、図示しない締付け工具を用いて、車幅方向内側から締付け操作するため、ベルトラインレインインナ20およびドアインナパネル15にはサービスホール33を開口形成しており、ドアインナパネル15側のサービスホールはゴムまたは樹脂製のキャップ34で着脱可能に閉塞している。
図5に示すように、上述のジャンクションプレート30は上側のインパクトバー25の車幅方向外側に位置するプレート本体30aと、このプレート本体30aの上下両部からミラーレイン29に当接する位置まで車幅方向内側に延びる上下のフランジ部30b,30cとを有し、これら各フランジ部30b,30cをミラーレイン29にスポット溶接等により接合固定して、ジャンクションプレート30とミラーレイン29との間には閉断面35を形成し、これにより両者30,29の剛性向上を図っている。
また、図5に示すように、上述のジャンクションプレート30のプレート本体30aには少なくとも1つの溶接用の孔部30d(この実施例では2つの孔部30d,30d)を開口形成し、該孔部30dを利用して、ジャンクションプレート30をインパクトバー25の車幅方向外側の面にアーク溶接により固定している。
図4乃至図7に示すように、上述のドアアウタパネル19は、その上縁から下方に向かって車幅方向外側に膨出した断面形状を有し、上述のドアアウタハンドル9の配置部位と対応して、ドアアウタパネル10には、乗員がドア開閉時に手を入れるための凹部10aが凹設形成されており、この凹部10aと対応するドアアウタパネル10の車幅方向内側、つまりドア内部空間Xにおいて凹部10aと近接する部分には、ハンドルベース36が設けられている。
図3,図8に示すように、上述のベルトラインレインアウタ19は、ベルトラインBLに沿って前後方向に略直線状に延びる上縁部19bを備えている。
しかも、このベルトラインレインアウタ19には、ドアミラー12(特に、図5で示したミラー基部12b)上方とドアアウタハンドル9(特に、図7で示したハンドルベース36)上方とに車両前後方向に延設する前部稜線41と後部稜線42とを一体形成し、前部稜線41と後部稜線42との間に膨出稜線部43を形成している(図2参照)。
上述の前部稜線41は図5に車両正面視の断面図で示すように、逆L字状断面のコーナ部で形成されており、後部稜線42は図7に車両正面視の断面図で示すように、車幅方向外側に凸のコ字状断面に形成されている。
そして、この膨出稜線部43は、図2,図3,図8に示すように、ドアミラー12およびドアアウタハンドル9に対して、その上下位置が重複する位置まで下方へ膨出して形成されると共に、車幅方向位置も上記両者12,9と重複する位置まで車幅方向外側へ膨出して形成されている。
すなわち、上述の膨出稜線部43は、図8に示すように、前部稜線41の後端から下方後方かつ車幅方向外側へ延びる前側のスラント稜線44と、後部稜線42の前端から下方前方かつ車幅方向外側へ延びる後側のスラント稜線45と、前側のスラント稜線44の後端と後側のスラント稜線45の前端とを車両前後方向に一直線状に連続させる線分稜線46とを備えている。
このように、前部稜線41がドアミラー12の上方に位置し、かつ後部稜線42がドアアウタハンドル9の上方に位置しており、さらに、これら前部稜線41と後部稜線42との間を、各要素44,45,46から成る膨出稜線部43で連結することにより、ドア5の上縁近傍の前後両位置にドアミラー12およびドアアウタハンドル9が存在していても、ベルトラインレインアウタ19を配設し得るように構成したものである。
加えて、上述の膨出稜線部43は、ドアミラー12、ドアアウタハンドル9に対して、その上下位置および車幅方向位置がそれぞれ重複するよう形成することで、ベルトラインレインアウタ19を厚肉化したり閉断面化する必要がなく、重量増加を招くことなく、当該ベルトラインレインアウタ19の剛性向上を図ったものであり、ベルトラインレインアウタ19を、ドアミラー12およびドアアウタハンドル9と干渉することなく、該ベルトラインレインアウタ19を1枚板からプレス成型にて上下方向および車幅方向に高剛性に形成したものである。
特に、上述のようにドアアウタパネル19が、その前部稜線41および後部稜線42の高さから下方に向かって車幅方向外側に膨出した断面形状を有している場合、膨出稜線部43が下方にも膨出しているので、前部稜線41および後部稜線42の高さよりも幅が広いドア内部空間を有効に利用して、車幅方向外側へ大きく膨出し、更に車幅方向への曲げ耐力の向上を図るように構成することができる。
ここで、図2,図8に示すように、前部稜線41および後部稜線42は、膨出稜線部43の線分稜線46に対して、その上下の幅が細くなるように形成されている。
また、図2,図3,図8に示すように、上述の膨出稜線部43の前後両端部を直線状に結ぶ直線状稜線部47をベルトラインレインアウタ19に一体形成している。
すなわち、上述の直線状稜線部47の前端は、図3に示すように、前側のスラント稜線44の前端位置において、当該スラント稜線44の前端および前部稜線41の後端部に集束し、直線状稜線部47の後端は、同図に示すように、後側のスラント稜線45の後端位置において当該スラント稜線45の後端および後部稜線42の前端部に略集束すると共に、直線状稜線部47の全体は、膨出稜線部43に対して上方かつ車幅方向内側に形成されている。
上述の直線状稜線部47をベルトラインレインアウタ19に一体形成することで、膨出稜線部43が上方および車幅方向内側へ曲げ変形するのを防止し、曲げ変形耐力の向上を図るように構成したものである。
図6に示すように、ベルトラインレインアウタ19は、その正面視断面において上述の上縁部19b(図8参照)から膨出稜線部43にかけて略L字状に形成された中間部48を有する。つまり、該中間部48は、図6に示すように、直線状稜線部47から下方に延びる縦面部48aと、この縦面部48aの下端に中間稜線部49を介して車幅方向外側に延びる横面部48bとを備えている。
そして、上述の中間部48の略L字形状により、ベルトラインレインアウタ19をさらに軽量高剛性化すべく構成したものである。
さらに、図6,図7に示すように、上述の膨出稜線部43を構成するスラント稜線44,45および線分稜線46と、後部稜線42とは、車幅方向外側に凸のコ字状断面に形成されている。換言すれば、膨出稜線部43および後部稜線42は車幅方向内側に開放した略横向きの凹溝形状に構成されており、これらの膨出稜線部43および後部稜線42が車両前後方向に連続する3つの稜線a,b,cを有するように形成したものである。
このように、少なくとも膨出稜線部43を車幅方向外側に凸のコ字状断面に形成することで、当該膨出稜線部43を構成する前側のスラント稜線44、線分稜線46、後側のスラント稜線45に、車両の前後方向に連続する3つの稜線a,b,cを形成して、これにより、ベルトラインレインアウタ19をより一層高剛性化すべく構成したものである。
さらに、図2、図8に示すように、上述の膨出稜線部43の前部、詳しくは、線分稜線46の前端部からその下方に位置するインパクトバー25側の部材としてのジャンクションプレート30の上側後部に向けて延びる枝状稜線部50を、ベルトラインレインアウタ19に一体形成している。
上述の枝状稜線部50は車幅方向外側へ突出するように形成されており、当該枝状稜線部50の前方部50a(図8参照)は、ベルトラインレインアウタ19とジャンクションプレート30とミラーレイン29とが3枚重合して溶接接合される部位51(図2参照)に、スポット溶接接合されており、ドアミラー12の取付けを阻害することなく、上記ジャンクションプレート30を介して、ベルトラインレインアウタ19を上側のインパクトバー25に連結したものである。
そして、上述の枝状稜線部50を、その前方部50aを介してインパクトバー25側の部材であるジャンクションプレート30に連結することで、インパクトバー25の剛性によりベルトラインレインアウタ19を補強して、当該ベルトラインレインアウタ19のさらなる高剛性化を図るように構成したものである。
なお、図3,図4において、52はウインドウモール、図5,図6,図7において、53はドアアウタサイドモール、54はドアインサイドモール、55はドアトリムである。
また、図8において、60はドアミラー12用のワイヤハーネスを挿通するための孔部、61はドアミラー12側の位置決めピンを挿通するための孔部、62は図5で示したボルト32(締結部材)を挿通して、ミラー基部12bをベルトラインレインアウタ19とミラーレイン29とに共締め固定するための孔部であり、これらの各孔部60,61,62は上記ベルトラインレインアウタ19に開口形成されたものである。
このように、上記実施例の自動車のドア構造は、ドアアウタパネル10の前部にドアミラー12を有し、該ドアアウタパネル10の後部にドアアウタハンドル9を有すると共に、上記ドアアウタパネル10の上縁部を補強するベルトラインレインアウタ19を備えた自動車のドア構造であって、上記ベルトラインレインアウタ19には、上記ドアミラー12上方と上記ドアアウタハンドル9上方とに延設する前部稜線41と後部稜線42とを形成し、上記前部稜線41と上記後部稜線42との間に、これら前後の各稜線41,42と連続する膨出稜線部43を形成し、該膨出稜線部43は、上記ドアミラー12および上記ドアアウタハンドル9に対して、その上下位置が重複する位置まで下方へ膨出して形成されると共に、車幅方向位置が重複する位置まで車幅方向外側へ膨出して形成されたものである(図1,図2,図3,図8参照)。
この構成によれば、上記前部稜線41がドアミラー12上方に位置し、上記後部稜線42がドアアウタハンドル9上方に位置しており、かつ、これら前部稜線41と後部稜線42との間を上記構成の膨出稜線部43で連結しているので、ドア5の上縁近傍の前後両位置にドアミラー12およびドアアウタハンドル9が存在しても、ベルトラインレインアウタ19を配設することができる。
しかも、上記膨出稜線部43は、ドアミラー12、ドアアウタハンドル9に対して、その上下位置および車幅方向位置がそれぞれ重複するように形成されているので、ベルトラインレインアウタ19を厚肉化したり閉断面化することなく、当該ベルトラインレインアウタ19の剛性向上を図ることができる。つまり、ベルトラインレインアウタ19を何等重量増加することなく、その剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記膨出稜線部43の前後両端部を直線状に結ぶ直線状稜線部47が上記ベルトラインレインアウタ19に一体形成されたものである(図2,図6,図8参照)。
この構成によれば、上述の直線状稜線部47で膨出稜線部43の逆方向(つまり、上方および車幅方向内側)への曲げ変形耐力を向上させることができる。
この発明の一実施形態においては、上記ベルトラインレインアウタ19は、ベルトラインBL(図1,図2参照)に沿って前後方向に略直線状に延びる上縁部19bと、正面断面において上記上縁部19bから上記膨出稜線部43にかけて略L字状に形成された中間部48とを有し、上記膨出稜線部43は車幅方向外側に凸のコ字状断面に形成されたものである(図6,図8参照)。
この構成によれば、中間部48の略L字形状により、ベルトラインレインアウタ19をさらに軽量高剛性化することができると共に、車幅方向外側に凸のコ字状断面により膨出稜線部43には、複数の稜線a,b,c(図6参照)が形成されるので、ベルトラインレインアウタ19をより一層高剛性化することができる。
この発明の一実施形態においては、上記膨出稜線部43の前部からその下方に位置するインパクトバー25側の部材(ジャンクションプレート30参照)に連結される枝状稜線部50が設けられたものである(図2,図8参照)。
この構成によれば、枝状稜線部50がインパクトバー25側の部材(ジャンクションプレート30)に連結されているので、インパクトバー25の剛性によりベルトラインレインアウタ19を補強することができて、当該ベルトラインレインアウタ19のさらなる高剛性化を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のインパクトバー側の部材は、実施例のジャンクションプレート30に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上述の実施例において、膨出稜線部は、アーチ状に形成されているが、これに限らず、ドアミラー及びドアアウタハンドルに対し車幅方向外側及び下方へ重複する位置まで膨出していればよい。
以上説明したように、本発明は、ドアアウタパネルの前部にドアミラーを有し、該ドアアウタパネルの後部にドアアウタハンドルを有すると共に、上記ドアアウタパネルの上縁部を補強するベルトラインレインアウタを備えた自動車のドア構造について有用である。
9…ドアアウタハンドル
10…ドアアウタパネル
12…ドアミラー
19…ベルトラインレインアウタ
19b…上縁部
30…ジャンクションプレート(インパクトバー側の部材)
41…前部稜線
42…後部稜線
43…膨出稜線部
47…直線状稜線部
48…中間部
50…枝状稜線部
BL…ベルトライン

Claims (4)

  1. ドアアウタパネルの前部にドアミラーを有し、該ドアアウタパネルの後部にドアアウタハンドルを有すると共に、
    上記ドアアウタパネルの上縁部を補強するベルトラインレインアウタを備えた自動車のドア構造であって、
    上記ベルトラインレインアウタには、上記ドアミラー上方と上記ドアアウタハンドル上方とに延設する前部稜線と後部稜線とを形成し、
    上記前部稜線と上記後部稜線との間に膨出稜線部を形成し、
    該膨出稜線部は、上記ドアミラーおよび上記ドアアウタハンドルに対して、その上下位置が重複する位置まで下方へ膨出して形成されると共に、車幅方向位置が重複する位置まで車幅方向外側へ膨出して形成された
    自動車のドア構造。
  2. 上記膨出稜線部の前後両端部を直線状に結ぶ直線状稜線部が上記ベルトラインレインアウタに一体形成された
    請求項1記載の自動車のドア構造。
  3. 上記ベルトラインレインアウタは、ベルトラインに沿って前後方向に略直線状に延びる上縁部と、
    正面断面において上記上縁部から上記膨出稜線部にかけて略L字状に形成された中間部とを有し、
    上記膨出稜線部は車幅方向外側に凸のコ字状断面に形成された
    請求項1または2記載の自動車のドア構造。
  4. 上記膨出稜線部の前部からその下方に位置するインパクトバー側の部材に連結される枝状稜線部が設けられた
    請求項1〜3の何れか一項に記載の自動車のドア構造。
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