JP6070620B2 - 自動車のドアミラー支持構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、ドアミラー以外の他のウインドウレギュレータやドアロック装置などの補機は、ドア車内側から組付けられるので、ウインドウレギュレータやドアロック装置などの補機と、ドアミラーとの組付け方向が異なり、生産性が悪いという問題点があった。
上述の従来構造においてはミラーレインがドアアウタパネルの裏面にあてがわれているので、ドアアウタパネルの変形はなく、また、ドアミラーをドアアウタパネルに貫通させて取付ける構造においても、通常はドアアウタパネルが薄肉で柔軟であるため、特に問題はなかった。
すなわち、ドアアウタパネルの車幅方向内側にミラー取付け板を設け、該ミラー取付け板のフランジ部でドアアウタパネルにおけるドアミラーの上下左右対応位置を支持するように構成したものである。
また、インパクトバーやベルトラインレインなどの各部材がミラーレインに連結されることで、ドアミラー取付け部位が補強され、ミラー支持剛性が高まることにより、ドアミラーの揺動それ自体を抑制することができる。
さらに、ドアミラーは、ドアアウタパネルを貫通してミラーレインに車幅方向内側から取付けられるので、他の補機とドアミラーとの組付け方向が同方向となって、生産性向上をも図ることができる。
すなわち、ドアミラーの荷重が常に付勢されるのは重力方向の下側としての下側支持部であり、前側支持部は下側支持部に対して付勢される荷重が小さいので相対的に剛性が低くてもよい。
そこで、ドアミラー前方の前側支持部に位置する充填材を、軽量かつ低剛性または小面積に設定することで、ドアミラー揺動の強さと方向に対して剛性を最適化し、最小限の部材で対応することができるので、軽量低コスト化を図ることができる。
また、ジャンクションプレートはその非膨出部においてインパクトバーと接合されているので、接合により剛性向上を図ることができると共に、斯る接合は車外側からのみ接合されるので、接合部分の最小化を図って、公差の自由度向上を図ることができる。
図面は自動車のドアミラー支持構造を示し、図1は当該ドアミラー支持構造を備えた自動車の要部側面図、図2はドアアウタパネルを取外して示す自動車のドアミラー支持構造の側面図、図3は図2の要部拡大斜視図である。
上述のドア5は、図1に示すように、ドアアウタハンドル9と、ドアアウタパネル10のベルトラインBL近傍における前側部に開口形成されたドアミラー貫通孔11を用いてドアアウタパネル10の車幅方向外面に当接されたドアミラー12と、ドアウインドウガラス(以下単にドアガラスと略記する)13と、クオータウインドウガラス(いわゆる三角窓のことで、以下単にクオータガラスと略記する)14と、を備えている。
そして、上述の前辺部5Aにおけるドアインナパネル15のドア内部空間側には、ヒンジレインフォースメント17を接合固定し、上述の後辺部5Cにおけるドアインナパネル15のドア内部空間側には、インパクトバーレインフォースメント18を接合固定している。
上述のドアガラス13の前辺部13aは、ドア5のドア内部空間に設けられたガイドレール21でその昇降が案内されるように構成している。
さらに、上述のドア5の前辺部5Aと後辺部5Cとの間には、上下方向に離間して2本のインパクトバー25,26がスラント状に設けられている。
そして、前側に位置するフランジ部26cをヒンジレインフォースメント17の上下方向中間部およびドアインナパネル15に一体接合し、後側に位置するフランジ部26dをインパクトバーレインフォースメント18の下部およびドアインナパネル15に一体接合し、インパクトバー26の後端がその前端に対して下方に位置するように後傾状に配置している。
図3,図5,図6に示すように、ドアミラー12は、ミラー板31を備えたドアミラー本体32と、その一部が上述のドアミラー貫通孔11を貫通してドア内部空間に位置するミラー基部33(いわゆるミラーステー)と、該ミラー基部を囲繞するミラー腕部34(いわゆるステーカバー)と、該ミラー腕部34の車幅方向内側とドアアウタパネル10との間、並びに、ドア内部空間に位置するミラー基部33の外部をシールするゴム製のシール部材35とを備えている。
つまり、図5,図6に示すように、ミラー基部33とベルトラインレインアウタ19とミラーレイン29との三者を共締め固定することにより、ドアミラー12の支持剛性を高めたものである。
また、このサービスホール20aと対応するドアインナパネル15にもサービスホールを形成し、当該サービスホールをゴム製または樹脂製のキャップ部材39で着脱可能に塞ぐように構成している。
要するに、ベルトラインレインアウタ19とジャンクションプレート30とを車幅方向外側に突出させて、ドアミラー12の前後および下方近傍に前側支持部40、後側支持部46および下側支持部48を形成し、これら前側支持部40、後側支持部46および下側支持部48に、クッションとしての充填材41,47,49を介してドアアウタパネル10を支持させたものである。
そこで、ドアミラー12前方の前側支持部40に位置する充填材41を、軽量かつ低剛性または小面積に設定することで、ドアミラー12の揺動の強さと方向に対して剛性を最適化し、最小限の部材で対応して、軽量低コスト化を図るように構成したものである。
また、図6に示すように、上述の閉断面52の形成部位においてミラーレイン29はインパクトバー25から車幅方向の内側に離間している。
上述のジャンクションプレート30はインパクトバー25の組付け搬送前に、当該インパクトバー25に予め溶接固定されており、ジャンクションプレート30とインパクトバー25とが一体化されたものを組付け搬送して、ミラーレイン29に組付けるようになっている。
この3枚接合構造により、ドアミラー支持部の剛性を高め、これによりドアミラー12それ自体の揺れを抑制すべく構成したものである。
また、インパクトバー25やベルトラインレインアウタ19などの各部材がミラーレイン29に連結されることで、ドアミラー取付け部位が補強され、ミラー支持剛性が高まることにより、ドアミラー12の揺動それ自体を抑制することができる。
さらに、ドアミラー12は、ドアアウタパネル10を貫通してミラーレイン29に車幅方向内側から取付けられるので、ウインドウレギュレータやドアロック装置などの他の補機とドアミラー12との組付け方向が同方向となって、生産性向上をも図ることができる。
すなわち、ドアミラー12の荷重が常に付勢されるのは重力方向の下側としての下側支持部48であり、前側支持部40は下側支持部48に対して付勢される荷重が小さいので相対的に剛性が低くてもよい。
そこで、ドアミラー12前方の前側支持部40に位置する充填材41を、軽量かつ低剛性または小面積に設定することで、ドアミラー12の揺動の強さと方向に対して剛性を最適化し、最小限の部材で対応することができるので、軽量低コスト化を図ることができる。
また、ジャンクションプレート30はその非膨出部30dにおいてインパクトバー25と接合されているので、この接合により剛性向上を図ることができると共に、斯る接合は車外側からのみ接合されるので、接合部分の最小化を図って、公差の自由度向上を図ることができる。
この発明のベルトラインレインは、実施例のベルトラインレインアウタ19に対応し、
以下同様に、
インパクトバーは、2本のインパクトバー25,26のうちの上側のインパクトバー25に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
10…ドアアウタパネル
12…ドアミラー
19…ベルトラインレインアウタ(ベルトラインレイン)
19b,30a,45…膨出部
25…インパクトバー
29…ミラーレイン
30…ジャンクションプレート
30d…非膨出部
40…前側支持部
41,47,49…充填材
46…後側支持部
48…下側支持部
52…閉断面
Claims (4)
- ドアミラーをドアアウタパネルの車幅方向外面に当接させた自動車のドアミラー支持構造であって、
ベルトラインに沿って前後方向に延びるベルトラインレインと、
該ベルトラインレインの前部と連結されると共に、上記ドアミラーの支持位置に対応して配設されたミラーレインと、
上記ベルトラインレインとその下方に位置するインパクトバーとを連結するジャンクションプレートとを備え、
上記ドアミラーを、ドアアウタパネルを貫通して上記ミラーレインに車幅方向内側から取付け、
上記ベルトラインレインと上記ジャンクションプレートとを車幅方向外側に突出させて、上記ドアミラーの前後および下方近傍に前側支持部、後側支持部および下側支持部を形成し、
これら前側支持部、後側支持部および下側支持部に、クッションとしての充填材を介して上記ドアアウタパネルを支持させた
自動車のドアミラー支持構造。 - 上記ベルトラインレインと上記ジャンクションプレートとは、その面を車幅方向外側に膨出して膨出部を形成しており、
該膨出部に上記支持部が形成された
請求項1記載の自動車のドアミラー支持構造。 - 上記充填材は、ドアミラー前方の前側支持部に位置するものが上記後側支持部および下側支持部に位置するものに対して、軽量かつ低剛性または小面積に設定された
請求項1または2記載の自動車のドアミラー支持構造。 - 上記ジャンクションプレートは、当該ジャンクションプレートと上記ミラーレインとで上記インパクトバーを囲う閉断面を形成し、
該閉断面形成部位において上記ミラーレインはインパクトバーと離間し、上記ジャンクションプレートが上記下側支持部に対して車幅方向外側に膨出していない非膨出部において上記インパクトバーと車外側からのみ接合された
請求項1〜3の何れか一項に記載の自動車のドアミラー支持構造。
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