JP5896138B2 - 車両のドア構造 - Google Patents

車両のドア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5896138B2
JP5896138B2 JP2012050722A JP2012050722A JP5896138B2 JP 5896138 B2 JP5896138 B2 JP 5896138B2 JP 2012050722 A JP2012050722 A JP 2012050722A JP 2012050722 A JP2012050722 A JP 2012050722A JP 5896138 B2 JP5896138 B2 JP 5896138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcement
mirror
pipe
belt line
end portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012050722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013184549A (ja
Inventor
充 内潟
充 内潟
太郎 木舟
太郎 木舟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2012050722A priority Critical patent/JP5896138B2/ja
Publication of JP2013184549A publication Critical patent/JP2013184549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5896138B2 publication Critical patent/JP5896138B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は車両のドア構造に関する。
車両のドア構造では、ミラーリインフォースメントにアウトサイドミラーが取り付けられることから、ミラーリインフォースメントとその周りの構造の剛性を向上させて、アウトサイドミラーの取り付け強度を強くする必要がある。
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、アウタパネルに接合される板状のアウタリインフォースメントと、インナパネルに接合される板状のインナリインフォースメントとに板状のミラーリインフォースメントを結合して、アウタリインフォースメントとインナリインフォースメントとミラーリインフォースメントから成るリンフォース集合体を形成し、これにより、ミラーリインフォースメントとその周りの構造の剛性を向上させてあった。
この構造において、ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部は、車両前方側がインナパネル側に接合してインナパネルに支持され、車両上側がアウタパネルのベルトライン部の上縁のフランジに接合してアウタパネルに支持されている。また、前記アウトサイドミラー取り付け部の車両後方側及び車両下側はアウタリインフォースメントに接合されるが、アウタリインフォースメントの下側の部分は、アウタパネルの側面に車両幅方向に間隔を空けて配置されてフリー状態にしてあった。
特開平11−314520号公報
上記従来の構造によれば、前記リンフォース集合体が板材でのみ形成されていたために、ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の剛性を十分向上させることができなかった。
また、アウタリインフォースメントの下側の部分は、アウタパネルの側面に車両幅方向に間隔を空けて配置されてフリーの状態にしてあったために(アウタパネルとアウタリインフォースメントの間に数箇所スポット的に車両前後方向に間隔を置いてマスチックシーラーを塗布して隙間を埋めているが、これは、アウタパネルの面剛性を向上させるためであり基本的にフリーの状態にあるといえる)、アウトサイドミラー取り付け部の剛性をあげるのには限度があった。
その結果、高速走行時にアウトサイドミラーの鏡面が振動(鏡面ぶれ)したり、ドア閉時にアウトサイドミラーがぶれて異音が発生したりしていた。
本発明の目的は、ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の剛性を十分向上させることができて、高速走行時の鏡面の振動(鏡面ぶれ)を防止することができるとともに、ドア閉時のアウトサイドミラーのぶれによる異音の発生を防止することができる車両のドア構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
アウタパネルのベルトライン部に前記ベルトライン部の長手方向に沿うアウタリインフォースメントが接合され、
前記アウタリインフォースメントに前記ベルトライン部の長手方向に沿うパイプが接合され、
アウトサイドミラーが取り付けられるミラーリインフォースメントが前記アウタリインフォースメントとインナパネルを連結し、
前記アウタリインフォースメントと前記パイプと前記ミラーリインフォースメントが互いに重ね合わされて溶接部を介して接合されている点にある。(請求項1)
上記の構成によれば、アウトサイドミラーが取り付けられるミラーリインフォースメントが前記アウタリインフォースメントとインナパネルを連結しているから、ミラーリインフォースメントの剛性を向上させることができる。
また、前記アウタリインフォースメントと前記パイプと前記ミラーリインフォースメントが互いに重ね合わされて溶接部を介して接合されており、前記パイプは、ドアの強度を上げて車両の側面衝突時の乗員保護性能を向上させる剛性が高い部材であるから、例えば、板材から成る部品のみでリンフォース集合体を形成してミラーリインフォースメントの剛性を向上させる手段に比べると、ミラーリインフォースメントの剛性をより向上させることができる。
しかも、ミラーリインフォースメントはアウタリインフォースメントよりも板厚が厚く剛性が高いことから、この剛性が高いミラーリインフォースメントを、同様に剛性が高いパイプに接合することにより、ミラーリインフォースメントの剛性を、より向上させることができる。
そして、ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部への入力荷重に対し、ベルトライン部の長手方向に沿う剛性の強いパイプを利用してパイプとアウタリインフォースメントとミラーリインフォースメントが一体になって変形しながら抗することができる。
これにより、アウトサイドミラー取り付け部の剛性を十分向上させることができて、高速走行時の鏡面の振動(鏡面ぶれ)を防止することができるとともに、ドア閉時のアウトサイドミラーのぶれによる異音の発生を防止することができる。(請求項1)
本発明において、
前記パイプは前記ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の下方に位置すると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の下方の部分をパイプで補強することができる。(請求項2)
本発明において、
前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記アウタリインフォースメントが接合され、
前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記アウタリインフォースメントとの接合部は前記アウトサイドミラー取り付け部の上方に位置すると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の上方の部分を補強することができ、ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の下方の部分をパイプで補強したこととの相乗効果により、アウトサイドミラー取り付け部の剛性をより向上させることができる。(請求項3)
本発明において、
前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記アウタリインフォースメントとはヘミング加工されて接合されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
前記アウタパネルのベルトライン部の上端部とアウタリインフォースメントとを強固に接合することができ、ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の上方の部分をより確実に補強することができる。(請求項4)
本発明において、
前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記ミラーリインフォースメントが接合され、
前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記ミラーリインフォースメントとの接合部は前記アウトサイドミラー取り付け部の上方に位置すると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の上方の部分を補強することができ、ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の下方の部分をパイプで補強したこととの相乗効果により、アウトサイドミラー取り付け部の剛性をより向上させることができる。(請求項5)
本発明において、
前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記ミラーリインフォースメントとはヘミング加工されて接合されていると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
前記アウタパネルのベルトライン部の上端部とミラーリインフォースメントとを強固に接合することができ、ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の上方の部分をより確実に補強することができる。(請求項6)
本発明において、
前記アウタリインフォースメントと前記ミラーリインフォースメントが前記パイプを挟み込んでいると、次の作用を奏することができる。(請求項7)
パイプでアウタリインフォースメントとミラーリインフォースメントを安定支持することができる。(請求項7)
本発明によれば、
ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の剛性を十分向上させることができて、高速走行時の鏡面の振動(鏡面ぶれ)を防止することができるとともに、ドア閉時のアウトサイドミラーのぶれによる異音の発生を防止することができる車両のドア構造を提供することができた。
車両のドア(フロントドア)の分解斜視図 ドアのベルトライン部の周りの構造の斜視図 ミラーリインフォースメントとその周りの構造の斜視図 図3のA−A断面図 図3のB−B断面図 第1の別実施形態を示す斜視図であり、ミラーリインフォースメントとその周りの構造の斜視図 図6のC−C断面図 図6のD−D断面図 第2の別実施形態を示す斜視図であり、ミラーリインフォースメントとその周りの構造の斜視図 図9のE−E断面図 比較例の構造のミラーリインフォースメントとその周りの構造の斜視図 図11のF−F断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1に、自動車の車体の側部に開閉自在に設けられるフロントドアの構造(車両のドア構造に相当)を示してある。前記フロントドアは、上部に窓用開口16が形成されたドアパネル9と、窓用開口16の下方のドアパネル部分を車室内側W1から覆う内装材としてのドアトリム5(図4参照)とを備えている。
フロントドアの窓部27は、ウインドガラスG2が昇降自在な後ろ側の開閉式の窓部28と、パーティションガラスG1が固定される前側の固定式の窓部29とにサッシュ8で仕切られている(図2〜図5参照)。
ドアパネル9は車室外側W2のアウタパネル1と車室内側W1のインナパネル2から成る。アウタパネル1とインナパネル2は周縁部同士が接合され、前記周縁部よりも内方側の内方部同士が互いに間隔を空けて対向している。ドアトリム5は意匠面の裏側に設けられた複数のクリップでインナパネル2に取り付けられている。
[アウタリインフォースメント3の構造]
図2〜図5に示すように、アウタパネル1のベルトライン部18の内面(車室内側W1の面)に、ベルトライン部18の長手方向に沿う帯板状のアウタリインフォースメント3が接合されている。アウタリインフォースメント3は車両前後方向でフロントドアのほぼ全長にわたる長さに設定され、長手方向中間部に前記長手方向に沿う上下複数の断面円弧状のビードVが形成されている。
また、アウタリインフォースメント3のビードVの下方に、車室外側W2に凹む断面円弧状のパイプ収容凹部3Uが、アウタリインフォースメント3のほぼ全長にわたって形成されている。
図2に示すように、アウタリインフォースメント3の車両後方側Rrの端部には、車室内側W1に突出する横断面L字形の後ろ側接合片39が折り曲げ形成され、この後ろ側接合片39の先端側の長方形状の一片33がフロントドアの後端部(車両後方側Rrの端部)のインナパネル2に溶接接合されている。
アウタリインフォースメント3の車両前後方向の両端部を除いた下側の部分は、アウタパネル1に対して車両幅方向に間隔を空けて位置してフリーな状態にある。アウタパネル1とアウタリインフォースメント3の間に、車両前後方向に間隔を置いて数箇所スポット的にマスチックシーラーを塗布してその隙間を埋めてあるが(塗布構造は図示せず)、前記隙間を埋めるのはアウタパネル1の面剛性を向上させるためであり、前記下側の部分は基本的にフリーな状態にあるといえる。
図4に示すように、アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとアウタリインフォースメント3の上端部3Jとはヘミング加工されて接合されている。詳しくは、アウタリインフォースメント3の上端部3Jの外面(車室外側W2の面)に重なって前記外面の上方に突出したアウタパネル1の上端部1Jが、アウタリインフォースメント3の上端部3Jの内面(車室内側W1の面)側に折り曲げられて前記内面に重ねられている。アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jと前記外面との間、及び、前記上端部1Jと前記内面との間には接着剤が塗布・充填されている。
[ミラーリインフォースメント7の構造]
図2〜図4に示すように、アウトサイドミラー17が取り付けられる板状のミラーリインフォースメント7が、アウタリインフォースメント3の前端部(車両前方側Frの端部)の内面(車室内側W1の面)に溶接接合されている。ミラーリインフォースメント7の上下方向の長さはアウタリインフォースメント3の上下方向の長さとほぼ同一に設定され、ミラーリインフォースメント7の板厚はアウタリインフォースメント3の板厚よりも厚く設定されている。
図1,図3に示すように、ミラーリインフォースメント7の前端部に、車室内側W1に突出する横断面L字形の前側接合片36が折り曲げ形成され、前側接合片36の先端側の長方形状の一片37がフロントドアの前端部のインナパネル2に溶接接合されて、ミラーリインフォースメント7がアウタリインフォースメント3とインナパネル2を連結している。
そして、図4に示すように、ミラーリインフォースメント7の下端部に、車室内側W1に凹む断面円弧状のパイプ収容凹部7Uが、アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uに対向する状態に形成されている。
また、ミラーリインフォースメント7の上端部が車室内側W1に折り曲げられて上側フランジ7J1が形成されている。上側フランジ7J1はインナパネル2の上端とアウタパネル1の上端よりも下方に位置する。
[補強パイプ10の取り付け構造]
図2〜図4に示すように、前記ベルトライン部18の長手方向に沿う円筒状の補強パイプ10(パイプに相当)が、アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uに収容されて、パイプ収容凹部3Uの底部に溶接接合されている。補強パイプ10はアウタリインフォースメント3のほぼ全長にわたる長さに設定されている。これにより、フロントドアの強度を上げて自動車の側面衝突時の乗員保護性能を向上させることができる。
補強パイプ10の前端部の車室内側W1の部分は、ミラーリインフォースメント7のパイプ収容凹部7Uに収容されて、補強パイプ10の前端部がアウタリインフォースメント3とミラーリインフォースメント7に挟み込まれている。
そして、ミラーリインフォースメント7のパイプ収容凹部7Uの底部に形成された長方形状の扁平な溶接部57と、前記補強パイプ10の前端部と、アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uの底部に形成された長方形状の扁平な溶接部59(図2,図3も参照)とが互いに重ね合わされて溶接接合(スポット溶接)されている。
[アウトサイドミラー取り付け部31の構造]
図3,図4に示すように、互いに重なったミラーリインフォースメント7とアウタリインフォースメント3の前端部にアウトサイドミラー取り付け部31が設けられている。このアウトサイドミラー取り付け部31は、ミラーリインフォースメント7とアウタリインフォースメント3の前端部とに複数のボルト挿通孔Sを形成して構成されている。
そして、図4に示すように、アウトサイドミラー17側の複数のボルトBが前記複数のボルト挿通孔Sに車室外側W2から各別に挿通され、ボルトBにナットNが螺合されてアウトサイドミラー17がアウトサイドミラー取り付け部31に締め付け固定されている。前記補強パイプ10はアウトサイドミラー取り付け部31の下方に位置する。
アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとアウタリインフォースメント3の上端部3Jとの接合部19(図4の拡大図を参照)は、前記アウトサイドミラー取り付け部31の上方に位置する。前記アウトサイドミラー取り付け部31の車室外側W2のアウタパネル1には、アウトサイドミラー17の基端部が挿入される開口1Kが形成されている。
[パーティションガラスG1の取り付け構造]
図4に示すように、パーティションガラスG1の下端部がパーティションウエザストリップ20の縦断面J字状の取り付け基部21の嵌合溝に上方から嵌合(内嵌)している。そして、パーティションガラスG1の下端部に嵌合したパーティションウエザストリップ20が、インナパネル2の上端部2Jとアウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとの間に収容され、パーティションウエザストリップ20の取り付け基部21がミラーリインフォースメント7の上側フランジ7J1に載置固定されている。
前記パーティションウエザストリップ20は、取り付け基部21の車室内側W1の側壁21Sの上端部から車室内側W1に突出する第1内側リップ22Aと、前記側壁21Sの上下方向中間部から車室内側W1に突出する第2内側リップ22Bとを備え、第1内側リップ22Aがドアトリム5の車室外側W2の端部5Aに当接し、第2内側リップ22Bがインナパネル2の上端部2Jに上方から当接している。
ヘミング加工されたアウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとアウタリインフォースメント3の上端部3Jとの接合部19にはアウタウエザストリップ40の取り付け基部41が外嵌し、アウタウエザストリップ40の取り付け基部41の車室内側W1の側壁41Sから車室内側W1に突出した上下複数の外側リップ42が、パーティションガラスG1の下端部の車室外側W2の面に当接している。
図5に示すように、フロントドアの前後方向中間部において、インナパネル2の上端部2Jは車室外側W2に張り出す縦断面L字形に形成され、上下方向に沿うL字形の一片に対応するインナパネル2の上側フランジ2J1が、帯板状のインナリインフォースメント4の上端部4Jと車幅方向で重なって溶接接合されている。インナリインフォースメント4の上部は車室外側W2に張り出す縦断面L字形に形成されて、下端部がインナパネル2の外面(車室外側W2の面)に溶接接合されている。
そして、互いに重なったインナパネル2の上端部2Jの上側フランジ2J1とインナリインフォースメント4の上端部4Jとに、インナウエザストリップ60の縦断面U字状の取り付け基部61が外嵌している。また、インナウエザストリップ60の取り付け基部61の車室外側W2の側壁61Sの上下両端部から車室外側W2の斜め上方に延びる上下一対の第3内側リップ62AがウインドガラスG2の車室内側W1の面に当接し、前記取り付け基部61の上端部から車室内側上方に延びる第4内側リップ62Bの上端部がドアトリム5の車室外側W2の端部5Aに下方から当接している。
上記の構成によれば、
(1−1)
アウトサイドミラー17が取り付けられるミラーリインフォースメント7がアウタリインフォースメント3とインナパネル2を連結しているから、ミラーリインフォースメント7の剛性を向上させることができる。
また、アウタリインフォースメント3と補強パイプ10とミラーリインフォースメント7が互いに重ね合わされて溶接接合されており、補強パイプ10は、ドアの強度を上げて車両の側面衝突時の乗員保護性能を向上させる剛性が高い部材であるから、例えば、板材から成る部品のみでリンフォース集合体を形成してミラーリインフォースメント7の剛性を向上させる手段に比べると、ミラーリインフォースメント7の剛性をより向上させることができる。
しかも、ミラーリインフォースメント7はアウタリインフォースメント3よりも板厚が厚く剛性が高いことから、この剛性が高いミラーリインフォースメント7を、同様に剛性が高い補強パイプ10に接合することにより、ミラーリインフォースメント7の剛性を、より向上させることができる。
これにより、アウトサイドミラー取り付け部31の剛性を十分向上させることができて、高速走行時の鏡面の振動(鏡面ぶれ)を防止することができるとともに、ドア閉時のアウトサイドミラー17のぶれによる異音の発生を防止することができる。
(1−2)
例えば、図11,図12に示すように、前記アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uが車室内側W1に凹む状態に形成され、ミラーリインフォースメント7のパイプ収容凹部7Uに収容されるとともに、補強パイプ10の前端部が、アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uに収容され、ミラーリインフォースメント7に形成された貫通孔7Hを通した溶接具(スポット溶接ガン)により、補強パイプ10がアウタリインフォースメント3に直接接合された比較例の構造に比べると、本発明の上記構成は次の作用を奏することができる。
比較例の構造では、補強パイプ10とアウタリインフォースメント3の溶接接合と、アウタリインフォースメント3とミラーリインフォースメント7の溶接接合とが必要であるが、本発明の上記構成によれば、アウタリインフォースメント3と補強パイプ10とミラーリインフォースメント7とを一挙に溶接接合するから、1箇所の溶接接合で済み、溶接部(溶接打点)の数を削減することができる。
また、ミラーリインフォースメント7に貫通孔7Hを形成する必要がなくて工数を削減することができる。
さらに、アウトサイドミラー取り付け部31への入力荷重に対し、ベルトライン部18の長手方向に沿う剛性の強い補強パイプ10を利用して、補強パイプ10とアウタリインフォースメント3とミラーリインフォースメント7が一体になって変形しながら抗することができて、ミラーリインフォースメント7のアウトサイドミラー取り付け部31の剛性を向上させることができる。
(2) 前記補強パイプ10はミラーリインフォースメント7のアウトサイドミラー取り付け部31の下方に位置するから、ミラーリインフォースメント7のアウトサイドミラー取り付け部31の下方の部分を補強パイプ10で補強することができる。
(3) 前記アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとアウタリインフォースメント3が接合され、アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとアウタリインフォースメント3との接合部19はアウトサイドミラー取り付け部31の上方に位置するから、ミラーリインフォースメント7のアウトサイドミラー取り付け部31の上方の部分を補強することができ、ミラーリインフォースメント7のアウトサイドミラー取り付け部31の下方の部分を補強パイプ10で補強したこととの相乗効果により、アウトサイドミラー取り付け部31の剛性をより向上させることができる。
(4) 前記アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとアウタリインフォースメント3とはヘミング加工されて接合されているから、アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとアウタリインフォースメント3とを強固に接合することができ、ミラーリインフォースメント7のアウトサイドミラー取り付け部31の上方の部分をより確実に補強することができる。
(5) 前記アウタリインフォースメント3とミラーリインフォースメント7が補強パイプ10を挟み込んでいるから、補強パイプ10でアウタリインフォースメント3とミラーリインフォースメント7を安定支持することができる。
[第1の別実施形態]
図6〜図8に示すように、ミラーリインフォースメント7はアウタリインフォースメント3よりも車室外側W2に位置するとともに、アウタパネル1よりも車室内側W1に位置する。
そして、アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとミラーリインフォースメント7の上端部7Jとがヘミング加工されて接合されている。詳しくは、ミラーリインフォースメント7の上端部7Jの外面(車室外側W2の面)に重なって前記外面の上方に突出したアウタパネル1の上端部1Jが、ミラーリインフォースメント7の上端部7Jの内面(車室内側W1の面)側に折り曲げられ前記内面に重ねられている。アウタパネル1の上端部1Jと前記外面との間、及び、前記上端部1Jと前記内面との間には接着剤が塗布・充填されている。
また、前記アウタリインフォースメント3の上端部が車室内側W1に折り曲げられて上側フランジ3J1が形成されている。上側フランジ3J1はインナパネル2の上端とアウタパネル1の上端よりも下方に位置する。そして、前記パーティションウエザストリップ20の取り付け基部21がアウタリインフォースメント3の上側フランジ3J1に載置固定されている。
前記アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとミラーリインフォースメント7の上端部7Jとの接合部45は前記アウトサイドミラー取り付け部31の上方に位置する。
アウタリインフォースメント3のビードVの下方に形成されたパイプ収容凹部3Uは車室内側W1に凹む断面円弧状に形成され、ミラーリインフォースメント7の下端部に形成されたパイプ収容凹部7Uは車室外側W2に凹む断面円弧状に形成されて、アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uに対向している。
そして、補強パイプ10の前端部の車室内側W1の部分が、アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uに収容され、補強パイプ10の前端部の車室外側W2の部分が、ミラーリインフォースメント7のパイプ収容凹部7Uに収容されて、補強パイプ10の前端部がアウタリインフォースメント3とミラーリインフォースメント7に挟み込まれている。
さらに、ミラーリインフォースメント7のパイプ収容凹部7Uの底部に形成された長方形状の扁平な溶接部57(図6,図7参照)と、前記補強パイプ10の前端部と、アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uの底部に形成された長方形状の扁平な溶接部59とが互いに重ね合わされて溶接接合(スポット溶接)されている。
上記の構成によれば、前記アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとミラーリインフォースメント7の上端部7Jとが接合され、アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとミラーリインフォースメント7の上端部7Jとの接合部45はアウトサイドミラー取り付け部31の上方に位置するから、ミラーリインフォースメント7のアウトサイドミラー取り付け部31の上方の部分を補強することができ、ミラーリインフォースメント7のアウトサイドミラー取り付け部31の下方の部分を補強パイプ10で補強したこととの相乗効果により、アウトサイドミラー取り付け部31の剛性をより向上させることができる。
また、前記アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとミラーリインフォースメント7の上端部7Jとはヘミング加工されて接合されているから、前記アウタパネル1のベルトライン部18の上端部1Jとミラーリインフォースメント7の上端部7Jとを強固に接合することができ、ミラーリインフォースメント7のアウトサイドミラー取り付け部31の上方の部分をより確実に補強することができる。
[第2の別実施形態]
図9,図10に示すように、前記アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uは車室内側W1に凹む状態に形成され、ミラーリインフォースメント7のパイプ収容凹部7Uに収容されている。
補強パイプ10の前端部は、アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uに収容されて、ミラーリインフォースメント7のパイプ収容凹部7Uの底部に形成された長方形状の扁平な溶接部57と、アウタリインフォースメント3のパイプ収容凹部3Uの底部に形成された長方形状の扁平な溶接部59と、前記補強パイプ10の前端部とが互いに重ね合わされて溶接接合(スポット溶接)されている。
1 アウタパネル
1J アウタパネルのベルトライン部の上端部
2 インナパネル
3 アウタリインフォースメント
7 ミラーリインフォースメント
10 パイプ(補強パイプ)
17 アウトサイドミラー
18 ベルトライン部
19 アウタパネルのベルトライン部の上端部とアウタリインフォースメントとの接合部
31 アウトサイドミラー取り付け部
45 アウタパネルのベルトライン部の上端部とミラーリインフォースメントとの接合部

Claims (7)

  1. アウタパネルのベルトライン部に前記ベルトライン部の長手方向に沿うアウタリインフォースメントが接合され、
    前記アウタリインフォースメントに前記ベルトライン部の長手方向に沿うパイプが接合され、
    アウトサイドミラーが取り付けられるミラーリインフォースメントが前記アウタリインフォースメントとインナパネルを連結し、
    前記アウタリインフォースメントと前記パイプと前記ミラーリインフォースメントが互いに重ね合わされて溶接部を介して接合されている車両のドア構造。
  2. 前記パイプは前記ミラーリインフォースメントのアウトサイドミラー取り付け部の下方に位置する請求項1記載の車両のドア構造。
  3. 前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記アウタリインフォースメントが接合され、
    前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記アウタリインフォースメントとの接合部は前記アウトサイドミラー取り付け部の上方に位置する請求項2記載の車両のドア構造。
  4. 前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記アウタリインフォースメントとはヘミング加工されて接合されている請求項3記載の車両のドア構造。
  5. 前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記ミラーリインフォースメントが接合され、
    前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記ミラーリインフォースメントとの接合部は前記アウトサイドミラー取り付け部の上方に位置する請求項2記載の車両のドア構造。
  6. 前記アウタパネルのベルトライン部の上端部と前記ミラーリインフォースメントとはヘミング加工されて接合されている請求項5記載の車両のドア構造。
  7. 前記アウタリインフォースメントと前記ミラーリインフォースメントが前記パイプを挟み込んでいる請求項1〜6のいずれか一つに記載の車両のドア構造。
JP2012050722A 2012-03-07 2012-03-07 車両のドア構造 Active JP5896138B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050722A JP5896138B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 車両のドア構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050722A JP5896138B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 車両のドア構造

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015027354A Division JP5896189B2 (ja) 2015-02-16 2015-02-16 車両のドア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013184549A JP2013184549A (ja) 2013-09-19
JP5896138B2 true JP5896138B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=49386382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012050722A Active JP5896138B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 車両のドア構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5896138B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6070620B2 (ja) * 2014-04-11 2017-02-01 マツダ株式会社 自動車のドアミラー支持構造
JP6592492B2 (ja) * 2017-11-01 2019-10-16 シロキ工業株式会社 ドアサッシュ構造
JP6724077B2 (ja) * 2018-08-02 2020-07-15 本田技研工業株式会社 自動車のドア構造
CN110816229B (zh) * 2019-10-16 2021-09-17 东风汽车有限公司 后视镜安装组件

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11314520A (ja) * 1998-05-01 1999-11-16 Suzuki Motor Corp 自動車のドア構造
JP4463777B2 (ja) * 2006-02-22 2010-05-19 本田技研工業株式会社 ドアサッシュ取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013184549A (ja) 2013-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5515778B2 (ja) 車両のバックドア構造
JP6075985B2 (ja) 車両のドアフレーム構造
US8511731B2 (en) Vehicle partition side member structure
JP2006327284A (ja) 自動車のルーフ構造
JP6922664B2 (ja) 自動車用ピラー構造
JP5896138B2 (ja) 車両のドア構造
JP5561541B2 (ja) 車両のドア構造
JP2020079023A (ja) 車両用ピラー構造
JP2001063621A (ja) 車体の補強構造
JP5352741B2 (ja) 車体前部構造
JP2015013502A (ja) 車両用ドア
JP6502982B2 (ja) 車体後部構造
JP5896189B2 (ja) 車両のドア構造
JP5895889B2 (ja) バックドア構造及びその製造方法
JP6502981B2 (ja) 車体後部構造
JP6280706B2 (ja) ドア構造
JP6074815B2 (ja) 自動車の車体構造
CN108502024B (zh) 车辆车顶结构
JP5078835B2 (ja) 車両のピラーガーニッシュ
JP6903845B2 (ja) 車両用バックドアインナパネル
JP2019018740A (ja) 車両用後部ドア構造
JP3967079B2 (ja) 自動車用ドアミラの車体取付け構造
JP5565685B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP2018144702A (ja) 車両用バックドア構造
JP2009143290A (ja) 側部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5896138

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151