JP6922664B2 - 自動車用ピラー構造 - Google Patents

自動車用ピラー構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6922664B2
JP6922664B2 JP2017212950A JP2017212950A JP6922664B2 JP 6922664 B2 JP6922664 B2 JP 6922664B2 JP 2017212950 A JP2017212950 A JP 2017212950A JP 2017212950 A JP2017212950 A JP 2017212950A JP 6922664 B2 JP6922664 B2 JP 6922664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
pillar
skeleton
outside
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017212950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019084887A (ja
Inventor
光希 池田
光希 池田
元哉 坂部
元哉 坂部
拓耶 三浦
拓耶 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017212950A priority Critical patent/JP6922664B2/ja
Priority to CN201811074099.4A priority patent/CN109747718B/zh
Priority to US16/139,604 priority patent/US10745057B2/en
Publication of JP2019084887A publication Critical patent/JP2019084887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6922664B2 publication Critical patent/JP6922664B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/04Door pillars ; windshield pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D29/00Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof
    • B62D29/001Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof characterised by combining metal and synthetic material
    • B62D29/005Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof characterised by combining metal and synthetic material preformed metal and synthetic material elements being joined together, e.g. by adhesives

Description

本発明は、自動車用ピラー構造に関する。
下記特許文献1に記載された車体側部構造では、窓枠状に形成されたAピラーが、車両前後方向に並ぶ閉断面構造のAピラーアッパ及びサブピラー(一対の骨格部)を有しており、一対の骨格部の車外側には、コーナー窓ガラスが取り付けられている。これにより、運転者の車外視認性を向上させるようにしている。また、一対の骨格部は、前内装部材及び後内装部材によってそれぞれ車室側から覆われている。これにより、車室側の見栄えを確保するようにしている。
特開2013−112077号公報
しかしながら、上記一対の骨格部は、2枚の板材が溶接用のフランジにおいてスポット溶接されて閉断面を形成しており、そのフランジにコーナー窓ガラスが結合される構成になっている。このため、各骨格部の幅がフランジの分だけ太くなっている。また、一対の骨格部を車室側から覆った前内装部材及び後内装部材の幅も、各骨格部の幅に合わせて太くなっている。このため、乗員の車外視認性を更に向上させる観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、一対の骨格部材の車外側に透明部材が取り付けられ、一対の骨格部材が内装部材によって車室側から覆われた構成において、車室側の見栄えを確保しつつ乗員の車外視認性を向上させることができる自動車用ピラー構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る自動車用ピラー構造は、自動車のピラーの幅方向に隙間を隔てて対向し、各々が前記ピラーの長手方向に延びる閉断面を形成すると共に、少なくとも一方における前記隙間側で且つ車外側に突合せ溶接部が設けられた一対の骨格部材と、透明に形成されて前記一対の骨格部材の車外側に取り付けられた透明部材と、前記一対の骨格部材を車室側から覆った内装部材と、前記内装部材に対して車外側に離間して前記隙間に配置され、前記突合せ溶接部を覆ったカバー部材と、を備えている。
なお、請求項1に記載の「ピラーの幅方向」は、ピラーを基準とした場合の車両の内外方向及びピラーの長手方向と直交する方向である。
請求項1に記載の発明によれば、自動車のピラーの幅方向に隙間を隔てて対向する一対の骨格部材の車外側に、透明に形成された透明部材が取り付けられており、一対の骨格部材が内装部材によって車室側から覆われている。一対の骨格部材は、各々がピラーの長手方向に延びる閉断面を形成しており、一対の骨格部材の少なくとも一方における上記隙間側で且つ車外側には、突合せ溶接部が設けられている。この突合せ溶接部が設けられた箇所では、溶接用のフランジが不要となる。これにより、少なくとも一方の骨格部材の幅を細くすることができる。また、上記の突合せ溶接部は、内装部材に対して車外側に離間して上記の隙間に配置されたカバー部材によって覆われている。これにより、車室側の見栄えを確保することができる。しかも、内装部材を車外側へ延ばして突合せ溶接部を覆う構成と比較して、内装部材の幅を細くすることができる。以上のことから、乗員の車外視認性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明に係る自動車用ピラー構造は、請求項1において、前記カバー部材は、前記透明部材の外周部に設けられたモール部材であり、前記モール部材は、前記透明部材に固定された固定部と、前記固定部から一体に延出されて前記突合せ溶接部を覆ったカバー部とを有している。
請求項2に記載の発明によれば、透明部材の外周部に設けられたモール部材は、透明部材に固定された固定部と、固定部から一体に延出されて突合せ溶接部を覆ったカバー部とを有している。このように、モール部材によって突合せ溶接部が覆われているので、モール部材とカバー部材とが別々に設けられる構成と比較して、部品点数や部材の取付工数を削減することができると共に、構造を簡素化することができる。
請求項3に記載の発明に係る自動車用ピラー構造は、請求項1又は請求項2において、前記透明部材は、接着剤によって前記少なくとも一方に固定されており、前記カバー部材は、前記接着剤を覆っている。
請求項3に記載の発明によれば、透明部材を少なくとも一方の骨格部材に固定した接着剤が、一対の骨格部材間の隙間に配置されたカバー部材によって覆われている。これにより、接着剤が隙間に剥き出しとなって見栄えが損なわれることを防止できる。また例えば、接着剤が隙間側へ食み出すことを、カバー部材によって防止することが可能になる。
以上説明したように、本発明に係る自動車用ピラー構造によれば、一対の骨格部材の車外側に透明部材が取り付けられ、一対の骨格部材が内装部材によって車室側から覆われた構成において、車室側の見栄えを確保しつつ乗員の車外視認性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る自動車用ピラー構造が適用された自動車の車室前部を車両左方側から見た斜視図である。 図1のF2−F2線に沿った切断面を拡大して示す断面図である。 図2の一部に対応した断面図である。 比較例を示す断面図である。
以下、図1〜図3を用いて本発明の実施形態に係る自動車用ピラー構造10について説明する。なお、各図中に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印RH(OUT)は、自動車用ピラー構造10が適用された自動車(車両)12の前方(進行方向)、上方、右方(車幅方向の外方)をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1及び図2に示されるように、本発明の実施形態に係る自動車用ピラー構造10は、自動車12のピラーであるAピラー14に対して適用されている。なお、図1及び図2では、車両左側のAピラー14の図示を省略しているが、左右のAピラー14は左右対称に形成されている以外は同様の構成とされている。以下、右側のAピラー14を、単に「Aピラー14」と称し、左側のAピラー14の構成についての説明を省略する。
Aピラー14は、一対の骨格部材である第1骨格部材16及び第2骨格部材18と、透明部材(透明板)であるピラーガラス20と、内装部材であるピラーガーニッシュ22(図1以外では図示省略)と、ピラーガラス20の外周部に設けられたモール部材24(図1では図示省略)と、を備えている。
第1骨格部材16及び第2骨格部材18は、Aピラー14の長手方向に延在しており、Aピラー14の骨格を構成している。これらの第1骨格部材16及び第2骨格部材18は、車両後方側へ向かうほど車両上方側へ向かうように傾斜しており、図示しないAピラーロアとフロントヘッダとの間に直接又は別の骨格部材を介して架け渡されている。第1骨格部材16は、ウインドシールド(フロントウインドシールド)25の右端部(車幅方向一方側の端部)に沿って延在している。第2骨格部材18は、第1骨格部材16に対して車両後方側に配置されており、第1骨格部材16に沿って延在している。第1骨格部材16と第2骨格部材18とは、Aピラー14の幅方向A(図2及び図3参照)に隙間26をあけて対向している。この幅方向Aは、Aピラー14を基準とした車両の内外方向B及びAピラー14の長手方向(図2及び図3では紙面に垂直な方向)と直交する方向である。
第1骨格部材16は、例えば超高張力鋼板からなるアウタパネル28とインナパネル30とが互いに接合されることでAピラー14の長手方向に延びる閉断面を形成している。この第1骨格部材16は、車外側に配置された外側壁16Aと、外側壁16Aの前端部から車幅方向内側かつ車両後方側へ延びる前側壁16Bと、前側壁16Bの車幅方向内側端部から車両後方側かつ車幅方向外側へ延びる内側壁16Cと、内側壁16Cの後端部から車幅方向外側かつ車両前方側へ延びる後側壁16Dとを有しており、後側壁16Dの車幅方向外側端部が外側壁16Aの後端部に繋がっている。外側壁16Aは、第1骨格部材16の長手方向から見た断面が略クランク状に曲がっており、外側壁16Aの中間部には、段差状(階段状)の段差部16A1が形成されている。これにより、外側壁16Aの後部は、外側壁16Aの前部よりも車外側に突出している。
外側壁16A及び前側壁16Bは、アウタパネル28によって構成されており、内側壁16C及び後側壁16Dは、インナパネル30によって構成されている。内側壁16Cの前端部は、前側壁16Bに沿うように車幅方向内側へ屈曲され、前側壁16Bの車幅方向内側端部に対して車両後方側から重ね合わされており、スポット溶接等の手段で前側壁16Bと結合されている(図2の溶接部W1参照)。これにより、車幅方向内側へフランジ状に延びるフランジ部32が形成されている。また、後側壁16Dの車幅方向外側端部は、外側壁16Aに沿うように車両前方側へ屈曲され、外側壁16Aの後部に対して車幅方向内側から重ね合わされており、スポット溶接等の手段で外側壁16Aと結合されている(図2の溶接部W2参照)。
第1骨格部材16の外周面には、ウインドシールド25の結合面であるシールド結合面34と、ピラーガラス20の結合面である透明部材結合面36とが含まれている。具体的には、第1骨格部材16の車外側の面、すなわち外側壁16Aの車外側の面のうち、段差部16A1よりも車両前方側(車幅方向内側)の部位がシールド結合面34とされており、段差部16A1よりも車両後方側(車幅方向外側)の部位が透明部材結合面36とされている。これらのシールド結合面34及び透明部材結合面36は、何れも平面状に形成されている。そして、外側壁16Aに上記の段差部16A1が形成されることで、シールド結合面34が透明部材結合面36よりも車室側(車内側)に退避して配置されている。
第2骨格部材18は、例えば超高張力鋼板からなるアウタパネル38とインナパネル40とが互いに接合されることでAピラー14の長手方向に延びる閉断面を形成している。この第2骨格部材18は、車外側に配置された外側壁18Aと、外側壁18Aの前端部から車幅方向内側かつ車両後方側へ延びる前側壁18Bと、前側壁18Bの車幅方向内側端部から車両後方側かつ車幅方向外側へ延びる内側壁18Cと、内側壁18Cの後端部から車幅方向外側かつ車両前方側へ延びる後側壁18Dとを有しており、後側壁18Dの車幅方向外側端部が外側壁18Aの後端部に繋がっている。後側壁18Dは、第2骨格部材18の長手方向から見た断面が略W字状に曲がっており、中間部が段差状(階段状)の段差部18D1とされている。
外側壁18A及び前側壁18Bは、アウタパネル38によって構成されており、内側壁18C及び後側壁18Dは、インナパネル40によって構成されている。後側壁18Dの車幅方向内側端部は、内側壁18Cに沿うように車両後方側へ屈曲され、内側壁18Cの後部に対して車幅方向外側から重ね合わされており、スポット溶接等の手段で内側壁18Cと結合されている(図2及び図3の溶接部W3参照)。これにより、車両後方側へフランジ状に延びるフランジ部42が形成されている。このフランジ部42は、車室側から見てフロントサイドドア37の前端部と重なる領域、すなわち運転席に着座した乗員(図示省略;以下「運転席乗員」と称する)が車外を視認する際に元々死角となる領域に配置されている。このフランジ部42には、フロントサイドドア37とAピラー14との間をシールするゴム製のオープニングウェザストリップ39が取り付けられている。また、前側壁18Bの車幅方向外側端部は、外側壁18Aの前端部に対して車幅方向内側から突き合わされており、突合せ溶接によって前側壁18Bと結合されている(図2及び図3の突合せ溶接部W4参照)。この突合せ溶接部W4は、第2骨格部材18における隙間26側で且つ車外側の端部に配置されている。
第2骨格部材18の外周面には、ピラーガラス20の結合面である透明部材結合面44が含まれている。具体的には、第2骨格部材18の車外側の面、すなわち外側壁18Aの車外側の面が、透明部材結合面44とされている。この透明部材結合面44は、平面状に形成されている。
一方、ピラーガーニッシュ22は、例えば樹脂によって形成されており、Aピラー14の車室側の意匠面を形成している。このピラーガーニッシュ22は、第1骨格部材16を車室側から覆った第1ピラーガーニッシュ部22Aと、第2骨格部材18を車室側から覆った第2ピラーガーニッシュ部22Bとを有している。第1ピラーガーニッシュ部22Aと第2ピラーガーニッシュ部22Bとの間には、開口23が形成されている。この開口23は、Aピラー14の長手方向に沿って延在している。
第1ピラーガーニッシュ部22Aは、運転席乗員から見た場合に、第1骨格部材16よりも隙間26側に食み出さないように配置されている。同様に、第2ピラーガーニッシュ部22Bは、運転席乗員から見た場合に、第2骨格部材18よりも隙間26側に食み出さないように配置されている。なお、図3に示されるL1、L2は、運転席乗員がAピラー14を見た場合の視線の方向に沿った仮想線である。
一方、ピラーガラス20は、例えば無機ガラス又は高強度透明樹脂によって構成されており、透明な板状に形成されている。このピラーガラス20は、第1骨格部材16及び第2骨格部材18の車外側に取り付けられており、Aピラー14の車外側の意匠面を形成している。このピラーガラス20は、Aピラー14の長手方向と直交する方向を板厚方向として配置されており、隙間26及びピラーガーニッシュ22の開口23を介して車室側に露出している。なお、高強度透明樹脂としては、例えばガラス繊維によって強化されたポリカーカーボネート(PC−GF)や、セルロース・ナノ・ファイバーによって強化されたポリカーボネート(PC−CNF)等が挙げられる。
このピラーガラス20の外周部における車室側の面には、例えば樹脂によって非透明に形成されたモール部材24が設けられている。モール部材24は、ピラーガラス20の外周部を縁取るように配設されており、ピラーガラス20の前端部に沿ってAピラー14の長手方向に延びる前モール部24Aと、ピラーガラス20の後端部に沿ってAピラー14の長手方向に伸びる後モール部24Bとを有している。
前モール部24Aは、ピラーガラス20の板厚方向を板厚方向とする板状に形成されており、接着等の手段でピラーガラス20に固定(接合)されている。この前モール部24Aは、ピラーガラス20の前端部と第1骨格部材16の透明部材結合面36との間に配置されており、ウレタン樹脂(ウレタンシーラント)等の接着剤46を介して透明部材結合面36に固定されている。これにより、ピラーガラス20の前端部が前モール部24Aを介して第1骨格部材16に固定されている。前モール部24Aの後端部は、車室側へ屈曲されており、接着剤46を車両後方側から覆っている。
後モール部24Bは、ピラーガラス20の板厚方向を板厚方向とする板状に形成され、接着等の手段でピラーガラス20に固定された固定部24B1と、固定部24B1の前端部から車室側へ一体に延出されたカバー部24B2とを有しており、Aピラー14の長手方向から見た断面がL字状をなしている。固定部24B1は、ピラーガラス20の後端部と第2骨格部材18の透明部材結合面44との間に配置されており、ウレタンシーラント等の接着剤48を介して透明部材結合面44に固定されている。これにより、ピラーガラス20の後端部が後モール部24Bを介して第2骨格部材18に固定されている。カバー部24B2は、突合せ溶接部W4よりも車室側へ延びており、突合せ溶接部W4に対して車両前方側から当接又は近接して対向している。このカバー部24B2は、突合せ溶接部W4及び接着剤48を車両前方側から覆っており、カバー部24B2と第2ピラーガーニッシュ部22Bとの間から第2骨格部材18が隙間26に露出している。
ピラーガラス20の車両前方側かつ車幅方向内側には、ウインドシールド25の車幅方向端部(右端部)が配置されている。ウインドシールド25の車幅方向端部は、第1骨格部材16のシールド結合面34に対して車外側に配置されており、ウレタンシーラント等の接着剤50を介してシールド結合面34に固定されている。ウインドシールド25の車幅方向端部とピラーガラス20の前端部との間の隙間は、ウインドシールド25の外周部に装着されたゴム製のウインドシールドモールディング52によって塞がれている。
上記構成のAピラー14では、第1骨格部材16と第2骨格部材18との間に透明なピラーガラス20が架け渡されている。これにより、運転席乗員や助手席PSに着座した乗員P(図1参照;以下「助手席乗員P」と称する)が、第1骨格部材16と第2骨格部材18との間の隙間26から車外を視認可能とされている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の自動車用ピラー構造10では、自動車12のAピラー14の幅方向に隙間26を隔てて対向する第1骨格部材16及び第2骨格部材18の車外側に、透明に形成されたピラーガラス20が取り付けられており、第1骨格部材16及び第2骨格部材18がピラーガーニッシュ22によって車室側から覆われている。第1骨格部材16及び第2骨格部材18は、各々がAピラー14の長手方向に延びる閉断面を形成しており、第2骨格部材18における隙間26側で且つ車外側には、突合せ溶接部W4が設けられている。この突合せ溶接部W4が設けられた箇所では、溶接用のフランジが不要となる。これにより、第2骨格部材18の閉断面の太さを確保しつつ、第2骨格部材18の幅(Aピラー14の幅方向Aに沿った寸法)を細くすることができる。
また、突合せ溶接部W4は、モール部材24のカバー部24B2によって覆われている。これにより、車室側の見栄えを確保することができる。しかも、このカバー部24B2は、ピラーガーニッシュ22に対して車外側に離間して配置されており、第2骨格部材18がカバー部24B2と第2ピラーガーニッシュ部22Bとの間から隙間26に露出している。このように構成されているので、第2ピラーガーニッシュ部22Bを車外側に延ばして突合せ溶接部W4を覆う構成と比較して、第2ピラーガーニッシュ部22Bの幅を細くすることができる。以上のことから、運転席乗員及び助手席乗員P(特に運転席乗員)の車外視認性を向上させることができる。
上記の効果について、図4に示される比較例(従来例)100を用いて補足説明する。この比較例100では、Aピラー102の骨格部材が有するアウタパネル104にフランジ部104Aが設けられており、ピラーガラス106の外周部に設けられたモール部材108が接着剤110によってフランジ部104Aに固定されている。このような構成の場合、フランジ部104Aによって骨格部材の幅が太くなると共に、骨格部材を車室側から覆うAピラーガーニッシュ(図示省略)の幅も太くなる。
これに対し、本実施形態では、第2骨格部材18のアウタパネル38とインナパネル40とが突合せ溶接部W4において接合されており、ピラーガラス20が第2骨格部材18の車外側の面(外側壁18A)に固定されている。これにより、比較例100のようなフランジ部104Aが不要となるので、第2骨格部材18の幅を細くすることができる。また、第2ピラーガーニッシュ部22Bを延長して突合せ溶接部W4を覆う構成ではないため、第2ピラーガーニッシュ部22Bの幅も細くすることができる。
しかも、本実施形態では、ピラーガラス20の外周部に設けられたモール部材24は、ピラーガラス20に固定された固定部24B1と、固定部24B1から一体に延出されて突合せ溶接部を覆ったカバー部24B2とを有している。このように、モール部材24によって突合せ溶接部W4が覆われているので、モール部材24とカバー部材とが別々に設けられる構成と比較して、部品点数や部材の取付工数を削減することができると共に、構造を簡素化することができる。
また、本実施形態では、ピラーガラス20を第2骨格部材18に固定した接着剤48が、第1骨格部材16と第2骨格部材18との間の隙間26に配置されたカバー部24B2によって覆われている。これにより、接着剤48が隙間26に剥き出しとなって見栄えが損なわれることを防止できる。また例えば、接着剤48が隙間26側へ食み出すことを、カバー部24B2によって防止することができる。
<実施形態の補足説明>
上記実施形態において、第1骨格部材16の溶接部W2が突合せ溶接部とされた構成にしてもよい。その場合、前モール部24Aを車室側へ延長して上記の突合せ溶接部を覆う構成にすればよい。
また、上記実施形態では、ピラーガラス20の外周部に設けられたモール部材24がカバー部材とされた構成にしたが、これに限らず、モール部材24とは別体に形成されたカバー部材が、第2骨格部材18又はピラーガラス20に固定される構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係る自動車用ピラー構造が、自動車12のAピラー14に対して適用された場合について説明したが、これに限らず、本発明に係る車両用ピラー構造は、自動車のCピラー等に対しても適用可能である。また、Aピラーとフロントサイドドアとの間に略三角形の固定ガラス(FIXガラス)が設けられる車両においては、当該固定ガラスが結合される平面状の結合面を、第2骨格部材の外周面に設定してもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 自動車用ピラー構造
12 自動車
14 Aピラー(ピラー)
16 骨格部材
18 骨格部材
20 ピラーガラス(透明部材)
22 ピラーガーニッシュ(内装部材)
24 モール部材
24B2 カバー部(カバー部材)
48 接着剤

Claims (3)

  1. 自動車のピラーの幅方向に隙間を隔てて対向し、各々が前記ピラーの長手方向に延びる閉断面を形成すると共に、少なくとも一方における前記隙間側で且つ車外側に突合せ溶接部が設けられた一対の骨格部材と、
    透明に形成されて前記一対の骨格部材の車外側に取り付けられた透明部材と、
    前記一対の骨格部材を車室側から覆った内装部材と、
    前記内装部材に対して車外側に離間して前記隙間に配置され、前記突合せ溶接部を覆ったカバー部材と、
    を備えた自動車用ピラー構造。
  2. 前記カバー部材は、前記透明部材の外周部に設けられたモール部材であり、
    前記モール部材は、前記透明部材に固定された固定部と、前記固定部から一体に延出されて前記突合せ溶接部を覆ったカバー部とを有している請求項1に記載の自動車用ピラー構造。
  3. 前記透明部材は、接着剤によって前記少なくとも一方に固定されており、
    前記カバー部材は、前記接着剤を覆っている請求項1又は請求項2に記載の自動車用ピラー構造。
JP2017212950A 2017-11-02 2017-11-02 自動車用ピラー構造 Active JP6922664B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017212950A JP6922664B2 (ja) 2017-11-02 2017-11-02 自動車用ピラー構造
CN201811074099.4A CN109747718B (zh) 2017-11-02 2018-09-14 汽车用柱结构
US16/139,604 US10745057B2 (en) 2017-11-02 2018-09-24 Vehicle pillar structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017212950A JP6922664B2 (ja) 2017-11-02 2017-11-02 自動車用ピラー構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019084887A JP2019084887A (ja) 2019-06-06
JP6922664B2 true JP6922664B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=66245149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017212950A Active JP6922664B2 (ja) 2017-11-02 2017-11-02 自動車用ピラー構造

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10745057B2 (ja)
JP (1) JP6922664B2 (ja)
CN (1) CN109747718B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6977488B2 (ja) * 2017-11-02 2021-12-08 トヨタ自動車株式会社 自動車用ピラー構造
JP6992549B2 (ja) * 2018-01-30 2022-01-13 トヨタ自動車株式会社 フロントピラー構造
JP6988554B2 (ja) * 2018-02-20 2022-01-05 トヨタ自動車株式会社 車両用ピラー構造及び車両用ピラーの製造方法
JP7139826B2 (ja) * 2018-09-21 2022-09-21 トヨタ自動車株式会社 フロントピラー及びその製造方法
JP7074021B2 (ja) * 2018-10-26 2022-05-24 トヨタ自動車株式会社 車両用ピラー構造

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62187667A (ja) * 1986-02-13 1987-08-17 Mazda Motor Corp 自動車の前部車体構造
JPS63142276U (ja) * 1987-03-12 1988-09-20
JP3370179B2 (ja) * 1994-03-17 2003-01-27 富士重工業株式会社 車両のピラ−構造
JP4147797B2 (ja) * 2002-03-26 2008-09-10 マツダ株式会社 車両のフロントピラー構造
US7651158B2 (en) * 2006-05-10 2010-01-26 Mazda Motor Corporation Vehicle body structure
GB2479363A (en) * 2010-04-07 2011-10-12 Gm Global Tech Operations Inc Partially transparent vehicle body component
JP5785483B2 (ja) 2011-11-25 2015-09-30 本田技研工業株式会社 車体側部構造
JP5877046B2 (ja) * 2011-11-30 2016-03-02 ダイハツ工業株式会社 車両におけるフロントウィンド側部構造
JP5929788B2 (ja) * 2013-03-08 2016-06-08 株式会社豊田自動織機 車両用ウィンドシールド構造体
US9302710B2 (en) * 2014-08-07 2016-04-05 Honda Motor Co., Ltd. Front pillar attachment for a vehicle body
JP6477286B2 (ja) 2015-06-22 2019-03-06 トヨタ自動車株式会社 自動車用ピラー構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019084887A (ja) 2019-06-06
CN109747718B (zh) 2021-11-09
US20190126986A1 (en) 2019-05-02
US10745057B2 (en) 2020-08-18
CN109747718A (zh) 2019-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6922664B2 (ja) 自動車用ピラー構造
US10857859B2 (en) Vehicle pillar structure and vehicle side portion structure
US9592856B2 (en) Upper vehicle-body structure of vehicle
JP2724806B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP6977488B2 (ja) 自動車用ピラー構造
JP6658645B2 (ja) 車両用ピラー構造
JP6962207B2 (ja) 車両用ピラー構造
JP6075985B2 (ja) 車両のドアフレーム構造
JP6610595B2 (ja) 車両用ピラー構造
US20050035630A1 (en) Lateral wall module for the body of a motor vehicle
JP6026091B2 (ja) 車両用ドアフレーム
JP3324493B2 (ja) 自動車のフロントピラー構造
JP5896138B2 (ja) 車両のドア構造
JP2020090112A (ja) フロントピラー構造
JP2018149953A (ja) 車体後部構造
JP6194901B2 (ja) 自動車のドア構造
JP6280706B2 (ja) ドア構造
JP2008179246A (ja) 車両用ガーニッシュ取付構造
JP7103118B2 (ja) 車両の側部ドア構造
JP3967079B2 (ja) 自動車用ドアミラの車体取付け構造
JP6365595B2 (ja) 自動車の側部車体構造
JP5896189B2 (ja) 車両のドア構造
JP5035625B2 (ja) 側部車体構造
JP2009234408A (ja) 車両用ガラス取付構造
JP2015178305A (ja) 車体上部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210712

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6922664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151