JP6070620B2 - 自動車のドアミラー支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ドアミラーをドアアウタパネルの車幅方向外面に当接させたような自動車のドアミラー支持構造に関する。
従来、ドアミラーをドアアウタパネルに支持させる場合、ドアアウタパネルの裏面にミラーレイン(詳しくは、ミラーレインフォースメント)をあてがい、ドアミラーを車外側から締結する構造が採用されている。
しかしながら、ドアミラー以外の他のウインドウレギュレータやドアロック装置などの補機は、ドア車内側から組付けられるので、ウインドウレギュレータやドアロック装置などの補機と、ドアミラーとの組付け方向が異なり、生産性が悪いという問題点があった。
一方で、近年においてはドアミラー本体内に当該ドアミラー本体の位置を自動調整するユニットが組込まれて、ドアミラー本体が重くなっている関係上、ドア閉時や車両走行時の車体振動により、ドアミラーがミラーレインの取付け部を起点として揺動し、ドアアウタパネルを押圧することになる。
上述の従来構造においてはミラーレインがドアアウタパネルの裏面にあてがわれているので、ドアアウタパネルの変形はなく、また、ドアミラーをドアアウタパネルに貫通させて取付ける構造においても、通常はドアアウタパネルが薄肉で柔軟であるため、特に問題はなかった。
しかしながら、ドアミラーの取付け箇所においてドアアウタパネルが車両正面断面視で湾曲する場合、ドア閉時や車両走行時の振動に起因するドアミラーからの押圧力で、上記湾曲した曲面が所定範囲で反転しようとする変形モードが起こり、反転曲面の縁部などに沿って応力が発生し、永久変形を起こす可能性があった。
このような問題点を解決する従来構造としては、特許文献1に開示されたものがある。
すなわち、ドアアウタパネルの車幅方向内側にミラー取付け板を設け、該ミラー取付け板のフランジ部でドアアウタパネルにおけるドアミラーの上下左右対応位置を支持するように構成したものである。
しかしながら、特許文献1に開示された従来構造においては、別途ミラー取付け板が必要なうえ、上記ミラー取付け板が片持ち構造であるため、ミラー支持剛性が低く、またドアミラーの上下左右の全てでドアアウタパネルを支持する構造であるから、当該ミラー取付け板が大きくなり、改善の余地があった。
特開2013−82300号公報
そこで、この発明は、ドアアウタパネルのミラー支持部を既存部品を用いて構成し、ドアアウタパネルの支持剛性向上とミラー支持剛性向上との両立を図り、ドアアウタパネルの反転変形のような変形を防止することができる自動車のドアミラー支持構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のドアミラー支持構造は、ドアミラーをドアアウタパネルの車幅方向外面に当接させた自動車のドアミラー支持構造であって、ベルトラインに沿って前後方向に延びるベルトラインレインと、該ベルトラインレインの前部と連結されると共に、上記ドアミラーの支持位置に対応して配設されたミラーレインと、上記ベルトラインレインとその下方に位置するインパクトバーとを連結するジャンクションプレートとを備え、上記ドアミラーを、ドアアウタパネルを貫通して上記ミラーレインに車幅方向内側から取付け、上記ベルトラインレインと上記ジャンクションプレートとを車幅方向外側に突出させて、上記ドアミラーの前後および下方近傍に前側支持部、後側支持部および下側支持部を形成し、これら前側支持部、後側支持部および下側支持部に、クッションとしての充填材を介して上記ドアアウタパネルを支持させたものである。
上記構成によれば、ベルトラインレインとジャンクションプレートとを車幅方向外側に突出させて、ドアミラーの前後および下方近傍に前側支持部、後側支持部および下側支持部を形成したので、最小限の支持点数と既存部品で、ミラーレインを大きくすることなくドアアウタパネルの変形を防止することができる。
また、インパクトバーやベルトラインレインなどの各部材がミラーレインに連結されることで、ドアミラー取付け部位が補強され、ミラー支持剛性が高まることにより、ドアミラーの揺動それ自体を抑制することができる。
要するに、ドアミラーが揺動すると、ドアアウタパネルの変形が懸念されるが、ドアアウタパネルのミラー支持部を既存部品を用いて構成し、ドアアウタパネルの支持剛性向上とミラー支持剛性向上との両立を図って、ドアアウタパネルの反転変形のような変形を防止することができる。
さらに、ドアミラーは、ドアアウタパネルを貫通してミラーレインに車幅方向内側から取付けられるので、他の補機とドアミラーとの組付け方向が同方向となって、生産性向上をも図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ベルトラインレインと上記ジャンクションプレートとは、その面を車幅方向外側に膨出して膨出部を形成しており、該膨出部に上記支持部が形成されたものである。
上記構成によれば、車幅方向外側に膨出する膨出部に上記支持部を形成したので、ドアアウタパネルと支持部との位置関係を最適化することができ、さらに断面係数の改善により各部材相互の補強関係を強化し、ドアアウタパネルの支持剛性およびミラー支持剛性の向上を図って、ドアミラーの揺動を抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記充填材は、ドアミラー前方の前側支持部に位置するものが上記後側支持部および下側支持部に位置するものに対して、軽量かつ低剛性または小面積に設定されたものである。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、ドアミラーの荷重が常に付勢されるのは重力方向の下側としての下側支持部であり、前側支持部は下側支持部に対して付勢される荷重が小さいので相対的に剛性が低くてもよい。
そこで、ドアミラー前方の前側支持部に位置する充填材を、軽量かつ低剛性または小面積に設定することで、ドアミラー揺動の強さと方向に対して剛性を最適化し、最小限の部材で対応することができるので、軽量低コスト化を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ジャンクションプレートは、当該ジャンクションプレートと上記ミラーレインとで上記インパクトバーを囲う閉断面を形成し、該閉断面形成部位において上記ミラーレインはインパクトバーと離間し、上記ジャンクションプレートが上記下側支持部に対して車幅方向外側に膨出していない非膨出部において上記インパクトバーと車外側からのみ接合されたものである。
上記構成によれば、ジャンクションプレートとミラーレインとで閉断面を形成したので、前後方向の閉断面係数が高まり、ドア閉時にドアミラーが揺れる方向に対してミラー支持部の剛性を高めることができる。
また、ジャンクションプレートはその非膨出部においてインパクトバーと接合されているので、接合により剛性向上を図ることができると共に、斯る接合は車外側からのみ接合されるので、接合部分の最小化を図って、公差の自由度向上を図ることができる。
さらに、形状が相対的に大きいミラーレインをインパクトバーに接合してドア本体に組付ける構成に対して、形状が相対的に小さいジャンクションプレートをインパクトバーに接合するので、組付け搬送が容易であり、搬送時におけるインパクトバー接合部位への回転モーメントの低減を図ることができる。
この発明によれば、ドアアウタパネルのミラー支持部を既存部品を用いて構成し、ドアアウタパネルの支持剛性向上とミラー支持剛性向上との両立を図り、ドアアウタパネルの反転変形のような変形を防止することができる効果がある。
本発明のドアミラー支持構造を備えた自動車の要部側面図 ドアアウタパネルを取外して示す自動車のドアミラー支持構造の側面図 図2の要部拡大斜視図 図2のA−A線矢視断面図 図2のB−B線矢視断面図 図2のC−C線矢視断面図 図2のD−D線矢視断面図 図2のE−E線矢視断面図
ドアアウタパネルのミラー支持部を既存部品を用いて構成し、ドアアウタパネルの支持剛性向上とミラー支持剛性向上との両立を図り、ドアアウタパネルの反転変形のような変形を防止するという目的を、ドアミラーをドアアウタパネルの車幅方向外面に当接させた自動車のドアミラー支持構造において、ベルトラインに沿って前後方向に延びるベルトラインレインと、該ベルトラインレインの前部と連結されると共に、上記ドアミラーの支持位置に対応して配設されたミラーレインと、上記ベルトラインレインとその下方に位置するインパクトバーとを連結するジャンクションプレートとを備え、上記ドアミラーを、ドアアウタパネルを貫通して上記ミラーレインに車幅方向内側から取付け、上記ベルトラインレインと上記ジャンクションプレートとを車幅方向外側に突出させて、上記ドアミラーの前後および下方近傍に前側支持部、後側支持部および下側支持部を形成し、これら前側支持部、後側支持部および下側支持部に、クッションとしての充填材を介して上記ドアアウタパネルを支持させるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のドアミラー支持構造を示し、図1は当該ドアミラー支持構造を備えた自動車の要部側面図、図2はドアアウタパネルを取外して示す自動車のドアミラー支持構造の側面図、図3は図2の要部拡大斜視図である。
図1において、車体側部の前側において上下方向に延びる閉断面構造のヒンジピラー(図示せず)と、車体側部の下側において車両前後方向に延びる閉断面構造のサイドシル1と、乗員用シート2の車幅方向側方後部において略上下方向に延びるボディサイドパネル3とで囲繞されたドア開口部4を開閉するドア5(フロントドア)を設けている。
ボディ側においては、図1に示すように、上述のヒンジピラーの上端から斜め後方かつ上方に延びる閉断面構造のフロントピラー6が設けられると共に、左右のフロントピラー6,6の上端部相互間を車幅方向に連結するフロントヘッダ7を設け、これらフロントヘッダ7とフロントピラー6,6と図示しないカウル部とで囲繞された空間部にはフロントウインドウガラス8を配設している。
上述のドア5は、図1に示すように、ドアアウタハンドル9と、ドアアウタパネル10のベルトラインBL近傍における前側部に開口形成されたドアミラー貫通孔11を用いてドアアウタパネル10の車幅方向外面に当接されたドアミラー12と、ドアウインドウガラス(以下単にドアガラスと略記する)13と、クオータウインドウガラス(いわゆる三角窓のことで、以下単にクオータガラスと略記する)14と、を備えている。
図2に示すように、上述のドア5はドアインナパネル15と、図1で示したドアアウタパネル10とをヘミング加工等により連結して構成されており、該ドア5は、上下一対のドアヒンジブラケット16,16が取付けられた前辺部5Aと、下辺部5Bと、後辺部5Cとを備えている。
そして、上述の前辺部5Aにおけるドアインナパネル15のドア内部空間側には、ヒンジレインフォースメント17を接合固定し、上述の後辺部5Cにおけるドアインナパネル15のドア内部空間側には、インパクトバーレインフォースメント18を接合固定している。
また、ベルトラインBLに沿って前後方向に延びるベルトラインレインアウタ19とベルトラインレインインナ20とを設けている。これらのベルトラインレインアウタ19およびベルトラインレインインナ20はドアガラス13の出入口の縁部を補強するものである。
上述のドアガラス13の前辺部13aは、ドア5のドア内部空間に設けられたガイドレール21でその昇降が案内されるように構成している。
上述のドアガラス13の前後方向中間部の下部には、複数の支持部材22,22を用いて、ウインドウレギュレータのキャリアプレート23が取付けられており、このキャリアプレート23がガイドレール24に沿って昇降することで、ドアガラス13がガイドレール21でその前辺部13aを案内されながら全閉位置と全開位置との間を上下動するように構成している。
さらに、上述のドア5の前辺部5Aと後辺部5Cとの間には、上下方向に離間して2本のインパクトバー25,26がスラント状に設けられている。
上側のインパクトバー25は剛性パイプ部材の前端部および後端部にフランジ部材27,28を溶接接合したもので、前側に位置するフランジ部材27をヒンジレインフォースメント17上端部およびドアインナパネル15に一体接合し、後側に位置するフランジ部材28をインパクトバーレインフォースメント18上部およびドアインナパネル15に一体接合して、インパクトバー25の後端がその前端に対して下方に位置するように後傾状に配置されると共に、該インパクトバー25がベルトラインBLおよびベルトラインレインアウタ19の下方に位置するように配置されている。
下側のインパクトバー26は、前後方向に延びる複数条(この実施例では2条)のビード26a,26aをもったインパクトバー本体26bと、このインパクトバー本体26bの前後両端部にその上下方向の幅が広くなるよう一体形成されたフランジ部26c,26dと、を鋼板により一体形成したものである。
そして、前側に位置するフランジ部26cをヒンジレインフォースメント17の上下方向中間部およびドアインナパネル15に一体接合し、後側に位置するフランジ部26dをインパクトバーレインフォースメント18の下部およびドアインナパネル15に一体接合し、インパクトバー26の後端がその前端に対して下方に位置するように後傾状に配置している。
下側のインパクトバー26は上側のインパクトバー25の下方に位置しており、これら上下の各インパクトバー25,26の前端側の離間距離に対して後端側の離間距離を大きく設定し、2つのインパクトバー25,26で側突荷重を効果的に受止めるように構成している。
図2、図3に示すように、ベルトラインレインアウタ19の前部19aに連結されると共に、上述のドアミラー12の支持位置に対応して配設されたミラーレイン29と、ベルトラインレインアウタ19とその下方に位置する上側のインパクトバー25とを連結するジャンクションプレート30とを設けている。
図4は図2のA−A線矢視断面図、図5は図2のB−B線矢視断面図、図6は図2のC−C線矢視断面図、図7は図2のD−D線矢視断面図、図8は図2のE−E線矢視断面図である。
図3,図5,図6に示すように、ドアミラー12は、ミラー板31を備えたドアミラー本体32と、その一部が上述のドアミラー貫通孔11を貫通してドア内部空間に位置するミラー基部33(いわゆるミラーステー)と、該ミラー基部を囲繞するミラー腕部34(いわゆるステーカバー)と、該ミラー腕部34の車幅方向内側とドアアウタパネル10との間、並びに、ドア内部空間に位置するミラー基部33の外部をシールするゴム製のシール部材35とを備えている。
また、上述のミラー基部33は複数の取付け部33a,33bを備えており、ドアミラー12におけるミラー基部33の一部をドアミラー貫通孔11を貫通させてドア内部空間に位置させ、図5,図6に示すようにベルトラインレインアウタ19とミラーレイン29とが当接した重合部において、ボルト36,37を用いてミラーレイン29の車幅方向内側から上記取付け部33a,33bを両者19,29の重合部に取付けている。
つまり、図5,図6に示すように、ミラー基部33とベルトラインレインアウタ19とミラーレイン29との三者を共締め固定することにより、ドアミラー12の支持剛性を高めたものである。
ここで、上述の各ボルト36,37は、図5に仮想線で示す工具38を用いて締結されるので、上記各ボルト36,37による締結位置と対応して、ベルトラインレインインナ20にはサービスホール20aが開口形成されている。
また、このサービスホール20aと対応するドアインナパネル15にもサービスホールを形成し、当該サービスホールをゴム製または樹脂製のキャップ部材39で着脱可能に塞ぐように構成している。
図3,図4に示すように、ベルトラインレインアウタ19の前部19aはその面を車幅方向外側に突出させて膨出部19bを一体形成しており、この膨出部19bにドアミラー12の前部近傍に位置する前側支持部40を形成し、この前側支持部40にクッションとしての充填材41を介してドアアウタパネル10を支持させている。
図2,図3に示すように、ベルトラインレインアウタ19には車幅方向外側に突出させた直線状ビード42と、この直線状ビード42の前端部からドアミラー12の後方部側へ向けて延びる上側の枝状ビード43と、直線状ビード42の前端部からジャンクションプレート30側へ向けて延びる下側の枝状ビード44と、を一体形成している。
図2のE−E線矢視断面図を図8に示すように、上側の枝状ビード43は、ベルトラインレインアウタ19のその面を車幅方向外側に突出させた膨出部45であり、枝状ビード43の上部には、ドアミラー12の後部近傍に位置する後側支持部46を形成し、この後側支持部46にクッションとしての充填材47を介してドアアウタパネル10を支持させている。
図2,図3,図5に示すように、上述のジャンクションプレート30はドアミラー12の下方部対応位置において、その面を車幅方向外側に突出して膨出部30aを形成しており、この膨出部30aにドアミラー12の下部近傍に位置する下側支持部48を形成し、この下側支持部48にクッションとしての充填材49を介してドアアウタパネル10を支持させている。
要するに、ベルトラインレインアウタ19とジャンクションプレート30とを車幅方向外側に突出させて、ドアミラー12の前後および下方近傍に前側支持部40、後側支持部46および下側支持部48を形成し、これら前側支持部40、後側支持部46および下側支持部48に、クッションとしての充填材41,47,49を介してドアアウタパネル10を支持させたものである。
このように、ベルトラインレインアウタ19とジャンクションプレート30とをドアアウタパネル10に近接するよう車幅方向外側に突出させて、ドアミラー12の前後および下方近傍に前側支持部40、後側支持部46および下側支持部48を形成することで、最小限の支持点数(この実施例では3点)と既存部品で、ミラーレイン29を大きくすることなく、ドアアウタパネルの変形を防止すべく構成したものである。
ここで、図3に示す3つの充填材41,47,49は、ドアミラー12前方の前側支持部40に位置する充填材41が、後側支持部46および下側支持部48に位置する他の2つの充填材47,49に対して、軽量かつ低剛性または小面積に設定されている。
つまり、ドアミラー12の荷重(重量)が常に付勢されるのは重力方向の下側としての下側支持部48であり、前側支持部40は下側支持部48に対して付勢される荷重が小さいので、相対的に剛性が低くてもよい。
そこで、ドアミラー12前方の前側支持部40に位置する充填材41を、軽量かつ低剛性または小面積に設定することで、ドアミラー12の揺動の強さと方向に対して剛性を最適化し、最小限の部材で対応して、軽量低コスト化を図るように構成したものである。
図2のA−A線矢視断面(前側支持部40に相当する部位の断面)である図4において、ベルトラインレインインナ20の上下両端部はドアインナパネル15に接合固定されており、ベルトラインレインインナ20とドアインナパネル15との間には、閉断面50が形成されている。
また、図4において、ミラーレイン29の上下両端部29a,29bはベルトラインレインインナ20に当接しており、ミラーレイン29の上端部29aと、ベルトラインレインインナ20の上端部と、ドアインナパネル15とを、溶接部SW1にて、3枚接合すると共に、ミラーレイン29の下端部29bと、ベルトラインレインインナ20の下端部と、ドアインナパネル15とを、溶接部SW2にて、3枚接合し、ミラーレイン29とベルトラインレインインナ20との間には閉断面51を形成し、この閉断面51によりミラーレイン29の剛性向上乃至ドアミラー支持剛性の向上を図っている。
図2のB−B線矢視断面である図5、および、図2のC−C線矢視断面である図6において、ベルトラインレインアウタ19の上端は、ドアアウタパネル10の上端部にヘミング接合されている。
図6において、ジャンクションプレート30の上端部30bは溶接部SW3においてミラーレイン29と溶接接合されており、またジャンクションプレート30の下端部30cは溶接部SW4においてミラーレイン29と溶接接合されている。
図6に示すように、上下の溶接部SW3,SW4間におけるジャンクションプレート30はインパクトバー25の車幅方向外側に位置しており、該ジャンクションプレート30と上述のミラーレイン29とでインパクトバー25を囲う閉断面52を形成している。
また、図6に示すように、上述の閉断面52の形成部位においてミラーレイン29はインパクトバー25から車幅方向の内側に離間している。
さらに、図5に示す下側支持部48の膨出部30aに対して、ジャンクションプレート30が車幅方向外側に膨出していない図6の非膨出部30dにおいて、該ジャンクションプレート30はインパクトバー25と車外側からのみ接合されている。
すなわち、上述のジャンクションプレート30の非膨出部30dには、少なくとも1つ(この実施例では2つ)の接合孔30e,30eを開口形成し、これら各接合孔30e,30eを用いて、ジャンクションプレート30の非膨出部30dを、アーク溶接にてインパクトバー25と車外側からのみ接合したものである。
そして、上述の閉断面52により前後方向の閉断面係数を高め、ドア5の閉時にドアミラー12が揺れる方向に対してミラー支持部(下側支持部48参照)の剛性を高めると共に、ジャンクションプレート30をその非膨出部30dにおいてインパクトバー25と接合することで、その剛性向上を図り、さらに、斯る接合を車外側からのみ行なうことで、接合部分の最小化を図って、公差の自由度向上を確保すべく構成したものである。
上述のジャンクションプレート30はインパクトバー25の組付け搬送前に、当該インパクトバー25に予め溶接固定されており、ジャンクションプレート30とインパクトバー25とが一体化されたものを組付け搬送して、ミラーレイン29に組付けるようになっている。
図2のD−D線矢視断面である図7において、ジャンクションプレート30の上端後部30fと、ベルトラインレインアウタ19と、ミラーレイン29とは溶接部SW5にて3枚接合されている。
この3枚接合構造により、ドアミラー支持部の剛性を高め、これによりドアミラー12それ自体の揺れを抑制すべく構成したものである。
なお、図4において、53はウインドウモール、図7,図8において、54はドアトリム部材、図5〜図8において、55はモールである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
このように、上記実施例の自動車のドアミラー支持構造は、ドアミラー12をドアアウタパネル10の車幅方向外面に当接させた自動車のドアミラー支持構造であって、ベルトラインBLに沿って前後方向に延びるベルトラインレインアウタ19と、該ベルトラインレインアウタ19の前部と連結されると共に、上記ドアミラー12の支持位置に対応して配設されたミラーレイン29と、上記ベルトラインレインアウタ19とその下方に位置するインパクトバー25とを連結するジャンクションプレート30とを備え、上記ドアミラー12を、ドアアウタパネル10を貫通して上記ミラーレイン29に車幅方向内側から取付け、上記ベルトラインレインアウタ19と上記ジャンクションプレート30とを車幅方向外側に突出させて、上記ドアミラー12の前後および下方近傍に前側支持部40、後側支持部46および下側支持部48を形成し、これら前側支持部40、後側支持部46および下側支持部48に、クッションとしての充填材41,47,49を介して上記ドアアウタパネル10を支持させたものである(図1,図3,図4,図5,図8参照)。
この構成によれば、ベルトラインレインアウタ19とジャンクションプレート30とを車幅方向外側に突出させて、ドアミラー12の前後および下方近傍に前側支持部40、後側支持部46および下側支持部48を形成したので、最小限の支持点数と既存部品で、ミラーレイン29を大きくすることなくドアアウタパネル10の変形を防止することができる。
また、インパクトバー25やベルトラインレインアウタ19などの各部材がミラーレイン29に連結されることで、ドアミラー取付け部位が補強され、ミラー支持剛性が高まることにより、ドアミラー12の揺動それ自体を抑制することができる。
要するに、ドアミラー12が揺動すると、ドアアウタパネル10の変形が懸念されるが、ドアアウタパネル10のミラー支持部を既存部品を用いて構成し、ドアアウタパネル10の支持剛性向上とミラー支持剛性向上との両立を図って、ドアアウタパネル10の反転変形のような変形を防止することができる。
さらに、ドアミラー12は、ドアアウタパネル10を貫通してミラーレイン29に車幅方向内側から取付けられるので、ウインドウレギュレータやドアロック装置などの他の補機とドアミラー12との組付け方向が同方向となって、生産性向上をも図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記ベルトラインレインアウタ19と上記ジャンクションプレート30とは、その面を車幅方向外側に膨出して膨出部19b,45,30aを形成しており、該膨出部19b,45,30aに上記支持部40,46,48が形成されたものである(図4,図5,図8参照)。
この構成によれば、車幅方向外側に膨出する膨出部19b,45,30aに上記支持部40,46,48を形成したので、ドアアウタパネル10と支持部40,46,48との位置関係を最適化することができ、さらに断面係数の改善により各部材相互の補強関係を強化し、ドアアウタパネル10の支持剛性およびミラー支持剛性の向上を図って、ドアミラー12の揺動を抑制することができる。
この発明の一実施形態においては、上記充填材41,47,49は、ドアミラー12前方の前側支持部40に位置する充填材41が上記後側支持部46および下側支持部48に位置する充填材47,49に対して、軽量かつ低剛性または小面積に設定されたものである(図3参照)。
この構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、ドアミラー12の荷重が常に付勢されるのは重力方向の下側としての下側支持部48であり、前側支持部40は下側支持部48に対して付勢される荷重が小さいので相対的に剛性が低くてもよい。
そこで、ドアミラー12前方の前側支持部40に位置する充填材41を、軽量かつ低剛性または小面積に設定することで、ドアミラー12の揺動の強さと方向に対して剛性を最適化し、最小限の部材で対応することができるので、軽量低コスト化を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記ジャンクションプレート30は、当該ジャンクションプレート30と上記ミラーレイン29とで上記インパクトバー25を囲う閉断面52を形成し、該閉断面形成部位において上記ミラーレイン29はインパクトバー25と離間し、上記ジャンクションプレート30が上記下側支持部48に対して車幅方向外側に膨出していない非膨出部30dにおいて上記インパクトバー25と車外側からのみ接合されたものである(図6参照)。
この構成によれば、ジャンクションプレート30とミラーレイン29とで閉断面52を形成したので、前後方向の閉断面係数が高まり、ドア5の閉時にドアミラー12が揺れる方向に対してミラー支持部(下側支持部48参照)の剛性を高めることができる。
また、ジャンクションプレート30はその非膨出部30dにおいてインパクトバー25と接合されているので、この接合により剛性向上を図ることができると共に、斯る接合は車外側からのみ接合されるので、接合部分の最小化を図って、公差の自由度向上を図ることができる。
さらに、形状が相対的に大きいミラーレイン29をインパクトバー25に接合してドア本体に組付ける構成に対して、形状が相対的に小さいジャンクションプレート30をインパクトバー25に接合するので、組付け搬送が容易であり、搬送時におけるインパクトバー25接合部位への回転モーメントの低減を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のベルトラインレインは、実施例のベルトラインレインアウタ19に対応し、
以下同様に、
インパクトバーは、2本のインパクトバー25,26のうちの上側のインパクトバー25に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、ドアミラーをドアアウタパネルの車幅方向外面に当接させたような自動車のドアミラー支持構造について有用である。
BL…ベルトライン
10…ドアアウタパネル
12…ドアミラー
19…ベルトラインレインアウタ(ベルトラインレイン)
19b,30a,45…膨出部
25…インパクトバー
29…ミラーレイン
30…ジャンクションプレート
30d…非膨出部
40…前側支持部
41,47,49…充填材
46…後側支持部
48…下側支持部
52…閉断面

Claims (4)

  1. ドアミラーをドアアウタパネルの車幅方向外面に当接させた自動車のドアミラー支持構造であって、
    ベルトラインに沿って前後方向に延びるベルトラインレインと、
    該ベルトラインレインの前部と連結されると共に、上記ドアミラーの支持位置に対応して配設されたミラーレインと、
    上記ベルトラインレインとその下方に位置するインパクトバーとを連結するジャンクションプレートとを備え、
    上記ドアミラーを、ドアアウタパネルを貫通して上記ミラーレインに車幅方向内側から取付け、
    上記ベルトラインレインと上記ジャンクションプレートとを車幅方向外側に突出させて、上記ドアミラーの前後および下方近傍に前側支持部、後側支持部および下側支持部を形成し、
    これら前側支持部、後側支持部および下側支持部に、クッションとしての充填材を介して上記ドアアウタパネルを支持させた
    自動車のドアミラー支持構造。
  2. 上記ベルトラインレインと上記ジャンクションプレートとは、その面を車幅方向外側に膨出して膨出部を形成しており、
    該膨出部に上記支持部が形成された
    請求項1記載の自動車のドアミラー支持構造。
  3. 上記充填材は、ドアミラー前方の前側支持部に位置するものが上記後側支持部および下側支持部に位置するものに対して、軽量かつ低剛性または小面積に設定された
    請求項1または2記載の自動車のドアミラー支持構造。
  4. 上記ジャンクションプレートは、当該ジャンクションプレートと上記ミラーレインとで上記インパクトバーを囲う閉断面を形成し、
    該閉断面形成部位において上記ミラーレインはインパクトバーと離間し、上記ジャンクションプレートが上記下側支持部に対して車幅方向外側に膨出していない非膨出部において上記インパクトバーと車外側からのみ接合された
    請求項1〜3の何れか一項に記載の自動車のドアミラー支持構造。
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